JPH07303587A - 床掃除用起毛布ローラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 床上をころがす時、横方向に動こうとする掃
除用起毛布ローラの、横方向に動こうとする性質を取り
除くことを目的とする。 【構成】 ローラの軸側面に起毛布を順方向，逆方向
（織り方向に対して順逆を表わす）交互に巻きつけ、ロ
ーラが床に接触する起毛布の順方向に巻きつけた部分の
面積と、逆方向に巻きつけた部分の面積がほぼ等しくな
っていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、床掃除に使用する起毛
布ローラに関する。

【０００２】

【従来の技術】起毛布は、その製造工程を終った時、必
ず方向性を持っており、これを円筒状の軸に巻きつけた
ローラを、床上で回転させると、起毛の持つ方向性によ
り、軸方向に動こうとする力が発生する。

【０００３】この問題を解決するため、従来起毛を一方
方向に完全にねかせる等の対策がとられている。

【０００４】

【解決しようとする課題】従来の対策方法では、起毛本
来の特徴を弱めるという欠点を持っている。

【０００５】本発明は、起毛本来の特徴を持ったまま、
ローラの軸方向に動こうとする力が発生しない床掃除用
起毛布ローラを得ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、起毛布を順方向、逆方向（織り方向に
対して順．逆を表す）交互にローラ軸側面に巻きつけ、
床に接触する順方向部分と、逆方向部分が、ほぼ同じ面
積になるようにする。

【０００７】

【作用】起毛布を巻きつけたローラを床上で回転させる
と、起毛のもつ方向性のため、横方向に動こうとする力
が発生するが、順方向と逆方向交互に巻きつけることに
より、力の方向が逆になり、且つそれぞれの面積をほぼ
等しくすることにより、全体として横方向の力はなくな
る。

【０００８】

【実施例１】図−１，２に実施例１を示す。図−１に示
すように基布１からからたんざく状に切り取った同一形
状の起毛布を、図２に示すように、ローラ側面に順方
向，逆方向交互に巻きつける。図では、２枚ずつになっ
ているが、１枚ずつでも、３枚ずつでもよい。

【０００９】

【実施例２】図−３，４，５に実施例２を示す。図−３
に示すように、細長く切り取った起毛布を図−４のよう
に、片方は順方向に、もう一方は逆方向にして並べ、図
−５のように、軸に対して斜めにして巻きつけることに
より、順方向，逆方向各１枚の一組の起毛布で、ローラ
全体を巻きつける。

【００１０】

【効果】どちらの実施例も、起毛布を巻きつけたローラ
の床に接触する部分の、順方向部分と逆方向部分の面積
がほぼ等しいので、起毛布の毛による方向性がどちらを
向いていても、軸方向の力が発生することはない。

【図面の簡単な説明】

【図 １】 実施例１の起毛布の素材の切り取りを示
す。 １．基布

【図 ２】 実施例１の起毛布の巻きつけ方を示す。
図中の記号は図−１の記号と対応する。

【図 ３】 実施例２の起毛布の切り取り方を示す。

【図 ４】 実施例２の起毛布の並べ方を示す。図中
の記号は図−３の記号と対応する。

【図 ５】 実施例２のローラ側面の巻きつけ方を示
す。図中の記号は図−３，４の記号と対応する。

【図 ６】 実施例２のローラを組み込んだ掃除機用
吸口の下面を示す。 ２．掃除機用吸口 ３．起毛布ローラ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 起毛布を順目逆目交互に、同筒状の軸に
   はり付け、軸のすべての回転角において、順目部分と逆
   目部分の面積がほぼ等しくなるようにした掃除用ローラ