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JPH07308888A - 円板状刃物 - Google Patents

円板状刃物

Info

Publication number
JPH07308888A
JPH07308888A JP6100499A JP10049994A JPH07308888A JP H07308888 A JPH07308888 A JP H07308888A JP 6100499 A JP6100499 A JP 6100499A JP 10049994 A JP10049994 A JP 10049994A JP H07308888 A JPH07308888 A JP H07308888A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
core material
hard core
soft base
base material
thickness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6100499A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Dewa
昭夫 出羽
Masahiro Nitta
正寛 新田
Yoshiaki Maruyama
善昭 丸山
Minoru Sueda
穣 末田
Yoshihiro Yuzaki
芳啓 湯崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP6100499A priority Critical patent/JPH07308888A/ja
Publication of JPH07308888A publication Critical patent/JPH07308888A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Nonmetal Cutting Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 円板状刃物を刃立てが不要な構成とすること
により、高硬度の芯材の採用を可能とし、刃物の長寿命
化を図る。 【構成】 円板状刃物は、硬質芯材7に対し、片側のみ
軟質基材8が設けられている。刃物の硬質芯材7は、T
iC、TiN、WC、CBN、ダイヤモンド等の単一層
のコーティング或いは箔、又はダイヤモンド、CBN等
の硬質粒子を分散させた電着層等を利用して、切断品質
が確保できる厚さとして形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコルゲータ等に使用さ
れ、段ボール等を切断したり、或いは抄紙機ワインダー
部での紙の切断に用いることができる円板状刃物に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来段ボール等を切断する装置は、スリ
ッタと称して図8に示す構成を有している。即ち、図8
において1は回転軸であり、同軸1にはディスク状の刃
物固定板2,2aが摺動可能に装置され、両刃物固定板
2,2aの間には円板状の刃物3が挟持、固着されてい
る。さて前記構造の装置におて、駆動系に回転動力が加
えられると回転軸1は回転し、同上回転軸1に装置され
た刃物3が回転して、図8の紙面垂直に給送されてくる
被切断材である段ボールシート4を切断することができ
る。
【0003】一方図9、図10は、前記装置において使
用される従来より提案されている円板状の刃物の例を示
している。図に示すように、この円板状刃物は中心部に
硬質芯材7が配置され、その両側に軟質基材8,8aが
配されている。この刃物では硬質芯材の望ましい厚さと
しては30〜100μmが与えられている。本刃物で段
ボール等を切断した場合、軟質基材8,8aは硬質芯材
7に先行して摩耗し、硬質芯材7が露出して切刃を構成
するようになるが、この時切刃の厚さは硬質芯材7の厚
みとなり、この厚さの切刃では切断品質が著しく低下
し、高品質の切断面を得ようとした場合には、この刃物
を使用することはできなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のようなことか
ら、単刃を備えた図8に示すスリッタでは、円板状の刃
物による切断品質を良好にするには刃先はできるだけ鋭
くする必要がある。しかし回転状刃物は引き切りのため
刃先は摩耗し易く、超硬製刃物においても度々再研磨が
必要であり、これが原因で刃物の寿命が短かった。また
刃物の長寿命化の方法としては、刃物外周部に超硬質皮
膜をコーティングすることも考えられるが、コーティン
グの場合には、一般に厚さが小であり、また刃物が摩耗
して再研磨するとコーティング層が除去される等寿命向
上には限界があった。一方刃物自体の硬さを超硬以上に
することも考えられるが、この場合には最も硬いダイヤ
モンド砥石を使っても研磨が容易でないばかりでなく、
刃物自体を超硬以上の硬さにすると極めて脆なくなり、
シャープな刃立てが不可能となって切断品質の確保が困
難となる欠点があった。そこで本発明は以上のような状
況に対し、飛躍的に刃物の耐久性が向上する円板状刃物
を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、回転
軸に固定され、回転によって段ボールを切断する円板状
刃物において、硬質芯材をその先端部が軟質基材より露
出又は突出するような状態で、軟質基材により両面又は
片面を保持し、かつ前記硬質芯材の厚さが1〜18μm
(好ましくは3〜15μm)であることを特徴とし、ま
た硬質芯材がTiC、TiN、WC、CBN又はダイヤ
モンドのうち1種を含むコーティング層、箔又は電着層
であることを特徴とするもので、これを課題解決のため
の手段とするものである。
【0006】
【作用】本発明の円板状刃物で段ボールシートを切断し
た場合、円板状刃物の刃先部は被切断材である段ボール
シートを切込みながら摺動する。この時軟質基材は被切
断材との摺動によって硬質芯材に先行して比較的早期に
摩耗し、硬質芯材は常に鋭利な刃先として露出してい
く。つまり切断に伴って硬質の刃先が常に顔を出す状態
となり、自己研磨作用が生ずることとなる。これによっ
て外部から再研磨することなく、長時間連続して段ボー
ルシートを高品質の状態で切断することが出来る。な
お、自己研磨作用が十分でない場合でも、軟質基材の硬
さを硬質芯材に比べて十分に低くすることにより、再研
磨が極めて容易に出来、切断品質の確保が容易である。
但し、このように自己研磨作用或いは軟質基材のみの再
研磨によって切断品質を確保するためには、硬質芯材の
厚さは1〜18μm、望ましくは3〜15μmにする必
要がある。
【0007】図7は図2に示す構造のナイフで硬質芯材
の厚さを変化させて切断テストをした時のデータであ
る。図7に示すように切刃の厚さが15μmあたりから
バリの発生が増加し始め、18μmを超えると著しいバ
リの発生となり切断品質の確保は全く不可能となる。一
方硬質芯材を薄くすると3μmあたりから破損の発生が
みられるようになり、1μm以下では破損のため切断不
可能となる。以上より硬質芯材の厚さは1〜18μm、
望ましくは3〜15μmにすることが必要である。以上
は自己研磨作用による再研磨作業が不要となることにつ
いて述べたものであるが、これに対しスリッタナイフの
寿命は硬質芯材の研磨が不要であるため、硬さの増加に
対する制限がなくなり、機械的な方法での効率的な研磨
の不可能なダイヤモンド膜等の作用が可能となり、著し
く長寿命化が可能となる。
【0008】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1〜図6は本発明の各実施例を示し回転状刃物の
断面図である。以下各実施例について順次これらの構成
を説明すると、図1は硬質心材7に対し片側にのみ軟質
基材8が存在する場合の第1実施例の円板状刃物を示
す。図1において、刃物の硬質芯材7はTiC、Ti
N、WC、CBN、ダイヤモンドなどの単一層のコーテ
ィング或いは箔、又はダイヤモンド、CBN等の硬質粒
子を分散させた電着層などで構成されており、その先端
部が軟質基材8より露出又は突出するように形成されて
いる。そして前記のようにして形成された硬質芯材7の
厚さは切断品質を保持できる厚さとなっている。図2は
硬質芯材7にダイヤモンド電着層を、軟質基材8,8a
に軟鋼を採用した第2実施例の断面図である。刃物の全
厚さは1400μm、硬質芯材7の厚さは18μmであ
る。製造法としては平均粒径2μmのダイヤモンドを軟
質基材8上にNiめっきで電着後、一方の軟質基材8a
を拡散接合にて接合した。図3は第3実施例であり、1
000μm厚の軟質基材8として軟鋼を用い、この上に
2μmの平均粒径のダイヤモンドをNi−P無電解めっ
きで電層着後、一方の軟質基材8aとしてNi−P無電
解めっき層7μmを採用し、これらを接合して構成した
例である。
【0009】図4は第4実施例であり、軟質基材8上に
WCコーティング9をスパッタリングで1μmコーティ
ングした後、5μm厚のダイヤモンドコーティングをプ
ラズマCVDプロセスによりコーティングして製作した
例である。なお、軟質基材8は軟鋼で、その厚さは10
00μmである。図5は第5実施例であり、軟質基材8
として超硬合金(WC−CO)を使用し、その片面にダ
イヤモンドコーティングを施工して完成した例である。
夫々厚さは1000μm、5μmである。図6は第6実
施例であり、軟質基材8として軟鋼700μm厚を使用
し、その上に1μm厚のMoをスパッタリングでコーテ
ィング後、7μm厚のダイヤモンドコーティングをプラ
ズマCVDプロセスで施工し、その上に700μm厚の
軟質基材8aを構成する軟鋼をエポキシ系の接着剤で接
合して完成した例である。前記した各円板状刃物を使用
し、軟質材8,8aを研磨刃立て後、段ボールシートを
切断したところ、バリのない優れた切断品質を呈すると
同時に、途中時に再研磨も必要なく切断品質を維持する
ことができる。なお、前記の実施例のうちダイヤモンド
粒子に代えてCBN粒子を、またダイヤモンドコーティ
ングに代えてダイヤモンドライクカーボンコーティング
を採用しても同様な切断品質と超硬以上の寿命を示し
た。
【0010】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明によれ
ば、軟質基材上に硬質芯材をコーティング、或いは電着
めっきして構成したため、再研磨なしに切断品質が維持
出来ると共に、刃立てが不要なため高硬度の芯材が採用
出来、円板状刃物の長寿命化が可能となる等の優れた効
果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る円板状刃物の側断面
図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る円板状刃物の側断面
図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る円板状刃物の側断面
図である。
【図4】本発明の第4実施例に係る円板状刃物の側断面
図である。
【図5】本発明の第5実施例に係る円板状刃物の側断面
図である。
【図6】本発明の第6実施例に係る円板状刃物の側断面
図である。
【図7】切断品質と硬質芯材厚さの関係を示す説明図で
ある。
【図8】従来のスリッタ装置を示す側面図である。
【図9】従来の円板状刃物の側断面図である。
【図10】従来の円板状刃物の一部を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
7 硬質芯材 8,8a 軟質基材 10 スリッタナイフ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末田 穣 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 湯崎 芳啓 広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱 重工業株式会社広島研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に固定され、回転によって段ボー
    ルを切断する円板状刃物において、硬質芯材をその先端
    部が軟質基材より露出又は突出するような状態で、軟質
    基材により両面又は片面を保持し、かつ前記硬質芯材の
    厚さが1〜18μm(好ましくは3〜15μm)である
    ことを特徴とする円板状刃物。
  2. 【請求項2】 前記硬質芯材がTiC、TiN、WC、
    CBN又はダイヤモンドのうちの1種を含むコーティン
    グ層、箔又は電着層であることを特徴とする請求項1記
    載の円板状刃物。
JP6100499A 1994-05-16 1994-05-16 円板状刃物 Withdrawn JPH07308888A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6100499A JPH07308888A (ja) 1994-05-16 1994-05-16 円板状刃物

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JP6100499A JPH07308888A (ja) 1994-05-16 1994-05-16 円板状刃物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07308888A true JPH07308888A (ja) 1995-11-28

Family

ID=14275632

Family Applications (1)

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JP6100499A Withdrawn JPH07308888A (ja) 1994-05-16 1994-05-16 円板状刃物

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JP (1) JPH07308888A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0850731A2 (de) * 1996-11-07 1998-07-01 KOENIG & BAUER-ALBERT Aktiengesellschaft Schneidmesser für einen Falzapparat einer Rollenrotationsdruckmaschine
JP2015009350A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 株式会社Ihi 回転刃及びスリッター
KR20180072093A (ko) * 2016-12-21 2018-06-29 문태범 원형칼 및 이의 제조 방법

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EP0850731A3 (de) * 1996-11-07 1998-09-30 KOENIG & BAUER-ALBERT Aktiengesellschaft Schneidmesser für einen Falzapparat einer Rollenrotationsdruckmaschine
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010731