JPH0728269Y2 - プレキヤスト梁 - Google Patents
プレキヤスト梁Info
- Publication number
- JPH0728269Y2 JPH0728269Y2 JP1986190405U JP19040586U JPH0728269Y2 JP H0728269 Y2 JPH0728269 Y2 JP H0728269Y2 JP 1986190405 U JP1986190405 U JP 1986190405U JP 19040586 U JP19040586 U JP 19040586U JP H0728269 Y2 JPH0728269 Y2 JP H0728269Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- precast
- main bars
- main
- beams
- bar
- Prior art date
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、鉄筋コンクリート構造物の一部に使用され
るプレキャスト梁に関する。
るプレキャスト梁に関する。
[従来の技術] 鉄筋コンクリート構造において、短スパンの梁を必要と
する場合がある。従来の鉄筋の構造は、梁の長手方向に
平行な主筋を主体とし、これに腹筋あるいは肋筋などの
補助筋を組み合わせて構成していた。
する場合がある。従来の鉄筋の構造は、梁の長手方向に
平行な主筋を主体とし、これに腹筋あるいは肋筋などの
補助筋を組み合わせて構成していた。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、上記のような平行主筋を主体とした短ス
パン梁は、長スパン梁の場合に比較して脆性的な剪断破
壊を生じやすく、これは、過去の地震時の被害状況や実
験などから裏付けられており、その対策が望まれてい
た。ところで、梁や柱の靱性を向上させる手段として、
肋筋や帯筋を増やしたり、あるいは主筋の一部を互いに
交差させて配するいわゆるX形配筋を採用することが有
効であることが知られているが、鉄筋コンクリート構造
の短スパンの梁にこれらを応用すれば、もともと煩雑な
配筋作業が一層複雑になって、現場での作業に手間がか
かるとともに、主筋の配置間隔等の精度確保が難しく、
良好な梁の構築が難しいという問題点があった。
パン梁は、長スパン梁の場合に比較して脆性的な剪断破
壊を生じやすく、これは、過去の地震時の被害状況や実
験などから裏付けられており、その対策が望まれてい
た。ところで、梁や柱の靱性を向上させる手段として、
肋筋や帯筋を増やしたり、あるいは主筋の一部を互いに
交差させて配するいわゆるX形配筋を採用することが有
効であることが知られているが、鉄筋コンクリート構造
の短スパンの梁にこれらを応用すれば、もともと煩雑な
配筋作業が一層複雑になって、現場での作業に手間がか
かるとともに、主筋の配置間隔等の精度確保が難しく、
良好な梁の構築が難しいという問題点があった。
[問題点を解決するための手段] 上記のような問題点を解決するために、この考案は、長
手方向に配された主筋を備えたプレキャスト梁におい
て、上記主筋の少なくとも一部を、前記長手方向に沿っ
た鉛直面内で互いにX字状に交差させて配筋し、上記主
筋の端部を、プレキャスト梁の端部から水平方向に突出
するとともにその先端部を上下方向にL字状に折曲して
なる継手部とし、かつ、互いに隣接して配置される一方
のプレキャスト梁と他方のプレキャスト梁のそれぞれの
上記主筋を、同一の鉛直面を挟んで一方の側と他方の側
に配設して上記継手部を互いに干渉せずに対向させる構
成としてものである。
手方向に配された主筋を備えたプレキャスト梁におい
て、上記主筋の少なくとも一部を、前記長手方向に沿っ
た鉛直面内で互いにX字状に交差させて配筋し、上記主
筋の端部を、プレキャスト梁の端部から水平方向に突出
するとともにその先端部を上下方向にL字状に折曲して
なる継手部とし、かつ、互いに隣接して配置される一方
のプレキャスト梁と他方のプレキャスト梁のそれぞれの
上記主筋を、同一の鉛直面を挟んで一方の側と他方の側
に配設して上記継手部を互いに干渉せずに対向させる構
成としてものである。
[作用] このようなプレキャスト梁においては、主筋が梁の長手
方向に平行な方向だけでなく、互いに交差したいわゆる
X型配筋となっており、靱性が通常の配筋の梁に比較し
て格段に向上されている。また、事前に工場などでプレ
キャスト化されており、配筋の寸法精度やコンクリート
の打設が充分な管理のもとに行われるとともに、現場で
の作業も簡略化される。
方向に平行な方向だけでなく、互いに交差したいわゆる
X型配筋となっており、靱性が通常の配筋の梁に比較し
て格段に向上されている。また、事前に工場などでプレ
キャスト化されており、配筋の寸法精度やコンクリート
の打設が充分な管理のもとに行われるとともに、現場で
の作業も簡略化される。
さらに、主筋の端部を、L字状に折曲した継手部とする
構成としたので、柱との仕口部においては、コンクリー
トを打設するのみで容易に十分な強度で接合することが
できる。
構成としたので、柱との仕口部においては、コンクリー
トを打設するのみで容易に十分な強度で接合することが
できる。
加えて、互いに隣接する一方のプレキャスト梁と他方の
プレキャスト梁とで、それぞれの主筋の継手部を同一の
鉛直面を挟んで対向させる構成としたので、プレキャス
ト梁どうしの連結を容易に行うことが可能となり、ま
た、隣接するプレキャスト梁の主筋は、プレキャスト梁
の長手方向に平行して連続するようになる。
プレキャスト梁とで、それぞれの主筋の継手部を同一の
鉛直面を挟んで対向させる構成としたので、プレキャス
ト梁どうしの連結を容易に行うことが可能となり、ま
た、隣接するプレキャスト梁の主筋は、プレキャスト梁
の長手方向に平行して連続するようになる。
[実施例] 以下、この考案の実施例を図面を参照して説明する。
第1図ないし第7図はこの考案の第1実施例であり、第
1図において2点鎖線で示すのはコンクリート製の短ス
パンのプレキャスト梁(PC梁)1の型枠1Aの形状であ
り、このPC梁1は予め工場等においてプレキャストされ
て形成されている。また、第1図で実線で示すのは、PC
梁1の補強のための各種の鉄筋で、2は平行主筋、3は
X型主筋、4は平行主筋に巻回された肋(あばら)筋で
ある。上記平行主筋2は、PC梁1の横断面において四隅
に、PC梁1の長手方向に平行に配され、一方上記X型主
筋3は、PC梁1の長手方向に平行な仮想垂直面Pを挟ん
で、互いにX字状に交差して2対配され、同一のPC梁1
においては、2対のX型主筋3の配置は同じ向きになっ
ている。すなわち、第3図に示すようにPC梁1の横断面
において、上側の配筋が上記仮想垂直面Pの同じ側にく
るようになっている。そして、このX型主筋3の配置に
おいて2つのタイプのものが採用される。すなわち、タ
イプ1のPC梁1aにおいては、PC梁1の端部から中央を臨
む横断面視野(第2図におけるA−A視野)において、
X型主筋3aの配置が、上側の配筋が仮想垂直面Pの右側
に、下側の配筋が左側にくるようになっている(第3図
参照)。また、タイプ2のPC梁1bにおいてはX型主筋3b
の配置が、上側配筋が左側に、下側配筋が右側にくるよ
うになっており(第4図参照)、両者は鏡面対称の関係
にある。これらの主筋2,3の端部は、PC梁1の端面より
突出し、平行主筋2はそのまま延び、X型主筋3は一旦
水平方向に屈曲され、さらに先端が上下に屈曲されてL
字型アンカ5,6が形成されている。
1図において2点鎖線で示すのはコンクリート製の短ス
パンのプレキャスト梁(PC梁)1の型枠1Aの形状であ
り、このPC梁1は予め工場等においてプレキャストされ
て形成されている。また、第1図で実線で示すのは、PC
梁1の補強のための各種の鉄筋で、2は平行主筋、3は
X型主筋、4は平行主筋に巻回された肋(あばら)筋で
ある。上記平行主筋2は、PC梁1の横断面において四隅
に、PC梁1の長手方向に平行に配され、一方上記X型主
筋3は、PC梁1の長手方向に平行な仮想垂直面Pを挟ん
で、互いにX字状に交差して2対配され、同一のPC梁1
においては、2対のX型主筋3の配置は同じ向きになっ
ている。すなわち、第3図に示すようにPC梁1の横断面
において、上側の配筋が上記仮想垂直面Pの同じ側にく
るようになっている。そして、このX型主筋3の配置に
おいて2つのタイプのものが採用される。すなわち、タ
イプ1のPC梁1aにおいては、PC梁1の端部から中央を臨
む横断面視野(第2図におけるA−A視野)において、
X型主筋3aの配置が、上側の配筋が仮想垂直面Pの右側
に、下側の配筋が左側にくるようになっている(第3図
参照)。また、タイプ2のPC梁1bにおいてはX型主筋3b
の配置が、上側配筋が左側に、下側配筋が右側にくるよ
うになっており(第4図参照)、両者は鏡面対称の関係
にある。これらの主筋2,3の端部は、PC梁1の端面より
突出し、平行主筋2はそのまま延び、X型主筋3は一旦
水平方向に屈曲され、さらに先端が上下に屈曲されてL
字型アンカ5,6が形成されている。
このようなPC梁1を施工する方法を、PC梁1を仕口部
(柱との交差部)を介して直列に繋ぐ場合について第5
図ないし第7図を参照して述べる。まず、プレキャスト
PC梁を予め梁下までコンクリート打設された柱7または
適当な架台によって柱7の間に位置設定をし、予め柱7
において構築された柱主筋8と上記L字状アンカ5,6を
交錯させ、あるいは他の補助筋などを使って仕口部9の
配筋を行い、仕口部9に型枠を配してコンクリートを打
設する。これを順次行ってPC梁構造を構築して行くが、
仕口部9を介して繋がるPC梁1は、タイプ1のPC梁1aと
タイプ2のPC梁1bを交互に使用する。この場合には、PC
梁1a,1bの端部に突出したL字状アンカ6a,6bの配置が、
第7図に示すように同じ向きに揃うことになり、第7A図
に示す従来の場合に比較してアンカ6間の隙間がなくな
り、連結が容易になり、また、連結して施工した状態で
の梁幅が短くてすむ。また、仕口部9において左右のPC
梁1a,1bからのアンカ5,6が干渉しないので、一方のPC梁
1が設置された後、他方のPC梁1を上から落としこむこ
とが可能になり、作業が容易になる。
(柱との交差部)を介して直列に繋ぐ場合について第5
図ないし第7図を参照して述べる。まず、プレキャスト
PC梁を予め梁下までコンクリート打設された柱7または
適当な架台によって柱7の間に位置設定をし、予め柱7
において構築された柱主筋8と上記L字状アンカ5,6を
交錯させ、あるいは他の補助筋などを使って仕口部9の
配筋を行い、仕口部9に型枠を配してコンクリートを打
設する。これを順次行ってPC梁構造を構築して行くが、
仕口部9を介して繋がるPC梁1は、タイプ1のPC梁1aと
タイプ2のPC梁1bを交互に使用する。この場合には、PC
梁1a,1bの端部に突出したL字状アンカ6a,6bの配置が、
第7図に示すように同じ向きに揃うことになり、第7A図
に示す従来の場合に比較してアンカ6間の隙間がなくな
り、連結が容易になり、また、連結して施工した状態で
の梁幅が短くてすむ。また、仕口部9において左右のPC
梁1a,1bからのアンカ5,6が干渉しないので、一方のPC梁
1が設置された後、他方のPC梁1を上から落としこむこ
とが可能になり、作業が容易になる。
また、平行主筋2の端部をL字型とせずそのまま平行と
し、仕口部9を介して繋がるPC梁1a,1bの主筋2の端部
どうしを、溶接、圧接、機械継手及びこれらに類するジ
ョイントによって結合することにより、第8図及び第9
図に示すように、さらに梁幅を小さくすることもでき
る。
し、仕口部9を介して繋がるPC梁1a,1bの主筋2の端部
どうしを、溶接、圧接、機械継手及びこれらに類するジ
ョイントによって結合することにより、第8図及び第9
図に示すように、さらに梁幅を小さくすることもでき
る。
このようにして構築された鉄筋コンクリート構造におい
ては、PC梁1の主筋の一部がX型の配筋となっているた
めその靱性が向上しており、地震などにおいて脆性的な
剪断破壊をしにくいことは周知である。また、プレキャ
スト化されているので、現場での作業が大幅に軽減さ
れ、事前に充分な管理のもとで製造でき、主筋2,3や肋
筋4の配置その他の寸法精度の高いPC梁1が製造され
る。
ては、PC梁1の主筋の一部がX型の配筋となっているた
めその靱性が向上しており、地震などにおいて脆性的な
剪断破壊をしにくいことは周知である。また、プレキャ
スト化されているので、現場での作業が大幅に軽減さ
れ、事前に充分な管理のもとで製造でき、主筋2,3や肋
筋4の配置その他の寸法精度の高いPC梁1が製造され
る。
また、隣接して配置されるPC梁1a,1bにおいて、連続す
る主筋3a,3bが、それぞれPC梁1a,1bの長手方向に沿った
鉛直面を挟んで対向する構成とされているので、これら
主筋3a,3bを、PC梁1a,1bの長手方向と平行な方向に連続
して延在させることができる。
る主筋3a,3bが、それぞれPC梁1a,1bの長手方向に沿った
鉛直面を挟んで対向する構成とされているので、これら
主筋3a,3bを、PC梁1a,1bの長手方向と平行な方向に連続
して延在させることができる。
さらには、各主筋3の端部のアンカ5,6がL字状に折曲
された構成とされているので、仕口部9において、各PC
梁1を強固に接合することができ、曲げ応力に対する強
度を高めることができる。しかもその施工時には、各PC
梁1を所定の位置に建て込んだ後、特別な接合作業等を
行うことなく、仕口部9にコンクリートを打設するのみ
でよいので、その施工を容易に行うことができる。
された構成とされているので、仕口部9において、各PC
梁1を強固に接合することができ、曲げ応力に対する強
度を高めることができる。しかもその施工時には、各PC
梁1を所定の位置に建て込んだ後、特別な接合作業等を
行うことなく、仕口部9にコンクリートを打設するのみ
でよいので、その施工を容易に行うことができる。
なお、PC梁1の具体的な構成は上記の例に限られるもの
ではなく、以下の例のように、主筋をX型のもののみと
してもよく、あるいは、梁の全部でなく一部のみをプレ
キャスト化してもよい。
ではなく、以下の例のように、主筋をX型のもののみと
してもよく、あるいは、梁の全部でなく一部のみをプレ
キャスト化してもよい。
第10図及び第11図は、この考案の第2の実施例を示すも
ので、前述の第1実施例より簡略化された構造となって
いる。すなわち、PC梁1の断面において四隅には、主筋
より細径の補助平行筋10が配置され、これらは、それぞ
れX型主筋3の屈曲部(PC梁1の端面位置に相当)にラ
ップまたは溶接などにより固着されており、補助平行筋
10には肋筋4が巻回されている。
ので、前述の第1実施例より簡略化された構造となって
いる。すなわち、PC梁1の断面において四隅には、主筋
より細径の補助平行筋10が配置され、これらは、それぞ
れX型主筋3の屈曲部(PC梁1の端面位置に相当)にラ
ップまたは溶接などにより固着されており、補助平行筋
10には肋筋4が巻回されている。
また、第12図及び第13図に示すものは、この考案の第3
実施例であり、このPC梁11は第2実施例において、上側
の一部を残し、その下側のみをプレキャストした構成と
なっている。すなわち、鉄筋の上側の一部を外部に露出
させておき、この部分に床用の配筋を繋げて床用スラブ
を一体化させているものである。
実施例であり、このPC梁11は第2実施例において、上側
の一部を残し、その下側のみをプレキャストした構成と
なっている。すなわち、鉄筋の上側の一部を外部に露出
させておき、この部分に床用の配筋を繋げて床用スラブ
を一体化させているものである。
第14図ないし第16図はこの考案の第4実施例を示すもの
で、一つの仮想垂直面Pの両側にそれぞれ2本の互いに
平行なX型主筋12,12を配したもので、従ってこれらの
X型主筋12は一つの仮想垂直面P上で4つの交点を持つ
ことになる。このようなPC梁13は、第1実施例に比較し
てさらに靱性と強度が向上されていることは言うまでも
ない。
で、一つの仮想垂直面Pの両側にそれぞれ2本の互いに
平行なX型主筋12,12を配したもので、従ってこれらの
X型主筋12は一つの仮想垂直面P上で4つの交点を持つ
ことになる。このようなPC梁13は、第1実施例に比較し
てさらに靱性と強度が向上されていることは言うまでも
ない。
第17図はこの考案の第5実施例を示すもので、第5図及
び第6図のように短スパンのPC梁を、仕口部9を挟んで
複数直列する場合に、予め複数のPC梁14をX型主筋15ど
うしを平行連結部16により直列に連結した状態でプレキ
ャストしたものである。図では3つのPC梁14を連結して
いるが、これに限られるものではない。平行連結部16は
X型主筋15と同一の鉄筋を用い、全部のPC梁14に挿通さ
せている方が強度的には有利であるがこれに限られるも
のではない。また、上記の平行連結部16をX状として仕
口部の靱性を向上させてもよい。この図では側面図のみ
示しているが、鉄筋の具体的配置は第1実施例または第
2実施例のものに準じている。このような構成において
は、短スパンPC梁を直列に連結する際の現場での手間が
一層省けるとともに、PC梁14間の連結強度が向上されて
いる。また、このように直線的に連結するだけでなく、
直角に、あるいは必要に応じて適当な角度曲げて連結し
てもよい。また、この例と上記第3実施例とを組み合わ
せた構成としてもよい。
び第6図のように短スパンのPC梁を、仕口部9を挟んで
複数直列する場合に、予め複数のPC梁14をX型主筋15ど
うしを平行連結部16により直列に連結した状態でプレキ
ャストしたものである。図では3つのPC梁14を連結して
いるが、これに限られるものではない。平行連結部16は
X型主筋15と同一の鉄筋を用い、全部のPC梁14に挿通さ
せている方が強度的には有利であるがこれに限られるも
のではない。また、上記の平行連結部16をX状として仕
口部の靱性を向上させてもよい。この図では側面図のみ
示しているが、鉄筋の具体的配置は第1実施例または第
2実施例のものに準じている。このような構成において
は、短スパンPC梁を直列に連結する際の現場での手間が
一層省けるとともに、PC梁14間の連結強度が向上されて
いる。また、このように直線的に連結するだけでなく、
直角に、あるいは必要に応じて適当な角度曲げて連結し
てもよい。また、この例と上記第3実施例とを組み合わ
せた構成としてもよい。
[考案の効果] 以上詳述したように、この考案は、長手方向に配された
主筋を備えたプレキャストPC梁において、上記主筋の少
なくとも一部を互いにX字状に交差して配筋したもので
あるので、靱性が通常の配筋のPC梁に比較して格段に向
上されているとともに、現場での作業が簡略化される。
また、配筋の寸法精度やコンクリートの打設が充分な管
理のもとに行われるので、現場で配筋とコンクリート打
設を行う場合より高い品質のPC梁を提供することができ
るとともに、予め施工の状況に合わせた特殊な形状に成
形することも可能である。
主筋を備えたプレキャストPC梁において、上記主筋の少
なくとも一部を互いにX字状に交差して配筋したもので
あるので、靱性が通常の配筋のPC梁に比較して格段に向
上されているとともに、現場での作業が簡略化される。
また、配筋の寸法精度やコンクリートの打設が充分な管
理のもとに行われるので、現場で配筋とコンクリート打
設を行う場合より高い品質のPC梁を提供することができ
るとともに、予め施工の状況に合わせた特殊な形状に成
形することも可能である。
また、隣接して配置されるプレキャスト梁において、そ
れぞれの主筋を同一の鉛直面を挟んで一方の側と他方の
側に配設する構成としたので、主筋をプレキャスト梁の
長手方向に平行に連続して延在させることができる。
れぞれの主筋を同一の鉛直面を挟んで一方の側と他方の
側に配設する構成としたので、主筋をプレキャスト梁の
長手方向に平行に連続して延在させることができる。
さらに、主筋の端部をL字状に折曲する構成としたの
で、仕口部において、プレキャスト梁を強固に接合し
て、曲げ応力に対する強度を高めることができる。しか
も、その施工を、コンクリートを打設するのみで容易に
行うことができる。
で、仕口部において、プレキャスト梁を強固に接合し
て、曲げ応力に対する強度を高めることができる。しか
も、その施工を、コンクリートを打設するのみで容易に
行うことができる。
第1図はこの考案の第1実施例の斜視図、第2図は第1
実施例の側面図、第3図はタイプ1のPC梁の第2図にお
けるA−A矢視図、第4図はタイプ2のPC梁の第2図に
おけるA−A矢視図、第5図は第1実施例のPC梁を施工
した状態の平面図、第6図は第5図のVI−VI矢視図、第
7図は第5図のVII−VII矢視図、第7A図は従来の場合の
柱部の断面図、第8図は第1実施例の変形例を示す平面
図、第9図は第8図のIX−IX矢視図、第10図はこの考案
の第2実施例の斜視図、第11図はその横断面図、第12図
はこの考案の第3実施例の斜視図、第13図はその横断面
図、第14図はこの考案の第4実施例の斜視図、第15図は
その側面図、第16図は第15図のXVI−XVI矢視図、第17図
はこの考案の第5実施例の側面図である。 1,1a,1b,11,13,14……PC梁、2……平行主筋、3,12,15
……X型主筋、5,6……L字型アンカ。
実施例の側面図、第3図はタイプ1のPC梁の第2図にお
けるA−A矢視図、第4図はタイプ2のPC梁の第2図に
おけるA−A矢視図、第5図は第1実施例のPC梁を施工
した状態の平面図、第6図は第5図のVI−VI矢視図、第
7図は第5図のVII−VII矢視図、第7A図は従来の場合の
柱部の断面図、第8図は第1実施例の変形例を示す平面
図、第9図は第8図のIX−IX矢視図、第10図はこの考案
の第2実施例の斜視図、第11図はその横断面図、第12図
はこの考案の第3実施例の斜視図、第13図はその横断面
図、第14図はこの考案の第4実施例の斜視図、第15図は
その側面図、第16図は第15図のXVI−XVI矢視図、第17図
はこの考案の第5実施例の側面図である。 1,1a,1b,11,13,14……PC梁、2……平行主筋、3,12,15
……X型主筋、5,6……L字型アンカ。
Claims (1)
- 【請求項1】長手方向に配された主筋を備えたプレキャ
スト梁において、上記主筋の少なくとも一部は、前記長
手方向に沿った鉛直面内で互いにX字状に交差して配筋
され、上記主筋の端部は、プレキャスト梁の端部から水
平方向に突出するとともにその先端部を上下方向にL字
状に折曲してなる継手部とされ、かつ、互いに隣接して
配置される一方のプレキャスト梁と他方のプレキャスト
梁のそれぞれの上記主筋は、同一の鉛直面を挟んで一方
の側と他方の側に配設されて上記継手部が互いに干渉せ
ずに対向する構成とされていることを特徴とするプレキ
ャスト梁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986190405U JPH0728269Y2 (ja) | 1986-12-10 | 1986-12-10 | プレキヤスト梁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986190405U JPH0728269Y2 (ja) | 1986-12-10 | 1986-12-10 | プレキヤスト梁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6394224U JPS6394224U (ja) | 1988-06-17 |
JPH0728269Y2 true JPH0728269Y2 (ja) | 1995-06-28 |
Family
ID=31143593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986190405U Expired - Lifetime JPH0728269Y2 (ja) | 1986-12-10 | 1986-12-10 | プレキヤスト梁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0728269Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0751521Y2 (ja) * | 1990-04-27 | 1995-11-22 | 株式会社間組 | 鉄筋コンクリート梁 |
JP2810272B2 (ja) * | 1992-03-26 | 1998-10-15 | 日本コンクリート工業株式会社 | プレキャスト製品 |
JP2006002523A (ja) * | 2004-06-21 | 2006-01-05 | Maeda Corp | X形配筋鉄筋コンクリート梁部材の主筋座屈をコ形鉄筋で防止する構造 |
JP2015178757A (ja) * | 2014-03-20 | 2015-10-08 | 株式会社熊谷組 | 鉄筋コンクリート造基礎梁の補強構造 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50143316A (ja) * | 1974-05-07 | 1975-11-18 | ||
JPS60181457A (ja) * | 1984-02-28 | 1985-09-17 | 株式会社鴻池組 | Pcテンドンをx形に内蔵緊張したプレストレストコンクリート造柱 |
JPH0742805B2 (ja) * | 1984-07-10 | 1995-05-10 | 株式会社鴻池組 | 鋼棒トラス内蔵鉄筋コンクリ−ト造柱 |
-
1986
- 1986-12-10 JP JP1986190405U patent/JPH0728269Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6394224U (ja) | 1988-06-17 |
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