JPH07308852A - 疵取り用研削装置 - Google Patents
疵取り用研削装置Info
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- JPH07308852A JPH07308852A JP10113694A JP10113694A JPH07308852A JP H07308852 A JPH07308852 A JP H07308852A JP 10113694 A JP10113694 A JP 10113694A JP 10113694 A JP10113694 A JP 10113694A JP H07308852 A JPH07308852 A JP H07308852A
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Abstract
してオペレータを不要とし、ワーク表面の疵の除去を効
率的に行える疵取り用研削装置を提供する。 【構成】 疵取り用研削装置M2はワーク表面M4の疵
を研削砥石M6で研削して除去する装置である。まず、
疵情報入力手段M8によってワーク表面M2に存在する
疵についての情報が入力され、この情報に基づいて、研
削条件決定手段M10において、疵を除去するための研
削の条件が決定される。そして、決定された条件に基づ
いて、研削制御手段M12によって研削砥石M6による
研削を行うための制御信号が出力され、出力された制御
信号に基づいて、砥石移動機構M14によって研削砥石
M6を移動させてワーク表面M4の研削が行われ、ワー
ク表面M4の疵が除去される。このようにして、疵取り
用研削装置M2においては、ワーク表面M4の疵を除去
するための研削工程が自動的に実行される。
Description
砥石で研削して除去するための疵取り用研削装置に関す
る。
に存在する種々の疵(割れ,孔等を含む)の除去が必要
になる。例えば、連続鋳造法で製造された普通鋼,特殊
鋼,ステンレス鋼等の鋼塊の表面には、種々の疵が存在
している場合がある。このような疵を鋼塊の表面に残し
たまま圧延加工等の後加工を施すと、疵が拡大されて、
得られる製品の歩留りや品質を低下させることになる。
かかる不具合を防ぐために、圧延加工等に先立って鋼塊
の表面の疵を除去することが必要になる。このようなワ
ーク表面の疵を除去するための方法として、従来は、オ
ペレータが研削装置を手動運転して疵のある箇所に研削
砥石を移動させ、疵の範囲や深さに応じてワーク表面を
研削して、疵の除去を行っていた。
方法では、常時オペレータが研削砥石の位置や姿勢を変
える操作を行って研削しなければならず、多大の人的労
力と時間を必要とし、さらにオペレータは研削中に激し
い粉塵に晒されて悪い作業環境に置かれるという問題が
あった。特に、深い疵を研削して除去する場合には、長
時間の作業が必要となり、オペレータの負担が大きかっ
た。これに対して、研削装置に教示装置を設けて、オペ
レータがワーク表面の疵の範囲や深さ等を教示すること
により、後は研削装置が教示された条件で研削を行う半
自動研削によることも考えられる。しかし、この場合に
も、教示操作には相当の時間を要し、この時間内はオペ
レータの作業が必要である点には変りがない。さらに、
大型のワークを研削する工程では、ライン上を往復する
研削装置にオペレータが搭乗して作業しなければならな
いため、振動,乗り物酔い等の悪い作業環境に置かれる
というという問題点があった。そこで、本発明において
は、ワーク表面の疵を除去するための研削工程を自動化
することによって、オペレータの作業を不要として上記
の諸問題を解決し、ワーク表面の疵の除去を効率的に行
うことができる疵取り用研削装置を提供することを目的
とする。
おいては、上記課題を解決するために、図1に模式的に
示されるように、ワーク表面M4の疵を研削砥石M6で
研削して除去する疵取り用研削装置M2であって、ワー
ク表面M2に存在する疵についての情報を入力する疵情
報入力手段M8と、疵情報入力手段M8から入力された
情報に基づいて疵を除去するための研削の条件を決定す
る研削条件決定手段M10と、研削条件決定手段M10
で決定された条件に基づいて研削砥石M6による研削を
行うための制御信号を出力する研削制御手段M12と、
研削制御手段M12から出力された制御信号に基づいて
研削砥石M6を移動させてワーク表面M4の研削を行う
砥石移動機構M14とを有する疵取り用研削装置M2を
創出した。ここで、「疵」には、「割れ」や「孔」等も
含まれる。また、「研削」には、「研磨」等も含まれ
る。
ク表面に存在する疵の位置,個数,深さ及び鋼種係数に
ついての情報を入力するものであることが望ましい(請
求項2の発明に対応)。
表面の温度及び/またはワーク形状の歪みについての情
報を入力するものであることがより好ましい(請求項3
の発明に対応)。
ーク表面に存在する疵の方向及び種類に応じて前記研削
砥石が前記ワークに対してなす角度を指定するものであ
ることが望ましい(請求項4の発明に対応)。
ク表面に存在する疵の方向及び種類に応じて前記砥石移
動機構による前記研削砥石の移動パターンを決定するも
のであることがより好ましい(請求項5の発明に対
応)。
情報入力手段から出力された情報に基づいて前記ワーク
表面に存在する疵が面積疵,線状疵,点状疵のいずれか
を判別する疵種類判別手段を備えており、面積疵と判別
された場合は前記研削砥石をピッチ移動させ、線状疵と
判別された場合は前記研削砥石を往復移動させ、点状疵
と判別された場合は前記研削砥石を揺動させるように前
記研削条件を決定するものであることがより好ましい
(請求項6の発明に対応)。
作用について、図1を参照して説明する。まず、疵情報
入力手段M8によって、ワーク表面M2に存在する疵に
ついての情報が入力される。この入力された情報に基づ
いて、研削条件決定手段M10において、疵を除去する
ための研削の条件が決定される。そして、研削条件決定
手段M10で決定された条件に基づいて、研削制御手段
M12によって研削砥石M6による研削を行うための制
御信号が出力され、出力された制御信号に基づいて、砥
石移動機構M14によって研削砥石M6を移動させてワ
ーク表面M4の研削が行われ、ワーク表面M4の疵が除
去される。このようにして、請求項1の発明に係る疵取
り用研削装置M2においては、ワーク表面M4の疵を除
去するための研削工程が、自動的に実行される。これに
よって、研削工程におけるオペレータによる作業が不要
となり、多大な人的労力や劣悪な作業環境といった問題
点が解決され、ワーク表面の疵の除去を効率的に行うこ
とができる。
装置においては、疵情報入力手段からワーク表面に存在
する疵の位置,個数,深さ,鋼種係数についての情報を
入力することを特徴としている。従って、疵の位置,個
数に応じて研削条件決定手段によって砥石移動機構によ
る研削砥石の移動条件が適切に決定され、また疵の深さ
に応じて研削条件決定手段によって研削砥石による研削
回数等の条件が適切に決定される。さらに、鋼種係数に
応じて、より適切な研削条件が決定される。これによっ
て、適切な研削条件による自動研削を行うことができ
る。
装置においては、疵情報入力手段からワーク表面の温度
及び/またはワーク形状の歪みについての情報を入力す
ることを特徴としている。従って、疵の位置,個数,深
さ,鋼種係数のみならず、ワーク表面の温度或いはワー
ク形状の歪みに応じて、さらに適切な研削条件が決定さ
れる。これによって、より適切な研削条件による自動研
削を行うことができる。
削装置においては、研削条件決定手段が、ワーク表面に
存在する疵の方向及び種類に応じて研削砥石がワークに
対してなす角度を指定することを特徴としている。従っ
て、疵の方向及び種類に応じて最も効率良く、また良好
な研削面が得られるように研削砥石を移動させて研削を
行うことができ、より効率的かつ適切な自動研削を行う
ことができる。
装置においては、研削条件決定手段が、ワーク表面に存
在する疵の方向及び種類に応じて砥石移動機構による研
削砥石の移動パターンを決定することを特徴としてい
る。従って、疵の方向及び種類に応じて最も効率良く、
また良好な研削面が得られるような研削砥石の移動パタ
ーンを短時間で決定することができ、より効率的かつ適
切な自動研削を行うことができる。
削装置においては、研削条件決定手段が、疵情報入力手
段から出力された情報に基づいてワーク表面に存在する
疵が面積疵,線状疵,点状疵のいずれかを判別する疵種
類判別手段を備えており、面積疵と判別された場合は研
削砥石をピッチ移動させ、線状疵と判別された場合は研
削砥石を往復移動させ、点状疵と判別された場合は研削
砥石を揺動させるように研削条件を決定することを特徴
としている。従って、疵の種類に応じて必要最小限の研
削によって疵を除去することができ、より効率の良い自
動研削が可能になる。
18を参照しつつ説明する。まず、本発明に係る疵取り
用研削装置の実施例1の機械的な構造について、図2〜
図4を参照しつつ説明する。図2は、疵取り用研削装置
の実施例1としての疵取り研削ライン2の全体構成を示
す平面図であり、図3は疵取り研削ライン2の主要部の
構造を示す正面図、図4は側面図である。図2に示され
るように、この疵取り研削ライン2は、チェーンコンベ
ア4とこのチェーンコンベア4に沿って設置されたマー
ク読取り装置6,106,研削装置8,108及び反転
装置104を中心として構成されている。研削されるワ
ークとしての普通鋼スラブ(以下、単に「スラブ」とも
いう。)Sは、コンベア4上を図2の左方から右方へ
(すなわちD1方向へ)搬送される。コンベア4によっ
て図2の左方から搬入されたスラブSは、まず研削装置
8によって一方の表面の疵を研削される。続いて、スラ
ブSはスラブ反転機104によって裏返しにされ、研削
装置108によって裏面を研削された後に、図2の右方
へ搬出される。
読取り装置106と研削装置108はそれぞれ一組にな
っており、マーク読取り装置6から研削装置8に、また
マーク読取り装置106から研削装置108に、読み取
られた情報が伝送される。以下、マーク読取り装置6及
び研削装置8の構造等について説明するが、マーク読取
り装置106及び研削装置108についても同様であ
る。マーク読取り装置6は、コンベア4を跨いで疵取り
研削ライン2の設置されている床面に固定されており、
搬送されるスラブSはマーク読取り装置6の下方を通過
する。マーク読取り装置6の下面には、図示しない六台
のテレビカメラが、その撮像レンズを下方に向けて取り
付けられている。これらのテレビカメラはマーク読取り
装置6の長手方向に沿って一列に並べられており、六台
のテレビカメラによってマーク読取り装置6の下方を通
過するスラブSの全面が撮像できるように配置されてい
る。
定の長さで剪断又はガス切断されてなる直方体の鋼材で
あり、スラブSの表面は図1に示されるワーク表面M4
に相当する。このスラブSの表面には、予め作業者によ
って、表面の疵の存在する範囲ごとに、疵の深さに対応
したマークが記されている。このマークは、「1」,
「2」,…或いは「A」,「B」,…等の記号であり、
各記号はそれぞれ一定範囲の疵の深さを表している。こ
れらのマークがマーク読取り装置6によって読み取ら
れ、スラブSの疵情報データとして、スラブSの厚さ,
幅,長さ等のデータとともに、後述する研削制御装置8
0に送られる。
図4を参照しつつ詳細に説明する。図3は、研削装置8
の構造を示す正面図であり、図2におけるI−I断面を
示している。図3に示されるように、コンベア4を挟む
ようにして敷設された2本のレール20,28に跨がっ
て、車輪22,26を備えた台車42が、移動可能に載
置されている。この台車42は、上記のスラブSの搬送
方向に対する前後方向(以下、この方向をY軸方向とす
る)に移動可能になっている。すなわち、側面から見れ
ば、図4に示されるように、矢印D5方向に移動する。
以下、X軸方向を横行方向とも呼び、Y軸方向を走行方
向とも呼ぶ。この台車42には、レールビーム14と図
4のレールビーム18を上方で支持するための支柱が数
本設けられている。これらのレールビーム14,18上
には、レール12,16がそれぞれ固定されている。台
車42はY軸用モータ52によって駆動され、台車42
の移動量はY軸用エンコーダ(パルスジェネレータ)5
4によって検出される。Y軸用エンコーダ54は歯車を
有しており、この歯車がレール12に並行して設けられ
たラックと噛み合うことによって、台車42の移動量が
測定される。Y軸用エンコーダ54で測定された移動量
のデータは、後述する研削制御装置80に伝送される。
あり、図2におけるII−II断面を示している。図4に示
されるように、レール12,16に跨がって、車輪3
2,34を備えたキャリア30が、移動可能に載置され
ている。このキャリア30は、上記台車42の移動方向
と直角な方向、すなわちX軸方に移動可能になってお
り、正面から見ると、図3に示されるように矢印D3方
向に移動する。キャリア30はX軸用モータ62によっ
て駆動され、キャリア30の移動量はX軸用エンコーダ
64によって検出される。X軸用エンコーダ64は歯車
を有しており、この歯車がレールビーム14の内側側面
に並行して設けられたラックと噛み合うことによって、
キャリア30の移動量が測定される。このX軸用エンコ
ーダ64で測定された移動量のデータも、後述する研削
制御装置80に伝送される。
30は研削砥石50を備えており、この研削砥石50の
取り付けられた支柱70が、昇降用(Z軸用)シリンダ
72によってキャリア30に対して昇降可能に取り付け
られている。さらに、キャリア30には、この研削砥石
50を回転させるための砥石回転用モータ44,研削砥
石50を揺動させるための揺動用シリンダ46,研削時
に研削砥石50を押し付けるための研削押付用シリンダ
48,研削砥石50を水平面内で回動させるための回動
用シリンダ66が設けられている。さらに、図4に示さ
れるように、Z軸用シリンダ72の近傍には、研削砥石
50の高さを検出するためのZ軸用エンコーダ74が取
り付けられている。Z軸用エンコーダ74は歯車を有し
ており、この歯車が支柱70に沿って設けられたラック
と噛み合うことによって支柱70の移動量が測定され、
研削砥石50の高さが検出される。また、研削装置8に
は、研削時に発生する粉塵を収集するダクト10が、研
削砥石50に対向する位置に取り付けられている。ダク
ト10は、集塵機11に接続されている。
には、研削砥石50の径を測定するための光電スイッチ
56と、スラブSの表面疵の位置の基準となるスラブ基
準端面の検出を行うための光電スイッチ58が設けられ
ている。これらはいずれも研削砥石50の方向に光を放
射する発光器であり、研削砥石50を挟んだ反対側に
は、図示しないそれぞれの受光器が設けられている。光
電スイッチ56は、未使用状態の研削砥石50が上昇端
から所定距離下降したときに光が遮られる高さに設けら
れている。従って、上昇端から光電スイッチ56が反応
するまでの下降距離によって、研削による研削砥石50
の径の変化を測定することができる。また、光電スイッ
チ58は、コンベア4上を搬送されるスラブSによって
遮光される高さに設けられている。従って、スラブSが
研削装置8の下に搬入されて、その前端が光電スイッチ
58の位置にきたときに、光電スイッチ58が反応して
検出される。
には、オペレータが研削装置8を手動運転等する際に搭
乗する運転室40が設けられている。この運転室40内
には、研削制御装置80が備えられており、この研削制
御装置80によって、本実施例における自動研削が実行
される。なお、運転室40内には図示しない操作盤が設
けられており、オペレータがこの操作盤を操作すること
によって、研削装置8の手動運転や、研削位置を教示し
ての半自動運転等を行うことができる。
図5を参照して説明する。図5は、研削制御装置80の
構成を示すブロック図である。図5に示されるように、
研削制御装置80は、中央処理装置(CPU)82,R
OM84,RAM86,入力処理回路88,表示制御回
路90,表示装置92及び出力処理回路94により構成
されるコンピュータシステムである。これらのCPU8
2〜出力処理回路94は、バス96によって互いにデー
タ転送可能に結合されている。CPU82は、ROM8
4に格納された制御プログラムに従って、研削制御装置
80の作動を制御する。入力処理回路88は、前述のマ
ーク読取り装置6,X軸用エンコーダ64,Y軸用エン
コーダ54,Z軸用エンコーダ74から送られる各デー
タ信号を受信して、研削制御装置80内で処理可能なデ
ータ形式に変換し、バス96を介してCPU82または
RAM86へ転送する。出力処理回路94は、研削砥石
50の回転や移動等を制御するため、CPU82または
RAM86から送られる処理データに応じて、X軸用モ
ータ62,Y軸用モータ52,Z軸用シリンダ72,砥
石回転用モータ44,揺動用シリンダ46,研削押付用
シリンダ48或いは回動用シリンダ66へ制御信号を送
る。なお、表示制御回路90及び表示装置92は、オペ
レータが研削位置を教示しての半自動運転等を行う場合
に使用される。
法について、図6を参照して説明する。図6は、研削装
置8における研削方向を示す図である。図6(A)に示
されるように、研削装置8においては、スラブSの長手
方向(X軸方向)に対して、研削砥石50Aのように砥
石面を90度に向けた研削(以下、変角90度研削とい
う。)と、研削砥石50Bのように65度に向けた研削
(以下、変角65度研削という。)とが選択して行われ
る。ここで、図6(B)に示されるように、変角65度
研削の場合には研削跡S2はなだらかな面となるが、変
角90度研削の場合にはエッジのたった研削跡S4とな
り、かかるエッジを残すと後工程でスラブの割れ等が生
じ易い。このため、変角90度研削の場合には図6
(C)に示されるように、研削の開始時と終了時に研削
砥石50Aの押付圧力を制御して、なだらかな研削跡S
6が得られるようにしている。
て、図7を参照して説明する。図7は、スラブSの表面
疵の具体例を示す平面図である。図7に示されるよう
に、ワーク表面であるスラブ表面S10には、疵が点在
する領域である面積疵402,406、線状疵404,
408、及び点状疵410といった種類の疵が存在して
いる。また、面積疵の中にもスラブのX軸方向に長いも
の402とY軸方向に長いもの406があり、線状疵に
もX軸方向に長いもの404とY軸方向に長いもの40
8がある。本実施例の研削装置8においては、以下に述
べるように、これらの疵の種類に応じて、最も適切な研
削方法が行われる。
方法について、図8を参照して説明する。図8は、面積
疵の場合の研削領域の指定方法を示す図である。図8
(A)に示されるように、矩形のスラブSの一角を原点
として、前述の如くX軸方向とY軸方向が規定される。
そして、面積疵の対角をなす二点の位置が、このXY座
標軸上の点(X,Y)として指定される。さらに、図8
(B)に示されるように、矩形の面積疵の大きさ
(xn ,yn )が、xn =xn-2 −xn-1 ,yn =y
n-2 −yn-1 、として算出される。図8においては、面
積疵の位置の指定方法について説明したが、線状疵,点
状疵についても、同様にXY座標軸上の点(X,Y)と
して指定される。
研削方法について、図9及び図10を参照して説明す
る。図9,図10は、研削装置2における研削方法(研
削パターン)を示す斜視図である。図9(A)は走行方
向の研削を、図9(B)は横行方向の研削を、図10は
揺動研削をそれぞれ示している。図9(A)において、
ワーク表面であるスラブ表面S12には、線状疵422
と面積疵424が存在する。研削砥石50は、線状疵4
22,面積疵424いずれの場合もY軸に平行な方向に
往復移動する。但し、線状疵422の場合は端点P32
から端点P30までの間を往復移動するのに対し、面積
疵424の場合は対角線上の二点(左上点P34と右上
点P36)からなる矩形領域を、所定のピッチ幅でX軸
方向に移動しつつ往復する。図9(B)においても、ス
ラブ表面S14には線状疵432と面積疵434が存在
する。研削砥石50は、線状疵432,面積疵434い
ずれの場合もX軸に平行な方向に往復移動する。但し、
線状疵432の場合は端点P40から端点P44までの
間を往復移動するのに対して、面積疵434の場合は対
角線上の二点(左上点P42と右上点P46)からなる
矩形領域を、所定のピッチ幅でY軸方向にピッチ移動し
ながら往復移動する。
6には点状疵442が存在する。この場合には、研削砥
石50は、点状疵442を中心として振り子のように左
右に揺動運動を行う。このように、本実施例の研削装置
8においては、ワーク表面の疵の種類に応じてX軸と研
削砥石50のなす角度を変えるとともに、移動方向を変
えて研削が行われる。すなわち、面積疵と判別された場
合は研削砥石50をピッチ移動させ、線状疵と判別され
た場合は研削砥石50を往復移動させ、点状疵と判別さ
れた場合は研削砥石50を揺動させて研削条件が行われ
る。これによって、疵の種類に応じた必要最小限の研削
が行われ、研削の短縮を図ることができる。
の制御方法について、図11を参照して説明する。図1
1は、研削装置8における研削砥石50の下降ストロー
クの決定方法を示す図である。図11に示されるよう
に、研削砥石50の上昇限界は、スラブSの下面から距
離A1と定められている。また、スラブSの厚さTは、
入力情報としてマーク読取り装置6から入力される。一
方、研削時においては研削砥石50が研削押付用シリン
ダ48によってスラブSの表面に圧着されるが、この圧
着代はaと定められている。さらに一回ごとの研削に先
立って、図3に示される光電スイッチ56によって前述
した方法で研削砥石50の径dが測定される。これらの
値を用いて、研削砥石50の上昇限界からの下降ストロ
ークZXは、次式(1)で算出される。 ZX=A1−(T+a)−(d/2) … (1) このようにして、多数回の研削に伴って研削砥石50の
径dが変化しても、常に適切な高さに研削砥石50を下
降させることができる。
り研削ライン2における、研削制御装置80による研削
制御の手順について、図12〜図18のフローチャート
および図2〜図4を参照して説明する。まず、全体の制
御手順について、図12を参照して説明する。図12
は、本実施例の疵取り研削ライン2における制御の手順
を示すフローチャートである。図12のフローチャート
で示される制御プログラムは、図5の研削制御装置80
のCPU82,RAM86上において実行される。図1
2のステップS10において疵取り研削ライン2の自動
運転が開始されると、まず最初に研削砥石50が自動モ
ードとなり、所定の回転数で回転し始める(ステップS
12)。続いて、研削砥石50が待機位置(原点)に復
帰していることの確認が行われ(ステップS14)、コ
ンベア4に対してスラブSの搬入可の信号が出力される
(ステップS18)。同時に、前述の如く、光電スイッ
チ56によって研削砥石50の径の測定が行われる(ス
テップS16)。
装置8の下に搬入され(ステップS20)、搬入信号が
研削制御装置80に入力される。また、マーク読み取り
装置6から、スラブS及びその表面疵についての入力情
報が伝送される(ステップS22)。ここで、入力情報
として伝送されるデータは、スラブSの厚さ,幅,長さ
及び鋼材の種類と、研削箇所の個数,研削範囲,研削深
さである。これらの入力情報に基づいて、以下に説明す
る図13〜図18のフローチャートに従って研削条件が
決定され(ステップS24)、研削開始可の信号が出力
される(ステップS26)。次に、スラブ幅の基準端の
検出が、光電スイッチ58によって行われる(ステップ
S28)。そして、この基準端に基づいて、ステップS
22で入力された疵データの位置へ研削砥石50が移動
し、位置決めが完了する(ステップS30)。そして、
ステップS24で決定された研削条件に従って研削砥石
50による研削が行われる(ステップS32)。
ップS34)すると、他の疵データが未だ残っているか
否かが判定される(ステップS36)。他の疵データが
ある場合には、ステップS30からの処理が繰り返され
る。他の疵データがない場合には、ステップS38に進
んで、研削砥石50が待機位置に復帰させられる。同時
に、研削の完了したスラブが搬出される(S42)。次
に、搬入待ちのスラブが残っているか否かが判定される
(ステップS40)。搬入待ちのスラブがある場合に
は、ステップS14〜S38の処理が繰り返される。搬
入待ちのスラブがない場合には、自動運転は終了する
(ステップS44)。このようにして、本実施例の疵取
り研削ライン2においては、マーク読取り装置6からス
ラブSの表面の疵の情報を入力して、この情報に基づい
て研削制御装置80によって研削条件が決定され、自動
的に疵の研削除去が行われる。
研削条件決定の内容について、すなわち(研削パターン
及び)具体的な研削条件を決定する手順について、図1
3〜図18のフローチャートを参照しつつ説明する。図
13〜図18は、研削条件を決定する手順を示すフロー
チャートである。図13〜図18のフローチャートで示
される制御プログラムも、図5の研削制御装置80のC
PU82,RAM86上において実行される。図13の
ステップS50で制御が開始されると、まずマーク読取
り装置6からの入力情報が受信され(ステップS5
2)、スラブ厚さTが読み込まれる(ステップS5
4)。続いて、図11で決定された下降ストロークZX
分だけ研削ユニットが下降する(ステップS56)。そ
して、疵No.の順番に疵データが解析される(ステッ
プS58)。
行われる(ステップS60,S62,S64,S7
2)。そして、X軸方向に長い線状疵の場合には研削パ
ターン1の変角90度横行パス回数研削が選択される
(ステップS66)。一方、X軸方向に長い線状疵の場
合には研削パターン2の変角90度横行ピッチ研削が選
択され(ステップS68)、また点状疵の場合には研削
パターン3の変角90度揺動研削が指定される(ステッ
プS70)。さらに、Y軸方向に長い面積疵の場合には
研削パターン4の変角65度走行ピッチ研削が選択され
(ステップS74)、Y軸方向に長い線状疵の場合には
研削パターン5の変角65度走行パス回数研削が指定さ
れる(ステップS76)。
て、さらに具体的な研削条件が、図14〜図18のフロ
ーチャートに示される手順に従って決定される。図14
は、研削パターン1(変角90度横行パス回数研削)に
ついての研削条件を決定する手順を示している。図13
のステップS66で研削パターン1が選択されると、図
14のステップS80へ移行し、まず幅送りピッチ=0
の条件が入力される。研削パターン1は線状疵を対象と
する往復研削であり、ピッチ送りは行われないからであ
る。また、研削負荷として、PLC(定負荷)100%
の条件が入力される。このように研削負荷を定負荷で規
定するのは、研削砥石の切れ味は時々刻々変化するた
め、定加重とすると研削ムラが生じ易いためである。続
いて、ステップS82において研削速度が決定される。
この研削速度の値は、標準となる鋼材の研削速度16m
/minに、鋼種係数を乗じて算出される。鋼種係数
は、鋼材の種類による削り易さの違いを示す係数であ
り、標準となる鋼材について1.0として、それより硬
く削りにくい鋼材については0.0〜1.0の間の値
が、また削り易い鋼材については1.0以上の値が用い
られる。
3のステップS52で入力された疵のデータに基づい
て、疵の深さに応じて研削パスの回数が決定される。す
なわち、ステップS84で疵の深さCが1.0mm以下
か否かが判定され、C≦1.0mmであれば、ステップ
S86で研削パス回数=1回と決定される。一方、C>
1.0mmであればステップS88へ移行して、疵の深
さCが1.5mm以下か否かが判定される。以下、同様
にして、疵の深さCが0.5mm刻みで判定され、疵の
深さに応じた研削パス回数が割り当てられる(ステップ
S84〜ステップS114)。以上で、(スラブSの厚
さ,幅,長さ等のデータに加えて、)研削パターン及び
研削負荷,研削速度,研削パス回数の条件が全て決定さ
れたので、ステップS118で図12のメインルーチン
へ復帰し、前述したステップS26以降の制御が行われ
る。なお、疵の深さCが4.5mmを越えている場合に
は、データ異常と判定され(ステップS116)、研削
装置8の制御が中断されて、オペレータによる点検が行
われる。
ッチ研削)の場合の研削条件決定の手順について、図1
5のフローチャートを参照して説明する。図13のステ
ップS68で研削パターン2が選択されると、図15の
ステップS120へ移行し、幅送りピッチが25mmに
設定され、研削負荷としてPLC(定負荷)100%の
条件が入力される。続いて、ステップS122において
研削速度が決定される。この研削速度の値は、研削パタ
ーン1と同様に、標準となる鋼材の研削速度16m/m
inに、鋼種係数を乗じて算出される。次に、ステップ
S124以降において、疵の深さに応じて研削層数が決
定される。すなわち、ステップS124で疵の深さCが
1.0mm以下か否かが判定され、C≦1.0mmであ
ればステップS126で研削層数=1と決定され、C>
1.0mmであればステップS128へ移行する。以
下、研削パターン1と同様にして、疵の深さCが0.5
mm刻みで判定されて疵の深さに応じた研削層数が割り
当てられ(ステップS124〜ステップS154)、そ
の後図12のメインルーチンへ復帰する(ステップS1
58)。疵の深さC>4.5mmの場合にはデータ異常
と判定され(ステップS116)、研削装置8の制御が
中断される。
削)の場合の研削条件決定の手順について、図16
(A)のフローチャートを参照して説明する。図13の
ステップS70で研削パターン3が選択されると、図1
6のステップS160へ移行し、まず研削負荷としてP
LC(定負荷)80%の条件が入力される。(研削パタ
ーン3は揺動研削であるため、幅送りピッチ,研削速度
の決定は行われない。)次に、ステップS162以降に
おいて、疵の深さに応じて揺動パス回数が決定される。
すなわち、ステップS162で疵の深さCが1.0mm
以下か否かが判定され、C≦1.0mmであればステッ
プS164で揺動パス回数=1と決定され、C>1.0
mmであればステップS166へ移行する。以下同様に
して、疵の深さCが0.5mm刻みで判定されて疵の深
さに応じた揺動パス回数が割り当てられ(ステップS1
62〜ステップS192)、その後図12のメインルー
チンへ復帰する(ステップS196)。疵の深さC>
4.5mmの場合にはデータ異常と判定されるのは、研
削パターン1,2と同様である(ステップS194)。
(B)を参照して説明する。図16(B)に示されるよ
うに、研削砥石50は、最初スラブ表面に対して直立し
た状態から、左右に振り子運動をして、揺動研削が行わ
れる。このため揺動パス回数としては最初の左方向への
揺動は数えず、研削砥石50が左に振れた状態から揺動
パス回数をカウントする。従って図16(B)に示され
るように、揺動パス回数=1の場合は、実際には研削砥
石50は一往復半揺動することになり、揺動パス回数=
2〜5の場合についても同様である。さらに、図13の
ステップS74で研削パターン4が選択されると図17
のステップS200へ移行し、図13のステップS76
で研削パターン5が選択されると図18のステップS2
40へ移行して、研削条件の決定が行われる。図17,
図18のフローチャートにおける手順は、図14,図1
5のフローチャートにおけるのと同様である(ステップ
S200〜ステップS238,ステップS240〜ステ
ップS278)。
削ライン2においては、マーク読取り装置6からスラブ
Sの表面の疵の情報を入力して、この情報に基づいて研
削制御装置80によって研削条件を決定して、自動的に
疵の研削除去を行う。これによって、研削工程における
オペレータによる作業が不要となり、多大な人的労力や
劣悪な作業環境といった問題点が解決される。
削装置を普通鋼スラブの表面疵の研削工程に適用した場
合について説明したが、その他のいかなる材料の表面疵
の研削にも適用することができる。例えば、炭素鋼等の
鋳造物、アルミニウム合金やマグネシウム合金等の非鉄
鋳物、陶磁器等のセラミックス、木材、プラスティック
やゴム等のような、表面に存在する疵を研削して除去で
きる素材についても、同様に適用できる。また、研削砥
石50についても通常の砥石に限られることなく、研削
対象となるワークの材質に応じて、例えばダイヤモンド
やCBN(Cubic Boron Nitride)等の砥粒や、ビトリ
ファイド砥石, レジノイド砥石, ゴム砥石, 等で形成さ
れた研削工具等の、他の研削材を用いることもできる。
また、本実施例では、ワーク表面の疵についての情報を
出力する疵情報入力手段としてマーク読取り装置6,1
06を用いた場合について説明したが、超音波探傷装置
等の探傷装置を始めとするその他の疵情報入力手段を用
いても良い。さらに、本実施例における幅送りピッチ,
研削負荷,研削速度,鋼種係数,研削パス回数,研削層
数等の値は一例を示すものであり、研削されるスラブの
大きさや研削砥石の厚さ・径等の条件に応じて、種々の
適切な値を選定できる。疵取り用研削装置のその他の部
分の構造,形状,大きさ,配置,数,材質等について
も、本実施例に限定されるものではない。
参照しつつ説明する。図19は、疵取り用研削装置の実
施例2としての疵取り研削ライン202の全体構成を示
す平面図である。図19に示されるように、この疵取り
研削ライン202は、ローラーテーブル204とこのロ
ーラーテーブル204に沿って設置された探傷用カメラ
206及び研削装置208を中心として構成されてい
る。本実施例においては、実施例1における常温に近い
温度の普通鋼スラブ(以下、「低温スラブ」という。)
Sと異なり、赤熱状態の高温スラブHSを研削対象のワ
ークとしている。この高温スラブHSは連続鋳造法で製
造され、ガス切断された直後の赤熱状態のスラブ鋼材で
ある。このため、本実施例では疵情報入力手段として、
赤熱状態の鋼材の表面疵を濃度差として検出できる特殊
な探傷用カメラ206が使用されている。高温スラブH
Sは、ローラーテーブル204によって図19の左方か
ら搬入され、探傷用カメラ206で表面疵が検出され
る。検出された疵データに基づいて研削装置208によ
って高温スラブHSの表面疵が研削され、図19の右方
へ搬出される。
8,108と同様に、ローラーテーブル204に沿って
敷設された一対のレール220,228上を、台車24
2が走行して移動する。台車242には、台車242の
移動方向と直角方向に一対のレール212,216が固
定されており、これらのレール212,216上をキャ
リア230が移動する。キャリア230には研削砥石2
50が取り付けられており、研削砥石250の回転用モ
ータを始めとして、研削砥石昇降用シリンダ,回転用モ
ータ,揺動用シリンダ,研削押付用シリンダ,回動用シ
リンダ(いずれも図示省略)が設けられている。このよ
うな研削砥石250の移動機構や移動量の測定機構及び
研削制御装置の構成等については実施例1と同様であ
り、詳しい説明は省略する。但し、赤熱状態の高温スラ
ブHSの端面を測定するためには通常の光電スイッチは
使用できないため、レーザ検出器258によってスラブ
基準端面の検出を行っている。研削砥石250の径の測
定用としては、実施例1と同様に光電スイッチ256が
用いられている。
の表面温度を測定するための放射温度計260と、高温
スラブHSの側面の直線度を測定するキャンバ計262
を備えている。放射温度計260は台車242の下面に
下方を向いて取り付けられ、キャンバ計262は水平方
向(図19の下方)を向いて取り付けられている。鋼材
の削り易さは温度によって変化し、高温になるほど削れ
易くなる。そこで、放射温度計260で高温スラブHS
の表面温度を測定することによって、測定温度に応じた
適切な研削速度,研削負荷を設定することができる。か
かる測定温度に応じた研削条件を、実施例1の図14〜
図18で説明した鋼種係数と同様に取り扱うこともでき
る。キャンバ計262は研削装置208と一体にスライ
ドし、高温スラブHSの一方の側面HS2の各点につい
て、直線からのずれの大きさを測定する。探傷用カメラ
206から入力される疵位置のデータは、この側面HS
2からの距離によって与えられるため、直線からずれて
いる点に関しては、ずれ量に応じて疵位置のデータの補
正が行われる。これらの放射温度計260及びキャンバ
計262は、常に研削砥石250よりも早く高温スラブ
HSに接近して測定できるように、いずれも研削砥石2
50より図の右方に取り付けられている。
るように、実施例1と異なり、研削砥石250を変角9
0度または変角15度に向けて、研削が行われる。本実
施例のスラブHSにおいては長手方向に沿った中央部分
が凹んでいる場合が多いため、この凹部の表面疵を効果
的に除去するために、変角15度の研削を行うものであ
る。凹部以外の表面疵については、高温スラブHSの長
手方向(台車242の走行方向)の研削は変角90度で
行われる。また、高温スラブHSの長手方向と直交する
方向(キャリア230の走行方向)の研削は、変角15
度で行われる。
ローラーテーブル204で搬入されると、まず探傷用カ
メラ206で表面疵が検出され、検出された疵データは
研削装置208の研削制御装置に伝送される。高温スラ
ブHSはさらに研削装置208の下の所定位置HS1ま
で搬送されて、ローラーテーブル204が一旦停止す
る。このとき、レーザ検出器258によって、高温スラ
ブHSの基準端面の検出が行われる。この位置HS1に
おいて、まず放射温度計260によって高温スラブHS
の表面温度が測定される。続いて、台車242がレール
220,228上を図の右方へ移動して、この移動に伴
ってキャンバ計262によって高温スラブHSの側面の
直線度が測定される。これらの測定データも研削装置2
08の研削制御装置に伝送され、研削速度や疵位置のデ
ータの補正が行われる。その後、研削砥石250が台車
242,キャリア230によって移動しつつ、高温スラ
ブHSの研削が行われる。
イン202においては、高温スラブHSの表面温度や側
面の撓み等をも測定して研削条件を決定することによっ
て、より効率的かつ精密な研削を行うことができる。さ
らに本実施例に固有の効果として、高温スラブHSを長
手方向に搬送するローラーテーブル204を跨いで研削
装置208を設置しているため、スラブSを長手方向と
直角に搬送するチェーンコンベア4を跨いで設置した実
施例1の研削装置8と比較して研削装置の幅が狭くて済
むという利点がある。
の疵の情報を入力してこの情報に基づいて研削条件を決
定して自動的に疵の研削除去を行う疵取り用研削装置を
創出したために、研削工程におけるオペレータによる作
業が不要となり、多大な人的労力や劣悪な作業環境とい
った問題点が解決される。これによって、ワーク表面の
疵の除去を効率的に行うことができる極めて実用的な疵
取り用研削装置となる。
情報入力手段からワーク表面に存在する疵の位置,個
数,深さ及び鋼種係数についての情報を入力する疵取り
用研削装置を創出したために、疵の位置,個数に応じて
研削条件決定手段によって砥石移動機構による研削砥石
の移動条件が、また疵の深さに応じて研削条件決定手段
によって研削砥石による研削回数等の条件が適切に決定
され、さらに鋼種係数に応じて適切な研削条件が決定さ
れる。これによって、適切な研削条件による自動研削を
行うことができる。
入力手段からワーク表面の温度及び/またはワーク形状
の歪みについての情報を入力する疵取り用研削装置を創
出したために、疵の位置,個数,深さ,鋼種係数のみな
らず、ワーク表面の温度或いはワーク形状の歪みに応じ
て、さらに適切な研削条件が決定される。これによっ
て、より適切な研削条件による自動研削を行うことがで
きる。
ーク表面に存在する疵の方向及び種類に応じて研削砥石
がワークに対してなす角度を指定する疵取り用研削装置
を創出したために、疵の方向及び種類に応じて最も効率
良くかつ良好な研削面が得られるように研削砥石を移動
させて研削が行われる。これによって、より効率的かつ
適切な自動研削を行うことが可能になる。
ワーク表面に存在する疵の方向及び種類に応じて砥石移
動機構による研削砥石の移動パターンを決定する疵取り
用研削装置を創出したために、疵の方向及び種類に応じ
て最も効率良く、また良好な研削面が得られる研削砥石
の移動パターンを短時間で決定することができる。これ
によって、効率的かつ適切な自動研削を行うことができ
る。
石を疵の種類に応じた動作パターンで動作させて研削を
行う疵取り用研削装置を創出したために、疵の種類に応
じて必要最小限の研削によって疵を除去することができ
る。これによって、より効率の良い自動研削が可能にな
る。
に示す概念図である。
体構成を示す平面図である。
図である。
図である。
装置の構成を示すブロック図である。
を示す図である。
を示す図である。
の指定方法を示す図である。
(研削パターン)を示す図である。
法(研削パターン)を示す図である。
石の高さの制御方法を示す図である。
御の手順を示すフローチャートである。
件の決定の手順を示すフローチャートである。
の決定の手順を示すフローチャートである。
の決定の手順を示すフローチャートである。
の決定の手順を示すフローチャートである。
の決定の手順を示すフローチャートである。
の決定の手順を示すフローチャートである。
す平面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 ワーク表面の疵を研削砥石で研削して除
去する疵取り用研削装置であって、 前記ワーク表面に存在する疵についての情報を入力する
疵情報入力手段と、 該疵情報入力手段から入力された情報に基づいて前記疵
を除去するための研削の条件を決定する研削条件決定手
段と、 該研削条件決定手段で決定された条件に基づいて前記研
削砥石による研削を行うための制御信号を出力する研削
制御手段と、 該研削制御手段から出力された制御信号に基づいて前記
研削砥石を移動させて前記ワーク表面の研削を行う砥石
移動機構、とを有することを特徴とする疵取り用研削装
置。 - 【請求項2】 前記疵情報入力手段は、前記ワーク表面
に存在する疵の位置,個数,深さ及び鋼種係数について
の情報を入力することを特徴とする請求項1に記載され
た疵取り用研削装置。 - 【請求項3】 前記疵情報入力手段は、前記ワーク表面
の温度及び/またはワーク形状の歪みについての情報を
入力することを特徴とする請求項1または2に記載され
た疵取り用研削装置。 - 【請求項4】 前記研削条件決定手段は、前記ワーク表
面に存在する疵の方向及び種類に応じて前記研削砥石が
前記ワークに対してなす角度を指定することを特徴とす
る請求項1,2または3に記載された疵取り用研削装
置。 - 【請求項5】 前記研削条件決定手段は、前記ワーク表
面に存在する疵の方向及び種類に応じて前記砥石移動機
構による前記研削砥石の移動パターンを決定することを
特徴とする請求項1,2,3または4に記載された疵取
り用研削装置。 - 【請求項6】 前記研削条件決定手段は、前記疵情報入
力手段から出力された情報に基づいて前記ワーク表面に
存在する疵が面積疵,線状疵,点状疵のいずれかを判別
する疵種類判別手段を備えており、面積疵と判別された
場合は前記研削砥石をピッチ移動させ、線状疵と判別さ
れた場合は前記研削砥石を往復移動させ、点状疵と判別
された場合は前記研削砥石を揺動させるように前記研削
条件を決定することを特徴とする請求項1,2,3,4
または5に記載された疵取り用研削装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6101136A JP3020800B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 疵取り用研削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6101136A JP3020800B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 疵取り用研削装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07308852A true JPH07308852A (ja) | 1995-11-28 |
JP3020800B2 JP3020800B2 (ja) | 2000-03-15 |
Family
ID=14292672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6101136A Expired - Lifetime JP3020800B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 疵取り用研削装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3020800B2 (ja) |
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