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JPH07330697A - 置換インダン誘導体の製造法 - Google Patents

置換インダン誘導体の製造法

Info

Publication number
JPH07330697A
JPH07330697A JP15304394A JP15304394A JPH07330697A JP H07330697 A JPH07330697 A JP H07330697A JP 15304394 A JP15304394 A JP 15304394A JP 15304394 A JP15304394 A JP 15304394A JP H07330697 A JPH07330697 A JP H07330697A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
acid
compound
added
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15304394A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Sato
浩樹 佐藤
Katsuo Shinozaki
勝雄 篠崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeria Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Zeria Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zeria Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Zeria Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP15304394A priority Critical patent/JPH07330697A/ja
Publication of JPH07330697A publication Critical patent/JPH07330697A/ja
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】下記反応式により一般式(II) 【化1】 (式中、m、nはそれぞれ0〜3の数を示し、R1は水
素原子、低級アルキルであり、R2は水素原子、酸素原
子である。)で表される置換インダン誘導体の製造法。 【効果】医薬品の製造中間体として有用な置換インダン
誘導体を安全かつ経済的に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品として有用なイ
ンダン誘導体の製造中間体である一般式(II)
【0002】
【化3】
【0003】(式中、m、nはそれぞれ0〜3の数を示
し、R1は水素原子、低級アルキル基であり、R2は水素
原子、酸素原子である。)で表される置換インダン誘導
体の新規な製造法に関する。
【0004】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】国際特許
公開WO92/15558号公報記載のインダン誘導体は、トロン
ボキサンA2拮抗剤として有用な医薬化合物であり、そ
の製法が当該公報において開示されている。それによれ
ば、インダン誘導体は、インダン−2−イルアルキルカ
ルボン酸を出発原料として、アシルアジドのクルチウス
転位反応を用いる方法で製造することができる。しかし
ながら、この方法では、爆発性のあるアシルアジドが中
間体として生成してくるため、工業的に用いることが困
難であった。
【0005】一方、特開平4−264068号公報に
は、5−アセチル−2−(アセチルアミノメチル)イン
ダンからウィルゲロット反応及びそれに続く加水分解反
応により置換インダン誘導体を製造する方法が開示され
ているが、収率が低く、工業的に満足できるものではな
かった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決するため鋭意研究を行い、アルカリとオキソ酸の
塩を用いて、いわゆるホフマン転位反応を行うことによ
り当該公報記載のインダン誘導体の製造中間体である置
換インダン誘導体を安全かつ経済的に得ることができる
ことを見出し、本製造法を完成した。
【0007】即ち、本発明は一般式(I)
【0008】
【化4】
【0009】(式中、m、n、R1、R2は前記と同意義
である。)で表される化合物にホフマン転位反応を行う
ことを特徴とする、一般式(II)
【0010】
【化5】
【0011】(式中、m、n、R1、R2は前記と同意義
である。)で表される置換インダン誘導体の製造法に関
する。
【0012】本発明において、R2が酸素原子である場
合、この酸素原子は隣接炭素原子と共にカルボニル基を
形成する。なお、上記「低級アルキル基」とは、炭素数
1〜4のアルキル基を示し、例えばメチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基
が挙げられる。
【0013】本発明の製造法に用いる一般式(I)の化
合物は、適宜公知の方法を組み合わせることによって製
造することができ、例えば次に示す参考製造法をあげる
ことができる。
【0014】参考製造法1
【0015】
【化6】
【0016】(式中、R1は前記と同意義、R1’は低級
アルキル基、Xはハロゲン原子である。) 2−インダニル酢酸(III)を常法により塩化チオニ
ル、三臭化リンなどのハロゲン化剤により酸ハロゲン化
物(IV)とした後、アンモニア水と反応させて2−イン
ダニルアセトアミド(V)を製造する。次に塩化アルミ
ニウム、四塩化チタン、四塩化スズなどのルイス酸の存
在下に2−インダニルアセトアミド(V)とα−ハロ−
α−メチルチオ酢酸アルキルエステルを縮合(フリーデ
ルクラフツ反応)させ化合物(VI)とし、続いて酢酸中
で亜鉛により還元して、一般式(I)中のm及びnが0
かつR2が水素原子である化合物(Ia)を製造するこ
とができる。なお、化合物(Ia)中R1が低級アルキ
ル基の場合は、加水分解反応によって水素原子とするこ
とができる。
【0017】参考製造法2
【0018】
【化7】
【0019】(式中、R1、R1’、Xは前記と同意義で
ある。) 2−インダニル酢酸(III)とα−ハロ−α−メチルチ
オ酢酸アルキルエステルを参考製造法1に準じてフリー
デルクラフツ反応により縮合し、化合物(VII)を製造
する。続いて化合物(VII)は酢酸中で亜鉛により還元
して化合物(VIII)とし、ハロゲン化剤により酸ハロゲ
ン化物(IX)とした後、アンモニア水を反応させること
により化合物(Ia)を製造することができる。
【0020】参考製造法3
【0021】
【化8】
【0022】(式中、R1、R1’、Xは前記と同意義で
ある。) 参考製造例1と同様に製造した2−インダニルアセトア
ミド(V)とクロログリオキシル酸メチルエステル、ク
ロログリオキシル酸エチルエステルなどのシュウ酸エス
テル・酸ハロゲン化物をフリーデルクラフツ反応により
縮合し、一般式(I)中のm及びnが0かつR2が酸素
原子である化合物(Ib)を製造することができる。な
お、化合物(Ib)中R1が低級アルキル基の場合は、
加水分解反応によって水素原子とすることができる。
【0023】上記のようにして得た一般式(I)で表さ
れる化合物は、本発明の製造法(ホフマン転位反応)に
よって置換インダン誘導体(II)へ導くことができる。
本製造法は適当な溶媒中、アルカリ及びオキソ酸の塩を
用いて実施する。化合物(I)は式中のR1が水素原子
であってもアルキル基であっても反応に用いることがで
きるが、R1がアルキル基の場合は酸やアルカリの加水
分解反応により水素原子とすることが特に好ましい。反
応に用いられる溶媒としては、水または反応に関与しな
い溶媒と水との混合溶媒が用いられる。反応に用いられ
るアルカリとしては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウムなどの水酸化アルカリ金属があげられ、好まし
くは水酸化ナトリウムが用いられる。また、オキソ酸の
塩としては、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウ
ムなどの次亜塩素酸塩や、次亜臭素酸塩が用いられる。
さらに、オキソ酸の塩に代えて臭素を用いることも可能
である。反応温度は室温から溶媒の還流温度の範囲で反
応を行うことができる。
【0024】本製造法によって、置換インダン誘導体
(II)は高収率で得られ、しかも夾雑物が極めて少ない
ため、反応混合物あるいは粗結晶のままで次の反応に供
することも可能であり、工業的に有利である。
【0025】かくして得られた置換インダン誘導体(I
I)は、例えばハロゲン化ベンゼンスルホン酸誘導体な
どと縮合させることにより国際特許公開WO92/15558号公
報記載の化合物を製造することができる。本縮合反応
は、縮合剤の存在または非存在下に実施することができ
る。縮合剤としては、例えば炭酸アルカリ金属、炭酸水
素アルカリ金属、トリ低級アルキルアミン、ピリジンな
ど慣用のものをいずれも用いることができる。本反応は
適当な溶媒、例えばトルエンなどの炭化水素系溶媒を用
いて実施するのが好ましい。
【0026】本発明に用いる化合物(I)はインダン骨
格の2位に不斉炭素原子を有し、それに基づく2種の光
学異性体が存在するが、本製造法は光学活性に影響を及
ぼさないため、化合物(I)の光学異性体に対応する置
換インダン誘導体(II)を製造することができる。
【0027】
【実施例】次に参考例により一般式(II)で表される化
合物の製造例を、また実施例を挙げて本発明を詳しく説
明するが、本発明はこれらによって限定されるものでは
ない。
【0028】参考例1 5−(2−カルバモイルメチル)インダニル酢酸エチル
エステルの製造
【0029】工程1 2−インダニル酢酸10.0gに塩化チオニル7.1g
及びジメチルホルムアミド1滴を加え室温で1時間攪拌
した。反応液を濃縮し、2−インダニルアセチルクロリ
ド9.9gを黄色油状物として得た。収率99%。 NMR(CDCl3)δ:2.65(dd,2H),2.91〜3.23(m,5H),7.
12〜7.21(m,4H)
【0030】工程2 工程1で得られた2−インダニルアセチルクロリド9.
9gをテトラヒドロフラン5mlに溶解し、氷冷下で28
%アンモニア水32ml中に滴下した。析出した粗結晶を
濾取し、エタノール−水混液から再結晶して、2−イン
ダニルアセトアミド8.72gを無色結晶として得た。
収率89%。 融点:148〜150℃ NMR(CDCl3)δ:2.38(d,2H),2.65(dd,2H),2.83〜2.
99(m,1H),3.16(dd,2H),5.48(brs,1H),5.67(brs,1H),7.1
0〜7.21(m,4H)
【0031】工程3 工程2で得られた2−インダニルアセトアミド4.0g
を1,2−ジクロロエタン20mlに懸濁し、α−クロロ
−α−メチルチオ酢酸エチルエステル4.6gを加え、
氷冷下で四塩化スズ6.4mlを15分間かけて滴下し、
室温で1.5時間攪拌した。反応液を水100ml中に注
ぎ5分間攪拌した後、1,2−ジクロロエタン層を分取
し、残った水層をクロロホルムで抽出した。1,2−ジ
クロロエタン層とクロロホルム層を合し、飽和食塩水で
洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去し、α−[5−(2−カルバモイルメチル)インダ
ニル]−α−メチルチオ酢酸エチルエステル6.9gを
淡黄色油状物として得た。収率99%。 NMR(CDCl3)δ:1.26(t,3H),2.09(s,3H),2.37(d,2
H),2.56〜2.71(m,2H),2.83〜3.01(m,1H),3.06〜3.22(m,
2H),4.09〜4.30(m,2H),4.46(s,1H),5.51(brs,2H),7.10
〜7.34(m,3H)
【0032】工程4 工程3で得た5−(2−カルバモイルメチル)インダニ
ルメチルチオ酢酸エチルエステル6.9gを酢酸20ml
に溶解し、攪拌下亜鉛粉末6gを加えて2時間還流し
た。反応液を室温まで放冷し、吸引濾過後、残渣を酢酸
エチルで洗浄した。濾液と洗浄液を合し、減圧濃縮した
後、水50mlを加え20分間攪拌した。析出した粗結晶
を濾取し、水で洗浄した後、ヘキサンー酢酸エチル混液
から再結晶して5−(2−カルバモイルメチル)インダ
ニル酢酸エチルエステル4.91gを得た。収率83
%。
【0033】参考例2 5−(2−カルバモイルメチル)インダニル酢酸の製造
【0034】工程1 2−インダニル酢酸100.4gにα−クロロ−α−メ
チルチオ酢酸エチルエステル95.9g及び1,2−ジ
クロロエタン300mlを加え懸濁し、5℃まで冷却し
た。この懸濁液に、1,2−ジクロロエタン50mlに溶
解した四塩化スズ82mlを、内温を15℃以下に保ちな
がら30分間かけて滴下し、室温で40分間攪拌した。
反応液を氷400gに1N塩酸600mlを加えた液に注
ぎ、5分間攪拌した。1,2−ジクロロエタン層を分取
し、残った水層をジクロロメタン200mlで抽出した。
1,2−ジクロロエタン層とジクロロメタン層を合し、
1N塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、α−[5−(2−
カルボキシメチル)インダニル]−α−メチルチオ酢酸
エチルエステル176gを黄色油状物として得た。収率
99%。 NMR(CDCl3)δ:1.27(t,3H),2.09(s,3H),2.55(d,2
H),2.54〜2.71(m,2H),2.85〜2.93(m,1H),3.11〜3.19(m,
2H),4.13〜4.27(m,2H),4.47(s,1H),7.14〜7.30(m,3H)
【0035】工程2 工程1で得たα−[5−(2−カルボキシメチル)イン
ダニル]−α−メチルチオ酢酸エチルエステル176g
を酢酸350mlに溶解し、攪拌下で亜鉛粉末112.4
gを加えて2時間還流した。室温まで放冷後、反応液を
吸引濾過し、残渣を酢酸エチルで洗浄した。濾液と洗浄
液を合した後、溶媒を留去し、残留物を氷水1500ml
に加え30分間攪拌した。析出した結晶を濾取し、5−
(2−カルボキシメチル)インダニル酢酸エチルエステ
ル142.8gを得た。収率97%。 融点:54〜56℃ NMR(CDCl3)δ:1.25(t,3H),2.54(d,2H),2.60〜2.6
8(m,2H),2.84〜2.95(m,1H),3.10〜3.19(m,2H),3.57(s,2
H),4.14(q,2H),7.04〜7.18(m,3H)
【0036】工程3 工程2で得られた5−(2−カルボキシメチル)インダ
ニル酢酸エチルエステル139.8gに塩化チオニル4
6ml及びジメチルホルムアミド0.2mlを加え、室温で
2時間攪拌した。反応液にトルエン100mlを加え、溶
媒を留去し、5−[2−(クロロホルミル)メチル]イ
ンダニル酢酸エチルエステル148.8gを黄色油状物
として得た。収率99%。 MS(m/z):280,282(M+) NMR(CDCl3)δ:1.26(t,3H),2.61〜2.68(m,2H),2.9
1〜3.20(m,5H),3.57(s,2H),4.15(q,2H),7.05〜7.16(m,3
H)
【0037】工程4 工程3で得た5−[2−(クロロホルミル)メチル]イ
ンダニル酢酸エチルエステル148.8gをトルエン5
0mlに溶解し、氷冷下で28%アンモニア水220mlと
水100mlの混合溶液中に、内温を15℃以下に保ちな
がら30分間かけて滴下した。析出した結晶を濾取し、
水で洗浄した後風乾し、5−(2−カルバモイルメチ
ル)インダニル酢酸エチルエステル136.5gを黄土
色結晶として得た。収率99%。 融点:109〜110℃ MS(m/z):261(M+) NMR(CDCl3)δ:1.26(t,3H),2.37(d,2H),2.58〜2.6
8(m,4H),2.87〜2.98(m,1H),3.10〜3.19(m,2H),3.57(s,2
H),4.15(q,2H),5.36(brs,2H),7.04〜7.16(m,3H)
【0038】工程5 工程4で得られた5−(2−カルバモイルメチル)イン
ダニル酢酸エチルエステル134.0gをメタノール2
70mlに懸濁し、この懸濁液に氷冷下、96%水酸化ナ
トリウム32.0gを水270mlに溶解した水溶液を滴
下し、室温で3時間攪拌した。反応液を濃縮し、濃塩酸
を加えてpH2に調整し、析出した結晶を吸引濾取し、
水で洗浄した後風乾し、メタノール−水混液から再結晶
して5−(2−カルバモイルメチル)インダニル酢酸8
5.1gを無色結晶として得た。 収率71%。 融点:188〜191℃ MS(m/z):233(M+) NMR(DMSO-d6)δ:2.19(d,2H),2.54〜2.60(m,2H),
2.65〜2.75(m,1H),2.78〜3.01(m,2H),3.48(s,2H),6.75
(brs,1H),6.97〜7.19(m,3H),7.29(brs,1H),12.22(brs,1
H)
【0039】実施例1 5−(2−アミノメチル)インダニル酢酸の製造
【0040】
【化9】
【0041】参考例2で得た5−(2−カルバモイルメ
チル)インダニル酢酸1.0gに、96%水酸化ナトリ
ウム630mgを水20mlに溶かした水溶液を加えて溶解
した。氷冷下で12%次亜塩素酸ナトリウム2.5gを
加え、同温で10分間、次いで室温で50分間攪拌し、
さらに15分間かけて内温90℃まで加熱し、内温90
℃で20分間反応させた。反応液を放冷し、塩酸を加え
てpH6.5とし、析出した結晶を濾取することで5−
(2−アミノメチル)インダニル酢酸667mgを無色結
晶として得た。収率76%。 融点:224〜226℃ MS(m/z):205(M+) NMR(CD3OD)δ:2.64〜2.76(m,3H),2.99〜3.10(m,4
H),3.45(s,2H),7.09〜7.16(m,3H)
【0042】また、前記と同一の条件で反応を行い、反
応液を放冷した後、アンモニア水を溶出液としたイオン
交換樹脂(商品名:DIAION SK110)にて精製することに
よっても、5−(2−アミノメチル)インダニル酢酸6
80mgを無色結晶として得ることができた。収率77% 融点:220〜223℃
【0043】実施例2 5−{2−(4−クロロフェニル)スルホニルアミノメ
チル}インダニル酢酸ナトリウムの製造 参考例2で得た5−(2−カルバモイルメチル)インダ
ニル酢酸10.0gに、96%水酸化ナトリウム6.8
gを水80mlに溶かした水溶液を加えて溶解した。氷冷
下で12%次亜塩素酸ナトリウム29.3gを加え、同
温で10分間、次いで室温で50分間攪拌し、さらに1
5分間かけて内温90℃まで加熱し、内温90℃〜10
0℃で反応させた。反応液を氷冷した後、4−クロロベ
ンゼンスルホニルクロリド11.8gのトルエン13ml
溶液を加え、室温で20時間攪拌した。反応液に濃塩酸
8mlを加えてpH4に調整し、30分間攪拌した。析出
した粗結晶を吸引濾取し、水で洗浄した後、エタノール
−水混液から再結晶して、5−{2−(4−クロロフェ
ニル)スルホニルアミノメチル}インダニル酢酸13.
1gを無色結晶として得た。収率80%。 融点:180〜182℃ MS(m/z):379,381(M+) NMR(DMSO-d6)δ:2.47〜2.56(m,3H),2.76〜2.94
(m,4H),3.48(s,2H),6.96〜7.10(m,3H),7.66(d,2H),7.80
(d,2H),7.87(t,1H),12.20(brs,1H)
【0044】5−{2−(4−クロロフェニル)スルホ
ニルアミノメチル}インダニル酢酸13.1gをメタノ
ール30mlに懸濁し、1N水酸化ナトリウム液28mlを
加えて加熱した。さらに炭酸水素ナトリウム600mgを
加熱下、少量づつ加えて溶解した。この溶液にヤシガラ
活性炭400mgを加え10分間加熱還流した後吸引濾過
し、母液を減圧濃縮した。得られた粗結晶を水から再結
晶した後24時間風乾し、5−{2−(4−クロロフェ
ニル)スルホニルアミノメチル}インダニル酢酸ナトリ
ウム・1水和物12.5gを無色結晶として得た。収率
86%。 融点:260℃(分解) NMR(DMSO-d6)δ:2.44〜2.52(m,3H),2.75〜2.89
(m,4H),3.16(s,2H),6.91〜7.01(m,3H),7.64(d,2H),7.80
(d,2H),8.13(brs,1H)
【0045】
【発明の効果】本発明の方法によると、強力なトロンボ
キサンA2拮抗剤などの製造中間体である置換インダン
誘導体(II)を、危険なアシルアジドのクルチウス転位
反応を行うことなく得ることができる。本発明の方法は
操作性がよく、高価な試薬を使うこともなく高収率・高
純度で製造を実施できるため、経済性、安全性に優れ、
工業的に有利な製法である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、m、nはそれぞれ0〜3の数を示し、R1は水
    素原子、低級アルキル基であり、R2は水素原子、酸素
    原子である。)で表される化合物にホフマン転位反応を
    行うことを特徴とする、一般式(II) 【化2】 (式中、m、n、R1、R2は前記と同意義である。)で
    表される置換インダン誘導体の製造法。
JP15304394A 1994-06-13 1994-06-13 置換インダン誘導体の製造法 Pending JPH07330697A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106810460A (zh) * 2016-12-30 2017-06-09 苏州诚和医药化学有限公司 一种4‑[2‑(二甲基氨基)乙氧基]苄胺的制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106810460A (zh) * 2016-12-30 2017-06-09 苏州诚和医药化学有限公司 一种4‑[2‑(二甲基氨基)乙氧基]苄胺的制备方法

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