JPH07268784A - 着色された高強力ポリエチレン繊維及びその染色方法 - Google Patents
着色された高強力ポリエチレン繊維及びその染色方法Info
- Publication number
- JPH07268784A JPH07268784A JP6057437A JP5743794A JPH07268784A JP H07268784 A JPH07268784 A JP H07268784A JP 6057437 A JP6057437 A JP 6057437A JP 5743794 A JP5743794 A JP 5743794A JP H07268784 A JPH07268784 A JP H07268784A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dyeing
- polyethylene fiber
- strength
- hydrophobic
- dyestuff
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D06—TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06P—DYEING OR PRINTING TEXTILES; DYEING LEATHER, FURS OR SOLID MACROMOLECULAR SUBSTANCES IN ANY FORM
- D06P3/00—Special processes of dyeing or printing textiles, or dyeing leather, furs, or solid macromolecular substances in any form, classified according to the material treated
- D06P3/79—Polyolefins
- D06P3/794—Polyolefins using dispersed dyes
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Dispersion Chemistry (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Coloring (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】引張強度が25g/d以上、引張弾性率が80
0g/d以上の超高分子量ポリエチレン繊維を特定の黄
色の疎水性染料、赤色の疎水性染料、青色の疎水性染料
から選ばれる少なくとも一種以上の染料で染色すること
により、強力を低下させることなく、しかも激しい使用
にも耐える優れた耐水、摩擦、耐光などの種々の染色堅
牢性を有する高強力ポリエチレン繊維を提供する。 【構成】超高分子量ポリエチレン繊維を黄色成分として
キノリン構造を含む疎水性染料、赤色成分として1−ア
ミノ−2−フェノキシ−4−ヒドロキシアントラキノン
構造を含む疎水性染料、青色成分として1−アニリノア
ントラキノン構造を含む疎水性染料から選ばれる少なく
とも一種以上の染料で染色する。染色条件は、水分散系
染色液の温度が60℃〜140℃の範囲で、かつ染浴中
の被染物に掛かる張力を実質的に無張力の状態に保つの
が好ましい。
0g/d以上の超高分子量ポリエチレン繊維を特定の黄
色の疎水性染料、赤色の疎水性染料、青色の疎水性染料
から選ばれる少なくとも一種以上の染料で染色すること
により、強力を低下させることなく、しかも激しい使用
にも耐える優れた耐水、摩擦、耐光などの種々の染色堅
牢性を有する高強力ポリエチレン繊維を提供する。 【構成】超高分子量ポリエチレン繊維を黄色成分として
キノリン構造を含む疎水性染料、赤色成分として1−ア
ミノ−2−フェノキシ−4−ヒドロキシアントラキノン
構造を含む疎水性染料、青色成分として1−アニリノア
ントラキノン構造を含む疎水性染料から選ばれる少なく
とも一種以上の染料で染色する。染色条件は、水分散系
染色液の温度が60℃〜140℃の範囲で、かつ染浴中
の被染物に掛かる張力を実質的に無張力の状態に保つの
が好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は着色繊維及びその着色法
に関し、さらに詳しくは、着色された高強力ポリエチレ
ン繊維及びその染色法に関する。
に関し、さらに詳しくは、着色された高強力ポリエチレ
ン繊維及びその染色法に関する。
【0002】
【従来の技術】高強力ポリエチレン繊維は、引張強度が
25g/d以上もあり、引張強度が要求される分野、例
えば各種ロープ、コード類、セールスクロス、魚網、釣
糸などでは有用で最近ではその使用量が増大傾向にあ
る。
25g/d以上もあり、引張強度が要求される分野、例
えば各種ロープ、コード類、セールスクロス、魚網、釣
糸などでは有用で最近ではその使用量が増大傾向にあ
る。
【0003】しかしながら、該繊維は染料と結合すべき
極性基、染着座席を有していなく、また高強力を得るた
めの高延伸による高配向・高結晶化のため染料の拡散が
十分行われにくく、現状従来法では染色され得ない繊維
とされている。事実、現在市販されている製品は、特に
釣糸ではすべて染料・顔料をバインダーと言われる樹脂
で物理的に結合させる、いわゆる顔料プリント法により
着色されている。高強力ポリエチレン繊維は、疎水性が
非常に高いため種々のバインダーとの親和性も低く、ま
た耐熱性が低く、十分に熱処理することが出来ないので
高接着性も得にくい。このため、数回の釣行で染料・顔
料が脱落し、ある長さ毎に色分けされている釣糸の場合
では、あたかも最初から一色に着色されていたかのよう
な様相を示しているのが実態なのである。しかしなが
ら、現状技術ではそれ以上の性能を有する着色法はな
く、釣り人はこのような性能でもやむを得ず、強さの魅
力に引かれ使用しているのが実情なのであった。
極性基、染着座席を有していなく、また高強力を得るた
めの高延伸による高配向・高結晶化のため染料の拡散が
十分行われにくく、現状従来法では染色され得ない繊維
とされている。事実、現在市販されている製品は、特に
釣糸ではすべて染料・顔料をバインダーと言われる樹脂
で物理的に結合させる、いわゆる顔料プリント法により
着色されている。高強力ポリエチレン繊維は、疎水性が
非常に高いため種々のバインダーとの親和性も低く、ま
た耐熱性が低く、十分に熱処理することが出来ないので
高接着性も得にくい。このため、数回の釣行で染料・顔
料が脱落し、ある長さ毎に色分けされている釣糸の場合
では、あたかも最初から一色に着色されていたかのよう
な様相を示しているのが実態なのである。しかしなが
ら、現状技術ではそれ以上の性能を有する着色法はな
く、釣り人はこのような性能でもやむを得ず、強さの魅
力に引かれ使用しているのが実情なのであった。
【0004】最近になって、一部の釣糸に原着法を謳っ
た製品が出始めている程度である。このため、市場から
は、水、摩擦、光などに対して抵抗性のある、いわゆる
染色堅牢性の優れた着色をされた高強力ポリエチレン繊
維ならびにその染色方法の開発が、非常に強く要請され
ているのである。
た製品が出始めている程度である。このため、市場から
は、水、摩擦、光などに対して抵抗性のある、いわゆる
染色堅牢性の優れた着色をされた高強力ポリエチレン繊
維ならびにその染色方法の開発が、非常に強く要請され
ているのである。
【0005】このような背景から、最近になって特開平
4−327208号公報で、有機溶剤に油溶性染料とい
われるソルベントカラーを溶解した糸から染色する方法
が提案されている。また、特開平4−289212号公
報、特開平6−33313号公報などで、紡出後のゲル
状態の繊維に染色を付与させ延伸して着色する、いわゆ
る原着法の一種が提案されている。
4−327208号公報で、有機溶剤に油溶性染料とい
われるソルベントカラーを溶解した糸から染色する方法
が提案されている。また、特開平4−289212号公
報、特開平6−33313号公報などで、紡出後のゲル
状態の繊維に染色を付与させ延伸して着色する、いわゆ
る原着法の一種が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平4−327208号公報で提案されている有機溶剤
を用いる染色法は10数年前、世界的な規模で検討され
たが、設備費、作業環境、環境汚染などから一般的に実
用化には至っていない。また、特開平4−289212
号公報、特開平6−33313号公報などで提案されて
いる方法も、色数が制限され、コストが高い問題点を有
している。
開平4−327208号公報で提案されている有機溶剤
を用いる染色法は10数年前、世界的な規模で検討され
たが、設備費、作業環境、環境汚染などから一般的に実
用化には至っていない。また、特開平4−289212
号公報、特開平6−33313号公報などで提案されて
いる方法も、色数が制限され、コストが高い問題点を有
している。
【0007】本発明は、上記の背景に鑑みなされたもの
で、第1の目的は、高強力ポリエチレン繊維の高強力を
低下させることなく、どのような市場からの要望する色
に自由に着色され、しかも激しい使用にも耐える優れた
耐水、摩擦、耐光などの種々の染色堅牢性を有する、着
色された高強力ポリエチレン繊維を提供することであ
る。
で、第1の目的は、高強力ポリエチレン繊維の高強力を
低下させることなく、どのような市場からの要望する色
に自由に着色され、しかも激しい使用にも耐える優れた
耐水、摩擦、耐光などの種々の染色堅牢性を有する、着
色された高強力ポリエチレン繊維を提供することであ
る。
【0008】第2の目的は、高強力ポリエチレン繊維の
高強力を低下させることなく、どのような市場からの要
望する色に自由に着色でき、しかも激しい使用にも耐え
る優れた耐水、摩擦、耐光などの種々の染色堅牢性を有
し、従来の染色設備がそのまま利用出来る高強力ポリエ
チレン繊維を水系から染色する方法を提供することであ
る。
高強力を低下させることなく、どのような市場からの要
望する色に自由に着色でき、しかも激しい使用にも耐え
る優れた耐水、摩擦、耐光などの種々の染色堅牢性を有
し、従来の染色設備がそのまま利用出来る高強力ポリエ
チレン繊維を水系から染色する方法を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の着色された高強力ポリエチレン繊維は、引
張強度が25g/d以上、引張弾性率が800g/d以
上の超高分子量ポリエチレン繊維であって、前記繊維
が、黄色成分としてキノリン構造を含む疎水性染料、赤
色成分として1−アミノ−2−フェノキシ−4−ヒドロ
キシアントラキノン構造を含む疎水性染料、青色成分と
して1−アニリノアントラキノン構造を含む疎水性染料
から選ばれる少なくとも一種以上の染料で染色されてい
ることを特徴とする。
め、本発明の着色された高強力ポリエチレン繊維は、引
張強度が25g/d以上、引張弾性率が800g/d以
上の超高分子量ポリエチレン繊維であって、前記繊維
が、黄色成分としてキノリン構造を含む疎水性染料、赤
色成分として1−アミノ−2−フェノキシ−4−ヒドロ
キシアントラキノン構造を含む疎水性染料、青色成分と
して1−アニリノアントラキノン構造を含む疎水性染料
から選ばれる少なくとも一種以上の染料で染色されてい
ることを特徴とする。
【0010】前記構成においては、高強力ポリエチレン
繊維が、マルチフィラメント繊維であることが好まし
い。また前記構成においては、高強力ポリエチレン繊維
が、紐類、ロープ、コード類、セールスクロス、魚網、
釣糸から選ばれる少なくとも一つに用いらていれること
が好ましい。
繊維が、マルチフィラメント繊維であることが好まし
い。また前記構成においては、高強力ポリエチレン繊維
が、紐類、ロープ、コード類、セールスクロス、魚網、
釣糸から選ばれる少なくとも一つに用いらていれること
が好ましい。
【0011】次に本発明の高強力ポリエチレン繊維の染
色方法は、引張強度が25g/d以上、引張弾性率が8
00g/d以上の超高分子量ポリエチレン繊維集合体を
着色する方法において、着色する染料が、黄色成分とし
てキノリン構造を含む疎水性染料、赤色成分として1−
アミノ−2−フェノキシ−4−ヒドロキシアントラキノ
ン構造を含む疎水性染料、青色成分として1−アニリノ
アントラキノン構造を含む疎水性染料から選ばれる少な
くとも一種以上の染料を使用して水分散系染色液で染色
することを特徴とする。
色方法は、引張強度が25g/d以上、引張弾性率が8
00g/d以上の超高分子量ポリエチレン繊維集合体を
着色する方法において、着色する染料が、黄色成分とし
てキノリン構造を含む疎水性染料、赤色成分として1−
アミノ−2−フェノキシ−4−ヒドロキシアントラキノ
ン構造を含む疎水性染料、青色成分として1−アニリノ
アントラキノン構造を含む疎水性染料から選ばれる少な
くとも一種以上の染料を使用して水分散系染色液で染色
することを特徴とする。
【0012】前記構成においては、染色温度が60℃〜
140℃の範囲で、かつ染浴中の被染物に掛かる張力を
実質的に無張力の状態に保って染色することが好まし
い。
140℃の範囲で、かつ染浴中の被染物に掛かる張力を
実質的に無張力の状態に保って染色することが好まし
い。
【0013】
【作用】前記本発明の構成によれば、着色された高強力
ポリエチレン繊維は、引張強度が25g/d以上、引張
弾性率が800g/d以上の超高分子量ポリエチレン繊
維であって、前記繊維が、黄色成分としてキノリン構造
を含む疎水性染料、赤色成分として1−アミノ−2−フ
ェノキシ−4−ヒドロキシアントラキノン構造を含む疎
水性染料、青色成分として1−アニリノアントラキノン
構造を含む疎水性染料から選ばれる少なくとも一種以上
の染料で染色されていることにより、高強力ポリエチレ
ン繊維の高強力を低下させることなく、どのような市場
からの要望する色に自由に着色され、しかも激しい使用
にも耐える優れた耐水、摩擦、耐光などの種々の染色堅
牢性を有する、着色された高強力ポリエチレン繊維を実
現できる。
ポリエチレン繊維は、引張強度が25g/d以上、引張
弾性率が800g/d以上の超高分子量ポリエチレン繊
維であって、前記繊維が、黄色成分としてキノリン構造
を含む疎水性染料、赤色成分として1−アミノ−2−フ
ェノキシ−4−ヒドロキシアントラキノン構造を含む疎
水性染料、青色成分として1−アニリノアントラキノン
構造を含む疎水性染料から選ばれる少なくとも一種以上
の染料で染色されていることにより、高強力ポリエチレ
ン繊維の高強力を低下させることなく、どのような市場
からの要望する色に自由に着色され、しかも激しい使用
にも耐える優れた耐水、摩擦、耐光などの種々の染色堅
牢性を有する、着色された高強力ポリエチレン繊維を実
現できる。
【0014】前記構成において、高強力ポリエチレン繊
維が、マルチフィラメント繊維であると、製品の応用用
途が広くなるので好ましい。もちろんモノフィラメント
や短繊維などにも応用できる。
維が、マルチフィラメント繊維であると、製品の応用用
途が広くなるので好ましい。もちろんモノフィラメント
や短繊維などにも応用できる。
【0015】また前記構成において、高強力ポリエチレ
ン繊維が、紐類、ロープ、コード類、セールスクロス、
魚網、釣糸から選ばれる少なくとも一つに用いられてい
ると、これらの付加価値を高めることができる。もちろ
ん、撚糸・組糸類、編み物、織物、不織布、シート類な
どにも応用できる。
ン繊維が、紐類、ロープ、コード類、セールスクロス、
魚網、釣糸から選ばれる少なくとも一つに用いられてい
ると、これらの付加価値を高めることができる。もちろ
ん、撚糸・組糸類、編み物、織物、不織布、シート類な
どにも応用できる。
【0016】次に本発明の高強力ポリエチレン繊維の染
色方法の構成によれば、着色する染料が、黄色成分とし
てキノリン構造を含む疎水性染料、赤色成分として1−
アミノ−2−フェノキシ−4−ヒドロキシアントラキノ
ン構造を含む疎水性染料、青色成分として1−アニリノ
アントラキノン構造を含む疎水性染料から選ばれる少な
くとも一種以上の染料を使用して水分散系染色液で染色
することにより、高強力ポリエチレン繊維の高強力を低
下させることなく、どのような市場からの要望する色に
自由に着色でき、しかも激しい使用にも耐える優れた耐
水、摩擦、耐光などの種々の染色堅牢性を有し、従来の
染色設備がそのまま利用出来る高強力ポリエチレン繊維
を実現できる。
色方法の構成によれば、着色する染料が、黄色成分とし
てキノリン構造を含む疎水性染料、赤色成分として1−
アミノ−2−フェノキシ−4−ヒドロキシアントラキノ
ン構造を含む疎水性染料、青色成分として1−アニリノ
アントラキノン構造を含む疎水性染料から選ばれる少な
くとも一種以上の染料を使用して水分散系染色液で染色
することにより、高強力ポリエチレン繊維の高強力を低
下させることなく、どのような市場からの要望する色に
自由に着色でき、しかも激しい使用にも耐える優れた耐
水、摩擦、耐光などの種々の染色堅牢性を有し、従来の
染色設備がそのまま利用出来る高強力ポリエチレン繊維
を実現できる。
【0017】前記構成において、染色温度が60℃〜1
40℃の範囲で、かつ染浴中の被染物に掛かる張力を実
質的に無張力の状態に保って染色すると、さらに高強力
ポリエチレン繊維の強力を低下させることがない。
40℃の範囲で、かつ染浴中の被染物に掛かる張力を実
質的に無張力の状態に保って染色すると、さらに高強力
ポリエチレン繊維の強力を低下させることがない。
【0018】
【実施例】以下実施例を用いてさらに具体的に説明す
る。本発明における高強力ポリエチレン繊維とは、単独
重合体である必要はなく、例えばエチレンとα−オレフ
ィンまたは他の官能基を有する化合物などとの共重合体
をも含まれる。また単独重合体とこれらの共重合体との
ブレンド物であっても良い。その粘度平均分子量は10
0万以上、好ましくは150万以上である。高強力繊維
に要求される引張強力は25g/d以上、引張弾性率は
800g/d以上であることを要する。粘度平均分子量
が50万に満たない場合は、上記の引張強力と引張弾性
率の発現は難しい。
る。本発明における高強力ポリエチレン繊維とは、単独
重合体である必要はなく、例えばエチレンとα−オレフ
ィンまたは他の官能基を有する化合物などとの共重合体
をも含まれる。また単独重合体とこれらの共重合体との
ブレンド物であっても良い。その粘度平均分子量は10
0万以上、好ましくは150万以上である。高強力繊維
に要求される引張強力は25g/d以上、引張弾性率は
800g/d以上であることを要する。粘度平均分子量
が50万に満たない場合は、上記の引張強力と引張弾性
率の発現は難しい。
【0019】本発明における高強力ポリエチレン繊維の
形態は特定なものに限定されるものではなく、例えば、
わた、原糸、撚糸・組糸などによる紐類、ロープ、網、
編み物、織物、組み物、不織布、シート類などが挙げら
れる。
形態は特定なものに限定されるものではなく、例えば、
わた、原糸、撚糸・組糸などによる紐類、ロープ、網、
編み物、織物、組み物、不織布、シート類などが挙げら
れる。
【0020】本発明での疎水性染料とは、水に難溶性
で、水中に分散した系から染色する染料をいう。たとえ
ばアセテートやポリエステル繊維などの疎水性繊維の染
色に用いられる分散染料群に含まれる。
で、水中に分散した系から染色する染料をいう。たとえ
ばアセテートやポリエステル繊維などの疎水性繊維の染
色に用いられる分散染料群に含まれる。
【0021】本発明に用いられる黄色成分としてキノリ
ン構造を含む疎水性染料とは、下記一般式(化1)〜
(化2)で示されるような染料構造体の中にキノリン環
を有する染料である。
ン構造を含む疎水性染料とは、下記一般式(化1)〜
(化2)で示されるような染料構造体の中にキノリン環
を有する染料である。
【0022】
【化1】
【0023】
【化2】
【0024】前記式(化1)及び式(化2)におけるR
1 は、水素原子または置換基、アルキル基、ハロゲン
基、ヒドロキシ基、ニトロ基などから選ばれたものであ
る。とくに、前記記式(化1)で示される染料は、キノ
フタロン染料として知られているが、この染料群は、高
強力ポリエチレン繊維に対しては、特異な染着性を示
し、通常の繊維に対すると同程度の高吸尽性と高染色堅
牢性を示す。
1 は、水素原子または置換基、アルキル基、ハロゲン
基、ヒドロキシ基、ニトロ基などから選ばれたものであ
る。とくに、前記記式(化1)で示される染料は、キノ
フタロン染料として知られているが、この染料群は、高
強力ポリエチレン繊維に対しては、特異な染着性を示
し、通常の繊維に対すると同程度の高吸尽性と高染色堅
牢性を示す。
【0025】具体的な染料の例としては、例えば次のよ
うなものがあげられる。例をカラーインデックスナンバ
ーで示すと、デイスパーズイエロー54、デイスパーズ
イエロー64、ソルベントイエロー33、デイスパーズ
イエロー4、デイスパーズイエロー5などがある。
うなものがあげられる。例をカラーインデックスナンバ
ーで示すと、デイスパーズイエロー54、デイスパーズ
イエロー64、ソルベントイエロー33、デイスパーズ
イエロー4、デイスパーズイエロー5などがある。
【0026】本発明の赤色成分として用いられる1−ア
ミノ−2−フェノキシ−4−ヒドロキシアントラキノン
構造を含む疎水性染料とは、下記式(化3)で示され
る。
ミノ−2−フェノキシ−4−ヒドロキシアントラキノン
構造を含む疎水性染料とは、下記式(化3)で示され
る。
【0027】
【化3】
【0028】前記式(化3)中のR2 は、水素原子また
は置換基、アルキル基、アルコキシ基、アルキルスルフ
ァモイル基、スルホニル基などから選ばれたものであ
る。具体的な染料の例としては、例えば次のようなもの
があげられる。例をカラーインデックスナンバーで示す
と、デイスパーズレッド60、デイスパーズレッド9
2、デイスパーズレッド127、デイスパーズレッド1
89、デイスパーズレッド229などである。
は置換基、アルキル基、アルコキシ基、アルキルスルフ
ァモイル基、スルホニル基などから選ばれたものであ
る。具体的な染料の例としては、例えば次のようなもの
があげられる。例をカラーインデックスナンバーで示す
と、デイスパーズレッド60、デイスパーズレッド9
2、デイスパーズレッド127、デイスパーズレッド1
89、デイスパーズレッド229などである。
【0029】本発明の青色成分として用いられる1−ア
ニリノアントラキノン構造を含む疎水性染料とは、下記
一般式(化4)で示される。
ニリノアントラキノン構造を含む疎水性染料とは、下記
一般式(化4)で示される。
【0030】
【化4】
【0031】前記式(化4)のR1 は、水素原子または
置換基、アルキル基、ハロゲン基、ヒドロキシ基、ニト
ロ基などから選ばれたものである。また、X1 は、ヒド
ロキシ基、アミノ基から、X2 は、水素原子、または置
換基、ヒドロキシ基、ニトロ基などから選ばれたもので
ある。
置換基、アルキル基、ハロゲン基、ヒドロキシ基、ニト
ロ基などから選ばれたものである。また、X1 は、ヒド
ロキシ基、アミノ基から、X2 は、水素原子、または置
換基、ヒドロキシ基、ニトロ基などから選ばれたもので
ある。
【0032】具体的な染料の例としては、例えば次のよ
うなものがあげられる。例をカラーインデックスナンバ
ーで示すと、デイスパーズブルー19、デイスパーズブ
ルー24、デイスパーズブルー27、デイスパーズバイ
オレット27、ソルベントブルー11、ソルベントブル
ー12などである。
うなものがあげられる。例をカラーインデックスナンバ
ーで示すと、デイスパーズブルー19、デイスパーズブ
ルー24、デイスパーズブルー27、デイスパーズバイ
オレット27、ソルベントブルー11、ソルベントブル
ー12などである。
【0033】これらの疎水性染料は、ナフタレンスルホ
ン酸ホルムアルデヒド縮合物、シェファー酸・クレゾー
ル・ホルムアルデヒド縮合物、リグニンスルホン酸など
の多環系アニオン活性剤などの分散剤などで微粒子に分
散化され、その後乾燥して、粉体または顆粒状か液状品
の状態で染色に供される。
ン酸ホルムアルデヒド縮合物、シェファー酸・クレゾー
ル・ホルムアルデヒド縮合物、リグニンスルホン酸など
の多環系アニオン活性剤などの分散剤などで微粒子に分
散化され、その後乾燥して、粉体または顆粒状か液状品
の状態で染色に供される。
【0034】染色する方法は、通常の分散染料として知
られている染料とほぼ同じ方法で行う。すなわち、上記
の染料群から選択された疎水性染料と、必要であれば適
当の分散剤、均染剤、酸性剤などで染色浴を作製し、定
圧または高圧下で染色される。
られている染料とほぼ同じ方法で行う。すなわち、上記
の染料群から選択された疎水性染料と、必要であれば適
当の分散剤、均染剤、酸性剤などで染色浴を作製し、定
圧または高圧下で染色される。
【0035】本発明に用いられる染料、特に青色染料で
非常に強い耐光堅牢度を要求される場合は、染色浴に適
当な耐光性向上剤である、サリチル酸エステル、ベンゾ
フェノン、ベンゾトリアゾールなどの紫外線吸収剤、芳
香族アミン誘導体、フェノール誘導体などの酸化防止剤
などの適当量を加えて染色すると一層の高耐光染色堅牢
度が確保出来る。
非常に強い耐光堅牢度を要求される場合は、染色浴に適
当な耐光性向上剤である、サリチル酸エステル、ベンゾ
フェノン、ベンゾトリアゾールなどの紫外線吸収剤、芳
香族アミン誘導体、フェノール誘導体などの酸化防止剤
などの適当量を加えて染色すると一層の高耐光染色堅牢
度が確保出来る。
【0036】染色する温度は、60℃から140℃で行
う。望ましくは80〜120℃が良い。高温ほど染着性
は向上するが、140℃以上では向上率はそれほど大き
くない。また、あまり高すぎると、強力が低下するので
注意を要する。この際、被染物に掛かる張力が非常に重
要である。
う。望ましくは80〜120℃が良い。高温ほど染着性
は向上するが、140℃以上では向上率はそれほど大き
くない。また、あまり高すぎると、強力が低下するので
注意を要する。この際、被染物に掛かる張力が非常に重
要である。
【0037】染浴中では、実質的に無張力の状態で加
熱、染色されると、120℃の染色温度でも、強力の低
下率は10%以内に抑えられる。しかしながら、デニー
ル当たり4g程度以上の張力が加わると、100℃の染
色温度でも、強力保持率は50〜30%程度しか確保出
来なくなる。伸度も最初に比べ数倍大きくなる。
熱、染色されると、120℃の染色温度でも、強力の低
下率は10%以内に抑えられる。しかしながら、デニー
ル当たり4g程度以上の張力が加わると、100℃の染
色温度でも、強力保持率は50〜30%程度しか確保出
来なくなる。伸度も最初に比べ数倍大きくなる。
【0038】染色時間は、所定の温度になってから30
〜60分程度必要とする。染色後、適当な洗浄剤でソー
ビングするか、還元剤を併用して還元洗浄を行う。本発
明による方法では、ポリエチレン繊維の内部に拡散、染
色されるほか、表面にも凝集、付着する。これらは、
水、摩擦、光などに対する染色堅牢度を低下させる原因
になるので、このような状態染料は十分に除去させる必
要がある。この目的には、還元洗浄は必要である。
〜60分程度必要とする。染色後、適当な洗浄剤でソー
ビングするか、還元剤を併用して還元洗浄を行う。本発
明による方法では、ポリエチレン繊維の内部に拡散、染
色されるほか、表面にも凝集、付着する。これらは、
水、摩擦、光などに対する染色堅牢度を低下させる原因
になるので、このような状態染料は十分に除去させる必
要がある。この目的には、還元洗浄は必要である。
【0039】以下本発明を具体的実施例で説明する。 強伸度;JIS L−1013(1981),島津製作
所製オートグラフで求めた。弾性率はS−S曲線の初期
勾配から求めた。
所製オートグラフで求めた。弾性率はS−S曲線の初期
勾配から求めた。
【0040】摩擦堅牢度;JIS L−0849(19
71),大栄科学精機製学振型で乾、湿の2通りについ
て求めた。 耐光堅牢度;JIS L−0842(1988),スガ
製作所製試験機で63℃±3℃で測定した。
71),大栄科学精機製学振型で乾、湿の2通りについ
て求めた。 耐光堅牢度;JIS L−0842(1988),スガ
製作所製試験機で63℃±3℃で測定した。
【0041】(実施例1)引張強度32g/d、弾性率
1270g/dの高強力ポリエチレン繊維である「ダイ
ニーマ」(東洋紡績(株)製)、繊度:150デニー
ル、フィラメント数:140本の原糸8本を編組した。
1270g/dの高強力ポリエチレン繊維である「ダイ
ニーマ」(東洋紡績(株)製)、繊度:150デニー
ル、フィラメント数:140本の原糸8本を編組した。
【0042】この紐の引張強力は、27.7kg、伸度
は、6.3%であった。精練後、カラーインデクスナン
バー;デイスパーズイエロー64(下記式(化5))の
5%owf量を水に分散させ、浴比1:50で110
℃、30分間染色した。この際、被染物は、綛(かせ)
状にして水中に浸漬し、張力がほとんど掛からない状態
で染色した。
は、6.3%であった。精練後、カラーインデクスナン
バー;デイスパーズイエロー64(下記式(化5))の
5%owf量を水に分散させ、浴比1:50で110
℃、30分間染色した。この際、被染物は、綛(かせ)
状にして水中に浸漬し、張力がほとんど掛からない状態
で染色した。
【0043】
【化5】
【0044】次いで、ハイドロサルファイト2g/1、
苛性ソーダ1g/1、洗浄剤2g/1を用いて還元洗浄
を行った。染色品は、濃い美麗な黄色であり、乾・湿摩
擦堅牢度は、いずれも5級、耐光堅牢度7級と通常のポ
リエステル繊維並みの染色性が得られた。
苛性ソーダ1g/1、洗浄剤2g/1を用いて還元洗浄
を行った。染色品は、濃い美麗な黄色であり、乾・湿摩
擦堅牢度は、いずれも5級、耐光堅牢度7級と通常のポ
リエステル繊維並みの染色性が得られた。
【0045】また、染色品の引張強力は、25.2k
g、伸度は、7.2%であり、強力の低下率は9%であ
った。これを実際の釣糸として、フィールドテストを行
ったが、色の脱落、その他の問題点は認められなかっ
た。
g、伸度は、7.2%であり、強力の低下率は9%であ
った。これを実際の釣糸として、フィールドテストを行
ったが、色の脱落、その他の問題点は認められなかっ
た。
【0046】(実施例2)引張強度32g/d、弾性率
1160g/dの高強力ポリエチレン繊維である「テク
ミロン」(三井石油化学工業(株)製)、繊度:100
デニール、フィラメント数:10本の原糸8本を編組し
た。この紐の引張強力は、21.6kg、伸度は、5.
3%であった。
1160g/dの高強力ポリエチレン繊維である「テク
ミロン」(三井石油化学工業(株)製)、繊度:100
デニール、フィラメント数:10本の原糸8本を編組し
た。この紐の引張強力は、21.6kg、伸度は、5.
3%であった。
【0047】精練後、染料を変更した以外は実施例1と
同様の方法で染色、洗浄した。用いた染料は、カラーイ
ンデクスナンバーがデイスパーズイエロー64(前記式
(化5))が5.0%owfと、デイスパーズレッド6
0(下記式(化6))が2%owfを配合した。
同様の方法で染色、洗浄した。用いた染料は、カラーイ
ンデクスナンバーがデイスパーズイエロー64(前記式
(化5))が5.0%owfと、デイスパーズレッド6
0(下記式(化6))が2%owfを配合した。
【0048】
【化6】
【0049】染色品は、濃い美麗な橙色であり、乾・湿
摩擦堅牢度は、いずれも5級、耐光堅牢度6級と通常の
ポリエステル繊維並みの染色性が得られた。また、染色
品の引張強力は、20.7kg、伸度は、6.5%であ
り、強力の低下率は4.2%であった。
摩擦堅牢度は、いずれも5級、耐光堅牢度6級と通常の
ポリエステル繊維並みの染色性が得られた。また、染色
品の引張強力は、20.7kg、伸度は、6.5%であ
り、強力の低下率は4.2%であった。
【0050】精練後の染料を変更した以外は実施例2と
同様の方法で染色、洗浄した。用いた染料は、カラーイ
ンデクスナンバーがデイスパーズイエロー64(前記式
(化5))が5.0%owfとデイスパーズブルー27
(下記式(化7))が2%owfを配合した。
同様の方法で染色、洗浄した。用いた染料は、カラーイ
ンデクスナンバーがデイスパーズイエロー64(前記式
(化5))が5.0%owfとデイスパーズブルー27
(下記式(化7))が2%owfを配合した。
【0051】
【化7】
【0052】染色品は、濃い美麗な緑色であり、乾・湿
摩擦堅牢度は、いずれも5級、耐光堅牢度5級と通常の
ポリエステル繊維並みの染色性が得られた。また、染色
品の引張強力は、20.4kg、伸度は、6.3%であ
り、強力の低下率は5.5%であった。
摩擦堅牢度は、いずれも5級、耐光堅牢度5級と通常の
ポリエステル繊維並みの染色性が得られた。また、染色
品の引張強力は、20.4kg、伸度は、6.3%であ
り、強力の低下率は5.5%であった。
【0053】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、着色
された高強力ポリエチレン繊維は、引張強度が25g/
d以上、引張弾性率が800g/d以上の超高分子量ポ
リエチレン繊維であって、前記繊維が、黄色成分として
キノリン構造を含む疎水性染料、赤色成分として1−ア
ミノ−2−フェノキシ−4−ヒドロキシアントラキノン
構造を含む疎水性染料、青色成分として1−アニリノア
ントラキノン構造を含む疎水性染料から選ばれる少なく
とも一種以上の染料で染色されていることにより、高強
力ポリエチレン繊維の高強力を低下させることなく、ど
のような市場からの要望する色に自由に着色され、しか
も激しい使用にも耐える優れた耐水、摩擦、耐光などの
種々の染色堅牢性を有する、着色された高強力ポリエチ
レン繊維を実現できる。
された高強力ポリエチレン繊維は、引張強度が25g/
d以上、引張弾性率が800g/d以上の超高分子量ポ
リエチレン繊維であって、前記繊維が、黄色成分として
キノリン構造を含む疎水性染料、赤色成分として1−ア
ミノ−2−フェノキシ−4−ヒドロキシアントラキノン
構造を含む疎水性染料、青色成分として1−アニリノア
ントラキノン構造を含む疎水性染料から選ばれる少なく
とも一種以上の染料で染色されていることにより、高強
力ポリエチレン繊維の高強力を低下させることなく、ど
のような市場からの要望する色に自由に着色され、しか
も激しい使用にも耐える優れた耐水、摩擦、耐光などの
種々の染色堅牢性を有する、着色された高強力ポリエチ
レン繊維を実現できる。
【0054】次に本発明の高強力ポリエチレン繊維の染
色方法によれば、着色する染料が、黄色成分としてキノ
リン構造を含む疎水性染料、赤色成分として1−アミノ
−2−フェノキシ−4−ヒドロキシアントラキノン構造
を含む疎水性染料、青色成分として1−アニリノアント
ラキノン構造を含む疎水性染料から選ばれる少なくとも
一種以上の染料を使用して水分散系染色液で染色するこ
とにより、高強力ポリエチレン繊維の高強力を低下させ
ることなく、どのような市場からの要望する色に自由に
着色でき、しかも激しい使用にも耐える優れた耐水、摩
擦、耐光などの種々の染色堅牢性を有し、従来の染色設
備がそのまま利用出来る高強力ポリエチレン繊維を実現
できる。
色方法によれば、着色する染料が、黄色成分としてキノ
リン構造を含む疎水性染料、赤色成分として1−アミノ
−2−フェノキシ−4−ヒドロキシアントラキノン構造
を含む疎水性染料、青色成分として1−アニリノアント
ラキノン構造を含む疎水性染料から選ばれる少なくとも
一種以上の染料を使用して水分散系染色液で染色するこ
とにより、高強力ポリエチレン繊維の高強力を低下させ
ることなく、どのような市場からの要望する色に自由に
着色でき、しかも激しい使用にも耐える優れた耐水、摩
擦、耐光などの種々の染色堅牢性を有し、従来の染色設
備がそのまま利用出来る高強力ポリエチレン繊維を実現
できる。
【0055】また本発明によれば、高強力ポリエチレン
繊維の優れた特性である軽くて、超高強力・高弾性率を
損なうことなく、各種ロープ、コード類、セールスクロ
ス、魚網・釣糸などに要求される色相を、実用的に十分
な堅牢性を持って達成できるようになった。
繊維の優れた特性である軽くて、超高強力・高弾性率を
損なうことなく、各種ロープ、コード類、セールスクロ
ス、魚網・釣糸などに要求される色相を、実用的に十分
な堅牢性を持って達成できるようになった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】
【化5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣瀬 正幸 兵庫県加東郡東条町掎鹿谷306番地 株式 会社ゴーセン研究開発センター内
Claims (5)
- 【請求項1】 引張強度が25g/d以上、引張弾性率
が800g/d以上の超高分子量ポリエチレン繊維であ
って、前記繊維が、黄色成分としてキノリン構造を含む
疎水性染料、赤色成分として1−アミノ−2−フェノキ
シ−4−ヒドロキシアントラキノン構造を含む疎水性染
料、青色成分として1−アニリノアントラキノン構造を
含む疎水性染料から選ばれる少なくとも一種以上の染料
で染色されていることを特徴とする着色された高強力ポ
リエチレン繊維。 - 【請求項2】 高強力ポリエチレン繊維が、マルチフィ
ラメント繊維である請求項1に記載の着色された高強力
ポリエチレン繊維。 - 【請求項3】 高強力ポリエチレン繊維が、紐類、ロー
プ、コード類、セールスクロス、魚網、釣糸から選ばれ
る少なくとも一つに用いられる請求項1に記載の着色さ
れた高強力ポリエチレン繊維。 - 【請求項4】 引張強度が25g/d以上、引張弾性率
が800g/d以上の超高分子量ポリエチレン繊維集合
体を着色する方法において、着色する染料が、黄色成分
としてキノリン構造を含む疎水性染料、赤色成分として
1−アミノ−2−フェノキシ−4−ヒドロキシアントラ
キノン構造を含む疎水性染料、青色成分として1−アニ
リノアントラキノン構造を含む疎水性染料から選ばれる
少なくとも一種以上の染料を使用して水分散系染色液で
染色することを特徴とする高強力ポリエチレン繊維の染
色方法。 - 【請求項5】 染色温度が60℃〜140℃の範囲で、
かつ染浴中の被染物に掛かる張力を実質的に無張力の状
態に保って染色する請求項4に記載の高強力ポリエチレ
ン繊維の染色方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6057437A JPH07268784A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 着色された高強力ポリエチレン繊維及びその染色方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6057437A JPH07268784A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 着色された高強力ポリエチレン繊維及びその染色方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07268784A true JPH07268784A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13055640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6057437A Pending JPH07268784A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 着色された高強力ポリエチレン繊維及びその染色方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07268784A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002080608A (ja) * | 2000-09-06 | 2002-03-19 | Kenji Murakami | ポリオレフィン系樹脂を染色する方法 |
JP2006132006A (ja) * | 2004-11-02 | 2006-05-25 | Aichi Prefecture | 合成高分子材料の染色方法及び染色された合成高分子材料 |
JP2008240215A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-09 | Ashimori Ind Co Ltd | 着色ロープ |
WO2009105925A1 (zh) * | 2008-02-26 | 2009-09-03 | 山东爱地高分子材料有限公司 | 一种有颜色的高强度聚乙烯纤维及其制造方法 |
WO2011049026A1 (ja) | 2009-10-23 | 2011-04-28 | 東洋紡績株式会社 | 高機能ポリエチレン繊維、織編物及び耐切創性手袋 |
JP2015510051A (ja) * | 2012-02-16 | 2015-04-02 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | Uhmwpe物品の着色を増強するプロセス、その着色された物品、及びその物品を含む製品 |
WO2017146144A1 (ja) * | 2016-02-24 | 2017-08-31 | 東洋紡株式会社 | 着色ポリエチレン繊維およびその製造方法 |
JP2018003230A (ja) * | 2016-06-23 | 2018-01-11 | 東洋紡株式会社 | 着色ポリエチレン繊維およびその製造方法 |
TWI715733B (zh) * | 2016-02-24 | 2021-01-11 | 日商東洋紡股份有限公司 | 著色聚乙烯纖維、編繩、釣魚線、手套、繩索、網、針織物或編織物及著色聚乙烯纖維之製造方法 |
-
1994
- 1994-03-28 JP JP6057437A patent/JPH07268784A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002080608A (ja) * | 2000-09-06 | 2002-03-19 | Kenji Murakami | ポリオレフィン系樹脂を染色する方法 |
JP2006132006A (ja) * | 2004-11-02 | 2006-05-25 | Aichi Prefecture | 合成高分子材料の染色方法及び染色された合成高分子材料 |
JP2008240215A (ja) * | 2007-03-29 | 2008-10-09 | Ashimori Ind Co Ltd | 着色ロープ |
WO2009105925A1 (zh) * | 2008-02-26 | 2009-09-03 | 山东爱地高分子材料有限公司 | 一种有颜色的高强度聚乙烯纤维及其制造方法 |
AU2008351678B2 (en) * | 2008-02-26 | 2013-05-16 | Shandong Icd High Performance Fibres Co., Ltd | Colored high strength polyethylene fiber and preparation method thereof |
US8623245B2 (en) | 2008-02-26 | 2014-01-07 | Shandong Icd High Performance Fibres Co., Ltd. | Process of making colored high strength polyethylene fiber |
WO2011049026A1 (ja) | 2009-10-23 | 2011-04-28 | 東洋紡績株式会社 | 高機能ポリエチレン繊維、織編物及び耐切創性手袋 |
JP2015510051A (ja) * | 2012-02-16 | 2015-04-02 | ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. | Uhmwpe物品の着色を増強するプロセス、その着色された物品、及びその物品を含む製品 |
WO2017146144A1 (ja) * | 2016-02-24 | 2017-08-31 | 東洋紡株式会社 | 着色ポリエチレン繊維およびその製造方法 |
TWI715733B (zh) * | 2016-02-24 | 2021-01-11 | 日商東洋紡股份有限公司 | 著色聚乙烯纖維、編繩、釣魚線、手套、繩索、網、針織物或編織物及著色聚乙烯纖維之製造方法 |
JP2018003230A (ja) * | 2016-06-23 | 2018-01-11 | 東洋紡株式会社 | 着色ポリエチレン繊維およびその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2326197C2 (ru) | Текстильный материал из нитей окрашенного волокна и использование его для изготовления камуфляжных изделий | |
CN111433291B (zh) | 高湿牢度分散染料混合物 | |
JPH07268784A (ja) | 着色された高強力ポリエチレン繊維及びその染色方法 | |
EP0671440B1 (en) | Monoazo dyes | |
EP1135442B1 (en) | Disperse dye mixtures | |
US3635653A (en) | Polyester polyamide blend fiber dyed with azo disperse dye | |
JP6721172B2 (ja) | 染色されたポリプロピレン繊維構造物、それを用いた衣料品、および超臨界二酸化炭素流体を染色媒体として用いる染色用染料 | |
Bach et al. | The Dyeing of Polyolefin Fibers in Supercritical Carbon Dioxide. Part II: The Influence of Dye Structure on the Dyeing of Fabrics and on Fastness Properties | |
CN101142358A (zh) | 双组分纤维耐光染色 | |
EP1668079B1 (en) | Adsorbable organic halogen (aox)-free navy and black disperse dyes | |
KR20010067352A (ko) | 청색계 모노아조 분산 염료 | |
JPH059879A (ja) | 着色された超高分子量ポリエチレン繊維集合体 | |
DE102005012730A1 (de) | Metallkomplexfarbstoffmischungen | |
CA1109863A (en) | Azo dyes | |
Satake et al. | Chemistry of colour | |
DE1544593A1 (de) | Verfahren zur Herstellung von wasserunloeslichen Monoazofarbstoffen | |
JP3563533B2 (ja) | パラ系アラミド繊維の染色方法 | |
DE2637776C3 (de) | Monoazofarbstoffe, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung zum Färben | |
US3249599A (en) | Resorcylic acid azo dye | |
ES2998451T3 (en) | High wet fast disperse dye mixtures of n-[4-(5-thiocyanato-2,4-dinitro-phenylazo)-phenyl]-amine derivatives and n-[4-(4-nitro-phenylazo)-phenyl]-amine derivatives | |
JP4544573B2 (ja) | アラミド繊維の染色方法 | |
US4139528A (en) | Water-insoluble monoazo dyestuffs which is a diazotized 6-cyano-2:4-dinitroaniline coupled to a m-acylamino-substituted aniline | |
KR20180078221A (ko) | 폴리올레핀계 섬유의 염색방법 및 이에 의해 제조된 섬유집합체 | |
JPH08260362A (ja) | アラミド系繊維の染色方法 | |
US3661888A (en) | Water insoluble disazo dyestuffs resulting from coupling n,beta-acetoxyethyl - n,beta-cyanoethylaniline and diazotized 4 - amino - 2' - or 4' - nitro-azobenzene |