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JPH07266100A - プレス加工条件設定方法および装置 - Google Patents

プレス加工条件設定方法および装置

Info

Publication number
JPH07266100A
JPH07266100A JP6063264A JP6326494A JPH07266100A JP H07266100 A JPH07266100 A JP H07266100A JP 6063264 A JP6063264 A JP 6063264A JP 6326494 A JP6326494 A JP 6326494A JP H07266100 A JPH07266100 A JP H07266100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
press
load
air
air pressure
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6063264A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunari Kirii
一成 桐井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP6063264A priority Critical patent/JPH07266100A/ja
Priority to DE69509818T priority patent/DE69509818T2/de
Priority to EP95302032A priority patent/EP0675419B1/en
Priority to CA002145715A priority patent/CA2145715C/en
Priority to CN95104357A priority patent/CN1081125C/zh
Priority to US08/414,013 priority patent/US5692405A/en
Priority to KR1019950007156A priority patent/KR0180523B1/ko
Publication of JPH07266100A publication Critical patent/JPH07266100A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレス素材の材質や板厚などがばらついても
所定のプレス品質が得られるようにプレス加工条件を設
定する。 【構成】 プレス素材49の形状や機械的性質,化学的
性質,メッキなどの積層特性,油量等の表面状況などの
物理量と、所定のプレス品質が得られる適正しわ押え荷
重(適正プレス加工条件)との関係を予め求めておき、
その関係から実際の物理量に応じて適正しわ押え荷重を
求め、その適正しわ押え荷重でプレス加工が行われるよ
うにエアシリンダ42のエア圧PaをON,OFF給排
気バルブ46によって調圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプレス機械に係り、特
に、プレス素材に応じて所定のプレス品質が得られるよ
うにプレス加工条件を設定する方法および装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一対の金型を接近離間させてプレス加工
を行うプレス機械が従来から多用されているが、このよ
うなプレス機械は、プレス品質に影響を与えるしわ押え
荷重やプレス荷重等のプレス加工条件を加工条件調整手
段によって調整できるようになっている。図1および図
2は、均圧クッション装置を備えたシングルアクション
型のプレス機械の一例で、しわ押えリング30によって
しわ押えを行いつつダイス型18およびポンチ型12に
よって絞り加工を行うものであるが、プレス加工条件と
してのしわ押え荷重は、加工条件調整手段としてのO
N,OFF給排気バルブ46によりエアシリンダ42の
エア圧Paを変更することによって調整できるし、プレ
ス加工条件としてのプレス荷重或いは成形荷重は、加工
条件調整手段としてのダイハイト調整機構52により相
対距離hを変更することによって調整できる。また、か
かるプレス加工条件の設定に際しては、例えば特開平5
−285700号公報に記載されているように、金型固
有の金型情報およびプレス機械固有のマシン情報に基づ
いて自動設定することが提案されている。上記しわ押え
荷重の設定について具体的に説明すると、適正な絞り加
工を行うことができるしわ押え荷重Fso,しわ押えリン
グ30の重量Wr,クッションピン24の使用本数n
を、金型情報として予めトライプレス(金型製作時に試
し打ちを行うプレス機械)により試し打ちを行って求め
ておき、マシン情報としてのクッションパッド28の重
量Wa,クッションピン24の重量Wp,エアシリンダ
42の受圧面積Aaを用いて、次式(1)に従ってエア
圧Paxを算出し、エアタンク44内のエア圧Paがその
エア圧Paxとなるように、エア圧センサ50でエア圧P
aを検出しながらON,OFF給排気バルブ46を切換
制御すれば、しわ押え荷重Fsoでプレス加工が行われる
のである。このようにすれば、プレス機械の個体差によ
り上記重量WaやWp,受圧面積Aaにばらつきがある
場合でも、一定のしわ押え荷重Fsoでプレス加工が行わ
れるようになり、同じプレス品質を再現できる。 Pax=(Fso+Wa+Wr+n・Wp)/Aa ・・・(1)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記しわ押
え荷重Fso等のプレス加工条件は、実際にプレス加工を
行うプレス素材と同じものを用いて求められるが、この
プレス素材の材質や板厚などにばらつきがあると、プレ
ス品質の再現性が悪くなる。例えば自動車の外板パネル
などを絞り加工する場合には、帯板をロール状に巻回し
たコイル材を使用しているが、コイル材毎に材質や板厚
等は所定の許容範囲内でばらつきがあるとともに、同じ
コイル材でも内周部分と外周部分とでは残留応力の相違
などで材料特性が異なり、同じプレス加工条件でプレス
加工を行ってもプレス品質が相違することがある。プレ
ス素材の材質や板厚等を厳しく管理するか、材質や板厚
等が多少ばらついても割れや皺,歪などを生じ難い高グ
レードのプレス素材を採用すれば、不良品の発生を防止
できるが、製造コストが高くなる。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、プレス素材の材質や
板厚などがばらついても所定のプレス品質が得られるよ
うにプレス加工条件を設定することにある。
【0005】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するために、第1発明は、プレス品質に影響を与えるプ
レス加工条件を加工条件調整手段によって調整できるプ
レス機械において、プレス素材に応じて所定のプレス品
質が得られるように前記プレス加工条件を設定する方法
であって、(a)前記プレス素材の所定の物理量と所定
のプレス品質が得られる適正プレス加工条件とに関して
予め定められた関係から、実際の物理量に応じて適正プ
レス加工条件を求める第1工程と、(b)前記加工条件
調整手段により前記プレス機械のプレス加工条件を前記
第1工程で求められた適正プレス加工条件に調整する第
2工程とを有することを特徴とする。
【0006】
【第1発明の作用および効果】かかるプレス加工条件設
定方法によれば、プレス素材の所定の物理量と所定のプ
レス品質が得られる適正プレス加工条件とに関して予め
定められた関係から、実際の物理量に応じて適正プレス
加工条件を求め、加工条件調整手段によりプレス機械の
プレス加工条件をその適正プレス加工条件に調整するよ
うにしているため、プレス素材の物理量がばらついても
所定のプレス品質を再現できる。これにより、プレス素
材のばらつきに起因する不良品の発生が防止されるとと
もに、プレス素材の材質や板厚等に関する保証精度が軽
減される。また、材質や板厚等の僅かなばらつきに起因
して割れや皺,歪などが発生し易い低グレードで安価な
プレス素材を採用しても、所定のプレス品質が得られる
ようになり、製造コストを低減できる。
【0007】ここで、上記プレス素材の所定の物理量と
しては、板厚や寸法、引張強度やr値,n値などの機械
的性質、カーボン混入量等の化学的性質、メッキの有無
や種類、面粗度などの表面状況等、しわ押え荷重や成形
荷重などのプレス加工条件が同じでもプレス品質が変化
するもので、調整すべきしわ押え荷重や成形荷重等のプ
レス加工条件に応じて定められ、実際に試験機や測定装
置などを用いて測定するようにしても良いし、材料メー
カーからプレス素材と共に送られて来た物理量データを
用いることも可能である。そして、それ等の物理量をパ
ラメータとして所定のプレス品質が得られる適正プレス
加工条件との関係が定められるが、所定のプレス品質
は、割れや皺,歪,スプリングバック,反りなど、製造
すべきプレス品に必要とされる項目について定められ、
物理量と適正プレス加工条件との関係は、実験データや
シミュレーション,理論式などによって求められ、演算
式等の形で定められる。実際の物理量そのものから適正
プレス加工条件が求められるようにしても良いが、標準
物理量と実際の物理量との偏差に応じて、予め定められ
た標準プレス加工条件を補正するようにしても良い。プ
レス品質に影響を与える程のばらつきが存在しないよう
な物理量は必ずしも考慮する必要はないし、プレス品質
に大きな影響を与える板厚など、1或いは数種類の物理
量のみについて、適正プレス加工条件との関係が定めら
れても良い。また、金型形状によって適正プレス加工条
件は異なるため、上記物理量と適正プレス加工条件との
関係を金型毎に定めるか、金型の所定の物理量、例えば
プレス加工時におけるプレス素材の流入角度や流入量等
をパラメータに含めて適正プレス加工条件との関係を定
めることになる。
【0008】しわ押え荷重や成形荷重などのプレス加工
条件は、加工条件調整手段によって調整されるが、これ
は、ロードセルや歪ゲージなどで成形荷重等のプレス加
工条件を測定しつつ、そのプレス加工条件が適正プレス
加工条件となるように加工条件調整手段を手動操作する
ようにしても良いし、加工条件調整手段によって直接制
御される制御量を変更しながら歪ゲージなどの測定値を
コンピュータに取り込み、制御量とプレス加工条件との
関係を求めて適正プレス加工条件となる適正制御量を求
め、その適正制御量となるように加工条件調整手段を自
動制御するようにしても良い。プレス加工条件によって
は、適正プレス加工条件となる適正制御量を演算式によ
って算出し、その適正制御量となるように加工条件調整
手段を自動制御することも可能であり、その場合にプレ
ス機械側のマシン情報や金型側の金型情報が必要な場合
は、それらの情報を予め入力しておけば良い。コンピュ
ータによって求めた適正制御量が表示されるようにし
て、その適正制御量となるように作業者が加工条件調整
手段を手動操作するようにしても良い。
【0009】
【課題を解決するための第2の手段】第2発明は、プレ
ス品質に影響を与えるプレス加工条件を加工条件調整手
段によって調整できるプレス機械において、プレス素材
に応じて所定のプレス品質が得られるように前記プレス
加工条件を設定する装置であって、(a)前記プレス素
材の所定の物理量と所定のプレス品質が得られる適正プ
レス加工条件との関係が予め記憶された関係記憶手段
と、(b)前記プレス素材の実際の物理量を入力する物
理量入力手段と、(c)その物理量入力手段によって入
力された実際の物理量に応じて、前記関係記憶手段に記
憶された関係から適正プレス加工条件を求める加工条件
演算手段とを有することを特徴とする。
【0010】
【第2発明の作用および効果】すなわち、この第2発明
は前記第1発明のプレス加工条件設定方法を好適に実施
できる装置に関するもので、物理量入力手段によってプ
レス素材の実際の物理量が入力されると、関係記憶手段
に予め記憶されたプレス素材の所定の物理量と適正プレ
ス加工条件との関係から、上記入力された実際の物理量
に応じて適正プレス加工条件が加工条件演算手段によっ
て求められる。そして、プレス機械のプレス加工条件が
その適正プレス加工条件となるように、加工条件調整手
段を加工条件制御手段などで自動制御するか、或いは表
示盤等に表示された適正プレス加工条件に従って作業者
が手動操作することにより、その適正プレス加工条件で
プレス加工を行うことができる。したがって、この第2
発明においても、プレス素材の物理量のばらつきに拘ら
ず所定のプレス品質が再現されるなど、前記第1発明と
同様の効果が得られる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、自動車外板パネル等の絞り加工
を行うシングルアクション型のプレス機械10の一例
で、下型としてのポンチ型12が取り付けられるボルス
タ14は、ベース16上の所定位置に位置決め固定され
る一方、上型としてのダイス型18が取り付けられるス
ライドプレート20は、例えば駆動モータや歯車,クラ
ンク軸,ジョイントピン,リンクなどを備えた図示しな
い昇降駆動手段により4本のプランジャ22を介して上
下移動させられるようになっている。ボルスタ14に
は、クッションピン24を配設するために多数の貫通孔
26が設けられており、ボルスタ14の下方には、それ
等のクッションピン24を支持するクッションパッド2
8が配設されている。クッションピン24は、上記ポン
チ型12と共に配設されるしわ押え型としてのしわ押え
リング30を支持するもので、そのしわ押えリング30
の形状等に応じて予め定められた所定の位置に任意の数
だけ配設される。
【0012】クッションパッド28は、上記貫通孔26
に対応して多数の油圧シリンダ32を備えており、クッ
ションピン24の下端部はそれぞれその油圧シリンダ3
2のピストンに当接させられるようになっている。クッ
ションパッド28はまた、ガイド40に案内されつつ上
下方向へ移動できるようになっているとともに、常には
エアシリンダ42によって上方へ付勢されている。エア
シリンダ42の圧力室はエアタンク44に連通させられ
ているとともに、そのエアタンク44は電磁式のON,
OFF給排気バルブ46を介して工場内の圧力エア源4
8に接続されており、ON,OFF給排気バルブ46が
切換制御されることにより、圧力室内やエアタンク44
内のエア圧Paが調整されるようになっている。このエ
ア圧Paはエア圧センサ50によって検出され、1回の
プレス加工毎に初期エア圧が調圧される。上記エアシリ
ンダ42はしわ押え荷重付与手段に相当し、プレス加工
時に前記しわ押えリング30およびクッションピン24
を介してクッションパッド28が押し下げられることに
より、エア圧Paに応じた下降抵抗がクッションパッド
28に付与され、そのエア圧Paに対応するしわ押え荷
重Fsがしわ押えリング30に作用させられる。上記し
わ押え荷重Fsはプレス加工条件で、エア圧Paを調整
するON,OFF給排気バルブ46は加工条件調整手段
に相当する。エアシリンダ42は必要に応じて複数配設
されるが、それ等のエアシリンダ42の圧力室は共通の
エアタンク44に接続される。また、上記多数の油圧シ
リンダ32の圧力室は互いに連通させられており、電動
ポンプ34から作動油が供給されるとともに電磁式の開
閉弁36が開閉制御されることにより、その圧力室内の
油圧Psが調整されるようになっている。この油圧Ps
は油圧センサ38によって検出されるとともに、複数の
クッションピン24にしわ押え荷重Fsが略均等に作用
するように調整される。クッションピン24やクッショ
ンパッド28,油圧シリンダ32,エアシリンダ42等
により均圧クッション装置51が構成されている。
【0013】しわ押えリング30上に送給されたプレス
素材49は、ダイス型18が下降させられると先ず周縁
部がダイス型18としわ押えリング30との間で上記し
わ押え荷重Fsにより挟圧され、その状態でダイス型1
8が更に下降させられると、中央部分がポンチ型12と
係合させられることにより周縁部がしわ押え荷重Fsに
抗して中央側へ流入させられ、ポンチ型12とダイス型
18との間で絞り加工が施される。ダイス型18のしわ
押え面にはビード(突起)19が設けられ、プレス素材
49に所定の流入抵抗、すなわちプレス品に皺や割れな
どが生じない程度の張力を付与するようになっている。
【0014】一方、前記プランジャ22は、図2に示さ
れているように、ダイハイト調整機構52を介してスラ
イドプレート20に連結されている。ダイハイト調整機
構52は、プランジャ22に一体的に設けられたねじ軸
54に配設されており、そのねじ軸54に螺合されたナ
ット部材56と、そのナット部材56に固定されたウォ
ームホイール58と、そのウォームホイール58に螺合
されたウォームを回転駆動するサーボモータ60とを備
えている。そして、サーボモータ60によってウォーム
ホイール58およびナット部材56が正逆両方向へ回転
駆動されることにより、ねじ軸54に対するダイハイト
調整機構52の高さ位置、すなわちプランジャ22とス
ライドプレート20との相対距離hが変更される。この
相対距離hは、サーボモータ60に設けられたロータリ
エンコーダ59(図3参照)によって検出される。かか
る相対距離hが大きくなる程スライドプレート20はプ
ランジャ22に対して下降させられ、プランジャ22が
下降端に達した時の加圧力が変更されるため、相対距離
hは、絞り加工を行う際のプレス荷重Fpに応じて調整
される。なお、4本のプランジャ22は、それぞれ上記
ダイハイト調整機構52を介してスライドプレート20
に連結されており、それぞれ相対距離hが調整される。
また、各プランジャ22には、それぞれ歪ゲージ61が
取り付けられ、個々のプランジャ22に作用するそれぞ
れの荷重Foi(i=1,2,3,4)を検出するように
なっている。荷重Foiは、歪ゲージ61の出力信号と図
4に示す荷重測定装置100による測定値との関係を記
憶するデータマップなどから求められる。
【0015】上記ダイハイト調整機構52は、オーバロ
ード防止用に設けられた油圧シリンダ62のピストン6
4に一体的に連結されている一方、油圧シリンダ62の
ハウジングはスライドプレート20に一体的に配設され
ている。油圧シリンダ62の圧力室内には作動油が充填
されているとともに、その圧力室はシリンダ66の油室
68に連通させられている。シリンダ66のエア室70
はエアタンク72に連通させられているとともに、その
エアタンク72は電磁式のON,OFF給排気バルブ7
4を介して前記圧力エア源48に接続されており、O
N,OFF給排気バルブ74が切換制御されることによ
り、エア室70内やエアタンク72内のエア圧Pcが調
整されるようになっている。このエア圧Pcはエア圧セ
ンサ76によって検出される。かかるエア圧Pcは、上
記油圧シリンダ62に過大な荷重が作用した場合にシリ
ンダ66のピストンがエア室70側へ後退してダイハイ
ト調整機構52とスライドプレート20とが接近するこ
とを許容し、プレス機械10や金型等の損傷を防止する
ように、プレス機械10のプレス能力に応じて調圧され
る。なお、上記油圧シリンダ62,シリンダ66,エア
タンク72等は、4本のプランジャ22とスライドプレ
ート20との連結部にそれぞれ配設されており、それぞ
れエア圧Pcが調圧される。
【0016】また、前記スライドプレート20は、プレ
ス機械10の機枠78(図1参照)に配設された4本の
バランサ用エアシリンダ80に連結されている。エアシ
リンダ80の圧力室はエアタンク82に連通させられて
いるとともに、そのエアタンク82は電磁式のON,O
FF給排気バルブ84を介して前記圧力エア源48に接
続されており、ON,OFF給排気バルブ84が切換制
御されることにより、圧力室内やエアタンク82内のエ
ア圧Pbが調整されるようになっている。このエア圧P
bはエア圧センサ86によって検出されるとともに、ス
ライドプレート20およびダイス型18の重量と釣り合
うように調圧される。なお、4本のエアシリンダ80の
圧力室は共通のエアタンク82に接続されている。
【0017】かかるプレス機械10は、図3に示されて
いるようにコントローラ90を備えており、前記エア圧
センサ50,86,76,油圧センサ38,ロータリエ
ンコーダ59,歪ゲージ61から出力されるエア圧P
a,Pb,Pc,油圧Ps,相対距離h,荷重Foiを表
す信号は、それぞれコントローラ90に供給される。コ
ントローラ90は、CPU,RAM,ROM,入出力イ
ンタフェース回路,A/Dコンバータ等を有するマイク
ロコンピュータにて構成されており、RAMの一時記憶
機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに
従って信号処理を行い、前記ON,OFF給排気バルブ
46,84,74,開閉弁36を切り換えたり、ポンプ
34,サーボモータ60の作動状態を変更したりする駆
動信号を出力する。図では、モータ60、歪ゲージ6
1、ON,OFF給排気バルブ74、エア圧センサ76
が一つずつ示されているだけであるが、プレス機械10
が備えている数、本実施例では4つずつについてそれぞ
れ同様な処理が行われる。
【0018】かかるコントローラ90にはまた、上記エ
ア圧や油圧等を表示するとともに各種の設定や切換え,
入力等の操作を行う表示操作盤92,前記ポンチ型12
に設けられたIDカード96(図1参照)から金型固有
の金型情報を読み込む送受信機94,しわ押え荷重Fs
を設定する際に必要なプレス素材49の所定の物理量を
入力する物理量入力手段98が接続されているととも
に、必要に応じて荷重測定装置100が接続される。I
Dカード96は、金型固有の金型情報を予め記憶してい
るとともに送信機能および電池を内蔵しており、送受信
機94から送信されたデータ取込み信号を受信すること
により金型情報を送信するようになっている。物理量入
力手段98は、しわ押え荷重Fsが同じでもプレス品質
が変化する物理量として、例えば以下のものを入力する
ためのもので、作業者によって物理量が入力操作される
キーボードなどの入力操作手段や、材料メーカーから送
られて来たフロッピーなどの記憶媒体に記憶されている
物理量データを読み取る読取装置、或いは物理量を測定
する試験機や測定装置などから物理量データを取り込む
取込装置などによって構成される。 (a)形状 ・板厚t ・寸法Da ,Db ,Wa ,Wb (図9参照) (b)機械的性質 ・引張応力σmax ・幅方向の変形し易さを示すr値 ・n値 ・塑性変形係数E ・降伏点応力値σy (c)化学的性質 ・カーボンC,マンガンMgなどの混入量Ce (d)積層特性 ・メッキの種類と厚さM(Δta ,Δtb ) (e)表面状況 ・面粗度da ・油分の状況Oi
【0019】ここで、上記n値および塑性変形係数E
は、図10に示すように応力(σ)−歪(ε)特性をσ
=Eεn で近似した場合のnおよびEの値である。積層
特性のMはメッキの種類を表しており、Δta は表側の
メッキ厚さ、Δtb は裏側のメッキ厚さを表している。
油分の状況Oi は、油量や粒子の大きさ,弾性係数,光
沢などである。また、プレス素材49は図9から明らか
なようにコイル材99から切り出されてプレス機械10
へ送られるようになっているが、一つ一つのプレス素材
49について物理量を入力する必要はなく、コイル材9
9が交換された時や、同じコイル材99でも時効によっ
て特性が変化する場合は所定時間を経過した時、コイル
材99の内周部分と外周部分とで残留応力などにより特
性が異なる場合はコイル材99の使用量が所定量を越え
た時など、予め定められた所定の条件下で必要な物理量
を入力するようにすれば良い。但し、形状や化学的性
質,積層特性など、コイル材99毎に略一定でプレス品
質に殆ど影響しないものは、コイル材99が交換された
時に入力するだけでも良い。
【0020】前記荷重測定装置100は、図4に示され
ているようにポンチ型12,ダイス型18,しわ押えリ
ング30の代わりにプレス機械10に配設され、プレス
機械10の作動時の各部の発生荷重を測定するためのも
のであり、ボルスタ14上に固定される箱形状の位置決
め部材102と、その位置決め部材102の内部に上下
動可能に収容されるとともに、下面に前記複数のクッシ
ョンピン24に対応して複数のピン104が突設された
荷重測定台106とを備えている。位置決め部材102
には、前記複数のクッションピン24を配設できるよう
に多数の切欠穴108が形成されており、荷重測定台1
06は、貫通孔26および切欠穴108を挿通して配設
された複数のクッションピン24上にピン104を介し
て載置されるようになっている。上記位置決め部材10
2の4隅にはそれぞれ上方へ突き出すように柱状部11
0が設けられているとともに、荷重測定台106の上面
であって一般に絞り加工が行われる部分の4隅、すなわ
ちしわ押えを行う部分には4本の被挟圧部材112が固
設されており、それ等の柱状部110,被挟圧部材11
2には、それぞれ歪ゲージ114、116が取り付けら
れている。また、上記複数のピン104にも必要に応じ
て所定の位置のものに歪ゲージ118が取りつけられ
る。そして、上記歪ゲージ114,116,118は、
増幅機能,零点調整機能等を備えた動ひずみ計120に
接続され、その動ひずみ計120からコントローラ90
に測定信号が入力される。歪ゲージ114,116,1
18は、それぞれ1本の柱状部110,被挟圧部材11
2,ピン104の周囲に4個ずつ取り付けられ、ブリッ
ジ回路を形成するように接続されている。
【0021】コントローラ90は、ROMに予め記憶さ
れたプログラムに従って信号処理を行うことにより、図
5に示されている各種の機能を実行するようになってお
り、マシン情報メモリ130には予めプレス機械10固
有のマシン情報が記憶されているとともに、金型情報メ
モリ132には前記IDカード96から読み込んだ金型
情報が記憶される。これ等のマシン情報および金型情報
は、適切なプレス加工を行うことができる前記エア圧P
a,Pb,油圧Ps,相対距離hを決定するために必要
な情報で、例えば以下のようなものである。なお、金型
情報には、金型の種類すなわち車種や品番、使用プレス
機械、工程等の情報も含まれている。 (マシン情報) ・クッションパッド28の重量Wa ・クッションピン24の重量Wp ・スライドプレート20の重量Ws ・エアシリンダ42の受圧面積Aa ・エアシリンダ80の受圧面積(4本の合計)Ab ・油圧シリンダ32の受圧面積As ・油圧シリンダ32に供給される作動油の体積弾性係数
K ・油圧シリンダ32のピストンの平均追い込み寸法Xav ・油量V ・h−Ffi仮特性(Ffi=a・h) (金型情報) ・しわ押えリング30の重量Wr ・上型(ダイス型18)の重量Wu ・成形荷重Ffoi ・クッションピン24の使用本数n ・To ,μの演算式
【0022】ここで、クッションパッド28の重量Wa
は摺動抵抗を差し引いた値であり、例えば前記荷重測定
装置100を用いて、エア圧Paを変更しつつプレス機
械10を作動させてしわ押え荷重Fsを測定することに
より、そのしわ押え荷重Fs−エア圧Pa特性から求め
ることができる。シングルアクション型のプレス機械1
0のしわ押え荷重測定に際しては、プランジャ22によ
ってスライドプレート20が下降させられると、そのス
ライドプレート20は、クッションピン24上に支持さ
れている荷重測定台106の被挟圧部材112に当接さ
せられ、その荷重測定台106はエアシリンダ42の付
勢力に抗して下降させられるため、その時の荷重を4本
の被挟圧部材112に設けられた歪ゲージ116によっ
て検出すれば良い。また、スライドプレート20が更に
下降して荷重測定台106が位置決め部材102に当接
すると、上記歪ゲージ116によって検出される荷重は
プレス機械10の各部の剛性に対応して急激に上昇す
る。図6は、任意の1本の被挟圧部材112に設けられ
た歪ゲージ116によって検出される荷重変化を例示し
たものであり、荷重Fsiはしわ押え荷重に対応し、荷重
Ffiは成形荷重に対応し、荷重Fpiはそれ等を合計した
プレス荷重である。荷重測定台106や位置決め部材1
02は、通常の金型よりも高い剛性を有するように構成
されている。また、図7は、エアシリンダ42のエア圧
Paと4か所のしわ押え荷重Fsiの合計値Fsとの関係
を示すグラフであり、このグラフから求められる荷重F
xに基づいて前記クッションパッド28の重量Waが求
められる。すなわち、荷重Fxから、ピン104,被挟
圧部材112を含む荷重測定台106の重量およびクッ
ションピン24の重量を引算することにより、重量Wa
が求められる。この重量Waは、クッションパッド28
の実際の重量からガイド40やピストン43の摺動抵抗
等を差し引いたものとなり、また、エアシリンダ42の
エア漏れやエア圧センサ50の検出誤差などを含んだプ
レス機械10固有の値となる。
【0023】前記クッションピン24の重量Wpは、プ
レス機械10で使用する多数のクッションピン24の平
均値であり、スライドプレート20の重量Wsは、その
スライドプレート20を案内する図示しないガイド部材
との間の摺動抵抗を差し引いた値である。具体的には、
プレス機械10を作動させてスライドプレート20の下
降時における荷重Foiを前記歪ゲージ61によって検出
するとともに、前記エアシリンダ80のエア圧Pbを変
更することにより、4個の歪ゲージ61の合計荷重Fo
−エア圧Pb特性を求め、その合計荷重Fo−エア圧P
b特性から前記クッションパッド28の場合と同様にし
て重量Wsを求めることができる。また、エアシリンダ
42の受圧面積Aaは、エアシリンダ42のエア漏れ等
を加味したもので、例えば前記しわ押え荷重Fsiの合計
荷重Fsとエア圧Paとのグラフの傾きは受圧面積Aa
に相当する。エアシリンダ42が複数設けられている場
合には、それ等のエアシリンダ42の受圧面積の合計が
受圧面積Aaとして設定される。エアシリンダ80の受
圧面積Abは4本のエアシリンダ80の合計で、上記受
圧面積Aaと同様に合計荷重Fo−エア圧Pb特性から
求められる。油圧シリンダ32の受圧面積Asは多数の
油圧シリンダ32の平均値であり、例えば前記図7のし
わ押え荷重Fsとエア圧Paとの特性を求める際に、油
圧センサ38によって油圧Psを検出し、合計しわ押え
荷重Fs−油圧Ps特性から求めることができる。
【0024】また、前記体積弾性係数Kは使用する作動
油に応じて定められ、平均追い込み寸法Xavは、複数の
クッションピン24をしわ押えリング30等のしわ押え
部材に均等に当接させるための油圧シリンダ32のピス
トンの下降ストロークであり、クッションピン24の長
さ寸法のばらつきやクッションパッド28の傾き等に拘
らず、総てのクッションピン24によって油圧シリンダ
32のピストンが下方へ追い込まれるとともに、スライ
ドプレート20の下降時にクッションピン24に作用す
る衝撃に拘らず油圧シリンダ32のピストンがストロー
ク端に達することがないように、予め実験的に、或いは
クッションピン24の長さ寸法のばらつきや油圧シリン
ダ32のピストンの最大ストローク等に基づいて定めら
れる。油量Vは、各油圧シリンダ32のピストンが上昇
端に位置させられた状態において、逆止弁39(図1参
照)よりも油圧シリンダ32側に存在する作動油の全体
の容量である。
【0025】h−Ffi仮特性(i=1,2,3,4)
は、プランジャ22が下降端に達した時の成形荷重Ffi
と相対距離hとの特性(Ffi=a・h)で、相対距離h
を種々変更しつつ前記歪ゲージ116或いはプランジャ
22に設けられた歪ゲージ61により下降端に達した時
の成形荷重Ffiを測定したものであり、プレス機械10
の剛性を反映している。このh−Ffi仮特性の測定に際
しては、スライドプレート20とエアシリンダ80によ
る持ち上げ力とが釣り合う状態でスライドプレート20
がプランジャ22によって下降させられるようにエア圧
Pbを調整して行われる。図8の一点鎖線は、かかるh
−Ffi仮特性の一例を図示したものであり、クッション
パッド28を下降端に保持してしわ押え荷重Fsが作用
しない状態で成形荷重Ffiが0の場合の相対距離hの最
大値h0 を基準として定められている。また、このh−
Ffi仮特性はプランジャ22に略対応する4箇所につい
てそれぞれ定められ、全体の成形荷重Ffは各成形荷重
Ffiの合計になる。歪ゲージ116が取り付けられた被
挟圧部材112は、上記プランジャ22に略対応する位
置に配設されている。
【0026】前記金型情報におけるしわ押えリング30
の重量Wr,ダイス型18の重量Wuは、それ等のしわ
押えリング30,ダイス型18を製作した後に測定した
実測値であり、成形荷重Ffoi (i=1,2,3,4)
は、しわ押えリング30,ダイス型18,および前記ポ
ンチ型12を試験用のトライプレスに取り付けて実際に
プレス加工を行い、所定品質のプレス品が得られる成形
荷重をトライアンドエラーで求めたものである。成形荷
重Ffoi は、金型の重量やトライプレス各部の摺動抵抗
等による影響を排除したもので、例えば図1および図2
のプレス機械10と同様に構成されたトライプレスを用
いた場合には、スライドプレート20およびダイス型1
8とエアシリンダ80による持ち上げ力とが釣り合う状
態でスライドプレート20がプランジャ22によって下
降させられるようにエア圧Pbを調整し、その状態でプ
レス加工を行った際に歪ゲージ61により検出される荷
重Foiに基づいて求めることができる。成形荷重Ffoi
はプランジャ22に連結された4箇所の各々の成形荷重
で、全体の成形荷重はそれらの成形荷重Ffoi の合計で
ある。歪みゲージ61の荷重波形は、歪みゲージ116
と同様に前記図6のような波形となり、この波形から成
形荷重Ffoi が求められる。また、クッションピン24
の使用本数nは、しわ押えリング30の形状等に応じ
て、適正なプレス品が得られるように予め実験的に定め
られる。なお、上記成形荷重Ffoi を求めるために相対
距離hを変更しながら試し打ちを行う際には、プレス素
材49の物理量に応じて適正なしわ押え荷重Fs、すな
わち図5のしわ押え荷重Fso算出ブロック128で算出
されるしわ押え荷重Fsoでしわ押えが行われるように、
必要なデータを入力することにより、例えばエア圧Pax
算出ブロック134,エア圧Pa調整ブロック136に
よってエアシリンダ42のエア圧Paが調圧されるとと
もに、油圧Psも、均圧状態でしわ押えが行われるよう
に油圧P0 ,P1 算出ブロック138,油圧Ps調整ブ
ロック140によって調圧される。上記エア圧Pbの調
圧も、エア圧Pbx算出ブロック142,エア圧Pb調整
ブロック144によって行うことができる。
【0027】To ,μの演算式は、プレス素材49に応
じて適正なしわ押え荷重Fsoを次式(2)に従って算出
するためのもので、適正張力To ,通過抵抗μを求める
ための演算式はプレス素材49の物理量をパラメータと
して次式(3),(4)のように定められる。すなわ
ち、皺や割れ、歪などが無い適正なプレス品質が得られ
るか否かはプレス加工時にプレス素材49に生じる張力
Tによって決まり、適正張力To はプレス素材49の物
理量や金型の形状に応じて定まるのであり、この適正張
力To を求めるための演算式(3)は実験データやシミ
ュレーション,理論式などによって金型毎に定められ
る。通過抵抗μは、主としてプレス素材49の積層特性
や表面状況によって定まるが、本実施例のようにダイス
型18にビード19が設けられている場合は、そのビー
ド19の大きさやプレス素材49がビード19に係合す
るか否かによって通過抵抗μは変化するため、演算式
(4)も実験データやシミュレーション,理論式などに
よって金型毎に定められる。ビード19が無ければ、演
算式(4)は必ずしも金型毎に定められる必要はない
し、寸法Wa ,Wb ,Da ,Db を考慮する必要もな
い。本実施例では、上記しわ押え荷重Fsoが適正プレス
加工条件で、To ,μの演算式を記憶している金型情報
メモリ132やIDカード96は関係記憶手段に相当す
る。なお、金型とは無関係にプレス素材49の物理量か
ら単位断面積当たりの適正張力を求める一般式を、マシ
ン情報と同様にコントローラ90に記憶しておくととも
に、金型情報として張力発生部の断面積やプレス加工時
におけるプレス素材49の流入角度などによる補正値を
定めておいて、上記一般式で求めた適正張力から金型毎
の全体の適正張力To やしわ押え荷重Fsoを求めるよう
にすることも可能である。 Fso=To /μ ・・・(2) To =f(t,σmax ,r,n,E,σy ,Ce ) ・・・(3) μ=g(da ,Oi ,M(Δta, Δtb ), Wa ,Wb ,Da ,Db ) ・・・(4)
【0028】図5に戻って、しわ押え荷重Fso算出ブロ
ック128は、金型情報メモリ132に記憶された上記
To ,μの演算式(3),(4)に従って、前記物理量
入力手段98から入力された実際の物理量に応じて適正
張力To ,通過抵抗μを算出し、その適正張力To でプ
レス加工が行われる適正なしわ押え荷重Fsoを上記
(2)式に従って算出する。この工程は請求項1の第1
工程で、しわ押え荷重Fso算出ブロック128は請求項
2の加工条件演算手段に相当する。
【0029】エア圧Pax算出ブロック134は、前記マ
シン情報メモリ130に記憶されたマシン情報および金
型情報メモリ132に記憶された金型情報に基づいて、
上記しわ押え荷重Fso算出ブロック128で算出された
しわ押え荷重Fsoが得られるエア圧Paxを次式(5)に
従って算出する。エア圧Pa調整ブロック136は、プ
レス機械10の非プレス加工時にエア圧センサ50によ
って検出されるエアタンク44内のエア圧Paが算出さ
れたエア圧PaxとなるようにON,OFF給排気バルブ
46を切換制御する。これにより、プレス機械10の個
体差に拘らずしわ押え荷重Fsoでしわ押えが行われる。
この工程は請求項1の第2工程である。 Pax=(Fso+Wa+Wr+n・Wp)/Aa ・・・(5)
【0030】ここで、本実施例では上記エア圧Pax算出
ブロック134によってエア圧Paxを算出し、エア圧調
整ブロック136によってエア圧Paをそのエア圧Pax
となるように調圧することにより、しわ押え荷重Fsoで
しわ押えが行われるようになっているが、例えばダイス
型18によってしわ押えリング30が僅かに下降させら
れ、エアシリンダ42によってしわ押え荷重Fsが付与
される状態でプレス機械10を停止させ、その状態で4
箇所の歪ゲージ61の合計荷重Foをしわ押え荷重Fs
として求めるとともに、ON,OFF給排気バルブ46
によってエア圧Paを変更し、しわ押え荷重FsがFso
となるようにエア圧Paを自動調整するようにしても良
い。しわ押え荷重Fsおよびエア圧Paは前記図7のよ
うな関係を有するため、歪ゲージ61によって測定され
るしわ押え荷重Fsと、エア圧Paすなわち加工条件調
整手段であるON,OFF給排気バルブ46によって制
御される制御量との関係を求め、その関係式からしわ押
え荷重Fsoが得られるエア圧Paxを求めて、そのエア圧
Paxにエア圧Paを調整すれば良いのである。エア圧P
aを連続的に変化させて、しわ押え荷重FsがFsoとな
るように調圧することもできる。このように、歪ゲージ
61を用いてエア圧Paを調圧する場合にはマシン情報
や金型情報が不要である。なお、バランサ用エアシリン
ダ80のエア圧Pbは、スライドプレート20およびダ
イス型18と釣り合うように、例えばスライドプレート
20が上昇端に位置させられた状態において歪ゲージ6
1によって測定されるしわ押え荷重Fsが0となるよう
に予め調圧される。
【0031】また、本実施例ではエア圧Pax算出ブロッ
ク134およびエア圧Pa調整ブロック136から成る
加工条件制御手段によってON,OFF給排気バルブ4
6を自動制御するようになっていたが、例えばエア圧P
ax算出ブロック134で算出したエア圧Paxおよびエア
圧センサ50によって検出されたエア圧Paを表示操作
盤92等に表示させるとともに、ON,OFF給排気バ
ルブ46を手動操作するスイッチを表示操作盤92等に
配設し、そのスイッチを作業者が手動操作してエア圧P
aがエア圧Paxとなるように調整するようにしても良
い。エア圧センサ50によって検出されたエア圧Paか
ら前記(5)式に従って求められるしわ押え荷重Fs、
および前記しわ押え荷重Fso算出ブロック128で算出
されたしわ押え荷重Fsoを表示操作盤92等に表示し、
しわ押え荷重FsがFsoとなるように、作業者がON,
OFF給排気バルブ46を手動調整するようにしても良
い。エア圧Paから(5)式に従ってしわ押え荷重Fs
を求める代わりに、ダイス型18によってしわ押えリン
グ30が僅かに下降させらた状態で、4箇所の歪ゲージ
61の合計荷重Foをしわ押え荷重Fsとして表示操作
盤92等に表示するようにしても良い。
【0032】上記しわ押え荷重Fsoの設定制御は、コイ
ル材99が交換された時に行うだけでも良いが、同じコ
イル材99でも時効によって特性が変化する場合は所定
時間を経過した時、コイル材99の内周部分と外周部分
とで残留応力などにより特性が異なる場合はコイル材9
9の使用量が所定量を越えた時など、所定の条件下で前
記物理量入力手段98から物理量が入力された時に逐次
更新するようにしても良い。
【0033】図5に戻って、油圧P0 ,P1 算出ブロッ
ク138は、マシン情報メモリ130に記憶されたマシ
ン情報、金型情報メモリ132に記憶された金型情報、
およびしわ押え荷重Fso算出ブロック128で求められ
たしわ押え荷重Fsoに基づいて、各クッションピン24
を介してしわ押え荷重Fsoを略均等にしわ押えリング3
0に作用させるための初期油圧、すなわちしわ押えリン
グ30にダイス型18が当接していない状態における油
圧P0 を次式(6)の関係から算出するとともに、しわ
押えリング30がダイス型18によって押圧されるプレ
ス加工時に各クッションピン24に均等にしわ押え荷重
Fsoが作用させられている場合の目標油圧P1 を次式
(7)の関係から算出する。そして、油圧Ps調整ブロ
ック140は、先ず、油圧センサ38によって検出され
る油圧Psの初期油圧が上記初期油圧P0 となるよう
に、ポンプ34および開閉弁36を制御する。これによ
り、しわ押えリング30がダイス型18によって押圧さ
れるプレス加工時に、基本的には各油圧シリンダ32の
ピストンは平均追い込み寸法Xavだけ押し込まれ、各ク
ッションピン24を介してしわ押え荷重Fsoが略均等に
しわ押えリング30に作用させられるが、体積弾性係数
Kは空気の混入等によって必ずしも一定でないなど、上
記初期油圧P0 は必ずしも正確でない。このため、油圧
Ps調整ブロック140は、油圧Psを初期油圧P0
調圧した後、実際にテストプレスが行われる際にプレス
加工時の油圧Psを読み込み、その油圧Psが目標油圧
1 と略一致するように初期油圧P0 を補正する。すな
わち、プレス加工時の油圧Psが目標油圧P1 より高い
時は、一部のクッションピン24にしわ押えリング30
が当接しておらず、残りのクッションピン24にしわ押
え荷重Fsoが偏って作用している場合であるため、初期
油圧P0 を下げてクッションピン24の追い込み量が全
体的に大きくなるようにすれば良い。また、プレス加工
時の油圧Psが目標油圧P1 より低い時は、一部の油圧
シリンダ32のピストンがストローク端に達してしわ押
え荷重Fsoの一部が直接クッションパッド28に作用し
ている場合であるため、ストローク端まで達しないよう
に初期油圧P0 を上げれば良い。このように補正された
最終的な初期油圧P0 および目標油圧P1 は、マシン情
報メモリ130に記憶される。 Xav=(Fso−n・As・P0 )V/n2 ・As2 ・K ・・・(6) Fso+Wr+n・Wp=n・As・P1 ・・・(7)
【0034】エア圧Pbx算出ブロック142は、前記マ
シン情報および金型情報に基づいて、スライドプレート
20およびダイス型18と釣り合う力でそれ等を持ち上
げるエア圧Pbxを次式(8)に従って算出する。エア圧
Pb調整ブロック144は、エア圧センサ86によって
検出されるエアタンク82内のエア圧Pbが算出された
エア圧PbxとなるようにON,OFF給排気バルブ84
を切換制御する。これにより、スライドプレート20お
よびダイス型18の重量に影響されることなく、金型情
報として設定された各成形荷重Ffoi でプレス加工を行
うことができるようになる。 Pbx=(Wu+Ws)/Ab ・・・(8)
【0035】相対距離h調整ブロック146は、前記マ
シン情報および金型情報に基づいて、金型情報として設
定された各成形荷重Ffoi でプレス加工が行われるよう
に、4箇所のダイハイト調整機構52の相対距離hをそ
れぞれ独立に調整するもので、先ず、クッションパッド
28を下降端に保持した状態、言い換えればしわ押え荷
重Fsが作用しない状態でプレス機械10を作動させ
て、歪ゲージ61によって検出される荷重Foiに基づい
て成形荷重Ffiが0の場合の相対距離hの最大値である
基準値h0 を決定するとともに、マシン情報として設定
された図8に一点鎖線で示されているh−Ffi仮特性
(Ffi=a・h)から成形荷重Ffiが成形荷重Ffoi と
なる相対距離h1 を求める。次に、上記基準値h0 を基
準としてサーボモータ60により相対距離hをh1 に調
整するとともに、その状態でテストプレスが行われる際
に歪ゲージ61から供給される信号に基づいて成形荷重
Ff1を測定する。予め設定されたh−Ffi仮特性は、
通常の金型よりも剛性が高い場合を基準として設定され
ているため、一般に成形荷重Ff1 は成形荷重Ffoi よ
り小さい。続いて、上記相対距離h1 より予め定められ
た変更量Δhだけ小さい相対距離h2 に相対距離hを変
更し、同様にして成形荷重Ff2 を測定する。そして、
それ等の相対距離h1 ,h2 および成形荷重Ff1 ,F
2 に基づいて、図8に実線で示されているh−Ffi本
特性(Ffi=b・h)を求めるとともに、そのh−Ffi
本特性から成形荷重Ffi=Ffoi となる相対距離hxを
決定し、サーボモータ60により相対距離hがhxとな
るように制御する。かかる相対距離hxの決定および調
整は、4箇所のダイハイト調整機構52についてそれぞ
れ上記と同様にして独立に行われる。これにより、プレ
ス機械10毎の剛性の相違等に拘らず、金型情報として
設定された成形荷重Ffoi で良好にプレス加工が行われ
る。なお、しわ押え荷重Fsoが作用するようにエア圧P
aを調圧し、プレス荷重Fpiが(Ffi+Fso/4)とな
るように上記相対距離hxを調整するようにしても良
い。
【0036】コントローラ90はまた、以上の各制御と
は別に、前記歪みゲージ61によって検出される4箇所
の荷重Foiがそれぞれ予め定められたオーバロード防止
荷重Foli (i=1,2,3,4)を超えないように、
前記エア圧Pcを制御する。すなわち、異物の存在など
によりオーバロード防止用の油圧シリンダ62にオーバ
ロード防止荷重Foli が作用した場合には、シリンダ6
6のピストンがエア室70側へ後退して油圧シリンダ6
2内の作動油が油室68内へ流入することを許容し、ス
ライドプレート20とプランジャ22とが接近できるよ
うに、油圧シリンダ62の受圧面積やシリンダ66の油
室68,エア室70の受圧面積に基づいて予めエア圧P
cxが設定されており、上記エア圧Pcがそのエア圧Pcx
となるようにON,OFF給排気バルブ74を切換制御
するようになっているのである。かかるエア圧Pcの調
圧制御は、4個のシリンダ66についてそれぞれ独立に
行われる。これにより、過大なプレス荷重に起因するプ
レス機械10や金型等の損傷が防止される。なお、この
エア圧Pcについては、使用する金型とは無関係に設定
できるため、手動操作等により予め調整しておくように
しても差支えない。
【0037】このように、かかる本実施例のプレス機械
10においては、予めマシン情報メモリ130に記憶さ
れたプレス機械10固有のマシン情報および送受信機9
4を介してIDカード96から読み込んだ金型固有の金
型情報に基づいて、個々のプレス機械の剛性や各部の摺
動抵抗等の相違に拘らずしわ押え荷重Fso,成形荷重F
foi でプレス加工が行われるように、エア圧Pa,P
b,油圧Ps,および相対距離hがそれぞれ自動的に初
期設定されるため、トライアンドエラーによる面倒な設
定作業が解消して作業者の負担が大幅に軽減されるとと
もに、優れた品質のプレス品が安定して得られるように
なる。なお、上記エア圧Pa,Pb,油圧Ps,および
相対距離hは、必ずしも厳密にエア圧Pax,Pbx,補正
後の初期油圧P0 ,相対距離hxと一致するように制御
する必要はなく、要求されるプレス品質を満たすように
予め定められた所定の許容範囲内に入るように制御すれ
ば良い。
【0038】一方、本実施例のプレス機械10は、プレ
ス素材49の所定の物理量に応じて皺や割れ,歪等が生
じない適正なしわ押え荷重Fsoを求め、そのしわ押え荷
重Fsoでプレス加工が行われるようにエア圧Paが調圧
されるため、例えばコイル材99毎にプレス素材49の
物理量がばらついても所定のプレス品質が再現される。
これにより、プレス素材49のばらつきに起因する不良
品の発生が防止されるとともに、プレス素材49の材質
や板厚等に関する保証精度が軽減される。また、材質や
板厚等の僅かなばらつきに起因して割れや皺,歪などが
発生し易い低グレードで安価なプレス素材を採用して
も、所定のプレス品質が得られるようになり、製造コス
トを低減できる。しかも、本実施例ではしわ押え荷重F
soが得られるようにON,OFF給排気バルブ46が自
動制御されるため、作業者の負担が大幅に軽減されると
ともに、物理量入力手段98から物理量が自動で入力さ
れるようにすればプレス作業の完全自動化を図ることが
できる。
【0039】次に、本発明の他の実施例を説明する。図
11は、自動車外板パネル等の絞り加工を行うダブルア
クション型のプレス機械150の一例で、下型としての
ダイス型152はボルスタ154上に固設されて使用さ
れる一方、しわ押え型としてのしわ押えリング156は
ブランクホルダプレート158を介してアウタスライド
160に固設され、上型としてのポンチ型162はイン
ナスライド164に固設されて使用される。アウタスラ
イド160は4本のアウタプランジャ166を介して上
下動させられるようになっているとともに、インナスラ
イド164は4本のインナプランジャ168を介して上
下動させられるようになっており、図12に示されてい
るようにしわ押えリング156とダイス型152のしわ
押え部170との間でプレス素材171の周縁部を押圧
しつつ、ポンチ型162とダイス型152とによって絞
り加工が行われる。上記アウタプランジャ166,イン
ナプランジャ168は、例えば駆動モータや歯車,クラ
ンク軸,ジョイントピン,リンクなどを備えた昇降駆動
手段169により、それぞれ所定のタイミングで上下移
動させられるようになっている。
【0040】図12から明らかなように、上記アウタプ
ランジャ166は、前記実施例のダイハイト調整機構5
2と同様のダイハイト調整機構172を介してアウタス
ライド160に連結されており、サーボモータ174に
よって相対距離haが調整されるようになっている。こ
の相対距離haは、サーボモータ174に設けられたロ
ータリエンコーダ176(図14参照)によって検出さ
れる。かかる相対距離haが大きくなる程アウタスライ
ド160はアウタプランジャ166に対して下降させら
れ、アウタプランジャ166が下降端に達した時のしわ
押え荷重Fsが変更される。なお、4本のアウタプラン
ジャ166は、それぞれ上記ダイハイト調整機構172
を介してアウタスライド160に連結されており、それ
ぞれ相対距離haが調整される。また、各アウタプラン
ジャ166には、それぞれ歪ゲージ178が取り付けら
れ、個々のアウタプランジャ166に作用するそれぞれ
の荷重Fai(i=1,2,3,4)を検出するようにな
っている。荷重Faiは、歪ゲージ178の出力信号と前
記荷重測定装置100による測定値との関係を記憶した
データマップなどから求められる。
【0041】上記ダイハイト調整機構172は、油圧シ
リンダ180のピストン182に一体的に連結されてい
る一方、油圧シリンダ180のハウジングはアウタスラ
イド160に一体的に配設されている。油圧シリンダ1
80の圧力室内には作動油が充填されているとともに、
その圧力室はシリンダ184の油室186に連通させら
れている。シリンダ184のエア室188はエアタンク
190に連通させられているとともに、そのエアタンク
190は電磁式のON,OFF給排気バルブ200を介
して圧力エア源262に接続されており、ON,OFF
給排気バルブ200が切換制御されることにより、エア
室188内のエア圧Peがしわ押え荷重Fsに応じて調
整されるようになっている。このエア圧Peはエア圧セ
ンサ202によって検出される。上記油圧シリンダ18
0,シリンダ184,エアタンク190等は、4本のア
ウタプランジャ166とアウタスライド160との連結
部にそれぞれ配設されており、それぞれエア圧Peが調
圧されるようになっている。
【0042】また、アウタスライド160は、プレス機
械150の機枠196に配設された4本のアウタバラン
サ用エアシリンダ216に連結されている。エアシリン
ダ216の圧力室はエアタンク218に連通させられて
いるとともに、そのエアタンク218は電磁式のON,
OFF給排気バルブ204を介して圧力エア源262に
接続されており、ON,OFF給排気バルブ204が切
換制御されることにより、エア圧Pdが調整されるよう
になっている。このエア圧Pdは、エア圧センサ206
によって検出されるとともに、ブランクホルダプレート
158,アウタスライド160およびしわ押えリング1
56の重量がしわ押え荷重Fsに影響しないように調圧
される。なお、4本のエアシリンダ216の圧力室は共
通のエアタンク218に接続されている。
【0043】一方、前記インナプランジャ168は、図
13に示されているように、前記ダイハイト調整機構1
72と同様のダイハイト調整機構240を介してインナ
スライド164に連結されており、サーボモータ242
によって相対距離hbが調整されるようになっている。
この相対距離hbは、サーボモータ242に設けられた
ロータリエンコーダ244(図14参照)によって検出
される。かかる相対距離hbが大きくなる程インナスラ
イド164はインナプランジャ168に対して下降させ
られ、インナプランジャ168が下降端に達した時の成
形荷重Ffが変更される。なお、4本のインナプランジ
ャ168は、それぞれ上記ダイハイト調整機構240を
介してインナスライド164に連結されており、それぞ
れ相対距離hbが調整される。また、各インナプランジ
ャ168には、それぞれ歪ゲージ246が取り付けら
れ、個々のインナプランジャ168に作用するそれぞれ
の荷重Fbi(i=1,2,3,4)を検出するようにな
っている。荷重Fbiは、歪ゲージ246の出力信号と荷
重測定装置100による測定値との関係を記憶したデー
タマップなどから求められる。
【0044】上記ダイハイト調整機構240は、オーバ
ロード防止用に設けられた油圧シリンダ248のピスト
ン250に一体的に連結されている一方、油圧シリンダ
248のハウジングはインナスライド164に一体的に
配設されている。油圧シリンダ248の圧力室内には作
動油が充填されているとともに、その圧力室はシリンダ
252の油室254に連通させられている。シリンダ2
52のエア室256はエアタンク258に連通させられ
ているとともに、そのエアタンク258は電磁式のO
N,OFF給排気バルブ260を介して工場内の圧力エ
ア源262に接続されており、ON,OFF給排気バル
ブ260が切換制御されることにより、エア室256や
エアタンク258内のエア圧Pgが調整されるようにな
っている。このエア圧Pgはエア圧センサ264によっ
て検出される。かかるエア圧Pgは、上記油圧シリンダ
248に過大な荷重が作用した場合にシリンダ252の
ピストンがエア室256側へ後退してダイハイト調整機
構240とインナスライド164とが接近することを許
容し、プレス機械150や金型等の損傷を防止するよう
に、プレス機械150のプレス能力に応じて調圧され
る。なお、上記油圧シリンダ248,シリンダ252,
エアタンク258等は、4本のインナプランジャ168
とインナスライド164との連結部にそれぞれ配設され
ており、それぞれエア圧Pgが調圧される。
【0045】また、インナスライド164は、プレス機
械150の機枠196に配設された4本のインナバラン
サ用エアシリンダ266に連結されている。エアシリン
ダ266の圧力室はエアタンク268に連通させられて
いるとともに、そのエアタンク268は電磁式のON,
OFF給排気バルブ270を介して前記圧力エア源26
2に接続されており、ON,OFF給排気バルブ270
が切換制御されることにより、圧力室内やエアタンク2
68内のエア圧Pfが調整されるようになっている。こ
のエア圧Pfは、エア圧センサ272によって検出され
るとともに、インナスライド164およびポンチ型16
2の重量が成形荷重Ffに影響しないように調圧され
る。なお、4本のエアシリンダ266の圧力室は共通の
エアタンク268に接続されている。
【0046】かかるプレス機械150は、図14に示さ
れているようにコントローラ280を備えており、前記
エア圧センサ202,206,264,272,ロータ
リエンコーダ176,244,歪ゲージ178,246
から出力されるエア圧Pe,Pd,Pg,Pf,相対距
離ha,hb,荷重Fai,Fbiを表す信号は、それぞれ
このコントローラ280に供給されるとともに、前記O
N,OFF給排気バルブ200,204,260,27
0,モータ174,242の作動状態はコントローラ2
80によって制御される。コントローラ280は、CP
U,RAM,ROM,入出力インタフェース回路,A/
Dコンバータ等を有するマイクロコンピュータにて構成
されており、RAMの一時記憶機能を利用しつつROM
に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う。
図14では、モータ174,242、歪ゲージ178,
246、ON,OFF給排気バルブ200,260、エ
ア圧センサ202,264がそれぞれ一つずつ示されて
いるだけであるが、プレス機械150が備えている数、
本実施例では4つずつについてそれぞれ同様な処理が行
われる。
【0047】かかるコントローラ280にはまた、上記
エア圧等を表示するとともに各種の設定や切換え,入力
等の操作を行う表示操作盤282,前記ダイス型152
に設けられたIDカード306(図11参照)から金型
固有の金型情報を読み込む送受信機304,プレス素材
171の所定の物理量を入力する物理量入力手段284
が接続されているとともに、必要に応じて前記荷重測定
装置100が接続される。物理量入力手段284は、プ
レス加工条件としてのしわ押え荷重Fsを設定する際に
必要な物理量、すなわち前記実施例と同様な物理量を入
力するためのもので、前記物理量入力手段98と同様に
構成される。荷重測定装置100は、図15に示すよう
にダイス型152やしわ押えリング156,ポンチ型1
62の代わりにプレス機械150に配設されるととも
に、前記柱状部110の上端にはスペーサブロック12
2がボルト等によって固定され、前記歪ゲージ114に
よりアウタスライド160のアウタ荷重すなわちしわ押
え荷重Fsが測定されるとともに、歪ゲージ116によ
りインナ荷重すなわち成形荷重Ffが測定される。
【0048】コントローラ280は、ROMに予め記憶
されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、
図16に示されているように各種の機能を実行するよう
になっており、マシン情報メモリ310には予めプレス
機械150固有のマシン情報が記憶されているととも
に、金型情報メモリ312には前記IDカード306か
ら読み込んだ金型情報が記憶される。これ等のマシン情
報および金型情報は、適切なプレス加工を行うことがで
きる前記エア圧Pd,Pe,Pf,相対距離ha,hb
を決定するために必要な情報で、例えば以下のようなも
のである。なお、金型情報には、金型の種類すなわち車
種や品番、使用プレス機械、工程等の情報も含まれてい
る。 (マシン情報) ・シリンダ188のピストンの追い込み寸法Y ・油圧シリンダ180の受圧面積Ax ・シリンダ184の油室186の受圧面積Ay ・シリンダ184のエア室188の受圧面積Az ・エアタンク190の容量Ve ・ブランクホルダプレート158を含むアウタスライド
160の重量Wos ・インナスライド164の重量Wis ・エアシリンダ216の受圧面積(4本の合計)Ad ・エアシリンダ266の受圧面積(4本の合計)Af ・ha−Fsi仮特性(Fsi=c・ha+d) ・hb−Ffi仮特性(Ffi=e・hb) (金型情報) ・しわ押えリング156の重量Wr ・ポンチ型162の重量Wq ・成形荷重Ffoi ・To ,μの演算式
【0049】ここで、上記追い込み寸法Y,受圧面積A
x,Ay,Az,容量Veは、アウタスライド160を
4本のアウタプランジャ166に連結する4箇所の連結
部についてそれぞれ独立に定められる。追い込み寸法Y
は、シリンダ184のピストンのエア室188側への移
動ストロークであり、このようにピストンが追い込まれ
てエア圧Peに基づくしわ押えが確実に行われるよう
に、予め実験等によって求められる。受圧面積Ax,A
y,Azは、油圧シリンダ180,シリンダ184の作
動特性に基づいて摺動抵抗やエア漏れ等を含んだ実質的
な受圧面積が定められ、容量Veはエア室188の容積
を含むものでピストンの移動ストロークに対するエア圧
Peの変化などから求められる。
【0050】ブランクホルダプレート158を含むアウ
タスライド160の重量Wosは摺動抵抗を差し引いた値
であり、例えばプレス機械150を作動させてアウタス
ライド160の下降時における荷重Faiを前記歪ゲージ
178によって検出するとともに、前記エアシリンダ2
16のエア圧Pdを変更することにより、4個の歪ゲー
ジ178の合計荷重Fa−エア圧Pd特性を求め、その
合計荷重Fa−エア圧Pd特性から前記実施例における
スライドプレート20の重量Wsを求める場合と同様に
して求められる。摺動抵抗分を別個にマシン情報として
設定することもできる。インナスライド164の重量W
isについても同様に合計荷重Fb−エア圧Pf特性から
求められる。また、エアシリンダ216の受圧面積Ad
は4本のエアシリンダ216の合計で、個々のエアシリ
ンダ216のエア漏れを加味したものであり、前記合計
荷重Fa−エア圧Pd特性の傾きは、この受圧面積Ad
に相当する。エアシリンダ266の受圧面積Afも4本
のエアシリンダ266の合計で、個々のエアシリンダ2
66のエア漏れを加味したものであり、前記合計荷重F
b−エア圧Pf特性の傾きは、この受圧面積Afに相当
する。
【0051】ha−Fsi仮特性(i=1,2,3,4)
は、アウタプランジャ166が下降端に達した時のしわ
押え荷重Fsiと相対距離haとの特性(Fsi=c・ha
+d)で、前記荷重測定装置100を用いて、相対距離
haを種々変更しつつ歪ゲージ114によりアウタプラ
ンジャ166が下降端に達した時のしわ押え荷重Fsiを
測定したものであり、プレス機械150の剛性を反映し
ている。このha−Fsi仮特性の測定に際しては、アウ
タスライド160およびブランクホルダプレート158
とエアシリンダ216による持ち上げ力とが釣り合う状
態でアウタスライド160がアウタプランジャ166に
よって下降させられるようにエア圧Pdを調整して行わ
れるとともに、エア圧Peによってしわ押え荷重Fsiは
変化するため、図17に示すようにエア圧Peをパラメ
ータとして設定される。また、かかるha−Fsi仮特性
は、しわ押え荷重Fsiが0の場合の相対距離ha0 を基
準として定められるとともに、歪ゲージ114が取り付
けられた4本の柱状部110の配設位置についてそれぞ
れ求められ、全体のしわ押え荷重Fsは各しわ押え荷重
Fsiの合計になる。4本の柱状部110は、アウタプラ
ンジャ166に略対応する位置に配設されている。な
お、アウタプランジャ166に取り付けられた歪ゲージ
178を用いてha−Fsi仮特性を求めることもでき
る。
【0052】hb−Ffi仮特性(i=1,2,3,4)
は、インナプランジャ168が下降端に達した時の成形
荷重Ffiと相対距離hbとの特性(Ffi=e・hb)
で、前記実施例におけるh−Ffi仮特性(Ffi=a・
h)と同様にして設定される。具体的には、前記荷重測
定装置100を用いて、相対距離hbを変更しつつ歪ゲ
ージ116によりインナプランジャ168が下降端に達
した時の成形荷重Ffiを測定するのであり、プレス機械
150の剛性を反映している。このhb−Ffi仮特性の
測定に際しても、インナスライド164とエアシリンダ
266による持ち上げ力とが釣り合う状態でインナスラ
イド164がインナプランジャ168によって下降させ
られるようにエア圧Pfを調整して行われる。また、こ
のhb−Ffi仮特性は被挟圧部材112が配設された4
箇所についてそれぞれ求められ、全体の成形荷重Ffは
個々の成形荷重Ffiの合計になる。4本の被挟圧部材1
12は、インナプランジャ168に略対応する位置に配
設されている。なお、インナプランジャ168に取り付
けられた歪ゲージ246を用いてhb−Ffi仮特性を求
めることもできる。
【0053】前記金型情報におけるしわ押えリング15
6の重量Wr,ポンチ型162の重量Wqは、それ等の
しわ押えリング156,ポンチ型162を製作した後に
測定した実測値であり、成形荷重Ffoi (i=1,2,
3,4)は、しわ押えリング156,ポンチ型162,
および前記ダイス型152を試験用のトライプレスに取
り付けて実際にプレス加工を行い、適正なプレス品が得
られる成形荷重をトライアンドエラーで求めたものであ
る。成形荷重Ffoi は、金型の重量やトライプレス各部
の摺動抵抗等による影響を排除したもので、例えば図1
1のプレス機械150と同様に構成されたトライプレス
を用いた場合には、インナスライド164およびポンチ
型162とエアシリンダ266による持ち上げ力とが釣
り合う状態でインナスライド164がインナプランジャ
168によって下降させられるようにエア圧Pfを調整
し、その状態でプレス加工を行った際に各歪ゲージ24
6により検出される荷重Fbiに基づいて成形荷重Ffoi
が求められる。成形荷重Ffoi はプランジャ168に連
結された4箇所の各々の荷重で、全体の成形荷重Ffoは
4箇所の成形荷重Ffoi の合計となる。なお、上記成形
荷重Ffoi を求めるために相対距離hbを変更しながら
試し打ちを行う際には、プレス素材171の物理量に応
じて適正なしわ押え荷重Fs、すなわち図16のしわ押
え荷重Fso算出ブロック286で算出されるしわ押え荷
重Fsoでしわ押えが行われるように、必要なデータを入
力することにより、例えばエア圧Pex算出ブロック31
8,エア圧Pe調整ブロック320でエア圧Peが調圧
され、相対距離ha調整ブロック330によって相対距
離haが調整されるとともに、エア圧Pdについても、
アウタスライド160,ブランクホルダプレート15
8,およびしわ押えリング156とエアシリンダ216
による持ち上げ力とが釣り合うようにエア圧Pdx算出ブ
ロック314,エア圧Pd調整ブロック316によって
調圧される。上記エア圧Pfの調圧も、エア圧Pfx算出
ブロック326,エア圧Pf調整ブロック328によっ
て行うことができる。
【0054】また、To ,μの演算式は、前記実施例と
同様にプレス素材171の物理量に応じて適正なしわ押
え荷重Fsoを求めるためのもので、実験データやシミュ
レーション,理論式などにより前記(3)式,(4)式
と同様に定められる。しわ押え荷重Fsoは適正プレス加
工条件で、To ,μの演算式を記憶している金型情報メ
モリ312やIDカード306は関係記憶手段に相当す
る。
【0055】図16に戻って、しわ押え荷重Fso算出ブ
ロック286は、金型情報メモリ312に記憶された上
記To ,μの演算式に従って、前記物理量入力手段28
4から入力された実際の物理量に応じて適正張力To ,
通過抵抗μを算出し、その適正張力To でプレス加工が
行われる適正なしわ押え荷重Fsoを前記(2)式に従っ
て算出する。この工程は請求項1の第1工程で、しわ押
え荷重Fso算出ブロック286は請求項2の加工条件演
算手段に相当する。なお、本実施例では全体のしわ押え
荷重Fsoを算出するようになっているが、しわ押え荷重
Fsを調整可能なダイハイト調整機構172が設けられ
た4箇所について、それぞれ適正張力Toiを求めるため
の演算式をIDカード306に記憶させておき、4箇所
のしわ押え荷重Fsoi を別々に求めるようにすることも
可能である。
【0056】エア圧Pdx算出ブロック314は、上記マ
シン情報メモリ310に記憶されたマシン情報および金
型情報メモリ312に記憶された金型情報に基づいて、
アウタスライド160,ブランクホルダプレート15
8,およびしわ押えリング156と釣り合う力でそれ等
を持ち上げるエア圧Pdxを次式(9)に従って算出す
る。エア圧Pd調整ブロック316は、エア圧センサ2
06によって検出されるエアタンク218内のエア圧P
dが算出されたエア圧PdxとなるようにON,OFF給
排気バルブ204を切換制御する。これにより、アウタ
スライド160,ブランクホルダプレート158,およ
びしわ押えリング156の重量に影響されることなく、
前記しわ押え荷重Fsoで算出されたしわ押え荷重Fsoで
プレス加工を行うことができるようになる。エアタンク
218の容量は充分に大きく、アウタスライド160の
下降に伴う4本のエアシリンダ216の容積変化に起因
するエア圧Pdの変動は殆ど無視できる程度であるが、
この容積変化を考慮してエア圧Pdxを算出することもで
きる。 Pdx=(Wr+Wos)/Ad ・・・(9)
【0057】エア圧Pex算出ブロック318は、前記し
わ押え荷重Fso算出ブロック286で算出されたしわ押
え荷重Fsoでしわ押えが行われ得るように、前記マシン
情報に基づいてエア圧Pexを次式(10)の関係から算出
する。エア圧Pe調整ブロック320は、エア圧センサ
202によって検出されるエアタンク190内のエア圧
Peが算出されたエア圧PexとなるようにON,OFF
給排気バルブ200を切換制御する。このエア圧Peの
設定は、4箇所のエアタンク190についてそれぞれ行
われる。そして、このように4箇所のエアタンク190
内のエア圧Peがそれぞれ制御されることにより、プレ
ス機械150各部の受圧面積の相違等に拘らずしわ押え
荷重Fsoで良好にしわ押えが行われ得るようになる。な
お、(10)式のPtは大気圧である。 Fso/4=(Ax・Az/Ay){(Pex+Pt)〔Ve/(Ve −Az・Y)〕−Pt} ・・・(10)
【0058】エア圧Pfx算出ブロック326は、前記マ
シン情報および金型情報に基づいて、インナスライド1
64およびポンチ型162と釣り合う力でそれ等を持ち
上げるエア圧Pfxを次式(11)に従って算出する。エア
圧Pf調整ブロック328は、エア圧センサ272によ
って検出されるエアタンク268内のエア圧Pfが算出
されたエア圧PfxとなるようにON,OFF給排気バル
ブ270を切換制御する。これにより、インナスライド
164およびポンチ型162の重量に影響されることな
く、金型情報として設定された各成形荷重Ffoi でプレ
ス加工を行うことができるようになる。エアタンク26
8の容量は充分に大きく、インナスライド164の下降
に伴う4本のエアシリンダ266の容積変化に起因する
エア圧Pfの変動は殆ど無視できる程度であるが、この
容積変化を考慮してエア圧Pfxを算出することもでき
る。 Pfx=(Wq+Wis)/Af ・・・(11)
【0059】相対距離ha調整ブロック330は、前記
しわ押え荷重Fso算出ブロック286で算出されたしわ
押え荷重Fsoでしわ押えが行われるように、前記マシン
情報に基づいて4箇所のダイハイト調整機構172の相
対距離haをそれぞれ独立に調整するもので、先ず、歪
ゲージ178によって検出される荷重Faiに基づいてし
わ押え荷重Fsiが0の場合の相対距離haの最大値であ
る基準値ha0 を決定するとともに、マシン情報として
設定された図17に示すha−Fsi仮特性(Fsi=c・
ha+d)の中から、前記エア圧Pex算出ブロック31
8で求められたエア圧Pexに対応するものを選択する。
そして、その選択したha−Fsi仮特性に基づいて、図
18に示すようにしわ押え荷重Fso/4が得られる相対
距離ha 1 を求めるとともに、上記基準値ha0 を基準
としてサーボモータ174により相対距離haをha1
に調整し、その状態でテストプレスが行われる際に歪ゲ
ージ178から供給される信号に基づいてしわ押え荷重
Fs1 を測定する。予め設定されたha−Fsi仮特性
は、通常の金型よりも剛性が高い場合を基準として設定
されているため、一般にしわ押え荷重Fs1 はしわ押え
荷重Fso/4より小さく、その差に基づいてha−Fsi
本特性(Fsi=c・ha+f)を求めるとともに、その
ha−Fsi本特性からしわ押え荷重Fso/4が得られる
相対距離haxを決定し、サーボモータ174により相対
距離haがhaxとなるように制御する。かかる相対距離
haxの決定および調整は、4箇所のダイハイト調整機構
172についてそれぞれ上記と同様にして独立に行われ
る。これにより、プレス機械150毎の剛性の相違等に
拘らず、しわ押え荷重Fso算出ブロック286で算出さ
れたしわ押え荷重Fsoで良好にプレス加工が行われる。
【0060】ここで、前記エア圧Pex算出ブロック31
8,エア圧Pe調整ブロック320でエア圧Peを調圧
するとともに、相対距離ha調整ブロック330で相対
距離haを調整する工程は、適正プレス加工条件として
のしわ押え荷重Fsoに調整する請求項1の第2工程で、
ON,OFF給排気バルブ200やダイハイト調整機構
172のサーボモータ174は加工条件調整手段に相当
する。また、この実施例においても、例えばしわ押え荷
重Fso算出ブロック286で算出したしわ押え荷重Fso
および歪ゲージ178の測定荷重Faiすなわちしわ押え
荷重Fsi,合計しわ押え荷重Fsを表示操作盤282等
に表示し、しわ押え荷重FsがFsoとなるように、作業
者がON,OFF給排気バルブ200のスイッチを手動
操作してエア圧Peを調整したり、サーボモータ174
のスイッチを手動操作して相対距離haを調整したりす
るようにしても良いなど、しわ押え荷重Fsの調整方法
は適宜定められる。
【0061】相対距離hb調整ブロック332は、前記
マシン情報および金型情報に基づいて、金型情報として
設定された各成形荷重Ffoi でプレス加工が行われるよ
うに、4箇所のダイハイト調整機構240の相対距離h
bをそれぞれ独立に調整するもので、前記実施例におけ
る相対距離h調整ブロック146と全く同じ機能を有す
る。
【0062】コントローラ280はまた、以上の各制御
とは別に、前記歪みゲージ246によって検出される4
箇所の荷重Fbiがそれぞれ予め定められたオーバロード
防止荷重Foli (i=1,2,3,4)を超えないよう
に、前記実施例におけるエア圧Pcの制御と同様にエア
圧Pgを制御する。このエア圧Pgについては、使用す
る金型とは無関係に設定できるため、手動操作等により
予め調整しておくようにしても差支えない。
【0063】このように、かかる本実施例のプレス機械
150においても、予めマシン情報メモリ310に記憶
されたプレス機械150固有のマシン情報および送受信
機304を介してIDカード306から読み込んだ金型
固有の金型情報に基づいて、個々のプレス機械の剛性や
各部の摺動抵抗等の相違に拘らずしわ押え荷重Fso,成
形荷重Ffoi でプレス加工が行われるように、エア圧P
d,Pe,Pf,相対距離ha,hbがそれぞれ自動的
に調整されるため、トライアンドエラーによる面倒な調
整作業が解消して作業者の負担が大幅に軽減されるとと
もに、優れた品質のプレス品が安定して得られるように
なる。なお、上記エア圧Pd,Pe,Pf,相対距離h
a,hbは、必ずしも厳密にエア圧Pdx,Pex,Pfx,
相対距離hax,hbxと一致するように制御する必要はな
く、要求されるプレス品質を満たすように予め定められ
た所定の許容範囲内に入るように制御すれば良いことは
前記実施例と同様である。
【0064】一方、本実施例のプレス機械150は、プ
レス素材171の所定の物理量に応じて皺や割れ,歪等
が生じない適正なしわ押え荷重Fsoを求め、そのしわ押
え荷重Fsoでプレス加工が行われるようにエア圧Peや
相対距離haが調整されるため、例えばコイル材毎にプ
レス素材171の物理量がばらついても所定のプレス品
質が再現される。これにより、プレス素材171のばら
つきに起因する不良品の発生が防止されるとともに、プ
レス素材171の材質や板厚等に関する保証精度が軽減
される。また、材質や板厚等の僅かなばらつきに起因し
て割れや皺,歪などが発生し易い低グレードで安価なプ
レス素材を採用しても、所定のプレス品質が得られるよ
うになり、製造コストを低減できる。しかも、適正なし
わ押え荷重Fsoでしわ押えが行われるようにON,OF
F給排気バルブ200およびサーボモータ174が自動
制御されるため、作業者の負担が大幅に軽減されるとと
もに、物理量入力手段284から物理量が自動で入力さ
れるようにすればプレス作業の完全自動化を図ることが
できる。
【0065】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
【0066】例えば、前記実施例のプレス機械10,1
50は絞り加工を行うものであったが、曲げ加工等を行
う他のプレス機械にも本発明は同様に適用され得る。
【0067】また、前記各実施例ではプレス素材49,
171の物理量に応じて適正なしわ押え荷重Fsoを求
め、そのしわ押え荷重Fsoでプレス加工が行われるよう
になっていたが、プレス素材49,171の所定の物理
量に応じて適正な成形荷重を求め、その成形荷重でプレ
ス加工が行われるようにしても良い。
【0068】また、前記実施例では適正張力To および
通過抵抗μを算出してしわ押え荷重Fsoを求めるように
なっていたが、プレス素材49,171の物理量から直
接しわ押え荷重Fsoを求めるようにすることも可能であ
る。
【0069】また、前記実施例ではプレス素材49,1
71の物理量に基づいて適正張力To ,通過抵抗μを求
めるようになっていたが、例えば標準物理量およびその
標準物理量の場合に所定のプレス品質が得られる標準張
力Tn ,標準通過抵抗μn を定めておき、実際の物理量
と標準物理量との偏差から補正張力ΔT,補正通過抵抗
Δμを求め、適正張力(Tn +ΔT)や通過抵抗(μn
+Δμ)を求めるようにしても良い。標準物理量におい
て所定のプレス品質が得られる標準しわ押え荷重Fsnを
設定し、実際の物理量と標準物理量との偏差から補正し
わ押え荷重ΔFsを求め、それ等を加算して適正なしわ
押え荷重Fsoを求めるようにすることもできる。
【0070】また、前記実施例では4箇所ずつのダイハ
イト調整機構52,172,240の相対距離h,h
a,hbがそれぞれ独立に調整され得るようになってい
たが、単一のサーボモータ等により4箇所の相対距離
h,ha,hbがそれぞれ一律に調整されるプレス機械
にも本発明は適用できる。エア圧Pc,Pe,Pgにつ
いても、それぞれ共通の回路で一律に調圧されるように
しても良い。
【0071】また、前記実施例ではバランサ用の4本ず
つのエアシリンダ80,216,266がそれぞれ共通
のエアタンク82,218,268に接続されていた
が、それ等がそれぞれ独立のエアタンクを備えていてエ
ア圧が独立に調整されるようになっていても良い。
【0072】また、前記実施例では各部のエア圧や油圧
を調整する手段としてポンプや開閉弁、ON,OFF給
排気バルブなどが用いられていたが、他の種々の圧力調
整手段を採用することが可能である。
【0073】また、前記第1実施例では油圧シリンダ3
2によってクッションピン24の寸法のばらつき等を吸
収する均圧クッション装置51を備えたプレス機械10
について説明したが、油圧シリンダ32以外の寸法誤差
吸収手段を備えた均圧クッション装置を有するプレス機
械や、そのような均圧クッション機構を備えていないシ
ングルアクション型のプレス機械にも本発明は適用され
得る。前記エアシリンダ42の代わりに油圧シリンダが
設けられ、その油圧シリンダ内の作動油をリリーフさせ
ながら所定の下降抵抗を付与してしわ押え荷重を作用さ
せるプレス機械にも適用され得る。
【0074】また、前記第2実施例では、シリンダ18
4のピストンが後退するハイドロ成形ゾーンでしわ押え
を行う場合について説明したが、ピストンが後退する前
のメカ成形ゾーンでしわ押えを行う場合にも本発明は適
用され得、その場合には相対距離haだけでしわ押え荷
重Fsを調整できる。
【0075】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたシングルアクション型プレ
ス機械の一例を示す構成図である。
【図2】図1のプレス機械のダイハイト調整機構の近傍
部分を示す構成図である。
【図3】図1のプレス機械の制御系統を説明するブロッ
ク線図である。
【図4】図1のプレス機械に荷重測定装置が配置された
状態を示す図である。
【図5】図3のコントローラの機能を説明するブロック
線図である。
【図6】図4の荷重測定によって得られる荷重波形の一
例を示す図である。
【図7】図4の荷重測定によって得られるしわ押え荷重
Fsとエア圧Paとの関係を示す図である。
【図8】図1のプレス機械の成形荷重Ffiと相対距離h
との関係を示す図である。
【図9】図1のプレス機械でプレス加工を行うプレス素
材の各部の寸法を説明する図である。
【図10】図1のプレス機械でプレス加工を行うプレス
素材の機械的性質に関する物理量を説明する図である。
【図11】本発明が適用されたダブルアクション型プレ
ス機械の一例を示す構成図である。
【図12】図11のプレス機械のアウタ側ダイハイト調
整機構の近傍部分を示す構成図である。
【図13】図11のプレス機械のインナ側ダイハイト調
整機構の近傍部分を示す構成図である。
【図14】図11のプレス機械の制御系統を説明するブ
ロック線図である。
【図15】図11のプレス機械に荷重測定装置が配置さ
れた状態を示す図である。
【図16】図14のコントローラの機能を説明するブロ
ック線図である。
【図17】図11のプレス機械のしわ押え荷重Fsiと相
対距離haとの関係を示す図である。
【図18】図17の荷重特性から目的とするしわ押え荷
重Fso/4が得られる相対距離haxを求める方法を説明
する図である。
【符号の説明】
10:プレス機械 46:ON,OFF給排気バルブ(加工条件調整手段) 49:プレス素材 96:IDカード(関係記憶手段) 98:物理量入力手段 128:しわ押え荷重Fso算出ブロック(加工条件演算
手段) 132:金型情報メモリ(関係記憶手段) 150:プレス機械 171:プレス素材 174:サーボモータ(加工条件調整手段) 200:ON,OFF給排気バルブ(加工条件調整手
段) 284:物理量入力手段 286:しわ押え荷重Fso算出ブロック(加工条件演算
手段) 306:IDカード(関係記憶手段) 312:金型情報メモリ(関係記憶手段) Fso:しわ押え荷重(適正プレス加工条件)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス品質に影響を与えるプレス加工条
    件を加工条件調整手段によって調整できるプレス機械に
    おいて、プレス素材に応じて所定のプレス品質が得られ
    るように前記プレス加工条件を設定する方法であって、 前記プレス素材の所定の物理量と所定のプレス品質が得
    られる適正プレス加工条件とに関して予め定められた関
    係から、実際の物理量に応じて適正プレス加工条件を求
    める第1工程と、 前記加工条件調整手段により前記プレス機械のプレス加
    工条件を前記第1工程で求められた適正プレス加工条件
    に調整する第2工程とを有することを特徴とするプレス
    加工条件設定方法。
  2. 【請求項2】 プレス品質に影響を与えるプレス加工条
    件を加工条件調整手段によって調整できるプレス機械に
    おいて、プレス素材に応じて所定のプレス品質が得られ
    るように前記プレス加工条件を設定する装置であって、 前記プレス素材の所定の物理量と所定のプレス品質が得
    られる適正プレス加工条件との関係が予め記憶された関
    係記憶手段と、 前記プレス素材の実際の物理量を入力する物理量入力手
    段と、 該物理量入力手段によって入力された実際の物理量に応
    じて、前記関係記憶手段に記憶された関係から適正プレ
    ス加工条件を求める加工条件演算手段とを有することを
    特徴とするプレス加工条件設定装置。
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