[go: up one dir, main page]

JPH0732343U - 焼却炉 - Google Patents

焼却炉

Info

Publication number
JPH0732343U
JPH0732343U JP6290693U JP6290693U JPH0732343U JP H0732343 U JPH0732343 U JP H0732343U JP 6290693 U JP6290693 U JP 6290693U JP 6290693 U JP6290693 U JP 6290693U JP H0732343 U JPH0732343 U JP H0732343U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
furnace
dry distillation
incinerator
unit
chimney
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6290693U
Other languages
English (en)
Inventor
圭一 熊川
Original Assignee
圭一 熊川
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 圭一 熊川 filed Critical 圭一 熊川
Priority to JP6290693U priority Critical patent/JPH0732343U/ja
Publication of JPH0732343U publication Critical patent/JPH0732343U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Incineration Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 焼却炉に関し、処理物やこれの燃焼に伴い生
成する乾留物の燃焼効率を高めることを目的とする。 【構成】 炉本体1上に順に一次燃焼室15と、二次燃
焼室26と、煙突3とを連通させた焼却炉において、上
記二次燃焼室26内に格子状の蓄熱材25を配置した構
成とする。 【作用】 一次燃焼により発生した熱が蓄熱材25に蓄
熱され、二次燃焼室26内の乾留物を着火点まで昇温さ
せることにより、着火し易くし、これにより燃焼効率が
高められる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、焼却炉に関し、特に処理物又はこれの燃焼に伴い生成する乾留物の 燃焼効率を高めるようにした焼却炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、廃棄物は最終的に投棄処理されるが、廃棄物は焼却処理を行うと廃棄 物の容積は約15分の1程度に減少することが知られており、廃棄物の投棄量を 減少するためにこの焼却処理が中間処理として実施されている。
【0003】 この焼却処理は、都市の廃棄物所客施設のように大規模に行われる場合から、 一般家庭で行う極めて小規模に行う場合までその規模は区々である。又、焼却物 の種類もプラスチック、ゴム、木質、紙、生ゴミなど区々である。これらの焼却 物はそれぞれ燃焼温度が異なるので、本来は別々に焼却処理することが好ましい が、焼却物の種類ごとに焼却炉を設置することは設備コストが高価になり過ぎる ので実際的でない。
【0004】 そこで、例えば図8の正面図に示すように、順に連通する円筒形の炉本体10 1と、炉本体101の上面を覆う円錐台形の蓋102と、蓋102の中央部から 立ち上げた円筒状の煙突103とを備える焼却炉が提案されている。
【0005】 この炉本体101の下部には、外部から炉本体101内に流入する空気量を調 整する下部ダンパー104と、焼却灰を取り出す灰出し口105と、この灰出し 口105を開閉する蓋115と、必要に応じて、おき火用バーナーセット口10 6とが設けられる。
【0006】 上記蓋102に処理物を炉本体101内に投入するための投入口とこの投入口 を開閉する別の蓋とが設けられる場合もあるが、ここでは蓋103そのものが炉 本体101の上面を開閉するようにしている。
【0007】 この蓋102には、蓋102の内部に流入する空気量を調整する上部ダンバー 107と、補助バーナーセット口108とが設けられる。 又、上記煙突103の下部は、蓋103に連続する内筒109と、この内筒1 09よりも長く形成され、蓋103及び内筒109との間に二次空気流入ギャッ プ110を設けて配置される外筒111とを備え、内筒103にはこの二次空気 流入ギャップ110を介して外気を内筒103内に流入させる二次空気口112 が形成されている。
【0008】 更に、煙突103の上部に煙突103を開閉する煙道ダンパー113が設けら れ、この煙道ダンパー113の開度を開度調整装置114で調整できるようにし ている。
【0009】 この焼却炉で例えば紙ゴミ、生ごみなど比較的燃焼温度が低い処理物を焼却す る場合には、蓋102を煙突103とともに開いて炉本体101内に処理物を投 入した後、火種を投入してから蓋102に設けられた上部ダンパー107を半開 にして蓋102を閉じ、2〜5分後に下部ダンパー104を例えば3分の1開き 、その後下部ダンパー104の開度と煙道ダンパー113の開度とを調整して処 理物を自己燃焼させるように構成するものがある。
【0010】 この焼却炉では、火種の火により処理物が高温化し、この高温化した処理物が 下部ダンパー104から吸入された空気中の酸素と接触することにより燃焼し、 灰化すると共に、残りの処理物を加熱する。加熱された処理物が着火温度まで昇 温すると、下部ダンパー104から吸入された空気中の酸素と接触して燃焼する というように、次々と処理物が燃焼し、灰化して行く。
【0011】 又、処理物の燃焼熱により未燃焼の処理物からは蒸発する可燃ガス成分や可燃 粉塵などの乾留物が発生し、この乾留物は焼却炉内に生じる上昇気流に乗って蓋 102内に上昇し、上部ダンパー107から吸入された空気中の酸素と接触して 一次燃焼する。即ち、この蓋102の内部の空間は乾留物を一次燃焼させる一次 燃焼室114を構成している。
【0012】 この一次燃焼室114で燃え残った乾留物は一次燃焼の燃焼熱によって加熱さ れて煙突103内に上昇し、煙突103の基端部では二次空気口112及び二次 空気流入ギャップ110から煙突103内を上昇する気流のドラフト作用によっ て外気が吸入され、加熱された乾留物はこの空気中の酸素に接触することにより 二次燃焼する。即ち、煙突103内の下部は乾留物が二次燃焼する二次燃焼室1 15を構成している。
【0013】 この焼却炉で、例えば生ゴミのように燃え難い処理物を焼却する場合には、燃 え残りを無くすために、おき火用バーナーセット口106にバーナーをセットし て、処理物をバーナーで加熱して焼却する。又、比較的焼却温度が高温になるプ ラスチック、ゴムなどの場合には、補助バーナーセット口108に補助バーナー をセットし、この補助バーナーの火力によってプラスチック、ゴムなどから蒸散 するガス成分を燃焼させるようにしている。
【0014】
【考案が解決しようとする課題】
この従来の焼却炉では、一次燃焼に伴い発生する熱が乾留物を含む気流に乗っ て二次燃焼室115を通り、煙突103から外部に放出され易く、二次燃焼室1 15内での排熱利用率が低く、乾留物の燃焼効率を高める上で不利である。
【0015】 本考案はこのような事情に鑑み、処理物又はこれの燃焼に伴い生成する乾留物 の燃焼効率を高めるという課題を解決することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本考案は、炉本体上に順に一次燃焼室と、二次燃焼室と、煙突とを連通させた 焼却炉において、処理物の燃焼に伴い生成する乾留物の燃焼効率を高めるため、 上記二次燃焼室内に格子状の蓄熱材を配置したことを特徴とする。
【0017】 又本考案の他の焼却炉は、炉底部、乾留室ユニット、炉蓋部及び煙突を順に積 み上げて互いに固定した焼却炉において、処理物又はこれの燃焼に伴い生成する 乾留物の燃焼効率を高めるため、炉底部と乾留室ユニットとの間、乾留室ユニッ トと炉蓋部との間、又は炉底部と乾留室ユニットとの間及び乾留室ユニットと炉 蓋部との間に1個または上下に積み重ねられた複数個の拡張ユニットを組み込む ことにより、焼却炉容量を段階的に変更可能にしたことを特徴とする。
【0018】
【作 用】
本考案において、二次燃焼室内に格子状の蓄熱材を配置する場合には、一次燃 焼室内での乾留物の燃焼により発生した熱は二次通路で上記蓄熱材に吸収されて 蓄熱され、二次通路内の風に乗って煙突の先に放出され難くなる。そして、蓄熱 した蓄熱材は高温源として二次通路内の乾留物を含む気流を加熱し、これにより 、二次燃焼室内が一定以上の温度に保持されるので、乾留物が着火点に昇温し易 くなり、燃焼効率が高められる。
【0019】 又、本考案において、拡張ユニットを用いて焼却炉容量を段階的に変更可能に する場合には、炉内の容積が上下方向に拡張されるので、炉内に形成される上昇 気流が強くなり、処理物と酸素の接触効率を高めることができ、これにより、処 理物及びこれの燃焼に伴って生成する乾留物の燃焼効率が高められる。
【0020】 この場合、特に、乾留室ユニットと炉蓋部との間に拡張ユニットを設けると、 乾留物が予燃焼される空間を拡大することができ、乾留物の燃焼効率を一層高め ることができる。
【0021】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付された図面に基づいて具体的に説明するが、本考 案は、この実施例のみに限定されるものではなく、本明細書及び添付された図面 から明らかになる本考案が真に意図する範囲全体に広く及ぶものである。
【0022】 図1の正面図、図2の側面図及び図3の縦断正面図に示す本考案の一実施例に 係る焼却炉は、炉本体1と炉蓋体2と煙突3とを備え、炉本体1は炉底部4と乾 留室ユニット5とからなる。
【0023】 図3に示すように、上記炉底部4は、上面が解放された箱形に形成され、その 内部空間の中間高さにはロストル(火格子)6が設けられる。又、図1ないし図 3に示すように、炉底部4の前壁中央部のロストル6の下方に灰出し口7と、こ の灰出し口7を開閉する灰出し蓋8が設けられる。
【0024】 焼却処理がある程度進行して炉底に処理物の灰がある程度堆積した時にこの灰 出し蓋8を開き、炉底の灰が掻き出される。 又、炉底部4の前壁両側部及び図上右側壁のロストル6の下方には炉底部4の 内外を連通させる下部通気口9が設けられ、着火点まで昇温したロストル6上の 処理物にこの下部通気口9から吸入される空気中の酸素を接触させることにより その処理物を燃焼させる。
【0025】 なお、この下部通気口9の通気量はダンパーを設けて調節できるようにするこ とが好ましい。 更に、炉底部4の図上、右側壁のロストル6の上方にはおき火用バーナーセッ ト口10が設けられ、特に燃え難い生ゴミなどを処理する時にこのおき火用バー ナーセット口10にバーナーをセットし、バーナーの火力を加えることによりロ ストル6上の処理物を確実に燃焼させるようにしている。
【0026】 上記炉底部4と乾留室ユニット5とはフランジ結合され、乾留室ユニット5の 前壁には処理物を投入する投入口11と、これを開閉する投入口扉12とが設け られる。又、この乾留室ユニット5の内部空間は炉底部4内の処理物の乾留物を 予燃焼させる乾留室13を構成し、上記投入口11よりも低い位置で前後左右の 各側壁に内外を連通させる中間部通気口14が設けられる。
【0027】 そして、この中間部通気口14から吸入され、あるいは吹き込まれる空気中の 酸素を高温に昇温した乾留物に接触させることにより、乾留物を予燃焼させるよ うにしている。
【0028】 この中間部通気口14の通気量もダンパーを設けて調節できるようにすること が好ましい。 上記炉蓋体2は、背面が直立する四角錐台形に形成され、上記乾留ユニット5 にフランジ結合される。この炉蓋体2内の空間は乾留物を一次燃焼させる一次燃 焼室15を構成し、前壁の左右両側部と左側壁には一次燃焼室15に外気を導入 する上部通気口16を設けて、上記乾留室13で予燃焼させた乾留物には未燃焼 成分が多く含まれており、この未燃焼成分を含んだ乾留物に上部通気口16から 吸入される空気中の酸素を一次燃焼室15内で接触させることにより乾留物を一 次燃焼させるようにしている。
【0029】 この上部通気口16の通気量もダンパーを設けて調節できるようにすることが 好ましい。 又、上記炉蓋体2の右側壁には補助バーナーセット口17が設けられ、プラス チック、ゴムなど特に燃焼温度が高い乾留物が生成される処理物の場合には、こ の補助バーナーセット口17に補助バーナーをセットし、この補助バーナーの火 力を加えることにより確実に乾留物を一次燃焼させるようにしている。
【0030】 上記煙突3は比較的短く形成され、炉蓋体2にフランジ結合される下部外筒1 8と、下部外筒18の上端に4本の支持脚19を介して、下部外筒18の上端か ら所定の高さの冷却風入口20を置いて支持される上部外筒21と、これら下部 外筒18及び上部外筒21の内部に配置される内筒22とを備える。
【0031】 上記下部外筒18の上部には周方向に適当な間隔を置いて多数の冷却風入口2 3が形成され、この冷却風入口23と下部外筒18・上部外筒21間の冷却風入 口20から吸入される空気により煙突3から排出される排気の温度を低下させる ようにしている。
【0032】 図4の側面図及び図5の平面図に示すように、上記内筒21は円筒形の周壁2 4と、その内部に固定された格子状の蓄熱体25と、周壁24から外側に突出さ せた支持ピン26とを備え、この支持ピン26を介して上部外筒21の下部に支 持される。
【0033】 上記蓄熱体25は一次燃焼により発生した熱を蓄熱して煙突3からこの熱が放 出され難くなるようにしており、この蓄熱体25に蓄えられた熱はこれを通過す る乾留物を加熱して着火点まで昇温させ、この昇温した乾留物が一次燃焼室15 から上昇する高温空気中の残留酸素に接触することにより二次燃焼するようにし ている。即ち、この蓄熱体25が配置される煙突3内の下部が二次燃焼室27を 構成している。
【0034】 そして、このように乾留物を予燃焼させ、一次燃焼させ、更に二次燃焼させる ことにより乾留物は完全燃焼し、無煙、無臭の排気が煙突3から排出されること になる。
【0035】 ここで、上記蓄熱体25を構成する素材は蓄熱性及び一定以上の耐熱性を備え る素材であればよく、例えば、インコネル、タングステンなどの金属、セラミッ クス、合成樹脂などがその例として上げられる。
【0036】 又、蓄熱体25の形状は格子状であればよく、この格子にはれんじ格子のよう に格子部材が平行に配置された縞状格子、格子部材が交叉する直角格子、亀甲格 子などの格子が含まれる。又、この格子の内筒21の軸心方向の長さは特に限定 されず、周壁24の全長にわたって設けられてもよい。更に、この格子には、立 体格子、ハニカム格子など種々の格子が含まれ、このハニカム格子においてはそ の格子の目が構成する流路が内筒21の軸心に対して螺旋状に形成されたり波打 っているものも含まれる。
【0037】 更に、この焼却炉には、上記煙突3の上端出口を開閉する煙道ダンパー28と 、これの最小開口率を規制する開度調整装置29と、この煙道ダンパー28の開 度が所定値を上回るときに煙道ダンパー28を強制全開させる開弁手段30とが 設けられる。
【0038】 上記煙道ダンパー28は略円板形の本体31とこれの一側部から延出された舌 片32とからなり、本体31と舌片32との接続部が煙突3の上端部にヒンジ結 合されている。
【0039】 上記開度調整装置29は煙突3に固定した上下1対のガイド33により煙突3 に対して昇降可能に支持された丸棒状(帯板状でもよい。)のストッパー34と 、上記各ガイド33に螺通され、このストッパー34を煙突3に対して任意の高 さに固定する上下2本の固定ボルト35とを備え、上記ストッパー31の高さを 調整することにより、煙道3の最小通風量、即ち、最小排気量を調整できるよう にしている。
【0040】 上記煙道ダンパー28は、排気の圧力によって最小開口率よりも大きく開くこ とができ、例えば暴爆時に所定量を著しく越える排気が吹き出す時に所定値を上 回って開かれ、開度調整装置29によって強制全開される。これにより、煙突3 の排気量が煙道ダンパー28によって制限されることがなくなり、炉内の圧力が 異常に上昇することが防止される。その結果、灰出し口7、下部通気口9、投入 口11、中間通気口14、上部通気口16などから火炎が吹き出すことが確実に 防止され、安全性が高められる。
【0041】 上記開弁手段30は煙道ダンパー28の開度が所定値を上回るときに煙道ダン パー28を強制全開させるように構成してあればよく、例えば煙道ダンパー28 を閉方向と全開方向とに切換付勢するばねで構成することもできるが、この実施 例では部品コストを安価にするため、ウエィトで開度調整装置30が構成されて いる。
【0042】 図6に示す本考案の他の実施例においては、上記炉低部4と乾留室ユニット5 との間に半拡張ユニット36が設けられる。この半拡張ユニット36は角筒形に 形成され、炉低部4と乾留室ユニット5とにフランジ結合される。
【0043】 この半拡張ユニット36の高さは乾留室ユニット5の高さの約2分の1にして あり、これを炉低部4と乾留室ユニット5との間に組み込むことにより、乾留室 13の容積が上下方向に拡大され、炉内に形成される上昇気流の勢いを強くする ことができる。従って、処理物又はこれから生成した乾留物とこの上昇気流中の 酸素との接触効率が高められ、燃焼効率が高められ、多量の処理物を投入しても 十分に完全燃焼させることができるようになる。
【0044】 この半拡張ユニット36の前後左右の四方の側壁には、必要に応じて、適当な 間隔を置いて中間通気口37が形成され、この中間通気口37から炉内に流入す る空気中の酸素により処理物の自己燃焼や乾留物の予燃焼が助長され、燃焼効率 が一層高められるようにしてある。
【0045】 この実施例のその他の構成、作用ないし効果は上記の一実施例のそれらと同様 であるので、重複を避けるためこれらの説明は省略する。 図7に示す本考案の又他の実施例では、前例の半拡張ユニット36の倍の高さ 、即ち、乾留室ユニット5とほぼ同じ高さの倍拡張ユニット38が上記乾留室ユ ニット5と炉蓋体2との間に設けられる。
【0046】 これにより、乾留室13の容積が更に拡大され、炉内に形成される上昇気流の 勢いが強くなり、処理物及び乾留物とこの上昇気流地毛をの酸素との接触効率が 高められ、燃焼効率が高められる。この場合、特に、投入口11よりも上側の炉 内空間が上下に拡大されるので、乾留物の予燃焼が十分に行われることになり、 乾留物は一層確実に完全燃焼される。
【0047】 又、この倍拡張ユニット38の前後左右の四方の側壁には、必要に応じて、上 下2段に並べて、かつ、横方向に適当な間隔を置いて中間通気口39が形成され 、この中間通気口39から炉内に流入する空気中の酸素により乾留物の予燃焼が 一層助長されるようにしてある。
【0048】 この実施例のその他の構成、作用ないし効果は前例のそれらと同様であるので 、重複を避けるためこれらの説明は省略する。 なお、上記半拡張ユニット36又は倍拡張ユニット38に処理物を投入する投 入口と、この投入口を開閉する蓋体とを設けたり、補助バーナーセット口を設け たりすることも可能である。
【0049】 又、拡張ユニットの数及び高さは任意に設定してよく、高さの異なる複数種類 の拡張ユニットを併用してもよい。
【0050】
【考案の効果】
以上に説明したように、本考案において、上記二次燃焼室内に格子状の蓄熱材 を配置する場合には、一次燃焼により生じた熱をこの蓄熱材に蓄熱し、一次燃焼 後の未燃焼乾留物を着火温度まで昇温させて二次燃焼させるので、燃焼効率が高 くなり、処理物の燃焼に伴い生成する乾留物を完全燃焼させることができる。
【0051】 また、一次燃焼により生じた熱を蓄熱することにより、おき火用のバーナーや 一次燃焼用の補助バーナーの熱利用率を高めることができ、これらのバーナーの 燃料消費量を削減して、経済性を高めることができる。
【0052】 この場合、特に上記煙突に開閉自在に設けた煙道ダンパーと、この煙道ダンパ ーの最小開度を調整する開度調整装置と、この煙道ダンパーの開度が所定値を上 回るときに煙道ダンパーを強制全開させる開弁手段とを設けることにより、暴爆 発時に開弁手段で煙道ダンパーを強制全開させることにより炉内に爆圧がこもる ことを防止でき、燃焼用空気を炉内に導入するための通気口や処理物を投入する 投入口から爆風と共に火炎が噴出することを防止でき、安全性を高めることがで きる。
【0053】 又、本考案において、炉底部、乾留室ユニット、炉蓋部及び煙突を順に積み上 げて互いに固定した焼却炉の炉底部と乾留室ユニットとの間、乾留室ユニットと 炉蓋部との間、又は炉底部と乾留室ユニットとの間及び乾留室ユニットと炉蓋部 との間に1個または上下に積み重ねられた複数個の拡張ユニットを組み込むこと により、焼却炉容量を段階的に変更可能にする場合には、焼却炉容積が上下方向 に拡大されるので、炉内に形成される上昇気流の勢いが強くなり、処理物や乾留 物とこの上昇気流中の酸素との接触効率が高められ、燃焼効率が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の正面図である。
【図2】本考案の一実施例の側面図である。
【図3】本考案の一実施例の縦断正面図である。
【図4】本考案の一実施例の内筒の側面図である。
【図5】本考案の一実施例の内筒の平面図である。
【図6】本考案の他の実施例の正面図である。
【図7】本考案の又他の実施例の正面図である。
【図8】従来例の正面図である。
【符号の説明】
1 炉本体 2 炉蓋体 3 煙突 4 炉底部 5 乾留室ユニット 15 一次燃焼室 25 蓄熱材 27 二次燃焼室 28 煙道ダンパー 29 開度調整装置 30 開弁手段 36 半拡張ユニット 38 半拡張ユニット

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炉本体上に順に一次燃焼室と、二次燃焼
    室と、煙突とを連通させた焼却炉において、上記二次燃
    焼室内に格子状の蓄熱材を配置したことを特徴とする焼
    却炉。
  2. 【請求項2】 上記煙突に開閉自在に設けた煙道ダンパ
    ーと、この煙道ダンパーの最小開度を調整する開度調整
    装置と、この煙道ダンパーの開度が所定値を上回るとき
    に煙道ダンパーを強制全開させる開弁手段とを設けたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の焼却炉。
  3. 【請求項3】 炉底部、乾留室ユニット、炉蓋部及び煙
    突を順に積み上げて互いに固定した焼却炉において、炉
    底部と乾留室ユニットとの間、乾留室ユニットと炉蓋部
    との間、又は炉底部と乾留室ユニットとの間及び乾留室
    ユニットと炉蓋部との間に1個または上下に積み重ねら
    れた複数個の拡張ユニットを組み込むことにより、焼却
    炉容量を段階的に変更可能にしたことを特徴とする焼却
    炉。
JP6290693U 1993-11-24 1993-11-24 焼却炉 Pending JPH0732343U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6290693U JPH0732343U (ja) 1993-11-24 1993-11-24 焼却炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6290693U JPH0732343U (ja) 1993-11-24 1993-11-24 焼却炉

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0732343U true JPH0732343U (ja) 1995-06-16

Family

ID=13213773

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6290693U Pending JPH0732343U (ja) 1993-11-24 1993-11-24 焼却炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0732343U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5101739A (en) Tire gassification and combustion system
JP4465013B2 (ja) 無煙燃焼装置
JPH0732343U (ja) 焼却炉
JP3091181B2 (ja) 焼却装置
NO150316B (no) Analogifremgangsmaate ved fremstilling av terapeutisk aktive nitrosoureaderivater
JP3579774B2 (ja) バーナー加熱式高分子焼却機
JP3094270B2 (ja) ごみ処理装置
JP3562001B2 (ja) 高分子類焼却機
JPH02130309A (ja) ゴミ焼却炉
JP3075702U (ja) 焼却炉
JP2516699B2 (ja) 廃棄物の焼却方法及び焼却炉
JP2550572Y2 (ja) 焼却炉
JP3100572B2 (ja) 焼却炉
JP3456863B2 (ja) ごみ処理装置
JP2527879Y2 (ja) 廃棄物用焼却炉
JP3070256U (ja) 小型焼却炉
JP3314002B2 (ja) ごみ処理装置
JP3712779B2 (ja) ごみ処理装置
JP3712778B2 (ja) ごみ処理装置
JPH0221119A (ja) ゴミの焼却方法
TWM631143U (zh) 廢棄物焚化設備
JPH0525131U (ja) 焼却炉
JPH0531386Y2 (ja)
JPH1026319A (ja) ガスボンベを用いた塵芥焼却装置
JP3012919U (ja) ガスボンベを用いた塵芥焼却装置