[go: up one dir, main page]

JPH07236987A - レーザ切断方法及びその装置 - Google Patents

レーザ切断方法及びその装置

Info

Publication number
JPH07236987A
JPH07236987A JP6030091A JP3009194A JPH07236987A JP H07236987 A JPH07236987 A JP H07236987A JP 6030091 A JP6030091 A JP 6030091A JP 3009194 A JP3009194 A JP 3009194A JP H07236987 A JPH07236987 A JP H07236987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
laser beam
workpiece
laser
cutting method
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6030091A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3534806B2 (ja
Inventor
Yoshimizu Takeno
祥瑞 竹野
Hisao Isaka
久夫 井坂
Masaharu Moriyasu
雅治 森安
Masayuki Kaneko
雅之 金子
Masaru Kaneoka
優 金岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP03009194A priority Critical patent/JP3534806B2/ja
Publication of JPH07236987A publication Critical patent/JPH07236987A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3534806B2 publication Critical patent/JP3534806B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被加工物切断面の下部における溶融物滞留を
解消し、切断面粗さの生じない高品質切断を実現できる
レーザ切断方法及びその装置を得ること。 【構成】 切断加工中に、被加工物6に対するレーザビ
ーム1の照射位置あるいは照射径を振動させて切断加工
し、その切断加工を実行するために、上記被加工物6と
上記レーザビーム1とを相対的に移動させる移動手段9
あるいはビーム径制御手段11、切り換え手段18を具
備したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被加工物にレーザビ
ームを照射し該レーザビームのエネルギで該被加工物を
切断するレーザ切断方法及びその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図27は従来のレーザ切断方法を説明す
る模式図であり、図27において、101は厚板の被加
工物106に照射するレーザビーム、103は切断前
面、107はレーザビーム101を集光する加工レン
ズ、135はアシストガス121をレーザビーム101
の照射される切断部102aへ吹き付けるノズル、矢印
は被加工物106の移動方向を示している。図27で
は、焦点距離の長い加工レンズ107でレーザビーム1
01を集光し、焦点位置Oを被加工物表面から距離Kだ
け離し、被加工物表面でのビーム径を拡げて切断してい
る状態を示している。この従来のレーザ切断方法では、
被加工物106の板厚が厚くなった場合、被加工物10
6の下部までレーザエネルギが有効に伝わるように焦点
距離の長い加工レンズ107を使用したり、加工レンズ
107へ入射するビーム径を小さくすることで焦点深度
を深くしても、安定に切断溝を形成することができなく
なる。例えば、被加工物106が軟鋼の場合、3kWの
レーザビーム101は板厚が22mmを越えると、切断
が非常に困難で、切断できた場合でも図28に示すよう
に被加工物切断面の下部においては、上部条痕104に
比べ下部条痕122のように切断面粗さは非常に粗くな
っており、加工製品の劣化という問題が発生していた。
【0003】このような事態が発生する原因は、焦点深
度を深くしたために、ビームの集光スポット径が大きく
なりすぎ、切断溝深部に入射するレーザエネルギが減少
するためである。集光スポット径が大きくなると、図2
9に示されるように、加工しきい値以下の切断溝102
中に入射しないビームスポット周辺部101aのエネル
ギが多く、切断溝102の中に入射するビームスポット
中央部101bのエネルギが少なくなる。このため、切
断溝102内へのレーザ入射熱量が減少し、切断溝深部
で入熱不足が発生して、溶融物の温度が下がり粘性が高
くなる。
【0004】その結果、被加工物切断面の下部におい
て、溶融物の滞留が生じて切断面粗さが非常に粗くな
る。また、切断溝深さが深くなり、溝深部でアシストガ
ス流による溶融物の除去作用が低下することも、前記被
加工物切断面の下部に溶融物が滞留し切断面粗さが非常
に粗くなることの要因となっている。
【0005】この場合、レーザビーム101をデフォー
カスし、溝幅を広げて溝深部でアシストガス流による溶
融物の除去作用を増加させると、ビームスポット径が拡
がってしまうので、上述したように溝内に入射するレー
ザエネルギが減少し、適当でない。
【0006】さらに、レーザ切断が可能とされる中板厚
の被加工物の場合でも、例えば軟鋼では板厚が22mm
以下の場合でも、切断面の上部と比較すると下部では板
厚が22mm以上の被加工物と同様に切断面粗さが粗く
なる。特に、角部を切断した時に生じる角部頂点の溶け
落ちに起因する切断面粗さの低下が問題となっている。
【0007】これらの問題を解決するレーザ切断方法と
して、例えば、特開平4−284990号公報に示され
たレーザ切断方法がある。このレーザ切断方法は、被加
工物表面におけるレーザビームの断面形状を切断進行方
向に細長い形状、被加工物内部の所定深さ以上では切断
進行方向と直交する方向に細長いビーム形状とし、被加
工物の裏面近くの溝幅を広くし、被加工物切断面の下部
での溶融物の滞留と切断面粗さを改善するものである。
しかし、この方法では、切断面粗さの低下は改善できる
ものの、切断溝の深さ方向での溝幅が大きく変化するた
め、加工後の切断面は平面にならない。このため、切断
後の部品の組立精度や溶接性が悪化してしまう等の問題
点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な問題点を解消するためになされたもので、請求項1〜
11記載の発明は、被加工物切断面の下部における溶融
物の滞留を解消し、切断面粗さの生じない高品質切断を
実現できるレーザ切断方法を得ることを目的とする。
【0009】請求項12〜14記載の発明は、切断溝深
部の入熱不足を解消し、切断面粗さ低下の生じない高品
質切断を実現できるレーザ切断装置を得ることを目的と
する。
【0010】請求項15,16記載の発明は、溶融物の
除去作用を向上させ、切断面粗さの生じない高品質切断
を実現できるレーザ切断方法を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
るレーザ切断方法は、切断加工中に被加工物とレーザビ
ームとを相対的に移動させて、前記被加工物に対する前
記レーザビームの位置あるいはビーム径を振動させるも
のである。
【0012】請求項2記載の発明に係るレーザ切断方法
は、レーザビームの振動周波数を、前記レーザビームを
振動させないときに被加工物の切断面に生じる条痕のピ
ッチと切断速度から計算される条痕の生成周波数より大
きく設定したものである。
【0013】請求項3記載の発明に係るレーザ切断方法
は、レーザビームの振動方向を、切断進行方向と平行と
したものである。
【0014】請求項4記載の発明に係るレーザ切断方法
は、レーザビームの切断進行方向と平行な振動振幅を、
前記レーザビームを振動させないときの前記被加工物表
面と裏面の切断溝長さの差と該被加工物表面での切断溝
幅から算出した値より小さく設定したものである。
【0015】請求項5記載の発明に係るレーザ切断方法
は、レーザビームの振動方向を、切断進行方向と直交と
したものである。
【0016】請求項6記載の発明に係るレーザ切断方法
は、レーザビームの切断進行方向と直交な振動振幅を、
前記被加工物表面での切断溝幅より小さく設定したもの
である。
【0017】請求項7記載の発明に係るレーザ切断方法
は、レーザビームのスポットの中心軸を、前記被加工物
表面で回転半径上を回転移動させるものである。
【0018】請求項8記載の発明に係るレーザ切断方法
は、レーザビームが回転移動する切断進行方向と平行な
成分を、前記レーザビームを回転させないときの前記被
加工物の表裏面の切断溝長さの差と該被加工物表面での
切断溝幅から算出した値より小さくし、前記切断進行方
向と直交な成分を、前記被加工物表面での切断溝幅より
小さく設定したものである。
【0019】請求項9記載の発明に係るレーザ切断方法
は、切断進行方向の変化する方向と反対の方向にレーザ
ビームの回転移動方向を設定したものである。
【0020】請求項10記載の発明に係るレーザ切断方
法は、レーザビームの振動方向を、このレーザビームの
入射軸方向と平行としたものである。
【0021】請求項11記載の発明に係るレーザ切断方
法は、被加工物表面におけるレーザビーム径の最大値
を、切断溝幅の略1.5倍よりも小さく設定したもので
ある。
【0022】請求項12記載の発明に係るレーザ切断装
置は、切断進行方向が変化しても、前記被加工物に対す
る前記レーザビームの振動方向の角度を一定に保つよう
に、前記被加工物と前記レーザビームを相対的に移動さ
せる移動手段を具備したものである。
【0023】請求項13記載の発明に係るレーザ切断装
置は、被加工物表面でレーザビーム径を変化させるビー
ム径制御手段を具備したものである。
【0024】請求項14記載の発明に係るレーザ切断装
置は、被加工物表面に至る伝送距離の異なる複数のレー
ザビーム伝送路と、加工中に前記レーザビーム伝送路を
切り換える切り換え手段とを具備したものである。
【0025】請求項15記載の発明に係るレーザ切断方
法は、アシストガスを冷却して切断部に吹き付けるもの
である。
【0026】請求項16記載の発明に係るレーザ切断方
法は、冷却したアシストガスを、レーザビームの照射さ
れる切断部より切断進行方向後方から該切断部に吹き付
けるものである。
【0027】
【作用】請求項1記載の発明におけるレーザビームは、
被加工物に対する位置あるいはビーム径を振動させるこ
とにより、切断溝深部に照射されるレーザエネルギを増
加させることができ、切断溝深部の入熱不足が解消さ
れ、溶融物の温度が上昇し粘性が低くなる。その結果、
被加工物切断面の下部において、溶融物の滞留が解消さ
れ、切断面粗さ低下の生じない高品質切断が実現され
る。
【0028】請求項2記載の発明におけるレーザビーム
は、振動周波数を切断面に生じる条痕の生成周波数より
も大きくしたことにより、レーザビームの振動が切断現
象を不安定にすることを防止できる。
【0029】請求項3記載の発明におけるレーザビーム
は、切断進行方向と平行に振動させ、また請求項4記載
の発明では、上記振動振幅を切断溝幅より小さく設定し
たことにより切断溝深部にパワー密度の高いビームの中
心軸付近が直接照射され、切断溝深部の入熱不足が解消
され、溶融物の温度が上昇し粘性が低くなる。その結
果、被加工物切断面の下部において、溶融物の滞留が解
消され、切断面粗さ低下の生じない高品質切断が実現さ
れる。
【0030】請求項5記載の発明におけるレーザビーム
は、集光スポット径が小さいビームを切断進行方向と直
交する垂直方向に振動させ、また請求項6記載の発明で
は、上記振動振幅を切断溝幅より小さく設定したことに
より、溝内に入射するレーザエネルギ、レーザのパワー
密度Pが増加し、切断溝深部の入熱不足が解消され、溶
融物の温度が上昇し粘性が低くなる。その結果、被加工
物切断面の下部において、溶融物の滞留が解消され、切
断面粗さ低下の生じない高品質切断が実現される。
【0031】請求項7記載の発明におけるレーザビーム
は、集光スポット径が小さいビームを回転させ、請求項
8記載の発明では、上記回転径の切断進行方向と平行な
成分を、切断溝の長さと幅から算出した値より小さく
し、切断進行方向と直交する成分を、切断溝幅より小さ
くしたことにより、ビームを切断進行方向と平行に振動
させる効果と、ビームを切断進行方向に直交して振動さ
せる効果によって、切断溝深部の入熱不足が解消され、
溶融物の温度が上昇し粘性が低くなる。その結果、被加
工物切断面の下部において、溶融物の滞留が解消され、
切断面粗さ低下の生じない高品質切断が実現される。
【0032】請求項9記載の発明におけるレーザビーム
は、回転移動方向を切断進行方向の変化と反対の方向に
したことにより、溶融物がコーナエッジ部に流れること
を防止でき、コーナエッジ部の温度上昇を抑制できる。
その結果、コーナエッジ部の溶け落ちが解消され、切断
面粗さ低下の生じない高品質なコーナ切断が実現され
る。
【0033】請求項10記載の発明におけるレーザビー
ムは、レーザビームの入射軸方向に焦点位置を振動さ
せ、請求項11記載の発明では、レーザビーム径の最大
値を切断溝幅の略1.5倍より小さく設定したことによ
り、切断溝幅は最大ビーム径付近で規定され、それ以下
のビーム径の時は全てのレーザエネルギが切断溝内へ入
射し、切断溝深部の入熱不足が解消され、溶融物の温度
が上昇し粘性が低くなる。その結果、被加工物切断面の
下部において、溶融物の滞留が解消され、切断面粗さ低
下の生じない高品質切断が実現される。
【0034】請求項12記載の発明における移動手段
は、切断進行方向が変化しても、切断進行方向と被加工
物表面でのレーザビームの振動方向の角度を常に一定に
保つため、形状切断においても切断溝深部の入熱不足が
解消され、切断面粗さ低下の生じない高品質形状切断が
実現される。
【0035】請求項13記載の発明におけるビーム径制
御手段は、被加工物表面のビーム径を変化させ、請求項
14記載の発明では、レーザビーム伝送路を切り換え手
段で切り換えてビーム径を変化させていることにより、
切断溝幅は最大ビーム径付近で規定され、それ以下のビ
ーム径の時は全てのレーザエネルギが切断溝内へ入射
し、切断溝深部の入熱不足が解消され、溶融物の温度が
上昇し粘性が低くなる。その結果、被加工物切断面の下
部において、溶融物の滞留が解消され、切断面粗さ低下
の生じない高品質切断が実現される。
【0036】請求項15記載の発明におけるアシストガ
スは、冷却したことにより、進直性が増加し、溶融物の
除去作用が向上する。その結果、被加工物切断面の下部
において、溶融物の滞留が解消され、切断面粗さ低下の
生じない高品質切断が実現される。
【0037】請求項16記載の発明におけるアシストガ
スは、レーザビームの照射される切断部より切断進行方
向後方から該切断部に吹き付けることにより、アシスト
ガス吹き付け用ノズル内をレーザビームが通過しないた
め、ノズル設計の自由度が拡がり、アシストガス流速を
向上させることが可能となる。その結果、被加工物切断
面の下部において、溶融物の滞留が解消され、切断面粗
さ低下の生じない高品質切断が実現される。
【0038】
【実施例】
実施例1.図1は請求項1〜4記載の発明の一実施例に
よるレーザ切断方法を示す模式図である。図1におい
て、1はレーザビーム、2は被加工物6に形成された切
断溝である。本実施例1では、被加工物6として厚さ
4.5mm、12mm、25mmの軟鋼を用い、レーザ
ビーム1は各々1.5kW、1.75W、3kWの連続
波出力で、焦点距離190.5mmのZnSe製レンズ
(図示せず)で被加工物表面から各々0.5mm、1.
5mm、1.5mm上に焦点を結ぶように被加工物表面
に照射した。切断速度は各々2.5m/分、1.0m/
分、0.5m/分で、この時レーザビーム1と同軸の穴
径2mmのノズル(図示せず)から、ノズル元圧を各々
1.0kgf/cm2 、0.6kgf/cm2 、0.5
kgf/cm2 として、アシストガスとしての酸素を切
断部へ吹き付けた。このレーザビーム1を被加工物表面
から500mm上方に設置した図示しないビームスキャ
ナを用いて被加工物表面で矢示の切断進行方向と平行に
振動させた。このような操作により、図2に示すよう
に、切断溝深部にパワー密度の高いビームの中心軸付近
が直接照射され、被加工物6の下部への入熱量が多くな
る。この結果、溶融物の滞留が解消され、切断面粗さ低
下の生じない高品質切断が実現された。図中、3は切断
前面である。
【0039】図3はビームの振動振幅を0.3mmとし
たときの、板厚4.5mm、12mm、25mmの軟鋼
材料に対する、ビーム振動の周波数Fと切断面下部の切
断面粗さRの関係を示す図である。図3から明らかなよ
うに、切断面粗さRは周波数Fがある周波数になると急
激に悪化し、それ以上の周波数では粗さRは悪化以前よ
りも急激に改善され、ある程度周波数が高くなると飽和
する。本実施例1では、この粗さRが急激に悪化する周
波数は板厚4.5mmでは約250Hz、板厚12mm
では約100Hz、板厚25mmでは約50Hzであっ
た。この値は図4に示すレーザビーム1の振動を行わな
いときの切断面上部に形成される条痕4のピッチPと切
断速度Vから計算される条痕4の生成周波数H=P/V
とほぼ一致していた。なお、条痕4のピッチPおよび切
断速度Vは被加工物の材質、板厚、及び加工形状によっ
て異なってくるが、どのような場合においても、条痕4
の生成周波数より大きくレーザビーム1の振動周波数を
設定したところ、切断面粗さの改善効果が得られた。図
5は被加工物としての板厚4.5mm、12mm、25
mmの軟鋼材料に対するビーム周波数を各々300H
z、200Hz、200Hzとしたときのビーム振動の
被加工物表面での振幅Aと切断面下部の切断面粗さRの
関係を示す図である。切断面粗さRは振幅がある値まで
改善されるが、各板厚とも振幅のある値で切断面粗さR
の改善効果は見られなくなり、粗さがビーム振動しない
とき、つまり横軸のO点におけるよりも悪くなってい
る。
【0040】本実施例では、この振幅の値は板厚4.5
mmでは約0.4mm、板厚12mmでは約1.0m
m、板厚25mmでは約1.5mmであった。この値は
図6に示すビームの振動を行わないときの切断前面3の
上部と下部の差Bから被加工物表面での切断前面3とビ
ーム中心Oとの距離D(被加工物表面での切断溝幅Wの
1/2にほぼ等しい)から計算される(B−W/2)/
2の値Cとほぼ一致している。図7は板厚に対する切断
前面3の遅れ、切断溝幅W、計算値Cを示す加工条件図
である。
【0041】なお、被加工物表面でのビーム振幅が同じ
であっても、切断前面3の遅れB及び切断溝幅Wは被加
工物の材質、板厚、及び加工形状によって異なってくる
が、どんな場合においても、レーザビーム1の振動を行
わないときの切断前面3の上部と下部の差Bと被加工物
表面での切断溝幅Wの1/2から計算される計算値Cよ
り小さくビームの振幅を設定したところ、切断面粗さR
の改善効果が得られた。
【0042】実施例2.図8は請求項5、6記載の発明
の一実施例によるレーザ切断方法を示す模式図であり、
前記図1と同一部分には同一符号を付して重複説明を省
略する。本実施例2では、レーザビーム1を被加工物表
面から500mm上方に設置した図示しないビームスキ
ャナを用いて、各々周波数300Hz、200Hz、2
00Hzで被加工物表面において、矢示の切断進行方向
と直交する垂直方向に振動させるもので、図9に示すよ
うに、加工しきい値S以上の構内に入射するレーザエネ
ルギ、レーザのパワー密度Pが増加する。このため、切
断溝深部の入熱不足が解消され、溶融物の温度が上昇し
粘性が低くなる。この結果、被加工物6の材質、厚さ、
レーザビーム1の出力、切断速度、アシストガスとして
の酸素の吹き付け圧力等を前記実施例1と同一とするこ
とにより、溶融物の滞留が解消され、切断面粗さ低下の
生じない高品質切断が実現された。
【0043】図10は本実施例2において、板厚4.5
mm、12mm、25mmの軟鋼材料の被加工物表面で
のビーム振動の振幅Aと切断面下部の切断面粗さRの関
係を示す図であり、図10から明らかなように、切断面
粗さRは振幅Aがある範囲で改善されている。本実施例
2では、板厚4.5mmでは1.5mm以下、板厚12
mmでは約1.2mm以下、板厚25mmでは約1.0
mm以下であった。この上限値は切断溝Wの1/2の値
とほぼ等しくなる。
【0044】なお、レーザビーム1の振幅Aが同じでも
切断溝幅Wは被加工物の材質、板厚、及び加工形状によ
って異なってくるが、どんな場合においても、切断幅W
/2より小さい範囲内にビーム振幅を設定したところ、
切断面粗さの改善効果が得られた。
【0045】実施例3.図11は請求項7、8記載の発
明の一実施例によるレーザ切断方法を示す模式図であ
る。図11において、1はレーザビーム、2は被加工物
に形成された切断溝である。本実施例3では、被加工物
6として厚さ4.5mm、12mm、25mmの軟鋼を
用い、レーザビーム1は各々1.5kW、1.75k
W、3kWの連続波出力で、焦点距離190.5mmの
ZnSe製レンズ(図示せず)で被加工物表面から各々
0.5mm、1.5mm、1.5mm上に焦点を結ぶよ
うに被加工物表面に照射した。切断速度は各々2.5m
/分、1.0m/分、0.5m/分で、この時レーザビ
ーム1と同軸の穴径2mmのノズル(図示せず)から、
ノズル元圧を各々1.0kgf/cm2 、0.6kgf
/cm2 、0.5kgf/cm2 として、アシストガス
としての酸素を切断部へ吹き付けた。このレーザビーム
1を被加工物表面から500mm上方に設置した図示し
ない2枚のビームスキャナを用いて、各々周波数300
Hz、200Hz、200Hzで被加工物表面で回転さ
せた。このような操作により、被加工物6の下部への入
熱量が多くなるため、溶融物の滞留が解消され、切断面
粗さ低下の生じない高品質切断が実現された。本実施例
3では、前記実施例1と実施例2で述べた被加工物表面
でのレーザビーム1の振動振幅の条件を満足するように
することで、適正な回転運動の半径の範囲が決定でき
る。すなわち、被加工物表面での回転半径の切断進行方
向と平行な方向の成分の長さが、レーザビーム1の振動
を行わないときの切断前面上部と下部の差Bから被加工
物表面での切断溝幅Wの1/2を差し引いた値の1/2
より小さく、被加工物表面での回転半径の切断進行方向
と直交方向の成分の長さが切断幅W/2より小さい範囲
内に被加工物表面でのレーザビーム1の振動振幅を設定
すれば、切断面粗さRの改善効果が得られた。
【0046】なお、レーザビーム1の被加工物表面での
径、振動振幅が同じでも、切断溝幅Wは被加工物6の材
質、板厚、及び加工形状によって異なってくるが、どん
な場合においても、前記の回転半径の範囲を守り、被加
工物表面での回転半径を設定したところ、切断面粗さの
改善効果が得られた。
【0047】特に、レーザビーム1の被加工物表面での
回転軌跡を真円とし、前記被加工物表面での回転半径の
条件を満足した場合には、ビーム照射部中心を軸とした
軸対象状態になるため、切断の方向性がなくなるので、
切断進行方向に応じて振動方向を変更することなく、高
品質な形状切断が可能となった。
【0048】実施例4.図12は請求項9の発明の一実
施例によるコーナ部のレーザ切断方法を示す模式図であ
る。図12において、1はレーザビーム、2は被加工物
6に形成された切断溝である。本実施例4では、被加工
物として厚さ4.5mm、12mm、25mmの軟鋼を
用い、レーザビーム1は各々1.5kW、1.75k
W、3kWの連続波出力で、焦点距離190.5mmの
ZnSe製レンズ(図示せず)で被加工物表面から各々
0.5mm、1.5mm、1.5mm上に焦点を結ぶよ
うに被加工物表面に照射した。切断速度は各々2.5m
/分、1.0m/分、0.5m/分で、この時レーザビ
ーム1と同軸の穴径2mmのノズル(図示せず)からノ
ズル元圧を各々1.0kgf/cm2 、0.6kgf/
cm2 、0.5kgf/cm2 として、アシストガスと
しての酸素を切断部へ吹き付けた。このレーザビーム1
を被加工物表面から500mm上方に設置した図示しな
い2枚のビームスキャナを用いて、切断進行方向が変化
する場合、その変化の方向と反対の方向にレーザビーム
1の回転移動の方向を設定し、各々周波数300Hz、
200Hz、200Hzで被加工物表面で回転運動しな
がら切断進行方向に移動させた。この時の切断進行方向
に平行な方向の振幅は0.2mm、切断進行方向に直交
する方向の振幅は0.2mmとした。このような操作に
より、被加工物6の下部への入熱量が多くなり、コーナ
部への溶融物の滞留が解消されるとともに、外側の切断
面に流れる溶融物が多くなり、エッジ部の温度上昇が抑
えられるため、エッジ部の溶け落ちによる切断面粗さ低
下の生じない高品質コーナ切断が実現された。
【0049】実施例5.図13、14は請求項10、1
1記載の発明の一実施例によるレーザ切断方法を示す模
式図である。図13、14において、1はレーザビー
ム、3は切断前面、4は上部条痕、5は下部条痕、6は
被加工物である。本実施例5では、被加工物として厚さ
25mmの軟鋼を用い、レーザビーム1は3kWの連続
波出力で、焦点距離190.5mmのZnSe製加工用
レンズ(図示せず)で被加工物表面から1.0mm上方
に焦点を結ぶように集光した。
【0050】ここで、加工用レンズの50mm手前のレ
ーザビーム1の伝送路に焦点距離500mmのビーム径
制御用ZnSe製レンズ(図示せず)を配置し、このビ
ーム径制御用レンズをビーム伝送方向に200Hzで前
後させ、加工用レンズに入射するビーム径を変化させ
た。
【0051】これにより、加工用レンズ透過後のビーム
焦点位置が振幅1.0mmでビーム入射方向と平行方向
(図14の矢示50方向)に200Hzで振動した。ま
た、切断速度は0.5m/分で、レーザビーム1と同軸
の穴径2mmのノズル(図示せず)からノズル元圧を
0.5kgf/cm2 として、アシストガスとしての酸
素を切断部へ吹き付けた。この時、被加工物表面でのビ
ーム径は0.3mm〜0.9mmの範囲で変化し、切断
溝幅は0.8mmとなった。このような操作により、被
加工物6の下部への入熱量が多くなるため、溶融物の滞
留が解消され、切断面粗さ低下の生じない高品質切断が
実現された。
【0052】図15は被加工物6としての板厚25mm
の軟鋼材料に対するレーザビーム1の焦点位置の振動振
幅Aと切断面下部の切断面粗さRの関係を示す図であ
る。切断面粗さRは焦点位置の振動振幅がある範囲で改
善される。本実施例5では、焦点位置の振動振幅の適正
範囲は約3.0mmであった。この値は被加工物表面で
の最大ビーム径に換算すると、約2.0mmであった。
この時の溝幅は約1.4mmであり、最大ビーム径の約
1/1.5倍となった。
【0053】なお、レーザビーム1の被加工物表面での
変化条件が同じでも、切断溝幅Wは被加工物の材質、板
厚、及び加工形状によって異なってくるが、どんな場合
においても、被加工物表面での最大ビーム径が溝幅の
1.2倍より小さくなるように焦点位置の振動中心、振
幅を設定したところ切断面粗さRの改善効果が得られ
た。
【0054】本実施例5では、レーザビーム1が常に軸
対象状態を保って変化するため、切断の方向性がなくな
るので、切断進行方向に応じて振動方向を変更すること
なく、高品質な形状切断が可能となった。
【0055】実施例6.図16は請求項12記載の発明
の一実施例によるレーザ切断装置(請求項1〜4記載の
発明に係るレーザ切断方法を実行する装置)を示す模式
図である。前記図1〜図13と同一部分には同一符号を
付して重複説明を省略した図16において、7は加工レ
ンズ、8はレーザビーム1を出力するレーザ発振器、9
は不図示の揺動モータにより矢示方向に駆動される移動
手段としてのガルバノスキャナ(以下、反射ミラーと略
称する)、10は被加工物6を載置して直交軸X,Y,
Z方向に移動可能な加工テーブル、19は折り返しミラ
ー、20はノズルである。図17は制御回路を示すブロ
ック図であり、図16と同一部分には同一符号を付して
重複説明を省略する。図17において、11は反射ミラ
ー揺動信号を出力するミラー揺動回路であり、この反射
ミラー揺動回路11は、例えばNC装置12のCPU1
2aから揺動スタート命令を受けるとトリガパルスTP
を出力する第1のパルスジェネレータ11aと、上記ト
リガパルスTPとCPU12aから位相差、振幅値命令
を受けると反射ミラー揺動信号Mを出力する第2のパル
スジェネレータ11bとで構成されており、第2のパル
スジェネレータ11bの出力信号をアンプ27で増幅
し、このアンプ27の出力信号で不図示の揺動モータを
駆動して反射ミラー9を揺動させる。
【0056】13はCPU12aから加工テーブル移動
信号を受けると加工テーブル10を、直交するX,Y,
Z軸方向に移動させるサーボ制御回路であり、例えば位
置制御回路13a、サーボアンプ13b、サーボモータ
13cとで構成されている。14はCPU12aから指
令信号を受けてレーザ発振器8を駆動する励起用電源で
ある。
【0057】以下、本実施例6の動作を説明する。本実
施例6では、被加工物6として厚さ25mmの軟鋼を用
い、レーザビーム1は3kWの連続波出力で、焦点距離
190.5mmのZnSe製加工用レンズで、被加工物
表面から1.5mm上方に焦点を結ぶようにした。切断
速度は0.5m/分で、アシストガスとして、レーザビ
ーム1と同軸の穴径2mmのノズル(図示せず)からノ
ズル元圧を0.5kgf/cm2 として、アシストガス
として酸素を切断部へ吹き付けた。
【0058】被加工物6はNC装置12により制御され
る加工テーブル10上に固定し、この加工テーブル10
を加工形状に従ってX,Y,Zの直交軸方向に移動させ
た。この時、NC装置12からの加工テーブル移動信号
を反射ミラー揺動回路11に伝送し、反射ミラー9を矢
示方向に揺動させてレーザビーム1を振動させた。この
場合、反射ミラー揺動回路11はNC装置12からの信
号を受け、テーブル移動方向とビーム振動方向が常に一
定となるように反射ミラー9の揺動または加工テーブル
10の移動を制御する。
【0059】なお、本実施例6では、レーザビーム1を
前記揺動する反射ミラー9により被加工物表面で切断進
行方向と平行または直交する垂直な方向に200Hzで
振動させた。このような操作により、形状切断を行って
もビーム振動方向と切断進行方向がなす角度を一定に保
つことができるようになり、切断面粗さ低下の生じない
高品質な形状切断が実現された。
【0060】実施例7.図18は請求項12記載の発明
の他の実施例によるレーザ切断装置を示す斜視図、図1
9はその正面図である。上記実施例6では、反射ミラー
9を揺動させて、被加工物6に対するレーザビーム1の
位置を振動させているが、本実施例7は反射ミラー9は
固定し、被加工物6を振動させるようにしたもので、図
18、図19において、22は加工テーブル10上にコ
ロ23を介して載置した加工台、24は被加工物6を加
工台22上に固定する固定治具、25a,25bは加工
台22を直交軸X,Y方向に振動させる加振器、26は
CPU12aから駆動信号を受けて、加振器25a,2
5bのいずれか一方または双方を同時に駆動する加振器
駆動回路である。本実施例7は上記の構成であるから、
レーザ発振器8からのレーザビーム1を加工レンズ7を
介して被加工物6に照射して切断加工を行う。この切断
加工中に加振器25a,25bのいずれか一方を駆動さ
せると、加工台22が直交軸XまたはY方向に振動し、
実施例6と同様の効果が得られる。
【0061】実施例8.図20は請求項12記載の発明
のさらに他の実施例によるレーザ切断装置(請求項7〜
9記載の発明に係るレーザ切断方法を実行する装置)を
示す模式図であり、実施例6における反射ミラー9とし
て揺動軸(図示せず)を直交させた2枚の反射ミラー9
a,9bを用いたものである。図21は上記反射ミラー
9a,9bを揺動させる反射ミラー揺動回路11を示す
ブロック図であり、NC装置12のCPU12aから揺
動スタート命令を受けるとトリガパルスTPを出力する
第1のパルスジェネレータ11aと、上記トリガパルス
TPとCPU12aから位相差、振幅値命令を受けると
反射ミラー揺動信号Mを出力する2つの第2のパルスジ
ェネレータ11b−1,11b−2とで構成され、その
第2のパルスジェネレータ11b−1,11b−2の出
力信号はアンプ27a,27bを介して反射ミラー9
a,9bを揺動する反射ミラー揺動モータ28a,28
bに供給される。
【0062】本実施例8では、反射ミラー揺動モータ2
8a,28bによって、それぞれ独立して2枚の反射ミ
ラー9a,9bを揺動させることにより、前記実施例6
と同様の作用効果が得られるとともに、レーザビーム1
のスポットの中心軸を、被加工物表面で回転半径上を回
転移動させ、また、切断進行方向が変化する場合、その
変化の方向と反対の方向にレーザビーム1の回転移動の
方向を設定することができ、高品質なコーナ切断を実現
できる。
【0063】実施例9.図22は請求項13、14記載
の発明の一実施例によるレーザ切断装置を示す模式図で
あり、前記図14に示す実施例6と同一部分には同一符
号を付して重複説明を省略する。図22において、29
a,29bは軸対称に一部が欠除された切り換え手段と
しての回転円盤ミラー、30a,30bは回転円盤ミラ
ー29a,29bの位置を検出する光電センサ、31
a,31bはレーザビーム1の光路(レーザビーム伝送
路)32aとは別の光路(レーザビーム伝送路)32b
を作る折り曲げミラー、33a,33bは回転円盤ミラ
ー29a,29bを回転させるパルスモータ、34は光
電センサ30a,30bの検出信号を入力し、パルスモ
ータ33a,33bに駆動信号を供給するビーム径制御
手段としての回転円盤ミラー制御回路である。
【0064】図23は上記回転円盤ミラー制御回路34
の一例を示すブロック図であり、NC装置12のCPU
12aから回転速度命令を受けてパルスモータ33a,
33bに駆動信号を供給するドライバ34a−1,34
a−2と、光電センサ30a,30bから検出信号S
1,S2を入力し、両信号の和を計算してマッチング信
号をCPU12aに供給する演算回路34bとで構成さ
れている。本実施例9では、被加工物6として厚さ25
mmの軟鋼を用い、レーザビーム1は3kWの連続波出
力で、焦点距離190.5mmのZnSe製加工用レン
ズ7を用いて集光し、被加工物6に照射した。切断速度
は0.5m/分で、レーザビーム1と同軸の穴径2mm
のノズル(図示せず)からノズル元圧を0.5kgf/
cm2 として、アシストガスとしての酸素を切断部2a
へ吹き付けた。
【0065】この時、回転円盤ミラー29a,29bの
光反射部29a−1,29b−1と透過部29a−2,
29b−2の位置を光電センサ30a,30bでモニタ
し、レーザ伝送路が図24(a),(b)の如く、光路
32aと光路32bに所望の周波数で順次切り換わるよ
うに、回転円盤ミラー29a,29bの回転数と位相の
ズレを回転円盤ミラー制御回路34で制御した。なお、
本実施例では、光路32aと光路32bの切り換えを2
00Hzで行った。
【0066】このような操作により、加工レンズ7に入
射するビーム径が200Hzで振動し、焦点位置が被加
工物表面から0mm〜2.0mmの範囲でビーム軸方向
へ振動した。この結果、被加工物6の下部への入熱量が
多くなり、溶融物の滞留が解消され、切断面粗さ低下の
生じない高品質切断が実現された。
【0067】実施例10.図25は請求項15の発明の
一実施例によるレーザ切断方法を示す模式図である。図
25において、1はレーザビームであり、加工レンズ7
を介して被加工物6に照射している。本実施例10で
は、被加工物6として厚さ4.5mm、12mm、25
mmの軟鋼を用い、レーザビーム1は各々1.5kW、
1.75kW、3kWの連続波出力で、焦点距離19
0.5mmのZnSe製加工レンズ7で被加工物表面か
ら各々0.5mm、1.5mm、1.5mm上に焦点を
結ぶように被加工物表面に照射した。切断速度は各々
2.5m/分、1.0m/分、0.5m/分で、この
時、レーザビームと同軸の穴径2mmのノズル20から
ノズル元圧を各々1.0kgf/cm2 、0.6kgf
/cm2 、0.5kgf/cm2 として、アシストガス
として酸素21を切断部2aへ吹き付けた。この時、液
体窒素を用い、ガス冷却装置22により−50℃まで冷
却した。このような操作により、アシストガスとしての
酸素の溶融物の除去能力が向上し、滞留が解消され、切
断面粗さ低下の生じない高品質切断が実現された。
【0068】実施例11.図26は請求項16の発明の
一実施例によるレーザ切断方法を示す模式図である。図
26において、1はレーザビームであり、加工レンズ7
を介して被加工物6に照射している。本実施例11で
は、被加工物6として厚さ4.5mm、12mm、25
mmの軟鋼を用い、レーザビーム1は各々1.5kW、
1.75kW、3kWの連続波出力で、焦点距離19
0.5mmのZnSe製加工レンズ7で被加工物表面か
ら各々0.5mm、1.5mm、1.5mm上に焦点を
結ぶように被加工物表面に照射した。切断速度は各々
2.5m/分、1.0m/分、0.5m/分で、この時
レーザビーム1と同軸の穴径2mmのノズル20からノ
ズル元圧を各々1.0kgf/cm2 、0.6kgf/
cm2 、0.5kgf/cm2 として、アシストガスと
しての酸素を切断部2aへ吹き付けた。さらに、LPガ
ス切断用のストレート形、火口番号#2(切断酸素出口
径1.3mm)ノズル20により、切断進行方向後方よ
り切断進行面下部を狙って、液体窒素を用いたガス冷却
装置22により−50℃まで冷却された酸素をノズル元
圧3kgf/cm2 で吹き付けた。このような操作によ
り、被加工物6の下部での滞留が解消され、切断面粗さ
低下の生じない高品質切断が実現された。
【0069】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、被加工物に対するレーザビームの位置あるいは径
を振動させるように構成したので、切断溝深部に照射さ
れるレーザエネルギを増加させることができ、切断溝深
部の入熱不足が解消され、溶融物の温度が上昇し粘性が
低くなる。その結果、被加工物切断面の下部において、
溶融物の滞留が解消され、切断面粗さ低下の生じない高
品質切断を実現できる効果がある。
【0070】請求項2記載の発明によれば、レーザビー
ムの振動周波数を切断面に生じる条痕の生成周波数より
も大きくするように構成したので、レーザビームの振動
が切断現象を不安定にすることを防止できる効果があ
る。
【0071】請求項3記載の発明によれば、レーザビー
ムを切断進行方向と平行に振動させ、請求項4記載の発
明によれば、上記振動振幅を切断溝幅より小さくなるよ
うに構成したので、切断溝深部にパワー密度の高いビー
ムの中心軸付近が直接照射され、切断溝深部の入熱不足
が解消され、溶融物の温度が上昇し粘性が低くなる。そ
の結果、被加工物切断面の下部において、溶融物の滞留
が解消され、切断面粗さ低下の生じない高品質切断を実
現できる効果がある。
【0072】請求項5記載の発明によれば、レーザビー
ムを切断進行方向と平行に振動させ、請求項6記載の発
明によれば、上記振動振幅を切断溝幅より小さくなるよ
うに構成したので、切断溝内に入射するレーザエネル
ギ、レーザのパワー密度Pが増加し、切断溝深部の入熱
不足が解消され、溶融物の温度が上昇し粘性が低くな
る。その結果、被加工物切断面の下部において、溶融物
の滞留が解消され、切断面粗さ低下の生じない高品質切
断を実現できる効果がある。
【0073】請求項7記載の発明によれば、集光スポッ
トが小さいビームを回転させ、請求項8記載の発明によ
れば、上記回転径の切断進行方向と平行な成分を、切断
溝の長さと幅から算出した値より小さくし、切断進行方
向と直交する成分を、切断溝幅より小さくするように構
成したので、ビームを切断進行方向と平行に振動させる
効果と、ビームを切断進行方向に直交して振動させる効
果によって、切断溝深部の入熱不足が解消され、溶融物
の温度が上昇し粘性が低くなる。その結果、被加工物切
断面の下部において、溶融物の滞留が解消され、切断面
粗さ低下の生じない高品質切断を実現できる効果があ
る。
【0074】請求項9記載の発明によれば、レーザビー
ムの回転移動方向を切断進行方向の変化と反対の方向に
するように構成したので、溶融物がコーナエッジ部に流
れることを防止でき、コーナエッジ部の温度上昇を抑制
できる。その結果、コーナエッジ部の溶け落ちが解消さ
れ、切断面粗さ低下の生じない高品質なコーナ切断を実
現できる効果がある。
【0075】請求項10記載の発明によれば、レーザビ
ームの入射軸方向に焦点位置を振動させ、請求項11記
載の発明によれば、レーザビーム径の最大値を切断溝幅
の略1.5倍より小さくなるように構成したので、切断
溝幅は最大ビーム径付近で規定され、それ以下のビーム
径の時は全てのレーザエネルギが切断溝内へ入射し、切
断溝深部の入熱不足が解消され、溶融物の温度が上昇し
粘性が低くなる。その結果、被加工物切断面の下部にお
いて、溶融物の滞留が解消され、切断面粗さ低下の生じ
ない高品質切断を実現できる効果がある。
【0076】請求項12記載の発明によれば、切断進行
方向が変化しても、切断進行方向と被加工物表面でのレ
ーザビームの振動方向の角度を常に一定に保つように構
成したので、形状切断においても切断溝深部の入熱不足
が解消され、切断面粗さ低下の生じない高品質形状切断
を実現できる効果がある。
【0077】請求項13記載の発明によれば、被加工物
表面のビーム径を変化させ、請求項14記載の発明によ
れば、レーザビーム伝送路を切り換え手段で切り換えて
ビーム径を変化させるように構成したので、切断溝幅は
最大ビーム径付近で規定され、それ以下のビーム径の時
は全てのレーザエネルギが切断溝内へ入射し、切断溝深
部の入熱不足が解消され、溶融物の温度が上昇し粘性が
低くなる。その結果、被加工物切断面の下部において、
溶融物の滞留が解消され、切断面粗さ低下の生じない高
品質切断を実現することができる効果がある。
【0078】請求項15記載の発明によれば、アシスト
ガスを冷却するように構成したので、進直性が増加し、
溶融物の除去作用が向上する。その結果、被加工物切断
面の下部において、溶融物の滞留が解消され、切断面粗
さ低下の生じない高品質切断を実現できる効果がある。
【0079】請求項16記載の発明によれば、アシスト
ガスをレーザビームの照射される切断部より切断進行方
向後方から該切断部に吹き付けるように構成したので、
アシストガス吹き付け用ノズル内をレーザビームが通過
しないため、ノズル設計の自由度が拡がり、アシストガ
ス流速を向上させることが可能となる。その結果、被加
工物切断面の下部において、溶融物の滞留が解消され、
切断面粗さ低下の生じない高品質切断を実現することが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜4記載の発明の一実施例によるレー
ザ切断方法を示す模式図である。
【図2】図1のレーザ切断方法の作用を説明する模式図
である。
【図3】図1のレーザ切断方法の作用を説明する特性図
である。
【図4】図1のレーザ切断方法により切断した切断面の
正面図である。
【図5】図1のレーザ切断方法の作用を説明する特性図
である。
【図6】図1のレーザ切断方法により切断した切断面の
正面図である。
【図7】図1のレーザ切断方法における加工条件図であ
る。
【図8】請求項5、6記載の発明の一実施例によるレー
ザ切断方法を示す模式図である。
【図9】図8のレーザ切断方法の作用を説明する模式図
である。
【図10】図8のレーザ切断方法の作用を説明する模式
図である。
【図11】請求項7、8記載の発明の一実施例によるレ
ーザ切断方法を示す模式図である。
【図12】請求項9記載の発明の一実施例によるレーザ
切断方法を示す模式図である。
【図13】請求項10、11記載の発明の一実施例によ
るレーザ切断方法を示す模式図である。
【図14】図13のレーザ切断方法により切断した切断
面の正面図である。
【図15】図13のレーザ切断方法の作用を説明する特
性図である。
【図16】請求項12記載の発明の一実施例によるレー
ザ切断装置を示す模式図である。
【図17】図16のレーザ切断方法を実行する制御回路
のブロック図である。
【図18】請求項12記載の発明の他の実施例によるレ
ーザ切断装置を示す斜視図である。
【図19】図18のレーザ切断装置の正面図である。
【図20】請求項12記載の発明のさらに他の実施例に
よるレーザ切断装置を示す模式図である。
【図21】図20のレーザ切断装置における反射ミラー
揺動回路のブロック図である。
【図22】請求項13、14記載の発明の一実施例によ
るレーザ切断装置を示す模式図である。
【図23】図22のレーザ切断装置における回転円盤ミ
ラー制御回路のブロック図である。
【図24】図22のレーザ切断装置における伝送路の説
明図である。
【図25】請求項15記載の発明の一実施例によるレー
ザ切断方法を示す模式図である。
【図26】請求項16記載の発明の一実施例によるレー
ザ切断方法を示す模式図である。
【図27】従来のレーザ切断方法を示す模式図である。
【図28】図27のレーザ切断方法で切断した切断面の
正面図である。
【図29】図27のレーザ切断方法の作用を説明する模
式図である。
【符号の説明】
1 レーザビーム 2 切断溝 2a 切断部 3 切断前面 4 上部条痕 5 下部条痕 6 被加工物 7 加工レンズ 8 レーザ発振器 9,9a,9b 反射ミラー(移動手段) 11 反射ミラー揺動回路 21 アシストガス 22 ガス冷却装置 29a,29b 回転円盤ミラー(切り換え手段) 32a 光路(レーザビーム伝送路) 32b 光路(レーザビーム伝送路) 34 回転円盤ミラー制御回路(ビーム径制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B23K 26/14 Z G02B 26/10 C (72)発明者 金子 雅之 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 金岡 優 名古屋市東区矢田南五丁目1番14号 三菱 電機株式会社名古屋製作所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物にレーザビームを照射し該レー
    ザビームのエネルギで該被加工物を切断するレーザ切断
    方法において、切断加工中に前記被加工物と前記レーザ
    ビームとを相対的に移動させて、前記被加工物に対する
    前記レーザビームの位置あるいは該レーザビーム径を振
    動させることを特徴とするレーザ切断方法。
  2. 【請求項2】 前記レーザビームの振動周波数を、前記
    レーザビームを振動させないときに前記被加工物の切断
    面に生じる条痕のピッチと切断速度から計算される条痕
    の生成周波数より大きく設定することを特徴とする請求
    項1記載のレーザ切断方法。
  3. 【請求項3】 前記レーザビームの振動方向を、切断進
    行方向と平行としたことを特徴とする請求項1記載のレ
    ーザ切断方法。
  4. 【請求項4】 前記レーザビームの切断進行方向と平行
    な振動振幅を、前記レーザビームを振動させないときの
    前記被加工物表面と裏面の切断溝長さの差と該被加工物
    表面での切断溝幅から算出した値より小さく設定するこ
    とを特徴とする請求項3記載のレーザ切断方法。
  5. 【請求項5】 前記レーザビームの振動方向を、切断進
    行方向と直交としたことを特徴とする請求項1記載のレ
    ーザ切断方法。
  6. 【請求項6】 前記レーザビームの切断進行方向と直交
    な振動振幅を、前記被加工物表面での切断溝幅の略1/
    2より小さく設定することを特徴とする請求項5記載の
    レーザ切断方法。
  7. 【請求項7】 前記レーザビームのスポットの中心軸
    を、前記被加工物表面で回転半径上を回転移動させるこ
    とを特徴とする請求項1記載のレーザ切断方法。
  8. 【請求項8】 前記レーザビームのスポットの中心軸が
    回転移動する回転径の切断進行方向と平行な成分を、前
    記レーザビームを回転させないときの前記被加工物表面
    と裏面の切断溝長さの差と該被加工物表面での切断溝幅
    から算出した値より小さくし、前記切断進行方向と直交
    な成分を、前記被加工物表面での切断溝幅の略1/2よ
    り小さく設定することを特徴とする請求項7記載のレー
    ザ切断方法。
  9. 【請求項9】 切断加工中に切断進行方向が変化する場
    合、その変化の方向と反対の方向に前記レーザビームの
    回転移動の方向を設定することを特徴とする請求項7記
    載のレーザ切断方法。
  10. 【請求項10】 前記レーザビームの振動方向を、前記
    レーザビームの入射軸方向と平行としたことを特徴とす
    る請求項1記載のレーザ切断方法。
  11. 【請求項11】 前記レーザビームを該レーザビームの
    入射軸方向と平行に振動させる場合、前記被加工物表面
    におけるレーザビーム径の最大値を、前記被加工物表面
    での切断溝幅の略1.5倍よりも小さく設定することを
    特徴とする請求項10記載のレーザ切断方法。
  12. 【請求項12】 被加工物にレーザビームを照射し該レ
    ーザビームのエネルギで該被加工物を切断するレーザ切
    断装置において、切断進行方向が変化しても、前記被加
    工物に対する前記レーザビームの振動方向の角度を一定
    に保つように、前記被加工物と前記レーザビームを相対
    的に移動させる移動手段を具備したレーザ切断装置。
  13. 【請求項13】 被加工物にレーザビームを照射し該レ
    ーザビームのエネルギで該被加工物を切断するレーザ切
    断装置において、前記被加工物表面での前記レーザビー
    ム径を変化させるビーム径制御手段を具備したレーザ切
    断装置。
  14. 【請求項14】 前記被加工物表面に至る伝送距離の異
    なる複数のレーザビーム伝送路と、加工中に前記レーザ
    ビーム伝送路を切り換える切り換え手段とを具備したこ
    とを特徴とする請求項13記載のレーザ切断装置。
  15. 【請求項15】 被加工物にレーザビームを照射し該レ
    ーザビームのエネルギで該被加工物を溶融させ、溶融物
    をアシストガスにより除去して前記被加工物を切断する
    レーザ切断方法において、前記アシストガスを冷却して
    切断部に吹き付けることを特徴とするレーザ切断方法。
  16. 【請求項16】 前記冷却したアシストガスを、前記レ
    ーザビームの照射される切断部より切断進行方向後方か
    ら該切断部に吹き付けることを特徴とする請求項15記
    載のレーザ切断方法。
JP03009194A 1994-02-28 1994-02-28 レーザ切断方法及びその装置 Expired - Fee Related JP3534806B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03009194A JP3534806B2 (ja) 1994-02-28 1994-02-28 レーザ切断方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03009194A JP3534806B2 (ja) 1994-02-28 1994-02-28 レーザ切断方法及びその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07236987A true JPH07236987A (ja) 1995-09-12
JP3534806B2 JP3534806B2 (ja) 2004-06-07

Family

ID=12294124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03009194A Expired - Fee Related JP3534806B2 (ja) 1994-02-28 1994-02-28 レーザ切断方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3534806B2 (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008517772A (ja) * 2004-10-27 2008-05-29 フラウンホファー ゲゼルシャフト ツール フェルドルンク デル アンゲヴァントテン フォルシュンク エー ファウ レーザービームを用いた材料切断方法
WO2013121818A1 (ja) * 2012-02-14 2013-08-22 村田機械株式会社 レーザ加工機
JP2014217875A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 新日鐵住金株式会社 レーザ切断材料及びレーザ切断方法
JP2015047625A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 日本アビオニクス株式会社 レーザスポット溶接方法およびレーザスポット溶接装置
JP2016055326A (ja) * 2014-09-11 2016-04-21 新日鐵住金株式会社 レーザ切断方法及びレーザ切断装置
JP6670983B1 (ja) * 2018-07-06 2020-03-25 株式会社アマダホールディングス 切削加工機及び切削加工方法
JP2020059056A (ja) * 2018-10-12 2020-04-16 株式会社アマダホールディングス レーザ加工機及びレーザ加工方法
JP2020066009A (ja) * 2018-10-22 2020-04-30 株式会社アマダホールディングス レーザ加工機及びレーザ加工方法
WO2020085279A1 (ja) * 2018-10-22 2020-04-30 株式会社アマダホールディングス レーザ加工機及びレーザ加工方法
JP2020093277A (ja) * 2018-12-12 2020-06-18 株式会社アマダ レーザ加工機及びレーザ加工方法
JPWO2019176632A1 (ja) * 2018-03-12 2021-03-11 株式会社アマダ 切削加工機及び切削加工方法
JPWO2019176630A1 (ja) * 2018-03-12 2021-03-18 株式会社アマダ 切削加工機及び切削加工方法
EP3765231A4 (en) * 2018-03-14 2021-04-28 Amada Co., Ltd. Laser processing machine and laser processing method
CN112756801A (zh) * 2020-12-18 2021-05-07 浙江泰仑电力集团有限责任公司 基于镜片微振与转向控制的激光异物清除装置及方法
CN112888527A (zh) * 2018-10-22 2021-06-01 株式会社天田集团 激光加工机、加工条件的设定方法以及激光加工机的控制装置
CN112912201A (zh) * 2018-10-22 2021-06-04 株式会社天田集团 激光加工机及激光加工方法
JP2022502261A (ja) * 2018-09-28 2022-01-11 シンフュエル アメリカズ コーポレーション 物品をカットして濾過管を作製するレーザーカットシステム
CN114682930A (zh) * 2020-12-29 2022-07-01 乔治洛德方法研究和开发液化空气有限公司 环形小孔激光切割
KR20230049143A (ko) * 2021-10-05 2023-04-13 주식회사 세린컴퍼니 반도체 그라인딩 공정을 위한 레이저 빔 조사 장치 및 그 동작 방법
US11999008B2 (en) 2018-02-16 2024-06-04 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Laser welding device and laser welding method

Cited By (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008517772A (ja) * 2004-10-27 2008-05-29 フラウンホファー ゲゼルシャフト ツール フェルドルンク デル アンゲヴァントテン フォルシュンク エー ファウ レーザービームを用いた材料切断方法
WO2013121818A1 (ja) * 2012-02-14 2013-08-22 村田機械株式会社 レーザ加工機
JP2014217875A (ja) * 2013-05-10 2014-11-20 新日鐵住金株式会社 レーザ切断材料及びレーザ切断方法
JP2015047625A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 日本アビオニクス株式会社 レーザスポット溶接方法およびレーザスポット溶接装置
JP2016055326A (ja) * 2014-09-11 2016-04-21 新日鐵住金株式会社 レーザ切断方法及びレーザ切断装置
US11999008B2 (en) 2018-02-16 2024-06-04 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Laser welding device and laser welding method
US11953875B2 (en) 2018-03-12 2024-04-09 Amada Co., Ltd. Cutting processing machine and cutting processing method
EP3766629A4 (en) * 2018-03-12 2022-01-05 Amada Co., Ltd. CUTTING MACHINE AND CUTTING METHOD
JPWO2019176632A1 (ja) * 2018-03-12 2021-03-11 株式会社アマダ 切削加工機及び切削加工方法
JPWO2019176630A1 (ja) * 2018-03-12 2021-03-18 株式会社アマダ 切削加工機及び切削加工方法
EP3765231A4 (en) * 2018-03-14 2021-04-28 Amada Co., Ltd. Laser processing machine and laser processing method
US10994374B2 (en) 2018-03-14 2021-05-04 Amada Holdings Co., Ltd. Laser processing machine and laser processing method
JP6670983B1 (ja) * 2018-07-06 2020-03-25 株式会社アマダホールディングス 切削加工機及び切削加工方法
JP2022502261A (ja) * 2018-09-28 2022-01-11 シンフュエル アメリカズ コーポレーション 物品をカットして濾過管を作製するレーザーカットシステム
US11478878B2 (en) 2018-09-28 2022-10-25 Synfuel Americas Corporation Laser cutting system for cutting articles and forming filtration tubes
WO2020075632A1 (ja) * 2018-10-12 2020-04-16 株式会社アマダホールディングス レーザ加工機及びレーザ加工方法
JP2020059056A (ja) * 2018-10-12 2020-04-16 株式会社アマダホールディングス レーザ加工機及びレーザ加工方法
CN112912201A (zh) * 2018-10-22 2021-06-04 株式会社天田集团 激光加工机及激光加工方法
US20210354244A1 (en) * 2018-10-22 2021-11-18 Amada Co., Ltd. Laser machining apparatus and laser machining method
EP3871826A4 (en) * 2018-10-22 2021-12-29 Amada Co., Ltd. Laser beam machine, method for setting machining conditions, and control device for laser beam machine
WO2020085279A1 (ja) * 2018-10-22 2020-04-30 株式会社アマダホールディングス レーザ加工機及びレーザ加工方法
JP2020066009A (ja) * 2018-10-22 2020-04-30 株式会社アマダホールディングス レーザ加工機及びレーザ加工方法
CN112888527A (zh) * 2018-10-22 2021-06-01 株式会社天田集团 激光加工机、加工条件的设定方法以及激光加工机的控制装置
CN112912201B (zh) * 2018-10-22 2022-09-02 株式会社天田集团 激光加工机及激光加工方法
US11975406B2 (en) 2018-10-22 2024-05-07 Amada Co., Ltd. Laser machining apparatus, method for setting machining conditions, and control device for laser machining apparatus
EP3871827B1 (en) * 2018-10-22 2023-05-24 Amada Co., Ltd. Laser machining device and laser machining method
JP2020093277A (ja) * 2018-12-12 2020-06-18 株式会社アマダ レーザ加工機及びレーザ加工方法
CN112756801A (zh) * 2020-12-18 2021-05-07 浙江泰仑电力集团有限责任公司 基于镜片微振与转向控制的激光异物清除装置及方法
CN114682930A (zh) * 2020-12-29 2022-07-01 乔治洛德方法研究和开发液化空气有限公司 环形小孔激光切割
EP4023388A1 (en) * 2020-12-29 2022-07-06 L'air Liquide, Societe Anonyme Pour L'etude Et L'exploitation Des Procedes Georges Claude Donut keyhole laser cutting
KR20230049143A (ko) * 2021-10-05 2023-04-13 주식회사 세린컴퍼니 반도체 그라인딩 공정을 위한 레이저 빔 조사 장치 및 그 동작 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3534806B2 (ja) 2004-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3534806B2 (ja) レーザ切断方法及びその装置
JP3060813B2 (ja) レーザ加工装置
JP4731082B2 (ja) 脆い材料から作られた平らな加工物を切断するための方法及び装置
WO2019176431A1 (ja) レーザ加工機及びレーザ加工方法
JPS63502811A (ja) レ−ザ処理装置
JP2690466B2 (ja) レーザビームスピンナ
JP2005279730A (ja) レーザ切断方法および装置
JP2001030089A (ja) レーザ溶接方法
WO2020008827A1 (ja) レーザ加工機及びレーザ加工方法
JP2003220484A (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工方法
JP2004136307A (ja) レーザ加工方法とレーザ加工装置
CN113977078B (zh) 协同控制激光位置和功率的手持式激光焊接设备及方法
WO2020239857A1 (en) Laser hole drilling apparatus and method
CN113182672A (zh) 一种激光光斑三维轨迹动态控制的厚材切割方法及其系统
JP2009178720A (ja) レーザ加工装置
JPH06285662A (ja) レーザ加工装置及びレーザ加工方法
CN112371654A (zh) 一种激光清洗装置及清洗方法
JPH08257773A (ja) レーザ溶接方法
JP7213440B2 (ja) レーザ溶接方法及びレーザ溶接装置
JP3687070B2 (ja) 脆い材料から作られた平らな加工物を切断するための方法及び装置
JP7213439B2 (ja) レーザ溶接方法及びレーザ溶接装置
CN115351439B (zh) 一种基于激光角度控制的激光切割装置及快速切割方法
JP6643442B1 (ja) レーザ加工機及びレーザ加工方法
JP3430834B2 (ja) 溶接方法及びこれを用いた溶接装置
CN214600801U (zh) 一种激光清洗装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees