[go: up one dir, main page]

JPH07302500A - サンプルホールド回路 - Google Patents

サンプルホールド回路

Info

Publication number
JPH07302500A
JPH07302500A JP6096017A JP9601794A JPH07302500A JP H07302500 A JPH07302500 A JP H07302500A JP 6096017 A JP6096017 A JP 6096017A JP 9601794 A JP9601794 A JP 9601794A JP H07302500 A JPH07302500 A JP H07302500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hold
sample
circuit
input
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6096017A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Kanno
透 管野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP6096017A priority Critical patent/JPH07302500A/ja
Publication of JPH07302500A publication Critical patent/JPH07302500A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Facsimile Heads (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度・高速サンプリング及び低ドループを
全て同時に満足するサンプルホールド回路を提供するこ
と。 【構成】 入力光量に応じた電気信号を時系列で出力す
るCCD等の光電変換素子からの出力信号Vinを入力と
する入力バッファ1と、サンプル動作とホールド動作と
の動作モードを切り換えるモード切換スイッチ回路2
と、切り換えられた動作モードに従い入力バッファ1を
介して入力された出力信号Vinをサンプリングしてその
ピーク値をホールドするホールドコンデンサCH とを備
えたサンプルホールド回路において、ホールドコンデン
サCH の後段側にバイポーラトランジスタQXXを主要要
素として形成され出力信号Vinの画素周波数に応じて動
作電流が変化されるボルテージフォロワ8を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル複写機又はデ
ジタルカラー複写機における画像入力装置、DTP(又
は、コンピュータ)におけるイメージデータ入力装置、
ファクシミリにおける原稿読取装置、或いは、VTR等
の撮像装置に適用可能で、入力光量に応じた電気信号を
時系列で出力するCCD等の光電変換素子からの出力信
号を高速で処理するためのディスクリート、ハイブリッ
ドIC或いはモノリシックIC構成のサンプルホールド
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のスキャナなどの画像入
力装置においては、原稿照明用光源の光量分布、CCD
等の光電変換素子の感度分布等の要因が存在するため、
CCD等から得られる光電変換信号をそのまま画像信号
として扱うことは困難であり、このような不要な要因を
取り除く必要がある。そこで、この種の画像入力装置で
は、基準となる白レベルを決める等の理由、或いは、画
像信号に関して検出した最大電圧に追従させて画像信号
のレベルを変化させるために、CCDから得られる時系
列の信号をサンプリングし、そのピーク値をホールドす
るためのサンプルホールド回路が設けられている。
【0003】このようなサンプルホールド回路として、
例えば、図14に示すように構成されたものがある。ま
ず、入力信号VinがOPアンプA1により形成されて入
力バッファとなるボルテージフォロワ(B1)1、及
び、ブリッジ接続されたダイオードD1 〜D4 によるモ
ード切換スイッチ回路なるダイオードスイッチ回路(D
SW1)2を通してホールドコンデンサCH に与えられ
ている。このホールドコンデンサCH の端子電圧はOP
アンプA2により形成されたボルテージフォロワ(B
2)3によりインピーダンス変換されて信号Vo として
出力される。また、前記ダイオードD1 〜D4 は、ダイ
オードD1 ,D2 のアノードに接続された電流値Iの定
電流源4とダイオードD3 ,D4 のカソードに接続され
た電流値Iの定電流源5と、ダイオードD1 ,D2 のア
ノード側にコレクタが接続されたトランジスタQ1 と、
ダイオードD3 ,D4 のカソード側にコレクタが接続さ
れたトランジスタQ2 と、これらのトランジスタQ1
2 のエミッタ側に接続された電流値2Iの定電流源6
とにより形成されたダイオードスイッチ駆動回路(DR
V1)7により切換駆動されるものである。トランジス
タQ1 ,Q2 のベースには、ダイオードスイッチ回路
(DSW1)2の状態を切換制御するための制御信号S
AM,SAMBが与えられている。これらの制御信号S
AM,SAMBは互いに相補的な関係にあり、制御信号
SAMがHレベル(トランジスタQ2 が導通)の時に
は、ダイオードスイッチ回路(DSW1)2が導通して
サンプル動作モードとなり、制御信号SAMがLレベル
(従って、制御信号SAMBがHレベルでトランジスタ
1 が導通)の時には、ダイオードスイッチ回路(DS
W1)2が非導通となってホールド動作モードとなるよ
うに構成されている。なお、トランジスタQ1 ,Q2
コレクタ側とホールドコンデンサCH のアース側との間
に接続されたダイオードD5 ,D6 はダイオードスイッ
チ回路(DSW1)2が非導通の時にこのダイオードス
イッチ回路(DSW1)2の電位を規定するためのクラ
ンプダイオードである。また、図中、VCCはプラス側の
電源、VEEはマイナス側の電源を示す(各図において共
通事項である)。
【0004】図15はこのような構成のサンプルホール
ド回路における入力信号Vinと出力信号Vo との関係を
示すタイミングチャートである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】データコンバージョン
を含むアナログ信号処理回路では、サンプルホールド回
路は非常に重要な要素を占める。このようなサンプルホ
ールド回路では、高精度・高速サンプリング及び低ドル
ープ(ホールド動作時において、モード切換スイッチ回
路の電流の一部がホールドコンデンサに流れることによ
り発生する)が非常に重要な要素となる。
【0006】ところが、図14に示したような従来のサ
ンプルホールド回路構成において、ボルテージフォロワ
(B2)3の入力段にFETを用いた構成では、低ドル
ープは確保できるものの、オフセットが大きいとか、雑
音が大きいとか、高速性を確保し難いといった欠点があ
る。一方、ボルテージフォロワ(B2)3の入力段にバ
イポーラトランジスタを用いた通常の構成では、オフセ
ットが小さく、雑音も小さいため、高精度・高速性は確
保しやすいが、低ドループを実現するのが困難であると
いう欠点がある。結局、高精度・高速サンプリング及び
低ドループを全て同時に満足するサンプルホールド回路
構成は実現されていないものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のサンプル
ホールド回路は、入力光量に応じた電気信号を時系列で
出力するCCD等の光電変換素子からの出力信号を入力
とする入力バッファと、サンプル動作とホールド動作と
の動作モードを切り換えるモード切換スイッチ回路と、
切り換えられた動作モードに従い前記入力バッファを介
して入力された前記出力信号をサンプリングしてそのピ
ーク値をホールドするホールドコンデンサとを備えたサ
ンプルホールド回路において、前記ホールドコンデンサ
の後段側にバイポーラトランジスタを主要要素として形
成され前記出力信号の画素周波数に応じて動作電流が変
化されるボルテージフォロワを設けたものである。
【0008】請求項2記載のサンプルホールド回路は、
請求項1記載のサンプルホールド回路中のボルテージフ
ォロワに代えて、バイポーラトランジスタを主要要素と
して形成され出力信号の振幅に応じて動作電流が変化さ
れるボルテージフォロワを設けたものである。
【0009】請求項3記載のサンプルホールド回路は、
請求項1記載のサンプルホールド回路中のボルテージフ
ォロワに代えて、バイポーラトランジスタを主要要素と
して形成されサンプル動作モード時にはホールド動作モ
ード時より大きくなるように動作電流が切り換えられる
ボルテージフォロワを設けたものである。
【0010】請求項4記載のサンプルホールド回路は、
請求項1,2及び3記載のサンプルホールド回路中のボ
ルテージフォロワを組み合わせたもので、バイポーラト
ランジスタを主要要素として形成されて、出力信号の画
素周波数、この出力信号の振幅、又は、サンプル動作と
ホールド動作との動作モードの切換の少なくとも一つに
応じて動作電流が変化されるボルテージフォロワを設け
たものである。
【0011】請求項5記載のサンプルホールド回路は、
請求項1,2,3又は4記載のサンプルホールド回路の
構成に加えて、サンプル動作時にホールドコンデンサの
電圧を入力バッファの入力側に帰還させる帰還回路を設
けたものである。
【0012】請求項6記載のサンプルホールド回路は、
請求項1,2,3又は4記載のサンプルホールド回路の
構成に加えて、サンプル動作時とホールド動作時とで入
力バッファに対して異なる帰還回路を形成したものであ
る。
【0013】請求項7記載のサンプルホールド回路は、
請求項1,2,3又は4記載のサンプルホールド回路の
構成において、出力信号に切換信号を重畳させた制御信
号により切換制御されるモード切換スイッチ回路とした
ものである。
【0014】
【作用】請求項1記載のサンプルホールド回路において
は、ほぼ画素周波数に比例してホールドコンデンサに対
するボルテージフォロワの動作電流が変化するので、出
力信号の画素周波数が低い場合にはボルテージフォロワ
の入力電流も小さくなるためホールドコンデンサのドル
ープも小さくなり画素周波数に見合ったホールド時間が
確保される。また、ボルテージフォロワはバイポーラト
ランジスタを主要要素として形成されているので、その
動作電流も小さくて済み、画素周波数に応じた低い消費
電力となる。一方、出力信号の画素周波数が高い場合に
はボルテージフォロワの動作電流が大きくなるので、大
きなスルーレイトが確保され、高速応答が可能となる。
【0015】請求項2記載のサンプルホールド回路にお
いては、出力信号の振幅、即ち、大きさに比例してボル
テージフォロワの動作電流が変化するので、出力信号が
大きい場合にはボルテージフォロワの動作電流も大きく
なるため、十分なスルーレイトが確保される。一方、出
力信号が小さい場合にはボルテージフォロワの動作電流
も小さくなることにより、ボルテージフォロワの入力電
流が小さくなるため、ホールド時のドループが低く抑え
られる。
【0016】請求項3記載のサンプルホールド回路にお
いては、ボルテージフォロワの動作電流がサンプル動作
時には大きくホールド動作時には小さくされるため、サ
ンプル動作時にはモード切換スイッチ回路が閉じている
ことによりボルテージフォロワの入力電流が多少流れて
も支障がなく大きなスルーレイトを確保でき、かつ、ホ
ールド動作時にはボルテージフォロワの入力電流が小さ
くなることによりホールドコンデンサのドループが低く
抑えられる。
【0017】請求項4記載のサンプルホールド回路にお
いては、請求項1,2及び3記載のサンプルホールド回
路におけるボルテージフォロワを組み合わせて構成して
いるので、各々の請求項1,2及び3記載のサンプルホ
ールド回路による作用が同時に得られる。
【0018】請求項5記載のサンプルホールド回路にお
いては、サンプル動作時にホールドコンデンサの電圧を
入力バッファにフィードバックさせているので、ホール
ド動作時には入力信号のボルテージフォロワとなるた
め、サンプル動作時はモード切換スイッチ回路のスイッ
チオン時のインピーダンス、及び、入力バッファの出力
インピーダンスによるサンプリング電圧のずれが、ホー
ルドコンデンサの電圧をフィードバックすることで軽減
され、良好なるサンプリング特性が得られる。一方、ホ
ールド動作時にはホールドコンデンサが入力バッファと
切り離されるため、入力バッファの入力電流の影響が除
去され、出力側のボルテージフォロワの入力電流による
ドループのみになる。
【0019】請求項6記載のサンプルホールド回路にお
いては、入力バッファに対する帰還回路がサンプル動作
時とホールド動作時とで異ならせているので、サンプル
動作時には上記の請求項5記載のサンプルホールド回路
の場合と同様に、モード切換スイッチ回路のスイッチオ
ン時のインピーダンス、及び、入力バッファの出力イン
ピーダンスによるサンプリング電圧のずれが、ホールド
コンデンサの電圧をフィードバックすることで軽減さ
れ、良好なるサンプリング特性が得られる。また、ホー
ルド動作時にはホールドコンデンサが入力バッファと切
り離されるため、入力バッファの入力電流の影響が除去
され、出力側のボルテージフォロワの入力電流によるド
ループのみになるとともに、その入力段の増幅器が切り
換えられて出力のボルテージフォロワとして働くことに
なり、入力信号からのフィードスルーが非常に小さく抑
えられる。
【0020】請求項7記載のサンプルホールド回路にお
いては、モード切換スイッチ回路を切換制御するための
制御信号を、出力信号に切換信号を重畳させたものとし
ているので、モード切換スイッチ回路をトランジスタ等
により簡単かつ駆動電流の小さなものとして形成できる
ため、小規模で消費電流の小さなモード切換スイッチ回
路となる。
【0021】
【実施例】請求項1記載の発明の一実施例を図1及び図
2に基づいて説明する。図14で示した部分と同一部分
は同一符号を用いて示す。本実施例のサンプルホールド
回路は、図14に示したサンプルホールド回路中のボル
テージフォロワ(B1)1、ダイオードスイッチ回路
(DSW1)2、ホールドコンデンサCH 、定電流源
4,5,6及びダイオードスイッチ駆動回路(DRV
1)7はそのまま用いた構成とされ、ボルテージフォロ
ワ(B2)3に代えて、本実施例の特徴とするボルテー
ジフォロワ(B3)8がホールドコンデンサCH の後段
側に接続された構成とされている。このボルテージフォ
ロワ(B3)8は、バイポーラトランジスタを主要要素
として、CCD等の出力信号の画素周波数に応じてバイ
アス電流(動作電流)が変化するボルテージフォロワと
して構成されたもので、大別すると、バイアス電流制御
型OPアンプ構成のボルテージフォロワ(B4)9と、
そのバイアス電流制御入力に接続された周波数‐電圧変
換回路(FVI)10とにより構成されている。
【0022】ここに、前記ボルテージフォロワ(B4)
9は、トランジスタQ11〜Q15を主体としたOPアンプ
A3と、差動入力構成のトランジスタQ11,Q12のエミ
ッタ側に接続されてトランジスタQ16〜Q18及びエミッ
タ抵抗R11〜R13により構成された抵抗挿入型カレント
ミラー回路11と、これらのトランジスタQ16〜Q18
のベース側にエミッタが接続されたトランジスタQ19
とこのトランジスタQ19のエミッタ・トランジスタ
13,Q14のエミッタ間に接続された抵抗R14とによる
エミッタフォロワ12とにより構成されている。また、
周波数‐電圧変換回路(FVI)10は、画素周波数を
規定する画素クロックPIXを入力としてその立ち上が
りエッジを検出するインバータL1 、抵抗RD 、コンデ
ンサCD 及びANDゲートL2 による立ち上がりエッジ
検出回路13と、この立ち上がりエッジ検出回路13の
出力を入力とするトランジスタQL1と前記出力をインバ
ータL3 で反転させた信号を入力とするトランジスタQ
L2とこれらのトランジスタQL1,QL2のエミッタ側に接
続された電流値If の定電流源14とによる電流切換回
路15と、トランジスタQL2のコレクタ側に接続された
コンデンサCf と抵抗Rf との並列回路による平均化回
路16とにより構成されている。このトランジスタQL2
のコレクタ側(平均化回路16の出力側)が前記ボルテ
ージフォロワ(B4)9のバイアス電流制御入力として
トランジスタQ19のベースに接続されている。
【0023】このような構成において、周波数‐電圧変
換回路(FVI)10中の立ち上がりエッジ検出回路1
3の入力には画素クロックPIXが入力されており、A
NDゲートL2 からは画素クロックPIXの立ち上がり
時にRD ・CD により決まる幅のHレベルのパルスが出
力される(図2参照)。このようなANDゲートL2
出力はトランジスタQL1のベースに入力されるととも
に、インバータL3 により反転されてトランジスタQL2
のベースにも入力される。ここに、ANDゲートL2
出力がHレベルの間は電流値If なる定電流源14の電
流は殆どがトランジスタQL2を流れ、ANDゲートL2
の出力がLレベルの間は電流値If なる定電流源14の
電流は殆どがトランジスタQL1を流れる。トランジスタ
L2を通った電流(QL2C)は平均化回路16により
直流電圧に変換されてボルテージフォロワ(B4)9側
に出力される。ここに、周波数‐電圧変換回路(FV
I)10の出力電圧は、単位時間当たりの立ち上がりエ
ッジの数、即ち、画素周波数に比例した電圧となる。
【0024】ボルテージフォロワ(B4)9では、この
ような画素周波数に比例した電圧によるバイアス電流制
御入力が、エミッタフォロワ12を通してトランジスタ
16〜Q18のベースに与えられる。これらのトランジス
タQ16〜Q18等による抵抗挿入型カレントミラー回路1
1では、トランジスタQ17,Q18に流れる電流がトラン
ジスタQ16に流れる電流に対して各々R11/R12,R11
/R13倍となる。この時、トランジスタQ16に流れる電
流はバイアス電流制御入力にほぼ比例しているため、ト
ランジスタQ11,Q12のバイアス電流、即ち、トランジ
スタQ17のコレクタ電流もバイアス電流制御入力に比例
したものとなる。このため、画素周波数が低くなった場
合には、ボルテージフォロワ(B4)9のバイアス電流
も小さくなってトランジスタQ11のベース電流も小さく
なるので、ホールドコンデンサCH のドープも小さくな
り、画素周波数に見合ったホールド時間が確保できる。
同時に、ボルテージフォロワ(B4)9の動作電流も小
さくなるので、画素周波数に応じた消費電力で収まるも
のとなる。即ち、画素周波数が高い時には消費電力が大
きいが高速応答を確保でき、画素周波数が低い時には消
費電力を抑えて長時間のホールドを行えるものとなる。
【0025】つづいて、請求項2記載の発明の一実施例
を図3及び図4により説明する。前記実施例で示した部
分と同一部分は同一符号を用いて示す(以下の実施例で
も同様とする)。本実施例も、前記実施例と同様に、図
14に示したサンプルホールド回路中のボルテージフォ
ロワ(B1)1、ダイオードスイッチ回路(DSW1)
2、ホールドコンデンサCH 、定電流源4,5,6及び
ダイオードスイッチ駆動回路(DRV1)7はそのまま
用いた構成とされ、さらに、前記実施例中に示したバイ
アス電流制御型OPアンプ構成のボルテージフォロワ
(B4)9を含む本実施例の特徴とするボルテージフォ
ロワ17がホールドコンデンサCH の後段側に接続され
た構成とされている。このボルテージフォロワ17はC
CD等の出力信号の振幅に応じて前記ボルテージフォロ
ワ(B4)9のバイアス電流を変化させるもので、この
ボルテージフォロワ(B4)9の出力側に接続された利
得制御型増幅器(GCA)18と、この利得制御型増幅
器(GCA)18の出力側に接続されたADコンバータ
(ADC)19と、前記ボルテージフォロワ(B4)9
のバイアス電流制御入力に接続されたDAコンバータ
(DAC)20及び抵抗RL とを含めて構成されてい
る。前記ADコンバータ(ADC)19の出力はコント
ローラ(図示せず)に与えられ、前記DAコンバータ
(DAC)20の入力には前記コントローラからのデジ
タルデータが与えられるものである。このコントローラ
からのデジタルデータは前記利得制御型増幅器(GC
A)18の利得設定入力にも与えられている。また、前
記抵抗RL はDAコンバータ(DAC)20の出力なる
電流を電圧値に変換してボルテージフォロワ(B4)9
のバイアス電流制御入力に与えるものである。
【0026】このような構成において、初期状態におい
ては、利得制御型増幅器(GCA)18の利得は最小利
得となっており、最大の光電変換信号が入力されてい
る。この状態でのADコンバータ(ADC)19の出力
データDO0 〜DO7 はこの時の信号をアナログ・デジ
タル変換したデータとなる。コントローラはこのような
デジタルデータ中から最大のデータを検出し、利得設定
データDI0 〜DI7 として利得制御型増幅器(GC
A)18の利得設定入力に書き込む。この利得制御型増
幅器(GCA)18の利得設定カーブは設定値に対して
反比例する特性を持つため、利得制御型増幅器(GC
A)18の出力としては、信号の最大値(XXH )がほ
ぼADコンバータ(ADC)19のフルスケールとなる
ように利得が決められたものとなる。このとき、利得設
定データDI0 〜DI7 はDAコンバータ(DAC)2
0にも書き込まれる(図4参照)。よって、このDAコ
ンバータ(DAC)20の出力電流はこの書込データに
比例して出力されることになり、ボルテージフォロワ
(B4)9のバイアス電流も利得設定データDI0 〜D
7の値に比例したものとなる。即ち、CCD等の出力
信号(入力信号Vin)の大きさ(振幅)に比例してバイ
アス電流が変化するため、信号の振幅が大きいときには
バイアス電流が大きくなって十分なスルーレイトが得ら
れ、信号の振幅が小さいときにはバイアス電流が小さく
なってボルテージフォロワ(B4)9の入力電流が小さ
くなることにより、ホールド時のドループを低く抑える
ことができる。
【0027】また、請求項3記載の発明の一実施例を図
5及び図6により説明する。本実施例も、前述した二つ
の実施例と同様に、図14に示したサンプルホールド回
路中のボルテージフォロワ(B1)1、ダイオードスイ
ッチ回路(DSW1)2、ホールドコンデンサCH 、定
電流源4,5,6及びダイオードスイッチ駆動回路(D
RV1)7はそのまま用いた構成とされ、さらに、前述
した実施例中に示したバイアス電流制御型OPアンプ構
成のボルテージフォロワ(B4)9を含む本実施例の特
徴とするボルテージフォロワ21がホールドコンデンサ
H の後段側に接続された構成とされている。このボル
テージフォロワ21はサンプル動作モード時にはホール
ド動作モード時よりボルテージフォロワ(B4)9のバ
イアス電流が大きくなるように切り換えるもので、ボル
テージフォロワ(B4)9と、このボルテージフォロワ
(B4)9のバイアス電流制御入力に接続されたバイア
ス電流スイッチ回路(BSW1)22とにより構成され
ている。このバイアス電流スイッチ回路(BSW1)2
2はダイオードスイッチ駆動回路(DRV1)7とは対
称的な構成とされており、制御信号SAMBがベースに
与えられたトランジスタQB1と制御信号SAMがベース
に与えられたランジスタQB2とこれらのトランジスタQ
B1,QB2のエミッタに接続された電流値IB1の定電流源
23とトランジスタQB1の出力(コレクタ端子)に接続
された電流値IB2の定電流源24とトランジスタQB1
出力(コレクタ端子)に接続された抵抗RB1とにより構
成されている。
【0028】このような構成において、制御信号SAM
がHレベル(制御信号SAMBはLレベル)なるサンプ
ル動作時にはトランジスタQB1が導通するため抵抗RB1
には(IB1+IB2)なる電流が流れ、制御信号SAMが
Lレベル(制御信号SAMBはHレベル)なるホールド
動作時にはトランジスタQB2が導通するため抵抗RB1
はIB2なる電流が流れる。よって、バイアス電流スイッ
チ回路(BSW1)22の出力はオフセットを持つもの
となり、図6中に示すように、サンプル動作時にそのレ
ベルが大きくなるパルス波形としてボルテージフォロワ
(B4)9のバイアス電流制御入力に与えられる。この
ため、ボルテージフォロワ(B4)9のバイアス電流は
サンプル動作時に大きくなり、ホールド動作時には小さ
くなる。ここに、サンプル動作時にはダイオードスイッ
チ回路(DSW1)2は閉じているのでボルテージフォ
ロワ(B4)9のバイアス電流が多少流れても問題はな
く、大きなスルーレイトを確保できるものとなる。ま
た、ホールド動作時にはボルテージフォロワ(B4)9
のバイアス電流が小さくなるため、ボルテージフォロワ
(B4)9の入力電流も小さくなり、ホールドコンデン
サCH のドループが低く抑えられることになる。
【0029】さらに、請求項4記載の発明の一実施例を
図7により説明する。本実施例は、実質的に前述した実
施例を組み合わせて構成したものであり、例えば、図3
に示したサンプルホールド回路において、DAコンバー
タ(DAC)20を含む図7に示すバイアス電流コント
ロール部(BCONT)25を設け、ボルテージフォロ
ワ(B4)9とともにボルテージフォロワ26を形成す
るようにしたものである。即ち、図3中に示したボルテ
ージフォロワ(B1)1からADコンバータ(ADC)
19までの構成要素は、本実施例でもそのまま用いられ
ている。
【0030】このボルテージフォロワ26は周波数‐電
圧変換回路(FV1)10に準じた構成の周波数‐電圧
変換回路(FV2)27と、前記DAコンバータ(DA
C)20と、前記バイアス電流スイッチ回路(BSW
1)22に準じた構成のバイアス電流スイッチ回路(B
SW2)28とにより構成されている。ここに、入力信
号Vinの大きさに比例したバイアス電流を得るための利
得設定データDI0 〜DI7 が入力されるDAコンバー
タ(DAC)20の出力は、周波数‐電圧変換回路(F
V2)27中の電流切換回路15のトランジスタQL1
L2のエミッタに接続されている。これにより、DAコ
ンバータ(DAC)20の出力が周波数‐電圧変換回路
(FV2)27の切換電流として入力されており、動作
的には、図1中に示した電流値If が入力信号Vinの大
きさに比例するようなものとなる。また、バイアス電流
スイッチ回路(BSW2)28では定電流源23,24
として各々エミッタ抵抗RB2,RB3付きのトランジスタ
B3,QB4が設けられ、周波数‐電圧変換回路(FV
2)27中の平均化回路16としてはコンデンサCf
抵抗Rf に次段のトランジスタQB3,QB4のベース・エ
ミッタ間電圧を補償するためのトランジスタQL3が付加
された構成とされている。即ち、周波数‐電圧変換回路
(FV2)27の出力がバイアス電流スイッチ回路(B
SW2)28の動作電流をコントロールするための入力
に接続され、このバイアス電流スイッチ回路(BSW
2)28の出力がボルテージフォロワ(B4)9のバイ
アス電流制御入力に接続されているため、このボルテー
ジフォロワ(B4)9のバイアス電流は信号の大きさ
(振幅)及び画素周波数に比例し、かつ、サンプル動作
時にはホールド動作時よりも大きな電流となるようにコ
ントロールされることになる。この結果、前述した実施
例の効果を併せ持つものとなる。
【0031】また、請求項5記載の発明の一実施例を図
8及び図9により説明する。本実施例は、請求項4記載
の発明に相当する前記実施例をベースとして構成された
もので、OPアンプA1とその出力・反転入力間に接続
された抵抗RA とによるボルテージフォロワ(B5)2
9が入力バッファとして設けられ、サンプル動作時にホ
ールドコンデンサCH の端子電圧を前記ボルテージフォ
ロワ(B5)29の反転入力側に帰還させるためのダイ
オードスイッチ回路(DSW2)30を備えた帰還回路
31が設けられている。このダイオードスイッチ回路
(DSW2)30はダイオードスイッチ回路(DSW
1)2と同様に4個のダイオードをブリッジ接続した構
成からなるもので、ダイオードスイッチ駆動回路(DR
V1)7と同様なダイオードスイッチ駆動回路(DRV
2)32によって制御信号SAM,SAMBのタイミン
グで導通、非導通が制御されるものである。なお、図8
においてボルテージフォロワ(B4)9以降の構成は図
示が省略されているが、図3の場合と同様に、利得制御
型増幅器(GCA)18とADコンバータ(ADC)1
9とが設けられている。
【0032】このような構成において、サンプル動作時
には、OPアンプA1の出力はダイオードスイッチ回路
(DSW1)2を通してホールドコンデンサCH をドラ
イブし、このホールドコンデンサCH の端子電圧はダイ
オードスイッチ回路(DSW2)30を通してOPアン
プA1の反転入力に帰還される。この時、抵抗RA はダ
イオードスイッチ回路(DSW2)30のオン抵抗に対
して十分に大きな値とされているので、殆ど影響ないも
のとなる。一方、ホールド動作時にはダイオードスイッ
チ回路(DSW1)2,(DSW2)30がともにオフ
し、ダイオードスイッチ回路(DSW2)30のオフ抵
抗は抵抗RA に対して十分に大きな値となるので、OP
アンプA1は抵抗RA を通したボルテージフォロワ(B
5)29となる。
【0033】このため、サンプル動作時にはダイオード
スイッチ回路(DSW1)2のオン時のインピーダン
ス、及び、OPアンプA1の出力インピーダンスによる
サンプリング電圧のずれが、ホールドコンデンサCH
端子電圧をOPアンプA1の反転入力に帰還させること
で軽減され、良好なるサンプリング特性が得られる(図
9参照)。一方、ホールド動作時にはダイオードスイッ
チ回路(DSW1)2,(DSW2)30がともにオフ
されて切り離されるので、OPアンプA1の入力バイア
ス電流の影響が除去される。よって、前述した図1,図
3及び図5に示した場合と同様に、ボルテージフォロワ
(B4)9のバイアス電流によるドループのみとなる。
特に、本実施例ではバイアス電流コントロール部(BC
ONT)25を用いてバイアス電流をコントロールして
いるので、ドループは小さな値に抑えられる。
【0034】なお、本実施例は図7に示した請求項4記
載の発明への適用例として説明したが、図1,図3又は
図5に示したような請求項1,2又は3記載の発明の単
独構成のものに対しても同様に適用できるものである。
【0035】さらに、請求項6記載の発明の一実施例を
図10及び図11により説明する。本実施例も、請求項
4記載の発明に相当する図7に示した実施例をベースと
して構成されたもので、ダイオードスイッチ回路(DS
W1)2の前段側にサンプル動作時とホールド動作時と
で異なる帰還回路33,34が形成される増幅器(A
4)35が入力バッファとして設けられている。この増
幅器(A4)35はトランジスタQA1〜QA5を主体とし
たサンプル動作時用のOPアンプと、トランジスタQA3
〜QA7を主体としたホールド動作時用のOPアンプとを
並列的に有し、トランジスタQA1,QA2のエミッタ側に
は制御信号SAMによって導通するトランジスタQA8
電流値IA1の定電流源36とともに接続され、同様に、
トランジスタQA6,QA7のエミッタ側には制御信号SA
MBによって導通するトランジスタQA9が電流値IA1
前記定電流源36とともに接続されている。さらに、ト
ランジスタQA1のベースには入力信号Vinが与えられ、
対応するトランジスタQA2のベースには帰還回路33に
よりホールドコンデンサCH の端子電圧が与えられてい
る。一方、トランジスタQA6のベースには帰還回路34
により増幅器(A4)35の出力電圧が与えられ、対応
するトランジスタQA7のベースにはボルテージフォロワ
(B4)9の出力電圧が与えられている。なお、トラン
ジスタQA5の出力(コレクタ)には電流値IA2なる定電
流源37が接続されている。また、図10においてボル
テージフォロワ(B4)9以降の構成は図示が省略され
ているが、図3の場合と同様に、利得制御型増幅器(G
CA)18とADコンバータ(ADC)19とが設けら
れている。
【0036】このような構成において、サンプル動作時
には電流値IA1なる電流はその殆どがトランジスタQA8
側に流れるため、トランジスタQA6,QA7側は動作しな
くなるので、トランジスタQA1,QA2を主体としたOP
アンプ構成の下、増幅器(A4)35は、電圧Vinを入
力としホールドコンデンサCH の端子電圧をフィードバ
ックするボルテージフォロワとして働く。一方、ホール
ド動作時には、逆に、電流値IA1なる電流はその殆どが
トランジスタQA9側に流れるため、トランジスタQA1
A2側は動作しなくなるので、トランジスタQA6,QA7
を主体としたOPアンプ構成の下、増幅器(A4)35
は、ボルテージフォロワ(B4)9の出力電圧Vo を入
力とし増幅器(A4)35の出力電圧をフィードバック
するボルテージフォロワとして働く。このため、サンプ
ル動作時には図8で説明した場合と同様に、ダイオード
スイッチ回路(DSW1)2のオン時のインピーダン
ス、及び、増幅器(A4)35の出力インピーダンスに
よるサンプリング特性の乱れが抑制される。また、ホー
ルド動作時にはトランジスタQA1,QA2のバイアス電流
が殆どゼロとなるため、ドループがボルテージフォロワ
(B4)9のバイアス電流によるもののみになるととも
に、ダイオードスイッチ回路(DSW1)2の入力側の
電圧がボルテージフォロワ(B4)9の出力を入力とす
るボルテージフォロワの出力であるので、入力信号Vin
からのフィードスルーを非常に小さく抑えることができ
る。
【0037】なお、本実施例は図7に示した請求項4記
載の発明への適用例として説明したが、図1,図3又は
図5に示したような請求項1,2又は3記載の発明の単
独構成のものに対しても同様に適用できるものである。
【0038】ついで、請求項7記載の発明の一実施例を
図12及び図13により説明する。本実施例は、図10
に示した前記実施例構成をベースとして構成されたもの
で、図10中に示したダイオードスイッチ回路(DSW
1)2及びそのダイオードスイッチ駆動回路(DRV
1)7に代えて、トランジスタを主体としたスイッチ回
路38がモード切換スイッチ回路として設けられてい
る。このスイッチ回路38において、制御信号SAMに
より導通するトランジスタQS1と制御信号SAMBによ
り導通するトランジスタQS2とが電流スイッチとして差
動入力接続されて設けられている。また、これらのトラ
ンジスタQS1,QS2のエミッタ側にはトランジスタQS3
〜QS5、抵抗RS1、これらのトランジスタQS1,QS2
コレクタ側に各々接続された抵抗RS2,RS3、及び、電
流値IS の定電流源39によるレベルシフト回路40が
設けられている。これらのトランジスタQS1,QS2のコ
レクタ側には、各々抵抗RS2,RS3を介して、ベースが
増幅器(A4)35の出力側に接続されたトランジスタ
S6がエミッタフォロワとして接続されている。さら
に、トランジスタQS2のコレクタ・抵抗RS3間にはトラ
ンジスタQS7のベースが接続されているとともに抵抗R
S4を介して増幅器(A4)中のトランジスタQA6のベー
スが接続されている。同様に、トランジスタQS1のコレ
クタ・抵抗RS2間にはトランジスタQS8のベースが接続
されているとともに抵抗RS5を介して増幅器(A4)中
のトランジスタQA6のベースが接続されている。ここ
に、トランジスタQS7,QS8はNPN型トランジスタと
PNP型トランジスタとの組み合わせとされ、エミッタ
同士が互いに接続されてホールドコンデンサCH 側に接
続されている。なお、図12においてもボルテージフォ
ロワ(B4)9以降の構成は図示が省略されているが、
図3の場合と同様に、利得制御型増幅器(GCA)18
とADコンバータ(ADC)19とが設けられている。
【0039】即ち、本実施例のスイッチ回路38は、ト
ランジスタQS6によるエミッタフォロワを通した後、レ
ベルシフト回路40でレベルシフトしているが、トラン
ジスタQS1,QS2の電流スイッチにより抵抗RS2側をレ
ベルシフトするか抵抗RS3側をレベルシフトするかを切
り換えており、制御信号SAMがHレベルになると電流
はトランジスタQS1側に流れ抵抗RS2側だけレベルシフ
トする。ここに、抵抗RS2,RS3の抵抗値は抵抗RS1
抵抗値の2倍に設定されており、シフト量は2・Vbeと
なる。即ち、トランジスタQS7,QS8のベース間には2
・Vbeのバイアス電圧がかかり、これらのトランジスタ
S7,QS8がアクティブとなってホールドコンデンサC
H をドライブする。この状態では、ホールドコンデンサ
H の端子電圧は増幅器(A4)35にフィードバック
されており、前述した実施例の場合と同様に精度の高い
サンプリングを行える。一方、制御信号SAMがLレベ
ルになるとトランジスタQS5を流れる電流は、トランジ
スタQS2側を流れるため、トランジスタQS7,QS8のベ
ース間電圧は2・Vbeの逆バイアスとなる。よって、こ
れらのトランジスタQS7,QS8はカットオフし、ホール
ドモードとなり、増幅器(A4)35はボルテージフォ
ロワ(B4)9の出力を入力とし、抵抗RS4,RS5の接
続中点を出力とするボルテージフォロワとなり(図13
参照)、前記実施例の場合と同様の効果が得られる。
【0040】ところで、前述した各実施例のダイオード
スイッチ回路(DSW1)2による場合、スイッチの出
力電流以上の駆動電流が必要となるが、本実施例のスイ
ッチ回路38によれば、トランジスタQS7,QS8がエミ
ッタフォロワとしても動作するので、小さな駆動電流で
大きな出力電流を取り出せるメリットを有する。また、
使用しているトランジスタが飽和動作しないので、寄生
トランジスタのあるモノリシックICの場合にも有効な
回路構成であるとともに、PNP型トランジスタをあま
り使用しないので小さなチップサイズでモノリシック化
することもできる。
【0041】なお、本実施例は図7に示した請求項4記
載の発明への適用例として説明したが、図1,図3又は
図5に示したような請求項1,2又は3記載の発明の単
独構成のものに対しても同様に適用できるものである。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明のサンプルホールド
回路によれば、入力光量に応じた電気信号を時系列で出
力するCCD等の光電変換素子からの出力信号を入力と
する入力バッファと、サンプル動作とホールド動作との
動作モードを切り換えるモード切換スイッチ回路と、切
り換えられた動作モードに従い前記入力バッファを介し
て入力された前記出力信号をサンプリングしてそのピー
ク値をホールドするホールドコンデンサとを備えたサン
プルホールド回路において、前記ホールドコンデンサの
後段側にバイポーラトランジスタを主要要素として形成
され前記出力信号の画素周波数に応じて動作電流が変化
されるボルテージフォロワを設けたので、出力信号の画
素周波数が低い場合にはボルテージフォロワの入力電流
も小さくなるためホールドコンデンサのドループも小さ
くなり画素周波数に見合ったホールド時間を確保でき、
また、ボルテージフォロワはバイポーラトランジスタを
主要要素として形成されているので、その動作電流も小
さくて済み、画素周波数に応じた低い消費電力に抑える
ことができ、かつ、出力信号の画素周波数が高い場合に
はボルテージフォロワの動作電流が大きくなるので、大
きなスルーレイトを確保でき、高速応答を可能にするこ
とができる。
【0043】請求項2記載の発明のサンプルホールド回
路によれば、請求項1記載の発明のサンプルホールド回
路中のボルテージフォロワに代えて、バイポーラトラン
ジスタを主要要素として形成され出力信号の振幅に応じ
て動作電流が変化されるボルテージフォロワを設けたの
で、出力信号が大きい場合にはボルテージフォロワの動
作電流も大きくなるため、十分なスルーレイトを確保で
き、かつ、出力信号が小さい場合にはボルテージフォロ
ワの動作電流も小さくなることにより、ボルテージフォ
ロワの入力電流が小さくなるため、ホールド時のドルー
プを低く抑えることができる。
【0044】請求項3記載の発明のサンプルホールド回
路によれば、請求項1記載の発明のサンプルホールド回
路中のボルテージフォロワに代えて、バイポーラトラン
ジスタを主要要素として形成されサンプル動作モード時
にはホールド動作モード時より大きくなるように動作電
流が切り換えられるボルテージフォロワを設けたので、
サンプル動作時にはモード切換スイッチ回路が閉じてい
ることによりボルテージフォロワの入力電流が多少流れ
ても支障がなく大きなスルーレイトを確保でき、かつ、
ホールド動作時にはボルテージフォロワの入力電流が小
さくなることによりホールドコンデンサのドループを低
く抑えることができる。
【0045】請求項4記載の発明のサンプルホールド回
路によれば、請求項1,2及び3記載の発明のサンプル
ホールド回路中のボルテージフォロワを組み合わせて、
バイポーラトランジスタを主要要素として形成されて、
出力信号の画素周波数、この出力信号の振幅、又は、サ
ンプル動作とホールド動作との動作モードの切換の少な
くとも一つに応じて動作電流が変化されるボルテージフ
ォロワを設けたので、各々の請求項1,2及び3記載の
発明のサンプルホールド回路による効果を併せ持つもの
となる。
【0046】請求項5記載の発明のサンプルホールド回
路によれば、請求項1,2,3又は4記載の発明のサン
プルホールド回路の構成に加えて、サンプル動作時にホ
ールドコンデンサの電圧を入力バッファの入力側に帰還
させる帰還回路を設けることにより、ホールド動作時に
は入力信号のボルテージフォロワとなるようにしたの
で、サンプル動作時はモード切換スイッチ回路のスイッ
チオン時のインピーダンス、及び、入力バッファの出力
インピーダンスによるサンプリング電圧のずれを、ホー
ルドコンデンサの電圧をフィードバックすることで軽減
でき、良好なるサンプリング特性を得ることができ、ま
た、ホールド動作時にはホールドコンデンサが入力バッ
ファと切り離されるため、入力バッファの入力電流の影
響を除去でき、出力側のボルテージフォロワの入力電流
によるドループのみにすることができる。
【0047】請求項6記載の発明のサンプルホールド回
路によれば、請求項1,2,3又は4記載の発明のサン
プルホールド回路の構成に加えて、サンプル動作時とホ
ールド動作時とで入力バッファに対して異なる帰還回路
を形成したので、サンプル動作時には上記の請求項5記
載の発明のサンプルホールド回路の場合と同様に、モー
ド切換スイッチ回路のスイッチオン時のインピーダン
ス、及び、入力バッファの出力インピーダンスによるサ
ンプリング電圧のずれを、ホールドコンデンサの電圧を
フィードバックすることで軽減でき、良好なるサンプリ
ング特性を得ることができ、また、ホールド動作時には
ホールドコンデンサが入力バッファと切り離されるた
め、入力バッファの入力電流の影響を除去でき、出力側
のボルテージフォロワの入力電流によるドループのみに
することができるとともに、その入力段の増幅器が切り
換えられて出力のボルテージフォロワとして働くことに
なり、入力信号からのフィードスルーを非常に小さく抑
えることができる。
【0048】請求項7記載の発明のサンプルホールド回
路によれば、請求項1,2,3又は4記載の発明のサン
プルホールド回路の構成において、出力信号に切換信号
を重畳させた制御信号により切換制御されるモード切換
スイッチ回路としたので、モード切換スイッチ回路をバ
イポーラトランジスタ等により簡単かつ駆動電流の小さ
なものとして形成でき、小規模で消費電流の小さなモー
ド切換スイッチ回路とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例を示す回路構成
図である。
【図2】その動作を示すタイミングチャートである。
【図3】請求項2記載の発明の一実施例を示す回路構成
図である。
【図4】その動作を示すタイミングチャートである。
【図5】請求項3記載の発明の一実施例を示す回路構成
図である。
【図6】その動作を示すタイミングチャートである。
【図7】請求項4記載の発明の一実施例を示す回路構成
図である。
【図8】請求項5記載の発明の一実施例を示す回路構成
図である。
【図9】その動作を示すタイミングチャートである。
【図10】請求項6記載の発明の一実施例を示す回路構
成図である。
【図11】その動作を示すタイミングチャートである。
【図12】請求項7記載の発明の一実施例を示す回路構
成図である。
【図13】その動作を示すタイミングチャートである。
【図14】従来例を示す回路構成図である。
【図15】その動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 入力バッファ 2 モード切換スイッチ回路 8,17,21,26 ボルテージフォロワ 29 入力バッファ 31,33,34 帰還回路 35 入力バッファ 38 モード切換スイッチ回路 CH ホールドコンデンサ QXX バイポーラトランジスタ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力光量に応じた電気信号を時系列で出
    力するCCD等の光電変換素子からの出力信号を入力と
    する入力バッファと、サンプル動作とホールド動作との
    動作モードを切り換えるモード切換スイッチ回路と、切
    り換えられた動作モードに従い前記入力バッファを介し
    て入力された前記出力信号をサンプリングしてそのピー
    ク値をホールドするホールドコンデンサとを備えたサン
    プルホールド回路において、前記ホールドコンデンサの
    後段側にバイポーラトランジスタを主要要素として形成
    され前記出力信号の画素周波数に応じて動作電流が変化
    されるボルテージフォロワを設けたことを特徴とするサ
    ンプルホールド回路。
  2. 【請求項2】 入力光量に応じた電気信号を時系列で出
    力するCCD等の光電変換素子からの出力信号を入力と
    する入力バッファと、サンプル動作とホールド動作との
    動作モードを切り換えるモード切換スイッチ回路と、切
    り換えられた動作モードに従い前記入力バッファを介し
    て入力された前記出力信号をサンプリングしてそのピー
    ク値をホールドするホールドコンデンサとを備えたサン
    プルホールド回路において、前記ホールドコンデンサの
    後段側にバイポーラトランジスタを主要要素として形成
    され前記出力信号の振幅に応じて動作電流が変化される
    ボルテージフォロワを設けたことを特徴とするサンプル
    ホールド回路。
  3. 【請求項3】 入力光量に応じた電気信号を時系列で出
    力するCCD等の光電変換素子からの出力信号を入力と
    する入力バッファと、サンプル動作とホールド動作との
    動作モードを切り換えるモード切換スイッチ回路と、切
    り換えられた動作モードに従い前記入力バッファを介し
    て入力された前記出力信号をサンプリングしてそのピー
    ク値をホールドするホールドコンデンサとを備えたサン
    プルホールド回路において、前記ホールドコンデンサの
    後段側にバイポーラトランジスタを主要要素として形成
    されサンプル動作モード時にはホールド動作モード時よ
    り大きくなるように動作電流が切り換えられるボルテー
    ジフォロワを設けたことを特徴とするサンプルホールド
    回路。
  4. 【請求項4】 入力光量に応じた電気信号を時系列で出
    力するCCD等の光電変換素子からの出力信号を入力と
    する入力バッファと、サンプル動作とホールド動作との
    動作モードを切り換えるモード切換スイッチ回路と、切
    り換えられた動作モードに従い前記入力バッファを介し
    て入力された前記出力信号をサンプリングしてそのピー
    ク値をホールドするホールドコンデンサとを備えたサン
    プルホールド回路において、前記ホールドコンデンサの
    後段側に、バイポーラトランジスタを主要要素として形
    成されて、前記出力信号の画素周波数、この出力信号の
    振幅、又は、サンプル動作とホールド動作との動作モー
    ドの切換の少なくとも一つに応じて動作電流が変化され
    るボルテージフォロワを設けたことを特徴とするサンプ
    ルホールド回路。
  5. 【請求項5】 サンプル動作時にホールドコンデンサの
    電圧を入力バッファの入力側に帰還させる帰還回路を設
    けたことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載のサ
    ンプルホールド回路。
  6. 【請求項6】 サンプル動作時とホールド動作時とで入
    力バッファに対して異なる帰還回路を形成したことを特
    徴とする請求項1,2,3又は4記載のサンプルホール
    ド回路。
  7. 【請求項7】 出力信号に切換信号を重畳させた制御信
    号により切換制御されるモード切換スイッチ回路とした
    ことを特徴とする請求項1,2,3又は4記載のサンプ
    ルホールド回路。
JP6096017A 1994-05-10 1994-05-10 サンプルホールド回路 Pending JPH07302500A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6096017A JPH07302500A (ja) 1994-05-10 1994-05-10 サンプルホールド回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6096017A JPH07302500A (ja) 1994-05-10 1994-05-10 サンプルホールド回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07302500A true JPH07302500A (ja) 1995-11-14

Family

ID=14153488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6096017A Pending JPH07302500A (ja) 1994-05-10 1994-05-10 サンプルホールド回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07302500A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7414654B2 (en) 2003-04-22 2008-08-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Analog circuit for processing output signal of image sensor and imaging apparatus using the same
JP2009089140A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Casio Comput Co Ltd Ccd出力信号処理回路
JP2009159069A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Panasonic Corp 固体撮像装置およびカメラ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7414654B2 (en) 2003-04-22 2008-08-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Analog circuit for processing output signal of image sensor and imaging apparatus using the same
JP2009089140A (ja) * 2007-10-01 2009-04-23 Casio Comput Co Ltd Ccd出力信号処理回路
JP2009159069A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Panasonic Corp 固体撮像装置およびカメラ
US8476568B2 (en) 2007-12-25 2013-07-02 Panasonic Corporation Solid-state imaging device that adjusts frequency of a clock to change a gain of a counter to a determined gain

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0681049B2 (ja) サブレンジ型アナログ―ディジタル変換器
JP2000278132A (ja) 多信号のクランプ装置
EP0851434B1 (en) Sample hold circuit and semiconductor device having the same
US5691657A (en) Sample-and-hold circuit including a robust leakage current compensating circuit
US5734276A (en) Circuit and method for reducing distortion in a track and hold amplifier
JPH07302500A (ja) サンプルホールド回路
US4602172A (en) High input impedance circuit
JP2625642B2 (ja) アナログ信号受信回路
JP2875431B2 (ja) 雑音低減回路
JP2896029B2 (ja) 電圧電流変換回路
EP0819339A1 (en) Distortion compensation for a capacitively loaded follower
US5534802A (en) Sample and hold circuitry in bipolar transistor technology using a bootstrapping technique
JPH0646519B2 (ja) サンプル・ホ−ルド回路
JPH0750135B2 (ja) ピークホールド回路
JP2706813B2 (ja) トラックホールドアンプ
JPH11205632A (ja) サンプルホールド回路及びクランプ回路
JP2541010B2 (ja) サンプルホ―ルド回路
JP2817256B2 (ja) トラック・ホールド回路
JP3768595B2 (ja) サンプルホールド回路
JP3968805B2 (ja) Ccdイメージセンサの出力信号処理回路
JP2570877B2 (ja) スイッチ付クランプ回路
JP3278027B2 (ja) サンプルアンドホールド回路
US5982311A (en) A/D conversion device
JPH0445199Y2 (ja)
JP2814532B2 (ja) 両波整流回路