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JPH07324260A - 進入防止片を備えた横編機 - Google Patents

進入防止片を備えた横編機

Info

Publication number
JPH07324260A
JPH07324260A JP11536394A JP11536394A JPH07324260A JP H07324260 A JPH07324260 A JP H07324260A JP 11536394 A JP11536394 A JP 11536394A JP 11536394 A JP11536394 A JP 11536394A JP H07324260 A JPH07324260 A JP H07324260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
needle
knitting
needles
bed
hook
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11536394A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Miyamoto
昌紀 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shima Seiki Mfg Ltd
Original Assignee
Shima Seiki Mfg Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shima Seiki Mfg Ltd filed Critical Shima Seiki Mfg Ltd
Priority to JP11536394A priority Critical patent/JPH07324260A/ja
Publication of JPH07324260A publication Critical patent/JPH07324260A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】隣接するシンカー間に第1, 第2の針を備えた
横編機で針により引き込まれる編糸が休止状態にあるも
う一方の針のフック内に進入するのを防止する。 【構成】対のニードルベッドをその頭部を対向して設け
た横編機のニードルベッド頭部に複数のシンカー(1
5, 15)を並設し、前記隣接するシンカー間に、目移
し用部材(13)を有する第1, 第2の針(81 , 8
2 )を摺動自在に設けた横編機において、第1または第
2の針が編糸を引き込む際に、休止状態にあるもう一方
の針のフック内に編糸が進入するのを防止する進入防止
片(25)を前記第1, 第2の針の間に編針のフックに
対向して設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は隣接するシンカー間に第
1, 第2の針を備えた横編機に関する。
【0002】
【従来技術】頭部を対向して設けた少なくとも一対のニ
ードルベッドを用い、編成された編地のループを対向す
るニードルベッド間に適宜移し換え、身頃, 袖, その他
の部分を一体に編成した所謂無縫製被服を横編機を利用
して編成する方法が開示されている。(特公平3−75
656号公報・英国特許第2183264号明細書・特
公平4−15301号公報)
【0003】上記特公平3−75656号公報・英国特
許第2183264号明細書には一般的によく知られた
タイプのV型横編機を使用してリブ組織、ガーター組
織、リンクス組織などを含む任意のリンクス柄の筒状編
地を編成するために、ニードルベッド上に並列して設け
られた針の中から例えば奇数番目の針を筒状編地の前側
部分の編成に、偶数番目の針を筒状編地の後側の編地の
編成に使用するように区分けしている。例えばワイドリ
ブからなる筒状編地の前側編地を編成する際には、前側
のニードルベッド上の針に係止された前側編地の編目の
内当該コースで裏目となる編目を柄パターンに従って後
側ニードルベッド上へ目移しするなど、前側編地の編成
のための準備を先ず完了させてから前側編地の当該コー
スの編成を行う。次に後側編地の編成に先立ち、前記後
側ニードルベッドで編まれた前側編地の編目を前側ニー
ドルベッド側へと移し戻すとともに、当該コースで後側
編地の裏目となる編目を前記前側編地の場合と同様パタ
ーンに従って前側ニードルベッドの針へと編目を移した
後に後側編地の編成を行うようにしている。前記した行
程を繰り返し行うことで筒状の編地を編成するようにし
ている。
【0004】前記特公平4−15301号公報には、筒
状編地を編成するために2つの実施例が開示されてお
り、その一つは上部ベッドと下部ベッドを前後一対に設
けた所謂“4枚ベッド横編機”によるラグラン袖タイプ
のプルオーバーの筒状のセーターの編成方法が開示され
ており、もう一つに実施例として前後一対のニードルベ
ッドを有する横編機により上記1, 2に従った針の区分
けを行ってセットイン袖タイプのプルオーバーの筒状セ
ーターの編成方法が開示されている。
【0005】上記編成方法の如き、前後に対に設けたニ
ードルベッドを有する横編機による編成では、ニードル
ベッド自体の構造を変更することなしに、対向するニー
ドルベッドのそれぞれの選ばれた針のみを使用して筒状
の編地を編成しているために、一つのニードルベッドに
あって隣接するニードルループの間隔は隣接するニード
ル間の間隔よりも大となり、編成された一つのシンカー
ループの大きさは、一つのニードルループの大きさより
も極端に大きくなり編地の風合いを損ねてしまうばかり
か、ニット編地の最大の特徴である伸縮性、特に横方向
の伸縮性を劣化させるという事態が生じた。例えば7ゲ
ージのニードルベッドであれば、隣接する針の間隔は、
3. 628mmであるが、1本おきに針を使用すればその
間隔は7. 257mmとなる。平編み組織を編成する場合
には隣接する編目間には2枚のシンカーが存在すること
になり、シンカーループの長さは更に長くなり編成の条
件はより悪くなる。
【0006】上記した問題を解決するために本出願人は
鋭利研究の結果、特願平6−72718号明細書に開示
される横編機を発明した。前記明細書では対のニードル
ベッドをその頭部を対向して設けた横編機のニードルベ
ッドの頭部に複数のシンカーを並設し、前記隣接するシ
ンカー間に、目移し用部材を有する第1, 第2の針を摺
動自在に設けた横編機を使用し、隣接する第1または第
2の針で筒状編地の表編地を他方の針で後編地を編成す
るとともに前後ニードルベッド間で目移しを行いつつ編
成することにより、一本おきの針を使用して編成を行っ
た場合でも隣接する作用針間に連なるシンカーループは
1枚のシンカープレートとしか接することがない。した
がってシンカーループの長さを短くすることができ、編
地の風合いを損なうことなく編成を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記特願平6−727
18号明細書に開示される横編機では、隣接するシンカ
ー間に設けられる第1, 第2の針間にシンカーが存在し
ないため、前コースの編目が係止されていない状態で編
糸が引き込まれた場合や、卷下げ装置の引き下げ張力が
不十分な場合には引き込まれる編糸が浮き上がり、もう
一方の針のフック内に進入する虞がある。
【0008】本発明は上記した問題に鑑み、隣接するシ
ンカー間に設けた共通する或いは別個の針溝に第1, 第
2の針を摺動自在に設けた横編機で、1本おきに第1の
針または第2の針を使用して編成を行う場合、隣接する
シンカー間に設けられる第1または第2の針の一方の針
に係止された編糸が針のフックにより引き込まれても、
同じシンカー間に位置するもう一方の針のフック内に進
入することがなく、正確な編成を行うことのできる横編
機を開示しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため本発明の横編機は、対のニードルベッドをその頭部
を対向して設けた横編機のニードルベッド頭部に複数の
シンカーを並設し、前記隣接するシンカー間に、目移し
用部材を有する第1, 第2の針を摺動自在に設けた横編
機において、第1または第2の針が編糸を引き込む際
に、休止状態にあるもう一方の針のフック内に編糸が進
入するのを防止する進入防止片を前記第1, 第2の針の
間に編針のフックに対向して設けたことを特徴とする。
【0010】また、進入防止片は第1, 第2の針間に装
着されるニードルプレートを針床歯口付近まで延出し、
該延出したニードルベッドの先端部に設けたことを特徴
とする。
【0011】また、進入防止片は第1, 第2の針間に装
着されるニードルプレートと別体として設けたことを特
徴とする。
【0012】また、進入防止片の作用面を側面視におい
て休止状態にある針のフック先端と同じ高さ、またはフ
ック先端より低い位置に設けたことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の横編機で筒状編地を編成するとき、表
側編地の表目の組織は前側ニードルベッドで、裏目は後
側ニードルベッドで、裏側編地の表目は後側ニードルベ
ッドで、裏目は前側ニードルベッドでそれぞれ編成し、
表側又は裏側編地のいずれかの編成時には1本おきに第
1の針または第2の針のいずれか一方の針のみを編成に
使用する。
【0014】編成時、作動状態にある第1又は第2の針
が編糸をフックに係止し前コースのニードルループをノ
ックオーバーし、新ニードルループを作ったとき新ニー
ドルループに連なるシンカーループは当該針の両側に位
置するシンカーに当接するが、当該針と共にシンカー間
に位置する第2又は第1の針との間にはシンカーが設け
られておらず、針が引き込まれる際に編糸接触すること
のない位置に進入防止片が設けられているので、作動針
直近のシンカーによる編糸の突き出しがなく、したがっ
てシンカーループの形状が大きくなることがない。
【0015】隣接するシンカー間に設けられた第1又は
第2の針のいずれか一方の針がフックに編糸を係止した
状態で引き込まれることにより編糸がもう一方の針のフ
ックに近づくが、隣接するシンカー間に配置される第1
および第2の針の間に設けた進入防止片により編糸が針
のフック内に進入するのを防止されるため正確な編成を
行うことができる。
【0016】
【実施例】本発明の第1実施例から図面と共に説明す
る。図1はニードルベッドの一部を切除した状態の拡大
平面図を図2にニードルベッド1の縦断面を示す。図2
のAは図1の厚みの小なるニードルプレート3bの箇所
での縦断面図、図2のBは図2のAのニードルプレート
3bを取り除いた状態の縦断面図である。図3は厚みの
小なるニードルプレートの側面図である。
【0017】本発明の横編機にあっては、ニードルベッ
ド1は、垂直な仮想中心面Vを中心に前後にフロントベ
ッドFBとバックベッドBBの2枚が山形に頭部を対向
して設けられている。フロントベッドFBとバックベッ
ドBBのニードルベッド1は同一の構造を有しているの
で、以下フロントベッドFBのニードルベッド1につい
てその構造を説明する。
【0018】ニードルベッド1に複数の並行したニード
ルプレート溝2を切削し、該ニードルプレート溝2にニ
ードルプレート3を挿入し、ニードルプレート3の下面
に設けた斜の凹欠部4とニードルベッド1の上面に設け
た斜の凹欠部5とを合わせ、同凹欠部内にワイヤ6を通
し、かつニードルプレート3とニードルベッド1の尾部
をかしめることにより両者を一体に固定している。ニー
ドルプレート3は厚味の大なるニードルプレート3aと
小なるニードルプレート3bとを交互に配置してある。
これにより、隣接するニードルプレート3, 3間に針溝
7を構成し、針8及び、該針8を操作するためのニード
ルジャック9,セレクター10, セレクトジャック11を
摺動自在に挿入する。
【0019】上記針8は針溝7と交差する方向にニード
ルプレート3に嵌挿した帯金12により針溝7からの脱
落を防止されている。針8は目移し用部材13に設けた
目移し針を使用する。厚みの大なるニードルプレート3
aには、羽根13がニードルプレート3と当接しないよ
うに羽根収容溝14が切削されている。
【0020】ニードルベッド1の鋭角状先端の下面にシ
ンカープレート嵌合溝16を複数並行に設ける。該溝1
6には先端の方形部分17の一部をニードルベッド1に
係止してなる側面部分が、く字形に屈曲した板状体より
なるシンカープレート15を嵌合し、その基部のフック
18をニードルベッド1の下面に設けた凹欠部19に係
止し、シンカープレート15をニードルベッド1に固定
している。20, 21はシンカープレート15に挿通し
たワイヤで、ワイヤ20は歯口部に垂下する編成された
編地のループを係止し、編目係止線として働き、ノック
オーバーのタイミングに関係する。
【0021】シンカープレートは上記の如く固定された
ものではなく、板状体ではあるが、ニードルベッド先端
部において歯口部に対し進退動或いは旋回動により進出
退去できる可動式のものであっても差支えないことは勿
論である。
【0022】シンカープレート15は図1に示す如く針
2本に対し、1枚の割で設けられる。2枚のシンカープ
レート15, 15間に位置する2本の針を以後、第1の
針8 1 , 第2の針82 と称する。2枚のシンカー間に位
置する2本の針の間隔と、1枚のシンカーを挟んで隣接
する2本の針の間隔の比は1:1以上, 1:2.8 以下と
するのが望ましい。即ち、1枚のシンカーを挟んで隣接
する2本の針の間隔が、2枚のシンカー間に位置する2
本の針の間隔より狭くなると、シンカーと針が接近し過
ぎシンカーと接しシンカー両側に位置する針にシンカー
ループが引かれたときに、シンカー端縁と針のフックと
の間に生じるループの屈曲が極めて強く糸切れ等の発生
の原因ともなり、逆に前記1枚のシンカーを挟んで隣接
する2本の針の間隔が、2枚のシンカー間に位置する2
本の針の間隔より広くなるとシンカーループの長さが長
くなり過ぎ編み斑の如き外見を生じ風合を損ねる事態と
なる。
【0023】図1〜図3に示すように、隣接するシンカ
ー15, 15間に設けられる第1,第2の編針81 F,
2 F間に厚みの小なるニードルプレート3bを設け
る。厚みの大なるニードルプレート3aでは羽根摺動溝
14はニードルプレート3aの一側部を切削して形成さ
れるが、厚みの小なるニードルプレート3bではニード
ルプレート先端部を二又上に形成し、二又間に羽根摺動
溝22を形成する。二又状部分の下側部分23はニード
ルベッド1に切削されたニードルプレート溝7内に挿入
される。ニードルプレート3bの二又状部分の上側部分
24を針床歯口側を針床1の歯口付近まで延出し、該延
出した部分をニードルプレート3bの厚みに比べ薄く形
成して進入防止部25を形成している。進入防止部25
は第1, 第2の針の間でフックに対向して設けられてい
る。進入防止部25をニードルプレート3bより薄く形
成するのは、針のフックに編糸が係止されて引き込まれ
る際に、編糸と進入防止部25の接触を防止するためで
ある。
【0024】進入防止部25は編成休止状態にある針の
フックが存在する領域と側面視において重なる位置に設
ける。進入防止部25の作用面26は針のフック先端2
7と同じ高さとしているので、針が進退摺動する際に目
移し用の羽根13と干渉しない。なお進入防止部25の
作用面26の高さは針のフック先端27と同じ高さ、ま
たはフック先端より低く、針のフック中心の進出軌跡と
同じ高さ、または高い位置とすることが好ましいが、進
入防止片25と針のフックの間には間隔が存在し、進入
防止片25の位置と針のフックの位置では糸が通過する
高さに差が生じる場合があるため、編糸が針のフック先
端27を越えて針のフック内に進入するのを防止するこ
とができればフック先端27よりも高い位置とすること
も可能である。進入防止部25の先端28はシンカープ
レート15の先端を越えない位置としているので、編糸
と進入防止片25の先端28が干渉し、編成に悪影響を
及ぼすことがない。進入防止部25の作用面26の針摺
動方向の長さは、針の休止位置が変化した場合にも対応
できるように作用面26を針の摺動方向に余裕をもたせ
た長さとしている。進入防止片を上記の構成とすること
により、針のフックと進入防止部25の作用面26によ
り側面視において針退入方向の編糸の進入空間が塞がれ
る。
【0025】本発明編機を使用した編地編成方法を次に
説明する。本発明の編機は、後述する如く、頭部を対向
した対のニードルベッドの対向する針に渡って編糸を係
止し編地を編成する際に、一方のニードルベッドの針に
係止されたループを一時対向するニードルベッドの針に
移すことにより、全ループを一方のニードルベッドの針
に係止する編成手段を講ずることがある。
【0026】図1, 2に示すフロントベッドFB側と、
バックベッドBB側のそれぞれの針81 と針82 をシン
カー15, 15間に配した本発明横編機によって、例え
ば筒状の1×1リブ編を編成したとする。その編成過程
を図4に示す。筒状の編地であるから前側編地FFと後
側編地BFとをそれぞれ別途編成しなければならない。
また、前側編地FFと後側編地BFとのそれぞれの編地
において、表目と裏目を交互に編成しなければならな
い。その編成手段を次に説明する。
【0027】筒状の1×1リブ編は表側編地FF, 後側
編地BF共に表目と裏目とが1ウエールごとに交互に発
現するために、1ウエールごとに、交互にフロントベッ
ドFBとバックベッドBBの針を用いて編目の形成をし
なければならない。今、表側編地FFがフロントベッド
の針81 F, 81 f, 81 F, 81 f…に裏側編地BF
がバックベッドBBの針82 B, 82 b, 82 B, 82
b…に係止され(図4−1)前後の編地FF, BFはフ
ロントベッドFBとバックベッドBBとの間に筒状に垂
下されているとして、表側編地FFの編成から説明す
る。
【0028】表側編地FFの最新コースのループの内表
側編地FF側から見て裏目となる針81 fに係止してい
るループをバックベッドBBの針81 bに移す(図4−
1)。そして、フロントベッドFBの第1の針81 Fと
バックベッドBBの第1の針81 bを用いて表側編地F
Fを編成し、上記バックベッドBBの針81 bに係止し
ているループをフロントベッドFBの第1の針81 fに
移し戻す(図4−3)。次に裏側編地のBFの編成を行
う。裏側編地BF側から見て裏目となる針82bに係止
しているループをフロントベッドFBの針82 fに移し
(図4−4)、フロントベッドFBの第2の針82 fと
バックベッドBBの第2の針82 Bとにより裏側編地B
Fを編成し、上記フロントベッドFBの針82 fに係止
しているループをバックベッドBBの第2の針82 bに
移し戻す(図4−1)。以下、上記編成動作を繰り返
す。
【0029】本発明横編機では、2枚のシンカープレー
ト15, 15間に第1, 第2の2本の針81 , 82 が設
けられてはいるが、該針が編目形成動作をするのは第1
の針81 又は第2の針82 のいずれか一方の針であっ
て、編目形成動作をしている針のフックに係止した編糸
は、該針の両側に位置するシンカー15, 15に接する
のみである。
【0030】上記の編成における針81 , 82 とシンカ
ー15と新、旧ループNL, OLとの関係を図1を用い
て説明する。図1に示すフロントベッドFBの第1の針
1Fに給糸され針81 Fが下がりフックに係止した編
糸を旧ループOLにくぐらせ新ループNLを作ったと
き、新ループNLは組になっている第1の針81 Fと第
2の針82 とを挟む2枚のシンカー15a, 15bとに
係止している。
【0031】第1の針81 Fと第2の針82 F間に装着
される厚みの小なるニードルプレート3bには羽根収容
溝22がニードルプレートを貫通する状態で設けている
ため、フックに編糸を係止した状態で針が引き込まれた
場合には、編糸は羽根収容溝22内を通過できる。した
がって編糸はシンカー15bと針81 Fとの間に直線状
に伸び、シンカーループSLが過大な長さになることが
ない。バックベッドの針81 Bでも同様にシンカールー
プは大きくならない。
【0032】図5は図4−4に示される編成を行う際
に、フロントベッドFBの針82 fとバックベッドBB
の針82 Bが図示しないキャリッジ上のカムにより引き
込まれている状態を示す。図4−3の状態から筒状編地
の後編地部をリブ編組織で編成するため、針82 Bに係
止されていた編目を針82 fに目移しした後、針82
で筒状編地の後側編地の表目を、針82 fで筒状編地の
後側編地の裏目を編成する。このとき、隣接するシンカ
ー15, 15間に設けれるもう一方の針81 fには筒状
編地の前側編地のループ29が係止されている。
【0033】針82 fのフック内に編糸を保持した状態
で針82 fが引きこまれると、図6に示すように針82
fと針82 B間に渡る編糸30は、針が引き込まれるの
に従い針81 fの針のフックに接近する。針81 fはル
ープを係止した状態であるため、針82 fと針82 B間
に渡る編糸30は針81 fのフックの背面に移動するこ
とができない。
【0034】針82 fが引き込まれるのに従い引き込ま
れる編糸は針81 fの先端に当接し、矢印A方向および
針が引き込まれる方向に移動し針81 fのフック先端2
7を越えようとするが、進入防止部25の作用面26に
より、編糸30は針のフック先端27を越えることを阻
止される。
【0035】次に本発明の第2実施例を示す。第1実施
例では進入防止部25を厚みの小なるニードルプレート
3bの先端部分に形成したが、第2実施例ではニードル
プレート3bと別体に設ける。図7は第2実施例におけ
る歯口部の縦断面図、図8は歯口部の上面図、図9のA
はニードルベッド3bと別体に構成された進入防止片の
上面図、Bは進入防止片の側面図である。第2実施例に
おいては、厚みの小なるニードルプレート3bの歯口側
の一部を切除し、切除した部分に進入防止片32を装着
する。進入防止片32は図7〜9に示すように厚みの大
なるニードルプレート33, 33間の間隔に相当する厚
みで形成されたスペーサー部34と、薄板状に形成され
る進入防止部35からなる。スペーサー部34には厚み
の大なるニードルプレートと同様に帯金36を装着する
ための溝37を形成する。進入防止片32は厚みの大な
るニードルプレート33, 33間に装着され、スペーサ
ー部34の下面38を針の上面39と接する。進入防止
片32をニードルプレート33, 33間に装着した状態
で帯金35を嵌挿することにより固定される。
【0036】上記実施例では、針81 fが編糸を保持し
た状態で針82 fに編糸を供給してリブ編組織を編成す
る場合を例に説明したが、例えば針81 fが編目を保持
しない状態で針82 Fに編糸を供給して編成する場合
や、同じニードルベッド上の針81 Fまたは針82 Fに
連続して編糸を供給して編成を行う平編組織を編成する
場合、および針82 fに前コースの編目が存在しない場
合にも、編糸が休止状態にある針のフック内に進入する
のを防止することができる。
【0037】なお進入防止片を形成する方法は実施例で
説明した方法に限られることなく、本発明の主旨を逸脱
しない範囲で適宜変更可能である。
【0038】
【発明の効果】隣接するシンカー間に配置される第1,
第2の針の内の一方の針がフック内に編糸を保持した状
態で引き込まれる際に、針のフックとシンカー間に架け
渡される編糸が同じシンカー間に設けられるもう一方の
針のフック内に進入することがなく正確な編成を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例におけるニードルベッド頭部の拡大
平面図である。
【図2】A, Bは第1実施例におけるニードルベッドの
断面図である。
【図3】第1実施例におけるニードルプレート3bの側
面図である。
【図4】1×1リブ編の編成過程を示す針と編糸との関
係を示す平面図である。
【図5】1×1リブ編編成時のニードルベッド頭部の拡
大平面図である。
【図6】休止状態にある針と進入防止部の関係を示すニ
ードルベッド頭部の拡大断面図である。
【図7】第2実施例におけるニードルベッド頭部の断面
図である。
【図8】第2実施例におけるニードルベッド頭部の拡大
平面図である。
【図9】Aは第2実施例における進入防止片の上面図、
Bは側面図である。
【符号の説明】
1 ニードルベッド 2 ニードルプレート溝 3 ニードルプレート 7 針溝 8 針 81 第1の針 82 第2の針 13 目移し部材 15 シンカープレート 25 進入防止部 32 進入防止片

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対のニードルベッドをその頭部を対向して
    設けた横編機のニードルベッド頭部に複数のシンカーを
    並設し、前記隣接するシンカー間に、目移し用部材を有
    する第1, 第2の針を摺動自在に設けた横編機におい
    て、第1または第2の針が編糸を引き込む際に、休止状
    態にあるもう一方の針のフック内に編糸が進入するのを
    防止する進入防止片を前記第1, 第2の針の間に編針の
    フックに対向して設けたことを特徴とする横編機。
  2. 【請求項2】進入防止片の作用面の高さを針のフック先
    端とフック中心との間に設けたことを特徴とする請求項
    1に記載の横編機。
  3. 【請求項3】進入防止片は第1, 第2の針間に装着され
    るニードルプレートを針床歯口付近まで延出し、該延出
    したニードルプレートの先端部に設けたことを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の横編機。
  4. 【請求項4】進入防止片は第1, 第2の針間に装着され
    るニードルプレートと別体として設けたことを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載の横編機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20230146969A1 (en) * 2020-04-21 2023-05-11 Jialin Feng Needle bed and needle combination for flat knitting machine and needle selection mechanism

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