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JPH07314310A - ワーク研削方法とその研削装置 - Google Patents

ワーク研削方法とその研削装置

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Publication number
JPH07314310A
JPH07314310A JP11926194A JP11926194A JPH07314310A JP H07314310 A JPH07314310 A JP H07314310A JP 11926194 A JP11926194 A JP 11926194A JP 11926194 A JP11926194 A JP 11926194A JP H07314310 A JPH07314310 A JP H07314310A
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JP
Japan
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work
grinding
carrier
station
wheel
Prior art date
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Application number
JP11926194A
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English (en)
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Tomio Ebihara
富夫 海老原
Hidehiro Chikushima
秀宏 築島
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NIPPEI TOYAMA SEIKI KK
Original Assignee
NIPPEI TOYAMA SEIKI KK
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Publication date
Application filed by NIPPEI TOYAMA SEIKI KK filed Critical NIPPEI TOYAMA SEIKI KK
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Publication of JPH07314310A publication Critical patent/JPH07314310A/ja
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Publication of JP3520111B2 publication Critical patent/JP3520111B2/ja
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  • Feeding Of Workpieces (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 設備コストおよびフロアコストが低減でき、
ワークの搬送時のトラブル発生等の問題を解決すること
ができるし、段取り変えの容易化、作業能率の向上が可
能な研削装置を提供することである。 【構成】 周方向に所定の間隔をおいて設けられた複数
のワーク担持部17でワークWを着脱可能に且つ回転可
能に担持するキャリアBと、キャリアBを回転させてワ
ークWを研削ステーションS1、S2に搬送位置決めす
るインデックス機構Cと、キャリアBが担持したワーク
Wに回転を付与するワーク回転付与機構Aと、研削ステ
ーションS1、S2においてワークWの研削を行う複数
の砥石ユニットT1〜T4と、少なくともインデックス
機構Cのインデックス動作、ワーク回転付与機構Aのワ
ークWへの回転付与、砥石ユニットT1〜T4のワーク
研削を制御する制御部とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの吸、排気バ
ルブのようなワークの研削装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワークとしてのエンジンの吸、排気バル
ブは、フェース面の研削、傘部の外径研削、傘部の表面
研削および端面の仕上げ研削、傘部の30度面研削また
はカーボンスクレーパ研削、コッタ溝およびチャンファ
の研削など数多くの研削工程がある。
【0003】従来では、上記の各研削工程をそれぞれの
専用機で行うか、または一部複合加工で実施していた。
例えば、バルブの素材はプレス加工により成形されるた
め、プレスによってバルブの傘部にばりが発生する。よ
って、従来傘部の研削加工する場合には、総形砥石によ
るプランジカットや、旋盤で行うのが通常であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の場合、上記
の各研削工程をそれぞれの専用機で行うか、または一部
複合加工で実施していたために、設備コストおよびフロ
アコストが高くなるし、また、各研削工程間のワークの
搬送時のトラブル発生等の問題点があった。また、上記
したようにバルブの傘部の仕上げ加工を旋盤で行うよう
に各研削工程の中に旋削加工の箇所もあり、その際の切
粉によるトラブル発生及び切粉処置の問題点があった。
【0005】本発明は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その第1の目的とするところは、1台
の機械でワークの各部位の研削加工を実施することが可
能になり、設備コストおよびフロアコストを低減させる
ことができるし、従来の各研削工程間のワークの搬送時
のトラブル発生等の問題はなく、ワークの各部位の加工
は全て研削加工で行うことができて旋削加工の際の切粉
によるトラブル発生及び切粉処置の問題を解決すること
ができ、また、特に、バルブ研削においては、従来、旋
盤で行っていた傘部のフェース面、外径および30度の
仕上げ加工も1台の機械において研削加工で行うことが
でき、段取り変えの容易化が可能になり、作業能率を向
上させることができるワーク研削方法を提供することに
ある。
【0006】また、本発明の第2の目的とするところ
は、上記したワーク研削方法を容易に実施できる研削装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、本発明に係るワーク研削方法は、周部に複
数のワークを担持したキャリアを回転させて、このキャ
リアの周囲の所定割付け位置に対応して配置された複数
の研削ステーションにそれぞれワークを位置させ、これ
らの複数の前記研削ステーションで各ワークの研削加工
を実施した後、再び前記キャリアを回転させて各ワーク
をそれぞれ次の研削ステーションに位置させるようにし
たことを特徴とする。
【0008】また、それぞれの研削ステーションで異な
る研削加工を実施することが好ましい。
【0009】また、ワークがバルブであることが好まし
い。
【0010】また、少くとも一の研削ステーションで、
ワークの傘部のフェース面研削と傘部の外径研削と傘部
の表面研削を実施することが好ましい。
【0011】また、少くとも一の研削ステーションで、
ワークの傘部の30度面研削を実施することが好まし
い。
【0012】また、一の研削ステーションで、ワークの
傘部のフェース面研削と傘部の外径研削と傘部の表面研
削、および前記ワークの端面の仕上げ研削を実施し、他
の研削ステーションで、前記ワークの傘部の30度面研
削またはカーボンスクレーパ研削、および前記ワークの
コッタ溝とチャンファの研削を実施することが好まし
い。
【0013】また、ワーク搬出入ステーションを有し
て、このワーク搬出入ステーションでワークをキャリア
のワーク担持部に搬入し且つ研削加工終了後のワークを
ワーク担持部から搬出するようにすることが好ましい。
【0014】また、上記の第2の目的を達成するため
に、本発明のワーク研削装置は、周方向に所定の間隔を
おいて複数のワーク担持部を有してこれらのワーク担持
部でワークを着脱可能に且つ回転可能に担持するキャリ
アと、このキャリアの周囲の所定割付け位置に対応して
載置されたそれぞれ砥石ユニットを有する複数の研削ス
テーションと、前記キャリアを回転させて前記ワークを
前記研削ステーションにそれぞれ搬送位置決めするイン
デックス機構と、前記キャリアが担持した前記ワークを
保持し且つ回転を付与するワーク回転付与機構と、少く
とも前記インデックス機構のインデックス動作、前記ワ
ーク回転付与機構の前記ワークへの回転付与、前記砥石
ユニットのワーク研削をそれぞれ制御する制御部とを備
えたことを特徴とする。
【0015】また、前記ワーク回転付与機構が、回転駆
動される調整車と、この調整車を回転駆動する調整車回
転駆動機構と、前記調整車の周面にワークを押し付ける
ワーク押え機構とを備えていることが好ましい。
【0016】また、前記キャリアは2枚の結合されたプ
レートよりなり、このプレート間に前記調整車が回転自
在に設けられていることが好ましい。
【0017】また、ワークであるバルブの傘部のフェー
ス面研削、傘部の外径研削及び傘部の表面研削を行う砥
石ユニットの砥石送り制御手段を有することが好まし
い。
【0018】また、ワークであるバルブの傘部の30度
面研削を行う砥石ユニットの砥石送り制御手段を有する
ことが好ましい。
【0019】また、各研削ステーションにワークの位置
決め機構を有することが好ましい。
【0020】また、ワーク搬出入ステーションを有する
ことが好ましい。
【0021】また、前記ワーク搬出入ステーションは、
ワーク搬入部とワーク搬出部とを有し、このワーク搬入
部、ワーク搬出部をそれぞれ前記キャリアの周囲の円上
に配置させることが好ましい。
【0022】また、前記調整車の周面の形状修正加工を
行う調整車修正装置を備えることが好ましい。
【0023】また、前記砥石ユニットの研削砥石の加工
部の形状修正加工を行う砥石修正装置を備えることが好
ましい。
【0024】
【作用】本発明に係わるワーク研削方法にあっては、周
部に複数のワークを担持したキャリアを回転させて、ワ
ーク搬出入ステーションと、複数の研削ステーションと
にそれぞれワークを位置させ、ワーク搬出入ステーショ
ンで前記キャリアからの前記ワークの搬出と前記ワーク
の搬入を行い、複数の前記研削ステーションで前記ワー
クの研削加工を実施することで、1台の機械でワークの
各部位の研削加工を実施することが可能になり、設備コ
ストおよびフロアコストを低減させることができるし、
従来の各研削工程間のワークの搬送時のトラブル発生等
の問題はなく、ワークの各部位の加工は全て研削加工で
行うことができて旋削加工の際の切粉によるトラブル発
生及び切粉処置の問題を解決することができる。
【0025】また、前記ワーク搬出入ステーションで未
加工のワークをキャリアに搬入担持させ、一方の研削ス
テーションで一方のワークの研削加工を実施し、同時に
他方の研削ステーションで他方のワークの研削加工を実
施して、最終加工が終えたワークを順次搬出することが
可能になり、段取り変えの容易化が可能になり、作業能
率を向上させることができる。
【0026】本発明に係わるワーク研削装置にあって
は、前記制御部の作動により、キャリアのワーク担持部
でワークを担持させて、インデックス機構により前記ワ
ークを研削ステーションに位置決めし、前記ワーク回転
付与機構により前記ワークに回転を付与して、各砥石ユ
ニットを作動して前記ワークの各部位を研削加工するこ
とができる。
【0027】このように、1台の機械でワークの各部位
の研削加工を実施することが可能になり、設備コストお
よびフロアコストを低減させることができるし、従来の
各研削工程間のワークの搬送時のトラブル発生等の問題
はなく、ワークの各部位の加工は全て研削加工で行うこ
とができて旋削加工の際の切粉によるトラブル発生及び
切粉処置の問題を解決することができる。
【0028】また、前記ワーク搬入部で未加工のワーク
をキャリアに搬入担持させ、一の研削ステーションで一
方のワークの研削加工を実施すると同時に、他の研削ス
テーションで他方のワークの研削加工を実施して、最終
加工が終えたワークを順次搬出することが可能になり、
段取り変えの容易化が可能になり、作業能率を向上させ
ることができる。
【0029】また、調整車回転駆動機構を駆動して調整
車を回転し、ワーク押え機構を作動してワークを調整車
の周面に押し付けてこのワークを回転させ、押し付けを
解除することによりワークの回転を停止させることがで
き、調整車の周方向の数箇所でワークを回転させること
が可能になって、容易に、ワークの異なった研削加工を
同時に実施することができる。
【0030】また、一の研削ステーションにおいて、砥
石ユニットでワークであるバルブのフェース面の研削と
傘部の外径研削と傘部の表面研削および前記バルブの端
面の仕上げ研削を行い、他の研削ステーションにおい
て、砥石ユニットで前記バルブの傘部の30度面研削、
カーボンスクレーパ研削、コッタ溝研削およびチャンフ
ァの研削を行うことが可能になり、1台の機械でマルチ
加工を実施することができる。
【0031】また、前記調整車修正装置で調整車の周面
の形状修正加工を行うことが可能になる。このために、
調整車の交換等が長期間必要なく作業能率を向上させる
ことができる。
【0032】また、各砥石ユニットを作動して前記ワー
クの各部位を研削加工した後に、砥石修正装置により研
削砥石の加工部の形状修正加工を行うことが可能にな
る。このために、研削砥石の交換等が長期間必要なく作
業能率を向上させることができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (実施例1)図1は本発明に係わる研削装置の一実施例
の概略的な平面図、図2は同研削装置の正面図である。
【0034】本発明に係わる研削装置が研削加工するワ
ークWはエンジンの吸、排気バルブ70であり、このバ
ルブ70は第1の研削工程で、図11(1)に示すよう
にこのバルブ70の研削傘部70aの表面研削と傘部7
0aの外径研削とフェース面70bの研削および端面7
0cの仕上げ研削が行われ、第2の研削工程で、傘部7
0aの30度面研削またはカーボンスクレーパ研削とコ
ッタ溝70dおよびチャンファ70eの研削が行われ
る。
【0035】したがって、本発明に係わる研削装置にあ
っては、バルブ70の傘部70aの表面研削と傘部70
aの外径研削とフェース面70bの研削を行う第1の砥
石ユニットT1と、バルブ70の端面70cの仕上げ研
削を行う第2の砥石ユニットT2と、バルブ70の傘部
70aの30度面研削またはカーボンスクレーパ研削を
行う第3の砥石ユニットT3と、バルブ70のコッタ溝
70dおよびチャンファ70eの研削を行う第4の砥石
ユニットT4とを備えている。
【0036】また、本発明に係わる研削装置は、ワーク
Wを保持し且つ回転を与えるワーク回転付与機構Aと、
ワークWを搬送するキャリアBと、このキャリアBを回
転させて所定位置に位置決めさせるインデックス機構C
とを備えている。そして、前記ワーク回転付与機構A
は、回転駆動される後述する調整車にワークWを押し付
けるワーク押え機構Dを有する。
【0037】そして、前記キャリアBの正面の下側方が
ワーク搬出入ステーションSになっており、また、前記
キャリアBの左側方が第1の研削ステーションS1に、
キャリアBの右側方が第2の研削ステーションS2にそ
れぞれしてあり、また、前記キャリアBの正面の上側方
が中間ステーションStにしてある。前記搬出入ステー
ションSにはワーク搬入部Eとワーク搬出部Fとが設け
てあり、ワーク搬入部Eは前記中間ステーションStの
真下に位置していて、このワーク搬入部Eにはワーク搬
入機構Hが設けてある。前記ワーク搬出部Fは、このワ
ーク搬入部Eの右方に位置していて、このワーク搬出部
Fには搬出コンベヤIが設けてある。また、第1、第2
の研削ステーションS1、S2にはワーク位置決め機構
Gがそれぞれ設けてある。
【0038】そして、第1の研削ステーションS1側
に、第1の砥石ユニットT1と第2の砥石ユニットT2
とが前後に位置させて配置してあり、第2の研削ステー
ションS2に、第3の砥石ユニットT3と第4の砥石ユ
ニットT4とが前後に位置させて配置してある。
【0039】前記ワーク回転付与機構Aは、図4に示す
ようにハウジング2の上面部に設けられた支持部2に軸
受3を介して水平に支持された回転軸4を備えており、
この回転軸4の先側に調整車取付ヘッド5が形成してあ
り、この調整車取付ヘッド5に調整車6が固着してあ
る。また、回転軸4の基部側にはウォームホィール7が
固着してあり、このウォームホィール7は調整車回転駆
動部8の出力側であるウォーム9に噛み合っている。こ
の調整車回転駆動部8は調整車駆動モータ(図示せず)
を備え、この調整車駆動モータの駆動により前記ウォー
ム9が回転されるものである。
【0040】前記ワーク押え機構Dは、第1、第2の研
削ステーションS1、S2にそれぞれ配設してある。こ
れらのワーク押え機構Dは、図7(1)に示すように下
端部に支点部51を有するレバー50を備えており、レ
バー50の中間部の内側にはローラ保持部材52が固着
してあり、このローラ保持部材52には上下に押えロー
ラ53、54が軸支してある。また、前記ハウジング2
にはブラケット55が固着してあり、このブラケット5
5には押え作動シリンダ56の基部がピン部材57によ
り揺動可能に取り付けてあり、この押え作動シリンダ5
6のピストンロッド58が前記レバー50の上端部にピ
ン部材59により揺動可能に連結してある。
【0041】前記キャリアBは、図4に示すように前記
回転軸4の、前記調整車取付ヘッド5を挟んだ前後に位
置して互いに結合された一対のプレート14、15を備
えており、これらのプレート14、15は、前記回転軸
4に軸受12、13を介して設けられたキャリア保持部
材10、11に取り付けてある。これらのプレート1
4、15の外周部は、前記調整車6の外周面より外方に
突出していて、プレート14、15は、その外周部にお
いて連結部材16により互いに連結されている。また、
プレート14、15の外周部には、周方向に90度の間
隔をおいて4か所に溝状のワーク担持部17が設けてあ
る。また、前記キャリア保持部材10にはキャリア駆動
ギヤ18が固着してある。
【0042】さらに、前記キャリアBの前、後方にはワ
ークWを軸方向に規制するサイドガイド120、121
が固定部材(図示せず)に固定されて配置してあり、ま
た、前記キャリアBの周側方には、前記調整車6の外周
部に対応させてワーク落下防止用のトップガイド122
が固定部材(図示せず)に固定されて配置してある。こ
のトップガイド122は、図3に示すように第1、第2
の研削ステーションS1、S2および搬出入ステーショ
ンSのワーク搬出部Fの部分において取り除かれてい
る。
【0043】前記インデックス機構Cは、図5に示すよ
うにハウジング2に固設された保持部材19に保持され
た減速機付きの駆動モータ20を備えており、この駆動
モータ20の出力軸21は継手22を介して中間軸23
に連結してあり、この中間軸23は保持部材19に軸受
24を介して保持されている。この中間軸23には駆動
側プーリ25が固着してあり、また、別の保持部材19
aには回転軸26が軸受27を介して保持されていて、
この回転軸26の一端部には従動側プーリ28が、他端
部にはギヤ29がそれぞれ固着してあって、駆動側プー
リ25と従動側プーリ28とにベルト30が掛けてあ
り、前記ギヤ29が前記キャリア駆動ギヤ18に噛み合
っている。
【0044】前記ワーク位置決め機構Gは、図6に示す
ように前記キャリアBの後方に位置するワークプッシャ
部31とキャリアBの前方に位置するワークストッパ部
32とを備えている。ワークプッシャ部31は前記ハウ
ジング2に保持ブラケット33を介して保持された保持
部材34を有し、この保持部材34にはプッシャ保持体
35、36を介してワークプッシャ37がワークWの軸
方向(前後方向)に移動可能に設けてあり、また、この
ワークプッシャ37はスプリング38によりワークW側
(前方向)に付勢されている。また、前記ワークストッ
パ部32は前記ハウジング2に保持ブラケット39を介
して保持されたストッパシリンダ41を有し、このスト
ッパシリンダ41のピストンロッド42の端部にはワー
クストッパ43が取り付けてある。
【0045】また、前記ワーク搬入機構Hは、図8乃至
図10に示すように機台1に立設されたフレーム44を
有し、このフレーム44の上端部には昇降シリンダ45
が固着してあり、また、前記フレーム44には上下動可
能に保持部材45が設けてあり、前記昇降シリンダ45
のピストンロッド46の端部は保持部材45に連結して
ある。そして、この保持部材45にはローダシリンダ4
7が固着してあり、また、保持部材45にはガイド48
が設けてある。このローダシリンダ47のピストンロッ
ド46の端部にはローダ49が固着してあり、このロー
ダ49にはガイドロッド60が取り付けてあって、これ
らのガイドロッド60は前記ガイド48に摺動可能に挿
入してある。前記ローダ49にはクランプシリンダ61
とロッドガイド62とが固設してあり、このクランプシ
リンダ61のピストンロッド63はロッドガイド62を
貫通しており、このピストンロッド63の端部には押え
部材64が固着してある。また、前記ロッドガイド62
にはクランプ65が固着してあり、このクランプ65の
先部にはワーク挿入部66が形成してある。
【0046】第1〜第4の砥石ユニットT1〜T4は、
図1及び図2の示すように前記機台1上の支持部131
のY軸スライド132にY軸方向(ワークWの軸線方
向)に摺動可能に設けられたY軸テーブル133と、支
持部131に設けられてY軸テーブル133をY軸方向
にねじ送りするY軸送り機構135と、前記Y軸テーブ
ル133のX軸スライド136にX軸方向(ワークWの
軸線方向とは直角方向)に摺動可能に設けられたX軸テ
ーブル137と、Y軸テーブル133に設けられてサー
ボモータ138を有しこのサーボモータ138の駆動に
よりX軸テーブル137をX軸方向にねじ送りするX軸
送り機構139とを備えている。そして、第1、第3の
砥石ユニットT1、T3のY軸送り機構135はサーボ
モータ134を有し、第2、第4の砥石ユニットT2、
T4のY軸送り機構135は手動操作用のハンドル13
4aを有する。X軸テーブル137には加工ヘッド14
0が取り付けてあって、この加工ヘッド140には、砥
石軸141と、この砥石軸141を回転駆動する駆動部
(図示せず)とが搭載してあり、砥石軸141に研削砥
石142が着脱可能に装着してある。
【0047】この場合、第1の砥石ユニットT1の研削
砥石142は、バルブ70の傘部70aの表面研削と傘
部70aの外径研削とフェース面70bの研削を行う研
削砥石であり、第2の砥石ユニットT2の研削砥石14
2は、バルブ70の端面70cの仕上げ研削を行う研削
砥石であり、第3の砥石ユニットT3の研削砥石142
は、バルブ70の傘部70aの30度面研削またはカー
ボンスクレーパ研削を行う研削砥石であり、第4の砥石
ユニットT4の研削砥石142は、バルブ70のコッタ
溝70dおよびチャンファ70eの研削を行う研削砥石
である。
【0048】前記キャリアBへのワークWの搬入、前記
インデックス機構Cのインデックス動作、前記ワーク位
置決め機構Gの位置決め動作、前記ワーク回転付与機構
Aの前記ワークWへの回転付与、前記砥石ユニットT1
〜T4のワーク研削は制御部(図示せず)により制御さ
れる。
【0049】次に、上記のように構成された研削装置の
作動を説明する。 「ワークWの搬入」図8に示すようにワーク受取り位置
A1にクランプ65が位置した状態で、ワーク供給装置
(図示せず)からワークWがクランプ65のワーク挿入
部66に供給されると、前記クランプシリンダ61が伸
長作動して押え部材64がクランプ65と共に、ワーク
Wを把持する。次に、前記昇降シリンダ45が伸長作動
して保持部材45を介してローダ49が下降して、ワー
クWを搬入位置A2に位置させる。この位置で、前記ロ
ーダシリンダ47が伸長作動してワークWを後方に移動
させて、このワークWを前記キャリアBのワーク担持部
17に挿入する。搬入終了後はクランプシリンダ61に
よって押え部材64がワークをアンクランプすると共に
昇降シリンダ45によりローダ49を僅かに下降させワ
ークWから外してから、上記とは逆の動作でワーク受取
り位置A1にクランプ65が戻る。
【0050】「ワークWの位置決め及び位置決め解除」
第1、第2の研削ステーションS1、S2に位置された
ワークWは、前記制御部によりワーク位置決め機構Gに
より位置決めされる。すなわち、前記ストッパシリンダ
41が伸長作動してワークストッパ43でワークWをワ
ークプッシャ37に押し当てて軸方向に位置決めする。
この場合、ワークプッシャ37はスプリング力でワーク
Wをワークストッパ43に対し押付け保持する。また、
ワークWの位置決め解除は、前記ストッパシリンダ41
が縮小作動して、前記ワークストッパ43によるワーク
Wのワークプッシャ37への押し当てを解除して行われ
る。
【0051】「調整車6の回転駆動」前記ワーク回転付
与機構Aの調整車回転駆動部8の調整車駆動モータの駆
動により、これの出力側であるウォーム9を回転して回
転軸4を回転し、この回転軸4の調整車取付ヘッド5に
固定された調整車6が回転させられる。
【0052】「ワークWへの回転力付与」前記制御部の
作動により、前記ワーク押え機構Dでは、前記押え作動
シリンダ56を縮小作動することにより前記レバー50
を、その支点部51を中心にして内方に回動し、図7
(2)のように上下の押えローラ53、54をワークW
のロッド部70fに接触させて、このワークWのロッド
部70fを前記調整車6に外周面6aに押し当ててワー
クWに回転を付与する。
【0053】「ワークWのインデックス動作」前記制御
部の作動により、前記インデックス機構Cの駆動モータ
20を駆動することにより、継手22を介して中間軸2
3を回転し、この中間軸23が備える駆動側プーリ25
を回転して、ベルト30、従動側プーリ28を介して回
転軸26を回転し、この回転軸26が備えるギヤ29で
前記キャリア駆動ギヤ18に回転力を伝え、キャリア保
持部材10、11を介してキャリアBを回転し、ワーク
Wを第1、第2の研削ステーションS1、S2、中間ス
テーションSt、搬出入ステーションSのワーク搬入部
E、ワーク搬出部Fに位置決めする。
【0054】「研削砥石142の回転」前記制御部の作
動により、第1、第3の砥石ユニットT1、T3にあっ
ては、Y軸送り機構135のサーボモータ134を駆動
することにより、第2、第4の砥石ユニットT2、T4
にあっては、Y軸送り機構135をハンドル操作するこ
とにより、Y軸テーブル133をY軸方向にねじ送り
し、X軸送り機構139のサーボモータ138を駆動す
ることによりX軸テーブル137をX軸方向にねじ送り
することで、加工ヘッド140をX軸方向およびY軸方
向に移動させて研削砥石142をX軸方向およびY軸方
向に移動制御する。また、駆動部の稼働により砥石軸1
41を介して回転が付与される。
【0055】いま、前記搬出入ステーションSのワーク
搬入部Eに前記ワーク搬入機構Hの作動によりワークW
を搬入し、前記キャリアBの第1のワーク担持部17ー
1にワークWを回転可能にセットする。前記キャリアB
の第2、第3、第4のワーク担持部17ー2、17ー
3、17ー4には、すでにセットされたワークWがあ
り、第2のワーク担持部17ー2にセットされたワーク
Wは第1の研削ステーションS1に位置し、第3のワー
ク担持部17ー3にセットされたワークWは中間ステー
ションStに位置し、第4のワーク担持部17ー4にセ
ットされたワークWは第2の研削ステーションS2に位
置していて、第3、第4のワーク担持部17ー3、17
ー4にセットされたワークWはすでに第1の研削ステー
ションS1において、傘部70aの表面研削と、傘部7
0aの外径研削と、フェース面70bの研削および端面
70cの仕上げ研削が終了しているものである。
【0056】この状態で、前記制御部の指令により、前
記ワーク回転付与機構Aの調整車回転駆動部8が駆動さ
れて上記のように調整車6が回転させられる。
【0057】次に、第1、第2の研削ステーションS
1、S2に位置されたワークWは、前記制御部によりワ
ーク位置決め機構Gにより位置決めされる。そして、前
記ワーク押え機構Dの押え作動シリンダ56を縮小作動
して前記レバー50が、その支点部51を中心にして内
方に回動し、上下の押えローラ53、54がワークWの
ロッド部70fに接触して、このワークWのロッド部7
0fを前記調整車6に外周面6aに押し当ててワークW
に回転を付与する。
【0058】次に、前記制御部の指令により、ワーク位
置決め機構GによりワークWが軸方向に位置決めされる
と、次に第1の研削ステーションS1側の第1の砥石ユ
ニットT1の研削砥石42をX軸方向およびY軸方向に
送り制御して、図11(1)に示すようにワークWであ
るバルブ70の傘部70aの表面研削と傘部70aの外
径研削とフェース面70bの研削を行い、第2の砥石ユ
ニットT2の研削砥石42をX軸方向およびY軸方向に
送り制御して、ワークWであるバルブ70の端面70c
の仕上げ研削を行う。
【0059】この研削作業と同時に、前記制御部の指令
により、第2の研削ステーションS2側の第3の砥石ユ
ニットT3の研削砥石42をX軸方向およびY軸方向に
移動制御して、図11(2)に示すようにワークWであ
るバルブ70の傘部70aの30度面研削またはカーボ
ンスクレーパ研削を行い、第4の砥石ユニットT4の研
削砥石42をX軸方向およびY軸方向に移動制御して、
ワークWであるバルブ70のコッタ溝70dおよびチャ
ンファ70eの研削を行う。
【0060】次に、上記のようにワークWの各部位の研
削が終了すると、前記制御部の指令により、前記ワーク
押え機構Dの押え作動シリンダ56が伸長作動して前記
レバー50が、その支点部51を中心にして外方に回動
し、上下の押えローラ53、54がワークWのロッド部
70fから離れて、このワークWのロッド部70fの前
記調整車6の外周面6aへの押し当てを解除しワークW
の回転が止まる。
【0061】次に、前記制御部の指令により、前記ワー
ク位置決め機構Gにおいて、ストッパシリンダ41が縮
小作動してワークストッパ43が後退し、ワークWのワ
ークプッシャ37への押付けを解除する。
【0062】次に、前記制御部の指令により、前記キャ
リア回転駆動機構Cの駆動モータ20が駆動されて前記
キャリアBが回転(インデックス作動)し、先ず、回転
途中において第4のワーク担持部17ー4にセットされ
たワークWがワーク搬出部Fに位置したときワークWは
第4のワーク担持部17ー4から落下して搬出コンベヤ
I上に受けられ搬出される。第4のワーク担持部17ー
4がワーク搬入部Eに位置し、第1のワーク担持部17
ー1にセットされたワークWが第1の研削ステーション
S1に位置し、第2のワーク担持部17ー2にセットさ
れたワークWは中間ステーションStに位置し、第3の
ワーク担持部17ー3にセットされたワークWは第2の
研削ステーションS2に位置する。そして、ワーク搬入
部Eにおいて、第4のワーク担持部17ー4に、未加工
のワークWをセットする。
【0063】次に、前記制御部の指令により、上記した
と同様に第1、第2の研削ステーションS1、S2にお
いてワークWの研削が行われる。
【0064】(実施例2)図12乃至図18に本発明の
他の実施例(実施例2)を示す。この実施例の研削装置
は、上記した一実施例(実施例1)の研削装置の構成に
調整車修正装置Jを追加しており、また、前記機台1上
に、第1、第2の砥石ユニットT1、T2の外方位置
と、第3、第4の砥石ユニットT3、T4の外方位置と
にそれぞれ砥石修正装置Kを配置している。
【0065】前記調整車修正装置Jは、図14乃至図1
6に示すように前記ハウジング2に固着された固定テー
ブル72を備えており、この固定テーブル72には、Y
軸方向(調整車6の軸線方向)に沿うスライドガイド7
3が形成してあり、このスライドガイド73にスライド
74が摺動可能に設けてあり、このスライド74にハウ
ジング75が固定してある。このハウジング75は、X
軸方向(調整車6の半径方向)の沿うスライドガイド7
6が設けてあり、このスライドガイド76に担持体77
が摺動可能に設けてある。この担持体77の調整車6側
の端部には工具ヘッド部78が設けてあり、この工具ヘ
ッド部78には砥石軸79が軸受80を介して支承して
あり、この砥石軸79には、ダイヤモンドロータリのよ
うな修正砥石81が設けてある。また、この修正砥石8
1には、前記砥石軸79とは反対側において砥石軸82
が固着してあり、この砥石軸82は、前記工具ヘッド部
78に固着された工具ヘッド部83に軸受84を介して
支承されている。そして、前記砥石軸79には従動側プ
ーリ85が固着してある。
【0066】また、前記担持体77には修正砥石回転駆
動機構86が設けてある。この修正砥石回転駆動機構8
6は、前記担持体77に固着された回転駆動モータ87
を有しており、この回転駆動モータ87の出力軸88に
は駆動側プーリ89が固着してあって、この駆動側プー
リ89と前記従動側プーリ85とにベルト90が掛けて
ある。
【0067】前記固定スライド72には、前記修正砥石
81をY軸方向に移動させるY軸駆動機構91が設けて
あり、また、前記ハウジング75には前記修正砥石81
をX軸方向に移動させるX軸駆動機構92が設けてあ
る。前記Y軸駆動機構91は前記固定スライド72に固
着されたトラバースモータ93と、ねじ送り機構部94
とを有しており、このねじ送り機構部94は前記担持体
77に固着された送りナット部材95にボールスクリュ
96を螺合してなり、このボールスクリュ96の端部が
前記トラバースモータ93の出力軸97の継手98を介
して連結してある。
【0068】前記X軸駆動機構92は前記ハウジング7
5の端部に回転可能に設けられたボールスクリュ99を
備えており、このボールスクリュ99の外端部には手動
ハンドル100が固着してある。また、前記担持体77
の端面部には孔部101が形成してあり、この孔部10
1に送りナット部材102が固着してあって、この送り
ナット部材102に前記ボールスクリュ99が螺合して
いる。
【0069】したがって、前記修正砥石回転駆動機構8
6の回転駆動モータ87を駆動することにより、この回
転駆動モータ87の出力軸88の駆動側プーリ89を駆
動してベルト90、従動側プーリ85を介して砥石軸7
9を回転し修正砥石81を回転させる。
【0070】また、前記Y軸駆動機構91のトラバース
モータ93を駆動することにより、ねじ送り機構部94
のボールスクリュ96を正逆いづれかに回転させて送り
ナット部材95を介して前記担持体77をスライドと共
に、Y軸方向に移動させて、前記修正砥石81をY軸方
向に移動させる。
【0071】また、前記X軸駆動機構92のボールスク
リュ99を、手動ハンドル100の操作により回転し
て、前記送りナット部材102を介して前記担持体77
をX軸方向に移動させて、前記修正砥石81をX軸方向
に移動させる。
【0072】したがって、前記修正砥石回転駆動機構8
6を作動して前記修正砥石81を回転し、前記X軸駆動
機構92を作動して修正砥石81をX軸方向に移動さ
せ、前記Y軸駆動機構91を作動して修正砥石81をY
軸方向に移動させて、この修正砥石81により前記調整
車6の周面部を修正する。なお、この修正砥石81の移
動範囲においては、トップガイド122は取り除かれて
いる。
【0073】また、研削装置の機台1上に配置された砥
石修正装置Kは、図17に示すように基台160に、工
具ヘッド163を保持する工具保持テーブル164を固
定し、前記工具ヘッド163に回転駆動される砥石取付
軸166を設け、この砥石取付軸166の両端に前記研
削砥石142の加工部を修正加工する修正砥石167、
168を取り付ける。そして、砥石の修正加工時には、
前記研削砥石142をX軸、Y軸方向へ移動させ、研削
砥石142と修正砥石167、168との間の相対移動
を行わせながら修正加工を行う。
【0074】すなわち、左の前記修正砥石167を用い
て、前記左の研削砥石142の加工部142aの修正加
工を行う場合には、図18に破線で示すように回転する
修正砥石167に対し、研削砥石142を始点aからX
2軸方向に点b、Y2方向に点c、X2軸方向に点dま
で移動させて、修正砥石167の溝加工部167aに研
削砥石142の加工部142aを接触させ、この加工部
142aの形状修正加工を行う。その後、修正砥石14
2を点e、点fとこの順序に移動させて始点aに戻す。
【0075】また、右の前記修正砥石168を用いて、
前記右の研削砥石142の加工部142aの修正加工を
行う場合には、図18に実線で示すように回転する修正
砥石168に対し、研削砥石142を始点aからX2軸
方向に点b、Y2方向に点c、X2軸方向に点dまで移
動させて、修正砥石168の溝加工部168aに研削砥
石142の加工部142aを接触させ、この加工部14
2aの形状修正を行う。その後、研削砥石142を点
e、点fとこの順序に移動させて始点aに戻す。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のワーク研
削方法によれば、周部に複数のワークを担持したキャリ
アを回転させて、ワーク搬出入ステーションと、複数の
研削ステーションとにそれぞれワークを位置させ、ワー
ク搬出入ステーションで前記キャリアからの前記ワーク
の搬出と前記ワークの搬入を行い、複数の前記研削ステ
ーションで前記ワークの研削加工を実施することで、1
台の機械でワークの各部位の研削加工を実施することが
可能になり、設備コストおよびフロアコストを低減させ
ることができるし、従来の各研削工程間のワークの搬送
時のトラブル発生等の問題はなく、ワークの各部位の加
工は全て研削加工で行うことができて旋削加工の際の切
粉によるトラブル発生及び切粉処置の問題を解決するこ
とができる。
【0077】また、前記ワーク搬出入ステーションで未
加工のワークをキャリアに搬入担持させ、一方の研削ス
テーションで一方のワークの研削加工を実施し、同時に
他方の研削ステーションで他方のワークの研削加工を実
施して、最終加工が終えたワークを順次搬出することが
可能になり、段取り変えの容易化が可能になり、作業能
率を向上させることができる。
【0078】本発明に係わるワーク研削装置によれば、
前記制御部の作動により、キャリアのワーク担持部でワ
ークを担持させて、インデックス機構により前記ワーク
を研削ステーションに位置決めし、前記ワーク回転付与
機構により前記ワークに回転を付与して、各砥石ユニッ
トを作動して前記ワークの各部位を研削加工することが
できる。
【0079】このように、1台の機械でワークの各部位
の研削加工を実施することが可能になり、設備コストお
よびフロアコストを低減させることができるし、従来の
各研削工程間のワークの搬送時のトラブル発生等の問題
はなく、ワークの各部位の加工は全て研削加工で行うこ
とができて旋削加工の際の切粉によるトラブル発生及び
切粉処置の問題を解決することができる。
【0080】また、前記ワーク搬入部で未加工のワーク
をキャリアに搬入担持させ、一の研削ステーションで一
方のワークの研削加工を実施すると同時に、他の研削ス
テーションで他方のワークの研削加工を実施して、最終
加工が終えたワークを順次搬出することが可能になり、
段取り変えの容易化が可能になり、作業能率を向上させ
ることができる。
【0081】また、調整車回転駆動機構を駆動して調整
車を回転し、ワーク押え機構を作動してワークを調整車
の周面に押し付けてこのワークを回転させ、押し付けを
解除することによりワークの回転を停止させることがで
き、調整車の周方向の数箇所でワークを回転させること
が可能になって、容易に、ワークの異なった研削加工を
同時に実施することができる。
【0082】また、一の研削ステーションにおいて、砥
石ユニットでワークであるバルブのフェース面の研削と
傘部の外径研削と傘部の表面研削および前記バルブの端
面の仕上げ研削を行い、他の研削ステーションにおい
て、砥石ユニットで前記バルブの傘部の30度面研削、
カーボンスクレーパ研削、コッタ溝研削およびチャンフ
ァの研削を行うことが可能になり、1台の機械でマルチ
加工を実施することができる。
【0083】また、前記調整車修正装置で調整車の周面
の形状修正加工を行うことが可能になる。このために、
調整車の交換等が長期間必要なく作業能率を向上させる
ことができる。
【0084】また、各砥石ユニットを作動して前記ワー
クの各部位を研削加工した後に、砥石修正装置により研
削砥石の加工部の形状修正加工を行うことが可能にな
る。このために、研削砥石の交換等が長期間必要なく作
業能率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる研削装置の一実施例(実施例
1)の概略的な平面図である。
【図2】同研削装置の正面図である。
【図3】同研削装置におけるキャリアと調整車部分の正
面図である。
【図4】同研削装置におけるキャリアと調整車と調整車
回転駆動機構の部分の一部省略した断面図である。
【図5】同研削装置におけるインデックス機構の部分の
断面図である。
【図6】同研削装置におけるワーク位置決め機構の断面
図である。
【図7】(1)は同研削装置におけるワーク押え機構の
正面図である。(2)は同ワーク押え機構によるワーク
の調整車への押付け状態の説明図である。
【図8】同研削装置におけるワーク搬入機構の側面図で
ある。
【図9】同ワーク搬入機構のクランプ部分の平面図であ
る。
【図10】同ワーク搬入機構のクランプ部分のV-V断面
図である。
【図11】(1)は第1の研削ステーションにおけるバ
ルブの研削工程の説明図である。(2)は第2の研削ス
テーションにおけるバルブの研削工程の説明図である。
【図12】本発明に係わる研削装置の他の実施例(実施
例2)の概略的な平面図である。
【図13】同研削装置の正面図である。
【図14】同研削装置における調整車修正装置の縦断面
図である。
【図15】図7のM−M線に沿う断面図である。
【図16】図7のN−N線に沿う断面図である。
【図17】砥石修正装置の側面図である。
【図18】同砥石修正装置における研削砥石の修正の説
明図である。
【符号の説明】
14、15 プレート 17 ワーク担持部 A ワーク回転付与機構 B キャリア C インデックス機構 S1、S2 研削ステーション T1〜T4 砥石ユニットT1〜T4 W ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B24B 51/00 53/053

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周部に複数のワークを担持したキャリア
    を回転させて、このキャリアの周囲の所定割付け位置に
    対応して配置された複数の研削ステーションにそれぞれ
    ワークを位置させ、これらの複数の前記研削ステーショ
    ンで各ワークの研削加工を実施した後、再び前記キャリ
    アを回転させて各ワークをそれぞれ次の研削ステーショ
    ンに位置させるようにしたことを特徴とするワーク研削
    方法。
  2. 【請求項2】 それぞれの研削ステーションで異なる研
    削加工を実施するようにした請求項1記載のワーク研削
    方法。
  3. 【請求項3】 ワークがバルブである請求項1または請
    求項2記載のワーク研削方法。
  4. 【請求項4】 少くとも一の研削ステーションで、ワー
    クの傘部のフェース面研削と傘部の外径研削と傘部の表
    面研削を実施するようにした請求項3記載のワーク研削
    方法。
  5. 【請求項5】 少くとも一の研削ステーションで、ワー
    クの傘部の30度面研削を実施するようにした請求項3
    記載のワーク研削方法。
  6. 【請求項6】 一の研削ステーションで、ワークの傘部
    のフェース面研削と傘部の外径研削と傘部の表面研削、
    および前記ワークの端面の仕上げ研削を実施し、他の研
    削ステーションで、前記ワークの傘部の30度面研削ま
    たはカーボンスクレーパ研削、および前記ワークのコッ
    タ溝とチャンファの研削を実施するようにした請求項3
    記載のワーク研削方法。
  7. 【請求項7】 ワーク搬出入ステーションを有して、こ
    のワーク搬出入ステーションでワークをキャリアのワー
    ク担持部に搬入し且つ研削加工終了後のワークをワーク
    担持部から搬出するようにした請求項1または請求項2
    または請求項3または請求項4または請求項5または請
    求項6記載のワーク研削方法。
  8. 【請求項8】 周方向に所定の間隔をおいて複数のワー
    ク担持部を有してこれらのワーク担持部でワークを着脱
    可能に且つ回転可能に担持するキャリアと、このキャリ
    アの周囲の所定割付け位置に対応して載置されたそれぞ
    れ砥石ユニットを有する複数の研削ステーションと、前
    記キャリアを回転させて前記ワークを前記研削ステーシ
    ョンにそれぞれ搬送位置決めするインデックス機構と、
    前記キャリアが担持した前記ワークを保持し且つ回転を
    付与するワーク回転付与機構と、少くとも前記インデッ
    クス機構のインデックス動作、前記ワーク回転付与機構
    の前記ワークへの回転付与、前記砥石ユニットのワーク
    研削をそれぞれ制御する制御部とを備えたことを特徴と
    するワーク研削装置。
  9. 【請求項9】 前記ワーク回転付与機構が、回転駆動さ
    れる調整車と、この調整車を回転駆動する調整車回転駆
    動機構と、前記調整車の周面にワークを押し付けるワー
    ク押え機構とを備えている請求項8記載のワーク研削装
    置。
  10. 【請求項10】 前記キャリアは2枚の結合されたプレ
    ートよりなり、このプレート間に前記調整車が回転自在
    に設けられていることを特徴とする請求項9記載のワー
    ク研削装置。
  11. 【請求項11】 ワークであるバルブの傘部のフェース
    面研削、傘部の外径研削及び傘部の表面研削を行う砥石
    ユニットの砥石送り制御手段を有する請求項8または請
    求項9または請求項10記載のワーク研削装置。
  12. 【請求項12】 ワークであるバルブの傘部の30度面
    研削を行う砥石ユニットの砥石送り制御手段を有する請
    求項8または請求項9または請求項10または請求項1
    1記載のワーク研削装置。
  13. 【請求項13】 各研削ステーションにワークの位置決
    め機構を有する請求項8または請求項9または請求項1
    0または請求項11または請求項12記載のワーク研削
    装置。
  14. 【請求項14】 対応されたキャリアのワーク担持部に
    対しワークの搬出入を行うワーク搬出入ステーションを
    有する請求項8または請求項9または請求項10または
    請求項11または請求項12または請求項13記載のワ
    ーク研削装置。
  15. 【請求項15】 前記ワーク搬出入ステーションは、ワ
    ーク搬入部とワーク搬出部とを有し、このワーク搬入
    部、ワーク搬出部をそれぞれ前記キャリアの周囲の円上
    に配置させた請求項14記載のワーク研削装置。
  16. 【請求項16】 前記調整車の周面の形状修正加工を行
    う調整車修正装置を備えた請求項9または請求項10ま
    たは請求項11または請求項12または請求項13また
    は請求項14または請求項15記載のワーク研削装置。
  17. 【請求項17】 前記砥石ユニットの研削砥石の加工部
    の形状修正加工を行う砥石修正装置を備えた請求項8ま
    たは請求項9または請求項10または請求項11または
    請求項12または請求項13または請求項14または請
    求項15または請求項16記載のワーク研削装置。
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JP4519377B2 (ja) * 2001-09-21 2010-08-04 東芝機械株式会社 旋削装置
EP4015145A3 (de) * 2020-12-21 2022-09-07 Supfina Grieshaber GmbH & Co. KG Finishbearbeitungssystem
CN115122220A (zh) * 2022-08-10 2022-09-30 南京林业大学 一种旋耕刀表面耐磨涂层的抛光打磨加工装置

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