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JPH07271220A - 像加熱装置及び定着装置 - Google Patents

像加熱装置及び定着装置

Info

Publication number
JPH07271220A
JPH07271220A JP8115194A JP8115194A JPH07271220A JP H07271220 A JPH07271220 A JP H07271220A JP 8115194 A JP8115194 A JP 8115194A JP 8115194 A JP8115194 A JP 8115194A JP H07271220 A JPH07271220 A JP H07271220A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
image
recording material
roller
contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8115194A
Other languages
English (en)
Inventor
Kensaku Kusaka
健作 草加
Tsuneji Masuda
恒司 桝田
Osamu Watanabe
督 渡辺
Hidekazu Maruta
秀和 丸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP8115194A priority Critical patent/JPH07271220A/ja
Publication of JPH07271220A publication Critical patent/JPH07271220A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的の一つは、クリーニングローラ
を備えたフィルム方式の定着装置においても、定着不良
及び非通紙部昇温を発生させることのない像加熱装置を
提供することにある。 【構成】 ソレノイド14によって移動自在なクリーニ
ングローラ13をフィルム6に対して接触または離間す
るように配設し、フィルム6に蓄積された熱量が少ない
場合には、上記クリーニングローラ13を離間させ、そ
の他の場合にはフィルム6に接触させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録材上の画像を加熱
する像加熱装置に関し、特に記録材の未定着画像を加熱
定着する装置に好適な像加熱装置に関する。
【0002】また、本発明は、耐熱性のフィルムを介し
て記録材に熱エネルギーを付与する方式の像加熱装置に
関する。この装置は電子写真複写機、プリンタ、ファッ
クス等の画像形成装置における画像加熱定着装置や画像
を担持した記録材を加熱して表面性を改質する装置等、
広く像担持体を加熱処理する手段、装置として使用でき
る。
【0003】さらに、本発明は、未定着画像を記録材に
加熱定着する定着装置に関するものである。
【0004】
【従来の技術】従来、未定着画像の加熱定着や、画像の
表面性の改質を行う像加熱装置としては、加熱ローラと
加圧ローラとで画像を支持した記録材を挟持搬送する熱
ローラ方式が広く用いられてきたが、このような熱ロー
ラ方式では、加熱ローラの熱容量が大きいため、熱ロー
ラを所定の定着温度まで加熱するのに要する時間(いわ
ゆるウォームアップ時間)が長くかかるという問題があ
った。
【0005】そこで、特開昭63−313182号公
報、特開昭63−313273号公報、特開平2−15
7878号公報等において、低熱容量のサーマルヘッド
と、このサーマルヘッドと摺動する薄肉のフィルムを用
い、ウォームアップ時間を短縮したフィルム加熱定着方
式が提案された。
【0006】このフィルム加熱定着方式では、記録材の
移動方向と直交する方向に沿った通電発熱層を有し、記
録材サイズに拘らず通電発熱層全域に通電して、この熱
をフィルムを介して記録材及び記録材上のトナーに与え
るため、フィルム表面にはトナーが残留する場合があ
る。そこで、フィルムの記録材と接触する側の表面、あ
るいはフィルムを介してヒータと当接する加圧ローラの
表面に、残留トナーを除去するフェルトローラ等のクリ
ーナを当接する場合がある。
【0007】また、上記熱ローラ方式及びフィルム加熱
方式では、いずれも熱を使ってトナーを溶融してトナー
の記録材への定着を行っているので、熱により記録材が
カールしたり、皺が発生したりする可能性がある。その
ため、一般に加熱部に続いて記録材のガイドとして排紙
ガイド及び排紙搬送として排紙ローラが用いられてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例によれば、以下のような問題点があった。先ず、フ
ェルトローラ等のクリーナを当接させたフィルム方式の
従来装置によれば、通電開始後記録材が定着処理される
までの時間が短いので、加圧ローラの汚れを防止するた
めにクリーニングローラを加圧ローラに常時当接してい
るが、ヒータからの熱量がフィルムを介して加圧ローラ
に伝わり、さらにクリーニングローラに伝わるため、ヒ
ータの昇温速度がクリーニングローラがない場合と比較
すると、小さくなる。その結果、低温環境下、あるいは
入力電圧が低い場合には、通電開始後最初の定着処理が
不良となる虞があった。この種の定着不良を防止するた
めにクリーニングローラを除去すると、加圧ローラが長
期使用の後には汚れ、記録材を汚してしまう虞があっ
た。
【0009】また、このようなクリーニングローラを備
えた場合にも、記録材の外側でいわゆる非通紙部昇温が
発生するという問題があった。特に、最大サイズより小
さな幅の記録材を連続して通紙した際には、非通紙部昇
温は大きい。この種の装置で上記クリーニングローラを
配置した場合、装置を長期に亘って使用するとクリーニ
ングローラにトナー等が全面的に付着する。そのような
状態で小さな幅の記録材を連続して通紙すると、上述の
ような非通紙部昇温が発生し、クリーニングローラが昇
温してクリーニングローラ表面に付着したトナー等の汚
染物が溶融し、フィルム表面に再転移する。その直後に
小さな幅の記録材から大きな幅の記録材に変更して定着
処理を行うと、記録材の裏面にクリーニングローラから
加圧ローラに転移した汚染物が付着し、記録材を汚すと
いう問題点があった。
【0010】また、上記従来例では図16に示すように
低熱容量ヒータ61が直接ヒータホルダー64に接着剤
90もしくは接着テープにて接着されており、ヒータ6
1から発生した熱の一部が比熱の小さいヒータホルダー
64に奪われてしまい、記録材に付与する熱量に損失が
生じてしまうため、立ち上げ時間が長くなってしまうと
いう問題点があった。
【0011】また、上記従来例によれば、フィルムの蛇
行が発生するという問題点があった。そこで、このエン
ドレスフィルムの一端部を厚くして、この部分にフィル
ムの蛇行を抑える部材を配して、フィルム蛇行を防止す
る方法が、特開平2−113185号公報で提案されて
いる。この場合、フィルムの厚膜部分は、非画像域にな
るため、ヒータの非通紙域を通過するようになってい
る。
【0012】しかし、一般にフィルムの厚い部分は、熱
及び屈曲耐久性に弱い。そのため、特に、フィルムがヒ
ータ部と接する場合は、フィルム膜厚部は非ヒータ発熱
部と接するように設定され、フィルム厚膜部の昇温を防
いでいた。
【0013】しかしながら、この定着装置を連続で長期
間使用すると、フィルムを通じて定着装置全体が昇温し
てしまう。そのため、駆動ローラや従動ローラ、分離ロ
ーラあるいはフィルムガイド板等、フィルムと接してい
る部材は昇温してしまう。これらの当接物の昇温は、フ
ィルムのヒータ当接幅に当たる部分が一番高くなるが、
熱がフィルムの幅方向にも移動するためフィルム端部の
フィルム厚膜部に当たる当接物の温度も高くなるという
ことが生じた。その結果、フィルム厚膜部の劣化が速
く、亀裂、裂け等が発生し易く、耐久寿命が短いという
問題点があった。
【0014】また、排紙ガイド及び排紙ローラを用いた
従来例によれば、次のような問題点があった。すなわ
ち、加熱直後では、記録材上の溶融トナーはまだ充分に
冷えておらず、したがって、この時点で排紙ガイド(排
紙上ガイド)に当接すると、トナーが排紙上ガイドに付
着することがあった。そのため、排紙ガイドにリブを立
て、リブでのみ記録材と接するような方法も提案されて
いる。この方法では、トナー等が排紙ガイドのリブとリ
ブの間に一般に積り付着するために、記録材搬送時の引
っ掛かりという現象は減少する。しかし、今度はリブ部
にトナーが付着し、記録材上の擦れや記録材の引っ掛か
りという問題が発生した。
【0015】本出願に係る第一の発明の目的は、上記問
題点を解決し、クリーニングローラを備えたフィルム方
式の像加熱装置においても、定着不良を発生させること
のない像加熱装置を提供することにある。
【0016】また、本出願に係る第二の発明の目的は、
上記目的の他、特に通電開始後における定着不良を防ぐ
ことのできる像加熱装置を提供することにある。
【0017】さらに、本出願に係る第三の発明の目的
は、上記目的の他、特に低温環境下において確実に定着
不良を防ぐことのできる像加熱装置を提供することにあ
る。
【0018】また、本出願に係る第四の発明の目的は、
上記目的の他、特に非通紙部昇温による定着不良を発生
することのない像加熱装置を提供することにある。
【0019】さらに、本出願に係る第五の発明の目的
は、上記目的の他、非通紙部昇温自体を抑えることので
きる像加熱装置を提供することにある。
【0020】また、本出願に係る第六の発明の目的は、
上記目的の他、クリーニングローラのクリーニング性能
を向上させることのできる像加熱装置を提供することに
ある。
【0021】さらに、本出願に係る第七の発明の目的
は、上記目的の他、クリーニングローラのクリーニング
性能をより一層向上させることのできる像加熱装置を提
供することにある。
【0022】また、本出願に係る第八の発明の目的は、
上記問題点を解決し、ヒータからホルダーへの熱の流出
を制限することのできる像加熱装置を提供することにあ
る。
【0023】さらに、本出願に係る第九の発明の目的
は、上記問題点を解決し、フィルムの一端部を厚くした
場合でも、その部分の昇温を防ぐことのできる定着装置
を提供することにある。
【0024】また、本出願に係る第十の発明の目的は、
上記問題点を解決し、排紙ガイドに対するトナー付着に
よる記録材の擦れ及び搬送不良を防ぐことのできる定着
装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第一の発明
によれば、上記目的は、有端または無端移動自在に配設
されたフィルム部材と、該フィルム部材の内側に配設さ
れた発熱体と、上記フィルム部材を介して該発熱体に圧
接するように配設された加圧手段と、該発熱体の温度を
検知する温度検知手段と、該温度検知手段による検知温
度が所定の値となるように上記発熱体への通電を制御す
る通電制御手段とを備え、上記フィルム部材と加圧手段
の圧接部にて未定着現像剤像を担持した記録材を挟持搬
送せしめる像加熱装置において、上記フィルム部材の記
録材との接触面に接離自在に配設されたフィルム清掃手
段と、該フィルム清掃手段を上記フィルム部材に対して
接離せしめる駆動手段とを備え、該駆動手段を、上記フ
ィルム部材に蓄積された熱量が少ない場合には該フィル
ム部材から上記フィルム清掃手段を離間せしめるように
設定することにより達成される。
【0026】また、本出願に係る第二の発明によれば、
上記目的は、駆動手段を、画像形成開始から所定の期間
内はフィルム部材に蓄積された熱量が少ないと判断する
ように設定することにより達成される。
【0027】さらに、本出願に係る第三の発明によれ
ば、上記目的は、駆動手段を、温度検知手段により検知
した温度が所定温度に満たない場合にはフィルム部材に
蓄積された熱量が少ないと判断するように設定すること
により達成される。
【0028】また、本出願に係る第四の発明によれば、
上記目的は、記録材とフィルム部材との非接触領域に相
当する位置に配設された第二の温度検知手段を備え、駆
動手段を、該第二の温度検知手段の検知温度が所定温度
を超える場合には、清掃手段のフィルムからの離間を行
わせるように設定することにより達成される。
【0029】さらに、本出願に係る第五の発明によれ
ば、上記目的は、フィルム清掃手段の、少なくともフィ
ルム部材と当接する部分の熱伝導率を1.0W・m-1
-1以上に設定することにより達成される。
【0030】また、本出願に係る第六の発明によれば、
上記目的は、フィルム清掃手段の、少なくともフィルム
部材と当接する部分を、金属で形成することにより達成
される。
【0031】さらに、本出願に係る第七の発明によれ
ば、上記目的は、フィルム清掃手段を、回転自在に支持
されたローラ体とすることにより達成される。
【0032】また、本出願に係る第八の発明によれば、
上記目的は、耐熱性エンドレスフィルムと、ホルダーに
支持され、該エンドレスフィルムの一面側に密着するよ
うに配設された加熱体とを備え、上記エンドレスフィル
ムの他面側に記録材を密着させ、該エンドレスフィルム
を介して該記録材に熱エネルギーを付与する像加熱装置
において、上記加熱体と上記ホルダーとの接触面に中空
の領域を設けたことにより達成される。
【0033】さらに、本出願に係る第九の発明によれ
ば、上記目的は、加熱体及び単数または複数の支持体間
に張設され無端移動自在なフィルムと、上記フィルムを
介して該加熱体に圧接するように配設された加圧手段
と、上記フィルムと加圧手段の圧接部にて未定着現像剤
像を担持した記録材を挟持搬送せしめる定着装置におい
て、上記フィルムは片側略端部の厚みが他の部分よりも
厚い厚膜部を有しており、上記支持体の少なくとも一つ
は、上記厚膜部が当接する領域の熱伝導率が、上記厚膜
部以外の他の部分と当接する領域に比べて低くなるよう
に形成されていることにより達成される。
【0034】また、本出願に係る第十の発明によれば、
上記目的は、互いに圧接するように配設された加熱手段
及び加圧手段を備え、未定着画像を担持した記録材を該
加熱手段及び加圧手段により加熱加圧し挟持搬送するこ
とで、未定着画像の定着を行う定着装置において、上記
圧接部を通過した記録材を挟持排紙搬送する部材と、該
挟持排紙搬送部材の後に記録材の搬送経路を決める排紙
ガイドが配置されており、該排紙ガイドは、上記記録材
が上記挟持排紙搬送部材と当接する部分のみと当接する
ように配設されていることにより達成される。
【0035】
【作用】本出願に係る第一の発明によれば、フィルム清
掃手段をフィルム部材に当接させることによって該フィ
ルム部材に付着した現像剤が除去され、記録材の汚れが
防止されるが、フィルム部材に蓄積された熱量が少ない
と判断される場合には、上記フィルム清掃手段をフィル
ム部材から離間せしめる。従って、発熱体からフィルム
に伝達される熱がフィルム清掃手段に奪われないので、
フィルム部材と加圧ローラのニップ部において所定の熱
量が記録材上の未定着現像剤像に与えられ、良好な定着
が行われる。そして、上記所定期間経過後は、フィルム
に充分な熱量が蓄積されているので、該フィルム部材に
フィルム清掃手段を当接させ、上述のような清掃動作を
行わしめる。かくして、フィルムに付着した現像剤を確
実に除去しつつ、温度低下による定着不良を防止する。
【0036】また、本出願に係る第二の発明によれば、
駆動手段は、画像形成開始から所定の期間内はフィルム
部材に蓄積された熱量が少ないと判断し、フィルム清掃
手段をフィルム部材から離間せしめる。従って、上記第
一の発明と同様に、通電開始後においても、良好な定着
が行われる。
【0037】さらに、本出願に係る第三の発明によれ
ば、駆動手段は、温度検知手段により検知した温度が所
定温度に満たない場合にはフィルム部材に蓄積された熱
量が少ないと判断し、フィルム清掃手段をフィルム部材
から離間せしめる。従って、上記第一の発明と同様に、
低温環境下においても、良好な定着が行われる。
【0038】また、本出願に係る第四の発明によれば、
記録材とフィルム部材との非接触領域に相当する位置に
配設された第二の温度検知手段の検知温度が所定温度を
超える場合には、清掃手段のフィルムからの離間を行う
ので、非通紙部昇温が発生した場合でも、現像剤が清掃
手段から転移して溶融することがなく、記録材の汚れが
発生しない。
【0039】さらに、本出願に係る第五の発明によれ
ば、フィルム清掃手段の、少なくともフィルム部材と当
接する部分の熱伝導率を1.0W・m-1・K-1以上に設
定したので、局所的な昇温が抑えられる。
【0040】また、本出願に係る第六の発明によれば、
フィルム清掃手段の、少なくともフィルム部材と当接す
る部分を、金属で形成することにより、熱伝導率が大き
くなり、フィルム部材に付着した現像剤を溶融せしめて
良好な清掃が行われる。
【0041】さらに、本出願に係る第七の発明によれ
ば、フィルム清掃手段は、回転しながらフィルム部材と
接触するので、良好な清掃が行われる。
【0042】また、本出願に係る第八の発明によれば、
加熱体を支持するホルダーのヒータとの接触面に中空域
を設けたので、ヒータから発生した熱の一部がホルダー
に奪われることなく、記録材に付与する熱量に損失が生
じることがない。
【0043】さらに、本出願に係る第九の発明によれ
ば、フィルムの片側略端部が他の部分より厚い厚膜部を
有しているので、該厚膜部と当接する部材を配設するこ
とによってフィルムの蛇行が抑えられる。また、この厚
膜部は熱及び屈曲耐久性が弱いが、該厚膜部と接触する
フィルムの支持体のうち少なくとも一つは、該厚膜部と
接触する領域の熱伝導率が他の領域より低く形成されて
いるので、該厚膜部の昇温を抑える。
【0044】また、本出願に係る第十の発明によれば、
排紙時において、記録材が最初に挟持排紙搬送部材に当
接し、その後に排紙ガイドと記録材が当接するように構
成することにより、先ず記録材上の熱が挟持排紙搬送部
材に奪われるために、未定着画像を担持する記録材の表
面の温度が下がり、その後に排紙ガイドに当接するた
め、トナーの温度も冷え、トナー画像が排紙ガイドと接
しても、排紙ガイド側にトナーが移動することはなく、
画像が擦れることがない。また、排紙ガイドにトナーが
溜って、排紙時の記録材の引っ掛かり等が生じない。
【0045】
【実施例】本発明の実施例1ないし実施例16を図面に
基づいて説明する。
【0046】〈実施例1〉先ず、本発明の実施例1を図
1ないし図4に基づいて説明する。図2は本発明の定着
装置60を用いた画像形成装置の一例の概略構成を示す
図である。図2に示すように本実施例の画像形成装置
は、原稿台固定−光学系移動型、回転ドラム型、転写式
の電子写真複写装置である。
【0047】本実施例装置においては、図2に示すよう
に、固定の原稿台ガラス20上に原稿19を所要に載置
し、所要の複写条件を設定した後、コピースタートキー
を押すと、感光体ドラム39が矢印で示す時計方向に所
定の周速度で回転駆動される。また、光源21(22は
反射笠)と第一ミラー23が原稿台ガラス20の下面に
沿ってガラス左辺側のホームポジションからガラス右辺
側へ所定の速度Vで移動し、第二ミラー24、第三ミラ
ー25が同方向にV/2の速度で移動することで、原稿
台ガラス20上の載置原稿19の下向き画像面が左辺側
から右辺側に照明走査され、その照明走査光の原稿面反
射光が結像レンズ29、固定第四〜第六ミラー26,2
7,28を介して回転感光体ドラム39面に結像露光
(スリット露光)される。
【0048】回転感光体ドラム39の表面は、この露光
前に一次帯電器30により正または負の所定電位に一様
に帯電処理されており、この帯電面に対して上記の露光
がなされることで、ドラム39面に原稿画像に対応した
パターンの静電潜像が順次に形成される。感光体ドラム
39面に形成される静電潜像は、現像装置31の現像ロ
ーラ32でトナー像として顕画像化される。
【0049】一方、給紙ローラ51により記録材として
の転写シートPが給送され、ガイド33を通って所定の
タイミングでドラム39と転写帯電器34との間の転写
部へ導入されて転写コロナを受けることでドラム39に
接し、ドラム39面側のトナー顕画像がシート下面に順
次転写される。
【0050】像転写部を通過したシートPは除電針35
によって背面電荷の除電を受けつつ、ドラム39面から
順次に分離され、搬送部38、入口ガイド10で定着装
置60へ導入され、後述するようにトナー画像定着を受
け、画像形成物として排紙ガイド12、排紙ローラ対1
5により機外へ排出される。
【0051】転写後のドラム39の表面はクリーニング
器36のクリーニングブレード37によって残りトナー
等の汚れが清掃除去され、繰り返して像形成に供され
る。
【0052】上述のように往路を移動した移動光学部材
21〜25は所定の往路終点に到達すると、復路を移動
するように設定されており、初めのホームポジションへ
戻り、次のコピーサイクルの開始まで待機する(以下、
この工程を光学系のバック工程と称する)。
【0053】コピースタートキーが押される前に複数枚
(例えば100枚)のコピー枚数が指定された場合、光
学系のバック工程が終了した後に、図3に示すマイクロ
コンピュータ(以下MPUとする)18により所定のイ
ンターバルをもって上記の工程を繰り返す。
【0054】次に、本実施例装置に装着される定着装置
60を図1に基づいて詳しく説明する。図1において6
はエンドレスベルト状の定着フィルムであり、該定着フ
ィルム6は左側の駆動ローラ7と、右側の定着フィルム
に従動回転する従動ローラ8と、この両ローラ7,8間
の下方に固定配設した低熱容量線状ヒータ1との間に張
設してある。
【0055】従動ローラ8は定着フィルム6を外側に張
る方向にテンションを与えるテンションローラを兼ねて
おり、定着フィルムは表面にシリコーンゴム等を被覆し
て摩擦係数を高めた駆動ローラ7の時計方向の回転駆動
に伴い、時計方向に所定の周速度をもって皺や蛇行、速
度遅れなく回転駆動される。
【0056】9はヒータ、定着フィルム、シート間に圧
力を加えるための加圧手段としてのシリコーンゴム等の
離型性の良いゴム弾性層を有する加圧ローラであり、上
記のエンドレスベルト状定着フィルム6の下方側フィル
ム部分をヒータ1との間に挟ませて、ヒータ1の下面に
対してバネ等の付勢手段により、例えば総圧5〜10k
gfの当接圧をもって対向圧接させてあり、シートPの
搬送方向に順方向の反時計方向に回転する。
【0057】13はフィルム6に当接/離間自在に配置
されたクリーニングローラであり、金属製芯金の周りに
シリコーンゴムスポンジ層を設け、さらにその表面にア
ラミド繊維(商品名:ノーメックス(デュポン社製))
から成るフェルトで被覆したものである。クリーニング
ローラ13は、ソレノイド14により所定のタイミング
でフィルム6に対しON/OFFする。
【0058】本実施例ではクリーニングローラ13をフ
ィルム6を介して駆動ローラ7に圧接するように配置す
ることにより、クリーニングローラとフィルムの密着性
を高めている。但し、クリーニングローラ13は、フィ
ルムを介して従動ローラ8と圧接する位置でも構わな
い。一方、例えば駆動ローラとテンションローラの間で
クリーニングローラとフィルムを当接させることによ
り、クリーニングローラのフィルムに対する圧力を増す
ことなく、クリーニングローラとフィルムの接触面を大
きくすることも可能である。
【0059】回転駆動されるエンドレス状の定着フィル
ム6は繰り返してトナー画像の加熱定着に供されるの
で、耐熱性・離型性・耐久性に優れ、一般的には100
μm以下、好ましくは40μm以下の薄肉のものを使用
する。一例としては、厚さ20μmのポリイミド、ポリ
エーテルイミド、ポリエーテルサルホン、ポリエーテル
エーテルケトン等の高耐熱樹脂や、ニッケル、SUS等
の金属の薄肉エンドレスベルトの外周面に、PTFE
(四フッ化エチレン樹脂)、PFA(四フッ化エチレン
・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂)
等の低表面エネルギーの樹脂、またはこれらの樹脂にカ
ーボンブラック等の導電材を添加した離型性コート層を
10μm厚に施した総厚30μmのエンドレスベルトで
ある。
【0060】低熱容量のヒータ1は、例えば厚さ1.0
mm、幅10mm、長手方向長さ340mmの良熱伝導
性のアルミナ基板2に、銀パラジウムや酸化ルテニウム
等の抵抗材料を厚さ10μm、幅1.0mmに塗工して
発熱層3を形成し、さらにその上に厚さ10μmのフィ
ルム6との摺動を考慮したガラス等の保護層4を形成し
たものであり、ヒータ支持体11に取り付け保持させて
固定支持させる。
【0061】ヒータ支持体11は、ヒータ1を定着装置
60及び画像形成装置に対し断熱支持する、断熱性、高
耐熱性、剛性を有するもので、例えばPPS(ポリフェ
ニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエーテ
ルケトン)、液晶ポリマ等の高耐熱性樹脂や、これらの
樹脂とセラミックス、金属等との複合材料等で構成され
る。
【0062】ヒータの発熱層3には長手方向両端から通
電される。通電は交流100Vであり、基板2の裏面に
熱伝導性シリコーンゴム接着剤等で接着または圧接もし
くは一体的に形成されたNTCサーミスタ等の温度検知
素子5の検知温度に応じMPU18により通電制御され
る。
【0063】図3はヒータ1を給紙側からみた側面図で
ある。通電により発熱する発熱層3は基板2の下面の略
中央部に基板長手方向に沿って一直線上に形成してあ
る。3aと3bはこの発熱層3の左端部と右端部に設け
た銀等の良導電材質の通電用電極(入力端子)である。
【0064】eはこの電極3a,3b間の発熱層3の有
効全長域であり、本実施例の場合は、装置に供給して使
用できる最大サイズ転写シートをA3版(幅297m
m)とし、その転写シートに対応する長さ寸法に設計し
てある。
【0065】また、本実施例の画像形成装置は、図3に
示すように発熱層3の左側の基線イを基準とする、いわ
ゆる片側基準で各種サイズの転写シートが供給されるも
のである。A6版(幅105mm)の通紙域cは図2に
示した画像形成装置で使用可能な最小サイズのシートの
通紙域である。
【0066】5Aは、最小通紙域内に設けられた温度検
知素子であるサーミスタである。定着時MPU18はサ
ーミスタ5Aの検知出力が所定の一定値となるようにヒ
ータ駆動回路16を制御し発熱層3への通電を制御して
いる。5Bは最小通紙域外に設けられた温度検知素子で
あるサーミスタで、本実施例では最大通紙域e内に、さ
らにはB4版(幅257mm)の通紙域d外に配置して
ある。
【0067】次に、図4のタイミングチャートにしたが
って、本実施例装置の定着動作について説明する。ここ
では、10枚の定着動作が予めユーザにより設定されて
いる場合について説明する。時刻T1に画像形成スター
ト信号により画像形成装置が像形成動作を開始したとき
に、クリーニングローラ用ソレノイド14がONし、ク
リーニングローラ13がフィルム6と離れる。同時に、
定着フィルム6の回動が開始し、やや遅れた時刻T2
ヒータ1への通電が開始される。未定着トナー画像Tを
上面に担持した転写シートPは、転写部34から定着装
置60へ搬送される。シートPは入口ガイド10に案内
されて急速に所定の定着温度(本実施例では200℃)
まで昇温したヒータ1と、加圧ローラ9との圧接部Nに
時刻T3に未定着トナーをヒータ側にして定着フィルム
6と密着して進入する。なお、時刻T1=0とすると、
本実施例では時刻T3=4秒である。
【0068】シートPは面ズレや皺寄りを生じることな
く移動定着フィルム6と一緒の重なり状態でヒータ1と
加圧ローラ9との定着ニップ部Nを挟圧力を受けつつ通
過する。
【0069】シートPのトナー画像担持面は定着フィル
ム面に押圧定着状態で定着ニップ部Nを通過する過程で
発熱層3の熱を定着フィルム6を介して受け、トナー画
像が高温溶融してシートP面に軟化接着化した像Tbと
なる。
【0070】本実施例装置の場合は、シートPと定着フ
ィルム6との分離はシートPが定着ニップ部Nを通過し
て出た時点で行わせている。
【0071】この分離時点において溶融トナーTbの温
度は未だトナーのガラス転移点より高温の状態にある。
この分離点でガラス転移点より高温の状態にあるトナー
Tbは、適度なゴム特性を有するので、分離時のトナー
画像面は定着フィルム表面にならうことなく適度な凹凸
表面性を有したものとなり、この表面性が保たれて冷却
固化するに至るので、定着済のトナー画像面には過度の
画像光沢が発生せず高品位な画質となる。
【0072】定着フィルム6と分離されたシートPは排
紙ガイド12で案内されて排紙ローラ対15へ至る間に
ガラス転移点より高温のトナーTbの温度が自然降温
(自然冷却)してガラス転移点以下の温度になって固化
し、画像Tbに至る。シートPは時刻T 5に定着ニップ
Nを抜けた後、画像定着済のシートPが出力される。
【0073】ソレノイド14は、時刻T5から僅かに遅
れた時刻T6にOFFし、その結果クリーニングローラ
は再びフィルムと当接し、フィルムにより従動回転し、
フィルム表面の残留トナーを除去する。
【0074】以下、同様にして二枚目以降の定着動作を
行うが、この際クリーニングローラ13はフィルム6に
当接し、従動回転し続け、時刻T7に10枚目の定着工
程が終了直後、時刻T8にヒータへの通電が終了する。
その後、フィルム表面の清掃のため、時刻T9まで定着
フィルム6を走行させることにより、フィルム6及びク
リーニングローラ13を回動させる。
【0075】上記の動作を環境温度5℃〜35℃まで変
化させてテストしたところ、いずれ環境においても1枚
目から10枚目まですべて良好な定着性が得られた。ま
た、上記のサイクルを1万サイクル繰り返した後(計1
0万回の定着動作)でも加圧ローラ9及び定着フィルム
6の汚れは生じなかった。
【0076】〈比較例1〉実施例1において、ソレノイ
ド14を設けず、クリーニングローラを常時フィルム6
に当接させた場合には、低温(5℃)環境での1枚目の
シートPの定着性が不良となる不具合が発生した。その
原因は、ヒータへの通電開始から定着ニッブ部にシート
が突入するまでクリーニングローラ13がフィルム6に
接して従動回転しているため、フィルム6が暖まらない
ためであり、また、ヒータからの熱量が定着フィルム6
を介してクリーニングローラ13へ伝わるため、ヒータ
の昇温速度が遅れるためである。
【0077】〈比較例2〉実施例1において、クリーニ
ングローラ13を設けない場合、約1万枚の定着動作の
後にフィルム6表面及び加圧ローラ9表面がトナーで汚
れ、それがシートPの表面及び裏面に転移してシートP
の汚れをもたらした。
【0078】〈実施例2〉次に、本発明の実施例2を図
5及び図6に基づいて説明する。なお、実施例1との共
通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0079】図5及び図6は実施例2のタイミングチャ
ートである。本実施例では1枚目の画像形成開始信号が
時刻T1に発せられたときの第一サーミスタ5Aの検知
温度T5Aに応じ、ソレノイド14の動作が異なる。
【0080】1)上記検知温度T5A≦70℃のとき(図
5) 時刻T1でソレノイド14ON、時刻T6でOFF。
【0081】2)上記検知温度T5A>70℃のとき(図
6) このような場合、しばらく前に定着動作が行われ、ヒー
タ、定着フィルム、加圧ローラ等が未だ暖まっているこ
とを示す。したがって、ソレノイド14はOFFのまま
で、クリーニングローラはフィルムに対し従動回転す
る。
【0082】本実施例によれば、1枚目の定着性を損な
うことなく、フィルムのクリーニング性能が向上する。
【0083】〈実施例3〉次に、本発明の実施例3を図
7に基づいて説明する。なお、実施例1との共通箇所に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0084】図7は、本実施例のタイミングチャートで
ある。時刻T1にソレノイド14をON、時刻T5に定着
ニップ部からシートが抜けた直後にソレノイド14をO
FF、以後シートPがニップ内に滞在する間はソレノイ
ドをONし、クリーニングローラをフィルムから離す。
【0085】本実施例によれば、多量の定着動作を経て
クリーニングローラがトナー等により汚れた場合、クリ
ーニングローラ表面の表面の汚れがフィルムに付着して
さらにその汚れがシートPを汚すのを防止する。特に、
小サイズのシートを連続して多数枚通紙し、非通紙部昇
温によりヒータ、フィルム、クリーニングローラが昇温
した場合、その直後に大きなサイズのシートを通紙して
も本実施例ではシートにクリーニングローラの汚れが付
着することがない。
【0086】フィルムをクリーニングローラに対し、実
施例1よりもさらに断熱できることにより、熱効率が向
上する。
【0087】〈実施例4〉次に、本発明の実施例4を図
8に基づいて説明する。なお、実施例1との共通箇所に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0088】図8に示すように、第二サーミスタ5Bの
検知温度T5Bが一旦T 5B≧230℃になったら、ソレノ
イド14をONし、クリーニングローラをフィルムから
退避させる。
【0089】本発明に用いたトナーは約220℃で溶解
粘度が過度に低くなり、いわゆる高温オフセットを発生
する。
【0090】第二サーミスタ検知温度T5Bが230℃を
検知したとき、フィルム表面の最高温度は未だ上記の高
温オフセット発生温度220℃より低い215℃であ
る。
【0091】本実施例では小サイズのシートを連続して
通紙すると、非通紙部昇温により、49枚目の通紙中の
時刻T10にT5B≧230℃となる。このときソレノイド
14をONし、フィルムからクリーニングローラを離間
する。このときフィルム表面の最高温度は未だ215℃
なので、クリーニングローラ表面の汚れがフィルムに再
転移することはない。T5B<230℃となった時刻T11
に再びソレノイド14をOFFし、その後クリーニング
ローラはフィルムに圧接従動回転してフィルム表面をク
リーニングする。
【0092】本実施例によれば、フィルム表面が高温状
態の時にクリーニングローラがフィルムに当接しないの
で、クリーニングローラ表面のトナー等の汚れが再び溶
融または軟化してフィルム表面に再転移し、それがシー
トに付着することを防止できる。
【0093】〈実施例5〉次に、本発明の実施例5を図
9に基づいて説明する。なお、実施例1との共通箇所に
は同一符号を付して説明を省略する。
【0094】図9は本実施例のタイミングチャートであ
る。ソレノイド14は、画像形成開始信号が時刻T1
発せられてから、二枚目のシートがニップに突入するま
では、実施例1と同じタイミングでON/OFFし、そ
の後は実施例4と同じタイミングをとる。
【0095】本実施例によれば、良好な1枚目の定着性
が得られ、かつ非通紙部昇温時のクリーニングローラ表
面の汚れのフィルム表面への再転移も防止できる。
【0096】〈実施例6〉次に、本発明の実施例6を図
10に基づいて説明する。なお、実施例1との共通箇所
には同一符号を付して説明を省略する。
【0097】図10に示すように、T5B≧230℃とな
ってすぐにクリーニングローラをフィルムから離さず、
そのとき定着工程を施されているシートが定着ニップを
抜けてからフィルムから離し、最後のシートが定着ニッ
プを抜けた後にすぐフィルムに当接してもよい。
【0098】本実施例によれば、定着工程中のフィルム
からの放熱状態を一定に保てるので、定着性が安定す
る。
【0099】〈実施例7〉次に、本発明の実施例7につ
いて説明する。なお、実施例1との共通箇所には同一符
号を付して説明を省略する。
【0100】本実施例は、クリーニングローラ13を鉄
製の棒で形成する。本実施例によれば、クリーニングロ
ーラの熱伝導率が実施例1より大きいので、クリーニン
グ性能が高い。
【0101】〈実施例8〉次に、本発明の実施例8につ
いて説明する。なお、実施例1との共通箇所には同一符
号を付して説明を省略する。
【0102】本実施例はクリーニングローラ13をアル
ミニウム製の棒で形成する。本実施例によれば、クリー
ニングローラの熱伝導率が実施例1より大きいので、小
サイズ紙を連続して通紙した際の非通紙部昇温を低減で
きる。
【0103】なお、非通紙部昇温を低減する効果は、ク
リーニングローラの熱伝導率W(W・m-1・K-1)がW
≧1.0のときに顕著であった。また、クリーニングロ
ーラを形成可能な部材の熱伝導率は以下の通りである。
【0104】1)パイレックスガラス:W=1.1、さら
に好適にはW≧10であった。
【0105】2)ステンレス:W=15 3)アルミニウム:W=240
【0106】〈実施例9〉本実施例は、実施例1,2で
用いたクリーニングローラにシリコーンオイル等の離型
剤を含浸したものである。本実施例によれば、フィルム
汚れがさらに防止できる。
【0107】〈実施例10〉次に、本発明の実施例10
を図11ないし図13に基づいて説明する。図11は本
発明の実施例10を表す図であり、図11において、6
1は低熱容量線状加熱体であって、一例として厚み1.
0mm、幅10mm、長手長240mmのアルミナ基板
62に抵抗材料63を幅1.0mmに塗工したもので、
長手方向両端部より通電されている。この加熱体はホル
ダー64に接着剤90により固定されており、ホルダー
64は支持体65に接着剤91により固定されている。
加熱体とホルダーの間には中空域66があるがこれは深
さ0.5〜3mm、幅1〜9mm、長手長50〜235
mmの溝状中空部である。
【0108】通電はDC100Vの周期20msecの
パルス状波形で温度検知素子67によりコントロールさ
れた所望の温度エネルギー放出量に応じたパルスをその
パルス幅を変化させて与える。温度検知素子67は接着
剤92によって加熱体61と接着されている。概略パル
ス幅は0.5msec〜5msecとなる。このように
エネルギー温度制御された加熱体61に当接して、定着
フィルム68は移動する。
【0109】この定着フィルムの一例としては、厚み2
0μmの耐熱フィルム、例えば、ポリイミド(PI)、
ポリエーテルイミド(PEI)、テトラフルオロエチレ
ンパーフルオロビニルエーテル共重合体(PFA)等の
基層に、少なくとも画像当接面側にポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレンパーフ
ルオロビニルエーテル共重合体等に導電剤を添加した離
型層を10μmコートしたエンドレスフィルムを用い
た。一般には、層厚100μm以下、好ましくは、50
μm以下のフィルムが望ましい。
【0110】フィルム駆動は、駆動ローラ69と従動ロ
ーラ70による駆動とテンションにより矢印方向に皺な
く移動する。71はシリコーンゴム等の離型性の良いゴ
ム弾性層を有する加圧ローラで、総圧4〜7kgfでフ
ィルムを介して加熱体を加圧し、フィルムと圧接回転さ
せる。図12のように加熱体61とホルダー64の接触
面に中空域66を有することにより、加熱体61よりホ
ルダー64を介して発散される熱量が少なくなるため、
加熱体の熱効率が向上し、発明者等の実験ではヒータの
立ち上げ時間が図13のように短縮された。
【0111】〈実施例11〉次に、本発明の実施例11
を図14に基づいて説明する。なお、実施例10との共
通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0112】図14は、本発明の実施例11を表す図面
であり、加熱体61とホルダー64の間の中空域66か
真空状態になっているものである。上記実施例10と比
べ、加熱体からホルダーへの熱伝導度が小さくなり、熱
効率はさらに上昇する。
【0113】〈実施例12〉次に、本発明の実施例3を
図15に基づいて説明する。なお、実施例10との共通
箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0114】図15は本発明の実施例12を表す図面で
あり、加熱体61とホルダー64の間の中空域66には
He、Ar、Ne等の熱容量の小さい不活性ガス93が
充填されている。このため加熱体の裏側に空気中では酸
化され易い自己溶断温度ヒューズ72を設置することが
可能となる。また、実施例11と同様、加熱体からホル
ダーへの熱伝導が小さくなり、熱効率は上昇する。
【0115】〈実施例13〉次に、本発明の実施例13
を図17ないし図19に基づいて説明する。図17は本
発明の実施例13の定着装置を用いた画像形成装置であ
る。図17において、101はガラス等の透明部材から
成る原稿載置台で、矢印aの方向に往復動して原稿を走
査する。この原稿載置台101の直下には短焦点小径結
像素子アレイ102が配置されていて、原稿載置台10
1上に置かれた原稿像は照明ランプ103によって照射
され、その反射光像は上記アレイ102によって感光ド
ラム104上にスリット露光される。なお、この感光ド
ラム104は矢印bの方向に回転する。また、105は
帯電器であり、例えば、酸化亜鉛感光層あるいは有機半
導体感光層等を被覆した感光ドラム104上に一様に帯
電を行う。この帯電器105により一様に帯電された感
光ドラム104は、上記アレイ102によって画像露光
が行われた静電画像が形成される。この静電画像(静電
潜像)は、現像装置106により加熱で軟化溶融する樹
脂等から成る粉体トナーを用いて顕像化される。一方、
カセットS内に収納されている記録紙等の記録材Pは、
給送ローラ107と感光ドラム104上の画像と同期す
るようにタイミングをとって上下方向で圧接して回転さ
れる対の搬送ローラ108によって、感光ドラム4上に
送り込まれる。そして、転写放電器109によって、感
光ドラム104上に形成されているトナー像は、記録材
P上に転写される。その後、公知の分離手段によって感
光ドラム104から分離された記録材Pは搬送ガイド1
10によって定着装置60に導かれ、加熱定着処理され
た後にトレイ122上に排出される。なお、トナー像を
転写後、感光ドラム104上の残留トナーはクリーナ1
23によって除去される。
【0116】図18は定着装置60の拡大断面図であ
る。図18において、112は装置に固定された低熱容
量の線状の加熱体たるヒータであって、例えば、厚み
1.0mm、幅10mm、長手方向長さ240mmのア
ルミナ基板113に抵抗材料114を幅1.0mmに塗
工したもので、長手方向両端から通電される。通電は、
直流100Vの周期20msecのパルス状波形で、温
度検知素子115によりコントロールされた所望の温度
とエネルギー放出量に応じたパルスを、そのパルス幅を
変化させて与える。パルス幅はほぼ0.5〜5msec
となる。
【0117】アルミナ基板113、抵抗材料114、保
護層(図示せず)が一体で、断熱体153に耐熱性の両
面テープまたは耐熱性接着剤によって取り付けられてい
る。この断熱体153は、加熱体部を支えるステー15
2に取り付けられている。このステー152は、加圧ロ
ーラ119によって加圧されても中央部で大きな撓みが
生じないような材質及び構造が必要である。また、温度
検知素子115もアルミナ基板113に、抵抗層とは逆
側の面に取り付けられている。
【0118】このように、温度とエネルギーの制御され
た加熱体112に当接して、図中矢印方向に定着フィル
ム116は移動する。この定着フィルム116には、厚
み20μmの耐熱フィルム、例えば、ポリイミド、ポリ
エーテルイミド、PES、PFAの、少なくとも画像当
接面側に、PTFE、PFA等のフッ素樹脂に導電材を
添加した離型層を10μmコートしたエンドレスフィル
ムである。一般的には記録材と当接する面は総厚100
μm未満、より好ましくは、70μm未満にする。この
定着フィルム116の駆動は、駆動ローラ117と従動
ローラ118による駆動とテンションにより、矢印方向
に皺なく移動する。
【0119】本実施例では、エンドレスフィルム116
は、厚さ20μmの耐熱フィルムで片側端部5mmのみ
厚さ500μm程度の厚さを持ったポリイミドフィルム
を用いた。製造法は端部のみをディッピングと乾燥、焼
成を10回以上繰り返した。さらに、その上に、端部を
除いてPTFEを10μmコートしたフィルムを用い
た。
【0120】119は、シリコーンゴム等の離型性のよ
いゴム弾性層を有する加圧ローラで、総圧4〜15kg
fで定着フィルム116を介して加熱体112を加圧
し、該フィルム116と圧接回転する。
【0121】したがって、記録材P上の未定着トナーT
は、フィルム116を介してヒーター112と上記加圧
ローラ119とで形成される圧接部に入口ガイド121
により導かれ、上述の加熱により定着像を得るものであ
る。
【0122】次に、図19(a)に、フィルム蛇行防止
機構を示す。すなわち、エンドレスフィルム116の厚
膜部116a部を、規制部材160で抑えている。フィ
ルム116は予め矢印のように一方に移動するようにな
っており、フィルム厚膜部116aを規制部材160で
抑えることで、蛇行を抑えている。
【0123】本実施例では、駆動ローラ117として
は、直径18mmのステンレスローラ117aに表面シ
リコーンゴム117bを約100μm設けたローラを用
いた。このローラの端部でフィルム厚膜部と接する部分
は断熱材117cで構成されている。これを図19
(b)に示す。断熱材117cとしてはPPS(ポリフ
ェニレンサルファイド)、PEEK(ポリエーテルエー
テルケトン)、PI(ポリイミド)、液晶ポリエステル
等の耐熱樹脂を用いた。
【0124】発明者等の実験によると、フィルム搬送ス
ピード60mm/sec、ヒータ112の温度設定を1
70℃に保った場合、駆動ローラの中心部Aの表面温度
は約140℃であったが、断熱材117cを設けず、ス
テンレス117aとシリコーンゴム117bを延長した
場合、端部Bの表面温度は110℃程度まで上昇した。
これを本実施例で示されるように断熱材117cを設け
ることにより、80〜85℃程度にまで低下された。そ
のためにフィルム膜厚部の温度上昇による劣化が低減さ
れ、裂け、亀裂等が大幅に軽減し、耐久性が向上した。
【0125】〈実施例14〉次に、本発明の実施例14
を図20〜図26に基づいて説明する。図20は断熱層
として空気層117dを設けた場合である。図21は断
熱材117cと空気層117dの組み合わせの例であ
る。図22は図21の例で断熱材117c上にもシリコ
ーンゴム層117bを設けた場合である。図23は、フ
ィルム厚膜部が両側にある場合、断熱材117cも両側
端部に設置した例である。
【0126】これまでは、駆動ローラ117のみ考えて
きたが、同様に従動ローラ118も端部断熱させること
ができる。また、図24に示されるような、他のロー
ラ、例えば分離ローラ163が存在する場合、分離ロー
ラも同様に端部の断熱をすることができる。
【0127】また、図25に示されるように、ローラで
はなく、摺動板(フィルムガイド118’)の場合も同
様に端部の断熱をすることができる。
【0128】図26はフィルム端部の厚膜化をベースフ
ィルム116上に接着層161を介して別部材としてリ
ブ162を接着した場合である。この場合、ベースフィ
ルム116、接着剤161、リブ162の剛性が異なる
ことと、昇温に対する接着剤161の接着力の低下があ
るために、耐久劣化が激しかったが、本発明を実施する
ことにより、昇温低下が図られ、耐久性が大幅に向上し
た。
【0129】〈実施例15〉次に、本発明の実施例15
を図27ないし図29に基づいて説明する。図27は本
発明の実施例15の定着装置を用いた画像形成装置であ
る。図27において、101はガラス等の透明部材から
成る原稿載置台で、矢印aの方向に往復動して原稿を走
査する。この原稿載置台101の直下には短焦点小径結
像素子アレイ102が配置されていて、原稿載置台10
1上に置かれた原稿像は照明ランプ103によって照射
され、その反射光像は上記アレイ102によって感光ド
ラム104上にスリット露光される。なお、この感光ド
ラム104は矢印bの方向に回転する。また、105は
帯電器であり、例えば、酸化亜鉛感光層あるいは有機半
導体感光層等を被覆した感光ドラム104上に一様に帯
電を行う。この帯電器105により一様に帯電された感
光ドラム104は、上記アレイ102によって画像露光
が行われた静電画像が形成される。この静電画像(静電
潜像)は、現像装置106により加熱で軟化溶融する樹
脂等から成る粉体トナーを用いて顕像化される。一方、
カセットS内に収納されている記録紙等の記録材Pは、
給送ローラ107と感光ドラム104上の画像と同期す
るようにタイミングをとって上下方向で圧接して回転さ
れる対の搬送ローラ108によって、感光ドラム4上に
送り込まれる。そして、転写放電器109によって、感
光ドラム104上に形成されているトナー像は、記録材
P上に転写される。その後、公知の分離手段によって感
光ドラム104から分離された記録材Pは搬送ガイド1
10によって定着装置60’に導かれ、加熱定着処理さ
れた後にトレイ122上に排出される。なお、トナー像
を転写後、感光ドラム104上の残留トナーはクリーナ
123によって除去される。
【0130】図28は本実施例の定着装置60’の断面
図である。該定着装置60’では、定着ヒータ132で
暖められた定着ローラ131と、加圧ローラ133が矢
印の方向に回転し、記録材Pを加熱加圧し挟持搬送す
る。定着ローラ131は、温度検知素子129で所定の
温度に制御されている。また、定着ローラ131のクリ
ーニング用にクリーニング部材130が配置されてい
る。記録材P上のトナー像Tは上記の定着ローラ131
と加圧ローラ133で作られるニップ部を通過すると、
加熱溶融し、記録材Pに定着する。
【0131】上記ニップ部を通過した記録材Pは、排紙
上ローラ136と排紙下ローラ137によって排紙され
る。なお、排紙ローラの駆動は図29に示すようにギア
140から取られている。また、排紙ローラの後には排
紙上ガイド138と排紙下ガイド139が配置されてい
る。
【0132】図29は、排紙上ローラ136と排紙ガイ
ド138及び加熱ローラ131の位置を示す上面図であ
る。排紙上ローラ136は回転しているために、ある程
度トナーが冷えればトナーはローラに残りにくい。ま
た、記録材Pと排紙上ローラ136が当接しているため
に記録材Pの熱が奪われ易い。そののちに記録材Pは排
紙上ガイド138と当接しても充分冷えているためにト
ナー剥れやトナーの排紙上ガイド138への移動等が防
げる。
【0133】本実施例では排紙ローラにシリコーンゴム
を用い効果が充分認められた、さらなる耐熱及び離型性
を保つフッ素ゴムでももちろん効果が得られた。
【0134】排紙ガイドは、一般に耐熱樹脂PETを用
いた。これの表面にテフロン(PFA=ポリテトラフル
オロエチレン−パーフルオロアルキルエーテル共重合
体)のテープやシートを張り付けた場合及びガイドに高
耐熱樹脂(ポリイミド)にテフロンコートした場合でも
もちろん効果が認められた。
【0135】なお、排紙上ガイド138のみではなく排
紙下ガイド139についても同様である。この場合は、
特に両面コピー等において効果が認められた。
【0136】〈実施例16〉次に、本発明の実施例16
を図30ないし図34に基づいて説明する。なお、実施
例16との共通箇所には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0137】図30は排紙上ガイド138にリブ138
aを立て、記録材Pとリブをもって接するようにした場
合を示す。図31も同様であるが、ガイド自体を全域に
延ばす代わりにリブの立っている場所を排紙ローラ部限
定とした場合を示す。図32は排紙ローラを全域に延ば
した場合を示す。図33は排紙ローラによる冷却効果を
高めるために別のローラ144、145を当接させた場
合である。このローラ144、145は熱容量の大きい
ことが望ましい。また、排紙ローラのクリーニングを兼
ねても良い。図34は熱ローラ131の代わりに定着フ
ィルム250、駆動ローラ251、フィルムガイド板2
52があり、ヒータ132の代わりにヒータ253、ホ
ルダー254、ステイ255があり、サーミスタ256
が配置されている場合である。いずれの場合も所定の効
果が得られた。
【0138】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第一
の発明によれば、フィルム加熱定着装置において、フィ
ルム表面にクリーニング部材をON/OFFさせる駆動
手段を設けることにより、装置の汚れによる耐久性低下
を防止しつつ、定着性不良、シートの汚れ等の定着性能
の不良を防止できる。
【0139】また、本出願に係る第二の発明によれば、
画像形成開始から所定の期間内はフィルム部材に蓄積さ
れた熱量が少ないと判断し、クリーニング部材を離間さ
せるので、特に 通電開始後における定着不良を確実に
抑えることができる。
【0140】さらに、本出願に係る第三の発明によれ
ば、温度検知手段により検知した温度が所定温度に満た
ない場合にはフィルム部材に蓄積された熱量が少ないと
判断し、クリーニング部材を離間するので、装置が低温
環境に置かれた場合でも確実に定着不良を防止すること
ができる。
【0141】また、本出願に係る第四の発明によれば、
記録材とフィルム部材との非接触領域に相当する位置に
配設された第二の温度検知手段を備え、駆動手段を、該
第二の温度検知手段の検知温度が所定温度を超える場合
には、クリーニング部材のフィルムからの離間を行わせ
るように設定したので、非通紙部昇温が発生した場合で
も記録材の汚れの発生を防止することができる。
【0142】さらに、本出願に係る第五の発明によれ
ば、クリーニング部材の、少なくともフィルム部材と当
接する部分の熱伝導率を1.0W・m-1・K-1以上に設
定したので、小サイズ紙を連続して通紙しても、非通紙
部昇温を確実に抑えることができる。。
【0143】また、本出願に係る第六の発明によれば、
クリーニング部材の、少なくともフィルム部材と当接す
る部分を、金属で形成したので、熱伝導率を向上させる
ことができ、クリーニング性能を向上させることができ
る。
【0144】さらに、本出願に係る第七の発明によれ
ば、クリーニング部材を、回転自在に支持されたローラ
体とすることにより、クリーニング性能を向上させるこ
とができる。
【0145】また、本出願に係る第八の発明によれば、
加熱体とホルダーの間に中空域を設けることにより、簡
易に加熱体から記録材に与えられる熱の損失を減少させ
ることができる。
【0146】さらに、本出願に係る第九の発明によれ
ば、フィルムの移動に伴いフィルムが当接する加熱体以
外のローラ等の当接部でも、フィルムの厚膜部と当接す
る領域を、他のフィルム薄膜部が当接する領域に比べて
断熱作用を持たせることで、フィルム厚膜部の昇温を防
止し、フィルムの耐久による裂け、亀裂等の劣化が軽減
し、寿命が長くなる。
【0147】また、本出願に係る第十の発明によれば、
排紙時に記録材が先ず挟持排紙搬送部材に当たり、その
後に排紙ガイドと記録材が当接するような構成にするこ
とにより、記録材及び記録材上のトナーの熱が奪われ、
その後に排紙ガイドと当接するために、トナーのガイド
への付着や画像上の擦れ跡が防げるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における定着装置の概略構成
を示す図である。
【図2】図1装置を組み込んだ実施例1における画像形
成装置の概略構成を示す図である。
【図3】図1装置に用いられる発熱体及び該発熱体の制
御手段の概略構成を示す図である。
【図4】図1装置のクリーニングローラの動作を示すタ
イミングチャートである。
【図5】本発明の実施例2におけるクリーニングローラ
の動作の第一の態様を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明の実施例2におけるクリーニングローラ
の動作の第二の態様を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明の実施例3におけるクリーニングローラ
の動作を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の実施例4におけるクリーニングローラ
の動作を示すタイミングチャートである。
【図9】本発明の実施例5におけるクリーニングローラ
の動作を示すタイミングチャートである。
【図10】本発明の実施例6におけるクリーニングロー
ラの動作を示すタイミングチャートである。
【図11】本発明の実施例10における定着装置の断面
図である。
【図12】本発明の実施例10におけるヒータの通電時
間と温度の関係を示す図である。
【図13】本発明の実施例10におけるヒータユニット
の斜視図である。
【図14】本発明の実施例11におけるヒータユニット
の断面図である。
【図15】本発明の実施例12を実施したヒータユニッ
トの断面図である。
【図16】従来例によるヒータユニットの断面図であ
る。
【図17】本発明の実施例13における複写機の断面図
である。
【図18】図17装置における定着装置の断面図であ
る。
【図19】図18装置のフィルム及び規制部材と、駆動
ローラの断面図である。
【図20】本発明の実施例14における駆動ローラであ
り、断熱層として空気層を設けた例である。
【図21】本発明の実施例14における駆動ローラであ
り、断熱材と空気層を組み合わせた例である。
【図22】本発明の実施例14における駆動ローラであ
り、シリコーンゴム層を設けた断熱材と空気層を組み合
わせた例である。
【図23】本発明の実施例14における駆動ローラであ
り、断熱材が両側端部に設置した例である。
【図24】本発明の実施例14における分離ローラを備
えた定着装置を示す図である。
【図25】本発明の実施例14における摺動板を備えた
定着装置を示す図である。
【図26】本発明の実施例14における接着層を介して
リブを有するフィルムの断面図である。
【図27】本発明の実施例15における定着装置を用い
た画像形成装置の断面図である。
【図28】本発明の実施例15における定着装置の断面
図である。
【図29】本発明の実施例15における定着ローラ及び
排紙ローラ並びに排紙ガイドの位置関係を示す上面図で
ある。
【図30】本発明の実施例16における排紙ローラ及び
排紙ガイドの位置関係と、排紙ガイド上に設けられたリ
ブの構成を示す図である。
【図31】本発明の実施例16における他の排紙ローラ
及び排紙ガイドの位置関係と、該排紙ガイド上に設けら
れたリブの構成を示す図である。
【図32】本発明の実施例16における他の排紙ローラ
及び排紙ガイドの位置関係と、該排紙ガイド上に設けら
れたリブの構成を示す図である。
【図33】本発明の実施例16における、排紙ローラの
冷却効果を高めるためにローラを設けた定着装置の概略
構成を示す図である。
【図34】本発明の実施例16におけるフィルム方式の
定着装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ヒータ、加熱体(発熱体) 5A 第一サーミスタ(温度検知手段) 5B 第二サーミスタ(第二の温度検知手段) 6 フィルム(フィルム部材、エンドレスベルト) 6a 基層 6b 離型層 7 駆動ローラ(支持体) 8 従動ローラ(支持体) 9 加圧ローラ(加圧手段) 13 クリーニングローラ(清掃手段) 14 ソレノイド(駆動手段) 61 ヒータ(加熱体) 64 ホルダー 66 中空域 68 フィルム 112 ヒータ(加熱体) 116 フィルム 116a 厚膜部 117 駆動ローラ(支持体) 117c 断熱材 131 定着ローラ(加熱部材) 133 加圧ローラ(加圧部材) 136 排紙上ローラ(挟持排紙搬送部材) 137 排紙下ローラ(挟持排紙搬送部材) 138 排紙上ガイド(排紙ガイド) 139 排紙下ガイド(排紙ガイド) P 記録材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸田 秀和 東京都大田区下丸子三丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有端または無端移動自在に配設されたフ
    ィルム部材と、該フィルム部材の内側に配設された発熱
    体と、上記フィルム部材を介して該発熱体に圧接するよ
    うに配設された加圧手段と、該発熱体の温度を検知する
    温度検知手段と、該温度検知手段による検知温度が所定
    の値となるように上記発熱体への通電を制御する通電制
    御手段とを備え、上記フィルム部材と加圧手段の圧接部
    にて未定着現像剤像を担持した記録材を挟持搬送せしめ
    る像加熱装置において、上記フィルム部材の記録材との
    接触面に接離自在に配設されたフィルム清掃手段と、該
    フィルム清掃手段を上記フィルム部材に対して接離せし
    める駆動手段とを備え、該駆動手段は、上記フィルム部
    材に蓄積された熱量が少ない場合には該フィルム部材か
    ら上記フィルム清掃手段を離間せしめるように設定され
    ていることを特徴とする像加熱装置。
  2. 【請求項2】 駆動手段は、画像形成開始から所定の期
    間内はフィルム部材に蓄積された熱量が少ないと判断す
    るように設定されていることとするる請求項1に記載の
    像加熱装置。
  3. 【請求項3】 駆動手段は、温度検知手段により検知し
    た温度が所定温度に満たない場合にはフィルム部材に蓄
    積された熱量が少ないと判断するように設定されている
    こととする請求項1に記載の像加熱装置。
  4. 【請求項4】 記録材とフィルム部材との非接触領域に
    相当する位置に配設された第二の温度検知手段を備え、
    駆動手段は、該第二の温度検知手段の検知温度が所定温
    度を超える場合には、清掃手段をフィルムから離間せし
    めるように設定されていることとする請求項1に記載の
    像加熱装置。
  5. 【請求項5】 フィルム清掃手段は、少なくともフィル
    ム部材と当接する部分の熱伝導率が1.0W・m-1・K
    -1以上に設定されていることとする請求項1に記載の像
    加熱装置。
  6. 【請求項6】 フィルム清掃手段は、少なくともフィル
    ム部材と当接する部分が、金属から形成されていること
    とする請求項5に記載の像加熱装置。
  7. 【請求項7】 フィルム清掃手段は、回転自在に支持さ
    れたローラ体であることとする請求項1ないし請求項6
    のうちの一つに記載の像加熱装置。
  8. 【請求項8】 耐熱性エンドレスフィルムと、ホルダー
    に支持され、該エンドレスフィルムの一面側に密着する
    ように配設された加熱体とを備え、上記エンドレスフィ
    ルムの他面側に記録材を密着させ、該エンドレスフィル
    ムを介して該記録材に熱エネルギーを付与する像加熱装
    置において、上記加熱体と上記ホルダーとの接触面に中
    空の領域を設けたことを特徴とする像加熱装置。
  9. 【請求項9】 加熱体及び単数または複数の支持体間に
    張設され無端移動自在なフィルムと、上記フィルムを介
    して該加熱体に圧接するように配設された加圧手段と、
    上記フィルムと加圧手段の圧接部にて未定着現像剤像を
    担持した記録材を挟持搬送せしめる定着装置において、
    上記フィルムは片側略端部の厚みが他の部分よりも厚い
    厚膜部を有しており、上記支持体の少なくとも一つは、
    上記厚膜部が当接する領域の熱伝導率が、上記厚膜部以
    外の他の部分と当接する領域に比べて低くなるように形
    成されていることを特徴とする定着装置。
  10. 【請求項10】 互いに圧接するように配設された加熱
    手段及び加圧手段を備え、未定着画像を担持した記録材
    を該加熱手段及び加圧手段により加熱加圧し挟持搬送す
    ることで、未定着画像の定着を行う定着装置において、
    上記圧接部を通過した記録材を挟持排紙搬送する部材
    と、該挟持排紙搬送部材の後に記録材の搬送経路を決め
    る排紙ガイドが配置されており、該排紙ガイドは、上記
    記録材が上記挟持排紙搬送部材と当接する部分のみと当
    接するように配設されていることを特徴とする定着装
    置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11231685A (ja) * 1998-02-18 1999-08-27 Fuji Xerox Co Ltd クリーニング装置および画像形成装置
JP2008225255A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Sharp Corp 排出ローラのクリーニング装置およびクリーニング方法
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CN102033470A (zh) * 2009-09-29 2011-04-27 株式会社东芝 定影装置、图像形成装置及残留色调剂的剥离方法
JP2018165791A (ja) * 2017-03-28 2018-10-25 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2020200146A (ja) * 2019-06-10 2020-12-17 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

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