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JPH07312155A - 熱パッファ形ガス遮断器 - Google Patents

熱パッファ形ガス遮断器

Info

Publication number
JPH07312155A
JPH07312155A JP10270794A JP10270794A JPH07312155A JP H07312155 A JPH07312155 A JP H07312155A JP 10270794 A JP10270794 A JP 10270794A JP 10270794 A JP10270794 A JP 10270794A JP H07312155 A JPH07312155 A JP H07312155A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
chamber
nozzle
gas
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10270794A
Other languages
English (en)
Inventor
Naohiro Kaneman
直弘 金万
Osamu Kojima
統 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Electric Co Ltd filed Critical Nissin Electric Co Ltd
Priority to JP10270794A priority Critical patent/JPH07312155A/ja
Publication of JPH07312155A publication Critical patent/JPH07312155A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱パッファ形ガス遮断器において、電流遮断
時に昇圧室内に効率良く昇圧ガスの蓄圧を行うことによ
り、遮断性能を向上させる。 【構成】 ノズル4を有する容器1内に形成された昇圧
室3、この昇圧室内に収納された固定接触子5および前
記ノズルを通って前記昇圧室内に出入して、前記固定接
触子と接触開離する可動接触子6を備えた熱パッファ形
ガス遮断器において、前記ノズルを、その先端が前記昇
圧室内部に向けて突出するように配置し、前記昇圧室内
で前記ノズルの外周部分に形成される空間Aの容積が前
記昇圧室全体の容積の30〜60%の範囲内になるよう
に設定する。これにより、蓄積される昇圧ガスの圧力、
温度は適切な値に保たれ、昇圧ガスの消弧性能を高くす
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱パッファ形ガス遮断
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の熱パッファ形ガス遮断器について
図を用いて説明する。図3はガス遮断器の遮断部を断面
で示す。図3の中心線から右側は遮断器の投入状態を示
し、左側は遮断状態を示している。この遮断部は、図示
しない遮断器容器内にSF6 等の高圧絶縁ガスと共に収
納されている。
【0003】図示右側に示される遮断器の投入状態で
は、可動接触子6が固定接触子5と接触し、電流は、上
部端子2−固定接触子5−可動接触子6という経路を通
って流れる。遮断器の遮断動作時には、図示しない操作
機構により可動接触子6が図示の下方に移動させられ
る。固定接触子5と可動接触子6が開離すると、固定接
触子5と可動接触子6間にアークが発生する。
【0004】この時、可動接触子6がノズル4を塞いで
いるので、昇圧室3は密封状態となっている。この密封
された昇圧室3内でアークが発生すると、昇圧室3内の
絶縁ガスはアークエネルギーにより膨張・加圧され、昇
圧室3内に昇圧ガスとして蓄圧される。そして、図3の
左半分に示すように、可動接触子6が更に下方に移動し
てノズル4から外れると、昇圧室3内に蓄積されていた
昇圧ガスは、図3に符号7で示すように、ノズル4と可
動接触子6間の狭い空間から高速で昇圧室外部へ流れ出
す。このときガス流は、ノズル4を通して固定接触子5
と可動接触子6の間に発生しているアークに対してガス
吹き付け作用を行う。このガス吹き付けにより、アーク
は電流零点付近で遮断される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上説
明した熱パッファ形ガス遮断器においては、アークに対
して充分なガス吹き付け力が得られず、必要な遮断性能
を確保することができていなかった。本発明は、熱パッ
ファ形ガス遮断器において、電流遮断時に昇圧室内に効
率良く昇圧ガスの蓄圧を行うことにより、遮断性能を向
上させることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来の熱パッファ形
ガス遮断器において充分な遮断性能が得られない理由に
ついて検討を行った。熱パッファ形ガス遮断器におい
て、昇圧室内の昇圧ガスがアークに対して必要な吹き付
け力を有し、充分な遮断性能を得るためには、昇圧室内
の容積を適正にし、アーク熱により昇圧された昇圧ガス
を効率良く蓄圧する必要があることが判明した。
【0007】すなわち、蓄圧部の容積が小さすぎる場合
には、昇圧ガスを充分に蓄圧できないばかりでなく、過
熱されすぎた状態のガスが蓄積され、アークに吹き付け
るガスの消弧能力に低下をきたす。また逆に、蓄圧部の
容積が大きすぎる場合には、昇圧ガスは蓄圧されるが充
分な圧力とならず、電流零点付近でのアークへの吹き付
けが不充分となり、必要な消弧性能が得られない。
【0008】これに対し、従来の熱パッファ形ガス遮断
器においては、アーク熱により昇圧された絶縁ガスがノ
ズルより上部の空間にのみ蓄圧されていたため、昇圧室
の容積か小さくて昇圧ガスが過熱されすぎたり、昇圧室
内の容積を大きくしても、昇圧ガスが上部空間からのみ
吹き付けられるため、弱いガス流しか得られないでい
た。
【0009】本発明は、これらの検討結果から、上記目
的を達成するため、ノズルを有する容器内に形成された
昇圧室、この昇圧室内に収納された固定接触子および前
記ノズルを通って前記昇圧室内に出入して、前記固定接
触子と接触開離する可動接触子を備えた熱パッファ形ガ
ス遮断器において、前記ノズルを、その先端が前記昇圧
室内部に向けて突出するように配置し、前記昇圧室内で
前記ノズルの外周部分に形成される空間の容積が前記昇
圧室全体の容積の30〜60%の範囲内になるようにす
る。
【0010】
【作用】ノズルの外周部分に昇圧ガスを蓄積する空間を
設けることにより、従来利用されていなかったノズル下
部の空間を昇圧室の一部として利用し、昇圧室の容積を
増加することができる。昇圧室の容積を増加させること
により、蓄積される昇圧ガスの圧力、温度が適切な値に
保たれ、昇圧ガスの消弧性能を高くすることができる。
また、アークにより過熱された昇圧ガスは、ノズルの上
部空間及び下部空間の両方に蓄圧されるため、ノズルか
ら吹き出される昇圧ガスのガス流は充分な強さでアーク
に対して吹き付けを行う。
【0011】また、ノズル外周部に形成される空間の容
積を、昇圧室全体の容積に対して30〜60%の範囲に
設定することが、昇圧ガスを適切な温度、圧力に保つこ
ととなり、必要な消弧性能が得られる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図を用いて説明する。図1
はガス遮断器の遮断部を断面で示す。図1の中心線から
右側は遮断器の投入状態を示し、左側は遮断状態を示し
ている。この遮断部は、図示しない遮断器容器内にSF
6 ガスと共に収納され、高圧絶縁ガス雰囲気中に置かれ
ている。遮断部において、絶縁物製の容器1および上部
端子2により昇圧室3が形成される。容器1の一部にノ
ズル4が形成され、そのノズル4の開口を通して可動接
触子6が昇圧室内に出入りする。なお、このノズル4
は、容器1と一体に形成されてもよいし、別に形成した
ものを組み合わせて形成することもできる。
【0013】また、ノズル4は、その先端が昇圧室3内
部に向けて突出するように配置されることにより、ノズ
ル4の外周部分に昇圧ガスを蓄圧するための空間Aを形
成する。そして、この空間の容積は、昇圧室3全体の容
積の30〜60%の範囲内に設定される。昇圧室3内に
は、固定接触子5が上部端子2に取り付けられて収納さ
れる。上部端子2と固定接触子5は電気的に接続されて
いる。
【0014】可動接触子6は、図示しない操作機構によ
り図示上下方向に駆動され、容器1に設けたノズル4を
通して昇圧室3内に出入りし、固定接触子5と接触開離
する。図示右側に示す遮断器の投入状態では、可動接触
子6は固定接触子5と接触し、電流が上部端子2−固定
接触子5−可動接触子6という経路を通って流れる。こ
の時、可動接触子6がノズル4の開口を塞いでいるた
め、昇圧室3は密封されている。
【0015】次に、遮断器の遮断動作時には、図示右側
の投入状態から、図示しない操作機構により可動接触子
6が図示の下方に移動させられる。これにより固定接触
子5と可動接触子6が開離し、両接触子5,6間にアー
クが発生する。この時、密封状態の昇圧室3内でアーク
が発生することにより、昇圧室3内の絶縁ガスはアーク
エネルギーにより膨張・加圧される。これにより昇圧さ
れた昇圧ガスは、昇圧室3内のノズル4の上部空間及び
下部空間A内に蓄積される。昇圧室3は、前記従来の遮
断器と比較して、ノズル4の外周部に形成された空間A
により容積が増加している。したがって、昇圧室3内に
蓄圧される昇圧ガスは、過熱されすぎず、かつアークに
対する吹き付けに必要な圧力に昇圧されて、効率良く蓄
圧される。
【0016】そして、図1の左半分に示すように、可動
接触子6が更に下方に移動してノズル4から外れると、
昇圧室3内に蓄圧されていた昇圧ガスはノズル4の開口
を通して、図1の符号7に示すように、高速で外部の排
気側へ流れ出す。また、この時ノズル4から吹き出す昇
圧ガスは、ノズル4の上部空間及び下部空間Aの両方か
ら供給される。
【0017】これにより、固定接触子5と可動接触子6
の間に発生しているアークに対してノズル4を通してガ
ス吹き付けが行われ、熱パッファによる消弧作用により
電流遮断が行われる。この時、ノズル4の外周部に適切
な容積の空間Aが形成されたことにより、昇圧ガスは消
弧に必要な温度及び圧力に保たれており、さらに昇圧ガ
スがノズル4の上下の空間から供給されるので、アーク
に対して充分な強さで吹き付けられ、良好な消弧作用が
得られる。
【0018】次に、ノズル4の外周部に形成される空間
の容積Aを昇圧室3全体の容積に対して30〜60%の
範囲内に設定した理由について説明する。空間容積Aを
昇圧室3全体の容積に対して変化させて遮断性能を調べ
る実験を行ったところ、図2に示す実験結果が得られ
た。図から明らかなように、空間Aの容積と昇圧室3全
体の容積との比が30〜60%の範囲で必要な遮断性能
が得られる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、熱パッファ形ガス遮断
器において、電流遮断時に昇圧室内に効率良く昇圧ガス
の蓄圧を行うことにより、遮断性能を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の熱パッファ形ガス遮断器の側
面断面図。
【図2】図1の遮断器の遮断性能の実験結果を示すグラ
フ。
【図3】従来の熱パッファ形ガス遮断器の側面断面図。
【符号の説明】
1…容器 2…上部端子 3…昇圧室 4…ノズル 5…固定接触子 6…可動接触子 A…昇圧ガス蓄圧空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルを有する容器内に形成された昇圧
    室、この昇圧室内に収納された固定接触子、及び前記ノ
    ズルを通って前記昇圧室内に出入して、前記固定接触子
    と接触開離する可動接触子を備えた熱パッファ形ガス遮
    断器において、前記ノズルが、その先端が前記昇圧室内
    部に向けて突出するように配置され、前記昇圧室内で前
    記ノズルの外周部分に形成される空間の容積が前記昇圧
    室全体の容積の30〜60%とされたことを特徴とする
    熱パッファ形ガス遮断器。
JP10270794A 1994-05-17 1994-05-17 熱パッファ形ガス遮断器 Pending JPH07312155A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10270794A JPH07312155A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 熱パッファ形ガス遮断器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10270794A JPH07312155A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 熱パッファ形ガス遮断器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07312155A true JPH07312155A (ja) 1995-11-28

Family

ID=14334747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10270794A Pending JPH07312155A (ja) 1994-05-17 1994-05-17 熱パッファ形ガス遮断器

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JP (1) JPH07312155A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014122814A1 (ja) 2013-02-07 2014-08-14 三菱電機株式会社 消弧用絶縁材料成形体、それを用いたガス遮断器

Citations (1)

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JPH0583980B2 (ja) * 1984-02-28 1993-11-30 Sony Corp

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US9475906B2 (en) 2013-02-07 2016-10-25 Mitsubishi Electric Corporation Arc-extinguishing insulation material molded product and gas circuit breaker including the same

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