JPH07269328A - 内燃機関の排気微粒子処理装置 - Google Patents
内燃機関の排気微粒子処理装置Info
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- JPH07269328A JPH07269328A JP6063944A JP6394494A JPH07269328A JP H07269328 A JPH07269328 A JP H07269328A JP 6063944 A JP6063944 A JP 6063944A JP 6394494 A JP6394494 A JP 6394494A JP H07269328 A JPH07269328 A JP H07269328A
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】溶損等させることなく、効率良くフィルタを再
生する。 【構成】第1流路切換弁106 を閉じ、第2流路切換弁10
9 を開き、電熱ヒータ110 に再生用電力W2を供給して
フィルタ105 の再生を開始し、所定時間t1経過後に
は、再生用電力をW2からW1(>W2)に変更する。
つまり、再生初期には、活性度合いの高い「伝播による
燃焼」によるフィルタ105の溶損等を防止すべく比較的
小さい再生用電力W2を供給し、その後は比較的大きな
再生用電力W1を供給することでフィルタ105 を昇温さ
せ、比較的活性度合いの低い「加熱による燃焼」を活性
化させる。このように、フィルタ105 の再生期間中の燃
焼形態の変化に追従して電熱ヒータ110 への供給電力を
変化させるようにしたので、フィルタ105 の再生を効率
良く行なうことができる。
生する。 【構成】第1流路切換弁106 を閉じ、第2流路切換弁10
9 を開き、電熱ヒータ110 に再生用電力W2を供給して
フィルタ105 の再生を開始し、所定時間t1経過後に
は、再生用電力をW2からW1(>W2)に変更する。
つまり、再生初期には、活性度合いの高い「伝播による
燃焼」によるフィルタ105の溶損等を防止すべく比較的
小さい再生用電力W2を供給し、その後は比較的大きな
再生用電力W1を供給することでフィルタ105 を昇温さ
せ、比較的活性度合いの低い「加熱による燃焼」を活性
化させる。このように、フィルタ105 の再生期間中の燃
焼形態の変化に追従して電熱ヒータ110 への供給電力を
変化させるようにしたので、フィルタ105 の再生を効率
良く行なうことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気中に含
まれる微粒子を捕集し、該捕集した微粒子を処理する排
気微粒子処理装置に関する。
まれる微粒子を捕集し、該捕集した微粒子を処理する排
気微粒子処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、環境保護の観点から、機関の
排気中に含まれる微粒子(パティキュレート「PM;Pa
rticulate Mattar」)が大気中に排出されるのを防止す
るために、排気系に設けたフィルタにより該微粒子を捕
集する排気微粒子処理装置が提案されている。しかし、
該捕集された排気微粒子がフィルタに堆積してフィルタ
に目詰まりが生じると、該フィルタが大きな通路抵抗と
なって排気圧力が増大することとなり、機関性能の低下
・燃費の悪化等を招く結果となるため、該捕集された排
気微粒子をフィルタから除去してフィルタを再生する必
要があるが、かかるフィルタの再生方法として、捕集さ
れた排気微粒子を電熱ヒータ等を介して着火させ燃焼伝
播により焼失させることが考えられている。
排気中に含まれる微粒子(パティキュレート「PM;Pa
rticulate Mattar」)が大気中に排出されるのを防止す
るために、排気系に設けたフィルタにより該微粒子を捕
集する排気微粒子処理装置が提案されている。しかし、
該捕集された排気微粒子がフィルタに堆積してフィルタ
に目詰まりが生じると、該フィルタが大きな通路抵抗と
なって排気圧力が増大することとなり、機関性能の低下
・燃費の悪化等を招く結果となるため、該捕集された排
気微粒子をフィルタから除去してフィルタを再生する必
要があるが、かかるフィルタの再生方法として、捕集さ
れた排気微粒子を電熱ヒータ等を介して着火させ燃焼伝
播により焼失させることが考えられている。
【0003】かかる再生方法による従来の排気微粒子処
理装置としては、例えば、機関の運転状態を検出し、検
出された機関運転状態に基づき機関から排出される排気
微粒子の量を推定し、フィルタへ規定の排気微粒子が堆
積したら、排気通路に設けたバルブを閉じて、フィルタ
を通過する排気により熱量が持ち去られるのを抑制しつ
つ、再生に必要な酸素量を供給できる排気(再生用排
気)流量に調節することにより、以って効率よくフィル
タを再生しようとするものがある(特願平5−5403
2号公報)。
理装置としては、例えば、機関の運転状態を検出し、検
出された機関運転状態に基づき機関から排出される排気
微粒子の量を推定し、フィルタへ規定の排気微粒子が堆
積したら、排気通路に設けたバルブを閉じて、フィルタ
を通過する排気により熱量が持ち去られるのを抑制しつ
つ、再生に必要な酸素量を供給できる排気(再生用排
気)流量に調節することにより、以って効率よくフィル
タを再生しようとするものがある(特願平5−5403
2号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の装置
では、図9に示すように、フィルタの再生を開始する
と、フィルタに堆積したパティキュレートは電熱ヒータ
により加熱されて、まず、活発な「伝播による燃焼」が
進む(図9の期間〔0〜t1〕が、伝播による燃焼期間
に相当する)。この「伝播による燃焼」は、比較的短時
間で終了し、高酸素濃度下ではフィルタの温度も可なり
上昇する(図9、或いは図7の実線〔0〜t11〕参
照)。なお、低酸素濃度下では、高酸素濃度下に較べ燃
焼が不活発になるため、燃焼自体による熱の発生量が少
なく、フィルタの温度は高酸素濃度下に較べれば低くな
る(図7の破線〔0〜t12〕参照)。
では、図9に示すように、フィルタの再生を開始する
と、フィルタに堆積したパティキュレートは電熱ヒータ
により加熱されて、まず、活発な「伝播による燃焼」が
進む(図9の期間〔0〜t1〕が、伝播による燃焼期間
に相当する)。この「伝播による燃焼」は、比較的短時
間で終了し、高酸素濃度下ではフィルタの温度も可なり
上昇する(図9、或いは図7の実線〔0〜t11〕参
照)。なお、低酸素濃度下では、高酸素濃度下に較べ燃
焼が不活発になるため、燃焼自体による熱の発生量が少
なく、フィルタの温度は高酸素濃度下に較べれば低くな
る(図7の破線〔0〜t12〕参照)。
【0005】ところで、この「伝播による燃焼」だけで
は、再生を十分に行なうことは難しく、多少なりとも燃
え残りが発生する。このため、「伝播による燃焼」が終
了した後も、電熱ヒータによる加熱を続行して燃え残っ
たパティキュレートを燃焼させる必要がある。この電熱
ヒータによる加熱のときの燃焼を、前記「伝播による燃
焼」と区別するため「加熱による燃焼」と定義する(図
9の期間〔t1〜t2〕が、加熱による燃焼期間に相当
する)。
は、再生を十分に行なうことは難しく、多少なりとも燃
え残りが発生する。このため、「伝播による燃焼」が終
了した後も、電熱ヒータによる加熱を続行して燃え残っ
たパティキュレートを燃焼させる必要がある。この電熱
ヒータによる加熱のときの燃焼を、前記「伝播による燃
焼」と区別するため「加熱による燃焼」と定義する(図
9の期間〔t1〜t2〕が、加熱による燃焼期間に相当
する)。
【0006】この「加熱による燃焼」は、「伝播による
燃焼」に較べ不活発であるため、燃焼自体による熱の発
生量が少なく、このためフィルタ温度はそれ程高くなら
ない(図9参照)。このように、フィルタの再生は進行
度合いに応じて特性が変化するものであるが、従来の装
置では、フィルタの過熱化による溶損・亀裂等を防止す
るために、再生電力を、最も燃焼が活発な高酸素濃度下
での「伝播による燃焼」時(図9の実線〔0〜t11〕
参照)のフィルタ温度がフィルタの溶損限界温度を越え
ない程度に固定設定していたため、結果として低酸素濃
度下での「伝播による燃焼」時(図7の破線〔0〜t
12〕参照)や、低酸素濃度下および項酸素濃度下にお
ける「加熱による燃焼」時(図9の破線〔t1〜t2〕
等参照)には、十分にフィルタを加熱昇温させることが
できず、パティキュレートを十分に燃焼させて良好なフ
ィルタの再生を行なえていないのが実情であった。
燃焼」に較べ不活発であるため、燃焼自体による熱の発
生量が少なく、このためフィルタ温度はそれ程高くなら
ない(図9参照)。このように、フィルタの再生は進行
度合いに応じて特性が変化するものであるが、従来の装
置では、フィルタの過熱化による溶損・亀裂等を防止す
るために、再生電力を、最も燃焼が活発な高酸素濃度下
での「伝播による燃焼」時(図9の実線〔0〜t11〕
参照)のフィルタ温度がフィルタの溶損限界温度を越え
ない程度に固定設定していたため、結果として低酸素濃
度下での「伝播による燃焼」時(図7の破線〔0〜t
12〕参照)や、低酸素濃度下および項酸素濃度下にお
ける「加熱による燃焼」時(図9の破線〔t1〜t2〕
等参照)には、十分にフィルタを加熱昇温させることが
できず、パティキュレートを十分に燃焼させて良好なフ
ィルタの再生を行なえていないのが実情であった。
【0007】本発明は、かかる従来の実情に鑑みなされ
たもので、フィルタ再生時において、燃焼活性時にはフ
ィルタの過熱化による溶損・亀裂等を防止する一方で、
燃焼不活性時にはフィルタを加熱昇温させるようにフィ
ルタ昇温手段の供給熱量を制御することで、以ってフィ
ルタを良好に再生させるようにした内燃機関の排気微粒
子処理装置を提供することを目的とする。さらに、運転
状態によっては排気中の酸素濃度が変化して燃焼の活性
度合いも変化するので、これに対応すべく排気中の酸素
濃度に応じてフィルタ昇温手段の供給熱量を制御するよ
うにして、より効率的にフィルタを再生できるようにす
ることを目的とする。
たもので、フィルタ再生時において、燃焼活性時にはフ
ィルタの過熱化による溶損・亀裂等を防止する一方で、
燃焼不活性時にはフィルタを加熱昇温させるようにフィ
ルタ昇温手段の供給熱量を制御することで、以ってフィ
ルタを良好に再生させるようにした内燃機関の排気微粒
子処理装置を提供することを目的とする。さらに、運転
状態によっては排気中の酸素濃度が変化して燃焼の活性
度合いも変化するので、これに対応すべく排気中の酸素
濃度に応じてフィルタ昇温手段の供給熱量を制御するよ
うにして、より効率的にフィルタを再生できるようにす
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の内燃機関の排気微粒子処理装置は、図1に示すよう
に、内燃機関の排気通路に介装されて、流入する排気中
の微粒子を捕集するフィルタAと、該フィルタAの再生
時期を検出する再生時期検出手段Bと、熱量を供給して
前記フィルタAを昇温させるフィルタ昇温手段Cと、前
記フィルタAへ流入する排気流量を減量制御する排気流
入量制御手段Dと、を備え、前記再生時期検出手段Bに
より再生時期が検出されたときに、前記排気流入量制御
手段Dによりフィルタへ流入する排気流量を減量制御す
ると共に、前記フィルタ昇温手段Cによりフィルタを昇
温させて、フィルタの再生を行なうようにした内燃機関
の排気微粒子処理装置において、フィルタAの再生時
に、再生処理の進行度合いに応じて前記フィルタ昇温手
段Cのフィルタへの供給熱量を変化させてフィルタの昇
温特性を変化させる第1フィルタ昇温特性変更手段Eを
備えて構成した。
載の内燃機関の排気微粒子処理装置は、図1に示すよう
に、内燃機関の排気通路に介装されて、流入する排気中
の微粒子を捕集するフィルタAと、該フィルタAの再生
時期を検出する再生時期検出手段Bと、熱量を供給して
前記フィルタAを昇温させるフィルタ昇温手段Cと、前
記フィルタAへ流入する排気流量を減量制御する排気流
入量制御手段Dと、を備え、前記再生時期検出手段Bに
より再生時期が検出されたときに、前記排気流入量制御
手段Dによりフィルタへ流入する排気流量を減量制御す
ると共に、前記フィルタ昇温手段Cによりフィルタを昇
温させて、フィルタの再生を行なうようにした内燃機関
の排気微粒子処理装置において、フィルタAの再生時
に、再生処理の進行度合いに応じて前記フィルタ昇温手
段Cのフィルタへの供給熱量を変化させてフィルタの昇
温特性を変化させる第1フィルタ昇温特性変更手段Eを
備えて構成した。
【0009】請求項2に記載の発明では、前記第1フィ
ルタ昇温特性変更手段Eを、再生開始から所定時間内に
おける前記フィルタ昇温手段のフィルタへの供給熱量に
較べ、前記所定時間経過後から再生終了までの間におけ
る前記フィルタ昇温手段のフィルタへの供給熱量が多く
なるように構成した。請求項3に記載の発明は、フィル
タAの再生時に、フィルタAへ2次空気を供給する2次
空気供給手段Fを含んで構成した。
ルタ昇温特性変更手段Eを、再生開始から所定時間内に
おける前記フィルタ昇温手段のフィルタへの供給熱量に
較べ、前記所定時間経過後から再生終了までの間におけ
る前記フィルタ昇温手段のフィルタへの供給熱量が多く
なるように構成した。請求項3に記載の発明は、フィル
タAの再生時に、フィルタAへ2次空気を供給する2次
空気供給手段Fを含んで構成した。
【0010】請求項4に記載の発明では、図2に示すよ
うに、内燃機関の排気通路に介装されて、流入する排気
中の微粒子を捕集するフィルタAと、該フィルタAの再
生時期を検出する再生時期検出手段Bと、熱量を供給し
て前記フィルタAを昇温させるフィルタ昇温手段Cと、
前記フィルタAへ流入する排気流量を減量制御する排気
流入量制御手段Dと、を備え、前記再生時期検出手段B
により再生時期が検出されたときに、前記排気流入量制
御手段DによりフィルタAへ流入する排気流量を減量制
御すると共に、前記フィルタ昇温手段Cによりフィルタ
Aを昇温させて、フィルタAの再生を行なうようにした
内燃機関の排気微粒子処理装置において、フィルタAの
再生時に、排気中の酸素濃度に応じて前記フィルタ昇温
手段Cのフィルタへの供給熱量を変化させてフィルタの
昇温特性を変化させる第2フィルタ昇温特性変更手段G
を備えて構成した。
うに、内燃機関の排気通路に介装されて、流入する排気
中の微粒子を捕集するフィルタAと、該フィルタAの再
生時期を検出する再生時期検出手段Bと、熱量を供給し
て前記フィルタAを昇温させるフィルタ昇温手段Cと、
前記フィルタAへ流入する排気流量を減量制御する排気
流入量制御手段Dと、を備え、前記再生時期検出手段B
により再生時期が検出されたときに、前記排気流入量制
御手段DによりフィルタAへ流入する排気流量を減量制
御すると共に、前記フィルタ昇温手段Cによりフィルタ
Aを昇温させて、フィルタAの再生を行なうようにした
内燃機関の排気微粒子処理装置において、フィルタAの
再生時に、排気中の酸素濃度に応じて前記フィルタ昇温
手段Cのフィルタへの供給熱量を変化させてフィルタの
昇温特性を変化させる第2フィルタ昇温特性変更手段G
を備えて構成した。
【0011】請求項5に記載の発明では、前記第2フィ
ルタ昇温特性変更手段Gを、排気中の酸素濃度が高いと
きは、再生開始から所定時間内における前記フィルタ昇
温手段CのフィルタAへの熱供給量に較べ、前記所定時
間経過後から再生終了までの間における前記フィルタ昇
温手段Cのフィルタへの熱供給量を多くし、排気中の酸
素濃度が低いときは、再生開始から所定時間内における
前記フィルタ昇温手段CのフィルタAへの熱供給量を排
気中の酸素濃度が高いときより多くすると共に、当該熱
供給量と、前記所定時間経過後から再生終了までの間に
おける前記フィルタ昇温手段CのフィルタAへの熱供給
量と、を略一致させるようにした。
ルタ昇温特性変更手段Gを、排気中の酸素濃度が高いと
きは、再生開始から所定時間内における前記フィルタ昇
温手段CのフィルタAへの熱供給量に較べ、前記所定時
間経過後から再生終了までの間における前記フィルタ昇
温手段Cのフィルタへの熱供給量を多くし、排気中の酸
素濃度が低いときは、再生開始から所定時間内における
前記フィルタ昇温手段CのフィルタAへの熱供給量を排
気中の酸素濃度が高いときより多くすると共に、当該熱
供給量と、前記所定時間経過後から再生終了までの間に
おける前記フィルタ昇温手段CのフィルタAへの熱供給
量と、を略一致させるようにした。
【0012】請求項6に記載の発明では、前記所定時間
が、伝播による燃焼が略終了する時間であるようにし
た。
が、伝播による燃焼が略終了する時間であるようにし
た。
【0013】
【作用】上記の構成を備える請求項1に記載の内燃機関
の排気微粒子処理装置によれば、前記再生時期検出手段
により再生時期が検出されたときに、前記排気流入量制
御手段によりフィルタへ流入する排気流量を減量制御す
ることで、再生に適した酸素量を供給すると共に再生時
に熱量が持ち去られるのを抑制しつつ、前記フィルタ昇
温手段を作動させてフィルタの再生を行なうが、この再
生処理は初期においては捕集された微粒子が多いため再
生(燃焼)が活発でフィルタ温度が高温となる一方、再
生処理の進行に応じてフィルタに堆積している微粒子量
が減り再生(燃焼)の活性が低下して行きフィルタ温度
が低下することになる。したがって、従来のように、前
記フィルタ昇温手段のフィルタへの熱供給量を再生中一
定に設定した場合には、再生初期においてはフィルタの
溶損限界温度近傍で燃焼させて燃焼の活発化は図れるも
のの、再生後期にはフィルタ温度が低下し微粒子の燃焼
を十分に行なえない。そこで、本発明では、前記第1フ
ィルタ昇温特性変更手段により、再生処理の進行度合い
に応じて前記フィルタ昇温手段の熱供給量を変化させる
ようにしてフィルタの再生期間中を通してフィルタの溶
損等が起きない範囲で再生(燃焼)の活性化を図るよう
にして、以ってフィルタの再生を高効率で行なうように
した。
の排気微粒子処理装置によれば、前記再生時期検出手段
により再生時期が検出されたときに、前記排気流入量制
御手段によりフィルタへ流入する排気流量を減量制御す
ることで、再生に適した酸素量を供給すると共に再生時
に熱量が持ち去られるのを抑制しつつ、前記フィルタ昇
温手段を作動させてフィルタの再生を行なうが、この再
生処理は初期においては捕集された微粒子が多いため再
生(燃焼)が活発でフィルタ温度が高温となる一方、再
生処理の進行に応じてフィルタに堆積している微粒子量
が減り再生(燃焼)の活性が低下して行きフィルタ温度
が低下することになる。したがって、従来のように、前
記フィルタ昇温手段のフィルタへの熱供給量を再生中一
定に設定した場合には、再生初期においてはフィルタの
溶損限界温度近傍で燃焼させて燃焼の活発化は図れるも
のの、再生後期にはフィルタ温度が低下し微粒子の燃焼
を十分に行なえない。そこで、本発明では、前記第1フ
ィルタ昇温特性変更手段により、再生処理の進行度合い
に応じて前記フィルタ昇温手段の熱供給量を変化させる
ようにしてフィルタの再生期間中を通してフィルタの溶
損等が起きない範囲で再生(燃焼)の活性化を図るよう
にして、以ってフィルタの再生を高効率で行なうように
した。
【0014】請求項2に記載の発明では、前記第1フィ
ルタ昇温特性変更手段を、再生開始から所定時間内にお
ける前記フィルタ昇温手段のフィルタへの供給熱量に較
べ、前記所定時間経過後から再生終了までの間における
前記フィルタ昇温手段のフィルタへの供給熱量が多くな
るように設定し、このような簡単な構成により、再生初
期の燃焼が活発な期間(伝播による燃焼期間)において
は、フィルタ温度を溶損限界温度範囲内で再生を行なう
一方、再生後期の燃焼が活発でない期間(加熱による燃
焼期間)では、フィルタ温度を供給熱量を増大させるこ
とで上昇させて微粒子の燃焼の活性化を図る。
ルタ昇温特性変更手段を、再生開始から所定時間内にお
ける前記フィルタ昇温手段のフィルタへの供給熱量に較
べ、前記所定時間経過後から再生終了までの間における
前記フィルタ昇温手段のフィルタへの供給熱量が多くな
るように設定し、このような簡単な構成により、再生初
期の燃焼が活発な期間(伝播による燃焼期間)において
は、フィルタ温度を溶損限界温度範囲内で再生を行なう
一方、再生後期の燃焼が活発でない期間(加熱による燃
焼期間)では、フィルタ温度を供給熱量を増大させるこ
とで上昇させて微粒子の燃焼の活性化を図る。
【0015】請求項3に記載の発明では、フィルタの再
生時に、フィルタへ2次空気を供給する2次空気供給手
段を含んで構成して、再生中にフィルタへ流入する酸素
量を高精度に制御すると共に、機関運転状態が変化して
フィルタへ流入する排気中の酸素量が変化することで、
フィルタの再生状態が変化してしまうのを防止して、再
生の最適化を容易にする。
生時に、フィルタへ2次空気を供給する2次空気供給手
段を含んで構成して、再生中にフィルタへ流入する酸素
量を高精度に制御すると共に、機関運転状態が変化して
フィルタへ流入する排気中の酸素量が変化することで、
フィルタの再生状態が変化してしまうのを防止して、再
生の最適化を容易にする。
【0016】請求項4に記載の発明では、前記再生時期
検出手段により再生時期が検出されたときに、前記排気
流入量制御手段によりフィルタへ流入する排気流量を減
量制御することで、再生に適した酸素量を供給すると共
に再生時に熱量が持ち去られるのを抑制しつつ、前記フ
ィルタ昇温手段を作動させてフィルタの再生を行なう
が、この再生処理は排気中の酸素濃度の影響により再生
(燃焼)が影響を受け、高酸素濃度下では再生(燃焼)
が活発化しフィルタが高温となる一方、低酸素濃度下で
は再生(燃焼)の活性が低下しフィルタ温度が低下する
ことになる。したがって、従来のように、前記フィルタ
昇温手段のフィルタへの熱供給量を、排気中の酸素濃度
に無関係に一定に設定した場合には、高酸素濃度下では
フィルタの溶損限界温度近傍で燃焼させて燃焼の活発化
を図ることができても、低酸素濃度下ではフィルタ温度
が下がり過ぎ、燃焼を十分に活発化できていたとはいえ
ない。そこで、本発明では、前記第2フィルタ昇温特性
変更手段により、再生中の排気中の酸素濃度(フィルタ
へ流入する酸素濃度)に応じて前記フィルタ昇温手段の
熱供給量を変化させるようにして、排気中の酸素濃度に
拘わらず、フィルタの再生(燃焼)の活発化を図り、以
ってフィルタの再生を高効率で行なえるようにした。
検出手段により再生時期が検出されたときに、前記排気
流入量制御手段によりフィルタへ流入する排気流量を減
量制御することで、再生に適した酸素量を供給すると共
に再生時に熱量が持ち去られるのを抑制しつつ、前記フ
ィルタ昇温手段を作動させてフィルタの再生を行なう
が、この再生処理は排気中の酸素濃度の影響により再生
(燃焼)が影響を受け、高酸素濃度下では再生(燃焼)
が活発化しフィルタが高温となる一方、低酸素濃度下で
は再生(燃焼)の活性が低下しフィルタ温度が低下する
ことになる。したがって、従来のように、前記フィルタ
昇温手段のフィルタへの熱供給量を、排気中の酸素濃度
に無関係に一定に設定した場合には、高酸素濃度下では
フィルタの溶損限界温度近傍で燃焼させて燃焼の活発化
を図ることができても、低酸素濃度下ではフィルタ温度
が下がり過ぎ、燃焼を十分に活発化できていたとはいえ
ない。そこで、本発明では、前記第2フィルタ昇温特性
変更手段により、再生中の排気中の酸素濃度(フィルタ
へ流入する酸素濃度)に応じて前記フィルタ昇温手段の
熱供給量を変化させるようにして、排気中の酸素濃度に
拘わらず、フィルタの再生(燃焼)の活発化を図り、以
ってフィルタの再生を高効率で行なえるようにした。
【0017】請求項5に記載の発明では、前記第2フィ
ルタ昇温特性変更手段を、排気中の酸素濃度が高いとき
は、再生開始から所定時間内における前記フィルタ昇温
手段のフィルタへの熱供給量に較べ、前記所定時間経過
後から再生終了までの間における前記フィルタ昇温手段
のフィルタへの熱供給量を多くし、排気中の酸素濃度が
低いときは、再生開始から所定時間内における前記フィ
ルタ昇温手段のフィルタへの熱供給量を排気中の酸素濃
度が高いときより多くすると共に、当該熱供給量と、前
記所定時間経過後から再生終了までの間における前記フ
ィルタ昇温手段のフィルタへの熱供給量と、を略一致さ
せるようにして、排気中の酸素濃度に拘わらず、再生初
期の燃焼が活発な期間(伝播による燃焼期間)において
は、フィルタの溶損等を抑制しつつ微粒子の燃焼の活発
化を図り、再生後期の燃焼が活発でない期間(加熱によ
る燃焼期間)では、フィルタ温度を上昇させて微粒子の
燃焼の活性化を図るようにした。
ルタ昇温特性変更手段を、排気中の酸素濃度が高いとき
は、再生開始から所定時間内における前記フィルタ昇温
手段のフィルタへの熱供給量に較べ、前記所定時間経過
後から再生終了までの間における前記フィルタ昇温手段
のフィルタへの熱供給量を多くし、排気中の酸素濃度が
低いときは、再生開始から所定時間内における前記フィ
ルタ昇温手段のフィルタへの熱供給量を排気中の酸素濃
度が高いときより多くすると共に、当該熱供給量と、前
記所定時間経過後から再生終了までの間における前記フ
ィルタ昇温手段のフィルタへの熱供給量と、を略一致さ
せるようにして、排気中の酸素濃度に拘わらず、再生初
期の燃焼が活発な期間(伝播による燃焼期間)において
は、フィルタの溶損等を抑制しつつ微粒子の燃焼の活発
化を図り、再生後期の燃焼が活発でない期間(加熱によ
る燃焼期間)では、フィルタ温度を上昇させて微粒子の
燃焼の活性化を図るようにした。
【0018】請求項6に記載の発明では、前記所定時間
を、伝播による燃焼が略終了する時間となるように設定
するので、再生開始から所定時間内の微粒子の燃焼にお
いて支配的な「伝播による燃焼」の略終期とすること
で、フィルタの溶損等を防止しつつ「伝播による燃焼」
の最適化と、その後の「加熱による燃焼」の最適化と、
を確実に図ることができるので、以ってフィルタの再生
を高効率で行なうことができる。
を、伝播による燃焼が略終了する時間となるように設定
するので、再生開始から所定時間内の微粒子の燃焼にお
いて支配的な「伝播による燃焼」の略終期とすること
で、フィルタの溶損等を防止しつつ「伝播による燃焼」
の最適化と、その後の「加熱による燃焼」の最適化と、
を確実に図ることができるので、以ってフィルタの再生
を高効率で行なうことができる。
【0019】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付の図面に基づ
いて説明する。図3に、本発明の第1の実施例にかかる
排気微粒子処理装置の構成を示す。内燃機関100のエ
キゾーストマニホールドに接続される排気通路101
は、その途中部分において、第1分岐通路102と第2
分岐通路103とに一旦分岐され、その後再び合流する
ように構成されている。
いて説明する。図3に、本発明の第1の実施例にかかる
排気微粒子処理装置の構成を示す。内燃機関100のエ
キゾーストマニホールドに接続される排気通路101
は、その途中部分において、第1分岐通路102と第2
分岐通路103とに一旦分岐され、その後再び合流する
ように構成されている。
【0020】前記第1分岐通路102には、フィルタケ
ース104に内装されて排気中のパティキュレートを捕
集するフィルタ105が介装されている。そして、該第
1分岐通路102の該フィルタケース104の排気下流
側には、フィルタ105への排気の流入量を制御する第
1流路切換弁106が介装されている。なお、前記第2
分岐通路103には、その途中に、前記フィルタ105
への排気の流入量を制御する第2流路切換弁108が介
装されている。
ース104に内装されて排気中のパティキュレートを捕
集するフィルタ105が介装されている。そして、該第
1分岐通路102の該フィルタケース104の排気下流
側には、フィルタ105への排気の流入量を制御する第
1流路切換弁106が介装されている。なお、前記第2
分岐通路103には、その途中に、前記フィルタ105
への排気の流入量を制御する第2流路切換弁108が介
装されている。
【0021】前記第2分岐通路103は、フィルタ10
5の再生中に該フィルタ105をバイパスさせて排気す
るための通路である。なお、前記第1流路切換弁106
を開閉駆動する第1弁駆動装置107と、第2流路切換
弁108を開閉駆動する第2弁駆動装置109が備えら
れる。これら第1弁駆動装置107と第2弁駆動装置1
09とは、コントロールユニット115からの駆動信号
に基づいて制御される。
5の再生中に該フィルタ105をバイパスさせて排気す
るための通路である。なお、前記第1流路切換弁106
を開閉駆動する第1弁駆動装置107と、第2流路切換
弁108を開閉駆動する第2弁駆動装置109が備えら
れる。これら第1弁駆動装置107と第2弁駆動装置1
09とは、コントロールユニット115からの駆動信号
に基づいて制御される。
【0022】ここにおいて、前記第1流路切換弁10
6、前記第2流路切換弁109、コントロールユニット
115等が、本発明にかかる排気流入量制御手段を構成
する。前記フィルタ105の排気上流側には、フィルタ
105に捕集されたパティキュレートを加熱して燃焼さ
せるための電熱ヒータ110が設けられている。そし
て、該電熱ヒータ110を駆動するためのヒータ駆動回
路111が設けられている。かかるヒータ駆動回路11
1は、コントロールユニット115からの駆動信号に基
づいて制御されるようになっている。
6、前記第2流路切換弁109、コントロールユニット
115等が、本発明にかかる排気流入量制御手段を構成
する。前記フィルタ105の排気上流側には、フィルタ
105に捕集されたパティキュレートを加熱して燃焼さ
せるための電熱ヒータ110が設けられている。そし
て、該電熱ヒータ110を駆動するためのヒータ駆動回
路111が設けられている。かかるヒータ駆動回路11
1は、コントロールユニット115からの駆動信号に基
づいて制御されるようになっている。
【0023】ここにおいて、前記電熱ヒータ110が、
本発明にかかるフィルタ昇温手段を構成する。また、前
記機関の負荷(基本噴射量Tp,アクセル開度C/L,
スロットル開度TVO等)、機関回転速度、冷却水温等
の機関の運転状態を検出する機関運転状態検出手段11
2が設けられる。かかる運転状態検出手段112は、通
常機関制御に使用されるアクセルセンサ、スロットルセ
ンサ、クランク角センサ、水温センサ等を利用すること
ができる。
本発明にかかるフィルタ昇温手段を構成する。また、前
記機関の負荷(基本噴射量Tp,アクセル開度C/L,
スロットル開度TVO等)、機関回転速度、冷却水温等
の機関の運転状態を検出する機関運転状態検出手段11
2が設けられる。かかる運転状態検出手段112は、通
常機関制御に使用されるアクセルセンサ、スロットルセ
ンサ、クランク角センサ、水温センサ等を利用すること
ができる。
【0024】そして、機関100からのパティキュレー
ト排出量を検出・推定する排出量検出手段113と、フ
ィルタへのパティキュレートの堆積量を推定し、再生時
期、再生終了時期の判断を行なう堆積量検出手段114
が備えられる。かかる排出量検出手段113と堆積量検
出手段114は、後述するように、CPU,ROM,R
AM,A/D変換器及び入出力インタフェイス等を含ん
で構成されるマイクロコンピュータ等から構成されるコ
ントロールユニット115が、ソフト的に備えるもので
ある。
ト排出量を検出・推定する排出量検出手段113と、フ
ィルタへのパティキュレートの堆積量を推定し、再生時
期、再生終了時期の判断を行なう堆積量検出手段114
が備えられる。かかる排出量検出手段113と堆積量検
出手段114は、後述するように、CPU,ROM,R
AM,A/D変換器及び入出力インタフェイス等を含ん
で構成されるマイクロコンピュータ等から構成されるコ
ントロールユニット115が、ソフト的に備えるもので
ある。
【0025】かかる構成を有する本実施例のフィルタ再
生の作用について、以下に説明する。 フィルタ105でパティキュレートを捕集する場合
は、第1流路切換弁106を第1弁駆動装置107を介
して開弁させると共に、第2流路切換弁108を第2弁
駆動装置109を介して閉弁させておいて、フィルタ1
05に略全量の排気を通過させるようにする。
生の作用について、以下に説明する。 フィルタ105でパティキュレートを捕集する場合
は、第1流路切換弁106を第1弁駆動装置107を介
して開弁させると共に、第2流路切換弁108を第2弁
駆動装置109を介して閉弁させておいて、フィルタ1
05に略全量の排気を通過させるようにする。
【0026】フィルタ105が再生時期となった場合
には、まず、フィルタ105の下流側の第1流路切換弁
106を第1弁駆動装置107を介して閉弁させると共
に、第2流路切換弁108を第2弁駆動装置109を介
して開弁する。これにより、第2分岐通路103の通気
抵抗が小さくなる一方で、第1分岐通路102側の通路
抵抗が増加するので、フィルタ105には、第1流路切
換弁106からの排気の洩れ量の設定により所定量に調
整された排気のみが流入することになり、つまり「伝播
による燃焼」に適した流量(フィルタ105が溶損しな
い範囲で最も良好に再生できる流量)に調整された排気
(酸素)がフィルタ105へ流入することになる。した
がって、「伝播による燃焼」の最適化を図ることができ
る。なお、排気通路の切換(第1分岐通路102から第
2分岐通路103への切換)により再生時における排圧
の増大が抑制されるので、フィルタ再生時の運転性の悪
化が防止されることになる。
には、まず、フィルタ105の下流側の第1流路切換弁
106を第1弁駆動装置107を介して閉弁させると共
に、第2流路切換弁108を第2弁駆動装置109を介
して開弁する。これにより、第2分岐通路103の通気
抵抗が小さくなる一方で、第1分岐通路102側の通路
抵抗が増加するので、フィルタ105には、第1流路切
換弁106からの排気の洩れ量の設定により所定量に調
整された排気のみが流入することになり、つまり「伝播
による燃焼」に適した流量(フィルタ105が溶損しな
い範囲で最も良好に再生できる流量)に調整された排気
(酸素)がフィルタ105へ流入することになる。した
がって、「伝播による燃焼」の最適化を図ることができ
る。なお、排気通路の切換(第1分岐通路102から第
2分岐通路103への切換)により再生時における排圧
の増大が抑制されるので、フィルタ再生時の運転性の悪
化が防止されることになる。
【0027】かかる状態で、電熱ヒータ110をヒー
タ駆動回路111を介して通電加熱して、フィルタの再
生を開始する。高酸素濃度下(例えば、再生が、図6に
示す運転領域Iで行なわれる場合)では、電熱ヒータ1
10への通電後、「伝播による燃焼」が進行している間
(即ち、図9に示すように、再生開始0から燃焼伝播が
終了するまでの時刻t1までの間。なお、このt1は、
図7に示すように、運転領域Iの場合は、t11とな
る。)、「伝播による燃焼」に必要な再生電力を供給す
る。この場合は、前述したように、高酸素濃度下での燃
焼であるため、燃焼が活発化するので、フィルタ105
が過熱化して溶損等しないように、即ち、フィルタ10
5の温度が図9の溶損限界温度以下となるように、比較
的小さな再生電力(図10のW2)に制御する。
タ駆動回路111を介して通電加熱して、フィルタの再
生を開始する。高酸素濃度下(例えば、再生が、図6に
示す運転領域Iで行なわれる場合)では、電熱ヒータ1
10への通電後、「伝播による燃焼」が進行している間
(即ち、図9に示すように、再生開始0から燃焼伝播が
終了するまでの時刻t1までの間。なお、このt1は、
図7に示すように、運転領域Iの場合は、t11とな
る。)、「伝播による燃焼」に必要な再生電力を供給す
る。この場合は、前述したように、高酸素濃度下での燃
焼であるため、燃焼が活発化するので、フィルタ105
が過熱化して溶損等しないように、即ち、フィルタ10
5の温度が図9の溶損限界温度以下となるように、比較
的小さな再生電力(図10のW2)に制御する。
【0028】一方、低酸素濃度下(例えば、再生が、図
6に示す運転領域IIで行なわれる場合)で「伝播による
燃焼」(即ち、図9の再生開始0から燃焼伝播が終了す
るまでの時刻t1までの間。なお、このt1は、図7の
破線に示すように、運転領域IIの場合は、t12とな
る。)が行なわれる場合には、高酸素濃度下(運転領域
I)で「伝播による燃焼」が行なわれる場合に較べて、
燃焼の活発度合いが低いので、フィルタ105の温度も
低くなる(図7の破線参照)。したがって、高酸素濃
度下での「伝播による燃焼」時に供給される再生電力
(図10のW2)より高い再生電力(図11のW1)を
供給するようにして、これによって低酸素濃度下での
「伝播による燃焼」の改善を図るようになっている。
6に示す運転領域IIで行なわれる場合)で「伝播による
燃焼」(即ち、図9の再生開始0から燃焼伝播が終了す
るまでの時刻t1までの間。なお、このt1は、図7の
破線に示すように、運転領域IIの場合は、t12とな
る。)が行なわれる場合には、高酸素濃度下(運転領域
I)で「伝播による燃焼」が行なわれる場合に較べて、
燃焼の活発度合いが低いので、フィルタ105の温度も
低くなる(図7の破線参照)。したがって、高酸素濃
度下での「伝播による燃焼」時に供給される再生電力
(図10のW2)より高い再生電力(図11のW1)を
供給するようにして、これによって低酸素濃度下での
「伝播による燃焼」の改善を図るようになっている。
【0029】「伝播による燃焼」が終了した後から、
再生が終了するまでの間(即ち、図9に示すt1から再
生が終了する時刻t2までの間)の「加熱による燃焼」
が行なわれる間は、「伝播による燃焼」で燃え残った比
較的少量のパティキュレートが燃えるのみであるので、
このためフィルタ105の温度も「伝播による燃焼」時
に較べ低くなる(図9の破線参照)。したがって、高酸
素濃度下の場合について説明すれば、「伝播による燃
焼」時の再生電力(図10のW2)より高い再生電力
(図10のW1)を供給するようにして、以って「加熱
による燃焼」の改善を図るようになっている。
再生が終了するまでの間(即ち、図9に示すt1から再
生が終了する時刻t2までの間)の「加熱による燃焼」
が行なわれる間は、「伝播による燃焼」で燃え残った比
較的少量のパティキュレートが燃えるのみであるので、
このためフィルタ105の温度も「伝播による燃焼」時
に較べ低くなる(図9の破線参照)。したがって、高酸
素濃度下の場合について説明すれば、「伝播による燃
焼」時の再生電力(図10のW2)より高い再生電力
(図10のW1)を供給するようにして、以って「加熱
による燃焼」の改善を図るようになっている。
【0030】なお、再生時期・再生終了時期の検出は、
以下のようにして行なわれる。まず、アクセル開度と機
関回転速度等を検出する運転状態検出手段112の検出
信号に基づいて、排出量検出手段113が、図7に示す
運転領域&パティキュレート排出量の検索マップを参照
し、機関からのパティキュレートの排出量を検出する。
以下のようにして行なわれる。まず、アクセル開度と機
関回転速度等を検出する運転状態検出手段112の検出
信号に基づいて、排出量検出手段113が、図7に示す
運転領域&パティキュレート排出量の検索マップを参照
し、機関からのパティキュレートの排出量を検出する。
【0031】そして、運転状態検出手段112と排出量
検出手段113との検出結果に基づいて、堆積量検出手
段114が、フィルタ105へのパティキュレートの堆
積量を検出する。その後、堆積量検出手段114は、堆
積量が所定量以上になると、フィルタ105の再生時期
と判断し、堆積量と運転状態とに基づいて再生終了時期
を判断する。該再生時期・再生終了時期の判断結果に基
づいて、コントロールユニット115では再生を行なう
ようになっている。したがって、かかる堆積量検出手段
116が、本発明にかかる再生時期検出手段を構成す
る。
検出手段113との検出結果に基づいて、堆積量検出手
段114が、フィルタ105へのパティキュレートの堆
積量を検出する。その後、堆積量検出手段114は、堆
積量が所定量以上になると、フィルタ105の再生時期
と判断し、堆積量と運転状態とに基づいて再生終了時期
を判断する。該再生時期・再生終了時期の判断結果に基
づいて、コントロールユニット115では再生を行なう
ようになっている。したがって、かかる堆積量検出手段
116が、本発明にかかる再生時期検出手段を構成す
る。
【0032】次に、本実施例にかかるコントロールユニ
ット115が行なうフィルタの再生制御について、具体
的に、図4,図5に示すフローチャートに従って説明す
ることにする。ステップ(図では、Sと記してある。以
下同様)1では、機関回転速度、機関負荷等の信号を読
み込む。該ステップ1が、運転状態検出手段112を構
成する。
ット115が行なうフィルタの再生制御について、具体
的に、図4,図5に示すフローチャートに従って説明す
ることにする。ステップ(図では、Sと記してある。以
下同様)1では、機関回転速度、機関負荷等の信号を読
み込む。該ステップ1が、運転状態検出手段112を構
成する。
【0033】ステップ2では、機関100からの単位時
間当たりのパティキュレート総排出量を、図8の運転領
域&パティキュレート排出量の検索マップを参照して、
検索により求める。当該ステップ2が、排出量検出手段
113を構成する。ステップ3では、フィルタ105が
再生中であるか否かを判断する。再生中の場合はステッ
プ16へ進み、非再生中の場合にはステップ4へ進む。
間当たりのパティキュレート総排出量を、図8の運転領
域&パティキュレート排出量の検索マップを参照して、
検索により求める。当該ステップ2が、排出量検出手段
113を構成する。ステップ3では、フィルタ105が
再生中であるか否かを判断する。再生中の場合はステッ
プ16へ進み、非再生中の場合にはステップ4へ進む。
【0034】ステップ4では、フィルタ105へのパテ
ィキュレート堆積量βを、ステップ2で求めたパティキ
ュレート総排出量(積算量)より求める。ステップ5で
は、フィルタ105へのパティキュレート堆積量βが、
再生時期である再生可能堆積量βReを越えたか否かを
判断する。パティキュレート堆積量βが再生可能堆積量
βReを越え、再生時期が来たと判断されるとステップ
6へ進み、再生時期ではないと判断されるとステップ1
へ進む。
ィキュレート堆積量βを、ステップ2で求めたパティキ
ュレート総排出量(積算量)より求める。ステップ5で
は、フィルタ105へのパティキュレート堆積量βが、
再生時期である再生可能堆積量βReを越えたか否かを
判断する。パティキュレート堆積量βが再生可能堆積量
βReを越え、再生時期が来たと判断されるとステップ
6へ進み、再生時期ではないと判断されるとステップ1
へ進む。
【0035】ステップ6では、再生フラグを付けてフィ
ルタ105が再生中であることを示す。ステップ7で
は、フィルタ105側の第1流路切換弁106を、第1
弁駆動装置107を介して閉弁する。ステップ8では、
第2排気通路103側の第2流路切換弁108を、第2
弁駆動装置109を介して開弁させる。
ルタ105が再生中であることを示す。ステップ7で
は、フィルタ105側の第1流路切換弁106を、第1
弁駆動装置107を介して閉弁する。ステップ8では、
第2排気通路103側の第2流路切換弁108を、第2
弁駆動装置109を介して開弁させる。
【0036】そして、図5に示すフローチャートAへ進
む。フローチャートAでは、以下に説明するステップ1
3〜ステップ17が実行される。ステップ13では、図
6に示す運転状態と排気中の酸素濃度の関係を示すマッ
プに基づいて、再生中の運転状態における排気が高酸素
濃度であるか低酸素濃度であるかを判断する。
む。フローチャートAでは、以下に説明するステップ1
3〜ステップ17が実行される。ステップ13では、図
6に示す運転状態と排気中の酸素濃度の関係を示すマッ
プに基づいて、再生中の運転状態における排気が高酸素
濃度であるか低酸素濃度であるかを判断する。
【0037】ステップ14では、ステップ13で高酸素
濃度下での再生であると判断したので、図10に示す高
酸素濃度時の通電パターン1(当該通電パターン1が、
本発明にかかる第1フィルタ昇温特性変更手段に相当す
る。)に基づいて、再生用の電熱ヒータ110への再生
用電力の供給を開始する。つまり、高酸素濃度下での
「伝播による燃焼」時(図10の0〜t1の間)は再生
用電力W2に制御し、「加熱による燃焼」(図10のt
1〜t2の間)へ移行した後には、再生用電力W1(>
W2)に制御するものである。
濃度下での再生であると判断したので、図10に示す高
酸素濃度時の通電パターン1(当該通電パターン1が、
本発明にかかる第1フィルタ昇温特性変更手段に相当す
る。)に基づいて、再生用の電熱ヒータ110への再生
用電力の供給を開始する。つまり、高酸素濃度下での
「伝播による燃焼」時(図10の0〜t1の間)は再生
用電力W2に制御し、「加熱による燃焼」(図10のt
1〜t2の間)へ移行した後には、再生用電力W1(>
W2)に制御するものである。
【0038】ステップ15では、ステップ13で低酸素
濃度下での再生であると判断したので、図11に示す低
酸素濃度時の通電パターン2(当該通電パターン2が、
本発明にかかる第2フィルタ昇温特性変更手段に相当す
る。)に基づいて、再生用の電熱ヒータ110への再生
用電力の供給を開始する。つまり、低酸素濃度下での
「伝播による燃焼」時(図11の0〜t1の間)は再生
用電力W1に制御し、「加熱による燃焼」(図11のt
1〜t2の間)へ移行した後も、再生用電力W1に制御
するものである。
濃度下での再生であると判断したので、図11に示す低
酸素濃度時の通電パターン2(当該通電パターン2が、
本発明にかかる第2フィルタ昇温特性変更手段に相当す
る。)に基づいて、再生用の電熱ヒータ110への再生
用電力の供給を開始する。つまり、低酸素濃度下での
「伝播による燃焼」時(図11の0〜t1の間)は再生
用電力W1に制御し、「加熱による燃焼」(図11のt
1〜t2の間)へ移行した後も、再生用電力W1に制御
するものである。
【0039】ステップ16では、電熱ヒータ110の通
電時間tが、所定時間t2を経過したか否かを判断す
る。つまり、再生が終了したか否かを判断する。ステッ
プ17では、所定時間t2が経過(再生終了)したの
で、電熱ヒータ110への通電を終了する。以上、ステ
ップ13〜ステップ17(フローチャートA)が終了す
ると、その後は、再び図4に示すフローチャートのステ
ップ9へ戻る。
電時間tが、所定時間t2を経過したか否かを判断す
る。つまり、再生が終了したか否かを判断する。ステッ
プ17では、所定時間t2が経過(再生終了)したの
で、電熱ヒータ110への通電を終了する。以上、ステ
ップ13〜ステップ17(フローチャートA)が終了す
ると、その後は、再び図4に示すフローチャートのステ
ップ9へ戻る。
【0040】ステップ9では、フィルタ105側の第1
流路切換弁106を、第1弁駆動装置107を介して開
く。ステップ10では、第2排気通路103側の第2流
路切換弁108を、第2弁駆動装置109を介して閉じ
る。ステップ11では、フィルタ105の再生が終了し
たので、フィルタ105へのパティキュレート堆積量β
を0にリセットする。
流路切換弁106を、第1弁駆動装置107を介して開
く。ステップ10では、第2排気通路103側の第2流
路切換弁108を、第2弁駆動装置109を介して閉じ
る。ステップ11では、フィルタ105の再生が終了し
たので、フィルタ105へのパティキュレート堆積量β
を0にリセットする。
【0041】ステップ12では、フィルタ105の再生
が終了したので、再生フラグ1を外して、本フローを終
了する。このように、本実施例によれば、高酸素濃度下
での「伝播による燃焼」の間は該燃焼に見合った再生用
排気流量と、電熱ヒータ110への再生用電力W2を供
給することでフィルタ105の溶損等を防止しつつ「伝
播による燃焼」の最適化を図ることができる一方で、該
「伝播による燃焼」で燃え残ったパティキュレートを
「加熱による燃焼」で燃焼させるときには、電熱ヒータ
110への再生用電力をW1(>W2)に制御するよう
にしてフィルタ105の温度を上昇させて「加熱による
燃焼」の改善(図9の〔t1〜t2〕の期間における実
線と破線を参照)を図るようにしたので、完全にパティ
キュレートを焼き切ることができる。つまり、フィルタ
105を溶損等させることなく、フィルタ105の再生
を良好に行なうことができる。
が終了したので、再生フラグ1を外して、本フローを終
了する。このように、本実施例によれば、高酸素濃度下
での「伝播による燃焼」の間は該燃焼に見合った再生用
排気流量と、電熱ヒータ110への再生用電力W2を供
給することでフィルタ105の溶損等を防止しつつ「伝
播による燃焼」の最適化を図ることができる一方で、該
「伝播による燃焼」で燃え残ったパティキュレートを
「加熱による燃焼」で燃焼させるときには、電熱ヒータ
110への再生用電力をW1(>W2)に制御するよう
にしてフィルタ105の温度を上昇させて「加熱による
燃焼」の改善(図9の〔t1〜t2〕の期間における実
線と破線を参照)を図るようにしたので、完全にパティ
キュレートを焼き切ることができる。つまり、フィルタ
105を溶損等させることなく、フィルタ105の再生
を良好に行なうことができる。
【0042】また、低酸素濃度下での「伝播による燃
焼」においては、高酸素濃度下での「伝播による燃焼」
における電熱ヒータ110への再生用電力W2より高い
再生用電力W1(当該電熱ヒータ110の最大容量に相
当)を供給するようにしたので、低酸素濃度下における
「伝播による燃焼」も改善することができる。なお、本
実施例では、第1流路切換弁106をフィルタ105の
下流側に設けて構成したが、勿論フィルタ105の上流
側の第1分岐通路102に設けるようにして構わない。
また、本実施例では、第1流路切換弁106,第2流路
切換弁108を、開閉弁を用いて説明したが、これに代
えてオリフィスを採用し、オリフィス径を可変制御する
ようにしても、本実施例同様の効果が得られる。
焼」においては、高酸素濃度下での「伝播による燃焼」
における電熱ヒータ110への再生用電力W2より高い
再生用電力W1(当該電熱ヒータ110の最大容量に相
当)を供給するようにしたので、低酸素濃度下における
「伝播による燃焼」も改善することができる。なお、本
実施例では、第1流路切換弁106をフィルタ105の
下流側に設けて構成したが、勿論フィルタ105の上流
側の第1分岐通路102に設けるようにして構わない。
また、本実施例では、第1流路切換弁106,第2流路
切換弁108を、開閉弁を用いて説明したが、これに代
えてオリフィスを採用し、オリフィス径を可変制御する
ようにしても、本実施例同様の効果が得られる。
【0043】また、第1流路切換弁106や第2排気流
路切換弁108を開度調整可能な弁で構成して、再生時
にフィルタ105へ流入する排気流量を、高酸素濃度下
或いは低酸素濃度下の「伝播による燃焼」にそれぞれ適
した流量に制御すると共に、「加熱による燃焼」時には
該燃焼形態に適した流量に制御するようにし、これら制
御された排気流量に応じて適宜再生用電力を制御するこ
とで、より一層フィルタ105の再生の最適化や電力消
費の低減を図ることが可能である。
路切換弁108を開度調整可能な弁で構成して、再生時
にフィルタ105へ流入する排気流量を、高酸素濃度下
或いは低酸素濃度下の「伝播による燃焼」にそれぞれ適
した流量に制御すると共に、「加熱による燃焼」時には
該燃焼形態に適した流量に制御するようにし、これら制
御された排気流量に応じて適宜再生用電力を制御するこ
とで、より一層フィルタ105の再生の最適化や電力消
費の低減を図ることが可能である。
【0044】なお、本実施例では、高酸素濃度下におけ
る再生を、再生開始から所定時間内においては供給電力
をW2とし、所定時間経過後から再生終了までの間を供
給電力をW1に変更するようにして説明したが、再生時
間の短縮を犠牲にしても急激な充放電によるバッテリの
消耗等の抑制を優先させたい場合には、所定時間経過後
から再生終了までの間も小さな再生用電力W2で再生を
行なうようにしてもよい。即ち、排気中の酸素濃度に応
じて再生用電力の供給量を変更することによって(つま
り、高酸素濃度下での供給電力をW2に設定する一方
で、低酸素濃度下での供給電力をW1に設定して)、低
酸素濃度下の「伝播による燃焼」を改善するようにする
だけでも、従来の酸素濃度に拘わらず電力供給量W2に
固定設定するものに較べ、フィルタの再生を十分改善す
ることができる。
る再生を、再生開始から所定時間内においては供給電力
をW2とし、所定時間経過後から再生終了までの間を供
給電力をW1に変更するようにして説明したが、再生時
間の短縮を犠牲にしても急激な充放電によるバッテリの
消耗等の抑制を優先させたい場合には、所定時間経過後
から再生終了までの間も小さな再生用電力W2で再生を
行なうようにしてもよい。即ち、排気中の酸素濃度に応
じて再生用電力の供給量を変更することによって(つま
り、高酸素濃度下での供給電力をW2に設定する一方
で、低酸素濃度下での供給電力をW1に設定して)、低
酸素濃度下の「伝播による燃焼」を改善するようにする
だけでも、従来の酸素濃度に拘わらず電力供給量W2に
固定設定するものに較べ、フィルタの再生を十分改善す
ることができる。
【0045】ところで、本実施例では、酸素濃度を運転
状態に基づいて検出することとして説明したが、勿論排
気中の酸素濃度を直接検出できる酸素センサ等を備える
ようにしてもよい。この場合には、よりきめの細かな再
生制御が行なえるという利点がある。次に、本発明にか
かる第2の実施例について説明する。
状態に基づいて検出することとして説明したが、勿論排
気中の酸素濃度を直接検出できる酸素センサ等を備える
ようにしてもよい。この場合には、よりきめの細かな再
生制御が行なえるという利点がある。次に、本発明にか
かる第2の実施例について説明する。
【0046】図12に、本発明の第2の実施例にかかる
排気微粒子処理装置の全体構成を示す。内燃機関100
のエキゾーストマニホールドに接続される排気通路10
1は、その途中部分において、第1分岐通路102と第
2分岐通路103とに一旦分岐した後、再び合流するよ
うに構成されている。
排気微粒子処理装置の全体構成を示す。内燃機関100
のエキゾーストマニホールドに接続される排気通路10
1は、その途中部分において、第1分岐通路102と第
2分岐通路103とに一旦分岐した後、再び合流するよ
うに構成されている。
【0047】該第1分岐通路102には、フィルタケー
ス104に内装されて排気中のパティキュレートを捕集
するフィルタ105が介装されている。そして、該第1
分岐通路102のフィルタケース104の排気上流側に
は、フィルタ105への排気の流入量を制御する第1流
路切換弁106Aが介装されている。そして、前記フィ
ルタ105を再生する際に、フィルタ105へ再生用2
次空気を供給するためのエアポンプ116が備えられて
おり、該エアポンプ116からの再生用2次空気は、前
記第1流路切換弁106Aとフィルタ105との間に開
口する2次空気供給通路117を介して供給されるよう
になっている。なお、エアポンプ116は、コントロー
ルユニット115からの信号により制御されるポンプ駆
動装置118を介して駆動されるようになっている。
ス104に内装されて排気中のパティキュレートを捕集
するフィルタ105が介装されている。そして、該第1
分岐通路102のフィルタケース104の排気上流側に
は、フィルタ105への排気の流入量を制御する第1流
路切換弁106Aが介装されている。そして、前記フィ
ルタ105を再生する際に、フィルタ105へ再生用2
次空気を供給するためのエアポンプ116が備えられて
おり、該エアポンプ116からの再生用2次空気は、前
記第1流路切換弁106Aとフィルタ105との間に開
口する2次空気供給通路117を介して供給されるよう
になっている。なお、エアポンプ116は、コントロー
ルユニット115からの信号により制御されるポンプ駆
動装置118を介して駆動されるようになっている。
【0048】また、前記第2分岐通路103には、その
途中に、前記フィルタ105への排気の流入量を制御す
る第2流路切換弁108が介装されている。かかる第2
分岐通路103は、フィルタ105の再生中に該フィル
タ105をバイパスさせて排気するための通路である。
なお、前記第1流路切換弁106Aを開閉駆動する第1
弁駆動装置107Aと、第2流路切換弁108を開閉駆
動する第2弁駆動装置109が備えられる。これら第1
弁駆動装置107Aと第2弁駆動装置109とは、コン
トロールユニット115からの駆動信号に基づいて制御
される。
途中に、前記フィルタ105への排気の流入量を制御す
る第2流路切換弁108が介装されている。かかる第2
分岐通路103は、フィルタ105の再生中に該フィル
タ105をバイパスさせて排気するための通路である。
なお、前記第1流路切換弁106Aを開閉駆動する第1
弁駆動装置107Aと、第2流路切換弁108を開閉駆
動する第2弁駆動装置109が備えられる。これら第1
弁駆動装置107Aと第2弁駆動装置109とは、コン
トロールユニット115からの駆動信号に基づいて制御
される。
【0049】ここにおいて、前記第1流路切換弁106
A、前記第2流路切換弁108、コントロールユニット
115等が本発明にかかる排気流入量制御手段を構成す
る。そして、前記エアポンプ116,前記2次空気供給
通路117、コントロールユニット115等が、本発明
にかかる2次空気供給手段を構成する。そして、前記フ
ィルタ105の排気上流側には、フィルタ105に捕集
されたパティキュレートを加熱して燃焼させるための電
熱ヒータ110が設けられると共に、該電熱ヒータ11
0を駆動するためのヒータ駆動回路113が備えられて
いる。かかるヒータ駆動回路113は、コントロールユ
ニット115からの駆動信号に基づいて制御されるよう
になっている。
A、前記第2流路切換弁108、コントロールユニット
115等が本発明にかかる排気流入量制御手段を構成す
る。そして、前記エアポンプ116,前記2次空気供給
通路117、コントロールユニット115等が、本発明
にかかる2次空気供給手段を構成する。そして、前記フ
ィルタ105の排気上流側には、フィルタ105に捕集
されたパティキュレートを加熱して燃焼させるための電
熱ヒータ110が設けられると共に、該電熱ヒータ11
0を駆動するためのヒータ駆動回路113が備えられて
いる。かかるヒータ駆動回路113は、コントロールユ
ニット115からの駆動信号に基づいて制御されるよう
になっている。
【0050】ここにおいて、前記電熱ヒータ110が、
本発明にかかるフィルタ昇温手段を構成する。また、前
記機関の負荷、回転速度、冷却水温等の機関の運転状態
を検出する運転状態検出手段112が設けられている。
さらに、機関からのパティキュレート排出量を検知・推
定する排出量検出手段113と、フィルタ105へのパ
ティキュレートの堆積量を推定・検出し、そのパティキ
ュレートの堆積量に基づいてフィルタ105の再生時
期、再生終了時期の設定を行なう堆積量検出手段114
が備えられる。かかる排出量検出手段113と堆積量検
出手段114は、コントロールユニット115内のマイ
クロコンピュータ等がソフト的に備えるものである。
本発明にかかるフィルタ昇温手段を構成する。また、前
記機関の負荷、回転速度、冷却水温等の機関の運転状態
を検出する運転状態検出手段112が設けられている。
さらに、機関からのパティキュレート排出量を検知・推
定する排出量検出手段113と、フィルタ105へのパ
ティキュレートの堆積量を推定・検出し、そのパティキ
ュレートの堆積量に基づいてフィルタ105の再生時
期、再生終了時期の設定を行なう堆積量検出手段114
が備えられる。かかる排出量検出手段113と堆積量検
出手段114は、コントロールユニット115内のマイ
クロコンピュータ等がソフト的に備えるものである。
【0051】ここで、第2の実施例の作用について説明
する。 フィルタ105にパティキュレートを捕集させる場合
は、第1流路切換弁106Aを第1弁駆動装置107A
を介して開弁させ、第2流路切換弁108を第2弁駆動
装置109を介して閉弁させておいて、フィルタ105
に略全量の排気を通過させるようにする。
する。 フィルタ105にパティキュレートを捕集させる場合
は、第1流路切換弁106Aを第1弁駆動装置107A
を介して開弁させ、第2流路切換弁108を第2弁駆動
装置109を介して閉弁させておいて、フィルタ105
に略全量の排気を通過させるようにする。
【0052】フィルタ105にパティキュレートが堆
積し、フィルタ105の再生時期となった場合には、ま
ず、フィルタ105の上流側の第1流路切換弁106A
を第1弁駆動装置107Aを介して閉弁させ、かつ、第
2流路切換弁108を第2弁駆動装置109を介して開
弁する。これにより、第2分岐通路103側の通気抵抗
が大幅に低下し、第1分岐通路102側の通路抵抗が増
加するので、略全量の排気が、第2分岐通路103側を
流れるようになる。
積し、フィルタ105の再生時期となった場合には、ま
ず、フィルタ105の上流側の第1流路切換弁106A
を第1弁駆動装置107Aを介して閉弁させ、かつ、第
2流路切換弁108を第2弁駆動装置109を介して開
弁する。これにより、第2分岐通路103側の通気抵抗
が大幅に低下し、第1分岐通路102側の通路抵抗が増
加するので、略全量の排気が、第2分岐通路103側を
流れるようになる。
【0053】かかる状態で、電熱ヒータ110をヒー
タ駆動回路111を介して通電加熱して、フィルタを再
生する。電熱ヒータ111への通電後、「伝播による燃
焼」が進行している間(即ち、図9に示すように、再生
開始0から燃焼伝播が終了するまでの時刻t1までの
間)、図10に示すように、「伝播による燃焼」に必要
な再生用電力W2を供給する。これにより、「伝播によ
る燃焼」によるフィルタ105の再生が、溶損等が発生
することなく良好に行なわれることになる。
タ駆動回路111を介して通電加熱して、フィルタを再
生する。電熱ヒータ111への通電後、「伝播による燃
焼」が進行している間(即ち、図9に示すように、再生
開始0から燃焼伝播が終了するまでの時刻t1までの
間)、図10に示すように、「伝播による燃焼」に必要
な再生用電力W2を供給する。これにより、「伝播によ
る燃焼」によるフィルタ105の再生が、溶損等が発生
することなく良好に行なわれることになる。
【0054】なお、本実施例では、当該フィルタ105
の再生時に、エアポンプ116により酸素濃度の安定し
た2次空気を供給するようにしたので、再生時の酸素濃
度が、機関100の運転状態に応じて左右されることが
ないので、安定して高再生効率を得ることができる。 「伝播による燃焼」が終了した後から、再生が終了す
るまでの間(即ち、t1〜t2の間)は、「伝播による
燃焼」時の再生用電力W2よりも高い再生用電力W1を
供給する。つまり、この「加熱による燃焼」が行なわれ
る間は、「伝播による燃焼」が行なわれる場合に較べ
て、燃焼の活発度合いが低いので、フィルタ105の温
度が低くなる。したがって、「伝播による燃焼」時の再
生電力より高い再生電力を供給するようにして、フィル
タ105の温度を加熱上昇させ、以って「加熱による燃
焼」の改善を図るようになっている。
の再生時に、エアポンプ116により酸素濃度の安定し
た2次空気を供給するようにしたので、再生時の酸素濃
度が、機関100の運転状態に応じて左右されることが
ないので、安定して高再生効率を得ることができる。 「伝播による燃焼」が終了した後から、再生が終了す
るまでの間(即ち、t1〜t2の間)は、「伝播による
燃焼」時の再生用電力W2よりも高い再生用電力W1を
供給する。つまり、この「加熱による燃焼」が行なわれ
る間は、「伝播による燃焼」が行なわれる場合に較べ
て、燃焼の活発度合いが低いので、フィルタ105の温
度が低くなる。したがって、「伝播による燃焼」時の再
生電力より高い再生電力を供給するようにして、フィル
タ105の温度を加熱上昇させ、以って「加熱による燃
焼」の改善を図るようになっている。
【0055】なお、再生時期・再生終了時期の検出につ
いては、第1の実施例と同様であるので、説明を省略す
る。次に、図13,図14に示すフローチャートに従っ
て、具体的に、第2の実施例におけるコントロールユニ
ット115が行なうフィルタの再生制御について説明す
る。
いては、第1の実施例と同様であるので、説明を省略す
る。次に、図13,図14に示すフローチャートに従っ
て、具体的に、第2の実施例におけるコントロールユニ
ット115が行なうフィルタの再生制御について説明す
る。
【0056】なお、図13に示すステップ1〜ステップ
8は、第1の実施例で説明した図4のフローチャートと
同様であるので説明を省略する。ステップ8以降は、第
2の実施例では、図14に示すフローチャートBへ、一
旦進むことになる。即ち、フローチャートBでは、ステ
ップ6でフィルタ105の再生時期であると判断し、ス
テップ7で第1流路切換弁106Aを閉弁し、ステップ
8で第2流路切換弁108を開弁させた後、以下のよう
にして、ステップ18〜ステップ22を実行する。ステ
ップ18では、再生用2次空気量を、エアポンプ116
から供給する。該エアポンプ116は、コントロールユ
ニット115からの信号に基づいて、ポンプ駆動装置1
18を介して駆動される。
8は、第1の実施例で説明した図4のフローチャートと
同様であるので説明を省略する。ステップ8以降は、第
2の実施例では、図14に示すフローチャートBへ、一
旦進むことになる。即ち、フローチャートBでは、ステ
ップ6でフィルタ105の再生時期であると判断し、ス
テップ7で第1流路切換弁106Aを閉弁し、ステップ
8で第2流路切換弁108を開弁させた後、以下のよう
にして、ステップ18〜ステップ22を実行する。ステ
ップ18では、再生用2次空気量を、エアポンプ116
から供給する。該エアポンプ116は、コントロールユ
ニット115からの信号に基づいて、ポンプ駆動装置1
18を介して駆動される。
【0057】ステップ19では、本実施例においては、
エアポンプ116により機関100の運転状態に拘わら
ず所定量に正確に制御された再生用2次空気を供給して
再生を行なうので、第1の実施例のように、酸素濃度に
応じて通電パターンを切換えることなく、図10に示す
高酸素濃度下での通電パターン1に従って、電熱ヒータ
110への所定の再生電力を供給する。つまり、再生初
期の「伝播による燃焼」時(図10の0〜t1の間)は
再生用電力W2に制御し、「加熱による燃焼」(図10
のt1〜t2の間)へ移行した後には、再生用電力W1
(>W2)に制御するものである。
エアポンプ116により機関100の運転状態に拘わら
ず所定量に正確に制御された再生用2次空気を供給して
再生を行なうので、第1の実施例のように、酸素濃度に
応じて通電パターンを切換えることなく、図10に示す
高酸素濃度下での通電パターン1に従って、電熱ヒータ
110への所定の再生電力を供給する。つまり、再生初
期の「伝播による燃焼」時(図10の0〜t1の間)は
再生用電力W2に制御し、「加熱による燃焼」(図10
のt1〜t2の間)へ移行した後には、再生用電力W1
(>W2)に制御するものである。
【0058】ステップ20では、電熱ヒータ110の通
電時間tが、所定時間t2を経過したか否かを判断す
る。ステップ21では、所定時間t2が経過し、再生が
終了したとして、再生用2次空気の供給を停止する。ス
テップ22では、電熱ヒータ110の通電加熱を終了す
る。
電時間tが、所定時間t2を経過したか否かを判断す
る。ステップ21では、所定時間t2が経過し、再生が
終了したとして、再生用2次空気の供給を停止する。ス
テップ22では、電熱ヒータ110の通電加熱を終了す
る。
【0059】以上、ステップ18〜ステップ22(フロ
ーチャートB)が終了すると、その後は、再び図13に
示すフローチャートのステップ9へ進む。ステップ9で
は、フィルタ105側の第1流路切換弁106Aを、第
1弁駆動装置107Aを介して開く。これにより、排気
がフィルタ105を通過するので、パティキュレートの
フィルタ105への捕集が再び開始される。
ーチャートB)が終了すると、その後は、再び図13に
示すフローチャートのステップ9へ進む。ステップ9で
は、フィルタ105側の第1流路切換弁106Aを、第
1弁駆動装置107Aを介して開く。これにより、排気
がフィルタ105を通過するので、パティキュレートの
フィルタ105への捕集が再び開始される。
【0060】ステップ10では、第2排気通路103側
の第2流路切換弁108を、第2弁駆動装置109を介
して閉じる。これは、第2排気通路103側への排気の
流入を禁止して、フィルタ105側に排気を流し、パテ
ィキュレートを効果的に捕集して、パティキュレートの
大気への排出を防止するためである。ステップ11で
は、フィルタ105の再生が終了したので、フィルタ1
05へのパティキュレート堆積量を0にリセットする。
の第2流路切換弁108を、第2弁駆動装置109を介
して閉じる。これは、第2排気通路103側への排気の
流入を禁止して、フィルタ105側に排気を流し、パテ
ィキュレートを効果的に捕集して、パティキュレートの
大気への排出を防止するためである。ステップ11で
は、フィルタ105の再生が終了したので、フィルタ1
05へのパティキュレート堆積量を0にリセットする。
【0061】ステップ12では、フィルタ105の再生
が終了したので、再生フラグ1を外す。このように、本
実施例によれば、「伝播による燃焼」の間は該燃焼に見
合った再生用排気流量と、電熱ヒータ110への再生用
電力W2を供給することでフィルタ105の溶損等を防
止しつつ「伝播による燃焼」の最適化を図ることができ
る一方で、該「伝播による燃焼」で燃え残ったパティキ
ュレートを「加熱による燃焼」で燃焼させるときには、
電熱ヒータ110への再生用電力をW1(>W2)に制
御するようにして「加熱による燃焼」の改善を図るよう
にしたので、完全にパティキュレートを焼き切ることが
できる。つまり、フィルタ105を溶損等させることな
く、フィルタ105の再生効率を高めることができる。
が終了したので、再生フラグ1を外す。このように、本
実施例によれば、「伝播による燃焼」の間は該燃焼に見
合った再生用排気流量と、電熱ヒータ110への再生用
電力W2を供給することでフィルタ105の溶損等を防
止しつつ「伝播による燃焼」の最適化を図ることができ
る一方で、該「伝播による燃焼」で燃え残ったパティキ
ュレートを「加熱による燃焼」で燃焼させるときには、
電熱ヒータ110への再生用電力をW1(>W2)に制
御するようにして「加熱による燃焼」の改善を図るよう
にしたので、完全にパティキュレートを焼き切ることが
できる。つまり、フィルタ105を溶損等させることな
く、フィルタ105の再生効率を高めることができる。
【0062】また、本実施例では、エアポンプ116に
よって再生用2次空気を供給するので、第1の実施例に
較べて、酸素濃度の制御精度が高く、また機関100の
運転状態によって左右されることがないので、安定して
高い再生効率を得ることができる。なお、第2の実施例
では、エアポンプ116によって再生用2次空気を供給
するものについて説明したが、過給機を備える内燃機関
にあっては、該過給機の圧縮空気の一部を導き再生用2
次空気として利用するような構成にしてもよい。
よって再生用2次空気を供給するので、第1の実施例に
較べて、酸素濃度の制御精度が高く、また機関100の
運転状態によって左右されることがないので、安定して
高い再生効率を得ることができる。なお、第2の実施例
では、エアポンプ116によって再生用2次空気を供給
するものについて説明したが、過給機を備える内燃機関
にあっては、該過給機の圧縮空気の一部を導き再生用2
次空気として利用するような構成にしてもよい。
【0063】次に、第3の実施例について説明する。第
1の実施例では、構成、制御の簡略化のために、再生用
電力をW1とW2(<W1)の2種類で再生制御を行な
うようにした結果、低酸素濃度下における「伝播による
燃焼」と「加熱による燃焼」の再生において、高酸素濃
度下における「加熱による燃焼」時と同一の再生用電力
W1で再生するようにして説明したが、実際には、それ
ぞれの燃焼状態毎にフィルタの溶損等を生じさせない範
囲内において最適な再生用電力が存在する。
1の実施例では、構成、制御の簡略化のために、再生用
電力をW1とW2(<W1)の2種類で再生制御を行な
うようにした結果、低酸素濃度下における「伝播による
燃焼」と「加熱による燃焼」の再生において、高酸素濃
度下における「加熱による燃焼」時と同一の再生用電力
W1で再生するようにして説明したが、実際には、それ
ぞれの燃焼状態毎にフィルタの溶損等を生じさせない範
囲内において最適な再生用電力が存在する。
【0064】そこで、第3の実施例では、高酸素濃度下
と低酸素濃度下のそれぞれの酸素濃度下の「伝播による
燃焼」と「加熱による燃焼」とをそれぞれ最適化すべ
く、各燃焼状態毎に再生用電力を可変制御するようにし
ている。したがって、第3の実施例では、電熱ヒータ1
10に数段開の再生電力を供給可能な構成となっている
以外は、第1の実施例と基本構成は同様であるので、構
成についての詳細な説明は省略する。
と低酸素濃度下のそれぞれの酸素濃度下の「伝播による
燃焼」と「加熱による燃焼」とをそれぞれ最適化すべ
く、各燃焼状態毎に再生用電力を可変制御するようにし
ている。したがって、第3の実施例では、電熱ヒータ1
10に数段開の再生電力を供給可能な構成となっている
以外は、第1の実施例と基本構成は同様であるので、構
成についての詳細な説明は省略する。
【0065】以下に、第3の実施例におけるコントロー
ルユニット115が行なうフィルタの再生制御につい
て、図15、図16に示すフローチャートCに従って説
明することにする。なお、当該図16に示すフローチャ
ートCは、第1の実施例に於ける図5のフローチャート
Aに代わるものであり、また、図15に示すフローチャ
ートは、第1の実施例における図4のフローチャートと
同様である。
ルユニット115が行なうフィルタの再生制御につい
て、図15、図16に示すフローチャートCに従って説
明することにする。なお、当該図16に示すフローチャ
ートCは、第1の実施例に於ける図5のフローチャート
Aに代わるものであり、また、図15に示すフローチャ
ートは、第1の実施例における図4のフローチャートと
同様である。
【0066】つまり、ステップ1では、機関回転速度、
機関負荷等の信号を読み込む。ステップ2では、機関1
00からの単位時間当たりのパティキュレート総排出量
を、図8の運転領域&パティキュレート排出量の検索マ
ップを参照して、検索により求める。
機関負荷等の信号を読み込む。ステップ2では、機関1
00からの単位時間当たりのパティキュレート総排出量
を、図8の運転領域&パティキュレート排出量の検索マ
ップを参照して、検索により求める。
【0067】ステップ3では、フィルタ105が再生中
であるか否かを判断する。再生中の場合はステップ16
へ進み、非再生中の場合にはステップ4へ進む。ステッ
プ4では、フィルタ105へのパティキュレート堆積量
βを、ステップ2で求めたパティキュレート総排出量
(積算量)より求める。ステップ5では、フィルタ10
5へのパティキュレート堆積量βが、再生時期である再
生可能堆積量βReを越えたか否かを判断する。パティ
キュレート堆積量βが再生可能堆積量βReを越え、再
生時期が来たと判断されるとステップ6へ進み、再生時
期ではないと判断されるとステップ1へ進む。
であるか否かを判断する。再生中の場合はステップ16
へ進み、非再生中の場合にはステップ4へ進む。ステッ
プ4では、フィルタ105へのパティキュレート堆積量
βを、ステップ2で求めたパティキュレート総排出量
(積算量)より求める。ステップ5では、フィルタ10
5へのパティキュレート堆積量βが、再生時期である再
生可能堆積量βReを越えたか否かを判断する。パティ
キュレート堆積量βが再生可能堆積量βReを越え、再
生時期が来たと判断されるとステップ6へ進み、再生時
期ではないと判断されるとステップ1へ進む。
【0068】ステップ6では、再生フラグを付けてフィ
ルタ105が再生中であることを示す。ステップ7で
は、フィルタ105側の第1流路切換弁106を、第1
弁駆動装置107を介して閉弁する。ステップ8では、
第2排気通路103側の第2流路切換弁108を、第2
弁駆動装置109を介して開弁させる。
ルタ105が再生中であることを示す。ステップ7で
は、フィルタ105側の第1流路切換弁106を、第1
弁駆動装置107を介して閉弁する。ステップ8では、
第2排気通路103側の第2流路切換弁108を、第2
弁駆動装置109を介して開弁させる。
【0069】そして、図16に示すフローチャートCへ
進む。フローチャートCでは、以下に説明するステップ
31〜ステップ39が実行される。ステップ31では、
図6に示す運転状態と排気中の酸素濃度の関係を示すマ
ップに基づいて、再生中の運転状態における排気が高酸
素濃度(運転領域I)であるか低酸素濃度(運転領域I
I)であるかを判断する。
進む。フローチャートCでは、以下に説明するステップ
31〜ステップ39が実行される。ステップ31では、
図6に示す運転状態と排気中の酸素濃度の関係を示すマ
ップに基づいて、再生中の運転状態における排気が高酸
素濃度(運転領域I)であるか低酸素濃度(運転領域I
I)であるかを判断する。
【0070】ステップ32では、ステップ31で高酸素
濃度下での再生であると判断したので、図17に示す高
酸素濃度時の通電パターン3(当該通電パターン3が、
本発明にかかる第1フィルタ昇温特性変更手段に相当す
る。)に基づいて、再生用の電熱ヒータ110への再生
用電力W21の供給を開始する。ステップ33では、通電
時間tが、所定時間t11を経過したか否か、つまり、
高酸素濃度下での「伝播による燃焼」期間(図17の0
〜t11の間)が終了したか否かを判断する。YESであ
れば、続けて「加熱による燃焼」を行なうべくステップ
34へ進む。一方、NOであれば、継続して再生用電力
W21を供給する。
濃度下での再生であると判断したので、図17に示す高
酸素濃度時の通電パターン3(当該通電パターン3が、
本発明にかかる第1フィルタ昇温特性変更手段に相当す
る。)に基づいて、再生用の電熱ヒータ110への再生
用電力W21の供給を開始する。ステップ33では、通電
時間tが、所定時間t11を経過したか否か、つまり、
高酸素濃度下での「伝播による燃焼」期間(図17の0
〜t11の間)が終了したか否かを判断する。YESであ
れば、続けて「加熱による燃焼」を行なうべくステップ
34へ進む。一方、NOであれば、継続して再生用電力
W21を供給する。
【0071】ステップ34では、「加熱による燃焼」
(図17のt11〜t2の間)へ移行したので、図17の
通電パターン3に従って再生用電力W11(>W21)を供
給する。ステップ35では、電熱ヒータ110の通電時
間tが、所定時間t2を経過したか否かを判断する。つ
まり、再生が終了したか否かを判断する。
(図17のt11〜t2の間)へ移行したので、図17の
通電パターン3に従って再生用電力W11(>W21)を供
給する。ステップ35では、電熱ヒータ110の通電時
間tが、所定時間t2を経過したか否かを判断する。つ
まり、再生が終了したか否かを判断する。
【0072】ステップ36では、所定時間t2が経過
(再生終了)したので、電熱ヒータ110への通電を終
了する。一方、ステップ31で低酸素濃度下(運転領域I
I)であると判断された場合には、ステップ37へ進む
が、当該ステップ37では、図18に示す低酸素濃度時
の通電パターン4(当該通電パターン4が、本発明にか
かる第1フィルタ消音特性変更手段に相当する。なお、
通電パターン3と通電パターン4との再生用電力供給量
の差が、本発明にかかる第2フィルタ昇温特性変更手段
に相当する。)に基づいて、再生用の電熱ヒータ110
へ再生用電力W22(>W21)の供給を開始する。
(再生終了)したので、電熱ヒータ110への通電を終
了する。一方、ステップ31で低酸素濃度下(運転領域I
I)であると判断された場合には、ステップ37へ進む
が、当該ステップ37では、図18に示す低酸素濃度時
の通電パターン4(当該通電パターン4が、本発明にか
かる第1フィルタ消音特性変更手段に相当する。なお、
通電パターン3と通電パターン4との再生用電力供給量
の差が、本発明にかかる第2フィルタ昇温特性変更手段
に相当する。)に基づいて、再生用の電熱ヒータ110
へ再生用電力W22(>W21)の供給を開始する。
【0073】ステップ38では、通電時間tが、所定時
間t12を経過したか否か、つまり、低酸素濃度下での
「伝播による燃焼」期間(図18の0〜t12の間)が終
了したか否かを判断する。YESであれば、続けて「加
熱による燃焼」を行なうべくステップ39へ進む。一
方、NOであれば、継続して再生用電力W22を供給す
る。
間t12を経過したか否か、つまり、低酸素濃度下での
「伝播による燃焼」期間(図18の0〜t12の間)が終
了したか否かを判断する。YESであれば、続けて「加
熱による燃焼」を行なうべくステップ39へ進む。一
方、NOであれば、継続して再生用電力W22を供給す
る。
【0074】ステップ39では、「加熱による燃焼」
(図18のt12〜t2の間)へ移行したので、図18の
通電パターン4に従って再生用電力W12(>W22、か
つ、W12>W11)を供給する。その後は、前述のステッ
プ35を経て、ステップ36で電熱ヒータ110への通
電を終了する。
(図18のt12〜t2の間)へ移行したので、図18の
通電パターン4に従って再生用電力W12(>W22、か
つ、W12>W11)を供給する。その後は、前述のステッ
プ35を経て、ステップ36で電熱ヒータ110への通
電を終了する。
【0075】以上のステップ31〜ステップ39(フロ
ーチャートC)が終了すると、その後は、再び図15に
示すフローチャートのステップ9へ戻る。ステップ9で
は、フィルタ105側の第1流路切換弁106を、第1
弁駆動装置107を介して開く。ステップ10では、第
2排気通路103側の第2流路切換弁108を、第2弁
駆動装置109を介して閉じる。
ーチャートC)が終了すると、その後は、再び図15に
示すフローチャートのステップ9へ戻る。ステップ9で
は、フィルタ105側の第1流路切換弁106を、第1
弁駆動装置107を介して開く。ステップ10では、第
2排気通路103側の第2流路切換弁108を、第2弁
駆動装置109を介して閉じる。
【0076】ステップ11では、フィルタ105の再生
が終了したので、フィルタ105へのパティキュレート
堆積量βを0にリセットする。ステップ12では、フィ
ルタ105の再生が終了したので、再生フラグ1を外し
て、本フローを終了する。このように、第3の実施例に
よれば、高酸素濃度下での「伝播による燃焼」時と「加
熱による燃焼」時とのそれぞれに応じた電熱ヒータ11
0への再生用電力W21,W11を供給することでフィルタ
105の溶損等を防止しつつ最も効果的に再生処理を行
なうことができる。また、低酸素濃度下では、低酸素濃
度下での「伝播による燃焼」時と「加熱による燃焼」時
とのそれぞれに応じた電熱ヒータ110への再生用電力
W22,W11を供給することでフィルタ105の溶損等を
防止しつつ最も効果的に再生処理を行なうことができ
る。従って、酸素濃度や燃焼形態の違いに拘わらず、フ
ィルタ105を溶損等させることなく、完全にパティキ
ュレートを焼き切ることができ、以ってフィルタ105
の再生を最も良好に行なうことができる。
が終了したので、フィルタ105へのパティキュレート
堆積量βを0にリセットする。ステップ12では、フィ
ルタ105の再生が終了したので、再生フラグ1を外し
て、本フローを終了する。このように、第3の実施例に
よれば、高酸素濃度下での「伝播による燃焼」時と「加
熱による燃焼」時とのそれぞれに応じた電熱ヒータ11
0への再生用電力W21,W11を供給することでフィルタ
105の溶損等を防止しつつ最も効果的に再生処理を行
なうことができる。また、低酸素濃度下では、低酸素濃
度下での「伝播による燃焼」時と「加熱による燃焼」時
とのそれぞれに応じた電熱ヒータ110への再生用電力
W22,W11を供給することでフィルタ105の溶損等を
防止しつつ最も効果的に再生処理を行なうことができ
る。従って、酸素濃度や燃焼形態の違いに拘わらず、フ
ィルタ105を溶損等させることなく、完全にパティキ
ュレートを焼き切ることができ、以ってフィルタ105
の再生を最も良好に行なうことができる。
【0077】ところで、上記各実施例では、理解の容易
のため、或いは構成の簡略化のために、再生処理を「伝
播による燃焼期間」と「加熱による燃焼期間」との2つ
に分け、夫々の期間における再生を最適化するものの代
表例として説明したが、これに限定されるものではな
く、再生に必要な電力供給量を、再生の進行度合いに応
じて徐々に(例えば、経時的に、無段階に若しくは多数
のステップに分けて)変化させて、再生期間中を通して
フィルタ105の溶損等を防止しつつ再生の最適化を図
るようにしてもよい。この場合には、第1,第3の実施
例にあっては、各弁を開度制御可能な弁を用いることが
望ましい。第2の実施例にあっては、エアポンプ116
を用いていることから、酸素濃度を容易に可変制御可能
であり、従って容易に再生期間中を通して燃焼の最適化
を図ることが可能である。。
のため、或いは構成の簡略化のために、再生処理を「伝
播による燃焼期間」と「加熱による燃焼期間」との2つ
に分け、夫々の期間における再生を最適化するものの代
表例として説明したが、これに限定されるものではな
く、再生に必要な電力供給量を、再生の進行度合いに応
じて徐々に(例えば、経時的に、無段階に若しくは多数
のステップに分けて)変化させて、再生期間中を通して
フィルタ105の溶損等を防止しつつ再生の最適化を図
るようにしてもよい。この場合には、第1,第3の実施
例にあっては、各弁を開度制御可能な弁を用いることが
望ましい。第2の実施例にあっては、エアポンプ116
を用いていることから、酸素濃度を容易に可変制御可能
であり、従って容易に再生期間中を通して燃焼の最適化
を図ることが可能である。。
【0078】また、上記各実施例では、理解の容易のた
めに、明確に再生処理を「伝播による燃焼期間」と「加
熱による燃焼期間」との2つに分けて説明したが、フィ
ルタの大きさ、形状、熱容量等、或いは運転状態によ
り、「伝播による燃焼期間」と「加熱による燃焼期間」
とが明確に区別できない場合もあり、この場合には、伝
播による燃焼期間(0〜t1)を、厳密に伝播による燃
焼期間に設定せず、要求する再生特性が得られるよう
に、適宜設定するようにして構わない。
めに、明確に再生処理を「伝播による燃焼期間」と「加
熱による燃焼期間」との2つに分けて説明したが、フィ
ルタの大きさ、形状、熱容量等、或いは運転状態によ
り、「伝播による燃焼期間」と「加熱による燃焼期間」
とが明確に区別できない場合もあり、この場合には、伝
播による燃焼期間(0〜t1)を、厳密に伝播による燃
焼期間に設定せず、要求する再生特性が得られるよう
に、適宜設定するようにして構わない。
【0079】また、予め通電パターンを設定せずに、例
えば、フィルタ105の温度或いは下流側近傍の温度を
検出し、その温度検出結果に基づいて、伝播による燃焼
期間の終期t1を検出し、該検出結果に基づいて、電熱
ヒータ110への供給電力の変更を行なうようにしても
よい。この場合には、実際の再生状態に応じた電力供給
制御が行なえるので、予め通電パターンを設定する場合
に較べ、無駄なく再生を行なうことができる。さらに、
上記各実施例では、再生後期、即ち「加熱による燃焼」
時のフィルタ温度は、フィルタの溶損限界温度に較べて
可なり低めになるように設定されているが(図9参
照)、勿論溶損等が生じない範囲でフィルタの溶損限界
温度に近づけて「加熱による燃焼」を更に活性化し、更
なる再生の高効率化、再生時間の短縮化を図るようにし
て構わない。
えば、フィルタ105の温度或いは下流側近傍の温度を
検出し、その温度検出結果に基づいて、伝播による燃焼
期間の終期t1を検出し、該検出結果に基づいて、電熱
ヒータ110への供給電力の変更を行なうようにしても
よい。この場合には、実際の再生状態に応じた電力供給
制御が行なえるので、予め通電パターンを設定する場合
に較べ、無駄なく再生を行なうことができる。さらに、
上記各実施例では、再生後期、即ち「加熱による燃焼」
時のフィルタ温度は、フィルタの溶損限界温度に較べて
可なり低めになるように設定されているが(図9参
照)、勿論溶損等が生じない範囲でフィルタの溶損限界
温度に近づけて「加熱による燃焼」を更に活性化し、更
なる再生の高効率化、再生時間の短縮化を図るようにし
て構わない。
【0080】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載の内燃機関の排気微粒子処理装置によれば、前記第1
フィルタ昇温特性変更手段により、再生処理の進行度合
いに応じて前記フィルタ昇温手段の熱供給量を変化させ
るようにしたので、フィルタの再生期間中を通してフィ
ルタの溶損等が起きない範囲で再生(燃焼)の活性化を
図ることができ、以ってフィルタの再生を高効率で行な
うことができる。
載の内燃機関の排気微粒子処理装置によれば、前記第1
フィルタ昇温特性変更手段により、再生処理の進行度合
いに応じて前記フィルタ昇温手段の熱供給量を変化させ
るようにしたので、フィルタの再生期間中を通してフィ
ルタの溶損等が起きない範囲で再生(燃焼)の活性化を
図ることができ、以ってフィルタの再生を高効率で行な
うことができる。
【0081】請求項2に記載の発明によれば、前記第1
フィルタ昇温特性変更手段を、再生開始から所定時間内
における前記フィルタ昇温手段のフィルタへの供給熱量
に較べ、前記所定時間経過後から再生終了までの間にお
ける前記フィルタ昇温手段のフィルタへの供給熱量が多
くなるように設定したので、簡単な構成により再生初期
の燃焼が活発な期間(伝播による燃焼期間)において
は、フィルタの溶損等を抑制しつつ微粒子の燃焼の活発
化を図り、再生後期の燃焼が活発でない期間(加熱によ
る燃焼期間)では、フィルタ温度を上昇させて微粒子の
燃焼の改善を図ることができる。
フィルタ昇温特性変更手段を、再生開始から所定時間内
における前記フィルタ昇温手段のフィルタへの供給熱量
に較べ、前記所定時間経過後から再生終了までの間にお
ける前記フィルタ昇温手段のフィルタへの供給熱量が多
くなるように設定したので、簡単な構成により再生初期
の燃焼が活発な期間(伝播による燃焼期間)において
は、フィルタの溶損等を抑制しつつ微粒子の燃焼の活発
化を図り、再生後期の燃焼が活発でない期間(加熱によ
る燃焼期間)では、フィルタ温度を上昇させて微粒子の
燃焼の改善を図ることができる。
【0082】請求項3に記載の発明によれば、フィルタ
の再生時に、フィルタへ2次空気を供給する2次空気供
給手段を含んで構成したので、再生中にフィルタへ流入
する酸素量を高精度に制御すると共に、機関運転状態が
変化してフィルタへ流入する排気中の酸素量が変化する
ことで、フィルタの再生が変化してしまうことが防止さ
れるので、再生の最適化を容易にすることができる。
の再生時に、フィルタへ2次空気を供給する2次空気供
給手段を含んで構成したので、再生中にフィルタへ流入
する酸素量を高精度に制御すると共に、機関運転状態が
変化してフィルタへ流入する排気中の酸素量が変化する
ことで、フィルタの再生が変化してしまうことが防止さ
れるので、再生の最適化を容易にすることができる。
【0083】請求項4に記載の発明では、前記第2フィ
ルタ昇温特性変更手段により、再生中の排気中の酸素濃
度(フィルタへ流入する酸素濃度)に応じて前記フィル
タ昇温手段のフィルタへの熱供給量を変化させるように
したので、酸素濃度に拘わらず再生(燃焼)を活発化さ
せることができ、以ってフィルタの再生を高効率で行な
うことができる。
ルタ昇温特性変更手段により、再生中の排気中の酸素濃
度(フィルタへ流入する酸素濃度)に応じて前記フィル
タ昇温手段のフィルタへの熱供給量を変化させるように
したので、酸素濃度に拘わらず再生(燃焼)を活発化さ
せることができ、以ってフィルタの再生を高効率で行な
うことができる。
【0084】請求項5に記載の発明では、前記第2フィ
ルタ昇温特性変更手段を、排気中の酸素濃度が高いとき
は、再生開始から所定時間内における前記フィルタ昇温
手段のフィルタへの熱供給量に較べ、前記所定時間経過
後から再生終了までの間における前記フィルタ昇温手段
のフィルタへの熱供給量を多くし、排気中の酸素濃度が
低いときは、再生開始から所定時間内における前記フィ
ルタ昇温手段のフィルタへの熱供給量を排気中の酸素濃
度が高いときより多くすると共に、当該熱供給量と、前
記所定時間経過後から再生終了までの間における前記フ
ィルタ昇温手段のフィルタへの熱供給量と、を略一致さ
せるようにして、排気中の酸素濃度変化しても、再生初
期の燃焼が活発な期間(伝播による燃焼期間)において
はフィルタの溶損等を抑制しつつ微粒子の燃焼の活発化
を図ることができ、再生後期の燃焼が活発でない期間
(加熱による燃焼期間)においてはフィルタ温度を上昇
させて微粒子の燃焼の改善を図ることができる。
ルタ昇温特性変更手段を、排気中の酸素濃度が高いとき
は、再生開始から所定時間内における前記フィルタ昇温
手段のフィルタへの熱供給量に較べ、前記所定時間経過
後から再生終了までの間における前記フィルタ昇温手段
のフィルタへの熱供給量を多くし、排気中の酸素濃度が
低いときは、再生開始から所定時間内における前記フィ
ルタ昇温手段のフィルタへの熱供給量を排気中の酸素濃
度が高いときより多くすると共に、当該熱供給量と、前
記所定時間経過後から再生終了までの間における前記フ
ィルタ昇温手段のフィルタへの熱供給量と、を略一致さ
せるようにして、排気中の酸素濃度変化しても、再生初
期の燃焼が活発な期間(伝播による燃焼期間)において
はフィルタの溶損等を抑制しつつ微粒子の燃焼の活発化
を図ることができ、再生後期の燃焼が活発でない期間
(加熱による燃焼期間)においてはフィルタ温度を上昇
させて微粒子の燃焼の改善を図ることができる。
【0085】請求項6に記載の発明では、前記所定時間
を、伝播による燃焼が略終了する時間となるように設定
したので、再生開始から所定時間内の微粒子の燃焼にお
いて支配的な「伝播による燃焼」の略終期とすること
で、フィルタの溶損等を防止しつつ「伝播による燃焼」
の最適化と、その後の「加熱による燃焼」の最適化と、
を確実に図ることができるので、以ってフィルタの再生
を高効率で行なうことができる。
を、伝播による燃焼が略終了する時間となるように設定
したので、再生開始から所定時間内の微粒子の燃焼にお
いて支配的な「伝播による燃焼」の略終期とすること
で、フィルタの溶損等を防止しつつ「伝播による燃焼」
の最適化と、その後の「加熱による燃焼」の最適化と、
を確実に図ることができるので、以ってフィルタの再生
を高効率で行なうことができる。
【図1】請求項1にかかる発明のクレーム対応図
【図2】請求項4にかかる発明のクレーム対応図
【図3】第1の実施例における内燃機関の排気微粒子処
理装置の全体構成図
理装置の全体構成図
【図4】同上実施例における再生制御を説明するフロー
チャート
チャート
【図5】同上実施例における再生制御を説明するフロー
チャートA
チャートA
【図6】同上実施例における機関運転状態と排気の酸素
濃度の関係を説明する図
濃度の関係を説明する図
【図7】同上実施例における通電加熱時間とフィルタ温
度の関係を説明する図
度の関係を説明する図
【図8】同上実施例における運転領域&パティキュレー
ト排出量の検索マップを示す図
ト排出量の検索マップを示す図
【図9】同上実施例における通電加熱時間とフィルタ温
度の関係を説明する図
度の関係を説明する図
【図10】同上実施例における通電加熱時間と再生電力
の関係(通電パターン1;高酸素濃度条件下)を説明す
る図
の関係(通電パターン1;高酸素濃度条件下)を説明す
る図
【図11】同上実施例における通電加熱時間と再生電力
の関係(通電パターン2;低酸素濃度条件下)を説明す
る図
の関係(通電パターン2;低酸素濃度条件下)を説明す
る図
【図12】第2の実施例における内燃機関の排気微粒子
処理装置の全体構成図
処理装置の全体構成図
【図13】同上実施例における再生制御を説明するフロ
ーチャート
ーチャート
【図14】同上実施例における再生制御を説明するフロ
ーチャートB
ーチャートB
【図15】第3の実施例における再生制御を説明するフ
ローチャート
ローチャート
【図16】同上実施例における再生制御を説明するフロ
ーチャートC
ーチャートC
【図17】同上実施例における通電加熱時間と再生電力
の関係(通電パターン3;高酸素濃度条件下)を説明す
る図
の関係(通電パターン3;高酸素濃度条件下)を説明す
る図
【図18】同上実施例における通電加熱時間と再生電力
の関係(通電パターン4;低酸素濃度条件下)を説明す
る図
の関係(通電パターン4;低酸素濃度条件下)を説明す
る図
100 内燃機関 101 排気通路 102 第1分岐通路 103 第2分岐通路 105 フィルタ 106 第1流路切換弁 108 第2流路切換弁 110 電熱ヒータ 115 コントロールユニット 116 エアポンプ
Claims (6)
- 【請求項1】内燃機関の排気通路に介装されて、流入す
る排気中の微粒子を捕集するフィルタと、 該フィルタの再生時期を検出する再生時期検出手段と、 熱量を供給して前記フィルタを昇温させるフィルタ昇温
手段と、 前記フィルタへ流入する排気流量を減量制御する排気流
入量制御手段と、 を備え、 前記再生時期検出手段により再生時期が検出されたとき
に、前記排気流入量制御手段によりフィルタへ流入する
排気流量を減量制御すると共に、前記フィルタ昇温手段
によりフィルタを昇温させて、フィルタの再生を行なう
ようにした内燃機関の排気微粒子処理装置において、 フィルタの再生時に、再生処理の進行度合いに応じて前
記フィルタ昇温手段のフィルタへの供給熱量を変化させ
てフィルタの昇温特性を変化させる第1フィルタ昇温特
性変更手段を備えたことを特徴とする内燃機関の排気微
粒子処理装置。 - 【請求項2】前記第1フィルタ昇温特性変更手段が、再
生開始から所定時間内における前記フィルタ昇温手段の
フィルタへの供給熱量に較べ、前記所定時間経過後から
再生終了までの間における前記フィルタ昇温手段のフィ
ルタへの供給熱量が多いことを特徴とする請求項1に記
載の内燃機関の排気微粒子処理装置。 - 【請求項3】フィルタの再生時に、フィルタへ2次空気
を供給する2次空気供給手段を含んで構成されたことを
特徴とする請求項1〜請求項2の何れか1に記載の内燃
機関の排気微粒子処理装置。 - 【請求項4】内燃機関の排気通路に介装されて、流入す
る排気中の微粒子を捕集するフィルタと、 該フィルタの再生時期を検出する再生時期検出手段と、 熱量を供給して前記フィルタを昇温させるフィルタ昇温
手段と、 前記フィルタへ流入する排気流量を減量制御する排気流
入量制御手段と、 を備え、 前記再生時期検出手段により再生時期が検出されたとき
に、前記排気流入量制御手段によりフィルタへ流入する
排気流量を減量制御すると共に、前記フィルタ昇温手段
によりフィルタを昇温させて、フィルタの再生を行なう
ようにした内燃機関の排気微粒子処理装置において、 フィルタの再生時に、排気中の酸素濃度に応じて前記フ
ィルタ昇温手段のフィルタへの供給熱量を変化させてフ
ィルタの昇温特性を変化させる第2フィルタ昇温特性変
更手段を備えたことを特徴とする内燃機関の排気微粒子
処理装置。 - 【請求項5】前記第2フィルタ昇温特性変更手段が、 排気中の酸素濃度が高いときは、再生開始から所定時間
内における前記フィルタ昇温手段のフィルタへの熱供給
量に較べ、前記所定時間経過後から再生終了までの間に
おける前記フィルタ昇温手段のフィルタへの熱供給量を
多くし、 排気中の酸素濃度が低いときは、再生開始から所定時間
内における前記フィルタ昇温手段のフィルタへの熱供給
量を排気中の酸素濃度が高いときより多くすると共に、
当該熱供給量と、前記所定時間経過後から再生終了まで
の間における前記フィルタ昇温手段のフィルタへの熱供
給量と、を略一致させることを特徴とする請求項4に記
載の内燃機関の排気微粒子処理装置。 - 【請求項6】前記所定時間が、伝播による燃焼が略終了
する時間であることを特徴とする請求項2または請求項
5に記載の内燃機関の排気微粒子処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6063944A JPH07269328A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 内燃機関の排気微粒子処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6063944A JPH07269328A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 内燃機関の排気微粒子処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07269328A true JPH07269328A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13243973
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6063944A Pending JPH07269328A (ja) | 1994-03-31 | 1994-03-31 | 内燃機関の排気微粒子処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07269328A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002008581A3 (en) * | 2000-07-24 | 2002-04-25 | Toyota Motor Co Ltd | Exhaust gas purification device |
JP2011252486A (ja) * | 2010-06-04 | 2011-12-15 | Toyota Industries Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
JP2017020510A (ja) * | 2012-02-22 | 2017-01-26 | ワトロー エレクトリック マニュファクチャリング カンパニー | ディーゼルエンジンの効率的な排出制御のための電気加熱アシスト受動再生および能動再生 |
-
1994
- 1994-03-31 JP JP6063944A patent/JPH07269328A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002008581A3 (en) * | 2000-07-24 | 2002-04-25 | Toyota Motor Co Ltd | Exhaust gas purification device |
US6823665B2 (en) | 2000-07-24 | 2004-11-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust gas purification device |
US7059113B2 (en) | 2000-07-24 | 2006-06-13 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Exhaust gas purification device |
JP2011252486A (ja) * | 2010-06-04 | 2011-12-15 | Toyota Industries Corp | 内燃機関の排気浄化装置 |
JP2017020510A (ja) * | 2012-02-22 | 2017-01-26 | ワトロー エレクトリック マニュファクチャリング カンパニー | ディーゼルエンジンの効率的な排出制御のための電気加熱アシスト受動再生および能動再生 |
US10036292B2 (en) | 2012-02-22 | 2018-07-31 | Watlow Electric Manufacturing Company | Electric heating assisted passive and active regeneration for efficient emission controls of diesel engines |
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