JPH07256705A - 射出成形用金型 - Google Patents
射出成形用金型Info
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- JPH07256705A JPH07256705A JP5538694A JP5538694A JPH07256705A JP H07256705 A JPH07256705 A JP H07256705A JP 5538694 A JP5538694 A JP 5538694A JP 5538694 A JP5538694 A JP 5538694A JP H07256705 A JPH07256705 A JP H07256705A
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Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 樹脂成形体、特に凹凸部を多く含んだ成形体
を成形する射出成形用金型において、成形体を離型する
際、成形体がキャビティ側金型に引き寄せられることが
なく、コア金型に確実に保持でき、樹脂成形体の変形,
破損をなくし、良好な離型性を得ることを目的とする。 【構成】 樹脂成形体20を形成するために固定側型板
30に溝部35を設定した射出成形用金型において、固
定側型板32の溝部35に対応して、コア45に小突起
46を設け、成形後の樹脂の収縮力をコア45の小突起
46に作用させて、樹脂成形体20をコア45に確実に
保持させ、キャビティ側への移行を確実に防止すること
により、樹脂成形体の変形や破損を防ぎ、離型操作を円
滑に進める。
を成形する射出成形用金型において、成形体を離型する
際、成形体がキャビティ側金型に引き寄せられることが
なく、コア金型に確実に保持でき、樹脂成形体の変形,
破損をなくし、良好な離型性を得ることを目的とする。 【構成】 樹脂成形体20を形成するために固定側型板
30に溝部35を設定した射出成形用金型において、固
定側型板32の溝部35に対応して、コア45に小突起
46を設け、成形後の樹脂の収縮力をコア45の小突起
46に作用させて、樹脂成形体20をコア45に確実に
保持させ、キャビティ側への移行を確実に防止すること
により、樹脂成形体の変形や破損を防ぎ、離型操作を円
滑に進める。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、射出成形体の型開き
時における成形体の変形や破損を防止するようにした射
出成形用金型に関する。
時における成形体の変形や破損を防止するようにした射
出成形用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、ドアトリム等の表面下側に設
置されるドアポケットの構成を示す断面図であり、この
ドアポケット1は、合成樹脂の射出成形体からなり、ス
ピーカグリルを構成する複数のルーバー2が設けられて
いる。
置されるドアポケットの構成を示す断面図であり、この
ドアポケット1は、合成樹脂の射出成形体からなり、ス
ピーカグリルを構成する複数のルーバー2が設けられて
いる。
【0003】そして、このようなドアポケット1を成形
する射出成形用金型の構成は、図13に示すように、固
定側のキャビティ型3と、キャビティ型3に対して接離
可能に構成された可動側のコア型4とから構成されてお
り、キャビティ型3とコア型4との間に形成されるキャ
ビティ内に溶融樹脂を射出充填して、図12に示す形状
のドアポケット1が成形される。
する射出成形用金型の構成は、図13に示すように、固
定側のキャビティ型3と、キャビティ型3に対して接離
可能に構成された可動側のコア型4とから構成されてお
り、キャビティ型3とコア型4との間に形成されるキャ
ビティ内に溶融樹脂を射出充填して、図12に示す形状
のドアポケット1が成形される。
【0004】そして、ドアポケット1の成形が完了すれ
ば、コア型4が可動して、ドアポケット1はコア型4と
ともにキャビティ型3から離れ、図示しないエジェクタ
ピンによりコア型4からドアポケット1を離型させて成
形品を得るようにしているが、成形後の樹脂収縮によ
り、特にドアポケット1のルーバー2のように、キャビ
ティ型3に溝部5が隣接して設定されている場合、図1
4に示すように、成形体の樹脂収縮作用により、各ルー
バー2からキャビティ型3に対して、矢印方向の力が作
用し、溝部5内にルーバー2がはまり込み、ドアポケッ
ト1がキャビティ型3に密着し、型開き時、ドアポケッ
ト1に変形が生じたり、さらに極端な場合には、破損す
る等の不具合が指摘されている。
ば、コア型4が可動して、ドアポケット1はコア型4と
ともにキャビティ型3から離れ、図示しないエジェクタ
ピンによりコア型4からドアポケット1を離型させて成
形品を得るようにしているが、成形後の樹脂収縮によ
り、特にドアポケット1のルーバー2のように、キャビ
ティ型3に溝部5が隣接して設定されている場合、図1
4に示すように、成形体の樹脂収縮作用により、各ルー
バー2からキャビティ型3に対して、矢印方向の力が作
用し、溝部5内にルーバー2がはまり込み、ドアポケッ
ト1がキャビティ型3に密着し、型開き時、ドアポケッ
ト1に変形が生じたり、さらに極端な場合には、破損す
る等の不具合が指摘されている。
【0005】また、ルーバー2とキャビティ型3との脱
型を円滑に行なうために、図示はしないが、コア型4に
凹部を形成した場合、樹脂収縮作用により、ルーバー2
はコア型4に密着し、キャビティ型3との密着は阻止で
きるが、製品裏面に凸部が形成されるため、例えば、目
隠し用の裏貼りシートを貼付することができず、また相
手部品との干渉等の問題が生じる。
型を円滑に行なうために、図示はしないが、コア型4に
凹部を形成した場合、樹脂収縮作用により、ルーバー2
はコア型4に密着し、キャビティ型3との密着は阻止で
きるが、製品裏面に凸部が形成されるため、例えば、目
隠し用の裏貼りシートを貼付することができず、また相
手部品との干渉等の問題が生じる。
【0006】なお、製品面にシボ模様等を刻設する場合
には、製品表面とキャビティ型3の型表面との間に摩擦
力により、シボ模様が白化する等の外観不良が生じる不
具合がある。
には、製品表面とキャビティ型3の型表面との間に摩擦
力により、シボ模様が白化する等の外観不良が生じる不
具合がある。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、樹脂成形体の射出成形用金型において、型
開き時、成形体がキャビティ型に残ることなく、コア型
に確実に保持でき、成形体の円滑な離型操作を可能とす
る射出成形用金型を提供することを目的としている。
れたもので、樹脂成形体の射出成形用金型において、型
開き時、成形体がキャビティ型に残ることなく、コア型
に確実に保持でき、成形体の円滑な離型操作を可能とす
る射出成形用金型を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、所定の型面形状を有する固定側型板を備
えたキャビティ金型と、所定の型面形状を有するコアを
備えたコア金型とから構成され、上記固定側型板とコア
との間に形成されるキャビティ内に溶融樹脂を射出充填
して、固定側型板に形成される溝部により、突条を有す
る樹脂成形体を所要形状に成形する射出成形用金型にお
いて、前記固定側型板に形成される溝部に対応して、コ
アに小突起が形成されていることを特徴とする。
に、本発明は、所定の型面形状を有する固定側型板を備
えたキャビティ金型と、所定の型面形状を有するコアを
備えたコア金型とから構成され、上記固定側型板とコア
との間に形成されるキャビティ内に溶融樹脂を射出充填
して、固定側型板に形成される溝部により、突条を有す
る樹脂成形体を所要形状に成形する射出成形用金型にお
いて、前記固定側型板に形成される溝部に対応して、コ
アに小突起が形成されていることを特徴とする。
【0009】さらに、キャビティ側金型の固定側型板に
形成される溝部は、平行に、あるいは格子状に複数条形
成されていることを特徴とする。
形成される溝部は、平行に、あるいは格子状に複数条形
成されていることを特徴とする。
【0010】
【作用】以上の構成から明らかなように、コアに設けた
小突起により、離型時に樹脂成形の収縮力が小突起を挾
持する方向に作用するため、成形体はコアに確実に保持
され、キャビティ金型に引き寄せられることがなく、成
形体に変形あるいは破損が生じない。
小突起により、離型時に樹脂成形の収縮力が小突起を挾
持する方向に作用するため、成形体はコアに確実に保持
され、キャビティ金型に引き寄せられることがなく、成
形体に変形あるいは破損が生じない。
【0011】また、コアに設けた小突起により成形体が
確実にコアに保持されるため、成形体とキャビティ金型
とのスムーズな離型が行なえ、連続生産が可能となる。
確実にコアに保持されるため、成形体とキャビティ金型
とのスムーズな離型が行なえ、連続生産が可能となる。
【0012】また、コアに小突起を設けた場合、樹脂成
形体には凹部が形成されるため、コアにより形作られる
面に不織布等の布地シートを張り付ける場合、何等障害
とならない。
形体には凹部が形成されるため、コアにより形作られる
面に不織布等の布地シートを張り付ける場合、何等障害
とならない。
【0013】
【実施例】以下、本発明による射出成形用金型の実施例
ついて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
ついて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】図1は本発明による射出成形用金型を使用
して成形したドアポケットの外観図、図2は同ドアポケ
ットの断面図、図3は本発明による射出成形用金型の全
体構成を示す断面図、図4は本発明による射出成形用金
型の要部構成を示す断面図、図5はコア金型の平面図、
図6は本発明による射出成形用金型の作用を示す説明図
である。
して成形したドアポケットの外観図、図2は同ドアポケ
ットの断面図、図3は本発明による射出成形用金型の全
体構成を示す断面図、図4は本発明による射出成形用金
型の要部構成を示す断面図、図5はコア金型の平面図、
図6は本発明による射出成形用金型の作用を示す説明図
である。
【0015】さらに、図7ないし図9は本発明による射
出成形用金型におけるコア金型の要部を示す各断面図、
図10は本発明による射出成形用金型により製作される
樹脂成形体を示す斜視図、図11は図10に示す射出成
形体を成形する成形用金型を示す要部断面図である。
出成形用金型におけるコア金型の要部を示す各断面図、
図10は本発明による射出成形用金型により製作される
樹脂成形体を示す斜視図、図11は図10に示す射出成
形体を成形する成形用金型を示す要部断面図である。
【0016】図1,図2において、符号10は、自動車
室内に内装される自動車用ドアトリムを示し、この自動
車用ドアトリム10は、所要形状に成形され、保形性な
らびにドアインナーパネルへの取付剛性を備えた芯材1
1と、芯材11の表面に貼着され、装飾性ならびにクッ
ション性を付与する表皮材12とから構成されており、
ドアトリム10の表面下側に樹脂成形体からなるドアポ
ケット20が装着されている。
室内に内装される自動車用ドアトリムを示し、この自動
車用ドアトリム10は、所要形状に成形され、保形性な
らびにドアインナーパネルへの取付剛性を備えた芯材1
1と、芯材11の表面に貼着され、装飾性ならびにクッ
ション性を付与する表皮材12とから構成されており、
ドアトリム10の表面下側に樹脂成形体からなるドアポ
ケット20が装着されている。
【0017】このドアポケット20は、この実施例で
は、ポリプロピレン樹脂を射出成形することにより所要
形状に成形されており、一部にスピーカグリル21が形
成されており、スピーカグリル21は、複数のルーバー
22を横方向に平行に配設して形成されている。
は、ポリプロピレン樹脂を射出成形することにより所要
形状に成形されており、一部にスピーカグリル21が形
成されており、スピーカグリル21は、複数のルーバー
22を横方向に平行に配設して形成されている。
【0018】なお、ドアトリム10に対してドアポケッ
ト20を取付けるには、ドアポケット20の裏面に突設
形成された取付用ボス23に、ドアトリム10の裏面側
からビス24を螺着することにより、ドアポケット20
はドアトリム10の所定箇所に取付けられている。
ト20を取付けるには、ドアポケット20の裏面に突設
形成された取付用ボス23に、ドアトリム10の裏面側
からビス24を螺着することにより、ドアポケット20
はドアトリム10の所定箇所に取付けられている。
【0019】ところで、このドアポケット20は、スピ
ーカグリル21を構成する各ルーバー22は、図2中拡
大して示すように、各ルーバーの裏面に凹部25が形成
されており、この凹部25は、本発明による射出成形用
金型の構造上、副次的に形成されるものであり、目隠し
用裏貼りシートを貼付する際、障害とならない。
ーカグリル21を構成する各ルーバー22は、図2中拡
大して示すように、各ルーバーの裏面に凹部25が形成
されており、この凹部25は、本発明による射出成形用
金型の構造上、副次的に形成されるものであり、目隠し
用裏貼りシートを貼付する際、障害とならない。
【0020】次いで、ドアポケット20を成形する射出
成形用金型の構成について、図3により全体構成、図4
により要部構成について説明する。
成形用金型の構成について、図3により全体構成、図4
により要部構成について説明する。
【0021】まず、図3に示すように、本発明による射
出成形用金型は、固定側であるキャビティ金型30と、
可動側であるコア金型40とから大略構成されており、
さらに詳しくは、キャビティ金型30は、固定側取付板
31に製品形状を形作るように、所定の型面形状を備え
た固定側型板32が取付けられており、ロケートリング
33およびスプルブッシュ34が設けられ、図示しない
射出成形機から供給される溶融樹脂をキャビティ金型3
0とコア金型40との間に射出充填する。
出成形用金型は、固定側であるキャビティ金型30と、
可動側であるコア金型40とから大略構成されており、
さらに詳しくは、キャビティ金型30は、固定側取付板
31に製品形状を形作るように、所定の型面形状を備え
た固定側型板32が取付けられており、ロケートリング
33およびスプルブッシュ34が設けられ、図示しない
射出成形機から供給される溶融樹脂をキャビティ金型3
0とコア金型40との間に射出充填する。
【0022】一方、コア金型40は、可動側取付板41
にスペーサブロック42,受け板43を介して、可動側
型板44が取付けられており、この可動側型板44に製
品形状を形作るコア45が取付けられている。
にスペーサブロック42,受け板43を介して、可動側
型板44が取付けられており、この可動側型板44に製
品形状を形作るコア45が取付けられている。
【0023】そして、ドアポケット20の形状を決定す
るのは、キャビティ金型30における固定側型板32
と、コア側金型40におけるコア45との間で形成され
るキャビティ形状によって決定される。
るのは、キャビティ金型30における固定側型板32
と、コア側金型40におけるコア45との間で形成され
るキャビティ形状によって決定される。
【0024】ところで、本発明は、成形後、成形品がコ
ア金型40に確実に保持でき、キャビティ金型30側に
引き寄せられることがないようにして、成形体の離型性
を高め、かつ成形体の変形や破損を未然に防止すること
が特徴である。
ア金型40に確実に保持でき、キャビティ金型30側に
引き寄せられることがないようにして、成形体の離型性
を高め、かつ成形体の変形や破損を未然に防止すること
が特徴である。
【0025】例えば、図4に示すように、キャビティ金
型30における固定側型板32と、コア金型40におけ
るコア45の型面形状を、図示するように、ドアポケッ
ト20におけるスピーカグリル21近辺の金型構成につ
いて説明すると、固定側型板32には、スピーカグリル
21の複数のルーバー22を形成するための溝部35が
所定間隔毎に複数個設置されており、それに対応するよ
うに、コア45には小突起(図5に示す円柱状突起)4
6が形成されている。
型30における固定側型板32と、コア金型40におけ
るコア45の型面形状を、図示するように、ドアポケッ
ト20におけるスピーカグリル21近辺の金型構成につ
いて説明すると、固定側型板32には、スピーカグリル
21の複数のルーバー22を形成するための溝部35が
所定間隔毎に複数個設置されており、それに対応するよ
うに、コア45には小突起(図5に示す円柱状突起)4
6が形成されている。
【0026】なお、小突起46と交互にエジェクタピン
50が配設されている。
50が配設されている。
【0027】したがって、射出成形時、固定側型板32
とコア45とがパーティングラインに沿って両者が接合
し、両者間で形成されるキャビティ内に溶融樹脂が射出
充填され、ドアポケット20におけるスピーカグリル2
1が成形されるが、成形後、キャビティ金型30に対し
てコア金型40が離間動作するが、その際、図6に示す
ように、各ルーバー22では、小突起46を挟み込むよ
うに樹脂の収縮力が作用し、樹脂成形体であるドアポケ
ット20は、コア45に強固に接合し、キャビティ金型
30の固定側型板32側に引き寄せられることはない。
とコア45とがパーティングラインに沿って両者が接合
し、両者間で形成されるキャビティ内に溶融樹脂が射出
充填され、ドアポケット20におけるスピーカグリル2
1が成形されるが、成形後、キャビティ金型30に対し
てコア金型40が離間動作するが、その際、図6に示す
ように、各ルーバー22では、小突起46を挟み込むよ
うに樹脂の収縮力が作用し、樹脂成形体であるドアポケ
ット20は、コア45に強固に接合し、キャビティ金型
30の固定側型板32側に引き寄せられることはない。
【0028】上記小突起46の寸法としては、小突起4
6の高さh1はルーバー22の厚みをhとした場合、h
1=0.2h〜0.8hの範囲がよい。
6の高さh1はルーバー22の厚みをhとした場合、h
1=0.2h〜0.8hの範囲がよい。
【0029】また、小突起46の幅d1は、ルーバー2
2の幅dとした場合、d1=0.3d〜0.5dの範囲
内に設定すれば、コア金型40におけるコア45と、射
出成形体であるドアポケット20の、特にスピーカグリ
ル21部分の良好な密着性が得られ、型開き時、スピー
カグリル21部分がキャビティ金型30側に引き寄せら
れて、変形や破損を招くという不具合が生じることがな
く、また、ドアポケット20表面にシボ模様を固定側型
板32の型表面に刻設する場合、シボ模様が擦れて白化
したりすることがない。
2の幅dとした場合、d1=0.3d〜0.5dの範囲
内に設定すれば、コア金型40におけるコア45と、射
出成形体であるドアポケット20の、特にスピーカグリ
ル21部分の良好な密着性が得られ、型開き時、スピー
カグリル21部分がキャビティ金型30側に引き寄せら
れて、変形や破損を招くという不具合が生じることがな
く、また、ドアポケット20表面にシボ模様を固定側型
板32の型表面に刻設する場合、シボ模様が擦れて白化
したりすることがない。
【0030】加えて、離型操作が円滑に進むため、連続
生産が可能となり、生産性が向上するという利点があ
る。
生産が可能となり、生産性が向上するという利点があ
る。
【0031】さらに、ドアポケット20におけるスピー
カグリル21部分は、裏面に突起が形成されず、小突起
46に対応する凹部25が形成されるだけであり、布地
シート等の目隠し用裏貼りシートを貼付する支障になら
ないとともに、スピーカ等の相手部品と干渉することも
ない。
カグリル21部分は、裏面に突起が形成されず、小突起
46に対応する凹部25が形成されるだけであり、布地
シート等の目隠し用裏貼りシートを貼付する支障になら
ないとともに、スピーカ等の相手部品と干渉することも
ない。
【0032】なお、図示はしないが、小突起46は、図
5に示す円柱ピン状でもよいが、ルーバー22の長手方
向に沿って、突条としてコア45に一体に設けてもよ
く、その場合、突条に切り欠きを設け、切り欠きにエジ
ェクタピン50を設定すればよい。
5に示す円柱ピン状でもよいが、ルーバー22の長手方
向に沿って、突条としてコア45に一体に設けてもよ
く、その場合、突条に切り欠きを設け、切り欠きにエジ
ェクタピン50を設定すればよい。
【0033】このように本発明は、固定側型板30に形
成される溝部35に対応して、コア45に小突起46を
設け、樹脂成形体の収縮作用により、コア45の小突起
46を両側から挟むように樹脂の収縮力を作用させて、
コア45に対して樹脂成形体を強固に密着させて、樹脂
成形体とキャビティ金型の固定側型板32の離型性を促
進させるというものであるが、コア45に形成される小
突起46の変形例として、図7ないし図9に示す形状に
設定することも可能である。
成される溝部35に対応して、コア45に小突起46を
設け、樹脂成形体の収縮作用により、コア45の小突起
46を両側から挟むように樹脂の収縮力を作用させて、
コア45に対して樹脂成形体を強固に密着させて、樹脂
成形体とキャビティ金型の固定側型板32の離型性を促
進させるというものであるが、コア45に形成される小
突起46の変形例として、図7ないし図9に示す形状に
設定することも可能である。
【0034】すなわち、図7に示すように、小突起46
の側面に抜きテーパー47を設定すれば、コア金型40
で保持された樹脂成形体をエジェクタ手段により脱型す
る際、脱型操作が容易に行なえる利点がある。
の側面に抜きテーパー47を設定すれば、コア金型40
で保持された樹脂成形体をエジェクタ手段により脱型す
る際、脱型操作が容易に行なえる利点がある。
【0035】逆に、図8に示すように、逆方向の抜きテ
ーパー48を小突起46の側面に設定すれば、コア金型
40におけるコア45と樹脂成形体であるドアポケット
20との密着性をさらに強化させることができる利点が
ある。
ーパー48を小突起46の側面に設定すれば、コア金型
40におけるコア45と樹脂成形体であるドアポケット
20との密着性をさらに強化させることができる利点が
ある。
【0036】同様に、図9に示すように、小突起46の
側面にシボ模様49を刻設しておけば、小突起46の側
面と樹脂成形体との間の摩擦力が増大するため、樹脂の
収縮作用と相乗して、コア金型40におけるコア45と
ドアポケット20との密着性が向上する。
側面にシボ模様49を刻設しておけば、小突起46の側
面と樹脂成形体との間の摩擦力が増大するため、樹脂の
収縮作用と相乗して、コア金型40におけるコア45と
ドアポケット20との密着性が向上する。
【0037】以上説明した各実施例は、ドアポケット2
0におけるスピーカグリル21設定部分について説明し
たが、図10に示すように、ルーバー22を設定しない
樹脂成形体60においても、フランジ61を形成する場
合においては、この成形用射出成形用金型は、図11に
示すように、固定側型板32にフランジ61を形成する
ための溝部35が形成され、コア45に小突起46を設
定すれば、樹脂成形体60がキャビティ金型30側に引
き寄せられることがなく、良好な離型性が得られ、変形
や破損が生じることがなく、良好な離型操作性が得られ
るという同様の効果があり、本発明による射出成形用金
型は樹脂成形体一般に適用できる。
0におけるスピーカグリル21設定部分について説明し
たが、図10に示すように、ルーバー22を設定しない
樹脂成形体60においても、フランジ61を形成する場
合においては、この成形用射出成形用金型は、図11に
示すように、固定側型板32にフランジ61を形成する
ための溝部35が形成され、コア45に小突起46を設
定すれば、樹脂成形体60がキャビティ金型30側に引
き寄せられることがなく、良好な離型性が得られ、変形
や破損が生じることがなく、良好な離型操作性が得られ
るという同様の効果があり、本発明による射出成形用金
型は樹脂成形体一般に適用できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、以
下に記載する格別の作用効果を有する。
下に記載する格別の作用効果を有する。
【0039】(1)コア金型におけるコア型面に設けた
小突起に対して、樹脂成形体の収縮力が作用し、離型時
に樹脂成形体がコアに確実に保持され、キャビティ金型
側に引き寄せられることがないため、型開きに伴う樹脂
成形体の変形あるいは破損を確実に防止でき、成形性を
高め、かつ不良率を大幅に低減することができるという
効果を有する。
小突起に対して、樹脂成形体の収縮力が作用し、離型時
に樹脂成形体がコアに確実に保持され、キャビティ金型
側に引き寄せられることがないため、型開きに伴う樹脂
成形体の変形あるいは破損を確実に防止でき、成形性を
高め、かつ不良率を大幅に低減することができるという
効果を有する。
【0040】(2)コア金型におけるコアの型面に設け
た小突起により、樹脂成形体をコアに確実に保持するこ
とができ、キャビティ金型側に引き寄せられることがな
いため、離型工程で操作を途中で中断したりすることが
なく、連続生産が可能となり、生産性を著しく高めるこ
とができるという効果を有する。
た小突起により、樹脂成形体をコアに確実に保持するこ
とができ、キャビティ金型側に引き寄せられることがな
いため、離型工程で操作を途中で中断したりすることが
なく、連続生産が可能となり、生産性を著しく高めるこ
とができるという効果を有する。
【図1】本発明による射出成形用金型により製作したド
アポケットを装備したドアトリムを示す斜視図。
アポケットを装備したドアトリムを示す斜視図。
【図2】図1に示すドアポケットの構成を示す断面図。
【図3】本発明による射出成形用金型の第1実施例を示
す全体図。
す全体図。
【図4】図3に示す射出成形用金型の要部断面図。
【図5】図4中A矢視図。
【図6】本発明による射出成形用金型の離型時の状態を
示す断面図。
示す断面図。
【図7】本発明による射出成形用金型におけるコア金型
の変形例を示す要部断面図。
の変形例を示す要部断面図。
【図8】本発明による射出成形用金型におけるコア金型
の変形例を示す要部断面図。
の変形例を示す要部断面図。
【図9】本発明による射出成形用金型におけるコア金型
の変形例を示す要部断面図。
の変形例を示す要部断面図。
【図10】樹脂成形体を示す斜視図。
【図11】図10に示す樹脂成形体の成形に使用する射
出成形用金型を示す断面図。
出成形用金型を示す断面図。
【図12】従来のドアポケットの構成を示す断面図。
【図13】従来のドアポケットの成形に使用する射出成
形用金型の構成を示す断面図。
形用金型の構成を示す断面図。
【図14】従来の射出成形用金型の不具合点を示す断面
図。
図。
10 自動車用ドアトリム 20 ドアポケット 21 スピーカグリル 22 ルーバー 30 キャビティ金型 32 固定側型板 35 溝部 40 コア金型 45 コア 46 小突起
Claims (2)
- 【請求項1】 所定の型面形状を有する固定側型板(3
2)を備えたキャビティ金型(30)と、所定の型面形
状を有するコア(45)を備えたコア金型(40)とか
ら構成され、上記固定側型板(32)とコア(45)と
の間に形成されるキャビティ内に溶融樹脂を射出充填し
て、固定側型板(32)に形成される溝部(35)によ
り、突条(22,61)を有する樹脂成形体(20)を
所要形状に成形する射出成形用金型において、 前記固定側型板(32)に形成される溝部(35)に対
応して、コア(45)に小突起(46)が形成されてい
ることを特徴とする射出成形用金型。 - 【請求項2】 前記溝部(35)は、平行あるいは格子
状に複数条形成されていることを特徴とする請求項1記
載の射出成形用金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5538694A JPH07256705A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5538694A JPH07256705A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 射出成形用金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07256705A true JPH07256705A (ja) | 1995-10-09 |
Family
ID=12997074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5538694A Withdrawn JPH07256705A (ja) | 1994-03-25 | 1994-03-25 | 射出成形用金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07256705A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007098809A (ja) * | 2005-10-05 | 2007-04-19 | Kasai Kogyo Co Ltd | 樹脂成形品の成形方法並びに成形金型 |
JP2009003992A (ja) * | 2007-06-19 | 2009-01-08 | Maxell Seiki Kk | ハードディスクカートリッジ |
WO2011037242A1 (ja) * | 2009-09-28 | 2011-03-31 | 東洋科学株式会社 | 容器及びその製造方法 |
CN111959249A (zh) * | 2020-07-29 | 2020-11-20 | 浙江飞碟汽车制造有限公司 | 一种带中空结构的外水切密封条 |
-
1994
- 1994-03-25 JP JP5538694A patent/JPH07256705A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007098809A (ja) * | 2005-10-05 | 2007-04-19 | Kasai Kogyo Co Ltd | 樹脂成形品の成形方法並びに成形金型 |
JP2009003992A (ja) * | 2007-06-19 | 2009-01-08 | Maxell Seiki Kk | ハードディスクカートリッジ |
WO2011037242A1 (ja) * | 2009-09-28 | 2011-03-31 | 東洋科学株式会社 | 容器及びその製造方法 |
JP2011068397A (ja) * | 2009-09-28 | 2011-04-07 | Toyo Science Co Ltd | 容器及びその製造方法 |
CN111959249A (zh) * | 2020-07-29 | 2020-11-20 | 浙江飞碟汽车制造有限公司 | 一种带中空结构的外水切密封条 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010605 |