JPH0725601U - 電子部品 - Google Patents
電子部品Info
- Publication number
- JPH0725601U JPH0725601U JP5977493U JP5977493U JPH0725601U JP H0725601 U JPH0725601 U JP H0725601U JP 5977493 U JP5977493 U JP 5977493U JP 5977493 U JP5977493 U JP 5977493U JP H0725601 U JPH0725601 U JP H0725601U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pattern
- line pattern
- electronic component
- line
- current density
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000012212 insulator Substances 0.000 claims abstract description 7
- 230000032798 delamination Effects 0.000 abstract description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 6
- 230000002500 effect on skin Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 3
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 3
- 239000003990 capacitor Substances 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000000758 substrate Substances 0.000 description 2
- 239000000919 ceramic Substances 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Waveguides (AREA)
- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ラインパターンの厚みなどに起因するデラミ
ネーションを発生したり、製品の大型化を招いたりする
ことなく、ラインパターンの電流密度を増大させること
を可能にする。 【構成】 絶縁体層1を介して対向するように配設され
たラインパターン2とグランドパターン3を具備する電
子部品の、前記ラインパターン2の少なくとも一部に、
その引回し方向に略平行にスリット4を設ける。
ネーションを発生したり、製品の大型化を招いたりする
ことなく、ラインパターンの電流密度を増大させること
を可能にする。 【構成】 絶縁体層1を介して対向するように配設され
たラインパターン2とグランドパターン3を具備する電
子部品の、前記ラインパターン2の少なくとも一部に、
その引回し方向に略平行にスリット4を設ける。
Description
【0001】
この考案は、絶縁体層を介してグランドパターンとラインパターンが対向する ように配設されたマイクロストリップライン構造を有する電子部品に関する。
【0002】
従来の、絶縁体層を介してグランドパターンとラインパターンが対向するよう に配設されたいわゆるマイクロストリップライン構造を有する電子部品としては 、例えば、図3に示すように、絶縁体層51を介してコイルパターン(ラインパ ターン)52とグランドパターン53が対向するように配設されたチップ型積層 LCフィルタがある。
【0003】 このようなチップ型積層LCフィルタにおいては、挿入損失を低減して性能を 向上させるために、コイルパターン部における高周波での等価直列抵抗を低減さ せることが必要になる。
【0004】 そして、この等価直列抵抗を低減する手段としては、従来より、 電極、すなわちコイルパターン(ラインパターン)の厚み(塗布厚)を大き くする方法及び コイルパターン(ラインパターン)の幅を大きくする方法 が主として用いられている。
【0005】
しかし、上記の電極の厚みを大きくする方法は、図4に示すように、コイル パターン(ラインパターン)52の幅方向の両端側では電流密度が大きくなり、 中央部では電流密度が小さくなるという表皮効果のために、電極の厚みをある程 度以上にまで大きくしても等価直列抵抗を低減する効果が向上せず、また、厚み が大きくなりすぎると、積層体を構成した場合にデラミネーションが発生するお それが増大し、信頼性が低下するという問題点がある。
【0006】 また、上記のコイルパターン(ラインパターン)の厚みを大きくする方法や のコイルパターン(ラインパターン)の幅を大きくする方法では、製品が大型 化するため、コイルパターン(ラインパターン)を無制限に大きくすることはで きない。また、ある程度以上にコイルパターン(ラインパターン)の幅を大きく すると、所定のインダクタンス値(L)を得ることができなくなるばかりでなく 、LCフィルタとして要求される特性インピーダンス(通常50Ω)を満足する ことができなくなるという問題点がある。
【0007】 この考案は、上記問題点を解決するものであり、ラインパターンの厚みや幅を 大きくして製品の大型化を招いたりすることなく、ラインパターンの電流密度を 増大させることが可能な電子部品を提供することを目的とする。
【0008】
上記目的を達成するために、この考案の電子部品は、絶縁体層を介して対向す るように配設されたラインパターンとグランドパターンを具備する電子部品にお いて、ラインパターンの少なくとも一部に、その引回し方向に略平行にスリット を設けたことを特徴とする。
【0009】 なお、この考案の電子部品においては、ラインパターンに設けるべきスリット の数に特別の制約はなく、1または2以上のスリットをラインパターンの引回し 方向に略平行に設けることができる。
【0010】
この考案の電子部品においては、ラインパターンの引回し方向に略平行に設け られたスリットによりラインパターンが複数に分割され、表皮効果により電流密 度が高くなる端部の数が増加する(スリットの数をn、端部の数をTとすると、 T=2n+2となる)ため、ラインパターン全体としての電流密度を増大させる ことが可能になる。
【0011】
以下、この考案の実施例を図に基づいて説明する。図1はこの考案の一実施例 にかかる電子部品(チップ型積層LCフィルタ)を示す図である。
【0012】 この実施例のチップ型積層LCフィルタにおいては、図1に示すように、例え ば誘電体セラミックスからなる絶縁体層1を介して、コイルパターン(ラインパ ターン)2とグランドパターン3が互に対向するように配設されている。
【0013】 そして、コイルパターン(ラインパターン)2の中央部には、その引回し方向 に略平行な方向(すなわち、幅方向に対して略垂直の方向)に一本のスリット4 が形成されている。
【0014】 なお、この実施例のチップ型積層LCフィルタにおいては、絶縁体層1の上面 側及び下面側には封止、絶縁用のダミー層が配設されている。
【0015】 上記のように構成されたこの実施例の電子部品(チップ型積層LCフィルタ) においては、スリット4によりコイルパターン(ラインパターン)2が2つに分 割されており、表皮効果によって電流密度が高くなる端部5が4つ形成されてい る(スリット4の数をn、端部の数をTとすると、T=2n+2となる)。した がって、図2に示すように、端部5における電流密度が高くなり、コイルパター ン(ラインパターン)2全体としての電流密度が増大する。その結果、コイルパ ターン(ラインパターン)2の高周波での等価直列抵抗を低下させて、挿入損失 を改善することが可能になる。
【0016】 なお、上記実施例では、コイルパターン(ラインパターン)2に一つのスリッ ト4を形成した場合について説明したが、複数のスリットを形成することも可能 であり、スリットの数が増え、端部の数が増加するほど、電流密度を増大させる 効果も大きくなる。また、この考案の電子部品においては、ラインパターンやグ ランドパターンの具体的な形状などに関し特別の制約はなく、考案の要旨の範囲 内で種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0017】 また、上記実施例では、チップ型積層LCフィルタについて説明したが、この 考案の電子部品は、上記のようなチップ型積層LCフィルタに限られるものでは なく、特に図示しないが、絶縁体層を介してラインパターンとグランドパター ンを配設してなる共振器や、コイルパターン(ラインパターン)、該コイルパ ターン(ラインパターン)と対向する容量形成用のコンデンサ電極パターン、及 び該コンデンサ電極パターンと対向するグランドパターンをそれぞれ絶縁体層を 介して配設したチップ型積層バンドパスフィルタなどにも適用することが可能で あり、要はマイクロストリップライン構造を有するものであればいかなるものに も適用することができる。
【0018】 したがって、この考案は、さらにその他にも、ディレイライン、カプラ、多層 基板などの種々の電子部品に適用することができる。
【0019】 さらに、この考案は、絶縁体層を介して対向するように配設されたラインパタ ーン及びグランドパターンが積層体の内部に配設された構造を有する積層型の電 子部品に限らず、ラインパターン及びグランドパターンが外部に露出しているよ うな構造の電子部品や回路基板などにも適用することが可能である。
【0020】
上述のように、この考案の電子部品は、その幅方向に対して略垂直の方向にス リットを設けることにより、ラインパターンを複数に分割し、表皮効果により電 流密度が高くなる端部の数を増加させているので、ラインパターンの厚みや幅を 大きくして製品の大型化を招いたりすることなく、ラインパターン全体としての 電流密度を増大させることが可能になる。
【0021】 したがって、この考案を、例えば、チップ型積層LCフィルタに適用すること により、デラミネーションを招いたりすることなくコイルパターン(ラインパタ ーン)の電流密度を向上させ、挿入損失を改善することができる。
【0022】 また、この考案は、チップ型積層LCフィルタに限らず、絶縁体層を介してラ インパターンとグランドパターンが対向するように配設されたいわゆるマイクロ ストリップライン構造を有する種々の電子部品(例えば、共振器、ディレイライ ン、カプラ、多層基板など種々の電子部品)に応用することが可能であり、それ らのラインパターンの電流密度を確実に向上させることができる。
【図1】この考案の一実施例にかかる電子部品(チップ
型積層LCフィルタ)の要部を示す図である。
型積層LCフィルタ)の要部を示す図である。
【図2】この考案の一実施例にかかる電子部品(チップ
型積層LCフィルタ)のコイルパターン(ラインパター
ン)の電流密度を示す図である。
型積層LCフィルタ)のコイルパターン(ラインパター
ン)の電流密度を示す図である。
【図3】従来の電子部品(チップ型積層LCフィルタ)
を示す図である。
を示す図である。
【図4】従来の電子部品(チップ型積層LCフィルタ)
のコイルパターン(ラインパターン)の電流密度を示す
図である。
のコイルパターン(ラインパターン)の電流密度を示す
図である。
1 絶縁体層 2 コイルパターン(ラインパター
ン) 3 グランドパターン 4 スリット 5 端部
ン) 3 グランドパターン 4 スリット 5 端部
Claims (1)
- 【請求項1】 絶縁体層を介して対向するように配設さ
れたラインパターンとグランドパターンを具備する電子
部品において、 ラインパターンの少なくとも一部に、その引回し方向に
略平行にスリットを設けたことを特徴とする電子部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5977493U JPH0725601U (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 電子部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5977493U JPH0725601U (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 電子部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0725601U true JPH0725601U (ja) | 1995-05-12 |
Family
ID=13122978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5977493U Pending JPH0725601U (ja) | 1993-10-08 | 1993-10-08 | 電子部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0725601U (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010267334A (ja) * | 2009-05-15 | 2010-11-25 | Nhk Spring Co Ltd | ディスク装置用フレキシャ |
JP2011216161A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Nhk Spring Co Ltd | ディスク装置用フレキシャ |
JP2012509636A (ja) * | 2008-11-19 | 2012-04-19 | テクノ セミケム シーオー., エルティーディー. | Rfidタグ用アンテナ及びrfidタグ |
JPWO2015076121A1 (ja) * | 2013-11-20 | 2017-03-16 | 株式会社村田製作所 | 多層配線基板およびこれを備えるプローブカード |
-
1993
- 1993-10-08 JP JP5977493U patent/JPH0725601U/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012509636A (ja) * | 2008-11-19 | 2012-04-19 | テクノ セミケム シーオー., エルティーディー. | Rfidタグ用アンテナ及びrfidタグ |
JP2010267334A (ja) * | 2009-05-15 | 2010-11-25 | Nhk Spring Co Ltd | ディスク装置用フレキシャ |
JP2011216161A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Nhk Spring Co Ltd | ディスク装置用フレキシャ |
JPWO2015076121A1 (ja) * | 2013-11-20 | 2017-03-16 | 株式会社村田製作所 | 多層配線基板およびこれを備えるプローブカード |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2598940B2 (ja) | Lc複合部品 | |
US5160905A (en) | High dielectric micro-trough line filter | |
JPS59121904U (ja) | マイクロ波フィルタ | |
JP5168361B2 (ja) | 多層基板 | |
GB2303495A (en) | Electronic device comprising an inductive via | |
JPH1126243A (ja) | 複合電子部品 | |
US4114120A (en) | Stripline capacitor | |
US20070217122A1 (en) | Capacitor | |
US5949304A (en) | Multilayer ceramic package with floating element to couple transmission lines | |
JP3835437B2 (ja) | 2ポート型アイソレータおよび通信装置 | |
JPH0725601U (ja) | 電子部品 | |
JP3135443B2 (ja) | 積層セラミックコンデンサー | |
JPH06252612A (ja) | ストリップ線路内蔵回路基板 | |
JP2000252164A (ja) | 積層セラミックフィルタ | |
JPH0897603A (ja) | 積層型誘電体フィルタ | |
JPH0440265Y2 (ja) | ||
JPH0430615A (ja) | ノイズ・フイルタ | |
JP3176859B2 (ja) | 誘電体フィルタ | |
US6717054B2 (en) | Bus bar with frequency-filtering geometry | |
JPH0660134U (ja) | 積層チップemi除去フィルタ | |
JP5005915B2 (ja) | 積層型誘電体共振器及び積層型誘電体フィルタ | |
JP2007180321A (ja) | 複合電子部品 | |
JP2002170713A (ja) | 積層型電子部品 | |
JP2903112B2 (ja) | 交差型マイクロストリップラインの結線方式 | |
JPH06283909A (ja) | マイクロストリップラインの回路素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990112 |