JPH07265965A - 液圧成形装置 - Google Patents
液圧成形装置Info
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- JPH07265965A JPH07265965A JP6057219A JP5721994A JPH07265965A JP H07265965 A JPH07265965 A JP H07265965A JP 6057219 A JP6057219 A JP 6057219A JP 5721994 A JP5721994 A JP 5721994A JP H07265965 A JPH07265965 A JP H07265965A
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- Control Of Presses (AREA)
- Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ワークであるパネルに局部的に不規則な成形
面や凹凸の小さな成形面等があっても、精度良く成形す
ることができ、コスト的に有利で、多品種少量生産に最
適な液圧成形装置を提供すること。 【構成】 液圧により弾性膜3が膨出されるとき、弾性
膜3の外部に設けられた加圧部材30が、ダイ5の狭窄
部Oに入り込むことになる。
面や凹凸の小さな成形面等があっても、精度良く成形す
ることができ、コスト的に有利で、多品種少量生産に最
適な液圧成形装置を提供すること。 【構成】 液圧により弾性膜3が膨出されるとき、弾性
膜3の外部に設けられた加圧部材30が、ダイ5の狭窄
部Oに入り込むことになる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パネル状の被成形部材
を、液圧により膨出される弾性膜によりダイの内周面に
形成された型面に沿った形状に成形するようにした液圧
成形装置に関する。
を、液圧により膨出される弾性膜によりダイの内周面に
形成された型面に沿った形状に成形するようにした液圧
成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パネル状の被成形部材に凹凸部分を形成
する液圧成形装置には、例えば、実開昭62−92,0
20号公報に開示されたものが知られている。この装置
は、ワークと当接する加工面が製品形状に成形された雄
型と、この雄型の下方に設けられ水等の液体を充満させ
た液圧ドームとにより、ワークであるパネルを挟み込
み、雄型の前進させると共にパネルに作用する液圧を利
用してプレス成形が行われるようになっている。
する液圧成形装置には、例えば、実開昭62−92,0
20号公報に開示されたものが知られている。この装置
は、ワークと当接する加工面が製品形状に成形された雄
型と、この雄型の下方に設けられ水等の液体を充満させ
た液圧ドームとにより、ワークであるパネルを挟み込
み、雄型の前進させると共にパネルに作用する液圧を利
用してプレス成形が行われるようになっている。
【0003】この液圧成形装置によれば、雌型の代わり
に液圧ドームを設けているので液体からの液圧がワーク
に均等に作用するので局部的な応力集中が防止され、し
わや割れなどの不良が低減できるのみでなく、成形型が
雄型のみで足りるので、成形型の製作期間および経費の
面で有利となり、多品種少量生産に適している。
に液圧ドームを設けているので液体からの液圧がワーク
に均等に作用するので局部的な応力集中が防止され、し
わや割れなどの不良が低減できるのみでなく、成形型が
雄型のみで足りるので、成形型の製作期間および経費の
面で有利となり、多品種少量生産に適している。
【0004】しかし、この液圧成形装置は、液体溜とも
言うことができる液圧ドームの上面をワークにより覆っ
た構造となっているため、ワークは液体と直接接触する
ことになり、成形後の後処理が面倒となるという不具合
がある。
言うことができる液圧ドームの上面をワークにより覆っ
た構造となっているため、ワークは液体と直接接触する
ことになり、成形後の後処理が面倒となるという不具合
がある。
【0005】そこで、本件発明者は、このような液圧成
形装置を改良し、前記液圧を弾性膜内に封止したものを
案出するに至った。この液圧成形装置は、図10に示す
ように、基台1のボス部1a周辺にリテーナ2により高
強度の弾性膜3を取り付け、この弾性膜3内に液圧手段
4により液圧を供給し、弾性膜3を膨出するように構成
する一方、この弾性膜3の外部を覆うように上型である
ダイ5を設け、このダイ5と前記弾性膜3との間に設け
られた被成形部材であるパネル6を、前記膨出される弾
性膜3の膨出力により前記ダイ5の内周面に形成された
型面に沿った形状となるように加圧し、パネル6を凹凸
形状に塑性加工するようにしたものである。
形装置を改良し、前記液圧を弾性膜内に封止したものを
案出するに至った。この液圧成形装置は、図10に示す
ように、基台1のボス部1a周辺にリテーナ2により高
強度の弾性膜3を取り付け、この弾性膜3内に液圧手段
4により液圧を供給し、弾性膜3を膨出するように構成
する一方、この弾性膜3の外部を覆うように上型である
ダイ5を設け、このダイ5と前記弾性膜3との間に設け
られた被成形部材であるパネル6を、前記膨出される弾
性膜3の膨出力により前記ダイ5の内周面に形成された
型面に沿った形状となるように加圧し、パネル6を凹凸
形状に塑性加工するようにしたものである。
【0006】なお、図10中における符号「5a」はダ
イリング、「5b」はパッド、「7」は圧力容器、
「8」はリザーバタンク、「9」は液圧供給通路、「1
0」は液圧排出通路、「11」は第1バルブ、「12」
は第2バルブ、「P」はポンプである。
イリング、「5b」はパッド、「7」は圧力容器、
「8」はリザーバタンク、「9」は液圧供給通路、「1
0」は液圧排出通路、「11」は第1バルブ、「12」
は第2バルブ、「P」はポンプである。
【0007】この液圧成形装置は、弾性膜3を膨出する
ことによりパネル6を塑性変形させるので、前述した従
来の液圧成形装置と同様、パネル成形が容易で、成形型
も雄型のみで足り、コスト的に有利で、多品種少量生産
に最適なものとなり、しかも、弾性膜3を介してパネル
6を塑性変形させるので、パネル6の凹凸形状が比較的
なだらかなものを成形する場合には、良好な成形を行な
うことができるという利点がある。
ことによりパネル6を塑性変形させるので、前述した従
来の液圧成形装置と同様、パネル成形が容易で、成形型
も雄型のみで足り、コスト的に有利で、多品種少量生産
に最適なものとなり、しかも、弾性膜3を介してパネル
6を塑性変形させるので、パネル6の凹凸形状が比較的
なだらかなものを成形する場合には、良好な成形を行な
うことができるという利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した液圧
成形装置は、液圧により直接パネルを加圧するかあるい
は弾性膜により加圧するものであるため、例えば自動車
のドアアウタパネルに形成されるキャラクタライン等の
ような断面の凹凸が小さい部分の成形は困難である。そ
のため、上述した公報に開示されたものでは、液圧ドー
ム内に局部的に雌型を設けることにより、成形が困難な
部位に限り、雄型と雌型によるプレス成形を行うように
構成している。
成形装置は、液圧により直接パネルを加圧するかあるい
は弾性膜により加圧するものであるため、例えば自動車
のドアアウタパネルに形成されるキャラクタライン等の
ような断面の凹凸が小さい部分の成形は困難である。そ
のため、上述した公報に開示されたものでは、液圧ドー
ム内に局部的に雌型を設けることにより、成形が困難な
部位に限り、雄型と雌型によるプレス成形を行うように
構成している。
【0009】しかしながら、雌型を設けて成形すると、
雄型のみにより成形できるという前記装置の利点が減殺
され、コスト的に不利となり、多品種少量生産ができな
いことになる。
雄型のみにより成形できるという前記装置の利点が減殺
され、コスト的に不利となり、多品種少量生産ができな
いことになる。
【0010】本発明は、このような従来技術に鑑みてな
されたもので、局部的に不規則な成形面や凹凸の小さな
成形面等があっても、精度良く成形することができ、し
かも従来の液圧成形装置の利点を最大限発揮することが
できる液圧成形装置を提供することを目的とする。
されたもので、局部的に不規則な成形面や凹凸の小さな
成形面等があっても、精度良く成形することができ、し
かも従来の液圧成形装置の利点を最大限発揮することが
できる液圧成形装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る液圧成形装置は、液圧手段から供給され
る液圧により膨出される弾性膜とダイとの間に設けた被
成形部材を、前記弾性膜の膨出力により前記ダイの内周
面に形成された型面形状に沿った形状に成形するように
した液圧成形装置であって、前記弾性膜の外周面に、前
記ダイの狭窄部位に入り込む加圧部材を設けたことを特
徴とする。前記加圧部材は、前記弾性膜の外周面の一部
に設けられていることを特徴とする。前記液圧手段は、
前記弾性膜内部への液圧供給に伴って閉弁するフローテ
ィングバルブと、このフローティングバルブ部分をバイ
パスして前記液圧を弾性膜の内部へ導く液圧供給通路と
を有する。前記フローティングバルブは、前記弾性膜若
しくは加圧部材と連結部材を介して連結したことを特徴
とする。また、該連結部材は、ワイヤーとすることが好
ましい。前記液圧手段は、前記弾性膜の内部に向けて突
出する補助加圧手段を有することを特徴とする。前記補
助加圧手段は、所定の容積を有する圧力ピンである請求
液圧手段から供給される液圧により膨出される弾性膜と
ダイとの間に設けた被成形部材を、前記弾性膜の膨出力
により前記ダイの内周面に形成された型面形状に沿った
形状に成形するようにしたものであって、前記弾性膜の
外周面に、前記ダイの狭窄部位に入り込む加圧部材を設
けたことを特徴とする。
の本発明に係る液圧成形装置は、液圧手段から供給され
る液圧により膨出される弾性膜とダイとの間に設けた被
成形部材を、前記弾性膜の膨出力により前記ダイの内周
面に形成された型面形状に沿った形状に成形するように
した液圧成形装置であって、前記弾性膜の外周面に、前
記ダイの狭窄部位に入り込む加圧部材を設けたことを特
徴とする。前記加圧部材は、前記弾性膜の外周面の一部
に設けられていることを特徴とする。前記液圧手段は、
前記弾性膜内部への液圧供給に伴って閉弁するフローテ
ィングバルブと、このフローティングバルブ部分をバイ
パスして前記液圧を弾性膜の内部へ導く液圧供給通路と
を有する。前記フローティングバルブは、前記弾性膜若
しくは加圧部材と連結部材を介して連結したことを特徴
とする。また、該連結部材は、ワイヤーとすることが好
ましい。前記液圧手段は、前記弾性膜の内部に向けて突
出する補助加圧手段を有することを特徴とする。前記補
助加圧手段は、所定の容積を有する圧力ピンである請求
液圧手段から供給される液圧により膨出される弾性膜と
ダイとの間に設けた被成形部材を、前記弾性膜の膨出力
により前記ダイの内周面に形成された型面形状に沿った
形状に成形するようにしたものであって、前記弾性膜の
外周面に、前記ダイの狭窄部位に入り込む加圧部材を設
けたことを特徴とする。
【0012】
【作用】このように構成された請求項1に記載された液
圧成形装置では、液圧により弾性膜が膨出されるとき、
弾性膜の外部に設けられた加圧部材が、ダイの狭窄部位
に入り込むことになるので、パネル状のワークをダイの
内面形状に沿った形状に成形することができる。
圧成形装置では、液圧により弾性膜が膨出されるとき、
弾性膜の外部に設けられた加圧部材が、ダイの狭窄部位
に入り込むことになるので、パネル状のワークをダイの
内面形状に沿った形状に成形することができる。
【0013】請求項2に記載された液圧成形装置では、
弾性膜の外周面の一部に加圧部材を設けているので、弾
性膜の全体あるいは相当広い部分でパネルを加圧するも
のに比し加圧部材に加圧力が集中し、強力にパネルを成
形でき、精度の良い製品が得られる。
弾性膜の外周面の一部に加圧部材を設けているので、弾
性膜の全体あるいは相当広い部分でパネルを加圧するも
のに比し加圧部材に加圧力が集中し、強力にパネルを成
形でき、精度の良い製品が得られる。
【0014】請求項3に記載された液圧成形装置は、液
圧手段を弾性膜内部への液圧供給に伴って閉弁するフロ
ーティングバルブと、このフローティングバルブ部分を
バイパスして前記液圧を弾性膜の内部へ導く液圧供給通
路とから構成しているので、液圧の一部をフローティン
グバルブの作動に利用でき、利便性が向上する。
圧手段を弾性膜内部への液圧供給に伴って閉弁するフロ
ーティングバルブと、このフローティングバルブ部分を
バイパスして前記液圧を弾性膜の内部へ導く液圧供給通
路とから構成しているので、液圧の一部をフローティン
グバルブの作動に利用でき、利便性が向上する。
【0015】請求項4に記載された液圧成形装置は、フ
ローティングバルブを弾性膜若しくは加圧部材と連結部
材を介して連結しているので、フローティングバルブ
は、ポンプから供給された液圧のみの弱い閉弁力でも、
弾性膜が変位すると連結部材により引っ張られ、強固に
弁座部に当接し、閉弁する。
ローティングバルブを弾性膜若しくは加圧部材と連結部
材を介して連結しているので、フローティングバルブ
は、ポンプから供給された液圧のみの弱い閉弁力でも、
弾性膜が変位すると連結部材により引っ張られ、強固に
弁座部に当接し、閉弁する。
【0016】請求項5に記載された液圧成形装置は、前
記連結部材をワイヤーとしているので、フローティング
バルブが円滑に作動する。
記連結部材をワイヤーとしているので、フローティング
バルブが円滑に作動する。
【0017】請求項6に記載された液圧成形装置は、前
記液圧手段が、弾性膜の内部に向けて突出する補助加圧
手段を有するので、弾性膜内が液圧で満たされた後にこ
の補助加圧手段を急激に上昇させねと、パネルの加圧力
を高めて加圧成形することができる。
記液圧手段が、弾性膜の内部に向けて突出する補助加圧
手段を有するので、弾性膜内が液圧で満たされた後にこ
の補助加圧手段を急激に上昇させねと、パネルの加圧力
を高めて加圧成形することができる。
【0018】請求項7に記載された液圧成形装置は、前
記補助加圧手段を、所定の容積を有する圧力ピンとした
ので、パネルの加圧力を高めるときの所定の加圧力で加
圧成形できる。
記補助加圧手段を、所定の容積を有する圧力ピンとした
ので、パネルの加圧力を高めるときの所定の加圧力で加
圧成形できる。
【0019】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1は本発明の一実施例に係る液圧成形装置
の断面図、図2は同装置の要部を示すもので、成形前の
状態を示す水平断面図、図3〜7は同装置の作動状態を
示す概略断面図、図8は成形後の状態を示す水平断面
図、図9は本発明の他の実施例に係る液圧成形装置の断
面図であり、図10に示す部材と同一部材には同一符号
を付している。
説明する。図1は本発明の一実施例に係る液圧成形装置
の断面図、図2は同装置の要部を示すもので、成形前の
状態を示す水平断面図、図3〜7は同装置の作動状態を
示す概略断面図、図8は成形後の状態を示す水平断面
図、図9は本発明の他の実施例に係る液圧成形装置の断
面図であり、図10に示す部材と同一部材には同一符号
を付している。
【0020】本実施例の液圧成形装置20は、ワークで
あるカップ状の金属製パネルWの側部を歯形形状に成形
するものであり、このパネルWの側部を塑性加工する成
形部21と、この塑性加工する動力源である液体の給排
や液圧の調整を行なう液圧手段4とを有している。
あるカップ状の金属製パネルWの側部を歯形形状に成形
するものであり、このパネルWの側部を塑性加工する成
形部21と、この塑性加工する動力源である液体の給排
や液圧の調整を行なう液圧手段4とを有している。
【0021】図1に示すように、成形部21は、中央に
ボス部1aが膨出されたボルスタテーブルなどからなる
基台1と、前記ボス部1aの周辺に弾性膜3を支持する
ようにボルト11により固定されたリテーナ2と、弾性
膜3の外部を覆う上型を構成するダイ5とを有してい
る。
ボス部1aが膨出されたボルスタテーブルなどからなる
基台1と、前記ボス部1aの周辺に弾性膜3を支持する
ようにボルト11により固定されたリテーナ2と、弾性
膜3の外部を覆う上型を構成するダイ5とを有してい
る。
【0022】リテーナ2の下面側には、高強度の弾性膜
3を支持するための環状溝部2aが形成され、この環状
溝部2a内に前記弾性膜3の外周端部が保持されてい
る。
3を支持するための環状溝部2aが形成され、この環状
溝部2a内に前記弾性膜3の外周端部が保持されてい
る。
【0023】前記ダイ5は、ダイリング5aとパッド5
bとからなる構成され、このダイリング5aは、内周面
のプロフィルが歯形状とされ、支持台22上に支持さ
れ、この支持台22によって昇降するようになってお
り、パッド5bは、ダイリング5aの上部を閉鎖するよ
うに設けられ、油圧シリンダ等により昇降するようにな
っている。
bとからなる構成され、このダイリング5aは、内周面
のプロフィルが歯形状とされ、支持台22上に支持さ
れ、この支持台22によって昇降するようになってお
り、パッド5bは、ダイリング5aの上部を閉鎖するよ
うに設けられ、油圧シリンダ等により昇降するようにな
っている。
【0024】これらダイリング5aとパッド5bとによ
り型空間Sが形成され、この型空間S内で弾性膜3が膨
張収縮するようになっている。なお、パッド5bは、パ
ネルWを、その下死点において後退不能に保持する。こ
こに、ワークとしては、本実施例ではカップ状をしたも
のが好ましいが、これのみでなく金属製パネルやブラン
ク材を使用しても良く、塑性変形するものであればどの
ようなものでも良い。例えば、線材、棒材、管材等であ
っても良い。
り型空間Sが形成され、この型空間S内で弾性膜3が膨
張収縮するようになっている。なお、パッド5bは、パ
ネルWを、その下死点において後退不能に保持する。こ
こに、ワークとしては、本実施例ではカップ状をしたも
のが好ましいが、これのみでなく金属製パネルやブラン
ク材を使用しても良く、塑性変形するものであればどの
ようなものでも良い。例えば、線材、棒材、管材等であ
っても良い。
【0025】一方、液圧手段4は、ポンプPからの液体
が圧力容器7より第1バルブAまたは第2バルブBを介
して、前記基台1に設けられた液圧供給通路9と、圧力
弁23用の開口部24に供給するように配管されてい
る。また、弾性膜3内の液圧は、前記開口部24から第
2バルブBを介してリザーバタンク8に導くように配管
されている。
が圧力容器7より第1バルブAまたは第2バルブBを介
して、前記基台1に設けられた液圧供給通路9と、圧力
弁23用の開口部24に供給するように配管されてい
る。また、弾性膜3内の液圧は、前記開口部24から第
2バルブBを介してリザーバタンク8に導くように配管
されている。
【0026】前記圧力弁23は、ボス部1aの中心孔1
b内に設けられた筒状ケース25と、この筒状ケース2
5内で自由に移動し得るフローティングバルブ26とを
有している。このフローティングバルブ26には、バイ
パス通路26aが開設され、このバイパス通路26aを
通ってポンプPからの液圧が弾性膜3内に導びかれるよ
うになっている。このように液圧供給通路9とバイパス
通路26aの両者から液圧を供給するように構成すれ
ば、液圧の一部をフローティングバルブ26の作動に利
用でき、利便性が向上する。なお、このフローティング
バルブ26は、液圧により押されて上方に移動し、筒状
ケース25の弁座部25bに当接し、筒状ケース25の
通路25aを閉鎖するようになっている。
b内に設けられた筒状ケース25と、この筒状ケース2
5内で自由に移動し得るフローティングバルブ26とを
有している。このフローティングバルブ26には、バイ
パス通路26aが開設され、このバイパス通路26aを
通ってポンプPからの液圧が弾性膜3内に導びかれるよ
うになっている。このように液圧供給通路9とバイパス
通路26aの両者から液圧を供給するように構成すれ
ば、液圧の一部をフローティングバルブ26の作動に利
用でき、利便性が向上する。なお、このフローティング
バルブ26は、液圧により押されて上方に移動し、筒状
ケース25の弁座部25bに当接し、筒状ケース25の
通路25aを閉鎖するようになっている。
【0027】また、このフローティングバルブ26は、
閉弁時に型空間S内の液圧が漏れないように弾性膜3の
変位を利用して閉弁状態がより確実になるように、弾性
膜3と連結部材27を介して連結されている。フローテ
ィングバルブ26は、筒状ケース25内において自由に
移動し得るので、閉弁力は、ポンプPから供給された液
圧のみであるが、この力のみでは閉弁力が弱いので、連
結部材27を介して弾性膜3とを連結し、弾性膜3が変
位すると、連結部材27によりフローティングバルブ2
6が引っ張られるようにし、弾性膜3の変位を利用して
強固に弁座部25bに当接し、閉弁するようにしてい
る。
閉弁時に型空間S内の液圧が漏れないように弾性膜3の
変位を利用して閉弁状態がより確実になるように、弾性
膜3と連結部材27を介して連結されている。フローテ
ィングバルブ26は、筒状ケース25内において自由に
移動し得るので、閉弁力は、ポンプPから供給された液
圧のみであるが、この力のみでは閉弁力が弱いので、連
結部材27を介して弾性膜3とを連結し、弾性膜3が変
位すると、連結部材27によりフローティングバルブ2
6が引っ張られるようにし、弾性膜3の変位を利用して
強固に弁座部25bに当接し、閉弁するようにしてい
る。
【0028】この連結部材27としては、変形可能なも
のを使用することが好ましく、例えばワイヤー等のよう
なものが好ましい。ただし、ある程度伸縮可能なもので
あっても良い。なお、前記筒状ケース25の上部内周面
25cは、外方に向かって湾曲され、前記ワイヤー等の
連結部材27が円滑に作用するようにしている。
のを使用することが好ましく、例えばワイヤー等のよう
なものが好ましい。ただし、ある程度伸縮可能なもので
あっても良い。なお、前記筒状ケース25の上部内周面
25cは、外方に向かって湾曲され、前記ワイヤー等の
連結部材27が円滑に作用するようにしている。
【0029】特に、本実施例では、前記弾性膜3の外部
の一部に加圧部材30が設けられ、この加圧部材30が
歯形状のプロフィルを有するダイリング5aの狭窄部O
に入り込み成形を容易にしている。このように弾性膜3
の一部に加圧部材30を取り付けると、弾性膜3の全体
あるいは相当広い部分でパネルを加圧するものに比し加
圧部材30の部分に加圧力が集中し、より強力にパネル
を成形でき、精度の良い製品が得られる。
の一部に加圧部材30が設けられ、この加圧部材30が
歯形状のプロフィルを有するダイリング5aの狭窄部O
に入り込み成形を容易にしている。このように弾性膜3
の一部に加圧部材30を取り付けると、弾性膜3の全体
あるいは相当広い部分でパネルを加圧するものに比し加
圧部材30の部分に加圧力が集中し、より強力にパネル
を成形でき、精度の良い製品が得られる。
【0030】本実施例の加圧部材30は、図2に示すよ
うに、ワークであるパネルWを歯型形状に成形するため
に、弾性膜3の外部に所定間隔に固定ピン31により取
り付けられ、上下方向には直線的に伸延されたほぼ三角
形状をしたものするであるが、ワークの成形形状によっ
ては、ポンチ状のもの、偏平なプレート状のもの、表面
に凹凸部を有するプレート状のもの等、適宜その形状を
変更することは可能である。
うに、ワークであるパネルWを歯型形状に成形するため
に、弾性膜3の外部に所定間隔に固定ピン31により取
り付けられ、上下方向には直線的に伸延されたほぼ三角
形状をしたものするであるが、ワークの成形形状によっ
ては、ポンチ状のもの、偏平なプレート状のもの、表面
に凹凸部を有するプレート状のもの等、適宜その形状を
変更することは可能である。
【0031】次に、本実施例の作用を説明する。まず、
図3に示すように、液圧手段4を停止し、パッド5b
(図3では示していない)が上死点まで上昇した状態
で、ワークであるカップ状の金属製パネルWを収縮状態
にある弾性膜3の上から被せる。
図3に示すように、液圧手段4を停止し、パッド5b
(図3では示していない)が上死点まで上昇した状態
で、ワークであるカップ状の金属製パネルWを収縮状態
にある弾性膜3の上から被せる。
【0032】次に、図4に示すように、ダイ5を下降
し、パッド5bの下死点でパネルWの上部を保持し、ダ
イリング5aによりパネルWの側部を保持する。そし
て、図5に示すように、液圧手段4を作動するととも
に、第1バルブAを液圧供給通路9側と第2バルブB側
に液圧を導く状態にセットし、第2バルブBを開口部2
4に液圧を導く状態にセットした状態で、ポンプPを作
動する。液圧は、図中矢印で示すように、液圧供給通路
9を経て弾性膜3の内部空間に流入するとともに、フロ
ーティングバルブ26が弁座部25bに当接していない
間は、フローティングバルブ26のバイパス通路26a
を通って弾性膜3の内部空間に流入する。この流入の初
期において、フローティングバルブ26は、液圧により
押されて弁座部25bと当接し、バイパス通路26aを
閉じる。
し、パッド5bの下死点でパネルWの上部を保持し、ダ
イリング5aによりパネルWの側部を保持する。そし
て、図5に示すように、液圧手段4を作動するととも
に、第1バルブAを液圧供給通路9側と第2バルブB側
に液圧を導く状態にセットし、第2バルブBを開口部2
4に液圧を導く状態にセットした状態で、ポンプPを作
動する。液圧は、図中矢印で示すように、液圧供給通路
9を経て弾性膜3の内部空間に流入するとともに、フロ
ーティングバルブ26が弁座部25bに当接していない
間は、フローティングバルブ26のバイパス通路26a
を通って弾性膜3の内部空間に流入する。この流入の初
期において、フローティングバルブ26は、液圧により
押されて弁座部25bと当接し、バイパス通路26aを
閉じる。
【0033】しかし、このバイパス通路26aの断面積
よりも液圧供給通路9の断面積の方が大きいので、フロ
ーティングバルブ26の背面に加わる圧力P2 は、液圧
供給通路9側の圧力P1 より大きく、弾性膜3の内部空
間が所定圧まで上昇しない間は、圧力P1 によりフロー
ティングバルブ26が開くことはない。弾性膜3の内部
空間が所定圧まで上昇し、弾性膜3が膨張した状態とな
ると、連結部材27がフローティングバルブ26を上方
に引っ張ることになるので、フローティングバルブ26
は弁座部25bに強固に当接し、閉弁状態を確実なもの
とする。
よりも液圧供給通路9の断面積の方が大きいので、フロ
ーティングバルブ26の背面に加わる圧力P2 は、液圧
供給通路9側の圧力P1 より大きく、弾性膜3の内部空
間が所定圧まで上昇しない間は、圧力P1 によりフロー
ティングバルブ26が開くことはない。弾性膜3の内部
空間が所定圧まで上昇し、弾性膜3が膨張した状態とな
ると、連結部材27がフローティングバルブ26を上方
に引っ張ることになるので、フローティングバルブ26
は弁座部25bに強固に当接し、閉弁状態を確実なもの
とする。
【0034】このようにして弾性膜3の内部空間が膨張
すると、図6,8に示すように、弾性膜3がパネルWを
加圧しつつ弾性膜3の外部に設けられた加圧部材30が
ダイリング5aの歯形状の狭窄部O内に入り込み、パネ
ルWをダイリング5aのプロフィルに沿った形状に成形
する。この加圧状態は、パネルWのスプリングバックを
考慮して数秒間維持されることが好ましい。
すると、図6,8に示すように、弾性膜3がパネルWを
加圧しつつ弾性膜3の外部に設けられた加圧部材30が
ダイリング5aの歯形状の狭窄部O内に入り込み、パネ
ルWをダイリング5aのプロフィルに沿った形状に成形
する。この加圧状態は、パネルWのスプリングバックを
考慮して数秒間維持されることが好ましい。
【0035】本実施例では、比較的固い材料からなる加
圧部材30がダイリング5aの歯形状のプロフィルの狭
窄部位内に入り込むので、通常の液圧成形では成形しに
くい歯形状の角部も確実に成形されることになり、仕上
がり精度の良いものが得られる。
圧部材30がダイリング5aの歯形状のプロフィルの狭
窄部位内に入り込むので、通常の液圧成形では成形しに
くい歯形状の角部も確実に成形されることになり、仕上
がり精度の良いものが得られる。
【0036】成形後は、図7に示すように、ポンプPを
停止するとともに第2バルブBをリザーバタンク8と連
通する状態にセットすれば、液圧は矢印のように流れ、
フローティングバルブ26の背面に加わる圧力P2 は低
下し、フローティングバルブ26が弁座部25bから離
れ、弾性膜3内の液圧をフローティングバルブ26のバ
イパス通路26aを通って第2バルブBよりリザーバタ
ンク8に戻すようになる。
停止するとともに第2バルブBをリザーバタンク8と連
通する状態にセットすれば、液圧は矢印のように流れ、
フローティングバルブ26の背面に加わる圧力P2 は低
下し、フローティングバルブ26が弁座部25bから離
れ、弾性膜3内の液圧をフローティングバルブ26のバ
イパス通路26aを通って第2バルブBよりリザーバタ
ンク8に戻すようになる。
【0037】この場合、弾性膜3はその弾性により次第
に収縮するとともに前記フローティングバルブ26の下
方への移動が連結部材27を介して加圧部材30にも伝
達されるので、加圧部材30はダイリング5aの狭窄部
位から比較的簡単に引き出されることになる。そして、
ダイ5を上昇し、パッド5bを上死点まで後退させると
ともにダイリング5aを後退位置にすれば、図3に示す
ような初期状態となる。
に収縮するとともに前記フローティングバルブ26の下
方への移動が連結部材27を介して加圧部材30にも伝
達されるので、加圧部材30はダイリング5aの狭窄部
位から比較的簡単に引き出されることになる。そして、
ダイ5を上昇し、パッド5bを上死点まで後退させると
ともにダイリング5aを後退位置にすれば、図3に示す
ような初期状態となる。
【0038】このように本実施例では、パネルWを加圧
部材30を有する弾性膜3により加圧成形するようにし
たので、ダイリング5a側に狭窄部があってもダイリン
グ5aのプロフィルに沿うように歯型形状に成形するこ
とができる。しかも、このダイリング5aから成形後の
パネルWを取り出す場合も、連結部材27により加圧部
材30をダイリング5aの狭窄部から引き出すので、簡
単になる。
部材30を有する弾性膜3により加圧成形するようにし
たので、ダイリング5a側に狭窄部があってもダイリン
グ5aのプロフィルに沿うように歯型形状に成形するこ
とができる。しかも、このダイリング5aから成形後の
パネルWを取り出す場合も、連結部材27により加圧部
材30をダイリング5aの狭窄部から引き出すので、簡
単になる。
【0039】図9は、本発明の第2実施例を示すもので
あり、前記第1実施例のものと同一部材には同一符号を
付している。この第2実施例に係る液圧成形装置20A
も、パネルWを加圧部材30を有する弾性膜3により加
圧成形するようにした点は、前記第1実施例と同様であ
るが、第1実施例と相違する点は、液圧手段4Aが、弾
性膜3の内部に向けて突出する補助加圧手段40を有し
ている点である。
あり、前記第1実施例のものと同一部材には同一符号を
付している。この第2実施例に係る液圧成形装置20A
も、パネルWを加圧部材30を有する弾性膜3により加
圧成形するようにした点は、前記第1実施例と同様であ
るが、第1実施例と相違する点は、液圧手段4Aが、弾
性膜3の内部に向けて突出する補助加圧手段40を有し
ている点である。
【0040】この補助加圧手段40は、液圧手段4Aが
弾性膜3内を液圧により満たした後に図外の液圧手段等
により所定の容積を有する圧力ピン41を急激に上昇さ
せ、パネルWの加圧力を高めて所定の加圧力で加圧成形
するようにしたものである。そして、パネルWの加圧成
形後は、液圧手段4Aのリリーフバルブ42を開き、弾
性膜3内の液圧を液圧排出通路10よりリザーバタンク
8に戻すようにしている。なお、本実施例の液圧手段4
Aは、図9には示していないが、弾性膜3内に液圧を供
給するために、図1に示すものと同様のものを有してい
る。
弾性膜3内を液圧により満たした後に図外の液圧手段等
により所定の容積を有する圧力ピン41を急激に上昇さ
せ、パネルWの加圧力を高めて所定の加圧力で加圧成形
するようにしたものである。そして、パネルWの加圧成
形後は、液圧手段4Aのリリーフバルブ42を開き、弾
性膜3内の液圧を液圧排出通路10よりリザーバタンク
8に戻すようにしている。なお、本実施例の液圧手段4
Aは、図9には示していないが、弾性膜3内に液圧を供
給するために、図1に示すものと同様のものを有してい
る。
【0041】この実施例でも、パネルWを加圧部材30
を有する弾性膜3により加圧成形するようにしたので、
当然、ダイリング5aのプロフィルに狭窄部Oがあって
もこれに沿うように確実に成形できるが、この第2実施
例では、所定の容積を有する圧力ピン41を急激に上昇
させて、弾性膜3内の液圧を急激に増大させるので、強
力な液圧をパネルに作用させることができ、一層精密な
成形が可能となるという利点がある。なお、本実施例で
も、圧力ピン41と加圧部材30とを前記ワイヤー等の
連結部材27により連結すれば、ダイリング5aの狭窄
部Oから加圧部材30を簡単に引き出すことができる。
を有する弾性膜3により加圧成形するようにしたので、
当然、ダイリング5aのプロフィルに狭窄部Oがあって
もこれに沿うように確実に成形できるが、この第2実施
例では、所定の容積を有する圧力ピン41を急激に上昇
させて、弾性膜3内の液圧を急激に増大させるので、強
力な液圧をパネルに作用させることができ、一層精密な
成形が可能となるという利点がある。なお、本実施例で
も、圧力ピン41と加圧部材30とを前記ワイヤー等の
連結部材27により連結すれば、ダイリング5aの狭窄
部Oから加圧部材30を簡単に引き出すことができる。
【0042】本発明は、上述した実施例のみに限定され
るものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内に
おいて種々改変することができる。例えば、上述した実
施例では、歯形形状のパネルを形成する場合について説
明したが、本発明は、このようなワークのみに限定され
るものではなく、通常の液圧成形では成形しにくい狭窄
部や局部的に不規則な成形面があるものや小さな凹凸を
有するの成形面等を有するものであっても確実にダイの
内面プロフィルに沿って成形でき、種々のワークに対し
ても適用することができる。
るものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内に
おいて種々改変することができる。例えば、上述した実
施例では、歯形形状のパネルを形成する場合について説
明したが、本発明は、このようなワークのみに限定され
るものではなく、通常の液圧成形では成形しにくい狭窄
部や局部的に不規則な成形面があるものや小さな凹凸を
有するの成形面等を有するものであっても確実にダイの
内面プロフィルに沿って成形でき、種々のワークに対し
ても適用することができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載された液
圧成形装置では、液圧により弾性膜が膨出されるとき、
弾性膜の外部に設けられた加圧部材が、ダイの狭窄部位
に入り込むことになり、パネル状のワークをダイの内面
形状に沿った形状に成形することができ、コスト的に有
利で、多品種少量生産に最適な液圧成形装置であるばか
りでなく、局部的に不規則な成形面等があっても精度の
良い成形が可能となる。請求項2に記載された液圧成形
装置では、弾性膜の外周面の一部に加圧部材を設けてい
るので、弾性膜の全体あるいは相当広い部分でパネルを
加圧するものに比し加圧部材に加圧力が集中し、強力に
パネルを成形でき、精度の良い製品が得られる。請求項
3に記載された液圧成形装置は、液圧手段を弾性膜内部
への液圧供給に伴って閉弁するフローティングバルブ
と、このフローティングバルブ部分をバイパスして前記
液圧を弾性膜の内部へ導く液圧供給通路とから構成して
いるので、液圧の一部をフローティングバルブの作動に
利用でき、利便性が向上する。請求項4に記載された液
圧成形装置は、フローティングバルブを弾性膜若しくは
加圧部材と連結部材を介して連結しているので、フロー
ティングバルブは、ポンプから供給された液圧のみの弱
い閉弁力でも、弾性膜が変位すると連結部材により引っ
張られ、強固な閉弁状態が得られる。請求項5に記載さ
れた液圧成形装置は、前記連結部材をワイヤーとしてい
るので、フローティングバルブの作動が円滑になる。請
求項6に記載された液圧成形装置は、前記液圧手段が、
弾性膜の内部に向けて突出する補助加圧手段を有するの
で、弾性膜内が液圧で満たされた後にこの補助加圧手段
を急激に上昇させねと、パネルの加圧力を高めて加圧成
形することができる。請求項7に記載された液圧成形装
置は、前記補助加圧手段を、所定の容積を有する圧力ピ
ンとしたので、パネルの加圧力を高めるときの所定の加
圧力で加圧成形できる。
圧成形装置では、液圧により弾性膜が膨出されるとき、
弾性膜の外部に設けられた加圧部材が、ダイの狭窄部位
に入り込むことになり、パネル状のワークをダイの内面
形状に沿った形状に成形することができ、コスト的に有
利で、多品種少量生産に最適な液圧成形装置であるばか
りでなく、局部的に不規則な成形面等があっても精度の
良い成形が可能となる。請求項2に記載された液圧成形
装置では、弾性膜の外周面の一部に加圧部材を設けてい
るので、弾性膜の全体あるいは相当広い部分でパネルを
加圧するものに比し加圧部材に加圧力が集中し、強力に
パネルを成形でき、精度の良い製品が得られる。請求項
3に記載された液圧成形装置は、液圧手段を弾性膜内部
への液圧供給に伴って閉弁するフローティングバルブ
と、このフローティングバルブ部分をバイパスして前記
液圧を弾性膜の内部へ導く液圧供給通路とから構成して
いるので、液圧の一部をフローティングバルブの作動に
利用でき、利便性が向上する。請求項4に記載された液
圧成形装置は、フローティングバルブを弾性膜若しくは
加圧部材と連結部材を介して連結しているので、フロー
ティングバルブは、ポンプから供給された液圧のみの弱
い閉弁力でも、弾性膜が変位すると連結部材により引っ
張られ、強固な閉弁状態が得られる。請求項5に記載さ
れた液圧成形装置は、前記連結部材をワイヤーとしてい
るので、フローティングバルブの作動が円滑になる。請
求項6に記載された液圧成形装置は、前記液圧手段が、
弾性膜の内部に向けて突出する補助加圧手段を有するの
で、弾性膜内が液圧で満たされた後にこの補助加圧手段
を急激に上昇させねと、パネルの加圧力を高めて加圧成
形することができる。請求項7に記載された液圧成形装
置は、前記補助加圧手段を、所定の容積を有する圧力ピ
ンとしたので、パネルの加圧力を高めるときの所定の加
圧力で加圧成形できる。
【図1】 本発明の一実施例に係る液圧成形装置の断面
図である。
図である。
【図2】 同装置の成形前の要部を示す水平断面図であ
る。
る。
【図3】 同装置の作動状態を示す概略断面図である。
【図4】 同装置の作動状態を示す概略断面図である。
【図5】 同装置の作動状態を示す概略断面図である。
【図6】 同装置の作動状態を示す概略断面図である。
【図7】 同装置の作動状態を示す概略断面図である。
【図8】 同装置の成形後の要部を示す水平断面図であ
る。
る。
【図9】 本発明の他の実施例に係る液圧成形装置の断
面図である。
面図である。
【図10】 従来の液圧成形装置の断面図である。
3…弾性膜、 5…ダイ、 4,4A…液
圧手段、26…フローティングバルブ、 9…
液圧供給通路、27…連結部材、 30…加圧部材、
40…補助加圧手段、41…圧力ピン、 W…被成
形部材。
圧手段、26…フローティングバルブ、 9…
液圧供給通路、27…連結部材、 30…加圧部材、
40…補助加圧手段、41…圧力ピン、 W…被成
形部材。
Claims (7)
- 【請求項1】 液圧手段から供給される液圧により膨出
される弾性膜とダイとの間に設けた被成形部材を、前記
弾性膜の膨出力により前記ダイの内周面に形成された型
面形状に沿った形状に成形するようにした液圧成形装置
であって、 前記弾性膜の外周面に、前記ダイの狭窄部位に入り込む
加圧部材を設けたことを特徴とする液圧成形装置。 - 【請求項2】 前記加圧部材は、前記弾性膜の外周面の
一部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載
の液圧成形装置。 - 【請求項3】 前記液圧手段は、前記弾性膜内部への液
圧供給に伴って閉弁するフローティングバルブと、この
フローティングバルブ部分をバイパスして前記液圧を弾
性膜の内部へ導く液圧供給通路とを有する請求項1に記
載の液圧成形装置。 - 【請求項4】 前記フローティングバルブは、前記弾性
膜若しくは加圧部材と連結部材を介して連結してなる請
求項1に記載の液圧成形装置。 - 【請求項5】 前記連結部材は、ワイヤーである請求項
4に記載の液圧成形装置。 - 【請求項6】 前記液圧手段は、前記弾性膜の内部に向
けて突出する補助加圧手段を有する請求項1に記載の液
圧成形装置。 - 【請求項7】 前記補助加圧手段は、所定の容積を有す
る圧力ピンである請求項6に記載の液圧成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6057219A JPH07265965A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 液圧成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6057219A JPH07265965A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 液圧成形装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07265965A true JPH07265965A (ja) | 1995-10-17 |
Family
ID=13049426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6057219A Pending JPH07265965A (ja) | 1994-03-28 | 1994-03-28 | 液圧成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07265965A (ja) |
-
1994
- 1994-03-28 JP JP6057219A patent/JPH07265965A/ja active Pending
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