JPH07267814A - 化粧水型乳化組成物 - Google Patents
化粧水型乳化組成物Info
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- JPH07267814A JPH07267814A JP8399294A JP8399294A JPH07267814A JP H07267814 A JPH07267814 A JP H07267814A JP 8399294 A JP8399294 A JP 8399294A JP 8399294 A JP8399294 A JP 8399294A JP H07267814 A JPH07267814 A JP H07267814A
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- oil
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 (1)両親媒性物質−界面活性剤−水系にお
いて常温以上でゲルを形成し得るものの中から選択され
た両親媒性物質及び界面活性剤と、(2)組成物中4重
量%以上の油分と、(3)水と、(4)保湿剤と、を含
み、両親媒性物質及び界面活性剤の合計量に対し、油分
量が1〜10倍量であり、前記両親媒性物質及び界面活
性剤は、その実質的全量が油滴界面に存在し、系の粘度
が30cps以下であることを特徴とする化粧水型乳化
組成物。 【効果】 比較的多量の油分の配合にもかかわらず、化
粧水状の物性をもたせることが可能となる。
いて常温以上でゲルを形成し得るものの中から選択され
た両親媒性物質及び界面活性剤と、(2)組成物中4重
量%以上の油分と、(3)水と、(4)保湿剤と、を含
み、両親媒性物質及び界面活性剤の合計量に対し、油分
量が1〜10倍量であり、前記両親媒性物質及び界面活
性剤は、その実質的全量が油滴界面に存在し、系の粘度
が30cps以下であることを特徴とする化粧水型乳化
組成物。 【効果】 比較的多量の油分の配合にもかかわらず、化
粧水状の物性をもたせることが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧水型乳化組成物、特
にその物性の改良に関する。
にその物性の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】肌を若々しく保つためには、適切な潤い
と油分を与えることが必要である。そして、一般的には
潤いを与えるために化粧水を、また油分を与えるために
乳液又はクリームを使用していた。しかしながら、この
ように化粧に二ステップ以上を費やすことは極めて繁雑
であり、また現在の時間に追われる生活パターンを考慮
すると、一ステップで潤い、油分の適切な調整を行なう
ことが強く望まれている。
と油分を与えることが必要である。そして、一般的には
潤いを与えるために化粧水を、また油分を与えるために
乳液又はクリームを使用していた。しかしながら、この
ように化粧に二ステップ以上を費やすことは極めて繁雑
であり、また現在の時間に追われる生活パターンを考慮
すると、一ステップで潤い、油分の適切な調整を行なう
ことが強く望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、水分と油分
とを一つの系に配合すると、該系は増粘して乳液又はク
リーム状を呈し、化粧水を使用したときに望まれるみず
みずしい潤いは得られない。また、化粧水状の使用感を
求めるために油分を減量すると、逆に油分の補給が不十
分となりエモリエント効果が充分に発揮されず、両者を
一品でまかなうことは極めて困難であった。さらに、高
い保湿効果を得るために多くの保湿剤を配合する場合、
なじみが悪い、ぬめり感がある、或いはべたつく等の使
用性の面での問題が生じる。この保湿剤に見られる使用
性の面での問題点は、半固型状の油分を配合することで
改善が認められるが、この半固型状の油分配合は、化粧
水状のみずみずしい潤い感を大きく阻害するものであ
る。
とを一つの系に配合すると、該系は増粘して乳液又はク
リーム状を呈し、化粧水を使用したときに望まれるみず
みずしい潤いは得られない。また、化粧水状の使用感を
求めるために油分を減量すると、逆に油分の補給が不十
分となりエモリエント効果が充分に発揮されず、両者を
一品でまかなうことは極めて困難であった。さらに、高
い保湿効果を得るために多くの保湿剤を配合する場合、
なじみが悪い、ぬめり感がある、或いはべたつく等の使
用性の面での問題が生じる。この保湿剤に見られる使用
性の面での問題点は、半固型状の油分を配合することで
改善が認められるが、この半固型状の油分配合は、化粧
水状のみずみずしい潤い感を大きく阻害するものであ
る。
【0004】本発明は前記従来技術の課題に鑑がみなさ
れたものであり、その目的は粘度30cps以下という
水溶液状の物性を有し、しかも油分を比較的多く配合す
ることのできる化粧水型乳化組成物を提供することにあ
る。
れたものであり、その目的は粘度30cps以下という
水溶液状の物性を有し、しかも油分を比較的多く配合す
ることのできる化粧水型乳化組成物を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明者等が鋭意検討進めた結果、保湿剤を配合し
た水中油型乳化組成物において、内相である油相と、外
相である水相との境界部に、水相中でゲルを形成し得る
両親媒性物質及び界面活性剤の実質的全量を存在させる
ことにより、比較的油分を大量に配合した場合にも水溶
液状の物性を維持できることを見出し、本発明を完成す
るに至った。すなわち、一般に水中油型乳化組成物で
は、両親媒性物質と界面活性剤が水相中でゲルを形成
し、基剤を固化させていると考えられている(Barr
y,B.W., J.Colloid Interfa
ce Sci.,28,82−91(1968)等)。
に、本発明者等が鋭意検討進めた結果、保湿剤を配合し
た水中油型乳化組成物において、内相である油相と、外
相である水相との境界部に、水相中でゲルを形成し得る
両親媒性物質及び界面活性剤の実質的全量を存在させる
ことにより、比較的油分を大量に配合した場合にも水溶
液状の物性を維持できることを見出し、本発明を完成す
るに至った。すなわち、一般に水中油型乳化組成物で
は、両親媒性物質と界面活性剤が水相中でゲルを形成
し、基剤を固化させていると考えられている(Barr
y,B.W., J.Colloid Interfa
ce Sci.,28,82−91(1968)等)。
【0006】この水中油型乳化組成物におけるゲル形成
状態は、以下のように記述される(福島正二,セチルア
ルコールの物理化学,フレグランスジャーナル社,19
92,p112〜116)。図1において、水相10中
には油相12が分散されており、該水相10と油相12
の境界面には界面活性剤14及び両親媒性物質16が存
在し、水相10内での油相12の分散状態安定化が図ら
れている。そして、水相10内にはさらに界面活性剤1
4及び両親媒性物質16が存在しており、該界面活性剤
14及び両親媒性物質16の一部はラメラ構造18を水
相中で形成し、ゲル構造が構築され、基剤が固化すると
されている。
状態は、以下のように記述される(福島正二,セチルア
ルコールの物理化学,フレグランスジャーナル社,19
92,p112〜116)。図1において、水相10中
には油相12が分散されており、該水相10と油相12
の境界面には界面活性剤14及び両親媒性物質16が存
在し、水相10内での油相12の分散状態安定化が図ら
れている。そして、水相10内にはさらに界面活性剤1
4及び両親媒性物質16が存在しており、該界面活性剤
14及び両親媒性物質16の一部はラメラ構造18を水
相中で形成し、ゲル構造が構築され、基剤が固化すると
されている。
【0007】このような水中油型乳化組成物は、強力な
剪断力を有する乳化機で処理を行い、基剤を固化させて
いるゲル構造体を破壊し、例えば図2に示すようにラメ
ラ構造が微細な分散系(ベシクル)20となることによ
り、低粘度の液状の基剤を得ることができる(山口道
広,野田 章,日化,26−32(1989))。しか
しながら、ラメラ構造が微細に分散した系は、凝集によ
るブツの発生やゲル構造の再構築による粘度上昇等の不
安定化の問題がある。
剪断力を有する乳化機で処理を行い、基剤を固化させて
いるゲル構造体を破壊し、例えば図2に示すようにラメ
ラ構造が微細な分散系(ベシクル)20となることによ
り、低粘度の液状の基剤を得ることができる(山口道
広,野田 章,日化,26−32(1989))。しか
しながら、ラメラ構造が微細に分散した系は、凝集によ
るブツの発生やゲル構造の再構築による粘度上昇等の不
安定化の問題がある。
【0008】そこで、本発明者らは、両親媒性物質16
−界面活性剤14−水10−油12で構成される水中油
型乳化組成物のエマルション粒子を微細化し、水相中で
ゲルを形成している両親媒性物質16及び界面活性剤1
4をエマルション粒子界面に移行させ水相中のゲルの量
を減少させること、及び安定なゲルを形成しゲル構造を
破壊した後再びゲル構造を形成しにくい両親媒性物質及
び界面活性剤の組合せを選択することにより、油分を比
較的大量に配合した場合にも系を低粘度の化粧水状と
し、商品レベルでの安定性の保証を可能したものであ
る。即ち、図3に示す様に両親媒性物質16及び界面活
性剤14のほぼ全量を油滴12の界面に移行させること
により、前記両親媒性物質16及び界面活性剤14はそ
れぞれエマルション粒子界面において安定に保持される
こととなり、更に水相10中にはラメラ構造の微細に分
散したもの等が存在しないため、その凝集によるブツの
発生やゲル構造の再構築も生じ得ない。従って本発明に
係る化粧水型乳化組成物は、極めて低粘度であり、化粧
水状の優れた製造適性及び使用性を備えている。
−界面活性剤14−水10−油12で構成される水中油
型乳化組成物のエマルション粒子を微細化し、水相中で
ゲルを形成している両親媒性物質16及び界面活性剤1
4をエマルション粒子界面に移行させ水相中のゲルの量
を減少させること、及び安定なゲルを形成しゲル構造を
破壊した後再びゲル構造を形成しにくい両親媒性物質及
び界面活性剤の組合せを選択することにより、油分を比
較的大量に配合した場合にも系を低粘度の化粧水状と
し、商品レベルでの安定性の保証を可能したものであ
る。即ち、図3に示す様に両親媒性物質16及び界面活
性剤14のほぼ全量を油滴12の界面に移行させること
により、前記両親媒性物質16及び界面活性剤14はそ
れぞれエマルション粒子界面において安定に保持される
こととなり、更に水相10中にはラメラ構造の微細に分
散したもの等が存在しないため、その凝集によるブツの
発生やゲル構造の再構築も生じ得ない。従って本発明に
係る化粧水型乳化組成物は、極めて低粘度であり、化粧
水状の優れた製造適性及び使用性を備えている。
【0009】すなわち、本出願の請求項1記載の化粧水
状乳化組成物は、(1)両親媒性物質−界面活性剤−水
系において常温以上でゲルを形成し得るものの中から選
択された両親媒性物質及び界面活性剤と、(2)組成物
中4重量%以上の油分と、(3)水と、(4)保湿剤
と、を含み、両親媒性物質及び界面活性剤の合計量に対
し、油分量が1〜10倍量であり、前記両親媒性物質及
び界面活性剤は、その実質的全量が油滴界面に存在し、
系の粘度が30cps以下であることを特徴とする。ま
た、油分には、該油分に対し15重量%以上の半固型油
分が含まれていることが好適である。
状乳化組成物は、(1)両親媒性物質−界面活性剤−水
系において常温以上でゲルを形成し得るものの中から選
択された両親媒性物質及び界面活性剤と、(2)組成物
中4重量%以上の油分と、(3)水と、(4)保湿剤
と、を含み、両親媒性物質及び界面活性剤の合計量に対
し、油分量が1〜10倍量であり、前記両親媒性物質及
び界面活性剤は、その実質的全量が油滴界面に存在し、
系の粘度が30cps以下であることを特徴とする。ま
た、油分には、該油分に対し15重量%以上の半固型油
分が含まれていることが好適である。
【0010】また、保湿剤の合計量が組成物に対し10
重量%以上であることが好適である。 また、両親媒性
物質及び界面活性剤の境界面存在量は、DSCによるピ
ーク面積比で90%以上であることが好適である。ま
た、両親媒性物質及び界面活性剤が、両親媒性物質−界
面活性剤−水系において形成されるゲルの転移温度が6
0℃以上であるものの中から選択されたることが好適で
ある。また、乳化粒子径が0.15μm以下であること
が好適である。また、両親媒性物質は炭素鎖長が16以
上である高級アルコール及び/又は高級脂肪酸よりなる
ことが好適である。また、界面活性剤がカチオン界面活
性剤又はアニオン界面活性剤よりなることが好適であ
る。
重量%以上であることが好適である。 また、両親媒性
物質及び界面活性剤の境界面存在量は、DSCによるピ
ーク面積比で90%以上であることが好適である。ま
た、両親媒性物質及び界面活性剤が、両親媒性物質−界
面活性剤−水系において形成されるゲルの転移温度が6
0℃以上であるものの中から選択されたることが好適で
ある。また、乳化粒子径が0.15μm以下であること
が好適である。また、両親媒性物質は炭素鎖長が16以
上である高級アルコール及び/又は高級脂肪酸よりなる
ことが好適である。また、界面活性剤がカチオン界面活
性剤又はアニオン界面活性剤よりなることが好適であ
る。
【0011】以下、本発明の構成を更に詳細に説明す
る。本発明において特徴的な、水相−油相境界面に移行
される両親媒性物質及び界面活性剤は、両親媒性物質−
界面活性剤−水系において特異的にゲルを形成する必要
がある。特に乳化安定性を考慮する場合には、ゲルがα
−typeであると、その安定性が良好であり、さらに
ゲルの転移温度が60℃以上であることが好適である。
なお、ゲルがα−typeであることはX線回折での2
1.4゜の強い単一のピークにより判別できる。
る。本発明において特徴的な、水相−油相境界面に移行
される両親媒性物質及び界面活性剤は、両親媒性物質−
界面活性剤−水系において特異的にゲルを形成する必要
がある。特に乳化安定性を考慮する場合には、ゲルがα
−typeであると、その安定性が良好であり、さらに
ゲルの転移温度が60℃以上であることが好適である。
なお、ゲルがα−typeであることはX線回折での2
1.4゜の強い単一のピークにより判別できる。
【0012】このように水系で且つ常温以上でゲルを形
成する両親媒性物質−界面活性剤の組合せとして、ベヘ
ン酸及び/又はベヘニルアルコール(両親媒性物質)−
ベヘン酸/水酸化カリウム脂肪酸石鹸(界面活性剤)、
あるいはステアリン酸及び/又はステアリルアルコ−ル
(両親媒性物質)−ステアリン酸/水酸化カリウム脂肪
酸石鹸(界面活性剤)、ステアリルアルコール(両親媒
性物質)−セチル硫酸ナトリウム(界面活性剤)、ベヘ
ニルアルコール(両親媒性物質)−塩化ベヘニルトリメ
チルアンモニウム(界面活性剤)、ベヘニルアルコール
(両親媒性物質)−塩化ステアリルトリメチルアンモニ
ウム(界面活性剤)の組み合わせが好適である。なお、
例えばベヘン酸及びステアリン酸等の様に、炭素鎖長が
長く、かつ鎖長の異なる組み合わせを用いることによ
り、乳化安定性をより向上させることができる。
成する両親媒性物質−界面活性剤の組合せとして、ベヘ
ン酸及び/又はベヘニルアルコール(両親媒性物質)−
ベヘン酸/水酸化カリウム脂肪酸石鹸(界面活性剤)、
あるいはステアリン酸及び/又はステアリルアルコ−ル
(両親媒性物質)−ステアリン酸/水酸化カリウム脂肪
酸石鹸(界面活性剤)、ステアリルアルコール(両親媒
性物質)−セチル硫酸ナトリウム(界面活性剤)、ベヘ
ニルアルコール(両親媒性物質)−塩化ベヘニルトリメ
チルアンモニウム(界面活性剤)、ベヘニルアルコール
(両親媒性物質)−塩化ステアリルトリメチルアンモニ
ウム(界面活性剤)の組み合わせが好適である。なお、
例えばベヘン酸及びステアリン酸等の様に、炭素鎖長が
長く、かつ鎖長の異なる組み合わせを用いることによ
り、乳化安定性をより向上させることができる。
【0013】なお、両親媒性物質とは界面活性を有する
が、それ自体は疎水性が強く一般の界面活性剤ほど界面
活性を有さないものであり、例えば高級脂肪酸、高級脂
肪族アルコール、モノグリセリド、グリセロールモノア
ルキルエーテル、モノアルキルアミン、およびステロー
ル骨格を有する化合物(コレステロール、フィトステロ
ール)等がある。また、本発明において、両親媒性物質
及び界面活性剤は、水相に対し1重量%以上配合するこ
とが必要である。水相に対し1重量%未満であると、油
相を充分に分散させ、透明化、低粘度化することができ
ない場合がある。
が、それ自体は疎水性が強く一般の界面活性剤ほど界面
活性を有さないものであり、例えば高級脂肪酸、高級脂
肪族アルコール、モノグリセリド、グリセロールモノア
ルキルエーテル、モノアルキルアミン、およびステロー
ル骨格を有する化合物(コレステロール、フィトステロ
ール)等がある。また、本発明において、両親媒性物質
及び界面活性剤は、水相に対し1重量%以上配合するこ
とが必要である。水相に対し1重量%未満であると、油
相を充分に分散させ、透明化、低粘度化することができ
ない場合がある。
【0014】また、本発明において油相は、組成物中4
重量%以上であることが必要である。4重量%未満であ
る場合には、皮膚からの水分の蒸散の抑制、使用感触の
向上などの、油相成分の有する機能を充分に発揮するこ
とができない。なお、油相量は両親媒性物質−界面活性
剤の合計量に対し等量以上10倍以下である。油相量が
両親媒性物質−界面活性剤の合計量の等量より少ない場
合には、乳化状態の経時安定性が悪化する傾向にある。
また、油相量が10倍を越えると、クリーミングを生じ
る場合がある。
重量%以上であることが必要である。4重量%未満であ
る場合には、皮膚からの水分の蒸散の抑制、使用感触の
向上などの、油相成分の有する機能を充分に発揮するこ
とができない。なお、油相量は両親媒性物質−界面活性
剤の合計量に対し等量以上10倍以下である。油相量が
両親媒性物質−界面活性剤の合計量の等量より少ない場
合には、乳化状態の経時安定性が悪化する傾向にある。
また、油相量が10倍を越えると、クリーミングを生じ
る場合がある。
【0015】また、乳化粒子径は0.15μm以下、特
に0.10μm以下が好適である。粒子径が0.15μ
mを越えると、低粘度ではクリーミングを生じる恐れが
ある。ここで用いられるエマルションの平均粒子径は、
動的光散乱法により測定されたものであり、具体的には
NICOMP−270(HIAC/ROYCO社製)に
よって測定したものである。
に0.10μm以下が好適である。粒子径が0.15μ
mを越えると、低粘度ではクリーミングを生じる恐れが
ある。ここで用いられるエマルションの平均粒子径は、
動的光散乱法により測定されたものであり、具体的には
NICOMP−270(HIAC/ROYCO社製)に
よって測定したものである。
【0016】本発明において、系中に配合する油状成分
は液状油分、固型油分、半固型油分又は水に難溶性の物
質のいずれでもよく、例えば、アボガド油、ツバキ油、
タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミ
ンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パー
シック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ
油、サフラワー油、綿実油、月見草油、エノ油、大豆
油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ
油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、
トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリ
セリン等の液体油脂、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤ
シ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、
豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロ
ウ、硬化ヒマシ油等の固型油脂、ミツロウ、カンデリラ
ロウ、綿ロウ、カルナバロウ、ベイベリーロウ、イボタ
ロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カ
ボックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビ
ロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシ
ル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セ
ラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、PO
Eラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリ
エチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコー
ルエーテル等のロウ類、流動パラフィン、オゾケライ
ト、スクワレン、プリスタン、パラフィン、セレシン、
スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス
等の炭化水素、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸
セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸
イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシ
ル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメ
チルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリ
スチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソ
ステアレン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリル
酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレング
リコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モ
ノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリ
ン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリ
ル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−
2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイ
ソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−
エチルヘキシル酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エ
チルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリ
メチロールプロパン、セチル−2−エチルヘキサノエー
ト、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン
酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセ
ライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オ
イル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライ
ド、パルミチン酸−2−ヘプチルウンデシル、アジピン
酸ジイソプロピル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸
−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−
ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セパチン酸ジ
−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸−2−ヘキシルデ
シル、パルミチン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸
−2−ヘキシルデシル、セバチル酸ジイソプロピル、コ
ハク酸−2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等の合成エステ
ル、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、ベヘン酸(ベヘニル)酸、オレイン酸、12−
ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール酸、
ラノリン脂肪酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノ
レイン酸、エイコサペンタエン酸等の高級脂肪酸、ラウ
リンアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オ
レイルアルコール、セトステアリルアルコール、モノス
テアリルグリセレンエーテル(バチルアルコール)、2
−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレ
ステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルア
ルコール、オクチルドデカノール等の直鎖、分岐高級ア
ルコール、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポ
リシロキサン等のシリコーン油、パーフルオロデカリ
ン、パーフルオロヘキサン、トリパーフルオロ−n−ブ
チルアミン等のパーフルオロカーボンないしパーフルオ
ロポリエーテル、ビタミンA及びその誘導体、ビタミン
D及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、ビタミ
ンK及びその誘導体等のビタミン類、ステロール類、天
然及び合成の香料等が挙げられ、このうち融点が常温以
下を液状油分、融点が常温以上を固型、半固型油分と区
別される。
は液状油分、固型油分、半固型油分又は水に難溶性の物
質のいずれでもよく、例えば、アボガド油、ツバキ油、
タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミ
ンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パー
シック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ
油、サフラワー油、綿実油、月見草油、エノ油、大豆
油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ
油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、
トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリ
セリン等の液体油脂、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤ
シ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、
豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロ
ウ、硬化ヒマシ油等の固型油脂、ミツロウ、カンデリラ
ロウ、綿ロウ、カルナバロウ、ベイベリーロウ、イボタ
ロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カ
ボックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビ
ロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシ
ル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セ
ラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、PO
Eラノリンアルコールアセテート、ラノリン脂肪酸ポリ
エチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコー
ルエーテル等のロウ類、流動パラフィン、オゾケライ
ト、スクワレン、プリスタン、パラフィン、セレシン、
スクワラン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス
等の炭化水素、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸
セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸
イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシ
ル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメ
チルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリ
スチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソ
ステアレン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリル
酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレング
リコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モ
ノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリ
ン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリ
ル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−
2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイ
ソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−
エチルヘキシル酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エ
チルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリ
メチロールプロパン、セチル−2−エチルヘキサノエー
ト、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン
酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセ
ライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オ
イル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライ
ド、パルミチン酸−2−ヘプチルウンデシル、アジピン
酸ジイソプロピル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸
−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−
ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セパチン酸ジ
−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸−2−ヘキシルデ
シル、パルミチン酸−2−ヘキシルデシル、アジピン酸
−2−ヘキシルデシル、セバチル酸ジイソプロピル、コ
ハク酸−2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等の合成エステ
ル、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、ベヘン酸(ベヘニル)酸、オレイン酸、12−
ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール酸、
ラノリン脂肪酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノ
レイン酸、エイコサペンタエン酸等の高級脂肪酸、ラウ
リンアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オ
レイルアルコール、セトステアリルアルコール、モノス
テアリルグリセレンエーテル(バチルアルコール)、2
−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレ
ステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルア
ルコール、オクチルドデカノール等の直鎖、分岐高級ア
ルコール、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポ
リシロキサン等のシリコーン油、パーフルオロデカリ
ン、パーフルオロヘキサン、トリパーフルオロ−n−ブ
チルアミン等のパーフルオロカーボンないしパーフルオ
ロポリエーテル、ビタミンA及びその誘導体、ビタミン
D及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、ビタミ
ンK及びその誘導体等のビタミン類、ステロール類、天
然及び合成の香料等が挙げられ、このうち融点が常温以
下を液状油分、融点が常温以上を固型、半固型油分と区
別される。
【0017】そして、本発明において、油分の15%以
上を半固型油分、例えばワセリン、高含水性コレステリ
ル誘導体などとすることで、保湿剤のなじみの悪さ、ぬ
めり感、或いはべたつきなどを改善することができる。
また、水に難溶性の物質としては、ユビキノン、ビタミ
ンP等のビタミン類、塩酸クロルヘキシジン、トリクロ
ロカルバニリド、イルガッサンDP300等の殺菌剤、
酢酸デキサメタゾン等の薬剤、パラアミノ安息香酸(以
下PABAと略す)、N,N−ジメチルPABAオクチルエ
ステルなどの紫外線吸収剤、パラベン等の防腐剤等が挙
げられる。
上を半固型油分、例えばワセリン、高含水性コレステリ
ル誘導体などとすることで、保湿剤のなじみの悪さ、ぬ
めり感、或いはべたつきなどを改善することができる。
また、水に難溶性の物質としては、ユビキノン、ビタミ
ンP等のビタミン類、塩酸クロルヘキシジン、トリクロ
ロカルバニリド、イルガッサンDP300等の殺菌剤、
酢酸デキサメタゾン等の薬剤、パラアミノ安息香酸(以
下PABAと略す)、N,N−ジメチルPABAオクチルエ
ステルなどの紫外線吸収剤、パラベン等の防腐剤等が挙
げられる。
【0018】また、本発明において、保湿剤としては、
グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、
乳酸ナトリウム、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナト
リウム、ヒアルロン酸ナトリウムなどが挙げられる。そ
して、これらを組成物中10重量%以上配合すること
で、優れた保湿効果を発揮することができる。また、保
湿剤の配合により、前述したべたつきなどを生じる場合
があるが、これは半固型油分の配合により大幅に改善さ
れる。
グリセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール、
乳酸ナトリウム、2−ピロリドン−5−カルボン酸ナト
リウム、ヒアルロン酸ナトリウムなどが挙げられる。そ
して、これらを組成物中10重量%以上配合すること
で、優れた保湿効果を発揮することができる。また、保
湿剤の配合により、前述したべたつきなどを生じる場合
があるが、これは半固型油分の配合により大幅に改善さ
れる。
【0019】本発明の乳化組成物は、以上の必須成分を
有する混合分散液をホモミキサーよりも強力な剪断力を
かけられる乳化機、例えばマントンゴウリン、フレンチ
プレス、コロイドミル、マイクロフルイダイザー、超音
波乳化機など、強力な剪断力で処理することにより、そ
の透明性、安全性、安定性を向上させることができる。
また、マントンゴウリン、フレンチプレス、マイクロフ
ルイダイザー等の高圧ホモジナイザーを用いる場合に
は、1000psi以上の圧力下で乳化するのが好ましい
が、さらに好ましくは3000psi以上が好適である。
本発明にかかる乳化処理は、系全量を行ってもよいし、
場合によっては一部を処理し、その後に水あるいは多価
アルコール等の他の配合物により希釈してもよい。また
乳化時の温度は、系中の界面活性剤と両親媒性物質が水
とともに形成するゲルの転移温度以上で行なうのが望ま
しい。
有する混合分散液をホモミキサーよりも強力な剪断力を
かけられる乳化機、例えばマントンゴウリン、フレンチ
プレス、コロイドミル、マイクロフルイダイザー、超音
波乳化機など、強力な剪断力で処理することにより、そ
の透明性、安全性、安定性を向上させることができる。
また、マントンゴウリン、フレンチプレス、マイクロフ
ルイダイザー等の高圧ホモジナイザーを用いる場合に
は、1000psi以上の圧力下で乳化するのが好ましい
が、さらに好ましくは3000psi以上が好適である。
本発明にかかる乳化処理は、系全量を行ってもよいし、
場合によっては一部を処理し、その後に水あるいは多価
アルコール等の他の配合物により希釈してもよい。また
乳化時の温度は、系中の界面活性剤と両親媒性物質が水
とともに形成するゲルの転移温度以上で行なうのが望ま
しい。
【0020】本発明の乳化組成物については、他にも各
種の成分を配合することができる。そのような成分の中
で水相成分としては、例えばエチレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、ジグリセリン、トリグリセリン、
テトラグリセリンなどのポリグリセリン、グルコース、
マルトース、マルチトール、蔗糖、フルクトース、キシ
リトール、イノシトール、ペンタエリスリトール、マル
トトリオース、澱粉分解糖、澱粉分解糖還元アルコール
などが挙げられる。さらに、例えばビタミンB群、ビタ
ミンC及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、
ビオチン等のビタミン類などの水溶性活性物質、グルタ
ミン酸ナトリウム、アルギニン、アスパラギン酸、クエ
ン酸、酒石酸、乳酸などの緩衝剤、EDTAなどのキレ
ート剤などの他、紫外線吸収剤、各種色素の一種または
二種以上の水溶液が挙げられる。
種の成分を配合することができる。そのような成分の中
で水相成分としては、例えばエチレングリコール、ジプ
ロピレングリコール、ジグリセリン、トリグリセリン、
テトラグリセリンなどのポリグリセリン、グルコース、
マルトース、マルチトール、蔗糖、フルクトース、キシ
リトール、イノシトール、ペンタエリスリトール、マル
トトリオース、澱粉分解糖、澱粉分解糖還元アルコール
などが挙げられる。さらに、例えばビタミンB群、ビタ
ミンC及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、
ビオチン等のビタミン類などの水溶性活性物質、グルタ
ミン酸ナトリウム、アルギニン、アスパラギン酸、クエ
ン酸、酒石酸、乳酸などの緩衝剤、EDTAなどのキレ
ート剤などの他、紫外線吸収剤、各種色素の一種または
二種以上の水溶液が挙げられる。
【0021】
【実施例】以下、具体的な実施例を挙げつつ、本発明を
さらに詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例に
限定されるものではない。両親媒性物質及び界面活性剤の油滴界面における存在量 前述したように、本発明において界面活性剤及び両親媒
性物質の油滴界面における存在量及び水相中への残存量
は、保存中の水溶液状物性及び安定性に極めて重大な影
響を与える。
さらに詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例に
限定されるものではない。両親媒性物質及び界面活性剤の油滴界面における存在量 前述したように、本発明において界面活性剤及び両親媒
性物質の油滴界面における存在量及び水相中への残存量
は、保存中の水溶液状物性及び安定性に極めて重大な影
響を与える。
【0022】そこで、本発明者らはまず、簡略化した系
である試験例1,2,3及び4にかかる乳化組成物を製
造し、完成時の物性及びその経時変化、皮膚塗布時の使
用感触について検討を行った。即ち、両親媒性物質及び
界面活性剤の油滴界面における存在量は、ゲルの転移の
ピーク面積変化により見積もることができる。そこで、
転移温度の測定を示差走査熱量計(DSC)、具体的に
はDSC120(セイコー電子工業株式会社製)を用い
て行い、得られたDSC昇温曲線に於て観測された吸熱
ピークの頂点の温度を転移温度とした。
である試験例1,2,3及び4にかかる乳化組成物を製
造し、完成時の物性及びその経時変化、皮膚塗布時の使
用感触について検討を行った。即ち、両親媒性物質及び
界面活性剤の油滴界面における存在量は、ゲルの転移の
ピーク面積変化により見積もることができる。そこで、
転移温度の測定を示差走査熱量計(DSC)、具体的に
はDSC120(セイコー電子工業株式会社製)を用い
て行い、得られたDSC昇温曲線に於て観測された吸熱
ピークの頂点の温度を転移温度とした。
【0023】
【表1】 ──────────────────────────────────── 試験例1 試験例2 試験例3 試験例4 ──────────────────────────────────── 1)ベヘニルアルコール 1.0 1.0 1.0 1.0 2)ステアリルアルコール 0.5 0.5 0.5 0.5 3)ベヘニン酸 0.5 0.5 0.5 0.5 4)ステアリン酸 0.5 0.5 0.5 0.5 5)流動パラフィン − 5.0 5.0 5.0 6)KOH 0.15 0.15 0.15 0.15 7)1,3−フ゛チレンク゛リコール 10.0 10.0 10.0 10.0 8)イオン交換水 15.0 15.0 15.0 15.0 9)イオン交換水 残量 残量 残量 残量 ──────────────────────────────────── (製法) 試験例1:(1)〜(4)を80℃で撹拌混合する。こ
れを(6)〜(9)の混合液を70℃で加熱溶解したも
のに撹拌しながら混合し、80℃においてホモミキサー
で処理する。
れを(6)〜(9)の混合液を70℃で加熱溶解したも
のに撹拌しながら混合し、80℃においてホモミキサー
で処理する。
【0024】試験例2〜4:(1)〜(5)を80℃で
撹拌混合する。これを(6)〜(8)の混合液を70℃
で加熱溶解したものに撹拌しながら混合し、80℃にお
いて、試験例2はホモミキサーで乳化した後(9)を撹
拌混合、試験例3は500psiの圧力下で高圧ホモジナ
イザーを用い乳化した後(9)を撹拌混合、試験例4は
7000psiの圧力下で高圧ホモジナイザーを用い乳化
した後(9)を撹拌混合し、それぞれ乳化粒子径の異なる
試料を得た。
撹拌混合する。これを(6)〜(8)の混合液を70℃
で加熱溶解したものに撹拌しながら混合し、80℃にお
いて、試験例2はホモミキサーで乳化した後(9)を撹
拌混合、試験例3は500psiの圧力下で高圧ホモジナ
イザーを用い乳化した後(9)を撹拌混合、試験例4は
7000psiの圧力下で高圧ホモジナイザーを用い乳化
した後(9)を撹拌混合し、それぞれ乳化粒子径の異なる
試料を得た。
【0025】図4にはエマルションの微細化に伴うDS
C昇温曲線の変化が示されている。同図において試験例
1は油分を抜去した系であるが、75℃に単一の転移ピ
ークが観察された。油分を抜去した系ではエマルション
の形成が行なわれないことから、前記両親媒性物質及び
界面活性剤は水相中でゲルを形成しこの状態が同図に示
されることとなる。試験例2〜4は油分を配合した系
で、乳化粒子径は、それぞれ1〜10μm,0.24μ
m,0.07μmであった。乳化粒子の微細化とともに
DSC曲線は高温側のピークが減少し、試験例4では最
も低温のピークのみとなっており、粒子径が小さくなる
過程において水相中のゲルを構成する両親媒性物質及び
界面活性剤がエマルションの界面積の増大にともない界
面に移行し、水相中の両成分が減少することを示唆して
いる。
C昇温曲線の変化が示されている。同図において試験例
1は油分を抜去した系であるが、75℃に単一の転移ピ
ークが観察された。油分を抜去した系ではエマルション
の形成が行なわれないことから、前記両親媒性物質及び
界面活性剤は水相中でゲルを形成しこの状態が同図に示
されることとなる。試験例2〜4は油分を配合した系
で、乳化粒子径は、それぞれ1〜10μm,0.24μ
m,0.07μmであった。乳化粒子の微細化とともに
DSC曲線は高温側のピークが減少し、試験例4では最
も低温のピークのみとなっており、粒子径が小さくなる
過程において水相中のゲルを構成する両親媒性物質及び
界面活性剤がエマルションの界面積の増大にともない界
面に移行し、水相中の両成分が減少することを示唆して
いる。
【0026】なお、ここでエマルションの平均粒子径測
定は、粒子径が1μm以上の場合は顕微鏡観察により行
なった。平均粒子径が、1μm以下の場合は動的光散乱
法により測定を行い、具体的にはNICOMP−270
(HYAC/ROYCO社製)を用いた。平均粒子径が
0.07μmの試験例4のDSC曲線は、63℃に単一
の転移ピークのみとなっていることから、両親媒性物質
及び界面活性剤はそのほとんどがエマルションの界面に
移行している状態を示しており、粒子径が増大していく
につれて高温側のピークの割合が大きくなっていること
は水相中のゲル構成物質の量即ち両親媒性物質及び界面
活性剤の量が増大していることを示している。ここで、
水溶液状の外観と商品レベルでの安定性を保証する上
で、DSC曲線が低温側ピークのみとなることが望まし
いが、高温側ピークの面積が全体の10%程度存在して
いても良い。
定は、粒子径が1μm以上の場合は顕微鏡観察により行
なった。平均粒子径が、1μm以下の場合は動的光散乱
法により測定を行い、具体的にはNICOMP−270
(HYAC/ROYCO社製)を用いた。平均粒子径が
0.07μmの試験例4のDSC曲線は、63℃に単一
の転移ピークのみとなっていることから、両親媒性物質
及び界面活性剤はそのほとんどがエマルションの界面に
移行している状態を示しており、粒子径が増大していく
につれて高温側のピークの割合が大きくなっていること
は水相中のゲル構成物質の量即ち両親媒性物質及び界面
活性剤の量が増大していることを示している。ここで、
水溶液状の外観と商品レベルでの安定性を保証する上
で、DSC曲線が低温側ピークのみとなることが望まし
いが、高温側ピークの面積が全体の10%程度存在して
いても良い。
【0027】以上のように製造された試験例1,2,3
及び4にかかる乳化組成物は、下記のような物性及び使
用感を有していた。
及び4にかかる乳化組成物は、下記のような物性及び使
用感を有していた。
【表2】 ──────────────────────────────────── 試験例1 試験例2 試験例3 試験例4 ──────────────────────────────────── 乳化粒子径 − 1〜10μm 0.24μm 0.07μm ──────────────────────────────────── 直後粘度 55cps 220cps 25cps 12cps 外観 白濁 白濁 やや白濁 半透明 ──────────────────────────────────── 40℃1か月後 − ○ △ ○ 安定性 (濁度上昇・クリーミング) ────────────────────────────────────
【0028】前記表2より明らかなように、試験例2は
粘度が高く水溶液状の物性は得られない。さらに試験例
3は、透明性が増し粘度も低くなり水溶液状の物性に近
づくが、両親媒性物質及び界面活性剤が水相中に残存す
ることから安定性(経時でブツの発生や濁度上昇、クリ
ーミング等)は悪化する。これに対して試験例4は、低
粘度で透明性も高く水溶液状の物性を有し、且つその安
定性も良好で優れた使用感触を得ることができた。油相量 次に本発明者らは油相量と使用感、粘度などの相関を検
討した。すなわち、皮膚外用剤への油分の配合により肌
に適切な油分が供給され、しかもその被覆効果などによ
り皮膚に対してエモリエント効果を与えることが知られ
ているが、一方で油分の配合は化粧水に要求されるみず
みずしい潤い感などを損う。
粘度が高く水溶液状の物性は得られない。さらに試験例
3は、透明性が増し粘度も低くなり水溶液状の物性に近
づくが、両親媒性物質及び界面活性剤が水相中に残存す
ることから安定性(経時でブツの発生や濁度上昇、クリ
ーミング等)は悪化する。これに対して試験例4は、低
粘度で透明性も高く水溶液状の物性を有し、且つその安
定性も良好で優れた使用感触を得ることができた。油相量 次に本発明者らは油相量と使用感、粘度などの相関を検
討した。すなわち、皮膚外用剤への油分の配合により肌
に適切な油分が供給され、しかもその被覆効果などによ
り皮膚に対してエモリエント効果を与えることが知られ
ているが、一方で油分の配合は化粧水に要求されるみず
みずしい潤い感などを損う。
【0029】
【表3】 ──────────────────────────────────── 試験例5 試験例6 試験例7 試験例8 ──────────────────────────────────── 1)POE(20)ソルヒ゛タン モノステアリン酸エステル 2.0 2.0 2.0 2.0 2)流動パラフィン − 2.0 3.0 8.0 3)ワセリン − 1.0 1.0 2.0 3)1,3−フ゛チレンク゛リコール 10.0 10.0 10.0 10.0 4)イオン交換水 15.0 15.0 15.0 15.0 5)イオン交換水 残 量 残 量 残 量 残 量 ──────────────────────────────────── 粘 度(cps) 15 26 316 2150 性 状 透 明 白 濁 白 濁 白 濁 使用感 △ △ × × エモリエント効果 × △ ○ ○ ────────────────────────────────────
【0030】なお、製造法は基本的に前記試験例4に準
じた。上記表3より明らかなように、通常の水中油型乳
化組成物に汎用される界面活性剤(POE(20)ソル
ビタンモノステアリン酸エステル)を用いて通常の乳化
操作を行なった場合には、流動パラフィンによるエモリ
エント効果を充分に発揮させるためには4重量%以上の
油分の配合が必要であるが、反面、化粧水に期待される
みずみずしい使用感が欠如するとともに白濁、粘度の急
上昇が認められ、乳液状となってしまった。そこで、本
発明者らは界面活性剤の変更と共に、乳化条件の検討を
行なった。なお、各製造方法は、前記試験例4に準じ
た。
じた。上記表3より明らかなように、通常の水中油型乳
化組成物に汎用される界面活性剤(POE(20)ソル
ビタンモノステアリン酸エステル)を用いて通常の乳化
操作を行なった場合には、流動パラフィンによるエモリ
エント効果を充分に発揮させるためには4重量%以上の
油分の配合が必要であるが、反面、化粧水に期待される
みずみずしい使用感が欠如するとともに白濁、粘度の急
上昇が認められ、乳液状となってしまった。そこで、本
発明者らは界面活性剤の変更と共に、乳化条件の検討を
行なった。なお、各製造方法は、前記試験例4に準じ
た。
【0031】
【表4】 ──────────────────────────────────── 試験例 9 10 11 12 13 14 15 ──────────────────────────────────── 1)ベヘニルアルコール 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 2)ステアリルアルコール 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 3)ベヘニン酸 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 4)ステアリン酸 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 5)流動パラフィン - 2.0 3.0 8.0 12.0 17.0 25.0 6)ワセリン - 1.0 1.0 2.0 3.0 3.0 5.0 7)KOH 0.15 0.15 0.15 0.15 0.15 0.15 0.15 8)1,3−フ゛チレンク゛リコール 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 10.0 9)イオン交換水 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 10)イオン交換水 残量 残量 残量 残量 残量 残量 残量 ──────────────────────────────────── 粘 度(cps) 13 12 14 18 21 28 525 性 状 白濁 半透明 半透明 半透明 半透明 半透明 白濁 使用感 △ ○ ○ ○ ○ ○ △ エモリエント効果 × △ ○ ○ ○ ○ ○ ────────────────────────────────────
【0032】上記表4より明らかなように、本発明の実
施例に相当する試験例11〜14によれば、油相を4%
以上としたにもかかわらず、性状はむしろ半透明とな
り、しかも優れたエモリエント効果、使用感が得られ
た。但し、油分量が合計20重量%を越える(試験例1
5)と、性状が乳液状となり、しかも粘度も上昇するた
め化粧水状の使用感は得られなくなる。従って、本発明
において組成物への油分の配合量は4〜20重量%が好
適である。
施例に相当する試験例11〜14によれば、油相を4%
以上としたにもかかわらず、性状はむしろ半透明とな
り、しかも優れたエモリエント効果、使用感が得られ
た。但し、油分量が合計20重量%を越える(試験例1
5)と、性状が乳液状となり、しかも粘度も上昇するた
め化粧水状の使用感は得られなくなる。従って、本発明
において組成物への油分の配合量は4〜20重量%が好
適である。
【0033】保湿剤量及び半固型油分量 次に本発明者らは保湿剤の添加について検討を行なっ
た。すなわち、化粧水に要求される機能として、肌の保
湿機能は重要な意義を有している。しかしながら、保湿
剤の添加はべたつきの発生などにもつながり、両者の両
立が要求される。一方、従来化粧水には多量の油分が配
合しにくかったにもかかわらず、前記試験例より明らか
なように本発明によれば油分の配合が可能となり、しか
もこの油分、特に半固型油分に保湿剤に起因するべたつ
き防止効果があることを見出した。
た。すなわち、化粧水に要求される機能として、肌の保
湿機能は重要な意義を有している。しかしながら、保湿
剤の添加はべたつきの発生などにもつながり、両者の両
立が要求される。一方、従来化粧水には多量の油分が配
合しにくかったにもかかわらず、前記試験例より明らか
なように本発明によれば油分の配合が可能となり、しか
もこの油分、特に半固型油分に保湿剤に起因するべたつ
き防止効果があることを見出した。
【表5】 ──────────────────────────────────── 試験例 16 17 18 19 20 21 22 ──────────────────────────────────── 1)ベヘニルアルコール 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 2)ステアリルアルコール 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 3)ベヘニン酸 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 4)ステアリン酸 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 5)流動パラフィン - 4.0 4.0 3.0 4.0 3.0 3.0 6)ワセリン - 0.0 0.0 1.0 0.0 1.0 1.0 7)KOH 0.15 0.15 0.15 0.15 0.15 0.15 0.15 8)1,3−フ゛チレンク゛リコール 0.0 3.0 5.0 5.0 15.0 15.0 20.0 9)タ゛イナマイトク゛リセリン 0.0 3.0 5.0 5.0 15.0 15.0 20.0 9)イオン交換水 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 10)イオン交換水 残量 残量 残量 残量 残量 残量 残量 ──────────────────────────────────── 粘 度(cps) 13 12 12 14 15 15 17 性 状 白濁 半透明 半透明 半透明 半透明 半透明 半透明 使用感 △ ○ △ ○ △ ○ △ 保湿効果 × △ ○ ○ ○ ○ ○ ────────────────────────────────────
【0034】上記表5より明らかなように、保湿剤
(1,3−ブチレングリコール及びダイナマイトグリセ
リン)が10%未満ではさほど使用感の悪化を生じるこ
とはないが、10%を越えるとべたつきを生じる。この
場合にも、半固型油(ワセリン)を油相成分に加えるこ
とにより、使用感の改善を図ることができる。
(1,3−ブチレングリコール及びダイナマイトグリセ
リン)が10%未満ではさほど使用感の悪化を生じるこ
とはないが、10%を越えるとべたつきを生じる。この
場合にも、半固型油(ワセリン)を油相成分に加えるこ
とにより、使用感の改善を図ることができる。
【0035】乳化粒子径 次に、本発明者等は本発明にかかる油相の乳化粒子径と
安定性、外観の相関についての検討を行った。即ち、本
発明に係る乳化組成物の内相にあたる油相の乳化粒子径
が大きい場合には、濁度の上昇、粘度の上昇により水溶
液状の物性が損なわれるとともに、安定性(クリーミン
グ等)を悪化させる恐れがある。
安定性、外観の相関についての検討を行った。即ち、本
発明に係る乳化組成物の内相にあたる油相の乳化粒子径
が大きい場合には、濁度の上昇、粘度の上昇により水溶
液状の物性が損なわれるとともに、安定性(クリーミン
グ等)を悪化させる恐れがある。
【0036】そこで、本発明者らは、次の処方に基づき
皮膚外用剤として好適な化粧水型乳化組成物を製造し
た。この際、マントンゴーリンを用い乳化を行ったが、
その剪断力を調整し、各乳化粒子径を調整した。 (1)ベヘニルアルコール 1.0% (2)ステアリルアルコール 0.5% (3)ベヘニン酸 0.5% (4)ステアリン酸 0.5% (5)流動パラフィン 5.0% (6)ワセリン 1.0% (7)水酸化カリウム 0.15
% (8)1,3−ブチレングリコール 10.0% (9)イオン交換水 10.0% (10)イオン交換水 残 量 (製法)(1)〜(5)を80℃で攪拌混合する。これ
を、(6)〜(9)の混合液を80℃で加熱溶解したも
のに攪拌しながら混合し、80℃においてホモミキサー
及び種々の圧力下において高圧ホモジナイザーを用い乳
化したのち、(10)を攪拌混合し、それぞれの乳化粒子
径の異なる試料を得た。なお、前記処方において、ベヘ
ン酸及びステアリン酸と水酸化カリウムで脂肪酸石鹸を
作り、これが界面活性剤として機能する。また、未中和
のベヘン酸、ステアリン酸と、ベヘニルアルコール及び
ステアリルアルコールが両親媒性物質として機能する。
皮膚外用剤として好適な化粧水型乳化組成物を製造し
た。この際、マントンゴーリンを用い乳化を行ったが、
その剪断力を調整し、各乳化粒子径を調整した。 (1)ベヘニルアルコール 1.0% (2)ステアリルアルコール 0.5% (3)ベヘニン酸 0.5% (4)ステアリン酸 0.5% (5)流動パラフィン 5.0% (6)ワセリン 1.0% (7)水酸化カリウム 0.15
% (8)1,3−ブチレングリコール 10.0% (9)イオン交換水 10.0% (10)イオン交換水 残 量 (製法)(1)〜(5)を80℃で攪拌混合する。これ
を、(6)〜(9)の混合液を80℃で加熱溶解したも
のに攪拌しながら混合し、80℃においてホモミキサー
及び種々の圧力下において高圧ホモジナイザーを用い乳
化したのち、(10)を攪拌混合し、それぞれの乳化粒子
径の異なる試料を得た。なお、前記処方において、ベヘ
ン酸及びステアリン酸と水酸化カリウムで脂肪酸石鹸を
作り、これが界面活性剤として機能する。また、未中和
のベヘン酸、ステアリン酸と、ベヘニルアルコール及び
ステアリルアルコールが両親媒性物質として機能する。
【0037】次の表6に結果を示す。
【表6】 ──────────────────────────────────── 乳化粒子径 粘 度 安定性 外 観 ──────────────────────────────────── 0.05μ 13.5cps ○ 半透明 0.06μ 13.5cps ○ 半透明 0.09μ 14.5cps ○ 半透明 0.11μ 13.0cps ○ 半透明 0.14μ 15.2cps ○ やや白濁 ──────────────────────────────────── 0.17μ 17.1cps △ やや白濁 0.20μ 18.5cps △ 白濁 1〜5μ 37.0cps × 白濁 ──────────────────────────────────── 安定性:1ヶ月後の安定性を視覚的に評価した。
【0038】前記表6より明らかなように、乳化粒子径
が0.1μm程度までは安定性、外観とも極めて良好で
ある。そして、乳化粒子径が0.15μm程度となる
と、安定性に問題はないものの、外観がやや白色の度合
いを強くする。さらに、粒子径が0.15μmを越える
と安定性が悪化(クリーミング)し、また外観も白濁の
傾向を強くする。従って、本発明にかかる乳化組成物に
おいて好適な乳化粒子径は、0.15μm以下、特に
0.10μm以下であることが理解される。
が0.1μm程度までは安定性、外観とも極めて良好で
ある。そして、乳化粒子径が0.15μm程度となる
と、安定性に問題はないものの、外観がやや白色の度合
いを強くする。さらに、粒子径が0.15μmを越える
と安定性が悪化(クリーミング)し、また外観も白濁の
傾向を強くする。従って、本発明にかかる乳化組成物に
おいて好適な乳化粒子径は、0.15μm以下、特に
0.10μm以下であることが理解される。
【0039】両親媒性物質と界面活性剤の合計量と油の量の比 次に、本発明者らは両親媒性物質と界面活性剤の合計量
と油の量の比について検討を行った。即ち、前述したよ
うに本発明に係る乳化組成物においては、両親媒性物質
及び界面活性剤の実質的全量が油滴界面に移行させる必
要がある。乳化粒子の微細化には限界が有り、油の配合
量が少ないと相対的に界面積量は小さくなる。このた
め、両親媒性物質と界面活性剤を十分に界面に移行させ
ることが困難となり、結果としてゲル構成成分が残存
し、乳化組成物の安定性を著しく悪化させる恐れがあ
る。そこで、次の処方に基づき皮膚外用剤として好適な
化粧水型乳化組成物を製造し、それぞれの乳化粒子径及
び経時安定性について検討を行った。
と油の量の比について検討を行った。即ち、前述したよ
うに本発明に係る乳化組成物においては、両親媒性物質
及び界面活性剤の実質的全量が油滴界面に移行させる必
要がある。乳化粒子の微細化には限界が有り、油の配合
量が少ないと相対的に界面積量は小さくなる。このた
め、両親媒性物質と界面活性剤を十分に界面に移行させ
ることが困難となり、結果としてゲル構成成分が残存
し、乳化組成物の安定性を著しく悪化させる恐れがあ
る。そこで、次の処方に基づき皮膚外用剤として好適な
化粧水型乳化組成物を製造し、それぞれの乳化粒子径及
び経時安定性について検討を行った。
【0040】
【表7】 ──────────────────────────────────── 1)ベヘニルアルコール 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 2)ステアリルアルコール 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 0.5 3)塩化ベヘニル トリメチルアンモニウム 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 4)流動パラフィン 0.8 1.0 2.0 4 8.0 16 5)ワセリン 0.2 0.25 0.5 1 2.0 4.0 6)1,3−フ゛チレンク゛リコール 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 7)イオン交換水 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 15.0 8)イオン交換水 残量 残量 残量 残量 残量 残量 ──────────────────────────────────── 乳化粒子径 0.020 0.023 0.025 0.035 0.070 0.140 経時安定性 × ○ ○ ○ ○ ○ 透明性 △ △ ○ ○ ○ ○ ──────────────────────────────────── (製法)(1),(2),(4),(5)を80℃で撹
拌混合する。これを、(3),(6),(7)の混合液
を80℃で加熱溶解したものに撹拌しながら混合し、8
0℃、5000psiの圧力下において、高圧ホモジナイ
ザーを用い乳化した後、(8)を撹拌混合して試料を得
た。
拌混合する。これを、(3),(6),(7)の混合液
を80℃で加熱溶解したものに撹拌しながら混合し、8
0℃、5000psiの圧力下において、高圧ホモジナイ
ザーを用い乳化した後、(8)を撹拌混合して試料を得
た。
【0041】前記表7より明らかなように、界面活性剤
−両親媒性物質の合計量(2.5%)に対し、油相であ
る流動パラフィン及びワセリンを1.0〜20.0%に
変化させると、該流動パラフィンの量が少ないほど乳化
粒子径は小さくなるにもかかわらず、経時安定性はむし
ろ低下することが理解され、界面活性剤−両親媒性物質
の合計量と油相の比は、好ましくは1/1以上であるこ
とが示唆される。また、本発明者らは、両親媒性物質と
界面活性剤の合計量としっとり感について検討するた
め、以下のような試験を行った。
−両親媒性物質の合計量(2.5%)に対し、油相であ
る流動パラフィン及びワセリンを1.0〜20.0%に
変化させると、該流動パラフィンの量が少ないほど乳化
粒子径は小さくなるにもかかわらず、経時安定性はむし
ろ低下することが理解され、界面活性剤−両親媒性物質
の合計量と油相の比は、好ましくは1/1以上であるこ
とが示唆される。また、本発明者らは、両親媒性物質と
界面活性剤の合計量としっとり感について検討するた
め、以下のような試験を行った。
【0042】
【表8】 ──────────────────────────────────── 1)ベヘニルアルコール 1.0 0.2 0.08 0.06 2)ステアリルアルコール 0.5 0.1 0.04 0.03 3)塩化ベヘニル トリメチルアンモニウム 1.0 0.2 0.08 0.06 4)流動パラフィン 4.0 4.0 4.0 4.0 5)ワセリン 1.0 1.0 1.0 1.0 6)1,3−フ゛チレンク゛リコール 15.0 15.0 15.0 15.0 7)イオン交換水 15.0 15.0 15.0 15.0 8)イオン交換水 残量 残量 残量 残量 ──────────────────────────────────── しっとり感 ◎ ◎ ○ × ──────────────────────────────────── (製法)(1),(2),(4),(5)を70℃で撹
拌混合する。これを、(3),(6),(7)の混合液
を70℃で加熱溶解したものに撹拌しながら混合し、7
0℃、5000psiの圧力下において、高圧ホモジナ
イザーを用い乳化した後(8)を撹拌混合して試料を得
た。表8より明らかなように、油相(5%)に対し界面
活性剤−両親媒性物質の合計量を2.5〜0.15%と
変化させると、界面活性剤−両親媒性物質の合計量が少
ないほどしっとり感が損われることが理解され、その合
計量は0.2%以上、好ましくは0.5%以上であるこ
とが示唆される。
拌混合する。これを、(3),(6),(7)の混合液
を70℃で加熱溶解したものに撹拌しながら混合し、7
0℃、5000psiの圧力下において、高圧ホモジナ
イザーを用い乳化した後(8)を撹拌混合して試料を得
た。表8より明らかなように、油相(5%)に対し界面
活性剤−両親媒性物質の合計量を2.5〜0.15%と
変化させると、界面活性剤−両親媒性物質の合計量が少
ないほどしっとり感が損われることが理解され、その合
計量は0.2%以上、好ましくは0.5%以上であるこ
とが示唆される。
【0043】両親媒性物質ないし界面活性剤の組成 次に、本発明者等は界面活性剤及び両親媒性物質の組成
について検討を行った。すなわち、本発明において用い
られる界面活性剤及び両親媒性物質は、界面活性剤−両
親媒性物質−水系で、少なくとも水相の凝固点から常温
の温度範囲でゲルを形成することが必要であり、好まし
くはゲルの転移温度は60℃以上である。ここで、一般
に界面活性剤−両親媒性物質−水系で形成されるゲルの
転移温度はゲルを形成しなくなる(流動を始める)温度
の10ないし20℃高い温度であり、60℃以上の転移
温度を示す場合、常温ではゲルを形成し得るものと考え
られる。そこで、次のような基本組成に対し界面活性剤
及び両親媒性物質の組み合わせによる特性の変化につい
て検討を行った。
について検討を行った。すなわち、本発明において用い
られる界面活性剤及び両親媒性物質は、界面活性剤−両
親媒性物質−水系で、少なくとも水相の凝固点から常温
の温度範囲でゲルを形成することが必要であり、好まし
くはゲルの転移温度は60℃以上である。ここで、一般
に界面活性剤−両親媒性物質−水系で形成されるゲルの
転移温度はゲルを形成しなくなる(流動を始める)温度
の10ないし20℃高い温度であり、60℃以上の転移
温度を示す場合、常温ではゲルを形成し得るものと考え
られる。そこで、次のような基本組成に対し界面活性剤
及び両親媒性物質の組み合わせによる特性の変化につい
て検討を行った。
【0044】 乳化組成物 (1)流動パラフィン 5.0 (2)ワセリン 1.0 (3)界面活性剤 1.0 (4)両親媒性物質 1.5 (5)1.3−BG 10.0 (6)イオン交換水 20.0 (7)イオン交換水 残 量 ゲル (1)界面活性剤 1.0 (2)両親媒性物質 1.5 (3)イオン交換水 残 量 (製法) 乳化組成物:(1),(2),(4)を70〜80℃で
撹拌混合する。これを(3),(5),(6)の混合液
を80℃で加熱溶解したものに撹拌しながら添加し、乳
化する。この乳液を7000psiの圧力下、70〜80
℃において高圧ホモジナイザーを用いて乳化した後
(7)を撹拌混合して試料とした。 ゲル:(2)を80℃で撹拌混合する。これを(1),
(3)の混合液を80℃で加熱溶解したものに撹拌しな
がら添加し、ホモミキサーで処理し試料とした。結果を
表9〜表11に示す。
撹拌混合する。これを(3),(5),(6)の混合液
を80℃で加熱溶解したものに撹拌しながら添加し、乳
化する。この乳液を7000psiの圧力下、70〜80
℃において高圧ホモジナイザーを用いて乳化した後
(7)を撹拌混合して試料とした。 ゲル:(2)を80℃で撹拌混合する。これを(1),
(3)の混合液を80℃で加熱溶解したものに撹拌しな
がら添加し、ホモミキサーで処理し試料とした。結果を
表9〜表11に示す。
【0045】各表において、2種類の界面活性剤あるい
は両親媒性物質の記述がある場合は、それぞれ重量比で
1:1の組成で配合している。
は両親媒性物質の記述がある場合は、それぞれ重量比で
1:1の組成で配合している。
【表9】 ──────────────────────────────────── 界面活性剤 セチル硫酸ナトリウム ラウリル硫酸ナトリウム 塩化ヘ゛ヘニル 塩化ステアリル トリメチルアンモニウム トリメチルアンモニウム 両親媒性物質 ヘ゛ヘニルアルコール ヘ゛ヘニルアルコール ヘ゛ヘニルアルコール ヘ゛ヘニルアルコール ステアリルアルコール ──────────────────────────────────── ゲルの転移温度 75℃ 68℃ 79℃ 77℃ 乳化組成物(40℃・1M) ○ ○ ○ ○ の安定性 (5℃・1M) ○ ○ ○ ○ ────────────────────────────────────
【0046】
【表10】 ──────────────────────────────────── 界面活性剤 POE(15) ヘ゛ヘニン酸カリウム ステアリン酸カリウム ステアリン酸カリウム オレイルエーテル ステアリン酸カリウム 両親媒性物質 セチルアルコール ヘ゛ヘニルアルコール ヘ゛ヘニルアルコール セチルアルコール ステアリルアルコール ステアリルアルコール ステアリルアルコール ステアリルアルコール ──────────────────────────────────── ゲルの転移温度 57℃ 78℃ 73℃ 67℃ 乳化組成物(40℃・1M) × ○ ○ △ の安定性 (5℃・1M) △ ○ ○ ○ ────────────────────────────────────
【0047】
【表11】 ──────────────────────────────────── 界面活性剤 ステアリン酸カリウム ステアリン酸カリウム ステアリン酸カリウム ハ゜ルミチン酸カリウム 両親媒性物質 セチルアルコール ステアリルアルコール セチルアルコール ステアリルアルコール ──────────────────────────────────── ゲルの転移温度 64℃ 69℃ 64℃ 乳化組成物(40℃・1M) △ △ × の安定性 (5℃・1M) ○ ○ △ ──────────────────────────────────── 安定性の評価: ○ 良好 △ 濁度の上昇又は凝集物の生成 × 固化 上記表9〜表11より明らかなように、界面活性剤及び
両親媒性物質の組合せは、ゲルの転移温度の高い組み合
せが安定性は良好で、しかも炭素鎖長の異なる組合せを
用いた場合に、極めて良好な安定性を得ることが出来
る。
両親媒性物質の組合せは、ゲルの転移温度の高い組み合
せが安定性は良好で、しかも炭素鎖長の異なる組合せを
用いた場合に、極めて良好な安定性を得ることが出来
る。
【0048】以下に、本発明にかかる組成物の具体例を
示す。 実施例1 化粧水 (1)ダイナマイトグリセリン 10.0 (2)1.3−ブチレングリコール 5.0 (3)ベヘニン酸 0.5 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 1.2 (6)ステアリルアルコール 0.3 (7)ワセリンP 1.0 (8)流動パラフィン 4.0 (9)ブチルパラベン 0.1 (10)KOH 0.13 (11)香料 0.1 (12)精製水 15.0 (13)精製水 残 部 (3)〜(11)を70℃で攪拌混合する。これを
(1),(2),(12)の混合液を70℃で加熱溶解
したものに攪拌しながら添加し、乳化する。この乳液を
6000psiの圧力下、75℃において高圧ホモジナイ
ザ−を用いた乳化した後、(13)を攪拌混合し半透明
な低粘度の美容液を得た。得られた美容液のエマルショ
ンの平均粒子径を動的光散乱法で測定したところ0.0
5μm、粘度は10cpsであった。
示す。 実施例1 化粧水 (1)ダイナマイトグリセリン 10.0 (2)1.3−ブチレングリコール 5.0 (3)ベヘニン酸 0.5 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 1.2 (6)ステアリルアルコール 0.3 (7)ワセリンP 1.0 (8)流動パラフィン 4.0 (9)ブチルパラベン 0.1 (10)KOH 0.13 (11)香料 0.1 (12)精製水 15.0 (13)精製水 残 部 (3)〜(11)を70℃で攪拌混合する。これを
(1),(2),(12)の混合液を70℃で加熱溶解
したものに攪拌しながら添加し、乳化する。この乳液を
6000psiの圧力下、75℃において高圧ホモジナイ
ザ−を用いた乳化した後、(13)を攪拌混合し半透明
な低粘度の美容液を得た。得られた美容液のエマルショ
ンの平均粒子径を動的光散乱法で測定したところ0.0
5μm、粘度は10cpsであった。
【0049】 実施例2 化粧水 (1)ダイナマイトグリセリン 10.0 (2)1.3−ブチレングリコール 5.0 (3)ベヘニン酸 0.8 (4)ステアリン酸 0.8 (5)ベヘニルアルコール 2.0 (6)ステアリルアルコール 0.4 (7)ワセリンP 2.0 (8)流動パラフィン 6.0 (9)ブチルパラベン 0.1 (10)KOH 0.2 (11)香料 0.1 (12)精製水 15.0 (13)精製水 残 部 実施例1に準じて化粧水を製造した。得られた美容液の
エマルションの平均粒子径を動的光散乱法で測定したと
ころ0.05μm、粘度は10cpsであった。
エマルションの平均粒子径を動的光散乱法で測定したと
ころ0.05μm、粘度は10cpsであった。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかる化
粧水型乳化組成物によれば、両親媒性物質及び界面活性
剤の実質的全量を油相と水相の境界面に存在させること
により比較的多量の油分の配合にもかかわらず、化粧水
状の物性をもたせることが可能となる。
粧水型乳化組成物によれば、両親媒性物質及び界面活性
剤の実質的全量を油相と水相の境界面に存在させること
により比較的多量の油分の配合にもかかわらず、化粧水
状の物性をもたせることが可能となる。
【図1】一般的な化粧水型乳化組成物の乳化状態の概念
図である。
図である。
【図2】一般的な化粧水型乳化組成物の乳化安定性の悪
化要因の説明図である。
化要因の説明図である。
【図3】本発明にかかる化粧水型乳化組成物の乳化状態
の説明図である。
の説明図である。
【図4】本発明にかかる化粧水型乳化組成物のDSC昇
温曲線の説明図である。
温曲線の説明図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 両親媒性物質−界面活性剤−水系におい
て常温以上でゲルを形成し得るものの中から選択された
両親媒性物質及び界面活性剤と、 組成物中4重量%以上の油分と、 水と、 保湿剤と、 を含み、 両親媒性物質及び界面活性剤の合計量に対し、油分量が
1〜10倍量であり、 前記両親媒性物質及び界面活性剤は、その実質的全量が
油滴界面に存在し、系の粘度が30cps以下であるこ
とを特徴とする化粧水型乳化組成物。 - 【請求項2】 請求項1記載の組成物において、油分に
は、該油分に対し15重量%以上の半固型油分が含まれ
ていることを特徴とする化粧水型乳化組成物。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の組成物において、
保湿剤の合計量が組成物に対し10重量%以上であるこ
とを特徴とする化粧水型乳化組成物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の組成物
において、両親媒性物質及び界面活性剤の境界面存在量
は、DSCによるピーク面積比で90%以上であること
を特徴とする化粧水型乳化組成物。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の組成物
において、両親媒性物質及び界面活性剤が、両親媒性物
質−界面活性剤−水系において形成されるゲルの転移温
度が60℃以上であるものの中から選択されることを特
徴とする化粧水型乳化組成物。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の組成物
において、乳化粒子径が0.15μm以下であることを
特徴とする化粧水型乳化組成物。 - 【請求項7】 請求項1〜6記載の組成物において、両
親媒性物質は炭素鎖長が16以上である高級アルコール
及び/又は高級脂肪酸よりなることを特徴とする化粧水
型乳化組成物。 - 【請求項8】 請求項1〜7記載の組成物において、界
面活性剤がカチオン界面活性剤又はアニオン界面活性剤
よりなることを特徴とする化粧水型乳化組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8399294A JPH07267814A (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 化粧水型乳化組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8399294A JPH07267814A (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 化粧水型乳化組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07267814A true JPH07267814A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13818036
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8399294A Pending JPH07267814A (ja) | 1994-03-29 | 1994-03-29 | 化粧水型乳化組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07267814A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0892059A (ja) * | 1994-09-20 | 1996-04-09 | Shiseido Co Ltd | 透明化粧水 |
JPH09165317A (ja) * | 1995-10-12 | 1997-06-24 | Shiseido Co Ltd | 水中油型乳化組成物 |
JPH09301847A (ja) * | 1996-03-15 | 1997-11-25 | Shiseido Co Ltd | 低粘度水中油型乳化組成物及びこれを用いた皮膚外用剤 |
JPH1176799A (ja) * | 1997-07-17 | 1999-03-23 | Shiseido Co Ltd | O/w/o型複合エマルジョン |
JPH11124309A (ja) * | 1997-10-22 | 1999-05-11 | Kao Corp | 化粧料 |
JP2000191443A (ja) * | 1996-01-03 | 2000-07-11 | L'oreal Sa | 水性相に分散した少なくとも1つの非被覆顔料と非イオン性の脂質小胞体を含有する水性組成物およびその調製方法 |
JP2001097811A (ja) * | 1999-09-30 | 2001-04-10 | Shiseido Co Ltd | 脂質複合体及びこれを含有する外用組成物 |
JP2007269692A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Pola Chem Ind Inc | 皮膚を柔軟にするための化粧料 |
WO2012070315A1 (ja) | 2010-11-26 | 2012-05-31 | 株式会社資生堂 | 水中油型乳化組成物 |
JP2020510635A (ja) * | 2017-02-15 | 2020-04-09 | エルブイエムエイチ レシェルシェ | 化粧水 |
-
1994
- 1994-03-29 JP JP8399294A patent/JPH07267814A/ja active Pending
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