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JPH07267630A - チタン含有ゼオライトを得る方法 - Google Patents

チタン含有ゼオライトを得る方法

Info

Publication number
JPH07267630A
JPH07267630A JP7011969A JP1196995A JPH07267630A JP H07267630 A JPH07267630 A JP H07267630A JP 7011969 A JP7011969 A JP 7011969A JP 1196995 A JP1196995 A JP 1196995A JP H07267630 A JPH07267630 A JP H07267630A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
titanium
structuring agent
silicon
source
zeolite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7011969A
Other languages
English (en)
Inventor
Alain Tuel
アラン・テユエル
Remy Teissier
レミー・テシエ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Societe National Elf Aquitaine
Original Assignee
Societe National Elf Aquitaine
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Societe National Elf Aquitaine filed Critical Societe National Elf Aquitaine
Publication of JPH07267630A publication Critical patent/JPH07267630A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B37/00Compounds having molecular sieve properties but not having base-exchange properties
    • C01B37/005Silicates, i.e. so-called metallosilicalites or metallozeosilites
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J29/00Catalysts comprising molecular sieves
    • B01J29/89Silicates, aluminosilicates or borosilicates of titanium, zirconium or hafnium
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S423/00Chemistry of inorganic compounds
    • Y10S423/22MFI, e.g. ZSM-5. silicalite, LZ-241
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S423/00Chemistry of inorganic compounds
    • Y10S423/29MEL, e.g. ZSM-11

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無水基剤を使用する必要性や、アルカリ金属
イオンを含有しない第四級アンモニウム水酸化物を使用
する必要性の無いチタン含有ゼオライト製造方法の工業
的実現。 【構成】 格子内のケイ素原子の幾つかがチタン原子に
置き換えられたゼオライトを、四価のケイ素源を有機構
造化剤の存在下に四価のチタン源と水熱反応させること
によって得る方法であって、チタン源が四フッ化チタン
であることを特徴とする方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケイ素の幾分かがチタ
ンに置き換えられたゼオライトを製造する方法に係わ
る。
【0002】
【従来の技術】幾つかのケイ素原子がチタン原子に置き
換えられたMFI型ゼオライトは、特に米国特許第4,
410,501号に開示された公知物質である。このゼ
オライトは“TS−1”と呼称されている。上記米国特
許によればゼオライトTS−1は、ケイ素源(例えばア
ルキルオルトシリケート、コロイドシリカ、ケイ酸のア
ルカリ金属塩)を加水分解可能なチタン誘導体から成る
酸化チタン源(TiCl2、TiOCl2、アルキルチタ
ネート)と、アルカリ金属イオンの不存在下、第四級ア
ンモニウム水酸化物などの窒素系塩基の存在下に内発圧
力(autogenous pressure)の下で
130〜200℃において水性相中で反応させることに
より製造される。この製造方法において推奨された好ま
しいケイ素源及びチタン源はテトラエチルシリケート及
びテトラエチルチタネートである。上記方法の実施に最
も適する塩基はテトラプロピルアンモニウムヒドロキシ
ド(TPAOH)である。上記方法によって得られるゼ
オライトTS−1は、一般式 xTiO2(1−x)SiO2 〔式中xは整数であるか、または0.025以下の正の
小数である〕に合致する。
【0003】ケイ素の幾分かがチタンに置き換えられた
MEL型ゼオライト(ゼオライトTS−2)は、構造化
剤としてテトラブチルアンモニウムヒドロキシドを用い
て上記と同様の方法で製造された(J. S. Red
dy et al., App l. Catal. 5
, p.1, 1990参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらMFI型または
MEL型のチタノシリカライト(titanosili
calites)は有機化学分野の多くの反応におい
て、特に過酸化水素を用いる有機化合物の酸化のための
優れた触媒であることが直ちに判明した。しかし、ゼオ
ライトTS−1の触媒活性は網状構造外(extrar
eticular)チタンの存在によって悪影響を及ぼ
されることが明らかとなった[U. Romano e
t al., Chim. Ind. (Milan)
72, p.610, 1990及びT.Tatsu
mi et al., J. Che m. Soc.
Chem. Commun., p.476, 199
0参照]。網状構造外チタンは、特に室温で非常に容易
に加水分解されるテトラエチルオルトチタネートを用い
た場合に、チタン源が反応条件下であまりに早く加水分
解されることによりTiO2が沈澱する結果として存在
する。上記沈澱を回避してチタノシリカライトの網状構
造内(intrareticular)チタン含量を上
昇させるために、A. Thangaraj等はJ.
Catal. 130, pp.1−8, 1990及
ZEOL ITHES 12, P.943, 199
2において、テトラエチルオルトチタネートをより加水
分解しにくい化合物に置き換えることを提案した。その
ために彼等は、無水イソプロピルアルコールに溶解させ
たテトラブチルチタネートと、反応体を用いるための特
定の手順との採用を推奨した。Thangaraj等に
よれば、そのようにして得られるチタノシリカライトの
Si/Tiモル比は約10の値にまで低下するはずであ
るが、他方この結果には何人かの論文著者が異議を唱え
ている(R. Millini et al., J.
Cata lysis 137, p.497, 19
92参照)。
【0005】上述の方法の別の欠点に、ゼオライトの生
成反応において不活性であるチタン酸のアルカリ金属塩
やアルカリ土類金属塩の生成を回避するべく、アルカリ
金属イオンやアルカリ土類金属イオンを含有しない構造
化剤を用いなければならないことが有る。このことは、
第四級アンモニウム水酸化物の市販水溶液をその使用前
に、例えば電気透析によって処理することを意味する。
【0006】要するに、従来用いられている方法にはそ
の工業的実施を複雑化する欠点が有り、チタン源のため
に無水物基剤を用ること、及び構造化剤からアルカリ金
属イオンを除去することを強制されない方法を工業的に
実現する必要性が存在する。
【0007】本発明は、従来方法の欠点を有しないチタ
ン含有ゼオライト製造方法を工業的に実現することを目
的とする。
【0008】そのために本発明は、反応媒質にチタン源
を添加するのに無水物基剤を用いる必要性を排除するこ
とを第一の目的とする。本発明の第二の目的はチタン源
の、構造化剤と接触した時の急速な加水分解を回避する
ことである。第三の目的は、アルカリ金属イオンを含有
しない第四級アンモニウム水酸化物の使用を必要としな
い方法の開発である。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って本発明は、格子内
のケイ素原子の幾つかがチタン原子に置き換えられたゼ
オライトを、四価のケイ素源を有機構造化剤の存在下に
四価のチタン源と水熱反応させることによって得る方法
であって、チタン源が四フッ化チタンであることを特徴
とする方法を提供する。
【0010】TiF4は通常の条件下に湿潤雰囲気中で
優れた加水分解耐性を有すること、従ってその使用に関
して特別の注意を払う必要は無いことが判明した。その
うえ、特に室温でアルカリ性水溶液に添加した場合、T
iF4はTiO2を沈澱させない。従って、チタン源使用
のために無水物基剤を用いる、即ちチタン源を取り扱う
際にその加水分解を回避するべく注意を払う必要はもは
や無い。最後に、TiF4はアルカリ金属イオンを含有
する構造化剤と接触してもチタン酸のアルカリ金属塩を
生成させない。TiF4は上記のように加水分解に対し
て比較的安定であるが、それにもかかわらず、チタン含
量をより良く制御できるゼオライトの取得を通常の水熱
反応条件下に可能にする。
【0011】用い得るケイ素源は、ヒドロゲル、エーロ
ゲルまたはコロイド懸濁液の形態の微細シリカや、式S
i(OR)4〔式中Rは炭素原子1〜4個のアルキル基
(メチル、エチル、プロピル及びブチル基)である〕の
アルキルオルトシリケートなどの加水分解可能なケイ酸
エステルといった、通常用いられるケイ素誘導体とす
る。テトラエチルオルトシリケートを用いことが好まし
い。
【0012】本発明による方法で用いる構造化剤は先に
挙げた構造化剤、特に炭素原子1〜4個のアルキル基を
含むテトラアルキルアンモニウムヒドロキシドの中から
選択し、好ましくはテトラプロピルアンモニウムヒドロ
キシド及びテトラブチルアンモニウムヒドロキシドを用
いる。従来方法とは対照的に、含有するアルカリ金属イ
オンを除去した第四級アンモニウム水酸化物を用いる必
要は無い。従って、第四級アンモニウム水酸化物の市販
水溶液をそのまま用いることができる。しかし、アルカ
リ金属イオンを含有しない構造化剤を用いることも本発
明の範囲外ではない。
【0013】水熱反応の条件は通常用いられるものとす
る。本発明の方法は2段階に実施する。第一の段階で
は、少なくとも1種のケイ素源と、構造化剤と、四フッ
化チタンとを含有する水性反応混合物を製造する。この
混合物はケイ素源の加水分解に十分な時間だけ約15〜
約50℃の温度に維持し得、その際第一段階の継続時間
は選択した温度に依存する。きわめて適当な継続時間は
通常約10分から2時間である。反応媒質のpHは10
より大きいことが好ましく、10〜12のpHがきわめ
て適当である。反応体の添加方法は重要でない。即ち、
ケイ素源を含有する水性媒質への四フッ化チタンの添加
は構造化剤添加の前であっても後であってもよく、また
後者の場合ケイ素源の加水分解の前であっても後であっ
てもよい。四フッ化チタンは加水分解媒質に粉末の形態
でも、また液状基剤中に懸濁した形態でも添加し得る。
四フッ化チタンが室温で加水分解に対し安定であるの
で、液状基剤として水を用いることも可能である。
【0014】第二の段階では、第一の段階で得られた反
応媒質を120〜200℃、好ましくは160〜190
℃の温度において内発圧力下に加熱することによりゼオ
ライトを結晶化させる。結晶化段階の継続時間は反応条
件に依存する。通常、この継続時間は1〜7日である。
ケイ素源としてアルキルシリケートを用いる場合、加水
分解の間に生成するアルコールは結晶化段階実施の前に
大気圧下または減圧下での蒸留によって除去する。
【0015】ケイ素誘導体及びTiF4のモルを単位と
して表わした量は所望のゼオライト組成、即ち求めるS
i/Ti比に従い広い範囲内で様々とし得る。これらの
量は所望組成実現のための反応の化学量論量とほぼ同じ
とし得、あるいはまたそれと実質的に相違させ得る。通
常、ケイ素誘導体、特にアルキルオルトシリケート1モ
ル当たりのモル数で表わしたTiF4の量は約0.00
5〜約0.2モル、好ましくは約0.05〜約0.15
モルとし得る。
【0016】ケイ素誘導体、特にアルキルオルトシリケ
ート1モル当たりのモル数で表わした、本発明の方法で
用いる構造化剤の量は約0.1〜約2モル、好ましくは
約0.2〜約0.6モルとし得る。
【0017】反応媒質中に存在させる水の量は重要でな
く、広い範囲内で様々とし得る。通常、適当な水量はケ
イ素誘導体1モル当たり約5〜約100モル、好ましく
は約20〜約50モルである。
【0018】反応終了時に得られる固体を濾過によって
反応媒質から分離し、水で洗浄し、100℃以上の温度
で乾燥し、その後500℃以上の温度でか焼して構造化
剤を除去する。用いる構造化剤がアルカリ金属イオンを
含有する場合、得られたゼオライトに酸処理を施し、そ
れによってゼオライトが含有するアルカリ金属イオンを
除去することが好ましい。そのためには単にゼオライト
を水溶液で洗浄すれば十分であり、その際強無機酸の水
溶液、例えば塩酸液を用い得る。
【0019】本発明による方法は、用いる構造化剤の特
性に応じてMFI型ゼオライト(ゼオライトTS−1)
またはMEL型ゼオライト(ゼオライトTS−2)をも
たらし得る。
【0020】本発明の方法によって得られる生成物はゼ
オライトTS−1またはTS−2のスペクトル特性を有
する。即ち、X線回折図、赤外スペクトル、及びマジッ
ク角回転によって得られる29Si NMRスペクトル
が、MFI型またはMEL型のゼオライトに現われる、
結晶格子内にヘテロ原子が存在する場合に特徴的である
バンドを有する。ゼオライトの単位胞は式 Si(96-x)Tix192 〔式中xは単位胞中に存在するチタン原子の数であり、
0.0001から2まで、好ましくは0.001から2
までの任意の値であり得る〕に合致する。
【0021】本発明の方法によって得られるゼオライト
は、有機合成に用いられる公知の触媒である。即ち、上
記ゼオライトは過酸化水素を用いる酸化反応の触媒とし
てきわめて適当であり、前記反応の例としてはフェノー
ル及びフェノールエーテルなどの芳香族化合物のヒドロ
キシル化、並びにケトン(例えばシクロヘキサノン)の
アンモ酸化などを非限定的に挙げることができる。
【0022】
【実施例】以下の非限定的な実施例に本発明を詳述し、
かつ本発明の可能な実施法を示す。
【0023】実施例1 エチルシリケート25mlと、アルカリ金属イオンを含
有しないテトラプロピルアンモニウムヒドロキシドの1
モル水溶液40mlとを、加熱装置及び攪拌システムを
具備した250ml容の丸底フラスコに入れる。攪拌を
開始し、フラスコの中身を30分間室温に維持し、これ
に40mlの蒸留水を添加し、次いで混合物の温度を8
0℃に高め、かつ攪拌下に2時間80℃に維持して、生
成するエタノールを排除する。次に、加熱を中止し、フ
ラスコの中身を35℃まで冷却した後、このようにして
得られたシリカゲルに0.45gのTiF4を添加す
る。ゲルは乳白色を呈する。攪拌を5分間継続してから
フラスコの中身を、加熱装置及び攪拌システムを具備し
た、内側にテフロン被覆を有する250ml容の耐圧容
器に移す。反応容器の中身を攪拌(毎分300回転)下
に1時間掛けて170℃とし、その後2日間前記条件下
に保持する。反応の間に沈澱した白色固体を濾別し、毎
回250mlの蒸留水で5回洗浄し、脱水し、かつ12
0℃で12時間加熱することにより乾燥する。この固体
を続いて10時間500℃でか焼し、それによってテト
ラプロピルアンモニウムヒドロキシドを除去する。
【0024】このようにして、チタン含量1.45重量
%、フッ素含量0.093重量%の白色生成物が5.4
3g得られた。この生成物(以後、“TS−1(F)”
と呼称)は、結晶質物質に、そしてMFI型シリカライ
トに特徴的なX線回折図を提示する。その赤外スペクト
ルは960cm-1のところにバンドを有し、このバンド
はチタノシリカライトに特徴的である。TS−1(F)
のUVスペクトルは、網状構造外TiO2が存在する場
合に特徴的であるバンドを一切有しない。TS−1
(F)のSi/Tiモル比は54である。
【0025】比較試験 比較試験としてチタノシリカライトを、米国特許第4,
410,501号に開示された方法に従って製造した。
25mlのエチルオルトシリケート及び0.45mlの
テトラエチルチタネートを、攪拌システム、加熱装置及
び滴下漏斗を具備した100ml容の丸底フラスコに入
れる。フラスコの中身を室温で10分間攪拌し、これ
に、アルカリ金属イオンを含有しないテトラプロピルア
ンモニウムヒドロキシドの1モル溶液40mlを高速攪
拌下に10分掛けて添加する。反応混合物を攪拌下に3
0分間室温に維持し、その後40mlの蒸留水を添加
し、混合物を3時間80℃とする。それによって得られ
た無色の液体を、内側にテフロン被覆を有するオートク
レーブに移し、このオートクレーブ内で混合物を3日間
内発圧力下に、攪拌しつつ170℃に維持する。
【0026】反応塊を冷却後に濾過し、回収した固体生
成物を毎回250mlの蒸留水で5回洗浄し、次いで1
10℃で12時間乾燥する。乾燥した生成物を続いて1
0時間550℃で加熱することにより空気中でか焼し、
それによってテトラプロピルアンモニウムヒドロキシド
を除去する。
【0027】このようにして得られた固体生成物に、実
施例1で得られた生成物に施したのと同じ分析を施す。
この生成物も同じスペクトル特性を有する。この生成物
のチタン含量は1.33重量%であり、これはSi/T
iモル比が59であることを示す。
【0028】実施例2 実施例1の操作を踏襲したが、アルカリ金属イオンを含
有しない第四級アンモニウム水酸化物を、0.1重量%
のNaイオン及び0.32重量%のKイオンを含有する
テトラプロピルアンモニウムヒドロキシドの市販溶液に
置き換えた。か焼した生成物を塩酸の1モル溶液100
mlで1回洗浄し、それによってアルカリ金属イオンを
除去する。このような条件下に、実施例1の生成物と同
じスペクトル特性を有する、Ti含量1.39重量%、
フッ素含量0.083重量%の生成物5.22gが得ら
れる。得られた生成物のSi/Tiモル比は56であ
る。
【0029】先に述べたようにして得られたゼオライト
TS−1(F)の触媒活性を、フェノールのヒドロキノ
ン及びピロカテコールへのヒドロキシル化に関して試験
した。この試験のために、攪拌システムと、サーモスタ
ットで調温される水の循環によって加熱する装置とを具
備したガラス製反応容器に、 ―15mlのメタノールに溶解させた10g(106ミ
リモルに等しい)のフェノールと、 ―先に述べた方法によって得られたTS−1(F)0.
5gとを装填した。反応容器の中身を攪拌下に70℃と
し、2.4mlの30重量%過酸化水素(21.2ミリ
モル)を添加した。続いて2時間、前記条件を維持し
た。次に、反応塊を20℃に冷却し、未反応の過酸化水
素を酸性媒質中のヨウ化カリウムを用いて定量し、また
生成したジフェノールをガスクロマトグラフィーによっ
て定量した。反応によってヒドロキノン(HQ)及びピ
ロカテコール(PC)は生成したがレゾルシノールは生
成しなかったことが判明した。得られた結果は次のとお
りであった: ―H22の変換率:70% ―変換した過酸化水素に基づくジフェノール収率:92
% ―HQ/(HQ+PC)比:0.67。
【0030】実施例3及び4 実施例1の操作を踏襲したが、チタン含量の異なるシリ
カライトを得るべくTiF4量を変化させた。得られた
結果を次表に示す。
【0031】 実施例 TiF4 装填Si/Ti 得られた生成物 (g) モル比 量 Ti含量 F含量 Si/Tiモル比 (g) (重量%) (重量%) 3 0.43 31 4.97 1.65 0.037 47 4 0.76 19 5.17 1.7 0.125 45 得られた生成物は、MFI構造及び結晶質固体に特徴的
なバンドを含むX線回折図を提示する。IRスペクトル
は960cm-1のところにバンドを有し、このバンドは
チタノシリカライトに特徴的である。得られた生成物の
UVスペクトルは、網状構造外TiO2が存在する場合
に特徴的であるバンドを有しない。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 格子内のケイ素原子の幾つかがチタン原
    子に置き換えられたゼオライトを、四価のケイ素源を有
    機構造化剤の存在下に四価のチタン源と水熱反応させる
    ことによって得る方法であって、チタン源が四フッ化チ
    タンであることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 ケイ素源をヒドロゲル、エーロゲルまた
    はコロイド懸濁液の形態の微細シリカ及び一般式 Si(OR)4 〔式中Rは炭素原子1〜4個のアルキル基である〕のア
    ルキルオルトシリケートの中から選択することを特徴と
    する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ケイ素源をテトラエチルオルトシリケー
    トとすることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 構造化剤を、アルキル基が炭素原子1〜
    4個を含むテトラアルキルアンモニウムヒドロキシドと
    することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 構造化剤をテトラプロピルアンモニウム
    ヒドロキシドとすることを特徴とする請求項4に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 構造化剤をテトラブチルアンモニウムヒ
    ドロキシドとすることを特徴とする請求項4に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 ケイ素誘導体1モル当たりのモル数で表
    わした構造化剤の量を0.1〜2モルとすることを特徴
    とする請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 ケイ素誘導体1モル当たりのモル数で表
    わしたTiF4の量を0.005〜0.2モルとするこ
    とを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の
    方法。
  9. 【請求項9】 第一段階においてケイ素源と、水と、構
    造化剤と、チタン源とを含有する反応混合物を製造し、
    次の第二段階において第一段階で得られた反応混合物を
    結晶化させることを特徴とする請求項1から8のいずれ
    か1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 第一段階の温度を15〜50℃とする
    ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 結晶化段階の温度を120〜200℃
    とすることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 ケイ素誘導体1モル当たりのモル数で
    表わした、反応媒質中に存在させる水の量を20〜50
    モルとすることを特徴とする請求項1から11のいずれ
    か1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 網状構造内チタンを含有するMFI及
    びMEL型ゼオライトの製造への請求項1から12のい
    ずれか1項に記載の方法の使用。
JP7011969A 1994-01-28 1995-01-27 チタン含有ゼオライトを得る方法 Pending JPH07267630A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9400978 1994-01-28
FR9400978A FR2715647B1 (fr) 1994-01-28 1994-01-28 Procédé d'obtention de zéolithes contenant du titane.

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07267630A true JPH07267630A (ja) 1995-10-17

Family

ID=9459531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7011969A Pending JPH07267630A (ja) 1994-01-28 1995-01-27 チタン含有ゼオライトを得る方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5656252A (ja)
EP (1) EP0665188B1 (ja)
JP (1) JPH07267630A (ja)
AT (1) ATE151729T1 (ja)
DE (1) DE69500230T2 (ja)
ES (1) ES2103623T3 (ja)
FR (1) FR2715647B1 (ja)

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