JPH07240324A - 小形トランス - Google Patents
小形トランスInfo
- Publication number
- JPH07240324A JPH07240324A JP5258794A JP5258794A JPH07240324A JP H07240324 A JPH07240324 A JP H07240324A JP 5258794 A JP5258794 A JP 5258794A JP 5258794 A JP5258794 A JP 5258794A JP H07240324 A JPH07240324 A JP H07240324A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- transformer
- coil
- bobbin
- barrier
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Insulating Of Coils (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 フエライトコアやボビン等を変えることな
く、トランス機種に対応したバリアを簡単に形成するこ
とができ、これによって量産と生産コストの低廉化に適
する小形トランスを提供すること。 【構成】 ボビン20の筒状巻線部20aの外周面に両
面粘着テ−プ21aを巻付け、ボビン20の鍔20b、
20cの近くにバリア空間22、23を形成する非巻線
部を設けてその両面粘着テ−プ21aの外周に一次コイ
ル14P1を巻線形成し、さらに、上記同様に鍔20
b、20c近くに非巻線部を設けるようにして他のコイ
ル14S1、14S2、14P2、14P3を両面粘着テ−
プ21b、21c、21d、21eを介在させて順次巻
線形成した構成となっている。
く、トランス機種に対応したバリアを簡単に形成するこ
とができ、これによって量産と生産コストの低廉化に適
する小形トランスを提供すること。 【構成】 ボビン20の筒状巻線部20aの外周面に両
面粘着テ−プ21aを巻付け、ボビン20の鍔20b、
20cの近くにバリア空間22、23を形成する非巻線
部を設けてその両面粘着テ−プ21aの外周に一次コイ
ル14P1を巻線形成し、さらに、上記同様に鍔20
b、20c近くに非巻線部を設けるようにして他のコイ
ル14S1、14S2、14P2、14P3を両面粘着テ−
プ21b、21c、21d、21eを介在させて順次巻
線形成した構成となっている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種の電気機器の電
源回路等に備える小形トランスに関する。
源回路等に備える小形トランスに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、電源回路用として使用されてい
る小形トランスの一部切欠き正面図、図8は同トランス
の電気回路図、図9は図7上のA−A線拡大断面図であ
る。図示する如く、この小形トランスは、同形の2つの
E形フエライトコア11、12、ボビン13、一次コイ
ル14P1〜14P3、二次コイル14S1、14S2から
構成されている。
る小形トランスの一部切欠き正面図、図8は同トランス
の電気回路図、図9は図7上のA−A線拡大断面図であ
る。図示する如く、この小形トランスは、同形の2つの
E形フエライトコア11、12、ボビン13、一次コイ
ル14P1〜14P3、二次コイル14S1、14S2から
構成されている。
【0003】電気絶縁材であるボビン13は合成樹脂材
で型形成したもので、角筒状の巻線部13aと、この巻
線部13aの上下側に一体形成された鍔13b、13c
とを備えている。そして、下側の鍔13cの両サイドに
は端子ピン15が等間隔に植設され、また、端子ピン1
5の植設部間にはコイル端部の案内溝16が設けられて
いる。
で型形成したもので、角筒状の巻線部13aと、この巻
線部13aの上下側に一体形成された鍔13b、13c
とを備えている。そして、下側の鍔13cの両サイドに
は端子ピン15が等間隔に植設され、また、端子ピン1
5の植設部間にはコイル端部の案内溝16が設けられて
いる。
【0004】さらに、上下の鍔13b、13cの外面に
はフエライトコア11、12のヨ−ク部外に突出させた
平行突片部13d、13eを設けると共に、これら鍔1
3b、13cの内面側にはバリア13f、13gが設け
られている。
はフエライトコア11、12のヨ−ク部外に突出させた
平行突片部13d、13eを設けると共に、これら鍔1
3b、13cの内面側にはバリア13f、13gが設け
られている。
【0005】バリア13fは鍔13bの内面からL1の
長さで、バリア13gは鍔13cの内面からL2の長さ
で各々巻線部13aの周囲に沿って一体形成されてい
る。つまり、この従来例の小形トランスでは、これらバ
リア13f、13gが巻線部13aの筒軸回り方向に沿
って巻線部13aの外周に一体形成され、その高さがH
のバリアとなっている。
長さで、バリア13gは鍔13cの内面からL2の長さ
で各々巻線部13aの周囲に沿って一体形成されてい
る。つまり、この従来例の小形トランスでは、これらバ
リア13f、13gが巻線部13aの筒軸回り方向に沿
って巻線部13aの外周に一体形成され、その高さがH
のバリアとなっている。
【0006】そして、バリア13f、13gの間には一
次コイル14P1が巻線され、このコイル14P1の外周
に絶縁テ−プ17aが巻き回されている。また、この絶
縁テ−プ17aの外側には二次コイル14S1が巻線さ
れ、このコイル14S1の外周に絶縁テ−プ17bが巻
き回され、その外側に二次コイル14S2が巻線されて
いる。
次コイル14P1が巻線され、このコイル14P1の外周
に絶縁テ−プ17aが巻き回されている。また、この絶
縁テ−プ17aの外側には二次コイル14S1が巻線さ
れ、このコイル14S1の外周に絶縁テ−プ17bが巻
き回され、その外側に二次コイル14S2が巻線されて
いる。
【0007】さらに、二次コイル14S2の外周には絶
縁テ−プ17cが巻き回され、その外側に一次コイル1
4P2が巻線されており、また、このコイル14P2の外
周に絶縁テ−プ17dを巻き回し、このテ−プ17dの
外側に一次コイル14P3が巻線されている。そして、
この一次コイル14P3には最外周となる絶縁テ−プ1
7eが巻き回されている。また、上記した絶縁テ−プ1
7a〜17eは片面粘着テ−プとなっており、絶縁テ−
プ17a〜17dについては外面側が粘着面、絶縁テ−
プ17eは内面側が粘着面になるように巻回されてい
る。
縁テ−プ17cが巻き回され、その外側に一次コイル1
4P2が巻線されており、また、このコイル14P2の外
周に絶縁テ−プ17dを巻き回し、このテ−プ17dの
外側に一次コイル14P3が巻線されている。そして、
この一次コイル14P3には最外周となる絶縁テ−プ1
7eが巻き回されている。また、上記した絶縁テ−プ1
7a〜17eは片面粘着テ−プとなっており、絶縁テ−
プ17a〜17dについては外面側が粘着面、絶縁テ−
プ17eは内面側が粘着面になるように巻回されてい
る。
【0008】なお、上記した各コイル14S1、14
S2、14P2、14P3はボビン鍔13b、13cの内
面から所定距離だけ離して巻線してコイル間にバリア空
間を形成するようになっている。また、これらコイル各
々の巻始端部と巻終端部は鍔13cの案内溝16を通し
て各々の端子ピン15に止着されている。
S2、14P2、14P3はボビン鍔13b、13cの内
面から所定距離だけ離して巻線してコイル間にバリア空
間を形成するようになっている。また、これらコイル各
々の巻始端部と巻終端部は鍔13cの案内溝16を通し
て各々の端子ピン15に止着されている。
【0009】また、フエライトコア11、12は、ボビ
ン13の上下からそれらの中央脚を巻線部13a内に挿
入するようにして組み付けた後、脚端面が接着剤によっ
て接着されている。
ン13の上下からそれらの中央脚を巻線部13a内に挿
入するようにして組み付けた後、脚端面が接着剤によっ
て接着されている。
【0010】一方、図10は絶縁テ−プを巻回してバリ
ア18、19が形成されている従来例を示す。つまり、
この従来例ではボビン20にバリアが一体形成されてお
らず、鍔20b、20c内面近くの巻線部20a位置に
細長い絶縁テ−プを巻回して幅L1、L2、高さHのバリ
ア18、19が形成されている。その他は上記した従来
例と同じ構成となっている。
ア18、19が形成されている従来例を示す。つまり、
この従来例ではボビン20にバリアが一体形成されてお
らず、鍔20b、20c内面近くの巻線部20a位置に
細長い絶縁テ−プを巻回して幅L1、L2、高さHのバリ
ア18、19が形成されている。その他は上記した従来
例と同じ構成となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記したような小形ト
ランスは、一次コイルと二次コイルとの間の距離、つま
り、沿面距離を設定する必要があり、特に、この小形ト
ランスでは、高電圧側となっている一次コイル14P1
と二次コイル14S1、14S2の間の沿面距離を設定す
るためにバリア13f、13gが設けられており、ま
た、この所定長以上の沿面距離については安全規格にお
いても必要となる。
ランスは、一次コイルと二次コイルとの間の距離、つま
り、沿面距離を設定する必要があり、特に、この小形ト
ランスでは、高電圧側となっている一次コイル14P1
と二次コイル14S1、14S2の間の沿面距離を設定す
るためにバリア13f、13gが設けられており、ま
た、この所定長以上の沿面距離については安全規格にお
いても必要となる。
【0012】しかしながら、上記したようなバリア13
f、13gがボビン13の型形成によってボビン一体に
形成される関係で、トランスの機種(または種類)を変
える度にフエライトコア11、12やボビン13等を新
たに設計したり、それらの生産型を作成しなければなら
ない。これは、トランスの機種によってバリア13f、
13gの長さL1、L2、高さHが変わるためである。こ
の結果、トランスの生産コストも高くなると言う問題が
あった。
f、13gがボビン13の型形成によってボビン一体に
形成される関係で、トランスの機種(または種類)を変
える度にフエライトコア11、12やボビン13等を新
たに設計したり、それらの生産型を作成しなければなら
ない。これは、トランスの機種によってバリア13f、
13gの長さL1、L2、高さHが変わるためである。こ
の結果、トランスの生産コストも高くなると言う問題が
あった。
【0013】また、絶縁テ−プを巻回してバリア18、
19を形成する場合には、トランス機種に共通なフエラ
イトコアやボビンが使用できるが、しかし、巻線に先き
立って予めバリア18、19を形成しなければならない
と言う問題がある。すなわち、バリア幅L1、L2と同一
幅の絶縁テ−プをトランスの一つ一つについて高さHに
合わせて巻回すために、このバリア形成が極めて能率の
悪い作業となり、トランスの量産に好ましくない。
19を形成する場合には、トランス機種に共通なフエラ
イトコアやボビンが使用できるが、しかし、巻線に先き
立って予めバリア18、19を形成しなければならない
と言う問題がある。すなわち、バリア幅L1、L2と同一
幅の絶縁テ−プをトランスの一つ一つについて高さHに
合わせて巻回すために、このバリア形成が極めて能率の
悪い作業となり、トランスの量産に好ましくない。
【0014】本発明は上記した実情にかんがみ、フエラ
イトコアやボビン等を変えることなく、トランス機種に
対応したバリアを簡単に形成することができ、これによ
って量産と生産コストの低廉化に適する小形トランスを
提供することを目的とする。
イトコアやボビン等を変えることなく、トランス機種に
対応したバリアを簡単に形成することができ、これによ
って量産と生産コストの低廉化に適する小形トランスを
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明では、第1の発明として、筒状巻線部の両
側に鍔を有するボビンを備え、少なくとも2つ以上のコ
イルが上記筒状巻線部に巻線形成されている小形トラン
スにおいて、両面粘着テ−プを巻付けた後、この粘着テ
−プの外面側にコイルを巻線形成するようにして各々の
コイルを順次巻線形成すると共に、これら各々のコイル
はボビンの両側鍔各々から所定距離だけ離して巻線形成
し、所定の沿面距離を必要とするコイル間にバリア空間
を形成する構成としたことを特徴とする小形トランスを
提案する。
ため、本発明では、第1の発明として、筒状巻線部の両
側に鍔を有するボビンを備え、少なくとも2つ以上のコ
イルが上記筒状巻線部に巻線形成されている小形トラン
スにおいて、両面粘着テ−プを巻付けた後、この粘着テ
−プの外面側にコイルを巻線形成するようにして各々の
コイルを順次巻線形成すると共に、これら各々のコイル
はボビンの両側鍔各々から所定距離だけ離して巻線形成
し、所定の沿面距離を必要とするコイル間にバリア空間
を形成する構成としたことを特徴とする小形トランスを
提案する。
【0016】第2の発明は、上記した小形トランスにお
いて、コイル巻線間にモ−ルド樹脂を充填し、コイルと
鍔との非巻線部にモ−ルド樹脂からなるバリアを形成す
る構成とした小形トランスを提案する。
いて、コイル巻線間にモ−ルド樹脂を充填し、コイルと
鍔との非巻線部にモ−ルド樹脂からなるバリアを形成す
る構成とした小形トランスを提案する。
【0017】
【作用】この発明の小形トランスは、コイルを巻線する
に先き立ってボビンの筒状巻線部周囲に両面粘着テ−プ
を巻付ける。そして、最初に巻線するコイルをその両面
粘着テ−プの外面側に巻線する。このように巻線する場
合に、ボビンの両鍔各々から所定距離だけ巻線せずにバ
リア空間を設けるようにする。
に先き立ってボビンの筒状巻線部周囲に両面粘着テ−プ
を巻付ける。そして、最初に巻線するコイルをその両面
粘着テ−プの外面側に巻線する。このように巻線する場
合に、ボビンの両鍔各々から所定距離だけ巻線せずにバ
リア空間を設けるようにする。
【0018】上記のように最初に巻線されたコイルの外
周には両面粘着テ−プを巻付ける。そして、この粘着テ
−プの外面側に次のコイルを巻線するが、このコイルの
巻線に当ってもボビン鍔から所定距離だけ巻線せずに非
巻線部を設ける。
周には両面粘着テ−プを巻付ける。そして、この粘着テ
−プの外面側に次のコイルを巻線するが、このコイルの
巻線に当ってもボビン鍔から所定距離だけ巻線せずに非
巻線部を設ける。
【0019】このようにして、両面粘着テ−プの外面側
に各々のコイルを巻線形成して必要となるコイル数の巻
線を順次行なうことにより、各コイルが内側と外側の両
面粘着テ−プ間に位置するようになるため、各コイルの
巻線が粘着テ−プの粘着によって固定され、巻線くずれ
や巻線の位置ずれが生じなくバリア空間が確実に形成さ
れる。
に各々のコイルを巻線形成して必要となるコイル数の巻
線を順次行なうことにより、各コイルが内側と外側の両
面粘着テ−プ間に位置するようになるため、各コイルの
巻線が粘着テ−プの粘着によって固定され、巻線くずれ
や巻線の位置ずれが生じなくバリア空間が確実に形成さ
れる。
【0020】また、各コイルを巻線形成した後に、巻線
間にモ−ルド樹脂を充填することにより、上記したバリ
ア空間にモ−ル樹脂が充填され、このモ−ルド樹脂によ
るバリアが形成される。
間にモ−ルド樹脂を充填することにより、上記したバリ
ア空間にモ−ル樹脂が充填され、このモ−ルド樹脂によ
るバリアが形成される。
【0021】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面に沿って
説明する。図1は従来例と同様の小形トランスに本発明
を実施した一例を示すトランス断面図である。なお、こ
の図面において従来例トランスと同一の部品及び部所に
ついては同符号を付してその説明を省略する。
説明する。図1は従来例と同様の小形トランスに本発明
を実施した一例を示すトランス断面図である。なお、こ
の図面において従来例トランスと同一の部品及び部所に
ついては同符号を付してその説明を省略する。
【0022】図示するように、この小形トランスはコイ
ルを巻線するに先き立ってボビン20の筒状巻線部20
aに両面面粘着テ−プ21aを巻付ける。この粘着テ−
プ21aは図2に示した如く、ボビン20の両鍔20
b、20c間に相当するテ−プ幅を有し、筒状巻線部2
0aの筒軸回り方向に巻回して筒状巻線部20aの外周
面に固着する。
ルを巻線するに先き立ってボビン20の筒状巻線部20
aに両面面粘着テ−プ21aを巻付ける。この粘着テ−
プ21aは図2に示した如く、ボビン20の両鍔20
b、20c間に相当するテ−プ幅を有し、筒状巻線部2
0aの筒軸回り方向に巻回して筒状巻線部20aの外周
面に固着する。
【0023】粘着テ−プ21aを巻回した後は、図3に
示すようにこの粘着テ−プ21aの外面側に一次コイル
14P1を巻線する。この一次コイル14P1の巻線に当
っては、鍔20b内面からX1、鍔20c内面からX2の
距離をおき、また、コイル断面層が図示二点鎖線の如く
台形断面となるように巻線する。
示すようにこの粘着テ−プ21aの外面側に一次コイル
14P1を巻線する。この一次コイル14P1の巻線に当
っては、鍔20b内面からX1、鍔20c内面からX2の
距離をおき、また、コイル断面層が図示二点鎖線の如く
台形断面となるように巻線する。
【0024】このように巻線することにより、第1層の
コイルが粘着テ−プ21aに固着するから鍔20bの近
くにバリア空間22がが、鍔20cの近くにバリア空間
23が各々形成される。なお、コイル断面層を台形断面
とすることはコイルの巻線くずれを防ぐためであるか
ら、一次コイル14P1の巻線数が少ないときには必ず
しもこのようなコイル断面層とする必要がない。
コイルが粘着テ−プ21aに固着するから鍔20bの近
くにバリア空間22がが、鍔20cの近くにバリア空間
23が各々形成される。なお、コイル断面層を台形断面
とすることはコイルの巻線くずれを防ぐためであるか
ら、一次コイル14P1の巻線数が少ないときには必ず
しもこのようなコイル断面層とする必要がない。
【0025】一次コイル14P1を巻線した後は、図4
に示す如く、上記した粘着テ−プ21aと同様の両面粘
着テ−プ21bを一次コイル14P1の外周に巻回し、
この粘着テ−プ21bの外面側に二次コイル14S1を
巻線形成する。
に示す如く、上記した粘着テ−プ21aと同様の両面粘
着テ−プ21bを一次コイル14P1の外周に巻回し、
この粘着テ−プ21bの外面側に二次コイル14S1を
巻線形成する。
【0026】そして、この二次コイル14S1は一次コ
イル14P1の台形断面層を高さ方向に延長するように
巻線し、両鍔20b、20cとの間に所定の間隔を設け
る。なお、この二次コイル14S1は一次コイル14P1
と隣接するから、両面粘着テ−プ21bを複数回に巻回
すことが好ましい。
イル14P1の台形断面層を高さ方向に延長するように
巻線し、両鍔20b、20cとの間に所定の間隔を設け
る。なお、この二次コイル14S1は一次コイル14P1
と隣接するから、両面粘着テ−プ21bを複数回に巻回
すことが好ましい。
【0027】以後は同様に、両面粘着テ−プ21cを巻
回した後は、この粘着テ−プ21cの外周面に二次コイ
ル14S2を巻線形成し、続いて、両面粘着テ−プ21
dを巻回した後に、この粘着テ−プ21dの外周面に一
次コイル14P2を巻線形成し、さらに、両面粘着テ−
プ21eを巻回した後に、この粘着テ−プ21eの外面
側に一次コイル14P3を巻線形成し、最後に片面粘着
テ−プ21fを一次コイル14P3の外周に巻回す。な
お、両面粘着テ−プ21dは一次コイル14P2と二次
コイル14S2の間となるから複数回に巻回すことが好
ましい。
回した後は、この粘着テ−プ21cの外周面に二次コイ
ル14S2を巻線形成し、続いて、両面粘着テ−プ21
dを巻回した後に、この粘着テ−プ21dの外周面に一
次コイル14P2を巻線形成し、さらに、両面粘着テ−
プ21eを巻回した後に、この粘着テ−プ21eの外面
側に一次コイル14P3を巻線形成し、最後に片面粘着
テ−プ21fを一次コイル14P3の外周に巻回す。な
お、両面粘着テ−プ21dは一次コイル14P2と二次
コイル14S2の間となるから複数回に巻回すことが好
ましい。
【0028】このように巻線することにより、各コイル
からなるコイル断面層が図5に二点鎖線で示したように
台形断面となり、各コイルの両側にバリア空間が形成さ
れる。
からなるコイル断面層が図5に二点鎖線で示したように
台形断面となり、各コイルの両側にバリア空間が形成さ
れる。
【0029】しかし、実際には両面粘着テ−プ21b〜
21e、片面粘着テ−プ21fが互いに接着するから、
二次コイル14S1、14S2、一次コイル14P2、1
4P3の両側のバリア空間は生じなく、粘着テ−プによ
るバリアとなる。また、一次コイル14P1の両側の空
間は、両面粘着テ−プ21a、21bが部分的に接着し
たり、また、空間のままとなり、ここにバリア空間が形
成される。
21e、片面粘着テ−プ21fが互いに接着するから、
二次コイル14S1、14S2、一次コイル14P2、1
4P3の両側のバリア空間は生じなく、粘着テ−プによ
るバリアとなる。また、一次コイル14P1の両側の空
間は、両面粘着テ−プ21a、21bが部分的に接着し
たり、また、空間のままとなり、ここにバリア空間が形
成される。
【0030】上記のように巻線するに当っては各々のコ
イルのコイル端部を端子ピン15にからげながら巻線
し、後ちにそのからげ部を半田付けなどの手段によって
止着する。続いて、フエライトコア11、12を従来例
同様にしてボビン20に組み付けることにより、図1に
示すところの小形トランスが構成される。
イルのコイル端部を端子ピン15にからげながら巻線
し、後ちにそのからげ部を半田付けなどの手段によって
止着する。続いて、フエライトコア11、12を従来例
同様にしてボビン20に組み付けることにより、図1に
示すところの小形トランスが構成される。
【0031】図6は上記のように実施した小形トランス
のコイル巻線間にモ−ルド樹脂を充填させた実施例を示
す。なお、モ−ルド樹脂としてはウレタンゴム、シリコ
ンゴムなどを使用することができる。この実施例では、
バリア空間がモ−ルド樹脂で充填されるので、モ−ルド
樹脂のバリア24、25が形成され、一段と安全性の高
い小形トランスとなる。
のコイル巻線間にモ−ルド樹脂を充填させた実施例を示
す。なお、モ−ルド樹脂としてはウレタンゴム、シリコ
ンゴムなどを使用することができる。この実施例では、
バリア空間がモ−ルド樹脂で充填されるので、モ−ルド
樹脂のバリア24、25が形成され、一段と安全性の高
い小形トランスとなる。
【0032】以上、本発明の実施例について説明した
が、一次コイル、二次コイルのコイル数やこれらコイル
の巻線層位置などについては任意に変えることができ、
また、両面粘着テ−プ21aの外周面には一次コイル1
4P1だけでなく、低電圧コイルの場合は2つのコイル
を巻線形成することができる。さらに、フエライトコア
とボビンの形状についても必要に応じて変えることがで
きる。なお、本発明を実施する場合、粘着テ−プ21a
〜21fはボビン鍔20b、20c間の幅に比べて多少
広いテ−プ幅のものを使用すると便利である。
が、一次コイル、二次コイルのコイル数やこれらコイル
の巻線層位置などについては任意に変えることができ、
また、両面粘着テ−プ21aの外周面には一次コイル1
4P1だけでなく、低電圧コイルの場合は2つのコイル
を巻線形成することができる。さらに、フエライトコア
とボビンの形状についても必要に応じて変えることがで
きる。なお、本発明を実施する場合、粘着テ−プ21a
〜21fはボビン鍔20b、20c間の幅に比べて多少
広いテ−プ幅のものを使用すると便利である。
【0033】本発明は図示するような差し込み形の端子
ピン15に限らず、回路基板面に面半田する面半田形の
端子ピンを備える小形トランスとしても同様に実施する
ことができ、また、図示するような縦形トランスの他
に、コア脚を横向きとする横形トランスについても同様
に実施することができる。
ピン15に限らず、回路基板面に面半田する面半田形の
端子ピンを備える小形トランスとしても同様に実施する
ことができ、また、図示するような縦形トランスの他
に、コア脚を横向きとする横形トランスについても同様
に実施することができる。
【0034】
【発明の効果】上記した通り、本発明に係る小形トラン
スは、両面粘着テ−プを巻回してそのテ−プの外周面に
コイルを巻線形成する構成としたので、巻線くずれや巻
線位置のずれがなくトランスの機種によって異なるバリ
ア空間を簡単に構成することができる。また、巻線間に
モ−ルド樹脂を充填させれば、モ−ルド樹脂のバリアが
形成できる。
スは、両面粘着テ−プを巻回してそのテ−プの外周面に
コイルを巻線形成する構成としたので、巻線くずれや巻
線位置のずれがなくトランスの機種によって異なるバリ
ア空間を簡単に構成することができる。また、巻線間に
モ−ルド樹脂を充填させれば、モ−ルド樹脂のバリアが
形成できる。
【0035】これより、各種トランスに共通に使用でき
るフエライトコアやボビンなどを使用してバリア付の各
種の小形トランスが生産でき、トランスの量産とロ−コ
スト化に極めて有利となる。
るフエライトコアやボビンなどを使用してバリア付の各
種の小形トランスが生産でき、トランスの量産とロ−コ
スト化に極めて有利となる。
【図1】本発明の一実施例を示す小形トランスの断面図
である。
である。
【図2】上記小形トランスのボビン巻線部に両面粘着テ
−プを巻付けた状態を示す図である。
−プを巻付けた状態を示す図である。
【図3】上記小形トランスの第1層コイル巻線状態を示
す図である。
す図である。
【図4】上記小形トランスの第2層コイル巻線状態を示
す図である。
す図である。
【図5】上記小形トランスが備える各コイルの巻線状態
を示す図である。
を示す図である。
【図6】モ−ルド樹脂を充填してバリアを形成した一例
を示す小形トランスの断面図である。
を示す小形トランスの断面図である。
【図7】従来例として示した小形トランスの一部切欠き
正面図である。
正面図である。
【図8】上記した従来例トランスの電気回路図である。
【図9】上記した従来例トランスの拡大断面図である。
【図10】絶縁テ−プを巻回してバリアを形成した従来
例トランスの拡大断面図である。
例トランスの拡大断面図である。
11、12 フエライトコア 14P1、14P2、14P3 一次コイル 14S1、14S2 二次コイル 15 端子ピン 20 ボビン 20a 巻線部 20b、20c 鍔 21a〜21e 両面粘着テ−プ 21f 片面粘着テ−プ 22、23 バリア空間 24、25 バリア
Claims (2)
- 【請求項1】 筒状巻線部の両側に鍔を有するボビンを
備え、少なくとも2つ以上のコイルが上記筒状巻線部に
巻線形成されている小形トランスにおいて、両面粘着テ
−プを巻付けた後、この粘着テ−プの外面側にコイルを
巻線形成するようにして各々のコイルを順次巻線形成す
ると共に、これら各々のコイルはボビンの両側鍔各々か
ら所定距離だけ離して巻線形成し、所定の沿面距離を必
要とするコイル間にバリア空間を形成する構成としたこ
とを特徴とする小形トランス。 - 【請求項2】 コイル巻線間にモ−ルド樹脂を充填し、
コイルと鍔との非巻線部にモ−ルド樹脂からなるバリア
を形成する構成としたことを特徴とする請求項(1)記
載の小形トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5258794A JPH07240324A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 小形トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5258794A JPH07240324A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 小形トランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07240324A true JPH07240324A (ja) | 1995-09-12 |
Family
ID=12918932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5258794A Pending JPH07240324A (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 小形トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07240324A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003036665A1 (fr) * | 2001-10-24 | 2003-05-01 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Transformateur extra-plat et procede de fabrication |
JP2011119444A (ja) * | 2009-12-03 | 2011-06-16 | Tdk Corp | コイル部品、トランス、及びコイル部品の製造方法 |
CN106783090A (zh) * | 2017-03-20 | 2017-05-31 | 东莞市大忠电子有限公司 | 一种自带端空带的高频变压器骨架 |
CN106876117A (zh) * | 2017-03-22 | 2017-06-20 | 珠海黎明云路新能源科技有限公司 | 一种变压器绕线骨架 |
GB2564453A (en) * | 2017-07-11 | 2019-01-16 | Invertek Drives Ltd | A transformer and a method of manufacturing a transformer |
WO2020239847A1 (de) * | 2019-05-29 | 2020-12-03 | Philip Morris Products S.A. | Spulenkörper, induktives bauelement und verfahren zur einstellung einer induktivität |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP5258794A patent/JPH07240324A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20220015418A (ko) * | 2019-05-29 | 2022-02-08 | 필립모리스 프로덕츠 에스.에이. | 코일 형성체, 유도성 부품 및 인덕턴스 조절 방법 |
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