JPH07240070A - 光ディスク再生装置及びその制御方法 - Google Patents
光ディスク再生装置及びその制御方法Info
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- JPH07240070A JPH07240070A JP6029724A JP2972494A JPH07240070A JP H07240070 A JPH07240070 A JP H07240070A JP 6029724 A JP6029724 A JP 6029724A JP 2972494 A JP2972494 A JP 2972494A JP H07240070 A JPH07240070 A JP H07240070A
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- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 40
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 12
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 15
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 14
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 2
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 2
- 238000005070 sampling Methods 0.000 description 2
- VREFGVBLTWBCJP-UHFFFAOYSA-N alprazolam Chemical compound C12=CC(Cl)=CC=C2N2C(C)=NN=C2CN=C1C1=CC=CC=C1 VREFGVBLTWBCJP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000000605 extraction Methods 0.000 description 1
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 1
- 230000002123 temporal effect Effects 0.000 description 1
- 230000001052 transient effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
- Rotational Drive Of Disk (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゾーン切り替わり後の第1トラックの先頭セ
クタから所定再生データレートで安定かつ正確に信号を
再生することのできる光ディスク再生装置の提供を目的
とする。 【構成】 時間位置でnからn+1へのゾーンの切り
替わりが検出されてから所定時間経過後(時間位置
)、1トラック内周側に光ピックアップを移動し、且
つディスク回転数を切り替わり後の(n+1)ゾーンの
再生で一定の再生データレートが得られる値に切り替え
ると共にPLLを自走状態にしてクロック周波数を一定
の再生データレートが得られる値に固定し、次にnから
n+1へのゾーンの切り替わりが検出された時、ディス
ク回転数を切り替え前の値に戻すと共にPLLを再生信
号の位相引き込み状態に戻す。
クタから所定再生データレートで安定かつ正確に信号を
再生することのできる光ディスク再生装置の提供を目的
とする。 【構成】 時間位置でnからn+1へのゾーンの切り
替わりが検出されてから所定時間経過後(時間位置
)、1トラック内周側に光ピックアップを移動し、且
つディスク回転数を切り替わり後の(n+1)ゾーンの
再生で一定の再生データレートが得られる値に切り替え
ると共にPLLを自走状態にしてクロック周波数を一定
の再生データレートが得られる値に固定し、次にnから
n+1へのゾーンの切り替わりが検出された時、ディス
ク回転数を切り替え前の値に戻すと共にPLLを再生信
号の位相引き込み状態に戻す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク再生装置に
係り、特にMCLV( Modified CLV)方式の光ディ
スク再生装置及びその制御方法に関する。
係り、特にMCLV( Modified CLV)方式の光ディ
スク再生装置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ディスクへの記録方式が異な
る種々の光ディスク再生装置がある。光ディスク再生装
置のディスクへの記録方式としてよく知られものは、C
LV(Constant Linear Velocity)方式、CAV(Constan
t Angular Velocity) 方式等である。さらに近年、CL
V方式の記録容量が大きいという利点を活かし、スピン
ドルモータの変速制御を簡易化できるように改良された
ものとしてMCLV( Modified CLV)方式がある。
る種々の光ディスク再生装置がある。光ディスク再生装
置のディスクへの記録方式としてよく知られものは、C
LV(Constant Linear Velocity)方式、CAV(Constan
t Angular Velocity) 方式等である。さらに近年、CL
V方式の記録容量が大きいという利点を活かし、スピン
ドルモータの変速制御を簡易化できるように改良された
ものとしてMCLV( Modified CLV)方式がある。
【0003】MCLV方式では、例えば図5に示すよう
に、ディスクをその記録領域全体を隣接する所定数のト
ラックのまとまりであるゾーンに複数分割し、ゾーン毎
に一定のディスク回転数でその再生を行った場合に再生
データレートが一定になるように記録が行われる。この
ため、各ゾーン内での記録線密度は図に示す如く連続的
に変化する。さらに一般には、各ゾーンの第1のトラッ
クの記録線密度、および各ゾーン内での記録線密度の変
化が各ゾーン間で同じになるように記録が行われる。
に、ディスクをその記録領域全体を隣接する所定数のト
ラックのまとまりであるゾーンに複数分割し、ゾーン毎
に一定のディスク回転数でその再生を行った場合に再生
データレートが一定になるように記録が行われる。この
ため、各ゾーン内での記録線密度は図に示す如く連続的
に変化する。さらに一般には、各ゾーンの第1のトラッ
クの記録線密度、および各ゾーン内での記録線密度の変
化が各ゾーン間で同じになるように記録が行われる。
【0004】ディスクに記録されるデータはセクタと呼
ばれる単位で区切られる。このセクタのフォーマットの
一例を図6に示す。ここでSM(セクタマーク)につい
て詳述する。一般に光ディスク再生装置では、光ピック
アップからのディスク再生信号を2値化し、PLLによ
りデータクロックを抽出して、前記2値化された再生信
号をデータクロックによりサンプリングしている。しか
し、前記のSMはPLLからのデータクロックを用いる
ことなく、例えば所定の周波数を持つ基準クロックを用
いてその識別が行えるように工夫されている。具体的に
は、マーク長を特に長くしたり、他にないデータパター
ンにしたりする。さらに、SMには該当セクタが存在す
るゾーン番号を識別するためのSMIDパターンが内挿
されている。このため、SMには何種類かのコードパタ
ーンが用意される。例えば、ゾーン毎に全て異なるSM
コードパターンを用意したり、いくつかのSMコードパ
ターンを各ゾーンに対して巡回的に割り当てる場合もあ
る。後者の場合、例えば2種類のSMIDコードパター
ン(SMID0,SMID1) を用意し、第0ゾーンにはSMID0を、
第1ゾーンにはSMID1 を、第2ゾーンにはSMID0 を、第
3ゾーンにはSMID1をという具合に割り当てる。図7に
2種類のSMIDコードパターン(SMID0,SMID1) の一例
を示す。
ばれる単位で区切られる。このセクタのフォーマットの
一例を図6に示す。ここでSM(セクタマーク)につい
て詳述する。一般に光ディスク再生装置では、光ピック
アップからのディスク再生信号を2値化し、PLLによ
りデータクロックを抽出して、前記2値化された再生信
号をデータクロックによりサンプリングしている。しか
し、前記のSMはPLLからのデータクロックを用いる
ことなく、例えば所定の周波数を持つ基準クロックを用
いてその識別が行えるように工夫されている。具体的に
は、マーク長を特に長くしたり、他にないデータパター
ンにしたりする。さらに、SMには該当セクタが存在す
るゾーン番号を識別するためのSMIDパターンが内挿
されている。このため、SMには何種類かのコードパタ
ーンが用意される。例えば、ゾーン毎に全て異なるSM
コードパターンを用意したり、いくつかのSMコードパ
ターンを各ゾーンに対して巡回的に割り当てる場合もあ
る。後者の場合、例えば2種類のSMIDコードパター
ン(SMID0,SMID1) を用意し、第0ゾーンにはSMID0を、
第1ゾーンにはSMID1 を、第2ゾーンにはSMID0 を、第
3ゾーンにはSMID1をという具合に割り当てる。図7に
2種類のSMIDコードパターン(SMID0,SMID1) の一例
を示す。
【0005】MCLV方式にて記録されたディスクを再
生する場合、ディスクの回転数の設定方式として2つの
方式に大別できる。第1の方式はディスク内の全てのゾ
ーンにおいて一定の回転数を与える方式であり、第2の
方式は全てのゾーン間の再生データレートが等しくなる
ように所定の回転数をゾーン毎に与える方式である。第
1の方式では再生データレートは各ゾーン内では一定で
あるが、ゾーン間で異なり、ディスク外周ほど再生デー
タレートは高い。前記2つの方式におけるディスク回転
数と再生データレートの関係を図8に示す。一般に、光
ディスク再生装置では信号処理部の処理速度の変化がな
いことが望ましく、第2のディスク回転数設定方式を用
いる場合が多い。
生する場合、ディスクの回転数の設定方式として2つの
方式に大別できる。第1の方式はディスク内の全てのゾ
ーンにおいて一定の回転数を与える方式であり、第2の
方式は全てのゾーン間の再生データレートが等しくなる
ように所定の回転数をゾーン毎に与える方式である。第
1の方式では再生データレートは各ゾーン内では一定で
あるが、ゾーン間で異なり、ディスク外周ほど再生デー
タレートは高い。前記2つの方式におけるディスク回転
数と再生データレートの関係を図8に示す。一般に、光
ディスク再生装置では信号処理部の処理速度の変化がな
いことが望ましく、第2のディスク回転数設定方式を用
いる場合が多い。
【0006】また、光ディスク再生装置におけるディス
ク回転制御方式は2つの方式に大別できる。第1の方式
を図9に示す。なお、同図において、光ピックアップの
フォーカスサーボやトラッキングサーボを行う回路等は
省略されている。1は光ディスクを駆動するスピンドル
モータである。このスピンドルモータ1にはFG(周波
数生成)装置2が取り付けられている。このFG装置2
からはスピンドルモータ1の回転数に比例した周波数の
信号が出力され、周波数計測器3に入力される。周波数
計測器3の周波数計測値は比較器4に入力される。比較
器4は周波数計測値と基準値との大小比較を行い、その
結果をPWM生成器5に入力する。PWM生成器5は比
較器4の出力に基づいて所定のキャリア周波数を持つP
WM信号を生成する。生成されるPWM信号のデューテ
ィー比は比較器4の比較結果に基づいて次のように変化
する。つまり周波数計測値が基準値より大であれば、P
WM信号の低レベル区間が長くなるようにデューティー
比が変化し、基準値が周波数計測値より大であれば、P
WM信号の高レベル区間が長くなるようにデューティー
比が変化する。デューティー比の変化は所定時間毎に所
定ステップ幅で行われる。生成されたPWM信号はLP
F(低域通過フィルタ)6に入力され、キャリア成分が
十分に除去された後、スピンドルモータ1に入力され
る。因みに、PWM信号の高レベル区間が長いほどスピ
ンドルモータ1に入力される電圧が高い。スピンドルモ
ータ1は入力される電圧に比例して回転数が変化する。
かくしてこのディスク回転制御方式では、基準値を任意
に選択することによってディスク回転数を任意に設定す
ることができる。
ク回転制御方式は2つの方式に大別できる。第1の方式
を図9に示す。なお、同図において、光ピックアップの
フォーカスサーボやトラッキングサーボを行う回路等は
省略されている。1は光ディスクを駆動するスピンドル
モータである。このスピンドルモータ1にはFG(周波
数生成)装置2が取り付けられている。このFG装置2
からはスピンドルモータ1の回転数に比例した周波数の
信号が出力され、周波数計測器3に入力される。周波数
計測器3の周波数計測値は比較器4に入力される。比較
器4は周波数計測値と基準値との大小比較を行い、その
結果をPWM生成器5に入力する。PWM生成器5は比
較器4の出力に基づいて所定のキャリア周波数を持つP
WM信号を生成する。生成されるPWM信号のデューテ
ィー比は比較器4の比較結果に基づいて次のように変化
する。つまり周波数計測値が基準値より大であれば、P
WM信号の低レベル区間が長くなるようにデューティー
比が変化し、基準値が周波数計測値より大であれば、P
WM信号の高レベル区間が長くなるようにデューティー
比が変化する。デューティー比の変化は所定時間毎に所
定ステップ幅で行われる。生成されたPWM信号はLP
F(低域通過フィルタ)6に入力され、キャリア成分が
十分に除去された後、スピンドルモータ1に入力され
る。因みに、PWM信号の高レベル区間が長いほどスピ
ンドルモータ1に入力される電圧が高い。スピンドルモ
ータ1は入力される電圧に比例して回転数が変化する。
かくしてこのディスク回転制御方式では、基準値を任意
に選択することによってディスク回転数を任意に設定す
ることができる。
【0007】次に、第2の方式を図10に示す。なお、
同図において、光ピックアップのフォーカスサーボやト
ラッキングサーボを行う回路等は省略されている。17
はディスクDに記録された信号を読み取る光ピックアッ
プである。光ピックアップ17で読み取った信号は波形
等化器18に入力され、波形整形される。波形整形され
た再生信号はテータスライサ19に入力されて2値信号
に変換される。2値化された再生信号はSM検出器20
に入力される。SM検出器20は再生信号中のSMを検
出し、検出するごとに検出パルス信号を発生する。SM
検出器20からのSM検出パルス信号は周波数計測器1
3に入力され、SM検出パルス信号の周波数が検出され
る。なお、SM検出パルス信号の周波数は光ディスクD
上の同一ゾーン内ではディスク回転数に比例する。周波
数計測器13で得られた周波数計測値は比較器14に入
力される。比較器14は周波数計測値と基準値との大小
比較を行い、その結果をPWM生成器15に入力する。
PWM生成器15は比較器14の出力に基づいて所定の
キャリア周波数を持つPWM信号を生成する。生成され
るPWM信号のデューティー比は比較器14の比較結果
に基づいて次のように変化する。つまり周波数計測値が
基準値より大であれば、PWM信号の低レベル区間が長
くなるようにデューティー比が変化し、基準値が周波数
計測値より大であれば、PWM信号の高レベル区間が長
くなるようにデューティー比が変化する。デューティー
比の変化は所定時間毎に所定ステップ幅で行われる。生
成されたPWM信号はLPF(低域通過フィルタ)16
に入力され、キャリア成分が十分に除去された後、スピ
ンドルモータ11に入力される。因みに、PWM信号の
高レベル区間が長いほどスピンドルモータ11に入力さ
れる電圧が高い。スピンドルモータ11は入力される電
圧にほぼ比例して回転数が変化する。かくしてこのディ
スク回転制御方式では、基準値を任意に選択することに
よってディスク回転数を任意に設定することができ、さ
らに、基準値を少なくとも光ディスクD上のゾーンに関
わらず一定とすれば、全てのゾーンにおいて再生データ
レートが同じになるようにディスク回転数が自動的に制
御される。
同図において、光ピックアップのフォーカスサーボやト
ラッキングサーボを行う回路等は省略されている。17
はディスクDに記録された信号を読み取る光ピックアッ
プである。光ピックアップ17で読み取った信号は波形
等化器18に入力され、波形整形される。波形整形され
た再生信号はテータスライサ19に入力されて2値信号
に変換される。2値化された再生信号はSM検出器20
に入力される。SM検出器20は再生信号中のSMを検
出し、検出するごとに検出パルス信号を発生する。SM
検出器20からのSM検出パルス信号は周波数計測器1
3に入力され、SM検出パルス信号の周波数が検出され
る。なお、SM検出パルス信号の周波数は光ディスクD
上の同一ゾーン内ではディスク回転数に比例する。周波
数計測器13で得られた周波数計測値は比較器14に入
力される。比較器14は周波数計測値と基準値との大小
比較を行い、その結果をPWM生成器15に入力する。
PWM生成器15は比較器14の出力に基づいて所定の
キャリア周波数を持つPWM信号を生成する。生成され
るPWM信号のデューティー比は比較器14の比較結果
に基づいて次のように変化する。つまり周波数計測値が
基準値より大であれば、PWM信号の低レベル区間が長
くなるようにデューティー比が変化し、基準値が周波数
計測値より大であれば、PWM信号の高レベル区間が長
くなるようにデューティー比が変化する。デューティー
比の変化は所定時間毎に所定ステップ幅で行われる。生
成されたPWM信号はLPF(低域通過フィルタ)16
に入力され、キャリア成分が十分に除去された後、スピ
ンドルモータ11に入力される。因みに、PWM信号の
高レベル区間が長いほどスピンドルモータ11に入力さ
れる電圧が高い。スピンドルモータ11は入力される電
圧にほぼ比例して回転数が変化する。かくしてこのディ
スク回転制御方式では、基準値を任意に選択することに
よってディスク回転数を任意に設定することができ、さ
らに、基準値を少なくとも光ディスクD上のゾーンに関
わらず一定とすれば、全てのゾーンにおいて再生データ
レートが同じになるようにディスク回転数が自動的に制
御される。
【0008】上記両方式を比較した場合、第2のディス
ク回転制御方式はコスト的に有利である。すなわち、両
方式における構成上の違いは、第1の方式がFG装置2
を有する代わりに第2の方式はSM検出器20を持つ点
であり、このSM検出器20はディジタル回路で実現可
能であるからその他(図では省略)のディジタル回路と
共にIC化すれば、コストはFG装置2に比べて極僅か
で済む。さらに、装置の小形化にも有利である。これら
の理由から、光ディスク再生装置の低コスト化および小
形化を望むとき、第2のディスク回転制御方式を採用す
ることが望ましいとされている。。
ク回転制御方式はコスト的に有利である。すなわち、両
方式における構成上の違いは、第1の方式がFG装置2
を有する代わりに第2の方式はSM検出器20を持つ点
であり、このSM検出器20はディジタル回路で実現可
能であるからその他(図では省略)のディジタル回路と
共にIC化すれば、コストはFG装置2に比べて極僅か
で済む。さらに、装置の小形化にも有利である。これら
の理由から、光ディスク再生装置の低コスト化および小
形化を望むとき、第2のディスク回転制御方式を採用す
ることが望ましいとされている。。
【0009】図11に第2のディスク回転制御方式を採
用した光ディスク再生装置の構成を示す。なお、同図に
おいて、図10と同じ部分には同じ符号を付している。
この再生装置におけるディスク回転制御に係る動作は上
記第2のディスク回転制御方式の動作と同じである。
用した光ディスク再生装置の構成を示す。なお、同図に
おいて、図10と同じ部分には同じ符号を付している。
この再生装置におけるディスク回転制御に係る動作は上
記第2のディスク回転制御方式の動作と同じである。
【0010】この光ディスク再生装置において、データ
スライサ19にて2値化された再生信号はSM検出器2
0に入力されると共にPLL21に入力され、さらにフ
リップフロップ(以下、FFと呼ぶ)22にデータ入力
として与えられる。PLL21は所定の再生データレー
トに相当する基準周波数を持ち、入力信号に位相同期し
た再生クロックを生成する。PLL21からの出力信号
である再生クロック信号はFF22、その他後段の処理
部へ入力される。FF22は入力されるクロック信号の
立上がりエッジで、入力されるデータ信号をラッチし、
サンプリングデータとして後段の処理部に出力する。デ
ータスライス19からの再生信号(入力信号)が再生ク
ロック信号にてサンプリングされる様子を図12に示
す。
スライサ19にて2値化された再生信号はSM検出器2
0に入力されると共にPLL21に入力され、さらにフ
リップフロップ(以下、FFと呼ぶ)22にデータ入力
として与えられる。PLL21は所定の再生データレー
トに相当する基準周波数を持ち、入力信号に位相同期し
た再生クロックを生成する。PLL21からの出力信号
である再生クロック信号はFF22、その他後段の処理
部へ入力される。FF22は入力されるクロック信号の
立上がりエッジで、入力されるデータ信号をラッチし、
サンプリングデータとして後段の処理部に出力する。デ
ータスライス19からの再生信号(入力信号)が再生ク
ロック信号にてサンプリングされる様子を図12に示
す。
【0011】次に、この光ディスク再生装置におけるゾ
ーン切り替わり時の動作について説明する。図13にn
ゾーンから(n+1)ゾーンへの切り替わり時における
ディスク回転数と再生データレートの時間変化を示す。
nゾーン再生時においてはディスク回転数は所定の再生
データレートとなるように制御され、十分に安定的状態
にあるとする。ここで、nゾーンの再生が終り、引き続
き間断なく(n+1)ゾーンの再生が開始される。この
時点で理想的にはディスクの回転数はnゾーン再生時と
同じ再生データレートが得られるディスク回転数に瞬時
に切り替わることが望ましい。しかし、実際には図中不
安定領域に示すようにディスク回転数は漸近的に変化す
る。ここで、スピンドルモータ制御回路系のループ帯域
を例えば10Hzとした場合、ゾーン切り替わり時から所
望の回転数に至るまでの時間は 0.1s程度である。この
時間はディスク回転数を600rpmとした時のディスク1回
転に要する時間に相当する。一方、再生データレートは
ゾーンが切り替わった瞬間に、nゾーン再生時において
所望のディスク回転数で(n+1)ゾーンを再生した場
合に得られる再生データレートに瞬時に切り替わる。こ
の後、ディスク回転数の漸近的変化に比例して再生デー
タレートは変化(低下)し、安定領域ではnゾーン再生
時に所望の再生データレートに落ち着く。なお、ゾーン
が切り替わった瞬間の再生データレート変化率は、例え
ば、ディスク上の記録内周半径を10mm、記録外周半径
を60mm、ゾーン数を20とした場合、最大変化率は約10
%となる。なお、図8に示した第2のディスク回転設定
方式におけるディスク回転数および再生データレート
は、理想的にディスク回転数が変化した場合を示してい
る。このような再生データレートの変化状況において、
ゾーン切り替わりに拘らず連続的に記録データを再生す
るためには、PLLの再生クロック抽出機能が再生デー
タレートの変化に対して十分に早く追従する必要があ
る。特にゾーンが切り替わった瞬間においては図6に示
したセクタフォーマットにおいて、読み取りが必要なA
M(アドレスマーク)前のSMおよび第1のVFOの区
間内に、PLLは本例最大10%周波数変化を伴って位相
同期引き込みを完了しなければならない。
ーン切り替わり時の動作について説明する。図13にn
ゾーンから(n+1)ゾーンへの切り替わり時における
ディスク回転数と再生データレートの時間変化を示す。
nゾーン再生時においてはディスク回転数は所定の再生
データレートとなるように制御され、十分に安定的状態
にあるとする。ここで、nゾーンの再生が終り、引き続
き間断なく(n+1)ゾーンの再生が開始される。この
時点で理想的にはディスクの回転数はnゾーン再生時と
同じ再生データレートが得られるディスク回転数に瞬時
に切り替わることが望ましい。しかし、実際には図中不
安定領域に示すようにディスク回転数は漸近的に変化す
る。ここで、スピンドルモータ制御回路系のループ帯域
を例えば10Hzとした場合、ゾーン切り替わり時から所
望の回転数に至るまでの時間は 0.1s程度である。この
時間はディスク回転数を600rpmとした時のディスク1回
転に要する時間に相当する。一方、再生データレートは
ゾーンが切り替わった瞬間に、nゾーン再生時において
所望のディスク回転数で(n+1)ゾーンを再生した場
合に得られる再生データレートに瞬時に切り替わる。こ
の後、ディスク回転数の漸近的変化に比例して再生デー
タレートは変化(低下)し、安定領域ではnゾーン再生
時に所望の再生データレートに落ち着く。なお、ゾーン
が切り替わった瞬間の再生データレート変化率は、例え
ば、ディスク上の記録内周半径を10mm、記録外周半径
を60mm、ゾーン数を20とした場合、最大変化率は約10
%となる。なお、図8に示した第2のディスク回転設定
方式におけるディスク回転数および再生データレート
は、理想的にディスク回転数が変化した場合を示してい
る。このような再生データレートの変化状況において、
ゾーン切り替わりに拘らず連続的に記録データを再生す
るためには、PLLの再生クロック抽出機能が再生デー
タレートの変化に対して十分に早く追従する必要があ
る。特にゾーンが切り替わった瞬間においては図6に示
したセクタフォーマットにおいて、読み取りが必要なA
M(アドレスマーク)前のSMおよび第1のVFOの区
間内に、PLLは本例最大10%周波数変化を伴って位相
同期引き込みを完了しなければならない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように、第2のデ
ィスク回転制御方式を採用した従来の光ディスク再生装
置では、ゾーン切り替わり後の第1セクタにおけるSM
および第1のVCOの区間において、PLLは大きな再
生クロック周波数の変化を伴って位相引き込み動作をす
る必要があり、したがって、少なくともゾーン切り替わ
り後の第1セクタは記録データを正しく読み出すことが
困難であるという問題がある。さらにゾーン切り替わり
後、当該ゾーンにおける所望のディスク回転数に落ち着
くまでの過渡状態において、PLLは位相同期状態を保
持しつつ再生データレートの変化に十分な高速応答性能
を持って追従しなければ、記録データを正しく読み出す
ことができないという問題がある。
ィスク回転制御方式を採用した従来の光ディスク再生装
置では、ゾーン切り替わり後の第1セクタにおけるSM
および第1のVCOの区間において、PLLは大きな再
生クロック周波数の変化を伴って位相引き込み動作をす
る必要があり、したがって、少なくともゾーン切り替わ
り後の第1セクタは記録データを正しく読み出すことが
困難であるという問題がある。さらにゾーン切り替わり
後、当該ゾーンにおける所望のディスク回転数に落ち着
くまでの過渡状態において、PLLは位相同期状態を保
持しつつ再生データレートの変化に十分な高速応答性能
を持って追従しなければ、記録データを正しく読み出す
ことができないという問題がある。
【0013】これらの問題は、ゾーン切り替わり時に連
続的にデータを読み出す場合だけでなく、ゾーン切り替
わり後の第1セクタよりデータの読み出しを開始したい
場合においても同様である。なぜなら、ゾーン切り替わ
り後の第1セクタよりデータの読み出しを望む場合で
も、トラッキング制御やフォーカス制御の安定のため、
助走的に当該ゾーンの前ゾーンからトレースする必要が
あり、再生データレートやディスク回転数の変化は連続
的にデータを読み出す場合と比べて何等変わりないから
である。
続的にデータを読み出す場合だけでなく、ゾーン切り替
わり後の第1セクタよりデータの読み出しを開始したい
場合においても同様である。なぜなら、ゾーン切り替わ
り後の第1セクタよりデータの読み出しを望む場合で
も、トラッキング制御やフォーカス制御の安定のため、
助走的に当該ゾーンの前ゾーンからトレースする必要が
あり、再生データレートやディスク回転数の変化は連続
的にデータを読み出す場合と比べて何等変わりないから
である。
【0014】本発明はこのような課題を解決するための
もので、ゾーン切り替わり後の第1トラックの先頭セク
タから所定再生データレートで安定かつ正確に信号を再
生することのできる光ディスク再生装置の提供を目的と
している。
もので、ゾーン切り替わり後の第1トラックの先頭セク
タから所定再生データレートで安定かつ正確に信号を再
生することのできる光ディスク再生装置の提供を目的と
している。
【0015】また本発明はこのような課題を解決するた
めのもので、ゾーン切り替わり後の第1トラックの先頭
セクタから所定再生データレートで安定かつ正確に記録
データを読み出すことのできる光ディスク再生装置の制
御方法の提供を目的としている。
めのもので、ゾーン切り替わり後の第1トラックの先頭
セクタから所定再生データレートで安定かつ正確に記録
データを読み出すことのできる光ディスク再生装置の制
御方法の提供を目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスク再生
装置は上記した目的を達成するために、記録領域全体が
隣接する複数のトラックからなるゾーン毎に分割され且
つ個々のゾーン内で記録線密度が連続的に変化する光デ
ィスクを、各ゾーンに亘って一定の再生データレートで
再生する光ディスク再生装置において、光ディスクの記
録信号を読み取る光ピックアップと、光ピックアップの
読み取り信号からこれに位相同期した再生用のクロック
信号を生成するクロック生成手段と、光ピックアップに
より信号が読み取られるゾーンの切り替わりを検出する
ゾーン切替検出手段と、ゾーン切替検出手段によりゾー
ンの切り替わりが検出されてから所定時間経過後、1ト
ラック戻す方向へ光ピックアップを移動し、且つディス
ク回転数を切り替わり後のゾーンの再生で前記一定の再
生データレートが得られる回転数に切り替えると共に前
記クロック生成手段のクロック周波数を前記一定の再生
データレートが得られる値に固定し、次にゾーンの切り
替わりが検出された時、ディスク回転数を切り替え前の
回転数に戻すと共に前記クロック生成手段のクロック周
波数の固定を解除するように制御を行う制御手段とを具
備することを特徴とするものである。また本発明の光デ
ィスク再生装置の制御方法は上記した目的を達成するた
めに、記録領域全体が隣接する複数のトラックからなる
ゾーン毎に分割され且つ個々のゾーン内で記録線密度が
連続的に変化する光ディスクを、各ゾーンに亘って一定
の再生データレートで再生する光ディスク再生装置であ
って、光ディスクより光ピックアップで読み取った信号
から、これに位相同期した再生用のクロック信号を生成
するクロック生成手段と、光ピックアップにより信号が
読み取られるゾーンの切り替わりを検出するゾーン切替
検出手段とを備えた光ディスク再生装置の制御方法にお
いて、ゾーンの切り替わりが検出されてから所定時間経
過後、1トラック戻す方向へ光ピックアップを移動し、
且つディスク回転数を切り替わり後のゾーンの再生で前
記一定の再生データレートが得られる回転数に切り替え
ると共にクロック生成手段のクロック周波数を前記一定
の再生データレートが得られる値に固定する工程と、次
にゾーンの切り替わりが検出された時、ディスク回転数
を切り替え前の回転数に戻すと共にクロック生成手段の
クロック周波数の固定を解除する工程とを有することを
特徴とするものである。
装置は上記した目的を達成するために、記録領域全体が
隣接する複数のトラックからなるゾーン毎に分割され且
つ個々のゾーン内で記録線密度が連続的に変化する光デ
ィスクを、各ゾーンに亘って一定の再生データレートで
再生する光ディスク再生装置において、光ディスクの記
録信号を読み取る光ピックアップと、光ピックアップの
読み取り信号からこれに位相同期した再生用のクロック
信号を生成するクロック生成手段と、光ピックアップに
より信号が読み取られるゾーンの切り替わりを検出する
ゾーン切替検出手段と、ゾーン切替検出手段によりゾー
ンの切り替わりが検出されてから所定時間経過後、1ト
ラック戻す方向へ光ピックアップを移動し、且つディス
ク回転数を切り替わり後のゾーンの再生で前記一定の再
生データレートが得られる回転数に切り替えると共に前
記クロック生成手段のクロック周波数を前記一定の再生
データレートが得られる値に固定し、次にゾーンの切り
替わりが検出された時、ディスク回転数を切り替え前の
回転数に戻すと共に前記クロック生成手段のクロック周
波数の固定を解除するように制御を行う制御手段とを具
備することを特徴とするものである。また本発明の光デ
ィスク再生装置の制御方法は上記した目的を達成するた
めに、記録領域全体が隣接する複数のトラックからなる
ゾーン毎に分割され且つ個々のゾーン内で記録線密度が
連続的に変化する光ディスクを、各ゾーンに亘って一定
の再生データレートで再生する光ディスク再生装置であ
って、光ディスクより光ピックアップで読み取った信号
から、これに位相同期した再生用のクロック信号を生成
するクロック生成手段と、光ピックアップにより信号が
読み取られるゾーンの切り替わりを検出するゾーン切替
検出手段とを備えた光ディスク再生装置の制御方法にお
いて、ゾーンの切り替わりが検出されてから所定時間経
過後、1トラック戻す方向へ光ピックアップを移動し、
且つディスク回転数を切り替わり後のゾーンの再生で前
記一定の再生データレートが得られる回転数に切り替え
ると共にクロック生成手段のクロック周波数を前記一定
の再生データレートが得られる値に固定する工程と、次
にゾーンの切り替わりが検出された時、ディスク回転数
を切り替え前の回転数に戻すと共にクロック生成手段の
クロック周波数の固定を解除する工程とを有することを
特徴とするものである。
【0017】
【作用】すなわち、本発明の光ディスク再生装置及びそ
の制御方法では、ゾーンの切り替わりが検出されてから
所定時間経過後に、1トラック戻す方向へ光ピックアッ
プを移動させ、同時にディスク回転数を切り替わり後の
ゾーンの再生で一定の再生データレートが得られる値に
切り替え、さらにクロック生成手段のクロック周波数を
一定の再生データレートが得られる値に固定する。そし
て次にゾーンの切り替わりが検出された時、ディスク回
転数を切り替え前の値に戻すと共にクロック生成手段の
クロック周波数の固定を解除するように制御を行うこと
で、ゾーン切り替わり後の第1トラックの再生開始時点
から、切り替わり後のゾーンにおける所望のディスク回
転数が得られ、第1トラックの先頭セクタから所定再生
データレートで正しく記録信号を再生できるようにな
る。
の制御方法では、ゾーンの切り替わりが検出されてから
所定時間経過後に、1トラック戻す方向へ光ピックアッ
プを移動させ、同時にディスク回転数を切り替わり後の
ゾーンの再生で一定の再生データレートが得られる値に
切り替え、さらにクロック生成手段のクロック周波数を
一定の再生データレートが得られる値に固定する。そし
て次にゾーンの切り替わりが検出された時、ディスク回
転数を切り替え前の値に戻すと共にクロック生成手段の
クロック周波数の固定を解除するように制御を行うこと
で、ゾーン切り替わり後の第1トラックの再生開始時点
から、切り替わり後のゾーンにおける所望のディスク回
転数が得られ、第1トラックの先頭セクタから所定再生
データレートで正しく記録信号を再生できるようにな
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【0019】図1は本発明に係る一実施例の光ディスク
再生装置の構成を示した図である。同図において、Dは
光ディスク、41は光ディスクDの情報を読み取る光ピ
ックアップである。光ピックアップ41の読み取り信号
は波形等化器42、フォーカスサーボ部43、トラッキ
ングサーボ部44に入力される。フォーカスサーボ部4
3は入力信号よりフォーカス誤差信号を検出し、所定の
信号処理の後、フォーカス制御信号を生成し、光ピック
アップ41に入力する。光ピックアップ41はこのフォ
ーカス制御信号によりフォーカス制御される。トラッキ
ングサーボ部44は入力信号よりトラッキング誤差信号
を検出し、所定の信号処理の後、トラッキング制御信号
を生成し、光ピックアップ41に入力する。光ピックア
ップ41はこのトラッキング制御信号によりトラッキン
グ制御される。
再生装置の構成を示した図である。同図において、Dは
光ディスク、41は光ディスクDの情報を読み取る光ピ
ックアップである。光ピックアップ41の読み取り信号
は波形等化器42、フォーカスサーボ部43、トラッキ
ングサーボ部44に入力される。フォーカスサーボ部4
3は入力信号よりフォーカス誤差信号を検出し、所定の
信号処理の後、フォーカス制御信号を生成し、光ピック
アップ41に入力する。光ピックアップ41はこのフォ
ーカス制御信号によりフォーカス制御される。トラッキ
ングサーボ部44は入力信号よりトラッキング誤差信号
を検出し、所定の信号処理の後、トラッキング制御信号
を生成し、光ピックアップ41に入力する。光ピックア
ップ41はこのトラッキング制御信号によりトラッキン
グ制御される。
【0020】トラッキングサーボ部44には制御部45
からトラックジャンプパルスが入力される。トラッキン
グサーボ部44はトラックジャンプパルスを入力する
と、1トラック分のトラックジャンプを行うようなトラ
ッキング制御信号を生成し、光ピックアップ41に入力
する。光ピックアップ41はトラックジャンプを行うよ
うに生成されたトラッキング制御信号を入力すると、1
トラック分のトラックジャンプを行う。本例では特にト
ラックジャンプはディスク内周方向に行われるものとす
る。
からトラックジャンプパルスが入力される。トラッキン
グサーボ部44はトラックジャンプパルスを入力する
と、1トラック分のトラックジャンプを行うようなトラ
ッキング制御信号を生成し、光ピックアップ41に入力
する。光ピックアップ41はトラックジャンプを行うよ
うに生成されたトラッキング制御信号を入力すると、1
トラック分のトラックジャンプを行う。本例では特にト
ラックジャンプはディスク内周方向に行われるものとす
る。
【0021】波形等化器42は入力信号の波形整形を符
号間干渉の除去等を目的に行う。波形整形された再生信
号はデータスライサ46に入力されて2値信号に変換さ
れる。2値化された再生信号はSM(セクタマーク)検
出器47およびスイッチSW2に入力される。スイッチ
SW2の一方の入力は“L”レベルの固定信号である。
スイッチSW2は制御部45から出力されるSW制御信
号により切り替えられる。スイッチSW2において、S
W制御信号が“H”レベルの場合はデータスライサ46
からの入力信号が選択され、SW制御信号が“L”レベ
ルの場合は“L”レベルの固定信号が選択される。スイ
ッチSW2での選択信号はPLL48およびフリップフ
ロップ(以下、FFと呼ぶ)49にデータ入力として与
えられる。
号間干渉の除去等を目的に行う。波形整形された再生信
号はデータスライサ46に入力されて2値信号に変換さ
れる。2値化された再生信号はSM(セクタマーク)検
出器47およびスイッチSW2に入力される。スイッチ
SW2の一方の入力は“L”レベルの固定信号である。
スイッチSW2は制御部45から出力されるSW制御信
号により切り替えられる。スイッチSW2において、S
W制御信号が“H”レベルの場合はデータスライサ46
からの入力信号が選択され、SW制御信号が“L”レベ
ルの場合は“L”レベルの固定信号が選択される。スイ
ッチSW2での選択信号はPLL48およびフリップフ
ロップ(以下、FFと呼ぶ)49にデータ入力として与
えられる。
【0022】PLL48は所定の再生データレートに相
当する基準周波数を持ち、入力信号に位相同期した信号
再生用のクロックを生成する。PLL48の出力である
再生クロック信号はFF49、その他後段処理部へ入力
される。FF49は入力されるクロック信号の立上がり
エッジで、入力されるデータ信号をラッチし、サンプリ
ングデータとして後段の処理部(図中省略)に出力す
る。さらに、PLL48は入力信号が“L”レベル
(“H”レベルでも良いが)の固定信号である場合、自
走状態となり、その際の自走周波数は所定の再生データ
レートと同じになるように十分調整されている。
当する基準周波数を持ち、入力信号に位相同期した信号
再生用のクロックを生成する。PLL48の出力である
再生クロック信号はFF49、その他後段処理部へ入力
される。FF49は入力されるクロック信号の立上がり
エッジで、入力されるデータ信号をラッチし、サンプリ
ングデータとして後段の処理部(図中省略)に出力す
る。さらに、PLL48は入力信号が“L”レベル
(“H”レベルでも良いが)の固定信号である場合、自
走状態となり、その際の自走周波数は所定の再生データ
レートと同じになるように十分調整されている。
【0023】SM検出器47は再生信号中のSM(セク
タマーク)を検出し、検出するごとに検出パルス信号を
発生する。このSM検出パルス信号は周波数計測器50
に入力される。さらに、SM検出器47はSMのIDを
検出して、検出ID信号を制御部45に入力する。周波
数計測器50は入力されたSM検出パルス信号よりこの
SM検出パルス信号の周波数を検出する。なお、SM検
出パルス信号の周波数は光ディスクD上の同一ゾーン内
ではディスク回転数に比例する。周波数計測器50で得
られた周波数計測値は比較器51に入力される。さらに
比較器51にはスイッチSW1を介して基準値Aまたは
基準値Bのいずれかが選択的に入力される。比較器51
では前記周波数計測値と前記基準値との大小比較を行
い、その結果をPWM生成器52に入力する。PWM生
成器52は所定のキャリア周波数を持つPWM信号を生
成する。生成されるPWM信号のデューティー比は前記
大小比較結果によって次のように変化する。前記周波数
計測値が前記基準値より大であれば、PWM信号の低レ
ベル区間が長くなるようにデューティー比が変化し、前
記基準値が前記周波数計測値より大であれば、PWM信
号の高レベル区間が長くなるようにデューティー比が変
化する。デューティー比の変化は所定時間毎に所定ステ
ップ幅で行われる。生成されたPWM信号はLPF(低
域通過フィルタ)53に入力され、キャリア成分が十分
に除去された後、スピンドルモータ54に入力される。
因みに、PWM信号の高レベル区間が長いほどスピンド
ルモータ54に入力される電圧が高い。スピンドルモー
タ54は入力される電圧にほぼ比例して回転数が変化す
る。
タマーク)を検出し、検出するごとに検出パルス信号を
発生する。このSM検出パルス信号は周波数計測器50
に入力される。さらに、SM検出器47はSMのIDを
検出して、検出ID信号を制御部45に入力する。周波
数計測器50は入力されたSM検出パルス信号よりこの
SM検出パルス信号の周波数を検出する。なお、SM検
出パルス信号の周波数は光ディスクD上の同一ゾーン内
ではディスク回転数に比例する。周波数計測器50で得
られた周波数計測値は比較器51に入力される。さらに
比較器51にはスイッチSW1を介して基準値Aまたは
基準値Bのいずれかが選択的に入力される。比較器51
では前記周波数計測値と前記基準値との大小比較を行
い、その結果をPWM生成器52に入力する。PWM生
成器52は所定のキャリア周波数を持つPWM信号を生
成する。生成されるPWM信号のデューティー比は前記
大小比較結果によって次のように変化する。前記周波数
計測値が前記基準値より大であれば、PWM信号の低レ
ベル区間が長くなるようにデューティー比が変化し、前
記基準値が前記周波数計測値より大であれば、PWM信
号の高レベル区間が長くなるようにデューティー比が変
化する。デューティー比の変化は所定時間毎に所定ステ
ップ幅で行われる。生成されたPWM信号はLPF(低
域通過フィルタ)53に入力され、キャリア成分が十分
に除去された後、スピンドルモータ54に入力される。
因みに、PWM信号の高レベル区間が長いほどスピンド
ルモータ54に入力される電圧が高い。スピンドルモー
タ54は入力される電圧にほぼ比例して回転数が変化す
る。
【0024】スイッチSW1は制御部45から出力され
るSW制御信号によって次のように切り替えられる。S
W制御信号が“H”レベルの場合は基準値Aを選択し、
SW制御信号が“L”レベルの場合は基準値Bを選択す
る。ここで基準値Aは各ゾーンの再生で所定の再生デー
タレートが得られるようなディスク回転数を与える比較
基準値である。基準値Bはnゾーンを再生する時のディ
スク回転数で(n+1)ゾーンの再生を行った場合を仮
定したときに所定の再生データレートが得られるような
ディスク回転数を与える比較基準値である。
るSW制御信号によって次のように切り替えられる。S
W制御信号が“H”レベルの場合は基準値Aを選択し、
SW制御信号が“L”レベルの場合は基準値Bを選択す
る。ここで基準値Aは各ゾーンの再生で所定の再生デー
タレートが得られるようなディスク回転数を与える比較
基準値である。基準値Bはnゾーンを再生する時のディ
スク回転数で(n+1)ゾーンの再生を行った場合を仮
定したときに所定の再生データレートが得られるような
ディスク回転数を与える比較基準値である。
【0025】さらに基準値Aと基準値Bについて説明を
加える。nゾーンにおける1トラック当たりのセクタ数
をNSM(n)とし、nゾーンにおいて所定の再生データ
レートとなるディスク回転数をω(n)とすると、ディ
スクは次式2−1を満たすように記録される。
加える。nゾーンにおける1トラック当たりのセクタ数
をNSM(n)とし、nゾーンにおいて所定の再生データ
レートとなるディスク回転数をω(n)とすると、ディ
スクは次式2−1を満たすように記録される。
【0026】 ω(n)・NSM(n)=ω(n+1)・NSM(n+1)………式2−1 この場合、基準値A、Bは 基準値A=ω(n)・NSM(n) ………式2−2 基準値B=ω(n+1)・NSM(n) ………式2−3 となる。
【0027】制御部45は、SM検出器47より入力さ
れるSMID検出信号により、ディスク再生位置がnゾ
ーンから(n+1)ゾーンに切り替わったことを検知す
ると、所定時間後にトラックキック・パルスを発生す
る。さらに、トラックキック・パルス発生後にディスク
再生位置が(n+1)ゾーンからnゾーンに切り替わっ
たことを検知すると、SW制御信号を“L”レベルとし
て基準値をAからBに切り替える。さらに、その後にお
いてディスク再生位置がnゾーンから(n+1)ゾーン
に切り替わったことを検知すると、SW制御信号を
“H”レベルとして基準値をAに戻す。
れるSMID検出信号により、ディスク再生位置がnゾ
ーンから(n+1)ゾーンに切り替わったことを検知す
ると、所定時間後にトラックキック・パルスを発生す
る。さらに、トラックキック・パルス発生後にディスク
再生位置が(n+1)ゾーンからnゾーンに切り替わっ
たことを検知すると、SW制御信号を“L”レベルとし
て基準値をAからBに切り替える。さらに、その後にお
いてディスク再生位置がnゾーンから(n+1)ゾーン
に切り替わったことを検知すると、SW制御信号を
“H”レベルとして基準値をAに戻す。
【0028】次に、本実施例における時間的動作につい
て述べる。図2に動作例とするディスク面上における光
ピックアップ41の走査軌跡を示す。光ピックアップ4
1は時間位置よりへと順に移行するものとする。こ
こで、時間位置からはnゾーンにおける最終トラッ
クに位置する。時間位置はnゾーンと(n+1)ゾー
ンの切り替わり点に位置する。時間位置からは(n
+1)ゾーンにおける第1トラックに位置する。なお、
時間位置の直前に光ピックアップはトラックジャンプ
動作により(n+1)ゾーンの第1トラックよりnゾー
ンの最終トラックに移行する。時間位置はnゾーンの
最終トラックに位置する。時間位置からさらには
nゾーンにおける最終トラックに位置し、時間位置に
おいてnゾーンから(n+1)ゾーンに切り替わる。時
間位置からさらには(n+1)ゾーンにおける第
1トラックに位置する。
て述べる。図2に動作例とするディスク面上における光
ピックアップ41の走査軌跡を示す。光ピックアップ4
1は時間位置よりへと順に移行するものとする。こ
こで、時間位置からはnゾーンにおける最終トラッ
クに位置する。時間位置はnゾーンと(n+1)ゾー
ンの切り替わり点に位置する。時間位置からは(n
+1)ゾーンにおける第1トラックに位置する。なお、
時間位置の直前に光ピックアップはトラックジャンプ
動作により(n+1)ゾーンの第1トラックよりnゾー
ンの最終トラックに移行する。時間位置はnゾーンの
最終トラックに位置する。時間位置からさらには
nゾーンにおける最終トラックに位置し、時間位置に
おいてnゾーンから(n+1)ゾーンに切り替わる。時
間位置からさらには(n+1)ゾーンにおける第
1トラックに位置する。
【0029】図3にからの時間位置系列にしたがっ
てディスク回転数、再生データレート、トラックキック
・パルス、基準値を選択するSW制御信号、再生クロッ
ク周波数、PLL同期状態の変化を示す。
てディスク回転数、再生データレート、トラックキック
・パルス、基準値を選択するSW制御信号、再生クロッ
ク周波数、PLL同期状態の変化を示す。
【0030】時間位置からにおいて、ディスク回転
数ω(n)は式2−4を満たす回転数となっており、 ω(n)=基準値A/NSM(n)………式2−4 再生データレートはディスク回転数より得られる所定の
再生データレートとなっている。またSW制御信号は
“H”レベルであり、再生クロック周波数は再生データ
レートに一致する周波数になっており、PLL48は同
期状態にある。つまり、時間位置からはnゾーンを
所定の再生データレートにて正しくデータ再生されてい
る状態にある。
数ω(n)は式2−4を満たす回転数となっており、 ω(n)=基準値A/NSM(n)………式2−4 再生データレートはディスク回転数より得られる所定の
再生データレートとなっている。またSW制御信号は
“H”レベルであり、再生クロック周波数は再生データ
レートに一致する周波数になっており、PLL48は同
期状態にある。つまり、時間位置からはnゾーンを
所定の再生データレートにて正しくデータ再生されてい
る状態にある。
【0031】次に時間位置からにおいて、SW制御
信号は“H”レベルであり、ディスク回転数は基準値A
を制御比較値として制御されるため、ディスク回転数ω
(n+1)は式2−5を満たす回転数に漸近的に制御さ
れる。
信号は“H”レベルであり、ディスク回転数は基準値A
を制御比較値として制御されるため、ディスク回転数ω
(n+1)は式2−5を満たす回転数に漸近的に制御さ
れる。
【0032】 ω(n+1)=基準値A/NSM(n)………式2−5 これにより、再生データレートは時間位置において瞬
時に高まり、ディスク回転数の変化に追従して漸近的に
所定の再生データレートに近付く。PLL48は再生デ
ータレートに追従する動きを示そうとするが、位相同期
状態にはない。ここで、時間位置より所定の時間経過
後にトラックキック・パルスが発生する。これにより光
ピックアップ41はトラックジャンプを起こし、時間位
置に移行する。したがって、この時間位置区間では正
しくデータが再生できない状態にある。
時に高まり、ディスク回転数の変化に追従して漸近的に
所定の再生データレートに近付く。PLL48は再生デ
ータレートに追従する動きを示そうとするが、位相同期
状態にはない。ここで、時間位置より所定の時間経過
後にトラックキック・パルスが発生する。これにより光
ピックアップ41はトラックジャンプを起こし、時間位
置に移行する。したがって、この時間位置区間では正
しくデータが再生できない状態にある。
【0033】次に時間位置からさらににおいて、
SW制御信号は“L”レベルとなる。これにより、ディ
スク回転数は基準値Bを制御比較値として制御されるた
め、ディスク回転数は式2−6を満たす回転数に漸近的
に制御される。
SW制御信号は“L”レベルとなる。これにより、ディ
スク回転数は基準値Bを制御比較値として制御されるた
め、ディスク回転数は式2−6を満たす回転数に漸近的
に制御される。
【0034】 ω(n+1)=基準値B/NSM(n)………式2−6 この場合、制御目標ディスク回転数は時間位置から
におけるそれと同じであるため、ディスク回転数の変化
は時間位置以前より連続的かつ漸近的であり、少なく
とも時間位置までに所望の回転数に安定する。再生デ
ータレートは時間位置において、瞬時に所望外の値に
変化する。この値はnゾーンをω(n+1)なるディス
ク回転数で再生した場合の再生データレートである。
におけるそれと同じであるため、ディスク回転数の変化
は時間位置以前より連続的かつ漸近的であり、少なく
とも時間位置までに所望の回転数に安定する。再生デ
ータレートは時間位置において、瞬時に所望外の値に
変化する。この値はnゾーンをω(n+1)なるディス
ク回転数で再生した場合の再生データレートである。
【0035】また時間位置からさらにの期間にお
いては、制御部45からスイッチSW2へのSW制御信
号が“L”レベルに設定される。これによりPLL48
への入力信号は“L”レベルに固定され、PLL48は
入力信号がないものとして自走状態となる。ここで、P
LL48の自走周波数が所定再生データレートに十分近
くなるように調整されていれば、再生クロック周波数は
ほぼ所定再生データレートになる。
いては、制御部45からスイッチSW2へのSW制御信
号が“L”レベルに設定される。これによりPLL48
への入力信号は“L”レベルに固定され、PLL48は
入力信号がないものとして自走状態となる。ここで、P
LL48の自走周波数が所定再生データレートに十分近
くなるように調整されていれば、再生クロック周波数は
ほぼ所定再生データレートになる。
【0036】さらに、この状態において再生クロック周
波数を積極的に制御するため、本実施例では次のような
AFC(自動周波数制御)付のPLL48を用いてい
る。
波数を積極的に制御するため、本実施例では次のような
AFC(自動周波数制御)付のPLL48を用いてい
る。
【0037】図4はこのAFC付PLL48の構成を示
す図である。同図において、入力信号は位相比較器61
に入力される。位相比較器61はさらにVCO(電圧制
御発振器)62の出力信号つまり再生クロックを入力し
て両信号の位相比較を行う。位相比較器61からの位相
比較誤差信号は電圧加算器63に入力される。さらに電
圧加算器63は周波数制御電圧生成器64からの出力信
号を入力して、両信号の電圧を加算する。電圧加算器6
3の出力信号はループフィルタ65に入力され、所定の
周波数特性が付加されてVCO62に入力される。VC
O62は入力信号の電圧に比例する周波数を持つ信号を
再生クロックとして出力する。さらに、再生クロックは
周波数検出器66に入力され、その周波数が計測され
る。周波数の計測結果は比較器67に入力される。さら
に比較器67は周波数基準値を入力して、両信号の値を
比較し、比較結果を周波数制御電圧生成器64に入力す
る。周波数制御電圧生成器64は比較器67の比較結果
に基づいて電圧生成を行う。すなわち、前記比較結果に
おいて計測周波数より周波数基準値が大なる場合は、再
生クロックの周波数が低くなるような電圧を生成し、計
測周波数より周波数基準値が小なる場合は、再生クロッ
クの周波数が高くなるような電圧を生成する。これによ
り、位相比較器61の誤差信号に基づく再生クロックの
位相制御が行われると共に、周波数制御電圧生成器64
の出力信号に基づく再生クロックの周波数制御が行われ
る。なお、周波数基準値は所望再生データレートと同等
な値が与えられる。無論、本区間は位相同期状態にな
く、正しくデータが再生できない状態にある。
す図である。同図において、入力信号は位相比較器61
に入力される。位相比較器61はさらにVCO(電圧制
御発振器)62の出力信号つまり再生クロックを入力し
て両信号の位相比較を行う。位相比較器61からの位相
比較誤差信号は電圧加算器63に入力される。さらに電
圧加算器63は周波数制御電圧生成器64からの出力信
号を入力して、両信号の電圧を加算する。電圧加算器6
3の出力信号はループフィルタ65に入力され、所定の
周波数特性が付加されてVCO62に入力される。VC
O62は入力信号の電圧に比例する周波数を持つ信号を
再生クロックとして出力する。さらに、再生クロックは
周波数検出器66に入力され、その周波数が計測され
る。周波数の計測結果は比較器67に入力される。さら
に比較器67は周波数基準値を入力して、両信号の値を
比較し、比較結果を周波数制御電圧生成器64に入力す
る。周波数制御電圧生成器64は比較器67の比較結果
に基づいて電圧生成を行う。すなわち、前記比較結果に
おいて計測周波数より周波数基準値が大なる場合は、再
生クロックの周波数が低くなるような電圧を生成し、計
測周波数より周波数基準値が小なる場合は、再生クロッ
クの周波数が高くなるような電圧を生成する。これによ
り、位相比較器61の誤差信号に基づく再生クロックの
位相制御が行われると共に、周波数制御電圧生成器64
の出力信号に基づく再生クロックの周波数制御が行われ
る。なお、周波数基準値は所望再生データレートと同等
な値が与えられる。無論、本区間は位相同期状態にな
く、正しくデータが再生できない状態にある。
【0038】次に時間位置からさらににおいてS
W制御信号は“H”レベルとなる。これにより、ディス
ク回転数は基準値Aを制御比較値として制御されるた
め、ディスク回転数は式2−7を満たす回転数に制御さ
れる。
W制御信号は“H”レベルとなる。これにより、ディス
ク回転数は基準値Aを制御比較値として制御されるた
め、ディスク回転数は式2−7を満たす回転数に制御さ
れる。
【0039】 ω(n+1)=基準値A/NSM(n+1)……… 式2−7 この場合、制御目標ディスク回転数は時間位置から
におけるそれと同じであるため、時間位置から(n+
1)ゾーンにおいての所望のディスク回転数が得られる
ことになる。また時間位置における再生クロック周波
数は、時間位置以前からのPLL48の自走状態によ
ってほぼ所定再生データレートが得られる値に保たれて
いる。したがって、再生データレートは時間位置にお
いて瞬時に所定再生データレートに変化する。さらに時
間位置からは、制御部45からスイッチSW2へのS
W制御信号が“H”レベルに切り替わり、データスライ
サ46からの再生信号がPLL48に入力される。した
がって、時間位置以降は所定の位相引き込み時間が経
過した後、再生信号に位相同期した再生クロック信号の
生成状態となる。ここで、位相引き込み時間がセクタフ
ォーマット上のSM(セクタマーク)およびVFO区間
時間以下であれば、時間位置以降は必要なデータを正
しく再生できることになる。
におけるそれと同じであるため、時間位置から(n+
1)ゾーンにおいての所望のディスク回転数が得られる
ことになる。また時間位置における再生クロック周波
数は、時間位置以前からのPLL48の自走状態によ
ってほぼ所定再生データレートが得られる値に保たれて
いる。したがって、再生データレートは時間位置にお
いて瞬時に所定再生データレートに変化する。さらに時
間位置からは、制御部45からスイッチSW2へのS
W制御信号が“H”レベルに切り替わり、データスライ
サ46からの再生信号がPLL48に入力される。した
がって、時間位置以降は所定の位相引き込み時間が経
過した後、再生信号に位相同期した再生クロック信号の
生成状態となる。ここで、位相引き込み時間がセクタフ
ォーマット上のSM(セクタマーク)およびVFO区間
時間以下であれば、時間位置以降は必要なデータを正
しく再生できることになる。
【0040】かくして本実施例の光ディスク再生装置に
よれば、PLL48の高速応答性能に依存することな
く、ゾーン切り替わり後の第1トラックの再生開始時点
から、切り替わり後のゾーンにおける所望のディスク回
転数が得られ、第1トラックの先頭セクタから所定再生
データレートで安定かつ正確に記録データを読み出すこ
とができる。
よれば、PLL48の高速応答性能に依存することな
く、ゾーン切り替わり後の第1トラックの再生開始時点
から、切り替わり後のゾーンにおける所望のディスク回
転数が得られ、第1トラックの先頭セクタから所定再生
データレートで安定かつ正確に記録データを読み出すこ
とができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ディスク
再生装置及びその制御方法によれば、ゾーン切り替わり
後の第1トラックの再生開始時点から、切り替わり後の
ゾーンにおける所望のディスク回転数が得られ、第1ト
ラックの先頭セクタから所定再生データレートで安定か
つ正確に記録信号を再生できるようになる。
再生装置及びその制御方法によれば、ゾーン切り替わり
後の第1トラックの再生開始時点から、切り替わり後の
ゾーンにおける所望のディスク回転数が得られ、第1ト
ラックの先頭セクタから所定再生データレートで安定か
つ正確に記録信号を再生できるようになる。
【図1】本発明に係る一実施例の光ディスク再生装置の
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図2】図1の光ディスク再生装置のディスク面上にお
ける光ピックアップの走査軌跡を示す図である。
ける光ピックアップの走査軌跡を示す図である。
【図3】図2に示す光ピックアップの時間位置系列に従
ってディスク回転数、再生データレート、トラックキッ
ク・パルス、SW制御信号、再生クロック周波数、PL
L同期状態の変化を示す図である。
ってディスク回転数、再生データレート、トラックキッ
ク・パルス、SW制御信号、再生クロック周波数、PL
L同期状態の変化を示す図である。
【図4】AFC付のPLLの構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図5】MCLV方式によるディスクへのデータ記録方
法を説明するための図である。
法を説明するための図である。
【図6】図5に示すMCLV方式のディスクにおけるセ
クタフォーマットの一例を示す図である。
クタフォーマットの一例を示す図である。
【図7】図6に示すセクタフォーマット上のSM(セク
タマーク)に割り当てられる2種類のSMIDコードパ
ターンの一例を示す図である。
タマーク)に割り当てられる2種類のSMIDコードパ
ターンの一例を示す図である。
【図8】2種類のディスク回転数の設定方式を説明する
ための図である。
ための図である。
【図9】図8に示す2種類のディスク回転制御方式のう
ちの第1の方式を説明するためのブロック図である。
ちの第1の方式を説明するためのブロック図である。
【図10】図8に示す2種類のディスク回転制御方式の
うちの第2の方式を説明するためのブロック図である。
うちの第2の方式を説明するためのブロック図である。
【図11】図10に示す第2のディスク回転制御方式を
採用した従来の光ディスク再生装置の構成を示すブロッ
ク図である。
採用した従来の光ディスク再生装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】図11に示す光ディスク再生装置において再
生信号が再生クロック信号にてサンプリングされる様子
を示す図である。
生信号が再生クロック信号にてサンプリングされる様子
を示す図である。
【図13】図11に示す光ディスク再生装置におけるゾ
ーン切り替わり時の動作について説明するための図であ
る。
ーン切り替わり時の動作について説明するための図であ
る。
D…光ディスク、41…光ピックアップ、42…波形等
化器、43…フォーカスサーボ部、44…トラッキング
サーボ部、45…制御部、46…データスライサ、47
…SM(セクタマーク)検出器、SW1、SW2…スイ
ッチ、48…PLL、49…フリップフロップ、50…
周波数計測器、51…比較器、52…PWM生成器、5
3…LPF(低域通過フィルタ)、54…スピンドルモ
ータ。
化器、43…フォーカスサーボ部、44…トラッキング
サーボ部、45…制御部、46…データスライサ、47
…SM(セクタマーク)検出器、SW1、SW2…スイ
ッチ、48…PLL、49…フリップフロップ、50…
周波数計測器、51…比較器、52…PWM生成器、5
3…LPF(低域通過フィルタ)、54…スピンドルモ
ータ。
Claims (2)
- 【請求項1】 記録領域全体が隣接する複数のトラック
からなるゾーン毎に分割され且つ個々のゾーン内で記録
線密度が連続的に変化する光ディスクを、各ゾーンに亘
って一定の再生データレートで再生する光ディスク再生
装置において、 前記光ディスクの記録信号を読み取る光ピックアップ
と、 前記光ピックアップの読み取り信号からこれに位相同期
した再生用のクロック信号を生成するクロック生成手段
と、 前記光ピックアップにより信号が読み取られるゾーンの
切り替わりを検出するゾーン切替検出手段と、 前記ゾーン切替検出手段によりゾーンの切り替わりが検
出されてから所定時間経過後、1トラック戻す方向へ前
記光ピックアップを移動し、且つディスク回転数を切り
替わり後のゾーンの再生で前記一定の再生データレート
が得られる回転数に切り替えると共に前記クロック生成
手段のクロック周波数を前記一定の再生データレートが
得られる値に固定し、次にゾーンの切り替わりが検出さ
れた時、ディスク回転数を切り替え前の回転数に戻すと
共に前記クロック生成手段のクロック周波数の固定を解
除するように制御を行う制御手段とを具備することを特
徴とする光ディスク再生装置。 - 【請求項2】 記録領域全体が隣接する複数のトラック
からなるゾーン毎に分割され且つ個々のゾーン内で記録
線密度が連続的に変化する光ディスクを、各ゾーンに亘
って一定の再生データレートで再生する光ディスク再生
装置であって、前記光ディスクより光ピックアップで読
み取った信号から、これに位相同期した再生用のクロッ
ク信号を生成するクロック生成手段と、前記光ピックア
ップにより信号が読み取られるゾーンの切り替わりを検
出するゾーン切替検出手段とを備えた光ディスク再生装
置の制御方法において、 前記ゾーンの切り替わりが検出されてから所定時間経過
後、1トラック戻す方向へ前記光ピックアップを移動
し、且つディスク回転数を切り替わり後のゾーンの再生
で前記一定の再生データレートが得られる回転数に切り
替えると共に前記クロック生成手段のクロック周波数を
前記一定の再生データレートが得られる値に固定する工
程と、 次にゾーンの切り替わりが検出された時、ディスク回転
数を切り替え前の回転数に戻すと共に前記クロック生成
手段のクロック周波数の固定を解除する工程とを有する
ことを特徴とする光ディスク再生装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02972494A JP3478585B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 光ディスク再生装置及びその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02972494A JP3478585B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 光ディスク再生装置及びその制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07240070A true JPH07240070A (ja) | 1995-09-12 |
JP3478585B2 JP3478585B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=12284064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02972494A Expired - Fee Related JP3478585B2 (ja) | 1994-02-28 | 1994-02-28 | 光ディスク再生装置及びその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3478585B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008004205A (ja) * | 2006-06-23 | 2008-01-10 | Nec Corp | ウォブルクロック抽出方法および光ディスク装置 |
-
1994
- 1994-02-28 JP JP02972494A patent/JP3478585B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008004205A (ja) * | 2006-06-23 | 2008-01-10 | Nec Corp | ウォブルクロック抽出方法および光ディスク装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3478585B2 (ja) | 2003-12-15 |
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