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JPH072743A - アミノカルボン酸塩の製法 - Google Patents

アミノカルボン酸塩の製法

Info

Publication number
JPH072743A
JPH072743A JP5113127A JP11312793A JPH072743A JP H072743 A JPH072743 A JP H072743A JP 5113127 A JP5113127 A JP 5113127A JP 11312793 A JP11312793 A JP 11312793A JP H072743 A JPH072743 A JP H072743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reaction
catalyst
copper
selectivity
aminocarboxylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5113127A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Sumino
幸男 角野
Hironori Wakayama
裕紀 若山
Seiji Takasaki
誠司 高崎
Norikazu Miyagawa
憲和 宮河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawaken Fine Chemicals Co Ltd, Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Priority to JP5113127A priority Critical patent/JPH072743A/ja
Priority to PCT/US1994/003770 priority patent/WO1994024091A1/en
Priority to US08/532,624 priority patent/US5739390A/en
Priority to DK94914055T priority patent/DK0694030T4/da
Priority to AT94914055T priority patent/ATE163403T1/de
Priority to DE69408662T priority patent/DE69408662T3/de
Priority to CA002159828A priority patent/CA2159828C/en
Priority to KR1019950704425A priority patent/KR0174786B1/ko
Priority to NZ265493A priority patent/NZ265493A/en
Priority to CN94191751A priority patent/CN1054838C/zh
Priority to AU66272/94A priority patent/AU673260B2/en
Priority to ES94914055T priority patent/ES2113648T3/es
Priority to EP94914055A priority patent/EP0694030B2/en
Priority to BR9405924A priority patent/BR9405924A/pt
Publication of JPH072743A publication Critical patent/JPH072743A/ja
Priority to GR980400780T priority patent/GR3026591T3/el
Pending legal-status Critical Current

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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アミノアルコールを、アルカリ金属の水酸化
物および/またはアルカリ土類金属の水酸化物、水およ
び触媒の共存下にて、酸化脱水素しアミノカルボン酸塩
を製造する方法において、触媒としてバナジウム含有銅
触媒を使用することにより、触媒の初期反応活性が高
く、繰り返し使用時の活性低下が低く、副生物が少な
く、高収率、高選択率で、経済的に有利にアミノカルボ
ン酸塩を製造する。 【構成】 アミノアルコールを、アルカリ金属の水酸化
物および/またはアルカリ土類金属の水酸化物、水およ
びバナジウム含有銅触媒の共存下にて、酸化脱水素しア
ミノカルボン酸塩を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農薬および、医薬品の
原料、キレート剤、食品添加物等として有用なアミノカ
ルボン酸塩の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アミノアルコールを水酸化アルカリ、水
および銅含有触媒の共存下に反応させてアミノカルボン
酸塩を得る方法は知られている(特開昭60−4164
4号、特開昭60−41645号、特開昭60−789
48号、特開昭60−78949号、特開昭60−97
945号および、特開昭60−100545号)。
【0003】これらの方法においては、アミノカルボン
酸塩が約95%程度の高い選択率で得られるが、例えば
モノエタノールアミンを原料としてグリシン塩を製造す
る場合においては蓚酸塩、ジエタノールアミンを原料と
してイミノジ酢酸塩を製造する場合においてはグリシン
塩、トリエタノールアミンを原料としてニトリロトリ酢
酸塩を製造する場合においてはイミノジ酢酸塩、グリシ
ン塩などの副生物も生成する。これらの副生物は目的の
アミノカルボン酸塩の収率や製品純度を低下させるのみ
ならず、得られたアミノカルボン酸塩を更に農薬、医薬
品等の誘導品に導く際に反応や精製の過程で悪影響を及
ぼし、最終誘導品の総合的な収率や製品純度をも低下さ
せる。従って、アミノカルボン酸塩を選択的に高収率で
得る方法が望まれている。
【0004】また、これらの方法においては、比較的高
温で反応を行うため、銅含有触媒を繰り返し使用する場
合、触媒活性の低下が顕著であり、反応時間が延びるに
つれ選択率が低下し、良好な目的生成物を得るために
は、触媒の交換頻度を高くする必要がある。従って、長
期間にわたって、安定した活性を維持する触媒が望まれ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、触媒
の初期反応活性が高く、繰り返し使用時の活性低下が低
く、副生物が少なく、高収率、高選択率で、経済的に有
利にアミノカルボン酸塩を製造する方法を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アミノア
ルコールを銅含有触媒を用いて酸化脱水素してアミノカ
ルボン酸塩を得る方法について種々検討した結果、特に
バナジウムおよび銅を含有する触媒が、本発明の反応に
おいて高い反応活性を示し、繰り返し使用での活性の低
下も低く、しかも高選択率で目的の生成物が得られるこ
とを見いだし、更に鋭意検討した結果、本発明を完成し
た。即ち、本発明は、アルカリ金属の水酸化物および/
またはアルカリ土類金属の水酸化物、水ならびに触媒の
共存下に下記一般式(1)
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1 及びR2 は各々独立して水素
原子、ヒドロキシエチル基、炭素数1〜18のアルキル
基、炭素数2〜3のアミノアルキル基または炭素数2〜
3のヒドロキシアルキルアミノアルキル基のいずれかを
示す)で示されるアミノアルコールを、酸化脱水素しア
ミノカルボン酸塩を製造する方法において、触媒とし
て、バナジウムおよび銅を含有する触媒をもちいて反応
させることを特徴とするアミノカルボン酸塩の製造方法
である。
【0009】
【作用】本発明の方法により、一般式(1)で示される
アミノアルコールの CH2 OH基が COO- 基に酸
化される。一般式(1)のR1 やR2 がヒドロキシエチ
ル基の場合、これらのCH2 OH基もCOO- 基に酸化
されるが、こうした複数のCOO- 基を有するアミノカ
ルボン酸の塩を得ることも本発明に含まれる。
【0010】一般式(1)で示されるアミノアルコール
としては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、N−メチルエタノー
ルアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N−エ
チルエタノールアミン、N−イソプロピルエタノールア
ミン、N−ブチルエタノールアミン、N−ノニルエタノ
ールアミン、N−(2−アミノエチル)エタノールアミ
ン、N−(3−アミノプロピル)エタノールアミン、
N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジブチル
エタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N
−エチルジエタノールアミン、N−イソプロピルジエタ
ノールアミン、N−ブチルジエタノールアミン、N−エ
チル,N−(2−アミノエチル)エタノールアミン、N
−メチル,N−(3−アミノプロピル)エタノールアミ
ン、テトラヒドロキシエチルエチレンジアミン等があ
る。
【0011】これらの一般式(1)で示されるアミノア
ルコールを原料として対応するアミノカルボン酸がアル
カリ金属の塩および/またはアルカリ土類金属の塩とし
て得られる。アミノカルボン酸の具体例としては、グリ
シン、イミノジ酢酸、ニトリロトリ酢酸、N−メチルグ
リシン、N,N−ジメチルグリシン、N−エチルグリシ
ン、N−イソプロピルグリシン、N−ブチルグリシン、
N−ノニルグリシン、N−(2−アミノエチル)グリシ
ン、N−(3−アミノプロピル)グリシン、N,N−ジ
エチルグリシン、N,N−ジブチルグリシン、N−メチ
ルイミノジ酢酸、N−エチルイミノジ酢酸、N−イソプ
ロピルイミノジ酢酸、N−ブチルイミノジ酢酸、N−エ
チル,N−(2−アミノエチル)グリシン、N−メチ
ル,N−(3−アミノプロピル)グリシン,エチレンジ
アミン四酢酸などが挙げられる。
【0012】本発明で使用するアルカリ金属の水酸化物
あるいはアルカリ土類金属の水酸化物としては、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化
ルビジウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム等
があるが、特に水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど
が好適に使用される。これらはフレーク、粉末、ペレッ
ト等及びそれらの水溶液のいずれも用いることができる
が、水溶液で使用するのが取り扱い易い。アルカリ金属
の水酸化物あるいはアルカリ土類金属の水酸化物の使用
量は反応に使用するアミノアルコールの水酸基に対して
当量以上、好ましくは1.0〜2.0当量の範囲内であ
る。
【0013】本発明は水の存在下で行う。水を使用する
ことにより、アミノアルコールとアルカリ金属水酸化物
またはアルカリ土類金属水酸化物を均一系で反応でき、
その結果、アミノカルボン酸塩が高収率で得られる。反
応に用いられる水の量はアミノアルコールに対して10
重量%以上、好ましくは50〜500重量%の範囲内で
ある。
【0014】本発明に用いられる銅含有触媒は、銅を必
須成分として含有するものである。銅の原料としては、
金属銅、例えば硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩、酸化物、ハロ
ゲン化物、水酸化物等の無機物、例えば蟻酸塩、酢酸
塩、プロピオン酸塩、乳酸塩等の有機酸塩のいずれも使
用できる。触媒の形態は特に限定されない。例えば金属
銅表面を酸化後水素により還元してえられた触媒、ラネ
ー銅合金をアルカリ水溶液で展開し得られた触媒、蟻酸
銅、炭酸銅等を熱分解および/または還元して得られた
活性化銅をそのまま、または耐アルカリ性担体に担持し
て使用することができる。特に、反応への活性、触媒の
寿命の点から展開ラネー銅および共沈法または含浸法に
て酸化ジルコニウムに担持した銅触媒が好適に使用され
る。
【0015】本発明において、バナジウム元素を含有し
た銅触媒を用いて反応をおこなうことが必須である。銅
触媒にバナジウム元素を含有させる方法として、例え
ば、ラネー銅合金調製時に金属バナジウムを添加した合
金を展開する方法、バナジウム化合物を共沈法、含浸
法、吸着法等により担持させる方法が挙げられる。
【0016】触媒中に含有されるバナジウム元素の量は
特に制限されないが、通常触媒中に含有された銅に対し
て重量当たり10ppm〜5%の量で活性向上の効果が
みられ、好ましくは50ppm〜1%である。バナジウ
ム量がこの範囲内より少ない場合は、触媒の活性は向上
せず、一方、多い場合には活性向上効果に差がなく、し
かもバナジウムは銅に較べて高価であり、経済的に有利
でない。
【0017】本発明において触媒の使用量は、アミノア
ルコールに対して1〜70重量%、好ましくは10〜4
0重量%である。
【0018】反応温度は、アミノアルコールおよび生成
したアミノカルボン酸の炭素−窒素結合の熱分解および
水素化分解を防ぐため220℃以下の温度、通常120
〜210℃、好ましくは140〜200℃の温度範囲内
で行われる。また、この反応は2〜20時間、好ましく
は3〜15時間である。
【0019】この反応は、酸化脱水素反応であって水素
の発生を伴うため、できるだけ反応圧力を下げる方が反
応速度の面から好ましい。通常、反応を液相で進めるた
めの最低圧力以上、好ましくは5〜50kg/cm
2 G、より好ましくは8〜20kg/cm2 Gの範囲内
である。
【0020】反応の形式はバッチ、セミバッチ、連続反
応いずれの方法も用いることができる。
【0021】本発明の方法により反応した後の反応混合
物を濾過して触媒を分離し、濾液として目的とするアミ
ノカルボン酸塩の水溶液が得られる。あるいは反応混合
物を静置して触媒を沈降させ、上澄み液として目的とす
るアミノカルボン酸塩の水溶液が得られる。こうして得
られたアミノカルボン酸塩の水溶液を必要に応じて適宜
精製して高品質のアミノカルボン酸塩を製品として得る
ことができる。一方、濾過あるいは沈降などによって分
離した触媒は回収してそのまま次の反応に再使用するこ
とができる。もちろん、回収した触媒を必要に応じて適
宜再生処理を行って使用してもよい。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。ただし、本発明はこれらの実施例により制限される
ものではない。
【0023】ここでアミノアルコールの転化率およびア
ミノカルボン酸の選択率は下記の式から導き出される。
【0024】アミノアルコールの転化率(%)=(反応
したアミノアルコールのモル数/反応に供したアミノア
ルコールのモル数)×100 アミノカルボン酸の選択率(%)=(生成したアミノカ
ルボン酸のモル数/反応したアミノアルコールのモル
数)×100 実施例1 ジエタノールアミン71g、水酸化ナトリウム59g、
水147g、バナジウム元素を銅に対して75ppm含
有した展開ラネー銅7gを内容積1リットルのオートク
レーブに仕込み、窒素ガスで3回内部置換したのち、反
応温度170℃、反応圧力10kg/cm2 Gで、水素
の発生がなくなるまで反応を行った。反応に要した時間
は170℃に昇温後3時間であった。反応終了後、反応
液を取り出し分析をしたところ、ジエタノールアミンの
転化率は99.2%、イミノジ酢酸ナトリウムの選択率
は99.2%であり、副生したグリシンナトリウムの選
択率は0.7%であった。
【0025】触媒の繰り返し活性をみるため、同様の反
応条件で繰り返し実験を行った。この操作を触媒の使用
回数が10回になるまで繰り返したところ、10回目に
要した反応時間は昇温後9時間、10回目の反応液を分
析した結果、ジエタノールアミンの転化率は99.0
%、イミノジ酢酸ナトリウムの選択率は98.4%であ
り、副生したグリシンナトリウムの選択率は1.4%で
あった。
【0026】実施例2 ジエタノールアミン71g、水酸化ナトリウム59g、
水147g、バナジウム元素を銅に対して75ppm含
有した展開ラネー銅14gを内容積1リットルのオート
クレーブに仕込み、窒素ガスで3回内部置換したのち、
反応温度160℃、反応圧力10kg/cm2 Gで、水
素の発生がなくなるまで反応を行った。反応に要した時
間は160℃に昇温後3時間であった。反応終了後、反
応液を取り出し分析をしたところ、ジエタノールアミン
の転化率は99.2%、イミノジ酢酸ナトリウムの選択
率は99.3%であり、副生したグリシンナトリウムの
選択率は0.5%であった。
【0027】触媒の繰り返し活性をみるため、同様の反
応条件で繰り返し実験を行った。この操作を触媒の使用
回数が10回になるまで繰り返したところ、10回目に
要した反応時間は昇温後8時間、10回目の反応液を分
析した結果、ジエタノールアミンの転化率は99.0
%、イミノジ酢酸ナトリウムの選択率は98.4%であ
り、副生したグリシンナトリウムの選択率は1.2%で
あった。
【0028】実施例3 オキシ塩化ジルコニウム8水和物49.6g、硝酸銅三
水和物16.0gを水500mlに溶解した溶液へ水酸
化ナトリウム水溶液を添加し水酸化物を沈澱せしめ、こ
の沈澱を水洗し乾燥後、メタバナジン酸アンモニウム1
1mgを溶解した水溶液10mlを含浸させ、空気中5
00℃、3時間加熱処理し、水素気流中230℃、6時
間還元処理してバナジウム元素として銅に対して114
0ppmを含有し、銅18重量%、酸化ジルコニウム8
2重量%よりなる銅触媒を調製した。
【0029】展開ラネー銅の代わりにこのバナジウム元
素を含有した銅およびジルコニウム含有触媒16gを用
いた他は実施例1と同じ条件で反応を行なった。反応に
要した時間は160℃に昇温後3.5時間であった。反
応終了後、反応液を分析したところ、ジエタノールアミ
ンの転化率は99.0%、イミノジ酢酸ナトリウムの選
択率は99.0%であり、グリシンナトリウムの選択率
は0.8%であった。触媒の繰り返し活性をみるため、
同様の反応条件で繰り返し実験を行った。この操作を触
媒の使用回数が10回になるまで繰り返したところ、1
0回目に要した反応時間は昇温後8時間、10回目の反
応液を分析した結果、ジエタノールアミンの転化率は9
9.3%、イミノジ酢酸ナトリウムの選択率は98.0
%であり、副生したグリシンナトリウムの選択率は1.
8%であった。
【0030】実施例4 モノエタノールアミン171g、水酸化ナトリウム12
3g、水262g、バナジウム元素を銅に対して75p
pm含有した展開ラネー銅17gを内容積1リットルの
オートクレーブに仕込み、窒素ガスで3回内部置換した
のち、反応温度160℃、反応圧力10kg/cm2
で、水素の発生がなくなるまで反応を行った。反応に要
した時間は160℃に昇温後3時間であった。反応終了
後、反応液を取り出し分析をしたところ、モノエタノー
ルアミンの転化率は99.8%、グリシンナトリウムの
選択率は99.5%であり、副生したシュウ酸ナトリウ
ムの選択率は0.4%であった。
【0031】触媒の繰り返し活性をみるため、同様の反
応条件で繰り返し実験を行った。この操作を触媒の使用
回数が10回になるまで繰り返したところ、10回目に
要した反応時間は昇温後6時間、10回目の反応液を分
析した結果、モノエタノールアミンの転化率は99.3
%、グリシンナトリウムの選択率は98.2%であり、
副生したシュウ酸ナトリウムの選択率は1.5%であっ
た。
【0032】実施例5 トリエタノールアミン118g、水酸化ナトリウム10
5g、水333g、バナジウム元素を銅に対して75p
pm含有した展開ラネー銅30gを内容積1リットルの
オートクレーブに仕込み、窒素ガスで3回内部置換した
のち、反応温度190℃、反応圧力20kg/cm2
で、水素の発生がなくなるまで反応を行った。反応に要
した時間は190℃に昇温後7時間であった。反応終了
後、反応液を取り出し分析をしたところ、トリエタノー
ルアミンの転化率は99.8%、ニトリロトリ酢酸ナト
リウムの選択率は95.5%であり、副生したイミノジ
酢酸ナトリウムの選択率は3.5%であった。
【0033】触媒の繰り返し活性をみるため、同様の反
応条件で繰り返し実験を行った。この操作を触媒の使用
回数が5回になるまで繰り返したところ、5回目に要し
た反応時間は昇温後11時間、5回目の反応液を分析し
た結果、トリエタノールアミンの転化率は99.3%、
ニトリロトリ酢酸ナトリウムの選択率は93.2%であ
り、副生したイミノジ酢酸ナトリウムの選択率は5.0
%であった。
【0034】比較例1 ジエタノールアミン71g、水酸化ナトリウム59g、
水147g、バナジウム元素を含有しない展開ラネー銅
7gを内容積1リットルのオートクレーブに仕込み、窒
素ガスで3回内部置換したのち、反応温度170℃、反
応圧力10kg/cm2 Gで、水素の発生がなくなるま
で反応を行った。反応に要した時間は170℃に昇温後
5時間であった。反応終了後、反応液を取り出し分析を
したところ、ジエタノールアミンの転化率は99.2
%、イミノジ酢酸ナトリウムの選択率は98.7%であ
り、副生したグリシンナトリウムの選択率は1.0%で
あった。
【0035】触媒の繰り返し活性をみるため、同様の反
応条件で繰り返し実験を行った。この操作を触媒の使用
回数が10回になるまで繰り返したところ、10回目に
要した反応時間は昇温後13時間、10回目の反応液を
分析した結果、ジエタノールアミンの転化率は99.0
%、イミノジ酢酸ナトリウムの選択率は94.7%であ
り、副生したグリシンナトリウムの選択率は3.8%で
あった。
【0036】比較例2 モノエタノールアミン171g、水酸化ナトリウム12
3g、水262g、バナジウム元素を含有しない展開ラ
ネー銅17gを内容積1リットルのオートクレーブに仕
込み、窒素ガスで3回内部置換したのち、反応温度16
0℃、反応圧力10kg/cm2 Gで、水素の発生がな
くなるまで反応を行った。反応に要した時間は160℃
に昇温後4時間であった。反応終了後、反応液を取り出
し分析をしたところ、モノエタノールアミンの転化率は
99.8%、グリシンナトリウムの選択率は99.3%
であり、副生したシュウ酸ナトリウムの選択率は0.6
%であった。
【0037】触媒の繰り返し活性をみるため、同様の反
応条件で繰り返し実験を行った。この操作を触媒の使用
回数が10回になるまで繰り返したところ、10回目に
要した反応時間は昇温後10時間、10回目の反応液を
分析した結果、モノエタノールアミンの転化率は99.
3%、グリシンナトリウムの選択率は96.2%であ
り、副生したシュウ酸ナトリウムの選択率は3.8%で
あった。
【0038】比較例3 トリエタノールアミン118g、水酸化ナトリウム10
5g、水333g、バナジウム元素を含有しない展開ラ
ネー銅30gを内容積1リットルのオートクレーブに仕
込み、窒素ガスで3回内部置換したのち、反応温度19
0℃、反応圧力20kg/cm2 Gで、水素の発生がな
くなるまで反応を行った。反応に要した時間は190℃
に昇温後10時間であった。反応終了後、反応液を取り
出し分析をしたところ、トリエタノールアミンの転化率
は98.0%、ニトリロトリ酢酸ナトリウムの選択率は
95.O%であり、副生したイミノジ酢酸ナトリウムの
選択率は4.0%であった。
【0039】触媒の繰り返し活性をみるため、同様の反
応条件で繰り返し実験を行った。この操作を触媒の使用
回数が5回になるまで繰り返したところ、5回目に要し
た反応時間は昇温後15時間、5回目の反応液を分析し
た結果、トリエタノールアミンの転化率は98.5%、
ニトリロトリ酢酸ナトリウムの選択率は90.5%であ
り、副生したイミノジ酢酸ナトリウムの選択率は7.5
%であった。
【0040】
【発明の効果】本発明の方法により、シュウ酸塩、グリ
シン塩などの副生物が少なく、目的とするアミノカルボ
ン酸塩を従来技術に比較して短時間の反応にて高収率、
高選択率で製造できる。また、触媒を回収・繰り返し使
用する場合にも触媒の活性や選択率の低下が少なく、ほ
とんどの場合に触媒の再生処理工程を必要とせずに多数
回に渡って循環再使用でき、その結果工程が簡略化で
き、触媒費用や設備費用が低減できて、高品質の製品が
安価に供給できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 229/16 // C07B 61/00 300 (72)発明者 高崎 誠司 埼玉県川越市三光町85−12 三光町団地2 号101 (72)発明者 宮河 憲和 埼玉県川口市川口2−13−23

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) 【化1】 (式中、R1 及びR2 は各々独立して水素原子、ヒドロ
    キシエチル基、炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2
    〜3のアミノアルキル基または炭素数2〜3のヒドロキ
    シアルキルアミノアルキル基のいずれかを示す)で示さ
    れるアミノアルコールを、アルカリ金属の水酸化物およ
    び/またはアルカリ土類金属の水酸化物、水および触媒
    の共存下にて、酸化脱水素しアミノカルボン酸塩を製造
    する方法において、触媒としてバナジウムおよび銅を含
    有する触媒を用いることを特徴とするアミノカルボン酸
    塩の製造方法。
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