JPH07314236A - 可搬式剪断工作機械 - Google Patents
可搬式剪断工作機械Info
- Publication number
- JPH07314236A JPH07314236A JP10571394A JP10571394A JPH07314236A JP H07314236 A JPH07314236 A JP H07314236A JP 10571394 A JP10571394 A JP 10571394A JP 10571394 A JP10571394 A JP 10571394A JP H07314236 A JPH07314236 A JP H07314236A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- machine frame
- tool
- hydraulic
- piston rod
- machine tool
- Prior art date
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- Pending
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- Press Drives And Press Lines (AREA)
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 大径の棒鋼や厚い板材等の切断又は穴明け加
工、Vノッチ等の特殊形状の成形、或いは、鋼材の曲げ
加工等の多種の加工をワークに施すことができ、しか
も、小型化された構成の低価格且つ軽量な可搬式工作機
械を提供する。 【構成】 可搬式剪断工作機械1は、機枠2と、機枠2
に支持され且つ駆動装置に連結された油圧ポンプ装置
と、油圧シリンダ装置5と、そのピストンロッドに取外
し可能に取付けられる可動工具10と、機枠の所定位置
に取外し可能に取付けられる固定工具11とを有する。
駆動装置及び油圧ポンプ装置は、上下方向に延びる機枠
2の第1軸線X−X上に整列配置され、駆動装置の回転
駆動軸は第1軸線を中心に回転する。油圧シリンダ装置
5とピストンロッドは、上下方向に延びる機枠の第2軸
線Y−Y上に整列配置される。
工、Vノッチ等の特殊形状の成形、或いは、鋼材の曲げ
加工等の多種の加工をワークに施すことができ、しか
も、小型化された構成の低価格且つ軽量な可搬式工作機
械を提供する。 【構成】 可搬式剪断工作機械1は、機枠2と、機枠2
に支持され且つ駆動装置に連結された油圧ポンプ装置
と、油圧シリンダ装置5と、そのピストンロッドに取外
し可能に取付けられる可動工具10と、機枠の所定位置
に取外し可能に取付けられる固定工具11とを有する。
駆動装置及び油圧ポンプ装置は、上下方向に延びる機枠
2の第1軸線X−X上に整列配置され、駆動装置の回転
駆動軸は第1軸線を中心に回転する。油圧シリンダ装置
5とピストンロッドは、上下方向に延びる機枠の第2軸
線Y−Y上に整列配置される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は可搬式剪断工作機械に関
するものであり、より詳細には、従来の携帯用剪断機及
び従来の大型工作機械の各長所を兼ね備えた新規な構成
の工作機械に関するものである。
するものであり、より詳細には、従来の携帯用剪断機及
び従来の大型工作機械の各長所を兼ね備えた新規な構成
の工作機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄筋等の棒状材料を切断する油圧作動カ
ッター、或いは、鉄板等の板状材料に穴明け加工を施す
油圧作動パンチャーなどの携帯用の油圧作動型剪断機が
知られている(例えば、実公平1─15464号公報、
実開昭57─13118号公報、特願平4─20408
2号明細書等参照)。一般に、このような剪断機は、作
業員が手指にて支持する本体と、ピストンロッドに取付
けられた切断刃又はポンチ等の工具と、ピストンロッド
を往復動させる油圧作動型シリンダ装置とを備えてい
る。剪断機は更に、油圧シリンダ装置と同一軸線上に配
置されたポンプ機構及び電動モータを有し、電動モータ
によってポンプ機構を駆動し、ポンプ機構によって作動
油を油圧室に供給し、上記シリンダ装置を作動させる。
ポンプ機構は、電動モータの回転軸線を中心に放射状に
配列された複数のポンプ要素又はポンプユニットを含
み、各ポンプ要素は、電動モータの出力軸(偏心軸)の
回転により往復動し、これによって、油槽内の作動油を
シリンダ装置の油圧室に給送するように構成されてい
る。作業員は一般に、この形式の携帯用剪断機を建設工
事現場等の作業場にて適宜携帯し、鉄筋や全ネジボルト
等を切断し、或いは、帯板、アングル形鋼材等にボルト
孔等を穴明け加工するのに使用する。
ッター、或いは、鉄板等の板状材料に穴明け加工を施す
油圧作動パンチャーなどの携帯用の油圧作動型剪断機が
知られている(例えば、実公平1─15464号公報、
実開昭57─13118号公報、特願平4─20408
2号明細書等参照)。一般に、このような剪断機は、作
業員が手指にて支持する本体と、ピストンロッドに取付
けられた切断刃又はポンチ等の工具と、ピストンロッド
を往復動させる油圧作動型シリンダ装置とを備えてい
る。剪断機は更に、油圧シリンダ装置と同一軸線上に配
置されたポンプ機構及び電動モータを有し、電動モータ
によってポンプ機構を駆動し、ポンプ機構によって作動
油を油圧室に供給し、上記シリンダ装置を作動させる。
ポンプ機構は、電動モータの回転軸線を中心に放射状に
配列された複数のポンプ要素又はポンプユニットを含
み、各ポンプ要素は、電動モータの出力軸(偏心軸)の
回転により往復動し、これによって、油槽内の作動油を
シリンダ装置の油圧室に給送するように構成されてい
る。作業員は一般に、この形式の携帯用剪断機を建設工
事現場等の作業場にて適宜携帯し、鉄筋や全ネジボルト
等を切断し、或いは、帯板、アングル形鋼材等にボルト
孔等を穴明け加工するのに使用する。
【0003】他方、帯板、アングル形鋼材等の形鋼を切
断加工する大型プレス機又は大型剪断機械が知られてい
る。この種の大型工作機械は、工場等に恒久的に設置さ
れ、大量の加工製品の生産又は製作に使用されている。
断加工する大型プレス機又は大型剪断機械が知られてい
る。この種の大型工作機械は、工場等に恒久的に設置さ
れ、大量の加工製品の生産又は製作に使用されている。
【0004】
【発明が解決しよとうする課題】しかしながら、上記携
帯用剪断機は、ワーク又は被加工部材の適応範囲又は寸
法適用範囲が極めて限定されている。例えば、上記携帯
用カッターは、所定径以下の鉄筋等の棒鋼を切断するこ
とはできるが、大径の棒鋼や、アングル形鋼材又は帯板
等の形鋼材を切断したり、このような形鋼材の一部にV
ノッチ等の切欠き部を成形することはできない。また、
上記携帯用パンチャーは、所定厚以下の比較的薄肉の板
材に対して穴明け加工を施すことはできるが、所定厚を
超える厚い板材の穴明け加工を行うことはできない。更
に、上記形式の携帯用剪断機は、使用目的に応じた構造
に設計されているので、使用者は、切断、穴明け、ノッ
チの成形、曲げ加工等の各種加工に適した剪断機を夫々
用意しなければならない。他方、上記大型工作機械は、
工具の交換等により、多種の加工を多様な形態又は寸法
のワークに施すことができる。しかしながら、この種の
工作機械は、価格が高く、しかも、大きな設置空間を必
要とするので、建設現場等の作業場や、小規模の工場等
には設置し難い事情がある。
帯用剪断機は、ワーク又は被加工部材の適応範囲又は寸
法適用範囲が極めて限定されている。例えば、上記携帯
用カッターは、所定径以下の鉄筋等の棒鋼を切断するこ
とはできるが、大径の棒鋼や、アングル形鋼材又は帯板
等の形鋼材を切断したり、このような形鋼材の一部にV
ノッチ等の切欠き部を成形することはできない。また、
上記携帯用パンチャーは、所定厚以下の比較的薄肉の板
材に対して穴明け加工を施すことはできるが、所定厚を
超える厚い板材の穴明け加工を行うことはできない。更
に、上記形式の携帯用剪断機は、使用目的に応じた構造
に設計されているので、使用者は、切断、穴明け、ノッ
チの成形、曲げ加工等の各種加工に適した剪断機を夫々
用意しなければならない。他方、上記大型工作機械は、
工具の交換等により、多種の加工を多様な形態又は寸法
のワークに施すことができる。しかしながら、この種の
工作機械は、価格が高く、しかも、大きな設置空間を必
要とするので、建設現場等の作業場や、小規模の工場等
には設置し難い事情がある。
【0005】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、大径の棒鋼や厚い
板材等の切断又は穴明け加工、Vノッチ等の特殊形状の
成形、或いは、鋼材の曲げ加工等の多様の加工をワーク
に施すことができ、しかも、小型化された構成の低価格
且つ軽量な可搬式工作機械を提供することにある。
のであり、その目的とするところは、大径の棒鋼や厚い
板材等の切断又は穴明け加工、Vノッチ等の特殊形状の
成形、或いは、鋼材の曲げ加工等の多様の加工をワーク
に施すことができ、しかも、小型化された構成の低価格
且つ軽量な可搬式工作機械を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は上記目
的を達成するために、以下の構成を有する可搬式剪断工
作機械を提供する。即ち、本発明の可搬式剪断工作機械
は、作業領域を画成する機枠と、該機枠に支持された駆
動装置と、前記機枠に支持され且つ前記駆動装置に連結
された油圧ポンプ装置と、前記機枠に支持され且つ前記
油圧ポンプ装置により作動油が給排される油圧シリンダ
装置と、該油圧シリンダ装置のピストンロッドに取付け
られる可動工具と、前記機枠の所定位置に取付けられる
固定工具とを有する。前記駆動装置及び前記油圧ポンプ
装置は、上下方向に延びる前記機枠の第1軸線上に整列
配置され、前記駆動装置の回転駆動軸は、前記第1軸線
を中心に回転し、前記油圧シリンダ装置は、上下方向に
延びる前記機枠の第2軸線上に整列配置され、前記ピス
トンロッドは、該第2軸線上で上下動する。前記可動工
具は、前記作業領域にて前記ピストンロッドの下端部に
取外し可能に固定され、該ピストンロッドの伸縮によっ
て昇降し、前記固定工具は、前記可動工具と協働してワ
ークに加工を施すように、前記可動工具と対向する前記
機枠の工具支持部に取外し可能に固定される。
的を達成するために、以下の構成を有する可搬式剪断工
作機械を提供する。即ち、本発明の可搬式剪断工作機械
は、作業領域を画成する機枠と、該機枠に支持された駆
動装置と、前記機枠に支持され且つ前記駆動装置に連結
された油圧ポンプ装置と、前記機枠に支持され且つ前記
油圧ポンプ装置により作動油が給排される油圧シリンダ
装置と、該油圧シリンダ装置のピストンロッドに取付け
られる可動工具と、前記機枠の所定位置に取付けられる
固定工具とを有する。前記駆動装置及び前記油圧ポンプ
装置は、上下方向に延びる前記機枠の第1軸線上に整列
配置され、前記駆動装置の回転駆動軸は、前記第1軸線
を中心に回転し、前記油圧シリンダ装置は、上下方向に
延びる前記機枠の第2軸線上に整列配置され、前記ピス
トンロッドは、該第2軸線上で上下動する。前記可動工
具は、前記作業領域にて前記ピストンロッドの下端部に
取外し可能に固定され、該ピストンロッドの伸縮によっ
て昇降し、前記固定工具は、前記可動工具と協働してワ
ークに加工を施すように、前記可動工具と対向する前記
機枠の工具支持部に取外し可能に固定される。
【0007】本発明の上記構成によれば、駆動装置及び
油圧ポンプ装置と、油圧シリンダ装置及び作業領域とが
並列配置された簡単な構成の安価な剪断工作機械が提供
される。剪断工作機械の駆動装置は、100V単相交流
型整流子モータにより構成でき、油圧ポンプ装置は、上
記携帯用剪断機に使用される形式の油圧ポンプ装置、即
ち、放射状に配列された複数のポンプユニットを備えた
油圧ポンプ装置により構成することができる。従って、
剪断工作機械は、作業員が搬送可能な軽量性、電源使用
の自由度および卓上又は床上に容易に設置可能なコンパ
クトなサイズを有する。しかも、上記剪断工作機械は、
このような軽量且つコンパクトな構成にも関わらず、高
出力、例えば、約30ton の剪断力を生起することがで
き、可動工具及び固定工具を適宜交換することにより、
大径の棒鋼や厚い板材等の切断又は穴明け加工、Vノッ
チ等の特殊形状の成形、或いは、鋼材の曲げ加工等の多
様の加工をワークに施すことができる。かくして、上記
可搬式剪断工作機械によれば、従来の携帯用剪断機及び
従来の大型工作機械の各長所を兼ね備えた新規な構成の
工作機械が提供され、その実用的効果は、極めて大き
い。好ましくは、前記枠体は、工具支持部を備えた基部
と、該基部の上方に配置された中間ステージと、前記基
部及び中間ステージの間に配置され且つ前記中間ステー
ジを支持する壁部とを有し、前記作業領域は、前記基
部、中間ステージ及び壁部によって画成される。
油圧ポンプ装置と、油圧シリンダ装置及び作業領域とが
並列配置された簡単な構成の安価な剪断工作機械が提供
される。剪断工作機械の駆動装置は、100V単相交流
型整流子モータにより構成でき、油圧ポンプ装置は、上
記携帯用剪断機に使用される形式の油圧ポンプ装置、即
ち、放射状に配列された複数のポンプユニットを備えた
油圧ポンプ装置により構成することができる。従って、
剪断工作機械は、作業員が搬送可能な軽量性、電源使用
の自由度および卓上又は床上に容易に設置可能なコンパ
クトなサイズを有する。しかも、上記剪断工作機械は、
このような軽量且つコンパクトな構成にも関わらず、高
出力、例えば、約30ton の剪断力を生起することがで
き、可動工具及び固定工具を適宜交換することにより、
大径の棒鋼や厚い板材等の切断又は穴明け加工、Vノッ
チ等の特殊形状の成形、或いは、鋼材の曲げ加工等の多
様の加工をワークに施すことができる。かくして、上記
可搬式剪断工作機械によれば、従来の携帯用剪断機及び
従来の大型工作機械の各長所を兼ね備えた新規な構成の
工作機械が提供され、その実用的効果は、極めて大き
い。好ましくは、前記枠体は、工具支持部を備えた基部
と、該基部の上方に配置された中間ステージと、前記基
部及び中間ステージの間に配置され且つ前記中間ステー
ジを支持する壁部とを有し、前記作業領域は、前記基
部、中間ステージ及び壁部によって画成される。
【0008】更に好ましくは、前記第1及び第2軸線
は、垂直に配向され、前記工具支持部は、水平な工具支
持面を有し、前記油圧シリンダ装置は、前記中間ステー
ジに支持され、前記ピストンロッドは、該中間ステージ
から垂下する。また、前記油圧ポンプ装置及び駆動装置
は、中間ステージから懸吊され、駆動装置の回転駆動軸
は、垂直に上方に延び、油圧ポンプ装置を駆動するカム
軸が回転駆動軸の上端部に設けられる。本発明の好適な
実施態様において、前記中間ステージの上方域には、油
圧解放装置及び蓄油装置が配置され、前記油圧ポンプ装
置と油圧シリンダ装置とは、圧油供給用管路及び圧油還
流用管路を介して相互連結される。これらの管路は、可
撓管からなり、或いは、可撓管部分を含む。前記油圧解
放装置は、電磁ソレノイド弁装置を備える。また、前記
蓄油装置は、所謂エアバックを備え、圧油還流用管路と
連通する蓄油室及び空気室を有する。本発明の更に好適
な実施態様においては、拡大ヘッドが前記ピストンロッ
ドの下端部に設けられ、クラッチピンを備えた係止装置
が拡大ヘッドに配設される。クラッチピンは、可動工具
の基部を拡大ヘッドの下面解放凹部内に保持する。ま
た、拡大ヘッドと一体的に昇降するピストン・ストロー
ク調整用回転軸がピストンロッドと平行に配置される。
回転軸は、リード螺子を有し、該リード螺子には、指示
針を有する昇降部材が螺着する。昇降部材は、回転軸の
回転によってリード螺子上で上下動し、前記指示針は目
盛に沿って移動し、油圧シリンダ装置のピストン・スト
ロークを指示する。昇降部材は、指示針で指示されたピ
ストン・ストローク設定量だけ降下すると、所定位置に
配置された昇降規制スイッチと接触し、昇降規制スイッ
チは、油圧解放装置を作動させる。
は、垂直に配向され、前記工具支持部は、水平な工具支
持面を有し、前記油圧シリンダ装置は、前記中間ステー
ジに支持され、前記ピストンロッドは、該中間ステージ
から垂下する。また、前記油圧ポンプ装置及び駆動装置
は、中間ステージから懸吊され、駆動装置の回転駆動軸
は、垂直に上方に延び、油圧ポンプ装置を駆動するカム
軸が回転駆動軸の上端部に設けられる。本発明の好適な
実施態様において、前記中間ステージの上方域には、油
圧解放装置及び蓄油装置が配置され、前記油圧ポンプ装
置と油圧シリンダ装置とは、圧油供給用管路及び圧油還
流用管路を介して相互連結される。これらの管路は、可
撓管からなり、或いは、可撓管部分を含む。前記油圧解
放装置は、電磁ソレノイド弁装置を備える。また、前記
蓄油装置は、所謂エアバックを備え、圧油還流用管路と
連通する蓄油室及び空気室を有する。本発明の更に好適
な実施態様においては、拡大ヘッドが前記ピストンロッ
ドの下端部に設けられ、クラッチピンを備えた係止装置
が拡大ヘッドに配設される。クラッチピンは、可動工具
の基部を拡大ヘッドの下面解放凹部内に保持する。ま
た、拡大ヘッドと一体的に昇降するピストン・ストロー
ク調整用回転軸がピストンロッドと平行に配置される。
回転軸は、リード螺子を有し、該リード螺子には、指示
針を有する昇降部材が螺着する。昇降部材は、回転軸の
回転によってリード螺子上で上下動し、前記指示針は目
盛に沿って移動し、油圧シリンダ装置のピストン・スト
ロークを指示する。昇降部材は、指示針で指示されたピ
ストン・ストローク設定量だけ降下すると、所定位置に
配置された昇降規制スイッチと接触し、昇降規制スイッ
チは、油圧解放装置を作動させる。
【0009】好ましくは、クラッチピンは、付勢手段に
よって拡大ヘッドの凹部内方に付勢され、凹部内に突出
し、可動工具の基部は、クラッチピンが挿入される係止
孔と、係止孔の上方に配置された傾斜面とを備える。基
部を凹部内に挿入するとき、傾斜面は、クラッチピンの
先端部に衝合し、クラッチピンを外方に変位させる。ク
ラッチピンは、基部が凹部に完全に挿入されると、係止
孔と整列し、係止孔内に挿入され、基部を拡大ヘッドに
係止する。
よって拡大ヘッドの凹部内方に付勢され、凹部内に突出
し、可動工具の基部は、クラッチピンが挿入される係止
孔と、係止孔の上方に配置された傾斜面とを備える。基
部を凹部内に挿入するとき、傾斜面は、クラッチピンの
先端部に衝合し、クラッチピンを外方に変位させる。ク
ラッチピンは、基部が凹部に完全に挿入されると、係止
孔と整列し、係止孔内に挿入され、基部を拡大ヘッドに
係止する。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明に係る可
搬式剪断工作機械の好ましい実施例について、詳細に説
明する。図1及び図2は、本発明の実施例に係る可搬式
剪断工作機械の斜視図及び側面図である。可搬式剪断工
作機械1(以下、工作機械1という)は、フレーム本体
又は機枠2を備え、機枠2は、使用者が手指で握持する
搬送用把手21と、卓上面又は床面等の支持面に支持さ
れる基台22と、基台22の上方に配置された中間ステ
ージ23とを備える。中間ステージ23は、壁体24に
よって支持される。基台22は、ボルト等の係止具又は
締結具にて支持面上に固定可能な複数のブラケット又は
脚部26を備える。脚部26は、基台22の各角部に夫
々配置され、各脚部26の下面は、同一の水平平面上に
位置し、上記支持面に接触する機枠2の第1当接平面を
形成する。機枠2の後面又は背面には、複数の第2脚部
27が配置される。一対の第2脚部27が、基台22の
下端部後面に左右対称に配置され、一対の第2脚部27
が、中間ステージ23の後面から後方に突出する。第2
脚部27の先端面は、同一の垂直平面上に位置し、機枠
2の第2当接平面を形成する。各脚部27の先端面は、
工作機械1が後方に角度90度だけ傾倒したとき、上記
支持面に接触する。
搬式剪断工作機械の好ましい実施例について、詳細に説
明する。図1及び図2は、本発明の実施例に係る可搬式
剪断工作機械の斜視図及び側面図である。可搬式剪断工
作機械1(以下、工作機械1という)は、フレーム本体
又は機枠2を備え、機枠2は、使用者が手指で握持する
搬送用把手21と、卓上面又は床面等の支持面に支持さ
れる基台22と、基台22の上方に配置された中間ステ
ージ23とを備える。中間ステージ23は、壁体24に
よって支持される。基台22は、ボルト等の係止具又は
締結具にて支持面上に固定可能な複数のブラケット又は
脚部26を備える。脚部26は、基台22の各角部に夫
々配置され、各脚部26の下面は、同一の水平平面上に
位置し、上記支持面に接触する機枠2の第1当接平面を
形成する。機枠2の後面又は背面には、複数の第2脚部
27が配置される。一対の第2脚部27が、基台22の
下端部後面に左右対称に配置され、一対の第2脚部27
が、中間ステージ23の後面から後方に突出する。第2
脚部27の先端面は、同一の垂直平面上に位置し、機枠
2の第2当接平面を形成する。各脚部27の先端面は、
工作機械1が後方に角度90度だけ傾倒したとき、上記
支持面に接触する。
【0011】基台22と中間ステージ23との間には、
側方及び前方に開放した作業領域が形成され、該作業領
域は、基台22上の工具支持部25、機枠2の中間ステ
ージ23及び壁体24によって画成される。各図におい
て、工作機械1は、一般的な垂直使用位置に配置され、
作業領域は、前方に開放している。工作機械1は、この
垂直位置において、通常は、使用される。しかしなが
ら、或る種の用途又は条件においては、工作機械1は、
後方に角度90度だけ傾倒された水平使用位置にて使用
され、この水平使用位置では、作業領域は、上方に開放
する。例えば、工作機械1を曲げ機械又はベンダーとし
て使用し、全長が極端に長い被加工部材の中央部を屈曲
させると、被加工部材の両端部が上方変位して天井等に
接触又は衝合する可能性がある。このような場合、工作
機械1は、被加工部材の両端部が水平変位するように、
水平使用位置にて使用される。図1及び図2に示す工作
機械1は、主として鋼材を切断加工するためのカッター
又は剪断機として使用されており、上記作業領域には、
可動刃組立体10及び固定刃組立体11が配置される。
可動刃組立体10は、作業領域内で昇降され、固定刃組
立体11は、工具支持部25の水平上面に固定される。
本例の工作機械1は、例えば、奥行約40〜45cm及び
全高約65〜70cm程度の寸法に設定され、工作機械1
の重量は、例えば、約100〜110kg(可動刃組立体
10及び固定刃組立体11を除く本体重量は、約90k
g) 程度に設定されている。
側方及び前方に開放した作業領域が形成され、該作業領
域は、基台22上の工具支持部25、機枠2の中間ステ
ージ23及び壁体24によって画成される。各図におい
て、工作機械1は、一般的な垂直使用位置に配置され、
作業領域は、前方に開放している。工作機械1は、この
垂直位置において、通常は、使用される。しかしなが
ら、或る種の用途又は条件においては、工作機械1は、
後方に角度90度だけ傾倒された水平使用位置にて使用
され、この水平使用位置では、作業領域は、上方に開放
する。例えば、工作機械1を曲げ機械又はベンダーとし
て使用し、全長が極端に長い被加工部材の中央部を屈曲
させると、被加工部材の両端部が上方変位して天井等に
接触又は衝合する可能性がある。このような場合、工作
機械1は、被加工部材の両端部が水平変位するように、
水平使用位置にて使用される。図1及び図2に示す工作
機械1は、主として鋼材を切断加工するためのカッター
又は剪断機として使用されており、上記作業領域には、
可動刃組立体10及び固定刃組立体11が配置される。
可動刃組立体10は、作業領域内で昇降され、固定刃組
立体11は、工具支持部25の水平上面に固定される。
本例の工作機械1は、例えば、奥行約40〜45cm及び
全高約65〜70cm程度の寸法に設定され、工作機械1
の重量は、例えば、約100〜110kg(可動刃組立体
10及び固定刃組立体11を除く本体重量は、約90k
g) 程度に設定されている。
【0012】工作機械1は、水平方向に相互離間した一
対の垂直軸線X−X、Y−Yを備える。垂直軸線X−X
上には、駆動源を構成する電動モータ3と、電動モータ
3の出力軸に連結されたポンプ部4とが配置され、垂直
軸線Y−Y上には、油圧シリンダ装置5が配置される。
油圧シリンダ装置5は、ポンプ部4と協働して工作機械
1の油圧作動機構を構成する。電磁ソレノイド60を備
えた油圧解放装置6が、中間ステージ23の上方域にて
垂直軸線X−X、Y−Yの間に配置される。所謂エアバ
ックを備えた蓄油装置7が、ポンプ部4の上方に配置さ
れる。また、係止装置8が、作業領域に配置される。係
止装置8は、可動刃組立体10を油圧シリンダ装置5の
往復動部材(ピストンロッド)に取外し可能に係止又は
固定するためのものである。更に、可動刃組立体10の
昇降ストロークを規制するための昇降規制装置9が、中
間ステージ23の前縁部に配置される。図3及び図4
は、図1及び図2に示す工作機械1の部分縦断面図であ
る。ポンプ部4は、中間ステージ23の下面に支持さ
れ、電動モータ3は、ポンプ部4の下端部に連結され、
ポンプ部4及び電動モータ3は、中間ステージ23から
懸吊される。
対の垂直軸線X−X、Y−Yを備える。垂直軸線X−X
上には、駆動源を構成する電動モータ3と、電動モータ
3の出力軸に連結されたポンプ部4とが配置され、垂直
軸線Y−Y上には、油圧シリンダ装置5が配置される。
油圧シリンダ装置5は、ポンプ部4と協働して工作機械
1の油圧作動機構を構成する。電磁ソレノイド60を備
えた油圧解放装置6が、中間ステージ23の上方域にて
垂直軸線X−X、Y−Yの間に配置される。所謂エアバ
ックを備えた蓄油装置7が、ポンプ部4の上方に配置さ
れる。また、係止装置8が、作業領域に配置される。係
止装置8は、可動刃組立体10を油圧シリンダ装置5の
往復動部材(ピストンロッド)に取外し可能に係止又は
固定するためのものである。更に、可動刃組立体10の
昇降ストロークを規制するための昇降規制装置9が、中
間ステージ23の前縁部に配置される。図3及び図4
は、図1及び図2に示す工作機械1の部分縦断面図であ
る。ポンプ部4は、中間ステージ23の下面に支持さ
れ、電動モータ3は、ポンプ部4の下端部に連結され、
ポンプ部4及び電動モータ3は、中間ステージ23から
懸吊される。
【0013】電動モータ3は、垂直軸線X−Xと同心に
配置された垂直な回転駆動軸、即ち、出力軸30を備
え、出力軸30は、上方に延び、ポンプ部4内に延入す
る。出力軸30は、ポンプ部4内の軸受によって回転自
在に支持される。出力軸30の上端部分には、カム軸3
1が形成される。カム軸31の中心軸線は、垂直軸線X
−X、即ち、出力軸30の回転軸線に対して所定の水平
距離だけ偏心している。カム軸31の外周には、カム軸
31と同心状に、ニードルベアリング32が配設され
る。ポンプ部4のハウジング40が、電動モータ3の上
端部に連結されており、作動油を収容する油槽42が、
ポンプハウジング40内に形成される。油槽42は、プ
ラグが螺着された補給口(図示せず)に連通し、作動油
が、所要により、補給口を介して油槽42に補給され
る。ポンプ部4は、複数のポンプユニット4aを有し、
各ポンプユニット4aは、垂直軸線X−Xを中心に放射
状に配置される。本例においては、同一水平平面上に配
置された4組のポンプユニット4aが、90度の角度間
隔を隔ててカム軸31廻りに配列される。各ポンプユニ
ット4aは、ニードルベアリング32の外周面に摺接す
るポンプピストン又はポンププランジャ41を夫々備え
る。プランジャ41は、スプリング44によって、中心
方向、即ち、ニードルベアリング32に向かって、常時
付勢されている。油槽42と連通する油路43がプラン
ジャ41の外端部に隣接して配置され、チェック弁から
なる開閉弁45が、作動油給送路47の上流端部分に配
設される。開閉弁45は、スプリング46によってプラ
ンジャ41に向かって付勢されており、常時は給送路4
7を閉じている。給送路47は、開閉弁45から上方に
延び、中間ステージ23を貫通して可撓管48に連結さ
れ、可撓管48を介して油圧シリンダ装置5と連通す
る。また、給送路47は、分岐路49を有し、分岐路4
9は、安全弁として機能する圧力規制弁又は調圧弁(図
示せず)と連通する。
配置された垂直な回転駆動軸、即ち、出力軸30を備
え、出力軸30は、上方に延び、ポンプ部4内に延入す
る。出力軸30は、ポンプ部4内の軸受によって回転自
在に支持される。出力軸30の上端部分には、カム軸3
1が形成される。カム軸31の中心軸線は、垂直軸線X
−X、即ち、出力軸30の回転軸線に対して所定の水平
距離だけ偏心している。カム軸31の外周には、カム軸
31と同心状に、ニードルベアリング32が配設され
る。ポンプ部4のハウジング40が、電動モータ3の上
端部に連結されており、作動油を収容する油槽42が、
ポンプハウジング40内に形成される。油槽42は、プ
ラグが螺着された補給口(図示せず)に連通し、作動油
が、所要により、補給口を介して油槽42に補給され
る。ポンプ部4は、複数のポンプユニット4aを有し、
各ポンプユニット4aは、垂直軸線X−Xを中心に放射
状に配置される。本例においては、同一水平平面上に配
置された4組のポンプユニット4aが、90度の角度間
隔を隔ててカム軸31廻りに配列される。各ポンプユニ
ット4aは、ニードルベアリング32の外周面に摺接す
るポンプピストン又はポンププランジャ41を夫々備え
る。プランジャ41は、スプリング44によって、中心
方向、即ち、ニードルベアリング32に向かって、常時
付勢されている。油槽42と連通する油路43がプラン
ジャ41の外端部に隣接して配置され、チェック弁から
なる開閉弁45が、作動油給送路47の上流端部分に配
設される。開閉弁45は、スプリング46によってプラ
ンジャ41に向かって付勢されており、常時は給送路4
7を閉じている。給送路47は、開閉弁45から上方に
延び、中間ステージ23を貫通して可撓管48に連結さ
れ、可撓管48を介して油圧シリンダ装置5と連通す
る。また、給送路47は、分岐路49を有し、分岐路4
9は、安全弁として機能する圧力規制弁又は調圧弁(図
示せず)と連通する。
【0014】油圧シリンダ装置5は、上位及び下位シリ
ンダケース50、55と、シリンダケース50内に往復
動可能に配置されたピストン51と、ピストン51の両
側に夫々画成された上位及び下位油圧室52、53とを
備えている。下位油圧室53内には、ピストン51を上
方に付勢するリターンスプリング57と、ピストン51
から下方に延びるピストンロッド56とが配置される。
リターンスプリング57は、常時は、ピストン51を最
上方位置、即ち、最も後退した初期位置に保持してい
る。上位油圧室52は、可撓管48を介して給送路47
と連通するとともに、油圧解放路54を介して油圧解放
装置6のリリース弁装置61と連通している。油圧解放
路54は、リリース弁61の開放時に、バイパス油路6
5を介して下位油圧室53と連通するとともに、リリー
ス油路66を介して油槽42と連通し、これにより、上
位油圧室52内の作動油を下位油圧室53に移送し且つ
油槽42に還流させる。油圧解放装置6のリリース弁装
置61は、油圧解放路54を閉塞可能なスプール弁62
を備え、スプール弁62は、電磁ソレノイド60の垂直
駆動軸64に連結される。スプール弁62は、常時は、
圧縮コイルスプリング63によって上方に付勢されてい
る。電磁ソレノイド60は、機枠2に取付けられた制御
装置に接続され、選択的に励磁又は消磁される。電磁ソ
レノイド60は、非通電時(消磁時)に、スプール弁6
2にて油圧解放路54をバイパス油路65及びリリース
油路66と連通させ、他方、通電時(励磁時)には、コ
イルスプリング63に抗して駆動軸64を降下させ、ス
プール弁62にて油圧解放路54を閉塞する。
ンダケース50、55と、シリンダケース50内に往復
動可能に配置されたピストン51と、ピストン51の両
側に夫々画成された上位及び下位油圧室52、53とを
備えている。下位油圧室53内には、ピストン51を上
方に付勢するリターンスプリング57と、ピストン51
から下方に延びるピストンロッド56とが配置される。
リターンスプリング57は、常時は、ピストン51を最
上方位置、即ち、最も後退した初期位置に保持してい
る。上位油圧室52は、可撓管48を介して給送路47
と連通するとともに、油圧解放路54を介して油圧解放
装置6のリリース弁装置61と連通している。油圧解放
路54は、リリース弁61の開放時に、バイパス油路6
5を介して下位油圧室53と連通するとともに、リリー
ス油路66を介して油槽42と連通し、これにより、上
位油圧室52内の作動油を下位油圧室53に移送し且つ
油槽42に還流させる。油圧解放装置6のリリース弁装
置61は、油圧解放路54を閉塞可能なスプール弁62
を備え、スプール弁62は、電磁ソレノイド60の垂直
駆動軸64に連結される。スプール弁62は、常時は、
圧縮コイルスプリング63によって上方に付勢されてい
る。電磁ソレノイド60は、機枠2に取付けられた制御
装置に接続され、選択的に励磁又は消磁される。電磁ソ
レノイド60は、非通電時(消磁時)に、スプール弁6
2にて油圧解放路54をバイパス油路65及びリリース
油路66と連通させ、他方、通電時(励磁時)には、コ
イルスプリング63に抗して駆動軸64を降下させ、ス
プール弁62にて油圧解放路54を閉塞する。
【0015】蓄油装置7は、油圧室52及び油圧室53
の容積変化率の相違により生じる給排油量の相違、即
ち、供給油量と排出油量との流量差を補償するためのも
のであり、油路66を介してリリース弁装置61及び油
槽42と連通する蓄油室71と、一般にエアバックと呼
ばれる可撓性膜72と、可撓性膜72によって蓄油室7
1から隔絶された空気室73とを備えている。空気室7
3は、上部通気孔74によって大気に開放されている。
油圧解放装置6と蓄油装置7との間には、可撓製材料の
管材、例えば、ゴム管67が介挿される。ゴム管67及
び上記可撓管48は、垂直軸線X−X上の部材又は部位
と、垂直軸線Y−Y上の部材又は部位との相対変位を許
容し、或いは、これら部材又は部位の取付け誤差を補償
する。油圧シリンダ装置5のピストンロッド56は、垂
直軸線Y−Yと同心に配置され、下位油圧室53及び下
位ケーシング55を貫通して下方に延びる。ピストンロ
ッド56の下端部には、拡大ヘッド58が固定され、拡
大ヘッド58の下面には、可動刃組立体10の基部17
を挿入可能な下面開放凹部58aが形成される。
の容積変化率の相違により生じる給排油量の相違、即
ち、供給油量と排出油量との流量差を補償するためのも
のであり、油路66を介してリリース弁装置61及び油
槽42と連通する蓄油室71と、一般にエアバックと呼
ばれる可撓性膜72と、可撓性膜72によって蓄油室7
1から隔絶された空気室73とを備えている。空気室7
3は、上部通気孔74によって大気に開放されている。
油圧解放装置6と蓄油装置7との間には、可撓製材料の
管材、例えば、ゴム管67が介挿される。ゴム管67及
び上記可撓管48は、垂直軸線X−X上の部材又は部位
と、垂直軸線Y−Y上の部材又は部位との相対変位を許
容し、或いは、これら部材又は部位の取付け誤差を補償
する。油圧シリンダ装置5のピストンロッド56は、垂
直軸線Y−Yと同心に配置され、下位油圧室53及び下
位ケーシング55を貫通して下方に延びる。ピストンロ
ッド56の下端部には、拡大ヘッド58が固定され、拡
大ヘッド58の下面には、可動刃組立体10の基部17
を挿入可能な下面開放凹部58aが形成される。
【0016】係止装置8のクラッチピン80が凹部58
a内に突出する。係止装置8は、拡大ヘッド58に固定
された保持具82と、保持具82内に配置された圧縮ス
プリング83とを備える。保持具82は、クラッチピン
80を水平移動可能に支持し、圧縮スプリング83は、
クラッチピン80が凹部58aに突出するようにクラッ
チピン80を内方に付勢する。手指にてクラッチピン8
0のヘッド部81を外方に引抜くと、クラッチピン80
の先端部が、圧縮スプリング83に抗して拡大ヘッド5
8の壁体内に引込む。ヘッド部81を解放すると、クラ
ッチピン80は、圧縮スプリング83の反発力により内
方に変位し、クラッチピン80の先端部は、凹部58a
内に突出する。クラッチピン80は、可動刃組立体10
の基部17に形成された係止孔19内に挿入される。基
部17は、係止孔19の上方に傾斜面18を備える。基
部17を凹部58aに挿入するとき、傾斜面18は、ク
ラッチピン80の先端部に衝合し、クラッチピン80を
圧縮スプリング83に抗して外方に変位させる。基部1
7が凹部58aに完全に挿入されると、クラッチピン8
0は、係止孔19に整列し、クラッチピン80の先端部
は、圧縮スプリング83の反発力によって、係止孔19
内に挿入され、基部17を拡大ヘッド58に係止する。
このような構造により、可動刃組立体10をワンタッチ
式に他の構造又は形式の可動工具に交換することができ
る。
a内に突出する。係止装置8は、拡大ヘッド58に固定
された保持具82と、保持具82内に配置された圧縮ス
プリング83とを備える。保持具82は、クラッチピン
80を水平移動可能に支持し、圧縮スプリング83は、
クラッチピン80が凹部58aに突出するようにクラッ
チピン80を内方に付勢する。手指にてクラッチピン8
0のヘッド部81を外方に引抜くと、クラッチピン80
の先端部が、圧縮スプリング83に抗して拡大ヘッド5
8の壁体内に引込む。ヘッド部81を解放すると、クラ
ッチピン80は、圧縮スプリング83の反発力により内
方に変位し、クラッチピン80の先端部は、凹部58a
内に突出する。クラッチピン80は、可動刃組立体10
の基部17に形成された係止孔19内に挿入される。基
部17は、係止孔19の上方に傾斜面18を備える。基
部17を凹部58aに挿入するとき、傾斜面18は、ク
ラッチピン80の先端部に衝合し、クラッチピン80を
圧縮スプリング83に抗して外方に変位させる。基部1
7が凹部58aに完全に挿入されると、クラッチピン8
0は、係止孔19に整列し、クラッチピン80の先端部
は、圧縮スプリング83の反発力によって、係止孔19
内に挿入され、基部17を拡大ヘッド58に係止する。
このような構造により、可動刃組立体10をワンタッチ
式に他の構造又は形式の可動工具に交換することができ
る。
【0017】図2及び図4に示す如く、可動刃組立体1
0は、基部17の下端に一体的に連結された工具ホルダ
15と、支軸16を介して工具ホルダ15に連結された
可動刃10aとを備える。可動刃10aは、垂直軸線Y
−Y上の先端から左右対称に斜め上方に延びる切断刃1
0bを有し、固定刃組立体11と対向する。図1に示す
如く、固定刃組立体11は、一対の平行な固定刃12を
備え、可動刃10aを収容可能なスリット13が固定刃
12の間に形成される。スリット13は可動刃10aと
実質的に同じ幅を有する。各固定刃12は、基板14に
垂直に固定され、基板12は、工具支持部25の水平上
面に取外し可能に固定される。図2及び図4を参照する
と、各固定刃12は、垂直軸線Y−Y上の底端から左右
対称に斜め上方に延びる切断刃12aを有し、左右の切
断刃12aは、例えば、底端を中心に90度の角度間隔
を隔てている。固定刃12上にワーク又は鋼材Wが載置
される。図2及び図4には、L─75×75×6(mm)
のアングル形鋼材がワークWとして例示されている。ピ
ストンロッド56の伸長により可動刃組立体10が降下
したときに、固定刃12は、可動刃10aと協働して、
可動刃10a及び固定刃12の間に挿入されたワークW
を剪断し、ワークWを垂直に切断する。
0は、基部17の下端に一体的に連結された工具ホルダ
15と、支軸16を介して工具ホルダ15に連結された
可動刃10aとを備える。可動刃10aは、垂直軸線Y
−Y上の先端から左右対称に斜め上方に延びる切断刃1
0bを有し、固定刃組立体11と対向する。図1に示す
如く、固定刃組立体11は、一対の平行な固定刃12を
備え、可動刃10aを収容可能なスリット13が固定刃
12の間に形成される。スリット13は可動刃10aと
実質的に同じ幅を有する。各固定刃12は、基板14に
垂直に固定され、基板12は、工具支持部25の水平上
面に取外し可能に固定される。図2及び図4を参照する
と、各固定刃12は、垂直軸線Y−Y上の底端から左右
対称に斜め上方に延びる切断刃12aを有し、左右の切
断刃12aは、例えば、底端を中心に90度の角度間隔
を隔てている。固定刃12上にワーク又は鋼材Wが載置
される。図2及び図4には、L─75×75×6(mm)
のアングル形鋼材がワークWとして例示されている。ピ
ストンロッド56の伸長により可動刃組立体10が降下
したときに、固定刃12は、可動刃10aと協働して、
可動刃10a及び固定刃12の間に挿入されたワークW
を剪断し、ワークWを垂直に切断する。
【0018】ピストンロッド56の拡大ヘッド58は、
水平連結杆59を備える。水平連結杆59は、ピストン
51(ピストンロッド56)の昇降ストロークを規制す
るための昇降規制装置9と作動的に連結される。即ち、
水平連結杆59は、一端部が拡大ヘッド58と一体的に
連結され、他端部が昇降規制装置9の回転軸90に相対
回転可能に連結される。回転軸90の下端には、ローレ
ットを備えた拡大頭部94が一体的に取付けられる。ス
トッパ95が、拡大頭部94の上方に所定の間隔を隔て
て配置され、水平連結杆59は、拡大頭部94及びスト
ッパ95の間に保持される。回転軸90は、中間ステー
ジ23の軸受孔を貫通し、垂直に上方に延びる。回転軸
90の上部には、リード螺子91が形成される。LSド
グを構成する昇降部材92が、リード螺子91に螺合
し、側方に突出する突起93が、螺子等によって昇降部
材92の外側面に取付けられる。突起93は、目盛板9
6のスロット97を貫通し、スロット97によって上下
方向に案内されるとともに、スロット97の縁部と係合
し、回転軸90を中心とした回動運動を禁止される。目
盛板96は、全体的にL字形断面に形成され、上端部
は、シリンダケース50に固定され、下端部は、中間ス
テージ23に固定される。図1に示す如く、目盛99が
目盛板96の側面に設けられ、目盛99は、上下方向に
延びるスロット97の縁部に沿って配列される。突起9
3の外端に設けられた指示針98が、目盛99に沿って
昇降し、昇降部材92の高さ位置を指示する。
水平連結杆59を備える。水平連結杆59は、ピストン
51(ピストンロッド56)の昇降ストロークを規制す
るための昇降規制装置9と作動的に連結される。即ち、
水平連結杆59は、一端部が拡大ヘッド58と一体的に
連結され、他端部が昇降規制装置9の回転軸90に相対
回転可能に連結される。回転軸90の下端には、ローレ
ットを備えた拡大頭部94が一体的に取付けられる。ス
トッパ95が、拡大頭部94の上方に所定の間隔を隔て
て配置され、水平連結杆59は、拡大頭部94及びスト
ッパ95の間に保持される。回転軸90は、中間ステー
ジ23の軸受孔を貫通し、垂直に上方に延びる。回転軸
90の上部には、リード螺子91が形成される。LSド
グを構成する昇降部材92が、リード螺子91に螺合
し、側方に突出する突起93が、螺子等によって昇降部
材92の外側面に取付けられる。突起93は、目盛板9
6のスロット97を貫通し、スロット97によって上下
方向に案内されるとともに、スロット97の縁部と係合
し、回転軸90を中心とした回動運動を禁止される。目
盛板96は、全体的にL字形断面に形成され、上端部
は、シリンダケース50に固定され、下端部は、中間ス
テージ23に固定される。図1に示す如く、目盛99が
目盛板96の側面に設けられ、目盛99は、上下方向に
延びるスロット97の縁部に沿って配列される。突起9
3の外端に設けられた指示針98が、目盛99に沿って
昇降し、昇降部材92の高さ位置を指示する。
【0019】図4に示す如く、下限設定用リミットスイ
ッチLSが、昇降部材92の下方に配置され、リミット
スイッチLSの検出子が昇降部材92の下側傾斜面に接
触可能な位置に位置決めされる。リミットスイッチLS
は、高さ調節可能に中間ステージ23又はシリンダケー
ス50に取付けられ、工作機械1の制御装置(図示せ
ず)を介して電磁ソレノイド60に電気的に接続され
る。LSドグ92がリミットスイッチLSの検出子と当
接したとき(リミットスイッチLSがON作動したと
き)、電磁ソレノイド60は、所定時間消磁され、油圧
解放路54を解放し、他方、LSドグ92がリミットス
イッチLSの検出子から離間したとき(リミットスイッ
チLSがOFF作動したとき)、電磁ソレノイド60
は、励磁(通電)され、油圧解放路54を閉塞する。上
記回転軸90は、拡大頭部94と一体的に回転する。ス
ロット97と係合した昇降部材92は、回転軸90の回
転により、リード螺子91上にて上下動する。目盛99
(図1)は、昇降部材92の高さ、より詳細には、リミ
ットスイッチLSの検出子から昇降部材92までの垂直
距離を指示する。この垂直距離は、ピストン51(ピス
トンロッド56)の昇降ストローク設定量に相応する。
従って、拡大頭部94は、指示針98が指示する目盛9
9上の数値が所望の昇降ストローク設定量に一致するよ
うに、手指で回転され、これにより、ピストン51の昇
降ストロークが調整される。
ッチLSが、昇降部材92の下方に配置され、リミット
スイッチLSの検出子が昇降部材92の下側傾斜面に接
触可能な位置に位置決めされる。リミットスイッチLS
は、高さ調節可能に中間ステージ23又はシリンダケー
ス50に取付けられ、工作機械1の制御装置(図示せ
ず)を介して電磁ソレノイド60に電気的に接続され
る。LSドグ92がリミットスイッチLSの検出子と当
接したとき(リミットスイッチLSがON作動したと
き)、電磁ソレノイド60は、所定時間消磁され、油圧
解放路54を解放し、他方、LSドグ92がリミットス
イッチLSの検出子から離間したとき(リミットスイッ
チLSがOFF作動したとき)、電磁ソレノイド60
は、励磁(通電)され、油圧解放路54を閉塞する。上
記回転軸90は、拡大頭部94と一体的に回転する。ス
ロット97と係合した昇降部材92は、回転軸90の回
転により、リード螺子91上にて上下動する。目盛99
(図1)は、昇降部材92の高さ、より詳細には、リミ
ットスイッチLSの検出子から昇降部材92までの垂直
距離を指示する。この垂直距離は、ピストン51(ピス
トンロッド56)の昇降ストローク設定量に相応する。
従って、拡大頭部94は、指示針98が指示する目盛9
9上の数値が所望の昇降ストローク設定量に一致するよ
うに、手指で回転され、これにより、ピストン51の昇
降ストロークが調整される。
【0020】次に、上記剪断機1の作動について説明す
る。機枠2に取付けられた制御装置の作動スイッチ又は
遠隔操作スイッチをON操作することにより、工作機械
1は始動する。電動モータ3は作動され、出力軸30及
びカム軸31は回転される。また、電磁ソレノイド60
は、励磁(通電)され、油圧解放路54を閉塞する。カ
ム軸31の外周に位置するニードルベアリング32は、
カム軸31の偏心回転により径方向に周期的に変位し、
ニードルベアリング32の外周に摺接するプランジャ4
1は、往復動する。プランジャ41は、ポンプ部4の中
心方向に移動する吸入工程において、油槽42の作動油
を吸引する。開閉弁45は、吸引工程において閉塞して
いる。他方、プランジャ41は、ポンプ部4の半径方向
外方に移動する吐出工程において、吸引した作動油を加
圧し、スプリング46に抗して開閉弁45を開放し、作
動油を給送路47に圧送する。給送路47に圧送された
作動油は、可撓管48を介して、油圧シリンダ装置5に
給送される。各ポンプユニット4aは、角度90度の位
相を隔てて作動し、上記吸入工程及び吐出工程を反復実
施し、ポンプ部4は所定の圧力の作動油を油圧シリンダ
装置5の油圧室52に給送し、油圧シリンダ装置5の上
位油圧室52の油圧を上昇させる。
る。機枠2に取付けられた制御装置の作動スイッチ又は
遠隔操作スイッチをON操作することにより、工作機械
1は始動する。電動モータ3は作動され、出力軸30及
びカム軸31は回転される。また、電磁ソレノイド60
は、励磁(通電)され、油圧解放路54を閉塞する。カ
ム軸31の外周に位置するニードルベアリング32は、
カム軸31の偏心回転により径方向に周期的に変位し、
ニードルベアリング32の外周に摺接するプランジャ4
1は、往復動する。プランジャ41は、ポンプ部4の中
心方向に移動する吸入工程において、油槽42の作動油
を吸引する。開閉弁45は、吸引工程において閉塞して
いる。他方、プランジャ41は、ポンプ部4の半径方向
外方に移動する吐出工程において、吸引した作動油を加
圧し、スプリング46に抗して開閉弁45を開放し、作
動油を給送路47に圧送する。給送路47に圧送された
作動油は、可撓管48を介して、油圧シリンダ装置5に
給送される。各ポンプユニット4aは、角度90度の位
相を隔てて作動し、上記吸入工程及び吐出工程を反復実
施し、ポンプ部4は所定の圧力の作動油を油圧シリンダ
装置5の油圧室52に給送し、油圧シリンダ装置5の上
位油圧室52の油圧を上昇させる。
【0021】ピストン51は、上位油圧室52の昇圧に
より、リターンスプリング57の弾発力に抗して降下す
る。これにより、ピストンロッド58及び可動刃組立体
10は降下し、可動刃10aは、固定刃組立体11と協
働してワークWを剪断加工(切断)する。回転軸90
は、ピストンロッド58と一緒に降下する。ピストン5
1が所定の昇降ストロークだけ降下すると、回転軸90
上のLSドグ92は、リミットスイッチLSの検出子に
接触する。電磁ソレノイド60は、所定時間消磁され、
コイルスプリング63によってスプール弁62を引き上
げる。この結果、油圧室52は、油圧解放路54及びリ
リース油路66を介して油槽42と連通するとともに、
油圧解放路54及びバイパス油路65を介して下位油圧
室53と連通し、油圧室52内の作動油は、油槽42及
び下位油圧室53に還流又は流入する。かくして、上位
油圧室52の圧油が解放され、この結果、ピストン51
は、リターンスプリング57によって、図4に示す初期
位置、即ち、最上昇位置まで上昇される。かくして、ピ
ストンロッド56は、油圧シリンダ装置5内に引き込
み、可動刃組立体10は、初期位置に復帰し、固定刃組
立体11から離間する。
より、リターンスプリング57の弾発力に抗して降下す
る。これにより、ピストンロッド58及び可動刃組立体
10は降下し、可動刃10aは、固定刃組立体11と協
働してワークWを剪断加工(切断)する。回転軸90
は、ピストンロッド58と一緒に降下する。ピストン5
1が所定の昇降ストロークだけ降下すると、回転軸90
上のLSドグ92は、リミットスイッチLSの検出子に
接触する。電磁ソレノイド60は、所定時間消磁され、
コイルスプリング63によってスプール弁62を引き上
げる。この結果、油圧室52は、油圧解放路54及びリ
リース油路66を介して油槽42と連通するとともに、
油圧解放路54及びバイパス油路65を介して下位油圧
室53と連通し、油圧室52内の作動油は、油槽42及
び下位油圧室53に還流又は流入する。かくして、上位
油圧室52の圧油が解放され、この結果、ピストン51
は、リターンスプリング57によって、図4に示す初期
位置、即ち、最上昇位置まで上昇される。かくして、ピ
ストンロッド56は、油圧シリンダ装置5内に引き込
み、可動刃組立体10は、初期位置に復帰し、固定刃組
立体11から離間する。
【0022】なお、上記実施例では、可動刃組立体10
及び固定刃組立体11が工作機械1に取付けられている
が、ポンチ又はポンチ組立体、曲げ加工用工具、或い
は、Vノッチ等の特殊形状成形用工具、更には、ネジボ
ルト切断用工具等の各種工具を可動刃組立体10及び固
定刃組立体11と交換して、工作機械1に取付けること
ができる。また、上記実施例において、ポンプ部4は、
同一水平平面上で放射状に配列されたポンプユニット4
aを備えているが、他の構成として、段違いに反対方向
に偏心したクランク軸を上記出力軸30の上端部に設
け、該クランク軸により、垂直軸線X−X方向に直列に
連結され且つ反対側に偏心した上下一対の偏心カム部を
形成しても良い。この場合、上下一対のポンプユニット
が設けられ、各ポンプユニットは夫々、偏心カム部と対
向する往復動プランジャと、該プランジャをカム部に向
かって付勢する付勢手段とを備え、プランジャは、偏心
カム部の回転と同期して往復動し、吐出工程及び吸入工
程を反復する。偏心カム部は、下位ポンプユニットの吐
出工程と、上位ポンプユニットの吸入工程とが、実質的
に同時に生じ、且つ、下位ポンプユニットの吸入工程
と、上位ポンプユニットの吐出工程とが、実質的に同時
に生じるように、クランク軸廻りの所定の角度位置に配
置される。好ましくは、偏心カム部の隆起部は、回転駆
動軸の回転中心軸線廻りに角度180度の位相を隔てた
位置に配置され、偏心カム部の外周にニードルべアリン
グが夫々配置され、ポンプユニットは、クランク軸の側
方に上下に並列に配置される。
及び固定刃組立体11が工作機械1に取付けられている
が、ポンチ又はポンチ組立体、曲げ加工用工具、或い
は、Vノッチ等の特殊形状成形用工具、更には、ネジボ
ルト切断用工具等の各種工具を可動刃組立体10及び固
定刃組立体11と交換して、工作機械1に取付けること
ができる。また、上記実施例において、ポンプ部4は、
同一水平平面上で放射状に配列されたポンプユニット4
aを備えているが、他の構成として、段違いに反対方向
に偏心したクランク軸を上記出力軸30の上端部に設
け、該クランク軸により、垂直軸線X−X方向に直列に
連結され且つ反対側に偏心した上下一対の偏心カム部を
形成しても良い。この場合、上下一対のポンプユニット
が設けられ、各ポンプユニットは夫々、偏心カム部と対
向する往復動プランジャと、該プランジャをカム部に向
かって付勢する付勢手段とを備え、プランジャは、偏心
カム部の回転と同期して往復動し、吐出工程及び吸入工
程を反復する。偏心カム部は、下位ポンプユニットの吐
出工程と、上位ポンプユニットの吸入工程とが、実質的
に同時に生じ、且つ、下位ポンプユニットの吸入工程
と、上位ポンプユニットの吐出工程とが、実質的に同時
に生じるように、クランク軸廻りの所定の角度位置に配
置される。好ましくは、偏心カム部の隆起部は、回転駆
動軸の回転中心軸線廻りに角度180度の位相を隔てた
位置に配置され、偏心カム部の外周にニードルべアリン
グが夫々配置され、ポンプユニットは、クランク軸の側
方に上下に並列に配置される。
【0023】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
大径の棒鋼や厚い板材等の切断又は穴明け加工、Vノッ
チ等の特殊形状の成形、或いは、鋼材の曲げ加工等の多
種の加工をワークに施すことができ、しかも、小型化さ
れた構成の低価格且つ軽量な可搬式工作機械が提供され
る。本発明の可搬式剪断工作機械は、従来の携帯用剪断
機及び従来の大型工作機械の各長所を兼ね備えた新規な
構成の工作機械であり、その実用的効果は、極めて大き
い。
大径の棒鋼や厚い板材等の切断又は穴明け加工、Vノッ
チ等の特殊形状の成形、或いは、鋼材の曲げ加工等の多
種の加工をワークに施すことができ、しかも、小型化さ
れた構成の低価格且つ軽量な可搬式工作機械が提供され
る。本発明の可搬式剪断工作機械は、従来の携帯用剪断
機及び従来の大型工作機械の各長所を兼ね備えた新規な
構成の工作機械であり、その実用的効果は、極めて大き
い。
【図1】本発明の実施例に係る工作機械の斜視図であ
る。
る。
【図2】図1に示す工作機械の側面図である。
【図3】図1及び図2に示す工作機械の部分縦断面図で
ある。
ある。
【図4】図1及び図2に示す工作機械の部分縦断面図で
ある。
ある。
1 可搬式剪断工作機械 2 機枠 3 電動モータ 4 ポンプ部 4a ポンプユニット 5 油圧シリンダ装置 6 油圧解放装置 7 蓄油装置 8 係止装置 9 昇降規制装置 10 可動刃組立体 11 固定刃組立体 21 搬送用把手 22 基台 23 中間ステージ 24 壁体 25 工具支持部 30 出力軸 31 カム軸 40 ハウジング 41 ポンププランジャ 42 油層 48 可撓管 50、55 シリンダケース 51 ピストン 52、53 油圧室 54 圧油解放路 56 ピストンロッド 57 リターンスプリング 58 拡大ヘッド 60 電磁ソレノイド 61 リリース弁装置 65 バイパス油路 66 リリース油路 80 クラッチピン 90 回転軸 91 リード螺子 92 昇降部材(LSドグ) 93 突起 96 目盛板 97 スロット 98 指示針 99 目盛 LS リミットスイッチ X−X、Y−Y 垂直軸線
Claims (1)
- 【請求項1】 作業領域を画成する機枠と、該機枠に支
持された駆動装置と、前記機枠に支持され且つ前記駆動
装置に連結された油圧ポンプ装置と、前記機枠に支持さ
れ且つ前記油圧ポンプ装置により作動油が給排される油
圧シリンダ装置と、該油圧シリンダ装置のピストンロッ
ドに取付けられる可動工具と、前記機枠の所定位置に取
付けられる固定工具とを有し、 前記駆動装置及び前記油圧ポンプ装置は、上下方向に延
びる前記機枠の第1軸線上に整列配置され、前記駆動装
置の回転駆動軸は、前記第1軸線を中心に回転し、 前記油圧シリンダ装置は、上下方向に延びる前記機枠の
第2軸線上に整列配置され、前記ピストンロッドは、該
第2軸線上で上下動し、 前記可動工具は、前記作業領域にて前記ピストンロッド
の下端部に取外し可能に固定され、該ピストンロッドの
伸縮によって昇降し、 前記固定工具は、前記可動工具と協働してワークに加工
を施すように、前記可動工具と対向する前記機枠の工具
支持部に取外し可能に固定されることを特徴とする可搬
式剪断工作機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10571394A JPH07314236A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 可搬式剪断工作機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10571394A JPH07314236A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 可搬式剪断工作機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07314236A true JPH07314236A (ja) | 1995-12-05 |
Family
ID=14414983
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10571394A Pending JPH07314236A (ja) | 1994-05-19 | 1994-05-19 | 可搬式剪断工作機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07314236A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100725019B1 (ko) * | 2005-12-30 | 2007-06-07 | 주식회사 성우하이텍 | 예열유닛을 갖는 유압절단장치 |
CN102896369A (zh) * | 2012-11-19 | 2013-01-30 | 山东宏康机械制造有限公司 | 一种新型液压闸式移动剪板机 |
CN103286370A (zh) * | 2013-07-08 | 2013-09-11 | 江苏中海重型机床有限公司 | 液压闸式剪板机 |
KR20150114164A (ko) * | 2014-04-01 | 2015-10-12 | (주)엔하이코리아 | 복합 절단장치 |
CN105328255A (zh) * | 2015-11-24 | 2016-02-17 | 南京工程学院 | 金属薄片切断机 |
JP2017213671A (ja) * | 2016-03-02 | 2017-12-07 | センブレ エス.ピー.エー. | 流体力学的圧縮または切断工具 |
-
1994
- 1994-05-19 JP JP10571394A patent/JPH07314236A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100725019B1 (ko) * | 2005-12-30 | 2007-06-07 | 주식회사 성우하이텍 | 예열유닛을 갖는 유압절단장치 |
CN102896369A (zh) * | 2012-11-19 | 2013-01-30 | 山东宏康机械制造有限公司 | 一种新型液压闸式移动剪板机 |
CN102896369B (zh) * | 2012-11-19 | 2015-01-07 | 山东宏康机械制造有限公司 | 一种新型液压闸式移动剪板机 |
CN103286370A (zh) * | 2013-07-08 | 2013-09-11 | 江苏中海重型机床有限公司 | 液压闸式剪板机 |
KR20150114164A (ko) * | 2014-04-01 | 2015-10-12 | (주)엔하이코리아 | 복합 절단장치 |
CN105328255A (zh) * | 2015-11-24 | 2016-02-17 | 南京工程学院 | 金属薄片切断机 |
JP2017213671A (ja) * | 2016-03-02 | 2017-12-07 | センブレ エス.ピー.エー. | 流体力学的圧縮または切断工具 |
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