JPH0727251A - 流体制御弁 - Google Patents
流体制御弁Info
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- JPH0727251A JPH0727251A JP17134093A JP17134093A JPH0727251A JP H0727251 A JPH0727251 A JP H0727251A JP 17134093 A JP17134093 A JP 17134093A JP 17134093 A JP17134093 A JP 17134093A JP H0727251 A JPH0727251 A JP H0727251A
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- JP
- Japan
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- shape memory
- memory alloy
- valve body
- opening
- valve
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 弁体3を駆動する形状記憶合金5,6とし
て、弁体3の開閉方向での動作範囲を異ならせる状態で
複数種の形状記憶合金5,6が設けられている流体制御
弁。 【効果】 複数種の形状記憶合金による複数種の変形特
性を組み合わせた状態で流体制御弁の開度特性を形成す
ることができるから、所望の開度特性が形成された流体
制御弁を提供することができる。
て、弁体3の開閉方向での動作範囲を異ならせる状態で
複数種の形状記憶合金5,6が設けられている流体制御
弁。 【効果】 複数種の形状記憶合金による複数種の変形特
性を組み合わせた状態で流体制御弁の開度特性を形成す
ることができるから、所望の開度特性が形成された流体
制御弁を提供することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開閉作動される弁体を
開閉方向一方側に付勢する付勢手段と、温度変化に対応
する形状変化により前記弁体を前記付勢手段の付勢方向
と逆方向に駆動する形状記憶合金と、その形状記憶合金
に対して熱を付与する熱付与手段とが設けられた流体制
御弁に関する。
開閉方向一方側に付勢する付勢手段と、温度変化に対応
する形状変化により前記弁体を前記付勢手段の付勢方向
と逆方向に駆動する形状記憶合金と、その形状記憶合金
に対して熱を付与する熱付与手段とが設けられた流体制
御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の流体制御弁において、弁
体を駆動する形状記憶合金は、一種類、且つ、一つの形
状記憶合金で構成されていた。
体を駆動する形状記憶合金は、一種類、且つ、一つの形
状記憶合金で構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術によれば、一つの形状記憶合金によって弁体が駆
動される場合には、弁体の開度特性は、その形状記憶合
金の変形特性にのみ支配されるので、流体制御弁の所望
の開度特性が得られない不都合があった。
来技術によれば、一つの形状記憶合金によって弁体が駆
動される場合には、弁体の開度特性は、その形状記憶合
金の変形特性にのみ支配されるので、流体制御弁の所望
の開度特性が得られない不都合があった。
【0004】また、一般に、形状記憶合金の温度変化に
対する形状変形は、比較的狭い温度範囲において急激に
進行するので、弁体の開度を調整するための熱付与手段
の調整はシビアなものになり、弁体の開度の制御が困難
になる不都合があった。
対する形状変形は、比較的狭い温度範囲において急激に
進行するので、弁体の開度を調整するための熱付与手段
の調整はシビアなものになり、弁体の開度の制御が困難
になる不都合があった。
【0005】本発明の目的は、上記従来欠点を解消する
点にある。
点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による流体制御弁
の第一の特徴構成は、前記形状記憶合金として、前記弁
体の開閉方向での動作範囲を異ならせる状態で複数種の
形状記憶合金が設けられている点にある。
の第一の特徴構成は、前記形状記憶合金として、前記弁
体の開閉方向での動作範囲を異ならせる状態で複数種の
形状記憶合金が設けられている点にある。
【0007】本発明による流体制御弁の第二及び第三の
特徴構成は、第一の特徴構成を実施する際の好適な具体
構成を特定するもので、第二の特徴構成は、前記熱付与
手段が、前記形状記憶合金への通電によるジュール熱の
発生を制御する通電制御手段にて構成され、前記複数種
の形状記憶合金が、前記弁体の開閉方向での位置に関連
付けて前記通電制御手段にて通電を断続制御されて、前
記弁体の開閉方向での動作範囲が異ならされるように構
成されている点にある。
特徴構成は、第一の特徴構成を実施する際の好適な具体
構成を特定するもので、第二の特徴構成は、前記熱付与
手段が、前記形状記憶合金への通電によるジュール熱の
発生を制御する通電制御手段にて構成され、前記複数種
の形状記憶合金が、前記弁体の開閉方向での位置に関連
付けて前記通電制御手段にて通電を断続制御されて、前
記弁体の開閉方向での動作範囲が異ならされるように構
成されている点にある。
【0008】第三の特徴構成は、前記複数種の形状記憶
合金は、変態温度が異なるように構成され、前記熱付与
手段が、前記弁体により通流量が制御される流体にて構
成されている点にある。
合金は、変態温度が異なるように構成され、前記熱付与
手段が、前記弁体により通流量が制御される流体にて構
成されている点にある。
【0009】
【作用】本発明の第一の特徴構成によれば、弁体を駆動
する形状記憶合金として、弁体の開閉方向での動作範囲
を異ならせる状態で複数種の形状記憶合金が設けられて
いる、すなわち、例えば材質、長さ、形状、変態温度、
取付方法、熱付与の制御形態などが異なる複数種の形状
記憶合金が設けられているから、複数種の形状記憶合金
による複数種の変形特性を組み合わせた状態で、流体制
御弁の開度特性を形成することができる。
する形状記憶合金として、弁体の開閉方向での動作範囲
を異ならせる状態で複数種の形状記憶合金が設けられて
いる、すなわち、例えば材質、長さ、形状、変態温度、
取付方法、熱付与の制御形態などが異なる複数種の形状
記憶合金が設けられているから、複数種の形状記憶合金
による複数種の変形特性を組み合わせた状態で、流体制
御弁の開度特性を形成することができる。
【0010】第二の特徴構成によれば、複数種の形状記
憶合金が、弁体の開閉方向での位置に関連付けて通電制
御手段にて通電を断続制御されて弁体の開閉方向での動
作範囲が異ならされるように構成されているから、複数
種の形状記憶合金の通電の断続のタイミングをそれぞれ
制御することによって、通電制御手段の調整を複雑且つ
シビアなものにすることなく、弁体の動作範囲を広げた
り、弁体の駆動力を、例えば流体の粘性などに合わせ
て、所望の駆動力に調整することができる。
憶合金が、弁体の開閉方向での位置に関連付けて通電制
御手段にて通電を断続制御されて弁体の開閉方向での動
作範囲が異ならされるように構成されているから、複数
種の形状記憶合金の通電の断続のタイミングをそれぞれ
制御することによって、通電制御手段の調整を複雑且つ
シビアなものにすることなく、弁体の動作範囲を広げた
り、弁体の駆動力を、例えば流体の粘性などに合わせ
て、所望の駆動力に調整することができる。
【0011】第三の特徴構成によれば、熱付与手段が、
弁体により通流量が制御される流体にて構成されている
から、形状記憶合金を温度変化に対して応答性の良い構
造にすることは、例えば線径の細い形状記憶合金をコイ
ル・スプリング状に形成するなど、比較的容易であるの
で、流体制御弁の温度変化に対する応答性を向上するこ
とができる。
弁体により通流量が制御される流体にて構成されている
から、形状記憶合金を温度変化に対して応答性の良い構
造にすることは、例えば線径の細い形状記憶合金をコイ
ル・スプリング状に形成するなど、比較的容易であるの
で、流体制御弁の温度変化に対する応答性を向上するこ
とができる。
【0012】
【発明の効果】本発明の第一の特徴構成によれば、複数
種の形状記憶合金による複数種の変形特性を組み合わせ
た状態で流体制御弁の開度特性を形成することができる
から、所望の開度特性が形成された流体制御弁を提供す
ることができる。
種の形状記憶合金による複数種の変形特性を組み合わせ
た状態で流体制御弁の開度特性を形成することができる
から、所望の開度特性が形成された流体制御弁を提供す
ることができる。
【0013】第二の特徴構成によれば、通電制御手段の
調整を複雑且つシビアなものにすることなく、弁体の動
作範囲を広げたり弁体の駆動力を所望の駆動力に調整す
ることができるから、所望の開度特性を形成しつつも、
通電制御手段の構成が簡単で、且つ、制御が容易な流体
制御弁を提供することができる。
調整を複雑且つシビアなものにすることなく、弁体の動
作範囲を広げたり弁体の駆動力を所望の駆動力に調整す
ることができるから、所望の開度特性を形成しつつも、
通電制御手段の構成が簡単で、且つ、制御が容易な流体
制御弁を提供することができる。
【0014】第三の特徴構成によれば、比較的容易な構
造で、流体制御弁の温度変化に対する応答性を向上する
ことができるので、例えば、温度センサなどにより温度
変化を電気的に検出して通電制御手段により弁体の開度
を調節する構成よりも、構造の簡単化、小型化及びコス
トの低減ができ、且つ、例えば、ワックス・ペレットな
どにより弁体の開度を調節する構成よりも応答性が速
く、温度変化に対する弁体の開度変化が直線的で制御し
やすく、又、任意の開度特性を設定できる流体制御弁を
提供することができる。
造で、流体制御弁の温度変化に対する応答性を向上する
ことができるので、例えば、温度センサなどにより温度
変化を電気的に検出して通電制御手段により弁体の開度
を調節する構成よりも、構造の簡単化、小型化及びコス
トの低減ができ、且つ、例えば、ワックス・ペレットな
どにより弁体の開度を調節する構成よりも応答性が速
く、温度変化に対する弁体の開度変化が直線的で制御し
やすく、又、任意の開度特性を設定できる流体制御弁を
提供することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1及び図2には、開閉作動される弁体3を開閉
方向一方側に付勢する付勢手段としてのコイル・バネ4
と、温度変化に対応する形状変化により弁体3をコイル
・バネ4の付勢方向と逆方向に駆動する形状記憶合金
5,6と、その形状記憶合金5,6に対して熱を付与す
る熱付与手段としての形状記憶合金5,6への通電によ
るジュール熱の発生を制御する通電制御手段Hとが設け
られた流体制御弁が示されている。
する。図1及び図2には、開閉作動される弁体3を開閉
方向一方側に付勢する付勢手段としてのコイル・バネ4
と、温度変化に対応する形状変化により弁体3をコイル
・バネ4の付勢方向と逆方向に駆動する形状記憶合金
5,6と、その形状記憶合金5,6に対して熱を付与す
る熱付与手段としての形状記憶合金5,6への通電によ
るジュール熱の発生を制御する通電制御手段Hとが設け
られた流体制御弁が示されている。
【0016】流体制御弁は、管を構成する弁箱1と、弁
箱1の内壁に突設された弁座2と、弁座2の上流側に設
けられ、且つ、弁箱1の管軸方向に開閉移動される弁体
3と、弁体3を閉じ側、すなわち、弁箱1の下流側に付
勢する付勢手段としてのコイル・バネ4と、弁体3を開
き側、すなわち、弁箱1の上流側に駆動する形状記憶合
金5,6とから構成されている。
箱1の内壁に突設された弁座2と、弁座2の上流側に設
けられ、且つ、弁箱1の管軸方向に開閉移動される弁体
3と、弁体3を閉じ側、すなわち、弁箱1の下流側に付
勢する付勢手段としてのコイル・バネ4と、弁体3を開
き側、すなわち、弁箱1の上流側に駆動する形状記憶合
金5,6とから構成されている。
【0017】弁体3は、通電可能な材質で構成され、コ
イル・バネ4によって、弁箱1の管軸方向に変位自在に
設けられている。コイル・バネ4は、弁箱1の内壁に突
設されたバネ受け座7に固定されている。弁体3の下流
側部分には、形状記憶合金5を接続するための接続部3
aが形成されている。
イル・バネ4によって、弁箱1の管軸方向に変位自在に
設けられている。コイル・バネ4は、弁箱1の内壁に突
設されたバネ受け座7に固定されている。弁体3の下流
側部分には、形状記憶合金5を接続するための接続部3
aが形成されている。
【0018】形状記憶合金5は、加熱により伸長するタ
イプのもので、コイル状に形成され、下流側の端部には
継ぎ板8が接続されている。継ぎ板8の下流側には、更
に形状記憶合金6が接続され、形状記憶合金6の下流側
の端部が、弁箱1の内壁に突設されたコイル受け座9に
固定されている。形状記憶合金6も加熱により伸長する
タイプのもので、コイル状に形成されている。継ぎ板8
は、通電可能な材質で構成されている。
イプのもので、コイル状に形成され、下流側の端部には
継ぎ板8が接続されている。継ぎ板8の下流側には、更
に形状記憶合金6が接続され、形状記憶合金6の下流側
の端部が、弁箱1の内壁に突設されたコイル受け座9に
固定されている。形状記憶合金6も加熱により伸長する
タイプのもので、コイル状に形成されている。継ぎ板8
は、通電可能な材質で構成されている。
【0019】バネ受け座7には、コイル・バネ4と通電
する電極10が設けられ、コイル受け座9には、形状記
憶合金6と通電する電極11が設けられている。電極1
0及び電極11は、絶縁体12によって弁箱1と絶縁さ
れている。また、絶縁体12は、バネ受け座7及びコイ
ル受け座9において、コイル・バネ4及び形状記憶合金
6と弁箱1とを絶縁する役割も果たしている。
する電極10が設けられ、コイル受け座9には、形状記
憶合金6と通電する電極11が設けられている。電極1
0及び電極11は、絶縁体12によって弁箱1と絶縁さ
れている。また、絶縁体12は、バネ受け座7及びコイ
ル受け座9において、コイル・バネ4及び形状記憶合金
6と弁箱1とを絶縁する役割も果たしている。
【0020】電極10及び電極11は、通電制御手段H
に接続されている。また、継ぎ板8も、継ぎ板8の管軸
方向への変位を許容する電線(図示されない)によっ
て、通電制御手段Hに接続されている。形状記憶合金5
及び形状記憶合金6は、通電制御手段Hによって通電さ
れることにより、自らの電気抵抗によってジュール熱を
発熱して収縮し、弁体3を開き側に駆動するように構成
されている。
に接続されている。また、継ぎ板8も、継ぎ板8の管軸
方向への変位を許容する電線(図示されない)によっ
て、通電制御手段Hに接続されている。形状記憶合金5
及び形状記憶合金6は、通電制御手段Hによって通電さ
れることにより、自らの電気抵抗によってジュール熱を
発熱して収縮し、弁体3を開き側に駆動するように構成
されている。
【0021】本実施例において、通電制御手段Hは、図
3に示す回路構成によって、形状記憶合金5及び形状記
憶合金6に電圧を印加するように構成されている。形状
記憶合金5及び形状記憶合金6は、(図示されない)電
源に対して、並列に接続されている。電源は、基準電圧
Vb を印加するように構成されている。形状記憶合金5
には、抵抗器rが、電源に対して直列に接続されてい
る。従って、形状記憶合金5の印加電圧は、形状記憶合
金6への印加電圧(すなわち、基準電圧Vb )よりも、
常に低くなるように構成されている。
3に示す回路構成によって、形状記憶合金5及び形状記
憶合金6に電圧を印加するように構成されている。形状
記憶合金5及び形状記憶合金6は、(図示されない)電
源に対して、並列に接続されている。電源は、基準電圧
Vb を印加するように構成されている。形状記憶合金5
には、抵抗器rが、電源に対して直列に接続されてい
る。従って、形状記憶合金5の印加電圧は、形状記憶合
金6への印加電圧(すなわち、基準電圧Vb )よりも、
常に低くなるように構成されている。
【0022】図4には、形状記憶合金5及び形状記憶合
金6の印加電圧Vに対する自由長さLを示すグラフが示
されている。グラフ線g1は、形状記憶合金5の特性
を、グラフ線g2は、形状記憶合金6の特性を示してい
る。形状記憶合金5及び形状記憶合金6は、同じ電圧V
s で伸長を開始し、同じ電圧Ve で伸長を終了する特性
を持つ。また、形状記憶合金5の方が形状記憶合金6よ
りも、印加電圧Vの増加に対する自由長さLの伸び率が
大きい特性を持つ。
金6の印加電圧Vに対する自由長さLを示すグラフが示
されている。グラフ線g1は、形状記憶合金5の特性
を、グラフ線g2は、形状記憶合金6の特性を示してい
る。形状記憶合金5及び形状記憶合金6は、同じ電圧V
s で伸長を開始し、同じ電圧Ve で伸長を終了する特性
を持つ。また、形状記憶合金5の方が形状記憶合金6よ
りも、印加電圧Vの増加に対する自由長さLの伸び率が
大きい特性を持つ。
【0023】図5には、通電制御手段Hによる基準電圧
Vb に対する形状記憶合金5及び形状記憶合金6の自由
長さLを示すグラフが示されている。グラフ線g1は、
基準電圧Vb に対する形状記憶合金5の特性を、グラフ
線g2は、基準電圧Vb に対する形状記憶合金6の特性
を、グラフ線g3は、グラフ線g1及びグラフ線g2の
加算値を示している。
Vb に対する形状記憶合金5及び形状記憶合金6の自由
長さLを示すグラフが示されている。グラフ線g1は、
基準電圧Vb に対する形状記憶合金5の特性を、グラフ
線g2は、基準電圧Vb に対する形状記憶合金6の特性
を、グラフ線g3は、グラフ線g1及びグラフ線g2の
加算値を示している。
【0024】形状記憶合金6は、基準電圧Vb が電圧V
1になったときに、伸長を開始する。形状記憶合金5
は、前期の如く抵抗器rが設けられている分だけ、基準
電圧Vb に対する実際の印加電圧Vが低くなるので、基
準電圧Vb が電圧V2になったときに、伸長を開始す
る。また、形状記憶合金6は、基準電圧Vb が電圧V3
になったときに伸長を停止し、形状記憶合金5は、基準
電圧Vb が電圧V4になったときに伸長を停止する。
1になったときに、伸長を開始する。形状記憶合金5
は、前期の如く抵抗器rが設けられている分だけ、基準
電圧Vb に対する実際の印加電圧Vが低くなるので、基
準電圧Vb が電圧V2になったときに、伸長を開始す
る。また、形状記憶合金6は、基準電圧Vb が電圧V3
になったときに伸長を停止し、形状記憶合金5は、基準
電圧Vb が電圧V4になったときに伸長を停止する。
【0025】従って、流体制御弁には、弁体3を駆動す
る形状記憶合金として、弁体3の開閉方向での動作範囲
を異ならせる状態で複数種の形状記憶合金5,6が設け
られている。
る形状記憶合金として、弁体3の開閉方向での動作範囲
を異ならせる状態で複数種の形状記憶合金5,6が設け
られている。
【0026】弁体3は、グラフ線g3に示す特性に従っ
て、開閉駆動されることになる。また、通電制御手段H
は、基準電圧Vb の電圧V1から電圧V4までの範囲を
使用して、弁体3を開閉駆動することができる。
て、開閉駆動されることになる。また、通電制御手段H
は、基準電圧Vb の電圧V1から電圧V4までの範囲を
使用して、弁体3を開閉駆動することができる。
【0027】〔別実施例〕複数種の形状記憶合金は、通
電制御手段Hに対して直列に接続されても良い。図6に
は、直列に接続された形状記憶合金5及び形状記憶合金
6に対して、電流Iを通電する通電制御手段Hの回路構
成が示されている。図7には、本別実施例における形状
記憶合金5及び形状記憶合金6の、通電電流Iに対する
自由長さLを示すグラフが示されている。グラフ線g1
は、形状記憶合金5の特性を、グラフ線g2は、形状記
憶合金6の特性を、グラフ線g3は、グラフ線g1及び
グラフ線g2の加算値を示している。形状記憶合金5
は、電流I1のときに伸長を開始し、電流I3のときに
伸長を停止する特性を持ち、形状記憶合金6は、電流I
2のときに伸長を開始し、電流I4のときに伸長を停止
する特性を持つ。
電制御手段Hに対して直列に接続されても良い。図6に
は、直列に接続された形状記憶合金5及び形状記憶合金
6に対して、電流Iを通電する通電制御手段Hの回路構
成が示されている。図7には、本別実施例における形状
記憶合金5及び形状記憶合金6の、通電電流Iに対する
自由長さLを示すグラフが示されている。グラフ線g1
は、形状記憶合金5の特性を、グラフ線g2は、形状記
憶合金6の特性を、グラフ線g3は、グラフ線g1及び
グラフ線g2の加算値を示している。形状記憶合金5
は、電流I1のときに伸長を開始し、電流I3のときに
伸長を停止する特性を持ち、形状記憶合金6は、電流I
2のときに伸長を開始し、電流I4のときに伸長を停止
する特性を持つ。
【0028】従って、複数種の形状記憶合金5,6は、
変態温度が異なるように構成され、且つ、弁体3の開閉
方向での位置に関連付けて通電制御手段Hにて通電電流
値Iが制御されて、弁体3の開閉方向での動作範囲が異
ならされるように構成されている。
変態温度が異なるように構成され、且つ、弁体3の開閉
方向での位置に関連付けて通電制御手段Hにて通電電流
値Iが制御されて、弁体3の開閉方向での動作範囲が異
ならされるように構成されている。
【0029】結果として、弁体3は、グラフ線g3に示
す特性に従って開閉駆動されることになり、通電制御手
段Hは、通電電流Iの電流I1から電流I4までの範囲
を使用して、弁体3を開閉駆動することができる。
す特性に従って開閉駆動されることになり、通電制御手
段Hは、通電電流Iの電流I1から電流I4までの範囲
を使用して、弁体3を開閉駆動することができる。
【0030】形状記憶合金は、上述の形状記憶合金5,
6のように、通電により伸長するタイプものに限らず、
通電により収縮するタイプのものでも良い。また、形状
記憶合金の長さ、形状、及び、弁体3又は弁箱1に対す
る係止構造は、適宜変更可能である。図8から図10に
は、通電制御手段Hに対して並列接続される形状記憶合
金5,6が設けられた流体制御弁が示されている。図8
に示す流体制御弁では、形状記憶合金5及び6は、両方
とも、弁体3の接続部3aとコイル受け座9とに渡って
設けられている。形状記憶合金5及び6は、通電により
伸長するタイプである。この場合、バネ受け座7の電極
10は、接地側(アース側)に接続される。一方、コイ
ル受け座9には、形状記憶合金5に印加電圧Vを印加す
るための電極11aと、形状記憶合金6に印加電圧Vを
印加するための電極11bとが設けられている。
6のように、通電により伸長するタイプものに限らず、
通電により収縮するタイプのものでも良い。また、形状
記憶合金の長さ、形状、及び、弁体3又は弁箱1に対す
る係止構造は、適宜変更可能である。図8から図10に
は、通電制御手段Hに対して並列接続される形状記憶合
金5,6が設けられた流体制御弁が示されている。図8
に示す流体制御弁では、形状記憶合金5及び6は、両方
とも、弁体3の接続部3aとコイル受け座9とに渡って
設けられている。形状記憶合金5及び6は、通電により
伸長するタイプである。この場合、バネ受け座7の電極
10は、接地側(アース側)に接続される。一方、コイ
ル受け座9には、形状記憶合金5に印加電圧Vを印加す
るための電極11aと、形状記憶合金6に印加電圧Vを
印加するための電極11bとが設けられている。
【0031】図9に示す流体制御弁では、形状記憶合金
5は、通電により収縮するタイプであり、弁座2と弁体
3の接続部3aとの間に渡って設けられている。弁座2
には、形状記憶合金5に通電するための電極2aが設け
られている。形状記憶合金6は、通電により伸長するタ
イプである。
5は、通電により収縮するタイプであり、弁座2と弁体
3の接続部3aとの間に渡って設けられている。弁座2
には、形状記憶合金5に通電するための電極2aが設け
られている。形状記憶合金6は、通電により伸長するタ
イプである。
【0032】図10に示す流体制御弁では、形状記憶合
金5及び6は、通電により伸長するタイプであり、形状
記憶合金5は、弁体3の上流側部分に設けられた接続部
3bと弁座2とに渡って設けられている。
金5及び6は、通電により伸長するタイプであり、形状
記憶合金5は、弁体3の上流側部分に設けられた接続部
3bと弁座2とに渡って設けられている。
【0033】図11及び図12には、通電制御手段Hに
対して直列接続される形状記憶合金5,6が設けられた
流体制御弁が示されている。図11に示す流体制御弁で
は、形状記憶合金5は、通電により収縮するタイプであ
り、バネ受け座7と弁体3とに渡って設けられ、形状記
憶合金6は、通電により伸長するタイプである。
対して直列接続される形状記憶合金5,6が設けられた
流体制御弁が示されている。図11に示す流体制御弁で
は、形状記憶合金5は、通電により収縮するタイプであ
り、バネ受け座7と弁体3とに渡って設けられ、形状記
憶合金6は、通電により伸長するタイプである。
【0034】図12に示す流体制御弁では、形状記憶合
金5及び6は、両方とも通電により収縮するタイプであ
り、弁箱1の上流側位置に設けられた固定部13と弁体
3とに渡って、継ぎ板8を介して設けられている。ま
た、コイル・バネ4は、弁体3の接続部3aと弁座2と
の間に渡って設けられている。
金5及び6は、両方とも通電により収縮するタイプであ
り、弁箱1の上流側位置に設けられた固定部13と弁体
3とに渡って、継ぎ板8を介して設けられている。ま
た、コイル・バネ4は、弁体3の接続部3aと弁座2と
の間に渡って設けられている。
【0035】通電制御手段Hの回路構成は、図3及び図
6に示すものに限らず、適宜変更可能である。抵抗器r
は、通電制御手段Hに備えられた可変抵抗でも良い。
6に示すものに限らず、適宜変更可能である。抵抗器r
は、通電制御手段Hに備えられた可変抵抗でも良い。
【0036】図3に示す、並列接続の通電制御手段Hに
おいては、形状記憶合金5及び6への通電は各別に断続
され、弁体3の開閉方向での動作範囲が異ならされるよ
うに構成されても良い。また、図6に示す、直列接続の
通電制御手段Hにおいては、形状記憶合金5及び6の夫
々に各別に並列に抵抗器が接続されて、印加電圧及び通
電電流の両方が異ならされるように構成されても良い。
おいては、形状記憶合金5及び6への通電は各別に断続
され、弁体3の開閉方向での動作範囲が異ならされるよ
うに構成されても良い。また、図6に示す、直列接続の
通電制御手段Hにおいては、形状記憶合金5及び6の夫
々に各別に並列に抵抗器が接続されて、印加電圧及び通
電電流の両方が異ならされるように構成されても良い。
【0037】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】流体制御弁の全体構造を示す断面図
【図2】流体制御弁の全体構造を示す一部破断斜視図
【図3】通電制御手段の回路構成の一部を示す回路図
【図4】印加電圧に対する形状記憶合金の自由長さを示
すグラフ
すグラフ
【図5】基準電圧に対する形状記憶合金の自由長さを示
すグラフ
すグラフ
【図6】別実施例の通電制御手段の回路構成の一部を示
す回路図
す回路図
【図7】別実施例の形状記憶合金の通電電流に対する自
由長さを示すグラフ
由長さを示すグラフ
【図8】別実施例の流体制御弁の全体構造を示す断面図
【図9】別実施例の流体制御弁の全体構造を示す断面図
【図10】別実施例の流体制御弁の全体構造を示す断面
図
図
【図11】別実施例の流体制御弁の全体構造を示す断面
図
図
【図12】別実施例の流体制御弁の全体構造を示す断面
図
図
H 通電制御手段 3 弁体 4 付勢手段 5 形状記憶合金 6 形状記憶合金
Claims (3)
- 【請求項1】 開閉作動される弁体(3)を開閉方向一
方側に付勢する付勢手段(4)と、温度変化に対応する
形状変化により前記弁体(3)を前記付勢手段(4)の
付勢方向と逆方向に駆動する形状記憶合金(5,6)
と、その形状記憶合金(5,6)に対して熱を付与する
熱付与手段(H)とが設けられた流体制御弁であって、 前記形状記憶合金(5,6)として、前記弁体(3)の
開閉方向での動作範囲を異ならせる状態で複数種の形状
記憶合金(5,6)が設けられている流体制御弁。 - 【請求項2】 前記熱付与手段が、前記形状記憶合金
(5,6)への通電によるジュール熱の発生を制御する
通電制御手段(H)にて構成され、 前記複数種の形状記憶合金(5,6)が、前記弁体
(3)の開閉方向での位置に関連付けて前記通電制御手
段(H)にて通電を断続制御されて、前記弁体(3)の
開閉方向での動作範囲が異ならされるように構成されて
いる請求項1記載の流体制御弁。 - 【請求項3】 前記複数種の形状記憶合金(5,6)
は、変態温度が異なるように構成され、前記熱付与手段
が、前記弁体(3)により通流量が制御される流体にて
構成されている請求項1記載の流体制御弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17134093A JPH0727251A (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 流体制御弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17134093A JPH0727251A (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 流体制御弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0727251A true JPH0727251A (ja) | 1995-01-27 |
Family
ID=15921406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17134093A Pending JPH0727251A (ja) | 1993-07-12 | 1993-07-12 | 流体制御弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0727251A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7210315B2 (en) * | 2001-09-14 | 2007-05-01 | Whirlpool Corporation | Water distributor for an automatic laundry or dishwashing machine |
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JP2009133429A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Fujitsu Ltd | ダクト流量可変弁及びそれを備えたダクト装置 |
US10170904B2 (en) | 2013-04-02 | 2019-01-01 | Pivot Electronics Pty Ltd | Surge reduction filter |
KR20190069779A (ko) * | 2017-12-12 | 2019-06-20 | 안형준 | 동작성 향상형 국부 냉각장치 |
DE102018121101B3 (de) | 2018-08-29 | 2020-01-02 | Gottfried Wilhelm Leibniz Universität Hannover | Augenimplantat |
EP3825589A1 (de) * | 2019-11-19 | 2021-05-26 | Eberspächer Climate Control Systems GmbH | Ventil |
-
1993
- 1993-07-12 JP JP17134093A patent/JPH0727251A/ja active Pending
Cited By (9)
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CN112901783A (zh) * | 2019-11-19 | 2021-06-04 | 埃贝斯佩歇气候控制系统有限公司 | 阀 |
CN112901783B (zh) * | 2019-11-19 | 2023-10-31 | 埃贝斯佩歇气候控制系统有限公司 | 阀 |
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