JPH07298570A - 螺旋コアの製造方法 - Google Patents
螺旋コアの製造方法Info
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- JPH07298570A JPH07298570A JP6091173A JP9117394A JPH07298570A JP H07298570 A JPH07298570 A JP H07298570A JP 6091173 A JP6091173 A JP 6091173A JP 9117394 A JP9117394 A JP 9117394A JP H07298570 A JPH07298570 A JP H07298570A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/64—Electric machine technologies in electromobility
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- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ティースの磁化特性が極めて優れた螺旋コア
を製造する方法を提供する。 【構成】 長尺電磁鋼板を素材としてこれを螺旋コアに
加工した後、焼鈍を行うことよりなる螺旋コア製造方
法、この場合焼鈍後の粒径が0.1mm以上とすること、
また、螺旋コアに加工した後、層間の絶縁処理を行うこ
とた望ましい。これにより回転機や湾曲部を有するリニ
アモータのコアとして用いるに最適な磁気特性の優れた
螺旋コアが得られる。
を製造する方法を提供する。 【構成】 長尺電磁鋼板を素材としてこれを螺旋コアに
加工した後、焼鈍を行うことよりなる螺旋コア製造方
法、この場合焼鈍後の粒径が0.1mm以上とすること、
また、螺旋コアに加工した後、層間の絶縁処理を行うこ
とた望ましい。これにより回転機や湾曲部を有するリニ
アモータのコアとして用いるに最適な磁気特性の優れた
螺旋コアが得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転機や湾曲部を有す
るリニアモータのコアとして用いるに適した螺旋コアの
製造方法に関するものである。
るリニアモータのコアとして用いるに適した螺旋コアの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】モータなどの回転機の鉄心は、多方向に
励磁して使用するので、一般に無方向性電磁鋼板が多く
使用されている。しかし、小型モータなどでは、小型高
出力の要求が高く、鉄心材料として、珪素鋼板より、飽
和磁化が高い鉄コバルト合金の検討がなされている。こ
の鉄コバルト合金は、板状のものが得にくい、また加工
しにくく、さらにコバルトを使用しているため、価格が
高くなるなど問題が多い。このため、珪素鋼板などの材
料で、より磁化特性の優れた珪素鋼板の開発が盛んにな
されている。一方、大型回転機では、励磁する主方向に
方向性珪素鋼板の磁化容易軸を使用するように、方向性
珪素鋼板を数片のセグメントにして鉄心を組み合わせて
いる。
励磁して使用するので、一般に無方向性電磁鋼板が多く
使用されている。しかし、小型モータなどでは、小型高
出力の要求が高く、鉄心材料として、珪素鋼板より、飽
和磁化が高い鉄コバルト合金の検討がなされている。こ
の鉄コバルト合金は、板状のものが得にくい、また加工
しにくく、さらにコバルトを使用しているため、価格が
高くなるなど問題が多い。このため、珪素鋼板などの材
料で、より磁化特性の優れた珪素鋼板の開発が盛んにな
されている。一方、大型回転機では、励磁する主方向に
方向性珪素鋼板の磁化容易軸を使用するように、方向性
珪素鋼板を数片のセグメントにして鉄心を組み合わせて
いる。
【0003】小型モータなどでは、小型、高出力化のた
めに、ティースの長さ方向に出来るだけ、磁化特性の優
れたものを使用することが好ましく、方向性珪素鋼板の
使用も検討されている。一方、低コスト化のために、自
動車に使用されているオルタネータでは、ティース部を
連続打ち抜きした無方向性珪素鋼板を螺旋状に巻き鉄心
を造っている。
めに、ティースの長さ方向に出来るだけ、磁化特性の優
れたものを使用することが好ましく、方向性珪素鋼板の
使用も検討されている。一方、低コスト化のために、自
動車に使用されているオルタネータでは、ティース部を
連続打ち抜きした無方向性珪素鋼板を螺旋状に巻き鉄心
を造っている。
【0004】このような背景のもとに、連続加工など
で、幅方向に磁化特性が優れた電磁鋼板を用いて、ティ
ース部の長さ方向が優れた磁化特性を示す鉄心を製造す
ることが検討されている。しかし、ティース部の長さ方
向が優れた磁化特性を示す鉄心を螺旋コアのように、塑
性変形させる場合には電磁鋼板の磁気特性が大きく劣化
し、また電磁鋼板の表面に施されているコーティングも
剥離するため特性上問題がある。
で、幅方向に磁化特性が優れた電磁鋼板を用いて、ティ
ース部の長さ方向が優れた磁化特性を示す鉄心を製造す
ることが検討されている。しかし、ティース部の長さ方
向が優れた磁化特性を示す鉄心を螺旋コアのように、塑
性変形させる場合には電磁鋼板の磁気特性が大きく劣化
し、また電磁鋼板の表面に施されているコーティングも
剥離するため特性上問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、珪素鋼板な
どの電磁材料を用いて、回転機コアやリニアモータコア
のティース部の長さ方向などが非常に優れた磁気特性を
示す鉄心や、ティースがない場合には、回転機やリニア
モータの可動部と固定部のギャップにコアからの磁束が
流れ易いように、ギャップに対して垂直方向に非常に優
れた磁気特性を示す鉄心などを製造する方法を提供する
ことを目的としてなされた。
どの電磁材料を用いて、回転機コアやリニアモータコア
のティース部の長さ方向などが非常に優れた磁気特性を
示す鉄心や、ティースがない場合には、回転機やリニア
モータの可動部と固定部のギャップにコアからの磁束が
流れ易いように、ギャップに対して垂直方向に非常に優
れた磁気特性を示す鉄心などを製造する方法を提供する
ことを目的としてなされた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、(1)螺旋コアに加工した後、焼鈍を行うことを
特徴とする螺旋コア製造方法、(2)焼鈍後の粒径を
0.1mm以上とすることを特徴とする(1)記載の螺旋
コア製造方法、(3)螺旋コアに加工した後、層間の絶
縁処理を行うことを特徴とする(1)または(2)記載
の螺旋コア製造方法、(4)層間絶縁処理が接着力を有
することを特徴とする(3)記載の螺旋コア製造方法、
(5)幅方向の磁束密度が800A/m で1.6T以上の
螺旋コア用長尺電磁鋼板を用いることを特徴とする
(1)ないし(4)のいずれか1項記載の螺旋コア製造
方法、(6)幅方向の磁束密度が長さ方向の磁束密度に
対し800A/m において1.05倍以上である螺旋コア
用長尺電磁鋼板を用いることを特徴とする(1)ないし
(4)のいずれか1項記載の螺旋コア製造方法、にあ
る。
ろは、(1)螺旋コアに加工した後、焼鈍を行うことを
特徴とする螺旋コア製造方法、(2)焼鈍後の粒径を
0.1mm以上とすることを特徴とする(1)記載の螺旋
コア製造方法、(3)螺旋コアに加工した後、層間の絶
縁処理を行うことを特徴とする(1)または(2)記載
の螺旋コア製造方法、(4)層間絶縁処理が接着力を有
することを特徴とする(3)記載の螺旋コア製造方法、
(5)幅方向の磁束密度が800A/m で1.6T以上の
螺旋コア用長尺電磁鋼板を用いることを特徴とする
(1)ないし(4)のいずれか1項記載の螺旋コア製造
方法、(6)幅方向の磁束密度が長さ方向の磁束密度に
対し800A/m において1.05倍以上である螺旋コア
用長尺電磁鋼板を用いることを特徴とする(1)ないし
(4)のいずれか1項記載の螺旋コア製造方法、にあ
る。
【0007】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
の方向性電磁鋼板とは、珪素鋼板をはじめ、通常の鋼
板、他の鉄以外の成分を含んでいるものや他の成分でな
る合金などの板状の磁性材料で、主に圧延法で製造さ
れ、長さ方向に磁化特性が優れたものであり、圧延法で
つくられるものでは圧延方向に磁化特性が優れたもので
ある。
の方向性電磁鋼板とは、珪素鋼板をはじめ、通常の鋼
板、他の鉄以外の成分を含んでいるものや他の成分でな
る合金などの板状の磁性材料で、主に圧延法で製造さ
れ、長さ方向に磁化特性が優れたものであり、圧延法で
つくられるものでは圧延方向に磁化特性が優れたもので
ある。
【0008】磁気特性が優れているとは、一定の直流或
いは交番磁界で、磁束密度が高いこと或いは一定の直流
或いは交番磁束密度に励磁する磁界が低いこと、即ち透
磁率が高いことや、一定の振幅の交番磁束密度で、電力
損失が少ないことなどを言い、または、保磁力が小さい
ことや磁歪が小さいことなどを示す。本発明では、前述
したすべての磁気特性が優れている必要はなく、使用す
る目的により、そのうちの一つ或いは一つ以上の特性が
優れている場合でも良い。
いは交番磁界で、磁束密度が高いこと或いは一定の直流
或いは交番磁束密度に励磁する磁界が低いこと、即ち透
磁率が高いことや、一定の振幅の交番磁束密度で、電力
損失が少ないことなどを言い、または、保磁力が小さい
ことや磁歪が小さいことなどを示す。本発明では、前述
したすべての磁気特性が優れている必要はなく、使用す
る目的により、そのうちの一つ或いは一つ以上の特性が
優れている場合でも良い。
【0009】螺旋コアにおいて、ティース部の磁気特性
やギャップに垂直な方向の磁気特性が優れていると良
い。この為には、コイルの幅方向に磁気特性が優れた電
磁鋼板のコイルや長片のものがあると良い。幅方向に磁
気特性が優れた電磁鋼板としては、方向性電磁鋼板の成
品を切断し、その切断片の長さが幅となるように接合す
る長尺電磁鋼板や、方向性電磁鋼板コイルの製造工程の
冷延後から仕上げ焼鈍後までの任意の段階で、該コイル
を所定の長さに切断し、前記長さが幅となるように接合
した後、引き続く工程処理を施した長尺電磁鋼板などで
得られる。直接コイルの幅方向に圧延などして得られた
ものでも良い。幅方向の磁束密度が800A/m で1.6
T以上、或いは幅方向の磁束密度が長さ方向の磁束密度
に対し800A/m で1.05倍以上である長尺電磁鋼板
であると好ましい。
やギャップに垂直な方向の磁気特性が優れていると良
い。この為には、コイルの幅方向に磁気特性が優れた電
磁鋼板のコイルや長片のものがあると良い。幅方向に磁
気特性が優れた電磁鋼板としては、方向性電磁鋼板の成
品を切断し、その切断片の長さが幅となるように接合す
る長尺電磁鋼板や、方向性電磁鋼板コイルの製造工程の
冷延後から仕上げ焼鈍後までの任意の段階で、該コイル
を所定の長さに切断し、前記長さが幅となるように接合
した後、引き続く工程処理を施した長尺電磁鋼板などで
得られる。直接コイルの幅方向に圧延などして得られた
ものでも良い。幅方向の磁束密度が800A/m で1.6
T以上、或いは幅方向の磁束密度が長さ方向の磁束密度
に対し800A/m で1.05倍以上である長尺電磁鋼板
であると好ましい。
【0010】本発明では、ティースが必要である場合に
はティース部の加工を行い、その後、螺旋加工をする。
螺旋加工とは、従来自動車のオルタネータに使用されて
いるコアのように、板面内で塑性加工で曲げ加工を行
い、これらを積層することにより、螺旋コアをつくり、
回転機のコアや湾曲部を有するリニアモータコアをつく
るものである。
はティース部の加工を行い、その後、螺旋加工をする。
螺旋加工とは、従来自動車のオルタネータに使用されて
いるコアのように、板面内で塑性加工で曲げ加工を行
い、これらを積層することにより、螺旋コアをつくり、
回転機のコアや湾曲部を有するリニアモータコアをつく
るものである。
【0011】この螺旋コアをつくる螺旋加工により、モ
ータコアのコアバック部が塑性変形するため歪が入る。
従って、その後、歪取り焼鈍を行うと良い。この場合、
そのコアバックの塑性変形部は、再結晶するが、その粒
度が小さいと、磁気特性が良くないことが多い。そこ
で、焼鈍により、粒度を大きくすると、磁気特性を改善
できる。無方向性電磁鋼板では、商用周波数での鉄損が
最低になる粒度は0.1〜0.2mmである場合が多い。
そこで、本発明でも、焼鈍後の粒径が0.1mm以上であ
ると好ましい。
ータコアのコアバック部が塑性変形するため歪が入る。
従って、その後、歪取り焼鈍を行うと良い。この場合、
そのコアバックの塑性変形部は、再結晶するが、その粒
度が小さいと、磁気特性が良くないことが多い。そこ
で、焼鈍により、粒度を大きくすると、磁気特性を改善
できる。無方向性電磁鋼板では、商用周波数での鉄損が
最低になる粒度は0.1〜0.2mmである場合が多い。
そこで、本発明でも、焼鈍後の粒径が0.1mm以上であ
ると好ましい。
【0012】つくられた螺旋コアは、積層された状態と
なっているが、積層の層間は電気的な絶縁の処理を施す
必要がある。これは、通常、無方向性電磁鋼板や方向性
電磁鋼板に施されているコーティング、或いはブルーイ
ング処理のような表面に酸化膜を生じさせたもの、ある
いは絶縁の効果が得られるならば通常の塗装でも良い。
また、層間の接着を兼ねた表面処理でも良いことは言う
までもない。このコーティング等の表面処理は、螺旋コ
アの端部を溶接して使用するのであれば、溶接性の良い
ものを選ぶと良い。
なっているが、積層の層間は電気的な絶縁の処理を施す
必要がある。これは、通常、無方向性電磁鋼板や方向性
電磁鋼板に施されているコーティング、或いはブルーイ
ング処理のような表面に酸化膜を生じさせたもの、ある
いは絶縁の効果が得られるならば通常の塗装でも良い。
また、層間の接着を兼ねた表面処理でも良いことは言う
までもない。このコーティング等の表面処理は、螺旋コ
アの端部を溶接して使用するのであれば、溶接性の良い
ものを選ぶと良い。
【0013】以上は、コアバック部とティース部が一体
になった場合を述べたが、コアバック部とティース部が
2分割され、どちらか一方、あるいは両方とも、螺旋コ
アにしても良い。後述の実施例4のように、ティース部
は螺旋コア後加工され、分離される場合もあっても良
い。
になった場合を述べたが、コアバック部とティース部が
2分割され、どちらか一方、あるいは両方とも、螺旋コ
アにしても良い。後述の実施例4のように、ティース部
は螺旋コア後加工され、分離される場合もあっても良
い。
【0014】
(実施例1)図1は、表面皮膜の無い方向性電磁鋼板の
長尺もの1を示す。方向性電磁鋼板の長さ方向、即ち圧
延方向2の磁束密度が800A/m で、1.92Tであ
る。これを幅方向に3の点線で示されるところで切断し
て得た鋼板4を図2に示す。これを90度回転し、切断
前の幅方向端部に相当する部分で溶接しつなぎ合わせた
もの5(溶接部6)を図3に示す。このようにして得ら
れて長尺の電磁鋼板は幅方向2bの磁化特性が、800
A/m において、磁束密度1.93Tである。
長尺もの1を示す。方向性電磁鋼板の長さ方向、即ち圧
延方向2の磁束密度が800A/m で、1.92Tであ
る。これを幅方向に3の点線で示されるところで切断し
て得た鋼板4を図2に示す。これを90度回転し、切断
前の幅方向端部に相当する部分で溶接しつなぎ合わせた
もの5(溶接部6)を図3に示す。このようにして得ら
れて長尺の電磁鋼板は幅方向2bの磁化特性が、800
A/m において、磁束密度1.93Tである。
【0015】図4は、図3の長尺の電磁鋼板5をティー
ス加工してつくられた、螺旋加工前のコア7であり、テ
ィース8の長さ方向9の磁化特性は800A/m で、磁束
密度1.93Tになる。
ス加工してつくられた、螺旋加工前のコア7であり、テ
ィース8の長さ方向9の磁化特性は800A/m で、磁束
密度1.93Tになる。
【0016】このコア7に螺旋コア加工を施し、その
後、層間が焼き付かないように、焼鈍分離材塗布し、8
50℃で歪取り焼鈍を行った。さらに、接着性のあるコ
ーティングを施し、加熱処理して、最終的な回転型の螺
旋コアのモータコア10が図5のように得られた。
後、層間が焼き付かないように、焼鈍分離材塗布し、8
50℃で歪取り焼鈍を行った。さらに、接着性のあるコ
ーティングを施し、加熱処理して、最終的な回転型の螺
旋コアのモータコア10が図5のように得られた。
【0017】同様にして、図4に示すコア7に基づいて
湾曲部を有するリニアモータコア11をつくった例を図
6に示す。
湾曲部を有するリニアモータコア11をつくった例を図
6に示す。
【0018】(実施例2)方向性電磁鋼板の冷延板を幅
方向に切断し、その後、これを90度回転し、切断前の
幅方向端部に相当する部分で溶接しつなぎ合わせる。溶
接部をグラインディング等で表面を平にし、その後油洗
等を行い、脱炭焼鈍以降の方向性電磁鋼板の製造工程を
通し、コーティング処理以前の方向性電磁鋼板を得る。
その後、実施例1であらわれるコア7の形状に打ち抜
き、通常施されている無機系のコーティング液を施し、
乾燥し、最終コア形状に成形して、860度で焼き付け
する。これにより、コーティングの焼き付けと加工歪除
去が同時に行われ、しかも積層間の接着力が30g/cm2
以上も得られる。
方向に切断し、その後、これを90度回転し、切断前の
幅方向端部に相当する部分で溶接しつなぎ合わせる。溶
接部をグラインディング等で表面を平にし、その後油洗
等を行い、脱炭焼鈍以降の方向性電磁鋼板の製造工程を
通し、コーティング処理以前の方向性電磁鋼板を得る。
その後、実施例1であらわれるコア7の形状に打ち抜
き、通常施されている無機系のコーティング液を施し、
乾燥し、最終コア形状に成形して、860度で焼き付け
する。これにより、コーティングの焼き付けと加工歪除
去が同時に行われ、しかも積層間の接着力が30g/cm2
以上も得られる。
【0019】(実施例3)方向性電磁鋼板の冷延板を幅
方向に切断した後、これを90度回転し、切断前では端
部に相当する部分で溶接しつなぎ合わせる。溶接部をグ
ラインディング等で表面を平にし、その後、実施例1で
あらわれるコア7の形状に打ち抜き、螺旋巻き加工す
る。その後油洗等を行い、脱炭焼鈍以降の方向性電磁鋼
板の製造工程を通し、コーティング処理以前の方向性電
磁鋼板を得る。通常施されている無機系のコーティング
液を施し、乾燥し、最終コア形状に成形して、860度
で焼き付けする。これにより、コーティングの焼き付け
と加工歪除去が同時に行われ、しかも積層間の接着力が
30g/cm2 以上も得られる。
方向に切断した後、これを90度回転し、切断前では端
部に相当する部分で溶接しつなぎ合わせる。溶接部をグ
ラインディング等で表面を平にし、その後、実施例1で
あらわれるコア7の形状に打ち抜き、螺旋巻き加工す
る。その後油洗等を行い、脱炭焼鈍以降の方向性電磁鋼
板の製造工程を通し、コーティング処理以前の方向性電
磁鋼板を得る。通常施されている無機系のコーティング
液を施し、乾燥し、最終コア形状に成形して、860度
で焼き付けする。これにより、コーティングの焼き付け
と加工歪除去が同時に行われ、しかも積層間の接着力が
30g/cm2 以上も得られる。
【0020】(実施例4)図3で得られた長尺の電磁鋼
板(幅方向2bの磁化特性が、800A/m において、磁
束密度1.93T)を、打ち抜き、図7のようなティー
ス部13のコア12を得る。ただし、ティース先端側
(固定子、回転子間のギャップ側)15は、連結部17
で連結している。これを螺旋コア加工したのが図8であ
る。このコアに外側から巻線を行い、その後、打ち抜き
でつくられたコアバック部24に挿入し、接着して、図
9のコアが出来上がる。連結部17は、磁気回路的に問
題がない場合はそのままでよいが、この場合は、レーザ
カットで切り放す。
板(幅方向2bの磁化特性が、800A/m において、磁
束密度1.93T)を、打ち抜き、図7のようなティー
ス部13のコア12を得る。ただし、ティース先端側
(固定子、回転子間のギャップ側)15は、連結部17
で連結している。これを螺旋コア加工したのが図8であ
る。このコアに外側から巻線を行い、その後、打ち抜き
でつくられたコアバック部24に挿入し、接着して、図
9のコアが出来上がる。連結部17は、磁気回路的に問
題がない場合はそのままでよいが、この場合は、レーザ
カットで切り放す。
【0021】(実施例5)図3で得られた長尺の電磁鋼
板(幅方向2bの磁化特性が、800A/m において、磁
束密度1.93T)を、打ち抜き、図7のようなティー
ス部のコアを得る。ただし、ティース先端側(固定子、
回転子間のギャップ側)は、連結部17で連結してい
る。このコアに外側から巻線を行い、その後、同じく螺
旋加工でつくられたコアバック部に挿入し、接着して、
コアが出来上がる。連結部17は、磁気回路的に問題が
ない場合はそのままでよいが、この場合は、レーザカッ
トで切り放す。
板(幅方向2bの磁化特性が、800A/m において、磁
束密度1.93T)を、打ち抜き、図7のようなティー
ス部のコアを得る。ただし、ティース先端側(固定子、
回転子間のギャップ側)は、連結部17で連結してい
る。このコアに外側から巻線を行い、その後、同じく螺
旋加工でつくられたコアバック部に挿入し、接着して、
コアが出来上がる。連結部17は、磁気回路的に問題が
ない場合はそのままでよいが、この場合は、レーザカッ
トで切り放す。
【0022】
【発明の効果】本発明は、珪素鋼板などの電磁材料を用
いて、回転機コアやリニアモータコアのティース部の長
さ方向などが非常に優れた磁気特性を示す螺旋コアや、
ティースがない場合には、ギャップにコアからの磁束が
流れ易いように、ギャップに対して垂直方向に非常に優
れた磁気特性を示す螺旋コアを製造する方法を提供する
ものである。特に、方向性電磁鋼板の製造工程の途中
に、螺旋コア加工などを入れることにより、螺旋加工に
より生じる歪の悪影響を回避できる。さらに、最終的
に、螺旋コアの塑性変形部の粒度も大きくでき、磁気特
性を非常に改善できる。
いて、回転機コアやリニアモータコアのティース部の長
さ方向などが非常に優れた磁気特性を示す螺旋コアや、
ティースがない場合には、ギャップにコアからの磁束が
流れ易いように、ギャップに対して垂直方向に非常に優
れた磁気特性を示す螺旋コアを製造する方法を提供する
ものである。特に、方向性電磁鋼板の製造工程の途中
に、螺旋コア加工などを入れることにより、螺旋加工に
より生じる歪の悪影響を回避できる。さらに、最終的
に、螺旋コアの塑性変形部の粒度も大きくでき、磁気特
性を非常に改善できる。
【0023】螺旋加工後にコーティング等の表面処理を
行うと、螺旋加工時のコーティングの剥離も押さえるこ
とができ、層間絶縁も極めて優れている。コーティング
等の表面処理に接着能を持たせると、コアの保持が容易
になるだけでなく、コアの剛性が高くでき、騒音振動な
どの問題も軽減できる。
行うと、螺旋加工時のコーティングの剥離も押さえるこ
とができ、層間絶縁も極めて優れている。コーティング
等の表面処理に接着能を持たせると、コアの保持が容易
になるだけでなく、コアの剛性が高くでき、騒音振動な
どの問題も軽減できる。
【0024】この発明によれば、実施例1のように、モ
ータのティース方向の特性が優れた螺旋コアが可能にな
り、高性能サーボモータ製造の自動化を推進するもので
ある。このサーボモータでは、ロボットや電気自動車な
どニーズが大きく、今後重要になる分野であるので、高
性能サーボモータ製造の自動化を推進するものとして、
価値が非常に高い。
ータのティース方向の特性が優れた螺旋コアが可能にな
り、高性能サーボモータ製造の自動化を推進するもので
ある。このサーボモータでは、ロボットや電気自動車な
どニーズが大きく、今後重要になる分野であるので、高
性能サーボモータ製造の自動化を推進するものとして、
価値が非常に高い。
【図1】方向性電磁鋼板の長尺もの1を示す。
【図2】方向性電磁鋼板を切断したもの4を示す。
【図3】方向性電磁鋼板を切断し、溶接したもの5を示
す。
す。
【図4】ティースが打ち抜き加工された螺旋加工する前
のコア7を示す。
のコア7を示す。
【図5】回転型の螺旋コアを示す。
【図6】湾曲部を有するリニア型コアを示す。
【図7】2分割コアのティース部の螺旋加工前のコアを
示す。
示す。
【図8】2分割コアのティース部螺旋コアを示す。
【図9】2分割コアを組み合わせたコアを示す。
1 方向性電磁鋼板の長尺もの 2 方向性電磁鋼板の長さ方向即ち圧延方向 2a、2b 方向性電磁鋼板の圧延方向 3 幅方向に切断される部分 4 方向性電磁鋼板1を切断して得られる鋼板 5 切断、溶接しつなぎ合わせたもの 6 溶接部 7 ティース加工され、螺旋加工する前のコア 8 ティース 9 ティース8の長さ方向 10 回転型モータの螺旋コア 11 湾曲部をもつリニアコア 12 2分割コアのティース部の螺旋加工前のコ
ア 13 ティース 14 ティースの長さ方向で、磁化特性が優れて
いる方向 15 ティース部の先端方向 16 ティース部のコアバック方向 17 ティース間の連結部 21 2分割コアのティース部螺旋コア 22 スロット 23 ティース 24 コアバック部のコア 25 ティースの結合部
ア 13 ティース 14 ティースの長さ方向で、磁化特性が優れて
いる方向 15 ティース部の先端方向 16 ティース部のコアバック方向 17 ティース間の連結部 21 2分割コアのティース部螺旋コア 22 スロット 23 ティース 24 コアバック部のコア 25 ティースの結合部
Claims (6)
- 【請求項1】 螺旋コアに加工した後、焼鈍を行うこと
を特徴とする螺旋コア製造方法。 - 【請求項2】 焼鈍後の粒径を0.1mm以上とすること
を特徴とする請求項1記載の螺旋コア製造方法。 - 【請求項3】 螺旋コアに加工した後、層間の絶縁処理
を行うことを特徴とする請求項1または2記載の螺旋コ
ア製造方法。 - 【請求項4】 層間絶縁処理が接着力を有することを特
徴とする請求項3記載の螺旋コア製造方法。 - 【請求項5】 幅方向の磁束密度が800A/m で1.6
T以上の螺旋コア用長尺電磁鋼板を用いることを特徴と
する請求項1〜4のいずれか1項記載の螺旋コア製造方
法。 - 【請求項6】 幅方向の磁束密度が長さ方向の磁束密度
に対し800A/m において1.05倍以上である螺旋コ
ア用長尺電磁鋼板を用いることを特徴とする請求項1〜
4のいずれか1項記載の螺旋コア製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6091173A JPH07298570A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 螺旋コアの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6091173A JPH07298570A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 螺旋コアの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07298570A true JPH07298570A (ja) | 1995-11-10 |
Family
ID=14019083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6091173A Pending JPH07298570A (ja) | 1994-04-28 | 1994-04-28 | 螺旋コアの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07298570A (ja) |
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-
1994
- 1994-04-28 JP JP6091173A patent/JPH07298570A/ja active Pending
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