JPH0726582Y2 - ディスクブレーキ - Google Patents
ディスクブレーキInfo
- Publication number
- JPH0726582Y2 JPH0726582Y2 JP1291291U JP1291291U JPH0726582Y2 JP H0726582 Y2 JPH0726582 Y2 JP H0726582Y2 JP 1291291 U JP1291291 U JP 1291291U JP 1291291 U JP1291291 U JP 1291291U JP H0726582 Y2 JPH0726582 Y2 JP H0726582Y2
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- JP
- Japan
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- brake
- disc
- arm
- connecting bolts
- brake disc
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Description
【産業上の利用分野】本考案は、自動車、自動二輪車等
に使用されるディスクブレーキに関し、特に、ブレーキ
ディスクの両側面に摩擦パッドを挟んでそれぞれ対向す
る第1及び第2腕部と、この両腕部間を一体に連結する
ブリッジ部と、第1及び第2腕部の少なくとも一方に対
応する摩擦パッドの背面を押圧すべくブレーキディスク
の周方向に並設される異径の複数のピストンとからブレ
ーキキャリパを構成し、前記ブリッジ部に摩擦パッドを
臨む窓孔を開口すると共に、このブリッジ部でブレーキ
キャリパを第1腕部側の第1ブロックと第2腕部側の第
2ブロックとに分割し、この両ブロックを、大径のピス
トン側の一端部で一対の第1連結ボルトにより、また小
径のピストン側の他端部で一対の第2連結ボルトにより
接合したものゝ改良に関する。
に使用されるディスクブレーキに関し、特に、ブレーキ
ディスクの両側面に摩擦パッドを挟んでそれぞれ対向す
る第1及び第2腕部と、この両腕部間を一体に連結する
ブリッジ部と、第1及び第2腕部の少なくとも一方に対
応する摩擦パッドの背面を押圧すべくブレーキディスク
の周方向に並設される異径の複数のピストンとからブレ
ーキキャリパを構成し、前記ブリッジ部に摩擦パッドを
臨む窓孔を開口すると共に、このブリッジ部でブレーキ
キャリパを第1腕部側の第1ブロックと第2腕部側の第
2ブロックとに分割し、この両ブロックを、大径のピス
トン側の一端部で一対の第1連結ボルトにより、また小
径のピストン側の他端部で一対の第2連結ボルトにより
接合したものゝ改良に関する。
【従来の技術】かゝるディスクブレーキは、例えば実開
昭62−165189号公報に開示されているように、
既に知られている。
昭62−165189号公報に開示されているように、
既に知られている。
【考案が解決しようとする課題】かゝるディスクブレー
キは、ブレーキキャリパの2分割により、ピストンを装
着する油圧シリンダをブレーキキャリパの各腕部に容易
に形成し得る利点を有するが、その反面、ブレーキキャ
リパの剛性確保が難しく、ブリッジ部の窓孔がそれを一
層困難にするという問題がある。そこで、従来のディス
クブレーキでは、ブリッジ部の剛性を強化すべく、前述
のように、ブレーキキャリパの第1及び第2ブロック
を、大径のピストン側の一端部で一対の第1連結ボルト
により、また小径のピストン側の他端部で一対の第2連
結ボルトにより接合しているが、第1連結ボルト間の距
離と第2連結ボルト間の距離とを等しく設定している。
これによりブレーキキャリパのブレーキディスク周方向
両端部の剛性は等しく強化されるが、これらの剛性は大
径ピストン及び小径ピストンの作動反力の大小に対応し
ない。その結果、ブリッジ部の、第1連結ボルト側端部
の剛性が不足するか、または第2連結ボルト側端部の剛
性が必要以上に強化されてブレーキキャリパの重量増や
大型化を招来する問題がある。本考案は、かゝる事情に
鑑みてなされたもので、ブレーキキャリパのブリッジ部
の両端部の剛性をそれらの負荷に応じて合理的に強化
し、変形が少なく軽量、コンパクトなブレーキキャリパ
を備えた前記ディスクブレーキを提供することを目的と
する。
キは、ブレーキキャリパの2分割により、ピストンを装
着する油圧シリンダをブレーキキャリパの各腕部に容易
に形成し得る利点を有するが、その反面、ブレーキキャ
リパの剛性確保が難しく、ブリッジ部の窓孔がそれを一
層困難にするという問題がある。そこで、従来のディス
クブレーキでは、ブリッジ部の剛性を強化すべく、前述
のように、ブレーキキャリパの第1及び第2ブロック
を、大径のピストン側の一端部で一対の第1連結ボルト
により、また小径のピストン側の他端部で一対の第2連
結ボルトにより接合しているが、第1連結ボルト間の距
離と第2連結ボルト間の距離とを等しく設定している。
これによりブレーキキャリパのブレーキディスク周方向
両端部の剛性は等しく強化されるが、これらの剛性は大
径ピストン及び小径ピストンの作動反力の大小に対応し
ない。その結果、ブリッジ部の、第1連結ボルト側端部
の剛性が不足するか、または第2連結ボルト側端部の剛
性が必要以上に強化されてブレーキキャリパの重量増や
大型化を招来する問題がある。本考案は、かゝる事情に
鑑みてなされたもので、ブレーキキャリパのブリッジ部
の両端部の剛性をそれらの負荷に応じて合理的に強化
し、変形が少なく軽量、コンパクトなブレーキキャリパ
を備えた前記ディスクブレーキを提供することを目的と
する。
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、第1及び第2連結ボルトを、第1連結ボ
ルト間の距離が第2連結ボルト間の距離よりも大となる
よう、ブレーキディスクの外周面に沿って配列したこと
を特徴とする。
に、本考案は、第1及び第2連結ボルトを、第1連結ボ
ルト間の距離が第2連結ボルト間の距離よりも大となる
よう、ブレーキディスクの外周面に沿って配列したこと
を特徴とする。
【実施例】以下、図面により本考案の一実施例について
説明する。先ず図1において、自動二輪車のフロントフ
ォークFに軸支される前輪(図示せず)のハブにブレー
キディスクDが固着され、これと協働して前輪に制動力
をかけるブレーキキャリパCが、フロントフォークF後
面に突設された上下一対の支腕1,2にボルト3,3に
より固着される。図2及び図3に示すように、上記ブレ
ーキキャリパCは、ブレーキディスクDの両側面に摩擦
パッドP1 ,P2 をそれぞれ挟んで対向する第1及び第
2腕部41 ,42 と、ブレーキディスクDを跨ぐように
この両腕部41 ,42 間を一体的に連結するブリッジ部
5とから構成され、このブリッジ部5には、前記両摩擦
パッドP1 ,P2 を臨む窓孔6が設けられる。ブレーキ
キャリパCの第1及び第2腕部41 ,42 には、ブレー
キディスクDの周方向に並列する複数、図示例では一対
の油圧シリンダ7,8;7,8がそれぞれ形成され、こ
れらに摩擦パッドP1 ,P2 の裏金11,11を押圧し
得るピストン9,10;9,10がそれぞれ摺動自在に
嵌装される。この場合、各腕部41 ,42 の油圧シリン
ダ7,8及びピストン9,10のうち、車両前進時にお
けるブレーキディスクDの回転退出側の油圧シリンダ7
及びピストン9は、同回転進入側の油圧シリンダ8及び
シリンダ10よりも大径に形成される。尚、図中、矢印
Rは車両前進時におけるブレーキディスクDの回転方向
を示す。第1腕部41 には、公知のマスタシリンダ(図
示せず)の出力油圧を該腕部41 の大径油圧シリンダ7
に導入するための入力ポート12が設けられる。また各
腕部41 ,42 には、それの両油圧シリンダ7,8間を
連通する通孔13が設けられ、さらにブリッジ部5に
は、両腕部41 ,42 の大径油圧シリンダ9,9間を連
通する通孔14、及び小径油圧シリンダ8,8間を連通
する通孔15が設けられる。ブレーキキャリパCは、そ
のブリッジ部5の中央部でブレーキディスクDの側面と
平行な分割面16をもって、第1腕部41 側の第1ブロ
ックC1 と第2腕部42 側の第2ブロックC2 とに分割
される。そして両ブロックC1 ,C2 は、ブリッジ部5
のブレーキディスクD周方向両端部において、各一対の
連結ボルト17,17;18,18により相互に接合さ
れる。こゝで、大径ピストン9側の連結ボルト17,1
7を第1連結ボルト、小径ピストン10,10側の連結
ボルト18,18を第2連結ボルトと呼ぶ。第1及び第
2連結ボルト17,17;18,18は、ブレーキディ
スクDの外周面に沿って、望ましくはブレーキディスク
Dとの同心円19上において、第1連結ボルト17,1
7間の距離L1 が第2連結ボルト18,18間の距離L
2 より大となるように配置される。前記摩擦パッド
P1 ,P2 の各裏金11は、前記窓孔6に突入する山形
の取付部11aを一体に有し、この取付部11aに穿設
されたピン孔20を貫通して摩擦パッドP1 ,P2 を吊
持する共通一本のハンガピン21が窓孔6を横断してブ
レーキキャリパCの両腕部41 ,42 間に着脱可能に架
設される。また摩擦パッドP1 ,P2 の各裏金11のブ
レーキディスクD周方向両端面は、前記窓孔6の内面に
形成されたトルク受け面22,22にブレーキディスク
Dの軸方向に摺動自在に支承される。次にこの実施例の
作用について説明する。ブレーキレバーまたはブレーキ
ペダルの操作により図示しないマスタシリンダを作動し
て、その出力油圧を入力ポート12を通してブレーキキ
ャリパCの油圧シリンダ7,8;7,8に供給すれば、
ピストン9,10;9,10が一斉に前進して対応する
摩擦パッドP1 ,P2 の背面をそれぞれ押圧するので、
両摩擦パッドP1 ,P2 は、ハンガピン21及びトルク
受け面22,22上を摺動してブレーキディスクDの両
側面を挟圧し、このブレーキディスクDを介して前輪に
制動力を加えることができる。この制動中、ブレーキデ
ィスクDから摩擦パッドP1 ,P2 に作用する制動トル
クは、ブレーキキャリパCの、ブレーキディスクD回転
方向側のトルク受け面22で支承される。その際、一般
に摩擦パッドP1 ,P2 のブレーキディスクD回転進入
側は、ブレーキディスクD側へ引込まれ、ブレーキディ
スクDに対する摩擦力を強める傾向にあるが、摩擦パッ
ドP1 ,P2 のブレーキディスクD回転退出側は特に大
径のピストン9,9をもって強力に押圧されるので、結
局、各摩擦パッドP1 ,P2 のブレーキディスクDに対
する摩擦力は全体的に均等化され、良好な制動力を発揮
すると共に、偏摩耗が回避される。また、ブレーキキャ
リパCの第1及び第2腕部41 ,42 にはピストン9,
10;9,10の作動反力が拡張力として作用し、これ
に起因してブリッジ部5は曲げモーメントを受けるが、
これらの負荷に抗して第1及び第2連結ボルト17,1
7;18,18がブレーキキャリパCの第1及び第2ブ
ロックC1 ,C2 の結合状態を維持する。ところで、大
径ピストン9,9による拡張力は、小径ピストン10,
10によるそれよりも大きいので、ブリッジ部5に働く
曲げモーメントはその両端部において相違する。即ちブ
リッジ部5の第1連結ボルト17,17側端部の曲げモ
ーメントの方が第2連結ボルト18,18側端部のそれ
よりも大きい。しかしながら、第1及び第2連結ボルト
17,17;18,18は、前述のように、ブレーキデ
ィスクDとの同心円19上で、第1連結ボルト17,1
7間の距離L1 が第2連結ボルト18,18間の距離L
2 より大となるように配列してあるから、ブリッジ部5
の剛性は、第1連結ボルト17,17側端部の方が第2
連結ボルト18,18側端部よりも高く、したがって、
上記曲げモーメントに合理的に対抗し得てブレーキキャ
リパCの拡張変形を効果的に防止することができる。ま
た、第2連結ボルト18,18間の距離L2 が第1連結
ボルト17,17間の距離L1 よりも小さいことは、ブ
リッジ部5の第2ボルト18,18側端部の剛性の過剰
強化を抑えて、ブレーキキャリパCの軽量化及びコンパ
クト化に寄与することになる。メンテナンス時には、ハ
ンガピン21を外せば、直ちにブレーキキャリパCの窓
孔6から摩擦パッドP1 ,P2 の抜差しができるので、
摩擦パッドP1 ,P2の新規部品との交換をブレーキキ
ャリパCをフロントフォークFから外すことなく容易に
行うことができる。尚、上記実施例は、ブレーキキャリ
パCの第1及び第2腕部41 ,42 に大小のピストン
9,10;9,10をそれぞれ備えた対向ピストン型デ
ィスクブレーキに本考案を適用したものであるが、一方
の腕部41 または42 にのみ大小のピストン9,10を
備え、これらピストンの作動反力により他方の腕部が対
応する摩擦パッドを直接押圧する反力型ディスクブレー
キにも本考案は適用可能である。
説明する。先ず図1において、自動二輪車のフロントフ
ォークFに軸支される前輪(図示せず)のハブにブレー
キディスクDが固着され、これと協働して前輪に制動力
をかけるブレーキキャリパCが、フロントフォークF後
面に突設された上下一対の支腕1,2にボルト3,3に
より固着される。図2及び図3に示すように、上記ブレ
ーキキャリパCは、ブレーキディスクDの両側面に摩擦
パッドP1 ,P2 をそれぞれ挟んで対向する第1及び第
2腕部41 ,42 と、ブレーキディスクDを跨ぐように
この両腕部41 ,42 間を一体的に連結するブリッジ部
5とから構成され、このブリッジ部5には、前記両摩擦
パッドP1 ,P2 を臨む窓孔6が設けられる。ブレーキ
キャリパCの第1及び第2腕部41 ,42 には、ブレー
キディスクDの周方向に並列する複数、図示例では一対
の油圧シリンダ7,8;7,8がそれぞれ形成され、こ
れらに摩擦パッドP1 ,P2 の裏金11,11を押圧し
得るピストン9,10;9,10がそれぞれ摺動自在に
嵌装される。この場合、各腕部41 ,42 の油圧シリン
ダ7,8及びピストン9,10のうち、車両前進時にお
けるブレーキディスクDの回転退出側の油圧シリンダ7
及びピストン9は、同回転進入側の油圧シリンダ8及び
シリンダ10よりも大径に形成される。尚、図中、矢印
Rは車両前進時におけるブレーキディスクDの回転方向
を示す。第1腕部41 には、公知のマスタシリンダ(図
示せず)の出力油圧を該腕部41 の大径油圧シリンダ7
に導入するための入力ポート12が設けられる。また各
腕部41 ,42 には、それの両油圧シリンダ7,8間を
連通する通孔13が設けられ、さらにブリッジ部5に
は、両腕部41 ,42 の大径油圧シリンダ9,9間を連
通する通孔14、及び小径油圧シリンダ8,8間を連通
する通孔15が設けられる。ブレーキキャリパCは、そ
のブリッジ部5の中央部でブレーキディスクDの側面と
平行な分割面16をもって、第1腕部41 側の第1ブロ
ックC1 と第2腕部42 側の第2ブロックC2 とに分割
される。そして両ブロックC1 ,C2 は、ブリッジ部5
のブレーキディスクD周方向両端部において、各一対の
連結ボルト17,17;18,18により相互に接合さ
れる。こゝで、大径ピストン9側の連結ボルト17,1
7を第1連結ボルト、小径ピストン10,10側の連結
ボルト18,18を第2連結ボルトと呼ぶ。第1及び第
2連結ボルト17,17;18,18は、ブレーキディ
スクDの外周面に沿って、望ましくはブレーキディスク
Dとの同心円19上において、第1連結ボルト17,1
7間の距離L1 が第2連結ボルト18,18間の距離L
2 より大となるように配置される。前記摩擦パッド
P1 ,P2 の各裏金11は、前記窓孔6に突入する山形
の取付部11aを一体に有し、この取付部11aに穿設
されたピン孔20を貫通して摩擦パッドP1 ,P2 を吊
持する共通一本のハンガピン21が窓孔6を横断してブ
レーキキャリパCの両腕部41 ,42 間に着脱可能に架
設される。また摩擦パッドP1 ,P2 の各裏金11のブ
レーキディスクD周方向両端面は、前記窓孔6の内面に
形成されたトルク受け面22,22にブレーキディスク
Dの軸方向に摺動自在に支承される。次にこの実施例の
作用について説明する。ブレーキレバーまたはブレーキ
ペダルの操作により図示しないマスタシリンダを作動し
て、その出力油圧を入力ポート12を通してブレーキキ
ャリパCの油圧シリンダ7,8;7,8に供給すれば、
ピストン9,10;9,10が一斉に前進して対応する
摩擦パッドP1 ,P2 の背面をそれぞれ押圧するので、
両摩擦パッドP1 ,P2 は、ハンガピン21及びトルク
受け面22,22上を摺動してブレーキディスクDの両
側面を挟圧し、このブレーキディスクDを介して前輪に
制動力を加えることができる。この制動中、ブレーキデ
ィスクDから摩擦パッドP1 ,P2 に作用する制動トル
クは、ブレーキキャリパCの、ブレーキディスクD回転
方向側のトルク受け面22で支承される。その際、一般
に摩擦パッドP1 ,P2 のブレーキディスクD回転進入
側は、ブレーキディスクD側へ引込まれ、ブレーキディ
スクDに対する摩擦力を強める傾向にあるが、摩擦パッ
ドP1 ,P2 のブレーキディスクD回転退出側は特に大
径のピストン9,9をもって強力に押圧されるので、結
局、各摩擦パッドP1 ,P2 のブレーキディスクDに対
する摩擦力は全体的に均等化され、良好な制動力を発揮
すると共に、偏摩耗が回避される。また、ブレーキキャ
リパCの第1及び第2腕部41 ,42 にはピストン9,
10;9,10の作動反力が拡張力として作用し、これ
に起因してブリッジ部5は曲げモーメントを受けるが、
これらの負荷に抗して第1及び第2連結ボルト17,1
7;18,18がブレーキキャリパCの第1及び第2ブ
ロックC1 ,C2 の結合状態を維持する。ところで、大
径ピストン9,9による拡張力は、小径ピストン10,
10によるそれよりも大きいので、ブリッジ部5に働く
曲げモーメントはその両端部において相違する。即ちブ
リッジ部5の第1連結ボルト17,17側端部の曲げモ
ーメントの方が第2連結ボルト18,18側端部のそれ
よりも大きい。しかしながら、第1及び第2連結ボルト
17,17;18,18は、前述のように、ブレーキデ
ィスクDとの同心円19上で、第1連結ボルト17,1
7間の距離L1 が第2連結ボルト18,18間の距離L
2 より大となるように配列してあるから、ブリッジ部5
の剛性は、第1連結ボルト17,17側端部の方が第2
連結ボルト18,18側端部よりも高く、したがって、
上記曲げモーメントに合理的に対抗し得てブレーキキャ
リパCの拡張変形を効果的に防止することができる。ま
た、第2連結ボルト18,18間の距離L2 が第1連結
ボルト17,17間の距離L1 よりも小さいことは、ブ
リッジ部5の第2ボルト18,18側端部の剛性の過剰
強化を抑えて、ブレーキキャリパCの軽量化及びコンパ
クト化に寄与することになる。メンテナンス時には、ハ
ンガピン21を外せば、直ちにブレーキキャリパCの窓
孔6から摩擦パッドP1 ,P2 の抜差しができるので、
摩擦パッドP1 ,P2の新規部品との交換をブレーキキ
ャリパCをフロントフォークFから外すことなく容易に
行うことができる。尚、上記実施例は、ブレーキキャリ
パCの第1及び第2腕部41 ,42 に大小のピストン
9,10;9,10をそれぞれ備えた対向ピストン型デ
ィスクブレーキに本考案を適用したものであるが、一方
の腕部41 または42 にのみ大小のピストン9,10を
備え、これらピストンの作動反力により他方の腕部が対
応する摩擦パッドを直接押圧する反力型ディスクブレー
キにも本考案は適用可能である。
【考案の効果】以上のように本考案によれば、第1及び
第2連結ボルトを、第1連結ボルト間の距離が第2連結
ボルト間の距離よりも大となるよう、ブレーキディスク
の外周面に沿って配列したので、ブレーキキャリパのブ
リッジ部のブレーキディスク周方向両端部の剛性を第1
及び第2連結ボルトにより、該両端部に働く曲げモーメ
ントの大小に応じて合理的に強化することができ、その
結果、ブレーキキャリパの変形を極力抑えて、摩擦パッ
ドに偏摩耗を生じさせることなく良好な制動作用を得る
ことができる。しかも、前記ブリッジ部の第2連結ボル
ト側端部の剛性の過剰強化を抑えて、ブレーキキャリパ
の軽量化及びコンパクト化を図ることができる。
第2連結ボルトを、第1連結ボルト間の距離が第2連結
ボルト間の距離よりも大となるよう、ブレーキディスク
の外周面に沿って配列したので、ブレーキキャリパのブ
リッジ部のブレーキディスク周方向両端部の剛性を第1
及び第2連結ボルトにより、該両端部に働く曲げモーメ
ントの大小に応じて合理的に強化することができ、その
結果、ブレーキキャリパの変形を極力抑えて、摩擦パッ
ドに偏摩耗を生じさせることなく良好な制動作用を得る
ことができる。しかも、前記ブリッジ部の第2連結ボル
ト側端部の剛性の過剰強化を抑えて、ブレーキキャリパ
の軽量化及びコンパクト化を図ることができる。
【図1】本考案ディスクブレーキの全体側面図
【図2】図1の要部の横断側面図
【図3】図2の3−3線断面図
C ブレーキキャリパ C1 ,C2 第1,第2ブロック D ブレーキディスク L1 第1連結ボルト間距離 L2 第2連結ボルト間距離 P1 ,P2 摩擦パッド 41 ,42 第1,第2腕部 5 ブリッジ部 6 窓孔 7 大径シリンダ 8 小径シリンダ 9 大径ピストン 10 小径ピストン 16 分割面 17,18 第1,第2連結ボルト
Claims (1)
- 【請求項1】 ブレーキディスク(D)の両側面に摩擦
パッド(P1 ,P2 )を挟んでそれぞれ対向する第1及
び第2腕部(41 ,42 )と、この両腕部(41 ,
42 )間を一体に連結するブリッジ部(5)と、第1及
び第2腕部(41 ,42 )の少なくとも一方に対応する
摩擦パッドの背面を押圧すべくブレーキディスク(D)
の周方向に並設される異径の複数のピストン(9,1
0)とからブレーキキャリパ(C)を構成し、前記ブリ
ッジ部(5)に摩擦パッド(P1 ,P 2 )を臨む窓孔
(6)を開口すると共に、このブリッジ部(5)でブレ
ーキキャリパ(C)を第1腕部(41 )側の第1ブロッ
ク(C1 )と第2腕部(42 )側の第2ブロック
(C2 )とに分割し、この両ブロック(C1 ,C2 )
を、大径のピストン(9)側の一端部で一対の第1連結
ボルト(17,17)により、また小径のピストン(1
0)側の他端部で一対の第2連結ボルト(18,18)
により接合したディスクブレーキにおいて、第1及び第
2連結ボルト(17,17;18,18)を、第1連結
ボルト(17,17)間の距離(L1 )が第2連結ボル
ト(18,18)間の距離(L2 )よりも大となるよ
う、ブレーキディスク(D)の外周面に沿って配列した
ことを特徴とするディスクブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1291291U JPH0726582Y2 (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | ディスクブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1291291U JPH0726582Y2 (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | ディスクブレーキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04109695U JPH04109695U (ja) | 1992-09-22 |
JPH0726582Y2 true JPH0726582Y2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=31901204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1291291U Expired - Fee Related JPH0726582Y2 (ja) | 1991-03-08 | 1991-03-08 | ディスクブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0726582Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4510217B2 (ja) * | 2000-03-23 | 2010-07-21 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ディスクブレーキ |
JP4521331B2 (ja) * | 2005-08-19 | 2010-08-11 | 日信工業株式会社 | バーハンドル車両用連動ブレーキ装置 |
JP5716450B2 (ja) * | 2011-02-25 | 2015-05-13 | 株式会社アドヴィックス | 対向ピストン型ディスクブレーキ |
-
1991
- 1991-03-08 JP JP1291291U patent/JPH0726582Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04109695U (ja) | 1992-09-22 |
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