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JPH07278494A - 耐酸性雨塗料用プライマー組成物 - Google Patents

耐酸性雨塗料用プライマー組成物

Info

Publication number
JPH07278494A
JPH07278494A JP6076894A JP7689494A JPH07278494A JP H07278494 A JPH07278494 A JP H07278494A JP 6076894 A JP6076894 A JP 6076894A JP 7689494 A JP7689494 A JP 7689494A JP H07278494 A JPH07278494 A JP H07278494A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid rain
weight
primer
composition
adherend
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6076894A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Matsuda
田 秀 行 松
Takato Oka
琢 人 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP6076894A priority Critical patent/JPH07278494A/ja
Publication of JPH07278494A publication Critical patent/JPH07278494A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】耐酸性雨塗料に十分な接着性を有し、被着体と
接着する際に初期の接着性に優れている耐酸性雨塗料用
プライマー組成物の提供。 【構成】耐酸性雨塗料上に被着体を接着剤で接着する際
に使用するプライマーであって、ポリイソシアネート1
00重量部に対して、アクリルシランまたはビニルシラ
ン1重量部超〜100重量部未満を含有する耐酸性雨塗
料用プライマー組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接着性および接着発現
性に優れた耐酸性雨塗料用プライマー組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用の塗料には、アクリル系
塗料、アルキド系塗料が用いられ、これに接着剤を介し
て被着体を接着する際には、ポリイソシアネート系のプ
ライマーが用いられて十分な接着性を得ることができ
た。また、特開平5−179159号公報に記載される
とおり、シリコーン支持体上にアクリル系塗料を塗布す
る際のプライマーとしてアルコキシシラン、有機チタネ
ート、カルボン酸の錫塩を含むプライマーがある。しか
し、近年開発されてきた耐酸性雨塗料を塗装した板や成
形体に被着体を接着する場合については、従来のプライ
マーでは、十分な接着性、初期接着発現性を維持できな
くなってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、耐
酸性雨塗料用として初期接着発現性に優れたプライマー
組成物およびそのプライマー組成物からなるプライマー
を用いた耐酸性雨塗料を塗装した板と被着体との接着方
法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の問
題点を改良するために、ポリイソシアネートにアクリル
シランまたはビニルシランを添加した組成物が耐酸性雨
塗料用プライマー組成物として優れていることを見出
し、本発明に至った。
【0005】すなわち、本発明は、耐酸性雨塗料上に被
着体を接着剤で接着する際に使用するプライマーであっ
て、ポリイソシアネート100重量部に対して、アクリ
ルシランまたはビニルシラン1重量部超〜100重量部
未満を含有する耐酸性雨塗料用プライマー組成物を提供
する。また、耐酸性雨塗料上に、ポリイソシアネート1
00重量部に対して、アクリルシランまたはビニルシラ
ン1重量部超〜100重量部未満を含有するプライマー
を塗布し、さらに、接着剤を塗布して被着体を耐酸性雨
塗料上に接着する耐酸性雨塗料用プライマー組成物の接
着方法を提供する。
【0006】以下に、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の耐酸性雨塗料用プライマー組成物は、ポリイソ
シアネートと、アクリルシランまたはビニルシランを含
有する。
【0007】本発明に用いるポリイソシアネートとして
は、通常のポリイソシアネートであれば、脂肪族、脂環
式、芳香族のいずれも使用可能である。具体的には、
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、デスモジュ
ールRFE、デスモジュールHL、さらに、1,5−ナ
フタレンジイソシアネート(NDI)、トリジンジイソ
シアネート(TODI)、2,4−トリレンジイソシア
ネート、2,6−トリレンジイソシアネート(TD
I)、MDI,p−フェニレンジイソシアネート、ポリ
メチレンポリフェニレンポリイソシアネートなどの芳香
族ポリイソシアネート;ヘキサメチレンジイソシアネー
ト(HDI)などの脂肪族ポリイソシアネート;イソホ
ロンジイソシアネートなどの脂環式ポリイソシアネー
ト;キシレンジイソシアネートなどの芳香族脂肪族ポリ
イソシアネート;およびこれらのカルボジイミド変性ま
たはイソシアヌレート変性ポリイソシアネートなどが挙
げられ、これらの1種または2種以上の組み合わせとし
て使用される。具体的には、デスモジュールRFE(バ
イエル社製)の化学構造は、
【0008】
【化1】
【0009】である。また、デスモジュールHL(バイ
エル社製)は、TDI:HDI=3:2の縮合物であ
る。特に、2種以上のポリイソシアネートを混合して使
用するのが接着性の点で好ましく、その具体的な例とし
ては、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
(A)、デスモジュールRFE(B)、デスモジュール
HL(C)を(A):(B):(C)=2:5:3〜
2:7:1、特に、2:6:2のモル比で混合して使用
する。
【0010】本発明に用いるアクリルシランとしては、
アクリル基またはメタクリル基を有するシラン化合物を
包含し、具体的には、γ−(メタ)アクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシブ
チルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシブ
チルトリエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシエ
チルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシエ
チルトリエトキシシラン等が挙げられる。本発明の耐酸
性雨塗料用プライマー組成物中のアクリルシランの含有
量は、ポリイソシアネート100重量部に対して、1重
量部超〜100重量部未満、好ましくは5〜50重量部
である。1重量部以下では、十分な効果が得られず、1
00重量部以上では、接着性を失ってくる。
【0011】本発明に用いるビニルシランとしては、ビ
ニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、
メチルビニルジメトキシシラン等が挙げられる。本発明
の耐酸性雨塗料用プライマー組成物中のビニルシランの
含有量は、ポリイソシアネート100重量部に対して、
1重量部超〜100重量部未満、好ましくは5〜50重
量部である。1重量部以下では、十分な効果が得られ
ず、100重量部以上では、接着性を失ってくる。
【0012】本発明の耐酸性雨塗料用プライマー組成物
中には、この他に、触媒、溶剤、充填剤、着色剤、乾燥
剤、樹脂等を添加してもよい。本発明に用い得る触媒と
しては、ジオクチルチンジラウレート(DOTL)、ジ
ブチルチンジラウレート(DBTDL)、ジブチルチン
チオカルボキシレート等が挙げられる。本発明の耐酸性
雨塗料用プライマー組成物中の触媒の含有量は、ポリイ
ソシアネート100重量部に対して、0.05〜1重量
部、好ましくは0.1〜0.5重量部であるのが、硬化
性と貯蔵安定性のバランスの点で好ましい。
【0013】本発明に用い得る溶媒としては、酢酸エチ
ル、アセトン、エチルエーテル、キシレン、トルエン、
ベンゼン、メチルエチルケトン等が挙げられる。本発明
の耐酸性雨塗料用プライマー組成物中の溶媒の含有量
は、ポリイソシアネート100重量部に対して、500
〜1000重量部、好ましくは700〜800重量部で
あるのが、作業粘度の点で好ましい。
【0014】本発明に用い得る充填剤は、充填剤として
プライマー組成物の粘度や硬化後の硬さを上げたりする
ほか、イソシアネートと水との反応を抑える働きがあ
り、具体的には、カーボン、炭酸カルシウム、カーボン
ブラック、クレー、タルク、酸化チタン、生石灰、カオ
リン、ゼオライト、合成ゼオライト、硅ソウ土、塩化ビ
ニルペーストレジン、ガラスバルーン、塩化ビニリデン
樹脂バルーン等があげられ、単独または混合して使用す
ることができる。カーボンを用いると、耐酸性雨塗料に
対するプライマーの接着性が向上する。本発明の耐酸性
雨塗料用プライマー組成物中の充填剤の含有量は、ポリ
イソシアネート100重量部に対して、30〜300重
量部、特に50〜200重量部であるのが接着性の点で
好ましい。
【0015】本発明の耐酸性雨塗料用プライマー組成物
の製造方法は、上記のポリイソシアネートと、アクリル
シランまたはビニルシランと、所望によりその他の添加
剤を混合し、十分に混練することにより得ることができ
る。
【0016】本発明のプライマーを用いるのは、フッ素
系、アクリル系、メラミン系、特に高架橋アクリル・メ
ラミン系の耐酸性雨性を有する塗料を塗布した板または
成形体であれば、鋼板、樹脂材などいかなる材質のもの
でもよい。特に、アクリル系またはメラミン系の自動車
用耐酸性雨塗料を塗装した鋼板上に本発明のプライマー
を塗布して、接着剤を介して被着体を接着する時に好適
である。
【0017】本発明に用いる接着剤は、ウレタン接着剤
が好ましく、ウレタン接着剤としては、通常の湿気硬化
性ウレタン接着剤として用いられるものであればよい。
また、このような接着剤はシーラントとして使用される
ものであってもよい。このようなウレタン接着剤は、イ
ソシアネートとポリオールからなるウレタンプレポリマ
ー、さらに必要に応じて他の添加剤を含有する組成物が
用いられる。
【0018】ウレタンプレポリマーの一方の製造原料で
あるポリオール化合物としては、一般にウレタン化合物
の製造に用いられる種々のポリエーテルポリオール、も
しくはポリエステルポリオール、さらにはポリマーポリ
オールがあげられる。
【0019】ポリエーテルポリオールとは、例えば、エ
チレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオ
キサイド、テトラヒドロフラン等のアルキレンオキサイ
ドの1種もしくは2種以上を、2個以上の活性水素を有
する化合物に付加重合させた生成物である。ここで、2
個以上の活性水素を有する化合物としては、例えば、多
価アルコール類、アミン類、アルカノールアミン類、多
価フェノール類等が挙げられる。多価アルコール類とし
ては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブ
タンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン、ヘ
キサントリオール、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール等が、アミン類としては、エチレンジアミ
ン、ヘキサメチレンジアミン等が、アルカノールアミン
類としては、エタノールアミン、プロパノールアミン等
が、また、多価フェノール類としては、レゾルシン、ビ
スフェノール類等が挙げられる。
【0020】また、ポリエステルポリオールとは、多価
アルコールと多塩基性カルボン酸の縮合物、ヒドロキシ
カルボン酸と多価アルコールの縮合物、ラクトンの重合
物等であり、これらに使用される多価アルコール類とし
ては、先にポリエーテルポリオールの項で例示した化合
物等が、多塩基性カルボン酸類としては、例えばアジピ
ン酸、グルタール酸、アゼライン酸、フマール酸、マレ
イン酸、フタール酸、テレフタール酸、ダイマー酸、ピ
ロメリット酸等があげられる。さらに、ヒドロキシカル
ボン酸と多価アルコールの縮合物として、ヒマシ油、ヒ
マシ油とエチレングリコールの反応生成物、ヒマシ油と
プロピレングリコールの反応生成物等も有用である。
【0021】また、ラクトンの重合物とは、プロピオン
ラクトン、カプロラクトン、バレロラクトン等を適当な
重合開始剤で開環重合させたものをいう。
【0022】ポリマーポリオールとは、例えば前記ポリ
エーテルポリオールないしはポリエステルポリオール
に、アクリロニトリル、スチレン、メチル(メタ)アク
リレート等のエチレン性不飽和化合物をグラフト重合さ
せたものや、1,2−もしくは1,4−ポリブタジエン
ポリオール、またはこれらの水素添加物等をいう。
【0023】ポリウレタンプレポリマーの製造原料であ
るポリオール化合物として、上記のものが例示され、1
種単独でも2種以上を併用してもよいが、重量平均分子
量100〜10000程度のものが好ましく、500〜
5000程度のものがさらに好ましい。
【0024】ポリウレタンプレポリマーの他方の製造原
料であるポリイソシアネート化合物としては、通常のポ
リウレタン樹脂の製造に用いられる種々のものが例示さ
れる。具体的には、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、フェニレンジ
イソシアネート、キシレンジイソシアネート(XD
I)、メチレンジイソシアネート(MDI)、ジフェニ
ルメタン−4,4−ジイソシアネート、ナフチレン−
1,5−ジイソシアネート、およびこれらに水添した化
合物、エチレンジイソシアネート、プロピレンジイソシ
アネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、1−メチル−2,4−ジイソシアネートシクロヘキ
サン、1−メチル−2,6−ジイソシアネートシクロヘ
キサン、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、ト
リフェニルメタントリイソシアネート等が挙げられる。
これらのポリイソシアネート化合物は、1種単独でも、
2種以上を併用してもよい。
【0025】ポリウレタンプレポリマー製造の際のポリ
オール化合物とポリイソシアネート化合物との量比は、
ポリイソシアネート化合物中のイソシアネート基1個あ
たり、ポリオール化合物中のヒドロキシル基が1個以下
となる量比とするが、0.95〜0.75個であること
が好ましい。
【0026】本発明に用いるウレタン接着剤には、さら
に、充填剤、可塑剤、着色剤、硬化促進剤、硬化遅延
剤、タレ防止剤、老化防止剤など湿気硬化性組成物に通
常添加される添加剤を加えてもよい。
【0027】充填剤としては、炭酸カルシウム、カーボ
ンブラック、クレー、タルク、酸化チタン、生石灰、カ
オリン、ゼオライト、硅ソウ土、塩化ビニルペーストレ
ジン、ガラスバルーン、塩化ビニリデン樹脂バルーン等
があげられ、単独または混合して使用することができ
る。充填剤を添加する場合、ウレタンプレポリマー10
0重量部に対して、1〜150重量部であるのが好まし
い。
【0028】可塑剤としては、例えば、ジオクチルフタ
レート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジ
ラウリルフタレート(DLP)、ブチルベンジルフタレ
ート(BBP)、ジオクチルアジペート(DOA)、ジ
イソデシルアジペート(DIDA)、トリオクチルホス
ヘート(TOP)、トリス(クロロエチル)ホスヘート
(TCEP)、トリス(ジクロロプロピル)ホスヘート
(TDCPP)、アジピン酸プロピレングリコールポリ
エステル、アジピン酸ブチレングリコールポリエステ
ル、エポキシステアリン酸アルキル、エポキシ化大豆油
等があげられ、単独または混合して使用することができ
る。可塑剤を添加する場合、ウレタンプレポリマー10
0重量部に対して、10〜100重量部であるのが、作
業性の点で好ましい。
【0029】粘着性付与剤としては、各種チタネート系
あるいはシラン系カップリング剤、カップリング剤とイ
ソシアネート化合物との反応生成物、2種類以上のカッ
プリング剤の反応生成物(例えば各種アミノシランとエ
ポキシシランの反応生成物、2分子以上のカップリング
剤のアルコキシ基の縮合反応生成物)等があげられ、単
独または混合して使用することができる。
【0030】このようなウレタン接着剤としては、横浜
ゴム(株)製のWS−100が挙げられる。
【0031】本発明で耐酸性雨塗料上に接着剤を介して
被着される被着体は、金属、無機材料、ゴムまたは樹脂
であり、通常、自動車用に用いられる成形体であればよ
い。
【0032】次に、本発明の耐酸性雨塗料用プライマー
組成物からなるプライマーを用いて耐酸性雨塗料上に被
着体を接着する方法について説明する。上述のとおり得
られた耐酸性雨塗料用プライマー組成物からなるプライ
マーを、耐酸性雨塗料上に塗布する。そして、プライマ
ーを塗布した上にウレタン接着剤をさらに塗布し、被着
体を接着する。耐酸性雨塗料上に本発明のプライマーを
用いて接着剤で被着体を接着すると、初期の接着性の発
現が非常に優れており、自動車等の製造工程において長
時間被着体を動かさないで初期接着性の発現を待たなく
てもよいので工業上非常に有用である。
【0033】本発明の耐酸性雨塗料用プライマー組成物
からなるプライマーを、耐酸性雨塗料塗装板上に塗布す
る方法は、浸漬コーティング、スプレーコーティング、
ナイフコーティング、ブラシコーティング等通常に用い
られる塗布方法が使用できる。塗布厚は、5〜15μm
であるのが、被着体とウレタン接着剤の接着性、作業性
の点で好ましい。ウレタン接着剤を、被着体である耐酸
性雨塗料塗装板に塗布する方法は、上述のプライマーを
被着体に塗布する方法と同様の方法を用いればよい。ウ
レタン接着剤の塗布厚みは、5〜20mmである。
【0034】本発明の接着方法により得られた耐酸性雨
塗料板と被着体との接着物は、接着性、特に初期の接着
発現性に優れている。
【0035】
【実施例】以下に、実施例を用いて、具体的に説明する
が、これによって本発明の範囲は、限定されるものでは
ない。
【0036】(実施例1〜5、比較例1〜3)下記表1
の組成成分をボールミルにて48時間、混合、混練し耐
酸性雨塗料用プライマー組成物を得た。得られた組成物
を、被着体である自動車用耐酸性雨塗板(アクリル・メ
ラミン系塗料)上に、塗布厚10μmになるように本発
明のプライマー組成物を塗布し、20℃で1時間乾燥さ
せた後、一液型湿気硬化性ウレタン系接着剤(横浜ゴム
(株)製のWS−100)を厚さ5mmになるように塗
布し、サンプルとした。 (初期接着性試験)上述のサンプルを20℃、65%R
Hで3日間静置したもの(初期)および7日間静置した
ものを手作業で、界面に刃物を入れて引き剥がした。そ
の時の接着剤と被着体との剥がれの状態を観察し、手剥
離評価を行い、結果は、〔接着剤の凝集破壊の割合/界
面破壊の割合〕で示した。条件と結果を表1に示した。
【0037】(老化条件)上述のサンプルを20℃、6
5%RHで3日間静置したもの(初期)および7日間静
置したものを接着させた後、耐熱性の試験に用いたサン
プルは、90℃で14日間経過後、耐水性の試験に用い
たサンプルは、40℃で14日間水中に維持した後上述
の手剥離評価を行った。
【0038】
【表1】
【0039】注)ポリイソシアネート:4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、デスモジュールRFE
(バイエル社製)
【0040】
【化2】
【0041】およびデスモジュールHL(バイエル社
製) (TDI:HDI=3:2) を2:6:2のmol比で混合した。 溶剤:酢酸エチル 乾燥剤:合成ゼオライト 触媒:ジオクチルチンジラウレート(DOTL) ウレタン樹脂:大日本インキ(株)製のパンデックスT
−5205 アクリルシラン:γ−メタクリロキシプロピルトリメト
キシシラン ビニルシラン:ビニルトリエトキシシラン
【0042】
【発明の効果】本発明のプライマー組成物によれば、耐
酸性雨塗料に十分な接着性を有し、耐酸性雨塗料を塗布
した塗装物と被着体とを接着する際に、初期の接着性に
優れているので、耐酸性雨塗料上に被着体を接着する際
の作業性が非常に向上する。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐酸性雨塗料上に被着体を接着剤で接着す
    る際に使用するプライマーであって、ポリイソシアネー
    ト100重量部に対して、 アクリルシランまたはビニルシラン1重量部超〜100
    重量部未満を含有することを特徴とする耐酸性雨塗料用
    プライマー組成物。
  2. 【請求項2】耐酸性雨塗料上に、 ポリイソシアネート100重量部に対して、アクリルシ
    ランまたはビニルシラン1重量部超〜100重量部未満
    を含有するプライマーを塗布し、さらに、 接着剤を塗布して被着体を該耐酸性雨塗料上に接着する
    ことを特徴とする耐酸性雨塗料用プライマー組成物の接
    着方法。
JP6076894A 1994-04-15 1994-04-15 耐酸性雨塗料用プライマー組成物 Withdrawn JPH07278494A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999042509A1 (en) * 1998-02-20 1999-08-26 Lord Corporation Aqueous silane adhesive compositions
JP2007051287A (ja) * 2005-08-12 2007-03-01 Sika Technology Ag プライマー組成物
JP2008280468A (ja) * 2007-05-12 2008-11-20 Konishi Co Ltd 珪素質無機多孔体に適用するための含浸シーラー剤

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