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JPH0731176A - パワーウインド装置 - Google Patents

パワーウインド装置

Info

Publication number
JPH0731176A
JPH0731176A JP5168125A JP16812593A JPH0731176A JP H0731176 A JPH0731176 A JP H0731176A JP 5168125 A JP5168125 A JP 5168125A JP 16812593 A JP16812593 A JP 16812593A JP H0731176 A JPH0731176 A JP H0731176A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window
signal
speed change
drive
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5168125A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Ito
藤 雄 伊
Satoru Sekiguchi
口 悟 関
Masaru Kato
藤 勝 加
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Denki Kogyo KK
Original Assignee
Jidosha Denki Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jidosha Denki Kogyo KK filed Critical Jidosha Denki Kogyo KK
Priority to JP5168125A priority Critical patent/JPH0731176A/ja
Publication of JPH0731176A publication Critical patent/JPH0731176A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)
  • Stopping Of Electric Motors (AREA)
  • Control Of Direct Current Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 挟み込みがあったときに、ウインドスイッチ
がオフされても、確実に挟み込みの検出を行えるパワー
ウインド装置を提供する。 【構成】 ウインドガラス14が閉側移動している際、
挟み込みが発生したときにウインドスイッチ2がオフさ
れても、わずかのあいだはモータ4を駆動させ続けて挟
み込みの検出を確実に行える制御手段3を備えているパ
ワーウインド装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車のウインドガ
ラスを自動的に移動させるのに利用されるパワーウイン
ド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のウインドガラスを自動的
に移動させるパワーウインド装置において、ウインドス
イッチのオン時間に対応して駆動されるモータに有する
アーマチュアシャフトの回転動力はウインドレギュレー
タを介してウインドガラスに伝達される。アーマチュア
シャフトにはセンサが取付けられており、アーマチュア
シャフトが回転するとセンサはアーマチュアシャフトの
回転数に対応してパルス信号を発生する。発生したパル
ス信号はコントローラに転送され、このコントローラに
よりカウントされることによってウインドガラスの移動
が相対的に検出されるとともに、発生したパルス信号の
間隔によってアーマチュアシャフトにかかっている負荷
が検出される。ウインドスイッチのオンによりウインド
ガラスが閉側に移動している際に、ウインドガラスの移
動側に挟み込みが発生して、ウインドガラスが移動を阻
止されると、モータのアーマチュアシャフトも回転を拘
束されるため、パルス信号は極端に少なくなって間隔も
大きくなるため、コントローラはウインドガラスに挟み
込みが発生していることを認識し、モータに対する電流
を反転させて挟み込みを解消する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のパワー
ウインド装置において、ウインドガラスが閉側に移動中
に挟み込みが発生したと同時にウインドスイッチがオフ
切換えされると、コントローラが挟み込みの検出をする
前にモータは出力シャフトの回転が停止してウインドガ
ラスもその位置で停止してしまわないとは言い難く、挟
み込みが発生しているままでウインドガラスが停止する
と、挟み込んでいるものに対して損傷を与える可能性を
有するという問題点があり、この問題点を解決すること
が課題となっていた。
【0004】
【発明の目的】この発明に係わるパワーウインド装置
は、挟み込みが発生したときにウインドスイッチがオフ
切換えされたとしても確実な挟み込みの検出を行って解
消動作を行えるパワーウインド装置を提供することを目
的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の第1請求項に
係わるパワーウインド装置は、乗員の操作によりマニュ
アル開指令信号およびマニュアル閉指令信号のいずれか
一方を発生するウインドスイッチと、正側または逆側の
電流供給によりウインドガラスを開ける側またはウイン
ドガラスを閉める側に回転する出力シャフトを有するモ
ータと出力シャフトの回転とともにパルス信号を発生す
る回転検出手段とを備えているパワーウインドアクチュ
エータと、モータの出力シャフトとウインドガラスとに
連結されたウインドレギュレータとをそなえ、回転検出
手段よりのパルス信号をカウントする位置カウンタと、
回転検出手段よりのパルス信号に基いてウインドガラス
の速度変化を検出し、変化量信号を発生する速度変化検
出手段と、速度変化検出手段より発生した変化量信号を
予め定められた第1の速度変化設定値と比較し、第1の
速度変化設定値が変化量信号よりも大きくなったときに
反転指令信号を発生し、且つ速度変化検出手段より発生
した変化量信号を第1の速度変化設定値よりも大きい値
に予め定められた第2の速度変化設定値と比較し、第2
の速度変化設定値が変化量信号よりも小さくなったとき
に継続処理信号を発生する速度変化比較手段を備えてい
るとともに、位置カウンタのカウンタ数を予め定められ
た移動量設定値と比較し、カウンタ数が移動量設定値に
なるまでは保持処理信号を発生する位置比較手段を備
え、ウインドスイッチが発生したウインド開指令信号ま
たはウインド閉指令信号に応答してウインドガラスを開
けるための駆動信号またはウインドガラスを閉めるため
の駆動信号を駆動手段に転送し、且つウインド閉駆動信
号を発生している際、速度変化比較手段からの反転指令
信号があるとウインド閉駆動信号を反転したウインド開
駆動信号に切換えて駆動手段に転送し、ウインドスイッ
チが発生したウインド閉指令信号が中断された際、速度
変化比較手段よりの継続処理信号があると、位置比較手
段よりの保持処理信号があるあいだはウインド閉駆動信
号を駆動手段に転送し続ける駆動指令手段を備えている
保持手段とを有するマイクロコンピュータと、マイクロ
コンピュータよりのウインドガラスを開けるための駆動
信号またはウインドガラスを閉めるための駆動信号によ
りパワーウインドアクチュエータにウインドガラスを開
ける側の電流またはウインドガラスを閉める側の電流を
供給する駆動手段とを制御手段にそなえている構成とし
たことを特徴としており、この発明の第2請求項に係わ
るパワーウインド装置において制御手段は、ウインド閉
駆動信号が発生している際、ウインドスイッチの操作が
中断され、保持手段の駆動指令手段により速度変化比較
手段からの継続処理信号があって、且つ位置比較手段か
らの保持処理信号があるあいだでウインド閉駆動信号を
駆動手段に転送し続けた際、速度変化比較手段からの反
転指令信号の発生がないとき、位置比較手段よりの保持
処理信号があるあいだでウインド開駆動信号を駆動手段
に転送することとすることができる。
【0007】
【発明の作用】この発明の第1請求項に係わるパワーウ
インド装置において、制御手段はウインドガラスの移動
状態を速度変化量で検出し、速度変化量が大きくなるこ
とによってウインドガラスの移動に負荷がかかっている
ことの認識を行い、ウインドガラスの移動中にウインド
ガラスに負荷がかかっていることの認識がなされた際、
ウインドスイッチの操作が中断されたら、ウインドガラ
スの移動をわずかだけ継続させて速度変化量の検出をつ
づけることによってウインドカラスの挟み込みの相対的
な検出を行うものとなり、この発明の第2請求項に係わ
るパワーウインド装置において、ウインドガラスの移動
中にウインドガラスに負荷がかかっていることの認識が
なされ、ウインドスイッチの操作が中断されたら、ウイ
ンドガラスの移動をわずかだけ継続させて速度変化量の
検出をつづけた際、挟み込みの検出がなされないときは
ウインドガラスを挟み込み側とは相反する開側に強制的
に移動させるものとなる。
【0008】
【実施例】図1ないし図3には、この発明の第1請求項
に係わるパワーウインド装置の一実施例が示されてい
る。
【0009】図示するパワーウインド装置1においてウ
インドスイッチ2にはオートスイッチ2a、アップスイ
ッチ2b、ダウンスイッチ2cが備えられており、オー
トスイッチ2aはオート信号線2a1を介して制御手段
3に電気的に接続されている。オートスイッチ2aがオ
ンされることによって発生した連続指令信号はオート信
号線2a1を通じて制御手段3に転送される。オート信
号線2a1から制御手段3に転送される連続指令信号は
後述するマニュアル開指令信号およびマニュアル閉指令
信号のいずれか一方を続けさせるための機能を有する。
【0010】ウインドスイッチ2に備えられているアッ
プスイッチ2bはマニュアル用であって、アップ信号線
2b1を介して制御手段3に電気的に接続されている。
アップスイッチ2bがオンされることによって発生した
マニュアル閉指令信号はアップ信号線2b1を通じて制
御手段3に転送される。アップスイッチ2bがオンさ
れ、オートスイッチ2aもオンされるとマニュアル閉指
令信号、連続指令信号がアップ信号線2b1、オート信
号線2a1を介して転送されるため、制御手段3に対し
て閉側連続指令を認識させる。
【0011】ウインドスイッチ2に備えられているダウ
ンスイッチ2cはマニュアル用であって、ダウン信号線
2c1を介して制御手段3に電気的に接続されている。
ダウンスイッチ2cがオンされることによって発生した
マニュアル開指令信号はダウン信号線2c1を通じて制
御手段3に転送される。ダウンスイッチ2cがオンさ
れ、オートスイッチ2aがオンされるとマニュアル開指
令信号、連続指令信号がダウン信号線2c1、オート信
号線2a1を介して転送されるため、制御手段3に対し
て開側連続指令を認識させる。
【0012】ウインドスイッチ2が接続されている制御
手段3には、イグニションスイッチ4と電源5が接続さ
れている。
【0013】制御手段3には電源回路6、リセット回路
7、電源電圧検出回路8、マイクロコンピュータ9、駆
動手段10が備えられている。
【0014】制御手段3に備えられている電源回路6は
一方が電源5に接続されているとともに他方がマイクロ
コンピュータ9の電源入力部に接続されており、マイク
ロコンピュータ9に電流を常時供給している。
【0015】制御手段3に備えられているリセット回路
7は一方が電源5に接続されているとともに他方がマイ
クロコンピュータ9のリセット入力部に接続されてお
り、イグニションスイッチ4がオンされる毎にマイクロ
コンピュータ9を初期状態にする。
【0016】制御手段3に備えられている電源電圧検出
回路8は一方がイグニションスイッチ4に接続されてい
るとともに他方がマイクロコンピュータ9の電源電圧検
出部に接続されており、イグニションスイッチ4がオン
された際に生ずる過電流をマイクロコンピュータ9に流
さないための機能を有する。
【0017】制御手段3に備えられているマイクロコン
ピュータ9には図2に示すように、位置カウンタ9a、
速度変化検出手段9b、保持手段9cが備えられてお
り、保持手段9cには速度変化比較手段9d、駆動指令
手段9e、位置比較手段9fが内蔵されており、位置カ
ウンタ9aは後述する回転検出手段11が発生するパル
ス信号を常時カウントするため、マイクロコンピュータ
9は位置カウンタ9aのカウント数によってウインドガ
ラス12の現在位置を相対的に認識する。
【0018】マイクロコンピュータ9に備えられている
速度変化検出手段9bは回転検出手段11が発生してい
るパルス信号の一定時間内の変化をサンプリングするこ
とによってウインドガラス12の速度に対応した変化量
信号を発生する。この変化量信号は速度変化比較手段9
dに転送される。
【0019】マイクロコンピュータ9の保持手段9cに
備えられている速度変化比較手段9dは、図3に示すよ
うに、第1の速度変化設定値(Vref1)を予め定めてい
るとともにこの第1の速度変化設定値よりも小さい値と
して第2の速度変化設定値(Vref2)を予め定めてお
り、速度変化比較手段9dは速度変化検出手段9bが発
生した変化量信号(V0−V1)を第1の速度変化設定
値、第2の速度変化設定値と比較し、速度変化量が第2
の速度変化設定値よりも小さいときに継続処理信号を発
生するとともに速度変化量が第1の速度変化設定値より
も小さくなった際に反転指令信号を発生する。速度変化
比較手段9dが発生した継続処理信号、反転指令信号は
駆動指令手段9eに転送される。
【0020】マイクロコンピュータ9の保持手段9cに
備えられている位置比較手段9fは、図3に示すよう
に、移動量設定値L1を予め定めており、この位置比較
手段9fは位置カウンタ9aが発生したカウント数を移
動量設定値L1と比較し、位置カウンタ9aのカウント
数が移動量設定値L1になるまで保持処理信号を発生す
る。位置比較手段9fが発生した保持処理信号は速度変
化比較手段9dが発生した反転指令信号、継続処理信号
とともに駆動指令手段9eに転送される。
【0021】マイクロコンピュータ9の保持手段9cに
備えられている駆動指令手段9eはウインドスイッチ2
が発生したマニュアル開指令信号、マニュアル閉指令信
号、連続指令信号に応答してウインド開駆動信号、ウイ
ンド閉駆動信号、ウインド開連続駆動信号、ウインド閉
連続駆動信号を発生する。発生したウインド開駆動信
号、ウインド閉駆動信号、ウインド開連続信号、ウイン
ド閉連続駆動信号は駆動手段10に転送される。
【0022】また、駆動指令手段9eはウインドスイッ
チ2からのマニュアル閉指令信号、マニュアル閉指令信
号および連続指令信号に応答してウインド閉駆動信号、
ウインド閉連続駆動信号を発生している際、速度変化比
較手段9dからの反転指令信号があるとウインド閉駆動
信号、ウインド閉連続駆動信号を反転したウインド開連
続駆動信号に切換えて駆動手段10に転送する。
【0023】そして、駆動指令手段9eはウインドスイ
ッチ2から発生しているマニュアル閉指令信号、マニュ
アル閉指令信号および連続指令信号が乗員の操作によっ
て中断された際に、速度変化比較手段9dよりの継続処
理信号があると、位置比較手段9fからの保持処理信号
があるあいだの時間で駆動手段10にウインド閉駆動信
号、ウインド閉連続駆動信号を転送し続ける。
【0024】駆動手段10はリレー等の電源接続手段で
あって、マイクロコンピュータ9の出力部に接続されて
おり、転送されたウインド開駆動信号、ウインド閉駆動
信号に基いて後述するパワーウインドアクチュエータ1
3に備えられているモータ14に電源5の電流をオート
閉側、オート開側、マニュアル閉側、マニュアル開側に
切換えて供給する。
【0025】ここで、マイクロコンピュータ9はウイン
ドスイッチ2に備えられているオートスイッチ2a、ア
ップスイッチ2b、ダウンスイッチ2cからの各指令信
号を判別し、判別した結果で駆動手段10に対しオート
閉側、オート開側、マニュアル閉側、マニュアル開側の
駆動信号を送る。駆動手段10は送られた駆動信号に応
答してパワーウインドアクチュエータ13のモータ15
にオート閉側、オート開側、マニュアル閉側、マニュア
ル開側の電流を供給する。
【0026】一方、制御手段3には、前記パワーウイン
ドアクチュエータ13も接続されており、パワーウイン
ドアクチュエータ13にはモータ14、回転検出手段1
1が設けられている。モータ14に夫々備えられている
ブラシ端子14b、14cは制御手段3の駆動手段10
に接続されており、駆動手段10からの供給電流によっ
て出力シャフト14aが回転する。出力シャフト14a
はパワーウインドアクチュエター13の外側でウインド
レギュレータ15に連結されており、ウインドレギュレ
ータ15はウインドガラス12に取付けられているた
め、出力シャフト14aの回転動力はウインドレギュー
レータ15によってウインドガラス12の全閉位置から
全開位置までのストロークに変換される。
【0027】出力シャフト14aには回転検出手段11
が連結されている。回転検出手段11は互いに位相差を
有する複数個のホール素子で構成されており、出力シャ
フト14aの回転をパルス信号に変換し、制御手段3の
マイクロコンピュータ9に転送する。
【0028】このような構造を有するパワーウインド装
置1は、以下に示すような動作を行う。
【0029】ウインドガラス12が全閉の状態で、乗員
によりイグニションスイッチ4がオン状態とされ、ウイ
ンドスイッチ2のダウンスイッチ2cがオンされると、
ウインドスイッチ2からマイクロコンピュータ9にマニ
ュアル開指令信号が転送されるため、駆動指令手段9e
はウインド開駆動信号を発生して駆動手段10に転送す
るので、駆動手段10はウインド開駆動信号に応答して
パワーウインドアクチュエター13のモータ14に備え
られた一方のブラシ端子14bから他方のブラシ端子1
4cに向けて電流を供給し、モータ14の出力シャフト
14aを正回転させてウインドレギュレータ15を介し
ウインドガラス12を全閉位置から開側に移動させる。
【0030】ウインドガラス12が開側に移動している
際に、ウインドスイッチ2のダウンスイッチ2cがオフ
されると、マニュアル開指令信号は発生しなくなり、駆
動指令手段9eからのウインド開駆動信号は消滅するた
め、駆動手段10はモータ14に対する電流供給を中止
するので、ウインドガラス12はダウンスイッチ2cが
オフされたタイミングで停止する。
【0031】また、この状態で、ウインドスイッチ2の
ダウンスイッチ2cとオートスイッチ2aがオンされる
と、ウインドスイッチ2からマイクロコンピュータ9に
マニュアル開指令信号と連続指令信号が転送されるた
め、マイクロコンピュータ9は開側連続指令を認識し、
駆動指令手段9eはウインド開連続駆動信号を駆動手段
10に転送し、オートスイッチ2aがオンされることに
よってダウンスイッチ2cをオン操作の後にオフしても
ウインド開連続駆動信号は継続されので、駆動手段10
はウインド開連続駆動信号に応答してパワーウインドア
クチュエター13のモータ14に備えられた一方のブラ
シ端子14bから他方のブラシ端子14cに向けて電流
を連続して供給し、ウインドガラス12を全開位置に向
けて連続的に移動させる。
【0032】ウインドガラス12が全開位置に到達して
から、ウインドスイッチ2のアップスイッチ2bがオン
されると、ウインドスイッチ2からマイクロコンピュー
タ9にマニュアル閉指令信号が転送されるため、駆動指
令手段9eはウインド閉駆動信号を発生して駆動手段1
0に転送するので、駆動手段10はウインド閉駆動信号
に応答してパワーウインドアクチュエター13のモータ
14に備えられた他方のブラシ端子14cから一方のブ
ラシ端子14bに向けて電流を供給し、モータ14の出
力シャフト14aを逆回転させてウインドレギュレータ
15を介しウインドガラス12を全開位置から閉側に移
動させる。
【0033】ウインドガラス12が閉側に移動している
際に、ウインドスイッチ2のアップスイッチ2bがオフ
されると、マニュアル閉指令信号は発生しなくなり、駆
動指令手段9eからのウインド閉駆動信号は消滅するた
め、駆動手段10はモータ14に対する電流供給を中止
するので、ウインドガラス12はアップスイッチ2bが
オフされたタイミングで停止する。
【0034】また、この状態で、ウインドスイッチ2の
アップスイッチ2bがオンされると、ウインドスイッチ
2からマイクロコンピュータ9にマニュアル閉指令信号
が転送されるため、マイクロコンピュータ9の駆動指令
手段9eはウインド閉駆動信号を駆動手段10に転送
し、駆動手段10はウインド閉駆動信号に応答してパワ
ーウインドアクチュエター13のモータ14に備えられ
た他方のブラシ端子14cから一方のブラシ端子14b
に向けて電流を供給し、アップスイッチ2bのオン時間
に対応してウインドウインドガラス12を全閉位置に向
けて移動させる。
【0035】このとき、パワーウインドアクチュエータ
13に備えられているモータ14の出力シャフト14a
が回転することによって回転検出手段11はパルス信号
を発生し、発生したパルス信号をマイクロコンピュータ
9の位置カウンタ9aに転送するため、位置カウンタ9
aはパルス信号をカウントして位置比較手段9fに転送
し、回転検出手段11よりのパルス信号は速度変化検出
手段9bにも転送されているため、速度変化検出手段9
bはウインドガラス12の速度に対応した変化量信号を
発生して保持手段9cの速度変化比較手段9dに転送
し、速度変化検出手段9bが発生した変化量信号は第1
の速度変化設定値、第2の速度変化設定値と比較されて
いる。
【0036】そこで、乗員の操作によりウインドスイッ
チ2のアップスイッチ2bがオンされることによってウ
インドガラス12が速度V0で閉側に移動されている際
に、時刻Aでウインドガラス12の移動側に挟み込みが
発生すると、ウインドガラス12は移動を阻止されるた
め、速度が低下するとともに、モータ14の出力シャフ
ト14aは回転を拘束され、挟み込みに係わる挟み込み
力は増加する。挟み込みが発生したことに乗員が気付
き、ウインドガラス12が速度V1まで低下した時刻B
でアップスイッチ2bをオフすると、時刻Aから時刻B
までの速度変化量(V0−V1)は第2の速度変化設定
値よりも大きくなっているので、速度変化比較手段9d
から継続指令信号を発生して駆動指令手段9eからのウ
インド閉駆動信号を継続させるため、モータ4はアップ
スイッチ2bがオフされた時刻Bの以後もウインドガラ
ス12が速度V2まで低下するまで出力シャフト14a
の回転を続け、ウインドガラス12が速度V2まで低下
した時刻Cで速度変化量が第1の速度変化設定値よりも
小さくなると、速度変化比較手段9dから反転指令信号
が発生されて駆動指令手段9eからのウインド閉駆動信
号がウインド開連続駆動信号に反転されるとともに、位
置比較手段9fが位置カウンタ9aの発生するカウント
数を移動量設定値L1と比較して位置カウンタ9aのカ
ウント数が移動量設定値L1になるまで保持処理信号を
発生するので、位置比較手段9fが発生した保持処理信
号があるあいだに対応してモータ4は出力シャフト14
aが逆転され、ウインドガラス14は時刻Bから移動設
定値L1になるまで開側に移動される。
【0037】アップスイッチ2bのオンに応答して閉側
に移動されてきたウインドガラス14は挟み込みが発生
したタイミングにアップスイッチ2bがオフされても停
止せずに、わずかに閉側に移動してから開側に反転して
挟み込みの解消動作が行われる。
【0038】図4には、この発明の第2請求項に係わる
パワーウインド装置が示されており、この場合のパワー
ウインド装置1の構造は図1および図2に示すものと同
一であるため、ここでは動作を主に説明する。
【0039】パワーウインド装置1の制御手段3は、ウ
インドスイッチ2のアップスイッチ2bよりのマニュア
ル閉指令信号に応答してマイクロコンピュータ9の駆動
指令手段9eがウインド閉駆動信号を発生している際、
アップスイッチ2bのオン操作が中断されると、保持手
段9cの駆動指令手段9eにより速度変化比較手段9d
からの継続処理信号があり且つ位置比較手段9fからの
保持処理信号があるあいだでウインド閉駆動信号を駆動
手段10に転送し続け、速度変化比較手段9dから反転
指令信号が発生しないときに、位置比較手段9fよりの
保持処理信号があるあいだでウインド開駆動信号を駆動
手段10に転送する。
【0040】このような構造を有するパワーウインド装
置1において、ウインドカラス14が開状態にある際
に、ウインドスイッチ2のアップスイッチ2bがオンさ
れると、ウインドスイッチ2からマイクロコンピュータ
9にマニュアル閉指令信号が転送されるため、マイクロ
コンピュータ9の駆動指令手段9eはウインド閉駆動信
号を駆動手段10に転送し、駆動手段10はウインド閉
駆動信号に応答してパワーウインドアクチュエター13
のモータ14に備えられた他方のブラシ端子14cから
一方のブラシ端子14bに向けて電流を供給し、ウイン
ドガラス12を全閉位置に向けて移動させる。
【0041】このとき、パワーウインドアクチュエータ
13に備えられているモータ14の出力シャフト14a
が回転することによって回転検出手段11はパルス信号
を発生し、発生したパルス信号をマイクロコンピュータ
9の位置カウンタ9aに転送するため、位置カウンタ9
aはパルス信号をカウントして位置比較手段9fに転送
し、回転検出手段11よりのパルス信号は速度変化検出
手段9bにも転送されているため、ウインドガラス12
の速度に対応した変化量信号が発生されて保持手段9c
の速度変化比較手段9dに転送されており、速度変化検
出手段9bが発生した変化量信号は第1の速度変化設定
値、第2の速度変化設定値と比較されている。
【0042】そこで、乗員の操作によりウインドスイッ
チ2のアップスイッチ2bがオンされることによってウ
インドガラス12が速度V0で閉側に移動されている際
に、時刻Dでウインドガラス12の移動側に挟み込みが
発生すると、ウインドガラス12は移動を阻止されるた
め、速度が低下するとともに、モータ14の出力シャフ
ト14aは回転を拘束され、挟み込みに係わる挟み込み
力は増加する。挟み込みが発生したことに乗員が気付
き、ウインドガラス12が速度V1まで低下した時刻E
でアップスイッチ2bをオフすると、時刻Dから時刻E
までの速度変化量(V0−V1)は第2の速度変化設定
値よりも大きくなっているので、速度変化比較手段9d
から継続指令信号を発生して駆動指令手段9eからのウ
インド閉駆動信号を継続させるため、モータ4はアップ
スイッチ2bがオフされた時刻Dの以後もウインドガラ
ス12が速度V2まで低下するまで出力シャフト14a
の回転を続け、ウインドガラス12が速度V2まで低下
した時刻Fで速度変化量(V0−V2)が第1の速度変
化設定値よりも小さくならないと、位置比較手段9fよ
りの保持処理信号があるあいだでウインド開駆動信号を
駆動手段10に転送する。
【0043】これにより、保持手段9cの駆動指令手段
9eにより速度変化比較手段9dからの継続処理信号が
あり且つ位置比較手段9fからの保持処理信号があるあ
いだでウインド閉駆動信号を駆動手段10に転送し続け
ても、速度変化比較手段9dから反転指令信号が発生し
ないことの認識がなされるので、位置比較手段9fが移
動量設定値L1に対応して発生した保持処理信号と同一
の移動量設定値L1に対応して時刻Fの以後に反転した
ウインド開連続駆動信号を駆動手段10に転送する。モ
ータ4はアップスイッチ2bがオフされた時刻Eから時
刻Fまでは継続処理信号によって閉側に移動され、時刻
Eから時刻Gまでは開側に反転移動されて挟み込みの解
消動作が行われる。
【0044】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の第
1請求項に係わるパワーウインド装置は、ウインドガラ
スの移動状態を速度変化量で検出し、速度変化量が大き
くなることによってウインドガラスの移動に負荷がかか
っていることの認識を行い、ウインドガラスの移動中に
ウインドガラスに負荷がかかっていることの認識がなさ
れた際、ウインドスイッチの操作が中断されたら、ウイ
ンドガラスの移動をわずかだけ継続させて速度変化量の
検出をつづけることによってウインドカラスの挟み込み
の相対的な検出を行い、この発明の第2請求項に係わる
パワーウインド装置は、ウインドガラスの移動中にウイ
ンドガラスに負荷がかかっていることの認識がなされ、
ウインドスイッチの操作が中断されたら、ウインドガラ
スの移動をわずかだけ継続させて速度変化量の検出をつ
づけた際、挟み込みの検出がなされないときはウインド
ガラスを挟み込み側とは相反する開側に強制的に移動さ
せることから、挟み込みの検出がなされたときにウイン
ドスイッチの操作が中止されても確実に挟み込みの解消
動作を行えるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1請求項に係わるパワーウインド
装置のブロック構成図である。
【図2】図1に示したパワーウインド装置のマイクロコ
ンピュータ内のブロック図である。
【図3】図1に示したパワーウインド装置においてのタ
イムチャートである。
【図4】この発明の第2請求項に係わるパワーウインド
装置においてのタイムチャートである。
【符号の説明】
1 パワーウインド装置 2 ウインドスイッチ 3 制御手段 9 マイクロコンピュータ 10 駆動手段 11 回転検出手段 12 ウインドガラス 13 パワーウインドアクチュエータ 14 モータ 14a 出力シャフト 15 ウインドレギュレータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乗員の操作によりマニュアル開指令信号
    およびマニュアル閉指令信号のいずれか一方を発生する
    ウインドスイッチと、 正側または逆側の電流供給によりウインドガラスを開け
    る側またはウインドガラスを閉める側に回転する出力シ
    ャフトを有するモータと出力シャフトの回転とともにパ
    ルス信号を発生する回転検出手段とを備えているパワー
    ウインドアクチュエータと、 モータの出力シャフトとウインドガラスとに連結された
    ウインドレギュレータとをそなえ、 回転検出手段よりのパルス信号をカウントする位置カウ
    ンタと、 回転検出手段よりのパルス信号に基いてウインドガラス
    の速度変化を検出し、変化量信号を発生する速度変化検
    出手段と、 速度変化検出手段より発生した変化量信号を予め定めら
    れた第1の速度変化設定値と比較し、第1の速度変化設
    定値が変化量信号よりも大きくなったときに反転指令信
    号を発生し、且つ速度変化検出手段より発生した変化量
    信号を第1の速度変化設定値よりも大きい値に予め定め
    られた第2の速度変化設定値と比較し、第2の速度変化
    設定値が変化量信号よりも小さくなったときに継続処理
    信号を発生する速度変化比較手段を備えているととも
    に、位置カウンタのカウンタ数を予め定められた移動量
    設定値と比較し、カウンタ数が移動量設定値になるまで
    は保持処理信号を発生する位置比較手段を備え、ウイン
    ドスイッチが発生したウインド開指令信号またはウイン
    ド閉指令信号に応答してウインドガラスを開けるための
    駆動信号またはウインドガラスを閉めるための駆動信号
    を駆動手段に転送し、且つウインド閉駆動信号を発生し
    ている際、速度変化比較手段からの反転指令信号がある
    とウインド閉駆動信号を反転したウインド開駆動信号に
    切換えて駆動手段に転送し、ウインドスイッチが発生し
    たウインド閉指令信号が中断された際、速度変化比較手
    段よりの継続処理信号があると、位置比較手段よりの保
    持処理信号があるあいだはウインド閉駆動信号を駆動手
    段に転送し続ける駆動指令手段を備えている保持手段と
    を有するマイクロコンピュータと、 マイクロコンピュータよりのウインドガラスを開けるた
    めの駆動信号またはウインドガラスを閉めるための駆動
    信号によりパワーウインドアクチュエータにウインドガ
    ラスを開ける側の電流またはウインドガラスを閉める側
    の電流を供給する駆動手段とを制御手段にそなえている
    ことを特徴とするパワーウインド装置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、ウインド閉駆動信号が発生
    している際、ウインドスイッチの操作が中断され、保持
    手段の駆動指令手段により速度変化比較手段からの継続
    処理信号があって、且つ位置比較手段からの保持処理信
    号があるあいだでウインド閉駆動信号を駆動手段に転送
    し続けた際、速度変化比較手段からの反転指令信号の発
    生がないとき、位置比較手段よりの保持処理信号がある
    あいだでウインド開駆動信号を駆動手段に転送する請求
    項1に記載のパワーウインド装置。
JP5168125A 1993-07-07 1993-07-07 パワーウインド装置 Pending JPH0731176A (ja)

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