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JPH0725854A - 縮合ベンゼンオキシ酢酸誘導体 - Google Patents

縮合ベンゼンオキシ酢酸誘導体

Info

Publication number
JPH0725854A
JPH0725854A JP4209587A JP20958792A JPH0725854A JP H0725854 A JPH0725854 A JP H0725854A JP 4209587 A JP4209587 A JP 4209587A JP 20958792 A JP20958792 A JP 20958792A JP H0725854 A JPH0725854 A JP H0725854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chemical
formula
yloxy
compound
tetrahydronaphthalen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4209587A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyuki Hamanaka
信行 浜中
Kanji Takahashi
寛治 高橋
Hidekado Tokumoto
秀門 徳本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ono Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Ono Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ono Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Ono Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP4209587A priority Critical patent/JPH0725854A/ja
Priority to CA002085844A priority patent/CA2085844A1/en
Priority to TW081110276A priority patent/TW221291B/zh
Priority to DK92121898T priority patent/DK0548949T5/da
Priority to ES92121898T priority patent/ES2108076T3/es
Priority to EP92121898A priority patent/EP0548949B1/en
Priority to DE69222280T priority patent/DE69222280T2/de
Priority to AT92121898T priority patent/ATE158282T1/de
Priority to JP36060892A priority patent/JP3419009B2/ja
Priority to KR1019920025744A priority patent/KR0148389B1/ko
Priority to US07/997,492 priority patent/US5389666A/en
Priority to US08/334,395 priority patent/US5589496A/en
Publication of JPH0725854A publication Critical patent/JPH0725854A/ja
Priority to US08/722,456 priority patent/US5849919A/en
Priority to GR970402174T priority patent/GR3024771T3/el
Priority to US09/168,424 priority patent/US5962439A/en
Pending legal-status Critical Current

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Thiazole And Isothizaole Compounds (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 D環系が(i) 〜(iv)の縮合ベンゼンオキシ酢
酸誘導体(I) とその塩(R1 は水酸基、アルコキシ基、
(アルキル)アミノ基、アミノ酸残基;Aはフェニル、
フェニル置換アルキル等で置換されていてもよい、イミ
ダゾール残基、イミダゾール−2−イルオキシ(チオ)
残基、2−オキソイミダゾール残基、ピラゾール残基、
オキサジアゾール残基、オキサゾール残基、トリアゾー
ル残基、イソオキサゾール残基又はイソチアゾール残基
を示し、基中のベンゼン環はアルキル又はアルコキシ、
ハロゲン、ニトロ、トリハロメチル1〜3個で置換され
ていてもよい;eは3〜5、fは1〜3、pは1〜4、
qは0〜2、rは1〜4、sは0〜3)。 【化1】 【効果】 PGI2 受容体アゴニスト作用を有し、血栓
症、動脈硬化、虚血性心疾患、胃潰瘍、高血圧等の予防
および/または治療に有用。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縮合ベンゼンオキシ酢
酸誘導体に関する。さらに詳しくは、 1)一般式(I)
【0002】
【化44】
【0003】(式中、すべての記号は後記と同じ意味を
表わす。)で示される縮合ベンゼンオキシ酢酸誘導体、
それらの非毒性塩およびそれらの酸付加塩、 2)それらの製造方法、および 3)それらを有効成分として含有する薬剤に関する。
【0004】
【発明の背景】プロスタグランジンI2 (PGI2
は、アラキドン酸カスケードと呼ばれる生体内代謝経路
においてプロスタグランジンH2 (PGH2 )より産生
される下記構造を有する天然生理活性物質である。
【0005】
【化45】
【0006】[Nature,263, 663(1976)、Prostaglandi
ns,12, 685(1976) 、同誌,12, 915(1976) 、同誌,1
3, 3(1977) およびChemical and Engineering News ,1
2月20日号,17(1976)参照] PGI2 は極めて強力な血小板凝集抑制作用をはじめ、
血小板凝集解離、血小板粘着抑制、血管拡張、胃酸分泌
抑制等の作用を有していることが確認されている。それ
故に、PGI2 は血栓症、動脈硬化、虚血性心疾患、胃
潰瘍、高血圧等の治療に有用であると考えられている
が、化学的に不安定であることと、目的に応じた作用分
離が困難であるため、医薬品としての応用は限定されて
いる。そのため、種々のPGI2 誘導体が合成され、作
用の持続性の保持および作用分離のために多くの研究が
なされてきた。しかし、必ずしも満足のいく結果は得ら
れていないのが現状である。そこで、最近では上記の2
つの問題点を解決するため、PGI2 受容体レベルから
考えて、上記疾患の治療または予防に有用な新しいタイ
プの骨格を有するPGI2 受容体アゴニストを見出すべ
く研究が行なわれている。
【0007】
【従来の技術】PGI2 骨格をもっていない化合物で
は、以下に述べる化合物がPGI2 受容体に結合し、血
小板凝集を抑制する化合物、すなわちPGI2 受容体ア
ゴニストであることが文献で報告されている。
【0008】
【化46】
【0009】[Brit.J.Pharmacol.,76;423(1982)、同
誌,84;595(1985)、同誌,86;643(1985)および公表特許
公報55-501098 号参照]
【0010】
【化47】
【0011】[Brit.J.Pharmacol.,76;423(1982)、同
誌,84;595(1985)、同誌,86;643(1985)および公表特許
公報55-501127 号参照]
【0012】
【化48】
【0013】[Brit.J.Pharmacol.,102;251-266(1991)
および西独特許公開公報3,504,677 号参照]
【0014】
【発明の開示】すなわち、本発明は、 1)一般式(I)
【0015】
【化49】
【0016】(式中、
【化50】
【0017】
【化51】
【0018】
【化52】
【0019】
【化53】
【0020】
【化54】
【0021】Aは、
【化55】
【0022】
【化56】
【0023】
【化57】
【0024】
【化58】
【0025】
【化59】
【0026】
【化60】
【0027】
【化61】
【0028】
【化62】
【0029】
【化63】
【0030】
【化64】
【0031】
【化65】
【0032】
【化66】
【0033】
【化67】
【0034】
【化68】
【0035】
【化69】
【0036】R1 は(i) 水酸基、(ii) C1〜12個
のアルコキシ基または(iii) NR2 3 を表わし、
【0037】R2 およびR3 は、それぞれ独立して(i)
水素原子または(ii) C1〜4個のアルキル基を表わ
すか、隣接する窒素原子と一緒になって、アミノ酸残基
を表わし、
【0038】R4 は、それぞれ独立して(i) 水素原
子、(ii) C1〜4個のアルキル基、(iii) フェニル
基、(iv) フェニル基または窒素原子を1または2個含
有する4〜7員の単環のヘテロ環1または2個によって
置換されたC1〜4個のアルキル基を表わし、さらにR
4 がフェニル基、またはフェニル基または窒素原子を1
または2個含有する4〜7員の単環のヘテロ環を含有す
る基を表わす場合、その環はC1〜4個のアルキル基、
C1〜4個のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基ま
たはトリハロメチル基で置換されていてもよいものと
し、
【0039】Yは、酸素原子または硫黄原子を表わし、
eは、3〜5の整数を表わし、fは、1〜3の整数を表
わし、lは、1〜3の整数を表わし、mは、1または2
の整数を表わし、pは、1〜4の整数を表わし、qは、
ゼロまたは1または2の整数を表わし、rは、1〜4の
整数を表わし、sは、ゼロまたは1〜3の整数を表わ
す。ただし、(1)Aが
【0040】
【化70】
【0041】
【化71】
【0042】
【化72】
【0043】
【化73】
【0044】
【化74】
【0045】
【化75】
【0046】
【化76】
【0047】(式中、すべての記号は前記と同じ意味を
表わす。)、または
【0048】
【化77】
【0049】(式中、R4 は水素原子を表わす。)を表
わす場合には、qおよびsはゼロをとらないものとし、
(2)Aが
【0050】
【化78】
【0051】
【化79】
【0052】
【化80】
【0053】
【化81】
【0054】
【化82】
【0055】
【化83】
【0056】
【化84】
【0057】
【化85】
【0058】
【化86】
【0059】
【化87】
【0060】
【化88】
【0061】(式中、Y、lおよびmは前記と同じ意味
を表わす。)を表わし、かつR4 がヘテロ環で置換され
たC1〜4個のアルキル基を表わす場合には、そのヘテ
ロ環はその炭素原子でのみ、アルキル基に結合するもの
とし、(3)−(CH2 r −または=CH−(C
2 s −は、環の炭素原子aまたはbのいずれかに結
合し、(4)Aが
【0062】
【化89】
【0063】(式中、R4 は前記と同じ意味を表わ
す。)を表わす場合には、
【0064】
【化90】
【0065】
【化91】
【0066】のみをとるものとする。)で示される縮合
ベンゼンオキシ酢酸誘導体、それらの非毒性塩およびそ
れらの酸付加塩、 2)それらの製造方法、および 3)それらを有効成分として含有する医薬品に関する。
【0067】本発明においては、特に指示しない限り異
性体はこれをすべて包含する。例えば、アルキル基、ア
ルコシキ基、アルキレン基およびアルケニル基およびア
ルケニレン基には直鎖のもの、分枝鎖のものが含まれ、
アルケニレン基中の二重結合はE、ZおよびEZ混合物
であるものを含む。また、分枝鎖のアルキル基が存在す
る場合等の不斉炭素原子の存在により生ずる異性体も含
まれる。
【0068】
【先行技術との比較】一般式(I) で示される本発明化合
物は新規な化合物である。このような構造を持つ化合物
が、PGI2 受容体アゴニスト作用を有することは、容
易に予測できないことである。
【0069】
【塩および酸付加塩】一般式(I) で示される本発明化合
物は、公知の方法で相当する塩および酸付加塩に変換さ
れる。塩および酸付加塩は毒性のない、水溶性のものが
好ましい。適当な塩としては、アルカリ金属(カリウ
ム、ナトリウム等)の塩、アルカリ土類金属(カルシウ
ム、マグネシウム等)の塩、アンモニウム塩、薬学的に
許容される有機アミン(テトラメチルアンモニウム、ト
リエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、シク
ロペンチルアミン、ベンジルアミン、フェネチルアミ
ン、ピペリジン、モノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミン、リジン、
アルギニン、N−メチル−D−グルカミン等)の塩が挙
げられる
【0070】また、非毒性酸付加塩としては、塩酸塩、
臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩のような無機
酸塩、または、酢酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、シュウ酸
塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、安息香酸
塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼ
ンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、イセチオン酸
塩、グルクロン酸塩、グルコン酸塩のような有機酸塩等
が挙げられる。好ましくは塩酸塩である。
【0071】一般式(I) 中、R1 によって表わされるC
1〜12個のアルコキシ基とは、メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキ
シ、ヘプチルオキシ、オクチルオキシ、ノニルオキシ、
デシルオキシ、ウンデシルオキシ、ドデシルオキシ基お
よびこれらの異性体基である。また、R2 、R3 および
4 によって表わされる基中、C1〜4個のアルキル基
とは、メチル、エチル、プロピル、ブチル基およびこれ
らの異性体基である。一般式(I) 中、R4 によって表わ
される基中、窒素原子を1または2個含有する4〜7員
の単環のヘテロ環としては、アゾール、アジン(ピリジ
ン)、アゼピン、ジアゾール、ジアジン、ジアゼピン環
およびこれらの一部または全部が飽和した環が挙げれら
れる。
【0072】また、R4 によって表わされる基中、フェ
ニル基およびヘテロ環の置換基であるC1〜4個のアル
キル基とは、メチル、エチル、プロピル、ブチル基およ
びこれらの異性体基であり、C1〜4個のアルコキシ基
とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ基お
よびこれらの異性体基であり、ハロゲン原子およびトリ
ハロメチル基中のハロゲン原子とは、フッ素、塩素、臭
素およびヨウ素原子である。
【0073】本発明の好ましい化合物は、[2−(イミ
ダゾール−1−イル)メチル−2,3−ジヒドロインデ
ン−4−イルオキシ]酢酸、[1−[2−(4−フェニ
ルメチルイミダゾール−1−イル)エチル]−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢
酸、[1−[3−(4−フェニルメチルイミダゾール−
1−イル)−1−プロペニル]−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、[1−
[2−(4−フェニルメチルイミダゾール−1−イル)
エチル]−3,4−ジヒドロナフタレン−5−イルオキ
シ]酢酸、
【0074】[1−[2−(4−フェニルメチルイミダ
ゾール−1−イル)エチリデン]−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、[2−
(1−ジフェニルメチルイミダゾール−2−イルオキ
シ)メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−6−イルオキシ]酢酸、[2−[3−(1−ジフェニ
ルメチルイミダゾール−2−イルオキシ)−1−プロペ
ニル]−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5
−イルオキシ]酢酸、[2−(1−ジフェニルメチルイ
ミダゾール−2−イルオキシ)メチル−3,4−ジヒド
ロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、
【0075】[1−[2−(1−ジフェニルメチルイミ
ダゾール−2−イルオキシ)エチリデン]−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢
酸、[2−(4−ジフェニルメチルイミダゾール−2−
イルチオ)メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフ
タレン−5−イルオキシ]酢酸、[2−[3−(4−ジ
フェニルメチルイミダゾール−2−イルチオ)−1−プ
ロペニル]−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−5−イルオキシ]酢酸、[2−(4−ジフェニルメチ
ルイミダゾール−2−イルチオ)メチル−3,4−ジヒ
ドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、
【0076】[1−[2−(4−ジフェニルメチルイミ
ダゾール−2−イルチオ)エチリデン]−1,2,3,
4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、
[2−[2−(2−オキソ−4−ジフェニルメチルイミ
ダゾール−1−イル)エチル]−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、[2−
[3−(2−オキソ−4−ジフェニルメチルイミダゾー
ル−1−イル)−1−プロペニル]−1,2,3,4−
テトラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、
【0077】[2−[2−(2−オキソ−4−ジフェニ
ルメチルイミダゾール−1−イル)エチル]−3,4−
ジヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、[1−
[2−(2−オキソ−4−ジフェニルメチルイミダゾー
ル−1−イル)エチリデン]−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、[2−
(3,4,5−トリフェニルピラゾール−1−イル)メ
チル−ベンゾシクロヘプタン−6−イルオキシ]酢酸、
[2−[4−((3−クロロフェニル)フェニルメチ
ル)ピラゾール−2−イル]メチル−1,2,3,4−
テトラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、
【0078】[2−[3−[4−((3−クロロフェニ
ル)フェニルメチル)ピラゾール−2−イル]−1−プ
ロペニル]−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−5−イルオキシ]酢酸、[2−[4−((3−クロロ
フェニル)フェニルメチル)ピラゾール−2−イル]メ
チル−3,4−ジヒドロナフタレン−5−イルオキシ]
酢酸、[1−[2−[4−((3−クロロフェニル)フ
ェニルメチル)ピラゾール−2−イル]エチリデン]−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオ
キシ]酢酸、[2−[3−((4−ジフェニルメチル)
−1,2,3−トリアゾール−2−2−イル)−1−プ
ロペニル]−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−5−イルオキシ]酢酸、
【0079】[2−((4−ジフェニルメチル)−1,
2,3−トリアゾール−1−イル)メチル−3,4−ジ
ヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、[1−[2
−((4−ジフェニルメチル)−1,2,3−トリアゾ
ール−3−イル)エチリデン]−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、[2−
(1,2,4−オキサジアジン−5−イル)メチル−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオ
キシ]酢酸、[2−[2−(1,2,4−オキサジアジ
ン−5−イル)−1−エテニル]−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、
【0080】[2−(1,2,4−オキサジアジン−5
−イル)メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−5−イ
ルオキシ]酢酸、[1−[2−(1,2,4−オキサジ
アジン−5−イル)エチリデン]−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、[2−
[3−(3−フェニル−1,2,4−オキサジアゾール
−5−イル)プロピル]−2,3−ジヒドロインデン−
4−イルオキシ]酢酸、[2−[2−(オキサゾール−
2−イル)エチル]−1,2,3,4−テトラヒドロナ
フタレン−5−イルオキシ]酢酸、
【0081】[2−[2−(オキサゾール−2−イル)
−1−エテニル]−1,2,3,4−テトラヒドロナフ
タレン−5−イルオキシ]酢酸、[2−[2−(オキサ
ゾール−2−イル)エチル]−3,4−ジヒドロナフタ
レン−5−イルオキシ]酢酸、[1−[2−(オキサゾ
ール−2−イル)エチリデン]−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、[2−
[2−[4−(3−トリフルオロメチルフェニル)オキ
サゾール−2−イル]エチル]−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、
【0082】[2−[2−[4−(3−トリフルオロメ
チルフェニル)オキサゾール−2−イル]−1−エテニ
ル]−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−
イルオキシ]酢酸、[2−[2−[4−(3−トリフル
オロメチルフェニル)オキサゾール−2−イル]エチ
ル]−3,4−ジヒドロナフタレン−5−イルオキシ]
酢酸、[1−[2−[4−(3−トリフルオロメチルフ
ェニル)オキサゾール−2−イル]エチリデン]−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキ
シ]酢酸、[1−[2−(オキサゾール−4−イル)エ
チル]−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5
−イルオキシ]酢酸、
【0083】[1−[2−(2−((3−ピリジル)フ
ェニルメチル)オキサゾール−4−イル)−1−エテニ
ル]−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−
イルオキシ]酢酸、[1−[2−(2−((3−ピリジ
ル)フェニルメチル)オキサゾール−4−イル)エチ
ル]−3,4−ジヒドロナフタレン−5−イルオキシ]
酢酸、[1−[2−(2−((3−ピリジル)フェニル
メチル)オキサゾール−4−イル)エチリデン]−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキ
シ]酢酸、[1−[2−(3−ニトロフェニル)オキサ
ゾール−4−イル)メチル−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、
【0084】[1−[2−(2−(3−ニトロフェニ
ル)オキサゾール−4−イル)−1−エテニル]−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキ
シ]酢酸、[1−[2−(3−ニトロフェニル)オキサ
ゾール−4−イル)メチル−3,4−ジヒドロナフタレ
ン−5−イルオキシ]酢酸、[1−[2−(2−(3−
ニトロフェニル)オキサゾール−4−イル)エチリデ
ン]−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−
イルオキシ]酢酸、[2−(イミダゾール−4−イル)
メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5
−イルオキシ]酢酸、
【0085】[2−(2−(イミダゾール−4−イル)
−1−エテニル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフ
タレン−5−イルオキシ]酢酸、[2−(イミダゾール
−4−イル)メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−5
−イルオキシ]酢酸、[1−(2−(イミダゾール−4
−イル)エチリデン)−1,2,3,4−テトラヒドロ
ナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、[2−[3−[4
−((1−イミダゾリル)フェニルメチル)ピラゾール
−2−イル]−1−プロペニル]−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、
【0086】[2−[4−((1−イミダゾリル)フェ
ニルメチル)ピラゾール−2−イル]メチル−3,4−
ジヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、[1−
[2−[4−((1−イミダゾリル)フェニルメチル)
ピラゾール−2−イル]エチリデン]−1,2,3,4
−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、
[1−[3−(5−ジフェニルメチル−1,2,4−オ
キサジアゾール−3−イル)−1−プロペニル]−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキ
シ]酢酸、[1−[2−(5−ジフェニルメチル−1,
2,4−オキサジアゾール−3−イル)エチル]−3,
4−ジヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸、
【0087】[1−[2−(5−ジフェニルメチル−
1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)エチリデ
ン]−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−
イルオキシ]酢酸、[2−[2−(5−ジフェニルメチ
ルイソオキサゾール−3−イル)−1−エテニル]−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオ
キシ]酢酸、[2−(5−ジフェニルメチルイソオキサ
ゾール−3−イル)メチル−3,4−ジヒドロナフタレ
ン−5−イルオキシ]酢酸、[1−[2−(5−ジフェ
ニルメチルイソオキサゾール−3−イル)エチリデン]
−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イル
オキシ]酢酸、
【0088】[2−[2−(3−ジフェニルメチルイソ
オキサゾール−5−イル)−1−エテニル]−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢
酸、[2−(3−ジフェニルメチルイソオキサゾール−
5−イル)メチル−3,4−テトラヒドロナフタレン−
5−イルオキシ]酢酸、[1−[2−(3−ジフェニル
メチルイソオキサゾール−5−イル)エチリデン]−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオ
キシ]酢酸、および実施例に記載の化合物である。
【0089】〔本発明化合物の製造方法〕 (1)一般式(I) で示される本発明化合物のうち、一般
式(I−1)
【0090】
【化92】
【0091】(式中、A1 はAと同じ意味を表わす。た
だし、Aに含まれるR4 が表わす基中、C1〜4個のア
ルキル基の置換基であるヘテロ環は、その環中の炭素原
子でのみアルキル基に結合している。その他の記号は前
記と同じ意味を表わす。)で示される本発明化合物は、
(A)一般式(III)
【0092】
【化93】
【0093】(式中、R1aはメトキシ基またはエトキシ
基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わ
す。)で示される化合物と一般式(a) HAa (a) (式中、Aa
【0094】
【化94】
【0095】
【化95】
【0096】
【化96】
【0097】
【化97】
【0098】
【化98】
【0099】
【化99】
【0100】
【化100】
【0101】(式中、すべての記号は前記と同じ意味を
表わす。)を表わす。)で示される化合物を反応させる
か、(B)一般式(III)
【0102】
【化101】
【0103】(式中、すべての記号は前記と同じ意味を
表わす。)で示される化合物と、オキサゾールを反応さ
せるか、(C)一般式(V)
【0104】
【化102】
【0105】(式中、すべての記号は前記と同じ意味を
表わす。)で示される化合物を環化反応させるか、
(D)一般式(VIII)
【0106】
【化103】
【0107】(式中、R4aは(i) C1〜4個のアルキル
基、(ii)フェニル基または(iii) フェニル基または窒素
原子を1個または2個含有する4〜7員のヘテロ環1個
または2個によって置換された、C1〜4個のアルキル
基を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わ
す。)で示される化合物と、一般式(b) BrCH2 COR1a (b) (式中、R1aは前記と同じ意味を表わす。)で示される
化合物を反応させるか、(E)一般式(IX)
【0108】
【化104】
【0109】(式中、すべての記号は前記と同じ意味を
表わす。)で示される化合物を、一般式(b) BrCH2 COR1a (b) (式中、R1aは前記と同じ意味を表わす。)で示される
化合物を反応させるか、(F)一般式(XI)
【0110】
【化105】
【0111】(式中、すべての記号は前記と同じ意味を
表わす。)で示される化合物と、一般式(c) R4 COCl (c) (式中、R4 は前記と同じ意味を表わす。)で示される
化合物を反応させるか、(G)一般式(XII)
【0112】
【化106】
【0113】(式中、すべての記号は前記と同じ意味を
表わす。)で示される化合物と、一般式(d)
【0114】
【化107】
【0115】(式中、R4 は前記と同じ意味を表わ
す。)で示される化合物を反応させるか、(H)一般式
(XIV)
【0116】
【化108】
【0117】(式中、すべての記号は前記と同じ意味を
表わす。)で示される化合物を還化反応させるか、
(I)一般式(XVI)
【0118】
【化109】
【0119】(式中、すべての記号は前記と同じ意味を
表わす。)で示される化合物と、一般式(b) BrCH2 COR1a (b) (式中、R1aは前記と同じ意味を表わす。)で示される
化合物を反応させるか、(J)一般式(XIX)
【0120】
【化110】
【0121】(式中、すべての記号は前記と同じ意味を
表わす。)で示される化合物と、一般式(b) BrCH2 COR1a (b) (式中、R1aは前記と同じ意味を表わす。)で示される
化合物を反応させるか、(K)一般式(XX)
【0122】
【化111】
【0123】(式中、すべての記号は前記と同じ意味を
表わす。)で示される化合物と、一般式(b) BrCH2 COR1a (b) (式中、R1aは前記と同じ意味を表わす。)で示される
化合物を反応させるか、(L)一般式(Ia)
【0124】
【化112】
【0125】(式中、すべての記号は前記と同じ意味を
表わす。)で示される化合物のエステル結合を加水分解
するか、(M)一般式(Ib)
【0126】
【化113】
【0127】(式中、すべての記号は前記と同じ意味を
表わす。)で示される化合物を一般式(f) R1bOH (f) (式中、R1bはC3〜12個のアルキル基を表わす。)
で示される化合物を用いてエステル化するか、または
(N)一般式(Ib)
【0128】
【化114】
【0129】(式中、すべての記号は前記と同じ意味を
表わす。)で示される化合物を一般式(g) HNR2 3 (g) (式中、R2 およびR3 は前記と同じ意味を表わす。)
で示される化合物を用いてアミド化することにより製造
することができる。一般式(III) 、(V) 、(VIII)、(I
X)、(XI)、(XII) 、(XIV) 、(XVI) 、(XIX)、(XX)、(I
a)および(Ib)で示される化合物は、次の反応工程式で示
される方法により製造することができる。一般式
(a)、(b)、(c)、(d)、(f)および(g)
で示される化合物はそれ自体公知であり、試薬として市
販されているか、また市販試薬から公知の方法で製造す
ることができる。
【0130】
【化115】
【0131】
【化116】
【0132】
【化117】
【0133】
【化118】
【0134】
【化119】
【0135】
【化120】
【0136】
【化121】
【0137】
【化122】
【0138】
【化123】
【0139】
【化124】
【0140】
【化125】
【0141】(反応工程式中、R4dは(i) 水素原子、
(ii) C1〜4個のアルキル基、(iii) フェニル基また
は(iv) フェニル基または窒素原子を1または2個含有
する4〜7員の単環のヘテロ環、1または2個および/
または水酸基1個で置換されたC1〜4個のアルキル基
を表わし、R4eはR4d中の水酸基が−OLi基に代わっ
たこと以外はR4dと同じ意味を表わし、
【0142】DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを
表わし、TEAはトリエチルアミンを表わし、DHPは
ジヒドロピランを表わし、THPはテトラヒドロピラン
−2−イル基を表わし、DMEはジメトキシエタンを表
わし、TBABは臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム
を表わし、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。ま
た、一般式(j)、(k)および(l)で示される化合
物はそれ自体公知であり、試薬として市販されている
か、または市販試薬から公知の方法で製造することがで
きる。) (2)一般式(I) で示される本発明化合物のうち、一般
式(I−2)
【0143】
【化126】
【0144】(式中、A2
【化127】
【0145】
【化128】
【0146】
【化129】
【0147】
【化130】
【0148】(式中、R4 は前記と同じ意味を表わす。
ただし、C1〜4個のアルキル基の置換基であるヘテロ
環は、その環中の窒素原子でのみアルキル基に結合して
おり、R4 のうち少なくとも1つはヘテロ環置換アルキ
ル基である。その他の記号は前記と同じ意味を表わ
す。)を表わす。)で示される本発明化合物は、(A)
一般式(XIII)
【0149】
【化131】
【0150】(式中、Ab は、
【化132】
【0151】
【化133】
【0152】
【化134】
【0153】
【化135】
【0154】(式中、R4bは、それぞれ独立して(i)
水素原子、(ii) C1〜4個のアルキル基、(iii) フェ
ニル基、(iv) フェニル基またはケトン基1または2個
によって置換された、C1〜4個のアルキル基を表わ
し、さらに、R4bがフェニル基またはフェニル基含有基
を表わす場合、そのフェニル基はC1〜〜4個のアルキ
ル基、C1〜4個のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニト
ロ基またはトリハロメチル基で置換されていてよいもの
とし、
【0155】R4bのうち、少なくとも1つはケトン基で
置換されたC1〜4個のアルキル基である。)を表わ
し、その他の記号は前記と同じ意味を表わす。)で示さ
れる化合物を、(1)加水分解反応、(2)還元反応、
(3)エステル化反応、所望により(4)メシル化反応
および(5)式 R4c (i) (式中、R4cは窒素原子1または2個を含有する4〜7
員のヘテロ環またはそれらのハロゲン化水素酸塩を表わ
す。)で示される化合物と反応させることにより製造す
ることができ、また(B)一般式(Ic)
【0156】
【化136】
【0157】(式中、すべての記号は前記と同じ意味を
表わす。)で示される化合物を、一般式(Ia)および(Ib)
の化合物から一般式(I−1)の化合物を製造するため
に前記した、(L)、(M)および(N)に記載の方法
と同様にして製造することができる。一般式(XIII)およ
び(Ic)で示される化合物は、次の反応工程式で示される
方法により製造することができる。
【0158】
【化137】
【0159】(反応工程式中、すべての記号は前記と同
じ意味を表わす。また一般式(h)および一般式(i)
で示される化合物はそれ自体公知であるか、または公知
の方法で製造することができる。)
【0160】本明細書中の各反応において反応生成物は
通常の精製手段、例えば常圧下または減圧下における蒸
留、シリカゲルまたはケイ酸マグネシウムを用いた高速
液体クロマトグラフィー、薄層クロマトグラフィーある
いはカラムクロマトグラフィー、または洗浄、再結晶等
の方法により精製することができる。精製は各反応ごと
に行なってもよいし、いくつかの反応終了後に行なって
もよい。本発明における出発物質および各試薬は、それ
自体公知であるか、または公知の方法により製造するこ
とができる。例えば、出発物質として用いる一般式(II)
で示される化合物のうち、式
【0161】
【化138】
【0162】で示される化合物、一般式(VI)で示される
化合物のうち、式
【0163】
【化139】
【0164】で示される化合物、一般式(X) で示される
化合物のうち、式
【0165】
【化140】
【0166】で示される化合物、および一般式(XVII)で
示される化合物のうち、式
【0167】
【化141】
【0168】で示される化合物は、特願平3-130467号明
細書にその製造法が記載されている。また、一般式(VI)
で示される化合物のうち、式
【0169】
【化142】
【0170】で示される化合物は、特願平3-322612号明
細書にその製造法が記載されている。また、一般式(XV)
で示される化合物は、前記の一般式(VI)から公知の方法
により製造される。
【0171】
【本発明化合物の薬理活性】一般式(I) で示される本発
明化合物がPGI2 受容体アゴニスト作用を有すること
は、以下の実験結果によって証明された。 i) 3H−iloprostのヒト血小板膜分画PGI
2 受容体に対する結合の阻害
【0172】[実験方法]15mM塩化マグネシウム、
5mM EDTA、10nM [ 3H]−ilopro
stを含むpH7.4 の50mMトリス・塩酸緩衝液を反
応液とした。反応液0.2 mlに被検化合物を添加する
か、または添加しないでヒト血小板粗膜分画(0.3 mg
蛋白)を添加し、24℃で30分間インキュベートし
た。次に反応液をグラスファイバーフィルターを用いて
吸引ろ過して受容体結合した[ 3H]−ilopros
tと結合していない[ 3H]−iloprostを分離
し、フィルターの放射活性を測定し、結合した[ 3H]
−iloprost量を求めた。
【0173】特異的に受容体に結合した[ 3H]−il
oprost量は、総結合量から非特異的結合量を差し
引いた量として求めた。非特異的結合量は、被検化合物
の代わりに非放射性iloprost(10μM)を添
加した時の[ 3H]−iloprostの結合量として
求めた。被検化合物の阻害効果は次の式により求めた。 阻害率(%)=100−(B1 /B0 ×100) B1 :被検化合物が存在する時の[ 3H]−ilopr
ostの特異的結合量 B0 :被検化合物が存在しない時の[ 3H]−ilop
rostの特異的結合量 結果を表1に示す。
【0174】
【表1】
【0175】ii)ヒト血小板凝集抑制作用 [実験方法]ヒト血液から5×105 /mm3 の血小板
に富んだプラズマ(Platelet RichPlasma)を調整し、
被検化合物を添加1分後、ADP(4μM)を添加して
凝集抑制作用を測定した。この測定はマルチチャンネル
血小板凝集計を用いて行ない、凝集反応は凝集計の光透
過性の変化により測定した。結果を表2に示す。
【0176】
【表2】
【0177】
【毒性】本発明化合物の毒性は十分に低いものであり、
医薬品として使用するために十分安全であることが確認
された。
【0178】
【医薬品への適用】一般式(I) で示される本発明化合物
は、PGI2 受容体アゴニスト作用を有しているので血
栓症、動脈硬化、虚血性心疾患、胃潰瘍、高血圧等の予
防および/または治療に有用である。一般式(I) で示さ
れる本発明化合物、その非毒性の塩、酸付加塩またはそ
の水和物を上記の目的で用いるには、通常、全身的また
は局部的に、経口または非経口の形で投与される。投与
量は、年齢、症状、治療効果、投与方法、処理時間等に
より異なるが、例えば1時間当り体重1kg当り約0.00
1 〜約100mgの投与量が一般に使用され、好ましく
は1時間当り体重1kgについて約0.1 〜約10mgの
範囲である。
【0179】もちろん前記したように、投与量は種々の
条件により変動するので、上記投与量より少ない量で十
分な場合もあるし、また範囲を越えて投与の必要な場合
もある。本発明化合物を投与する際には、経口投与のた
めの固体組成物、液体組成物およびその他の組成物、非
経口投与のための注射剤、外用剤、坐剤等として用いら
れる。経口投与のための固体組成物には、錠剤、丸剤、
カプセル剤、散剤、顆粒剤等が含まれる。カプセル剤に
は、ハードカプセルおよびソフトカプセルが含まれる。
【0180】経口投与のためのその他の組成物として
は、溶液剤、乳濁剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル
剤が含まれる。非経口投与のための注射剤としては、無
菌の水性または、非水性の溶液剤、懸濁剤、乳濁剤およ
び凍結乾燥製剤が含まれる。非経口投与のためのその他
の組成物としては、ひとつまたはそれ以上の活性物質を
含み、常法により処方される外用液剤、軟膏、塗布剤の
ような外用剤、直腸内投与のための坐剤およびペッサリ
ー等が含まれる。
【0181】
【参考例および実施例】以下、参考例および実施例によ
って本発明を詳述するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。クロマトグラフィーによる分離の箇所に
示されているカッコ内の溶媒は使用した溶出溶媒または
展開溶媒を示し、割合は体積比を表わす。特別の記載が
ない場合には、IRはKBr錠剤法で測定しており、N
MRは重クロロホルムで測定している。
【0182】参考例1 メチル (2−ブロモメチル−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−5−イルオキシ)アセテート
【化143】
【0183】メチル (2−ヒドロキシメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキ
シ)アセテート(4.19g)の塩化メチレン(80ml)
溶液に、室温でトリフェニルホスフィン(6.61g)と四
臭化炭素(11.1g)を撹拌しながら加えた。その混合物
を減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製
し、次の物性値を有する標題化合物(4.58g)を得た。
【0184】IR(cm-1):2927, 2849, 1762, 160
5, 1586, 1467, 1437, 1376, 1345,1283, 1206, 1120,
1003, 766, 710。 参考例2 2−ベンジル−4−エトキシカルボニルピラゾール
【0185】
【化144】
【0186】水素化ナトリウム(含量63%,652m
g)のN,N−ジメチルホルムアミド(以下DMFと略
す。5.0 ml)懸濁液に、4−エトキシカルボニルピラ
ゾール(2.00g)のDMF(15ml)溶液を、室温で
撹拌しながら加えた。その混合物を室温で30分間撹拌
した後、混合物にベンジルブロマイド(2.04ml)を加
えた。混合物を30分間撹拌した後、水で反応を止め
た。反応混合物を酢酸エチル−n−ヘキサン混液で抽出
した。抽出液を食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:
1)で精製し、次の物性値を有する標題化合物(2.98
g)を得た。
【0187】TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:
3):Rf=0.27; IR(cm-1):3122, 2973, 1714, 1555, 1457, 137
3, 1350, 1307, 1224,1192, 1115, 1027, 988, 881, 77
1, 706, 621 。 参考例3 1−ベンジル−4−ジフェニルヒドロキシメチルピラゾ
ール
【0188】
【化145】
【0189】参考例2で製造した化合物(2.85g)のテ
トラヒドロフラン(THF,30ml)溶液に、0℃で
撹拌しながらフェニルマグネシウムブロマイド(61.9m
mol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した後、
氷と塩化アンモニウム水溶液で反応を止めた。反応混合
物を酢酸エチル−n−ヘキサン(1:2)混液で抽出し
た。抽出液を水、食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=
2:5)で精製し、次の物性値を有する標題化合物(1.
31g)を得た。
【0190】TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:
1):Rf=0.48; IR(cm-1):3242, 3062, 3030, 2929, 1601, 155
3, 1495, 1449, 1387,1332, 1160, 1030, 1001, 879, 8
08, 757, 729, 700, 529。 参考例4 4−ジフェニルメチルピラゾール
【0191】
【化146】
【0192】液体アンモニア(30ml)に−78℃で
金属ナトリウムの小片を加え、次に参考例3で製造した
化合物(1.3 g)のTHF(10ml)溶液を加えた。
混合物を、始めは−70℃で、−25℃まで温度を上げ
ながら3時間撹拌した。混合物に塩化アンモニウム(1.
5 g)を加えて反応を止めた。反応混合物の温度を室温
まで上げ、過剰のアンモニアを除いた。残留物を水で希
釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル:n−ヘキサン=2:1→1:0)で精製し、
次の物性値を有する標題化合物を得た。
【0193】TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:
1):Rf=0.40; IR(cm-1):3120, 3024, 2946, 1601, 1490, 145
1, 1391, 1362, 1144,1078, 1052, 1032, 1007, 953, 8
79, 824, 750, 734, 699, 763, 636, 506, 476。 参考例5 1,1−ジフェニル−2−アミノ−ヒドロキシイミノエ
タン
【0194】
【化147】
【0195】ジフェニルアセトニトリル(7.0 g)、塩
酸ヒドロキシルアミン(3.03g)および酢酸ナトリウム
を、エタノールと水(5:1)の混液(150ml)に
加えた。その混合物を撹拌しながら4時間還流した。反
応混合物を減圧濃縮した。残留物に水を加えてすりつぶ
し、ろ過し、ろ取した化合物を乾燥し、次の物性値を有
する標題化合物(2.5 g)を得た。
【0196】NMR:δ 7.40〜7.00(10H,m), 5.55(2
H,brs), 4.88(1H,s), 4.57(1H,brs); IR(cm-1):3481, 3371, 3196, 1668, 1575, 149
2, 1452, 1359, 1084,1030, 959, 933, 863, 725, 704,
633。 参考例6 メチル[1−[2−(1−アミノ−2,2−ジフェニル
エチリデン)アミノオキシカルボニルエチル]−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキ
シ]アセテート
【0197】
【化148】
【0198】3−(5−メトキシカルボニルメトキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)
プロピオン酸(300mg)のシュウ酸クロライド(5.
0 ml)懸濁液を撹拌しながら、1時間環流した。反応
混合物の温度を室温まで下げ、減圧濃縮した。残留物を
塩化メチレン(10ml)に溶解させた。その溶液を、
参考例5で製造した1,1−ジフェニル−2−アミノ−
2−ヒドロキシイミノエタン(279mg)とトリエチ
ルアミン(0.29ml)の塩化メチレン(3.0 ml)溶液
に氷冷しながら滴下した。滴下終了後、その溶液を室温
で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、
混合物を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2)で精
製し、次の物性値を有する標題化合物(447mg)を
得た。
【0199】MS(m/z):501(M+1); IR(cm-1):3493, 3370, 2944, 1737, 1617, 158
1, 1494, 1456, 1367,1338, 1274, 1164, 1130, 1081,
1003, 872, 783, 702, 640。 参考例7 2−カルボキシメチル−5−ヒドロキシ−1,2,3,
4−テトラヒドロナフタレン
【0200】
【化149】
【0201】2−メトキシカルボニルメチル−5−メト
キシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン(4.0
g)とピリジン塩酸塩(40g)の混合物を190℃で
2時間撹拌した。反応混合物を冷却し、水に溶解させ
た。その混合物を酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩
水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧
濃縮し、次の物性値を有する標題化合物を含む残留物を
得た。得られた残留物は精製することなく次の反応に用
いた。
【0202】NMR:δ 8.38(1H,brs), 6.92(1H,t,J=
8Hz), 6.64(1H,d,J=8Hz), 6.57(1H,d,J=8Hz), 2.98〜2.
78(2H,m), 2.67〜1.91(7H,m), 1.54〜1.30(1H,m)。 参考例8 2−メトキシカルボニルメチル−5−ヒドロキシ−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン
【0203】
【化150】
【0204】チオニルクロライド(5.0 ml)を−20
℃でメタノール(18ml)に滴下した。その混合物を
−20℃で30分間撹拌した。その混合物に参考例7で
製造した残留物のメタノール(10ml)溶液を−20
℃で加えた。混合物を室温で1時間撹拌した後、減圧濃
縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製し、次の
物性値を有する標題化合物(3.52g)を得た。
【0205】TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:
1):Rf=0.22; IR(cm-1):3425, 2925, 1713, 1587, 1466, 143
9, 1336, 1279, 1159,1088, 1070, 1010, 772, 713。 参考例9 2−メトキシカルボニルメチル−5−(テトラヒドロピ
ラン−2−イル)オキシ−1,2,3,4−テトラヒド
ロナフタレン
【0206】
【化151】
【0207】参考例8で製造した化合物(1.25g)、ジ
ヒドロピラン(0.68ml)、少量のピリジンのp−トル
エンスルホン酸塩および塩化メチレン(10ml)の混
合物を、3日間、室温で撹拌した。反応混合物にトリエ
チルアミン(0.5 ml)を加え、混合物を減圧濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n
−ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で精製し、次の物性
値を有する標題化合物(1.72g)を得た。
【0208】IR(cm-1):2943, 1738, 1586, 146
4, 1438, 1356, 1283, 1251, 1202,1158, 1124, 1076,
1024, 955, 918, 873, 820, 770, 736。 参考例10 [5−(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシ−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル]酢酸
【0209】
【化152】
【0210】参考例9で製造した化合物(1.72g)のジ
メトキシエタン(15ml)溶液に、撹拌しながら0℃
で2N水酸化ナトリウム(5.6 ml)を加えた。この溶
液を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を2N塩酸(5.
6 ml)で中性にした後、酢酸エチルで抽出した。抽出
液を水、次に食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、減圧濃縮した。残留物をn−ヘキサン−酢
酸エチル混液から再結晶し、次の物性値を有する標題化
合物(1.27g)を得た。
【0211】融点:104〜109℃; MS:290(M+ ),256,234。 参考例11 2−ジフェニルメチルカルボニルメトキシカルボニルメ
チル−5−(テトラヒドロピラン−2−イル)オキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
【0212】
【化153】
【0213】参考例10で製造した化合物(290m
g)のエタノール(2ml)溶液に、1N水酸化ナトリ
ウム水溶液(1ml)を加えた。その溶液を減圧濃縮
し、参考例10で製造した化合物のナトリウム塩を得
た。そのナトリウム塩と、テトラ−n−ブチルアンモニ
ウムブロマイド(32mg)および3−ブロモ−1,1
−ジフェニル−2−プロパノン(578mg)のトルエ
ン(5.0 ml)溶液を一晩、室温で撹拌した。反応混合
物を水に注ぎ入れ、その混合物をエーテルで抽出した。
抽出液を水、次に食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルク
ロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:
1)で精製し、次の物性値を有する標題化合物(447
mg)を得た。
【0214】TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:
1):Rf=0.45; IR(cm-1):3029, 2938, 1735, 1585, 1499, 146
4, 1412, 1358, 1251,1202, 1155, 1123, 1078, 1024,
955, 918, 900, 873, 820, 771, 747, 703。 参考例12 2−(4−ジフェニルメチルオキサゾール−2−イル)
メチル−5−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒド
ロナフタレン
【0215】
【化154】
【0216】参考例11で製造した化合物(386m
g)、酢酸アンモニウム(298mg)と酢酸(2.0 m
l)を2.5 時間、還流した。反応混合物をエーテルで希
釈した。その混合物を炭酸カリウム水溶液、水、次に食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減
圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)で精製し、
次の物性値を有する標題化合物(147mg)を得た。
【0217】TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:
2):Rf=0.45; IR(cm-1):3061, 3028, 2924, 2362, 1736, 158
7, 1571, 1495, 1465,1453, 1435, 1338, 1307, 1247,
1202, 1156, 1123, 1099, 1032, 995, 956, 904, 836,
770, 749, 701, 507。 参考例13 (5−tert−ブチルカルボニルオキシ−1,2,3,4
−テトラヒドロナフタレン−2−イル)酢酸
【0218】
【化155】
【0219】参考例7で製造した化合物(600m
g)、2N水酸化ナトリウム水溶液(2.91ml)および
ジオキサン(3.0 ml)の混合物に、0℃で撹拌しなが
ら塩化ピバロイル(0.39ml)を加えた。その混合物を
室温で3時間撹拌した。反応混合物に2N塩酸を加え
て、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残
留物をシリガゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホ
ルム:メタノール=19:1)で精製し、次の物性値を
有する標題化合物(408mg)を得た。
【0220】TLC(メタノール:クロロホルム=1:
9):Rf=0.43; IR(cm-1):2975, 2932, 1751, 1708, 1582, 148
2, 1461, 1413, 1368,1282, 1236, 1125, 1032, 941, 7
67, 712 。 参考例14 2−ブロモメチルカルボニルメチル−5−tert−ブチル
カルボニルオキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフ
タレン
【0221】
【化156】
【0222】参考例13で製造した化合物(390m
g)と少量のDMFの混合物に、室温で、撹拌しながら
シュウ酸クロライド(4.0 ml)を加えた。その混合物
を室温で1.5 時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し
て、過剰のシュウ酸クロライドを除去し、残留物をエー
テルで希釈した。この溶液をジアゾメタンのエーテル溶
液(20ml)に0℃で加えた。混合物を0℃で2時間
希釈した。反応混合物に臭化水素ガス(テトラリンと臭
素から製造した。)を0℃で、20分間吹き込んだ。反
応混合物に水を加え、有機層を分取した。有機層を水、
次に食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧濃縮し、次の物性値を有する標題化合物(42
4mg)を得た。
【0223】TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=7:
1):Rf=0.22; IR(cm-1):2974, 2932, 1747, 1581, 1479, 146
0, 1397, 1364, 1280,1236, 1127, 1032, 983, 898, 76
8, 711。 参考例15 2−ジフェニルメチルカルボニルオキシメチルカルボニ
ルメチル−5−tert−ブチルカルボニルオキシ−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン
【0224】
【化157】
【0225】ジフェニル酢酸ナトリウム塩(1.67mmo
l)と臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム(32m
g)、参考例14で製造した化合物(400mg)とト
ルエン(5.0 ml)の混合物を室温で一晩撹拌した。反
応混合物を水に注ぎ込み、混合物をエーテルで抽出し
た。抽出液を水、次に食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイー(n−ヘキサン:酢酸エチ
ル=5:1)で精製し、次の物性値を有する標題化合物
(531mg)を得た。
【0226】TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:
1):Rf=0.40; IR(cm-1):3029, 2974, 2931, 1747, 1581, 149
6, 1460, 1397, 1370,1279, 1235, 1186, 1126, 899, 7
67, 746, 702。 参考例16 2−(2−ジフェニルメチルオキサゾール−4−イル)
メチル−5−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒド
ロナフタレン
【0227】
【化158】
【0228】参考例15で製造した化合物を用いて参考
例12と同様に操作して得られた化合物(190mg)
を、ジメトキシエタン(3.0 ml)とメタノール(0.5
ml)の混液に溶解させた。その溶液に1N水酸化ナト
リウム水溶液(1.5 ml)を0℃で加えた。溶液を室温
で2時間撹拌した。反応混合物を1N塩酸(1.5 ml)
で中性にした後、混合物をエーテルで抽出した。抽出液
を炭酸水素ナトリウム水溶液、次に食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=3:1)で精製し、次の物性値を有す
る標題化合物(150mg)を得た。
【0229】TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:
1):Rf=0.25; IR(cm-1):3062, 3029, 2921, 2844, 1735, 158
7, 1557, 1495, 1464,1338, 1275, 1202, 1158, 1091,
1032, 1004, 985, 846, 770, 751, 699, 640,585, 50
6。 参考例17 メチル [2−(2−ヒドロキシイミノ−n−ペンチ
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−
イルオキシ]アセテート
【0230】
【化159】
【0231】メチル [2−(2−オキソ−n−ペンチ
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−
イルオキシ]アセテート(608mg)、ヒドロキシア
ミン塩酸塩(290mg)、トリエチルアミン(0.55m
l)とエタノール(5.0 ml)の混合物を室温で1晩撹
拌した。その反応混合物にトリエチルアミン(1.0 m
l)を加えた後、溶媒を留去した。残留物をジエチルエ
ーテル−水混液に溶解させた。有機層を分取し、有機層
を水、次に食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製し、次の物性値を有する標題化
合物(540mg)を得た。
【0232】融点:95.9〜97℃; TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1):Rf=
0.24; IR(cm-1):3246, 2942, 1767, 1586, 1468, 143
6, 1347, 1311, 1276,1200, 1195, 1127, 1003, 963, 9
48, 828, 766, 744, 709。 参考例18 メチル [2−(3−ブロモ−2−オキソプロピル)−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオ
キシ]アセテート
【0233】
【化160】
【0234】(5−メトキシカルボニルメトキシ−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イル)酢酸
を用いて、参考例14と同様に操作して、次の物性値を
有する標題化合物を得た。
【0235】融点:77〜78℃; TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1):Rf=
0.25; IR(cm-1):3010, 2944, 2920, 2905, 1763, 173
5, 1583, 1469, 1435,1398, 1384, 1343, 1264, 1218,
1205, 1149, 1101, 1088, 1030, 966, 777, 745, 710,
608 。 参考例19 アミジノジフェニルメタン(A)およびアミジノジフェ
ニルヒドロキシメタン(B)の混合物
【0236】
【化161】
【0237】ジフェニルアセトニトリル(10g)とア
ンモニウムチオシアネート(16g)の混合物を5時
間、180℃に熱した。反応混合物を冷却し、熱湯を加
えて処理した。その混合物をろ過し、ろ液に5N水酸化
ナトリウム水溶液を加えて処理した。混合物をクロロホ
ルムで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、減圧濃縮した。残留物にピクリン酸(1.5 g)とエ
タノール(50ml)を加えて溶解させた。その溶液を
クロロホルムで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後、減圧濃縮し、次の物性値を有する標題化
合物の混合物を得た。
【0238】TLC(クロロホルム:メタノール:酢酸
=17:2:1):(A)Rf=0.45,(B)Rf=0.
38; NMR:δ 7.46〜7.17(10H,m), 4.94(1H,s) 。 参考例20 メチル [2−(4−ベンゾイルピラゾール−2−イ
ル)メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−5−イルオキシ]アセテート
【0239】
【化162】
【0240】参考例1および実施例1(ただし、参考例
4で製造した化合物の代わりに、4−ベンゾイルピラゾ
ールを用いた。)と同様に操作して、次の物性値を有す
る標題の本発明化合物を得た。
【0241】TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:
1):Rf=0.43。 参考例21 メチル [1−(2−シアノエチル)−1,2,3,4
−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]アセテー
【0242】
【化163】
【0243】シアン化カリウム(1.16g)と18−クラ
ウン−6(236mg)のアセトニトリル溶液(18m
l)をアルゴン雰囲気下15分間撹拌した。その混合物
にメチル [1−(2−ブロモエチル)−1,2,3,
4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]アセテ
ート(2.92g)とトリブチルホスフィン(1.99g)のア
セトニトリル溶液(10ml)の混合物を加えた。その
混合物に氷冷下、四塩化炭素(0.95ml)のアセトニト
リル(10ml)溶液を滴下した。混合物を室温で一夜
撹拌した。反応混合物をジエチルエーテルで希釈し、1
0%クエン酸で洗浄した。この溶液に四塩化炭素(10
ml)を加え、水および食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エ
チル=1:9)で精製し、次の物性値を有する標題化合
物(1.72g)を得た。
【0244】NMR:δ 7.05(1H,t,J=8Hz), 6.83(1H,
d,J=8Hz), 6.52(1H,d,J=8Hz) ,2.90〜2.60(5H,m), 2.30
〜1.50(6H,m)。 参考例22 メチル [1−(3−アミノ−3−ヒドロキシイミノ)
プロピル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−
5−イルオキシ]アセテート
【0245】
【化164】
【0246】参考例21で製造した化合物(1.01g)、
塩酸ヒドロキシルアミン(331mg)および酢酸ナト
リウム(391mg)をエタノール−水(5:1,30
ml)に加えた。その混合物を一夜還流した。反応混合
物を減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精
製し、次の物性値を有する標題化合物(132mg)を
得た。
【0247】MS(m/z):306(M+ +1)。 参考例23 メチル [1−[3−(ジフェニルメチルカルボニルオ
キシイミノ)−3−アミノプロピル]−1,2,3,4
−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]アセテー
【0248】
【化165】
【0249】ジフェニル酢酸(201mg)のチオニル
クロライド(5ml)懸濁液を1時間還流した。反応混
合物の温度を室温まで冷却し、減圧濃縮した。残留物と
参考例22で製造した化合物(132mg)の塩化メチ
レン(5ml)溶液にトリエチルアミン(0.27ml)を
加え、室温で一夜撹拌した。反応混合物に水を加え、エ
ーテルで抽出した。抽出液を水および食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキ
サン:酢酸エチル=1:1)で精製し、次の物性値を有
する標題化合物(67mg)を得た。
【0250】MS(m/z):501(M+ +1)。 参考例24 2−(N−メトキシ−N−メチルカルバモイルメチル)
−5−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタ
レン
【0251】
【化166】
【0252】2−カルボキシメチル−5−メトキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン(10.1g)の
塩化メチレン(20ml)溶液に、0℃でシュウ酸クロ
ライド(30ml)を加えた。その混合物を室温で45
分間撹拌した。反応混合物の溶媒を留去し、残留物を塩
化メチレン(50ml)に溶解した。この溶液を、N,
O−ジメチルヒドロキシルアミン・塩酸塩(5.37g)、
トリエチルアミン(19.2ml)および塩化メチレン(1
50ml)の混合物に0℃で加えた。混合物を室温で3
0分間撹拌した。反応混合物に1N塩酸を加え、酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を水および食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=2:1)で精製し、次の物性値を有す
る標題化合物(10.88 g)を得た。
【0253】MS(m/z):263(M+ )。 参考例25 2−(5−ヒドロキシ−5,5−ジフェニル−2−オキ
ソ−3−ペンチニル)−5−メトキシ−1,2,3,4
−テトラヒドロナフタレン
【0254】
【化167】
【0255】1,1−ジフェニル−2−プロピン−1−
オール(2.15g)のTHF(20ml)溶液に、−70
℃でn−ブチルリチウム(13ml;1.6 M/Lヘキサ
ン溶液)を滴下した。その混合物を同温度で30分間撹
拌した。反応混合物にボロントリフルオリドエチルエー
テル錯体(2.7 ml)を加え、30分間撹拌した。反応
混合物に参考例24で製造した化合物(900mg)の
THF(10ml)溶液を、−70℃で加え、1時間撹
拌した。反応混合物に塩化アンモニウムを加え、酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を水および食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=7:1)で精製し、次の物性値を有す
る標題化合物(1.05g)を得た。
【0256】MS(m/z):410(M+ )。 参考例26 2−(5−ジフェニルヒドロキシメチルイソオキサゾー
ル−3−イル)メチル−5−メトキシ−1,2,3,4
−テトラヒドロナフタレン
【0257】
【化168】
【0258】参考例25で製造した化合物(820m
g)、塩酸ヒドロキシルアミン(1.50g)、ピリジン
(10ml)およびエタノール(10ml)の混合物
を、100℃で6時間撹拌した。冷却後、反応混合物の
溶媒を留去した。残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減
圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精製し、
次の物性値を有する標題化合物(680mg)を得た。
【0259】MS(m/z):425(M+ )。 参考例27 2−(5−ジフェニルメチルイソオキサゾール−3−イ
ル)メチル−5−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン
【0260】
【化169】
【0261】参考例26で製造した化合物(650m
g)とトルクロロ酢酸(6ml)の混合物にトリエチル
シラン(350mg)の塩化メチレン(2ml)溶液を
0℃で加えた。その混合物を室温で1時間撹拌した。反
応混合物の溶媒を留去した。残留物に炭酸水素ナトリウ
ム溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水およ
び食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=9:1)で精
製し、次の物性値を有する標題化合物(525mg)を
得た。
【0262】MS(m/z):409(M+ )。 参考例28 2−(5−ジフェニルメチルイソオキサゾール−3−イ
ル)メチル−5−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン
【0263】
【化170】
【0264】参考例27で製造した化合物(470m
g)の塩化メチレン(6ml)溶液に、0℃で三臭化ホ
ウ素(0.34ml)を加えた。その混合物を同温で2時間
撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を水および食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留物をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エ
チル=5:1)で精製し、次の物性値を有する標題化合
物(328mg)を得た。
【0265】MS(m/z):395(M+ )。 参考例29 2−(3,3−ジブロモ−2−プロペニル)−3−メト
キシ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
【0266】
【化171】
【0267】四臭化炭素(19.5g)の塩化メチレン(5
0ml)溶液に0℃でトリフェニルホスフィン(30.8
g)を加え、10分間撹拌した。混合物に2−ホルミル
メチル−5−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ
ナフタレン(4.09g;特願平3-130467号明細書に記載の
方法で製造した。)の塩化メチレン(25ml)溶液
を、0℃で加えた。混合物を0℃で30分間撹拌した。
反応混合物にヘキサンを徐々に加え、析出したトルフェ
ニルホスフィンオキサイドをろ過した。ろ液を水および
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、
減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=24:1)で精製
し、次の物性値を有する標題化合物(6.42g)を得た。
【0268】MS(m/z):362,360,358
(M+ )。 参考例30 2−(2−プロピニル)−5−メトキシ−1,2,3,
4−テトラヒドロナフタレン
【0269】
【化172】
【0270】参考例29で製造した化合物(6.20g)の
THF(70ml)溶液に−70℃で、n−ブチルリチ
ウム(23.7ml;1.6 M/Lヘキサン溶液)を滴下し
た。その混合物を−70℃で30分間撹拌した。反応混
合物に同温で水および塩化アンモニウムを加え室温まで
昇温した。その混合物をヘキサン−酢酸エチル(6:
1)で抽出した。抽出液を水および食塩水で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=24:1)で精製し、次の物性値を有
する標題化合物(3.40g)を得た。
【0271】MS(m/z):200(M+ )。 参考例31 2−(5,5−ジフェニル−4−オキソ−2−ペンチニ
ル)−5−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロナ
フタレン
【0272】
【化173】
【0273】エチルマグネシウムブロマイド(5.7 m
l;3.0 M/Lエーテル溶液)およびTHF(40m
l)の混合物に、参考例30で製造した化合物(3.0
g)のTHF(20ml)溶液を10分間かけて滴下し
た。その混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物に
ジフェニルアセトアルデヒド(2.94g)のTHF(10
ml)溶液を加えた。その混合物をさらに2時間撹拌し
た。反応混合物に塩化アンモニウムを加え、エーテルで
抽出した。抽出液を水および食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留物のエ
ーテル溶液(50ml)に、室温で二酸化マンガン(2.
7 g)を加えた。その混合物を2時間撹拌した。反応混
合物をろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチ
ル=7:1)で精製し、次の物性値を有する標題化合物
(2.41g)を得た。
【0274】MS(m/z):394(M+ )。 参考例32 2−(3−ジフェニルメチルイソオキサゾール−5−イ
ル)メチル−5−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン
【0275】
【化174】
【0276】参考例31で製造した化合物を用いて、参
考例26および参考例28と同様に操作して、次の物性
値を有する標題化合物を得た。
【0277】MS(m/z):395(M+ )。 参考例33 2−(4−イミノ−2−ヒドロキシ−5−ジフェニル−
2−ペンテニル)−5−メトキシ−1,2,3,4−テ
トラヒドロナフタレン
【0278】
【化175】
【0279】参考例31で製造した化合物を用いて、参
考例26と同様の操作をして得られた化合物(600m
g)、ラネーニッケル(300mg)およびエタノール
(5ml)の混合物を水素気流下、一夜撹拌した。反応
混合物をセライトろ過後、ろ液を減圧濃縮した。残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:
ベンゼン=7:93)で精製し、次の物性値を有する標
題化合物(325mg)を得た。
【0280】MS(m/z):411(M+ )。 参考例34 2−(3−ジフェニルメチルイソチアゾール−5−イ
ル)メチル−5−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒ
ドロナフタレン
【0281】
【化176】
【0282】参考例33で製造した化合物(255m
g)、p−クロラニル(153mg)、五硫化二リン
(413mg)およびトルエン(4ml)の混合物を3
0分間還流した。反応混合物を冷却した後、ベンゼンを
加えた。混合物をろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=7:1)で精製し、次の物性値を有す
る標題化合物(128mg)を得た。
【0283】MS(m/z):425(M+ )。 参考例35 2−(3−ジフェニルメチルイソチアゾール−5−イ
ル)メチル−5−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン
【0284】
【化177】
【0285】参考例34で製造した化合物を用いて参考
例7と同様の操作をして、次の物性値を有する標題化合
物(90mg)を得た。
【0286】MS(m/z):411(M+ )。 実施例1 メチル [2−(4−ジフェニルメチルピラゾール−2
−イル)メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタ
レン−5−イルオキシ]アセテート
【0287】
【化178】
【0288】水素化ナトリウム(含量60%、68m
g)のDMF(2.0 ml)懸濁液に参考例4で製造した
化合物(190mg)のDMF(2.0 ml)溶液を、室
温で、撹拌しながら加えた。混合物を30分間、室温で
撹拌した後、参考例1で製造した化合物(280mg)
のDMF(2.0 ml)溶液を加えた。混合物を30分間
撹拌した後、1N塩酸で反応を止めた。反応混合物を酢
酸エチル−n−ヘキサン(1:2)で抽出した。抽出液
を食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=5:2)で精
製し、次の物性値を有する標題の本発明化合物(90m
g)を得た。
【0289】TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=2:
1):Rf=0.36; IR(cm-1):3061, 3027, 2928, 1762, 1741, 160
2, 1586, 1494, 1466,1374, 1346, 1207, 1120, 1031,
1018, 992, 918, 849, 764, 702 。 実施例2 [2−(4−ジフェニルメチルピラゾール−2−イル)
メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5
−イルオキシ]酢酸
【0290】
【化179】
【0291】実施例1で製造した化合物(78mg)を
THF(2.0 ml)とメタノール(2.0 ml)の混液に
溶解させた。その溶液に1N水酸化ナトリウム水溶液
(0.5ml)を、室温で、撹拌しながら加えた。その溶
液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を2N塩酸(0.
25ml)で中性にした後、酢酸エチルで抽出した。抽出
液を食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧濃縮した。残留物をn−ヘキサン−酢酸エチル
混液から再結晶し、次の物性値を有する標題の本発明化
合物(62mg)を得た。
【0292】TLC(クロロホルム:メタノール=1
7:3):Rf=0.31; NMR:δ 7.37〜7.14(1H,m), 7.02(1H,t,J=8.0Hz),
6.98(1H,s), 6.67(1H,d,J=8.0Hz), 6.56(1H,d,J=8.0H
z), 5.35(1H,s), 4.62(2H,s), 4.50(1H,br,s),4.15〜
3.93(2H,m), 3.05〜2.85(1H,m), 2.71〜2.10(4H,m), 1.
93〜1.75(1H,m),1.45〜1.20(1H,m)。 実施例2(a)〜2(l) 実施例1と同様に操作して(ただし参考例4で製造した
化合物の代わりに次表3に示す化合物(a)を用いた)
得られた化合物を用いて、実施例2と同様に操作して、
次表3に示す本発明化合物を得た。
【0293】
【表3】
【0294】
【表4】
【0295】
【表5】
【0296】
【表6】
【0297】
【表7】
【0298】
【表8】
【0299】実施例3 メチル [2−[2−(4,5−ジフェニルイミダゾー
ル−1−イル)エチル]−1,2,3,4−テトラヒド
ロナフタレン−5−イルオキシ]アセテート
【0300】
【化180】
【0301】メチル (2−ヒドロキシメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキ
シ)アセテートの代わりにメチル [2−(2−ヒドロ
キシエチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレ
ン−5−イルオキシ]アセテートを用いて参考例1と同
様に操作して得られた化合物を用いて、実施例1と同様
に操作して(ただし、参考例4で製造した化合物の代わ
りに4,5−ジフェニルイミダゾールを用いた。)、次
の物性値を有する標題の本発明化合物を得た。
【0302】NMR:δ 7.64(1H,s), 7.60〜7.10(10
H,m), 7.02(1H,t,J=7Hz), 6.62(1H,d,J=7Hz), 6.48(1H,
d,J=7Hz), 4.62(2H,s), 3.92(2H,t,J=6Hz), 3.78(3H,
s), 3.00 〜2.10(5H,m), 1.95〜1.50(3H,m), 1.25(1H,
m); IR(cm-1):3434, 2925, 1761, 1603, 1585, 150
7, 1466, 1441, 1373,1245, 1207, 1118, 1022, 954, 9
18, 773, 721, 700, 654。 実施例4 [2−[2−(4,5−ジフェニルイミダゾール−1−
イル)エチル]−1,2,3,4−テトラヒドロナフタ
レン−5−イルオキシ]酢酸
【0303】
【化181】
【0304】実施例3で製造した化合物を用いて実施例
2と同様に操作して、次の物性値を有する標題の本発明
化合物を得た。
【0305】融点:197℃; TLC(塩化メチレン:メタノール=9:1):Rf=
0.16; IR(cm-1):3453, 2922, 1734, 1585, 1551, 146
7, 1441, 1244, 1113,767, 697。 実施例4(a)〜4(f) 4,5−ジフェニルイミダゾールの代わりに次表4に示
す化合物(a)を用いて実施例3と同様に操作して得ら
れた化合物を用いて、実施例2と同様に操作して、次表
4に示す本発明化合物を得た。
【0306】
【表9】
【0307】
【表10】
【0308】
【表11】
【0309】実施例5 メチル [1−[2−(4,5−ジフェニルイミダゾー
ル−1−イル)エチル]−1,2,3,4−テトラヒド
ロナフタレン−5−イルオキシ]アセテート
【0310】
【化182】
【0311】メチル [2−(2−ヒドロキシエチル)
−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イル
オキシ]アセテートの代わりにメチル [1−(2−ヒ
ドロキシエチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフ
タレン−5−イルオキシ]アセテートを用いて、実施例
3と同様に操作して次の物性値を有する標題の本発明化
合物を得た。
【0312】IR(cm-1):3066, 2932, 2861, 236
1, 1761, 1676, 1603, 1581, 1506,1463, 1442, 1371,
1339, 1244, 1210, 1121, 1073, 1022, 954, 918, 849,
775, 755, 721, 699 ; MS:466(M+ )。 実施例6 [1−[2−(4,5−ジフェニルイミダゾール−1−
イル)エチル]−1,2,3,4−テトラヒドロナフタ
レン−5−イルオキシ]酢酸
【0313】
【化183】
【0314】実施例5で製造した化合物を用いて、実施
例2と同様に操作して次の物性値を有する標題の本発明
化合物を得た。
【0315】TLC(塩化メチレン:メタノール=1
0:1):Rf=0.17; IR(cm-1):3449, 3058, 2932, 2862, 1736, 160
3, 1581, 1508, 1463,1444, 1339, 1230, 1115, 1075,
920, 885, 775, 722, 700 。 実施例6(a)〜6(c) 4,5−ジフェニルイミダゾールの代わりに次表5に示
す化合物(a)を用いて実施例3と同様に操作して得ら
れた化合物を用いて、実施例2と同様にして、次表5に
示す本発明化合物を得た。
【0316】
【表12】
【0317】
【表13】
【0318】実施例7 メチル [1−[2−(3−ジフェニルメチル−1,
2,4−オキサジアゾール−5−イル)エチル]−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イル]オキ
シ]アセテート
【0319】
【化184】
【0320】参考例6で製造した化合物(400mg)
のトルエン(20ml)懸濁液を一晩撹拌した。反応混
合物を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精
製し、次の物性値を有する標題の本発明化合物(305
mg)を得た。
【0321】MS(m/z):482 (M+ ), 423, 31
5, 273, 263, 250, 167; IR(cm-1):3029, 2935, 1762, 1739, 1581, 149
6, 1464, 1374, 1210,1121, 1080, 1033, 846, 777, 70
2 。 実施例8 [1−[2−(3−ジフェニルメチル−1,2,4−オ
キサジアゾール−5−イル)エチル]−1,2,3,4
−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸
【0322】
【化185】
【0323】実施例7で製造した化合物を用いて実施例
2と同様に操作して次の物性値を有する標題の本発明化
合物を得た。
【0324】TLC(メタノール:塩化メチレン=1:
9):Rf=0.11; IR(cm-1):2935, 1748, 1708, 1578, 1496, 146
5, 1429, 1377, 1240,1123, 1032, 923, 782, 747, 72
2, 702, 634, 587 。 実施例8(a)および(b) 参考例6で製造した化合物の代わりにメチル [2−
((1−アミノ−2,2−ジフェニルエチリデン)アミ
ノオキシカルボニルメチル)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−5−イルオキシ]アセテート、また
は参考例23で製造した化合物を用いて、実施例7およ
び実施例8と同様に操作して、次表6に示す本発明化合
物を得た。
【0325】
【表14】
【0326】実施例9 メチル [2−(4−ジフェニルメチルオキサゾール−
2−イル)メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフ
タレン−5−イルオキシ]アセテート
【0327】
【化186】
【0328】参考例12で製造した化合物(132m
g)と炭酸カリウム(93mg)のアセトン(2.0 m
l)懸濁液に室温で、撹拌しながらブロモ酢酸メチルエ
ステル(0.063 ml)を加えた。混合物を40℃で4時
間撹拌した。反応混合物を冷却した後、ろ過し、ろ液を
減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)で精製
し、次の物性値を有する標題の本発明化合物(145m
g)を得た。
【0329】TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:
3):Rf=0.28; IR(cm-1):3027, 2926, 1762, 1585, 1495, 146
6, 1452, 1437, 1345,1282, 1207, 1156, 1120, 1099,
1032, 997, 839, 767, 750, 702 。 実施例10 [2−(4−ジフェニルメチルオキサゾール−2−イ
ル)メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−5−イルオキシ]酢酸
【0330】
【化187】
【0331】実施例9で製造した化合物を用いて実施例
2と同様に操作して、次の物性値を有する標題の本発明
化合物を得た。
【0332】融点:129.5 〜131.5 ℃; TLC(メタノール:クロロホルム=3:17):Rf
=0.24; IR(cm-1):3029, 2923, 1748, 1585, 1570, 149
5, 1467, 1453, 1433,1307, 1243, 1212, 1120, 1032,
984, 913, 764, 730, 700 。 実施例11 メチル [2−(2−ジフェニルメチルオキサゾール−
4−イル]メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフ
タレン−5−イルオキシ]アセテート
【0333】
【化188】
【0334】参考例16で製造した化合物を用いて、実
施例9と同様に操作して、次の物性値を有する標題の本
発明化合物を得た。
【0335】融点:91〜93℃; TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1):Rf=
0.32; IR(cm-1):3100, 3028, 2933, 1756, 1601, 158
5, 1566, 1495, 1463,1378, 1345, 1275, 1202, 1168,
1117, 1086, 1031, 987, 955, 770, 757, 742,718, 70
1, 538。 実施例12 [2−(2−ジフェニルメチルオキサゾール−4−イ
ル]メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−5−イルオキシ]酢酸
【0336】
【化189】
【0337】実施例11で製造した化合物を用いて、実
施例2と同様に操作して、次の物性値を有する標題の本
発明化合物を得た。
【0338】融点:158〜159.5 ℃; TLC(クロロホルム:メタノール=9:1):Rf=
0.19; IR(cm-1):3414, 3062, 2925, 1756, 1603, 158
5, 1557, 1495, 1467,1451, 1435, 1345, 1118, 968, 7
65, 736, 720, 698, 648, 585 。
【0339】実施例12(a) [2−(2−((3−ピリジル)フェニルメチル)オキ
サゾール−4−イル]メチル−1,2,3,4−テトラ
ヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸
【0340】
【化190】
【0341】参考例15と同様の操作をして(ただし、
ジフェニル酢酸ナトリウム塩の代わりに(3−ピリジ
ル)フェニル酢酸ナトリウム塩を用いた。)得られた化
合物を、参考例16および実施例11→実施例12と、
同様に操作して次の物性値を有する標題の本発明化合物
を得た。
【0342】NMR:δ 8.52〜8.30(2H,m), 7.78〜7.
64(1H,m), 7.41〜7.15(7H,m), 7.00(1H,t,J=8Hz), 6.68
(1H,d,J=8Hz), 6.57(1H,d,J=8Hz), 5.72(1H,s), 4.61(2
H,s), 3.04〜1.90(8H,m), 1.53〜1.33(1H,m)。 実施例13 メチル [2−(2−ジフェニルメチル−5−エチルオ
キサゾール−4−イル)メチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]アセテート
【0343】
【化191】
【0344】塩化ジフェニルアセチル(6mmol)に
参考例17で製造した化合物を氷冷下で加えた。その混
合物を100℃で一晩撹拌した。反応混合物を冷却した
後、水に注ぎ込んだ。その混合物を酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を水、次に食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチ
ル=5:1)で精製し、さらにシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ベンゼン:酢酸エチル=97:3)で精
製し、次の物性値を有する標題の本発明化合物(93m
g)を得た。
【0345】TLC(ベンゼン:酢酸エチル=19:
1):Rf=0.29; IR(cm-1):3063, 3029, 2926, 1763, 1603, 158
5, 1566, 1455, 1437,1377, 1283, 1206, 1121, 1032,
854, 767, 748, 702。 実施例14 [2−(2−ジフェニルメチル−5−エチルオキサゾー
ル−4−イル]メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ
ナフタレン−5−イルオキシ]酢酸
【0346】
【化192】
【0347】実施例13で製造した化合物を用いて、実
施例2と同様に操作して、次の物性値を有する標題の本
発明化合物を得た。
【0348】融点:150.5 〜151.5 ℃; TLC(クロロホルム:メタノール=9:1):Rf=
0.27; IR(cm-1):3030, 2974, 2932, 2504, 1907, 171
8, 1585, 1562, 1495,1343, 1249, 1211, 1155, 1113,
1032, 767, 747, 727, 701, 633, 586。 実施例15 メチル [2−(2−ジフェニルメチルイミダゾール−
4−イル]−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−5−イルオキシ]アセテート
【0349】
【化193】
【0350】参考例18で製造した混合物(350m
g)および参考例19で製造した化合物(450mg)
のクロロホルム溶液を18時間環流した。反応混合物に
炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、混合物を水、食塩
水、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n
−ヘキサン:酢酸エチル=1:1)で精製し、次の物性
値を有する標題の本発明化合物(181mg)を得た。
【0351】TLC(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:
1):0.23; IR(cm-1):3026, 2925, 2362, 1762, 1585, 149
5, 1466, 1455, 1438,1208, 1120, 766, 701, 589 。 実施例16 [2−(2−ジフェニルメチルイミダゾール−4−イ
ル]メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン
−5−イルオキシ]酢酸
【0352】
【化194】
【0353】実施例15で製造した化合物を用いて、実
施例2と同様に操作して、次の物性値を有する標題の本
発明化合物を得た。
【0354】融点:170℃; TLC(クロロホルム:メタノール:酢酸=17:2:
1):Rf=0.25; IR(cm-1):3424, 3030, 2922, 1955, 1641, 158
6, 1496, 1411, 1329,1237, 1106, 1081, 1005, 768, 7
00, 587 。 実施例17 オクチル [2−(4−ジフェニルメチルピラゾール−
2−イル)メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフ
タレン−5−イルオキシ]アセテート
【0355】
【化195】
【0356】実施例2で製造したカルボン酸(0.453
g)をシュウ酸クロライド(3ml)に溶解させた。そ
の溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮
して過剰のシュウ酸クロライドを除去した。残留物をピ
リジン(2ml)に溶解させ、その溶液にn−オクチル
アルコール(156mg)を加えた。混合物を室温で1
時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルを加え、その混
合物を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減
圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=4:1)で精製し、
次の物性値を有する標題の本発明化合物(0.48g)を得
た。
【0357】MS:m/z 565(M+ +1); TLC(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1):Rf=
0.33。 実施例18 [2−(4−ジフェニルメチルピラゾール−2−イル)
メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5
−イルオキシ]アセトアミド
【0358】
【化196】
【0359】実施例2で製造したカルボン酸(452m
g)をシュウ酸クロライド(2.0 ml)に溶解させた。
その溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃
縮して過剰のシュウ酸クロライドを除去した。残留物を
塩化メチレン(5.0 ml)に溶解させた。その溶液を0
℃に冷却した後、アンモニアガスを吹き込んで白濁させ
た。その混合物を室温で30分間撹拌した後、不溶物を
ろ別し、ろ液を濃縮してシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(メタノール:塩化メチレン=1:4)で精製し
て次の物性値を有する標題の本発明化合物(420m
g)を得た。
【0360】TLC(塩化メチレン:メタノール=4:
1):Rf=0.22; MS:m/z 451(M+ )。 実施例19 [2−(4−ジフェニルメチルピラゾール−2−イル)
メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5
−イルオキシ]酢酸とグリシンとのアミド
【0361】
【化197】
【0362】実施例2で製造したカルボン酸(452m
g)、グリシン−tert−ブチルエステル塩酸塩、2−ク
ロロ−1−メチルピリジニウムヨーダイド(307m
g)およびトリエチルアミン(0.42ml)を塩化メチレ
ン(5.0 ml)に溶解させた。その溶液を室温で4時間
撹拌し、反応溶液を減圧濃縮した。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン
=1:1)で精製し、縮合体を得た。得られた縮合体を
塩化メチレン(3.0 ml)に溶解させ、その溶液にトリ
フルオロ酢酸(3.0 ml)を加えて室温で3時間撹拌し
た。残留物を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(メタノール:塩化メチレン=1:
9)で精製して、次の物性値を有する標題の本発明化合
物(403mg)を得た。
【0363】TLC(塩化メチレン:メタノール=9:
1):Rf=0.21; MS:m/z 509(M+ )。 実施例20 [1−[3−(4−ジフェニルメチルピラゾール−1−
イル)プロピル]−1,2,3,4−テトラヒドロナフ
タレン−5−イルオキシ]酢酸
【0364】
【化198】
【0365】メチル (2−ヒドロキシメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキ
シ]アセテートの代わりにメチル [1−(3−ヒドロ
キシプロピル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタ
レン−5−イルオキシ]アセテートを用いて参考例1、
実施例1および実施例2と同様に操作して、次の物性値
を有する標題の本発明化合物を得た。
【0366】TLC(クロロホルム:メタノール=4:
1):Rf=0.30; IR(cm-1) :3027, 2932, 2862, 1736, 1602, 158
2, 1494, 1464, 1374,1340, 1216, 1118, 1080, 1015,
874, 752, 702 。
【0367】実施例21 [2−[3−(4−((3−ピリジル)フェニルメチ
ル)ピラゾール−2−イル)−1−プロペニル]−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキ
シ]酢酸
【0368】
【化199】
【0369】メチル (2−ヒドロキシメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキ
シ)アセテートの代わりにメチル (2−(3−ヒドロ
キシ−1−プロペニル)−1,2,3,4−テトラヒド
ロナフタレン−5−イルオキシ)アセテートを用いて、
参考例1と同様にして得られた化合物と、参考例4で製
造した化合物の代わりに4−((3−ピリジル)フェニ
ルメチル)ピラゾールを用いて、実施例1および実施例
2と同様に操作して、次の物性値を有する標題の本発明
化合物を得た。
【0370】NMR:δ 8.55(1H,s), 8.43(1H,d,J=4H
z), 7.62(1H,d,J=7Hz), 7.37〜7.00(10H,m), 6.69(1H,
d,J=8Hz), 6.62(1H,d,J=8Hz), 6.32 〜6.21(2H,m), 5.4
0(1H,s), 4.88(2H,d,J=6Hz), 4.59(1H,s), 3.02〜1.85
(6H,m), 1.56〜1.40(1H,m)。
【0371】実施例22 [2−(4−(ジフェニルメチル)ピラゾール−2−イ
ル)メチル−3,4−ジヒドロナフタレン−5−イルオ
キシ]酢酸
【0372】
【化200】
【0373】メチル (2−ヒドロキシメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキ
シ)アセテートの代わりにメチル (2−ヒドロキシメ
チル−3,4−ジヒドロナフタレン−5−イルオキシ)
アセテートを用いて、参考例1と同様にして得られた化
合物と、参考例4で製造した化合物を用いて、実施例1
および実施例2と同様に操作して、次の物性値を有する
標題の本発明化合物を得た。
【0374】NMR:δ 8.00(1H,brs), 7.37〜7.12(1
1H,m), 7.06(1H,s), 7.04(1H,t,J=8Hz), 6.66(1H,d,J=8
Hz), 6.62(1H,d,J=8Hz), 6.18(1H,s), 5.35(1H,s), 4.7
8(2H,s), 4.58(2H,s), 2.84(2H,t,J=8Hz), 2.13(2H,d,J
=8Hz) 。
【0375】実施例22(a) [2−(4−((3−ピリジル)フェニルメチル)ピラ
ゾール−2−イル)メチル−3,4−ジヒドロナフタレ
ン−5−イルオキシ]酢酸
【0376】
【化201】
【0377】参考例4で製造した化合物の代わりに4−
((3−ピリジル)フェニルメチル)ピラゾールを用い
て、実施例22と同様に操作して、次の物性値を有する
標題の本発明化合物を得た。
【0378】NMR:δ 8.52(2H,m), 7.60(1H,m), 7.
4 〜7.0(10H,m), 6.69(2H,d,J=8Hz), 6.23(1H,s), 5.40
(1H,s), 4.80(2H,s), 4.60(2H,s), 2.89(2H,t,J=9Hz),
2.14(2H,t,J=9Hz)。 実施例23 [1−(2−(4−((3−ピリジル)フェニルメチ
ル)ピラゾール−2−イル)エチリデン)−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢
【0379】
【化202】
【0380】メチル (2−ヒドロキシメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロナフタレン−5−イルオキ
シ)アセテートの代わりにメチル (1−(2−ヒドロ
キシエチリデン)−1,2,3,4−テトラヒドロナフ
タレン−5−イルオキシ)アセテートを用いて、参考例
1と同様にして得られた化合物と、参考例4で製造した
化合物の代わりに4−((3−ピリジル)フェニルメチ
ル)ピラゾールを用いて、実施例1および実施例2と同
様に操作して、次の物性値を有する標題の本発明化合物
を得た。
【0381】NMR:δ 8.65〜8.42(2H,m), 7.73〜7.
65(1H,d,J=7Hz), 7.40〜6.96(11H,m),6.62(1H,d,J=8H
z), 6.12(1H,t,J=5Hz), 5.43(1H,s), 4.82(2H,d,J=5H
z), 4.61(2H,s), 3.05(2H,t,J=6Hz), 2.43(2H,t,J=6H
z), 1.82〜1.68(2H,m)。 実施例24 [2−(4−((1−イミダゾリル)フェニルメチル)
ピラゾール−2−イル)メチル−1,2,3,4−テト
ラヒドロナフタレン−5−イルオキシ]酢酸
【0382】
【化203】
【0383】1) 参考例20で製造した化合物(48
0mg)のTHF−メタノール(2:1,4ml)溶液
に、1N水酸化ナトリウム溶液(2.0 ml)を室温で撹
拌しながら加えた。その溶液を室温で30分間撹拌し
た。反応混合物を1N塩酸(2.0ml)で中性にした
後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。
【0384】2) 残留物をメタノール(4ml)に溶
解し、0℃に冷却し、ナトリウムボロハイドライド(1
00mg)を加えた。混合溶液を室温で3時間撹拌した
後、減圧濃縮した。残留物を1N塩酸で酸性にした後、
酢酸エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧濃縮した。
【0385】3) 残留物を酢酸エチル−メタノール
(9:1,3ml)に溶解し、0℃に冷却した。混合溶
液にジアゾメタンのエタノール溶液を過剰に加えた。反
応溶液を室温で10分間放置した後、減圧濃縮した。残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(n−ヘキサ
ン:酢酸エチル=5:2)で精製した。
【0386】4) 得られた化合物(280mg)、イ
ミダゾール・臭化水素酸塩(700mg)、モレキュラ
ーシーブス4A(1g)およびDMF(3ml)を11
0℃で5時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却した
後、ヘキサン−酢酸エチル(1:1)で希釈し、水、次
に食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
後、減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(メタノール:クロロホルム=1:99→
2:98→3:97)で精製した。
【0387】5) 得られた化合物を実施例2と同様に
操作して、次の物性値を有する標題の本発明化合物を得
た。
【0388】NMR:δ 8.10〜7.60(2H,m), 7.42〜7.
06(8H,m), 6.99(1H,t,J=8Hz), 6.92(1H,s), 6.70〜6.50
(2H,m), 6.45(1H,s), 4.57(2H,s), 4.15〜3.90(2H,m),
3.05〜2.85(1H,m), 2.74〜2.18(4H,m), 1.93〜1.74(1H,
m), 1.46〜1.20(1H,m)。 実施例25 [2−(5−ジフェニルメチルイソオキサゾール−3−
イル)メチル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレ
ン−5−イルオキシ]酢酸
【0389】
【化204】
【0390】参考例28で製造した化合物を実施例9お
よび実施例10と同様に操作して、次の物性値を有する
標題の本発明化合物を得た。
【0391】NMR:δ 7.40〜7.02(11H,m), 7.00(1
H,t,J=8Hz), 6.72(1H,d.J=8Hz), 6.60(1H,d,J=8Hz), 5.
60(1H,s), 5.43(1H,s), 4.53(2H,s), 3.06〜2.85(1H,
m), 2.76-2.10(4H,m), 1.95〜1.75(1H,m), 1.45-1.20
(1H,m) 。 実施例25(a)および(b) 参考例28で製造した化合物の代わりに参考例32およ
び参考例35で製造した化合物を用いて、実施例25と
同様に操作して、次表7に示す本発明化合物を得た。
【0392】
【表15】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 249/04 502 7329−4C 249/06 502 7329−4C 261/08 263/32 271/06 275/02 401/06 231 403/06 231 413/06 213 // A61K 31/41 ABX 9454−4C 31/415 ACB 9454−4C AEL 9454−4C 31/42 ABS 9454−4C 31/425 ABU 9454−4C 31/44 ACL 9454−4C (C07D 401/06 213:36 231:12) (C07D 403/06 231:12 233:61) (C07D 413/06 213:36 263:32)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】 Aは、 【化7】 【化8】 【化9】 【化10】 【化11】 【化12】 【化13】 【化14】 【化15】 【化16】 【化17】 【化18】 【化19】 【化20】 【化21】 1 は(i) 水酸基、 (ii) C1〜12個のアルコキシ基または (iii) NR2 3 を表わし、 R2 およびR3 は、それぞれ独立して (i) 水素原子または (ii) C1〜4個のアルキル基を表わすか、隣接する窒
    素原子と一緒になって、アミノ酸残基を表わし、 R4 は、それぞれ独立して (i) 水素原子、 (ii) C1〜4個のアルキル基、 (iii) フェニル基、 (iv) フェニル基または窒素原子を1または2個含有す
    る4〜7員の単環のヘテロ環1または2個によって置換
    されたC1〜4個のアルキル基を表わし、さらにR4
    フェニル基、またはフェニル基または窒素原子を1また
    は2個含有する4〜7員の単環のヘテロ環を含有する基
    を表わす場合、その環はC1〜4個のアルキル基、C1
    〜4個のアルコキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基または
    トリハロメチル基で置換されていてもよいものとし、 Yは、酸素原子または硫黄原子を表わし、 eは、3〜5の整数を表わし、 fは、1〜3の整数を表わし、 lは、1〜3の整数を表わし、 mは、1または2の整数を表わし、 pは、1〜4の整数を表わし、 qは、ゼロまたは1または2の整数を表わし、 rは、1〜4の整数を表わし、 sは、ゼロまたは1〜3の整数を表わす。ただし、
    (1)Aが 【化22】 【化23】 【化24】 【化25】 【化26】 【化27】 【化28】 (式中、すべての記号は前記と同じ意味を表わす。)、
    または 【化29】 (式中、R4 は水素原子を表わす。)を表わす場合に
    は、qおよびsはゼロをとらないものとし、(2)Aが 【化30】 【化31】 【化32】 【化33】 【化34】 【化35】 【化36】 【化37】 【化38】 【化39】 【化40】 (式中、Y、lおよびmは前記と同じ意味を表わす。)
    を表わし、かつR4 がヘテロ環で置換されたC1〜4個
    のアルキル基を表わす場合には、そのヘテロ環はその炭
    素原子でのみアルキル基に結合するものとし、(3)−
    (CH2 r −または=CH−(CH2 s −は、環の
    炭素原子aまたはbのいずれかに結合し、(4)Aが 【化41】 (式中、R4 は前記と同じ意味を表わす。)を表わす場
    合には、 【化42】 【化43】 のみをとるものとする。)で示される縮合ベンゼンオキ
    シ酢酸誘導体、それらの非毒性塩またはそれらの酸付加
    塩。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009154246A1 (ja) * 2008-06-19 2009-12-23 日本新薬株式会社 勃起不全治療剤

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