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JPH07288067A - 開閉装置 - Google Patents

開閉装置

Info

Publication number
JPH07288067A
JPH07288067A JP7753694A JP7753694A JPH07288067A JP H07288067 A JPH07288067 A JP H07288067A JP 7753694 A JP7753694 A JP 7753694A JP 7753694 A JP7753694 A JP 7753694A JP H07288067 A JPH07288067 A JP H07288067A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contactor
contact
operating
movable
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7753694A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Nakajima
文雄 中嶋
Shiyuuzou Takahashi
秀像 高橋
Masanori Koike
昌訓 小池
Tetsuya Nakamoto
哲哉 中本
Yasushi Hayashi
靖 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7753694A priority Critical patent/JPH07288067A/ja
Publication of JPH07288067A publication Critical patent/JPH07288067A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
  • Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 投入指令から20〜30ミリ秒という高速で
投入することが可能であり、特に、サージ吸収装置の系
統への投入に好適な信頼性の高い開閉装置を提供する。 【構成】 絶縁ガスGを封入したタンク1内に、固定ア
ーク接触子4と可動アーク接触子5を接離可能に対向し
て配置する。固定アーク接触子4を操作ロッド11と一
体的に固定して可動電極部Bを構成する。可動電極部B
を、駆動力方向変換機構Cを介して操作機構18と接続
する。駆動力方向変換機構Cを、遊動リンク形の絶縁操
作ロッド13、ガス中回転レバー14、回転シャフト1
5、気中回転レバー16、および遊動リンク17から構
成する。操作機構18として通常の遮断器の操作機構を
使用し、その最高速動作方向の駆動力により、駆動力方
向変換機構Cを介して可動電極部Bを駆動し、遮断器の
高速開路動作と同等の高速閉路動作を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開閉装置に関するもの
であり、特に、直流電力系統変換所の交流開閉所におい
て、過渡交流過電圧を抑制するサージ吸収装置を高速で
投入するための開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電力需要の都市部への集中が進む一方、
都市部では電源設備の建設が困難になってきている。こ
のため、長距離の大容量送電系統を整備して電力を広域
で運用し、効率化を図っている。このような広域運用で
は、潮流抑制が複雑になるので、系統の安定性が問題と
なる。これに対して、系統の安定性を確保するために直
流系統が導入されている。
【0003】このような直流系統としては、長距離を直
流で送電する直流送電、海底ケーブルなどを用いる場合
に静電容量が大きく充電電流が増して無効電力が大きく
なるのを回避する直流送電、系統を分割する直流連携、
あるいは異周波数間を繋ぐ周波数変換などがある。これ
らは、一般には多端子網の系統ではないので、直流側の
事故発生などの場合には、サイリスタバルブの電源を停
止して系統全体を停止することになる。
【0004】一方、交流側の系統での事故の場合には、
事故の発生した交流系統を切り離すことになるが、この
とき直流変換所から見た交流側の負荷が切り離されるの
で、変換所の交流側母線から見た交流系統のインピーダ
ンスが大きくなる。この結果、抵抗分が少なく、共振の
Q値が大きくなるので、厳しい交流性の過電圧が発生す
る。
【0005】変換所を停止すればこの過電圧は抑制でき
るが、事故除去後の速やかな変換所再起動を行うために
はサージ吸収装置によって過電圧を抑制することが望ま
しい。しかしながら、この過電圧は交流性のものであ
り、許容できる過電圧に抑えるためには従来の雷による
サージを吸収するサージ吸収用避雷器などに比べると、
格段に低いレベルにまで抑制することが要求される。こ
のため、非常に大きなサージ吸収装置を要求されること
になる。
【0006】これを解消するためには、必要な場合にの
みサージ吸収装置を系統に投入することが考えられる。
【0007】図13に、一般的なガス遮断器の構造を示
す。タンク1の内部にSF6 ガスなどの絶縁性ガスを密
封している。接離可能な一対の固定接触子4と可動接触
子5とを有しており、これらの接触子4,5には、外部
装置との接続用の接続導体33,34が接続されてい
る。このうち、可動接触子5は、絶縁操作ロッド13を
介してタンク1外部の操作機構18と接続されており、
この操作機構18の駆動力によって投入、遮断動作を行
う。また、一般的な遮断器では、可動接触子5の遮断動
作方向である矢印方向の動作速度が、反対方向である投
入方向の動作速度よりも速くなるように設計されてお
り、例えば、高速の遮断器で、遮断時間が20〜30ミ
リ秒、投入時間が100ミリ秒程度となるように設計さ
れている。したがって、図13の操作機構18は、可動
接触子5にこのレベルの高速動作を行わせるように設計
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サージ
吸収装置の系統への投入には20〜30ミリ秒という高
速での投入が要求されるため、以上説明したように、投
入時間が100ミリ秒程度ある従来の通常の遮断器をそ
のまま使用した場合には、時間的に間に合わないという
問題がある。したがって、サージ吸収装置を20〜30
ミリ秒という高速で系統に投入可能な開閉装置の開発が
要求されている。そして、このような高速投入可能な開
閉装置を実現するために、具体的には、下記のような機
構を開発する必要がある。 (1)投入指令から20〜30ミリ秒という高速で投入
することができる操作機構の開発。 (2)閉路速度が速いため、接点の接触時の衝撃に耐え
る構造またはこの衝撃を低減させる機構の開発。
【0009】本発明は、上記のような従来技術の課題を
解決するために提案されたものであり、その目的は、投
入指令から20〜30ミリ秒という高速で投入すること
が可能であり、特に、サージ吸収装置の系統への投入に
好適な信頼性の高い開閉装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の開閉装置は、操
作機構の駆動力の方向を変換する駆動力方向変換機構を
設けるか、または、対向する接触子間に中間接触子を設
けてこの中間接触子の開閉方向が通常の開閉装置の可動
接触子と逆方向となるように構成して従来の遮断器の操
作機構の高速動作の利用による高速閉路動作を図るか、
あるいは、一方の接触子にトリガ電極を設けて電気的な
投入時間の短縮を図ることを特徴としている。
【0011】請求項1記載の開閉装置は、絶縁媒体を封
入した容器内に電気的に接離可能な第1と第2の接触子
が対向して配置され、少なくとも一方の接触子が前記容
器と電気的に絶縁して外部電気回路と接続可能に構成さ
れ、かつ、前記容器外部には、前記第1の接触子を駆動
してこの第1の接触子と前記第2の接触子との間を開閉
する操作機構が設けられた開閉装置において、操作機構
とこの操作機構の駆動力を第1の接触子に伝達する部分
が、次のように構成されたことを特徴としている。
【0012】すなわち、請求項1記載の開閉装置におい
て、操作機構は、往復動作可能に設けられ、その一方の
動作方向が他方の動作方向よりも高速で動作する最高速
動作方向となるように構成される。また、操作機構の最
高速動作方向の駆動力を、第1の接触子の閉路動作方向
への駆動力となるように方向変換して伝達する駆動力方
向変換機構が設けられる。
【0013】請求項2記載の開閉装置は、請求項1記載
の構成に加えて、さらに次のような特徴を有する。すな
わち、請求項2記載の開閉装置においては、第1の接触
子と一体的に固定された操作ロッドが設けられ、この操
作ロッドが、駆動力方向変換機構を介して操作機構に接
続される。また、この駆動力方向変換機構は、操作機構
の駆動力を方向変換する回転レバーと、この回転レバー
と操作ロッドとの間に接続された遊動リンク形の絶縁操
作ロッドとを備える。さらに、操作ロッドと絶縁操作ロ
ッドは、第1の接触子が第2の接触子と接触する位置に
おいてほぼ直線上に並ぶように構成される。
【0014】請求項3記載の開閉装置は、請求項1記載
の構成に加えて、さらに次のような特徴を有する。すな
わち、請求項3記載の開閉装置においては、操作機構
が、その動作方向と第1の接触子の動作方向とが平行に
なるように配置される。また、駆動力方向変換機構は、
操作機構の駆動力の方向を逆転させる回転レバーを含
む。
【0015】請求項4記載の開閉装置は、請求項1記載
の構成に加えて、さらに次のような特徴を有する。すな
わち、請求項4記載の開閉装置においては、操作機構
が、閉路動作時に第1の接触子が第2の接触子に接触す
る直前からこの第1の接触子の動作速度を急激に減速す
る制動装置を備えたことを特徴としている。
【0016】請求項5記載の開閉装置は、絶縁媒体を封
入した容器内に電気的に接離可能な第1と第2の接触子
が対向して配置され、少なくとも一方の接触子が前記容
器と電気的に絶縁して外部電気回路と接続可能に構成さ
れ、かつ、前記容器外部には、第1と第2の接触子間を
開閉する操作機構が設けられた開閉装置において、第1
と第2の接触子部分が、次のように構成されたことを特
徴としている。
【0017】すなわち、請求項5記載の開閉装置におい
て、第1の接触子は、操作機構側に固定的に設けられた
可動側接触子であり、第2の接触子は、可動側接触子と
対向する位置に固定的に設けられた固定側接触子であ
る。そして、これらの可動側接触子と固定側接触子との
間に、これらの接触子の軸方向に沿って移動して接触子
間の開閉を行う中間接触子が配置され、この中間接触子
が、可動側接触子を貫通する絶縁操作ロッドを介して操
作機構に接続される。さらに、この中間接触子は、開路
状態では固定側接触子のみと接触して可動側接触子から
開離する位置にあり、かつ、閉路動作時には、可動側接
触子に向かって移動して、閉路状態では、その両端部で
可動側接触子と固定側接触子の両方に接触する位置にあ
るように構成される。
【0018】請求項6,7記載の開閉装置は、請求項5
記載の構成に加えて、さらに次のような特徴を有する。
すなわち、請求項6記載の開閉装置においては、中間接
触子と固定側接触子との間に、中間接触子を固定側接触
子に向かって移動させる開路動作時に、これらの接触子
間のガスを圧縮して、中間接触子と可動側接触子との間
に吹き付ける圧縮室が構成されたことを特徴としてい
る。また、請求項7記載の開閉装置は、請求項5記載の
構成に加えて、可動側接触子の先端部付近に磁界消弧用
コイルが設けられたことを特徴としている。
【0019】請求項8〜10記載の開閉装置は、絶縁媒
体を封入した容器内に電気的に接離可能な第1と第2の
接触子が対向して配置され、少なくとも一方の接触子が
前記容器と電気的に絶縁して外部電気回路と接続可能に
構成され、かつ、前記容器外部には、前記第1の接触子
またはこの第1の接触子と前記第2の接触子との間に設
けられた第3の接触子を駆動して第1と第2の接触子間
を開閉する操作機構が設けられた開閉装置において、そ
のいずれかの接触子とその支持部材間にバネが設けられ
たことを特徴としている。
【0020】すなわち、請求項8記載の開閉装置は、第
2の接触子を可動に支持する支持部材が設けられ、この
支持部材と第2の接触子との間にバネが配置され、この
バネが第2の接触子を第1の接触子側に付勢するように
構成されたことを特徴としている。また、請求項9記載
の開閉装置は、第1の接触子を可動に支持する支持部材
が設けられ、この支持部材と第1の接触子との間にバネ
が配置され、このバネが第1の接触子を第2の接触子側
に付勢するように構成されたことを特徴としている。さ
らに、請求項10記載の開閉装置は、第1の接触子が操
作機構側に配置されるとともに、この第1の接触子を貫
通する形で配置されて第3の接触子を操作機構と接続す
る操作ロッドが設けられ、この操作ロッドと第3の接触
子との間にバネが配置され、このバネが第3の接触子を
第1の接触子側に付勢するように構成されたことを特徴
としている。
【0021】請求項11記載の開閉装置は、絶縁媒体を
封入した容器内に電気的に接離可能な第1と第2の接触
子が対向して配置され、少なくとも一方の接触子が前記
容器と電気的に絶縁して外部電気回路と接続可能に構成
され、かつ、前記容器外部には、前記第1の接触子また
はこの第1の接触子と前記第2の接触子との間に設けら
れた第3の接触子を駆動して第1と第2の接触子間を開
閉する操作機構が設けられた開閉装置において、その接
触子部にトリガ電極が設けられたことを特徴としてい
る。
【0022】すなわち、請求項11記載の開閉装置は、
第1の接触子が操作機構側に配置されるとともに、第2
の接触子の内部に絶縁チューブを介してトリガ電極が設
けられ、第2の接触子とトリガ電極とが、トリガ印加用
の電源とタイマスイッチが直列に接続される。そして、
このタイマスイッチが、開閉装置の投入指令と同期して
閉路するように設定され、第2の接触子とトリガ電極と
の間の絶縁破壊電圧が電源を閉じた際に発生する電圧よ
りも低くなるように設定されたことを特徴としている。
【0023】
【作用】以上のような構成を有する本発明の開閉装置に
よれば、次のような作用が得られる。
【0024】請求項1の開閉装置によれば、従来の遮断
器の操作機構を利用して、その最高速動作方向の駆動力
を、駆動力方向変換機構を介して第1の接触子に伝達
し、第1の接触子を閉路動作方向へ駆動することができ
る。したがって、操作機構の最高速動作方向により、遮
断器の高速開路動作と同等の高速閉路動作を行うことが
できる。
【0025】請求項2の開閉装置によれば、接触子の接
触時点で、第1の接触子と一体的に固定された操作ロッ
ドと、この操作ロッドを駆動する遊動リンク形の絶縁操
作ロッドとが直線上に並ぶため、第1の接触子や操作ロ
ッドに作用する横荷重を極小化して衝撃による座屈強度
の低下を防止することができる。したがって、機械強度
的な安定性を向上することができる。
【0026】請求項3の開閉装置によれば、操作機構の
動作方向と第1の接触子の動作方向とを平行にしたこと
により、回転レバーを主体とした簡略な構成によって、
操作機構の駆動力を容易に逆転することができる。
【0027】請求項4の開閉装置によれば、操作機構に
制動装置を設けたことにより、第1の接触子が第2の接
触子に接触する直前からこの第1の接触子の急制動を開
始してこれらの接触子間の接触時点の相対速度を急激に
減速できるため、接触時の衝撃力を十分に低減すること
ができる。
【0028】請求項5の開閉装置によれば、中間接触子
の開閉方向が、通常の開閉装置の可動接触子と逆方向と
なるため、その閉路動作方向が、通常の遮断器の開路動
作方向と一致することになる。したがって、遮断器の操
作機構をそのまま中間接触子と接続するだけで、操作機
構の最高速動作方向により、遮断器の高速開路動作と同
等の高速閉路動作を行うことができる。
【0029】請求項6,7の開閉装置によれば、開路動
作時に中間接触子と可動側接触子との間に発生するアー
クの消弧能力を向上できる。すなわち、請求項6の開閉
装置によれば、中間接触子の開路動作時に、圧縮室内の
ガスを圧縮し、この圧縮ガスを中間接触子と可動側接触
子との間に発生したアークに吹き付けることができる。
また、請求項7の開閉装置によれば、磁界消弧用コイル
を流れる電流によって発生する磁界により、中間接触子
と可動側接触子との間に発生したアークを高速回転駆動
させることができる。
【0030】請求項8〜10の開閉装置によれば、第1
の接触子と第2または第3の接触子との接触時にこの接
触子間に作用する衝撃力を、いずれかの接触子とその支
持部材間に設けたバネによって吸収することができる。
【0031】請求項11の開閉装置によれば、投入時
に、第2の接触子に設けたトリガ電極により外部からパ
ルスを与えることによって、接触子間の絶縁破壊を早く
発生させて開閉装置を電気的に早く投入することができ
る。
【0032】
【実施例】以下には、本発明を、交流過電圧抑制用のサ
ージ吸収装置の系統への投入用の開閉装置に適用した場
合の複数の実施例について、図1〜図12を参照して説
明する。
【0033】[1]第1実施例…図1,2 [1−1]実施例の構成 図1は、本発明による開閉装置の第1実施例を示す図で
ある。この図1に示すように、図中上下方向に直列状に
設けられた接地電位のタンク1,1a内には、SF6
スなどの絶縁性に優れた絶縁ガスGが封入されており、
タンク1,1a間に挿入された絶縁支持部材2によって
互いにガス区分されている。図中上方のタンク1a内に
は接続導体3がタンク1aのほぼ中心軸上に配置されて
いる。この接続導体3は、その上端部において図示して
いない避雷器などのサージ吸収装置に接続されている。
また、接続導体3の下端部は、絶縁支持部材2の接続子
9に挿入されており、接続導体3が絶縁支持部材2によ
って支持されている。絶縁支持部材2のタンク1内側の
面には、固定アーク接触子4がタンク1のほぼ中心軸上
に位置するように設けられ、絶縁支持部材2によって支
持されている。この固定アーク接触子4は、絶縁支持部
材2を貫通する導体3aを介してタンク1a内の接続導
体3と電気的・機械的に接続されており、その周囲に設
けられたシールド7とともに固定電極部Aとして構成さ
れている。なお、絶縁支持部材2の接続子9の周囲にも
シールド7が設けられている。
【0034】タンク1内における固定アーク接触子4と
対向する位置には、固定アーク接触子4と接離する可動
アーク接触子5がタンク1と同軸状に配置されており、
その周囲には絶縁ノズル6が配置されている。これらの
可動アーク接触子5および絶縁ノズル6は、操作ロッド
11およびパッファシリンダ12に固定され、一体的に
動作する可動電極部Bとして構成されている。この一体
的に動作する可動電極部Bは、タンク1に固定された絶
縁支持部材2aを介して支持されたパッファピストン1
9とガイド19a内に摺動可能に嵌合されている。
【0035】この可動電極部Bは、開路動作時には、パ
ッファピストン19とパッファシリンダ12間で構成さ
れた空間を圧縮することにより、絶縁ノズル6を介して
固定アーク接触子4と可動アーク接触子5との間に生じ
たアークに向かって吹き付け、アークを消弧するように
なっている。また、パッファシリンダ12は導体として
の機能を持つ部材であり、接触子8,8aを介し、タン
ク1と支持絶縁部材2bによって絶縁された接地導体2
0を介して接地されている。
【0036】操作ロッド11における可動アーク接触子
5と反対側の端部は、遊動リンクとして構成された絶縁
操作ロッド13、ガス中回転レバー14、回転シャフト
15、気中回転レバー16、および遊動リンク17から
なる駆動力方向変換機構Cを介して操作機構18が接続
されている。このうち、絶縁操作ロッド13およびガス
中回転レバー14は、タンク1と連通する機構ケース1
0内に収納されている。また、回転シャフト15は、機
構ケース10の内外に貫通するように設けられており、
機構ケース10内の気密を保持して回転するようになっ
ている。そして、気中回転レバー16および遊動リンク
17は、機構ケース10の外部に設けられている。
【0037】なお、回路条件によって決まることである
が、本実施例のように、接地導体20を介して接地する
場合には、可動電極部分を容器1と接続している絶縁支
持部材2bおよび絶縁操作ロッド13は必ずしも絶縁物
である必要はないが、接地ルートを明確にすることおよ
び部分放電による溶着などを防止したり、制御系に対す
る影響を少なくするためには、確実に絶縁することが望
ましい。
【0038】また、本実施例の操作機構18としては、
ダンパー部18a、ダンパー隙間18b、およびピスト
ンロッド18cを備え、ピストンロッド18cを図中左
右に往復動させるタイプの遮断器の操作機構が使用され
ている。すなわち、この操作機構18は、そのピストン
ロッド18cが、図中左側方向に動作する場合に所定の
動作ストロークを100ミリ秒程度で高速動作し、図中
右側方向に動作する場合には最大出力により20〜30
ミリ秒程度で最高速動作するように構成された操作機構
であり、遮断器においては、前述したように、20〜3
0ミリ秒程度の最高速動作方向の駆動力が遮断器の開路
動作方向への駆動力となるようにして使用されている。
これに対して、サージ吸収装置の系統への投入用として
使用される本実施例の開閉装置においては、遮断器とは
逆に閉路動作において20〜30ミリ秒程度の最高速動
作が要求される。そのため、本実施例の操作機構18
は、遊動リンク形の絶縁操作ロッド13から遊動リンク
17に至る一連の駆動力方向変換機構Cによって、ピス
トンロッド18cの最高速動作方向の駆動力が、可動電
極部Bの閉路動作方向への駆動力として方向変換される
ように構成されている。すなわち、ピストンロッド18
cを図中右方向の最高速動作方向に動作させることによ
り、可動電極部Bを図中上方向の閉路動作方向に駆動
し、逆に、ピストンロッド18cを図中左方向の高速動
作方向に動作させることにより、可動電極部Bを図中下
方向の開路動作方向に駆動するようになっている。
【0039】さらに、本実施例の開閉装置は、操作機構
18の閉路動作終了直前において、部材間が、図2に示
すような位置関係を有するように構成されている。図2
は、図1の要部を模式的に示す図であり、開閉装置の閉
路動作終了直前の状態を示している。この図2におい
て、ガス中回転レバー14は、図中矢印100の方向に
動作し、可動アーク接触子5は、固定アーク接触子4と
接触する直前の位置にある。この状態では、操作機構ピ
ストン端部のダンパー部18aはダンパー隙間18bに
挿入されており、駆動軸であるピストンロッド18c
は、可動アーク接触子5の接触速度を減速させる制動位
置にある。そして、このように、可動アーク接触子5が
固定アーク接触子4との接触直前の位置から閉路位置で
ある接触位置に至るまでの閉路動作終期において、駆動
力方向変換機構Cの遊動リンク形の絶縁操作ロッド13
は、軸受け110,120によって決定される操作ロッ
ド11の軸方向とほぼ直線上に並ぶように構成されてい
る。
【0040】[1−2]実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の開閉装置の作用は
次の通りである。まず、閉路動作時には、操作機構18
のピストンロッド18cが図中左から右に向かって所定
の動作ストロークを20〜30ミリ秒程度の最高速で移
動し、気中回転レバー16およびガス中回転レバー14
が時計回りに回転し、絶縁操作ロッド13が図中上方向
に移動するため、可動電極部Bは図中上方向である閉路
動作方向に20〜30ミリ秒程度の最高速で移動し、そ
の可動アーク接触子5が固定アーク接触子4に接触して
電路が接続される。
【0041】この場合、本実施例の操作機構18は、そ
のダンパー部18aとダンパー隙間18bによって、そ
のピストンロッド18cの図中右側の最高速動作方向の
動作、すなわち、可動電極部Bを閉路方向に駆動する動
作において、図2に示すように可動電極部Bの可動アー
ク接触子5が固定アーク接触子4に接触する直前から、
ピストンロッド18cが急激に減速するため、駆動力方
向変換機構Cを介して接続された可動電極部Bの可動ア
ーク接触子5の動作速度も急激に減速する。
【0042】したがって、可動アーク接触子5と固定ア
ーク接触子4とが接触する際には、可動アーク接触子5
が十分に減速されているため、これらの接触子4,5が
十分低い速度で接触することになり、接触時に発生する
衝撃力を十分に低減することができる。また、この接触
時において、操作ロッド11と絶縁操作ロッド13は、
図2に示すようにほぼ直線上に並ぶため、絶縁操作ロッ
ド13から操作ロッド11に対して曲げ方向への機械力
が発生することはほとんどない。
【0043】一方、開路動作時には、前述した閉路動作
時とは逆に操作機構18のピストンロッド18cが図中
右から左に向かって所定の動作ストロークを100ミリ
秒程度の高速で移動する結果、可動電極部Bは図中下方
向である開路動作方向に100ミリ秒程度の高速で移動
し、電路が開離する。
【0044】[1−3]実施例の効果 以上のように、本実施例においては、操作機構18とし
て、従来の、すでに実績のある遮断器の操作機構をその
まま使用して、サージ吸収装置の主回路への投入に要求
される20〜30ミリ秒という高速で閉路動作を行うこ
とができるので、開閉装置の信頼性を高めることができ
る。
【0045】すなわち、本実施例の開閉装置は、避雷器
などのサージ吸収装置と接続されるので、その要求条件
は、次のようになる。まず、閉路動作時には、一定の遮
断器の開路に伴って発生する主回路の過渡性の過電圧の
発生に遅滞なくサージ吸収装置を主回路に接続するため
に、遮断器の開路動作時間とほぼ同等の、20〜30ミ
リ秒の高速で閉路動作を行うことが要求される。その反
面、開路動作時には、過渡現象が治まった後に、サージ
吸収装置により減流された十分に小さな電流をゆっくり
と遮断すればよいため、閉路動作時ほど高速で接触子を
動作させる必要はない。
【0046】そして、本実施例の開閉装置は、このよう
な要求条件から、ちょうど遮断器の開閉時間特性と逆の
時間特性を有するように構成できるため、従来の遮断器
の操作機構を使用して、その駆動力の方向を駆動力方向
変換機構Cによって変換することにより、要求条件を容
易に満たすことができる。なお、一般に、遮断器の接点
間の開離距離は他の開閉装置に比べて短いため、必要な
場合には、介在するレバーを利用して接点側の移動距離
を拡大することも可能である。
【0047】また、本実施例の開閉装置においては、閉
路動作終了時に、制動開始直後に可動アーク接触子5が
十分に減速した時点で両接触子4,5が接触するように
構成したことにより、両接触子4,5の接触時に発生す
る衝撃力を十分に低減して損傷を受け難くすることがで
きる。さらに、この閉路動作終了時に、遊動リンク形の
絶縁操作ロッド13と操作ロッド11とがほぼ直線状に
並ぶように構成したことにより、操作ロッド11の曲げ
と圧縮の合成による座屈の発生を防止でき、補強のため
に強化する必要がないため、この結果電極可動部Aを軽
量化でき、より高速動作可能な開閉装置を得ることがで
きる。
【0048】[2]第2実施例…図3 [2−1]実施例の構成 図3は、本発明による開閉装置の第2実施例を示す図で
ある。この図3に示すように、図中左右方向に配置され
た接地電位のタンク1内には、SF6 ガスなどの絶縁性
に優れた絶縁ガスGが封入されている。このタンク1内
には、固定アーク接触子4および固定接触子21がタン
ク1と同軸状に配置され、固定電極部Aとして構成され
ており、支持絶縁筒22により絶縁支持されている。タ
ンク1内における固定アーク接触子4および接触子21
と対向する位置には、これらの接触子4,21と接離す
る可動アーク接触子5および可動接触子23がタンク1
と同軸状に配置されており、絶縁ノズル6とともに、操
作ロッド11およびパッファシリンダ12に固定され、
一体的に動作する可動電極部Bとして構成されている。
この一体的に動作する可動電極部Bは、タンク1に固定
された支持部材24および支持絶縁筒7によって支持さ
れたパッファピストン19に摺動可能に嵌合されてい
る。また、この可動電極部Bは、開路動作時には、パッ
ファピストン19とパッファシリンダ12間で構成され
た空間を圧縮することにより、絶縁ノズル6を介して固
定アーク接触子4と可動アーク接触子5との間に生じた
アークに向かって吹き付け、アークを消弧するようにな
っている。
【0049】操作ロッド11における可動アーク接触子
5と反対側の端部は、絶縁操作ロッド13の一端に接続
され、絶縁操作ロッド13の他端は、タンク1を貫通す
る連結ロッド25の一端に接続されている。これらの絶
縁操作ロッド13および連結ロッド25は、操作ロッド
11と直線状に固定的に接続されている。連結ロッド2
5の他端は、タンク1外部の機構部26に配置されたリ
ンク27、回転レバー28、およびリンク29からなる
駆動力方向変換機構Cを介して操作機構18に接続され
ている。この場合、操作機構18としては、前記第1実
施例と同様の遮断器の操作機構が使用されており、この
操作機構18は、その動作方向が可動電極部Bの動作方
向と平行になるように配置されている。
【0050】なお、駆動力方向変換機構Cについてより
詳細に説明すれば、連結ロッド25は、タンク1の連結
ロッド25貫通部に設けられた気密シール25aによ
り、タンク1内のガス空間の外部空間に対する気密を保
持して直線運動するようになっている。また、回転レバ
ー28は、回転軸28aによって回転可能に設けられて
おり、この回転レバー28の両側にリンク27,29が
対称的に設けられ、操作機構18の駆動力を、その動作
方向を180°逆転させて可動電極部Aに伝達するよう
になっている。
【0051】一方、タンク1における固定電極部Aおよ
び可動電極部Bの上方には、それぞれ外部装置との接続
用の口出し部が設けられており、絶縁スペーサ32によ
ってガス区分されている。これらの絶縁スペーサ32を
貫通する形で接続導体33,34がそれぞれ配置されて
おり、固定電極部Aおよび可動電極部Bと電気的・機械
的にそれぞれ接続されている。
【0052】[2−2]実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の開閉装置の作用は
次の通りである。まず、閉路動作時には、操作機構18
が図中左から右に向かって20〜30ミリ秒程度の最高
速で動作し、回転レバー28が反時計回りに回転し、絶
縁操作ロッド13および連結ロッド25が図中右から左
に向かって移動するため、可動電極部Bは図中左方向で
ある閉路動作方向に20〜30ミリ秒程度の最高速で移
動し、その可動アーク接触子5および可動接触子23が
固定アーク接触子4および固定接触子21に接触して電
路が接続される。
【0053】一方、開路動作時には、前述した閉路動作
時とは逆に操作機構18が図中右から左に向かって10
0ミリ秒程度の高速で動作する結果、可動電極部Bは図
中右方向である開路動作方向に100ミリ秒程度の高速
で移動し、電路が開離する。
【0054】[2−3]実施例の効果 以上のように、本実施例においては、前記第1実施例と
同様に、操作機構18として、従来の、すでに実績のあ
る遮断器の操作機構をそのまま使用して、サージ吸収装
置の主回路への投入に要求される20〜30ミリ秒とい
う高速で閉路動作を行うことができるので、開閉装置の
信頼性を高めることができる。
【0055】特に、本実施例においては、操作機構18
を、その動作方向が可動電極部Bの動作方向と平行にな
るように配置したことにより、回転レバー28と2つの
リンク27,29を使用した簡略な駆動力方向変換機構
Cを使用して操作機構18の駆動力を容易に逆転するこ
とができるため、装置全体の部品点数を少なくでき、装
置全体の小型・簡略化を図ることができる。
【0056】また、図3中に示す回転レバー28のレバ
ー比:L2/L1を大きくするとともに、可動電極部B
を含む可動部重量を最小化することにより、一層の高速
動作が可能となる。さらに、回転レバー28のレバー比
を逆転させれば、低速動作も可能である。なお、本実施
例は、連結ロッド25を直線的に気密摺動させる構成で
あるため、この連結ロッド25の気密シール25a部に
おける摺動摩擦力を十分低減するように考慮する必要が
ある。
【0057】[3]第3実施例…図4 [3−1]実施例の構成 図4は、本発明による開閉装置の第3実施例を示す図で
ある。この図4に示すように、本実施例は、前記第3実
施例における機構部26周辺の構成を変えた変形例であ
る。すなわち、本実施例においては、機構部26aは、
気密構造とされており、回転レバー28の回転軸28a
は、機構部26aの壁面を貫通するように設けられてお
り、機構部26a内の気密を保持して回転するようにな
っている。また、回転レバー28は、機構部26a内に
配置された内部レバー28bと、大気側に配置された外
部レバー28cから構成されており、この内外のレバー
28b,28cが回転軸28aと一体に固定され、この
全体が、回転レバー28として一体的に回転するように
なっている。そして、この回転レバー28の内部レバー
28bの端部がリンク27を介して連結ロッド25に接
続され、外部レバー28cの端部がリンク29を介して
操作機構18に接続されている。また、このように機構
部26aが気密構造とされているため、タンク1の連結
ロッド25貫通部に気密シール25aは設けられていな
い。なお、他の部分については、前記第2実施例と全く
同様に構成されている。
【0058】[3−2]実施例の作用および効果 以上のような構成を有する本実施例の開閉装置の作用は
前記第2実施例と同様である。そして、本実施例におい
ても、前記第1、第2実施例と同様に、操作機構18と
して、従来の、すでに実績のある遮断器の操作機構をそ
のまま使用して、サージ吸収装置の主回路への投入に要
求される20〜30ミリ秒という高速で閉路動作を行う
ことができるので、開閉装置の信頼性を高めることがで
きる。
【0059】また、本実施例においては、前記第2実施
例と同様に、操作機構18を、その動作方向が可動電極
部Bの動作方向と平行になるように配置したことによ
り、回転レバー28と2つのリンク27,29を使用し
た簡略な駆動力方向変換機構Cを使用して操作機構18
の駆動力を容易に逆転することができるため、装置全体
の部品点数を少なくでき、装置全体の小型・簡略化を図
ることができる。
【0060】そしてまた、図3中に示す回転レバー28
のレバー比:L2/L1を大きくするとともに、可動電
極部Bを含む可動部重量を最小化することにより、一層
の高速動作が可能となる。さらに、回転レバー28のレ
バー比を逆転させれば、低速動作も可能である。
【0061】特に、本実施例においては、機構部26a
を気密に構成したことから、連結ロッド25aを直線的
に気密摺動させる必要がなくなっているため、直線的に
気密摺動させる場合に比べてこの連結ロッド25の摺動
摩擦力を十分に低くできるため、その分だけ高速設計が
容易になっている。また、回転レバー28の回転軸28
aを気密シールしているため、前記第2実施例のように
直線的摺動部を気密シールする場合に比べて、シール性
能を向上できる。
【0062】[4]第4実施例…図5、図6 [4−1]実施例の構成 図5は、本発明による開閉装置の第4実施例を示す図で
ある。この図5に示すように、本実施例は、従来の開閉
装置における電極の構成を変えたことを特徴としてい
る。すなわち、図5において、図中上下方向に配置され
た接地電位のタンク1内には、SF6 ガスなどの絶縁性
に優れた絶縁ガスGが封入されている。このタンク1内
には、固定側接触子35と可動側接触子38が、互いに
対向する形でタンク1と同軸状に配置され、支持絶縁筒
22,30によってそれぞれ支持されている。そして、
この固定側接触子35と可動側接触子38の間には、こ
れらの接触子35,38間の開閉を行う中間接触子36
が同軸状に配置され、絶縁操作ロッド37を介して図示
していない操作機構と接続されている。この操作機構と
して、前記第1実施例と同様の遮断器の操作機構が使用
されている。また、固定側接触子35と可動側接触子3
8には、接続導体33,34がそれぞれ接続されてお
り、これらの接続導体33,34は、外部装置との接続
用の口出し部に設けられた絶縁スペーサ32を貫通して
外部装置に接続されている。
【0063】より詳細に説明すれば、絶縁操作ロッド3
7は、可動側接触子38を貫通して突出するように長く
設けられており、その先端に中間接触子36が設けられ
ている。そして、この中間接触子36と固定側接触子3
5および可動側接触子38は、いずれも筒状に形成され
ており、その動作方向寸法はほぼ同程度とされている。
また、中間接触子36の外径寸法は、固定側接触子35
と可動側接触子38の接触部の内径寸法に合わされてい
る。さらに、固定側接触子35と可動側接触子38の間
の距離は、中間接触子36の動作方向寸法よりも短くさ
れている。
【0064】すなわち、この中間接触子36は、一般的
な可動接触子とは逆に、図5に示すような開路状態にお
いては、固定側接触子35内に収納され、固定側接触子
35から可動側接触子38に向かって移動することによ
り閉路動作を行うようになっている。このように中間接
触子36の閉路方向が、通常の遮断器の開路方向と同方
向となっているため、通常の遮断器の開閉機構を使用し
た本実施例において、この開閉機構は通常の遮断器と同
様に直接的に絶縁操作ロッド37に接続されており、開
閉機構の最高速動作方向の駆動力によって、この中間接
触子36が閉路動作方向に駆動されるようになってい
る。
【0065】[4−2]実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の開閉装置の作用は
次の通りである。まず、閉路動作時には、図5におい
て、図示していない操作機構により、絶縁操作ロッド3
7を、図中下方の閉路方向に向かって20〜30ミリ秒
程度の最高速で動作させることができる。その結果、絶
縁操作ロッド37の先端部の中間接触子36が固定側接
触子35内から可動側接触子38に向かって所定の動作
ストロークを20〜30ミリ秒程度の最高速で移動し
て、図6に示すように、可動側接触子38に接触し、閉
路状態となる。
【0066】一方、開路動作時には、前述した閉路動作
時とは逆に絶縁操作ロッド37が、図中上方の開路方向
に向かって100ミリ秒程度の高速で移動する結果、中
間接触子36は、図中上方である開路動作方向に100
ミリ秒程度の高速で移動し、可動側接触子38から開離
した後に固定側接触子35内に収納され、図5に示すよ
うな開路状態となる。
【0067】[4−3]実施例の効果 以上のように、本実施例においては、固定側接触子35
と可動側接触子38の間に設けた中間接触子36を通常
の開閉装置の可動接触子と逆方向に移動して開閉動作を
行うように構成したことにより、その閉路動作方向が、
通常の遮断器の開路動作方向と一致する。したがって、
従来から使用している信頼性のある遮断器の操作機構を
そのまま用いて、通常の遮断器の開路動作と同程度の高
速で閉路動作を行うことができるため、開閉装置の信頼
性を高めることができる。
【0068】また、本実施例においては、電極部に中間
接触子36を設けているものの、前記第1〜第3実施例
のような駆動力方向変換機構が全く不要であるため、装
置全体の構成を格段に小型・簡略化できるという効果も
得られる。
【0069】[5]第5実施例…図7 図7は、本発明による開閉装置の第5実施例を示す図で
ある。この図7に示すように、本実施例は、前記第4実
施例の開閉装置の中間接触子36にガス吹付孔40を設
け、固定側接触子35と中間接触子36との間に圧縮室
41を設けた変形例である。なお、他の部分について
は、前記第4実施例と全く同様に構成されている。
【0070】このような構成を有する本実施例において
は、前記第4実施例と同様の作用に加えて、さらに、次
のような作用が得られる。すなわち、開路動作時には、
中間接触子36の移動により圧縮室41で絶縁ガスを圧
縮し、この絶縁ガスを、中間接触子36に設けたガス吹
付孔40を介してこの中間接触子36と可動側接触子3
8との間に吹き付けることができる。したがって、開閉
装置の電流遮断能力を向上させることができる。
【0071】[6]第6実施例…図8 図8は、本発明による開閉装置の第6実施例を示す図で
ある。この図8に示すように、本実施例は、前記第4実
施例の開閉装置の可動側接触子38に磁界消弧用コイル
42を設けた変形例である。このような構成にすること
により、開路動作時には磁界消弧用コイル42を流れる
電流によって磁界が発生し、この磁界により、中間接触
子36と可動側接触子38間に発生したアークを高速回
転駆動させることができる。したがって、開閉装置の電
流遮能力を向上させることができる。
【0072】[7]第7実施例…図9〜図11 [7−1]実施例の構成 図9は、本発明による開閉装置の第7実施例を示す図で
あり、特に、固定電極部Aと可動電極部Bの構成のみを
示している。この図9に示すように、本実施例において
は、固定接触子43と可動接触子44が、同軸状に対向
して配置されている。可動接触子44は、固定接触子4
3と接離可能に設けられており、その周囲に配置された
絶縁ノズル6とともに、操作ロッド11およびパッファ
シリンダ12に固定され、一体的に動作する可動電極部
Bとして構成されている。この可動電極部Bは、固定さ
れたパッファピストン19に摺動可能に嵌合されてお
り、絶縁操作ロッド13を介して図示していない操作機
構と接続されている。この場合、本実施例の操作機構に
は、前記第1実施例と同様の遮断器の操作機構が使用さ
れている。また、可動電極部Bは、開路動作時におい
て、パッファピストン19とパッファシリンダ12との
間に形成される空間のガスを圧縮し、その圧縮ガスを、
固定接触子43と可動接触子44との間に発生するアー
クに対して絶縁ノズル6を介して吹き付け、アークを消
弧するようになっている。
【0073】一方、固定電極部Aは、次のように構成さ
れている。すなわち、固定接触子43の周囲には固定側
シールド45が配置され、この固定側シールド45は、
支持部材46によって支持されており、また、固定接触
子43は、この支持部材46を貫通するように設けられ
ている。そして、この支持部材46における固定接触子
43と固定側シールド45の間には、筒状のバネ押え4
7が配置され、このバネ押え47の内部にバネ48が配
置されている。すなわち、固定接触子43の支持部材4
6を貫通する部分の近傍には、大小の外径を有する第1
と第2のストッパ49,50が間隔を開けて設けられて
おり、これらのストッパ49,50を含む固定接触子4
3の一部は、第1のストッパ49がバネ押え47の先端
部と係合するようにして、バネ押え47内に挿入されて
いる。そして、固定接触子43は、その第1のストッパ
49がバネ押え47の先端部と係合する位置と、その第
2のストッパ50が支持部材46と係合する位置との間
で移動可能となっている。また、バネ48は、バネ押え
47と第1のストッパ49と支持部材46によって形成
される空間に配置され、この第1のストッパ49を介し
て固定接触子43を可動接触子44側に付勢するように
なっている。
【0074】[7−2]実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の開閉装置の作用は
次の通りである。まず、閉路動作時には、図示していな
い操作機構により、絶縁操作ロッド13を介して可動電
極部Bが図中上方の閉路動作方向に移動し、可動接触子
44が固定接触子43側へ移動する。可動接触子44が
所定の動作ストローク移動すると、図10に示すように
可動接触子44と固定接触子43が接触する状態とな
る。
【0075】この時点において、可動接触子44は極め
て高速で動作しているため、この可動接触子44と固定
接触子43との間には、接触による衝撃力が発生するこ
とになるが、本実施例では、固定接触子43と支持部材
46との間に設けたバネ48によって、この衝撃力を吸
収することができる。以下には、この作用についてより
詳細に説明する。
【0076】まず、可動接触子44は固定接触子43の
外周に接するようにして機械的に接続し、かつ電気的に
接触状態を保持するため、可動接触子44は外周方向に
バネ性を持つように構成されている。そのため、開路状
態では可動接触子44の内径は該当する固定接触子43
の外径より僅かに小さくなっている。これに対し、可動
接触子44は、接触時には高速で動作しているため、バ
ネ48を設けていない従来の固定接触子構成では、固定
接触子43と可動接触子44との間でかなりの衝撃力が
発生することが予想される。これに対して、本実施例に
おいては、固定接触子43を可動とし、この固定接触子
43と支持部材46との間にバネ48を設けているた
め、可動接触子44が固定接触子43に高速で接触した
場合に、この固定接触子43は可動接触子44の動作に
対応してバネ48を圧縮するように動き、接触時の衝撃
力が吸収されるのである。
【0077】そして、このような接触の後、最終的な閉
路状態近くになると、前記第1実施例と同様に、図示し
ていない操作機構のダンパーが作用して、閉路動作速
度、すなわち可動接触子44の速度が遅くなり、これに
対応して固定接触子43の速度も遅くなる。さらに、図
11に示すような閉路状態においては、第2のストッパ
50が支持部材46と係合して固定接触子43の動きを
止めるため、固定接触子43と可動接触子44が電気的
に完全に接続する形で閉路動作を完了する。
【0078】また、開路動作時には、図示していない操
作機構により、絶縁操作ロッド13を介して可動電極部
Bが図中下方の開路動作方向に移動し、可動接触子44
が固定接触子43と反対側へ移動する。可動接触子44
が所定の動作ストローク移動すると、可動接触子44と
固定接触子43が開離し、最終的に、図9に示すような
開路状態となる。
【0079】[7−3]実施例の効果 以上のように、本実施例においては、固定接触子43を
可動とし、この固定接触し43と支持部材46との間に
バネ48を設けたことにより、高速で閉路動作を行う場
合に両接触子43,44間に働く接触時の衝撃力を、バ
ネ48により吸収することができる。したがって、高速
閉路動作の信頼性を向上することができる。
【0080】[8]第8実施例…図12 [8−1]実施例の構成 図12は、本発明による開閉装置の第8実施例を示す図
である。この図8に示すように、本実施例は、前記第1
〜第7実施例のように、接触子を機械的に速く閉路動作
させる代わりに、接触子間での絶縁破壊に要する時間を
短くして、電気的な投入時間を早くすることを図ったも
のであり、そのために、固定アーク接触子にトリガ電極
を設けている。
【0081】すなわち、図12に示すように、可動アー
ク接触子51とそれに対向する位置に固定アーク接触子
52が配置されている。可動アーク接触子51の一端
は、図示していない操作機構に接続されている。固定ア
ーク接触子52の中心軸部分には、絶縁チューブ53を
介してトリガ電極54が埋設されており、このトリガ電
極54と固定アーク接触子52との間にはトリガ印加用
の電源56とタイマスイッチ55が直列に接続されてい
る。このタイマスイッチ55は、投入指令に同期して一
定時間内閉路するように設定されている。また、トリガ
電極54と固定アーク接触子52との間の絶縁破壊電圧
は、電源56を閉じることにより発生する電圧よりも低
くなるように設定されている。
【0082】[8−2]実施例の作用 以上のような構成を有する本実施例の作用は次の通りで
ある。すなわち、開閉装置を投入する際には、投入指令
とともに、図示していない操作機構により可動アーク接
触子51が駆動され、固定アーク接触子52に向って投
入動作を開始する。これと同時に、タイマスイッチ55
が閉路し、トリガ電極54と固定アーク接触子52との
間に電圧が印加される。この場合、トリガ電極54と固
定アーク接触子52との間の破壊電圧は、電源56を閉
じることにより発生する電圧よりも低くなるように設定
されているため、トリガ電極54と固定アーク接触子5
2との間で絶縁破壊が生成し、火花が生成される。この
火花により、固定アーク接触子52と可動アーク接触子
51との間で絶縁破壊が誘発され、通常の投入動作時に
起こるプレアークよりも早い時間にプレアークが生じて
回路を電気的に接続する。つまり、開閉装置の投入時間
を早くすることができる。プレアークが生じた後、ある
一定の時間経てば両接触子51,52が機械的に接続
し、アークが自然消滅するため、このアークを消弧する
必要はない。
【0083】[8−3]実施例の効果 以上のように、本実施例においては、固定電極部Aに設
けたトリガ電極54により、外部からパルスを与えるこ
とで、投入時の接触子51,52間での絶縁破壊を早く
発生させ、いわゆるプレアーク時間を長く取ることによ
って、開閉装置を電気的に早く投入することができる。
したがって、可動アーク接触子51の速度を大幅に向上
する必要がなく投入時間を格段に短縮するこができるた
め、投入時の衝撃はそれほど大きくならない。また、操
作機構としては従来の遮断器の操作機構をそのまま適用
でき、信頼性の高い高速投入可能な開閉装置を提供する
ことができる。
【0084】[9]他の実施例 なお、本発明は、前記各実施例に限定されるものではな
く、他にも多種多様の変形例を実施することが可能であ
る。例えば、前記第1、第2実施例の駆動力方向変換機
構Cの具体的な構成を適宜変更することが可能である。
また、前記第3〜第5実施例における固定側接触子3
5、可動側接触子38、および中間接触子36の具体的
な構成を適宜変更することが可能である。
【0085】一方、前記第7実施例においては、固定電
極部A側に衝撃吸収用のバネ48を設ける構成について
説明したが、可動電極部B側に衝撃吸収用のバネを設け
る構成、または、固定電極部Aと可動電極部Bの両方に
バネを設ける構成も可能であり、この場合にも、前記第
7実施例と同様の作用および効果を得ることができる。
そしてまた、前記第8実施例のトリガー電極を設ける構
成を、他の各実施例の構成と組み合わせた構成も可能で
あり、この場合には、相乗的な作用および効果を得るこ
とができる。
【0086】さらに、本発明は、閉路動作時および開路
動作時の両接触子間の相対的な動作速度を大きくするた
めに、固定接触子を可動接触子と連動して可動接触子と
反対方向に動かす、いわゆるデュアルモーション方式の
開閉装置に適用することも可能である。
【0087】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、操作
機構の駆動力の方向を変換する駆動力方向変換機構を設
けるか、または、対向する接触子間に中間接触子を設け
てこの中間接触子の開閉方向が通常の開閉装置の可動接
触子と逆方向となるように構成して従来の遮断器の操作
機構の高速動作の利用による高速閉路動作を可能とする
か、あるいは、一方の接触子にトリガ電極を設けて電気
的な投入時間の短縮を可能とすることにより、投入指令
から20〜30ミリ秒という高速で投入することが可能
であり、特に、サージ吸収装置の系統への投入に好適な
信頼性の高い開閉装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の開閉装置の第1実施例を示す概略断面
図。
【図2】図1の開閉装置の模式図。
【図3】本発明の開閉装置の第2実施例を示す概略断面
図。
【図4】本発明の開閉装置の第3実施例を示す概略断面
図。
【図5】本発明の開閉装置の第4実施例を示す図であ
り、特に開路状態を示す概略断面図。
【図6】図5の開閉装置の閉路状態を示す概略断面図。
【図7】本発明の開閉装置の第5実施例を示す概略断面
図。
【図8】本発明の開閉装置の第6実施例を示す概略断面
図。
【図9】本発明の開閉装置の第7実施例を示す図であ
り、特に開路状態を示す概略断面図。
【図10】図9の開閉装置の閉路動作途中を示す概略断
面図。
【図11】図9の開閉装置の閉路状態を示す概略断面
図。
【図12】本発明の開閉装置の第8実施例を示す概略断
面図。
【図13】従来の遮断器の一例を示す構造図。
【符号の説明】
A…固定電極部 B…可動電極部 C…動作方向変換機構 1,1a…タンク 2…絶縁支持部材 3…接続導体 4…固定アーク接触子 5…可動アーク接触子 6…絶縁ノズル 11…操作ロッド 12…パッファシリンダ 13…絶縁操作ロッド 14…ガス中回転レバー 15…回転シャフト 16…気中回転レバー 17…遊動リンク 18…操作機構 19…パッファピストン 20…接地導体 21…固定接触子 22…支持絶縁筒 23…可動接触子 24…支持部材 25…連結ロッド 26,26a…機構部 27,29…リンク 28…回転レバー 32…絶縁スペーサ 33,34…接続導体 35…固定側接触子 36…中間接触子 37…絶縁操作ロッド 38…可動側接触子 40…ガス吹付孔 41…圧縮室 42…磁界消弧用コイル 43…固定接触子 44…可動接触子 45…固定側シールド 46…支持部材 47…バネ押え 48…バネ 49,50…ストッパ 51…可動アーク接触子 52…固定アーク接触子 53…絶縁チューブ 54…トリガ電極 55…タイマスイッチ 56…電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中本 哲哉 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 林 靖 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁媒体を封入した容器内に電気的に接
    離可能な第1と第2の接触子が対向して配置され、少な
    くとも一方の接触子が前記容器と電気的に絶縁して外部
    電気回路と接続可能に構成され、かつ、前記容器外部に
    は、前記第1の接触子を駆動してこの第1の接触子と前
    記第2の接触子との間を開閉する操作機構が設けられた
    開閉装置において、 前記操作機構が、往復動作可能に設けられ、その一方の
    動作方向が他方の動作方向よりも高速で動作する最高速
    動作方向となるように構成された操作機構であり、 前記操作機構の前記最高速動作方向の駆動力を、前記第
    1の接触子の閉路動作方向への駆動力となるように方向
    変換して伝達する駆動力方向変換機構が設けられたこと
    を特徴とする開閉装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の接触子と一体的に固定された
    操作ロッドが設けられ、この操作ロッドが、前記駆動力
    方向変換機構を介して前記操作機構に接続され、 前記駆動力方向変換機構が、操作機構の駆動力を方向変
    換する回転レバーと、この回転レバーと前記操作ロッド
    との間に接続された遊動リンク形の絶縁操作ロッドとを
    備え、 前記操作ロッドと前記絶縁操作ロッドが、前記第1の接
    触子が前記第2の接触子と接触する位置においてほぼ直
    線上に並ぶように構成されたことを特徴とする請求項1
    項記載の開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記操作機構が、その動作方向と前記第
    1の接触子の動作方向とが平行になるように配置され、 前記駆動力方向変換機構が、前記操作機構の駆動力の方
    向を逆転させる回転レバーを含むことを特徴とする請求
    項1記載の開閉装置。
  4. 【請求項4】 前記操作機構が、閉路動作時に前記第1
    の接触子が前記第2の接触子に接触する直前からこの第
    1の接触子の動作速度を急激に減速する制動装置を備え
    たことを特徴とする請求項1、請求項2、または請求項
    3項記載の開閉装置。
  5. 【請求項5】 絶縁媒体を封入した容器内に電気的に接
    離可能な第1と第2の接触子が対向して配置され、少な
    くとも一方の接触子が前記容器と電気的に絶縁して外部
    電気回路と接続可能に構成され、かつ、前記容器外部に
    は、前記第1と第2の接触子間を開閉する操作機構が設
    けられた開閉装置において、 前記第1の接触子が、前記操作機構側に固定的に設けら
    れた可動側接触子であり、前記第2の接触子が、前記可
    動側接触子と対向する位置に固定的に設けられた固定側
    接触子であり、 前記可動側接触子と固定側接触子との間に、これらの接
    触子の軸方向に沿って移動して接触子間の開閉を行う中
    間接触子が配置され、この中間接触子が、可動側接触子
    を貫通する絶縁操作ロッドを介して前記操作機構に接続
    され、 前記中間接触子が、開路状態では固定側接触子のみと接
    触して可動側接触子から開離する位置にあり、かつ、閉
    路動作時には、可動側接触子に向かって移動して、閉路
    状態では、その両端部で可動側接触子と固定側接触子の
    両方に接触する位置にあるように構成されたことを特徴
    とする開閉装置。
  6. 【請求項6】 前記中間接触子と前記固定側接触子との
    間に、中間接触子を固定側接触子に向かって移動させる
    開路動作時に、これらの接触子間のガスを圧縮して、中
    間接触子と前記可動側接触子との間に吹き付ける圧縮室
    が構成されたことを特徴とする請求項5項記載の開閉装
    置。
  7. 【請求項7】 前記可動側接触子の先端部付近に磁界消
    弧用コイルが設けられたことを特徴とする請求項5項記
    載の開閉装置。
  8. 【請求項8】 絶縁媒体を封入した容器内に電気的に接
    離可能な第1と第2の接触子が対向して配置され、少な
    くとも一方の接触子が前記容器と電気的に絶縁して外部
    電気回路と接続可能に構成され、かつ、前記容器外部に
    は、前記第1の接触子またはこの第1の接触子と前記第
    2の接触子との間に設けられた第3の接触子を駆動して
    第1と第2の接触子間を開閉する操作機構が設けられた
    開閉装置において、 前記第2の接触子を可動に支持する支持部材が設けら
    れ、この支持部材と第2の接触子との間にバネが配置さ
    れ、このバネが第2の接触子を前記第1の接触子側に付
    勢するように構成されたことを特徴とする開閉装置。
  9. 【請求項9】 絶縁媒体を封入した容器内に電気的に接
    離可能な第1と第2の接触子が対向して配置され、少な
    くとも一方の接触子が前記容器と電気的に絶縁して外部
    電気回路と接続可能に構成され、かつ、前記容器外部に
    は、前記第1の接触子またはこの第1の接触子と前記第
    2の接触子との間に設けられた第3の接触子を駆動して
    第1と第2の接触子間を開閉する操作機構が設けられた
    開閉装置において、 前記第1の接触子を可動に支持する支持部材が設けら
    れ、この支持部材と第1の接触子との間にバネが配置さ
    れ、このバネが第1の接触子を前記第2の接触子側に付
    勢するように構成されたことを特徴とする開閉装置。
  10. 【請求項10】 絶縁媒体を封入した容器内に電気的に
    接離可能な第1と第2の接触子が対向して配置され、少
    なくとも一方の接触子が前記容器と電気的に絶縁して外
    部電気回路と接続可能に構成され、かつ、前記容器外部
    には、前記第1の接触子またはこの第1の接触子と前記
    第2の接触子との間に設けられた第3の接触子を駆動し
    て第1と第2の接触子間を開閉する操作機構が設けられ
    た開閉装置において、 前記第1の接触子が前記操作機構側に配置されるととも
    に、 前記第1の接触子を貫通する形で配置されて前記第3の
    接触子を前記操作機構と接続する操作ロッドが設けら
    れ、この操作ロッドと第3の接触子との間にバネが配置
    され、このバネが第3の接触子を前記第1の接触子側に
    付勢するように構成されたことを特徴とする開閉装置。
  11. 【請求項11】 絶縁媒体を封入した容器内に電気的に
    接離可能な第1と第2の接触子が対向して配置され、少
    なくとも一方の接触子が前記容器と電気的に絶縁して外
    部電気回路と接続可能に構成され、かつ、前記容器外部
    には、前記第1の接触子またはこの第1の接触子と前記
    第2の接触子との間に設けられた第3の接触子を駆動し
    て第1と第2の接触子間を開閉する操作機構が設けられ
    た開閉装置において、 前記第1の接触子が前記操作機構側に配置されるととも
    に、 前記第2の接触子の内部に絶縁チューブを介してトリガ
    電極が設けられ、前記第2の接触子と前記トリガ電極と
    が、トリガ印加用の電源とタイマスイッチが直列に接続
    され、このタイマスイッチが、開閉装置の投入指令と同
    期して閉路するように設定され、前記第2の接触子と前
    記トリガ電極との間の絶縁破壊電圧が前記電源を閉じた
    際に発生する電圧よりも低くなるように設定されたこと
    を特徴とする開閉装置。
JP7753694A 1994-04-15 1994-04-15 開閉装置 Pending JPH07288067A (ja)

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