JPH07279725A - アイドル回転数制御方法 - Google Patents
アイドル回転数制御方法Info
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- JPH07279725A JPH07279725A JP6066272A JP6627294A JPH07279725A JP H07279725 A JPH07279725 A JP H07279725A JP 6066272 A JP6066272 A JP 6066272A JP 6627294 A JP6627294 A JP 6627294A JP H07279725 A JPH07279725 A JP H07279725A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine speed
- speed
- control valve
- deviation
- correction value
- Prior art date
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】エンジン回転数が目標回転数より外れた際の、
エンジン回転数による修正速度の相違を均一化する。 【構成】スロットルバルブ2を迂回するバイパス通路3
に設けられた流量制御弁4の開度を少なくともエンジン
回転数NEの変化に基づいて制御することによりバイパ
ス通路3を通過する吸入空気量を調節し、アイドリング
時のエンジン回転数NEをアイドル目標回転数NEaに
漸近するよう制御するもので、エンジン回転数NEを検
知し、検知したエンジン回転数NEとその時点でのアイ
ドル目標回転数NEaとの偏差αを演算し、検知したエ
ンジン回転数NEと前記偏差αとに基づいて流量制御弁
4の開度の補正値を決定し、決定した補正値により修正
された開度に応じて流量制御弁4を開成する。
エンジン回転数による修正速度の相違を均一化する。 【構成】スロットルバルブ2を迂回するバイパス通路3
に設けられた流量制御弁4の開度を少なくともエンジン
回転数NEの変化に基づいて制御することによりバイパ
ス通路3を通過する吸入空気量を調節し、アイドリング
時のエンジン回転数NEをアイドル目標回転数NEaに
漸近するよう制御するもので、エンジン回転数NEを検
知し、検知したエンジン回転数NEとその時点でのアイ
ドル目標回転数NEaとの偏差αを演算し、検知したエ
ンジン回転数NEと前記偏差αとに基づいて流量制御弁
4の開度の補正値を決定し、決定した補正値により修正
された開度に応じて流量制御弁4を開成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として自動車用のエ
ンジンのアイドル回転数制御方法に関するものである。
ンジンのアイドル回転数制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来アイドル回転数制御方法では、例え
ば特開平3−50358号公報に記載のエンジンの回転
数制御装置のように、アイドリング時の目標回転数を設
定し、その目標回転数と実際のエンジン回転数との偏差
に応じてエンジン回転数を目標回転数に一致させるよう
に制御量を算出して、エンジンに供給する空気量を調節
する空気制御弁の開度をその制御量に応じてフィードバ
ック制御するものが知られている。このような空気制御
弁のフィードバック制御では、通常、上記偏差が大きく
なると、目標回転数にできるだけ速く一致させるため
に、制御量が大きくなるように設定されている。したが
って、目標回転数から大きく外れた状態から目標回転数
に一致するまでの時間と、わずかに目標回転数から外れ
た状態からの一致までの時間とが、差異を生じないよう
なものになっている。
ば特開平3−50358号公報に記載のエンジンの回転
数制御装置のように、アイドリング時の目標回転数を設
定し、その目標回転数と実際のエンジン回転数との偏差
に応じてエンジン回転数を目標回転数に一致させるよう
に制御量を算出して、エンジンに供給する空気量を調節
する空気制御弁の開度をその制御量に応じてフィードバ
ック制御するものが知られている。このような空気制御
弁のフィードバック制御では、通常、上記偏差が大きく
なると、目標回転数にできるだけ速く一致させるため
に、制御量が大きくなるように設定されている。したが
って、目標回転数から大きく外れた状態から目標回転数
に一致するまでの時間と、わずかに目標回転数から外れ
た状態からの一致までの時間とが、差異を生じないよう
なものになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、アイドリング時
においても、エンジン回転数が高い状態では、吸入空気
量の絶対量が多いことが知られている。このことは、上
記のようなフィードバック制御を行うものでは、エンジ
ン回転数が低い場合にある制御量に応じて開度を制御す
ることにより得られる空気量と、エンジン回転数が高い
場合における前記ある制御量による空気量が同じでも、
エンジン回転数が高いと必要な空気量が多いために、前
記得られる空気量が回転に寄与する割合がエンジン回転
数が低い場合に比べて小さくなる。つまり、エンジン回
転数の高低にかかわらず、目標回転数にまで修正するの
に要する時間を均一にしようとしても、空気制御弁で制
御される空気量が回転に寄与する割合が異なるので、均
一な時間とすることができないことがある。
においても、エンジン回転数が高い状態では、吸入空気
量の絶対量が多いことが知られている。このことは、上
記のようなフィードバック制御を行うものでは、エンジ
ン回転数が低い場合にある制御量に応じて開度を制御す
ることにより得られる空気量と、エンジン回転数が高い
場合における前記ある制御量による空気量が同じでも、
エンジン回転数が高いと必要な空気量が多いために、前
記得られる空気量が回転に寄与する割合がエンジン回転
数が低い場合に比べて小さくなる。つまり、エンジン回
転数の高低にかかわらず、目標回転数にまで修正するの
に要する時間を均一にしようとしても、空気制御弁で制
御される空気量が回転に寄与する割合が異なるので、均
一な時間とすることができないことがある。
【0004】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係るアイドル回転数制御方法
は、スロットルバルブを迂回するバイパス通路に設けら
れた流量制御弁の開度を少なくともエンジン回転数の変
化に基づいて制御することによりバイパス通路を通過す
る吸入空気量を調節し、アイドリング時のエンジン回転
数をアイドル目標回転数に漸近するよう制御するアイド
ル回転数制御方法であって、エンジン回転数を検知し、
検知したエンジン回転数とその時点でのアイドル目標回
転数との偏差を演算し、検知したエンジン回転数と前記
偏差とに基づいて流量制御弁の開度の補正値を決定し、
決定した補正値により修正された開度に応じて流量制御
弁を開成することを特徴とする。
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係るアイドル回転数制御方法
は、スロットルバルブを迂回するバイパス通路に設けら
れた流量制御弁の開度を少なくともエンジン回転数の変
化に基づいて制御することによりバイパス通路を通過す
る吸入空気量を調節し、アイドリング時のエンジン回転
数をアイドル目標回転数に漸近するよう制御するアイド
ル回転数制御方法であって、エンジン回転数を検知し、
検知したエンジン回転数とその時点でのアイドル目標回
転数との偏差を演算し、検知したエンジン回転数と前記
偏差とに基づいて流量制御弁の開度の補正値を決定し、
決定した補正値により修正された開度に応じて流量制御
弁を開成することを特徴とする。
【0006】
【作用】このような構成のものであれば、流量制御弁の
開度は、エンジン回転数とエンジン回転数とアイドル目
標回転数との偏差に基づく補正値により修正されるの
で、エンジン回転数が高い場合と低い場合とでは、前記
偏差が同一であっても補正値が異なってくる。つまり、
偏差が同一の場合に、エンジン回転数が高い場合の補正
値をエンジン回転数が低い場合に比べて大きくすること
が可能となり、そのときのエンジン回転数の違いにより
流量制御弁の開度を変えて、その時点で同程度に回転に
寄与する吸入空気量に調整することができる。これによ
って、アイドル目標回転数に達するまでの時間を均一化
することが可能になる。
開度は、エンジン回転数とエンジン回転数とアイドル目
標回転数との偏差に基づく補正値により修正されるの
で、エンジン回転数が高い場合と低い場合とでは、前記
偏差が同一であっても補正値が異なってくる。つまり、
偏差が同一の場合に、エンジン回転数が高い場合の補正
値をエンジン回転数が低い場合に比べて大きくすること
が可能となり、そのときのエンジン回転数の違いにより
流量制御弁の開度を変えて、その時点で同程度に回転に
寄与する吸入空気量に調整することができる。これによ
って、アイドル目標回転数に達するまでの時間を均一化
することが可能になる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。
説明する。
【0008】図1に概略的に示したエンジンは自動車用
のもので、その吸気系1には図示しないアクセルペダル
に応動して開閉するスロットルバルブ2を配設するとと
もに、このスロットルバルブ2を迂回するバイパス通路
3を設け、このバイパス通路3にアイドル回転数制御用
の流量制御弁4を介設している。流量制御弁4は、大流
量VSVと略称される電子開閉式のものであって、その
端子4aに印加する駆動電圧の演算デューティ比DIS
Cを制御することによってその実質的な開度を変化させ
ることができ、それによって前記バイパス通路3の空気
流量を調整し得るようになっている。つまり、バイパス
通路3とこの流量制御弁4との一組により、通常ならば
各補正項目に対して設けられるバイパス系路を一本化し
ており、前記デューティ比DISCは、それらのことを
含んで、暖機補正増量である水温補正量DAAV、始動
時補正量、回転フィードバック補正量DFB、負荷補正
量DAPP等を加減算することにより決定されている。
のもので、その吸気系1には図示しないアクセルペダル
に応動して開閉するスロットルバルブ2を配設するとと
もに、このスロットルバルブ2を迂回するバイパス通路
3を設け、このバイパス通路3にアイドル回転数制御用
の流量制御弁4を介設している。流量制御弁4は、大流
量VSVと略称される電子開閉式のものであって、その
端子4aに印加する駆動電圧の演算デューティ比DIS
Cを制御することによってその実質的な開度を変化させ
ることができ、それによって前記バイパス通路3の空気
流量を調整し得るようになっている。つまり、バイパス
通路3とこの流量制御弁4との一組により、通常ならば
各補正項目に対して設けられるバイパス系路を一本化し
ており、前記デューティ比DISCは、それらのことを
含んで、暖機補正増量である水温補正量DAAV、始動
時補正量、回転フィードバック補正量DFB、負荷補正
量DAPP等を加減算することにより決定されている。
【0009】吸気系1にはさらに、燃料噴射弁5が設け
てあり、この燃料噴射弁5や前記流量制御弁4を、電子
制御装置6により制御するようにしている。
てあり、この燃料噴射弁5や前記流量制御弁4を、電子
制御装置6により制御するようにしている。
【0010】電子制御装置6は、中央演算処理装置7
と、記憶装置8と、入力インターフェース9と、出力イ
ンターフェース11とを具備してなるマイクロコンピュ
ータシステムを主体に構成されている。そして、その入
力インターフェース9には、サージタンク12内の圧力
を検出する吸気圧センサ13から出力される吸気圧信号
a、エンジン回転数NEを検知するための回転数センサ
14から出力される回転数信号b、車速を検出するため
の車速センサ15から出力される車速信号c、スロット
ルバルブ2の開閉状態を検出するためにアイドルスイッ
チ16から出力されるLL信号d、エンジン温度として
のエンジンの冷却水温を検知するための水温センサ17
から出力される水温信号e等が入力される。また、出力
インターフェース11からは、燃料噴射弁5に対して、
演算された燃料噴射時間に対応する駆動信号fが、また
流量制御弁4に対しては、後述する演算デューティ比D
ISCに基づく制御信号gが、それぞれ出力される。な
お、図示しないが、電子制御装置6には、入力されるア
ナログ信号をディジタルデータに変換するためのA/D
コンバータが内蔵されており、冷却水温やエンジン回転
数を一定の間隔でディジタルデータに変換して、中央演
算処理装置7に出力するものである。
と、記憶装置8と、入力インターフェース9と、出力イ
ンターフェース11とを具備してなるマイクロコンピュ
ータシステムを主体に構成されている。そして、その入
力インターフェース9には、サージタンク12内の圧力
を検出する吸気圧センサ13から出力される吸気圧信号
a、エンジン回転数NEを検知するための回転数センサ
14から出力される回転数信号b、車速を検出するため
の車速センサ15から出力される車速信号c、スロット
ルバルブ2の開閉状態を検出するためにアイドルスイッ
チ16から出力されるLL信号d、エンジン温度として
のエンジンの冷却水温を検知するための水温センサ17
から出力される水温信号e等が入力される。また、出力
インターフェース11からは、燃料噴射弁5に対して、
演算された燃料噴射時間に対応する駆動信号fが、また
流量制御弁4に対しては、後述する演算デューティ比D
ISCに基づく制御信号gが、それぞれ出力される。な
お、図示しないが、電子制御装置6には、入力されるア
ナログ信号をディジタルデータに変換するためのA/D
コンバータが内蔵されており、冷却水温やエンジン回転
数を一定の間隔でディジタルデータに変換して、中央演
算処理装置7に出力するものである。
【0011】電子制御装置6には、吸気圧センサ13と
回転数センサ14からのそれぞれの信号を主な情報とし
て燃料噴射弁開成時間を決定し、その決定により燃料噴
射弁5を制御してエンジン負荷に応じた燃料を該燃料噴
射弁5から吸気系1に噴射させるためのプログラムが内
蔵されている。また、スロットルバルブ2を迂回するバ
イパス通路3に設けられた流量制御弁4の開度を少なく
ともエンジン回転数NEの変化に基づいて制御すること
によりバイパス通路3を通過する吸入空気量を調節し、
アイドリング時のエンジン回転数NEをアイドル目標回
転数NEaに漸近するよう制御するもので、エンジン回
転数NEを検知し、検知したエンジン回転数NEとその
時点でのアイドル目標回転数NEaとの偏差αを演算
し、検知したエンジン回転数NEと前記偏差αとに基づ
いて流量制御弁4の開度の補正値を決定し、決定した補
正値により修正された開度に応じて流量制御弁4を開成
するようにプログラミングされたプログラムも内蔵され
ている。
回転数センサ14からのそれぞれの信号を主な情報とし
て燃料噴射弁開成時間を決定し、その決定により燃料噴
射弁5を制御してエンジン負荷に応じた燃料を該燃料噴
射弁5から吸気系1に噴射させるためのプログラムが内
蔵されている。また、スロットルバルブ2を迂回するバ
イパス通路3に設けられた流量制御弁4の開度を少なく
ともエンジン回転数NEの変化に基づいて制御すること
によりバイパス通路3を通過する吸入空気量を調節し、
アイドリング時のエンジン回転数NEをアイドル目標回
転数NEaに漸近するよう制御するもので、エンジン回
転数NEを検知し、検知したエンジン回転数NEとその
時点でのアイドル目標回転数NEaとの偏差αを演算
し、検知したエンジン回転数NEと前記偏差αとに基づ
いて流量制御弁4の開度の補正値を決定し、決定した補
正値により修正された開度に応じて流量制御弁4を開成
するようにプログラミングされたプログラムも内蔵され
ている。
【0012】このアイドル回転数制御プログラムの概略
構成を、図2に示す。このプログラムにおいて、演算デ
ューティ比DISCは、下式により計算される。
構成を、図2に示す。このプログラムにおいて、演算デ
ューティ比DISCは、下式により計算される。
【0013】 DISC(%)=DAAV+DSTA+DFB+K (1) DFBn=DFBn−1+FKISC (2) ただし、DAAVは水温補正量、DSTAは始動時補正
量、DFBは回転フィードバック補正量、Kはその他電
気負荷の変動による場合等の補正量、FKISCは偏差
αにより設定される補正値である。
量、DFBは回転フィードバック補正量、Kはその他電
気負荷の変動による場合等の補正量、FKISCは偏差
αにより設定される補正値である。
【0014】上式に基づいて、演算デューティ比DIS
Cの計算は、例えば数ミリ秒毎に行われるようにプログ
ラムされている。また補正値FKISCは、エンジン回
転数NEが設定された回転数より低い場合の計算サイク
ルを基準とした場合、設定された回転数より高い場合
は、低い場合の例えば1/2の時間毎に計算される。つ
まり、エンジン回転数NEが設定された回転数より高い
場合は、低い場合に比べて補正値FKISCが半分のサ
イクルで計算され、その変化スピード(変化率)が2倍
になるようにプログラムされている。各時点の補正値F
KISCは、代表的な偏差αの値に対してあらかじめ記
憶装置8に設定されたテーブルに記憶されており、テー
ブルにない偏差αに対しては補間計算により求めるもの
である。この実施例の場合の、偏差αと補正値FKIS
Cとの関係について図3に示す。すなわち、偏差αがプ
ラスの場合、つまりエンジン回転数NEがアイドル目標
回転数NEaを上回っている場合は、補正値FKISC
が負の値に設定されており、一方、この逆の場合は補正
値FKISCが正の値に設定されている。
Cの計算は、例えば数ミリ秒毎に行われるようにプログ
ラムされている。また補正値FKISCは、エンジン回
転数NEが設定された回転数より低い場合の計算サイク
ルを基準とした場合、設定された回転数より高い場合
は、低い場合の例えば1/2の時間毎に計算される。つ
まり、エンジン回転数NEが設定された回転数より高い
場合は、低い場合に比べて補正値FKISCが半分のサ
イクルで計算され、その変化スピード(変化率)が2倍
になるようにプログラムされている。各時点の補正値F
KISCは、代表的な偏差αの値に対してあらかじめ記
憶装置8に設定されたテーブルに記憶されており、テー
ブルにない偏差αに対しては補間計算により求めるもの
である。この実施例の場合の、偏差αと補正値FKIS
Cとの関係について図3に示す。すなわち、偏差αがプ
ラスの場合、つまりエンジン回転数NEがアイドル目標
回転数NEaを上回っている場合は、補正値FKISC
が負の値に設定されており、一方、この逆の場合は補正
値FKISCが正の値に設定されている。
【0015】まず、ステップS1では、この時点のエン
ジン回転数NEを検知する。ステップS2では、検知し
たエンジン回転数NEとその時のアイドル目標回転数N
Eaとの偏差αを計算する。ステップS3では、検知さ
れたエンジン回転数NEが判定基準回転数NEsを超え
ているか否かを判定し、以下である場合はステップS4
に進み、超えている場合はステップS5に移行する。こ
の判定基準回転数NEsは、この実施例では2000r
pmであるが、エンジンによってはこの前後の回転数で
あってもよい。ステップS4は、エンジン回転数NEが
2000rpmより低い場合に処理であり、2Tミリ秒
の計算インターバル毎に、上記式(2)により回転フィ
ードバック補正量DFBを計算する。回転フィードバッ
ク補正量DFBの計算は、ステップS2において算出し
た偏差αに基づいて補正値FKISCを計算し、その得
られた補正値FKISCを前回計算した回転フィードバ
ック補正量DFBn−1に加算して、今回の回転フィー
ドバック補正量DFBnを算出する。同様に、ステップ
S5では、Tミリ秒毎に、上記式(2)により回転フィ
ードバック補正量DFBを計算する。Tは、演算デュー
ティ比DISCの計算タイミングより長く、例えば数1
0倍の時間に設定すればよい。
ジン回転数NEを検知する。ステップS2では、検知し
たエンジン回転数NEとその時のアイドル目標回転数N
Eaとの偏差αを計算する。ステップS3では、検知さ
れたエンジン回転数NEが判定基準回転数NEsを超え
ているか否かを判定し、以下である場合はステップS4
に進み、超えている場合はステップS5に移行する。こ
の判定基準回転数NEsは、この実施例では2000r
pmであるが、エンジンによってはこの前後の回転数で
あってもよい。ステップS4は、エンジン回転数NEが
2000rpmより低い場合に処理であり、2Tミリ秒
の計算インターバル毎に、上記式(2)により回転フィ
ードバック補正量DFBを計算する。回転フィードバッ
ク補正量DFBの計算は、ステップS2において算出し
た偏差αに基づいて補正値FKISCを計算し、その得
られた補正値FKISCを前回計算した回転フィードバ
ック補正量DFBn−1に加算して、今回の回転フィー
ドバック補正量DFBnを算出する。同様に、ステップ
S5では、Tミリ秒毎に、上記式(2)により回転フィ
ードバック補正量DFBを計算する。Tは、演算デュー
ティ比DISCの計算タイミングより長く、例えば数1
0倍の時間に設定すればよい。
【0016】以上の構成において、アイドリング運転状
態において、エンジン回転数NEが2000rpmを超
えており、かつアイドル目標回転数NEaからずれてい
る場合には、制御は、ステップS1→ステップS2→ス
テップS3→ステップS5と進み、Tミリ秒毎に回転フ
ィードバック補正量DFBを計算する。算出された回転
フィードバック補正量DFBは、エンジン回転数NEが
2000rpmを超えている状態が継続している場合
に、次回の計算時までその値が変化することはなく、数
ミリ秒毎の演算デューティ比DISCの計算に使用され
る。したがって、エンジン回転数NEがアイドル目標回
転数NEaを上回っている期間は、演算デューティ比D
ISCは、回転フィードバック補正量DFBが補正量F
KISCだけ小さくなるので、減少される。
態において、エンジン回転数NEが2000rpmを超
えており、かつアイドル目標回転数NEaからずれてい
る場合には、制御は、ステップS1→ステップS2→ス
テップS3→ステップS5と進み、Tミリ秒毎に回転フ
ィードバック補正量DFBを計算する。算出された回転
フィードバック補正量DFBは、エンジン回転数NEが
2000rpmを超えている状態が継続している場合
に、次回の計算時までその値が変化することはなく、数
ミリ秒毎の演算デューティ比DISCの計算に使用され
る。したがって、エンジン回転数NEがアイドル目標回
転数NEaを上回っている期間は、演算デューティ比D
ISCは、回転フィードバック補正量DFBが補正量F
KISCだけ小さくなるので、減少される。
【0017】この後、エンジン回転数NEが低下して2
000rpm以下となり、しかも偏差αが存在する場合
は、制御は、ステップS1→ステップS2→ステップS
3→ステップS4と進み、2Tミリ秒毎に回転フィード
バック補正量DFBを計算する。つまり、エンジン回転
数NEが2000rpm以下となると、回転フィードバ
ック補正量DFBの計算は2000rpmを超える場合
の2倍のインターバルで行うことになり、その間に偏差
αが変化しても、実際に回転フィードバック補正量DF
Bが変化するのは前回の計算から2Tミリ秒後である。
このことは、エンジン回転数NEが2000rpm以下
の場合の回転フィードバック補正量DFBの変化速度が
2000rpmを超える場合の1/2であることを意味
しており、それだけ演算デューティ比DISCの補正が
緩やかに行われ、低回転の場合の急激な補正を防止して
いる。一方、エンジン回転数NEが2000rpmを超
えている場合には、それ以下の低回転時の2倍の変化速
度で回転フィードバック補正量DFBが変化し、高回転
時に実質的に必要な吸入空気量がバイパス通路3を通過
するように、エンジン回転数NEの変化に対する応答速
度を速くして、流量制御弁4を制御している。このよう
なエンジン回転数NEの推移において、偏差αが一定値
で推移した場合を図4に示す。
000rpm以下となり、しかも偏差αが存在する場合
は、制御は、ステップS1→ステップS2→ステップS
3→ステップS4と進み、2Tミリ秒毎に回転フィード
バック補正量DFBを計算する。つまり、エンジン回転
数NEが2000rpm以下となると、回転フィードバ
ック補正量DFBの計算は2000rpmを超える場合
の2倍のインターバルで行うことになり、その間に偏差
αが変化しても、実際に回転フィードバック補正量DF
Bが変化するのは前回の計算から2Tミリ秒後である。
このことは、エンジン回転数NEが2000rpm以下
の場合の回転フィードバック補正量DFBの変化速度が
2000rpmを超える場合の1/2であることを意味
しており、それだけ演算デューティ比DISCの補正が
緩やかに行われ、低回転の場合の急激な補正を防止して
いる。一方、エンジン回転数NEが2000rpmを超
えている場合には、それ以下の低回転時の2倍の変化速
度で回転フィードバック補正量DFBが変化し、高回転
時に実質的に必要な吸入空気量がバイパス通路3を通過
するように、エンジン回転数NEの変化に対する応答速
度を速くして、流量制御弁4を制御している。このよう
なエンジン回転数NEの推移において、偏差αが一定値
で推移した場合を図4に示す。
【0018】したがって、流量制御弁4の開度は、アイ
ドル目標回転数NEaから外れている場合に、エンジン
回転数NEが2000rpm以下なら偏差αの変化に応
じて緩やかに変更され、また2000rpmを超えてい
るなら以下の場合の2倍の速さで変更されるので、その
時のエンジン回転数NEに対応した吸入空気量をバイパ
ス通路3を介してサージタンク12を供給することがで
きる。このために、エンジン回転数NEが高い場合で
も、バイパス通路3からの吸入空気がアイドル目標回転
数NEaに漸近させるに足る量となり、効果的にエンジ
ン回転数NEに作用するものとなる。
ドル目標回転数NEaから外れている場合に、エンジン
回転数NEが2000rpm以下なら偏差αの変化に応
じて緩やかに変更され、また2000rpmを超えてい
るなら以下の場合の2倍の速さで変更されるので、その
時のエンジン回転数NEに対応した吸入空気量をバイパ
ス通路3を介してサージタンク12を供給することがで
きる。このために、エンジン回転数NEが高い場合で
も、バイパス通路3からの吸入空気がアイドル目標回転
数NEaに漸近させるに足る量となり、効果的にエンジ
ン回転数NEに作用するものとなる。
【0019】なお、本発明は以上説明した実施例に限定
されるものではない。例えば、上記実施例においては、
エンジン回転数2000rpmを境界として、回転フィ
ードバック補正量DFBを計算するインターバルを変え
る例を説明したが、図5に示すように、エンジン回転数
NEに比例して大きくなる係数を設定し、その係数を偏
差αに対応して設定された補正値FKISCに乗じて、
各エンジン回転数NEに対する補正値FKISCnを決
定し、その補正値FKISCnを前回の回転フィードバ
ック補正量DFBに加算して、今回の回転フィードバッ
ク補正量DFBを計算するものであってよい。このよう
な、係数を用いることにより、各エンジン回転数NEに
対応して補正値FKISCを設定して、そのテーブルを
記憶装置8に記憶する場合に比較して、構成を簡素化す
ることができる。
されるものではない。例えば、上記実施例においては、
エンジン回転数2000rpmを境界として、回転フィ
ードバック補正量DFBを計算するインターバルを変え
る例を説明したが、図5に示すように、エンジン回転数
NEに比例して大きくなる係数を設定し、その係数を偏
差αに対応して設定された補正値FKISCに乗じて、
各エンジン回転数NEに対する補正値FKISCnを決
定し、その補正値FKISCnを前回の回転フィードバ
ック補正量DFBに加算して、今回の回転フィードバッ
ク補正量DFBを計算するものであってよい。このよう
な、係数を用いることにより、各エンジン回転数NEに
対応して補正値FKISCを設定して、そのテーブルを
記憶装置8に記憶する場合に比較して、構成を簡素化す
ることができる。
【0020】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上に詳述したように、エン
ジン回転数の高低及び偏差αの大きさに基づき補正値を
決定し、その補正値により流量制御弁の開度を修正する
ので、常に実質的に同等の修正速度で流量制御弁の開度
を修正することができ、よってアイドル目標回転数に達
するまでの時間を均一化することができる。
ジン回転数の高低及び偏差αの大きさに基づき補正値を
決定し、その補正値により流量制御弁の開度を修正する
ので、常に実質的に同等の修正速度で流量制御弁の開度
を修正することができ、よってアイドル目標回転数に達
するまでの時間を均一化することができる。
【図1】本発明の一実施例を示す概略構成説明図。
【図2】同実施例の制御手順を示すフローチャート。
【図3】同実施例の補正値と偏差との関係を示すグラ
フ。
フ。
【図4】同実施例の補正値の計算インターバルとエンジ
ン回転数との関係を示すグラフ。
ン回転数との関係を示すグラフ。
【図5】本発明の他の実施例の計算インターバルとエン
ジン回転数との関係を示すグラフ。
ジン回転数との関係を示すグラフ。
1…吸気系 2…スロットルバルブ 3…バイパス通路 4…流量制御弁 6…電子制御装置 7…中央演算処理装置 8…記憶装置 9…入力インターフェース 11…出力インターフェース
Claims (1)
- 【請求項1】スロットルバルブを迂回するバイパス通路
に設けられた流量制御弁の開度を少なくともエンジン回
転数の変化に基づいて制御することによりバイパス通路
を通過する吸入空気量を調節し、アイドリング時のエン
ジン回転数をアイドル目標回転数に漸近するよう制御す
るアイドル回転数制御方法であって、 エンジン回転数を検知し、 検知したエンジン回転数とその時点でのアイドル目標回
転数との偏差を演算し、 検知したエンジン回転数と前記偏差とに基づいて流量制
御弁の開度の補正値を決定し、 決定した補正値により修正された開度に応じて流量制御
弁を開成することを特徴とするアイドル回転数制御方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06066272A JP3078700B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | アイドル回転数制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06066272A JP3078700B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | アイドル回転数制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07279725A true JPH07279725A (ja) | 1995-10-27 |
JP3078700B2 JP3078700B2 (ja) | 2000-08-21 |
Family
ID=13311048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06066272A Expired - Fee Related JP3078700B2 (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | アイドル回転数制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3078700B2 (ja) |
-
1994
- 1994-04-04 JP JP06066272A patent/JP3078700B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3078700B2 (ja) | 2000-08-21 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |