[go: up one dir, main page]

JPH07284271A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

Info

Publication number
JPH07284271A
JPH07284271A JP6712994A JP6712994A JPH07284271A JP H07284271 A JPH07284271 A JP H07284271A JP 6712994 A JP6712994 A JP 6712994A JP 6712994 A JP6712994 A JP 6712994A JP H07284271 A JPH07284271 A JP H07284271A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transformer
primary winding
switching means
capacitor
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6712994A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyoshi Osagata
信義 長潟
Toshishige Ueyama
敏成 植山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP6712994A priority Critical patent/JPH07284271A/ja
Publication of JPH07284271A publication Critical patent/JPH07284271A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 並列に接続された複数のトランスの1次巻線
を断続する時に発生するスパイク電圧やスパイク電流を
制限し、さらに複数のトランスに高圧フライバックトラ
ンスを含む時に高圧出力の安定性向上や循環電流による
巻線損失の低減や誘導ノイズの低減を行う。 【構成】 直流安定化電圧を供給するスイッチング電源
装置で、第1のトランス3の1次巻線と、第1のスイッ
チング手段40を直列に接続し、前記第1のトランス3
の1次巻線に並列に第2のスイッチング手段41と第1
のコンデンサ6の直列回路を接続し、前記第1のトラン
ス3の1次巻線と並列に第2のトランス10の1次巻線
と第3のスイッチング手段19の直列回路を接続し、前
記第1のトランス3および第2のトランス10の2次巻
線に誘起する電圧を整流平滑手段を介して出力に供給す
る構成を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は産業用や民生用の電子機
器に直流安定化電圧を供給するスイッチング電源装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、スイッチング電源装置は電子機器
の低価格化・小型化・高性能化・省エネルギー化に伴
い、より小型で出力の安定性が高く高効率で信頼性が高
いものが強く求められると共に、負荷への電圧供給を必
要に応じて細かくオンオフし省エネするパワーマネージ
メントのための制御機能も求められている。
【0003】以下に従来のスイッチング電源装置につい
て説明する。図10は先に特願平5−46332号とし
て提案したスイッチング電源装置の回路構成を示すもの
である。図10において、1は入力直流電源であり入力
電圧をVINとする。2a−2bは入力端子であり入力直
流電源1の入力電圧VINが印加される。3は第1のトラ
ンスで1次巻線3aと2次巻線3bを有し、1次巻線3
aの一端を入力端子2aに接続し他端を第1のスイッチ
ング手段40を介して入力端子2bに接続し、2次巻線
3bは第1の整流平滑手段42を介して第1の出力端子
16a−16bに接続される。4はスイッチング素子で
あり、制御回路17によりオンオフされる。5はダイオ
ードであり前記スイッチング素子4と前記ダイオード5
で第1のスイッチング手段40を構成する。6は第1の
コンデンサであり入力端子2aと第2のスイッチング手
段41を介して1次巻線3aと第1のスイッチング手段
40の接続点に接続され、1次巻線3aの両端に発生す
るフライバック電圧VC1を保持する。7はスイッチング
素子であり、制御回路17により前記スイッチング素子
4と交互にオンオフされる。8はダイオードであり前記
スイッチング素子7と前記ダイオード8で第2のスイッ
チング手段41を構成する。9は第2のコンデンサであ
り第2のトランス10の1次巻線10aを介し第2のス
イッチング手段41の両端に接続され、1次巻線10a
の両端に発生するフライバック電圧VC2を保持する。1
0は第2のトランスであり1次巻線10aと2次巻線1
0bを有し、2次巻線10bは第2の整流平滑手段43
を介して第2の出力端子13a−13bに接続される。
11は整流ダイオードであり、12は平滑コンデンサで
あり、前記整流ダイオード11と前記平滑コンデンサ1
2とで第1の整流平滑手段42を構成し、前記第1のト
ランス3の2次巻線3bに誘起するフライバック電圧を
整流平滑して第1の出力端子16a−16bに出力電圧
を供給する。13a−13bは第2の出力端子である。
14は整流ダイオードであり、15は平滑コンデンサで
あり、前記整流ダイオード14と前記平滑コンデンサ1
5とで第2の整流平滑手段43を構成し、前記第2のト
ランス10の2次巻線10bに誘起するフライバック電
圧を整流平滑して第2の出力端子13a−13bに出力
電圧を供給する。16a−16bは第1の出力端子であ
る。17は制御回路であり第1の出力端子16a−16
b間の電圧を検出し出力電圧が一定になるように前記ス
イッチング素子4と前記スイッチング素子7のオンオフ
比を変える制御信号を発生する。
【0004】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を図11の各部動作波形
を参照しながら説明する。
【0005】図11において(a)は制御回路17のス
イッチング素子4の駆動パルス波形VG1を示しており、
(b)は制御回路17のスイッチング素子7の駆動パル
ス波形VG2を示しており、(c)は第1のトランス3の
1次巻線電流IL1を示しており、(d)は第2のトラン
ス10の1次巻線電流IL2を示しており、(e)は第1
のスイッチング手段40に印加される電圧VDS1 を示し
ており、(f)は第1のスイッチング手段40に流れる
電流IQ1を示しており、(g)は第2のスイッチング手
段41に印加される電圧VDS2 を示しており、(h)は
第2のスイッチング手段41に流れる2次巻線電流IQ2
を示しており、(i)は整流ダイオード11を流れる電
流ID1を示しており、(j)は整流ダイオード14を流
れる2次巻線電流ID2を示している。
【0006】動作状態の時間的変化を示すためt1 〜t
4 を図中に記している。時刻t1 で制御回路17のVG1
信号によりスイッチング素子4がオンすると、第1のト
ランス3の1次巻線3aに入力電圧VINが印加され、同
時に第2のトランス10の1次巻線10aに電圧VIN+
VC1−VC2が印加される。この時、制御回路17のVG2
信号によりスイッチング素子7は既にオフしており、第
1のトランス3の2次巻線3bに接続される整流ダイオ
ード11および第2のトランス10の2次巻線10bに
接続される整流ダイオード14は共にオフしているよう
に接続されている。第1のトランス3の1次巻線3aの
電流IL1および第2のトランス10の1次巻線10aの
電流IL2は直線状に増加し、第1のトランス3および第
2のトランス10に励磁エネルギーが蓄積される。時刻
t3 で制御回路17のVG1信号でスイッチング素子4が
オフすると、スイッチング素子4を流れていた電流はダ
イオード8をオンさせ、第1のコンデンサ6と第2のコ
ンデンサ9を充電する。この時、制御回路17のVG2信
号でスイッチング素子7がオンするが、オン電流IQ2が
ダイオード8を流れてもスイッチング素子7を流れても
動作に変化はない。ダイオード8またはスイッチング素
子7がオンすると第1のトランス3の1次巻線3aに第
1のコンデンサ6に保持されている直流電圧VC1が印加
され、同時に第2のトランス10の1次巻線10aに第
2のコンデンサ9に保持されている直流電圧VC2が印加
される。この時、第1のトランス3の2次巻線3bに接
続される整流ダイオード11はオンとなり、第1の出力
端子16a−16bに電流が供給される。また、第2の
トランス10の2次巻線10aに接続される整流ダイオ
ード14もオンとなり、第2の出力端子13a−13b
にも電流が供給される。この時、第2のスイッチング手
段を流れる電流IQ2は第1のトランス3および第2のト
ランス10の励磁エネルギーの減少と第1のトランス3
の2次巻線3bから放出される出力電流の増加および第
2のトランス10の2次巻線10bから放出する出力電
流の増加にともない、次第に減少し負の値となる。スイ
ッチング素子7に負電流が流れているときに制御回路1
7のVG2信号によりスイッチング素子7がターンオフす
ると、この負電流によりダイオード5がオンする。同時
に、制御回路17のVG1信号によりスイッチング素子4
がオンとなるが、第1のスイッチング手段40を流れる
電流IQ1がスイッチング素子4を流れてもダイオード5
を流れても動作に変化は生じない。スイッチング素子7
がオフしスイッチング素子4がオンすると、第1のトラ
ンス3の1次巻線3aに入力電圧VINが印加され、同時
に第2のトランス10の1次巻線10aに電圧VIN+V
C1−VC2が印加され、この動作を繰り返す。
【0007】スイッチング素子4のオン期間をTON、オ
フ期間をTOFF とすると、第1のトランス3のリセット
条件により VIN×TON=VC1×TOFF が成り立ち、第2のトランス10のリセット条件から (VIN+VC1−VC2)×TON=VC2×TOFF となる。以上からVC1、VC2を求めると VC1=TON/TOFF ×VIN VC2=TON/TOFF ×VIN となる。第1のトランス3の1次巻線3aと2次巻線3
bの巻数比をn1 :1、第2のトランス10の1次巻線
10aと2次巻線10bの巻数比をn2 :1とすると第
1の出力端子16a−16bの出力電圧VOUT1は VOUT1=VC1/n1 =TON/TOFF /n1 ×VIN 第2の出力端子13a−13bの出力電圧VOUT2は VOUT2=VC2/n2 =TON/TOFF /n2 ×VIN となり、VOUT1とVOUT2は比例した出力電圧が得られ、
スイッチング素子4およびスイッチング素子7すなわち
第1のスイッチング手段40と第2のスイッチング手段
41のオンオフ比により出力電圧が制御できる。この構
成では第1及び第2のトランスの漏れインダクタンスに
起因する、第1のスイッチング手段40および第2のス
イッチング手段41のターンオフ時のスパイク電圧がダ
イオード5およびダイオード8がターンオンする事によ
り効果的に第1のコンデンサ6および第2のコンデンサ
9に吸収され、スパイク電圧の発生はない。また、トラ
ンスの励磁電流は常に連続となり、負荷条件によるスイ
ッチング手段のオンオフ期間の変動も抑えられる。ま
た、2つの出力電圧を第1と第2のトランスから別々に
取り出しているため、各トランスの巻数比を個別に設定
でき設計の自由度が増す。また、各トランスの励磁電流
も小さくなり、インダクタンス値を比較的大きくでき、
高周波化する上で有利となる。また第1のコンデンサ6
と第2のコンデンサ9は直流電圧を保持する目的で用い
たがコンデンサの容量を小さくして、直流電圧を1周期
内で変動させレギュレーション特性を改善することが可
能である。
【0008】さらに、第1のコンデンサ6の容量値を第
1のトランス3の1次巻線3aと2次巻線3b間の漏れ
インダクタンスと共振するように設定すれば、第2のス
イッチング手段41のオン期間に第1のコンデンサ6よ
り出力に供給される電流を共振させることができる。同
様に、第2のコンデンサ9の容量値を第2のトランス1
0の1次巻線10aと2次巻線10b間の漏れインダク
タンスと共振するように設定すれば、第2のスイッチン
グ手段41のオン期間に第2のコンデンサ9より出力に
供給される電流を共振させることができる。この時の各
部の動作波形を図12に示している。
【0009】図12において(a)は制御回路17のス
イッチング素子4の駆動パルス波形VG1を示しており、
(b)は制御回路17のスイッチング素子7の駆動パル
ス波形VG2を示しており、(c)は第1のトランス3の
1次巻線電流IL1を示しており、(d)は第2のトラン
ス10の1次巻線電流IL2を示しており、(e)は第1
のスイッチング手段40に印加される電圧VDS1 を示し
ており、(f)は第1のスイッチング手段40に流れる
電流IQ1を示しており、(g)は第2のスイッチング手
段41に印加される電圧VDS2 を示しており、(h)は
第2のスイッチング手段41に流れる電流IQ2を示して
おり、(i)は整流ダイオード11を流れる2次巻線電
流ID1を示しており、(j)は整流ダイオード14を流
れる2次巻線電流ID2を示している。さらに、動作の時
間変化を示すためt1 〜t5 を図中に記している。第2
のスイッチング手段41がオンとなり出力に電流を供給
するとき、第1のコンデンサ6と第1のトランス3の漏
れインダクタンスは共振し、共振周波数をスイッチング
周波数より高く設定されているので、第1のトランス3
の2次巻線電流ID1は正弦波状となりゼロから立ち上が
り、t4 で再びゼロとなる。従って整流ダイオード11
はゼロ電流スイッチングとなりリカバリー電流は発生し
ない。同様に、第2のコンデンサ9と第2のトランス1
0の漏れインダクタンスは共振し、共振周波数をスイッ
チング周波数より高く設定されているので、第2のトラ
ンス10の2次巻線電流ID2は正弦波状となりゼロから
立ち上がり、t4 で再びゼロとなる。従って整流ダイオ
ード14はゼロ電流スイッチングとなりリカバリー電流
は発生しない。これにより、ノイズの発生を大幅低減す
ることが可能となる。
【0010】次に、他のスイッチング電源の構成につい
て説明する。図13も先に特願平5−46332号にお
いて提案したスイッチング電源の構成を示すものであ
る。図13において、1は入力直流電源であり、2a−
2bは入力端子であり、3は第1のトランスでり、4は
スイッチング素子であり、5はダイオードであり、6は
第1のコンデンサであり、7はスイッチング素子であ
り、8はダイオードであり、10は第2のトランスであ
り、11は整流ダイオードであり、12は平滑コンデン
サであり、整流ダイオード11と平滑コンデンサ12と
で第1の整流平滑手段を構成し、13a−13bは第2
の出力端子であり、14は整流ダイオードであり、15
は平滑コンデンサであり、整流ダイオード14と平滑コ
ンデンサ15とで第2の整流平滑手段を構成し、16a
−16bは第1の出力端子であり、17は制御回路で、
40は第1のスイッチング手段であり、41は第2のス
イッチング手段であり、42は第1の整流平滑手段であ
り、43は第2の整流平滑手段であり、以上は図10の
構成と同様なものである。図10の構成と異なるのは第
2のコンデンサ9を無くし、第1のトランス3の1次巻
線3aの両端に第2のトランス10の1次巻線10aが
並列に接続されるようにした点である。
【0011】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作について説明する。ま
ず、基本的な動作は図10の回路構成の動作と同じであ
るが、第1のトランス3の1次巻線3aと第2のトラン
ス10の1次巻線10aが並列接続されているため、第
1のスイッチング手段40と第2のスイッチング手段4
1の交互のオンにより、両方のトランスの1次巻線3a
と10aには同一の電圧が絶えず印加されるため、両方
のトランスの2次巻線にもそれぞれの巻線比に比例した
フライバック電圧が誘起し、第1および第2の整流平滑
手段42と43により整流平滑され各出力に供給される
ため、VOUT1とVOUT2は比例した出力が得られ、第1の
スイッチング手段40および第2のスイッチング手段4
1のオンオフ比により出力電圧が制御できる。この構成
では、図10の回路構成で既に説明した効果に対して、
第2のコンデンサ9は無く第1のコンデンサ6が共通と
なるため、第1のコンデンサ6の容量値と各トランスの
漏れインダクタンスとが共振するように設定する場合、
漏れインダクタンス値を同一に合わせ込む必要が生ずる
が、すべての効果が同一に得られる特徴がある。
【0012】このように複数のトランスで構成された回
路では、トランスの1次巻線をリレー等の第3のスイッ
チング手段で切り離すことで、所要の出力電圧のみオン
オフを行なえるように構成できる。以下にその回路構成
を図13の回路構成を例として図14に示す。
【0013】図14において、1は入力直流電源であ
り、2a−2bは入力端子であり、3は第1のトランス
であり、4はスイッチング素子であり、5はダイオード
であり、6は第1のコンデンサであり、7はスイッチン
グ素子であり、8はダイオードであり、10は第2のト
ランスであり、11は整流ダイオードであり、12は平
滑コンデンサであり、整流ダイオード11と平滑コンデ
ンサ12とで第1の整流平滑手段を構成し、13a−1
3bは第2の出力端子であり、14は整流ダイオードで
あり、15は平滑コンデンサであり、整流ダイオード1
4と平滑コンデンサ15とで第2の整流平滑手段を構成
し、16a−16bは第1の出力端子であり、17は制
御回路で、40は第1のスイッチング手段であり、41
は第2のスイッチング手段であり、42は第1の整流平
滑手段であり、43は第2の整流平滑手段であり、以上
は図13の構成と同様なものである。図13の構成と異
なるのは、第2のトランス10の1次巻線3aに直列に
外部信号によりオンオフする第3のスイッチング手段1
9を接続した点である。
【0014】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作について説明する。ま
ず、基本的な動作は図13の回路構成と同じで省略する
が、第3のスイッチング手段19を必要に応じてオフす
ることで第2のトランス10の1次巻線10aがスイッ
チング回路から切り離すことができ、この場合第2のト
ランス10より供給される出力が複数あっても全部同時
にオフすることができる。また、第2のトランスをスイ
ッチング回路から切り離すことで、1次巻線10aの励
磁電流も無くなるため損失が大幅に減少する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の回
路構成では、第2のトランス10の1次巻線10aをス
イッチング回路から第3のスイッチング手段19で切り
離すとき、1次巻線10aに流れる巻線電流も同時に遮
断することになり、大きな逆起電圧を発生して第3のス
イッチング手段19や2次巻線10bに接続される整流
平滑回路手段43の過電圧による破壊および入出力への
急峻なノイズ発生等が発生する場合がある。
【0016】図15は、第3のスイッチング手段19が
オフする時の動作波形を示している。図15において、
(a)および(c)は第2のトランス10の1次巻線電
流IL2を示しており、(b)および(d)は第2のトラ
ンス10の1次巻線間電圧を示しており、図中に記した
t1 は第1のスイッチング手段40のターンオン時間を
示し、t2 は第2のトランス10の励磁電流が入力に回
生され終わる時間を示し、t3 は第1のスイッチング手
段40のターンオフ時間を示し、t6 は第3のスイッチ
イング手段19がオフしたタイミングを示す。図15の
(a)および(c)に示すように、第2のトランス10
を励磁する期間(t2 〜t3 )で第3のスイッチイング
手段19がオフする時には、逆起電圧の発生方向が2次
巻線10bに接続された整流ダイオード14をオンさせ
る方向のため励磁エネルギーが出力に放出され、第2の
トランス10の1次巻線10aはフライバック電圧でク
ランプされるため問題はない。しかし、図15の(c)
および(d)に示すように、第2のトランス10の励磁
電流が入力に回生される期間(t1 〜t2 )で第3のス
イッチイング手段19がオフする時に大きな逆起電圧を
発生していることがわかる。これは、第2のトランス1
0の励磁電流が入力に回生されている時に第3のスイッ
チング手段19で遮断されると、逆起電圧の発生方向が
2次巻線10bに接続された整流ダイオード14をオフ
させる方向のため(フライバック電圧と逆方向)、励磁
エネルギーの逃げ場がなくなるためである。
【0017】そこで、一般的な対策として第3のスイッ
チング手段19の両端、もしくは1次巻線10aの両端
にスナバーやサージ吸収素子等を接続する方法がある。
しかし、第3のスイッチング手段19の両端に接続した
場合、第3のスイッチング手段19がオフしても第1の
トランス3のスイッチング波形の高周波電流成分の一部
が第3のスイッチング手段19の両端に接続したスナバ
ーやサージ吸収素子等を介して1次巻線10aに流れ込
むため、完全に出力がゼロ電圧に下がらず損失も発生す
る。また、1次巻線10aの両端に接続した場合、第3
のスイッチング手段19がオンして通常動作になると、
1次巻線10b両端に接続されたスナバーやサージ吸収
素子の影響でスイッチング波形に影響を及ぼしノイズや
損失の増加を招く。
【0018】さらに、第2のトランス10が高圧フライ
バックトランスなどの2次巻線に高圧出力巻線を有する
場合、前記高圧出力巻線の大きな分布容量のため第2の
トランス10に発生する誘起電圧の立ち上がりや立下が
りは、第1のトランス3に発生する誘起電圧より非常に
遅いため、この誘起電圧差を埋めるため第1のトランス
3の1次巻線3aから第2のトランス10の1次巻線1
0aへ急峻な循環電流が流れ損失の増加を招き、同時に
前記高圧出力巻線の分布容量への急峻な充放電電流によ
りスイッチング電流の大きなリンギングによる高圧出力
電圧の軽負荷時の上昇やリンギング電流によるノイズの
発生など、損失の増加や出力の安定性が著しく悪化する
という問題点を有している。
【0019】本発明は、上記問題点を解決するもので、
簡単な回路構成で第3のスイッチング手段19のターン
オフ時に発生する急峻な逆電圧を確実に低い電圧で抑制
し、高圧出力を供給する場合に発生する電流リンギング
等による出力の安定性悪化やトランスの巻線損失や高圧
誘導ノイズの増加を抑制するスイッチング電源装置を供
給することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のスイッチング電源装置は、入力直流電源の両
端に少なくとも1次巻線と1つ以上の2次巻線を有する
第1のトランスの1次巻線とオンオフを繰り返す第1の
スイッチング手段を直列に接続し、前記第1のトランス
の1次巻線に並列に前記第1のスイッチング手段と交互
にオンオフを繰り返す第2のスイッチング手段と第1の
コンデンサの直列回路を接続し、前記第1のトランスの
1次巻線と前記入力直流電源の接続点に少なくとも1次
巻線と1つ以上の2次巻線を有する第2のトランスの1
次巻線の一端が接続され、前記第2のトランスの1次巻
線の他端が外部信号によりオンオフされる第3のスイッ
チング手段を介して前記第2のスイッチング手段と前記
第1のトランスの1次巻線の接続点に接続し、前記第2
のトランスの1次巻線と前記第3のスイッチング手段の
接続点と前記入力直流電源の一端にダイオードを接続
し、前記第1および第2のトランスの2次巻線に誘起す
るフライバック電圧を第1および第2の整流平滑手段を
介して第1および第2の出力に供給する構成を有してい
る。
【0021】さらに、前記第2のトランスは少なくとも
1次巻線と高圧巻線を含む1つ以上の2次巻線を有する
第2のトランスであり、前記第2のトランスの1次巻線
の両端に第3のコンデンサを接続し、前記第1および第
2のトランスの2次巻線および高圧巻線に誘起するフラ
イバック電圧を第1の整流平滑手段および高圧整流平滑
手段を介して第1の出力および高圧出力に供給する構成
を有している。
【0022】さらに、前記第2のトランスの1次巻線の
両端に第3のコンデンサと電流制限手段の直列接続回路
を接続した構成を有している。
【0023】
【作用】この構成によって、第2のトランスの励磁電流
が1次巻線を介して入力に回生されている時に、第3の
スイッチング手段で遮断されても、前記1次巻線に発生
する逆起電圧を前記1次巻線と前記第3のスイッチング
手段の接続点と前記入力直流電源の一端に接続したダイ
オードを介して、引き続き前記励磁電流を入力直流電圧
に回生することが可能となり過大な逆起電圧の発生を防
止でき、また前記第2のトランスの2次巻線が高圧出力
巻線の時に、前記1次巻線の両端に第3のコンデンサを
接続することで、第1のトランスに発生する誘起電圧の
立ち上がりや立下がりを抑制し、前記第1のトランスと
前記第2のトランスの1次巻線間に流れる循環電流を抑
制し、同時に前記高圧出力巻線の分布容量への急峻な充
放電電流を防止することでノイズの発生や損失の増加や
出力の安定性悪化を防止でき、前記第3のコンデンサに
直列に電流制限手段を接続することで、前記第3のスイ
ッチング手段のターンオン時に前記第3のコンデンサの
充放電突入電流を制限することで、前記第1のスイッチ
ング手段や前記第3のスイッチング手段に流れる電流を
制限し信頼性を向上させることができる。
【0024】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0025】図1において、1は入力直流電源であり入
力電圧をVINとする。2a−2bは入力端子であり入力
直流電源1の入力電圧VINが印加される。3は第1のト
ランスで1次巻線3aと2次巻線3bを有し、1次巻線
3aの一端を入力端子2aに接続し他端を第1のスイッ
チング手段40を介して入力端子2bに接続し、2次巻
線3bは第1の整流平滑手段42を介して第1の出力端
子16a−16bに接続される。4はスイッチング素子
であり、制御回路17によりオンオフされる。5はダイ
オードであり前記スイッチング素子4と前記ダイオード
5で第1のスイッチング手段40を構成する。6は第1
のコンデンサであり入力端子2aと第2のスイッチング
手段41を介して1次巻線3aと第1のスイッチング手
段40の接続点に接続され、1次巻線3aの両端に発生
するフライバック電圧VC1を保持する。7はスイッチン
グ素子であり、制御回路17によりスイッチング素子4
と交互にオンオフされる。8はダイオードであり前記ス
イッチング素子7と前記ダイオード8で第2のスイッチ
ング手段41を構成する。10は第2のトランスであり
1次巻線10aと2次巻線10bを有し、1次巻線10
aは第3のスイッチング手段19を介して第1のトラン
ス3の1次巻線3aの両端に並列に接続され、2次巻線
10bは第2の整流平滑手段43を介して第2の出力端
子13a−13bに接続される。11は整流ダイオード
であり、12は平滑コンデンサであり、前記整流ダイオ
ード11と前記平滑コンデンサ12とで第1の整流平滑
手段42を構成し、前記第1のトランス3の2次巻線3
bの誘起するフライバック電圧を整流平滑して第1の出
力端子16a−16bに出力電圧を供給する。13a−
13bは第2の出力端子である。14は整流ダイオード
であり、15は平滑コンデンサであり、前記整流ダイオ
ード14と前記平滑コンデンサ15とで第2の整流平滑
手段43を構成し、前記第2のトランス10の2次巻線
10bに誘起するフライバック電圧を整流平滑して第2
の出力端子13a−13bに出力電圧を供給する。16
a−16bは第1の出力端子である。17は制御回路で
あり前記第1の出力端子16a−16b間の電圧を検出
し出力電圧が一定になるように前記スイッチング素子4
と前記スイッチング素子7のオンオフ比を変える制御信
号を発生する。19は第3のスイッチング手段であり必
要により外部より信号を与えられオンオフされる。20
はダイオードでありカソードを1次巻線10aと第3の
スイッチング手段の接続点に接続し、アノードを入力端
子2bに接続され、第3のスイッチング手段19のオフ
時に発生する逆起電圧をクランプする。
【0026】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を図11の各部動作波形
を参照しながら説明する。なお図11の詳細な説明は既
に述べたので省略する。
【0027】第3のスイッチング手段19がオンしてい
る時、時刻t1 で制御回路17のVG1信号によりスイッ
チング素子4がオンすると、第1のトランス3の1次巻
線3aに入力電圧VINが印加され、同時に第2のトラン
ス10の1次巻線10aにも同様に電圧VINが印加され
る。この時、制御回路17のVG2信号によりスイッチン
グ素子7は既にオフしており、第1のトランス3の2次
巻線3bに接続される整流ダイオード11および第2の
トランス10の2次巻線10bに接続される整流ダイオ
ード14は共にオフしているように接続されている。第
1のトランス3の1次巻線3aの電流IL1および第2の
トランス10の1次巻線10aの電流IL2は共に直線状
に増加し、第1のトランス3および第2のトランス10
に励磁エネルギーが蓄積される。時刻t3 で制御回路1
7のVG1信号でスイッチング素子4がオフすると、スイ
ッチング素子4を流れていた電流はダイオード8をオン
させ、第1のコンデンサ6を充電する。この時、制御回
路17のVG2信号でスイッチング素子7がオンするが、
オン電流IQ2がダイオード8を流れてもスイッチング素
子7を流れても動作に変化はない。ダイオード8または
スイッチング素子7がオンすると第1のトランス3の1
次巻線3aおよび第2のトランス10の1次巻線10a
の両方に、第1のコンデンサ6に保持されている直流電
圧VC1が印加される。この時、第1のトランス3の2次
巻線3bに接続される整流ダイオード11はオンとな
り、第1の出力端子16a−16bに電流が供給され
る。また、第2のトランス10の2次巻線10aに接続
される整流ダイオード14も同様にオンとなり、第2の
出力端子13a−13bにも電流が供給される。この
時、第2のスイッチング手段を流れる電流IQ2は第1の
トランス3および第2のトランス10の励磁エネルギー
の減少と第1のトランス3の2次巻線3bから放出され
る出力電流の増加および第2のトランス10の2次巻線
10bから放出する出力電流の増加にともない、次第に
減少し負の値となる。スイッチング素子7に負電流が流
れているときに制御回路17のVG2信号によりスイッチ
ング素子7がターンオフすると、この負電流によりダイ
オード5がオンする。同時に、制御回路17のVG1信号
によりスイッチング素子4がオンとなるが、第1のスイ
ッチング手段40を流れる電流IQ1がスイッチング素子
4を流れてもダイオード5を流れても動作に変化は生じ
ない。スイッチング素子7がオフしスイッチング素子4
がオンすると、第1のトランス3の1次巻線3aに入力
電圧VINが印加され、同時に第2のトランス10の1次
巻線10aににも入力電圧VINが印加され、その動作を
繰り返す。
【0028】ここで、第1のトランス3の1次巻線3a
と2次巻線3bの巻数比をn1 :1、第2のトランス1
0の1次巻線10aと2次巻線10bの巻数比をn2 :
1とすると第1の出力端子16a−16bの出力電圧V
OUT1は VOUT1=VC1/n1 =TON/TOFF /n1 ×VIN 第2の出力端子13a−13bの出力電圧VOUT2は VOUT2=VC1/n2 =TON/TOFF /n2 ×VIN となり、VOUT1とVOUT2は比例した出力電圧が得られ、
スイッチング素子4およびスイッチング素子7すなわち
第1のスイッチング手段40と第2のスイッチング手段
41のオンオフ比により出力電圧が制御できる。この構
成では第1及び第2のトランスの漏れインダクタンスに
起因する、第1のスイッチング手段40および第2のス
イッチング手段41のターンオフ時のスパイク電圧がダ
イオード5およびダイオード8がターンオンする事によ
り効果的に第1のコンデンサ6に吸収され、スパイク電
圧の発生はない。また、トランスの励磁電流は常に連続
となり、負荷条件によるスイッチング手段のオンオフ期
間の変動も抑えられる。また、2つの出力電圧を第1と
第2のトランスから別々に取り出しているため、各トラ
ンスの巻数比を個別に設定でき設計の自由度が増す。ま
た、各トランスの励磁電流も小さくなり、インダクタン
ス値を比較的大きくでき、高周波化する上で有利とな
る。さらに、第2のトランス10の1次巻線10aを第
3のスイッチング手段19のオフで切り離すとき、1次
巻線10aの巻線電流(第2のトランス10の励磁電
流)が入力に回生されている時に第3のスイッチング手
段19で遮断されて、逆起電圧の発生方向が2次巻線1
0bに接続された整流ダイオード14をオフさせる方向
(フライバック電圧と逆方向)に発生しても、入力電圧
VIN以上になると励磁エネルギーはダイオード20を介
して引き続き入力に回生されるため入力電圧VINにクラ
ンプされる。
【0029】図2は、第1のスイッチング手段40がオ
ンして、第3のスイッチイング手段19がオフする時の
等価回路と動作波形を示している。図2において、
(a)は第2のトランス10の1次巻線電流IL2を示し
ており、(b)は第2のトランス10の1次巻線間電圧
V10a を示しており、(c)はダイオード20の電流I
20を示しており、図中に記したt1 は第1のスイッチン
グ手段40のターンオン時間を示し、t2 は第2のトラ
ンス10の励磁電流が入力に回生され終わる時間を示
し、t3 は第1のスイッチング手段40のターンオフ時
間を示し、t6 は第3のスイッチング手段19がオフし
たタイミングを示し、実線がダイオード20がある場合
を示し、点線がダイオード20がない場合を示す。
【0030】以上のように本実施例によれば、入力直流
電源1の両端に第1のトランス3の1次巻線3aと第1
のスイッチング手段40を直列に接続し、前記第1のト
ランス3の1次巻線3aに並列に第2のスイッチング手
段41と第1のコンデンサ6の直列回路を接続し、前記
第1のトランス3の1次巻線3aと前記入力直流電源の
接続点に第2のトランス10の1次巻線10aの一端が
接続され、前記第2のトランス10の1次巻線10aの
他端が第3のスイッチング手段19を介して前記第2の
スイッチング手段41と前記第1のトランス3の1次巻
線3aの接続点に接続し、前記第2のトランス10の1
次巻線10aと前記第3のスイッチング手段19の接続
点と前記入力直流電源1の一端にダイオード20を接続
ことにより、図2に示すように1次巻線10aの巻線電
流(第2のトランス10の励磁電流)が入力に回生され
ている時に第3のスイッチイング手段19で遮断されて
も、励磁エネルギーはダイオード20を介して引き続き
入力に回生されるため過大な逆起電圧が発生せず、さら
に第3のスイッチング手段19がオン状態の時の回路動
作に影響を与えることはない。
【0031】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0032】図3において、1は入力直流電源であり、
2a−2bは入力端子であり、3は第1のトランスであ
り、4はスイッチング素子であり、5はダイオードであ
り、6は第1のコンデンサであり、7はスイッチング素
子であり、8はダイオードであり、10は第2のトラン
スであり、11は整流ダイオードであり、12は平滑コ
ンデンサであり、13a−13bは第2の出力端子であ
り、14は整流ダイオードであり、15は平滑コンデン
サであり、16a−16bは第1の出力端子であり、1
7は制御回路であり、19は第3のスイッチング手段で
あり、20はダイオードであり、40は第1のスイッチ
ング手段であり、41は第2のスイッチング手段であ
り、42は第1の整流平滑手段であり、43は第2の整
流平滑手段であり、以上は図1の構成と同様なものであ
る。図1の構成と異なるのは第2のコンデンサ9を第2
のトランス10の1次巻線10aと第3のスイッチング
手段19の直列回路に直列に接続されるようにし、さら
に前記第2のコンデンサ9と前記1次巻線10aと第3
のスイッチング手段19の直列回路を第2のスイッチン
グ手段41の両端に接続した点である。
【0033】上記のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を説明する。まず、基本
的な動作は図1の回路構成と同じであるが、第2のコン
デンサ9と第2のトランス10の1次巻線10aと第3
のスイッチング手段19の直列接続回路が第2のスイッ
チング手段41に並列に接続されるため、第1のスイッ
チング手段40のオンにより第2のトランス10の1次
巻線10aの両端には、入力電圧VINと第1のコンデン
サ6の両端電圧VC1の和から第2のコンデンサ9の両端
電圧VC2を引いた電圧が、第2のスイッチング手段41
のオンにより第2のコンデンサ9の両端電圧VC2がそれ
ぞれ印加される動作を繰り返す。
【0034】スイッチング素子4のオン期間をTON、オ
フ期間をTOFF とすると、第1のトランス3のリセット
条件により VIN×TON=VC1×TOFF が成り立ち第2のトランス10のリセット条件から (VIN+VC1−VC2)×TON=VC2×TOFF となる。以上からVC1、VC2を求めると VC1=TON/TOFF ×VIN VC2=TON/TOFF ×VIN VC1=VC2 となる。第1のトランス3の1次巻線3aと2次巻線3
bの巻数比をn1 :1、第2のトランス10の1次巻線
10aと2次巻線10bの巻数比をn2 :1とすると第
1の出力端子16a−16bの出力電圧VOUT1は VOUT1=VC1/n1 =TON/TOFF /n1 ×VIN 第2の出力端子13a−13bの出力電圧VOUT2は VOUT2=VC2/n2 =TON/TOFF /n2 ×VIN となり、VOUT1とVOUT2は比例した出力電圧が得られ、
スイッチング素子4およびスイッチング素子7すなわち
第1のスイッチング手段40と第2のスイッチング手段
41のオンオフ比により出力電圧が制御できる。さら
に、第2のトランス10の1次巻線10aを第3のスイ
ッチング手段19のオフで切り離すとき、前記1次巻線
10aの巻線電流(第2のトランス10の励磁電流)が
第1のスイッチング手段40と第2のコンデンサ9と第
1のコンデンサ6を介して入力に回生されている時に第
3のスイッチング手段19で遮断されて、逆起電圧の発
生方向が2次巻線10bに接続された整流ダイオード1
4をオフさせる方向(フライバック電圧と逆方向)に発
生しても、入力電圧VIN以上になると前記1次巻線10
aの巻線電流はダイオード20と第2のコンデンサ9と
第1のコンデンサ6を介して引き続き入力に回生される
ため入力電圧VINにクランプされる。
【0035】以上のように、入力直流電源1の両端に第
1のトランス3の1次巻線3aとオンオフを繰り返す第
1のスイッチング手段40を直列に接続し、前記第1の
トランス3の1次巻線3aに並列に前記第1のスイッチ
ング手段40と第2のスイッチング手段41と第1のコ
ンデンサ6の直列回路を接続し、前記第2のスイッチン
グ手段41と前記第1のコンデンサ6の接続点に第2の
コンデンサ9を介して第2のトランス10の1次巻線1
0aの一端が接続され、前記第2のトランス10の1次
巻線10aの他端が第3のスイッチング手段19を介し
て前記第2のスイッチング手段41と前記第1のトラン
ス3の1次巻線3aの接続点に接続し、前記第2のトラ
ンス10の1次巻線10aと前記第3のスイッチング手
段19の接続点と前記入力直流電源1の一端にダイオー
ド20を接続したことにより、図1で既に説明した特徴
以外に、第1のコンデンサ6の容量値を第1のトランス
3の1次巻線3aと2次巻線3b間の漏れインダクタン
スと共振するように設定すれば、第2のスイッチング手
段41のオン期間に第1のコンデンサ6より出力に供給
される電流を共振させることができる。同様に、第2の
コンデンサ9の容量値を第2のトランス10の1次巻線
10aと2次巻線10b間の漏れインダクタンスと共振
するように設定すれば、第2のスイッチング手段41の
オン期間に第2のコンデンサ9より出力に供給される電
流を共振させることができる。図15にその時の動作波
形を示すが、図15の詳細な説明は既に述べたので省略
する。第2のスイッチング手段41がオンとなり出力に
電流を供給するとき、第1のコンデンサ6と第1のトラ
ンス3の漏れインダクタンスは共振し、共振周波数がス
イッチング周波数より高く設定されているので、第1の
トランス3の2次巻線電流ID1は正弦波状となりゼロか
ら立ち上がり、t4 で再びゼロとなる。従って整流ダイ
オード11はゼロ電流スイッチングとなりリカバリー電
流は発生しない。同様に、第2のコンデンサ9と第2の
トランス10の漏れインダクタンスは共振し、共振周波
数がスイッチング周波数より高く設定されているので、
第2のトランス10の2次巻線電流ID2は正弦波状とな
りゼロから立ち上がり、t4 で再びゼロとなる。従って
整流ダイオード14はゼロ電流スイッチングとなりリカ
バリー電流は発生しない。これにより、発生ノイズの大
幅低減が可能となる。
【0036】(実施例3)以下本発明の第3の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0037】図4において、1は入力直流電源であり入
力電圧をVINとする。2a−2bは入力端子であり入力
直流電源1の入力電圧VINが印加される。3は第1のト
ランスで1次巻線3aと2次巻線3bを有し、1次巻線
3aの一端を入力端子2aに接続し他端を第1のスイッ
チング手段40を介して入力端子2bに接続し、2次巻
線3bは第1の整流平滑手段42を介して第1の出力端
子16a−16bに接続される。4はスイッチング素子
であり、制御回路17によりオンオフされる。5はダイ
オードであり前記スイッチング素子4と前記ダイオード
5で第1のスイッチング手段40を構成する。6は第1
のコンデンサであり入力端子2aと第2のスイッチング
手段41を介して前記1次巻線3aと第1のスイッチン
グ手段40の接続点に接続され、前記1次巻線3aの両
端に発生するフライバック電圧VC1を保持する。7はス
イッチング素子であり、制御回路17によりスイッチン
グ素子4と交互にオンオフされる。8はダイオードであ
り前記スイッチング素子7と前記ダイオード8で第2の
スイッチング手段41を構成する。30は高圧フライバ
ックトランスであり1次巻線30aと高圧巻線30b〜
30dを有し、1次巻線30aは第3のスイッチング手
段19を介して第1のトランス3の1次巻線3aの両端
に並列に接続され、高圧巻線30bはダイオード23と
高圧巻線30cはダイオード24と高圧巻線30dはダ
イオード25をそれぞれ介してすべて直列に接続され高
圧出力端子26a−26bの両端に接続され、高圧巻線
30b〜30dに誘起するフライバック電圧を整流して
高圧出力端子26a−26bに供給する。11は整流ダ
イオードであり、12は平滑コンデンサであり、前記整
流ダイオード11と前記平滑コンデンサ12とで第1の
整流平滑手段42を構成し、前記第1のトランス3の2
次巻線3bに誘起するフライバック電圧を整流平滑して
第1の出力端子16a−16bに出力電圧を供給する。
16a−16bは第1の出力端子である。17は制御回
路であり第1の出力端子16a−16b間の電圧を検出
し出力電圧が一定になるように前記スイッチング素子4
と前記スイッチング素子7のオンオフ比を変える制御信
号を発生する。18はコンデンサであり第1のスイッチ
ング手段40の両端に接続され、第1のスイッチング手
段40がオフするときに発生する急峻な電圧の上昇を吸
収し抑制する。19は第3のスイッチング手段であり必
要により外部より信号を与えられオンオフされる。20
はダイオードでありカソードを1次巻線10aと第3の
スイッチング手段の接続点に接続し、アノードを入力端
子2bに接続され、第3のスイッチング手段19のオフ
時に発生する逆起電圧をクランプする。21はコンデン
サであり高圧フライバックトランス30の1次巻線30
aの両端に接続され、前記1次巻線30aに誘起するフ
ライバック電圧の急峻な電圧の上昇を吸収し抑制する。
23、24、25は高圧ダイオードである。26a−2
6bは高圧出力端子である。
【0038】以上のように構成されたスイッチング電源
装置について、図5を用いてその動作を説明する。
【0039】図5において(a)は制御回路17のスイ
ッチング素子4の駆動パルス波形VG1を示しており、
(b)は制御回路17のスイッチング素子7の駆動パル
ス波形VG2を示しており、(c)は第1のトランス3の
1次巻線電流IL1を示しており、(d)は高圧フライバ
ックトランス30の1次巻線電流IL2を示しており、波
形の中に記したI34は後述する高圧フライバックトラン
ス30の高圧巻線間の分布容量への充放電電流の1次巻
線電流を示しており、(e)は第1のスイッチング手段
40に印加される電圧波形VDS1 を示しており、(f)
は第1のスイッチング手段40に流れる電流波形IQ1を
示しており、(g)は第2のスイッチング手段41に流
れる電流波形IQ2を示しており、点線はコンデンサ18
及びコンデンサ21が接続され無い場合の波形を示して
いる。
【0040】まず、出力が制御される動作は図1の回路
構成と同様なため説明は省略するが、トランスの一方が
高圧フライバックトランス30であり、第1のスイッチ
ング手段40の両端と高圧フライバックトランス30の
1次巻線30aの両端にそれぞれコンデンサ18とコン
デンサ21を分けて接続している点で動作が異なる。高
圧フライバックトランス30は高圧出力電圧HVOUT2を
供給するため、1次巻線30aの巻線数に比較して高圧
巻線30b〜30dは非常に多い巻線を有しており、高
圧ダイオード23〜25で分割されているとは言え高圧
巻線間の分布容量は非常に大きく、前記分布容量への充
放電電流の影響でスイッチング波形や高圧出力電圧の安
定性に大きく影響する。コンデンサ18とコンデンサ2
1は第1のスイッチング手段40がオフしたときにトラ
ンス3の1次巻線3a及び高圧フライバックトランス3
0の1次巻線30aに発生するフライバック電圧の急峻
な上昇を抑制し、高圧巻線30b〜30dの誘起電圧の
上昇を抑制し前記高圧巻線間の分布容量の充放電電流を
抑制する。図5でも示すように、高圧フライバックトラ
ンス30の1次巻線30aに流れる1次巻線電流IL2
は、前記高圧巻線間の分布容量の影響で振動している
が、コンデンサ18およびコンデンサ21により前記振
動がかなり抑制される様子がわかる。これらの動作をさ
らに詳しく説明するため図6を参照する。
【0041】図6は第1のスイッチング手段40のター
ンオフおよび第2のスイッチング手段41のターンオフ
時の等価回路と動作波形を示している。図6において、
(a)は第1のスイッチング手段40に印加される電圧
波形VDS1 と、(b)は第1のスイッチング手段40に
流れる電流波形IQ1と、(c)は第2のスイッチング手
段41に流れる電流波形IQ2の前記各スイッチング手段
のターンオフ時の拡大波形を示しており、実線が実際の
観測波形であり、点線は第1のトランス3のみ独立して
動作させたときの動作波形であり、1点鎖線は高圧フラ
イバックトランス30のみ独立して動作させたときの動
作波形である。図6の等価回路において、31〜33は
前記高圧巻線間の分布容量を示し、I31〜I33は前記高
圧巻線間の分布容量への充放電電流を示し、I34は前記
高圧巻線間の分布容量への充放電電流の1次巻線電流を
示している。
【0042】図6より明らかなように、第1のトランス
3の1次巻線3aに発生する誘起電圧と巻線間の分布容
量の大きな高圧フライバックトランス30の1次巻線3
0aに発生する誘起電圧では、誘起電圧の立ち上がりや
立ち下がりに大きな差が生じており、等価的に並列接続
された前記1次巻線3aと前記1次巻線30aの間でお
互いの誘起電圧差を打ち消すように大きな循環電流I34
(前記では高圧巻線間の分布容量への充放電電流の1次
巻線電流と表現した)が流れることになり、第1のトラ
ンス3と高圧フライバックトランス30の巻線損失を増
加させ、効率を著しく悪化させる。さらに、前記高圧巻
線間の分布容量の充放電による電流の振動は、高圧出力
電圧HVOUT2の軽負荷時の電圧上昇を招き安定性を著し
く悪化させ、高圧巻線の誘導電圧にもリンギングを発生
させノイズが増大する。コンデンサ18およびコンデン
サ21は、第1のトランス3の1次巻線3aに発生する
誘起電圧の立ち上がりや立ち下がりを緩やかにして高圧
フライバックトランス30の1次巻線30aに発生する
誘起電圧の差が少ないようにするため前記循環電流I34
が抑制され、同時に前記高圧巻線間の分布容量への急速
な充放電電流も抑制するため充放電電流による前記1次
巻線30aの前記循環電流I34も抑制され同時に前記高
圧巻線間の分布容量の充放電による電流の振動も抑制さ
れ、さらに第1のスイッチング手段40と第2のスイッ
チング手段41のターンオフ損失も電圧の傾きが緩和さ
れることで減少する。その結果、トランス損失とスイッ
チング損失の減少による効率の改善と、高圧出力電圧の
軽負荷時の電圧上昇を防ぎ安定性の向上と、高圧巻線の
誘導電圧のリンギング減少による発生ノイズの減少など
が可能となる。
【0043】以上のように、入力直流電源1の両端に第
1のトランス3の1次巻線3aと第1のスイッチング手
段40を直列に接続し、前記第1のトランス3の1次巻
線3aに並列に第2のスイッチング手段41と第1のコ
ンデンサ6の直列回路を接続し、前記第1のトランス3
の1次巻線3aと前記入力直流電源の接続点に高圧フラ
イバックトランス30の1次巻線30aの一端が接続さ
れ、前記高圧フライバックトランス30の1次巻線30
aの他端が第3のスイッチング手段19を介して前記第
2のスイッチング手段41と前記第1のトランス3の1
次巻線3aの接続点に接続し、前記第2の高圧フライバ
ックトランス30の1次巻線30aと前記第3のスイッ
チング手段19の接続点と前記入力直流電源1の一端に
ダイオード20を接続し、前記高圧フライバックトラン
ス30の1次巻線30aの両端にコンデンサ21を接続
したことにより、トランス損失とスイッチング損失の減
少による効率の改善と、高圧出力電圧の軽負荷時の電圧
上昇を防ぎ安定性の向上と、高圧巻線の誘導電圧のリン
ギング減少による発生ノイズの減少などが可能となる。
【0044】ここで、コンデンサ18とコンデンサ21
は等価的にはパラ接続となるため、どちらか一方にまと
めることが可能だが、図4に示す回路構成で第3のスイ
ッチング手段19のオフにより高圧フライバックトラン
ス30の1次巻線30aが切り離された時、コンデンサ
18にまとめた場合は第1のトランス3の励磁電流が少
ない場合(第1のトランス3の出力容量が小さい場合)
にコンデンサ18の容量が大きくなることで、前記誘起
電圧の立ち上がりや立ち下がりが非常に遅くなりPWM
制御の範囲を越えて制御不能となり、さらに第1のスイ
ッチング手段40と第2のスイッチング手段41のター
ンオン時のゼロクロスが達成できなくなりターンオン損
失が増えるなど、効率悪化や制御の安定性などに問題が
発生する。一方、前記状況でコンデンサ21にまとめた
場合は第3のスイッチング手段19のオフ時の高圧フラ
イバックトランス30の励磁電流を吸収し過大な逆起電
圧の発生を防止できるが、第1のトランス3の誘起電圧
の立ち上がりや立ち下がりが早くなり、第1のスイッチ
ング手段40と第2のスイッチング手段41のターンオ
フ損失が多少増えるが大きな問題は無い。したがって、
コンデンサ18とコンデンサ21を分けて容量値を最適
に配分する構成が一番よいことは容易にわかる。
【0045】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0046】図7において、1は入力直流電源であり、
2a−2bは入力端子であり、3は第1のトランスであ
り、4はスイッチング素子であり、5はダイオードであ
り、6は第1のコンデンサであり、7はスイッチング素
子であり、8はダイオードであり、11は整流ダイオー
ドであり、12は平滑コンデンサであり、16a−16
bは第1の出力端子であり、17は制御回路であり、1
8はコンデンサであり、19は第3のスイッチング手段
であり、20はダイオードであり、21はコンデンサで
あり、23〜25は高圧ダイオードであり、26a−2
6bは高圧出力端子であり、30は高圧フライバックト
ランスであり、40は第1のスイッチング手段であり、
41は第2のスイッチング手段であり、42は第1の整
流平滑手段であり、以上は図4の構成と同様なものであ
る。図4の構成と異なるのは第2のコンデンサ9を高圧
フライバックトランス30の1次巻線30aと第3のス
イッチング手段19の直列回路に直列に接続されるよう
にし、さらに前記第2のコンデンサ9と前記1次巻線3
0aと第3のスイッチング手段19の直列回路を第2の
スイッチング手段41の両端に接続した点である。
【0047】上記のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を説明する。まず、基本
的な動作は図4の回路構成と同じであるが、前期第2の
コンデンサ9と前記1次巻線30aと第3のスイッチン
グ手段19の直列接続回路が第2のスイッチング手段4
1に並列に接続されるため、第1のスイッチング手段4
0のオンにより高圧フライバックトランス30の1次巻
線30aの両端には、入力電圧VINと第1のコンデンサ
6の両端電圧VC1の和から第2のコンデンサ9の両端電
圧VC2を引いた電圧が、第2のスイッチング手段41の
オンにより第2のコンデンサ9の両端電圧VC2がそれぞ
れ印加される動作を繰り返す。
【0048】スイッチング素子4のオン期間をTON、オ
フ期間をTOFF とすると、第1のトランス3のリセット
条件により VIN×TON=VC1×TOFF が成り立ち第2の高圧フライバックトランス30のリセ
ット条件から (VIN+VC1−VC2)×TON=VC2×TOFF となる。以上からVC1、VC2を求めると VC1=TON/TOFF ×VIN VC2=TON/TOFF ×VIN VC1=VC2 となる。第1のトランス3の1次巻線3aと2次巻線3
bの巻数比を1:n1 、第2の高圧フライバックトラン
ス30の1次巻線30aと2次巻線30b〜dの巻数比
の総和を1:n2 とすると第1の出力端子16a−16
bの出力電圧VOUT1は VOUT1=VC1×n1 =TON/TOFF ×n1 ×VIN 第2の出力端子26a−26bの出力電圧HVOUT2は HVOUT2=VC2×n2 =TON/TOFF ×n2 ×VIN となり、VOUT1とHVOUT2は比例した出力電圧が得ら
れ、スイッチング素子4およびスイッチング素子7すな
わち第1のスイッチング手段40と第2のスイッチング
手段41のオンオフ比により出力電圧が制御できる。
【0049】図4で詳しく述べたように、高圧フライバ
ックトランス30の高圧出力巻線30bの高圧巻線分布
容量は非常に大きく、第1のスイッチング手段40のオ
ンオフにより高圧フライバックトランス30に発生する
誘起電圧の立ち上がりや立ち下がりは、前記高圧巻線の
分布容量により遅くなり1次巻線30aの電流も前記高
圧巻線の分布容量の充放電により大きく振動する。しか
し、第1のトランス3の誘起電圧の立ち上がりや立ち下
がりは非常に早く、この誘起電圧差を埋めるように第1
のトランス3の1次巻線3aから高圧フライバックトラ
ンス30の1次巻線30a、第2のコンデンサ9、第1
のコンデンサ6を介して大きな循環電流が流れ、第1の
トランス3と高圧フライバックトランス30の巻線損失
を増加させ、効率を著しく悪化させる。さらに、前記高
圧巻線間の分布容量の充放電による電流の振動は、高圧
出力電圧HVOUT2の軽負荷時の電圧上昇を招き安定性を
著しく悪化させ、高圧巻線の誘導電圧にもリンギングを
発生させノイズが増大する。コンデンサ18およびコン
デンサ21は、前記第1のトランス3の1次巻線3aに
発生する誘起電圧の立ち上がりや立ち下がりを緩やかに
して高圧フライバックトランス30の1次巻線30aに
発生する誘起電圧の差が少ないようにするため前記循環
電流が抑制され、同時に前記高圧巻線間の分布容量への
急速な充放電電流も抑制するため充放電電流による前記
1次巻線30aの前記循環電流も抑制され同時に前記高
圧巻線間の分布容量の充放電による電流の振動も抑制さ
れ、さらに第1のスイッチング手段40と第2のスイッ
チング手段41のターンオフ損失も電圧の傾きが緩和さ
れることで減少する。その結果、トランス損失とスイッ
チング損失の減少による効率の改善と、高圧出力電圧の
軽負荷時の電圧上昇を防ぎ安定性の向上と、高圧巻線の
誘導電圧のリンギング減少による発生ノイズの減少など
が可能となる。
【0050】以上のように、入力直流電源1の両端に第
1のトランス3の1次巻線3aとオンオフを繰り返す第
1のスイッチング手段40を直列に接続し、前記第1の
トランス3の1次巻線3aに並列に第2のスイッチング
手段41と第1のコンデンサ6の直列回路を接続し、前
記第2のスイッチング手段41と前記第1のコンデンサ
6の接続点に第2のコンデンサ9を介して高圧フライバ
ックトランス30の1次巻線30aの一端が接続され、
前記高圧フライバックトランス30の1次巻線30aの
他端が第3のスイッチング手段19を介して前記第2の
スイッチング手段41と前記第1のトランス3の1次巻
線3aの接続点に接続し、前記高圧フライバックトラン
ス30の1次巻線30aと前記第3のスイッチング手段
19の接続点と前記入力直流電源1と前記第1のスイッ
チング手段40の接続点にダイオード20を接続し、前
記高圧フライバックトランス30の1次巻線30aの両
端にコンデンサ21を接続したことにより、トランスの
巻線損失とスイッチング損失の減少による効率の改善
と、高圧出力電圧の軽負荷時の電圧上昇を防ぎ安定性の
向上と、高圧巻線の誘導電圧のリンギング減少による発
生ノイズの減少などが可能となる。
【0051】(実施例5)以下本発明の第5の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0052】図8において、1は入力直流電源であり、
2a−2bは入力端子であり、3は第1のトランスであ
り、4はスイッチング素子であり、5はダイオードであ
り、6は第1のコンデンサであり、7はスイッチング素
子であり、8はダイオードであり、11は整流ダイオー
ドであり、12は平滑コンデンサであり、16a−16
bは第1の出力端子であり、17は制御回路であり、1
8はコンデンサであり、19は第3のスイッチング手段
であり、20はダイオードであり、21はコンデンサで
あり、23〜25は高圧ダイオードであり、26a−2
6bは高圧出力端子であり、30は高圧フライバックト
ランスであり、40は第1のスイッチング手段であり、
41は第2のスイッチング手段であり、42は第1の整
流平滑手段であり、以上は図4の構成と同様なものであ
る。図4の構成と異なるのはコンデンサ21に直列に電
流制限手段50を直列に接続した点である。
【0053】上記のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を説明する。まず、通常
の出力制御動作やスイッチング動作は図4の回路構成と
同じであるが、第3のスイッチング手段19が外部信号
でターンオンする時やターンオフする時のチャタリング
などで再度オンする時に、コンデンサ21の充放電電流
が突入電流となり入力直流電圧1より第3のスイッチン
グ手段と既にオンオフをくり返している第1のスイッチ
ング手段40を介して流れる。コンデンサ21に直列接
続された電流制限手段50は、前記コンデンサ21の前
記充放電突入電流を制限し、第1のスイッチング手段4
0や第3のスイッチング手段19に流れる電流を抑制す
る。ここで、前記電流制限手段50が無い場合、第1の
スイッチング手段40や第3のスイッチング手段19に
流れる前記充放電突入電流は、回路のインピーダンスで
決まる過大な電流値となり、第1のスイッチング手段4
0や第3のスイッチング手段19を破壊する可能性があ
り信頼性が著しく低下する。そこで、第3のスイッチン
グ手段19や第1のスイッチング手段40に直列に抵抗
やインダクタなどの電流制限手段を挿入すると、通常の
スイッチング動作電流に影響を与え損失の増加や出力の
安定性が悪化するなどの問題がある。また、前記第1と
第3のスイッチング手段に過電流時の電子的な遮断手段
を設けても、応答遅れなどにより十分な前記充放電突入
電流の制限ができない。コンデンサ21に直列に接続さ
れた電流制限手段50は、通常動作で流れる電流が第1
のスイッチング手段40のターンオフや第2のスイッチ
ング手段41のターンオフの瞬間のみであり、通常のス
イッチング動作電流や出力の安定性に影響が少なく損失
も比較的少なくなる。
【0054】以上のように、入力直流電源1の両端に第
1のトランス3の1次巻線3aと第1のスイッチング手
段40を直列に接続し、前記第1のトランス3の1次巻
線3aに並列に第2のスイッチング手段41と第1のコ
ンデンサ6の直列回路を接続し、前記第1のトランス3
の1次巻線3aと前記入力直流電源の接続点に高圧フラ
イバックトランス30の1次巻線30aの一端が接続さ
れ、前記高圧フライバックトランス30の1次巻線30
aの他端が第3のスイッチング手段19を介して前記第
2のスイッチング手段41と前記第1のトランス3の1
次巻線3aの接続点に接続し、前記第2の高圧フライバ
ックトランス30の1次巻線30aと前記第3のスイッ
チング手段19の接続点と前記入力直流電源1の一端に
ダイオード20を接続し、前記高圧フライバックトラン
ス30の1次巻線30aの両端にコンデンサ21と電流
制限手段50に直列回路を接続したことにより、トラン
スの巻線損失とスイッチング損失の減少による効率の改
善と、高圧出力電圧の軽負荷時の電圧上昇を防ぎ安定性
の向上と、高圧巻線の誘導電圧のリンギング減少による
発生ノイズの減少および第3のスイッチング手段のター
ンオン時の突入電流の防止による信頼性の向上が可能と
なる。
【0055】(実施例6)以下本発明の第6の実施例に
ついて図面を参照しながら説明する。
【0056】図9において、1は入力直流電源であり、
2a−2bは入力端子であり、3は第1のトランスであ
り、4はスイッチング素子であり、5はダイオードであ
り、6は第1のコンデンサであり、7はスイッチング素
子であり、8はダイオードであり、9は第2のコンデン
サであり、11は整流ダイオードであり、12は平滑コ
ンデンサであり、16a−16bは第1の出力端子であ
り、17は制御回路であり、18はコンデンサであり、
19は第3のスイッチング手段であり、20はダイオー
ドであり、21はコンデンサであり、23〜25は高圧
ダイオードであり、26a−26bは高圧出力端子であ
り、30は高圧フライバックトランスであり、40は第
1のスイッチング手段であり、41は第2のスイッチン
グ手段であり、42は第1の整流平滑手段であり、以上
は図7の構成と同様なものである。図7の構成と異なる
のはコンデンサ21に直列に電流制限手段50を直列に
接続した点である。
【0057】上記のように構成されたスイッチング電源
装置について、以下にその動作を説明する。まず、通常
の出力制御動作やスイッチング動作は図7の回路構成と
同じであるが、第3のスイッチング手段19が外部信号
でターンオンする時やターンオフする時のチャタリング
などで再度オンする時に、コンデンサ21の充放電電流
が突入電流となり入力直流電圧1より第1のコンデンサ
6と第2のコンデンサ9と第3のスイッチング手段と既
にオンオフをくり返している第1のスイッチング手段4
0を介して流れる。コンデンサ21に直列接続された電
流制限手段50は、前記コンデンサ21の前記充放電突
入電流を制限し、第1のスイッチング手段40や第3の
スイッチング手段19に流れる電流を抑制する。ここ
で、前記電流制限手段50が無い場合、第1のスイッチ
ング手段40や第3のスイッチング手段19に流れる前
記充放電突入電流は、回路のインピーダンスで決まる過
大な電流値となり、第1のスイッチング手段40や第3
のスイッチング手段19を破壊する可能性があり信頼性
が著しく低下する。そこで、第1のコンデンサ6や第2
のコンデンサ9や第3のスイッチング手段19や第1の
スイッチング手段40に直列に抵抗やインダクタなどの
電流制限手段を挿入すると、通常のスイッチング動作電
流に影響を与え損失の増加や出力の安定性が悪化するな
どの問題がある。また、前記第1と第3のスイッチング
手段に電流の電子的な遮断手段を設けても、応答遅れな
どにより十分な前記充放電突入電流の制限ができない。
コンデンサ21に直列に接続された電流制限手段50
は、通常動作で流れる電流が第1のスイッチング手段4
0のターンオフや第2のスイッチング手段41のターン
オフの瞬間のみであり、通常のスイッチング動作電流や
出力の安定性に影響が少なく損失も比較的少なくなる。
【0058】以上のように、入力直流電源1の両端に第
1のトランス3の1次巻線3aとオンオフを繰り返す第
1のスイッチング手段40を直列に接続し、前記第1の
トランス3の1次巻線3aに並列に第2のスイッチング
手段41と第1のコンデンサ6の直列回路を接続し、前
記第2のスイッチング手段41と前記第1のコンデンサ
6の接続点に第2のコンデンサ9を介して高圧フライバ
ックトランス30の1次巻線30aの一端が接続され、
前記高圧フライバックトランス30の1次巻線30aの
他端が第3のスイッチング手段19を介して前記第2の
スイッチング手段41と前記第1のトランス3の1次巻
線3aの接続点に接続し、前記高圧フライバックトラン
ス30の1次巻線30aと前記第3のスイッチング手段
19の接続点と前記入力直流電源1と前記第1のスイッ
チング手段40の接続点にダイオード20を接続し、前
記高圧フライバックトランス30の1次巻線30aの両
端にコンデンサ21と電流制限手段50に直列回路を接
続したことにより、トランスの巻線損失とスイッチング
損失の低減による効率の改善と、高圧出力電圧の軽負荷
時の電圧上昇を防ぎ安定性の向上と、高圧巻線の誘導電
圧のリンギング減少による発生ノイズの減少および第3
のスイッチング手段のターンオン時の突入電流の防止に
よる信頼性の向上が可能となる。
【0059】なお、第1〜第6の実施例において第1の
スイッチング手段40と第2のスイッチング手段41は
交互にデットタイムを有してオンオフを繰り返しても動
作に影響はない。また、第1〜第6の実施例において第
1のスイッチング手段40と第2のスイッチング手段4
1共にスイッチング素子とダイオードの並列構成とした
が、スイッチング素子はトランジスタやIGBTなどの
半導体素子などが利用でき、MOS型電解効果トランジ
スタ(MOSFET)を用いた場合は内蔵ボディーダイ
オードが利用できるのでダイオードは不用となる。第1
〜第6の実施例において第1のトランス3の出力電圧を
検出して制御を行ったが、第2のトランス10や高圧フ
ライバックトランス30の出力電圧を検出して制御を行
ってもよく、さらに前記第2のトランス10や高圧フラ
イバックトランス30の別の2次巻線より供給される出
力電圧を検出して制御を行ってもよく、この場合第3の
スイッチング手段19のオフに同期して前記第1のトラ
ンス3の出力電圧を検出し制御するように切り替えるこ
とで可能となる。また、第1と第3と第5の実施例にお
いて既に発明されたスイッチング電源装置で説明したよ
うに、第1のコンデンサ6の容量値を第1のトランス3
の1次巻線3aと2次巻線3bの漏れインダクタンスと
第2のトランス10の1次巻線10aと2次巻線10b
の漏れインダクタンス又は高圧フライバックトランス3
0の1次巻線30aと高圧巻線の漏れインダクタンスと
共振するように設定すれば、出力に供給される電流を共
振させることが同様に可能である。また、第2と第4と
第6の実施例において既に発明されたスイッチング電源
装置で説明したように、第1のコンデンサ6の容量値を
第1のトランス3の1次巻線3aと2次巻線3bの漏れ
インダクタンスと共振および第2のコンデンサ9の容量
値を第2のトランス10の1次巻線10aと2次巻線1
0bの漏れインダクタンス又は高圧フライバックトラン
ス30の1次巻線30aと高圧巻線の漏れインダクタン
スと共振するように設定すれば、出力に供給される電流
を共振させることが同様に可能である。また、第1と第
2の実施例において第1および第2のスイッチング手段
の両方または一方の両端にコンデンサを接続すること
で、1次巻線に発生する誘起電圧の立ち上がりや立ち下
がりを緩和して前記第1と第2のスイッチング手段のタ
ーンオフ損失やノイズの低減が図れることは容易にわか
る。また、第3〜第6の実施例において第1のスイッチ
ング手段40の両端にコンデンサ18を接続している
が、無くても動作に影響は及ぼさないことも容易にわか
る。また、第3〜第6の実施例において高圧フライバッ
クトランス30の複数の高圧出力巻線を直列に高圧ダイ
オードを介して接続したが、一つの高圧巻線で構成され
てもよい。また、第6の実施例において電流制限手段5
0は抵抗素子やインダクタンス素子等の単体や半導体素
子を含む複数の組合せによる回路であってもよい。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明は、入力直流電源1
の両端に第1のトランス3の1次巻線3aと第1のスイ
ッチング手段40を直列に接続し、前記第1のトランス
3の1次巻線3aに並列に第2のスイッチング手段41
と第1のコンデンサ6の直列回路を接続し、前記第1の
トランス3の1次巻線3aと前記入力電源の接続点に第
2のトランス10の1次巻線10aの一端が接続され、
前記第2のトランス10の1次巻線10aの他端が第3
のスイッチング手段19を介して前記第2のスイッチン
グ手段41と前記第1のトランス3の1次巻線3aの接
続点に接続し、前記第2のトランス10の1次巻線10
aと前記第3のスイッチング手段19の接続点と前記入
力直流電源1と前記第1のスイッチング手段40の接続
点にダイオード20を接続することにより、図2に示す
ように1次巻線10aの巻線電流(第2のトランス10
の励磁電流)が入力に回生されている時に第3のスイッ
チイング手段19で遮断されても、励磁エネルギーはダ
イオード20を介して引き続き入力に回生されるため過
大な逆起電圧が発生せず、第3のスイッチング手段3が
オン状態の動作に影響を与えることはない。
【0061】さらに、入力直流電源1の両端に第1のト
ランス3の1次巻線3aと第1のスイッチイング手段4
0を直列に接続し、前記第1のトランス3の1次巻線3
aに並列に第2のスイッチング手段41と第1のコンデ
ンサ6の直列回路を接続し、前記第1のトランス3の1
次巻線3aと前記入力電源の接続点に高圧フライバック
トランス30の1次巻線30aの一端が接続され、前記
高圧フライバックトランス30の1次巻線30aの他端
が第3のスイッチング手段19を介して前記第2のスイ
ッチング手段41と前記第1のトランス3の1次巻線3
aの接続点に接続し、前記第2の高圧フライバックトラ
ンス30の1次巻線30aと前記第3のスイッチング手
段19の接続点と前記入力直流電源1と前記第1のスイ
ッチング手段40の接続点にダイオード20を接続し、
前記高圧フライバックトランス30の1次巻線30aの
両端にコンデンサ21を接続したことにより、トランス
損失とスイッチング損失の減少による効率の改善と、高
圧出力電圧の軽負荷時の電圧上昇を防ぎ安定性の向上
と、高圧巻線の誘導電圧のリンギング減少による発生ノ
イズが減少する。
【0062】さらに、入力直流電源1の両端に第1のト
ランス3の1次巻線3aと第1のスイッチング手段40
を直列に接続し、前記第1のトランス3の1次巻線3a
に並列に第2のスイッチング手段41と第1のコンデン
サ6の直列回路を接続し、前記第1のトランス3の1次
巻線3aと前記入力直流電源の接続点に高圧フライバッ
クトランス30の1次巻線30aの一端が接続され、前
記高圧フライバックトランス30の1次巻線30aの他
端が第3のスイッチング手段19を介して前記第2のス
イッチング手段41と前記第1のトランス3の1次巻線
3aの接続点に接続し、前記第2の高圧フライバックト
ランス30の1次巻線30aと前記第3のスイッチング
手段19の接続点と前記入力直流電源1の一端にダイオ
ード20を接続し、前記高圧フライバックトランス30
の1次巻線30aの両端にコンデンサ21と電流制限手
段50に直列回路を接続したことにより第3のスイッチ
ング手段のターンオン時の突入電流の防止による信頼性
の向上が可能となるなど優れたスイッチング電源装置を
実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図
【図2】同実施例の等価回路と動作波形の一部を示す説
明図
【図3】本発明の第2の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図
【図4】本発明の第3の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図
【図5】同実施例の動作波形を示す説明図
【図6】同実施例の等価回路と動作波形を示す説明図
【図7】本発明の第4の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図
【図8】本発明の第5の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図
【図9】本発明の第6の実施例におけるスイッチング電
源装置を示す回路構成図
【図10】先に提案したスイッチング電源装置の回路構
成図
【図11】図10のスイッチング電源装置の動作波形を
示す説明図
【図12】図10のスイッチング電源装置の動作波形を
示す説明図
【図13】先に提案した別のスイッチング電源装置の回
路構成図
【図14】図13のスイッチング電源装置の変形例の回
路構成図
【図15】図14のスイッチング電源装置の動作波形の
一部を示す説明図
【符号の説明】
1 入力直流電源 2a−2b 入力端子 3 第1のトランス 4 スイッチング素子 5 ダイオード 6 第1のコンデンサ 7 スイッチング素子 8 ダイオード 10 第2のトランス 11 整流ダイオード 12 平滑コンデンサ 13a−13b 第2の出力端子 14 整流ダイオード 15 平滑コンデンサ 16a−16b 第1の出力端子 17 制御回路 19 第3のスイッチング手段 20 ダイオード 40 第1のスイッチング手段 41 第2のスイッチング手段 42 第1の整流平滑手段 43 第2の整流平滑手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力直流電源の両端に少なくとも1次巻線
    と1つ以上の2次巻線を有する第1のトランスの1次巻
    線とオンオフを繰り返す第1のスイッチング手段を直列
    に接続し、前記第1のトランスの1次巻線に並列に前記
    第1のスイッチング手段と交互にオンオフを繰り返す第
    2のスイッチング手段と第1のコンデンサの直列回路を
    接続し、前記第1のトランスの1次巻線と前記入力直流
    電源の接続点に少なくとも1次巻線と1つ以上の2次巻
    線を有する第2のトランスの1次巻線の一端が接続さ
    れ、前記第2のトランスの1次巻線の他端が外部信号に
    よりオンオフされる第3のスイッチング手段を介して前
    記第2のスイッチング手段と前記第1のトランスの1次
    巻線の接続点に接続し、前記第2のトランスの1次巻線
    と前記第3のスイッチング手段の接続点と前記入力直流
    電源の一端にダイオードを接続し、前記第1および第2
    のトランスの2次巻線に誘起するフライバック電圧を第
    1および第2の整流平滑手段を介して第1および第2の
    出力に供給するスイッチング電源装置。
  2. 【請求項2】入力直流電源の両端に少なくとも1次巻線
    と1つ以上の2次巻線を有する第1のトランスの1次巻
    線とオンオフを繰り返す第1のスイッチング手段を直列
    に接続し、前記第1のトランスの1次巻線に並列に前記
    第1のスイッチング手段と交互にオンオフを繰り返す第
    2のスイッチング手段と第1のコンデンサの直列回路を
    接続し、前記第2のスイッチング手段と前記第1のコン
    デンサの接続点に第2のコンデンサを介して少なくとも
    1次巻線と1つ以上の2次巻線を有する第2のトランス
    の1次巻線の一端が接続され、前記第2のトランスの1
    次巻線の他端が外部信号によりオンオフされる第3のス
    イッチング手段を介して前記第2のスイッチング手段と
    前記第1のトランスの1次巻線の接続点に接続し、前記
    第2のトランスの1次巻線と前記第3のスイッチング手
    段の接続点と前記入力直流電源の一端にダイオードを接
    続し、前記第1および第2のトランスの2次巻線に誘起
    するフライバック電圧を第1および第2の整流平滑手段
    を介して第1および第2の出力として供給するスイッチ
    ング電源装置。
  3. 【請求項3】入力直流電源の両端に少なくとも1次巻線
    と1つ以上の2次巻線を有する第1のトランスの1次巻
    線とオンオフを繰り返す第1のスイッチング手段を直列
    に接続し、前記第1のトランスの1次巻線に並列に前記
    第1のスイッチング手段と交互にオンオフを繰り返す第
    2のスイッチング手段と第1のコンデンサの直列回路を
    接続し、前記第1のトランスの1次巻線と前記入力直流
    電源の接続点に少なくとも1次巻線と高圧巻線を含む1
    つ以上の2次巻線を有する第2のトランスの1次巻線の
    一端が接続され、前記第2のトランスの1次巻線の他端
    が外部信号によりオンオフされる第3のスイッチング手
    段を介して前記第2のスイッチング手段と前記第1のト
    ランスの1次巻線の接続点に接続し、前記第2のトラン
    スの1次巻線と前記第3のスイッチング手段の接続点と
    前記入力直流電源の一端にダイオードを接続し、前記第
    2のトランスの1次巻線の両端に第3のコンデンサを接
    続し、前記第1および第2のトランスの2次巻線に誘起
    するフライバック電圧を第1および第2の整流平滑手段
    を介して第1および第2の出力に供給するスイッチング
    電源装置。
  4. 【請求項4】入力直流電源の両端に少なくとも1次巻線
    と1つ以上の2次巻線を有する第1のトランスの1次巻
    線とオンオフを繰り返す第1のスイッチング手段を直列
    に接続し、前記第1のトランスの1次巻線に並列に前記
    第1のスイッチング手段と交互にオンオフを繰り返す第
    2のスイッチング手段と第1のコンデンサの直列回路を
    接続し、前記第2のスイッチング手段と前記第1のコン
    デンサの接続点に第2のコンデンサを介して少なくとも
    1次巻線と高圧巻線を含む1つ以上の2次巻線を有する
    第2のトランスの1次巻線の一端が接続され、前記第2
    のトランスの1次巻線の他端が外部信号によりオンオフ
    される第3のスイッチング手段を介して前記第2のスイ
    ッチング手段と前記第1のトランスの1次巻線の接続点
    に接続し、前記第2のトランスの1次巻線と前記第3の
    スイッチング手段の接続点と前記入力直流電源の一端に
    ダイオードを接続し、前記第2のトランスの1次巻線の
    両端に第3のコンデンサを接続し、前記第1および第2
    のトランスの2次巻線に誘起するフライバック電圧を第
    1および第2の整流平滑手段を介して第1および第2の
    出力として供給するスイッチング電源装置。
  5. 【請求項5】入力直流電源の両端に少なくとも1次巻線
    と1つ以上の2次巻線を有する第1のトランスの1次巻
    線とオンオフを繰り返す第1のスイッチング手段を直列
    に接続し、前記第1のトランスの1次巻線に並列に前記
    第1のスイッチング手段と交互にオンオフを繰り返す第
    2のスイッチング手段と第1のコンデンサの直列回路を
    接続し、前記第1のトランスの1次巻線と前記入力直流
    電源の接続点に少なくとも1次巻線と高圧巻線を含む1
    つ以上の2次巻線を有する第2のトランスの1次巻線の
    一端が接続され、前記第2のトランスの1次巻線の他端
    が外部信号によりオンオフされる第3のスイッチング手
    段を介して前記第2のスイッチング手段と前記第1のト
    ランスの1次巻線の接続点に接続し、前記第2のトラン
    スの1次巻線と前記第3のスイッチング手段の接続点と
    前記入力直流電源の一端にダイオードを接続し、前記第
    2のトランスの1次巻線の両端に第3のコンデンサと電
    流制限手段の直列接続回路を接続し、前記第1および第
    2のトランスの2次巻線に誘起するフライバック電圧を
    第1および第2の整流平滑手段を介して第1および第2
    の出力に供給するスイッチング電源装置。
  6. 【請求項6】入力直流電源の両端に少なくとも1次巻線
    と1つ以上の2次巻線を有する第1のトランスの1次巻
    線とオンオフを繰り返す第1のスイッチング手段を直列
    に接続し、前記第1のトランスの1次巻線に並列に前記
    第1のスイッチング手段と交互にオンオフを繰り返す第
    2のスイッチング手段と第1のコンデンサの直列回路を
    接続し、前記第2のスイッチング手段と前記第1のコン
    デンサの接続点に第2のコンデンサを介して少なくとも
    1次巻線と高圧巻線を含む1つ以上の2次巻線を有する
    第2のトランスの1次巻線の一端が接続され、前記第2
    のトランスの1次巻線の他端が外部信号によりオンオフ
    される第3のスイッチング手段を介して前記第2のスイ
    ッチング手段と前記第1のトランスの1次巻線の接続点
    に接続し、前記第2のトランスの1次巻線と前記第3の
    スイッチング手段の接続点と前記入力直流電源の一端に
    ダイオードを接続し、前記第2のトランスの1次巻線の
    両端に第3のコンデンサと電流制限手段の直列接続回路
    を接続し、前記第1および第2のトランスの2次巻線に
    誘起するフライバック電圧を第1および第2の整流平滑
    手段を介して第1および第2の出力として供給するスイ
    ッチング電源装置。
JP6712994A 1994-04-05 1994-04-05 スイッチング電源装置 Pending JPH07284271A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6712994A JPH07284271A (ja) 1994-04-05 1994-04-05 スイッチング電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6712994A JPH07284271A (ja) 1994-04-05 1994-04-05 スイッチング電源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07284271A true JPH07284271A (ja) 1995-10-27

Family

ID=13335989

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6712994A Pending JPH07284271A (ja) 1994-04-05 1994-04-05 スイッチング電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07284271A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000048300A1 (en) * 1999-02-12 2000-08-17 Astec International Limited Offset resonance zero volt switching flyback converter
WO2002050477A1 (en) * 2000-12-18 2002-06-27 Choi, Yoon-Sik Controller for a inrush current of air-conditioner compressor and thereof controlling method
JP2009124861A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Cosel Co Ltd スイッチング電源装置
KR20150069316A (ko) * 2013-12-13 2015-06-23 엘지이노텍 주식회사 다중 출력 직류/직류 컨버터 및 다중 출력 직류/직류 컨버터를 포함하는 전원 장치
EP3435532A1 (en) 2017-07-28 2019-01-30 Sumida Corporation Circulating-current reducing circuit and transformer unit

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000048300A1 (en) * 1999-02-12 2000-08-17 Astec International Limited Offset resonance zero volt switching flyback converter
WO2002050477A1 (en) * 2000-12-18 2002-06-27 Choi, Yoon-Sik Controller for a inrush current of air-conditioner compressor and thereof controlling method
AU2002216436B2 (en) * 2000-12-18 2005-03-03 Choi, Yoon-Sik Controller for a inrush current of air-conditioner compressor and thereof controlling method
JP2009124861A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Cosel Co Ltd スイッチング電源装置
KR20150069316A (ko) * 2013-12-13 2015-06-23 엘지이노텍 주식회사 다중 출력 직류/직류 컨버터 및 다중 출력 직류/직류 컨버터를 포함하는 전원 장치
EP3435532A1 (en) 2017-07-28 2019-01-30 Sumida Corporation Circulating-current reducing circuit and transformer unit
US10312016B2 (en) 2017-07-28 2019-06-04 Sumida Corporation Circulating-current reducing circuit and transformer unit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108352787B (zh) 反激变换器
US5959438A (en) Soft-switched boost converter with isolated active snubber
US5815386A (en) Snubber for zero current switched networks
US4958268A (en) Switching power supply
US6992902B2 (en) Full bridge converter with ZVS via AC feedback
US5508903A (en) Interleaved DC to DC flyback converters with reduced current and voltage stresses
US6882548B1 (en) Auxiliary active clamp circuit, a method of clamping a voltage of a rectifier switch and a power converter employing the circuit or method
JP3201324B2 (ja) スイッチング電源装置
US7136294B2 (en) Soft switched zero voltage transition full bridge converter
US5943224A (en) Post regulator with energy recovery snubber and power supply employing the same
US5471376A (en) Low-loss active voltage-clamp circuit for single-ended forward PWM converter
US6483723B2 (en) Switching power supply
US7209370B2 (en) Circuit for reducing losses at light load in a soft switching full bridge converter
US20090303762A1 (en) Power factor correction rectifier that operates efficiently over a range of input voltage conditions
US20090244944A1 (en) Power converter system that operates efficiently over a range of load conditions
US7324355B2 (en) Dc-DC converter
US20010009516A1 (en) Active clamp forward converter
JP3475892B2 (ja) スイッチング電源装置
US6999325B2 (en) Current/voltage converter arrangement
JPH07123717A (ja) スイッチング電源装置
JPH1198836A (ja) 出力電流のリプル(ripple)低減の可能なフル・ブリッジDC/DCコンバータの0電圧/0電流スイッチングのための回路
JPH07284271A (ja) スイッチング電源装置
JP3159261B2 (ja) スナバ回路並びにそれを用いたスイッチング電源装置
US5936853A (en) Power converter having a low-loss clamp and method of operation thereof
JP2996014B2 (ja) Dc−dcコンバータ