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JPH07258167A - トリフエニレン誘導体の混合物 - Google Patents

トリフエニレン誘導体の混合物

Info

Publication number
JPH07258167A
JPH07258167A JP6050385A JP5038594A JPH07258167A JP H07258167 A JPH07258167 A JP H07258167A JP 6050385 A JP6050385 A JP 6050385A JP 5038594 A JP5038594 A JP 5038594A JP H07258167 A JPH07258167 A JP H07258167A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
mixture
group
alkyl group
main chain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6050385A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Okazaki
正樹 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP6050385A priority Critical patent/JPH07258167A/ja
Publication of JPH07258167A publication Critical patent/JPH07258167A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】液晶材料として液晶相の転移温度が低いトリフ
ェニレン誘導体の混合物を提供すること。 【構成】少なくとも二種の、2,3,6,7,10,1
1−ヘキサ(置換ベンゾイルオキシ)トリフェニレン誘
導体の混合物であって、そのうちの少なくとも一種はベ
ンゾイル基の4位に置換基の主鎖長が最長のものを有
し、少なくとももう一種はベンゾイル基の3位に置換基
の主鎖長が最長のものを有する混合物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶材料として有用な新
規な化合物であるトリフェニレン誘導体の混合物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示素子はワードプロセッサ
ー、パーソナルコンピューター、テレビなどに広く用い
られるようになり、それに関連する素材、装置などの産
業活動が活発に行われている。液晶表示材料の根本をな
す素材である液晶化合物についても活発な開発研究が行
われ、数多くの化合物が開発されてきた。これらの化合
物は、表示素子に限らず種々の用途の開発に向け利用が
考えられている。従来からよく知られ、よく利用されて
いる棒状の液晶化合物に加え、最近では円盤状の液晶化
合物、いわゆるディスコティック液晶化合物が注目を浴
びるようになった。
【0003】ディスコティック液晶化合物として代表的
なものは、C.Destradeらの研究報告、Mol. Cryst. Liq.
Cryst. 71巻、111頁(1981年)に記載されて
いるように、例えばベンゼン誘導体、トリフェニレン誘
導体、トルキセン誘導体、フタロシアニン誘導体が挙げ
られ、一般的にこれらを分子の中心の母核とし、直鎖の
アルキル基やアルコキシ基、置換ベンゾイルオキシ基等
がその側鎖として放射状に置換された構造である。なか
でもトリフェニレン誘導体は、比較的ディスコティック
ネマティック相を形成し易く、魅力のある化合物であ
る。
【0004】ところで、液晶の代表的な構造である棒状
の化合物において知られているように、その構造の微妙
な違いで、形成される液晶相および各相間の転移温度は
しばしば著しく変化する。このとこは、棒状液晶化合物
に限られることではなく、ディスコティック液晶化合物
においても同様である。このような相転移温度の変化は
化合物の混合によっても生じることが知られており、従
って優れた混合物の発見もまた新規化合物の発見に劣ら
ず重要である。必要とする液晶相、各相間の転移温度
は、目的とする素子によって異なる。従って、多種多様
な化合物を用意することにより初めて選択の幅を広げる
ことができ、種々の目的に対応することが可能になる。
しかしながら、ディスコティック液晶化合物において
は、未だ多くの化合物が知られるには至っておらず、優
れた混合物についてもあまり知られていない。このこと
は特に魅力のある化合物であるトリフェニレン誘導体に
おいても同じであり、C.Destradeら著、J.Phsique,40
巻、4号、C3−17(1979)および C.Vauchier ら
著、Mol. Cryst. Liq. Cryst. 66巻、103頁(1981
年)に数例記載されているのみであり、更に有用な混合
物の発見が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は液晶材
料として、配向操作を容易にするためや、支持体上に塗
布する場合に支持体の選択の幅を広くするためにトリフ
ェニレン誘導体の液晶相の転移温度が低い混合物を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意研究を重
ねた結果、少なくとも二種の、2,3,6,7,10,
11−ヘキサ(置換ベンゾイルまたは置換シンナモイル
オキシ)トリフェニレン誘導体の混合物であって、その
うちの少なくとも一種はベンゾイル基またはシンナモイ
ル基の4位に置換基の主鎖長が最長のものを有し、少な
くとももう一種はベンゾイル基またはシンナモイル基の
3位に置換基の主鎖長が最長のものを有することを特徴
とする混合物により、より詳しくは、一般式(1)で表
される化合物の少なくとも一種と、下記一般式(2)で
表される化合物の少なくとも一種とからなる混合物によ
り本発明の目的が達成できることを見出した。 一般式(1)
【0007】
【化3】
【0008】式中、R12はアルキル基を表し、Y1 はハ
ロゲン原子、炭素数1ないし3のアルキル基および炭素
数1ないし3のアルコキシ基を表す。但し、Y1 により
表されるアルキル基およびアルコキシ基の主鎖の原子数
は、R12により表されるアルキル基の主鎖の原子数を越
えることはない。m1 は0または1を表し、n1 は0、
または1ないし2の整数を表す。 一般式(2)
【0009】
【化4】
【0010】式中、R22はアルキル基を表し、Y2 はハ
ロゲン原子、炭素数1ないし7のアルキル基および炭素
数1ないし7のアルコキシ基を表す。但し、Y2 により
表されるアルキル基およびアルコキシ基の主鎖の原子数
は、R22により表されるアルキル基の主鎖の原子数を越
えることはない。m2 は0または1を表し、n2 は0、
または1ないし2の整数を表す。
【0011】以下に、一般式(1)について詳しく説明
する。R12およびR22により表されるアルキル基は無置
換でも、例えばアルコキシ基、アリール基、ハロゲン原
子(フッ素、塩素、臭素)により置換されていてもよ
い。例えばアルキル基(例えば、n−ペンチル、n−ヘ
キシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n
−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル)、アルコキ
シアルキル基(例えば、2−メトキシエチル、2−(2
−メトキシエトキシ)エチル、2−〔(2−メトキシエ
トキシ)−2−メトキシエトキシ〕エチル、2−n−ブ
トキシエチル、2−エトキシエチル、2−(2−エトキ
シエトキシ)エチル、3−メトキシプロピル、3−エト
キシプロピル、3−n−プロピルオキシプロピル、3−
ベンジルオキシプロピル)、アラルキル基(例えば、2
−フェニルエチル、2−(4−n−ブチルオキシフェニ
ル)オキシ)が挙げられる。R12およびR22において、
主鎖を成す原子数は4ないし22が好ましく、更に4な
いし12が好ましい。中でも、直鎖のものが好ましく、
更にアルキル基が好ましい。
【0012】Y1 により表されるアルキル基としては、
例えばメチル、エチル、n−プロピルが挙げられる。ア
ルコキシ基としては、例えばメトキシ、エトキシ、n−
プロピルオキシが挙げられる。好ましくは、メチル、エ
チル、メトキシであり、更に好ましくはメチルである。
2 により表されるアルキル基は無置換でも、例えばア
ルコキシ基、アリール基、ハロゲン原子(フッ素、塩
素、臭素)により置換されていてもよい。例えばアルキ
ル基(例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブ
チル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル)、
アルコキシアルキル基(例えば、2−メトキシエチル、
2−(2−メトキシエトキシ)エチル)が挙げられる。
2 において好ましい炭素数は1ないし5であり、より
好ましくは3ないし5である。m1 およびm2 において
より好ましくは0であり、n1 およびn2 において好ま
しくは0または1であり、より好ましくは0である。
【0013】これらの組み合わせによって得られる一般
式(1)において好ましいものは、R12が直鎖を成す原
子数が4ないし12のアルキル基またはアルコキシ基、
1が0または1、n1 が0の場合であり、更に好まし
くは、R12が直鎖を成す原子数が4ないし12のアルキ
ル基、m1 が0、n1 が0の場合である。また、液晶相
としでディスコティックネマティック相を示す化合物が
特に好ましい。同様に、一般式(2)において好ましい
ものは、R22が直鎖を成す原子数が4ないし12のアル
キル基またはアルコキシ基、m2 が0または1、n2
0の場合であり、更に好ましくは、R22が直鎖を成す原
子数が4ないし12のアルキル基、m2 が0、n2 が0
の場合である。また、液晶相を示さない化合物が特に好
ましい。
【0014】一般式(1)で表される化合物と一般式
(2)で表される化合物との混合物における混合比は、
好ましくは一般式(1)で表される化合物の含有量とし
て重量比50%以上99%以下であり、更に好ましくは
60%以上90%以下である。以下に本発明に用いられ
る化合物の具体例を示すが、本発明の範囲はこれらのみ
に限定されるものではない。具体例は下記一般式(3)
およびそれの置換基Rにより具体的に示す。
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】
【化7】
【0018】
【化8】
【0019】
【化9】
【0020】
【化10】
【0021】
【化11】
【0022】
【化12】
【0023】
【化13】
【0024】これらの化合物の合成は一般的に、2,
3,6,7,10,11−ヘキサヒドロキシトリフェニ
レンと置換安息香酸の酸塩化物とを反応させるエステル
化により合成可能である。エステル化反応については、
サンドラー、カロ(Sandler, Karo)著、オーガニック
ファンクショナル グループ プレパレーションズ パ
ートI(Organic Functional Group Preparations Part
I) 、第10章、アカデミック プレス(Academic pre
ss) 1968年刊を参考にすることができる。
【0025】反応に用いる塩基としては、ピリジンなど
の芳香族アミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエ
チルアミンなどの3級アミンから選ぶことができる。中
でもピリジンが好ましい。反応に用いる溶媒としては、
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルス
ルホキシド(DMSO)などの極性溶媒や、クロロホル
ム、ジクロロメタンなどのハロゲン系溶媒から選ぶこと
ができる。DMFやアセトニトリルなどの極性溶媒、ピ
リジンなどの塩基性極性溶媒が好ましく、中でもピリジ
ンが更に好ましい。反応温度は−80℃ないし150℃
の範囲から選ぶことができる。−10℃ないし100℃
の範囲が好ましく、10℃ないし80℃の範囲が更に好
ましい。
【0026】原料である、2,3,6,7,10,11
−ヘキサメトキシトリフェニレンの合成法は、Advanced
Material. 2 (1990)No. 2の40頁に記載されて
おり、本発明においては、その処方に準じて合成した。
また、2,3,6,7,10,11−ヘキサヒドロキシ
トリフェニレンについては、同様に上記文献に記載され
ている2,3,6,7,10,11−ヘキサアセトキシ
トリフェニレンの合成法の途中で添加される無水酢酸を
入れずに後処理を行ない、同様の収率で目的物を得た。
【0027】以下に合成例を示し具体的に説明する。 (合成例) 合成例1 2,3,6,7,10,11−ヘキサメトキシトリフェ
ニレン(HMTP)の合成 氷冷した2リットルの三口フラスコに、150gの塩化
第二鉄と氷水135mlを入れ、完全に溶解した後、30
gのベラトロールを添加した。メカニカルスタラーで激
しく攪拌しながら、濃硫酸490mlを徐々に添加した。
12時間後、この反応混合物を3リットルの氷水中に注
ぎ、3時間後析出物を濾過し、HMTPの粗結晶13g
(43%)を得た。
【0028】合成例2 2,3,6,7,10,11−ヘキサヒドロキシトリフ
ェニレン(HHTP)の合成 HMTP10.3gを50mlのジクロロメタンに懸濁さ
せ、三臭化ホウ素15.5mlを徐々に添加した。2時間
後、氷水500ml中に注ぎ、これを2.5リットルの酢
酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、セラ
イト濾過を行なった。溶媒を減圧濃縮後、残渣をアセト
ニトリルとジクロロメタンの混合溶媒から再結晶し、H
HTPを7.50g(92%)得た。
【0029】合成例3 化合物1−3の合成 a)4−ヘプチルオキシ安息香酸(1−3a)の合成 1リットル三口フラスコに、4−ヒドロキシ安息香酸エ
チル35.0g、臭化ヘプチル54.6g、炭酸カリウ
ム150g及び100mlのアセトニトリルを入れ、湯浴
上で加熱還流下、メカニカルスタラーで6時間激しく攪
拌した。冷却後、反応混合物をセライト濾過し、残査を
300mlの酢酸エチルで洗浄した。減圧濃縮後、200
mlのエタノールに再溶解し、15.0gの水酸化カリウ
ムを溶解した水溶液40mlを徐々に滴下し、80℃で1
時間加熱攪拌した。冷却後、析出した結晶を減圧濾過
し、残査をエタノール100mlで洗浄した。これを40
℃の希塩酸300ml中で1時間攪拌し、減圧濾過、乾燥
後、目的物40.0g(80%)を得た。
【0030】b)2,3,6,7,10,11−ヘキサ
(4−ヘプチルオキシベンゾイルオキシ)トリフェニレ
ン(1−3)の合成 200mlフラスコに8.34gの1−3aと10mlの塩
化チオニルを入れ、2時間加熱還流した。加熱した状態
で、減圧下、過剰の塩化チオニルを留去した。冷却後、
0.70gのHHTPと20mlのピリジンを添加し、2
0時間加熱還流下攪拌した。冷却後、減圧下過剰のピリ
ジンを留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て目的物を精製単離した。収量3.05g(75%)
【0031】NMR(測定溶媒 CDCl3) δ0.92(18H,t) δ1.35(48H,
m) δ1.78(12H,m) δ3.90(12H,
t) δ6.65(12H,d) δ7.90(12H,
d) δ8.37(6H,s)
【0032】合成例4 化合物1−11の合成 a)4−ヘプチルオキシ桂皮酸(1−11a)の合成 4−ヒドロキシ桂皮酸15.5g、臭化ヘプチル30.
0g、炭酸カリウム50.0gをジメチルスルホキシド
50mlに懸濁させ、メカニカルスタラーで激しく攪拌し
つつ、湯浴上で10時間加熱した。冷却後、セライト濾
過し、残査を酢酸エチル300mlで洗浄した。これに水
500mlを加え、抽出後、有機層を減圧濃縮した。これ
にエタノール100mlを加え、10gの水酸化カリウム
を含む水溶液20mlを添加し、80℃で1時間攪拌し
た。冷却後、析出した結晶を減圧濾過し、残査をエタノ
ール100mlで洗浄した。これを40℃の希塩酸300
ml中で1時間攪拌し、減圧濾過、乾燥後、目的物19.
1g(78%)を得た。
【0033】b)2,3,6,7,10,11−ヘキサ
(4−ヘプチルオキシシンナモイルオキシ)トリフェニ
レン(1−11)の合成 200mlフラスコに10.4gの1−11aと10mlの
塩化チオニルを入れ、2時間加熱還流した。加熱した状
態で、減圧下、過剰の塩化チオニルを留去した。冷却
後、0.70gのHHTPと20mlのピリジンを添加
し、20時間加熱還流下攪拌した。冷却後、減圧下過剰
のピリジンを留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーにて目的物を精製後、アセトニトリルとアセトンの
混合溶媒で再結晶した。収量3.55g(90%)
【0034】NMR(測定溶媒 CDCl3) δ0.92(18H,t) δ1.35(48H,
m) δ1.78(12H,m) δ3.90(12H,
t) δ6.65(6H,d) δ6.65(12H,
d) δ7.25(12H,d) δ7.83(6H,d) δ8.20(6H,s)
【0035】合成例5 化合物1−20の合成 a)4−(3,6−ジオキサヘプチルオキシ)安息香酸
(1−20a)の合成 1リットル三口フラスコに、4−ヒドロキシ安息香酸3
2.0g、3,6−ジオキサヘプチルクロリド100m
l、炭酸カリウム150g及びアセトニトリル100ml
を入れ、湯浴上で加熱還流下、メカニカルスタラーで6
時間激しく攪拌した。冷却後、反応混合物をセライト濾
過し、300mlの酢酸エチルで洗浄した。濾液を減圧濃
縮後、200mlのエタノールに再溶解し、15gの水酸
化カリウムを溶解した水溶液40mlを徐々に滴下し、8
0℃で1時間加熱攪拌した。冷却後、希塩酸1リットル
中に注ぎ、析出した結晶を減圧濾過し、氷水300mlで
洗浄した。風乾後、1−20aを38g(68%)得
た。
【0036】b)2,3,6,7,10,11−ヘキサ
〔4−(3,6−ジオキサヘプチルオキシ)ベンゾイル
オキシ〕トリフェニレン(1−20)の合成 200ml三口フラスコに8.34gの1−20aと10
mlの塩化チオニルを入れ、2時間加熱還流した。加熱し
た状態で、減圧下、過剰の塩化チオニルを留去した。冷
却後、0.7gのHHTPと20mlのピリジンを添加
し、20時間攪拌した。減圧下、過剰のピリジンを留去
後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーを用いて1−
20 3.05g(75%)を単離精製した。
【0037】1−20の同定データ: IR(cm-1) 3080、2980、2930、2880、2830、1745、1610、1585、15
15、1455、1420、1360、1315、1250、1200、1175、112
5、1075、1060、1010、990 、940 、925、905 、850 、
815 、760 、695 、660 、635 、605
【0038】1−23も1−20と同様の処方で合成し
た。以下に、その同定データを示す。 1−23の同定データー: IR(cm-1) 3080、2955、2930、2870、1745、1608、1582、1515、14
55、1420、1362、1315、1245、1175、1125、1070、101
0、980 、925 、903 、845 、815 、760、695 、657 、
635 、605
【0039】合成例6 化合物2−4の合成 a)3−ヘプチルオキシ安息香酸(2−4a)の合成 2リットル三口フラスコに3−ヒドロキシ安息香酸メチ
ル100g、1−ブロモヘプタン143g、炭酸カリウ
ム140g及びDMAc300mlを入れ、湯浴上で加熱
下、メカニカルスターラーで2時間攪拌した。冷却後、
1リットルの水中に注ぎ、これを酢酸エチルで抽出し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧濃縮後、2
00mlのメタノールに再溶解し、84gの水酸化カリウ
ムを溶解した水溶液40mlを徐々に滴下し、1時間加熱
還流した。冷却後、生じた結晶を濾取した後、結晶を
1.5リットルの水に溶解した。濃塩酸を60ml加え、
析出した結晶を減圧濾過し、氷水で洗浄した。風乾後、
2−4aを130g(84%)得た。
【0040】b)2,3,6,7,10,11−ヘキサ
(3−ヘプチルオキシベンゾイルオキシ)トリフェニレ
ン(2−4)の合成 200mlの三口フラスコに44.8gの2−4aと44
mlの塩化チオニルを入れ、2時間加熱還流した。加熱し
た状態で減圧下、過剰の塩化チオニルを留去した。冷却
後、6.5gのHHTPと200mlのピリジンを添加
し、20時間攪拌した。減圧下、過剰のピリジンを留去
後、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製し2−
4 28.1g(86%)を単離した。
【0041】2−4の同定データ IR(cm-1) 3070、2950、2930、2850、1740、1600、1440、1420、13
20、1285、1275、1215、1110、1090、1060、890 、800
、740
【0042】2−2、2−17も2−4と同様の処方で
合成した。以下にその同定データを示す。 2−2の同定データ IR(cm-1) 3070、2950、2930、2850、1750、1600、1580、1510、14
90、1440、1420、1320、1285、1275、1215、1120、106
0、800 、740 DSC:40、117 2−17の同定データ IR(cm-1) 3070、2950、2930、2850、1740、1640、1600、1580、15
00、1490、1440、1420、1250、1220、1130、980 、890
、850 、780 、680
【0043】一般式(1)で表される化合物と一般式
(2)で表される化合物との混合物の作製方法としては
例えば、両者の粉末を乳鉢、ボールミル、ペイントシェ
ーカー等を用いて混合する。あるいは両者の粉末を加熱
溶融した液体状態で攪拌し混合する。更には両者の粉末
を溶媒を用いて溶液とした後混合する方法が挙げられ
る。溶液法に於いて用いることの可能な溶媒は例えば、
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルス
ルホキシド(DMSO)などの極性溶媒から、ベンゼン
やヘキサンなどの非極性溶媒までの範囲から選ぶことが
できる。ベンゼン、ヘキサンなどの非極性溶媒、ジクロ
ロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化溶媒、酢酸メ
チル、酢酸ブチルなどのエステル類、アセトン、メチル
エチルトケンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、
1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類が好まし
く、混合溶媒を用いることもできる。中でもハロゲン化
溶媒およびケトン類が好ましい。
【0044】
【実施例】次に本発明を実施例に基づき更に詳しく説明
する。 実施例1 化合物1−3と化合物2−2の混合 化合物1−3の1.0gに塩化メチレンを加え10ミリ
リットルとした溶液と化合物2−2の1.0gに塩化メ
チレンを加え10ミリリットルとした溶液とを調製し、
それぞれの溶液の適当量を量り取ることにより、化合物
1−3/化合物2−2の重量比が、2/1、3/2、4
/3、1/1の混合物の溶液を調製した。それぞれの溶
液の一部を取りスライドガラス上に滴下した後、溶媒を
蒸発させ乾固させた。混合物の付いたスライドガラス
を、メトラー社製FP82HT型ホットステージ上で加
熱しながら、偏光顕微鏡にてテクスチャーの変化を観察
し、相変化(N D 相の1つのドメインの面積の拡大およ
び等方相への転移)の温度を調べた。比較として、化合
物1−3および化合物2−2のそれぞれにつき、単独で
の相変化の観察も行った。結果を表1に示す。
【0045】実施例2 化合物1−3と化合物2−4の混合 実施例1と同様にして化合物1−3/化合物2−4の重
量比が4/1、3/1、2/1、1/1の混合物の溶液
を調製し、スライドガラス上に乾固させた試料を作成し
た。実施例1と同様に観察を行った。比較として、化合
物2−4の単独での相変化の観察も行った。結果を表1
に示す。
【0046】
【表1】
【0047】実施例3 化合物1−4と化合物2−2の混合 実施例1と同様にして化合物1−4/化合物2−2の重
量比が4/1、3/1、2/1、1/1の混合物の溶液
を調製し、スライドガラス上に乾固させた試料を作成し
た。実施例1と同様に観察を行った。比較として、化合
物1−4の単独での相変化の観察も行った。結果を表2
に示す。
【0048】実施例4 化合物1−4と化合物2−4の混合 実施例1と同様にして化合物1−4/化合物2−4の重
量比が4/1、3/1、2/1、1/1の混合物の溶液
を調製し、スライドガラス上に乾固させた試料を作成し
た。実施例1と同様に観察を行った。結果を表2に示
す。
【0049】
【表2】
【0050】実施例5 化合物1−4と化合物2−17の混合 実施例1と同様にして化合物1−4/化合物2−17の
重量比が4/1、3/1、2/1、1/1の混合物の溶
液を調製し、スライドガラス上に乾固させた試料を作成
した。実施例1と同様に観察を行った。比較として、化
合物2−17の単独での相変化の観察も行った。結果を
表3に示す。
【0051】実施例6 化合物1−5と化合物2−2の混合 実施例1と同様にして化合物1−5/化合物2−2の重
量比が9/1、4/1、2/1、1/1の混合物の溶液
を調製し、スライドガラス上に乾固させた試料を作成し
た。実施例1と同様に観察を行った。比較として、化合
物1−5の単独での相変化の観察も行った。結果を表3
に示す。
【0052】
【表3】
【0053】実施例7 化合物1−11と化合物2−2の混合 実施例1と同様にして化合物1−11/化合物2−2の
重量比が2/1、1/1の混合物の溶液を調製し、スラ
イドガラス上に乾固させた試料を作成した。実施例1と
同様に観察を行った。比較として、化合物1−11の単
独での相変化の観察も行った。結果を表4に示す。
【0054】実施例8 化合物1−23と化合物2−2の混合 実施例1と同様にして化合物1−23/化合物2−2の
重量比が4/1、3/1、2/1、1/1の混合物の溶
液を調製し、スライドガラス上に乾固させた試料を作成
した。実施例1と同様に観察を行った。比較として、化
合物1−23の単独での相変化の観察も行った。結果を
表4に示す。
【0055】
【表4】
【0056】比較例1 化合物1−3と化合物1−4の混合 実施例1と同様にして化合物1−3/化合物1−4の重
量比が2/1、1/1、1/2の混合物の溶液を調製
し、スライドガラス上に乾固させた試料を作成した。実
施例1と同様に観察を行った。結果を表5に示す。
【0057】比較例2 化合物1−3と化合物1−5の混合 実施例1と同様にして化合物1−3/化合物1−5の重
量比が2/1、1/1、1/2の混合物の溶液を調製
し、スライドガラス上に乾固させた試料を作成した。実
施例1と同様に観察を行った。結果を表5に示す。
【0058】比較例3 化合物1−4と化合物1−5の混合 実施例1と同様にして化合物1−4/化合物1−5の重
量比が2/1、1/1、1/2の混合物の溶液を調製
し、スライドガラス上に乾固させた試料を作成した。実
施例1と同様に観察を行った。結果を表5に示す。
【0059】
【表5】
【0060】本発明の混合物は比較例の混合物に較べ、
混合による相変化温度の変化が大きく、混合の効果が著
しいことが明らかである。
【0061】
【発明の効果】以上の実施例により、本発明の混合物が
液晶材料として有用であり、その相転移温度の制御に有
用であることが明らかである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年9月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】以下に、一般式(1)について詳しく説明
する。R12およびR22により表されるアルキル基は無置
換でも、例えばアルコキシ基、アリール基、ハロゲン原
子(フッ素、塩素、臭素)により置換されていてもよ
い。例えばアルキル基(例えば、n−ペンチル、n−ヘ
キシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n
−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル)、アルコキ
シアルキル基(例えば、2−メトキシエチル、2−(2
−メトキシエトキシ)エチル、2−〔2−(2−メトキ
シエトキシ)エトキシ〕エチル、2−n−ブトキシエチ
ル、2−エトキシエチル、2−(2−エトキシエトキ
シ)エチル、3−メトキシプロピル、3−エトキシプロ
ピル、3−n−プロピルオキシプロピル、3−ベンジル
オキシプロピル)、アラルキル基(例えば、2−フェニ
ルエチル、2−(4−n−ブチルオキシフェニル)エチ
ル)が挙げられる。R12およびR22において、主鎖を成
す原子数は4ないし22が好ましく、更に4ないし12
が好ましい。中でも、直鎖のものが好ましく、更にアル
キル基が好ましい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】これらの組み合わせによって得られる一般
式(1)において好ましいものは、R12が直鎖を成す原
子数が4ないし12のアルキル基またはアルコキシアル
キル基、m1 が0または1、n1 が0の場合であり、更
に好ましくは、R12が直鎖を成す原子数が4ないし12
のアルキル基、m1 が0、n1 が0の場合である。ま
た、液晶相としでディスコティックネマティック相を示
す化合物が特に好ましい。同様に、一般式(2)におい
て好ましいものは、R22が直鎖を成す原子数が4ないし
12のアルキル基またはアルコキシアルキル基、m2
0または1、n2が0の場合であり、更に好ましくは、
22が直鎖を成す原子数が4ないし12のアルキル基、
2 が0、n2 が0の場合である。また、液晶相を示さ
ない化合物が特に好ましい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【化9】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも二種の、2,3,6,7,1
    0,11−ヘキサ(置換ベンゾイルまたは置換シンナモ
    イルオキシ)トリフェニレン誘導体の混合物であって、
    そのうちの少なくとも一種はベンゾイル基またはシンナ
    モイル基の4位に置換基の主鎖長が最長のものを有し、
    少なくとももう一種はベンゾイル基またはシンナモイル
    基の3位に置換基の主鎖長が最長のものを有することを
    特徴とする混合物。
  2. 【請求項2】 下記一般式(1)て表される化合物の少
    なくとも一種と、下記一般式(2)で表される化合物の
    少なくとも一種とからなる混合物。 一般式(1) 【化1】 式中、R12はアルキル基を表し、Y1 はハロゲン原子、
    炭素数1ないし3のアルキル基および炭素数1ないし3
    のアルコキシ基を表す。但し、Y1 により表されるアル
    キル基およびアルコキシ基の主鎖の原子数は、R12によ
    り表されるアルキル基の主鎖の原子数を越えることはな
    い。m1 は0または1を表し、n1 は0、または1ない
    し2の整数を表す。 一般式(2) 【化2】 式中、R22はアルキル基を表し、Y2 はハロゲン原子、
    炭素数1ないし7のアルキル基および炭素数1ないし7
    のアルコキシ基を表す。但し、Y2 により表されるアル
    キル基およびアルコキシ基の主鎖の原子数は、R22によ
    り表されるアルキル基の主鎖の原子数を越えることはな
    い。m2 は0または1を表し、n2 は0、または1ない
    し2の整数を表す。
  3. 【請求項3】 請求項2において、一般式(1)で表さ
    れる化合物の含有率が重量比50%以上99%以下であ
    る混合物
  4. 【請求項4】 請求項2において、一般式(1)のn1
    が0である化合物の少なくとも一種と、一般式(2)の
    2 が0である化合物の少なくとも一種とからなる混合
    物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009131274A1 (en) * 2008-04-23 2009-10-29 Korea Research Institute Of Chemical Technology Synthesis of photoinitiator free reactive mesogens based on triphenylene

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