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JPH07245145A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

Info

Publication number
JPH07245145A
JPH07245145A JP6064694A JP6469494A JPH07245145A JP H07245145 A JPH07245145 A JP H07245145A JP 6064694 A JP6064694 A JP 6064694A JP 6469494 A JP6469494 A JP 6469494A JP H07245145 A JPH07245145 A JP H07245145A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
retainer
terminal
lance
terminal fitting
accommodating chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6064694A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Sugata
正一 菅田
Kazuhiko Fuse
和彦 布施
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP6064694A priority Critical patent/JPH07245145A/ja
Publication of JPH07245145A publication Critical patent/JPH07245145A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 端子金具を低い挿入力でもって端子収容室へ
挿入できるようにする。 【構成】 ハウジング1には端子金具2を挿入するため
の端子収容室12が形成され、かつこの端子収容室12
を横切るようにしてリテーナ3が組み込まれる。また、
端子収容室12内には端子金具2と係合可能でかつ撓み
変形可能なランス9が形成されるとともに、このランス
9に張り出し部9cが形成される。張り出し部9cはリ
テーナ3が端子収容室12を開放させている状態でリテ
ーナ3によって押圧され、これによってランス9が端子
収容室12から退避する方向へ変形する。したがって、
端子金具2を挿入するに先立ってランス9は退避方向へ
既に変形しているため、自然状態から変形させる場合に
比較して撓ませる量が少ない分、挿入力が軽減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はコネクタに係り、特に
リテーナを用いて端子金具の抜け止めを行うようにした
コネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のコネクタの中には端子金具の抜け
を確実に防止するために、いわゆる二重係止構造を採用
したものが知られており、リテーナを用いた形式が一般
的である。これは図13に示すように、端子金具40に
対する抜け止めを、端子収容室41内に形成されたラン
ス42と呼ばれる弾性係止片と、ハウジング43に組付
けられるリテーナ44の本係止片45とをそれぞれ端子
金具40に係合させることによって行うようにしたもの
である。
【0003】より具体的に説明すると、リテーナ44は
ハウジング43に対して深さ方向へ二段の差し込み位置
が設定され、一段目の浅い差し込み位置はリテーナ44
がハウジング43に仮付けされる位置であり、同時に端
子収容室41を開放させる位置となっている。このとき
には、リテーナ44の端部に形成された係止脚47が図
14に実線で示す位置に係止しており、これによってリ
テーナ44がハウジング43に仮保持される。この状態
で端子収容室41へ端子金具40を挿入すると、ランス
42が端子金具40の先端部に弾性力をもって係合し、
端子金具40が仮保持された状態となる(仮係止状
態)。
【0004】ハウジング43に対するリテーナ44の二
段目の差し込み位置は、リテーナ44が端子金具40に
非弾性的に係合する位置である。リテーナ44を上記仮
係止位置からこの位置まで押し込むと、リテーナ44の
係止脚47は図14に想像線で示すように、より深い位
置で係合するとともに、図13に想像線で示すように本
係止片45が端子収容室41内へ突出して端子金具40
の後部に形成されたあご部46に係合する(本係止状
態)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ランスは端
子金具40に対して所定の引っ掛かり代をもって係合
し、これによって端子金具40に対する必要な保持力が
確保されるようにしている。この場合、端子金具40は
ランス42を退避変形させながら挿入されるため、端子
金具40の挿入操作はランス42自体の弾発力に抗する
だけの操作荷重が必要となる。しかし、端子金具40に
対する保持力を優先してランス42の弾発力を設定する
と、挿入時の操作力が大きくなり、作業を困難にする。
また、これが原因で端子金具40の不完全挿入(半挿
入)を招く。
【0006】また、端子金具40に抜き取りの必要が生
じた場合、まずリテーナ44を解離させた後、ランス4
2の係合を解除しなければならない。ランス42の係合
を解除するための操作は細い専用治具を端子収容室41
に突っ込んで強制的にランス42を解離変形させる、と
いうものであり、作業が煩雑であるとともにランス42
を損傷させやすい、という問題があった。
【0007】本発明は上記した事情に鑑みて開発工夫さ
れたものであり、その目的とするところは第1には端子
金具の挿入を低い操作力でもって行うことができるよう
にすることであり、第2には端子金具の抜き取りを容易
に行うことができるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の発明の構成は、端子金具を挿入可能な端
子収容室が形成されたハウジングと、このハウジングに
組み込まれ、かつ前記端子収容室を開放する開放位置
と、前記端子収容室内に係止部が突出して前記端子金具
に係合することで端子金具の抜け止めをする係止位置と
の間で変位可能なリテーナと、このリテーナを前記係止
位置となるように付勢するばね手段とを備えてなるコネ
クタであって、前記端子収容室内におけるリテーナの組
み込み位置より前方には端子金具の挿入によって撓み変
形してその先端部が端子金具と弾性的に係合する仮係止
用のランスが配置されるとともに、このランスの後端部
には前記リテーナ側へ延出して、前記リテーナが開放位
置にあるときにリテーナによって押圧されることでラン
ス全体を端子収容室から退避する方向へ撓み変形させる
張り出し部が形成されていることを特徴とするものであ
る。
【0009】また、請求項2の発明はハウジング内に端
子金具を挿入するための端子収容室が形成され、かつこ
の端子収容室には端子金具と弾性的に係合可能なランス
が配されてなるコネクタであって、前記ランスの一部に
は張り出し部が形成される一方、前記ハウジングには前
記張り出し部を押圧することで端子金具との係合を解離
させるよう、ランス全体を撓み変形させる操作手段が操
作可能に組み込まれていることを特徴とするものであ
る。
【0010】
【作用】請求項1の発明では、端子金具を端子収容室へ
挿入するに先立ち、リテーナはばね手段によって係止位
置へ付勢されているため、リテーナの係止部は端子収容
室内へ進入した状態となっている。この通常の状態から
リテーナをばねに抗して押し込んでやると、リテーナは
開放位置へ変位して端子収容室を開放するため、この状
態のままで端子金具は端子収容室に対して挿入可能とな
る。また、リテーナの押し込み操作がなされると、ラン
スの張り出し部が押圧されてランス全体が端子収容室を
開放する方向へ撓み変形している。したがって、端子金
具の挿入に先立って予めランスの撓みがなされるわけで
あるため、この分の挿入荷重の軽減が図れる。こうし
て、軽い挿入力によって端子金具がランス部分を通過
し、正規位置まで挿入された状態でリテーナがばねによ
って戻されると、ランスおよび係止部がそれぞれ端子金
具と係合して抜け止めが達成される。
【0011】また、請求項2の発明では、操作手段を操
作するとランスの張り出し部が押圧されてランス全体が
撓み変形し、これによって端子金具との係合が解除され
るため、端子金具を端子収容室から抜き取ることが可能
となる。
【0012】
【発明の効果】本発明の効果は次のようである。請求項
1の発明においては、端子金具の挿入に先立って予めラ
ンスを退避変形させるようにしているため、端子金具の
挿入にあたりランスを自然状態から退避させる場合に比
較して事前に変形させている分だけ挿入荷重を低下させ
ることができ、作業者の負担を軽減できる。
【0013】また、請求項2の発明によれば、操作手段
の操作によってランスを解離方向へ変形させることがで
きるため、特別の治具を用いなくとも端子の抜き取りが
可能となる。したがって、抜き取り作業が容易になると
ともに、ランスを損傷させることもないため、再使用に
も適する。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面にし
たがって詳細に説明する。図1において1は雌コネクタ
のハウジングであり、ここには端子金具2が先端に装着
された電線が差し込まれるとともに、抜け止め用のリテ
ーナ3が組み込まれる。
【0015】端子金具2は従来と同様の構成のものが使
用されているため、説明は簡単にどめるが(図11参
照)、その後端部にはインシュレーションバレル5が備
えられ、電線被覆の先端部分がかしめ固定されている。
また、その前部にはワイヤバレル6が形成されて電線の
芯線部分をかしめ固定している。さらに、ワイヤバレル
6の前方には図示しない雄側端子金具が挿入される角筒
状の接続筒部7が形成されている。この接続筒部7の上
面には詳しくは図示されないが、凹み部分が形成されて
後述するランス9の係合によって端子金具2を仮止め可
能としている。また、接続筒部7の後方、つまりワイヤ
バレル6が形成されている凹所はあご部10となって、
リテーナ3の係合を可能として端子金具2を本止め状態
にすることができる。
【0016】さて、ハウジング1は合成樹脂材によって
一体成形されたものであり、本体部1aと、その前部に
連設され本体部1aより小型に形成されたフード部1b
とから形成され、フード部1bは図示しない雄側コネク
タのハウジングと嵌め合い可能に形成されている。ま
た、ハウジング1には上記した端子金具2を収容するた
めの端子収容室12が本体部1aおよびフード部1bを
水平方向へ貫いて複数室形成されている。本例の場合に
は上下に二段、左右に二列の計4室が設定されている。
但し、各端子収容室12は本体部1aの上面から穿孔さ
れたリテーナ挿入室13(後述する)によって途中で分
断された状態となっている。
【0017】各端子収容室12は区画壁11によって個
別の室に格子状に区画されるとともに、端子金具2の差
し込みあるいは図示しない雄側端子金具の挿入を可能に
するために、それぞれは前後両方向へ開口するように形
成されている。また、各端子収容室12においてリテー
ナ挿入室13より前側、つまりフード部1b側には図示
上壁面から撓み変形可能なランス9が延出形成されてい
る。
【0018】ランス9は各端子収容室の上壁面から接続
片9aを介して吊り下げ状に支持されている。この接続
片9aはランス9の中央よりやや後方に寄った位置に配
されており、これによりランス9は先端側が前記した端
子金具2の凹み部分に弾性的に係合可能な係合部9bと
なり、後部側はリテーナ3によって押圧される張り出し
部9cとなっている。
【0019】係合部9bはそれ自体単独で撓み変形可能
であるとともに、自然状態(図6に示す係止状態)にお
いては端子収容室12内に大きく突出するようにしてあ
るが、各端子収容室12において係合部9bの上方には
端子金具2が挿入されるときの退避変形に必要なスペー
スが確保されている。一方、張り出し部9cは係合部9
bよりも幅狭に形成されてリテーナ挿入室13内へ突出
しているとともに、リテーナ3をリテーナ挿入室13へ
組み込む際に各張り出し部9cの干渉をさけるために、
上段側の組と下段側の組とでは水平方向へずれた配置と
なっている(図3、図8参照)。また、ランス9全体は
リテーナ3によって、対応する張り出し部9cが押圧さ
れたとき、あるいは解除されたときに接続片9aを中心
として全体が揺動するようになっている。具体的には、
リテーナ3が端子挿入位置(図9に示す位置)にあると
きには、係合部9b側が持ち上げられるが、先端部は端
子収容室12内に僅かに突出して臨む程度に揺動し、リ
テーナ3が端子抜き取り位置(図11に示す位置)にあ
るときには、係合部9bが端子収容室12から完全に退
避する位置まで揺動するように設定されている。
【0020】次に、リテーナ3について説明すると、リ
テーナ3もハウジング1と同様、合成樹脂材により一体
に成形されており、ハウジング1の各端子収容室12と
対応して整合可能な端子挿通窓15が区画形成されてい
る。そして、各端子挿通窓15の下側開口縁はそれぞれ
係止突部16となっており、リテーナ3が係止位置(図
6に示す状態)にあるときには端子金具2のあご部10
に係合可能となっているが、リテーナ3が下方へ押し込
められて端子挿入位置(図9に示す状態)および端子抜
き取り位置(図11に示す状態)になったときには、そ
の上縁が端子収容室12の底面とほぼ面一あるいはそれ
より下位になる高さ位置まで変位し、端子収容室12を
開放して端子金具2の進入あるいは抜き取りを許容す
る。さらにまた、係止突部16の後部側面にはストッパ
面17が形成されており、これより後ろ側は緩やかな下
り勾配となって連続している。ストッパ面17は、リテ
ーナ3を開放位置へ押し込むことなく端子金具2を挿入
しようとした場合に、端子金具2の先端が突き当たるこ
とで挿入規制を行う。
【0021】さらに、リテーナ3には前記した各ランス
9の張り出し部9cを押圧するための押圧面39がそれ
ぞれ対応して設けられている。これら押圧面39は各端
子挿通窓15の開口縁の前側(フード部に対向する側)
各上縁に設けられ、それぞれはランス9の各張り出し部
9cの上面の傾斜に適合する傾斜面となっている。ま
た、前記したように、張り出し部9cは上下の段でずれ
て配置されていたため、これに対応して、押圧面39も
また上下の組で左右方向へずれた配置となっている。但
し、リテーナ3をリテーナ挿入室13に挿入するとき
に、各張り出し部9cと干渉しないよう、リテーナ3に
おける下段側の両端子挿通窓15の開口縁の前側は、左
右で対をなす張り出し部9c間の間隔よりも大きめの逃
がし凹部38が形成され、またその直上の開口縁の前側
には対応する一つの張り出し部9cを通過させるだけの
幅寸法をもった逃がし溝37が切り欠き形成されてい
る。この切り欠き溝37は上段側に対応する押圧面39
と同軸線上に配置されている。
【0022】さらに、リテーナ3の上面後部には操作片
14が形成され、その下面にはリテーナ3が端子抜き取
り位置まで変位したときにハウジング1側と当接する当
接面14aが形成されている。一方、リテーナ3の両端
部には一対の係止脚19が対向して形成されている。そ
して、それらの先端部には図5に示すように二股状に開
脚して爪部20が形成され、閉脚方向への撓み変形が可
能となっている。
【0023】上記リテーナ3を組み込むために、ハウジ
ング1の本体部1aにはリテーナ挿入室13が形成され
ている。このリテーナ挿入室13は本体部1aのほぼ全
幅にわたって穿孔され、その上部開口面の一縁部にはリ
テーナ3の当接面14aと当接可能な座面24が形成さ
れている。一方、ハウジング1の本体部1aの下面中央
部には下向きにリテーナ受け部8が膨出形成されてお
り、リテーナ3の下端部を受け入れ可能に形成されてい
る。そして、上記当接面14aと座面24が当接するま
でリテーナ3が下方へ変位したときには、同時にリテー
ナ3の下面がリテーナ受け部8の底面に当接するように
なっている。さらに、リテーナ受け部8の左右両側部に
は両係止脚19の爪部20が挿通されるスリット状の差
し込み孔25が開口している(図3参照)。すなわち、
本体部1aの左右両側面はリテーナ受け部8を挟んで下
方へ延出し、一対の脚部21となっており、本体部1a
の奥行き寸法とほぼ同じ寸法をもって形成されている。
上記した両差し込み孔25はこの両脚部21上に開口
し、脚部21の下面に形成された溝部22へ連通してい
る。溝部22は脚部21の長さ方向に沿って凹設された
ものであり、脚部21の前端から差し込み孔25に至る
までの間に形成されている。そして、リテーナ3が係止
位置にあるときには、図7に示すように、一方の爪部2
0が差し込み孔25の孔縁に係合し、リテーナ3が端子
挿入位置にあるときには図10に示すように、他方の爪
部20の下端面が自然状態のまま溝部22の終端に形成
された規制突部36に当接し、リテーナ3が端子抜き取
り位置にあるときには図12に示すように、規制突部3
6の上面の傾斜に案内されて内方へ撓み変形するように
なっている。
【0024】最後に、リテーナ受け部8の底面中央には
有底角筒状のばね収納筒18が膨出形成されている。こ
のばね収納筒18の内部には金属製のコイルばね4(リ
テーナ3と一体あるいは別体の樹脂製としてもよい)が
収納されており、その上端側はリテーナ3の下面に常に
当接して全体を押し上げ方向へ付勢している。つまり、
係止突部16があご部10に係合するようにリテーナ3
を付勢している。
【0025】次に、上記のように構成された本例の作用
効果を具体的に説明すると、ハウジング1は予めリテー
ナ3が組み付けられた状態で端子金具2の挿入現場へ搬
入される。このときには、リテーナ3は図6に示す係止
位置に保持されているため、各係止突部16は対応する
端子収容室12内に突出している。したがって、この状
態のまま誤って端子金具2を挿入しようとしても、スト
ッパ面17が端子金具2の先端と当接して挿入を規制す
るため、作業者は直ちに誤作業であることを認識して無
理な挿入が回避される。
【0026】端子金具2を挿入する場合には、リテーナ
3の操作片14を指で押圧し、リテーナ3をばね14に
抗して押し込む。すると、図10に示すように、一方の
爪部20が差し込み孔25の孔縁から解離し、他方の爪
部20が規制突部36に当接すると、リテーナ3は端子
挿入位置に至る。この位置では、前述したように、各押
圧面39が対応する張り出し部9cをそれぞれ押圧して
ランス9全体を接続片9aを中心として揺動変形させ
る。また、端子挿入位置においては各係止突部16の上
面が端子収容室12とほぼ面一になっているため、この
まま端子金具2は端子収容室12の後方から差し込み可
能となる。そして、端子金具2がランス9を通過する場
合には、係合部9bのみが上方へ撓み変形するのである
が、このときには、ランス9を自然状態から撓み変形さ
せる場合に比較して変形量が少なくてすむため、軽い力
で挿入作業を行うことができる。そして、端子金具2が
正規の位置まで差し込まれると、係合部9bが上記した
撓み位置まで戻り、端子金具2の先端側の凹み部分に緩
く係合する。この結果、端子金具2はハウジング1に仮
止めされた状態となる。したがって、他の端子収容室1
2への差し込み作業を行っている間に、挿入済みの端子
金具2が不用意に抜け落ちてしまう事態が回避できる。
【0027】この後、リテーナ3に対する押圧操作を解
除すると、リテーナ3はばね4によって持ち上げられる
ため、リテーナ3は係止位置に自動的に復帰する結果、
各係止突部16が対応する端子金具2のあご部10に係
合する。これによって、端子金具2は本係止状態とな
る。しかも、この状態はばね4によって保持されるた
め、端子金具2の抜け止めは有効に達成されることにな
る。
【0028】本例においては、上記したように、端子金
具2はランス9部分を容易に通過できるため、端子金具
2が通過途上で差し込みが停止してしまう半挿入の状態
が有効に回避され、正規位置への挿入がより確実に実現
できる。しかし、万一、半挿入の状態となった場合に
は、リテーナ3の押圧が解除されてもリテーナ3は端子
金具2のあご部10の前側位置で引掛かり、係止位置ま
で復帰しえないことになる。したがって、作業者はリテ
ーナ3の位置の異常を認識し、端子金具2の挿入作業の
やり直しを促す等、本例コネクタは半挿入検知機能も有
する。
【0029】端子金具2に抜き取りの必要が生じた場合
には、リテーナ3を端子挿入位置よりさらに深く押し込
み、当接面14aが座面24に当接する位置にまで押し
下げると、係止脚19の一方の爪部20は規制突部36
の傾斜に沿って閉脚方向へ撓み変形する。かくして、リ
テーナ3は端子抜き取り位置に変位するが、この時には
押圧面39が各張り出し部9cを端子挿入位置のときよ
りも、より深い位置まで押すため、ランス9全体はより
大きく揺動変形し係合部9b側が端子収容室12より退
避する。したがって、端子金具2に引っ張り力を作用さ
せれば、ランス9に引掛ることなく端子金具2はそのま
ま端子収容室12から抜き取られる。このため、端子金
具2の抜き取り作業が円滑容易になされるとともに、従
来のように治具によってランス9を損傷させてしまうこ
ともないため、再度の使用に何らの支障も来さない。
【0030】なお、本発明は上記した実施例のものに限
定されるべきものではなく、次のようなものも本発明の
技術的範囲に含まれる。
【0031】本例ではばね手段として圧縮ばねを使用
したが、引っ張りばねを使用してもよく、この場合には
本例とは逆にリテーナ3の引き上げ操作によって端子収
容室12の開放が行われることになる。
【0032】本例ではリテーナ3の操作片14を外部
に露出させているが、逆に、この部分を覆うようにし、
適当な治具を差し込んでリテーナ3の操作ができるだけ
の小さな孔のみを残すようにしてもよい。このようにす
れば、端子金具2の組み込み後に不用意にリテーナ3が
押され、端子金具2が抜けてしまうような事態が回避で
きる。もっとも、本例のように雌コネクタのハウジング
に適用した場合には、リテーナ3部分が雄ハウジングに
よって覆われて、外部から不用意に押圧されることがな
いため、ランス9を省略しても端子金具2の抜けは防止
できる。
【0033】本例では端子収容室12を開放している
状態で、端子挿入位置と端子抜き取り位置との押し込み
高さの異なる二位置を設定したが、端子挿入と抜き取り
を共に可能にするような一つの位置を設定するようにし
てもよい。つまり、本例における端子挿入位置でランス
9を完全に端子収容室12から退避させるわけであり、
この場合には一層の低挿入力化が可能となる。
【0034】本例では雌コネクタに適用した場合を示
したが、雄コネクタに適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】リテーナおよびハウジングの一部を切り欠いて
示す斜視図
【図2】コネクタの正面図
【図3】ハウジングの平面図
【図4】リテーナの正面図
【図5】図4のV-V線断面図
【図6】端子金具の係止状態を示す図2のVI-VI線相当
断面図
【図7】図2のVII-VII線断面図
【図8】図6のVIII-VIII線断面図
【図9】端子金具の挿入途上を示す図6相当図
【図10】挿入途上時における図7相当図
【図11】端子金具の抜き作業時を示す図6、9相当図
【図12】抜き作業時における図7、10相当図
【図13】従来例における端子金具の係合部分を示す断
面図
【図14】同係止脚部分を示す断面図
【符号の説明】
1…ハウジング 2…端子金具 3…リテーナ(操作手段) 4…ばね 9…ランス 9c…張り出し部 39…押圧面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子金具を挿入可能な端子収容室が形成
    されたハウジングと、このハウジングに組み込まれ、か
    つ前記端子収容室を開放する開放位置と、前記端子収容
    室内に係止部が突出して前記端子金具に係合することで
    端子金具の抜け止めをする係止位置との間で変位可能な
    リテーナと、このリテーナを前記係止位置となるように
    付勢するばね手段とを備えてなるコネクタであって、 前記端子収容室内におけるリテーナの組み込み位置より
    前方には端子金具の挿入によって撓み変形してその先端
    部が端子金具と弾性的に係合する仮係止用のランスが配
    置されるとともに、このランスの後端部には前記リテー
    ナ側へ延出して、前記リテーナが開放位置にあるときに
    リテーナによって押圧されることでランス全体を端子収
    容室から退避する方向へ撓み変形させる張り出し部が形
    成されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 ハウジング内に端子金具を挿入するため
    の端子収容室が形成され、かつこの端子収容室には端子
    金具と弾性的に係合可能なランスが配されてなるコネク
    タであって、 前記ランスの一部には張り出し部が形成される一方、前
    記ハウジングには前記張り出し部を押圧することで端子
    金具との係合を解離させるよう、ランス全体を撓み変形
    させる操作手段が操作可能に組み込まれていることを特
    徴とするコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100392913C (zh) * 2005-06-17 2008-06-04 台达电子工业股份有限公司 连接器
JP2015222668A (ja) * 2014-05-23 2015-12-10 住友電装株式会社 ターミナルプロテクタ

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