JPH07303070A - ダブルトーク検出方法 - Google Patents
ダブルトーク検出方法Info
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- JPH07303070A JPH07303070A JP11763694A JP11763694A JPH07303070A JP H07303070 A JPH07303070 A JP H07303070A JP 11763694 A JP11763694 A JP 11763694A JP 11763694 A JP11763694 A JP 11763694A JP H07303070 A JPH07303070 A JP H07303070A
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Links
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Landscapes
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 遠端話者と近端話者との送話レベル差が比較
的大きい場合でも、正確にダブルトークの有無を検出で
きるようにすること。 【構成】 デジタル回線を通じて送られる遠端話者の音
声とアナログ回線からの近端話者の音声とを伝送する電
話回線網に設けられるエコーキャンセラに適用されるダ
ブルトーク検出方法において、エコーキャンセラからハ
イブリッド回路に送出される遠端話者の音声に対応した
第1の音声信号とハイブリッド回路を介してエコーキャ
ンセラに入力される近端話者の音声に対応した第2の音
声信号の各々から所定の分析パラメータを抽出し、その
両者の分析パラメータの変動の相関値を算出し、当該相
関値に基づきダブルトークの有無を検出した。この場
合、上記の両者の分析パラメータ間の相関値が所定の閾
値より低くなった場合に、ダブルトークが発生したと判
断する。
的大きい場合でも、正確にダブルトークの有無を検出で
きるようにすること。 【構成】 デジタル回線を通じて送られる遠端話者の音
声とアナログ回線からの近端話者の音声とを伝送する電
話回線網に設けられるエコーキャンセラに適用されるダ
ブルトーク検出方法において、エコーキャンセラからハ
イブリッド回路に送出される遠端話者の音声に対応した
第1の音声信号とハイブリッド回路を介してエコーキャ
ンセラに入力される近端話者の音声に対応した第2の音
声信号の各々から所定の分析パラメータを抽出し、その
両者の分析パラメータの変動の相関値を算出し、当該相
関値に基づきダブルトークの有無を検出した。この場
合、上記の両者の分析パラメータ間の相関値が所定の閾
値より低くなった場合に、ダブルトークが発生したと判
断する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動通信網や長距離電
話回線網におけるエコーキャンセルの際に行われるダブ
ルトークの検出方法に関する。
話回線網におけるエコーキャンセルの際に行われるダブ
ルトークの検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】海底ケーブルあるいは通信衛星などを経
由する長距離電話回線では、一般に両端に接続される加
入者線は2線式であり、中間の長距離伝送部分は信号増
幅などのために4線式となっている。同様に、移動電話
(又は、セルラーホーン(cellular phon
e))を用いた移動通信網では、固定側アナログ電話の
加入者線は2線式であり、移動電話の端末から交換機等
に至る部分は4線式となっている。この場合、2線と4
線との接続部分には、4線/2線の変換を行うためのハ
イブリッド回路が設けられている。このハイブリッド回
路は、2線式回線のインピーダンスと整合するように設
計されるが、常に良好な整合を得ることは困難であるた
め、ハイブリッド回路の4線入力側へ到来した受信信号
が4線出力側へ漏洩し、いわゆるエコーが発生する。か
かるエコーは、送話者の音声より低レベルで、なおか
つ、一定時間遅延して送話者に到達するため、通話障害
が生ずる。このようなエコーによる通話障害は、信号伝
搬時間が長くなるに従って顕著になる。特に、移動電話
による移動通信の場合は、交換機等までの無線通信区間
において各種の処理を行うため信号の遅延量が多く、エ
コーによる通話障害が特に問題となる。
由する長距離電話回線では、一般に両端に接続される加
入者線は2線式であり、中間の長距離伝送部分は信号増
幅などのために4線式となっている。同様に、移動電話
(又は、セルラーホーン(cellular phon
e))を用いた移動通信網では、固定側アナログ電話の
加入者線は2線式であり、移動電話の端末から交換機等
に至る部分は4線式となっている。この場合、2線と4
線との接続部分には、4線/2線の変換を行うためのハ
イブリッド回路が設けられている。このハイブリッド回
路は、2線式回線のインピーダンスと整合するように設
計されるが、常に良好な整合を得ることは困難であるた
め、ハイブリッド回路の4線入力側へ到来した受信信号
が4線出力側へ漏洩し、いわゆるエコーが発生する。か
かるエコーは、送話者の音声より低レベルで、なおか
つ、一定時間遅延して送話者に到達するため、通話障害
が生ずる。このようなエコーによる通話障害は、信号伝
搬時間が長くなるに従って顕著になる。特に、移動電話
による移動通信の場合は、交換機等までの無線通信区間
において各種の処理を行うため信号の遅延量が多く、エ
コーによる通話障害が特に問題となる。
【0003】上記のエコーを阻止する装置としてエコー
サプレッサやエコーキャンセラがある。図2は、移動通
信網に用いられるエコーキャンセラの概略構成を示す。
ここに示されるエコーキャンセラ1は、ハイブリッド回
路2の前段に設けられている。この図では、通常のアナ
ログ電話の加入者を近端話者といい、移動電話などの加
入者を遠端話者という。また、エコーキャンセラ1に入
力される遠端音声信号をRin、エコーキャンセラ1か
ら出力される遠端音声信号をRout、また、エコーキ
ャンセラ1に入力される近端音声信号をSin、エコー
キャンセラ1から出力される近端音声信号をSoutで
示す。
サプレッサやエコーキャンセラがある。図2は、移動通
信網に用いられるエコーキャンセラの概略構成を示す。
ここに示されるエコーキャンセラ1は、ハイブリッド回
路2の前段に設けられている。この図では、通常のアナ
ログ電話の加入者を近端話者といい、移動電話などの加
入者を遠端話者という。また、エコーキャンセラ1に入
力される遠端音声信号をRin、エコーキャンセラ1か
ら出力される遠端音声信号をRout、また、エコーキ
ャンセラ1に入力される近端音声信号をSin、エコー
キャンセラ1から出力される近端音声信号をSoutで
示す。
【0004】図2に示すエコーキャンセラ1は、エコー
パス推定/疑似エコー生成回路3、制御装置4、加算器
5及び非線形処理回路6より構成される。ここで、エコ
ーパス推定/疑似エコー生成回路3は、遠端音声入力R
inと近端音声入力Sinを基に、ハイブリッド回路2
の応答特性を検出し、以って、エコーパス(即ち、エコ
ーが伝搬する線路)を推定する。次に、その推定結果と
遠端音声入力Rinとの畳み込み演算によって、予想さ
れるハイブリッド回路2からのエコー(即ち、疑似エコ
ー)を生成する。加算器5において、この疑似エコーが
近端音声入力Sinから減算され、以って、エコーが打
ち消される。上記のエコーパス推定方法としては、適応
アルゴリズムの中で比較的演算量が少なく、良好な収束
特性をもつ学習同定法が用いられる。
パス推定/疑似エコー生成回路3、制御装置4、加算器
5及び非線形処理回路6より構成される。ここで、エコ
ーパス推定/疑似エコー生成回路3は、遠端音声入力R
inと近端音声入力Sinを基に、ハイブリッド回路2
の応答特性を検出し、以って、エコーパス(即ち、エコ
ーが伝搬する線路)を推定する。次に、その推定結果と
遠端音声入力Rinとの畳み込み演算によって、予想さ
れるハイブリッド回路2からのエコー(即ち、疑似エコ
ー)を生成する。加算器5において、この疑似エコーが
近端音声入力Sinから減算され、以って、エコーが打
ち消される。上記のエコーパス推定方法としては、適応
アルゴリズムの中で比較的演算量が少なく、良好な収束
特性をもつ学習同定法が用いられる。
【0005】上記の学習ができるための条件として、以
下のものが必要とされる。 エコーが近端音声入力Sinとして返ってくるだけの
レベルの遠端音声出力Routが存在すること、換言す
れば、遠端話者が送話状態にあること。 近端音声入力Sinがエコーのみ(もしくはエコーと
白色雑音)から構成されていること、換言すれば、近端
話者が送話状態にないこと。
下のものが必要とされる。 エコーが近端音声入力Sinとして返ってくるだけの
レベルの遠端音声出力Routが存在すること、換言す
れば、遠端話者が送話状態にあること。 近端音声入力Sinがエコーのみ(もしくはエコーと
白色雑音)から構成されていること、換言すれば、近端
話者が送話状態にないこと。
【0006】一方、遠端話者が無送話状態のとき、並び
に、遠端話者と近端話者とが同時通話の状態(この状態
をダブルトークという。)では、エコーパス推定の誤学
習を招く恐れがあるため、学習機能をOFFにする必要
がある。
に、遠端話者と近端話者とが同時通話の状態(この状態
をダブルトークという。)では、エコーパス推定の誤学
習を招く恐れがあるため、学習機能をOFFにする必要
がある。
【0007】ところで、伝送回線ではデジタル信号の伝
送が行われ、かかるデジタル信号の処理を行うエコーキ
ャンセラ1とアナログ回線への変換を行うハイブリッド
回路2との間ではD/A変換(一般には、μ−LAW変
換)が行われる。このため、遠端音声出力Routと近
端音声入力Sinとの間では非線形特性の関係が成立す
ることとなり、エコーパス推定/疑似エコー生成回路3
等による線形演算のみでは完全なエコーキャンセルを行
うことができない。このため、キャンセルしきれないエ
コー成分が発生してしまう。かかるエコー成分(「残留
エコー」という。)を消去するため、非線形処理回路6
が設けられている。この非線形処理回路6は、非線形ス
イッチング操作を行う。即ち、近端音声出力Soutが
エコーのみによって構成されている場合、すなわち遠端
話者だけが送話状態にある場合(この場合を「遠端話者
シングルトーク」という。)には、近端音声出力Sou
tの伝送を阻止するようスイッチング操作を行うか、或
いは、近端音声出力Soutを疑似雑音に置き換えるよ
うな操作を行う。
送が行われ、かかるデジタル信号の処理を行うエコーキ
ャンセラ1とアナログ回線への変換を行うハイブリッド
回路2との間ではD/A変換(一般には、μ−LAW変
換)が行われる。このため、遠端音声出力Routと近
端音声入力Sinとの間では非線形特性の関係が成立す
ることとなり、エコーパス推定/疑似エコー生成回路3
等による線形演算のみでは完全なエコーキャンセルを行
うことができない。このため、キャンセルしきれないエ
コー成分が発生してしまう。かかるエコー成分(「残留
エコー」という。)を消去するため、非線形処理回路6
が設けられている。この非線形処理回路6は、非線形ス
イッチング操作を行う。即ち、近端音声出力Soutが
エコーのみによって構成されている場合、すなわち遠端
話者だけが送話状態にある場合(この場合を「遠端話者
シングルトーク」という。)には、近端音声出力Sou
tの伝送を阻止するようスイッチング操作を行うか、或
いは、近端音声出力Soutを疑似雑音に置き換えるよ
うな操作を行う。
【0008】制御装置4は、エコーパス推定/疑似エコ
ー生成回路3及び非線形処理回路6の制御を行う。即
ち、遠端者の無送話状態の検出、或いは、ダブルトーク
の検出を行い、エコーパス推定の学習機能のON/OF
F制御を行うとともに、遠端話者シングルトークの検出
を行い、非線形処理回路6のスイッチング操作の制御を
行う。
ー生成回路3及び非線形処理回路6の制御を行う。即
ち、遠端者の無送話状態の検出、或いは、ダブルトーク
の検出を行い、エコーパス推定の学習機能のON/OF
F制御を行うとともに、遠端話者シングルトークの検出
を行い、非線形処理回路6のスイッチング操作の制御を
行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記制御装
置4で行われるダブルトークの検出方法として、従来
は、遠端音声出力Routと近端音声入力Sinとの電
力比を用い、これが予想されるエコーレベル(例えば、
CCITT規格で定められた最大エコーレベル−6d
B)を超えた場合に、ダブルトークが発生したと判断さ
れていた。しかし、この従来のダブルトーク検出方法で
は、検出が遅れてしまうという問題点がある。即ち、ダ
ブルトーク発生当初において十分なレベル差がない場
合、ダブルトークが検出されず、レベル差が一定値を超
えた場合にのみダブルトークが検出されるため、結果的
に、ダブルトーク検出がタイミング良く行われないとい
う欠点がある。また、遠端話者及び近端話者の両者の送
話レベルが大きく異なる場合にもダブルトークを効果的
に検出できないという問題点もある。即ち、近端話者の
送話レベルが遠端話者の送話レベルに比べて低い場合、
エコーレベルと近端話者の送話レベルとの差が十分に現
れず、その場合には、ダブルトークの検出が困難とな
る。
置4で行われるダブルトークの検出方法として、従来
は、遠端音声出力Routと近端音声入力Sinとの電
力比を用い、これが予想されるエコーレベル(例えば、
CCITT規格で定められた最大エコーレベル−6d
B)を超えた場合に、ダブルトークが発生したと判断さ
れていた。しかし、この従来のダブルトーク検出方法で
は、検出が遅れてしまうという問題点がある。即ち、ダ
ブルトーク発生当初において十分なレベル差がない場
合、ダブルトークが検出されず、レベル差が一定値を超
えた場合にのみダブルトークが検出されるため、結果的
に、ダブルトーク検出がタイミング良く行われないとい
う欠点がある。また、遠端話者及び近端話者の両者の送
話レベルが大きく異なる場合にもダブルトークを効果的
に検出できないという問題点もある。即ち、近端話者の
送話レベルが遠端話者の送話レベルに比べて低い場合、
エコーレベルと近端話者の送話レベルとの差が十分に現
れず、その場合には、ダブルトークの検出が困難とな
る。
【0010】上記のダブルトーク検出の精度の低さは、
エコーパス推定の誤学習を招く恐れがある。かかる誤学
習が起こった場合、エコーキャンセル機能が低下するの
みならず、誤った疑似エコーを発生することにより異音
が遠端話者等に伝送されてしまうという不具合も生ず
る。
エコーパス推定の誤学習を招く恐れがある。かかる誤学
習が起こった場合、エコーキャンセル機能が低下するの
みならず、誤った疑似エコーを発生することにより異音
が遠端話者等に伝送されてしまうという不具合も生ず
る。
【0011】本発明は、このような背景に鑑みなされた
もので、遠端音声信号と近端音声信号とに含まれる分析
パラメータ間の相関度に基づきダブルトークの有無を判
断することにより、正確にダブルトークの検出を行うダ
ブルトーク検出方法を提供することを目的とする。
もので、遠端音声信号と近端音声信号とに含まれる分析
パラメータ間の相関度に基づきダブルトークの有無を判
断することにより、正確にダブルトークの検出を行うダ
ブルトーク検出方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、4線路を通じて送られる
音声と2線路を通じて送られる音声との間の伝送を行う
電話回線網に設けられるエコーキャンセラに適用される
ダブルトーク検出方法において、4線路側の音声に対応
する第1の音声信号と2線路側の音声に対応する第2の
音声信号の各々から分析パラメータを抽出/解析し、両
者の分析パラメータの変動の相関値を算出し、前記相関
値に基づきダブルトークの有無を判断することを特徴と
する。
に、請求項1に記載の発明は、4線路を通じて送られる
音声と2線路を通じて送られる音声との間の伝送を行う
電話回線網に設けられるエコーキャンセラに適用される
ダブルトーク検出方法において、4線路側の音声に対応
する第1の音声信号と2線路側の音声に対応する第2の
音声信号の各々から分析パラメータを抽出/解析し、両
者の分析パラメータの変動の相関値を算出し、前記相関
値に基づきダブルトークの有無を判断することを特徴と
する。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、4線路を
通じて送られる音声と2線路を通じて送られる音声との
間の伝送を行う電話回線網に設けられるエコーキャンセ
ラに適用されるダブルトーク検出方法において、4線路
側の音声に対応する第1の音声信号と2線路側の音声に
対応する第2の音声信号の各々から分析パラメータを抽
出/解析し、両者の分析パラメータの変動の相関値を算
出し、前記相関値と所定の閾値とを比較し、当該比較結
果に基づきダブルトークの有無を判断することを特徴と
する。
通じて送られる音声と2線路を通じて送られる音声との
間の伝送を行う電話回線網に設けられるエコーキャンセ
ラに適用されるダブルトーク検出方法において、4線路
側の音声に対応する第1の音声信号と2線路側の音声に
対応する第2の音声信号の各々から分析パラメータを抽
出/解析し、両者の分析パラメータの変動の相関値を算
出し、前記相関値と所定の閾値とを比較し、当該比較結
果に基づきダブルトークの有無を判断することを特徴と
する。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の発明において、前記分析パラメータは
音声ピッチであることを特徴とする。
請求項2に記載の発明において、前記分析パラメータは
音声ピッチであることを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1〜3に記載の発明においては、遠端話
者の音声と近端話者の音声とに各々含まれる所定の分析
パラメータの変動の相関値に基づきダブルトークの有無
を判断することとしたので、上記両者の送話レベルの差
が比較的大きい場合でも、正確にダブルトークの有無を
判断することができる。
者の音声と近端話者の音声とに各々含まれる所定の分析
パラメータの変動の相関値に基づきダブルトークの有無
を判断することとしたので、上記両者の送話レベルの差
が比較的大きい場合でも、正確にダブルトークの有無を
判断することができる。
【0016】また、分析パラメータとして、音声ピッチ
を採用すると、周知の回路の組み合わせによって実現す
ることができる(請求項3)。
を採用すると、周知の回路の組み合わせによって実現す
ることができる(請求項3)。
【0017】
【実施例】図1は、本発明によるダブルトーク検出方法
を具現化する装置の概略構成を示すブロック図である。
この装置は、前記制御装置4内に設けられている。この
図において、11は分析パラメータ抽出/解析部を示
す。本実施例では、ダブルトーク検出の際に用いられる
分析パラメータとして音声ピッチを採用している。この
音声ピッチは、人間の声帯の振動周期を示す。例えば、
有声音の場合、声帯が振動し、その振動には一定の基本
周期(又は、基本周波数)が現れる。分析パラメータ抽
出/解析部11は、かかる音声ピッチを抽出するのであ
るが、それには、有声音か無声音かの区別や、有声音の
場合の基本周期の検出などの動作が必要となる。かかる
技術については種々提案されており、公知であるため、
ここではその詳細な説明を省略する。
を具現化する装置の概略構成を示すブロック図である。
この装置は、前記制御装置4内に設けられている。この
図において、11は分析パラメータ抽出/解析部を示
す。本実施例では、ダブルトーク検出の際に用いられる
分析パラメータとして音声ピッチを採用している。この
音声ピッチは、人間の声帯の振動周期を示す。例えば、
有声音の場合、声帯が振動し、その振動には一定の基本
周期(又は、基本周波数)が現れる。分析パラメータ抽
出/解析部11は、かかる音声ピッチを抽出するのであ
るが、それには、有声音か無声音かの区別や、有声音の
場合の基本周期の検出などの動作が必要となる。かかる
技術については種々提案されており、公知であるため、
ここではその詳細な説明を省略する。
【0018】分析パラメータ抽出/解析部11は、前記
遠端音声出力Routと近端音声入力Sinから分析パ
ラメータPr(i)及びPs(i)(ここで、iは時刻
を示し、i=0,1,...である。)を抽出する。こ
の場合、入力音声信号を一定時間(例えば、10ms程
度)測定・蓄積し、その後、順次分析パラメータを抽出
する。すなわち、最初の分析パラメータの抽出までは1
0msかかるが、その後はサンプリングピッチに応じた
間隔で分析パラメータを抽出することができる。
遠端音声出力Routと近端音声入力Sinから分析パ
ラメータPr(i)及びPs(i)(ここで、iは時刻
を示し、i=0,1,...である。)を抽出する。こ
の場合、入力音声信号を一定時間(例えば、10ms程
度)測定・蓄積し、その後、順次分析パラメータを抽出
する。すなわち、最初の分析パラメータの抽出までは1
0msかかるが、その後はサンプリングピッチに応じた
間隔で分析パラメータを抽出することができる。
【0019】次に、相関値算出部12は、入力される分
析パラメータPr(i),Ps(i)の時間相関値kj
を数1に従って算出する。
析パラメータPr(i),Ps(i)の時間相関値kj
を数1に従って算出する。
【0020】
【数1】
【0021】ここで、NDはエコーの遅延のサンプル値
を示し、Nsは上記の相関演算を行う区間を示す。ま
た、GR、GSは、各々、以下の数2、数3で示される。
上記の相関値kjは、分析パラメータPr(i),Ps
(i)の所定区間(即ち、i(=j−Ns)〜j)にお
ける変動の相関度を示す。
を示し、Nsは上記の相関演算を行う区間を示す。ま
た、GR、GSは、各々、以下の数2、数3で示される。
上記の相関値kjは、分析パラメータPr(i),Ps
(i)の所定区間(即ち、i(=j−Ns)〜j)にお
ける変動の相関度を示す。
【0022】
【数2】
【0023】
【数3】
【0024】次に、ダブルトーク検出部13は、上記の
如く算出された相関値kjと所定の閾値KTHとを比較
し、その比較結果に基づき、ダブルトークの有無を検出
・判断する。この場合、下記の数4の条件を満たした場
合、即ち、相関値kjが閾値KTH以下となった場合に、
ダブルトークが発生したと判断する。
如く算出された相関値kjと所定の閾値KTHとを比較
し、その比較結果に基づき、ダブルトークの有無を検出
・判断する。この場合、下記の数4の条件を満たした場
合、即ち、相関値kjが閾値KTH以下となった場合に、
ダブルトークが発生したと判断する。
【0025】
【数4】kj≦KTH
【0026】ここで、閾値は、0≦KTH<1の範囲内で
設定される。尚、この閾値は、各種の実験或いは実測な
どを通じて最適な値に設定される。
設定される。尚、この閾値は、各種の実験或いは実測な
どを通じて最適な値に設定される。
【0027】前記相関値kjは、遠端音声出力Rout
と近端音声入力Sinの分析パラメータの変動の相関度
を示すものである。例えば、遠端話者のみが送話をして
おり、エコーが発生している場合には、Routは遠端
話者の音声に対応し、Sinはそのエコーに対応するこ
ととなる。この場合、両者間の相関度は比較的高いこと
となる。この間、即ち、エコーが発生している間には、
前記エコーパス推定の学習機能が働くこととなる。しか
し、遠端話者と近端話者の両方が同時に送話をしている
場合、即ち、ダブルトークが発生している場合には、R
outは遠端話者の音声に対応し、一方、Sinは近端
話者の音声に対応することとなる。この場合、両者の音
声ピッチは異なり、従って、両者の分析パラメータ間の
相関度は低くなる。従って、この相関度の低さが一定値
(即ち、閾値)を下回った場合に、ダブルトークが発生
していることと判断できる。本発明は、このような原理
に応じてなされたものである。
と近端音声入力Sinの分析パラメータの変動の相関度
を示すものである。例えば、遠端話者のみが送話をして
おり、エコーが発生している場合には、Routは遠端
話者の音声に対応し、Sinはそのエコーに対応するこ
ととなる。この場合、両者間の相関度は比較的高いこと
となる。この間、即ち、エコーが発生している間には、
前記エコーパス推定の学習機能が働くこととなる。しか
し、遠端話者と近端話者の両方が同時に送話をしている
場合、即ち、ダブルトークが発生している場合には、R
outは遠端話者の音声に対応し、一方、Sinは近端
話者の音声に対応することとなる。この場合、両者の音
声ピッチは異なり、従って、両者の分析パラメータ間の
相関度は低くなる。従って、この相関度の低さが一定値
(即ち、閾値)を下回った場合に、ダブルトークが発生
していることと判断できる。本発明は、このような原理
に応じてなされたものである。
【0028】(変形例) 上述した実施例は、相関度と閾値とを比較することに
よってダブルトークの検出を行ったが、閾値との比較で
はなく、相関度の変化状況などからダブルトークを検出
してもよい。
よってダブルトークの検出を行ったが、閾値との比較で
はなく、相関度の変化状況などからダブルトークを検出
してもよい。
【0029】上述した実施例では、分析パラメータと
して音声ピッチを用いたが、本発明の主旨はそれに限定
されるものではなく、他のパラメータを適用することも
できる。例えば、フォルマントやバンド幅などを分析パ
ラメータとして採用することもできる。かかる音声の分
析方法については、既に、各種の方法が提案されてお
り、公知であるため、本明細書では、その詳細な説明を
省略する。
して音声ピッチを用いたが、本発明の主旨はそれに限定
されるものではなく、他のパラメータを適用することも
できる。例えば、フォルマントやバンド幅などを分析パ
ラメータとして採用することもできる。かかる音声の分
析方法については、既に、各種の方法が提案されてお
り、公知であるため、本明細書では、その詳細な説明を
省略する。
【0030】また、上述した実施例は移動電話と固定
電話との間の信号伝送に本願発明を適用した実施例であ
ったが、本願発明の適用はこれに限らず、2線路と4線
路の間で信号伝送を行う通信網の全てに適用可能であ
る。
電話との間の信号伝送に本願発明を適用した実施例であ
ったが、本願発明の適用はこれに限らず、2線路と4線
路の間で信号伝送を行う通信網の全てに適用可能であ
る。
【0031】
【発明の効果】上記の如く、本発明は、遠端話者及び近
端話者の音声に各々対応する音声信号の分析パラメータ
を抽出し、その分析パラメータの変動の相関度に基づき
ダブルトークの有無を判断したので、遠端話者と近端話
者との送話レベル差が大きい場合でも、正確にダブルト
ークの有無を判断できるという効果を有する。
端話者の音声に各々対応する音声信号の分析パラメータ
を抽出し、その分析パラメータの変動の相関度に基づき
ダブルトークの有無を判断したので、遠端話者と近端話
者との送話レベル差が大きい場合でも、正確にダブルト
ークの有無を判断できるという効果を有する。
【図1】 本発明によるダブルトーク検出方法を具現化
する装置の概略構成を示すブロック図である。
する装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 従来のエコーキャンセラの構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
1 エコーキャンセラ 2 ハイブリッド回路 3 エコーパス推定/疑似エコー生成回路 4 制御装置 5 加算器 6 非線形処理回路 11 分析パラメータ抽出/解析部 12 相関値算出部 13 ダブルトーク検出部
Claims (3)
- 【請求項1】 4線路を通じて送られる音声と2線路を
通じて送られる音声との間の伝送を行う電話回線網に設
けられるエコーキャンセラに適用されるダブルトーク検
出方法において、 4線路側の音声に対応する第1の音声信号と2線路側の
音声に対応する第2の音声信号の各々から分析パラメー
タを抽出/解析し、 両者の分析パラメータの変動の相関値を算出し、 前記相関値に基づきダブルトークの有無を判断すること
を特徴とするダブルトーク検出方法。 - 【請求項2】 4線路を通じて送られる音声と2線路を
通じて送られる音声との間の伝送を行う電話回線網に設
けられるエコーキャンセラに適用されるダブルトーク検
出方法において、 4線路側の音声に対応する第1の音声信号と2線路側の
音声に対応する第2の音声信号の各々から分析パラメー
タを抽出/解析し、 両者の分析パラメータの変動の相関値を算出し、 前記相関値と所定の閾値とを比較し、 当該比較結果に基づきダブルトークの有無を判断するこ
とを特徴とするダブルトーク検出方法。 - 【請求項3】 前記分析パラメータは音声ピッチである
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のダブル
トーク検出方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11763694A JPH07303070A (ja) | 1994-05-06 | 1994-05-06 | ダブルトーク検出方法 |
EP05012686A EP1578026A3 (en) | 1994-05-06 | 1995-05-02 | Double talk detecting method, double talk detecting apparatus, and echo canceler |
EP95917502A EP0708535A4 (en) | 1994-05-06 | 1995-05-02 | METHOD AND DEVICE FOR DETECTING DOUBLE SPEECH AND ECHO COMPENSATOR |
US08/513,891 US6272106B1 (en) | 1994-05-06 | 1995-05-02 | Method and device for detecting double-talk, and echo canceler |
EP05012685A EP1578025A1 (en) | 1994-05-06 | 1995-05-02 | Double talk detecting method, double talk detecting apparatus, and echo canceler |
PCT/JP1995/000864 WO1995031050A1 (fr) | 1994-05-06 | 1995-05-02 | Procede et dispositif pour la detection de double parole et compensateur d'echo |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11763694A JPH07303070A (ja) | 1994-05-06 | 1994-05-06 | ダブルトーク検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07303070A true JPH07303070A (ja) | 1995-11-14 |
Family
ID=14716613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11763694A Pending JPH07303070A (ja) | 1994-05-06 | 1994-05-06 | ダブルトーク検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07303070A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020041556A (ko) * | 2000-11-28 | 2002-06-03 | 박종섭 | 이동통신 시스템에서 반향 제거 방법 |
JP2011103679A (ja) * | 2010-12-28 | 2011-05-26 | Oki Electric Industry Co Ltd | 送話状態判定方法 |
US8761385B2 (en) | 2004-11-08 | 2014-06-24 | Nec Corporation | Signal processing method, signal processing device, and signal processing program |
-
1994
- 1994-05-06 JP JP11763694A patent/JPH07303070A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020041556A (ko) * | 2000-11-28 | 2002-06-03 | 박종섭 | 이동통신 시스템에서 반향 제거 방법 |
US8761385B2 (en) | 2004-11-08 | 2014-06-24 | Nec Corporation | Signal processing method, signal processing device, and signal processing program |
US9301048B2 (en) | 2004-11-08 | 2016-03-29 | Nec Corporation | Signal processing method, signal processing device, and signal processing program |
US10453471B2 (en) | 2004-11-08 | 2019-10-22 | Nec Corporation | Signal processing method, signal processing device, and signal processing program |
JP2011103679A (ja) * | 2010-12-28 | 2011-05-26 | Oki Electric Industry Co Ltd | 送話状態判定方法 |
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