JPH07228852A - 粘着剤組成物及び粘着加工品 - Google Patents
粘着剤組成物及び粘着加工品Info
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- JPH07228852A JPH07228852A JP2021994A JP2021994A JPH07228852A JP H07228852 A JPH07228852 A JP H07228852A JP 2021994 A JP2021994 A JP 2021994A JP 2021994 A JP2021994 A JP 2021994A JP H07228852 A JPH07228852 A JP H07228852A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 耐熱性が良く、かつ低温時の粘着性にも優れ
た粘着剤組成物及び粘着加工品を提供する。 【構成】 アルキル基の炭素数が2〜18の(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル60〜100重量%と、前記
(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合可能なビ
ニル系モノマー0〜40重量%とを共重合して得られる
アクリル系共重合体100重量部、1分子中に水酸基を
平均1.5個以上含むロジン系粘着付与樹脂5〜20重
量部、及び、熱硬化性アルキルフェノール樹脂0.5〜
10重量部からなる粘着剤組成物、アルキル基の炭素数
が2〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステル60
〜100重量%と、前記(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルと共重合可能なビニル系モノマー0〜40重量%
とを共重合して得られるアクリル系共重合体100重量
部、1分子中に水酸基を平均1.5個以上含むロジン系
粘着付与樹脂5〜20重量部、及び、軟化点135℃以
上の重合ロジン系粘着付与樹脂5〜20重量部からなる
粘着剤組成物、並びに、上記粘着剤組成物の少なくとも
1種よりなる粘着剤層を有する粘着加工品。
た粘着剤組成物及び粘着加工品を提供する。 【構成】 アルキル基の炭素数が2〜18の(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル60〜100重量%と、前記
(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合可能なビ
ニル系モノマー0〜40重量%とを共重合して得られる
アクリル系共重合体100重量部、1分子中に水酸基を
平均1.5個以上含むロジン系粘着付与樹脂5〜20重
量部、及び、熱硬化性アルキルフェノール樹脂0.5〜
10重量部からなる粘着剤組成物、アルキル基の炭素数
が2〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステル60
〜100重量%と、前記(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルと共重合可能なビニル系モノマー0〜40重量%
とを共重合して得られるアクリル系共重合体100重量
部、1分子中に水酸基を平均1.5個以上含むロジン系
粘着付与樹脂5〜20重量部、及び、軟化点135℃以
上の重合ロジン系粘着付与樹脂5〜20重量部からなる
粘着剤組成物、並びに、上記粘着剤組成物の少なくとも
1種よりなる粘着剤層を有する粘着加工品。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建材、家電製品、自動
車用緩衝材、隙間テープ等に用いられる粘着加工品及び
粘着加工品の粘着剤層に使用される粘着剤組成物に関す
る。
車用緩衝材、隙間テープ等に用いられる粘着加工品及び
粘着加工品の粘着剤層に使用される粘着剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】粘着剤組成物は、建材、家電製品、自動
車用緩衝材、隙間テープ等に用いられる粘着テープ(両
面テープ、フォームテープ等)又は粘着シートの粘着剤
層に使用されている。このような粘着テープ又は粘着シ
ートの粘着剤層には、耐光性、耐久性、耐熱性、耐寒
性、耐水性等に優れているアクリル樹脂を主体とする溶
剤型粘着剤組成物が用いられている。
車用緩衝材、隙間テープ等に用いられる粘着テープ(両
面テープ、フォームテープ等)又は粘着シートの粘着剤
層に使用されている。このような粘着テープ又は粘着シ
ートの粘着剤層には、耐光性、耐久性、耐熱性、耐寒
性、耐水性等に優れているアクリル樹脂を主体とする溶
剤型粘着剤組成物が用いられている。
【0003】近年、粘着テープ等の粘着加工品の用途が
拡大したことに伴い、より高い耐熱性を有すると共に耐
寒性等の他の物性にも優れた粘着剤層に対する要望が高
まっている(特開平4−114079号公報)。上記粘
着剤層の耐熱性を上げるための手段としては、極性モノ
マーや高凝集力モノマーを多く使用する方法、硬化剤量
を多くする方法等が知られている。しかしこれらの手段
を用いた場合、耐熱性が改善しても、低温時の粘着性、
オレフィンに対する粘着力、初期タック等の物性が低下
するという問題があるので、これらの手段によって、高
い耐熱性を有し、かつ低温時の粘着性にも優れた粘着剤
組成物を得ることは困難である。
拡大したことに伴い、より高い耐熱性を有すると共に耐
寒性等の他の物性にも優れた粘着剤層に対する要望が高
まっている(特開平4−114079号公報)。上記粘
着剤層の耐熱性を上げるための手段としては、極性モノ
マーや高凝集力モノマーを多く使用する方法、硬化剤量
を多くする方法等が知られている。しかしこれらの手段
を用いた場合、耐熱性が改善しても、低温時の粘着性、
オレフィンに対する粘着力、初期タック等の物性が低下
するという問題があるので、これらの手段によって、高
い耐熱性を有し、かつ低温時の粘着性にも優れた粘着剤
組成物を得ることは困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、耐熱性が高く、かつ低温時の粘着性にも優れた粘着
剤組成物及び粘着加工品を提供することを目的とする。
み、耐熱性が高く、かつ低温時の粘着性にも優れた粘着
剤組成物及び粘着加工品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、粘着剤
組成物を構成するにあたって、アルキル基の炭素数が2
〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステル60〜1
00重量%、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
と共重合可能なビニル系モノマー0〜40重量%を共重
合して得られるアクリル系共重合体100重量部、1分
子中に水酸基を平均1.5個以上含むロジン系粘着付与
樹脂5〜20重量部、及び、熱硬化性アルキルフェノー
ル樹脂0.5〜10重量部を用いるところにある。
組成物を構成するにあたって、アルキル基の炭素数が2
〜18の(メタ)アクリル酸アルキルエステル60〜1
00重量%、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
と共重合可能なビニル系モノマー0〜40重量%を共重
合して得られるアクリル系共重合体100重量部、1分
子中に水酸基を平均1.5個以上含むロジン系粘着付与
樹脂5〜20重量部、及び、熱硬化性アルキルフェノー
ル樹脂0.5〜10重量部を用いるところにある。
【0006】本発明に係るアクリル系共重合体は、アル
キル基の炭素数が2〜18の(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルと、ビニル系モノマーを共重合してなる。ア
ルキル基の炭素数が2〜18の(メタ)アクリル酸アル
キルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸
2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル等が
挙げられる。
キル基の炭素数が2〜18の(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルと、ビニル系モノマーを共重合してなる。ア
ルキル基の炭素数が2〜18の(メタ)アクリル酸アル
キルエステルとしては、例えば、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸
2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル等が
挙げられる。
【0007】本発明に係るビニル系モノマーは、上記ア
ルキルエステルと共重合可能なものであればよく、例え
ば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸等の
エチレン性2重結合を持つカルボン酸類;2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート等の水酸基をもつアクリル酸エ
ステル類;(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリ
ル、N−ビニルピロリドン、無水マレイン酸等の官能基
含有モノマー;(メタ)アクリル酸メチル、酢酸ビニ
ル、スチレン、ふっ素アクリレート、イソノニル(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。
ルキルエステルと共重合可能なものであればよく、例え
ば、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、クロトン酸等の
エチレン性2重結合を持つカルボン酸類;2−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレート等の水酸基をもつアクリル酸エ
ステル類;(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリ
ル、N−ビニルピロリドン、無水マレイン酸等の官能基
含有モノマー;(メタ)アクリル酸メチル、酢酸ビニ
ル、スチレン、ふっ素アクリレート、イソノニル(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。
【0008】上記アルキルエステルと上記ビニル系モノ
マーの配合割合は、アルキルエステル60〜100重量
%に対してビニル系モノマー0〜40重量%の範囲であ
る。ビニル系モノマーの割合がこの範囲より多いと粘着
力やタックが低下するために上記範囲に限定される。好
ましくはアルキルエステル60〜97重量%、ビニル系
モノマー3〜40重量%である。
マーの配合割合は、アルキルエステル60〜100重量
%に対してビニル系モノマー0〜40重量%の範囲であ
る。ビニル系モノマーの割合がこの範囲より多いと粘着
力やタックが低下するために上記範囲に限定される。好
ましくはアルキルエステル60〜97重量%、ビニル系
モノマー3〜40重量%である。
【0009】本発明に係る粘着剤組成物は、1分子中に
水酸基を平均1.5個以上含むロジン系粘着付与樹脂
を、上記アクリル系共重合体100重量部に対し、5〜
20重量部含む。ロジン系粘着付与樹脂量が5重量部未
満であると、耐熱性が低下し、20重量部を超えると耐
寒性が低下するため上記範囲に限定される。好ましく
は、5〜15重量部である。
水酸基を平均1.5個以上含むロジン系粘着付与樹脂
を、上記アクリル系共重合体100重量部に対し、5〜
20重量部含む。ロジン系粘着付与樹脂量が5重量部未
満であると、耐熱性が低下し、20重量部を超えると耐
寒性が低下するため上記範囲に限定される。好ましく
は、5〜15重量部である。
【0010】上記1分子中に水酸基を平均1.5個以上
含むロジン系粘着付与樹脂としては、例えば、水添ロジ
ンエステル、不均化ロジンエステル、重合ロジンエステ
ル、末端にロジン骨格を有するポリエステルジオール等
が挙げられる。
含むロジン系粘着付与樹脂としては、例えば、水添ロジ
ンエステル、不均化ロジンエステル、重合ロジンエステ
ル、末端にロジン骨格を有するポリエステルジオール等
が挙げられる。
【0011】また、本発明に係る粘着剤組成物は、熱硬
化性アルキルフェノール樹脂0.5〜10重量部含む。
熱硬化性アルキルフェノール樹脂の含有量が0.5重量
部未満であると耐熱性が低下し、10重量部を超えると
耐寒性が低下するため上記範囲に限定される。好ましく
は、0.5〜5重量部である。
化性アルキルフェノール樹脂0.5〜10重量部含む。
熱硬化性アルキルフェノール樹脂の含有量が0.5重量
部未満であると耐熱性が低下し、10重量部を超えると
耐寒性が低下するため上記範囲に限定される。好ましく
は、0.5〜5重量部である。
【0012】上記熱硬化性アルキルフェノール樹脂は、
特に限定されず、例えば、p−t−ブチルフェノール等
の各種アルキルフェノールとホルムアルデヒドとの縮重
合体が挙げられる。
特に限定されず、例えば、p−t−ブチルフェノール等
の各種アルキルフェノールとホルムアルデヒドとの縮重
合体が挙げられる。
【0013】本発明に係る粘着剤組成物は、本発明の構
成を阻害しない範囲で、ロジン変成フェノール樹脂類、
クマロン−インデン樹脂類、ロジンエステル類、水添ロ
ジンエステル類、テルペンフェノール樹脂類、石油樹脂
類等の粘着付与樹脂を配合してもよい。
成を阻害しない範囲で、ロジン変成フェノール樹脂類、
クマロン−インデン樹脂類、ロジンエステル類、水添ロ
ジンエステル類、テルペンフェノール樹脂類、石油樹脂
類等の粘着付与樹脂を配合してもよい。
【0014】また、耐熱性を高めるために、硬化剤を配
合してもよい。このような硬化剤としては、例えば、イ
ソシアネート化合物、エポキシ化合物、有機金属錯体、
アジリジン化合物等が挙げられる。好ましくはイソシア
ネート化合物である。この場合、イソシアネート化合物
の配合割合は、粘着剤組成物の粘着物性を阻害しないよ
うに、モノマー100重量部に対して、0.5〜15重
量部の範囲が好ましい。更に、必要に応じて増粘剤、チ
クソ性付与剤、増量剤、充填剤、顔料、防錆剤等を配合
してもよい。
合してもよい。このような硬化剤としては、例えば、イ
ソシアネート化合物、エポキシ化合物、有機金属錯体、
アジリジン化合物等が挙げられる。好ましくはイソシア
ネート化合物である。この場合、イソシアネート化合物
の配合割合は、粘着剤組成物の粘着物性を阻害しないよ
うに、モノマー100重量部に対して、0.5〜15重
量部の範囲が好ましい。更に、必要に応じて増粘剤、チ
クソ性付与剤、増量剤、充填剤、顔料、防錆剤等を配合
してもよい。
【0015】本発明2の要旨は、粘着剤組成物を、アル
キル基の炭素数が2〜18の(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル60〜100重量%と、前記(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルと共重合可能なビニル系モノマー
0〜40重量%とを共重合して得られるアクリル系共重
合体100重量部、1分子中に水酸基を平均1.5個以
上含むロジン系粘着付与樹脂5〜20重量部、及び軟化
点135℃以上の重合ロジン系粘着付与樹脂5〜20重
量部からなるものとして構成することにある。
キル基の炭素数が2〜18の(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル60〜100重量%と、前記(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルと共重合可能なビニル系モノマー
0〜40重量%とを共重合して得られるアクリル系共重
合体100重量部、1分子中に水酸基を平均1.5個以
上含むロジン系粘着付与樹脂5〜20重量部、及び軟化
点135℃以上の重合ロジン系粘着付与樹脂5〜20重
量部からなるものとして構成することにある。
【0016】本発明に係る粘着剤組成物は、1分子中に
水酸基を平均1.5個以上含むロジン系粘着付与樹脂
を、上記アクリル系共重合体100重量部に対し、5〜
20重量部含む。水酸基含有ロジン系粘着付与樹脂量が
5重量部未満であると、耐熱性が低下し、20重量部を
超えると耐寒性が低下するため上記範囲に限定される。
水酸基を平均1.5個以上含むロジン系粘着付与樹脂
を、上記アクリル系共重合体100重量部に対し、5〜
20重量部含む。水酸基含有ロジン系粘着付与樹脂量が
5重量部未満であると、耐熱性が低下し、20重量部を
超えると耐寒性が低下するため上記範囲に限定される。
【0017】更に、本発明に係る粘着剤組成物は、軟化
点135℃以上の重合ロジン系粘着付与樹脂5〜20重
量部含む。軟化点135℃以上の重合ロジン系粘着付与
樹脂の含有量が5重量部未満であると、耐熱性が低下
し、20重量部を超えると耐寒性が低下するため上記範
囲に限定される。
点135℃以上の重合ロジン系粘着付与樹脂5〜20重
量部含む。軟化点135℃以上の重合ロジン系粘着付与
樹脂の含有量が5重量部未満であると、耐熱性が低下
し、20重量部を超えると耐寒性が低下するため上記範
囲に限定される。
【0018】本発明3の要旨は、粘着加工品を、請求項
1記載の粘着剤組成物及び請求項2記載の粘着剤組成物
の少なくとも1種よりなる粘着剤層を、基材の少なくと
も1面に有するものとして構成することにある。基材と
しては、例えば、各種不繊布(レーヨン系、セルロース
系等)や、ポリエチレン、ポリエステル、セロハン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン等の各種フィルム又は各種
フォーム;発泡ポリエチレン、ウレタンフォーム又はネ
オプレン等の各種ゴム発泡体等が挙げられる。また、上
記粘着加工品の形状はとくに限定されず、例えば、両面
テープを含むテープ又はシート等が挙げられる。
1記載の粘着剤組成物及び請求項2記載の粘着剤組成物
の少なくとも1種よりなる粘着剤層を、基材の少なくと
も1面に有するものとして構成することにある。基材と
しては、例えば、各種不繊布(レーヨン系、セルロース
系等)や、ポリエチレン、ポリエステル、セロハン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン等の各種フィルム又は各種
フォーム;発泡ポリエチレン、ウレタンフォーム又はネ
オプレン等の各種ゴム発泡体等が挙げられる。また、上
記粘着加工品の形状はとくに限定されず、例えば、両面
テープを含むテープ又はシート等が挙げられる。
【0019】
【作用】本発明の粘着剤組成物においては、粘着付与樹
脂として反応性粘着付与樹脂を使用することにより耐熱
性が向上するとともに、耐熱性を付与する粘着付与樹脂
(特にアルキルフェノール樹脂又は重合ロジン系樹脂)
の量が比較的少ないので低温時の弾性率が従来の粘着付
与樹脂を配合した系に比べて低くなり、低温時の粘着性
も向上する。
脂として反応性粘着付与樹脂を使用することにより耐熱
性が向上するとともに、耐熱性を付与する粘着付与樹脂
(特にアルキルフェノール樹脂又は重合ロジン系樹脂)
の量が比較的少ないので低温時の弾性率が従来の粘着付
与樹脂を配合した系に比べて低くなり、低温時の粘着性
も向上する。
【0020】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。 実施例1 冷却管を備えた4つ口フラスコ内に表1に示す割合で、
モノマーを仕込み、次に酢酸エチル81.8重量部仕込
み、昇温して30分間還流させた後、重合開始剤として
ベンゾールパーオキサイド0.1重量部を滴下し、7時
間反応させた。この後、更に、ベンゾールパーオキサイ
ド0.1重量部を滴下し、3時間反応させた。次いで、
これにトルエン40.4重量部を加え、冷却して透明で
粘凋なアクリル系共重合体溶液を得た。
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。 実施例1 冷却管を備えた4つ口フラスコ内に表1に示す割合で、
モノマーを仕込み、次に酢酸エチル81.8重量部仕込
み、昇温して30分間還流させた後、重合開始剤として
ベンゾールパーオキサイド0.1重量部を滴下し、7時
間反応させた。この後、更に、ベンゾールパーオキサイ
ド0.1重量部を滴下し、3時間反応させた。次いで、
これにトルエン40.4重量部を加え、冷却して透明で
粘凋なアクリル系共重合体溶液を得た。
【0021】上記アクリル系共重合体溶液と粘着付与樹
脂を表1に示す割合で混合し、更に硬化剤としてイソシ
アネート化合物を加え、混合してアクリル系粘着剤組成
物を得た。
脂を表1に示す割合で混合し、更に硬化剤としてイソシ
アネート化合物を加え、混合してアクリル系粘着剤組成
物を得た。
【0022】上記粘着剤組成物を離型紙にドクターブレ
ードで145μm(wet)塗工し、80℃の乾燥機で
2分間乾燥させた。次に、厚さ10mm、比重0.02
のエーテル系ウレタンフォームシートをロールで圧着
し、ウレタンフォームテープを得た。このウレタンフォ
ームテープを、温度20℃、湿度65%RHの恒温室内
で、10日間養生した。
ードで145μm(wet)塗工し、80℃の乾燥機で
2分間乾燥させた。次に、厚さ10mm、比重0.02
のエーテル系ウレタンフォームシートをロールで圧着
し、ウレタンフォームテープを得た。このウレタンフォ
ームテープを、温度20℃、湿度65%RHの恒温室内
で、10日間養生した。
【0023】実施例2〜12 アクリル系共重合体のモノマー組成及び粘着付与樹脂の
組成を表1及び表3に示す割合にしたこと以外は、実施
例1と同様にして、粘着剤組成物を作成し、実施例1と
同様にしてウレタンフォームテープを得た。
組成を表1及び表3に示す割合にしたこと以外は、実施
例1と同様にして、粘着剤組成物を作成し、実施例1と
同様にしてウレタンフォームテープを得た。
【0024】比較例1〜12 アクリル系共重合体のモノマー組成及び粘着付与樹脂の
組成を表2及び表4に示す割合にしたこと以外は、実施
例1と同様にして、粘着剤組成物を作成し、実施例1と
同様にしてウレタンフォームテープを得た。
組成を表2及び表4に示す割合にしたこと以外は、実施
例1と同様にして、粘着剤組成物を作成し、実施例1と
同様にしてウレタンフォームテープを得た。
【0025】上記ウレタンフォームテープを下記方法に
より評価し、結果を表1〜表4に示した。 耐熱性(耐熱保持力) ステンレス鋼板(SUS−304)に幅50mm、長さ
120mmのウレタンフォームテープを貼り付け、2K
gロールを1往復させて接着した。温度20℃、湿度6
5%RHで17時間養生後、80℃ギヤーオーブン中に
20分間放置した後、テープ面が下になるようにして1
00gの静荷重をかけた(角度はステンレス鋼板に対し
て90°)。1時間放置し、テープが鋼板から落下する
までの時間(分)、又は鋼板から剥離(mm)した距離
を測定した。 低温時の粘着性(SUS粘着力) 5℃雰囲気下でステンレス鋼板に幅25mm、長さ20
0mmのウレタンフォームテープを貼り付け、2Kgロ
ールを1往復させて接着した。同条件下で20分間放置
後、引っ張り試験機で90°剥離強度(g/25mm)
を測定した。引っ張り速度は300mm/分であった。 オレフィンに対する粘着力(PP粘着力) PP(ポリプロピレン)板に、上記SUS粘着力と同様
にウレタンフォームテープを接着し、同様にして90°
剥離強度(g/25mm)を測定した。 初期タック(プローブタック) 幅25mm、長さ100mmのウレタンフォームテープ
を糊面を上にして、ステンレス鋼板にゴム糊で貼り付け
た。プローブ(底面積1cm2 、重さ10gのステンレ
ス鋼)底面を3秒間糊面に接着後、引っ張り速度200
mm/分で引き上げる時の強度(g/25mm)を測定
した。
より評価し、結果を表1〜表4に示した。 耐熱性(耐熱保持力) ステンレス鋼板(SUS−304)に幅50mm、長さ
120mmのウレタンフォームテープを貼り付け、2K
gロールを1往復させて接着した。温度20℃、湿度6
5%RHで17時間養生後、80℃ギヤーオーブン中に
20分間放置した後、テープ面が下になるようにして1
00gの静荷重をかけた(角度はステンレス鋼板に対し
て90°)。1時間放置し、テープが鋼板から落下する
までの時間(分)、又は鋼板から剥離(mm)した距離
を測定した。 低温時の粘着性(SUS粘着力) 5℃雰囲気下でステンレス鋼板に幅25mm、長さ20
0mmのウレタンフォームテープを貼り付け、2Kgロ
ールを1往復させて接着した。同条件下で20分間放置
後、引っ張り試験機で90°剥離強度(g/25mm)
を測定した。引っ張り速度は300mm/分であった。 オレフィンに対する粘着力(PP粘着力) PP(ポリプロピレン)板に、上記SUS粘着力と同様
にウレタンフォームテープを接着し、同様にして90°
剥離強度(g/25mm)を測定した。 初期タック(プローブタック) 幅25mm、長さ100mmのウレタンフォームテープ
を糊面を上にして、ステンレス鋼板にゴム糊で貼り付け
た。プローブ(底面積1cm2 、重さ10gのステンレ
ス鋼)底面を3秒間糊面に接着後、引っ張り速度200
mm/分で引き上げる時の強度(g/25mm)を測定
した。
【0026】表1〜表4の各表中に使用した用語は以下
である。アクリル系共重合体組成中のAは無水マレイン
酸を、Bはアクリルアミドを、それぞれ示す。重合ロジ
ン系粘着付与樹脂中のDは軟化点135℃の重合ロジン
エステル樹脂(ペンセルD−135、荒川化学工業社
製)を、Eは軟化点160℃の重合ロジンエステル樹脂
(ペンセルD−160、荒川化学工業社製)を、それぞ
れ示す。粘着付与樹脂組成中のFは軟化点115℃の不
均化ロジンエステル樹脂(スーパーエステルA115、
荒川化学工業社製)を、Gは軟化点125℃の不均化ロ
ジンエステル樹脂(スーパーエステルA125、荒川化
学工業社製)を、Hは軟化点145℃のテルペンフェノ
ール樹脂(YSポリスターS145、安原油脂工業社
製)を、ヒタノールは軟化点100℃のアルキルフェノ
ール樹脂(ヒタノール643KN、日立化成社製)を、
KEは軟化点86℃の1分子中に水酸基を2個有するロ
ジンポリオール(KE−601、荒川化学工業社製)
を、CRWは軟化点68℃の1分子中に水酸基を3個有
するロジンポリオール(CRW−238、荒川化学工業
社製)を、それぞれ示す。硬化剤のコロネートL−55
(有効成分55%)(日本ポリウレタン工業社製)はイ
ソシアネート化合物を示す。
である。アクリル系共重合体組成中のAは無水マレイン
酸を、Bはアクリルアミドを、それぞれ示す。重合ロジ
ン系粘着付与樹脂中のDは軟化点135℃の重合ロジン
エステル樹脂(ペンセルD−135、荒川化学工業社
製)を、Eは軟化点160℃の重合ロジンエステル樹脂
(ペンセルD−160、荒川化学工業社製)を、それぞ
れ示す。粘着付与樹脂組成中のFは軟化点115℃の不
均化ロジンエステル樹脂(スーパーエステルA115、
荒川化学工業社製)を、Gは軟化点125℃の不均化ロ
ジンエステル樹脂(スーパーエステルA125、荒川化
学工業社製)を、Hは軟化点145℃のテルペンフェノ
ール樹脂(YSポリスターS145、安原油脂工業社
製)を、ヒタノールは軟化点100℃のアルキルフェノ
ール樹脂(ヒタノール643KN、日立化成社製)を、
KEは軟化点86℃の1分子中に水酸基を2個有するロ
ジンポリオール(KE−601、荒川化学工業社製)
を、CRWは軟化点68℃の1分子中に水酸基を3個有
するロジンポリオール(CRW−238、荒川化学工業
社製)を、それぞれ示す。硬化剤のコロネートL−55
(有効成分55%)(日本ポリウレタン工業社製)はイ
ソシアネート化合物を示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性がよくかつ低温
時の粘着性にも優れた粘着剤組成物及び粘着加工品を得
ることができる。
時の粘着性にも優れた粘着剤組成物及び粘着加工品を得
ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 アルキル基の炭素数が2〜18の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル60〜100重量%
と、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合
可能なビニル系モノマー0〜40重量%とを共重合して
得られるアクリル系共重合体100重量部、1分子中に
水酸基を平均1.5個以上含むロジン系粘着付与樹脂5
〜20重量部、及び、熱硬化性アルキルフェノール樹脂
0.5〜10重量部からなることを特徴とする粘着剤組
成物。 - 【請求項2】 アルキル基の炭素数が2〜18の(メ
タ)アクリル酸アルキルエステル60〜100重量%
と、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合
可能なビニル系モノマー0〜40重量%とを共重合して
得られるアクリル系共重合体100重量部、1分子中に
水酸基を平均1.5個以上含むロジン系粘着付与樹脂5
〜20重量部、及び、軟化点135℃以上の重合ロジン
系粘着付与樹脂5〜20重量部からなることを特徴とす
る粘着剤組成物。 - 【請求項3】 基材の少なくとも1面に、請求項1記載
の粘着剤組成物及び請求項2記載の粘着剤組成物の少な
くとも1種よりなる粘着剤層を有することを特徴とする
粘着加工品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021994A JPH07228852A (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 粘着剤組成物及び粘着加工品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021994A JPH07228852A (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 粘着剤組成物及び粘着加工品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07228852A true JPH07228852A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=12021061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021994A Pending JPH07228852A (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 粘着剤組成物及び粘着加工品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07228852A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010110254A1 (ja) * | 2009-03-24 | 2010-09-30 | 日本カーバイド工業株式会社 | 粘着剤組成物 |
-
1994
- 1994-02-17 JP JP2021994A patent/JPH07228852A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010110254A1 (ja) * | 2009-03-24 | 2010-09-30 | 日本カーバイド工業株式会社 | 粘着剤組成物 |
CN102361948A (zh) * | 2009-03-24 | 2012-02-22 | 日本电石工业株式会社 | 粘合剂组合物 |
JPWO2010110254A1 (ja) * | 2009-03-24 | 2012-09-27 | 日本カーバイド工業株式会社 | 粘着剤組成物 |
US9309348B2 (en) | 2009-03-24 | 2016-04-12 | Nippon Carbide Industries Co., Inc. | Adhesive composition |
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