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JPH07335894A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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Publication number
JPH07335894A
JPH07335894A JP6129998A JP12999894A JPH07335894A JP H07335894 A JPH07335894 A JP H07335894A JP 6129998 A JP6129998 A JP 6129998A JP 12999894 A JP12999894 A JP 12999894A JP H07335894 A JPH07335894 A JP H07335894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
type semiconductor
conductivity type
semiconductor region
protection circuit
esd
Prior art date
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Granted
Application number
JP6129998A
Other languages
English (en)
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JP3447372B2 (ja
Inventor
Noriaki Sato
典章 佐藤
Kazuo Sukegawa
和雄 助川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP12999894A priority Critical patent/JP3447372B2/ja
Publication of JPH07335894A publication Critical patent/JPH07335894A/ja
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Publication of JP3447372B2 publication Critical patent/JP3447372B2/ja
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 超薄膜SOI構造のCMOSを構成する際、
ESDノイズのピーク電圧を低減することにより、ES
D保護回路のESD耐圧を向上させてESD保護回路の
性能を向上させることができるとともに、ESD保護回
路に使用されるMOSFETの内部電界を緩和してES
D保護回路自身の劣化を抑制することができる。 【構成】 絶縁層2上に形成され、周囲を絶縁層4,9
で囲われた半導体領域3において、第1導電型半導体領
域3と第2導電型半導体領域5,6とが接して形成さ
れ、該第2導電型半導体領域5,6が外部と入出力を行
う端子23と内部回路41に接続されてなることを特徴
とする半導体装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置に係り、詳
しくは、超薄膜SOI構造におけるESD(静電破壊)
保護素子の改良技術に適用することができ、特に、超薄
膜SOI構造のCMOSを構成する際、ESDノイズの
ピーク電圧を低減することにより、ESD保護回路のE
SD耐圧を向上させてESD保護回路の性能を向上させ
ることができるとともに、ESD保護回路に使用される
MOSFETの内部電界を緩和してESD保護回路自身
の劣化を抑制することができる半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の半導体装置の構造を示す断
面図である。図示例は、超薄膜SOI構造のCMOSイ
ンバータに適用する場合である。図6において、100
1はSi等の基板であり、1002は基板1001上に
形成された膜厚0.4μm程度のSiO2 等の埋め込み
絶縁膜であり、1003は埋め込み絶縁膜1002上に
形成され、かつ素子等が形成されるSi膜であり、10
04はSi膜1003に形成された素子分離領域となる
膜厚250μm程度のSiO2 等のフィールド絶縁膜で
ある。
【0003】次いで、1005,1006は各々Si膜
1003に形成されたn+ 型ソース/ドレイン拡散層、
+ 型ソース/ドレイン拡散層であり、1007は対向
するソース/ドレイン拡散層1005とソース/ドレイ
ン拡散層1006間のSi膜1003上に形成されたS
iO2 等のゲート絶縁膜であり、1008はゲート絶縁
膜1007上に形成された膜厚400μm程度のポリS
i等のゲート電極である。
【0004】そして、1009はn+ 型ソース/ドレイ
ン拡散層1005、p+ 型ソース/ドレイン拡散層10
06及びゲート電極1008が各々露出された開口部1
010を有する膜厚500μm程度のPSG,BPS
G,SiO2,Si34等の層間絶縁膜であり、101
1は開口部1010内のソース/ドレイン拡散層100
5,1006及びゲート電極1008とコンタクトする
ように形成されたAl,TiN,W等の配線層である。
【0005】この従来の超薄膜SOI構造の半導体装置
は、CMOSを構成するNチャネル/Pチャネル各々の
MOSFETが、底面及び周囲を絶縁膜1002,10
04,1009にて完全に素子分離された構造で構成さ
れている。この従来の半導体装置は、図7に示す如く、
外部から入出力パッド1021を通じて侵入するESD
ノイズから内部回路を保護するため、CMOSバッファ
型ESD保護回路1022を用いていた。
【0006】このCMOSバッファ型ESD保護回路1
022は、バルクCMOSにおいて通常用いられてきた
ものであり、このCMOSバッファ型ESD保護回路1
022については、特開昭54−30783号公報(特
公昭61−3111号公報、登録NO.133496
4)で報告されている。CMOSバッファ型ESD保護
回路1022の構成は、入出力パッド1021からの信
号線1023をNチャネルMOSFET1024のドレ
イン拡散層に繋ぐとともに、NチャネルMOSFET1
024のゲートとソースをVss線1025に繋ぎ、同
時に入出力パッド1021からの信号線1023をPチ
ャネルMOSFET1026のドレイン拡散層に繋ぐと
ともに、PチャネルMOSFET1026のゲートとソ
ースをVdd線1027に繋ぐものである。
【0007】このESD保護回路1022によれば、通
常動作のVdd線1027〜Vss線1025間の電圧
範囲では、NチャネルMOSFET1024及びPチャ
ネルMOSFET1026共にオフ状態になり、電流は
流れないようにすることができる。しかしながら、ES
Dノイズのように数100Vものスパイクノイズが外部
からCMOSバッファ型ESD保護回路1022に入っ
た時には、このCMOSバッファ型ESD保護回路10
22を構成するNチャネルMOSFET1024とPチ
ャネルMOSFET1026を通してノイズ電荷をVs
s線1025またはVdd線1027に逃がすことがで
きる。
【0008】例えば、正のESDノイズがCMOSバッ
ファ型ESD保護回路1022に印加された場合は、P
チャネルMOSFET1026側をオンすることによ
り、Vdd線1027にノイズを逃がすことができ、ま
た、負のESDノイズが印加された場合は、Nチャネル
MOSFET1024側をオンすることにより、Vss
線1025にノイズを逃がすことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の半導体装置では、チップの組立時等にE
SDノイズが印加されるのには、必ずしもNチャネルM
OSFET1024側のVss線1025端子やPチャ
ネルMOSFET1026側のVdd線1027端子が
接地された後である訳ではない。また、ICを部品とし
て組み立てる時にも同様である。
【0010】例えば、PチャネルMOSFET1026
がVdd線1027に接続されていない時に正のESD
ノイズが印加された場合、PチャネルMOSFET10
26はフローティングであるため、NチャネルMOSF
ET1024のソース/ドレイン間がパンチスルーする
電圧までは電流を流すことができない。また、Nチャネ
ルMOSFET1024がVss線1025に接続され
ていない場合も、負のESDノイズに対しては、Pチャ
ネルMOSFET1026がパンチスルーするまではE
SD電荷を逃がすことができない。このため、CMOS
バッファ型ESD保護回路1022自体のESD耐圧が
低下してしまい、ESD保護回路1022素子としての
性能を十分発揮し難いという問題があった。
【0011】因みにバルクCMOSでは、このような問
題は生じない。何故なら、図8に示すように、バルクの
Si基板1001内に形成されたn型、p型ウェル10
31の上にNチャネル/PチャネルMOSFETが形成
されているからである。仮に、PチャネルMOSFET
がフローティング状態で、正のESDノイズが印加され
たとしても、NチャネルMOSFETのn+ 型ソース/
ドレイン拡散層1005とp型ウェル1031間接合が
逆バイアスされ、ウェル1031に生じる空乏層容量
(C1)に電荷を吸収させることができる。あるいは、
PチャネルMOSFETのn型ウェル1031とn型基
板1001と間に形成される接合に生じる空乏層容量
(C2)にも電荷を吸収させることができる。通常、ウ
ェル容量は、十分大きいので、ESDノイズによる電荷
を吸収するには何ら差支えない。更には、PチャネルM
OSFETのウェルコンタクトを介してVdd線102
7に電荷を吸収させることもできる。このように、バル
クCMOSでは、ウェル1031を介して種々の経路に
よりESD電荷を逃がすことができる。
【0012】一方、超薄膜SOI構造のCMOSバッフ
ァ型ESD保護回路1022では、ウェルが形成されな
いので、上述のバルクのように、ウェル寄生容量やウェ
ルコンタクトを介したVss/Vdd経路への効果を期
待することができない。更に、超薄膜SOI構造では、
特に、NチャネルMOSFET1024において寄生バ
イポーラ効果によるセルフラッチアップ電流が流れるた
め、条件によっては過電流が生じ易いため、CMOSバ
ッファ型ESD保護回路1022自体の劣化が生じてし
まうという恐れもあるという問題があった。
【0013】また、正孔の移動度は、電子の移動度より
も小さいため、CMOSバッファ型ESD保護回路10
22のPチャネルMOSFET1026を介してESD
電荷を逃がす場合には、ESDノイズが印加される短時
間(数10nsと予想される)では、電荷を十分逃がし
きれなくなることがあるため、ESD耐圧は、Pチャネ
ルMOSFET1026側フローティングよりNチャネ
ルMOSFET1024側フローティングの方が低くな
る傾向があった。
【0014】そこで、本発明は、超薄膜SOI構造のC
MOSを構成する際、ESDノイズのピーク電圧を低減
することにより、ESD保護回路のESD耐圧を向上さ
せてESD保護回路の性能を向上させることができると
ともに、ESD保護回路に使用されるMOSFETの内
部電界を緩和してESD保護回路自身の劣化を抑制する
ことができる半導体装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
絶縁層上に形成され、周囲を絶縁層で囲われた半導体領
域において、第1導電型半導体領域と第2導電型半導体
領域とが接して形成され、該第2導電型半導体領域が外
部と入出力を行う端子と内部回路に接続されてなること
を特徴とするものである。
【0016】請求項2記載の発明は、絶縁層上に形成さ
れ、周囲を絶縁層で囲われた半導体領域において、第1
導電型半導体領域を挟んで2個の第2導電型半導体領域
が形成され、2個の該第2導電型半導体領域のうち片方
が外部と入出力を行う端子と内部回路に接続され、該第
2導電型半導体領域のもう片方が基準電圧線(Vss)
または電源電圧線(Vdd)配線に接続されてなること
を特徴とするものである。
【0017】請求項3記載の発明は、絶縁層上に形成さ
れ、周囲を絶縁層で囲われた半導体領域に少なくとも1
個の電界効果形トランジスタが形成された半導体装置に
おいて、該トランジスタではゲート電極として機能する
マスクの下方に第1導電型半導体領域が形成され、該マ
スクを挟んで両側に該第1導電型半導体領域に隣接する
ように2個の第2導電型半導体領域が形成され、2個の
該第2導電型半導体領域のうち片方が外部との入出力を
行う端子と内部回路に接続され、該第2導電型半導体領
域のもう片方が基準電圧線(Vss)または電源電圧線
(Vdd)配線に接続されてなるESD保護回路を搭載
してなることを特徴とするものである。
【0018】請求項4記載の発明は、電界効果形トラン
ジスタが形成された半導体装置において、該トランジス
タではゲート電極として機能するマスクの下方に第1導
電型半導体領域が形成され、該マスクを挟んで両側に該
第1導電型半導体領域に隣接するように2個の第2導電
型半導体領域が形成され、2個の該第2導電型半導体領
域のうち片方が外部との入出力を行う端子と内部回路に
接続され、該第2導電型半導体領域のもう片方がフロー
ティングで形成してなるESD保護回路を搭載してなる
ことを特徴とするものである。
【0019】請求項5記載の発明は、上記請求項1乃至
4記載の発明において、CMOSバッファ型ESD保護
回路が併設され、かつ前記入出力端子に繋がる前記第2
導電型半導体領域上のコンタクトホールは、前記CMO
Sバッファ型ESD保護回路よりも前記入出力端子側に
形成されてなることを特徴とするものである。
【0020】
【作用】本発明では、後述する実施例の図1〜3に示す
如く、MOSFET21,22のソース/ドレイン拡散
層5,6の側面の接合をダイオードとして利用し、導電
型が互いに逆向きになるように直列接続したpn接合を
形成することにより、npnダイオード27及びpnp
ダイオード28を形成し、このダイオード27,28の
片方の拡散層5,6を入出力パッド23と内部回路41
に接続するように構成する。
【0021】このため、NチャネルMOSFET21及
びPチャネルMOSFET22共にONされていない状
態においても、ESDノイズによる電荷を、ソース/ド
レイン拡散層5,6が作るダイオード27,28部の容
量に吸収することができる他、NチャネルMOSFET
21またはPチャネルMOSFET22がONする動作
状態においても、ダイオード27,28部のソース/ド
レイン拡散層5,6容量によりESDノイズ波形を鈍ら
せて、ピーク電圧を低減させることができるため、内部
回路41のESD耐性を高めることができる。
【0022】しかも、ESDノイズのピーク電圧を低減
することができるため、CMOSバッファ型ESD保護
回路31に使われるMOSFETの内部電界を緩和する
ことができ、CMOSバッファ型ESD保護回路31自
身の劣化を防止することができる。また、PチャネルM
OSFET22の正孔キャリア移動度を小さくすること
ができるため、ESD電荷の逃げる速度が遅い場合で
も、このダイオード27,28部のソース/ドレイン拡
散層5,6容量が電荷を吸収することができるので、内
部回路41を保護することができる。更に、このダイオ
ード27,28部のソース/ドレイン拡散層5,6容量
は、通常のCMOSプロセスを変更することなく形成す
ることができるため、特別なプロセスを追加しないで済
ませることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明に係る一実施例の半導体装置の構造
を示す断面図、図2は図1に示す半導体装置の回路構成
を示す等価回路図、図3は図1に示す半導体装置の構造
を示す平面図である。図示例は、超薄膜SOI構造のC
MOSインバータに適用する場合である。図1〜3にお
いて、1はSi等の基板であり、2は基板1上に形成さ
れた膜厚0.4μm程度のSiO2 等の埋め込み絶縁膜
であり、3は埋め込み絶縁膜2上に形成され、かつ素子
等が形成されるSi膜であり、4はSi膜3に形成され
た素子分離領域となる膜厚250μm程度のSiO2
のフィールド絶縁膜である。
【0024】次に、5,6は各々Si膜1003に形成
されたn+ 型ソース/ドレイン拡散層、p+ 型ソース/
ドレイン拡散層であり、7は対向するソース/ドレイン
拡散層5間及びソース/ドレイン拡散層6間のSi膜3
上に形成されたSiO2 等のゲート絶縁膜であり、8は
ゲート絶縁膜7上に形成された膜厚400μm程度のポ
リSi等のゲート電極である。そして、9はn+ 型ソー
ス/ドレイン拡散層、p+ 型ソース/ドレイン拡散層及
びゲート電極8が各々露出された開口部10を有する膜
厚500μm程度のPSG等の層間絶縁膜であり、11
は開口部10内のソース/ドレイン拡散層5、ソース/
ドレイン拡散層6及びゲート電極8とコンタクトするよ
うに形成されたAl等の配線層である。
【0025】本実施例では、CMOSを構成するNチャ
ネルMOSFET21及びPチャネルMOSFET22
が、従来と同様底面及び周囲を絶縁膜2,4,9にて完
全に素子分離された構造で構成されている。そして、図
2に示す如く、外部から入出力パッド23を通じて侵入
するESDノイズから内部回路41を保護するため、C
MOSバッファ型ESD保護回路31を形成している。
【0026】このCMOSバッファ型ESD保護回路3
1の構成は、従来と同様、入出力パッド23からの信号
線24をNチャネルMOSFET21のドレイン拡散層
に繋ぐとともに、NチャネルMOSFET21のゲート
とソースをVss線25に繋ぎ、同時に入出力パッド2
3からの信号線24をPチャネルMOSFET22のド
レイン拡散層に繋ぐとともに、PチャネルMOSFET
22のゲートとソースをVdd線26に繋ぐものであ
る。
【0027】本実施例では、更にMOSFET21,2
2を形成するプロセスを利用することにより、導電型が
互いに逆向きに直列接続したPN接合を、MOSFET
21,22のソース/ドレイン拡散層5,6により形成
することにより、npnダイオード27及びpnpダイ
オード28を形成する。このダイオード27,28のソ
ース/ドレイン拡散層5,6の片方を入出力パッド23
と内部回路41に繋ぎ、他方をnpnダイオード27で
は、Vss線25に繋ぎ、pnpダイオード28では、
Vdd線26に繋ぐ。
【0028】このようなPN接合ダイオード27,28
を必要に応じてNチャネルMOSFET21側のみに配
置するか、あるいはPチャネルMOSFET22側のみ
に配置するか、若しくはNチャネルMOSFET21と
PチャネルMOSFET22の両側に配置する。本実施
例では、ESDノイズの正負に応じて、ノイズが印加さ
れると、ダイオード27,28の片方の接合は、順方向
にバイアスされ、他方の接合は、逆方向にバイアスされ
る。この逆方向にバイアスされた接合のチャネル部に
は、空乏層が広がり、この空乏層容量がESD電荷を吸
収する。
【0029】なお、この時、Vss線25及びVdd線
26の引き出しは、CMOSバッファ回路のMOSFE
T21,22のソース/ドレイン拡散層と共用するよう
に構成してもよいし、別途に設けてもよい。また、ダイ
オード27,28部のゲート電極8は、PN接合ダイオ
ード17,18を形成するため、配線層11には接続せ
ずにフローティングにしておけばよい。謂わばゲート電
極8は、イオン注入用のマスクとして用いる。このマス
クとなるゲート電極8のゲート長は、CMOSバッファ
型ESD回路31のMOSFETに用いるゲート長より
長くしても構わない。
【0030】このように、本実施例では、MOSFET
21,22のソース/ドレイン拡散層5,6の側面の接
合をダイオードとして利用し、導電型が互いに逆向きに
なるように直列接続したpn接合を形成することによ
り、npnダイオード27及びpnpダイオード28を
形成し、このダイオード27,28の片方の拡散層5,
6を入出力パッド23と内部回路41に接続するように
構成している。
【0031】このため、NチャネルMOSFET21及
びPチャネルMOSFET22共にONされていない状
態においても、ESDノイズによる電荷を、ダイオード
27,28部のソース/ドレイン拡散層5,6容量に吸
収することができる他、NチャネルMOSFET21ま
たはPチャネルMOSFET22がONする動作状態に
おいても、ダイオード27,28部のソース/ドレイン
拡散層5,6容量によりESDノイズ波形を鈍らせて、
ピーク電圧を低減させることができるため、内部回路4
1のESD耐性を高めることができる。
【0032】しかも、ESDノイズのピーク電圧を低減
することができるため、CMOSバッファ型ESD保護
回路31に使われるMOSFETの内部電界を緩和する
ことができ、CMOSバッファ型ESD保護回路31自
身の劣化を防止することができる。また、PチャネルM
OSFET22の正孔キャリア移動度を小さくすること
ができるため、ESD電荷の逃げる速度が遅い場合で
も、このダイオード27,28部のソース/ドレイン拡
散層5,6容量が電荷を吸収することができるので、内
部回路41を保護することができる。
【0033】更に、このダイオード27,28部のソー
ス/ドレイン拡散層5,6容量は、通常のCMOSプロ
セスを変更することなく形成することができるため、特
別なプロセスを追加しないで済ませることができる。な
お、上記実施例では、ダイオード27,28部のマスク
となるゲート電極8の下方にp又はn型のSi膜3を形
成し、このゲート電極8を挟んで両側にp又はn型のS
i膜3に隣接するようにn又はp型の拡散層5,6を形
成し、拡散層5,6の片方を外部との入出力を行う端子
23と内部回路41に接続し、拡散層5,6のもう片方
をVss又はVdd配線25,26に接続してなる保護
回路を搭載してなる構成について説明したが、本発明に
おいては、図4に示す如くトランジスタではゲート電極
として機能するダイオード27,28部のマスクとなる
ゲート電極8の下方にp又はn型のSi膜3を形成し、
ゲート電極8を挟んで両側にp又はn型のSi膜3に隣
接するようにn又はp型の拡散層5,6を形成し、拡散
層5,6の片方を外部との入出力を行う端子23と内部
回路41に接続し、拡散層5,6のもう片方をフローテ
ィングで形成してなる保護回路を搭載してなるように構
成してもよい。
【0034】この場合、上記実施例と同様の効果を得る
ことができる他、ゲート電極8を挟んだ2個のソース/
ドレイン拡散層5,6のうち一方を入出力パッド23に
接続するが、他方はフローティング状態(オープン)に
しておくため、ESDノイズが印加されると、ソース/
ドレイン拡散層5,6の片方の空乏層容量が、埋め込み
絶縁層容量と直列に接続されて電荷を蓄えることができ
る。また、本発明においては、図5に示す如く、2個の
ソース/ドレイン拡散層5,6の両方共入出力パッド2
3に接続して構成してもよく、この場合も上記実施例と
同様の効果を得ることができる他、ESDノイズは、P
N接合容量と埋め込み絶縁膜容量との直列容量に蓄積す
ることができる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、超薄膜SOI構造のC
MOSを構成する際、ESDノイズのピーク電圧を低減
することにより、ESD保護回路のESD耐圧を向上さ
せてESD保護回路の性能を向上させることができると
ともに、ESD保護回路に使用されるMOSFETの内
部電界を緩和してESD保護回路自身の劣化を抑制する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の半導体装置の構造を示
す断面図である。
【図2】図1に示す半導体装置の回路構成を示す等価回
路図である。
【図3】図1に示す半導体装置の構造を示す平面図であ
る。
【図4】本発明に適用できる半導体装置の構造を示す断
面図である。
【図5】本発明に適用できる半導体装置の構造を示す断
面図である。
【図6】従来の半導体装置の構造を示す断面図である。
【図7】従来のCMOSバッファ型ESD保護回路の構
成を示す回路図である。
【図8】従来の半導体装置の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 埋め込み絶縁膜 3 Si膜 4 フィールド絶縁膜 5,6 ソース/ドレイン拡散層 7 ゲート絶縁膜 8 ゲート電極 9 層間絶縁膜 10 開口部 11 配線層 21 NチャネルMOSFET 22 PチャネルMOSFET 23 入出力パッド 24 信号線 25 Vss線 26 Vdd線 27 npnダイオード 28 pnpダイオード 31 CMOSバッファ型ESD保護回路 41 内部回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/8238 27/092 27/08 331 E 29/78 H01L 27/08 321 H 29/78 301 K 9056−4M 311 C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁層(2)上に形成され、周囲を絶縁層
    (4,9)で囲われた半導体領域(3)において、第1
    導電型半導体領域(3)と第2導電型半導体領域(5,
    6)とが接して形成され、該第2導電型半導体領域
    (5,6)が外部と入出力を行う端子(23)と内部回
    路(41)に接続されてなることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】絶縁層(2)上に形成され、周囲を絶縁層
    (4,9)で囲われた半導体領域(3)において、第1
    導電型半導体領域(3)を挟んで2個の第2導電型半導
    体領域(5,6)が形成され、2個の該第2導電型半導
    体領域(5,6)のうち片方が外部と入出力を行う端子
    (23)と内部回路(25,26)に接続され、該第2
    導電型半導体領域(5,6)のもう片方が基準電圧線
    (Vss)または電源電圧線(Vdd)配線(25,2
    6)に接続されてなることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】絶縁層(2)上に形成され、周囲を絶縁層
    (4,9)で囲われた半導体領域(3)に少なくとも1
    個の電界効果形トランジスタが形成された半導体装置に
    おいて、該トランジスタではゲート電極として機能する
    マスク(8)の下方に第1導電型半導体領域(3)が形
    成され、該マスク(8)を挟んで両側に該第1導電型半
    導体領域(3)に隣接するように2個の第2導電型半導
    体領域(5,6)が形成され、2個の該第2導電型半導
    体領域(5,6)のうち片方が外部との入出力を行う端
    子(23)と内部回路(41)に接続され、該第2導電
    型半導体領域(5,6)のもう片方が基準電圧線(Vs
    s)または電源電圧線(Vdd)配線(25,26)に
    接続されてなるESD(静電破壊)保護回路を搭載して
    なることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】電界効果形トランジスタが形成された半導
    体装置において、該トランジスタではゲート電極として
    機能するマスク(8)の下方に第1導電型半導体領域
    (3)が形成され、該マスク(8)を挟んで両側に該第
    1導電型半導体領域(3)に隣接するように2個の第2
    導電型半導体領域(5,6)が形成され、2個の該第2
    導電型半導体領域(5,6)のうち片方が外部との入出
    力を行う端子(23)と内部回路(41)に接続され、
    該第2導電型半導体領域(5,6)のもう片方がフロー
    ティングで形成してなるESD(静電破壊)保護回路
    (31)を搭載してなることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】CMOSバッファ型ESD保護回路(3
    1)が併設され、かつ前記入出力端子(23)に繋がる
    前記第2導電型半導体領域(5,6)上のコンタクトホ
    ール(10)は、前記CMOSバッファ型ESD保護回
    路(31)よりも前記入出力端子(23)側に形成され
    てなることを特徴とする請求項1乃至4記載の半導体装
    置。
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