JPH07264882A - 超音波モータ - Google Patents
超音波モータInfo
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- JPH07264882A JPH07264882A JP6051514A JP5151494A JPH07264882A JP H07264882 A JPH07264882 A JP H07264882A JP 6051514 A JP6051514 A JP 6051514A JP 5151494 A JP5151494 A JP 5151494A JP H07264882 A JPH07264882 A JP H07264882A
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Landscapes
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 縦振動モードと屈曲振動モードのような異な
るモードの振動を利用した場合であっても、安定した駆
動制御を行うことを可能にする。 【構成】 弾性体11と、弾性体11に結合される電気
機械変換素子12,13とを有し、前記電気機械変換素
子により前記弾性体に縦振動モードと屈曲振動モードと
を発生させ、それらの合成振動により生ずる楕円運動に
よって、相対運動部材との間で相対運動を生じさせる場
合に、縦振動モード(L1)と屈曲振動モード(B4)
の共振周波数(fL1,fB4)のうち、高い方の共振周波
数(fL1)よりも高い範囲で制御するようにした。
るモードの振動を利用した場合であっても、安定した駆
動制御を行うことを可能にする。 【構成】 弾性体11と、弾性体11に結合される電気
機械変換素子12,13とを有し、前記電気機械変換素
子により前記弾性体に縦振動モードと屈曲振動モードと
を発生させ、それらの合成振動により生ずる楕円運動に
よって、相対運動部材との間で相対運動を生じさせる場
合に、縦振動モード(L1)と屈曲振動モード(B4)
の共振周波数(fL1,fB4)のうち、高い方の共振周波
数(fL1)よりも高い範囲で制御するようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、縦振動モードと屈曲
振動モード等のような異なるモードの振動を利用して、
相対運動部材との間で相対運動を生じさせる超音波モー
タに関し、特に、その駆動制御方法を改良した超音波モ
ータに関するものである。
振動モード等のような異なるモードの振動を利用して、
相対運動部材との間で相対運動を生じさせる超音波モー
タに関し、特に、その駆動制御方法を改良した超音波モ
ータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、リニア型超音波モータの従来例
を示す図である。従来のリニア型超音波モータは、棒状
弾性体101の一端側に加振用の変成器102が配置さ
れ、他端側に制振用の変成器103が配置されている。
各変成器102,103には、振動子102a,103
aが接合されている。加振用の振動子102aに発振器
102bから交流電圧を印加して棒状弾性体101を振
動させ、この振動が棒状弾性体101を伝播することに
より進行波となる。この進行波により、棒状弾性体10
1に加圧接触された移動体104が駆動される。
を示す図である。従来のリニア型超音波モータは、棒状
弾性体101の一端側に加振用の変成器102が配置さ
れ、他端側に制振用の変成器103が配置されている。
各変成器102,103には、振動子102a,103
aが接合されている。加振用の振動子102aに発振器
102bから交流電圧を印加して棒状弾性体101を振
動させ、この振動が棒状弾性体101を伝播することに
より進行波となる。この進行波により、棒状弾性体10
1に加圧接触された移動体104が駆動される。
【0003】一方、棒状弾性体101の振動は、制振用
の変成器103を通じて振動子103aに伝えられ、こ
の振動子103aによって振動エネルギーが電気エネル
ギーに変換される。この振動子103aに接続された負
荷103bにより電気エネルギーを消費することにより
振動を吸収する。この制振用の変成器103により、棒
状弾性体101の端面の反射を抑制して、棒状弾性体1
01の固有モードの定在波の発生を防いでいる。
の変成器103を通じて振動子103aに伝えられ、こ
の振動子103aによって振動エネルギーが電気エネル
ギーに変換される。この振動子103aに接続された負
荷103bにより電気エネルギーを消費することにより
振動を吸収する。この制振用の変成器103により、棒
状弾性体101の端面の反射を抑制して、棒状弾性体1
01の固有モードの定在波の発生を防いでいる。
【0004】図5のリニア型超音波モータは、移動体1
04の移動範囲だけ、棒状弾性体101の長さが必要で
あり、その棒状弾性体101の全体を加振しなければな
らず、装置が大型化するとともに、固有モードの定在波
の発生を防止するために、制振用の変成器103などが
必要となる、という問題があった。
04の移動範囲だけ、棒状弾性体101の長さが必要で
あり、その棒状弾性体101の全体を加振しなければな
らず、装置が大型化するとともに、固有モードの定在波
の発生を防止するために、制振用の変成器103などが
必要となる、という問題があった。
【0005】このような問題を解決するために、自走式
の超音波モータが種々提案されており、例えば、「第5
回電磁力関連のダイナミックスシンポジウム講演論文
集」の「222 光ピックアップ移動を目的とした圧電
リニアモータ」に記載されている「異形縮退縦L1−屈
曲B4モード・平板モータ」が知られている。
の超音波モータが種々提案されており、例えば、「第5
回電磁力関連のダイナミックスシンポジウム講演論文
集」の「222 光ピックアップ移動を目的とした圧電
リニアモータ」に記載されている「異形縮退縦L1−屈
曲B4モード・平板モータ」が知られている。
【0006】図6は、異形縮退縦L1−屈曲B4モード
・平板モータの従来例を示す模式図であって、図6
(A)は正面図、図6(B)は側面図、図6(C)は平
面図である。弾性体1は、矩形平板状の基礎部1aと、
その基礎部1aの一方の面に形成された突起部1b,1
cとから構成されている。圧電素子2,3は、弾性体1
の基礎部1aの他方の面に貼付され、縦振動L1モード
と屈曲振動B4モードを発生させる素子である。弾性体
1の突起部1b,1cは、基礎部1aに発生する屈曲振
動B4モードの腹の位置に設けられており、相対運動部
材(不図示)に加圧接触させられ、相対運動を行う。
・平板モータの従来例を示す模式図であって、図6
(A)は正面図、図6(B)は側面図、図6(C)は平
面図である。弾性体1は、矩形平板状の基礎部1aと、
その基礎部1aの一方の面に形成された突起部1b,1
cとから構成されている。圧電素子2,3は、弾性体1
の基礎部1aの他方の面に貼付され、縦振動L1モード
と屈曲振動B4モードを発生させる素子である。弾性体
1の突起部1b,1cは、基礎部1aに発生する屈曲振
動B4モードの腹の位置に設けられており、相対運動部
材(不図示)に加圧接触させられ、相対運動を行う。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した図6
のモータは、縦振動モードと屈曲振動モードのように、
2つのモードの振動が発生するので、同一の振動モード
を重ね合わせて進行性振動波を発生する従来の超音波モ
ータ駆動回路(例えば、特開昭63−209482号な
ど)を使用したのでは、安定した駆動制御を行うことが
できなかった。具体的には、入力周波電圧の周波数を変
更して速度制御を行う場合に、その周波数の範囲の選択
のしかたによっては、負荷が変動したとき等に駆動でき
なくなる場合が発生する、という問題があった。
のモータは、縦振動モードと屈曲振動モードのように、
2つのモードの振動が発生するので、同一の振動モード
を重ね合わせて進行性振動波を発生する従来の超音波モ
ータ駆動回路(例えば、特開昭63−209482号な
ど)を使用したのでは、安定した駆動制御を行うことが
できなかった。具体的には、入力周波電圧の周波数を変
更して速度制御を行う場合に、その周波数の範囲の選択
のしかたによっては、負荷が変動したとき等に駆動でき
なくなる場合が発生する、という問題があった。
【0008】本発明の目的は、前述の課題を解決し、縦
振動モードと屈曲振動モードのような異なるモードの振
動を利用した場合であっても、安定した駆動制御を行う
ことを可能にする超音波モータを提供することである。
振動モードと屈曲振動モードのような異なるモードの振
動を利用した場合であっても、安定した駆動制御を行う
ことを可能にする超音波モータを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明による超音波モータの第1の解決手段は、第
1の振動モードと第2の振動モードとの異なるモードの
振動を利用して、相対運動部材との間で相対運動を生じ
させる超音波モータにおいて、前記第1又は第2の振動
モードの共振周波数のうち、高い方の共振周波数よりも
高い範囲で制御する駆動制御手段を設けたことを特徴と
している。
に、本発明による超音波モータの第1の解決手段は、第
1の振動モードと第2の振動モードとの異なるモードの
振動を利用して、相対運動部材との間で相対運動を生じ
させる超音波モータにおいて、前記第1又は第2の振動
モードの共振周波数のうち、高い方の共振周波数よりも
高い範囲で制御する駆動制御手段を設けたことを特徴と
している。
【0010】第2の解決手段は、弾性体(11)と、前
記弾性体に結合される電気機械変換素子(12,13)
とを有し、前記電気機械変換素子により前記弾性体に縦
振動モードと屈曲振動モードとを発生させ、それらの合
成振動により生ずる楕円運動によって、相対運動部材と
の間で相対運動を生じさせる超音波モータにおいて、前
記縦振動モード(L1)と前記屈曲振動モード(B4)
の共振周波数(fL1,fB4)のうち、高い方の共振周波
数(fL1)よりも高い範囲で制御する駆動制御手段を設
けたことを特徴としている。
記弾性体に結合される電気機械変換素子(12,13)
とを有し、前記電気機械変換素子により前記弾性体に縦
振動モードと屈曲振動モードとを発生させ、それらの合
成振動により生ずる楕円運動によって、相対運動部材と
の間で相対運動を生じさせる超音波モータにおいて、前
記縦振動モード(L1)と前記屈曲振動モード(B4)
の共振周波数(fL1,fB4)のうち、高い方の共振周波
数(fL1)よりも高い範囲で制御する駆動制御手段を設
けたことを特徴としている。
【0011】第3の解決手段は、第1又は第2の解決手
段の超音波モータにおいて、前記駆動制御手段は、起動
時に高い周波数から低い周波数に向かって、周波数を変
更することを特徴としている。
段の超音波モータにおいて、前記駆動制御手段は、起動
時に高い周波数から低い周波数に向かって、周波数を変
更することを特徴としている。
【0012】第4の解決手段は、第1〜第3の解決手段
のいずれか1つの超音波モータにおいて、前記駆動制御
手段は、入力電圧とモニタ電圧の位相差に応じた検出位
相差信号を出力する位相差検出器(26)と、目標出力
に相当する目標位相差信号を出力する目標位相差設定器
(28)と、前記位相差検出器と前記目標位相差設定器
の出力を比較して、前記検出位相差信号が前記目標位相
差信号に近付くように制御する位相差制御器(27)と
を含み、異なる振動モードの共振周波数の高い方の共振
点よりも高い範囲に、前記目標位相差信号を設定してあ
ることを特徴としている。
のいずれか1つの超音波モータにおいて、前記駆動制御
手段は、入力電圧とモニタ電圧の位相差に応じた検出位
相差信号を出力する位相差検出器(26)と、目標出力
に相当する目標位相差信号を出力する目標位相差設定器
(28)と、前記位相差検出器と前記目標位相差設定器
の出力を比較して、前記検出位相差信号が前記目標位相
差信号に近付くように制御する位相差制御器(27)と
を含み、異なる振動モードの共振周波数の高い方の共振
点よりも高い範囲に、前記目標位相差信号を設定してあ
ることを特徴としている。
【0013】
【作用】本発明によれば、第1のモードと第2のモード
の異なるモード、例えば、縦振動モードと屈曲振動モー
ド等の振動を利用して、相対運動部材との間に相対運動
を生じさせる場合に、異なる振動のうちで、高い方の共
振周波数よりも高い範囲で制御するようにしたので、負
荷の変動などにより駆動しなくなるようなことがなくな
り、常に安定した駆動をすることができる。
の異なるモード、例えば、縦振動モードと屈曲振動モー
ド等の振動を利用して、相対運動部材との間に相対運動
を生じさせる場合に、異なる振動のうちで、高い方の共
振周波数よりも高い範囲で制御するようにしたので、負
荷の変動などにより駆動しなくなるようなことがなくな
り、常に安定した駆動をすることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面等を参照して、実施例につき、さ
らに詳細に説明する。図1は、本発明による超音波モー
タの実施例を示した模式図である。弾性体11は、基礎
部11aと、2つの突起部11b,11cとを有し、そ
の材質には、ステンレスやアルミニウム合金などの金属
又はプラスチック等が用いられる。この実施例では、弾
性体11の厚さをt,長さをh,幅をbとする。
らに詳細に説明する。図1は、本発明による超音波モー
タの実施例を示した模式図である。弾性体11は、基礎
部11aと、2つの突起部11b,11cとを有し、そ
の材質には、ステンレスやアルミニウム合金などの金属
又はプラスチック等が用いられる。この実施例では、弾
性体11の厚さをt,長さをh,幅をbとする。
【0015】圧電素子12〜15は、弾性体11の基礎
部11aの上面に接着されている。圧電素子12,13
は、縦振動L1モードと屈曲振動B4モードとを発生さ
せるための素子である。圧電素子12,13は、その表
面に電極12a,13aが焼き付けられており、電極1
2aを介して、圧電素子12にA端子の電圧が印加さ
れ、電極13aを介して、圧電素子13にB端子の電圧
が印加される。この実施例では、圧電素子12,13
は、図1(C)のように、厚み方向に分極されており、
分極方向は互いに同方向である。また、A端子の電圧と
B端子の電圧とは、周波数が同一で、位相がπ/2だけ
ずれている。なお、2つの圧電素子12,13の分極は
互いに逆方向であってもよい。
部11aの上面に接着されている。圧電素子12,13
は、縦振動L1モードと屈曲振動B4モードとを発生さ
せるための素子である。圧電素子12,13は、その表
面に電極12a,13aが焼き付けられており、電極1
2aを介して、圧電素子12にA端子の電圧が印加さ
れ、電極13aを介して、圧電素子13にB端子の電圧
が印加される。この実施例では、圧電素子12,13
は、図1(C)のように、厚み方向に分極されており、
分極方向は互いに同方向である。また、A端子の電圧と
B端子の電圧とは、周波数が同一で、位相がπ/2だけ
ずれている。なお、2つの圧電素子12,13の分極は
互いに逆方向であってもよい。
【0016】圧電素子14は、その表面に電極14aが
焼き付けられており、この電極14aは、弾性体11と
導電性の塗料16によって電気的に接続されている。圧
電素子12,13は、電極12a,13aの配置されて
いる面とは逆側の面が弾性体11と電気的に同電位であ
り、その電位は、導電性の塗料16、電極14aを経由
して、G端子に伝えられる。なお、圧電素子14は、駆
動力の低下や駆動方向の性能差をなくすために、分極処
理を施さないことが好ましい。
焼き付けられており、この電極14aは、弾性体11と
導電性の塗料16によって電気的に接続されている。圧
電素子12,13は、電極12a,13aの配置されて
いる面とは逆側の面が弾性体11と電気的に同電位であ
り、その電位は、導電性の塗料16、電極14aを経由
して、G端子に伝えられる。なお、圧電素子14は、駆
動力の低下や駆動方向の性能差をなくすために、分極処
理を施さないことが好ましい。
【0017】圧電素子15は、その表面に電極15aが
焼き付けられている。弾性体11の振動状態は、圧電素
子15によって、電気信号に変換され、電極15aを介
してP端子に伝えられる。この電気信号には、4次の屈
曲振動モードの振動状態と、1次の縦振動モードの振動
状態との、異なる2つの振動モードが縮退された形で含
まれている。そして、弾性体11の合成された振動振幅
にほぼ応じた大きさの信号が得られる。
焼き付けられている。弾性体11の振動状態は、圧電素
子15によって、電気信号に変換され、電極15aを介
してP端子に伝えられる。この電気信号には、4次の屈
曲振動モードの振動状態と、1次の縦振動モードの振動
状態との、異なる2つの振動モードが縮退された形で含
まれている。そして、弾性体11の合成された振動振幅
にほぼ応じた大きさの信号が得られる。
【0018】図2は、本発明による超音波モータの動作
を説明する図である。図2(A)は、超音波モータに入
力される2相の高周波電圧A,Bの時間的変化をt1〜
t9で示している。図2(A)の横軸は、高周波電圧の
実効値を示している。図2(B)は、超音波モータの断
面の変形の様子を示し、超音波モータに発生する屈曲振
動の時間的変化(t1〜t9)を示している。図2
(C)は、超音波モータの断面の変形の様子を示し、超
音波モータに発生する縦振動の時間的変化(t1〜t
9)を示している。図2(D)は、超音波モータの突起
部11b,11cとに発生する楕円運動の時間的変化
(t1〜t9)を示している。
を説明する図である。図2(A)は、超音波モータに入
力される2相の高周波電圧A,Bの時間的変化をt1〜
t9で示している。図2(A)の横軸は、高周波電圧の
実効値を示している。図2(B)は、超音波モータの断
面の変形の様子を示し、超音波モータに発生する屈曲振
動の時間的変化(t1〜t9)を示している。図2
(C)は、超音波モータの断面の変形の様子を示し、超
音波モータに発生する縦振動の時間的変化(t1〜t
9)を示している。図2(D)は、超音波モータの突起
部11b,11cとに発生する楕円運動の時間的変化
(t1〜t9)を示している。
【0019】次に、この実施例の超音波モータの動作
を、時間的変化(t1〜t9)ごとに説明する。時間t
1において、図2(A)に示すように、高周波電圧Aは
正の電圧を発生し、同様に高周波電圧Bは同一の正の電
圧を発生する。図2(B)に示すように、高周波電圧
A,Bによる屈曲運動は互いに打ち消し合い、質点Y1
とZ1とが振幅零となる。また、図2(C)に示すよう
に、高周波電圧A,Bによる縦振動は伸張する方向に発
生する。質点Y2とZ2とは矢印で示されるように、節
Xを中心にして最大の伸長を示す。その結果、図2
(D)に示すように、上記両振動が複合され、質点Y1
とY2との運動の合成が質点Yの運動となり、また、質
点Z1とZ2との運動の合成が質点Zの運動となる。
を、時間的変化(t1〜t9)ごとに説明する。時間t
1において、図2(A)に示すように、高周波電圧Aは
正の電圧を発生し、同様に高周波電圧Bは同一の正の電
圧を発生する。図2(B)に示すように、高周波電圧
A,Bによる屈曲運動は互いに打ち消し合い、質点Y1
とZ1とが振幅零となる。また、図2(C)に示すよう
に、高周波電圧A,Bによる縦振動は伸張する方向に発
生する。質点Y2とZ2とは矢印で示されるように、節
Xを中心にして最大の伸長を示す。その結果、図2
(D)に示すように、上記両振動が複合され、質点Y1
とY2との運動の合成が質点Yの運動となり、また、質
点Z1とZ2との運動の合成が質点Zの運動となる。
【0020】時間t2において、図2(A)に示すよう
に、高周波電圧Bは零となり、高周波電圧Aは正の電圧
を発生する。図2(B)に示すように、高周波電圧Aに
よる屈曲運動が発生し、質点Y1が正方向に振幅し、質
点Z1が負方向に振幅する。また、図2(C)に示すよ
うに、高周波電圧Aによる縦振動が発生し、質点Y2と
質点Z2とが時間t1のときよりも縮む。その結果、図
2(D)に示すように、上記両振動が複合され、質点Y
とZとが時間t1のときよりも右回りに移動する。
に、高周波電圧Bは零となり、高周波電圧Aは正の電圧
を発生する。図2(B)に示すように、高周波電圧Aに
よる屈曲運動が発生し、質点Y1が正方向に振幅し、質
点Z1が負方向に振幅する。また、図2(C)に示すよ
うに、高周波電圧Aによる縦振動が発生し、質点Y2と
質点Z2とが時間t1のときよりも縮む。その結果、図
2(D)に示すように、上記両振動が複合され、質点Y
とZとが時間t1のときよりも右回りに移動する。
【0021】時間t3において、図2(A)に示すよう
に、高周波電圧Aは正の電圧を発生し、同様に高周波電
圧Bは同一の負の電圧を発生する。図2(B)に示すよ
うに、高周波電圧A及びBによる屈曲運動が合成されて
増幅され、質点Y1が時間t2のときよりも正方向に増
幅され、最大の正の振幅値を示す。質点Z1が時間t2
のときよりも負方向に増幅され、最大の負の振幅値を示
す。また、図2(C)に示すように、高周波電圧A及び
Bによる縦振動が互いに打ち消しあい、質点Y2とZ2
とが元の位置に戻る。その結果、図2(D)に示すよう
に、上記両振動が複合され、質点YとZとが時間t2の
ときよりも右回りに移動する。
に、高周波電圧Aは正の電圧を発生し、同様に高周波電
圧Bは同一の負の電圧を発生する。図2(B)に示すよ
うに、高周波電圧A及びBによる屈曲運動が合成されて
増幅され、質点Y1が時間t2のときよりも正方向に増
幅され、最大の正の振幅値を示す。質点Z1が時間t2
のときよりも負方向に増幅され、最大の負の振幅値を示
す。また、図2(C)に示すように、高周波電圧A及び
Bによる縦振動が互いに打ち消しあい、質点Y2とZ2
とが元の位置に戻る。その結果、図2(D)に示すよう
に、上記両振動が複合され、質点YとZとが時間t2の
ときよりも右回りに移動する。
【0022】時間t4において、図2(A)に示すよう
に、高周波電圧Aは零となり、高周波電圧Bは負の電圧
を発生する。図2(B)に示すように、高周波電圧Bに
よる屈曲運動が発生し、質点Y1は時間t3のときより
も振幅が低下し、質点Z1時間t3のときよりも振幅が
低下する。また、図2(C)に示すように、高周波電圧
Bによる縦振動が発生し、質点Y2とZ2が収縮する。
その結果、図2(D)に示すように、上記両振動が複合
され、質点YとZとが時間t3のときよりも右回りに移
動する。
に、高周波電圧Aは零となり、高周波電圧Bは負の電圧
を発生する。図2(B)に示すように、高周波電圧Bに
よる屈曲運動が発生し、質点Y1は時間t3のときより
も振幅が低下し、質点Z1時間t3のときよりも振幅が
低下する。また、図2(C)に示すように、高周波電圧
Bによる縦振動が発生し、質点Y2とZ2が収縮する。
その結果、図2(D)に示すように、上記両振動が複合
され、質点YとZとが時間t3のときよりも右回りに移
動する。
【0023】時間t5において、図2(A)に示すよう
に、高周波電圧Aは負の電圧を発生し、同様に高周波電
圧Bは同一の負の電圧を発生する。図2(B)に示すよ
うに、高周波電圧A,Bによる屈曲運動は互いに打ち消
し合い、質点Y1とZ1とが振幅零となる。また、図2
(C)に示すように、高周波電圧A,Bによる縦振動は
収縮する方向に発生する。質点Y2とZ2とは矢印で示
されるように、節Xを中心にして最大の収縮を示す。そ
の結果、図2(D)に示すように、上記両振動が複合さ
れ、質点YとZとが時間t4のときよりも右回りに移動
する。
に、高周波電圧Aは負の電圧を発生し、同様に高周波電
圧Bは同一の負の電圧を発生する。図2(B)に示すよ
うに、高周波電圧A,Bによる屈曲運動は互いに打ち消
し合い、質点Y1とZ1とが振幅零となる。また、図2
(C)に示すように、高周波電圧A,Bによる縦振動は
収縮する方向に発生する。質点Y2とZ2とは矢印で示
されるように、節Xを中心にして最大の収縮を示す。そ
の結果、図2(D)に示すように、上記両振動が複合さ
れ、質点YとZとが時間t4のときよりも右回りに移動
する。
【0024】時間t6〜t9に変化するにしたがって、
上述の原理と同様に屈曲振動及び縦振動が発生し、その
結果、図2(D)に示すように、質点Y及び質点Zが右
回りに移動し、楕円運動をする。以上の原理により、こ
の超音波モータは、突起部11a,11bの先端に楕円
運動を発生させ、駆動力を取り出す構成となっている。
従って、突起部11b,11cの先端を相対運動部材
(不図示)に加圧すると、弾性体11は、その相対運動
部材に対して自走する。
上述の原理と同様に屈曲振動及び縦振動が発生し、その
結果、図2(D)に示すように、質点Y及び質点Zが右
回りに移動し、楕円運動をする。以上の原理により、こ
の超音波モータは、突起部11a,11bの先端に楕円
運動を発生させ、駆動力を取り出す構成となっている。
従って、突起部11b,11cの先端を相対運動部材
(不図示)に加圧すると、弾性体11は、その相対運動
部材に対して自走する。
【0025】図3は、本実施例による超音波モータの周
波数と振動振幅の関係を示した線図であり、横軸は周波
数、縦軸は振動振幅を表している。本実施例の超音波モ
ータは、1次の縦振動モードの共振周波数fL1が、4次
の屈曲振動モードの共振周波数fB4以上になるように構
成されている。その理由は、以下の通りである。
波数と振動振幅の関係を示した線図であり、横軸は周波
数、縦軸は振動振幅を表している。本実施例の超音波モ
ータは、1次の縦振動モードの共振周波数fL1が、4次
の屈曲振動モードの共振周波数fB4以上になるように構
成されている。その理由は、以下の通りである。
【0026】超音波モータは、一般に、入力周波数を変
更して速度制御する。このときに、共振周波数よりも低
い周波数によって駆動すると、起動できなかったり、過
負荷時に駆動が停止してしまったりする現象が発生する
ことがある。従って、共振周波数以上で作動させる必要
がある。ところが、この実施例の超音波モータのよう
に、縦振動モードと屈曲振動モードの2種類の振動モー
ドの縮退を利用して駆動する原理のモータでは、速度に
対して支配的に寄与する縦振動モードを対象にして周波
数を変更し、速度制御を行うことが望ましいと考えられ
る。そのときに、屈曲振動モードがその共振周波数fB4
よりも低い周波数で駆動されることになると、屈曲振動
が停止してしまう可能性がある。そこで、この実施例で
は、1次の縦振動モードの共振周波数fL1は、4次の屈
曲振動モードの共振周波数fB4以上になるように構成し
た。これにより、入力周波数を1次の縦振動モードの共
振周波数fL1以上のどの範囲に設定しても、4次の屈曲
振動モードの共振周波数fB4以上よりも低くなることが
ないので、起動できなかったり、過負荷時に駆動が停止
してしまったりする現象が発生しなくなり、駆動が安定
する。
更して速度制御する。このときに、共振周波数よりも低
い周波数によって駆動すると、起動できなかったり、過
負荷時に駆動が停止してしまったりする現象が発生する
ことがある。従って、共振周波数以上で作動させる必要
がある。ところが、この実施例の超音波モータのよう
に、縦振動モードと屈曲振動モードの2種類の振動モー
ドの縮退を利用して駆動する原理のモータでは、速度に
対して支配的に寄与する縦振動モードを対象にして周波
数を変更し、速度制御を行うことが望ましいと考えられ
る。そのときに、屈曲振動モードがその共振周波数fB4
よりも低い周波数で駆動されることになると、屈曲振動
が停止してしまう可能性がある。そこで、この実施例で
は、1次の縦振動モードの共振周波数fL1は、4次の屈
曲振動モードの共振周波数fB4以上になるように構成し
た。これにより、入力周波数を1次の縦振動モードの共
振周波数fL1以上のどの範囲に設定しても、4次の屈曲
振動モードの共振周波数fB4以上よりも低くなることが
ないので、起動できなかったり、過負荷時に駆動が停止
してしまったりする現象が発生しなくなり、駆動が安定
する。
【0027】ここで、1次の縦振動モードの共振周波数
fL1を、4次の屈曲振動モードの共振周波数fB4よりも
高くするためには、弾性体11の厚さt(4次の屈曲振
動モードの振動方向)を薄目にすればよい。弾性体11
の長さをh、縦弾性係数をE、密度をρとすると、1次
の縦振動モードの共振周波数fL1と4次の屈曲振動モー
ドの共振周波数fB4とは、概ね fB4=(14.137/2πL2 )・(E/ρ)1/2 ・
(t/121/2 ) fL1=(1/2L)・(E/ρ)1/2 として表される。弾性体11の厚さtを薄目にすること
により、1次の縦振動モードの共振周波数fL1を、4次
の屈曲振動モードの共振周波数fB4よりも高くすること
ができる。なお、正確には、PZT等の圧電材料や突起
部11b,11cの影響も考慮して、共振周波数を求め
ることが望ましい。
fL1を、4次の屈曲振動モードの共振周波数fB4よりも
高くするためには、弾性体11の厚さt(4次の屈曲振
動モードの振動方向)を薄目にすればよい。弾性体11
の長さをh、縦弾性係数をE、密度をρとすると、1次
の縦振動モードの共振周波数fL1と4次の屈曲振動モー
ドの共振周波数fB4とは、概ね fB4=(14.137/2πL2 )・(E/ρ)1/2 ・
(t/121/2 ) fL1=(1/2L)・(E/ρ)1/2 として表される。弾性体11の厚さtを薄目にすること
により、1次の縦振動モードの共振周波数fL1を、4次
の屈曲振動モードの共振周波数fB4よりも高くすること
ができる。なお、正確には、PZT等の圧電材料や突起
部11b,11cの影響も考慮して、共振周波数を求め
ることが望ましい。
【0028】図4は、本実施例による超音波モータの駆
動回路を示すブロック図である。初期値発生手段21
は、電源をオンにより超音波モータ10の起動の指示が
されると、発振器22に初期周波数を指示する。この初
期周波数は、1次の縦振動モードの共振周波数fL1より
も十分に大きい周波数であり、環境温度などの変化によ
って、1次の縦振動モードの共振周波数fL1が変化して
も、それを上回ることのない値になっている。
動回路を示すブロック図である。初期値発生手段21
は、電源をオンにより超音波モータ10の起動の指示が
されると、発振器22に初期周波数を指示する。この初
期周波数は、1次の縦振動モードの共振周波数fL1より
も十分に大きい周波数であり、環境温度などの変化によ
って、1次の縦振動モードの共振周波数fL1が変化して
も、それを上回ることのない値になっている。
【0029】発振器22は、初期値発生手段21から指
示された初期周波数を発振するものであり、その出力は
分岐して、一方の出力は、第1増幅器23によって増幅
された後に、B層電圧として、圧電素子13の電極13
aに入力される。また、分岐した他方の出力は、移相器
24に接続されており、この移相器24によって、B層
電圧とはπ/2だけ位相をずらしてA層電圧とした後
に、第2増幅器25を介して、圧電素子12の電極12
aに入力される。
示された初期周波数を発振するものであり、その出力は
分岐して、一方の出力は、第1増幅器23によって増幅
された後に、B層電圧として、圧電素子13の電極13
aに入力される。また、分岐した他方の出力は、移相器
24に接続されており、この移相器24によって、B層
電圧とはπ/2だけ位相をずらしてA層電圧とした後
に、第2増幅器25を介して、圧電素子12の電極12
aに入力される。
【0030】位相差回路26は、第1増幅器23からの
B層電圧と、圧電素子15に接続されるP端子の出力が
入力されており、両電圧の位相差を求める回路であり、
その出力は、比較器27に入力される。比較器27は、
リファレンス位相差出力回路28で設定されていたリフ
ァレンス位相差と、位相差回路26の出力とを比較し
て、2つの位相差の差に相当する信号を、発振器22に
出力する。発振器22は、その位相差の差に相当する信
号が0になる方向に発信周波数を変更する。これによ
り、超音波モータの振動振幅が所定の大きさに保持され
る。
B層電圧と、圧電素子15に接続されるP端子の出力が
入力されており、両電圧の位相差を求める回路であり、
その出力は、比較器27に入力される。比較器27は、
リファレンス位相差出力回路28で設定されていたリフ
ァレンス位相差と、位相差回路26の出力とを比較し
て、2つの位相差の差に相当する信号を、発振器22に
出力する。発振器22は、その位相差の差に相当する信
号が0になる方向に発信周波数を変更する。これによ
り、超音波モータの振動振幅が所定の大きさに保持され
る。
【0031】リファレンス位相差出力回路28は、その
リファレンス位相差が、図3に示した制御範囲内(≧f
L1)に対応した値に設定されているので、発振周波数
は、常に、1次の縦振動モードの共振周波数fL1以上に
なり、かつ、4次の屈曲振動モードの共振周波数fB4よ
りも、低くなることもないので、起動できなかったり、
過負荷時に駆動が停止してしまったりする現象が発生し
なくなり、駆動が安定する。
リファレンス位相差が、図3に示した制御範囲内(≧f
L1)に対応した値に設定されているので、発振周波数
は、常に、1次の縦振動モードの共振周波数fL1以上に
なり、かつ、4次の屈曲振動モードの共振周波数fB4よ
りも、低くなることもないので、起動できなかったり、
過負荷時に駆動が停止してしまったりする現象が発生し
なくなり、駆動が安定する。
【0032】なお、初期値発生手段11から発振器12
に初期周波数が指示されて起動すると、その直後は、初
期周波数から徐々に低い周波数に変更されることにな
る。
に初期周波数が指示されて起動すると、その直後は、初
期周波数から徐々に低い周波数に変更されることにな
る。
【0033】以上説明した実施例に限定されず、種々の
変形や変更が可能であって、それらも本発明に含まれ
る。例えば、電気機械変換素子として、圧電素子の例で
説明したが、電歪素子であってもよい。また、異なる振
動モードとして、L1−B4モードの振動を例に説明し
たが、L1−B2,L1−B6,L2−B4などの他の
モードを使用するようにしてもよい。さらに、異なる振
動モードとして、縦振動と屈曲振動の例により説明した
が、縦振動と捩じり振動の2つの振動モードの場合で
も、同様に適用できる。さらにまた、3種類以上の振動
モードを使用する場合には、最も高い共振周波数よりも
高い範囲で制御するようにすればよい。なお、自走式の
例で説明したが、弾性体側を固定して、長尺ものの相対
運動部材を移動させるようにしてもよい。
変形や変更が可能であって、それらも本発明に含まれ
る。例えば、電気機械変換素子として、圧電素子の例で
説明したが、電歪素子であってもよい。また、異なる振
動モードとして、L1−B4モードの振動を例に説明し
たが、L1−B2,L1−B6,L2−B4などの他の
モードを使用するようにしてもよい。さらに、異なる振
動モードとして、縦振動と屈曲振動の例により説明した
が、縦振動と捩じり振動の2つの振動モードの場合で
も、同様に適用できる。さらにまた、3種類以上の振動
モードを使用する場合には、最も高い共振周波数よりも
高い範囲で制御するようにすればよい。なお、自走式の
例で説明したが、弾性体側を固定して、長尺ものの相対
運動部材を移動させるようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、異なるモードの振動を利用して、相対運動部材と
の間に相対運動を生じさせる場合に、異なる振動のうち
で、高い方の共振周波数よりも高い範囲で制御するよう
にしたので、負荷の変動などにより駆動しなくなるよう
なことがなくなり、常に安定した駆動をすることができ
る、という効果がある。
れば、異なるモードの振動を利用して、相対運動部材と
の間に相対運動を生じさせる場合に、異なる振動のうち
で、高い方の共振周波数よりも高い範囲で制御するよう
にしたので、負荷の変動などにより駆動しなくなるよう
なことがなくなり、常に安定した駆動をすることができ
る、という効果がある。
【図1】本発明による超音波モータの実施例を示した模
式図である。
式図である。
【図2】本実施例の超音波モータの駆動動作を説明する
図である。
図である。
【図3】本実施例による超音波モータの周波数と振動振
幅の関係を示す線図である。
幅の関係を示す線図である。
【図4】本実施例による超音波モータの駆動回路を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図5】リニア型超音波モータの従来例を示す図であ
る。
る。
【図6】異形縮退縦L1−屈曲B4モード・平板モータ
の一例を示す模式図である。
の一例を示す模式図である。
11 弾性体 12,13,14,15 圧電素子 21 初期値発生手段 22 発振器 23 第1増幅器 24 移相器 25 第2増幅器 26 位相差回路 27 比較器 28 リファレンス位相差出力回路
Claims (4)
- 【請求項1】 第1の振動モードと第2の振動モードと
の異なるモードの振動を利用して、相対運動部材との間
で相対運動を生じさせる超音波モータにおいて、 前記第1又は第2の振動モードの共振周波数のうち、高
い方の共振周波数よりも高い範囲で制御する駆動制御手
段を設けたことを特徴とする超音波モータ。 - 【請求項2】 弾性体と、 前記弾性体に結合される電気機械変換素子とを有し、 前記電気機械変換素子により前記弾性体に縦振動モード
と屈曲振動モードとを発生させ、それらの合成振動によ
り生ずる楕円運動によって、相対運動部材との間で相対
運動を生じさせる超音波モータにおいて、 前記縦振動モードと前記屈曲振動モードの共振周波数の
うち、高い方の共振周波数よりも高い範囲で制御する駆
動制御手段を設けたことを特徴とする超音波モータ。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の超音波モ
ータにおいて、 前記駆動制御手段は、起動時に高い周波数から低い周波
数に向かって、周波数を変更することを特徴とする超音
波モータ。 - 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記
載の超音波モータにおいて、 前記駆動制御手段は、 入力電圧とモニタ電圧の位相差に応じた検出位相差信号
を出力する位相差検出器と、 目標出力に相当する目標位相差信号を出力する目標位相
差設定器と、 前記位相差検出器と前記目標位相差設定器の出力を比較
して、前記検出位相差信号が前記目標位相差信号に近付
くように制御する位相差制御器と、を含み、 前記目標位相差設定器は、異なる振動モードの共振周波
数の高い方の共振点よりも高い範囲に、前記目標位相差
信号を設定してあることを特徴とする超音波モータ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05151494A JP3453838B2 (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | 超音波モータ |
EP95301905A EP0674350B1 (en) | 1994-03-23 | 1995-03-22 | Ultrasonic motor |
DE69517232T DE69517232T2 (de) | 1994-03-23 | 1995-03-22 | Ultraschallmotor |
US08/826,039 US6252332B1 (en) | 1994-02-28 | 1997-03-28 | Ultrasonic motor |
US08/950,734 US5821667A (en) | 1994-03-23 | 1997-10-15 | Ultrasonic motor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05151494A JP3453838B2 (ja) | 1994-03-23 | 1994-03-23 | 超音波モータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07264882A true JPH07264882A (ja) | 1995-10-13 |
JP3453838B2 JP3453838B2 (ja) | 2003-10-06 |
Family
ID=12889123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05151494A Expired - Lifetime JP3453838B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-03-23 | 超音波モータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3453838B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5850117A (en) * | 1995-06-15 | 1998-12-15 | Nikon Corporation | Vibration Actuator and adjustment method therefor |
US7737604B2 (en) | 2007-03-16 | 2010-06-15 | Panasonic Corporation | Ultrasonic actuator |
US8008840B2 (en) | 2007-12-07 | 2011-08-30 | Panasonic Corporation | Drive unit |
JP2016086541A (ja) * | 2014-10-27 | 2016-05-19 | キヤノン株式会社 | 超音波モータ及び超音波モータを用いた駆動装置 |
JP2019030091A (ja) * | 2017-07-28 | 2019-02-21 | セイコーエプソン株式会社 | 圧電駆動装置、圧電駆動装置の駆動方法、ロボット、電子部品搬送装置、プリンター、及び、プロジェクター |
-
1994
- 1994-03-23 JP JP05151494A patent/JP3453838B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5850117A (en) * | 1995-06-15 | 1998-12-15 | Nikon Corporation | Vibration Actuator and adjustment method therefor |
US7737604B2 (en) | 2007-03-16 | 2010-06-15 | Panasonic Corporation | Ultrasonic actuator |
US8008840B2 (en) | 2007-12-07 | 2011-08-30 | Panasonic Corporation | Drive unit |
JP2016086541A (ja) * | 2014-10-27 | 2016-05-19 | キヤノン株式会社 | 超音波モータ及び超音波モータを用いた駆動装置 |
JP2019030091A (ja) * | 2017-07-28 | 2019-02-21 | セイコーエプソン株式会社 | 圧電駆動装置、圧電駆動装置の駆動方法、ロボット、電子部品搬送装置、プリンター、及び、プロジェクター |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3453838B2 (ja) | 2003-10-06 |
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Legal Events
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