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JPH07310078A - オリゴマーの製造方法 - Google Patents

オリゴマーの製造方法

Info

Publication number
JPH07310078A
JPH07310078A JP7064449A JP6444995A JPH07310078A JP H07310078 A JPH07310078 A JP H07310078A JP 7064449 A JP7064449 A JP 7064449A JP 6444995 A JP6444995 A JP 6444995A JP H07310078 A JPH07310078 A JP H07310078A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydroxy
methyl
product
cocatalyst
oligomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7064449A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenneth D Hope
ディー.ホウプ ケネス
Ting C Ho
シー.ホ チン
Barrett L Cupples
エル.カップルズ バレット
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chevron Phillips Chemical Co LP
Original Assignee
Chevron Chemical Co LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chevron Chemical Co LLC filed Critical Chevron Chemical Co LLC
Publication of JPH07310078A publication Critical patent/JPH07310078A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2/00Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms
    • C07C2/02Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms by addition between unsaturated hydrocarbons
    • C07C2/04Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms by addition between unsaturated hydrocarbons by oligomerisation of well-defined unsaturated hydrocarbons without ring formation
    • C07C2/06Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing a smaller number of carbon atoms by addition between unsaturated hydrocarbons by oligomerisation of well-defined unsaturated hydrocarbons without ring formation of alkenes, i.e. acyclic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C07C2/08Catalytic processes
    • C07C2/14Catalytic processes with inorganic acids; with salts or anhydrides of acids
    • C07C2/20Acids of halogen; Salts thereof ; Complexes thereof with organic compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10MLUBRICATING COMPOSITIONS; USE OF CHEMICAL SUBSTANCES EITHER ALONE OR AS LUBRICATING INGREDIENTS IN A LUBRICATING COMPOSITION
    • C10M107/00Lubricating compositions characterised by the base-material being a macromolecular compound
    • C10M107/02Hydrocarbon polymers; Hydrocarbon polymers modified by oxidation
    • C10M107/10Hydrocarbon polymers; Hydrocarbon polymers modified by oxidation containing aliphatic monomer having more than 4 carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2527/00Catalysts comprising the elements or compounds of halogens, sulfur, selenium, tellurium, phosphorus or nitrogen; Catalysts comprising carbon compounds
    • C07C2527/06Halogens; Compounds thereof
    • C07C2527/08Halides
    • C07C2527/12Fluorides
    • C07C2527/1213Boron fluoride
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2531/00Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds
    • C07C2531/02Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing organic compounds or metal hydrides

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 顕著に高い収率でダイマー及びトリマーを製
造する。 【構成】 オレフィンモノマーを三フッ化ホウ素及びヒ
ドロキシカルボニルと接触させることによって、オリゴ
マーを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は顕著に高い収率でのオレ
フィンのダイマー及びトリマーの製造方法に関する。1
−デセンを三フッ化ホウ素及びブタノールと反応させて
ポリアルファオレフィンを製造することは周知である。
オリゴマー生成物はダイマー、トリマー及びより高分子
量の物質の混合物である。
【0002】
【従来の技術及び課題】トリマー及びより高分子量の物
質の市場は、4センチストークス(cSt)以上の動粘
度を必要とする、軍用用途及び自動車と産業の用途の両
方において充分に確立されている。約2cStの粘度を
有するダイマーは通常反応に再循環された。このことは
良好な経済性を生じたが、やや劣った生成物性能をも生
じていた。トリマー及びより高分子量の物質への市場の
需要があり、ダイマー生産への市場の需要がないため
に、この分野における研究の大部分はダイマー生成量を
最少にすることに関係していた。
【0003】ダイマーは伝熱流体、誘電流体及び潤滑性
流体に有用である。最近、ダイマーが掘削用油剤(drill
ing fluid)に有用であることも判明している。このこと
は石油を主成分とする掘削用油剤中の石油留分、主とし
てディーゼル油を環境的に適合したポリアルファオレフ
ィンと取り替えることを伴う。石油を主成分とする掘削
用油剤は水上に好ましくない油の皮膜を生じ、ある一定
の海洋生命にとって有害であるので、海洋石油探査に好
ましくない。ダイマーのこの新しい市場はこの業界の経
済性を変えている。今や、ダイマーの収率を最少にする
のではなく、ダイマーの収率を高めようとする経済的動
機がある。
【0004】米国特許第5,068,487号;第5,
171,905号;及び第5,171,918号は主と
してダイマーとトリマーの製造方法を開示する。この方
法はアルコールアルコキシレート: [RO(CHR’−CHR”O)n −H] と共に三フッ化ホウ素を用いる。残念ながら、この方法
は反応物流と水性洗浄液(aqueous wash)流とに非常に粘
稠なエマルジョン層を生じうる。これらのエマルジョン
は例えば反応器中の不均一性、プロセスラインの閉塞、
不良な生成物回収率、及び長い相分離時間のような、操
作の困難性を生ずる可能性がある。
【0005】関係ある他の特許は米国特許は第3,76
9,363号;第3,997,621号;第4,21
8,330号;第4,436,947号;及び第4,9
82,026号である。ブレナン(Brennan) による米国
特許第3,769,363号は、トリマー収率を改良す
るために三フッ化ホウ素とC5 カルボン酸とを用いた、
例えば1−デセンのような、C6 −C12直鎖α−オレフ
ィンのオリゴマー化を開示する。ブレナンによる米国特
許第3,997,621号は、トリマー収率を改良する
ために、少量のC2 −C5 モノカルボン酸のメチル及び
エチルエステルと共にアルコール又は水の助触媒(promo
tor)を用いた、C6 −C12直鎖α−オレフィンのオリゴ
マー化を開示する。シュブキン(Shubkin) による米国特
許第4,218,330号は、三フッ化ホウ素−水複合
体と過剰な三フッ化ホウ素とによる、C12−C18モノマ
ーのダイマー化を開示する。生成物を蒸留して、モノマ
ーを除去して、クランク室潤滑剤として用いるために水
素化する。この生成物は主としてダイマーであり、微量
のトリマーとより多量化したオリゴマーとを含む。しか
し、モノマー転化率は許容しがたく低い。
【0006】モルガンソン(Morganson) 等による米国特
許第4,436,947号は、三フッ化ホウ素と、脂肪
族アルコールと脂肪族ケトンとポリオールとの混合物と
による、例えば1−デセンのような、C6 −C20オレフ
ィンのオリゴマー化を開示する。カーン(Karn)等による
米国特許第4,982,026号は、250〜500の
分子量を有し、高いビニリデン含量を有するポリマーを
製造するための三フッ化ホウ素と、例えばリン酸のよう
な、強酸とによる低級アルケンモノマー(C2 −C6
の重合を開示する。この方法は、2より大きいオリゴマ
ー化度を有するほかに、不経済である、零下の反応温度
を必要とする。米国特許第3,769,363号;第
3,997,621号;第4,218,330号;第
4,436,947号;第4,982,026号;第
5,068,487号;第5,171,905号;及び
第5,171,918号は全ての目的に関して本明細書
を援用する。
【0007】
【課題を解決するための手段】我々は顕著に高い収率で
ダイマーとトリマーとを製造する方法を発見した。我々
の方法では、オレフィンモノマーを三フッ化ホウ素とヒ
ドロキシカルボニル助触媒とに接触させる。“ヒドロキ
シカルボニル”なる用語はヒドロキシケトンとヒドロキ
シアルデヒドの両方を含む。助触媒の種類と組成は最良
の生成物分布を得るために重要な役割を果たす。好まし
くは、ヒドロキシカルボニルはヒドロキシケトンであ
る。好ましくは、ヒドロキシル基はメチルヒドロキシ
ル、エチルヒドロキシル、プロピルヒドロキシル、ブチ
ルヒドロキシル、ペンチルヒドロキシル、又はヘキシル
ヒドロキシルであり、アルキル基は直鎖又は分枝鎖のい
ずれかである。好ましくは、ケトン基はメチルケトン又
はエチルケトンである。好ましくは、ヒドロキシケトン
はヒドロキシアセトン、1−ヒドロキシ−2−ブタノ
ン、3−ヒドロキシ−2−ブタノン、3−ヒドロキシ−
3−メチル−2−ブタノン、又は4−ヒドロキシ−4−
メチル−2−ペンタノン(ジアセトンアルコールとして
も知られる)である。より好ましくは、ヒドロキシケト
ンは4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノンであ
る。本発明に特に有用であると判明した化合物はα−ヒ
ドロキシケトンとβ−ヒドロキシケトンである。
【0008】三フッ化ホウ素及びヒドロキシカルボニル
助触媒と共に、第2助触媒を用いることができる。この
ような第2助触媒の例には、アルデヒド、アルコール、
アルコールアルコキシレート、カルボン酸、エーテル、
ケトン、及びこれらの混合物がある。好ましくは、この
第2助触媒はメタノールである。オレフィンモノマーは
好ましくは炭素数6〜20、より好ましくは6〜12の
直鎖α−オレフィンである。C6 −C12直鎖α−オレフ
ィンモノマーからのオリゴマー生成物は好ましくは3.
6cSt未満の100℃における動粘度を有する。さら
により好ましくは、オレフィンモノマーは主として炭素
数8〜10である。このようなモノマーからのオリゴマ
ー生成物は好ましくは2.0cSt未満、より好ましく
は1.7cSt未満の100℃における動粘度を有す
る。
【0009】オリゴマー生成物は主としてダイマー及び
トリマーであるべきであり、ダイマー対トリマー以上の
オリゴマーの比は少なくとも0.5:1、より好ましく
は少なくとも1:1であるべきである。好ましくは、未
反応モノマーを除去する前に、オリゴマー生成物は少な
くとも70重量%のダイマー及びトリマーである。より
好ましくは、オリゴマー生成物は少なくとも80重量%
のダイマー及びトリマーである。最も好ましくは、オリ
ゴマー生成物は少なくとも90重量%のダイマー及びト
リマーである。
【0010】本発明は、その最も広い態様(aspect)にお
いて、オレフィンモノマーを三フッ化ホウ素と少なくと
も1種のヒドロキシカルボニル助触媒とに接触させるこ
とによるオレフィンモノマーのオリゴマー化である。
【0011】ヒドロキシカルボニル助触媒 “ヒドロキシカルボニル”によって、我々はヒドロキシ
ル基(−OH単位を含む)とカルボニル基(−C=O単
位を含む)の両方を有する有機化合物を意味する。ここ
で用いるかぎり、ヒドロキシカルボニルなる用語はヒド
ロキシケトンとヒドロキシアルデヒドの両方を含むが、
カルボン酸は含まない。ヒドロキシアルデヒドの入手し
にくさ、臭気及び不安定性のために、ヒドロキシカルボ
ニルはヒドロキシケトンであることが好ましい。好まし
くは、ヒドロキシル基はメチルヒドロキシル、エチルヒ
ドロキシル、プロピルヒドロキシル、ブチルヒドロキシ
ル、ペンチルヒドロキシル、又はヘキシルヒドロキシル
であり、アルキル基は直鎖又は分枝鎖のいずれかであ
る。好ましくは、ケトン基はメチルケトン又はエチルケ
トンである。
【0012】ヒドロキシカルボニルは1個より多いヒド
ロキシル基を有することができ、1個より多いカルボニ
ル基を有することができる。化合物は交互にヒドロキシ
ル基とカルボニル基を有することができる(例えば、4
−ヒドロキシ−4−メチル−2,6−ヘプタンジオ
ン)、又は同じ基はまとめられることができる(例え
ば、6−ヒドロキシ−6−メチル−2,4−ヘプタンジ
オン)。ヒドロキシル基もカルボニル基も分子中で同じ
であってはならない。例えば、ジオン化合物では、カル
ボニル基はメチルケトンとエチルケトンの両方であるこ
とができる(例えば、4−ヒドロキシ−4−メチル−
2,6−オクタンジオン)。1種より多いヒドロキシケ
トンを用いることができる。例えば、好ましい1実施態
様では、1−ヒドロキシ−2−ブタノンと4−ヒドロキ
シ−4−メチル−2−ペンタノンとが併用される。
【0013】ヒドロキシル基対カルボニル基の比は好ま
しくは1:1である(例えば、4−ヒドロキシ−4−メ
チル−2−ペンタノン)。この比はこれより高くなるこ
とも低くなることもできる。例えば、本発明の一部であ
ると考えられる他のヒドロキシケトンは、2,6−ジヒ
ドロキシ−2,6−ジメチル−4−ヘプタノン(2:1
の比)と4−ヒドロキシ−4−メチル−2,6−ヘプタ
ンジオン(1:2の比)を含む。
【0014】適当なヒドロキシケトンには、限定するわ
けではなく、ヒドロキシアセトン、1−ヒドロキシ−2
−ブタノン、3−ヒドロキシ−2−ブタノン、4−ヒド
ロキシ−2−ブタノン、3−ヒドロキシ−3−メチル−
2−ブタノン、3−ヒドロキシ−2−ペンタノン、4−
ヒドロキシ−2−ペンタノン、1−ヒドロキシ−3−ペ
ンタノン、2−ヒドロキシ−3−ペンタノン、3−ヒド
ロキシ−3−メチル−2−ペンタノン、3−ヒドロキシ
−4−メチル−2−ペンタノン、4−ヒドロキシ−3−
メチル−2−ペンタノン、4−ヒドロキシ−4−メチル
−2−ペンタノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−3−
ペンタノン、3−ヒドロキシ−2−ヘキサノン、4−ヒ
ドロキシ−2−ヘキサノン、4−ヒドロキシ−3−ヘキ
サノン、5−ヒドロキシ−3−ヘキサノン、4−ヒドロ
キシ−4−メチル−3−ヘキサノン、4−ヒドロキシ−
5−メチル−3−ヘキサノン、5−ヒドロキシ−4−メ
チル−3−ヘキサノン、5−ヒドロキシ−5−メチル−
3−ヘキサノン、4−ヒドロキシ−3−ヘプタノン及び
5−ヒドロキシ−3−ヘプタノンがある。
【0015】好ましくは、ヒドロキシ基は、例えば3−
ヒドロキシ−3−メチル−2−ブタノン、3−ヒドロキ
シ−3−メチル−2−ペンタノン、4−ヒドロキシ−4
−メチル−2−ペンタノン、2−ヒドロキシ−2−メチ
ル−3−ペンタノン、4−ヒドロキシ−4−メチル−3
−ヘキサノン、5−ヒドロキシ−5−メチル−3−ヘキ
サノンのように、第3級炭素に結合する。これらのヒド
ロキシケトンの中で、好ましいヒドロキシケトンは例え
ば4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン及び5
−ヒドロキシ−5−メチル−3−ヘキサノンのような、
β−ヒドロキシケトンである。
【0016】好ましいヒドロキシカルボニルは、以下で
考察するように、反応器中又は洗浄水(water wash)中に
エマルジョンを生じないという理由から、4−ヒドロキ
シ−4−メチル−2−ペンタノンである。1−ヒドロキ
シ−2−ブタノンは洗浄水中に若干のエマルジョンを生
じ、ヒドロキシアセトンは洗浄水中に顕著なエマルジョ
ンを生じる。一般に、例えば4−ヒドロキシ−4−メチ
ル−2−ペンタノン及び3−ヒドロキシ−3−メチル−
2−ブタノンのような第3級ヒドロキシケトンが全くエ
マルジョンを生じないか又は第2級又は第1級ヒドロキ
シケトンよりも明らかに少量のエマルジョンを形成する
ことを、我々は発見した。例えば3−ヒドロキシ−2−
ブタノンのような第2級ヒドロキシケトンは例えば1−
ヒドロキシ−2−ブタノンのような対応する第1級ヒド
ロキシケトンよりも多くのダイマーを形成するように思
われる。また、β−ヒドロキシケトンに対してα−ヒド
ロキシケトンによっては高い転化率が観察されている。
【0017】第2助触媒 1実施態様では、三フッ化ホウ素とヒドロキシカルボニ
ル助触媒と共に、第2助触媒を用いることができる。可
能な第2助触媒はアルデヒド、アルコール、アルコール
アルコキシレート、カルボン酸、エーテル、ケトン、及
びこれらの混合物を含む。これらの第2助触媒はオリゴ
マー化をさらに開始させるために用いられる。より迅速
な反応速度を得るために、例えばメタノールのようなア
ルコールを第2助触媒として用いることが好ましい。ア
ルコール又はアルコールアルコキシレートの使用量は、
ある程度、ヒドロキシカルボニル中のヒドロキシル基対
カルボニル基の比に依存する。この比が高ければ(すな
わち、カルボニル基に対して過剰なヒドロキシル基が存
在するならば)、第2助触媒の必要量は少なくなる。
【0018】第2助触媒として有用なアルコールアルコ
キシレートは例えば次式によって表されうる: RO−(CHR’−CHR”−O)n H 式中、Rは炭素数1〜24のヒドロカルビル(これらの
混合物を含む)であり、R’とR”は独立的に水素、メ
チル又はエチルであり、nは平均して1〜15である。
このようなアルコールアルコキシレートは、“BF3
ルコールアルコキシレート助触媒によるオレフィンオリ
ゴマー化”なる名称の米国特許第5,068,487号
に考察されており、この特許は本明細書に全ての目的に
関して援用される。例えばメチルエチルケトンのような
ケトンもより多量体のオリゴマー(higheroligomer) の
形成を抑制するための第2助触媒として用いることがで
きる。
【0019】オレフィンモノマー オリゴマーの製造に用いるオレフィンは好ましくは、主
として(少なくとも50モル%の)、直鎖炭素鎖の1−
又はα−位置にオレフィン不飽和結合(olefinic unsatu
ration) が生ずるC6 −C20直鎖モノオレフィン系不飽
和炭化水素である。直鎖α−オレフィンは比較的大きな
反応性であり、商業的に入手可能であるので、好まし
い。このようなα−オレフィンはパラフィン族炭化水素
の熱分解によって又はトリエチルアンモニウム上での周
知のチーグラー(Ziegler) エチレン鎖成長及び置換(dis
placement)によって製造することができる。個別のオレ
フィンと、このようなオレフィンの混合物も用いること
ができる。このようなオレフィンの例は1−ヘキセン、
1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセ
ン、1−ドデセン、1−ヘキサデセン及び1−テトラデ
センである。より好ましい直鎖α−オレフィンモノマー
は炭素数約6〜12の直鎖α−オレフィンモノマーであ
る。最も好ましいオレフィンモノマーは1−オクテン、
1−デセン及びこれらの混合物である。オレフィンモノ
マーは微量の約50モル%までの、通常は25モル%未
満の内部オレフィン(internal olefin) 及びビニリデン
オレフィンを含むこともできる。
【0020】オリゴマー生成物 オリゴマー生成物は三フッ化ホウ素、ヒドロキシルカル
ボニル助触媒、第2助触媒及び未反応モノマーを除去し
た後に残留する反応生成物の部分である。オレフィンモ
ノマーが主として炭素数6〜12である場合には、オリ
ゴマー生成物は好ましくは3.6cSt未満の100℃
における動粘度を有する。好ましくは、オレフィンモノ
マーは主として炭素数8〜10であり、オリゴマー生成
物は好ましくは2.0cSt未満、より好ましくは1.
7cSt未満の100℃における動粘度を有する。好ま
しくは、オリゴマー生成物は主として、モノマーのダイ
マー及びトリマーである。より好ましくは、未反応モノ
マーを除去する前に、オリゴマー生成物の少なくとも7
0重量%がダイマー及びトリマーである。さらにより好
ましくは、未反応モノマーを除去する前に、オリゴマー
生成物の少なくとも80重量%がダイマー及びトリマー
である。最も好ましくは、未反応モノマーを除去する前
に、オリゴマー生成物の少なくとも90重量%がダイマ
ー及びトリマーである。好ましくは、ダイマー対トリマ
ー以上のオリゴマーの比は少なくとも0.5:1であ
る。ダイマー対トリマー以上のオリゴマーの比はダイマ
ー対トリマー以上のオリゴマーの合計の重量比である。
より好ましくは、この比は少なくとも1:1である。
【0021】オリゴマー化反応 ヒドロキシカルボニル助触媒と第2助触媒とは微量では
あるが有効量で用いられる。例えば、助触媒の総使用量
はモノマー1モルにつき約0.001〜0.04モル
(0.1〜4.0モル%)であることができる。一般
に、三フッ化ホウ素は助触媒量に対してモル過剰量で用
いられる。これは、閉じた反応器を用いて、反応混合物
上に三フッ化ホウ素を正圧に(positive boron trifluor
ide pressure) 維持することによって達成することがで
きる。助触媒をオレフィン供給材料と混合することがで
き、反応をバッチ式又は連続プロセスで、約0℃〜20
0℃の温度及び大気圧から例えば1,000psigま
での範囲の圧力において実施することができる。反応温
度はオリゴマー分布を変化させ、温度を高めることはダ
イマーの生成に有利である。好ましい反応温度と圧力は
約20℃〜90℃と5〜100psigである。
【0022】好ましいオリゴマー分布に達した場合に
は、過剰な三フッ化ホウ素ガスを排出し、三フッ化ホウ
素ガス残渣の全てと交換するために窒素ガスでパージす
る。反応生成物、未反応モノマー及び三フッ化ホウ素−
助触媒複合体残渣をさらに処理するために反応器から取
り出す。一部の助触媒は反応器生成物と三フッ化ホウ素
−助触媒複合体との間に形成される好ましくないエマル
ジョン層を生じる可能性がある。一般に、このエマルジ
ョンは反応器生成物よりも大きい粘度を有し、反応器と
運搬ラインとの壁に被膜を生じる可能性がある。次に、
反応器生成物を苛性水溶液(aqueous caustic solution)
によって洗浄し、その後、数回水で洗浄して、確実に中
和する。デカンティング(decanting) 工程中に、有機と
水性の界面におけるエマルジョン層は若干の助触媒(cat
alytic promoter)によって検出することができる。これ
は洗浄溶液からの生成物の効果的でない分離と、例えば
装置の腐食及び閉塞のような操作の困難性を生じる可能
性がある。例えば4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペ
ンタノンのような、一部の第1助触媒は反応器にも洗浄
水にもエマルジョンを形成しない。これに反して、例え
ばアルコールアルコキシレートのような先行技術の助触
媒(米国特許第5,068,487号、第5,171,
918号及び第5,171,905号)は反応器と洗浄
水の両方にエマルジョンを形成する。
【0023】反応からのオリゴマー混合物はモノマーを
含むが、これは蒸留によって除去することができる。こ
のモノマーは検知されうる量の低反応性の異性化物質を
含むことが判明している。しかし、このモノマーは新た
なα−オレフィンモノマーの存在下でオリゴマーを形成
するので、再循環させることができる。例えば、総モノ
マーに基づいて約25重量%まで、好ましくは5〜15
重量%の再循環モノマー部分を新しいモノマーに混合す
ることができる。生成物混合物を蒸留によってさらに分
離して、例えば掘削用油剤、作動液若しくは金属加工油
剤、ギヤ油、クランク室潤滑剤のような、種々な潤滑剤
用途に用いるための好ましい粘度を有する1種以上の生
成物留分を得ることができる。
【0024】オリゴマー生成物を通常の方法によって水
素化して、生成物の酸化安定性を高めることができる。
担体付きニッケル触媒が有用である。例えば、珪藻土(K
ieselguhr)担体付きニッケルが良好な結果を生じる。バ
ッチ式又は連続プロセスを用いることができる。例え
ば、触媒を液体に加えて、水素圧下で撹拌するか、又は
液体を水素圧下で担体付き触媒の固定床に少しずつ通す
ことができる。約150〜300℃の温度における約1
00〜1,000psigの水素圧が特に有用である。
【0025】
【実施例】特に有利な方法実施態様を述べる下記実施例
によって、本発明をさらに説明する。実施例は本発明を
説明するために提供するのであり、本発明を限定するこ
とを意図するものではない。実施例1〜4は本発明の助
触媒を用いたダイマー収率の改良を示す。実施例1はB
3 −ブタノールを用いる1−オクテンのバッチ式オリ
ゴマー化を示す比較例である。実施例2〜4は本発明の
実施例である。本発明のダイマー対トリマー以上のオリ
ゴマーの比が0.64:1から1.33:1までの範囲
内であり、これらの比が全て、比較例の同じ比の少なく
とも2倍の大きさであることに注目のこと。
【0026】実施例1(比較例)BF3 とブタノール オートクレーブ反応器中でオリゴマー化反応を実施し
た。反応器にはパックレススターラー(packless stirre
r)を備え、全ての濡れた表面は316ステンレス鋼製で
あった。この反応器は温度調節のために外部電気ヒータ
ーと内部冷却コイルとを有した。反応器には浸漬管、ガ
ス入口弁とベント弁、圧力解放ラプチュアディスク(rup
ture disk)を備えた。モノマー供給の前に、反応器を浄
化し、窒素パージし、漏れを検査した。
【0027】1−オクテン1,000gを反応器に供給
した。表1に示すように、助触媒としてのブタノールを
供給材料(feed)に基づいて0.25重量%の濃度まで加
えた。反応器の全内容物を窒素ブランケット下で75℃
に達するように加熱した。反応器温度が平衡に達したと
きに、反応器を排気して、窒素を除去した。次に、反応
器温度のオーバーラン(overrun) を避けるために反応器
の冷却コイルに冷却水を循環させることの他に撹拌しな
がら、三フッ化ホウ素ガスを徐々に噴霧した。20ps
igの反応器圧を維持するために必要に応じて、追加の
三フッ化ホウ素を加えた。ガスクロマトグラフィー分析
のために、15、30及び60分間目に少量の典型的な
流体サンプルを採取した。2時間後に過剰な三フッ化ホ
ウ素を排気し、全ての三フッ化ホウ素ガス残渣と交換す
るために窒素ガスでパージすることによって反応を停止
させた。反応生成物と未反応モノマーを反応器から除去
した。次に、反応器生成物を4重量%水酸化ナトリウム
水溶液によって洗浄した後に、数回水で洗浄して、確実
に中和した。洗浄工程中に、若干の助触媒を用いた場合
に、有機と水性との界面にエマルジョン層が観察され
た。最終生成物のオリゴマー分布をガスクロマトグラフ
ィーによって分析した。反応時間と生成物分析を表1に
示す。
【0028】ガスクロマトグラフィー方法 ヒューレットーパッカード(Hewlett-Packard) モデル5
710Aガスクロマトグラフを用いて、記載する全ての
実施例の生成物サンプルのオリゴマー分布を分析した。
この機器は、5%デックスシル(Dexsil)300被膜を有
するクロモソルブ(Chromosorb) PAW 80/100メッ
シュパッキングを含む、1/8×30インチのステンレ
ス鋼充填カラムを有した。この機器を下記オーブン(ove
n)温度プロフィルでセットアップした: 初期温度−−−150℃ ランプアップ(ramp up) 速度−−−16℃/分 最終温度−−−400℃ 最終時間−−−16分間 後処理(post)温度−−−100℃ 後処理時間−−−3分間
【0029】実施例2 BF3 と4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン 助触媒が4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン
であったこと以外は、実施例1のプロセスを繰り返し
た。反応時間と生成物分析は表1に記載する。実施例3 BF3 と1−ヒドロキシ−2−ブタノン 助触媒が1−ヒドロキシ−2−ブタノンであったこと以
外は、実施例1のプロセスを繰り返した。反応時間と生
成物分析は表1に記載する。実施例4 BF3 とヒドロキシアセトン 助触媒がヒドロキシアセトンであったこと以外は、実施
例1のプロセスを繰り返した。反応時間と生成物分析は
表1に記載する。
【0030】実施例5 BF3 と3−ヒドロキシ−3−メチル−2−ブタノン 助触媒が3−ヒドロキシ−3−メチル−2−ブタノンで
あったこと以外は、実施例1のプロセスを繰り返した。
反応時間と生成物分析は表1に記載する。実施例6 BF3 と3−ヒドロキシ−2−ブタノン 助触媒が3−ヒドロキシ−2−ブタノンであったこと以
外は、実施例1のプロセスを繰り返した。反応時間と生
成物分析は表1に記載する。
【0031】
【表1】 本発明の助触媒を用いたダイマー収率の改良(1−オク
テン)
【0032】実施例7〜9は本発明の助触媒と第2助触
媒との併用を示す。実施例7 BF3 、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン
及びメタノール 助触媒が4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン
であり、第1助触媒の他にメタノールを用いたこと以外
は、実施例1のプロセスを繰り返した。第2助触媒の使
用量は供給材料に基づいて0.05重量%であった。反
応時間と生成物分析は表2に記載する。実施例8 BF3 、1−ヒドロキシ−2−ブタノン及びメチルエチ
ルケトン 助触媒が1−ヒドロキシ−2−ブタノンであり、第1助
触媒の他にメチルエチルケトンを用いたこと以外は、実
施例1のプロセスを繰り返した。第2助触媒の使用量は
供給材料に基づいて0.5重量%であった。反応時間と
生成物分析は表2に記載する。
【0033】実施例9 BF3 、ヒドロキシアセトン及びメチルエチルケトン 助触媒がヒドロキシアセトンであり、第1助触媒の他に
メチルエチルケトンを用いたこと以外は、実施例1のプ
ロセスを繰り返した。第2助触媒の使用量は供給材料に
基づいて0.5重量%であった。反応時間と生成物分析
は表2に記載する。
【0034】
【表2】 第2助触媒の使用(1−オクテン)
【0035】実施例10〜12は本発明の助触媒を用い
たダイマー収率の改良を示す。実施例10はBF3 −ブ
タノールを用いた1−デセンのバッチ式オリゴマー化を
示す比較例である。実施例11と12は本発明の実施例
である。本発明のダイマー対トリマー以上のオリゴマー
の比が1.41:1と1.49:1であり、これらの両
方の比が、比較例の同じ比の少なくとも3倍の大きさで
あることに注目のこと。実施例10 (比較例)BF3 とブタノール 1−オクテンの代わりに1−デセン1,000gを反応
器に供給した以外は、実施例1のプロセスを繰り返し
た。さらに、この比較例においてダイマー形成に有利で
あるように、反応器圧は10psigに維持した。反応
時間と生成物分析を表3に示す。
【0036】実施例11 BF3 と1−ヒドロキシ−2−ブタノン 1−オクテンの代わりに1−デセン1,000gを反応
器に供給したこと及び助触媒が1−ヒドロキシ−2−ブ
タノンであったこと以外は、実施例1のプロセスを繰り
返した。反応時間と生成物分析は表3に記載する。実施例12 BF3 とヒドロキシアセトン 1−オクテンの代わりに1−デセン1,000gを反応
器に供給したこと及び助触媒がヒドロキシアセトンであ
ったこと以外は、実施例1のプロセスを繰り返した。反
応時間と生成物分析は表3に記載する。
【0037】
【表3】 本発明の助触媒を用いたダイマー収率の改良(1−デセ
ン)
【0038】実施例13と14は本発明の助触媒と第2
助触媒との併用を示す。第2助触媒を用いたダイマー対
トリマー以上のオリゴマーの最終比が第2助触媒を用い
ない上記比よりも大きいことに注目すること。実施例13 BF3 、1−ヒドロキシ−2−ブタノン及びメチルエチ
ルケトン 1−オクテンの代わりに1−デセン1,000gを反応
器に供給したこと、助触媒が1−ヒドロキシ−2−ブタ
ノンであること、及び第1助触媒の他にメチルエチルケ
トンを用いたこと以外は、実施例1のプロセスを繰り返
した。第2助触媒の使用量は供給材料に基づいて0.5
重量%であった。反応時間と生成物分析は表4に記載す
る。
【0039】実施例14 BF3 、ヒドロキシアセトン及びメチルエチルケトン 1−オクテンの代わりに1−デセン1,000gを反応
器に供給したこと、助触媒がヒドロキシアセトンである
こと、及び第1助触媒の他にメチルエチルケトンを用い
たこと以外は、実施例1のプロセスを繰り返した。第2
助触媒の使用量は供給材料に基づいて0.5重量%であ
った。反応時間と生成物分析は表4に記載する。
【0040】
【表4】 第2助触媒の使用(1−オクテン)
【0041】実施例15〜17は連続プロセスでの本発
明の助触媒(4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタ
ノン)と第2触媒(メタノール)との併用を示す。実施例15〜17 BF3 、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン
及びメタノール ボルト止め蓋のオートクレーブ反応器中で、オリゴマー
化反応を連続的に実施した。反応器にはパックレススタ
ーラーを備え、全ての濡れた表面は316ステンレス鋼
製であった。この反応器は温度調節のために外部電気ヒ
ーターと内部冷却コイルとを有した。反応器には浸漬
管、ガス入口弁とベント弁、圧力解放ラプチュアディス
クを備えた。
【0042】温度は75℃に維持した。20psigに
おいて必要に応じてガス状三フッ化ホウ素を供給するこ
とによって反応器圧制御を実施した。液体計量ポンプを
用いて、モノマーと助触媒との供給流を所定速度で連続
的に反応器中に注入した。第1助触媒(4−ヒドロキシ
−4−メチル−2−ペンタノン)濃度はモノマー供給材
料の0.42重量%であり、第2助触媒(メタノール)
濃度はモノマー供給材料の0.34重量%であった。モ
ノマーは1−オクテンであった。反応器は撹拌液相と蒸
気相とを含む;差圧セルを用いて液体反応物の流出液に
よって、液体レベルを制御した。このようにして、反応
器の液体量とモノマー流量とによって、反応物の滞留時
間を制御した。液体反応物を低圧降下(letdown)タンク
中に放出した。この助触媒の組合せはエマルジョン層を
形成しなかった。次に、三フッ化ホウ素−助触媒複合体
を除去するために、生成物流を苛性洗浄ポットに導い
た。不飽和生成物(炭化水素)相をデカントした。モノ
マー供給速度と生成物分析とを表5に示す。
【0043】
【表5】 連続プロセスにおけるBF3 、4−ヒドロキシ−4−メ
チル−2−ペンタノン及びメタノールの使用
【0044】実施例18 エマルジョン試験 一部のヒドロキシカルボニル助触媒の付加的な利点はそ
れが反応器と反応停止及び洗浄工程との両方においてエ
マルジョンを含まないことである。一般に、エマルジョ
ン形成傾向のある助触媒はこれらのプロセス領域の両方
において厄介である。
【0045】簡単な実験室試験方法を用いて、エマルジ
ョンの存在を検出した。この方法は、125ml分液ロ
ートにおいて、反応停止しない(unquenched)オリゴマー
反応器生成物15mlと、4重量%NaOH溶液20m
lとを一緒にする。この分液ロートを激しく振とうし
て、相を充分に混合した後に、これらの相を沈降によっ
て分離させた。炭化水素層と水層との間に認められる2
mmを越える厚さを有し、5分間より長く持続する界面
層の存在は安定なエマルジョンの証拠である。エマルジ
ョンはKOHとNH4 OHとを含めた他の塩基によって
も形成されることが観察されており、実験室試験はNa
OHの代わりにこれらの塩基を用いるように変更するこ
とができる。エマルジョン試験を種々な反応器生成物に
適用した。助触媒として1−ヒドロキシ−2−ブタノ
ン、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン、又
は3−ヒドロキシ−3−メチル−2−ブタノンを用いた
場合のランでは、エマルジョンが観察されなかった。助
触媒としてヒドロキシアセトン、2−ブトキシエタノー
ル(比較例)又は3−ヒドロキシ−2−ブタノンを用い
た場合の実施では、エマルジョンが観察された。
【0046】本発明を特定の実施態様に関して説明した
が、本出願は、請求の範囲の要旨及び範囲から逸脱しな
いで当業者によってなされうるような、種々な変更及び
置換を包含するように意図される。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、顕著に高い収率でダイ
マーとトリマーとを製造することができる。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィンモノマーを三フッ化ホウ素及
    びヒドロキシカルボニルと接触させることを含むオリゴ
    マーの製造方法。
  2. 【請求項2】 ヒドロキシカルボニルがヒドロキシケト
    ンである請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 ヒドロキシル基がメチルヒドロキシル、
    エチルヒドロキシル、プロピルヒドロキシル、ブチルヒ
    ドロキシル、ペンチルヒドロキシル及びヘキシルヒドロ
    キシルから成る群から選択され、ケトン基がメチルケト
    ン及びエチルケトンから成る群から選択される請求項2
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 ヒドロキシル基の−OH単位が第3級炭
    素に結合する請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 ヒドロキシケトンがヒドロキシアセト
    ン、1−ヒドロキシ−2−ブタノン、3−ヒドロキシ−
    2−ブタノン、3−ヒドロキシ−3−メチル−2−ブタ
    ノン及び4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン
    から成る群から選択される請求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 ヒドロキシケトンが4−ヒドロキシ−4
    −メチル−2−ペンタノンである請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 オレフィンモノマーが炭素数6〜20の
    直鎖α−オレフィンモノマーである請求項1記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 オレフィンモノマーが炭素数6〜12を
    有するものである請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 オリゴマー生成物が3.6cSt未満の
    100℃における動粘度を有する請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 オレフィンモノマーが主として炭素数
    8〜10である請求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】 オリゴマー生成物が2.0cSt未満
    の100℃における動粘度を有する請求項10記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 オリゴマー生成物が1.7cSt未満
    の100℃における動粘度を有する請求項11記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 オリゴマー生成物が前記モノマーの主
    としてダイマー及びトリマーであり、ダイマー対トリマ
    ー以上のオリゴマーの比が少なくとも0.5:1であ
    り、オリゴマー生成物が未反応モノマーの除去前に少な
    くとも70重量%のダイマー及びトリマーである請求項
    1記載の方法。
  14. 【請求項14】 オリゴマー生成物が未反応モノマーの
    除去前に少なくとも80重量%のダイマー及びトリマー
    である請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 ダイマー対トリマー以上のオリゴマー
    の比が少なくとも1:1であり、オリゴマー生成物が未
    反応モノマーの除去前に少なくとも90重量%のダイマ
    ー及びトリマーである請求項14記載の方法。
  16. 【請求項16】 オリゴマー生成物を水素化する請求項
    1記載の方法。
  17. 【請求項17】 オレフィンモノマーを三フッ化ホウ
    素、ヒドロキシカルボニル及び、アルデヒド、アルコー
    ル、アルコールアルコキシレート、カルボン酸、エーテ
    ル、ケトン、及びこれらの混合物から成る群から選択さ
    れる助触媒と接触させることを含むオリゴマーの製造方
    法。
  18. 【請求項18】 アルコールがメタノールである請求項
    17記載の方法。
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