JPH0728351U - 稚魚の育成装置 - Google Patents
稚魚の育成装置Info
- Publication number
- JPH0728351U JPH0728351U JP6281793U JP6281793U JPH0728351U JP H0728351 U JPH0728351 U JP H0728351U JP 6281793 U JP6281793 U JP 6281793U JP 6281793 U JP6281793 U JP 6281793U JP H0728351 U JPH0728351 U JP H0728351U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- water
- membrane
- water supply
- breeding
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- Pending
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- Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 稚魚を養殖に適した幼魚に育成する育成槽1
に、細菌、ウィルス等の有害物が運ばれるのを防止し
て、育成中における稚魚の死滅を減少させる。 【構成】 原水槽6から育成槽1に給水する第1給水装
置2を、分画孔径が1.5nm〜450nmの範囲内の
分離膜を装着した膜モジュール7で処理し得る膜分離装
置で構成すると共に、原水槽6から、植物性プランクト
ンを培養する第2培養槽4及び動物性プランクトンを培
養する第3培養槽に給水する第2給水装置も、上記と同
様の分離膜を装着した膜モジュール8で処理し得る膜分
離装置で構成。
に、細菌、ウィルス等の有害物が運ばれるのを防止し
て、育成中における稚魚の死滅を減少させる。 【構成】 原水槽6から育成槽1に給水する第1給水装
置2を、分画孔径が1.5nm〜450nmの範囲内の
分離膜を装着した膜モジュール7で処理し得る膜分離装
置で構成すると共に、原水槽6から、植物性プランクト
ンを培養する第2培養槽4及び動物性プランクトンを培
養する第3培養槽に給水する第2給水装置も、上記と同
様の分離膜を装着した膜モジュール8で処理し得る膜分
離装置で構成。
Description
【0001】
本考案は、稚魚を養殖に適した幼魚に育成する為に用いられる、稚魚の育成装 置に関するものである。
【0002】
周知の如く、淡水魚や海水魚の養殖においては、稚魚を養殖に適した一定の大 きさに育成した幼魚が用いられているが、かかる幼魚は、給水される育成槽に動 物性プランクトンを供給して育成されている。
【0003】
しかし、その育成中において、稚魚が2cm程度の大きさに成長するまでに大 半が死滅し、時には全滅の場合も発生し、その生存率が不安定で、かつ低率であ った。
【0004】 すなわち、育成槽に供給される水は、砂濾過や、紫外線又はオゾンによる殺菌 等、各種の前処理が行われて供給されているが、稚魚に対して有害な物質の除去 が十分でなく、かつ、動物性プランクトンを培養する培養槽に供給される水につ いても、前処理が不十分な為に、この槽から育成槽に有害物が移送され、このよ うな事に起因して生存率が不安定で、かつ低率であった。
【0005】 なお、動物性プランクトンを培養する培養槽に対して植物性プランクトンが供 給されるが、植物性プランクトンを培養する培養槽に供給される水についても、 同様に前処理が行われていなかった。
【0006】 本考案は、このようなことに着目し、これを解決すべく鋭意検討の結果、育成 槽に給水する給水装置と、動物性プランクトンを培養する培養槽及び植物性プラ ンクトンを培養する培養槽の両槽に給水する給水装置とを、分画孔径が1.5n m〜450nmの範囲内の分離膜を装着した膜分離装置で構成すればよいことを 見出したのである。
【0007】
すなわち、本考案に係る稚魚の育成装置は、稚魚を養殖に適した幼魚に育成す る育成槽と、前記育成槽に給水する第1給水装置と、前記育成槽に供給する動物 性プランクトンを培養する第1培養槽と、植物性プランクトンを培養する第2培 養槽と、前記第1,2培養槽に給水する第2給水装置とを備えた稚魚の育成装置 において、前記第1,2給水装置を、分画孔径が1.5nm〜450nmの範囲 内の分離膜を装着した膜分離装置で構成したことを特徴とするものである。
【0008】
以下、本考案に係る一実施例について図面に基いて述べると、図1において、 この育成装置は、育成槽1に給水する第1給水装置2と、動物性プランクトンを 培養する第1培養槽3及び植物性プランクトンを培養する第2培養槽4に給水す る第2給水装置5とを備えているが、両給水装置2,5は、膜分離装置で構成さ れている。
【0009】 すなわち、第1給水装置2は、原水槽6から抜き出した水を膜モジュール7に ポンプ送りして処理し、その透過水を育成槽1に供給し得るように、その処理ラ インが構成され、また、第1給水装置5は、原水槽6から抜き出した水を膜モジ ュール8にポンプ送りして処理し、その透過水を第2培養槽4及び第1培養槽3 に供給し得るように、その処理ラインが構成されている。なお、膜モジュール7 ,8は、分画孔径が1.5nm〜450nmの範囲内の分離膜(例えば、ルーズ 逆浸透膜)を装着している。
【0010】 一方、育成槽1と第1,2培養槽3,4は、ブロワ9を介して曝気し得るよう に、その送気ラインが構成され、また、第2培養槽4から植物性プランクトンを 第1培養槽3及び育成槽1にポンプ送りし得るように、その送液ラインが構成さ れていると共に、第2培養槽4から動物性プランクトンを育成槽1にポンプ送り し得るように、その送液ラインが構成されている。なお、ブロワ9による送気ラ インには、除菌フイルタ10が装着されている。
【0011】 而して、この育成装置によると、原水槽6からの水を一方の膜モジュール7で 処理することができるから、育成槽1の稚魚に対して有害な物質をより十分に分 離し得た透過水を育成槽1に供給することができると共に、原水槽6からの水を 他方の膜モジュール8で処理することができるから、第1,2培養槽3,4に対 しても、有害物をより十分に分離し得た透過水を供給することができ、従って、 第1,2培養槽3,4から育成槽1へプランクトンを供給しても、有害物による 稚魚の死滅を一段と減少させることができる。
【0012】 なお、植物性プランクトンの代表例としてクロレラが、また、動物性プランク トンの代表例としてワムシが挙げられるが、この場合においても、膜モジュール 8からの透過水でクロレラを培養することにより細菌、ウィルス等の有害物の混 入を防止し得ると共に、同様に透過水が供給される下において、かかるクロレラ を供給してワムシを培養することにより、育成槽1へ供給される餌(ワムシ)か ら細菌、ウィルス等の有害物が混入するのを防止することができ、加えて、必要 に応じて、有害物の混入を防止し得たクロレラを育成槽1へ供給して透明度を調 整することもできる。
【0013】 よって、従来の育成装置では、孵化後、20日目までの鮃稚魚の生存率が30 %以下であったのに対し、本育成装置によると、それを40%〜45%に高める ことができ、かつ、安定化することもできる。なお、膜分離する水は、海水、淡 水のいずれであってもよく、育成する稚魚が鯛や鮃等の場合には海水が、また、 鯉や鮒等の場合には淡水が用いられる。
【0014】
以上述べたように、本考案によると、稚魚の育成装置に関し、稚魚の生存率を 一段と高めることができると共に安定化させることができる育成装置を得ること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】稚魚の育成装置の構成図である。
1 育成槽 2 第1給水装置 3 第1培養槽 4 第2培養槽 5 第2給水装置 6 原水槽 7 膜モジュール 8 膜モジュール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松好 秀章 大阪府大阪市北区中之島三丁目4番18号東 レエンジニアリング株式会社内 (72)考案者 神野 俊一郎 大阪府大阪市北区中之島三丁目4番18号東 レエンジニアリング株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 稚魚を養殖に適した幼魚に育成する育成
槽と、前記育成槽に給水する第1給水装置と、前記育成
槽に供給する動物性プランクトンを培養する第1培養槽
と、前記第1培養槽に供給する植物性プランクトンを培
養する第2培養槽と、前記第1,2培養槽に給水する第
2給水装置とを備えた稚魚の育成装置において、前記第
1,2給水装置を、分画孔径が1.5nm〜450nm
の範囲内の分離膜を装着した膜分離装置で構成したこと
を特徴とする稚魚の育成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6281793U JPH0728351U (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 稚魚の育成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6281793U JPH0728351U (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 稚魚の育成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0728351U true JPH0728351U (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=13211272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6281793U Pending JPH0728351U (ja) | 1993-10-27 | 1993-10-27 | 稚魚の育成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0728351U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114651753A (zh) * | 2022-03-25 | 2022-06-24 | 武汉联渔机械设备有限公司 | 水产鱼苗生产系统及水产鱼苗的生产方法 |
-
1993
- 1993-10-27 JP JP6281793U patent/JPH0728351U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114651753A (zh) * | 2022-03-25 | 2022-06-24 | 武汉联渔机械设备有限公司 | 水产鱼苗生产系统及水产鱼苗的生产方法 |
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