JPH07274580A - インバータ装置の異常検出装置及び保護装置並びにエアコンデショナ - Google Patents
インバータ装置の異常検出装置及び保護装置並びにエアコンデショナInfo
- Publication number
- JPH07274580A JPH07274580A JP6061302A JP6130294A JPH07274580A JP H07274580 A JPH07274580 A JP H07274580A JP 6061302 A JP6061302 A JP 6061302A JP 6130294 A JP6130294 A JP 6130294A JP H07274580 A JPH07274580 A JP H07274580A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- short
- signal
- abnormality
- switching element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Protection Of Generators And Motors (AREA)
- Protection Of Static Devices (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Inverter Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 インバータ装置におけるスイッチング回路の
スイッチング素子の短絡異常を速やかに検出し、モータ
の保護を図る。 【構成】 位置信号回路17は、ブラシレスモータ15
の巻線15u乃至15wの端子電圧Vv乃至Vwと基準
電圧発生回路16の基準電圧Voとを比較し、比較結果
として基本波信号Vu´乃至Vw´を出力する。波形合
成回路21は、この基本波信号Vu´乃至Vw´に基づ
いて三相ブリッジ回路40のトランジスタをオンオフさ
せるための通電信号Up乃至Wnを得る。短絡異常検出
回路47は、通電信号Up乃至Wnと基本波信号Vu´
乃至Vw´とを照合することによって、三相ブリッジ回
路40のトランジスタの短絡異常を判定する。そして、
短絡異常検出回路47が短絡異常を検出したときには、
三相ブリッジ回路40のトランジスタがオフされ及びこ
れらのトランジスタに並列に接続されたフリーホイール
ダイオードが無効化される。
スイッチング素子の短絡異常を速やかに検出し、モータ
の保護を図る。 【構成】 位置信号回路17は、ブラシレスモータ15
の巻線15u乃至15wの端子電圧Vv乃至Vwと基準
電圧発生回路16の基準電圧Voとを比較し、比較結果
として基本波信号Vu´乃至Vw´を出力する。波形合
成回路21は、この基本波信号Vu´乃至Vw´に基づ
いて三相ブリッジ回路40のトランジスタをオンオフさ
せるための通電信号Up乃至Wnを得る。短絡異常検出
回路47は、通電信号Up乃至Wnと基本波信号Vu´
乃至Vw´とを照合することによって、三相ブリッジ回
路40のトランジスタの短絡異常を判定する。そして、
短絡異常検出回路47が短絡異常を検出したときには、
三相ブリッジ回路40のトランジスタがオフされ及びこ
れらのトランジスタに並列に接続されたフリーホイール
ダイオードが無効化される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数相の巻線を有する
モータの各巻線をロータの所定の回転位置に対応する転
流タイミングで順次通電するためのスイッチング回路を
有するインバータ装置の異常検出装置及び保護装置並び
にこれらのいずれかを搭載したエアコンデショナに関す
る。
モータの各巻線をロータの所定の回転位置に対応する転
流タイミングで順次通電するためのスイッチング回路を
有するインバータ装置の異常検出装置及び保護装置並び
にこれらのいずれかを搭載したエアコンデショナに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、エアコンデショナにおいて、コン
プレッサの能力可変や電力消費量の節約のために直流モ
ータの一種であるブラシレスモータを採用し、これをイ
ンバータ装置によって駆動することが行なわれている。
ブラシレスモータの場合には、通常、巻線の通電相を決
定するために永久磁石形ロータの回転位置信号を必要と
するが、モータの使用環境によっては位置センサを配置
することが困難な場合がある。このため、本願発明者等
は、モータの巻線の誘起電圧を検出してこれを電気的に
処理することにより回転位置信号を得る技術を開発し、
これを特願昭62−162654号として出願した。
プレッサの能力可変や電力消費量の節約のために直流モ
ータの一種であるブラシレスモータを採用し、これをイ
ンバータ装置によって駆動することが行なわれている。
ブラシレスモータの場合には、通常、巻線の通電相を決
定するために永久磁石形ロータの回転位置信号を必要と
するが、モータの使用環境によっては位置センサを配置
することが困難な場合がある。このため、本願発明者等
は、モータの巻線の誘起電圧を検出してこれを電気的に
処理することにより回転位置信号を得る技術を開発し、
これを特願昭62−162654号として出願した。
【0003】以下、この出願の発明がパルス幅変調(以
下、単にPWM)方式で実施される場合を例にし、これ
を従来技術として図12乃至図17を参照して説明す
る。◎図12に示されたインバータ装置において、交流
電源1に接続される直流電源回路2は、全波整流回路
3,リアクトル4a及び平滑用コンデンサ4bからな
り、その正及び負端子は、負端子側に電流検出抵抗31
を介して、正側直流電源線5及び負側直流電源線6に接
続されている。この正側直流電源線5及び負側直流電源
線6間には、スイッチング回路としてスイッチング素子
例えばスイッチング用トランジスタ7乃至12からなる
三相ブリッジ回路13が接続され、その出力端子14
u,14v,14wにモータたるブラシレスモータ15
の複数相例えば三相の各巻線15u,15v,15wが
接続される。
下、単にPWM)方式で実施される場合を例にし、これ
を従来技術として図12乃至図17を参照して説明す
る。◎図12に示されたインバータ装置において、交流
電源1に接続される直流電源回路2は、全波整流回路
3,リアクトル4a及び平滑用コンデンサ4bからな
り、その正及び負端子は、負端子側に電流検出抵抗31
を介して、正側直流電源線5及び負側直流電源線6に接
続されている。この正側直流電源線5及び負側直流電源
線6間には、スイッチング回路としてスイッチング素子
例えばスイッチング用トランジスタ7乃至12からなる
三相ブリッジ回路13が接続され、その出力端子14
u,14v,14wにモータたるブラシレスモータ15
の複数相例えば三相の各巻線15u,15v,15wが
接続される。
【0004】この三相ブリッジ回路13において、正側
直流電源線5と出力端子14u,14v,14wとの間
に接続された3個のトランジスタ7,9,11は正側ス
イッチング素子に対応し、負側直流電源線6と出力端子
14u,14v,14wとの間に接続された3個のトラ
ンジスタ8,10,12は負側スイッチング素子に対応
し、これら各トランジスタ7乃至12が所定の順序でオ
ンオフ制御されると、ブラシレスモータ15は、その各
巻線15u乃至15wが120度(電気角、以下同様)
の位相差をもって順次繰り返し通電されることにより回
転駆動される。この場合、1つのトランジスタは、12
0度オン、240度オフのオンオフ周期で制御され、且
つ、オン周期では、図14に示すPWM信号P1によっ
てデューティの制御がなされるので、ブラシレスモータ
15の各巻線15u,15v,15wの端子電圧Vu,
Vv,Vwは図14に示す波形になる。
直流電源線5と出力端子14u,14v,14wとの間
に接続された3個のトランジスタ7,9,11は正側ス
イッチング素子に対応し、負側直流電源線6と出力端子
14u,14v,14wとの間に接続された3個のトラ
ンジスタ8,10,12は負側スイッチング素子に対応
し、これら各トランジスタ7乃至12が所定の順序でオ
ンオフ制御されると、ブラシレスモータ15は、その各
巻線15u乃至15wが120度(電気角、以下同様)
の位相差をもって順次繰り返し通電されることにより回
転駆動される。この場合、1つのトランジスタは、12
0度オン、240度オフのオンオフ周期で制御され、且
つ、オン周期では、図14に示すPWM信号P1によっ
てデューティの制御がなされるので、ブラシレスモータ
15の各巻線15u,15v,15wの端子電圧Vu,
Vv,Vwは図14に示す波形になる。
【0005】図13は、PWM制御を伴わない場合の巻
線15uの端子電圧Vu及び巻線電流Iuの波形を示
す。この波形において、約60度(期間Ta)の区間に
わたる傾斜部分は巻線の誘起電圧、又、細長い正負パル
スは三相ブリッジ回路13の各トランジスタ7乃至12
と並列に接続されたフリーホイールダイオードD1乃至
D6によるパルス電圧、又、Voは直流電源線5,6間
に接続された抵抗分圧回路からなる基準電圧発生回路1
6によって形成された基準電圧である。この図13か
ら、転流タイミングは誘起電圧と基準電圧Voとがクロ
スする時点から約30度遅れていることが理解される。
線15uの端子電圧Vu及び巻線電流Iuの波形を示
す。この波形において、約60度(期間Ta)の区間に
わたる傾斜部分は巻線の誘起電圧、又、細長い正負パル
スは三相ブリッジ回路13の各トランジスタ7乃至12
と並列に接続されたフリーホイールダイオードD1乃至
D6によるパルス電圧、又、Voは直流電源線5,6間
に接続された抵抗分圧回路からなる基準電圧発生回路1
6によって形成された基準電圧である。この図13か
ら、転流タイミングは誘起電圧と基準電圧Voとがクロ
スする時点から約30度遅れていることが理解される。
【0006】前記端子電圧Vu,Vv,Vwは、比較手
段たる位置信号回路17に設けられたコンパレータ18
乃至20によって前記基準電圧Voと比較されることに
よって、図14に示すような、端子電圧Vu,Vv,V
wの180度区間認識用の基本波信号Vu´,Vv´,
Vw´に変換される。更に、これらの基本波信号Vu
´,Vv´,Vw´は、通電信号形成手段たる波形合成
回路21に与えられ、ここでPWM信号P1との照合に
より正パルス成分のみから、時間幅180度の連続方形
波からなり、且つ、互いに120度の位相差を有する回
転位置信号Ua,Va,Waに変換される。即ち、波形
合成回路21は、位置信号回路17とともに、回転位置
情報たる回転位置信号Ua,Va,Waを得る位置信号
手段としての機能も有する。
段たる位置信号回路17に設けられたコンパレータ18
乃至20によって前記基準電圧Voと比較されることに
よって、図14に示すような、端子電圧Vu,Vv,V
wの180度区間認識用の基本波信号Vu´,Vv´,
Vw´に変換される。更に、これらの基本波信号Vu
´,Vv´,Vw´は、通電信号形成手段たる波形合成
回路21に与えられ、ここでPWM信号P1との照合に
より正パルス成分のみから、時間幅180度の連続方形
波からなり、且つ、互いに120度の位相差を有する回
転位置信号Ua,Va,Waに変換される。即ち、波形
合成回路21は、位置信号回路17とともに、回転位置
情報たる回転位置信号Ua,Va,Waを得る位置信号
手段としての機能も有する。
【0007】更に、この波形合成回路21内では、これ
に保有された第1乃至第3のタイマー機能のうち、第1
のタイマー機能によって、前記3つの回転位置信号U
a,Va,Waから時間幅Txが各々60度をもつ6個
の第1の位相区分パターンX1乃至X6を形成し、第2
のタイマー機能によって、第1の各位相区分パターンX
1乃至X6の終点を起点とする時間幅が各々30度(T
x/2)をもつ6個の第2の位相区分パターンY1乃至
Y6を形成し、更に、第3のタイマー機能によって、第
2の位相区分パターンY1乃至Y6の終点を起点とする
時間幅が各15度(Tx/4)をもつ6個の第3の位相
区分パターンZ1乃至Z6を形成する。そして、波形合
成回路21は、最終的に上記のような第1及び第2の位
相区分パターンX1乃至X6及びY1乃至Y6から、図
14に示すように、通電信号Up,Un,Vp,Vn,
Wp,Wnを合成する。これらの通電信号Up,Un,
Vp,Vn,Wp,Wnの位相パターンは三相ブリッジ
回路13のトランジスタ7乃至12に要求された転流タ
イミングパターンに一致する。
に保有された第1乃至第3のタイマー機能のうち、第1
のタイマー機能によって、前記3つの回転位置信号U
a,Va,Waから時間幅Txが各々60度をもつ6個
の第1の位相区分パターンX1乃至X6を形成し、第2
のタイマー機能によって、第1の各位相区分パターンX
1乃至X6の終点を起点とする時間幅が各々30度(T
x/2)をもつ6個の第2の位相区分パターンY1乃至
Y6を形成し、更に、第3のタイマー機能によって、第
2の位相区分パターンY1乃至Y6の終点を起点とする
時間幅が各15度(Tx/4)をもつ6個の第3の位相
区分パターンZ1乃至Z6を形成する。そして、波形合
成回路21は、最終的に上記のような第1及び第2の位
相区分パターンX1乃至X6及びY1乃至Y6から、図
14に示すように、通電信号Up,Un,Vp,Vn,
Wp,Wnを合成する。これらの通電信号Up,Un,
Vp,Vn,Wp,Wnの位相パターンは三相ブリッジ
回路13のトランジスタ7乃至12に要求された転流タ
イミングパターンに一致する。
【0008】一方、速度制御回路22は、速度指令信号
Scと波形合成回路21からブラシレスモータ15の回
転速度検出信号として与えられた通電信号Wnとから速
度偏差を判定し、その速度偏差に対応した速度偏差信号
Sdを出力して、これをパルス幅変調回路23に与え
る。このパルス幅変調回路23は、PWM信号P1のデ
ューティを速度偏差信号Sdの大きさに応じるように制
御する。
Scと波形合成回路21からブラシレスモータ15の回
転速度検出信号として与えられた通電信号Wnとから速
度偏差を判定し、その速度偏差に対応した速度偏差信号
Sdを出力して、これをパルス幅変調回路23に与え
る。このパルス幅変調回路23は、PWM信号P1のデ
ューティを速度偏差信号Sdの大きさに応じるように制
御する。
【0009】なお、パルス幅変調回路23からのPWM
信号P1は、波形合成回路21に与えられるようになっ
ていて、波形合成時のイネーブル信号として作用するよ
うになっている。
信号P1は、波形合成回路21に与えられるようになっ
ていて、波形合成時のイネーブル信号として作用するよ
うになっている。
【0010】又、電流検出抵抗31の電流検出信号S1
は、過電流保護回路32に与えられるようになってい
る。この過電流保護回路32は、常には出力信号E1を
ハイレベルHとしており、電流検出信号S1が保護電流
値以上となる出力信号E1をロウレベルLとするように
なっている。そして、過電流保護回路32からの出力信
号E1及び波形合成回路21からの通電信号Up,U
n,Vp,Vn,Wp,Wnはゲート回路33を構成す
るアンド回路34,35,36,37,38,39の入
力端子に与えられ、更に、パルス幅変調回路23からの
PWM信号P1はアンド回路34,35,36,37,
38,39の入力端子に与えられるようになっている。
従って、過電流保護回路32が過電流を検出したときに
は、出力信号E1がロウレベルLとなって通電信号Up
乃至Wnはアンド回路34乃至39によって遮断(停
止)される。
は、過電流保護回路32に与えられるようになってい
る。この過電流保護回路32は、常には出力信号E1を
ハイレベルHとしており、電流検出信号S1が保護電流
値以上となる出力信号E1をロウレベルLとするように
なっている。そして、過電流保護回路32からの出力信
号E1及び波形合成回路21からの通電信号Up,U
n,Vp,Vn,Wp,Wnはゲート回路33を構成す
るアンド回路34,35,36,37,38,39の入
力端子に与えられ、更に、パルス幅変調回路23からの
PWM信号P1はアンド回路34,35,36,37,
38,39の入力端子に与えられるようになっている。
従って、過電流保護回路32が過電流を検出したときに
は、出力信号E1がロウレベルLとなって通電信号Up
乃至Wnはアンド回路34乃至39によって遮断(停
止)される。
【0011】さて、過電流保護回路32の出力信号E1
がハイレベルHのときには、デューティ制御されたPW
M信号P1は、アンド回路34,36,38及び35,
37,39によって通電信号Up,Vp,Wp及びU
n,Vn,Wnと合成、即ち、論理積をとられた後に、
駆動回路24のフォトカプラ等の駆動部25,27,2
9及び26,28,30を介して三相ブリッジ回路13
の正側トランジスタ7,9,11及び負側トランジスタ
8,10,12のベースに入力信号たるベース信号とし
て供給されて、これらがPWMモードでオンオフ制御さ
れ、これによって、ブラシレスモータ15が駆動を継続
するとともにデューティ制御によりその回転速度制御が
なされる。
がハイレベルHのときには、デューティ制御されたPW
M信号P1は、アンド回路34,36,38及び35,
37,39によって通電信号Up,Vp,Wp及びU
n,Vn,Wnと合成、即ち、論理積をとられた後に、
駆動回路24のフォトカプラ等の駆動部25,27,2
9及び26,28,30を介して三相ブリッジ回路13
の正側トランジスタ7,9,11及び負側トランジスタ
8,10,12のベースに入力信号たるベース信号とし
て供給されて、これらがPWMモードでオンオフ制御さ
れ、これによって、ブラシレスモータ15が駆動を継続
するとともにデューティ制御によりその回転速度制御が
なされる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成におい
ては、三相ブリッジ回路13に金属片が侵入した場合、
トランジスタ7乃至12のいずれかが熱破壊した場合或
いは駆動回路24の駆動部25乃至30のいずれかに異
常が発生した場合等において、1つ或いは複数のトラン
ジスタが短絡異常状態になると、過電流保護回路32が
有効に作用せずに、ブラシレスモータ15の永久磁石形
ロータに減磁を引起こす虞れがある。
ては、三相ブリッジ回路13に金属片が侵入した場合、
トランジスタ7乃至12のいずれかが熱破壊した場合或
いは駆動回路24の駆動部25乃至30のいずれかに異
常が発生した場合等において、1つ或いは複数のトラン
ジスタが短絡異常状態になると、過電流保護回路32が
有効に作用せずに、ブラシレスモータ15の永久磁石形
ロータに減磁を引起こす虞れがある。
【0013】今、三相ブリッジ回路13のトランジスタ
8が短絡異常となった場合について、図15乃至図17
を参照して説明する。図15において、正常時、トラン
ジスタ8は第2のタイマー機能による第2の位相区分パ
ターンY4の終点から第2の位相区分パターンY6の終
点までオン信号(ベース信号)が与えられるので、端子
電圧Vuはこの期間はロウレベル(0ボルト)となって
いる。この期間の後半においては、トランジスタ11が
オンされるので、図16に示すように、トランジスタ1
1,巻線15w,15u及びトランジスタ8の経路で巻
線電流Iu及びIwが流れ、これに応じて、電流検出抵
抗31に直流電流Idcが流れる。このトランジスタ8
のオン期間中に、例えば熱破壊によりトランジスタ8が
短絡異常になったと想定する。
8が短絡異常となった場合について、図15乃至図17
を参照して説明する。図15において、正常時、トラン
ジスタ8は第2のタイマー機能による第2の位相区分パ
ターンY4の終点から第2の位相区分パターンY6の終
点までオン信号(ベース信号)が与えられるので、端子
電圧Vuはこの期間はロウレベル(0ボルト)となって
いる。この期間の後半においては、トランジスタ11が
オンされるので、図16に示すように、トランジスタ1
1,巻線15w,15u及びトランジスタ8の経路で巻
線電流Iu及びIwが流れ、これに応じて、電流検出抵
抗31に直流電流Idcが流れる。このトランジスタ8
のオン期間中に、例えば熱破壊によりトランジスタ8が
短絡異常になったと想定する。
【0014】トランジスタ8は第2の位相区分パターン
Y6の終点(図15中の時点Aでオフ信号が与えられる
ので、正常時は、トランジスタ8はオフし(代わりにト
ランジスタ10がオンし)、端子電圧Vuはハイレベル
(+)方向に変化するが、短絡異常時には、端子電圧V
uはロウレベルのままとなっている。従って、巻線電流
Iuは、継続して流れ、W,U相間の誘起電圧が減少す
るにつれて増加するようになる。本来ならば、図15中
の時点Bのタイミングで端子電圧Vuのゼロクロスが検
出されてブラシレスモータ15のロータの回転位置の判
定が行なわれるのであるが、U相が開放状態にはならな
いことからこの判定を行なうことはできずに、トランジ
スタ11及び8,10のオン状態が継続する。そして、
巻線電流の増加に応じて直流電流Idcも増加し、これ
が保護電流値に達したとき(図15中の時点C)に過電
流保護回路32の出力信号E1がロウレベルLとなり、
従って、トランジスタ7乃至12には通電信号が与えら
れなくなって、短絡状態のトランジスタ12を除いてト
ランジスタ7,9及び10乃至12がオフする。
Y6の終点(図15中の時点Aでオフ信号が与えられる
ので、正常時は、トランジスタ8はオフし(代わりにト
ランジスタ10がオンし)、端子電圧Vuはハイレベル
(+)方向に変化するが、短絡異常時には、端子電圧V
uはロウレベルのままとなっている。従って、巻線電流
Iuは、継続して流れ、W,U相間の誘起電圧が減少す
るにつれて増加するようになる。本来ならば、図15中
の時点Bのタイミングで端子電圧Vuのゼロクロスが検
出されてブラシレスモータ15のロータの回転位置の判
定が行なわれるのであるが、U相が開放状態にはならな
いことからこの判定を行なうことはできずに、トランジ
スタ11及び8,10のオン状態が継続する。そして、
巻線電流の増加に応じて直流電流Idcも増加し、これ
が保護電流値に達したとき(図15中の時点C)に過電
流保護回路32の出力信号E1がロウレベルLとなり、
従って、トランジスタ7乃至12には通電信号が与えら
れなくなって、短絡状態のトランジスタ12を除いてト
ランジスタ7,9及び10乃至12がオフする。
【0015】ところが、トランジスタ8が短絡状態(オ
ン状態)にあるために、図17に示すように、巻線の誘
起電圧を電源として、巻線15u,トランジスタ8,フ
リーホイールダイオードD4,巻線15v及び15uの
経路及び巻線15u,トランジスタ8,フリーホイール
ダイオ−ドD6,巻線15w及び15uの経路で巻線電
流Iu,Iv及びIwが流れる。そして、この電流は誘
起電圧の大なる高速度回転時ほど大となり、ブラシレス
モータ15に使用されている永久磁石形のロータに減磁
を引起す虞れがある。
ン状態)にあるために、図17に示すように、巻線の誘
起電圧を電源として、巻線15u,トランジスタ8,フ
リーホイールダイオードD4,巻線15v及び15uの
経路及び巻線15u,トランジスタ8,フリーホイール
ダイオ−ドD6,巻線15w及び15uの経路で巻線電
流Iu,Iv及びIwが流れる。そして、この電流は誘
起電圧の大なる高速度回転時ほど大となり、ブラシレス
モータ15に使用されている永久磁石形のロータに減磁
を引起す虞れがある。
【0016】このように、インバータ装置の三相ブリッ
ジ回路13のトランジスタに短絡異常が発生すると、ブ
ラシレスモータ15が性能低下し、使用不能となる場合
もある。
ジ回路13のトランジスタに短絡異常が発生すると、ブ
ラシレスモータ15が性能低下し、使用不能となる場合
もある。
【0017】特に、ブラシレスモータ15がエアコンデ
ショナのコンプレッサ駆動に用いられている場合には、
ブラシレスモータ15を内蔵しているコンプレッサ全体
を交換する必要が生じる。
ショナのコンプレッサ駆動に用いられている場合には、
ブラシレスモータ15を内蔵しているコンプレッサ全体
を交換する必要が生じる。
【0018】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その第1の目的は、スイッチング回路のスイッチン
グ素子の短絡異常を速やかに検出することができるイン
バータ装置の異常検出装置を提供するにある。
で、その第1の目的は、スイッチング回路のスイッチン
グ素子の短絡異常を速やかに検出することができるイン
バータ装置の異常検出装置を提供するにある。
【0019】本発明の第2の目的は、スイッチング回路
のスイッチング素子の短絡異常を検出したときにモータ
の巻線に流れる電流を遮断することができるインバータ
装置の保護装置を提供するにある。
のスイッチング素子の短絡異常を検出したときにモータ
の巻線に流れる電流を遮断することができるインバータ
装置の保護装置を提供するにある。
【0020】本発明の第3の目的は、インバータ装置に
おけるスイッチング回路のスイッチング素子の短絡異常
時には、これを速やかに検出し、又は、モータに流れる
電流を遮断し、以て、コンプレッサの交換を必要としな
いエアコンデショナを提供するにある。
おけるスイッチング回路のスイッチング素子の短絡異常
時には、これを速やかに検出し、又は、モータに流れる
電流を遮断し、以て、コンプレッサの交換を必要としな
いエアコンデショナを提供するにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のインバー
タ装置の異常検出装置は、モータが有する複数相の巻線
に順次通電するための複数のスイッチング素子を有する
スイッチング回路と、前記モータのロータの回転位置情
報を得る位置信号手段と、この位置信号手段の回転位置
情報から転流タイミングを決定し、その転流タイミング
に対応する通電信号を得る通電信号形成手段と、この通
電信号形成手段からの通電信号に基づいて前記スイッチ
ング素子をオンオフ制御する駆動回路とを有するインバ
ータ装置において、前記複数相の巻線の端子電圧と基準
電圧とを比較する比較手段を設け、この比較手段の比較
結果と前記通電信号形成手段の通電信号とに基づいて前
記スイッチング回路のスイッチング素子の短絡異常を検
出する短絡異常検出手段を設ける構成に特徴を有する。
タ装置の異常検出装置は、モータが有する複数相の巻線
に順次通電するための複数のスイッチング素子を有する
スイッチング回路と、前記モータのロータの回転位置情
報を得る位置信号手段と、この位置信号手段の回転位置
情報から転流タイミングを決定し、その転流タイミング
に対応する通電信号を得る通電信号形成手段と、この通
電信号形成手段からの通電信号に基づいて前記スイッチ
ング素子をオンオフ制御する駆動回路とを有するインバ
ータ装置において、前記複数相の巻線の端子電圧と基準
電圧とを比較する比較手段を設け、この比較手段の比較
結果と前記通電信号形成手段の通電信号とに基づいて前
記スイッチング回路のスイッチング素子の短絡異常を検
出する短絡異常検出手段を設ける構成に特徴を有する。
【0022】請求項2記載のインバータ装置の異常検出
装置は、請求項1と同様のスイッチング回路,位置信号
手段,通電信号形成手段及び駆動回路を有するインバー
タ装置において、前記複数相の巻線の端子電圧と基準電
圧とを比較する比較手段を設け、この比較手段の比較結
果と前記位置信号手段の回転位置情報とに基づいて前記
スイッチング回路のスイッチング素子の短絡異常を検出
する短絡異常検出手段を設ける構成に特徴を有する。
装置は、請求項1と同様のスイッチング回路,位置信号
手段,通電信号形成手段及び駆動回路を有するインバー
タ装置において、前記複数相の巻線の端子電圧と基準電
圧とを比較する比較手段を設け、この比較手段の比較結
果と前記位置信号手段の回転位置情報とに基づいて前記
スイッチング回路のスイッチング素子の短絡異常を検出
する短絡異常検出手段を設ける構成に特徴を有する。
【0023】請求項3記載のインバータ装置の異常検出
装置は、位置信号手段を、複数相の巻線の端子電圧と基
準電圧とを比較する比較手段を有し、その比較結果に基
づいて回転位置情報を得る構成とするところに特徴を有
する。
装置は、位置信号手段を、複数相の巻線の端子電圧と基
準電圧とを比較する比較手段を有し、その比較結果に基
づいて回転位置情報を得る構成とするところに特徴を有
する。
【0024】請求項4記載のインバータ装置の異常検出
装置は、位置信号手段を、複数相の巻線の端子電圧を積
分する積分手段を有し、その積分値に基づいて回転位置
情報を得る構成とするところに特徴を有する。
装置は、位置信号手段を、複数相の巻線の端子電圧を積
分する積分手段を有し、その積分値に基づいて回転位置
情報を得る構成とするところに特徴を有する。
【0025】請求項5記載のインバータ装置の保護装置
は、請求項1乃至4のいずれかに記載のインバータ装置
の異常検出装置を備え、前記スイッチング回路を、複数
の順方向スイッチング素子と、これらに並列に接続され
た逆方向スイッチング素子とを有する構成とし、前記短
絡異常検出手段が正常と判定した場合には、前記逆方向
スイッチング素子をオン状態として前記順方向スイッチ
ング素子のオンオフにより前記巻線の通電制御を行なわ
せ、前記短絡異常検出手段が異常と判定した場合には、
前記逆方向スイッチング素子及び順方向スイッチング素
子の全てをオフ状態とする保護手段を設ける構成に特徴
を有する。
は、請求項1乃至4のいずれかに記載のインバータ装置
の異常検出装置を備え、前記スイッチング回路を、複数
の順方向スイッチング素子と、これらに並列に接続され
た逆方向スイッチング素子とを有する構成とし、前記短
絡異常検出手段が正常と判定した場合には、前記逆方向
スイッチング素子をオン状態として前記順方向スイッチ
ング素子のオンオフにより前記巻線の通電制御を行なわ
せ、前記短絡異常検出手段が異常と判定した場合には、
前記逆方向スイッチング素子及び順方向スイッチング素
子の全てをオフ状態とする保護手段を設ける構成に特徴
を有する。
【0026】請求項6記載のインバータ装置の保護装置
は、請求項1乃至4のいずれかに記載のインバータ装置
の異常検出装置を備え、前記スイッチング回路を、前記
複数相の巻線に順次通電するために、正側直流電源線と
出力端子との間に接続されて並列にフリーホイールダイ
オードを有する複数の正側スイッチング素子と、負側直
流電源線と出力端子との間に接続されて並列にフリーホ
イールダイオードを有する複数の負側スイッチング素子
とを有する構成とし、このスイッチング回路の出力端子
と前記複数相の巻線との間に複数の過電流溶断素子を接
続し、更に、これらの複数の過電流溶断素子の巻線側端
子と前記正側直流電源線との間に正側導通手段を接続す
るとともに、前記複数の過電流溶断素子の巻線側端子と
前記負側直流電源線との間に負側導通手段を接続し、前
記短絡異常検出手段が正常と判定した場合には、前記正
側及び負側導通手段をオフ状態とし、前記短絡異常検出
手段が前記正側スイッチング素子の異常と判定した場合
には、前記負側導通手段をオン状態とし、前記短絡異常
検出手段が負側スイッチング素子の異常と判定した場合
には、前記正側導通手段をオン状態とする保護手段を設
ける構成とするところに特徴を有する。
は、請求項1乃至4のいずれかに記載のインバータ装置
の異常検出装置を備え、前記スイッチング回路を、前記
複数相の巻線に順次通電するために、正側直流電源線と
出力端子との間に接続されて並列にフリーホイールダイ
オードを有する複数の正側スイッチング素子と、負側直
流電源線と出力端子との間に接続されて並列にフリーホ
イールダイオードを有する複数の負側スイッチング素子
とを有する構成とし、このスイッチング回路の出力端子
と前記複数相の巻線との間に複数の過電流溶断素子を接
続し、更に、これらの複数の過電流溶断素子の巻線側端
子と前記正側直流電源線との間に正側導通手段を接続す
るとともに、前記複数の過電流溶断素子の巻線側端子と
前記負側直流電源線との間に負側導通手段を接続し、前
記短絡異常検出手段が正常と判定した場合には、前記正
側及び負側導通手段をオフ状態とし、前記短絡異常検出
手段が前記正側スイッチング素子の異常と判定した場合
には、前記負側導通手段をオン状態とし、前記短絡異常
検出手段が負側スイッチング素子の異常と判定した場合
には、前記正側導通手段をオン状態とする保護手段を設
ける構成とするところに特徴を有する。
【0027】そして、請求項7記載のエアコンデショナ
は、請求項1乃至4のいずれかに記載のインバータ装置
の異常検出装置若しくは請求項5又は6に記載のインバ
ータ装置の保護装置を搭載したことを特徴とする。
は、請求項1乃至4のいずれかに記載のインバータ装置
の異常検出装置若しくは請求項5又は6に記載のインバ
ータ装置の保護装置を搭載したことを特徴とする。
【0028】
【作用】請求項1に記載のインバータ装置の故障検出装
置によれば、通電信号形成手段の通電信号と比較手段の
比較結果とを照合して、通電信号の所定のハイレベル,
ロウレベルの状態において比較結果が所定のハイレベ
ル,ロウレベルの状態になっているか否かにより正常,
短絡異常の判定を行なうので、スイッチング回路のスイ
ッチング素子の短絡異常を速やかに検出することができ
る。
置によれば、通電信号形成手段の通電信号と比較手段の
比較結果とを照合して、通電信号の所定のハイレベル,
ロウレベルの状態において比較結果が所定のハイレベ
ル,ロウレベルの状態になっているか否かにより正常,
短絡異常の判定を行なうので、スイッチング回路のスイ
ッチング素子の短絡異常を速やかに検出することができ
る。
【0029】請求項2記載のインバータ装置の故障検出
装置によれば、位置信号手段の回転位置情報と比較手段
の比較結果とを照合して、回転位置情報の所定のハイレ
ベル,ロウレベルの状態において比較結果が所定のハイ
レベル,ロウレベルの状態になっているか否かにより正
常,異常の判定を行なうので、スイッチング回路のスイ
ッチング素子の短絡異常を速やかに検出することができ
る。
装置によれば、位置信号手段の回転位置情報と比較手段
の比較結果とを照合して、回転位置情報の所定のハイレ
ベル,ロウレベルの状態において比較結果が所定のハイ
レベル,ロウレベルの状態になっているか否かにより正
常,異常の判定を行なうので、スイッチング回路のスイ
ッチング素子の短絡異常を速やかに検出することができ
る。
【0030】請求項3記載のインバータ装置の異常検出
装置によれば、位置信号手段に回転位置情報を得るため
の比較手段を設けるようにしたので、モータのロータの
回転位置情報を得るのにホール素子,ホールIC等の位
置センサを設ける必要がなく、又、この比較手段を短絡
異常検出手段によるスイッチング素子の短絡異常検出に
も用いることができる。
装置によれば、位置信号手段に回転位置情報を得るため
の比較手段を設けるようにしたので、モータのロータの
回転位置情報を得るのにホール素子,ホールIC等の位
置センサを設ける必要がなく、又、この比較手段を短絡
異常検出手段によるスイッチング素子の短絡異常検出に
も用いることができる。
【0031】請求項4記載のインバータ装置の異常検出
装置によれば、位置信号手段に回転位置情報を得るため
の積分手段を設けるようにしたので、モータの回転位置
情報を得るのにホール素子,ホールIC等の位置センサ
を設ける必要がない。
装置によれば、位置信号手段に回転位置情報を得るため
の積分手段を設けるようにしたので、モータの回転位置
情報を得るのにホール素子,ホールIC等の位置センサ
を設ける必要がない。
【0032】請求項5記載のインバータ装置の保護装置
によれば、異常検出装置の短絡異常検出手段が短絡異常
検出を行なったときには、保護手段によりスイッチング
回路の順方向スイッチング素子及びこれに並列の逆方向
スイッチング素子の全てをオフ状態にするようにしたの
で、モータの巻線に流れる電流を遮断することができ
る。
によれば、異常検出装置の短絡異常検出手段が短絡異常
検出を行なったときには、保護手段によりスイッチング
回路の順方向スイッチング素子及びこれに並列の逆方向
スイッチング素子の全てをオフ状態にするようにしたの
で、モータの巻線に流れる電流を遮断することができ
る。
【0033】請求項6記載のインバータ装置の保護装置
によれば、異常検出装置の短絡異常検出手段が短絡異常
検出を行なった場合において、短絡異常がスイッチング
回路の正側スイッチング素子と判定したときには、負側
導通手段をオン状態として電源短絡電流により過電流溶
断素子を溶断させ、短絡異常がスイッチング回路の負側
スイッチング素子と判定したときには、正側導通手段を
オン状態として電源短絡電流により過電流溶断素子を溶
断させるようにしたので、モータの巻線に流れる電流を
遮断することができる。
によれば、異常検出装置の短絡異常検出手段が短絡異常
検出を行なった場合において、短絡異常がスイッチング
回路の正側スイッチング素子と判定したときには、負側
導通手段をオン状態として電源短絡電流により過電流溶
断素子を溶断させ、短絡異常がスイッチング回路の負側
スイッチング素子と判定したときには、正側導通手段を
オン状態として電源短絡電流により過電流溶断素子を溶
断させるようにしたので、モータの巻線に流れる電流を
遮断することができる。
【0034】請求項7記載のエアコンデショナによれ
ば、異常検出装置若しくは保護装置によりインバータ装
置におけるスイッチング回路のスイッチング素子の短絡
異常を検出し若しくはコンプレッサのモータの巻線に流
れる電流を遮断するので、モータが性能低下したり使用
不能になることを防止できる。
ば、異常検出装置若しくは保護装置によりインバータ装
置におけるスイッチング回路のスイッチング素子の短絡
異常を検出し若しくはコンプレッサのモータの巻線に流
れる電流を遮断するので、モータが性能低下したり使用
不能になることを防止できる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について、図1
乃至図5を参照しながら説明するに、この実施例では、
図12乃至図17に示す従来例と同一部分には同一符号
を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。
尚、図1において、直流電源回路2,位置信号回路1
7,波形合成回路21,ゲート回路33及び駆動回路2
4は、図の簡略化のためにブロック線図として示した
が、その内部構成は図12と同様である。
乃至図5を参照しながら説明するに、この実施例では、
図12乃至図17に示す従来例と同一部分には同一符号
を付して説明を省略し、異なる部分について説明する。
尚、図1において、直流電源回路2,位置信号回路1
7,波形合成回路21,ゲート回路33及び駆動回路2
4は、図の簡略化のためにブロック線図として示した
が、その内部構成は図12と同様である。
【0036】先ず、図1及び図2において、三相ブリッ
ジ回路13に代わるスイッチング回路たる三相ブリッジ
回路40は、順方向スイッチング素子たるトランジスタ
7乃至12に並列に、フリーホイールダイオードD1乃
至D6とスイッチング素子41a乃至46aとの直列回
路からなる逆方向スイッチング素子41乃至46を夫々
接続して構成されている。この場合、スイッチング素子
41a乃至46aは、リレーの接点,トランジスタ等の
制御信号によってオンオフ可能なもので構成されてい
る。
ジ回路13に代わるスイッチング回路たる三相ブリッジ
回路40は、順方向スイッチング素子たるトランジスタ
7乃至12に並列に、フリーホイールダイオードD1乃
至D6とスイッチング素子41a乃至46aとの直列回
路からなる逆方向スイッチング素子41乃至46を夫々
接続して構成されている。この場合、スイッチング素子
41a乃至46aは、リレーの接点,トランジスタ等の
制御信号によってオンオフ可能なもので構成されてい
る。
【0037】短絡異常検出手段としての短絡異常検出回
路47は、入力端子に位置信号回路17からの基本波信
号Vu´乃至Vw´及び波形合成回路21からの通電信
号Up乃至Wnが与えられ、これらの照合によって、後
述するように、トランジスタ7乃至12の短絡異常を検
出するようになっており、短絡異常を検出したときに
は、出力端子から停止信号STを出力してゲート回路3
3に与えるとともに、他の出力端子から異常報知信号S
Aを出力して報知手段たるブザー,ランプ等の報知器4
8に与えてこれを動作させるようになっている。そし
て、ゲート回路33は、短絡異常検出回路47から停止
信号STが与えられると、過電流保護回路32の出力信
号E1がロウレベルLとなったときと同様にして、通電
信号Up乃至Wn及びPWM信号P1を遮断するように
なっている。
路47は、入力端子に位置信号回路17からの基本波信
号Vu´乃至Vw´及び波形合成回路21からの通電信
号Up乃至Wnが与えられ、これらの照合によって、後
述するように、トランジスタ7乃至12の短絡異常を検
出するようになっており、短絡異常を検出したときに
は、出力端子から停止信号STを出力してゲート回路3
3に与えるとともに、他の出力端子から異常報知信号S
Aを出力して報知手段たるブザー,ランプ等の報知器4
8に与えてこれを動作させるようになっている。そし
て、ゲート回路33は、短絡異常検出回路47から停止
信号STが与えられると、過電流保護回路32の出力信
号E1がロウレベルLとなったときと同様にして、通電
信号Up乃至Wn及びPWM信号P1を遮断するように
なっている。
【0038】又、短絡異常検出回路47は、短絡異常を
検出したときには、出力端子から異常検出信号SSを出
力して保護手段としての保護回路49の入力端子に与え
るようになっている。この保護回路49は、短絡異常検
出回路47から異常検出信号SSが与えられていないと
きには、出力端子からオン信号を出力して三相ブリッジ
回路40のスイッチング素子41a乃至46aに与えて
これらをオンさせているが、異常検出信号SSが与えら
れると、出力端子からオフ信号を出力してスイッチング
素子41a乃至46aに与えてこれらを全てオフさせる
ようになっている。
検出したときには、出力端子から異常検出信号SSを出
力して保護手段としての保護回路49の入力端子に与え
るようになっている。この保護回路49は、短絡異常検
出回路47から異常検出信号SSが与えられていないと
きには、出力端子からオン信号を出力して三相ブリッジ
回路40のスイッチング素子41a乃至46aに与えて
これらをオンさせているが、異常検出信号SSが与えら
れると、出力端子からオフ信号を出力してスイッチング
素子41a乃至46aに与えてこれらを全てオフさせる
ようになっている。
【0039】ここで、図3を参照してエアコンデショナ
の動作とブラシレスモータ15の制御との関連性を説明
する。先ず、コンプレッサ50は圧縮部51とブラシレ
スモータ15とを同一の鉄製密閉容器52内に収納して
構成され、圧縮部51とプラシレスモータ15は主軸に
より直結されている。コンプレッサ50、四方弁53、
室内側熱交換器54、減圧装置55、室外側熱交換器5
6は冷媒配管で接続されており、コンプレッサ50の圧
縮部51で圧縮された高温冷媒は、四方弁53を介し
て、暖房時は室内側熱交換器54へ、冷房時は四方弁5
3を図中破線で示す状態に切り替えて室外側熱交換器5
6へ流すようになっている。暖房時には、室内側熱交換
器54で凝縮した冷媒は減圧装置55で減圧され、低温
となって室外側熱交換器56へ流れる。この室外側熱交
換器56で冷媒は蒸発し、コンプレッサ50へと戻るサ
イクルとなっている。又、冷房時には、逆に、室外側熱
交換器56で凝縮した冷媒は減圧装置55で減圧され、
低温となって室内側熱交換器54へ流れる。この室内側
熱交換器54で冷媒は蒸発し、コンプレッサ50へと戻
るサイクルとなっている。そして、室内側、室外側の各
熱交換器54,56には夫々ファン57,58の送風作
用により風が通るようになっていて、その送風により各
熱交換器54,56における室内空気、室外空気との熱
交換が効率良く行なわれるように構成されている。
の動作とブラシレスモータ15の制御との関連性を説明
する。先ず、コンプレッサ50は圧縮部51とブラシレ
スモータ15とを同一の鉄製密閉容器52内に収納して
構成され、圧縮部51とプラシレスモータ15は主軸に
より直結されている。コンプレッサ50、四方弁53、
室内側熱交換器54、減圧装置55、室外側熱交換器5
6は冷媒配管で接続されており、コンプレッサ50の圧
縮部51で圧縮された高温冷媒は、四方弁53を介し
て、暖房時は室内側熱交換器54へ、冷房時は四方弁5
3を図中破線で示す状態に切り替えて室外側熱交換器5
6へ流すようになっている。暖房時には、室内側熱交換
器54で凝縮した冷媒は減圧装置55で減圧され、低温
となって室外側熱交換器56へ流れる。この室外側熱交
換器56で冷媒は蒸発し、コンプレッサ50へと戻るサ
イクルとなっている。又、冷房時には、逆に、室外側熱
交換器56で凝縮した冷媒は減圧装置55で減圧され、
低温となって室内側熱交換器54へ流れる。この室内側
熱交換器54で冷媒は蒸発し、コンプレッサ50へと戻
るサイクルとなっている。そして、室内側、室外側の各
熱交換器54,56には夫々ファン57,58の送風作
用により風が通るようになっていて、その送風により各
熱交換器54,56における室内空気、室外空気との熱
交換が効率良く行なわれるように構成されている。
【0040】さて、運転時は、室内側熱交換器54の空
気吸込側に設けられた温度センサ59により室温が検出
され、その検出信号は図示しない制御部に入力されるよ
うになっている。そして、制御部により、この温度セン
サ61の検出温度と設定温度との差に基づきブラシレス
モータ15の速度指令信号Scが設定され、前述したよ
うにPWM信号P1によるデューティ制御によってブラ
シレスモータ15の速度制御がなされる。
気吸込側に設けられた温度センサ59により室温が検出
され、その検出信号は図示しない制御部に入力されるよ
うになっている。そして、制御部により、この温度セン
サ61の検出温度と設定温度との差に基づきブラシレス
モータ15の速度指令信号Scが設定され、前述したよ
うにPWM信号P1によるデューティ制御によってブラ
シレスモータ15の速度制御がなされる。
【0041】次に、本実施例の作用につき、図4及び図
5をも参照しながら説明するに、図4においては、端子
電圧Vu,Vv,Vwと基本波信号(比較結果)Vu
´,Vv´,Vw´とはPWM制御による変化を省略し
て示している。而して、短絡異常検出回路47は、波形
合成回路21からの通電信号Up,Un,Vp,Vn,
Wp及びWnと位置信号回路17からの基本波信号(比
較結果)Vu´,Vv´及びVw´との照合を、波形合
成回路21の通電信号Up乃至Wnの切換わりタイミン
グ、即ち、転流タイミングの直後に毎回行なうようにな
っており、その照合の結果、図5に示す関係にある場合
に正常と判定する。
5をも参照しながら説明するに、図4においては、端子
電圧Vu,Vv,Vwと基本波信号(比較結果)Vu
´,Vv´,Vw´とはPWM制御による変化を省略し
て示している。而して、短絡異常検出回路47は、波形
合成回路21からの通電信号Up,Un,Vp,Vn,
Wp及びWnと位置信号回路17からの基本波信号(比
較結果)Vu´,Vv´及びVw´との照合を、波形合
成回路21の通電信号Up乃至Wnの切換わりタイミン
グ、即ち、転流タイミングの直後に毎回行なうようにな
っており、その照合の結果、図5に示す関係にある場合
に正常と判定する。
【0042】例えば、図4に示すように、第2のタイマ
ー機能による第2の位相区分パターンY6の終点の転流
直後においては、トランジスタ8がオンからオフに及び
トランジスタ10がオフからオンに正常に切換われば、
端子電圧Vvはロウレベル(0ボルト)、端子電圧Vw
はハイレベル(+)、端子電圧Vuはロウレベルから一
時的にハイレベルに変化する。この端子電圧Vuの一時
的な変化は、巻線15uに蓄積された電気的エネルギー
が放電される間、巻線15u,フリーホイールダイオー
ドD1,スイッチング素子41a,トランジスタ11,
巻線15w及び15uの経路で電流が流れ、フリーホイ
ールダイオードD1とスイッチング素子41aとにより
出力端子14uと正側直流電源線5とが同電位となるた
めである。従って、通電信号Up,Un,Vp,Vn,
Wp,Wnが「L,L,L,H,L」の所定の状態とな
った直後においては、基本波信号(比較結果)Vu´,
Vv´,Vw´が「H,L,H」の所定の状態になっ
て、正常と判定できる。この場合において、基本波信号
Vu´が「L」のときには、トランジスタ8のコレク
タ,エミッタ間が短絡異常であり、基本波信号Vv´が
「H」のときには、トランジスタ9のコレクタ,エミッ
タ間が短絡異常であり、基本波信号Vw´が「L」のと
きには、トランジスタ12のコレクタ,エミッタ間が短
絡異常であると判定することができる。
ー機能による第2の位相区分パターンY6の終点の転流
直後においては、トランジスタ8がオンからオフに及び
トランジスタ10がオフからオンに正常に切換われば、
端子電圧Vvはロウレベル(0ボルト)、端子電圧Vw
はハイレベル(+)、端子電圧Vuはロウレベルから一
時的にハイレベルに変化する。この端子電圧Vuの一時
的な変化は、巻線15uに蓄積された電気的エネルギー
が放電される間、巻線15u,フリーホイールダイオー
ドD1,スイッチング素子41a,トランジスタ11,
巻線15w及び15uの経路で電流が流れ、フリーホイ
ールダイオードD1とスイッチング素子41aとにより
出力端子14uと正側直流電源線5とが同電位となるた
めである。従って、通電信号Up,Un,Vp,Vn,
Wp,Wnが「L,L,L,H,L」の所定の状態とな
った直後においては、基本波信号(比較結果)Vu´,
Vv´,Vw´が「H,L,H」の所定の状態になっ
て、正常と判定できる。この場合において、基本波信号
Vu´が「L」のときには、トランジスタ8のコレク
タ,エミッタ間が短絡異常であり、基本波信号Vv´が
「H」のときには、トランジスタ9のコレクタ,エミッ
タ間が短絡異常であり、基本波信号Vw´が「L」のと
きには、トランジスタ12のコレクタ,エミッタ間が短
絡異常であると判定することができる。
【0043】三相ブリッジ回路40のトランジスタ7乃
至12の正常時は、短絡異常検出回路47から保護回路
49に異常検出信号SSは与えられないので、保護回路
49はスイッチング素子41a乃至46aにオン信号を
与えてこれらをオンさせるようになり、従来と同様の作
用によりブラシレスモータ15が駆動される。これに対
して、例えば、図4の期間Dにおいて、即ち、通電信号
Unによるトランジスタ8のオン期間においてそのトラ
ンジスタ8が熱破壊により短絡異常を生じたとすると、
図4の時点Eでの照合時に、通電信号Up,Un,V
p,Vn,Wp,Wnが「L,L,L,H,H,L」の
所定の状態になった直後に、基本波信号(比較結果)V
u´,Vv´,Vw´は「L,L,H」のように所定の
状態にはならず、基本波信号Vu´が「L」であること
からトランジスタ8の短絡異常と判定することができ
る。そして、短絡異常検出回路47は、異常検出信号S
Sを出力して保護回路49に与えるので、保護回路49
はスイッチング素子41a乃至46aにオフ信号を与え
てこれらをオフ状態にし、又、停止信号STを出力して
ゲート回路33に与えるので、ゲート回路33は信号U
p´乃至Wn´の出力を停止し、駆動回路24はトラン
ジスタ7乃至12をオフ状態とする。
至12の正常時は、短絡異常検出回路47から保護回路
49に異常検出信号SSは与えられないので、保護回路
49はスイッチング素子41a乃至46aにオン信号を
与えてこれらをオンさせるようになり、従来と同様の作
用によりブラシレスモータ15が駆動される。これに対
して、例えば、図4の期間Dにおいて、即ち、通電信号
Unによるトランジスタ8のオン期間においてそのトラ
ンジスタ8が熱破壊により短絡異常を生じたとすると、
図4の時点Eでの照合時に、通電信号Up,Un,V
p,Vn,Wp,Wnが「L,L,L,H,H,L」の
所定の状態になった直後に、基本波信号(比較結果)V
u´,Vv´,Vw´は「L,L,H」のように所定の
状態にはならず、基本波信号Vu´が「L」であること
からトランジスタ8の短絡異常と判定することができ
る。そして、短絡異常検出回路47は、異常検出信号S
Sを出力して保護回路49に与えるので、保護回路49
はスイッチング素子41a乃至46aにオフ信号を与え
てこれらをオフ状態にし、又、停止信号STを出力して
ゲート回路33に与えるので、ゲート回路33は信号U
p´乃至Wn´の出力を停止し、駆動回路24はトラン
ジスタ7乃至12をオフ状態とする。
【0044】これにより、従来の図17で説明した電流
は、その電流経路がスイッチング素子41a及び46a
により遮断されているので、発生しない。尚、短絡異常
検出回路47は、短絡異常を検出すると異常放報知信号
SAを出力して報知器48を動作させるので、作業者は
この報知器48の報知動作によって三相ブリッジ回路4
0のトランジスタに短絡異常が発生したことを知ること
ができる。
は、その電流経路がスイッチング素子41a及び46a
により遮断されているので、発生しない。尚、短絡異常
検出回路47は、短絡異常を検出すると異常放報知信号
SAを出力して報知器48を動作させるので、作業者は
この報知器48の報知動作によって三相ブリッジ回路4
0のトランジスタに短絡異常が発生したことを知ること
ができる。
【0045】以上は、三相ブリッジ回路40のトランジ
スタ8に短絡異常が発生した場合について説明したもの
であるが、その他のトランジスタ7,9乃至12のいず
れに短絡異常が発生した場合でも、図5における通電信
号Up乃至WnのハイレベルH,ロウレベルLの状態と
基本波信号Vu´,Vv´,Vw´のハイレベルH,ロ
ウレベルLの状態との照合により検出することができる
ものである。
スタ8に短絡異常が発生した場合について説明したもの
であるが、その他のトランジスタ7,9乃至12のいず
れに短絡異常が発生した場合でも、図5における通電信
号Up乃至WnのハイレベルH,ロウレベルLの状態と
基本波信号Vu´,Vv´,Vw´のハイレベルH,ロ
ウレベルLの状態との照合により検出することができる
ものである。
【0046】このように、本実施例によれば、短絡異常
検出回路47は、波形合成回路21の通電信号Up乃至
WnのハイレベルH,ロウレベルLの状態と位置信号回
路17の基本波信号(比較結果)Vu´乃至Vw´のハ
イレベルH,ロウレベルLの状態とを照合して、その照
合結果が、図5の状態にあれば正常と判定し、照合結果
が図5の状態になかったときにはトランジスタ7乃至1
2のいずれかの短絡異常と判定するので、トランジスタ
7乃至12の短絡異常を速やかに検出することができ
る。
検出回路47は、波形合成回路21の通電信号Up乃至
WnのハイレベルH,ロウレベルLの状態と位置信号回
路17の基本波信号(比較結果)Vu´乃至Vw´のハ
イレベルH,ロウレベルLの状態とを照合して、その照
合結果が、図5の状態にあれば正常と判定し、照合結果
が図5の状態になかったときにはトランジスタ7乃至1
2のいずれかの短絡異常と判定するので、トランジスタ
7乃至12の短絡異常を速やかに検出することができ
る。
【0047】そして、短絡異常検出回路47が短絡異常
を検出したときには、ゲート回路33及び駆動回路24
を介して三相ブリッジ回路40のトランジスタ7乃至1
2をオフ状態にするとともに、保護回路49を介してフ
リーホイールダイオードD1乃至D6に並列のスイッチ
ング素子41a乃至46aをオフ状態にするようにした
ので、ブラシレスモータ15の巻線15u乃至15Wに
流れる電流を遮断することができる。従って、ブラシレ
スモータ15の永久磁石形ロータに減磁を引起こす虞れ
はなくなり、ブラシレスモータ15が性能低下したり使
用不能になったりすることを防止することができ、ブラ
シレスモータ15の保護を図ることができる。
を検出したときには、ゲート回路33及び駆動回路24
を介して三相ブリッジ回路40のトランジスタ7乃至1
2をオフ状態にするとともに、保護回路49を介してフ
リーホイールダイオードD1乃至D6に並列のスイッチ
ング素子41a乃至46aをオフ状態にするようにした
ので、ブラシレスモータ15の巻線15u乃至15Wに
流れる電流を遮断することができる。従って、ブラシレ
スモータ15の永久磁石形ロータに減磁を引起こす虞れ
はなくなり、ブラシレスモータ15が性能低下したり使
用不能になったりすることを防止することができ、ブラ
シレスモータ15の保護を図ることができる。
【0048】このことから、ブラシレスモータ15の性
能低下或いは使用不能によりエアコンデンショナのコン
プレッサ50全体を交換する事態を回避することができ
るものであり、経済的に有利である。
能低下或いは使用不能によりエアコンデンショナのコン
プレッサ50全体を交換する事態を回避することができ
るものであり、経済的に有利である。
【0049】又、位置信号回路17は端子電圧Vu,V
v,Vwと基準電圧Voとの比較により基本波信号(比
較結果)Vu´,Vv´,Vw´を得、波形合成回路2
1はこれらの基本波信号Vu´,Vv´,Vw´から回
転位置情報たる回転位置信号Ua,Va,WAを得るよ
うにしたので、ブラシレスモータ15のロータの回転位
置を検出するためにホール素子,ホールIC等の位置セ
ンサを設ける必要がなく、しかも、位置信号手段の一部
をなす位置信号回路17を短絡異常検出回路47に比較
結果を与えるための比較手段とて兼用できるので、回路
構成が簡単になる。
v,Vwと基準電圧Voとの比較により基本波信号(比
較結果)Vu´,Vv´,Vw´を得、波形合成回路2
1はこれらの基本波信号Vu´,Vv´,Vw´から回
転位置情報たる回転位置信号Ua,Va,WAを得るよ
うにしたので、ブラシレスモータ15のロータの回転位
置を検出するためにホール素子,ホールIC等の位置セ
ンサを設ける必要がなく、しかも、位置信号手段の一部
をなす位置信号回路17を短絡異常検出回路47に比較
結果を与えるための比較手段とて兼用できるので、回路
構成が簡単になる。
【0050】図6は本発明の第2の実施例を示すもの
で、図2と同一部分には同一符号を付して説明を省略
し、以下、異なる部分についてのみ説明する。即ち、三
相ブリッジ回路40の代わりのスイッチング回路たる三
相ブリッジ回路60は、ダイオードD1,D3,D5の
カソードが共通に接続されて、その共通接続点がリレー
の接点,トランジスタ等からなるスイッチング素子61
aを介して正側直流電源線5に接続されることにより逆
方向スイッチング素子61が構成され、又、ダイオード
D2,D4,D6のアノードが共通に接続されて、その
共通接続点がリレーの接点,トランジスタ等からなるス
イッチング素子62aを介して負側直流電源線6に接続
されることにより逆方向スイッチング素子62が構成さ
れたものである。
で、図2と同一部分には同一符号を付して説明を省略
し、以下、異なる部分についてのみ説明する。即ち、三
相ブリッジ回路40の代わりのスイッチング回路たる三
相ブリッジ回路60は、ダイオードD1,D3,D5の
カソードが共通に接続されて、その共通接続点がリレー
の接点,トランジスタ等からなるスイッチング素子61
aを介して正側直流電源線5に接続されることにより逆
方向スイッチング素子61が構成され、又、ダイオード
D2,D4,D6のアノードが共通に接続されて、その
共通接続点がリレーの接点,トランジスタ等からなるス
イッチング素子62aを介して負側直流電源線6に接続
されることにより逆方向スイッチング素子62が構成さ
れたものである。
【0051】この場合、図1に示す短絡異常検出回路4
7が異常検出信号SSを出力していないときには、スイ
ッチング素子61a及び62aは保護回路49によりオ
ン信号が与えられてオン状態とされ、短絡異常検出回路
47が異常検出信号SSを出力したときには、スイッチ
ング素子61a及び62aは保護回路49によりオフ信
号が与えられてオフ状態とされるようになっている。
7が異常検出信号SSを出力していないときには、スイ
ッチング素子61a及び62aは保護回路49によりオ
ン信号が与えられてオン状態とされ、短絡異常検出回路
47が異常検出信号SSを出力したときには、スイッチ
ング素子61a及び62aは保護回路49によりオフ信
号が与えられてオフ状態とされるようになっている。
【0052】従って、この第2の実施例によっても前記
第1の実施例と同様の作用効果が得られ、特に、この第
2の実施例ではスイッチング素子が61a,62aの2
個で済む利点がある。
第1の実施例と同様の作用効果が得られ、特に、この第
2の実施例ではスイッチング素子が61a,62aの2
個で済む利点がある。
【0053】図7乃至図10は本発明の第3の実施例を
示し、図1乃至図5に示す第1の実施例とは同一部分に
同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分につ
いて説明する。先ず、図7及び図8において、三相ブリ
ッジ回路13に代わるスイッチング回路たる三相ブリッ
ジ回路63は、正側及び負側直流電源線5,6間にサイ
リスタ64乃至69を三相ブリッジ接続してなる三相補
助ブリッジ回路70が構成され、その出力端子14u
´,14v´及び14w´にブラシレスモータ15の巻
線15u,15v及び15wの各一端子が接続されてい
る。そして、出力端子14u,14v及び14wと出力
端子14u´,14v´及び14w´との間には、過電
流溶断素子としての電流ヒューズ71,72及び73が
接続されている。
示し、図1乃至図5に示す第1の実施例とは同一部分に
同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる部分につ
いて説明する。先ず、図7及び図8において、三相ブリ
ッジ回路13に代わるスイッチング回路たる三相ブリッ
ジ回路63は、正側及び負側直流電源線5,6間にサイ
リスタ64乃至69を三相ブリッジ接続してなる三相補
助ブリッジ回路70が構成され、その出力端子14u
´,14v´及び14w´にブラシレスモータ15の巻
線15u,15v及び15wの各一端子が接続されてい
る。そして、出力端子14u,14v及び14wと出力
端子14u´,14v´及び14w´との間には、過電
流溶断素子としての電流ヒューズ71,72及び73が
接続されている。
【0054】この場合、サイリスタ64,66及び68
は、電流ヒューズ71,72及び73及びブラシレスモ
ータ15の巻線15u,15v及び15wの共通接続点
と正側直流電源線5との間に接続された正側導通手段を
構成し、且つ、サイリスタ65,67及び69は、電流
ヒューズ70,71及び72及び巻線15u,15v及
び15wの共通接続点と負側直流電源線6との間に接続
された負側導通手段を構成するものである。
は、電流ヒューズ71,72及び73及びブラシレスモ
ータ15の巻線15u,15v及び15wの共通接続点
と正側直流電源線5との間に接続された正側導通手段を
構成し、且つ、サイリスタ65,67及び69は、電流
ヒューズ70,71及び72及び巻線15u,15v及
び15wの共通接続点と負側直流電源線6との間に接続
された負側導通手段を構成するものである。
【0055】さて、図7において、位置信号検出手段た
る位置信号回路74は、ブラシレスモータ15のロータ
の回転位置を検出すべく配設されたホール素子,ホール
IC等の位置センサ75乃至77と、これらの位置セン
サ75乃至77からの検出信号を波形整形してブラシレ
スモータ15のロータの回転位置情報たる回転位置信号
Hu,Hv及びHw(第1の実施例の回転位置信号U
a,Va及びWaに相当する。)を得る波形整形回路7
8とから構成されている。そして、波形整形回路78か
らの回転位置信号Hu,Hv及びHwは通電信号形成手
段たる通電信号形成回路79に与えられ、その通電信号
形成回路79は、回転位置信号Hu,Hv及びHwに基
づいて前記波形合成回路21と同様にして通電信号Up
乃至Wnを形成し、これらをゲート回路33に与える。
又、通電信号形成回路79の通電信号Wnは速度制御回
路22に回転速度検出信号として与えられるようになっ
ている。
る位置信号回路74は、ブラシレスモータ15のロータ
の回転位置を検出すべく配設されたホール素子,ホール
IC等の位置センサ75乃至77と、これらの位置セン
サ75乃至77からの検出信号を波形整形してブラシレ
スモータ15のロータの回転位置情報たる回転位置信号
Hu,Hv及びHw(第1の実施例の回転位置信号U
a,Va及びWaに相当する。)を得る波形整形回路7
8とから構成されている。そして、波形整形回路78か
らの回転位置信号Hu,Hv及びHwは通電信号形成手
段たる通電信号形成回路79に与えられ、その通電信号
形成回路79は、回転位置信号Hu,Hv及びHwに基
づいて前記波形合成回路21と同様にして通電信号Up
乃至Wnを形成し、これらをゲート回路33に与える。
又、通電信号形成回路79の通電信号Wnは速度制御回
路22に回転速度検出信号として与えられるようになっ
ている。
【0056】比較手段たる比較回路80は、前記位置信
号回路17と同様に3個のコンパレータから構成された
もので、端子電圧Vu,Vv及びVwと基準電圧Voと
を比較して、その比較結果たる比較信号Cu,Cv及び
Cw(第1の実施例の基本波信号Vu´,Vv´及びV
w´に相当)を出力し、これらを短絡異常検出手段たる
短絡異常検出回路81の入力端子に与えるようになって
いる。
号回路17と同様に3個のコンパレータから構成された
もので、端子電圧Vu,Vv及びVwと基準電圧Voと
を比較して、その比較結果たる比較信号Cu,Cv及び
Cw(第1の実施例の基本波信号Vu´,Vv´及びV
w´に相当)を出力し、これらを短絡異常検出手段たる
短絡異常検出回路81の入力端子に与えるようになって
いる。
【0057】短絡異常検出回路81の入力端子には、位
置信号回路74からの回転位置信号Hu,Hv及びHw
が与えられるようになっており、その短絡異常検出回路
81は、回転位置信号Hu,Hv及びHwと比較信号C
u,Cv及びCwとの照合により、後述するように、正
常,短絡異常の判定を行なうようになっている。そし
て、短絡異常検出回路81は、短絡異常を検出したとき
には、出力端子から停止信号STを出力してゲート回路
33に与えるとともに、出力端子から異常報知信号SA
を出力して報知器48に与えるようになっている。
置信号回路74からの回転位置信号Hu,Hv及びHw
が与えられるようになっており、その短絡異常検出回路
81は、回転位置信号Hu,Hv及びHwと比較信号C
u,Cv及びCwとの照合により、後述するように、正
常,短絡異常の判定を行なうようになっている。そし
て、短絡異常検出回路81は、短絡異常を検出したとき
には、出力端子から停止信号STを出力してゲート回路
33に与えるとともに、出力端子から異常報知信号SA
を出力して報知器48に与えるようになっている。
【0058】更に、短絡異常検出回路81は、三相ブリ
ッジ回路63のトランジスタ7乃至12のいずれかの短
絡異常を検出したときには、異常検出信号SSM(M=
1〜6)を出力端子から出力して保護手段たる保護回路
82の入力端子に与えるようになっている。この場合、
異常検出信号SSM、即ち、SS1乃至SS6はサイリ
スタ64乃至69に対応する信号であり、保護回路82
は、異常検出信号SS1乃至SS6が与えられると、こ
れらに対応するサイリスタ64乃至69にオン信号を与
えてオン状態とするようになっている。そして、短絡異
常検出回路81は、負側トランジスタ8,10或いは1
2が短絡異常を発生したときには、サイリスタ64,6
6或いは68に対応する異常検出信号SS1,SS3或
いはSS5を出力し、正側トランジスタ7,9或いは1
1が短絡異常を発生したときには、サイリスタ65,6
7或いは69に対応する異常検出信号SS2,SS4或
いはSS6を出力するようになっている。
ッジ回路63のトランジスタ7乃至12のいずれかの短
絡異常を検出したときには、異常検出信号SSM(M=
1〜6)を出力端子から出力して保護手段たる保護回路
82の入力端子に与えるようになっている。この場合、
異常検出信号SSM、即ち、SS1乃至SS6はサイリ
スタ64乃至69に対応する信号であり、保護回路82
は、異常検出信号SS1乃至SS6が与えられると、こ
れらに対応するサイリスタ64乃至69にオン信号を与
えてオン状態とするようになっている。そして、短絡異
常検出回路81は、負側トランジスタ8,10或いは1
2が短絡異常を発生したときには、サイリスタ64,6
6或いは68に対応する異常検出信号SS1,SS3或
いはSS5を出力し、正側トランジスタ7,9或いは1
1が短絡異常を発生したときには、サイリスタ65,6
7或いは69に対応する異常検出信号SS2,SS4或
いはSS6を出力するようになっている。
【0059】次に、この第3の実施例の作用につき、図
9及び図10をも参照して説明するに、図9において
は、端子電圧Vu,Vv,Vwと比較信号Cu,Cv,
CwとはPWM制御による変化を省略して示している。
短絡異常検出回路81は、位置信号回路74からの回転
位置信号Hu,Hv,Hwと比較回路80からの比較信
号Cu,Cv,Cwとの照合を、通電信号Up乃至Wn
の切換わりタイミング、即ち、転流タイミングの直後に
行なうようになっており、照合結果が図9の関係にある
ときに正常と判定するようになっている。この場合にお
いて、短絡異常検出回路81は、正常と判定したときに
は異常検出信号SSMを出力せず、保護回路82は、サ
イリスタ64乃至69にオン信号を与えずにオフ状態に
するようになっている。
9及び図10をも参照して説明するに、図9において
は、端子電圧Vu,Vv,Vwと比較信号Cu,Cv,
CwとはPWM制御による変化を省略して示している。
短絡異常検出回路81は、位置信号回路74からの回転
位置信号Hu,Hv,Hwと比較回路80からの比較信
号Cu,Cv,Cwとの照合を、通電信号Up乃至Wn
の切換わりタイミング、即ち、転流タイミングの直後に
行なうようになっており、照合結果が図9の関係にある
ときに正常と判定するようになっている。この場合にお
いて、短絡異常検出回路81は、正常と判定したときに
は異常検出信号SSMを出力せず、保護回路82は、サ
イリスタ64乃至69にオン信号を与えずにオフ状態に
するようになっている。
【0060】而して、第1の実施例と同様に、例えば、
回転位置信号Hu,Hv,Hwが「L,L,H」の所定
の状態になった直後では、比較信号Cu,Cv,Cwが
「H,L,H」の所定の状態となって、正常と判定する
ことができる。この場合、比較信号Cuが「L」のとき
には、トランジスタ8のコレクタ,エミッタ間の短絡異
常であり、比較信号Cvが「H」のときには、トランジ
スタ9のコレクタ,エミッタ間の短絡異常であり、比較
信号Cwが「L」のときには、トランジスタ12のコレ
クタ,エミッタ間の短絡異常であると判定することがで
きる。
回転位置信号Hu,Hv,Hwが「L,L,H」の所定
の状態になった直後では、比較信号Cu,Cv,Cwが
「H,L,H」の所定の状態となって、正常と判定する
ことができる。この場合、比較信号Cuが「L」のとき
には、トランジスタ8のコレクタ,エミッタ間の短絡異
常であり、比較信号Cvが「H」のときには、トランジ
スタ9のコレクタ,エミッタ間の短絡異常であり、比較
信号Cwが「L」のときには、トランジスタ12のコレ
クタ,エミッタ間の短絡異常であると判定することがで
きる。
【0061】三相ブリッジ回路63のトランジスタ7乃
至12の正常時には、短絡異常検出回路81から保護回
路82に異常検出信号SSMは与えられないので、サイ
リスタ64乃至69はオフ状態になっており、従来例と
同様の作用によりブラシレスモータ15が駆動される。
例えば、図10の範囲A、即ち、通電信号Unによるト
ランジスタ8のオン期間において、そのトランジスタ8
が熱破壊により短絡異常を発生したとすると、位置信号
Hu,Hv,Hwが「L,L,H」の状態になった直後
において比較信号Cu,Cv,Cwが「L,L,H」と
なるので、短絡異常検出回路81は、図中の時点Eでの
照合結果としてトランジスタ8の短絡異常と判定する。
そして、短絡異常検出回路81は、停止信号STを出力
してゲート回路33に与えるので、三相ブリッジ回路6
3のトランジスタ7乃至12は全てオフ状態にされ、
又、異常検出信号SS1を出力して保護回路82に与え
るので、保護回路82はサイリスタ64にオン信号を与
えてオン状態にする。
至12の正常時には、短絡異常検出回路81から保護回
路82に異常検出信号SSMは与えられないので、サイ
リスタ64乃至69はオフ状態になっており、従来例と
同様の作用によりブラシレスモータ15が駆動される。
例えば、図10の範囲A、即ち、通電信号Unによるト
ランジスタ8のオン期間において、そのトランジスタ8
が熱破壊により短絡異常を発生したとすると、位置信号
Hu,Hv,Hwが「L,L,H」の状態になった直後
において比較信号Cu,Cv,Cwが「L,L,H」と
なるので、短絡異常検出回路81は、図中の時点Eでの
照合結果としてトランジスタ8の短絡異常と判定する。
そして、短絡異常検出回路81は、停止信号STを出力
してゲート回路33に与えるので、三相ブリッジ回路6
3のトランジスタ7乃至12は全てオフ状態にされ、
又、異常検出信号SS1を出力して保護回路82に与え
るので、保護回路82はサイリスタ64にオン信号を与
えてオン状態にする。
【0062】このように、サイリスタ64がオン状態に
なると、サイリスタ64,電流ヒューズ71及び短絡異
常のトランジスタ8の経路で直流電源を短絡するので、
その短絡電流により電流ヒューズ71が短時間で溶断す
る。従って、従来例の図17で説明したような電流は、
その電流経路が電流ヒューズ71により遮断されるの
で、発生しない。
なると、サイリスタ64,電流ヒューズ71及び短絡異
常のトランジスタ8の経路で直流電源を短絡するので、
その短絡電流により電流ヒューズ71が短時間で溶断す
る。従って、従来例の図17で説明したような電流は、
その電流経路が電流ヒューズ71により遮断されるの
で、発生しない。
【0063】以上は、三相ブリッジ回路63のトランジ
スタ8の短絡異常の場合について説明したものである
が、他のトランジスタ7,9乃至12並びにフリーホイ
ールダイオードD1乃至D6が短絡異常を生じた場合で
も、同様にして、電流ヒューズ71乃至73のいずれか
が溶断する。従って、この第3の実施例によっても前記
実施例同様の効果が得られる。
スタ8の短絡異常の場合について説明したものである
が、他のトランジスタ7,9乃至12並びにフリーホイ
ールダイオードD1乃至D6が短絡異常を生じた場合で
も、同様にして、電流ヒューズ71乃至73のいずれか
が溶断する。従って、この第3の実施例によっても前記
実施例同様の効果が得られる。
【0064】図11は本発明の第4の実施例を示し、図
8と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以
下、異なる部分についてのみ説明する。即ち、三相ブリ
ッジ回路63に代わるスイッチング回路たる三相ブリッ
ジ回路83は、ダイオード84乃至89を三相ブリッジ
接続してなる三相補助ブリッジ回路90を備えており、
夫々ダイオード84及び85,86及び87,88及び
89の各共通接続点を出力端子14u´,14v´,1
4w´とている。そして、ダイオード84,86及び8
8のアノードがリレーの接点,トランジスタ等のスイッ
チング素子91を介して正側直流電源線5に接続され、
以て、正側導通手段92が構成され、又、ダイオード8
5,87及び89のカソードがリレーの接点,トランジ
スタ等のスイッチング素子93を介して負側直流電源線
6に接続され、以て、負側導通手段94が構成されてい
る。
8と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以
下、異なる部分についてのみ説明する。即ち、三相ブリ
ッジ回路63に代わるスイッチング回路たる三相ブリッ
ジ回路83は、ダイオード84乃至89を三相ブリッジ
接続してなる三相補助ブリッジ回路90を備えており、
夫々ダイオード84及び85,86及び87,88及び
89の各共通接続点を出力端子14u´,14v´,1
4w´とている。そして、ダイオード84,86及び8
8のアノードがリレーの接点,トランジスタ等のスイッ
チング素子91を介して正側直流電源線5に接続され、
以て、正側導通手段92が構成され、又、ダイオード8
5,87及び89のカソードがリレーの接点,トランジ
スタ等のスイッチング素子93を介して負側直流電源線
6に接続され、以て、負側導通手段94が構成されてい
る。
【0065】而して、この三相ブリッジ海路83に対応
する短絡異常検出回路及び保護回路(図示せず)は、基
本的には図7に示す短絡異常検出回路81及び保護回路
82と同様の構成であるが、異なるところは、短絡異常
検出回路は、正側トランジスタ7,9或いは11が短絡
異常のときには、正側異常検出信号を出力して保護回路
に与え、保護回路はこれによってスイッチング素子93
をオンさせ、又、負側トランジスタ8,10或いは12
が短絡異常のときには、負側異常検出信号を出力して保
護回路に与え、保護回路はこれによってスイッング素子
91をオンさせるようになっている。従って、この実施
例によっても、第3の実施例同様の効果が得られる。
する短絡異常検出回路及び保護回路(図示せず)は、基
本的には図7に示す短絡異常検出回路81及び保護回路
82と同様の構成であるが、異なるところは、短絡異常
検出回路は、正側トランジスタ7,9或いは11が短絡
異常のときには、正側異常検出信号を出力して保護回路
に与え、保護回路はこれによってスイッチング素子93
をオンさせ、又、負側トランジスタ8,10或いは12
が短絡異常のときには、負側異常検出信号を出力して保
護回路に与え、保護回路はこれによってスイッング素子
91をオンさせるようになっている。従って、この実施
例によっても、第3の実施例同様の効果が得られる。
【0066】尚、第1の実施例では、巻線15u,15
v及び15Wの端子電圧Vu,Vv及びVwと基準電圧
発生回路16の基準電圧Voとを比較し、その比較結果
たる基本波信号Vu´,Vv´及びVw´から回転位置
情報たる回転位置信号Ua,Va及びWaを得るように
した位置信号手段(位置信号回路17及び波形合成回路
21)を設けるようにしたが、代わりに、特願平6−8
510号に示すような、巻線15u,15v及び15w
の端子電圧Vu,Vv及びVwを積分する積分手段(ロ
ーパスフィルタ)と巻線15u,15v及び15wの中
性点電圧を積分する積分手段(平滑回路)を設け、これ
らの積分手段の比較結果により回転位置情報たる回転位
置信号を得るように構成した位置信号手段を設けるよう
にしてもよく、この場合には、PWM制御されるブラシ
レスモータ15に適する。
v及び15Wの端子電圧Vu,Vv及びVwと基準電圧
発生回路16の基準電圧Voとを比較し、その比較結果
たる基本波信号Vu´,Vv´及びVw´から回転位置
情報たる回転位置信号Ua,Va及びWaを得るように
した位置信号手段(位置信号回路17及び波形合成回路
21)を設けるようにしたが、代わりに、特願平6−8
510号に示すような、巻線15u,15v及び15w
の端子電圧Vu,Vv及びVwを積分する積分手段(ロ
ーパスフィルタ)と巻線15u,15v及び15wの中
性点電圧を積分する積分手段(平滑回路)を設け、これ
らの積分手段の比較結果により回転位置情報たる回転位
置信号を得るように構成した位置信号手段を設けるよう
にしてもよく、この場合には、PWM制御されるブラシ
レスモータ15に適する。
【0067】その他、本発明は上記した実施例に限定さ
れるものではなく、次のような変形若しくは拡張が可能
である。短絡異常検出回路47若しくは81の異常報知
信号SAによって報知器48を動作させる異常検出装置
としても単独で実施できる。この場合、三相ブリッジ回
路13(図12参照)の出力端子14u,14v及び1
4wと巻線15u,15v及び15wとの間に手動のス
イッチを設けて、作業者が報知器48の報知動作により
短絡異常を知ったときにスイッチを手動によりオフさせ
るようにするとよく、これによっても、ブラシレスモー
タ15が性能低下し、使用不能になることを防止でき
る。エアコンデショナに限らず、インバータ装置により
制御されるモータを備えた機器全般に適用できる。
れるものではなく、次のような変形若しくは拡張が可能
である。短絡異常検出回路47若しくは81の異常報知
信号SAによって報知器48を動作させる異常検出装置
としても単独で実施できる。この場合、三相ブリッジ回
路13(図12参照)の出力端子14u,14v及び1
4wと巻線15u,15v及び15wとの間に手動のス
イッチを設けて、作業者が報知器48の報知動作により
短絡異常を知ったときにスイッチを手動によりオフさせ
るようにするとよく、これによっても、ブラシレスモー
タ15が性能低下し、使用不能になることを防止でき
る。エアコンデショナに限らず、インバータ装置により
制御されるモータを備えた機器全般に適用できる。
【0068】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りであるの
で、次のような効果を奏する。◎請求項1記載のインバ
ータ装置の異常検出装置によれば、通電信号形成手段か
らのスイッチング回路の通電信号と、モータの複数相の
巻線の端子電圧と基準電圧とを比較する比較手段の比較
結果との関係に基づいて前記スイッチング回路のスイッ
チング素子の短絡異常を判定するようにしたので、スイ
ッチング素子の短絡異常を速やかに検出することができ
る。
で、次のような効果を奏する。◎請求項1記載のインバ
ータ装置の異常検出装置によれば、通電信号形成手段か
らのスイッチング回路の通電信号と、モータの複数相の
巻線の端子電圧と基準電圧とを比較する比較手段の比較
結果との関係に基づいて前記スイッチング回路のスイッ
チング素子の短絡異常を判定するようにしたので、スイ
ッチング素子の短絡異常を速やかに検出することができ
る。
【0069】請求項2記載のインバータ装置の異常検出
装置によれば、モータのロータの回転位置を検出する位
置信号手段からの回転位置情報と前記請求項1と同様の
比較手段の比較結果との関係に基づいてスイッチング回
路のスイッチング素子の短絡異常を判定するようにした
ので、請求項1と同様の効果を得ることができる。
装置によれば、モータのロータの回転位置を検出する位
置信号手段からの回転位置情報と前記請求項1と同様の
比較手段の比較結果との関係に基づいてスイッチング回
路のスイッチング素子の短絡異常を判定するようにした
ので、請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0070】請求項3記載のインバータ装置の異常検出
装置によれば、位置信号手段が複数相の巻線の端子電圧
と基準電圧とを比較する比較手段を有するので、位置セ
ンサを設けなくてもモータのロータの回転位置情報を得
ることができ、しかも、比較手段の比較結果を短絡異常
検出手段に与えることができて、回路構成が簡単にな
る。
装置によれば、位置信号手段が複数相の巻線の端子電圧
と基準電圧とを比較する比較手段を有するので、位置セ
ンサを設けなくてもモータのロータの回転位置情報を得
ることができ、しかも、比較手段の比較結果を短絡異常
検出手段に与えることができて、回路構成が簡単にな
る。
【0071】請求項4記載のインバータ装置の異常検出
装置によれば、複数相の巻線の端子電圧を積分する積分
手段を設けて、その積分値に基づいて回転位置情報を得
るようにしたので、位置センサを設ける必要がなく、し
かも、モータをPWM制御する場合に適する。
装置によれば、複数相の巻線の端子電圧を積分する積分
手段を設けて、その積分値に基づいて回転位置情報を得
るようにしたので、位置センサを設ける必要がなく、し
かも、モータをPWM制御する場合に適する。
【0072】請求項5記載のインバータ装置の保護装置
によれば、短絡異常検出手段が短絡異常を検出したとき
には、スイッチング回路の順方向スイッチング素子及び
これに並列の逆方向スイッチング素子を全てオフ状態に
するようにしたので、巻線に流れる電流を遮断すること
ができ、従って、モータの永久磁石形ロータに減磁を引
起すことがなく、モータが性能低下したり使用不能とな
ることを防止することができる。
によれば、短絡異常検出手段が短絡異常を検出したとき
には、スイッチング回路の順方向スイッチング素子及び
これに並列の逆方向スイッチング素子を全てオフ状態に
するようにしたので、巻線に流れる電流を遮断すること
ができ、従って、モータの永久磁石形ロータに減磁を引
起すことがなく、モータが性能低下したり使用不能とな
ることを防止することができる。
【0073】請求項6記載のインバータ装置の保護装置
によれば、短絡異常検出手段が短絡異常を検出したとき
には、スイッチング回路の出力端子とモータの巻線との
間に接続された過電流溶断素子を電源短絡電流により溶
断するようにしたので、請求項5と同様の効果を得るこ
とができる。
によれば、短絡異常検出手段が短絡異常を検出したとき
には、スイッチング回路の出力端子とモータの巻線との
間に接続された過電流溶断素子を電源短絡電流により溶
断するようにしたので、請求項5と同様の効果を得るこ
とができる。
【0074】請求項7記載のエアコンデショナによれ
ば、コンプレッサのモータを制御するインバータ装置に
おけるスイッチング回路のスイッチング素子の短絡異常
を速やかに検出することができ、若しくは、短絡異常の
検出によりモータを保護し得てコンプレッサ全体を交換
する必要がなくなる。
ば、コンプレッサのモータを制御するインバータ装置に
おけるスイッチング回路のスイッチング素子の短絡異常
を速やかに検出することができ、若しくは、短絡異常の
検出によりモータを保護し得てコンプレッサ全体を交換
する必要がなくなる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的構成のブロ
ック線図
ック線図
【図2】三相ブリッジ回路の結線図
【図3】エアコンデショナの配管図
【図4】各部の波形図
【図5】短絡異常を判定するときに信号を照合するため
の図
の図
【図6】本発明の第2の実施例を示す図2相当図
【図7】本発明の第3の実施例を示す図1相当図
【図8】図2相当図
【図9】図5相当図
【図10】図4相当図
【図11】本発明の第4の実施例を示す図8相当図
【図12】従来例を示す電気的構成図
【図13】ブラシレスモータの一つの巻線の端子電圧及
び巻線電流の波形図
び巻線電流の波形図
【図14】図12の各部の波形図
【図15】短絡異常発生を説明するための各部の波形図
【図16】短絡異常発生時の電流の流れを示す三相ブリ
ッジ回路の結線図
ッジ回路の結線図
【図17】過電流の流れを示す図16相当図
2は直流電源回路、5は正側直流電源線、6は負側直流
電源線、7,9,11は正側トランジスタ(正側スイッ
チング素子,順方向スイッチング素子)、8,10,1
2は負側トランジスタ(負側スイッチング素子,順方向
スイッチング素子)、13は三相ブリッジ回路、14u
乃至14w及び14u´乃至14w´は出力端子、15
はブラシレスモータ(モータ)、15u乃至15wは巻
線、17は位置信号回路(比較手段,位置信号手段)、
21は波形合成回路(位置信号手段,通電信号形成手
段)、22は速度制御回路、23はパルス幅変調回路、
24は駆動回路、32は過電流保護回路、33はゲート
回路、40は三相ブリッジ回路(スイッチング回路)、
D1乃至D6はフリーホイールダイオード、41乃至4
6は逆方向スイッチング素子、41a乃至46aはスイ
ッチング素子、47は短絡異常検出回路(短絡異常検出
手段)、49は保護回路(保護手段)、50はコンプレ
ッサ、60は三相ブリッジ回路(スイッチング回路)、
61及び62は逆方向スイッチング素子、61a及び6
2aはスイッチング素子、63は三相ブリッジ回路(ス
イッチング素子)、64,66及び68はサイリスタ
(正側導通手段)、65,67及び69はサイリスタ
(負側導通手段)、71乃至73は電流ヒューズ(過電
流溶断素子)、74は位置信号回路(位置信号手段)、
75乃至77は位置センサ、79は通電信号形成回路
(通電信号形成手段)、81は短絡異常検出回路(短絡
異常検出手段)、82は保護回路(保護手段)、83は
三相ブリッジ回路(スイッチング回路)、84乃至89
はダイオード、91はスイッチング素子、92は正側導
通手段、93はスイッチング素子、94は負側導通手段
を示す。
電源線、7,9,11は正側トランジスタ(正側スイッ
チング素子,順方向スイッチング素子)、8,10,1
2は負側トランジスタ(負側スイッチング素子,順方向
スイッチング素子)、13は三相ブリッジ回路、14u
乃至14w及び14u´乃至14w´は出力端子、15
はブラシレスモータ(モータ)、15u乃至15wは巻
線、17は位置信号回路(比較手段,位置信号手段)、
21は波形合成回路(位置信号手段,通電信号形成手
段)、22は速度制御回路、23はパルス幅変調回路、
24は駆動回路、32は過電流保護回路、33はゲート
回路、40は三相ブリッジ回路(スイッチング回路)、
D1乃至D6はフリーホイールダイオード、41乃至4
6は逆方向スイッチング素子、41a乃至46aはスイ
ッチング素子、47は短絡異常検出回路(短絡異常検出
手段)、49は保護回路(保護手段)、50はコンプレ
ッサ、60は三相ブリッジ回路(スイッチング回路)、
61及び62は逆方向スイッチング素子、61a及び6
2aはスイッチング素子、63は三相ブリッジ回路(ス
イッチング素子)、64,66及び68はサイリスタ
(正側導通手段)、65,67及び69はサイリスタ
(負側導通手段)、71乃至73は電流ヒューズ(過電
流溶断素子)、74は位置信号回路(位置信号手段)、
75乃至77は位置センサ、79は通電信号形成回路
(通電信号形成手段)、81は短絡異常検出回路(短絡
異常検出手段)、82は保護回路(保護手段)、83は
三相ブリッジ回路(スイッチング回路)、84乃至89
はダイオード、91はスイッチング素子、92は正側導
通手段、93はスイッチング素子、94は負側導通手段
を示す。
Claims (7)
- 【請求項1】 モータが有する複数相の巻線に順次通電
するための複数のスイッチング素子を有するスイッチン
グ回路と、 前記モータのロータの回転位置情報を得る位置信号手段
と、 この位置信号手段の回転位置情報から転流タイミングを
決定し、その転流タイミングに対応する通電信号を得る
通電信号形成手段と、 この通電信号形成手段からの通電信号に基づいて前記ス
イッチング素子をオンオフ制御する駆動回路とを有する
インバータ装置において、 前記複数相の巻線の端子電圧と基準電圧とを比較する比
較手段を設け、この比較手段の比較結果と前記通電信号
形成手段の通電信号とに基づいて前記スイッチング素子
の短絡異常を検出する短絡異常検出手段を設けたことを
特徴とするインバータ装置の異常検出装置。 - 【請求項2】 モータが有する複数相の巻線に順次通電
するための複数のスイッチング素子を有するスイッチン
グ回路と、 前記モータのロータの回転位置情報を得る位置信号手段
と、 この位置信号手段の回転位置情報から転流タイミングを
決定し、その転流タイミングに対応する通電信号を得る
通電信号形成手段と、 この通電信号形成手段からの通電信号に基づいて前記ス
イッチング素子をオンオフ制御する駆動回路とを有する
インバータ装置において、 前記複数相の巻線の端子電圧と基準電圧とを比較する比
較手段を設け、この比較手段の比較結果と前記位置信号
手段の回転位置情報とに基づいて前記スイッチング素子
の短絡異常を検出する短絡異常検出手段を設けたことを
特徴とするインバータ装置の異常検出装置。 - 【請求項3】 位置信号手段は、複数相の巻線の端子電
圧と基準電圧とを比較する比較手段を有し、その比較結
果に基づいて回転位置情報を得るようになっていること
を特徴とする請求項1又は2記載のインバータ装置の異
常検出装置。 - 【請求項4】 位置信号手段は、複数相の巻線の端子電
圧を積分する積分手段を有し、その積分値に基づいて回
転位置情報を得るようになっていることを特徴とする請
求項1又は2記載のインバータ装置の異常検出装置。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のイン
バータ装置の異常検出装置を備え、 前記スイッチング回路を、複数の順方向スイッチング素
子と、これらに並列に接続された逆方向スイッチング素
子とを有する構成とし、 前記短絡異常検出手段が正常と判定した場合には、前記
逆方向スイッチング素子をオン状態として前記順方向ス
イッチング素子のオンオフにより前記巻線の通電制御を
行なわせ、前記短絡異常検出手段が異常と判定した場合
には、前記逆方向スイッチング素子及び順方向スイッチ
ング素子の全てをオフ状態とする保護手段を設けたこと
を特徴とするインバータ装置の保護装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれかに記載のイン
バータ装置の異常検出装置を備え、 前記スイッチング回路を、前記複数相の巻線に順次通電
するために、正側直流電源線と出力端子との間に接続さ
れて並列にフリーホイールダイオードを有する複数の正
側スイッチング素子と、負側直流電源線と出力端子との
間に接続されて並列にフリーホイールダイオードを有す
る複数の負側スイッチング素子とを有する構成とし、 このスイッチング回路の出力端子と前記複数相の巻線と
の間に複数の過電流溶断素子を接続し、更に、これらの
複数の過電流溶断素子の巻線側端子と前記正側直流電源
線との間に正側導通手段を接続するとともに、前記複数
の過電流溶断素子の巻線側端子と前記負側直流電源線と
の間に負側導通手段を接続し、 前記短絡異常検出手段が正常と判定した場合には、前記
正側及び負側導通手段をオフ状態とし、前記短絡異常検
出手段が前記正側スイッチング素子の短絡異常と判定し
た場合には、前記負側導通手段をオン状態とし、前記短
絡異常検出手段が負側スイッチング素子の短絡異常と判
定した場合には、前記正側導通手段をオン状態とする保
護手段を設けたことを特徴とするインバータ装置の保護
装置。 - 【請求項7】 請求項1乃至4のいずれかに記載のイン
バータ装置の異常検出装置若しくは請求項5又は6に記
載のインバータ装置の保護装置を搭載したことを特徴と
するエアコンデショナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6061302A JPH07274580A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | インバータ装置の異常検出装置及び保護装置並びにエアコンデショナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6061302A JPH07274580A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | インバータ装置の異常検出装置及び保護装置並びにエアコンデショナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07274580A true JPH07274580A (ja) | 1995-10-20 |
Family
ID=13167260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6061302A Pending JPH07274580A (ja) | 1994-03-30 | 1994-03-30 | インバータ装置の異常検出装置及び保護装置並びにエアコンデショナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07274580A (ja) |
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001102233A (ja) * | 1999-10-01 | 2001-04-13 | Mikuni Corp | 電磁コイル動作装置の故障判別装置 |
JP2001221068A (ja) * | 2000-02-04 | 2001-08-17 | Hitachi Ltd | スロットルバルブ制御装置 |
US6469461B1 (en) | 1999-10-05 | 2002-10-22 | Denso Corporation | Motor control apparatus |
KR100668104B1 (ko) * | 2004-12-29 | 2007-01-15 | 한국전기연구원 | 삼상 pwm 정류기의 스위치 고장시 운전 보상 장치 |
JP2007184999A (ja) * | 2005-12-29 | 2007-07-19 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 電力変換装置 |
JP2007189763A (ja) * | 2006-01-11 | 2007-07-26 | Yaskawa Electric Corp | モータ制御装置とそのモータ減磁保護方法 |
KR100753610B1 (ko) * | 2006-04-17 | 2007-08-29 | 주식회사 다원시스 | 유도용해로 정류부소자 소손 검출 회로 |
WO2008032727A1 (fr) * | 2006-09-13 | 2008-03-20 | Panasonic Electric Works Co., Ltd. | Dispositif d'entraînement par moteur sans balais monophasé |
WO2008129658A1 (ja) * | 2007-04-16 | 2008-10-30 | Mitsubishi Electric Corporation | 電動機制御装置 |
JP2009219347A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-24 | Semikron Elektronik Gmbh & Co Kg | パワー半導体のための絶縁デバイスとその動作方法、パワーモジュール、システム装置 |
JP2011223788A (ja) * | 2010-04-13 | 2011-11-04 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 電動機駆動装置 |
CN103236799A (zh) * | 2013-04-03 | 2013-08-07 | 宁波中博电器有限公司 | 遂脉限流的光伏离网型正弦波逆变器 |
JP2013542406A (ja) * | 2010-08-26 | 2013-11-21 | イナジー・オートモーティブ・システムズ・リサーチ・(ソシエテ・アノニム) | 電気回路を診断する方法 |
JPWO2016147609A1 (ja) * | 2015-03-13 | 2017-11-16 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 非接触給電装置および非接触給電システム |
US20180259583A1 (en) * | 2017-03-09 | 2018-09-13 | Lg Electronics Inc. | Method and apparatus for detecting inter-phase short-circuit of three-phase motor and air conditioner including the same |
CN111981637A (zh) * | 2020-09-01 | 2020-11-24 | 珠海格力电器股份有限公司 | 空调短路异常检测方法、计算机装置以及计算机可读存储介质 |
KR20220069708A (ko) * | 2020-11-20 | 2022-05-27 | 주식회사 제이앤에스 | 다중화 모터 구동 드라이버의 전력변환부 절체 방법 |
-
1994
- 1994-03-30 JP JP6061302A patent/JPH07274580A/ja active Pending
Cited By (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001102233A (ja) * | 1999-10-01 | 2001-04-13 | Mikuni Corp | 電磁コイル動作装置の故障判別装置 |
US6469461B1 (en) | 1999-10-05 | 2002-10-22 | Denso Corporation | Motor control apparatus |
DE10049385B4 (de) * | 1999-10-05 | 2015-07-09 | Denso Corporation | Motorsteuergerät |
JP2001221068A (ja) * | 2000-02-04 | 2001-08-17 | Hitachi Ltd | スロットルバルブ制御装置 |
KR100668104B1 (ko) * | 2004-12-29 | 2007-01-15 | 한국전기연구원 | 삼상 pwm 정류기의 스위치 고장시 운전 보상 장치 |
JP2007184999A (ja) * | 2005-12-29 | 2007-07-19 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 電力変換装置 |
JP2007189763A (ja) * | 2006-01-11 | 2007-07-26 | Yaskawa Electric Corp | モータ制御装置とそのモータ減磁保護方法 |
KR100753610B1 (ko) * | 2006-04-17 | 2007-08-29 | 주식회사 다원시스 | 유도용해로 정류부소자 소손 검출 회로 |
WO2008032727A1 (fr) * | 2006-09-13 | 2008-03-20 | Panasonic Electric Works Co., Ltd. | Dispositif d'entraînement par moteur sans balais monophasé |
WO2008129658A1 (ja) * | 2007-04-16 | 2008-10-30 | Mitsubishi Electric Corporation | 電動機制御装置 |
US20100060222A1 (en) * | 2007-04-16 | 2010-03-11 | Mitsubishi Electric Corporation | Electric motor control apparatus |
JPWO2008129658A1 (ja) * | 2007-04-16 | 2010-07-22 | 三菱電機株式会社 | 電動機制御装置 |
US8232752B2 (en) | 2007-04-16 | 2012-07-31 | Mitsubishi Electric Corporation | Electric motor control apparatus |
JP2009219347A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-24 | Semikron Elektronik Gmbh & Co Kg | パワー半導体のための絶縁デバイスとその動作方法、パワーモジュール、システム装置 |
JP2011223788A (ja) * | 2010-04-13 | 2011-11-04 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 電動機駆動装置 |
JP2013542406A (ja) * | 2010-08-26 | 2013-11-21 | イナジー・オートモーティブ・システムズ・リサーチ・(ソシエテ・アノニム) | 電気回路を診断する方法 |
CN103236799A (zh) * | 2013-04-03 | 2013-08-07 | 宁波中博电器有限公司 | 遂脉限流的光伏离网型正弦波逆变器 |
JPWO2016147609A1 (ja) * | 2015-03-13 | 2017-11-16 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 非接触給電装置および非接触給電システム |
US20180259583A1 (en) * | 2017-03-09 | 2018-09-13 | Lg Electronics Inc. | Method and apparatus for detecting inter-phase short-circuit of three-phase motor and air conditioner including the same |
EP3396804A1 (en) * | 2017-03-09 | 2018-10-31 | LG Electronics Inc. | Method and apparatus for detecting inter-phase short-circuit of three-phase motor and air conditioner including the same |
US10495694B2 (en) | 2017-03-09 | 2019-12-03 | Lg Electronics Inc. | Method and apparatus for detecting inter-phase short-circuit of three-phase motor and air conditioner including the same |
CN111981637A (zh) * | 2020-09-01 | 2020-11-24 | 珠海格力电器股份有限公司 | 空调短路异常检测方法、计算机装置以及计算机可读存储介质 |
CN111981637B (zh) * | 2020-09-01 | 2021-11-19 | 珠海格力电器股份有限公司 | 空调短路异常检测方法、计算机装置以及计算机可读存储介质 |
KR20220069708A (ko) * | 2020-11-20 | 2022-05-27 | 주식회사 제이앤에스 | 다중화 모터 구동 드라이버의 전력변환부 절체 방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH07274580A (ja) | インバータ装置の異常検出装置及び保護装置並びにエアコンデショナ | |
US9787229B2 (en) | Method of operating a single-stranded electronically commutated motor from a DC voltage source, and motor for carrying out such a method | |
KR0122095B1 (ko) | 인버터장치 및 그 인버터장치에 의해 제어되는 에어컨디셔너 | |
CN103363620A (zh) | 控制装置以及热泵装置 | |
JPH11311436A (ja) | 空気調和機 | |
JP2920754B2 (ja) | ブラシレス直流モータの駆動装置 | |
WO2019016955A1 (ja) | 電動機駆動装置、圧縮機および空気調和機 | |
JPWO2017158916A1 (ja) | 電源装置 | |
JPH0759384A (ja) | インバータ装置 | |
JP2012135157A (ja) | モータ駆動システム | |
JP2000014155A (ja) | 電源回路およびそれを用いた空気調和機 | |
WO2004031658A1 (ja) | 空気調和機 | |
JP2001241732A (ja) | マルチタイプ空気調和機の制御装置 | |
JPH06205599A (ja) | モータ駆動制御回路 | |
JPH05130794A (ja) | 3相ブラシレスモータの駆動回路及び空調室外機装置 | |
JP3101380B2 (ja) | 空気調和機の電源装置 | |
WO2005039037A1 (ja) | ファン制御装置、冷凍サイクル装置及びファン回転数推定方法 | |
JP4590658B2 (ja) | 制御装置 | |
JP3471040B2 (ja) | インバータ装置 | |
JPH06253580A (ja) | インバータ装置の保護装置 | |
JP2854126B2 (ja) | 2電源駆動型の空気調和機 | |
JP4168549B2 (ja) | モータ制御装置 | |
JP3367619B2 (ja) | 空気調和機の制御装置 | |
JP7438898B2 (ja) | モータ駆動制御装置およびファンユニット | |
JP3181554B2 (ja) | 空気調和装置 |