JPH0728770A - 知識生成装置 - Google Patents
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- JPH0728770A JPH0728770A JP5195496A JP19549693A JPH0728770A JP H0728770 A JPH0728770 A JP H0728770A JP 5195496 A JP5195496 A JP 5195496A JP 19549693 A JP19549693 A JP 19549693A JP H0728770 A JPH0728770 A JP H0728770A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熟練度の低いプラント等のオペレータに対し
て与える熟練したオペレータの運転支援用知識を、客観
的かつ定量的に決定する。 【構成】 オペレータ2が入出力装置1aのプラントの
運転状態表示を判断してクラスタを決定する。この決定
結果は記録手段3に記録される。概念スケルトン算出手
段4は、記録手段3の記録データ3aにもとづいて概念
スケルトン5を客観的かつ定量的に算出する。この概念
スケルトンが熟練したオペレータの運転支援用知識を作
り出す。
て与える熟練したオペレータの運転支援用知識を、客観
的かつ定量的に決定する。 【構成】 オペレータ2が入出力装置1aのプラントの
運転状態表示を判断してクラスタを決定する。この決定
結果は記録手段3に記録される。概念スケルトン算出手
段4は、記録手段3の記録データ3aにもとづいて概念
スケルトン5を客観的かつ定量的に算出する。この概念
スケルトンが熟練したオペレータの運転支援用知識を作
り出す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プラント等の運転を
行う熟練したオペレータの経験則にもとづいて、プラン
ト等を運転するオペレータに対し、故障診断、異常監視
及び運転等支援用知識による指示をする知識生成装置に
関するものである。
行う熟練したオペレータの経験則にもとづいて、プラン
ト等を運転するオペレータに対し、故障診断、異常監視
及び運転等支援用知識による指示をする知識生成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の知識生成装置として、例えば「状
況認識のための共同作業モジュール」(島川博光、宇佐
見照男著、第6回ソフトウェア科学会大会予稿集、19
89年刊行)に記載された運転支援用知識生成装置があ
る。この装置は、例えば電力,鉄鋼など大規模プラント
において、動作中の異常を監視するために考えられたも
のである。大規模プラントでは、プラントの監視装置か
ら温度,圧力,電流,電圧などの多変量データが収集さ
れており、これらのデータの大きさは時刻とともに変化
している。したがって、熟練したオペレータは大規模プ
ラントの故障診断、異常監視、運転などを行うのに、観
測対象における時間軸上での状態遷移を常に認識してい
る。
況認識のための共同作業モジュール」(島川博光、宇佐
見照男著、第6回ソフトウェア科学会大会予稿集、19
89年刊行)に記載された運転支援用知識生成装置があ
る。この装置は、例えば電力,鉄鋼など大規模プラント
において、動作中の異常を監視するために考えられたも
のである。大規模プラントでは、プラントの監視装置か
ら温度,圧力,電流,電圧などの多変量データが収集さ
れており、これらのデータの大きさは時刻とともに変化
している。したがって、熟練したオペレータは大規模プ
ラントの故障診断、異常監視、運転などを行うのに、観
測対象における時間軸上での状態遷移を常に認識してい
る。
【0003】図21は従来のプラントにおける運転支援
用知識生成装置の全体構成図である。図21において、
1aはプラントの運転状態を表示やデータの入力を行う
入出力装置、1bはプラント全体を制御する中央処理装
置(CPU)、2は入出力装置1aを監視しながら判断
し、そのプラントにおける観測対象の状況を示すクラス
タを決定し記述するオペレータ、6はプラントにおける
観測対象がどのような状態であるかを監視する複数のプ
ラントの監視装置である。これらのプラントの監視装置
6から送られてきたそれぞれの観測対象における状態
が、入出力装置1aのCRT画面にプラントの運転状態
表示として表示されている。図22はそのプラントの運
転状態表示として表示されるデータの構造を示す図であ
る。図22において、100は特徴変数であり、観測対
象からサンプルされた状態量を表現する変数である。こ
の特徴変数100は、例えば時刻に伴って変化する温度
の変数T1,T2があるとすれば、この温度の変数T
1,T2を示している。101はインスタンスであり、
1つの観測対象からサンプルされた特徴変数100の集
まりであり、観測対象の状態を表している。102は場
面であり、サンプル時刻とインスタンス101との組か
ら構成されている。103は時系列であり、場面102
を一定期間内で時間の順序に従って並べたもので、観測
対象のある期間での状態遷移を表すデータである。
用知識生成装置の全体構成図である。図21において、
1aはプラントの運転状態を表示やデータの入力を行う
入出力装置、1bはプラント全体を制御する中央処理装
置(CPU)、2は入出力装置1aを監視しながら判断
し、そのプラントにおける観測対象の状況を示すクラス
タを決定し記述するオペレータ、6はプラントにおける
観測対象がどのような状態であるかを監視する複数のプ
ラントの監視装置である。これらのプラントの監視装置
6から送られてきたそれぞれの観測対象における状態
が、入出力装置1aのCRT画面にプラントの運転状態
表示として表示されている。図22はそのプラントの運
転状態表示として表示されるデータの構造を示す図であ
る。図22において、100は特徴変数であり、観測対
象からサンプルされた状態量を表現する変数である。こ
の特徴変数100は、例えば時刻に伴って変化する温度
の変数T1,T2があるとすれば、この温度の変数T
1,T2を示している。101はインスタンスであり、
1つの観測対象からサンプルされた特徴変数100の集
まりであり、観測対象の状態を表している。102は場
面であり、サンプル時刻とインスタンス101との組か
ら構成されている。103は時系列であり、場面102
を一定期間内で時間の順序に従って並べたもので、観測
対象のある期間での状態遷移を表すデータである。
【0004】上記の特徴変数を認識するためのパターン
がスケルトンである。このスケルトンは、複数の概念ス
ケルトンと時系列スケルトンとからなる条件を満たすイ
ンスタンス101の集合であり、観測対象を状況認識す
るためのデータベースに記録されている。概念スケルト
ンは、プラントの多くの監視装置からの多種多様の多変
量データ(例えば、温度,電圧,電流等)を、「温度が
高く、電圧が正常な」と記述したり、「電圧が正常かつ
電圧が異常な」というように記述して、プラント等の観
測対象から取り込まれた1つのサンプルデータの状態を
判定する。観測対象の状況を示すクラスタの境界面が決
定されると、この決定によって概念スケルトンの成立を
示すぱパラメータの条件の定量的な決定がなされる。た
だし、この概念スケルトンはサンプルデータにおける時
間的変化の判定はできない。したがって、このようなた
めに時系列スケルトンが用意されている。時系列スケル
トンは、プラントの時間経過に伴う状態変化を示す条件
であり、いわゆる概念スケルトンを時間軸方向に並べた
ものに等しい。
がスケルトンである。このスケルトンは、複数の概念ス
ケルトンと時系列スケルトンとからなる条件を満たすイ
ンスタンス101の集合であり、観測対象を状況認識す
るためのデータベースに記録されている。概念スケルト
ンは、プラントの多くの監視装置からの多種多様の多変
量データ(例えば、温度,電圧,電流等)を、「温度が
高く、電圧が正常な」と記述したり、「電圧が正常かつ
電圧が異常な」というように記述して、プラント等の観
測対象から取り込まれた1つのサンプルデータの状態を
判定する。観測対象の状況を示すクラスタの境界面が決
定されると、この決定によって概念スケルトンの成立を
示すぱパラメータの条件の定量的な決定がなされる。た
だし、この概念スケルトンはサンプルデータにおける時
間的変化の判定はできない。したがって、このようなた
めに時系列スケルトンが用意されている。時系列スケル
トンは、プラントの時間経過に伴う状態変化を示す条件
であり、いわゆる概念スケルトンを時間軸方向に並べた
ものに等しい。
【0005】図23は浴槽に温度の高い液体を入れる装
置におけるその液体の流入速度や温度の変化等を示した
スケルトンである。なお、この図23の例では、その液
体の各操作量・被制御量の実績値と、その液体の流入速
度や温度の設定値とにおける前回のサンプルデータの変
化量が記録されているものとする。図23において、1
03は概念であり、概念tankはその液体の流入速度
や温度の変化等を記録するための特徴変数を示してい
る。104,105は概念スケルトン,時系列スケルト
ンであり、観測対象である浴槽を表すtankと、その
液体の操作量である流入速度が操作限界値から流れる状
態までの遷移を示している。各スケルトンの記述につい
て、概要を説明すると以下のようになる。概念103で
は、まず、特徴変数tankにおける特徴変数の型を記
述する。例えば、int(整数型)又はfloat(実
数型)等である。次に、その液体の操作量,流入速度,
温度における変数名を記述する。例えば、c_fb、v
x_fb、tmp_chg等である。更に、それら変数
の取りうる値の範囲を記述する。例えば、c_fb:>
=10,<=100等であり、この場合は変数c_fb
が10から100までの値を示している。次に、概念ス
ケルトン104では、特徴変数tankに対応するクラ
スタや不等式とその論理積・論理和・査定で表されてい
る。例えば、nomal,repairable,tm
pIncrementedが概念スケルトンの形容詞で
あるクラスタであり、c_fb:>=30,<=40;
が不等式である。すなわち、変数c_fbのサンプルデ
ータが>=30,<=40の条件を満たした場合に、ク
ラスタがnomalに判断されることを示している。更
に、時系列スケルトン105では、特徴変数tankの
時系列スケルトンtoBeRepairedが時間経過
とともに遷移する状態を示している。例えば、45秒間
の特徴変数tankは、0秒時(at(0))には概念
スケルトンtmpIncrementedの状態であ
り、0から30秒までは概念スケルトンnomalの状
態であり、30秒から45秒までは概念スケルトンRe
pairableの状態であるということである。
置におけるその液体の流入速度や温度の変化等を示した
スケルトンである。なお、この図23の例では、その液
体の各操作量・被制御量の実績値と、その液体の流入速
度や温度の設定値とにおける前回のサンプルデータの変
化量が記録されているものとする。図23において、1
03は概念であり、概念tankはその液体の流入速度
や温度の変化等を記録するための特徴変数を示してい
る。104,105は概念スケルトン,時系列スケルト
ンであり、観測対象である浴槽を表すtankと、その
液体の操作量である流入速度が操作限界値から流れる状
態までの遷移を示している。各スケルトンの記述につい
て、概要を説明すると以下のようになる。概念103で
は、まず、特徴変数tankにおける特徴変数の型を記
述する。例えば、int(整数型)又はfloat(実
数型)等である。次に、その液体の操作量,流入速度,
温度における変数名を記述する。例えば、c_fb、v
x_fb、tmp_chg等である。更に、それら変数
の取りうる値の範囲を記述する。例えば、c_fb:>
=10,<=100等であり、この場合は変数c_fb
が10から100までの値を示している。次に、概念ス
ケルトン104では、特徴変数tankに対応するクラ
スタや不等式とその論理積・論理和・査定で表されてい
る。例えば、nomal,repairable,tm
pIncrementedが概念スケルトンの形容詞で
あるクラスタであり、c_fb:>=30,<=40;
が不等式である。すなわち、変数c_fbのサンプルデ
ータが>=30,<=40の条件を満たした場合に、ク
ラスタがnomalに判断されることを示している。更
に、時系列スケルトン105では、特徴変数tankの
時系列スケルトンtoBeRepairedが時間経過
とともに遷移する状態を示している。例えば、45秒間
の特徴変数tankは、0秒時(at(0))には概念
スケルトンtmpIncrementedの状態であ
り、0から30秒までは概念スケルトンnomalの状
態であり、30秒から45秒までは概念スケルトンRe
pairableの状態であるということである。
【0006】次に、従来の運転支援用知識生成装置にお
ける動作について図21〜図23を参照して説明する。
プラント運転の経験の長い熟練したオペレータ2は、ま
ず、プラントの監視装置6からサンプルされた時系列の
場面毎に、入出力装置1aを監視しながら場面毎にマッ
チするnomal(通常)、repairable(修
復)等を決定して記述する。また、時系列スケルトン1
05についても同様に記述する。この記述は、例えば入
出力装置1aとオペレータ2とが対話(インタビュー)
しながら行われる。これにより、各場面にマッチする概
念スケルトンが判明する。この結果、この概念スケルト
ン104は、例えばプラントの監視装置6から入力され
たサンプルデータにおける操作量の変数c_fbの大き
さが35である場合、その変数の取りうる値が>=3
0,<=40の範囲であるので、そのクラスタをnom
al(通常)と判断して、実際にプラントを運転する経
験の浅いオペレータ2に伝える。オペレータ2は、その
結果を見てプラントに対して所定の運転操作を行う。ま
た、時系列スケルトン105においても、上記と同様
に、例えば観測対象となる特徴変数tankが0秒から
30秒までの間に、上述した概念スケルトン104の>
=30,<=40の条件を満たすとき、そのクラスタを
nomal(通常)と判断してオペレータ2に伝える。
次に、オペレータ2は、伝えられたクラスタnomal
(通常)すなわち概念スケルトン104が時系列スケル
トン105に指定された概念スケルトンと一致している
か否かを検査する。そして、オペレータ2は、この操作
を時系列スケルトン105内のすべての概念スケルトン
104に対して行い、すべてが一致すれば、時系列スケ
ルトン105にマッチすると判定する。以上の操作によ
り、オペレータ2はプラントの観測対象における状態遷
移の特徴を表している時系列スケルトンと図22の時系
列103とがマッチするか否かを判定できる。
ける動作について図21〜図23を参照して説明する。
プラント運転の経験の長い熟練したオペレータ2は、ま
ず、プラントの監視装置6からサンプルされた時系列の
場面毎に、入出力装置1aを監視しながら場面毎にマッ
チするnomal(通常)、repairable(修
復)等を決定して記述する。また、時系列スケルトン1
05についても同様に記述する。この記述は、例えば入
出力装置1aとオペレータ2とが対話(インタビュー)
しながら行われる。これにより、各場面にマッチする概
念スケルトンが判明する。この結果、この概念スケルト
ン104は、例えばプラントの監視装置6から入力され
たサンプルデータにおける操作量の変数c_fbの大き
さが35である場合、その変数の取りうる値が>=3
0,<=40の範囲であるので、そのクラスタをnom
al(通常)と判断して、実際にプラントを運転する経
験の浅いオペレータ2に伝える。オペレータ2は、その
結果を見てプラントに対して所定の運転操作を行う。ま
た、時系列スケルトン105においても、上記と同様
に、例えば観測対象となる特徴変数tankが0秒から
30秒までの間に、上述した概念スケルトン104の>
=30,<=40の条件を満たすとき、そのクラスタを
nomal(通常)と判断してオペレータ2に伝える。
次に、オペレータ2は、伝えられたクラスタnomal
(通常)すなわち概念スケルトン104が時系列スケル
トン105に指定された概念スケルトンと一致している
か否かを検査する。そして、オペレータ2は、この操作
を時系列スケルトン105内のすべての概念スケルトン
104に対して行い、すべてが一致すれば、時系列スケ
ルトン105にマッチすると判定する。以上の操作によ
り、オペレータ2はプラントの観測対象における状態遷
移の特徴を表している時系列スケルトンと図22の時系
列103とがマッチするか否かを判定できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の運転支援用知識
生成装置では、運転支援用知識の構成要素である概念ス
ケルトン(クラスタの境界)の記述を、熟練したオペレ
ータがパーソナルコンピュータ等で対話(インタビュ
ー)しながら自分の主観により行っていた。したがっ
て、オペレータによる自分の主観が加えられるため、客
観的な基準にもとづく知識記述がなされず、定量的な運
転支援用知識の性能判定が不可能であるという問題点が
あった。また、これらの運転支援用知識を用いて、熟練
度の低いオペレータを教育する場合、その知識を目で確
認できないため、なかなか理解できないという問題点も
あった。
生成装置では、運転支援用知識の構成要素である概念ス
ケルトン(クラスタの境界)の記述を、熟練したオペレ
ータがパーソナルコンピュータ等で対話(インタビュ
ー)しながら自分の主観により行っていた。したがっ
て、オペレータによる自分の主観が加えられるため、客
観的な基準にもとづく知識記述がなされず、定量的な運
転支援用知識の性能判定が不可能であるという問題点が
あった。また、これらの運転支援用知識を用いて、熟練
度の低いオペレータを教育する場合、その知識を目で確
認できないため、なかなか理解できないという問題点も
あった。
【0008】この発明は、このような課題を解消するた
めになされたもので、オペレータが運転支援用知識の作
成を、インタビューによって行う場合に、オペレータの
主観に頼ることなく客観的かつ定量的に作成できる知識
生成装置を得ることを目的とする。また、オペレータに
より作成された運転支援用知識の性能判定ができ、さら
にその運転支援用知識を表示して熟練度の低いオペレー
タへの教育が容易に行える知識生成装置を得ることを目
的とする。
めになされたもので、オペレータが運転支援用知識の作
成を、インタビューによって行う場合に、オペレータの
主観に頼ることなく客観的かつ定量的に作成できる知識
生成装置を得ることを目的とする。また、オペレータに
より作成された運転支援用知識の性能判定ができ、さら
にその運転支援用知識を表示して熟練度の低いオペレー
タへの教育が容易に行える知識生成装置を得ることを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この第1の発明に係る知
識生成装置は、図1で示すように、プラントにおけるサ
ンプルデータのサンプル時刻及び多変量データを記録す
るとともに、オペレータによるクラスタの判定結果を記
録する記録手段3と、この記録手段3の記録データをク
ラスタ毎に分類してこのクラスタ毎の統計量を算出し、
この算出結果にマハラノビス平方距離の算出を含む演算
を行ってクラスタの境界面を決定する知識算出手段(概
念スケルトン算出手段4)とを備える構成とした。この
第2の発明に係る知識生成装置は、図15で示すよう
に、知識算出手段(概念スケルトン算出手段4)による
境界面の判定結果と記録手段3による記録データの判定
結果とにもとづいて、オペレータへの支援用知識による
判別の性能を定量的に求める判別性能判定手段7を、上
記第1の発明の構成にさらに備える構成とした。この第
3の発明に係る知識生成装置は、図18で示すように、
知識算出手段(概念スケルトン算出手段4)により決定
された境界面を視覚的に確認できるように表示する支援
用知識表示手段8を備える構成とした。
識生成装置は、図1で示すように、プラントにおけるサ
ンプルデータのサンプル時刻及び多変量データを記録す
るとともに、オペレータによるクラスタの判定結果を記
録する記録手段3と、この記録手段3の記録データをク
ラスタ毎に分類してこのクラスタ毎の統計量を算出し、
この算出結果にマハラノビス平方距離の算出を含む演算
を行ってクラスタの境界面を決定する知識算出手段(概
念スケルトン算出手段4)とを備える構成とした。この
第2の発明に係る知識生成装置は、図15で示すよう
に、知識算出手段(概念スケルトン算出手段4)による
境界面の判定結果と記録手段3による記録データの判定
結果とにもとづいて、オペレータへの支援用知識による
判別の性能を定量的に求める判別性能判定手段7を、上
記第1の発明の構成にさらに備える構成とした。この第
3の発明に係る知識生成装置は、図18で示すように、
知識算出手段(概念スケルトン算出手段4)により決定
された境界面を視覚的に確認できるように表示する支援
用知識表示手段8を備える構成とした。
【0010】
【作用】この第1の発明による知識生成装置は、以下の
ように作用する。まず、プラント等の各観測対象からサ
ンプルデータが集められ、CRT等に表示される。オペ
レータはそのサンプルデータの表示を見て、観測対象の
クラスタを決定する。次に、記録手段3により、上記サ
ンプルデータにおけるサンプル時刻及び多変量データを
記録するとともに、オペレータによるクラスタを含む判
定結果を記録する。さらに、知識算出手段(概念スケル
トン算出手段4)により、記録手段の記録データをクラ
スタ毎に分類してこのクラスタ毎の統計量を算出し、こ
の算出結果にマハラノビス平方距離の算出を含む演算を
行ってクラスタの境界面を決定する。この境界面によ
り、サンプルデータから観測対象の状況を判断するオペ
レータへの支援用知識が生成される。この第2の発明に
よる知識生成装置は、判別性能判定手段7が、知識算出
手段(概念スケルトン算出手段4)による境界面の判定
結果と記録手段3で記録されたオペレータの判定結果と
にもとづいて、上記境界面による支援用知識の判別性能
を定量的に求めることにより作用する。この第3の発明
による知識生成装置は、支援用知識表示手段8が知識算
出手段(概念スケルトン算出手段4)により決定された
境界面をCRT等の座標上で表示することにより作用す
る。そして、熟練度の浅いオペレータに対し、その境界
面を視覚的に確認させる。
ように作用する。まず、プラント等の各観測対象からサ
ンプルデータが集められ、CRT等に表示される。オペ
レータはそのサンプルデータの表示を見て、観測対象の
クラスタを決定する。次に、記録手段3により、上記サ
ンプルデータにおけるサンプル時刻及び多変量データを
記録するとともに、オペレータによるクラスタを含む判
定結果を記録する。さらに、知識算出手段(概念スケル
トン算出手段4)により、記録手段の記録データをクラ
スタ毎に分類してこのクラスタ毎の統計量を算出し、こ
の算出結果にマハラノビス平方距離の算出を含む演算を
行ってクラスタの境界面を決定する。この境界面によ
り、サンプルデータから観測対象の状況を判断するオペ
レータへの支援用知識が生成される。この第2の発明に
よる知識生成装置は、判別性能判定手段7が、知識算出
手段(概念スケルトン算出手段4)による境界面の判定
結果と記録手段3で記録されたオペレータの判定結果と
にもとづいて、上記境界面による支援用知識の判別性能
を定量的に求めることにより作用する。この第3の発明
による知識生成装置は、支援用知識表示手段8が知識算
出手段(概念スケルトン算出手段4)により決定された
境界面をCRT等の座標上で表示することにより作用す
る。そして、熟練度の浅いオペレータに対し、その境界
面を視覚的に確認させる。
【0011】
【実施例】次に、この発明の実施例を図にもとづいて説
明する。図1は、この第1の発明の一実施例(実施例
1)を示すプラントにおける運転支援用知識生成装置の
全体構成図である。図1において、1aはプラントの運
転状態の表示やデータの入力を行う端末、1bはCPU
(中央処理装置)、2は入出力装置1aを監視してサン
プルデータのクラスタを判断するオペレータ、3はオペ
レータ2によって判断されたクラスタを含むデータ(サ
ンプルデータのサンプル時刻及び多変量データ)を記録
する記録手段、4は記録手段3の記録データ3aから概
念スケルトンを客観的かつ定量的に生成する知識算出手
段としての概念スケルトン算出手段、5はプラントの運
転支援用知識のもととなる概念スケルトンである。
明する。図1は、この第1の発明の一実施例(実施例
1)を示すプラントにおける運転支援用知識生成装置の
全体構成図である。図1において、1aはプラントの運
転状態の表示やデータの入力を行う端末、1bはCPU
(中央処理装置)、2は入出力装置1aを監視してサン
プルデータのクラスタを判断するオペレータ、3はオペ
レータ2によって判断されたクラスタを含むデータ(サ
ンプルデータのサンプル時刻及び多変量データ)を記録
する記録手段、4は記録手段3の記録データ3aから概
念スケルトンを客観的かつ定量的に生成する知識算出手
段としての概念スケルトン算出手段、5はプラントの運
転支援用知識のもととなる概念スケルトンである。
【0012】図2は図1の概念スケルトン算出手段を詳
細に示す機能ブロック図である。図2において、31A
は記録手段3から入力した記録データ3aにもとづき、
サンプルデータをクラスタ毎に分類するデータ分類手
段、32Aはこのクラスタ毎に分類されたサンプルデー
タから統計量を算出する統計量算出手段、33Aはその
統計量からマハラノビス平方距離を算出する平方距離算
出手段、34Aはその算出結果から5のもととなるクラ
スタの境界面を決定する境界面決定手段である。
細に示す機能ブロック図である。図2において、31A
は記録手段3から入力した記録データ3aにもとづき、
サンプルデータをクラスタ毎に分類するデータ分類手
段、32Aはこのクラスタ毎に分類されたサンプルデー
タから統計量を算出する統計量算出手段、33Aはその
統計量からマハラノビス平方距離を算出する平方距離算
出手段、34Aはその算出結果から5のもととなるクラ
スタの境界面を決定する境界面決定手段である。
【0013】図3,図4はこの実施例1の装置における
動作を示すフローチャートである。次に、この実施例1
の装置における動作を図3,図4のフローチャートを参
照して説明する。まず、プラントの監視装置6からプラ
ントの観測対象におけるサンプルデータがCPU1bに
取り込まれ(ステップS21)、入出力装置1aに表示
される(ステップS22)。熟練したオペレータ2は表
示されたサンプルデータを見て、例えば、「温度が低
い」、「温度が通常」等の形容詞のクラスタを判断して
(ステップS23)、入出力装置1aのキーボード等か
ら記述する。この記述は、サンプルデータのサンプル時
刻(観測時刻)、多変量データとともに入出力装置1
a、CPU1bを介して、記録手段3に記録される(ス
テップS24)。次に、記録手段3から出力された記録
データ3aは概念スケルトン算出手段4に入力される。
概念スケルトン算出手段4では、データ分類手段31A
が記録データ3aをクラスタ毎に分類し(ステップS3
1)、統計量算出手段32Aが分類された記録データ3
bからクラスタ毎の多変量データの統計量を算出する
(ステップS32)。この統計量は、重心ベクトルや分
散共分散行列の演算により行う。この重心ベクトルの演
算式は、
動作を示すフローチャートである。次に、この実施例1
の装置における動作を図3,図4のフローチャートを参
照して説明する。まず、プラントの監視装置6からプラ
ントの観測対象におけるサンプルデータがCPU1bに
取り込まれ(ステップS21)、入出力装置1aに表示
される(ステップS22)。熟練したオペレータ2は表
示されたサンプルデータを見て、例えば、「温度が低
い」、「温度が通常」等の形容詞のクラスタを判断して
(ステップS23)、入出力装置1aのキーボード等か
ら記述する。この記述は、サンプルデータのサンプル時
刻(観測時刻)、多変量データとともに入出力装置1
a、CPU1bを介して、記録手段3に記録される(ス
テップS24)。次に、記録手段3から出力された記録
データ3aは概念スケルトン算出手段4に入力される。
概念スケルトン算出手段4では、データ分類手段31A
が記録データ3aをクラスタ毎に分類し(ステップS3
1)、統計量算出手段32Aが分類された記録データ3
bからクラスタ毎の多変量データの統計量を算出する
(ステップS32)。この統計量は、重心ベクトルや分
散共分散行列の演算により行う。この重心ベクトルの演
算式は、
【0014】
【数1】
【0015】上記(1)式で表される。また、分散共分
散行列の演算式は、
散行列の演算式は、
【0016】
【数2】
【0017】上記(2)式で表される。次に、平方距離
算出手段33Aが任意の多変量データの任意の値につい
て、各クラスタ毎の重心ベクトルからのマハラノビス平
方距離を求める(ステップS33)。ここで、マハラノ
ビス平方距離は、多変量データの値の関数となってお
り、このマハラノビス平方距離を求める演算式は、
算出手段33Aが任意の多変量データの任意の値につい
て、各クラスタ毎の重心ベクトルからのマハラノビス平
方距離を求める(ステップS33)。ここで、マハラノ
ビス平方距離は、多変量データの値の関数となってお
り、このマハラノビス平方距離を求める演算式は、
【0018】
【数3】
【0019】上記(3)式で表される。次に各クラスタ
間の境界面を決定する(ステップS34)。この境界面
を決定する際には、マハラノビス平方距離が最小となる
クラスタに多変量データの値を分類し、多変量空間内の
すべての多変量データの値について属するクラスタを決
定する。そして、概念スケルトンの多変量空間内での境
界面が決定され、運転支援用知識が生成される。
間の境界面を決定する(ステップS34)。この境界面
を決定する際には、マハラノビス平方距離が最小となる
クラスタに多変量データの値を分類し、多変量空間内の
すべての多変量データの値について属するクラスタを決
定する。そして、概念スケルトンの多変量空間内での境
界面が決定され、運転支援用知識が生成される。
【0020】図5は、例えば冷却装置の簡単なプラント
の具体的な構成を示す回路ブロック図である。図5にお
いて、50は温度を検出するセンサA,B、51はコン
トローラ、52はドライバ、53はファンである。セン
サA50は発熱体を冷却する入口の温度を検出し、セン
サB50は発熱体を冷却した出口の温度を検出してい
る。51はセンサ50A,50Bにより検出された結果
にもとづいて、ドライバ52を制御し、ファン53の回
転数を変化させて発熱体を冷却する制御を行うコントロ
ーラである。図6は図5の冷却装置の各部におけるサン
プルデータ時刻、多変量データ(温度)、オペレータの
判断(クラスタ)を示した図である。図6において、6
0はサンプルデータをサンプルした時刻、61は図5の
冷却装置において、センサ50Aで検出された温度T1
(=x1)の変化を示し、62はその冷却装置におい
て、センサ50Bで検出された温度T2(=x2)の変
化を示し、63は熟練したオペレータの判断を示してい
る。
の具体的な構成を示す回路ブロック図である。図5にお
いて、50は温度を検出するセンサA,B、51はコン
トローラ、52はドライバ、53はファンである。セン
サA50は発熱体を冷却する入口の温度を検出し、セン
サB50は発熱体を冷却した出口の温度を検出してい
る。51はセンサ50A,50Bにより検出された結果
にもとづいて、ドライバ52を制御し、ファン53の回
転数を変化させて発熱体を冷却する制御を行うコントロ
ーラである。図6は図5の冷却装置の各部におけるサン
プルデータ時刻、多変量データ(温度)、オペレータの
判断(クラスタ)を示した図である。図6において、6
0はサンプルデータをサンプルした時刻、61は図5の
冷却装置において、センサ50Aで検出された温度T1
(=x1)の変化を示し、62はその冷却装置におい
て、センサ50Bで検出された温度T2(=x2)の変
化を示し、63は熟練したオペレータの判断を示してい
る。
【0021】次に、図5の冷却装置にこの実施例1の装
置を使用した場合の動作について説明する。まず、図1
において、プラントの監視装置6は図5の冷却装置にお
けるセンサ50A,50Bで検出された温度を一定の時
刻ごとに監視する。これらの時刻ごとの温度データはC
PU1bに取り込まれ(図3のステップS21)、入出
力装置1aに表示される。この表示は、例えば図6のよ
うに表示される(図3のステップS22)。オペレータ
2はこれらの時刻ごとの温度データを見ながら、クラス
タの判断を行い、(図3のステップS24)、その判断
結果を記述して入出力装置1aから入力する。この記述
結果が図6のオペレータの判断63である。図6のデー
タ、すなわちサンプルデータのサンプル時刻(時刻6
0)、多変量データ(温度T1,T2)、オペレータの
判断結果(オペレータの判断63)が記録手段3に記録
される(図3のステップS24)。
置を使用した場合の動作について説明する。まず、図1
において、プラントの監視装置6は図5の冷却装置にお
けるセンサ50A,50Bで検出された温度を一定の時
刻ごとに監視する。これらの時刻ごとの温度データはC
PU1bに取り込まれ(図3のステップS21)、入出
力装置1aに表示される。この表示は、例えば図6のよ
うに表示される(図3のステップS22)。オペレータ
2はこれらの時刻ごとの温度データを見ながら、クラス
タの判断を行い、(図3のステップS24)、その判断
結果を記述して入出力装置1aから入力する。この記述
結果が図6のオペレータの判断63である。図6のデー
タ、すなわちサンプルデータのサンプル時刻(時刻6
0)、多変量データ(温度T1,T2)、オペレータの
判断結果(オペレータの判断63)が記録手段3に記録
される(図3のステップS24)。
【0022】次に、図2において、31Aがその記録デ
ータ3aを分類する。この分類は、オペレータによる判
断ごとに分類して行われる(図4のステップS31)。
すなわち、時刻13:40:10から時刻13:14:
40までの温度T1,T2がクラスタの「ホット」、時
刻13:40:50から時刻13:41:20までがク
ラスタの「ノーマル」である。この結果、ホット{x1
(T1),x2(T2)は、
ータ3aを分類する。この分類は、オペレータによる判
断ごとに分類して行われる(図4のステップS31)。
すなわち、時刻13:40:10から時刻13:14:
40までの温度T1,T2がクラスタの「ホット」、時
刻13:40:50から時刻13:41:20までがク
ラスタの「ノーマル」である。この結果、ホット{x1
(T1),x2(T2)は、
【0023】
【数4】
【0024】上記(4)式となり、ノーマル{x1(T
1),x2(T2)は、
1),x2(T2)は、
【0025】
【数5】
【0026】上記(5)式となる。次に、(1),
(2)式を用いて、クラスタ毎の統計量を算出する(図
4のステップS32)。ここでサンプル数S=4であ
る。この結果、(1)式により、クラスタがホットの場
合における重心ベクトルχ(バー)は、
(2)式を用いて、クラスタ毎の統計量を算出する(図
4のステップS32)。ここでサンプル数S=4であ
る。この結果、(1)式により、クラスタがホットの場
合における重心ベクトルχ(バー)は、
【0027】
【数6】
【0028】上記(6)式となる。次に、(2)式を用
いて、クラスタがホットの場合における分散共分散行列
Cの要素c11,c22,c12,c21を算出する。
この算出結果は、
いて、クラスタがホットの場合における分散共分散行列
Cの要素c11,c22,c12,c21を算出する。
この算出結果は、
【0029】
【数7】
【0030】上記(7),(8)式となり、分散共分散
行列Cの算出結果は、
行列Cの算出結果は、
【0031】
【数8】
【0032】上記(9)式となる。同様にして、クラス
タがノーマルにおける統計量を(1),(2)式を用い
て算出すると、クラスタがノーマルの場合の重心ベクト
ルχ(バー)、分散共分散行列Cは、
タがノーマルにおける統計量を(1),(2)式を用い
て算出すると、クラスタがノーマルの場合の重心ベクト
ルχ(バー)、分散共分散行列Cは、
【0033】
【数9】
【0034】上記(10)式となる。次に、各クラスタ
のマハラノビス平方距離を式(3)を用いて算出する。
この結果、クラスタがホットの場合のマハラノビス平方
距離Dの2乗は、
のマハラノビス平方距離を式(3)を用いて算出する。
この結果、クラスタがホットの場合のマハラノビス平方
距離Dの2乗は、
【0035】
【数10】
【0036】上記(11)式となる。また、クラスタが
ノーマルの場合のマハラノビス平方距離Dの2乗は、
ノーマルの場合のマハラノビス平方距離Dの2乗は、
【0037】
【数11】
【0038】上記(12)式となる。これらクラスタが
ホットの場合、ノーマルの場合のマハラノビス平方距離
の算出結果から大小を比較し、この算出結果からクラス
タの境界面を決める(図4のステップS34)。したが
って、マハラノビス平方距離Dの2乗の大小比較が
ホットの場合、ノーマルの場合のマハラノビス平方距離
の算出結果から大小を比較し、この算出結果からクラス
タの境界面を決める(図4のステップS34)。したが
って、マハラノビス平方距離Dの2乗の大小比較が
【0039】
【数12】
【0040】上記(13),(14)式の関係を満たす
とき、マハラノビス平方距離Dの2乗は、
とき、マハラノビス平方距離Dの2乗は、
【0041】
【数13】
【0042】上記(15),(16)式を満たす。これ
らの結果、図5の冷却装置の温度がT1(x1)≦T2
(x2)を満たすときはホット、その温度がT1(x
1)<T2(x2)を満たすときはノーマルとなり、図
1の概念スケルトン5は、図7,8のように記述され
る。図7の概念スケルトンでは温度T1(x1)≦T2
(x2)の条件のとき、ホット(hot)と記述されて
おり、図8の概念スケルトンでは温度T1(x1)>T
2(x2)の条件のとき、ノーマル(nomal)と記
述されている。また、クラスタの境界面を座標軸上に示
すと図9のように示される。図9において、64はホッ
ト領域、65はノーマル領域、66は境界面(温度T1
(x1)=T2(x2)であり、x軸,y軸はx1,x
2におけるサンプルデータを示している。このように作
成された概念スケルトンにより、図5の冷却装置からあ
る時刻のサンプルデータ、例えば温度T1=40°C、
T2=30°Cのサンプルデータが運転支援用知識生成
装置に入力されると、概念スケルトンによるクラスタの
境界面の温度T1(x1)>T2(x2)の条件から、
クラスタがノーマルと判断され、図1のオペレータ2に
入出力装置1aから示される。オペレータ2は、このク
ラスタを見ながら図5の冷却装置に対して所定の処理を
する。
らの結果、図5の冷却装置の温度がT1(x1)≦T2
(x2)を満たすときはホット、その温度がT1(x
1)<T2(x2)を満たすときはノーマルとなり、図
1の概念スケルトン5は、図7,8のように記述され
る。図7の概念スケルトンでは温度T1(x1)≦T2
(x2)の条件のとき、ホット(hot)と記述されて
おり、図8の概念スケルトンでは温度T1(x1)>T
2(x2)の条件のとき、ノーマル(nomal)と記
述されている。また、クラスタの境界面を座標軸上に示
すと図9のように示される。図9において、64はホッ
ト領域、65はノーマル領域、66は境界面(温度T1
(x1)=T2(x2)であり、x軸,y軸はx1,x
2におけるサンプルデータを示している。このように作
成された概念スケルトンにより、図5の冷却装置からあ
る時刻のサンプルデータ、例えば温度T1=40°C、
T2=30°Cのサンプルデータが運転支援用知識生成
装置に入力されると、概念スケルトンによるクラスタの
境界面の温度T1(x1)>T2(x2)の条件から、
クラスタがノーマルと判断され、図1のオペレータ2に
入出力装置1aから示される。オペレータ2は、このク
ラスタを見ながら図5の冷却装置に対して所定の処理を
する。
【0043】以上、簡単な冷却装置のプラントに実施例
1の運転支援用知識生成装置を使用した場合について述
べたが、実際の大規模プラントでは、サンプルデータの
数も非常に多い。次に、実施例1の装置を一般用プラン
トに用いた場合について、簡単に説明する。まず、図1
0が図1の記録手段3による記録結果であり、図3のフ
ローチャートではステップS24の処理結果である。図
10において、70はサンプルデータのサンプル時刻の
時刻変数であり、変数Xt=0〜Xt=5が記述されて
いる。71は時刻であり、70の変数Xt=0〜Xt=
5のそれぞれに対応している。72は多変量データであ
り、時刻に対応してx1=14.0〜xn=134.0
のn個の多変量データがある。73はオペレータによる
クラスタの判断であり、COOL(冷たい)、NOMA
L(通常)、HOT(熱い)である。次に、図4のステ
ップS31の処理により、記録データがクラスタ毎に分
類される。この結果、図11のように、クラスタがHO
T(熱い)のものがXt=3,Xt=4、クラスタがN
OMAL(通常)のものがXt=2,Xt=5、クラス
タがCOOL(冷たい)のものがXt=0,Xt=1に
分類される。
1の運転支援用知識生成装置を使用した場合について述
べたが、実際の大規模プラントでは、サンプルデータの
数も非常に多い。次に、実施例1の装置を一般用プラン
トに用いた場合について、簡単に説明する。まず、図1
0が図1の記録手段3による記録結果であり、図3のフ
ローチャートではステップS24の処理結果である。図
10において、70はサンプルデータのサンプル時刻の
時刻変数であり、変数Xt=0〜Xt=5が記述されて
いる。71は時刻であり、70の変数Xt=0〜Xt=
5のそれぞれに対応している。72は多変量データであ
り、時刻に対応してx1=14.0〜xn=134.0
のn個の多変量データがある。73はオペレータによる
クラスタの判断であり、COOL(冷たい)、NOMA
L(通常)、HOT(熱い)である。次に、図4のステ
ップS31の処理により、記録データがクラスタ毎に分
類される。この結果、図11のように、クラスタがHO
T(熱い)のものがXt=3,Xt=4、クラスタがN
OMAL(通常)のものがXt=2,Xt=5、クラス
タがCOOL(冷たい)のものがXt=0,Xt=1に
分類される。
【0044】次に、図4のステップS32の処理によ
り、分類されたクラスタ毎の統計量を図12のフローチ
ャートに従って算出する。まず、サンプルデータの個数
K=0、重心ベクトルχ(バー)=0の初期設定を行い
(ステップS41)、K=K+1の和の演算を行う(ス
テップS42)。次に、上述した式(1)にもとづく演
算、
り、分類されたクラスタ毎の統計量を図12のフローチ
ャートに従って算出する。まず、サンプルデータの個数
K=0、重心ベクトルχ(バー)=0の初期設定を行い
(ステップS41)、K=K+1の和の演算を行う(ス
テップS42)。次に、上述した式(1)にもとづく演
算、
【0045】
【数14】
【0046】すなわち、上記(17)式の演算を行う
(ステップS43)。そして、K=Sか否かを判断し、
YESであれば終了し、NOであればステップS42に
戻る。次に、統計量である分散共分散行列Cを求める。
この行列の求め方を示したのが図13のフローチャート
である。図13において、まず、サンプルデータ数K=
0、分散共分散行列Cの要素Cij=0の初期設定を行
い(ステップS51)、K=K+1の和の演算を行う
(ステップS52)。次に上述の(2)式にもとづく演
算、
(ステップS43)。そして、K=Sか否かを判断し、
YESであれば終了し、NOであればステップS42に
戻る。次に、統計量である分散共分散行列Cを求める。
この行列の求め方を示したのが図13のフローチャート
である。図13において、まず、サンプルデータ数K=
0、分散共分散行列Cの要素Cij=0の初期設定を行
い(ステップS51)、K=K+1の和の演算を行う
(ステップS52)。次に上述の(2)式にもとづく演
算、
【0047】
【数15】
【0048】すなわち、上記(18)式の演算を行う
(ステップS53)。そしてK=Sか否かを判断し(ス
テップS54)、YESであれば終了し、NOであれば
ステップS52に戻る。次に、ステップS33の処理、
すなわち各クラスタのマハラノビス平方距離の算出を図
14のフローチャートに従って行う。まず、分散共分散
行列Cの要素すなわちインデックスを示す数i=j=
0、マハラノビス平方距離Dmの2乗=0の初期設定を
行う(ステップS61)。次に、j=j+1、i=i+
1の和の演算を行い(ステップS62,S63)、上述
の(3)式にもとづく演算、
(ステップS53)。そしてK=Sか否かを判断し(ス
テップS54)、YESであれば終了し、NOであれば
ステップS52に戻る。次に、ステップS33の処理、
すなわち各クラスタのマハラノビス平方距離の算出を図
14のフローチャートに従って行う。まず、分散共分散
行列Cの要素すなわちインデックスを示す数i=j=
0、マハラノビス平方距離Dmの2乗=0の初期設定を
行う(ステップS61)。次に、j=j+1、i=i+
1の和の演算を行い(ステップS62,S63)、上述
の(3)式にもとづく演算、
【0049】
【数16】
【0050】すなわち、上記(19)式の演算を行う
(ステップS64)。次に、i=nか否かを判断し、Y
ESの場合はステップS66に進み、NOの場合はステ
ップS63の処理に戻る。同様に、j=nか否かを判断
し、YESの場合は終了し、NOの場合はステップS6
2の処理に戻る。
(ステップS64)。次に、i=nか否かを判断し、Y
ESの場合はステップS66に進み、NOの場合はステ
ップS63の処理に戻る。同様に、j=nか否かを判断
し、YESの場合は終了し、NOの場合はステップS6
2の処理に戻る。
【0051】図15はこの第2の発明の一実施例(実施
例2)を示すプラントの運転支援用知識生成装置であ
る。図15において、7は知識生成手段としての概念ス
ケルトン4によるクラスタの境界面と記録手段3の記録
データ3aによるオペレータの状況判断結果にもとづい
て、上記境界面による支援用知識の判別の性能を定量的
に求める判別性能判定手段である。他の部分は、実施例
1の装置と同じであり、同符号を付している。この判別
性能判定手段の更に詳細な機能ブロック図が図16であ
る。図16において、80は記録データ3aから多変量
データを入力する多変量データ入力手段、81はその記
録データ3aのオペレータによる判定結果すなわちクラ
スタを入力するオペレータ判定結果入力手段、82はク
ラスタによりサンプルデータが判定された判定結果を入
力するクラスタによる判定結果入力手段、83は多変量
データ入力手段80,オペレータ判定結果入力手段8
1,クラスタによる判定結果入力手段82から図17に
示すような誤判別マトリクスを生成する誤判別マトリク
ス生成手段、84は誤判別マトリクス生成手段83で生
成されたマトリクスを用いて演算し、誤判別率Pijを
算出するPij算出手段である。図17は判別性能判定
手段7により生成され、誤判別率を算出するマトリクス
の一例を示す図である。図17のマトリクスは、記録さ
れた多変量データを概念スケルトンのクラスタの境界面
に従って分類した結果を示している。図17において、
85はその境界面より判定されたクラスタのインデック
スを示し、86はオペレータによる判定のクラスタのイ
ンデックスを示している。この図において、クラスタ数
(i,j)は3となっている。クラスタ1に属するサン
プルデータの個数は、1行目が35+10+5=50個
であり、境界面は、50個のうち35個をクラスタに、
10個をクラスタに、5個をクラスタ3と判定してい
る。そして、マトリクスの各成分は、記録データ3bの
オペレータによる判定結果と図15の概念スケルトン算
出手段4により得られた概念スケルトンの境界面による
判定結果との対応関係を示している。また、マトリクス
の対角成分は、記録データ3bのオペレータによる判定
結果と概念スケルトン算出手段4より得られた境界面に
よる判定が全く同じデータの数を示している。従って、
マトリクスの対角成分の数が多いほど、境界面による判
定の的中精度が高いことになる。
例2)を示すプラントの運転支援用知識生成装置であ
る。図15において、7は知識生成手段としての概念ス
ケルトン4によるクラスタの境界面と記録手段3の記録
データ3aによるオペレータの状況判断結果にもとづい
て、上記境界面による支援用知識の判別の性能を定量的
に求める判別性能判定手段である。他の部分は、実施例
1の装置と同じであり、同符号を付している。この判別
性能判定手段の更に詳細な機能ブロック図が図16であ
る。図16において、80は記録データ3aから多変量
データを入力する多変量データ入力手段、81はその記
録データ3aのオペレータによる判定結果すなわちクラ
スタを入力するオペレータ判定結果入力手段、82はク
ラスタによりサンプルデータが判定された判定結果を入
力するクラスタによる判定結果入力手段、83は多変量
データ入力手段80,オペレータ判定結果入力手段8
1,クラスタによる判定結果入力手段82から図17に
示すような誤判別マトリクスを生成する誤判別マトリク
ス生成手段、84は誤判別マトリクス生成手段83で生
成されたマトリクスを用いて演算し、誤判別率Pijを
算出するPij算出手段である。図17は判別性能判定
手段7により生成され、誤判別率を算出するマトリクス
の一例を示す図である。図17のマトリクスは、記録さ
れた多変量データを概念スケルトンのクラスタの境界面
に従って分類した結果を示している。図17において、
85はその境界面より判定されたクラスタのインデック
スを示し、86はオペレータによる判定のクラスタのイ
ンデックスを示している。この図において、クラスタ数
(i,j)は3となっている。クラスタ1に属するサン
プルデータの個数は、1行目が35+10+5=50個
であり、境界面は、50個のうち35個をクラスタに、
10個をクラスタに、5個をクラスタ3と判定してい
る。そして、マトリクスの各成分は、記録データ3bの
オペレータによる判定結果と図15の概念スケルトン算
出手段4により得られた概念スケルトンの境界面による
判定結果との対応関係を示している。また、マトリクス
の対角成分は、記録データ3bのオペレータによる判定
結果と概念スケルトン算出手段4より得られた境界面に
よる判定が全く同じデータの数を示している。従って、
マトリクスの対角成分の数が多いほど、境界面による判
定の的中精度が高いことになる。
【0052】次に、この実施例2の装置の動作について
説明する。プラントのサンプルデータから5を生成する
までは実施例1の装置の動作と同じである。次に、判別
性能判定手段7は概念スケルトン算出手段4で作成され
た概念スケルトンのクラスタによる境界面による判定結
果と、記録手段3からの記録データ3bによるオペレー
タの判定結果を入力する。判別性能判定手段7では、多
変量データ入力手段80が記録データ3bから多変量デ
ータを入力し、オペレータ判定結果入力手段81が記録
データ3bからオペレータの判定結果を入力し、クラス
タによる判定結果入力手段82が概念スケルトン5から
クラスタによるサンプルデータの判定結果を入力する。
そして、誤判別マトリクス生成手段83は図17で示す
誤判別表示マトリクスを生成する。Pij算出手段84
はこの誤判別表示マトリクスにもとづき、
説明する。プラントのサンプルデータから5を生成する
までは実施例1の装置の動作と同じである。次に、判別
性能判定手段7は概念スケルトン算出手段4で作成され
た概念スケルトンのクラスタによる境界面による判定結
果と、記録手段3からの記録データ3bによるオペレー
タの判定結果を入力する。判別性能判定手段7では、多
変量データ入力手段80が記録データ3bから多変量デ
ータを入力し、オペレータ判定結果入力手段81が記録
データ3bからオペレータの判定結果を入力し、クラス
タによる判定結果入力手段82が概念スケルトン5から
クラスタによるサンプルデータの判定結果を入力する。
そして、誤判別マトリクス生成手段83は図17で示す
誤判別表示マトリクスを生成する。Pij算出手段84
はこの誤判別表示マトリクスにもとづき、
【0053】
【数17】
【0054】上記(20)式による演算を行い、概念ス
ケルトン算出手段により決定されたクラスタの境界面に
よる判定の性能を、定量的に示す指標となるPijを算
出する。また、誤判別マトリクスを分子として算出する
ものにPii(i=1,2,・・・,K)があるが、こ
れは正答率を示しており、クラスタの境界面による判定
の的中精度を示している。したがって、Piiは高けれ
ば高いほどよい。一方、Pij(i≠j)はクラスタの
境界面による判定の誤判別精度を示している。図17の
例にもとづいて式(18)を用いてPii,Pijを計
算すると、次のようになる。PiiはP11(%)=
{35/(35+10+5)}×100=70(%)、
またPijは、P12(%)={10/(35+10+
5)}×100=20(%)、P13(%)={5/
(35+10+5)}×100=10(%)・・・,で
ある。このPijにより、従来の手法では得られなかっ
た概念スケルトンの実データ判定性能いわゆる運転支援
用知識の判定性能を定量的に求めることができる。
ケルトン算出手段により決定されたクラスタの境界面に
よる判定の性能を、定量的に示す指標となるPijを算
出する。また、誤判別マトリクスを分子として算出する
ものにPii(i=1,2,・・・,K)があるが、こ
れは正答率を示しており、クラスタの境界面による判定
の的中精度を示している。したがって、Piiは高けれ
ば高いほどよい。一方、Pij(i≠j)はクラスタの
境界面による判定の誤判別精度を示している。図17の
例にもとづいて式(18)を用いてPii,Pijを計
算すると、次のようになる。PiiはP11(%)=
{35/(35+10+5)}×100=70(%)、
またPijは、P12(%)={10/(35+10+
5)}×100=20(%)、P13(%)={5/
(35+10+5)}×100=10(%)・・・,で
ある。このPijにより、従来の手法では得られなかっ
た概念スケルトンの実データ判定性能いわゆる運転支援
用知識の判定性能を定量的に求めることができる。
【0055】図18はこの第3の発明の一実施例(実施
例3)を示すプラントの運転支援用知識生成装置であ
る。図18において、8は概念スケルトン5のクラスタ
の境界面を座標軸上に表示する運転支援用知識生成装置
である。他の部分の機能は実施例1の装置と同じであ
り、実施例1と同符号を付している。図19は運転支援
用知識表示手段8の詳細な機能ブロック図である。90
は記録手段3からの多変量データを記憶する多変量デー
タ記憶手段、91は概念スケルトンにおけるクラスタの
境界面、名称、統計量等を記憶する記録手段、92は多
変量データ記録手段90や記録手段91のデータを表示
する座標のスケールをオペレータ2が選択する座標軸選
択手段、93はサンプルデータのプロット期間が指示さ
れるとそのプロット期間にもとづいて、座標軸選択手段
92で選択された座標を合成する表示座標合成手段、9
4は表示座標合成手段93からのデータにもとづいて図
18の入出力装置1aに表示する表示手段である。この
表示手段94による入出力装置1aへの表示例を示した
のが図20である。図20において、95は入出力装置
1aの運転支援用知識表示画面、96は座標選択表示入
力部、97はプロット期間を入力するプロット期間入力
部、98はクラスタの境界面が表示された座標である。
例3)を示すプラントの運転支援用知識生成装置であ
る。図18において、8は概念スケルトン5のクラスタ
の境界面を座標軸上に表示する運転支援用知識生成装置
である。他の部分の機能は実施例1の装置と同じであ
り、実施例1と同符号を付している。図19は運転支援
用知識表示手段8の詳細な機能ブロック図である。90
は記録手段3からの多変量データを記憶する多変量デー
タ記憶手段、91は概念スケルトンにおけるクラスタの
境界面、名称、統計量等を記憶する記録手段、92は多
変量データ記録手段90や記録手段91のデータを表示
する座標のスケールをオペレータ2が選択する座標軸選
択手段、93はサンプルデータのプロット期間が指示さ
れるとそのプロット期間にもとづいて、座標軸選択手段
92で選択された座標を合成する表示座標合成手段、9
4は表示座標合成手段93からのデータにもとづいて図
18の入出力装置1aに表示する表示手段である。この
表示手段94による入出力装置1aへの表示例を示した
のが図20である。図20において、95は入出力装置
1aの運転支援用知識表示画面、96は座標選択表示入
力部、97はプロット期間を入力するプロット期間入力
部、98はクラスタの境界面が表示された座標である。
【0056】次に、この実施例3の装置における動作に
ついて図18〜図20を参照して説明する。記録手段3
の記録データ3bが運転支援用知識表示手段8に入力さ
れると、多変量データ記憶手段90には時系列の多変量
データが記憶される。一方、記憶手段91には概念スケ
ルトン算出手段4による概念スケルトン5のクラスタの
境界面、名称及び統計量を記憶する。このとき表示可能
な多変量は、平面画面出力であるので2変量である。オ
ペレータ2は座標軸選択入力部96から2変量の組にお
ける座標を指示する。この指示は入出力装置2aから運
転支援用知識表示手段8の座標軸選択手段92に入力さ
れる。また、オペレータはプロット期間入力部97から
運転支援用知識表示手段8の表示座標合成手段93に対
して開始時間や終了時間の時系列のプロット期間を指示
する。表示座標合成手段93は座標軸選択手段92から
の座標データを合成し、表示手段94は入出力装置1a
に座標の表示を指示する。この結果、図20の運転支援
用知識表示画面95に座標98及びクラスタの境界面9
8aが表示される。この表示によって経験の浅いオペレ
ータは、熟練オペレータの判断した概念スケルトンの境
界面を視界的に確認することができ、実際の運転の参考
にすることが可能となる。
ついて図18〜図20を参照して説明する。記録手段3
の記録データ3bが運転支援用知識表示手段8に入力さ
れると、多変量データ記憶手段90には時系列の多変量
データが記憶される。一方、記憶手段91には概念スケ
ルトン算出手段4による概念スケルトン5のクラスタの
境界面、名称及び統計量を記憶する。このとき表示可能
な多変量は、平面画面出力であるので2変量である。オ
ペレータ2は座標軸選択入力部96から2変量の組にお
ける座標を指示する。この指示は入出力装置2aから運
転支援用知識表示手段8の座標軸選択手段92に入力さ
れる。また、オペレータはプロット期間入力部97から
運転支援用知識表示手段8の表示座標合成手段93に対
して開始時間や終了時間の時系列のプロット期間を指示
する。表示座標合成手段93は座標軸選択手段92から
の座標データを合成し、表示手段94は入出力装置1a
に座標の表示を指示する。この結果、図20の運転支援
用知識表示画面95に座標98及びクラスタの境界面9
8aが表示される。この表示によって経験の浅いオペレ
ータは、熟練オペレータの判断した概念スケルトンの境
界面を視界的に確認することができ、実際の運転の参考
にすることが可能となる。
【0057】
【発明の効果】この第1の発明によれば、オペレータへ
の支援用知識を生成するもととなるクラスタの境界面
を、オペレータの主観に頼ることなく客観的かつ定量的
に決定できる構成としたため、各オペレータの主観によ
って異なる上記境界面が統一でき、信頼性の高いオペレ
ータへの支援用知識を得ることができる効果がある。こ
の第2の発明によれば、クラスタの境界面による支援用
知識の判別の性能を定量的に求めることができる構成と
したため、上記の第1の発明の効果に加えて、その支援
用知識がどれほどの性能をもつかを定量的に評価できる
効果がある。この第3の発明によれば、クラスタの境界
面をCRT等に表示することができる構成としたため、
上記の第1の発明の効果に加えて、熟練度の浅いオペレ
ータがそのクラスタの境界面を視覚的に確認することに
より、経験の必要な支援用知識を合理的に得ることがで
きる効果がある。
の支援用知識を生成するもととなるクラスタの境界面
を、オペレータの主観に頼ることなく客観的かつ定量的
に決定できる構成としたため、各オペレータの主観によ
って異なる上記境界面が統一でき、信頼性の高いオペレ
ータへの支援用知識を得ることができる効果がある。こ
の第2の発明によれば、クラスタの境界面による支援用
知識の判別の性能を定量的に求めることができる構成と
したため、上記の第1の発明の効果に加えて、その支援
用知識がどれほどの性能をもつかを定量的に評価できる
効果がある。この第3の発明によれば、クラスタの境界
面をCRT等に表示することができる構成としたため、
上記の第1の発明の効果に加えて、熟練度の浅いオペレ
ータがそのクラスタの境界面を視覚的に確認することに
より、経験の必要な支援用知識を合理的に得ることがで
きる効果がある。
【図1】この第1の発明による一実施例を示すプラント
の運転支援用知識生成装置の全体構成図である。
の運転支援用知識生成装置の全体構成図である。
【図2】図1の装置における概念スケルトン算出手段の
機能ブロック図である。
機能ブロック図である。
【図3】図1の装置における動作を示すフローチャート
である。
である。
【図4】図1の装置における動作を示すフローチャート
である。
である。
【図5】図1の装置に使用される具体的なプラントの回
路ブロック図である。
路ブロック図である。
【図6】図5のプラントの具体的なプラントデータを示
す図である。
す図である。
【図7】図1の装置を図5のプラントに使用して得られ
る概念スケルトンの記述例を示す図である。
る概念スケルトンの記述例を示す図である。
【図8】図7と同様に、概念スケルトンの記述例を示す
図である。
図である。
【図9】図7,図8の概念スケルトンにもとづき、サン
プルデータを座標上に示した図である。
プルデータを座標上に示した図である。
【図10】図1の装置に使用される一般的なプラントに
よる具体的なサンプルデータを示す図である。
よる具体的なサンプルデータを示す図である。
【図11】図10のサンプルデータをクラスタ毎に分け
た場合の図である。
た場合の図である。
【図12】図10のサンプルデータを用いて、クラスタ
毎の統計量を算出する場合のフローチャートである。
毎の統計量を算出する場合のフローチャートである。
【図13】図12と同様に、クラスタ毎の統計量を算出
する場合のフローチャートである。
する場合のフローチャートである。
【図14】図10のプラントデータを用いて、各クラス
タのマハラノビス平方距離を算出する場合のフローチャ
ートである。
タのマハラノビス平方距離を算出する場合のフローチャ
ートである。
【図15】この第2の発明の一実施例を示すプラント運
転知識生成装置の全体構成図である。
転知識生成装置の全体構成図である。
【図16】図15の装置における判別性能判定手段の機
能ブロック図である。
能ブロック図である。
【図17】図16の判別性能判定手段で生成された誤判
別表示マトリクスを示す図である。
別表示マトリクスを示す図である。
【図18】この第3の発明による一実施例を示すプラン
トの運転用知識生成装置の全体構成図である。
トの運転用知識生成装置の全体構成図である。
【図19】図18の装置における運転支援用知識表示手
段の機能ブロック図である。
段の機能ブロック図である。
【図20】図19の運転支援用知識表示手段による表示
例を示す図である。
例を示す図である。
【図21】従来のプラントの運転支援用知識生成装置の
全体構成図である。
全体構成図である。
【図22】図21の装置におけるデータ構造を説明する
ための図である。
ための図である。
【図23】従来のプラントの運転支援用知識生成装置に
おける概念,概念スケルトン,時系列スケルトンを説明
するための図である。
おける概念,概念スケルトン,時系列スケルトンを説明
するための図である。
1a 入出力装置 1b CPU 2 オペレータ 3 記録手段 3a,3b 記録データ 4 概念スケルトン算出手段 5 概念スケルトン 6 プラントの監視装置 7 判別性能判定手段 8 運転支援用知識表示手段 31A データ分類手段 32A 統計量算出手段 33A 平方距離算出手段 34A 境界面決定手段 80 多変量データ入力手段 81 オペレータ判定結果入力手段 82 クラスタによる判定結果入力手段 83 誤判別マトリクス生成手段 84 Pij算出手段 90 多変量データ記憶手段 91 記憶手段 92 座標軸選択手段 93 表示座標合成手段 94 表示手段
Claims (3)
- 【請求項1】 オペレータにより、表示された観測対象
のサンプルデータからその観測対象の状況を示すクラス
タが決定されると、この決定された結果にもとづき、そ
のクラスタの境界面を客観的かつ定量的に決定してオペ
レータへの支援用知識を生成する知識生成装置であっ
て、上記サンプルデータのサンプル時刻及び多変量デー
タを記録するとともに、オペレータによるクラスタを含
む判定結果を記録する記録手段と、この記録手段の記録
データをクラスタ毎に分類してこのクラスタ毎の統計量
を算出し、この算出結果にマハラノビス平方距離の算出
を含む演算を行って上記クラスタの境界面を決定する知
識算出手段とを備えたことを特徴とする知識生成装置。 - 【請求項2】 オペレータにより、表示された観測対象
のサンプルデータからその観測対象の状況を示すクラス
タが決定されると、この決定された結果にもとづき、そ
のクラスタの境界面を客観的かつ定量的に決定してオペ
レータへの支援用知識を生成する知識生成装置であっ
て、上記サンプルデータのサンプル時刻及び多変量デー
タを記録するとともに、オペレータによるクラスタを含
む判定結果を記録する記録手段と、この記録手段の記録
データをクラスタ毎に分類してこのクラスタ毎の統計量
を算出し、この算出結果にマハラノビス平方距離の算出
を含む演算を行って上記クラスタの境界面を決定する知
識算出手段と、この知識算出手段によるクラスタの境界
面の判定結果と上記記録データのオペレータによる判定
結果とにもとづいて、上記境界面による支援用知識の判
別の性能を定量的に求める判別性能判定手段とを備えた
ことを特徴とする知識生成装置。 - 【請求項3】 オペレータにより、表示された観測対象
のサンプルデータからその観測対象の状況を示すクラス
タが決定されると、この決定された結果にもとづき、そ
のクラスタの境界面を客観的かつ定量的に決定してオペ
レータへの支援用知識を生成する知識生成装置であっ
て、上記サンプルデータのサンプル時刻及び多変量デー
タを記録するとともに、オペレータによるクラスタを含
む判定結果を記録する記録手段と、この記録手段の記録
データをクラスタ毎に分類してこのクラスタ毎の統計量
を算出し、この算出結果にマハラノビス平方距離の算出
を含む演算を行って上記クラスタの境界面を決定する知
識算出手段と、上記境界面を表示する支援用知識表示手
段とを備えたことを特徴とする知識生成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5195496A JPH0728770A (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 知識生成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5195496A JPH0728770A (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 知識生成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0728770A true JPH0728770A (ja) | 1995-01-31 |
Family
ID=16342058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5195496A Pending JPH0728770A (ja) | 1993-07-13 | 1993-07-13 | 知識生成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0728770A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08305679A (ja) * | 1995-03-07 | 1996-11-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | パターン分類装置 |
EP0781996A1 (fr) * | 1995-12-28 | 1997-07-02 | Elf Antar France | Procédé de détermination de la valeur d'une grandeur physique |
JP2002288781A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-04 | Toshiba Corp | センサ異常検出方法及びセンサ異常検出装置 |
EP1722335A1 (en) * | 1995-05-09 | 2006-11-15 | MEI, Inc. | Validation |
JP2016006594A (ja) * | 2014-06-20 | 2016-01-14 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | プラント監視装置、プラント監視プログラム及びプラント監視方法 |
-
1993
- 1993-07-13 JP JP5195496A patent/JPH0728770A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08305679A (ja) * | 1995-03-07 | 1996-11-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | パターン分類装置 |
EP1722335A1 (en) * | 1995-05-09 | 2006-11-15 | MEI, Inc. | Validation |
EP0781996A1 (fr) * | 1995-12-28 | 1997-07-02 | Elf Antar France | Procédé de détermination de la valeur d'une grandeur physique |
FR2743143A1 (fr) * | 1995-12-28 | 1997-07-04 | Elf Antar France | Procede de determination de la valeur d'une grandeur physique |
JP2002288781A (ja) * | 2001-03-27 | 2002-10-04 | Toshiba Corp | センサ異常検出方法及びセンサ異常検出装置 |
JP2016006594A (ja) * | 2014-06-20 | 2016-01-14 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | プラント監視装置、プラント監視プログラム及びプラント監視方法 |
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