JPH07235407A - 磁気粒子 - Google Patents
磁気粒子Info
- Publication number
- JPH07235407A JPH07235407A JP6023910A JP2391094A JPH07235407A JP H07235407 A JPH07235407 A JP H07235407A JP 6023910 A JP6023910 A JP 6023910A JP 2391094 A JP2391094 A JP 2391094A JP H07235407 A JPH07235407 A JP H07235407A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particles
- ferromagnetic material
- magnetic
- ferromagnetic
- gel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B03—SEPARATION OF SOLID MATERIALS USING LIQUIDS OR USING PNEUMATIC TABLES OR JIGS; MAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
- B03C—MAGNETIC OR ELECTROSTATIC SEPARATION OF SOLID MATERIALS FROM SOLID MATERIALS OR FLUIDS; SEPARATION BY HIGH-VOLTAGE ELECTRIC FIELDS
- B03C1/00—Magnetic separation
- B03C1/005—Pretreatment specially adapted for magnetic separation
- B03C1/01—Pretreatment specially adapted for magnetic separation by addition of magnetic adjuvants
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F1/00—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
- H01F1/44—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of magnetic liquids, e.g. ferrofluids
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Immobilizing And Processing Of Enzymes And Microorganisms (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 試料と混合あるいは反応させた後に、効率的
にかつ選択的に試料と分離することができる粒子を提供
すること。 【構成】 表面にシリカゲル1を持ち、中心部に耐食コ
ート2を施した強磁性体3を含む。アルカリ性のケイ酸
ナトリウム(水ガラス)の3N水溶液を氷冷しておき、
これに氷冷した3N塩酸をかき混ぜながら加え、pHを
約1にしてゾルを作る。一夜放置した後、ろ過した液を
60℃に加熱してゲル化させる。このとき、金メッキ等
の耐食コートをした強磁性体粒子を混在させておき、強
磁性体を含む形で適当の大きさに切って水洗し、少し乾
燥して弾性ゲルとなったとき更に流水でよく洗って可溶
性塩を除いた後、110℃で乾燥してガラス状のゲルを
得る。
にかつ選択的に試料と分離することができる粒子を提供
すること。 【構成】 表面にシリカゲル1を持ち、中心部に耐食コ
ート2を施した強磁性体3を含む。アルカリ性のケイ酸
ナトリウム(水ガラス)の3N水溶液を氷冷しておき、
これに氷冷した3N塩酸をかき混ぜながら加え、pHを
約1にしてゾルを作る。一夜放置した後、ろ過した液を
60℃に加熱してゲル化させる。このとき、金メッキ等
の耐食コートをした強磁性体粒子を混在させておき、強
磁性体を含む形で適当の大きさに切って水洗し、少し乾
燥して弾性ゲルとなったとき更に流水でよく洗って可溶
性塩を除いた後、110℃で乾燥してガラス状のゲルを
得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強磁性体を含む吸湿性
粒子、あるいは固定化酵素粒子に関する。
粒子、あるいは固定化酵素粒子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の吸湿性の素材としては、生石灰や
シリカゲル等が良く知られているが、これらを用いて目
的とする試料の水分をとる場合、回収のためを考えて、
一般にこれら吸湿剤をろ紙、セロハン等の通気性の良い
袋に隔離して利用していた。
シリカゲル等が良く知られているが、これらを用いて目
的とする試料の水分をとる場合、回収のためを考えて、
一般にこれら吸湿剤をろ紙、セロハン等の通気性の良い
袋に隔離して利用していた。
【0003】固定化酵素等を作るために粒子に酵素を吸
着、イオン結合あるいは共有結合させたり、酵素を高分
子ゲルの網目構造中に閉じ込めることは、水溶性の酵素
の回収、再利用のために従来より行われており、微粒子
と検体の結合手段についても数多くの手法が発明されて
いる。例えば特表平3−504276、ベイヤー イエ
ー アンド ウイルチェック エム:メソッド イン
バイオケミストリーアナリシス,26,pp.1〜45
(1980)(Bayer,E.A.&Wilche
k,M.:Meth.in Biochem. Ana
l.,26,pp.1〜45(1980))、米国特許
第4654267号参照。
着、イオン結合あるいは共有結合させたり、酵素を高分
子ゲルの網目構造中に閉じ込めることは、水溶性の酵素
の回収、再利用のために従来より行われており、微粒子
と検体の結合手段についても数多くの手法が発明されて
いる。例えば特表平3−504276、ベイヤー イエ
ー アンド ウイルチェック エム:メソッド イン
バイオケミストリーアナリシス,26,pp.1〜45
(1980)(Bayer,E.A.&Wilche
k,M.:Meth.in Biochem. Ana
l.,26,pp.1〜45(1980))、米国特許
第4654267号参照。
【0004】特定の検体を定量、分析、分画するために
は何かしらの手法を用いて目的とする検体とその他の物
質とを分離する必要があるが、従来の遠心法、カラム分
離法、電気泳動法等の手法では分離のみで長時間を要
し、さらに環境条件を極端に変化させるために変性等の
可能性もあった。このため、特定の微粒子を分離するた
めに、その微粒子に強磁性体を付加するというアイデア
は従来よりあったが(例えば、特開昭60−32955
「イオン交換樹脂床」、特開昭60−244251「磁
気反応性粒子およびその製造方法」)、これらの技法で
は、強磁性体自身が自己会合してしまい、反応させる時
など分散させたままで存在させていたい時に分散させる
手法がなかった。
は何かしらの手法を用いて目的とする検体とその他の物
質とを分離する必要があるが、従来の遠心法、カラム分
離法、電気泳動法等の手法では分離のみで長時間を要
し、さらに環境条件を極端に変化させるために変性等の
可能性もあった。このため、特定の微粒子を分離するた
めに、その微粒子に強磁性体を付加するというアイデア
は従来よりあったが(例えば、特開昭60−32955
「イオン交換樹脂床」、特開昭60−244251「磁
気反応性粒子およびその製造方法」)、これらの技法で
は、強磁性体自身が自己会合してしまい、反応させる時
など分散させたままで存在させていたい時に分散させる
手法がなかった。
【0005】近年、この短所を克服する手法として超常
磁性磁気ビーズを用いる手法が開発され、検体を固定す
る固相として磁気ビーズを用い、蛋白質、細胞、DNA
の分離、分析等に利用されている(例えば、特表平4−
501956、特表平4−501957、特表平4−5
01958、特表平4−501959)。
磁性磁気ビーズを用いる手法が開発され、検体を固定す
る固相として磁気ビーズを用い、蛋白質、細胞、DNA
の分離、分析等に利用されている(例えば、特表平4−
501956、特表平4−501957、特表平4−5
01958、特表平4−501959)。
【0006】この超常磁性磁気ビーズは、酸化鉄等の磁
性体を永久磁性を維持するのに必要な磁区の大きさより
小さい強磁性体の微粒子にしてビーズ中に分散して含ま
せたもので、外磁場がかかった時のみ強磁性を示す性質
を持っている。超常磁性磁気ビーズの利用法は、この超
常磁性の性質を利用して、磁性体を含むにもかかわらず
反応中の溶液でのビーズの凝集を防ぎ、凝集させるとき
には外磁場をかけて溶液中の磁気ビーズのみ全てを特異
的に凝集させるものである。
性体を永久磁性を維持するのに必要な磁区の大きさより
小さい強磁性体の微粒子にしてビーズ中に分散して含ま
せたもので、外磁場がかかった時のみ強磁性を示す性質
を持っている。超常磁性磁気ビーズの利用法は、この超
常磁性の性質を利用して、磁性体を含むにもかかわらず
反応中の溶液でのビーズの凝集を防ぎ、凝集させるとき
には外磁場をかけて溶液中の磁気ビーズのみ全てを特異
的に凝集させるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の吸湿剤、固定化
酵素、触媒は、試料中に混合させた場合、選択的に取り
除くことはできなかった。また、強磁性体を含んだ従来
の粒子の場合、反応等を効果的に行わせるには分散して
いる必要があるが、強磁性体の性質上、粒子自身が磁場
によって自己集合してしまい分散させておくことができ
ないという致命的な欠点があった。
酵素、触媒は、試料中に混合させた場合、選択的に取り
除くことはできなかった。また、強磁性体を含んだ従来
の粒子の場合、反応等を効果的に行わせるには分散して
いる必要があるが、強磁性体の性質上、粒子自身が磁場
によって自己集合してしまい分散させておくことができ
ないという致命的な欠点があった。
【0008】この欠点を補うため、強磁性体の代わりに
超常磁性体を用いた粒子が開発されたが、超常磁性体が
その性質を得るために磁区構造より小さな分散粒子でな
くてはならないため、外磁場によって粒子に与えられる
外力は強磁性体よりけた違いに小さく、自重を支えるた
めには、十分大きな外磁場を与えなければならなかっ
た。また、超常磁性の性質のみを用いて微粒子の凝集を
行わせる場合、外磁場に対して、選択的に応答させるこ
とはできず、外磁場に対して全ての超常磁性粒子が集合
してしまうという問題があった。
超常磁性体を用いた粒子が開発されたが、超常磁性体が
その性質を得るために磁区構造より小さな分散粒子でな
くてはならないため、外磁場によって粒子に与えられる
外力は強磁性体よりけた違いに小さく、自重を支えるた
めには、十分大きな外磁場を与えなければならなかっ
た。また、超常磁性の性質のみを用いて微粒子の凝集を
行わせる場合、外磁場に対して、選択的に応答させるこ
とはできず、外磁場に対して全ての超常磁性粒子が集合
してしまうという問題があった。
【0009】さらに、超常磁性粒子の性質から粒子の粒
径を十分小さくしてしまうと、磁場による力が弱まり粒
子を集めることができなくなってしまうという問題があ
った。また、超常磁性粒子は、外磁場があってはじめて
自己会合する性質を持つため、会合させたまま容器間を
移動させるには、常に外磁場を作用させる必要があっ
た。
径を十分小さくしてしまうと、磁場による力が弱まり粒
子を集めることができなくなってしまうという問題があ
った。また、超常磁性粒子は、外磁場があってはじめて
自己会合する性質を持つため、会合させたまま容器間を
移動させるには、常に外磁場を作用させる必要があっ
た。
【0010】また、粒子中に強磁性体あるいは超常磁性
体が含まれることから、これらが反応溶液やその他微粒
子の含んでいる水分と反応し腐食してしまう問題があっ
た。
体が含まれることから、これらが反応溶液やその他微粒
子の含んでいる水分と反応し腐食してしまう問題があっ
た。
【0011】本発明の目的は、試料と混合あるいは反応
させた後に、効率的にかつ選択的に試料と分離すること
ができる粒子を提供することにある。
させた後に、効率的にかつ選択的に試料と分離すること
ができる粒子を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】従来の強磁性体を含む粒
子を選択的に集合させたり、従来の超常磁性体より磁力
の強い選択的自己集合能力を持った粒子を得るには、粒
子中に含まれる磁性体に、粒子の融点、あるいは粒子の
持つ機能を破壊しない温度にキューリー点温度がある強
磁性体を用いればよい。また、複数の異なる種類の粒子
を選択的に一種類づつ自己集合させるためには、それぞ
れ異なるキューリー点温度を持つ複数の磁性体粒子を組
み合わせ、温度の変化と磁場を組み合わせることによっ
て選択的に磁気ビーズを集合させたり、拡散させたりす
ればよい。また、この磁性体粒子について、自己会合さ
せたい磁気粒子では、上記磁気粒子で永久磁性を維持す
るのに必要な磁区よりも大きな強磁性体を粒子に含ませ
れば良いし、外磁場が働いたとき以外は自己会合させた
くない磁気粒子では、永久磁性を維持するのに必要な磁
区よりも小さな強磁性体を粒子に含ませれば良い。粒子
中に含まれる強磁性体あるいは超常磁性体を腐食から防
ぐには、これら強磁性体あるいは超常磁性体表面に金メ
ッキ等の表面耐食処理を施せばよい。
子を選択的に集合させたり、従来の超常磁性体より磁力
の強い選択的自己集合能力を持った粒子を得るには、粒
子中に含まれる磁性体に、粒子の融点、あるいは粒子の
持つ機能を破壊しない温度にキューリー点温度がある強
磁性体を用いればよい。また、複数の異なる種類の粒子
を選択的に一種類づつ自己集合させるためには、それぞ
れ異なるキューリー点温度を持つ複数の磁性体粒子を組
み合わせ、温度の変化と磁場を組み合わせることによっ
て選択的に磁気ビーズを集合させたり、拡散させたりす
ればよい。また、この磁性体粒子について、自己会合さ
せたい磁気粒子では、上記磁気粒子で永久磁性を維持す
るのに必要な磁区よりも大きな強磁性体を粒子に含ませ
れば良いし、外磁場が働いたとき以外は自己会合させた
くない磁気粒子では、永久磁性を維持するのに必要な磁
区よりも小さな強磁性体を粒子に含ませれば良い。粒子
中に含まれる強磁性体あるいは超常磁性体を腐食から防
ぐには、これら強磁性体あるいは超常磁性体表面に金メ
ッキ等の表面耐食処理を施せばよい。
【0013】
【作用】強磁性体は、キューリー点温度Tcを境に、T
cより低い温度では強磁性体となり自発磁化を持ち、T
cより高い温度では自発磁化を持たない常磁性体とな
る。従って、粒子の機能を損なわない程度の低い温度に
Tcをもつ強磁性体を含む粒子については、最初に粒子
をTcより高い温度にして磁区構造を壊し、消磁する。
消磁された粒子は、溶液温度Tcより低い温度でも外磁
場を加えるまでは自発磁化をもたず、分散したままであ
る。磁区内の磁場の向きをそろえて会合させ始めるとき
に、粒子に外磁場を一時的にかけると、粒子は自発磁化
を持つようになり自己会合する。その後、磁場の有無に
関係なく粒子は集合体のままで安定である。
cより低い温度では強磁性体となり自発磁化を持ち、T
cより高い温度では自発磁化を持たない常磁性体とな
る。従って、粒子の機能を損なわない程度の低い温度に
Tcをもつ強磁性体を含む粒子については、最初に粒子
をTcより高い温度にして磁区構造を壊し、消磁する。
消磁された粒子は、溶液温度Tcより低い温度でも外磁
場を加えるまでは自発磁化をもたず、分散したままであ
る。磁区内の磁場の向きをそろえて会合させ始めるとき
に、粒子に外磁場を一時的にかけると、粒子は自発磁化
を持つようになり自己会合する。その後、磁場の有無に
関係なく粒子は集合体のままで安定である。
【0014】超常磁性体を含む粒子は、永久磁性を維持
するのに必要な磁区よりも小さな強磁性体粒子が分散し
て粒子中に配置されていることから、外磁場が働いてい
る時にのみ粒子は会合する。このため、従来の手法と同
様にすればよい。このようにすれば、磁気粒子はそのキ
ューリー点温度が溶液等の環境温度よりも高く、かつ外
磁場が加えられた時にのみ凝集する。
するのに必要な磁区よりも小さな強磁性体粒子が分散し
て粒子中に配置されていることから、外磁場が働いてい
る時にのみ粒子は会合する。このため、従来の手法と同
様にすればよい。このようにすれば、磁気粒子はそのキ
ューリー点温度が溶液等の環境温度よりも高く、かつ外
磁場が加えられた時にのみ凝集する。
【0015】それぞれ異なったキューリー点温度T1、
T2、T3、…(T1>T2>T3>…)を持つ強磁性
体あるいは超強磁性体を含む異なった種類の粒子は、環
境温度がT1より高いときには、すべての種類の粒子は
自発磁化を持たず反応溶液中で拡散している。次に、環
境温度をT1、T2、T3…と順次下げてゆき、その都
度外磁場を加えることにより、その環境温度より高いキ
ューリー点温度をもつ磁気粒子を一種類づつ捕獲分離し
てゆくことができる。
T2、T3、…(T1>T2>T3>…)を持つ強磁性
体あるいは超強磁性体を含む異なった種類の粒子は、環
境温度がT1より高いときには、すべての種類の粒子は
自発磁化を持たず反応溶液中で拡散している。次に、環
境温度をT1、T2、T3…と順次下げてゆき、その都
度外磁場を加えることにより、その環境温度より高いキ
ューリー点温度をもつ磁気粒子を一種類づつ捕獲分離し
てゆくことができる。
【0016】
【実施例】図1(a)に、強磁性体を含む粒子の構造を
表わした断面図を示す。この粒子は、表面にシリカゲル
1を持ち、中心部に耐食コート2を施した強磁性体3を
含んでいる。製法は、アルカリ性のケイ酸ナトリウム
(水ガラス)の3N水溶液を氷冷しておき、これに氷冷
した3N塩酸をかき混ぜながら加え、pHを約1にして
ゾルを作る。一夜放置した後、ろ過した液を60℃に加
熱してゲル化させる。このとき、金メッキ等の耐食コー
トをした強磁性体粒子を混在させておき、強磁性体を含
む形で適当の大きさに切って水洗し、少し乾燥して弾性
ゲルとなったとき更に流水でよく洗って可溶性塩を除い
た後、110℃で乾燥すればガラス状のゲルとして得ら
れる。
表わした断面図を示す。この粒子は、表面にシリカゲル
1を持ち、中心部に耐食コート2を施した強磁性体3を
含んでいる。製法は、アルカリ性のケイ酸ナトリウム
(水ガラス)の3N水溶液を氷冷しておき、これに氷冷
した3N塩酸をかき混ぜながら加え、pHを約1にして
ゾルを作る。一夜放置した後、ろ過した液を60℃に加
熱してゲル化させる。このとき、金メッキ等の耐食コー
トをした強磁性体粒子を混在させておき、強磁性体を含
む形で適当の大きさに切って水洗し、少し乾燥して弾性
ゲルとなったとき更に流水でよく洗って可溶性塩を除い
た後、110℃で乾燥すればガラス状のゲルとして得ら
れる。
【0017】ここで、本発明を実施するための強磁性体
材料としては、たとえば、下記の表1の材料が使用でき
る。
材料としては、たとえば、下記の表1の材料が使用でき
る。
【0018】
【表1】
【0019】図1(b)から(d)に、上記のような手
順で作った磁気粒子を用いた実施例の流れ図を示す。
順で作った磁気粒子を用いた実施例の流れ図を示す。
【0020】(b)において、熱源5が接触している容
器4中に上記(a)で示した磁気粒子を入れ、熱源5か
ら与えられた熱によって磁気粒子をその中の強磁性体の
キューリー点温度Tc以上まで加熱し磁気粒子を消磁す
る。次に、(c)において、消磁された磁気粒子と試料
を混合する。さらに、(d)において、試料中から磁気
粒子を選択的に取り除く。このとき、磁気粒子の温度は
Tcより低くしておき、電磁石7をオンにして、磁気粒
子を電磁石に引き付ける。取り出された磁気粒子は、再
び過程(b)に戻して、吸湿した磁気粒子を加熱し、粒
子の乾燥および消磁を同時に行い、磁気粒子を再利用す
ることができる。
器4中に上記(a)で示した磁気粒子を入れ、熱源5か
ら与えられた熱によって磁気粒子をその中の強磁性体の
キューリー点温度Tc以上まで加熱し磁気粒子を消磁す
る。次に、(c)において、消磁された磁気粒子と試料
を混合する。さらに、(d)において、試料中から磁気
粒子を選択的に取り除く。このとき、磁気粒子の温度は
Tcより低くしておき、電磁石7をオンにして、磁気粒
子を電磁石に引き付ける。取り出された磁気粒子は、再
び過程(b)に戻して、吸湿した磁気粒子を加熱し、粒
子の乾燥および消磁を同時に行い、磁気粒子を再利用す
ることができる。
【0021】この磁気粒子について、本実施例ではシリ
カゲルを用いたが、強磁性体をポリスチレン等のポリマ
ーで包み、その表面を米国特許第4654267号で示
されたような手法で修飾し、酵素等を固定することもで
きるし、白金で強磁性体表面をコートし触媒として用い
たり、強磁性体の表面にイオン交換樹脂をコートしたり
してもよい。
カゲルを用いたが、強磁性体をポリスチレン等のポリマ
ーで包み、その表面を米国特許第4654267号で示
されたような手法で修飾し、酵素等を固定することもで
きるし、白金で強磁性体表面をコートし触媒として用い
たり、強磁性体の表面にイオン交換樹脂をコートしたり
してもよい。
【0022】さらに、本実施例では、機能を持った粒子
の内部に強磁性体を含ませたが、機能を持った粒子表面
に強磁性体を接着してもよい。また、複数の種類の微粒
子を選択的に捕獲したい場合は、異なるキューリー点温
度(T1,(>)T2、T3、…)を持つ強磁性体を用
いて、温度をT>T1から、順次T1>T>T2に下ろ
したとき、キューリー点温度T1の粒子が強磁性体とな
り外磁場によって選択的に捕獲され、次に、T2>T>
T3となったとき、キューリー点温度T2の粒子が強磁
性体となり外磁場によって選択的に捕獲され、同様にキ
ューリー点温度T3以下の温度の粒子を捕獲することが
できる。
の内部に強磁性体を含ませたが、機能を持った粒子表面
に強磁性体を接着してもよい。また、複数の種類の微粒
子を選択的に捕獲したい場合は、異なるキューリー点温
度(T1,(>)T2、T3、…)を持つ強磁性体を用
いて、温度をT>T1から、順次T1>T>T2に下ろ
したとき、キューリー点温度T1の粒子が強磁性体とな
り外磁場によって選択的に捕獲され、次に、T2>T>
T3となったとき、キューリー点温度T2の粒子が強磁
性体となり外磁場によって選択的に捕獲され、同様にキ
ューリー点温度T3以下の温度の粒子を捕獲することが
できる。
【0023】以上の例においては、強磁性体粒子を用い
たが、すべてを超常磁性体粒子に置き換えて同様に利用
することもできる。
たが、すべてを超常磁性体粒子に置き換えて同様に利用
することもできる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、効率的にかつ選択的に機能を持った粒子を
試料と混合あるいは反応させた後に分離することができ
るという効果を奏する。
ているので、効率的にかつ選択的に機能を持った粒子を
試料と混合あるいは反応させた後に分離することができ
るという効果を奏する。
【図1】(a)は強磁性体を含む粒子の断面を示した模
式図、(b)〜(d)は本発明の実施例の手順を示す流
れ図。
式図、(b)〜(d)は本発明の実施例の手順を示す流
れ図。
1…シリカゲル、2…耐食コート、3…強磁性体、4…
容器、5…熱源、6…試料、7…電磁石。
容器、5…熱源、6…試料、7…電磁石。
Claims (7)
- 【請求項1】強磁性体を含む粒子において、その粒子の
融点より低い温度にキューリー点温度をもつ強磁性体を
含むことを特徴とする粒子。 - 【請求項2】強磁性体が超常磁性構造を持つことを特徴
とした請求項1記載の微粒子。 - 【請求項3】吸湿性の素材を有することを特徴とする請
求項1あるいは2のいずれかに記載の微粒子。 - 【請求項4】吸湿性の素材としてシリカゲルを用いたこ
とを特徴とする請求項3記載の微粒子。 - 【請求項5】磁性体あるいは超常磁性体表面に耐蝕処理
を施したことを特徴とする請求項1あるいは2記載の微
粒子。 - 【請求項6】微粒子において固定化酵素を有することを
特徴とする請求項1あるいは2記載の微粒子。 - 【請求項7】微粒子において触媒を有することを特徴と
する請求項1あるいは2記載の微粒子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6023910A JPH07235407A (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 磁気粒子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6023910A JPH07235407A (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 磁気粒子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07235407A true JPH07235407A (ja) | 1995-09-05 |
Family
ID=12123643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6023910A Pending JPH07235407A (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 磁気粒子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07235407A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6296937B2 (en) | 1997-01-21 | 2001-10-02 | W. R. Grace & Co.-Conn. | Silica adsorbent on magnetic substrate |
KR100406851B1 (ko) * | 2001-08-21 | 2003-11-21 | 이종협 | 자철광을 함유한 중금속 흡착제용 중형기공성 실리카의제조방법 |
JP2012106241A (ja) * | 2000-03-24 | 2012-06-07 | Qiagen Gmbh | 分子の単離のための多孔性強磁性又はフェリ磁性ガラス粒子 |
CN115925426A (zh) * | 2022-09-30 | 2023-04-07 | 成都飞机工业(集团)有限责任公司 | 一种气凝胶复合材料及其制备方法 |
-
1994
- 1994-02-22 JP JP6023910A patent/JPH07235407A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6296937B2 (en) | 1997-01-21 | 2001-10-02 | W. R. Grace & Co.-Conn. | Silica adsorbent on magnetic substrate |
US6447911B1 (en) | 1997-01-21 | 2002-09-10 | W. R. Grace & Co.-Conn. | Silica adsorbent on magnetic substrate |
JP2012106241A (ja) * | 2000-03-24 | 2012-06-07 | Qiagen Gmbh | 分子の単離のための多孔性強磁性又はフェリ磁性ガラス粒子 |
KR100406851B1 (ko) * | 2001-08-21 | 2003-11-21 | 이종협 | 자철광을 함유한 중금속 흡착제용 중형기공성 실리카의제조방법 |
CN115925426A (zh) * | 2022-09-30 | 2023-04-07 | 成都飞机工业(集团)有限责任公司 | 一种气凝胶复合材料及其制备方法 |
CN115925426B (zh) * | 2022-09-30 | 2023-11-10 | 成都飞机工业(集团)有限责任公司 | 一种气凝胶复合材料及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4324101B2 (ja) | 標的物質の結合 | |
JP2757964B2 (ja) | 磁気吸引性粒子及びその製法 | |
Safarik et al. | Magnetic techniques for the isolation and purification of proteins and peptides | |
US6562573B2 (en) | Materials and methods for the purification of polyelectrolytes, particularly nucleic acids | |
Hubbuch et al. | High‐gradient magnetic affinity separation of trypsin from porcine pancreatin | |
JP4744778B2 (ja) | 特定のランダム粒子アレイを適用した複数の被検体分子の分析方法 | |
CN106457196B (zh) | 磁性物质颗粒的操作方法和磁性物质颗粒操作用装置 | |
JP2554250B2 (ja) | 磁気反応性粒子およびその製造方法 | |
ES2226869T3 (es) | Composicion a base de particulas magneticas. | |
JPH03504303A (ja) | カプセル化された超常磁性粒子 | |
WO1996021755A1 (en) | Method for separating biological macromolecules and means therefor | |
CA3106672C (en) | Magnetic particles | |
JPS601564A (ja) | 分離に用いられる磁性粒子 | |
JP2003104996A (ja) | 核酸結合用磁性担体およびその製造方法 | |
CN101535501A (zh) | 提取核酸的方法 | |
JP3646461B2 (ja) | 磁性ポリマー粒子およびその製造方法 | |
JP6323550B2 (ja) | 磁性体粒子の操作方法 | |
JPH07235407A (ja) | 磁気粒子 | |
JP2006242597A (ja) | 磁性体ナノ粒子の凝集・分散制御方法、磁性体ナノ粒子の捕集方法及び磁性体ナノ粒子含有液の処理方法 | |
JP2005069955A (ja) | 生体物質結合用磁性担体 | |
US7381467B2 (en) | Composite particles comprising ferromagnetic particle, fluorescent pigment and a silica coating | |
JP4422982B2 (ja) | 生体物質結合用磁性担体 | |
JP2004317363A (ja) | 核酸分析装置、およびそれを用いた核酸の分析方法 | |
JP2005516077A (ja) | ポリマー粒子の調製 | |
Tippkötter et al. | Functionalized magnetizable particles for downstream processing in single‐use systems |