JPH07225073A - 低温ガス発生装置 - Google Patents
低温ガス発生装置Info
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- JPH07225073A JPH07225073A JP3786594A JP3786594A JPH07225073A JP H07225073 A JPH07225073 A JP H07225073A JP 3786594 A JP3786594 A JP 3786594A JP 3786594 A JP3786594 A JP 3786594A JP H07225073 A JPH07225073 A JP H07225073A
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- buffer tank
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 空気を、液化ガスまたは蒸発した液化ガスと
混合して冷却することにより低温ガスとなすにあたり、
空気中の水分や炭酸ガスが固化を起こしても配管等を閉
塞するおそれがなく、常に安定して低温ガスを供給する
ことのできる低温ガス発生装置を提供することを目的と
する。 【構成】 バッファタンク(1) 、そのバッファタンク
(1) 内に空気を導入する空気導入部(2) 、そのバッファ
タンク(1) 内に液化ガスまたはその蒸発ガスを導入する
ため冷却用ガス導入部(3) 、およびそのバッファタンク
(1) 内で調製した低温ガスを導出する低温ガス導出部
(4) を備えた装置である。上記バッファタンク(1) 内を
仕切り部材(5) で仕切ると共に、仕切られた各室(6) に
熱伝導性の良い金属繊維製の綿状物(7) を充填する。
混合して冷却することにより低温ガスとなすにあたり、
空気中の水分や炭酸ガスが固化を起こしても配管等を閉
塞するおそれがなく、常に安定して低温ガスを供給する
ことのできる低温ガス発生装置を提供することを目的と
する。 【構成】 バッファタンク(1) 、そのバッファタンク
(1) 内に空気を導入する空気導入部(2) 、そのバッファ
タンク(1) 内に液化ガスまたはその蒸発ガスを導入する
ため冷却用ガス導入部(3) 、およびそのバッファタンク
(1) 内で調製した低温ガスを導出する低温ガス導出部
(4) を備えた装置である。上記バッファタンク(1) 内を
仕切り部材(5) で仕切ると共に、仕切られた各室(6) に
熱伝導性の良い金属繊維製の綿状物(7) を充填する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気を、液化ガスまた
は蒸発した液化ガスと混合して冷却することにより低温
ガスとなすと共に、その低温ガスを常に安定して導出で
きるようにした低温ガス発生装置に関するものである。
は蒸発した液化ガスと混合して冷却することにより低温
ガスとなすと共に、その低温ガスを常に安定して導出で
きるようにした低温ガス発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】低温ガスは、被研磨面の冷却用やリュー
マチ治療用をはじめとする各種の分野に利用されてい
る。この場合、−100℃〜0℃程度の低温ガスが必要
となることが多い。
マチ治療用をはじめとする各種の分野に利用されてい
る。この場合、−100℃〜0℃程度の低温ガスが必要
となることが多い。
【0003】低温ガスは、圧縮空気に液化ガスまたはそ
れを蒸発させた液化ガスを混合することにより得ること
ができる。圧縮空気の利用はコスト低減の点でも有利で
ある。
れを蒸発させた液化ガスを混合することにより得ること
ができる。圧縮空気の利用はコスト低減の点でも有利で
ある。
【0004】特開昭61−199857号公報には、リ
ューマチの寒冷治療のために、乾燥した冷たいガス気流
を発生する装置が示されている。この装置は、低沸点液
化ガスを収容するための容器と、該容器に接続され、蒸
発したガスを放出するための交換可能な処置ノズルを有
するフレキシブルホースを有するものであり、容器がわ
ずな貯蔵容量しか有せず、その底の近くに液化ガスを蒸
発させるための制御可能な電気加熱装置を有しかつフレ
キシブルホースが制御可能な電気加熱区間によって容器
に接続されているものである。
ューマチの寒冷治療のために、乾燥した冷たいガス気流
を発生する装置が示されている。この装置は、低沸点液
化ガスを収容するための容器と、該容器に接続され、蒸
発したガスを放出するための交換可能な処置ノズルを有
するフレキシブルホースを有するものであり、容器がわ
ずな貯蔵容量しか有せず、その底の近くに液化ガスを蒸
発させるための制御可能な電気加熱装置を有しかつフレ
キシブルホースが制御可能な電気加熱区間によって容器
に接続されているものである。
【0005】この公報の実施例および第1図には、治療
終了後に全装置に室内空気を導入するためのブロアを設
ける機構が示されている。ただしこのブロアは、装置内
の残存液化窒素を除去するためのものである。
終了後に全装置に室内空気を導入するためのブロアを設
ける機構が示されている。ただしこのブロアは、装置内
の残存液化窒素を除去するためのものである。
【0006】特開平3−49860号公報には、液化ガ
スの貯蔵タンクと、艶出しまたは研磨用の工具と、これ
ら貯蔵タンクおよび工具間をつなぐ断熱された接続ホー
スとが設けられ、冷却ガスが工具の駆動時に連続して工
具の作業範囲へ供給されるようにした艶出しまたは研磨
装置が示されている。
スの貯蔵タンクと、艶出しまたは研磨用の工具と、これ
ら貯蔵タンクおよび工具間をつなぐ断熱された接続ホー
スとが設けられ、冷却ガスが工具の駆動時に連続して工
具の作業範囲へ供給されるようにした艶出しまたは研磨
装置が示されている。
【0007】この公報の特許請求の範囲第2項には、複
数の貯蔵タンクが主要タンクと接続されている態様が示
されており、特許請求の範囲第3項には、貯蔵タンクと
工具との間、または主要タンクと貯蔵タンクとの間に、
冷却ガスおよび圧縮空気を供給する混合タンクを配置し
た態様が示されている。
数の貯蔵タンクが主要タンクと接続されている態様が示
されており、特許請求の範囲第3項には、貯蔵タンクと
工具との間、または主要タンクと貯蔵タンクとの間に、
冷却ガスおよび圧縮空気を供給する混合タンクを配置し
た態様が示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、圧縮空
気に液化ガスまたはそれを蒸発させた液化ガスを混合す
ることにより低温ガスを得ることができるが、その際に
空気中の水分や炭酸ガスが低温下において固化し、配管
等を閉塞することがある。
気に液化ガスまたはそれを蒸発させた液化ガスを混合す
ることにより低温ガスを得ることができるが、その際に
空気中の水分や炭酸ガスが低温下において固化し、配管
等を閉塞することがある。
【0009】このようなトラブルを避けるためには、空
気中の水分や炭酸ガスを予めできるだけ除去しておけば
よいが、それらを完全に除去することは難しいので、低
温ガス吹き付けの操作時間が長くなると、やがて配管や
ノズル等において閉塞が起きるとになる。
気中の水分や炭酸ガスを予めできるだけ除去しておけば
よいが、それらを完全に除去することは難しいので、低
温ガス吹き付けの操作時間が長くなると、やがて配管や
ノズル等において閉塞が起きるとになる。
【0010】本発明は、空気を、液化ガスまたは蒸発し
た液化ガスと混合して冷却することにより低温ガスとな
すにあたり、空気中の水分や炭酸ガスが固化を起こして
も配管等を閉塞するおそれがなく、常に安定して低温ガ
スを供給することのできる低温ガス発生装置を提供する
ことを目的とするものである。
た液化ガスと混合して冷却することにより低温ガスとな
すにあたり、空気中の水分や炭酸ガスが固化を起こして
も配管等を閉塞するおそれがなく、常に安定して低温ガ
スを供給することのできる低温ガス発生装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の低温ガス発生装
置は、バッファタンク(1) 、該バッファタンク(1) 内に
空気を導入する空気導入部(2) 、該バッファタンク(1)
内に液化ガスまたはその蒸発ガスを導入するため冷却用
ガス導入部(3) 、および該バッファタンク(1)内で調製
した低温ガスを導出する低温ガス導出部(4) を備えた装
置であって、前記バッファタンク(1) 内を仕切り部材
(5) で仕切ると共に、仕切られた各室(6)に熱伝導性の
良い金属繊維製の綿状物(7) を充填したことを特徴とす
るものである。
置は、バッファタンク(1) 、該バッファタンク(1) 内に
空気を導入する空気導入部(2) 、該バッファタンク(1)
内に液化ガスまたはその蒸発ガスを導入するため冷却用
ガス導入部(3) 、および該バッファタンク(1)内で調製
した低温ガスを導出する低温ガス導出部(4) を備えた装
置であって、前記バッファタンク(1) 内を仕切り部材
(5) で仕切ると共に、仕切られた各室(6)に熱伝導性の
良い金属繊維製の綿状物(7) を充填したことを特徴とす
るものである。
【0012】以下本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明の低温ガス発生装置は、バッファタ
ンク(1) 、該バッファタンク(1) 内に空気を導入する空
気導入部(2) 、該バッファタンク(1) 内に液化ガスまた
はその蒸発ガスを導入するため冷却用ガス導入部(3) 、
および該バッファタンク(1)内で調製した低温ガスを導
出する低温ガス導出部(4) を備えている。
ンク(1) 、該バッファタンク(1) 内に空気を導入する空
気導入部(2) 、該バッファタンク(1) 内に液化ガスまた
はその蒸発ガスを導入するため冷却用ガス導入部(3) 、
および該バッファタンク(1)内で調製した低温ガスを導
出する低温ガス導出部(4) を備えている。
【0014】バッファタンク(1) としては、ステンレン
ス鋼などでできた筒形の縦型のタンクが好適に用いられ
る。
ス鋼などでできた筒形の縦型のタンクが好適に用いられ
る。
【0015】空気導入部(2) は、バッファタンク(1) 内
に空気を導入するためのものであって、この空気導入部
(2) は、好ましくはドライア(9) を介して、空気圧縮用
のコンプレッサ(8) に接続される。ここでドライア(9)
としては、PSA式、加熱PSA式、膜式、冷凍式など
が採用され、このドライア(9) によって空気中の水分や
炭酸ガスを相当程度除去する。
に空気を導入するためのものであって、この空気導入部
(2) は、好ましくはドライア(9) を介して、空気圧縮用
のコンプレッサ(8) に接続される。ここでドライア(9)
としては、PSA式、加熱PSA式、膜式、冷凍式など
が採用され、このドライア(9) によって空気中の水分や
炭酸ガスを相当程度除去する。
【0016】冷却用ガス導入部(3) は、バッファタンク
(1) 内に液化ガスまたはその蒸発ガスを導入するための
ものであって、この冷却用ガス導入部(3) は、好ましく
は液化ガス加温用の加温手段(11)を介して、液化ガス源
(10)に接続される。ここで加温手段(11)としては、たと
えば、ヒータ式、熱交換式、大気加温式などの加温手段
が採用される。液化ガス源(10)としては、たとえば、液
化ガスを充填したタンクが用いられる。なお液化ガスと
しては液化窒素が最適であるが、液化空気を用いること
ができる。
(1) 内に液化ガスまたはその蒸発ガスを導入するための
ものであって、この冷却用ガス導入部(3) は、好ましく
は液化ガス加温用の加温手段(11)を介して、液化ガス源
(10)に接続される。ここで加温手段(11)としては、たと
えば、ヒータ式、熱交換式、大気加温式などの加温手段
が採用される。液化ガス源(10)としては、たとえば、液
化ガスを充填したタンクが用いられる。なお液化ガスと
しては液化窒素が最適であるが、液化空気を用いること
ができる。
【0017】低温ガス導出部(4) は、バッファタンク
(1) 内で調製した低温ガスを導出するためのものであ
る。この低温ガス導出部(4) には断熱したフレキシブル
ホースなどのホースが接続され、そのホースの先端には
ノズル(14)が設けられる。この低温ガス導出部(4) に
は、必要に応じ電磁弁や流量計を付設することができ
る。
(1) 内で調製した低温ガスを導出するためのものであ
る。この低温ガス導出部(4) には断熱したフレキシブル
ホースなどのホースが接続され、そのホースの先端には
ノズル(14)が設けられる。この低温ガス導出部(4) に
は、必要に応じ電磁弁や流量計を付設することができ
る。
【0018】そして本発明においては、上記のバッファ
タンク(1) 内を仕切り部材(5) で仕切ると共に、仕切ら
れた各室(6) に熱伝導性の良い金属繊維製の綿状物(7)
を充填する。この点が本発明の最大の特徴点である。
タンク(1) 内を仕切り部材(5) で仕切ると共に、仕切ら
れた各室(6) に熱伝導性の良い金属繊維製の綿状物(7)
を充填する。この点が本発明の最大の特徴点である。
【0019】熱伝導性の良い金属繊維製の綿状物(7) と
しては、ステンレス鋼繊維の綿状物が最適であるが、
金、銀、銅、アルミニウム等の繊維でできた綿状物であ
ってもよい。
しては、ステンレス鋼繊維の綿状物が最適であるが、
金、銀、銅、アルミニウム等の繊維でできた綿状物であ
ってもよい。
【0020】仕切り部材(5) によるバッファタンク(1)
の仕切り数(つまり室(6) の数)、仕切り部材(5) の配
置、バッファタンク(1) 内の綿状物(7) の見掛け密度な
どは、空気導入部(2) からの空気の温度や導入量あるい
は導入空気中の水分・炭酸ガスの濃度、冷却用ガス導入
部(3) からの液化ガスまたはその蒸発ガスの温度や導入
量などを加味して最適なものに設定する。
の仕切り数(つまり室(6) の数)、仕切り部材(5) の配
置、バッファタンク(1) 内の綿状物(7) の見掛け密度な
どは、空気導入部(2) からの空気の温度や導入量あるい
は導入空気中の水分・炭酸ガスの濃度、冷却用ガス導入
部(3) からの液化ガスまたはその蒸発ガスの温度や導入
量などを加味して最適なものに設定する。
【0021】この場合、バッファタンク(1) を縦型とす
ると共に、バッファタンク(1) に仕切り部材(5) を互い
違いに設けて3以上の室(6) に仕切り、最下段の室(6)
に冷却用ガス導入部(3) 、中段の室(6) に空気導入部
(2) 、最上段の室(6) に低温ガス導出部(4) をそれぞれ
設けることが特に望ましい。
ると共に、バッファタンク(1) に仕切り部材(5) を互い
違いに設けて3以上の室(6) に仕切り、最下段の室(6)
に冷却用ガス導入部(3) 、中段の室(6) に空気導入部
(2) 、最上段の室(6) に低温ガス導出部(4) をそれぞれ
設けることが特に望ましい。
【0022】本発明の装置には、そのほか、温度制御お
よび圧力制御のためのコントローラや温度センサを設置
する。
よび圧力制御のためのコントローラや温度センサを設置
する。
【0023】本発明の低温ガス発生装置は、被研磨面の
冷却用、リューマチ治療用、美容用をはじめ、各種の分
野で使用する低温ガスを発生・供給する装置として有用
である。
冷却用、リューマチ治療用、美容用をはじめ、各種の分
野で使用する低温ガスを発生・供給する装置として有用
である。
【0024】
【作用】本発明においては、バッファタンク(1) 内に導
入された空気は、同じくバッファタンク(1) 内に導入さ
れた冷却用ガスと混合され、−170℃〜0℃程度、殊
に−50℃〜0℃程度の低温ガスとされる。その際に
は、空気中に残存している水分や炭酸ガスが固化する
が、バッファタンク(1) 内には熱伝導性の良い金属繊維
製の綿状物(7) を充填してあり、かつバッファタンク
(1) 内は仕切り部材(5)で仕切られているので、その固
化物は、仕切られた各室(6) を通る間に綿状物(7) によ
り析出が促進されると共にそこに確実に捕捉される。そ
のため、バッファタンク(1) よりも下流にある配管やノ
ズル等が閉塞を起こすおそれがなくなる。
入された空気は、同じくバッファタンク(1) 内に導入さ
れた冷却用ガスと混合され、−170℃〜0℃程度、殊
に−50℃〜0℃程度の低温ガスとされる。その際に
は、空気中に残存している水分や炭酸ガスが固化する
が、バッファタンク(1) 内には熱伝導性の良い金属繊維
製の綿状物(7) を充填してあり、かつバッファタンク
(1) 内は仕切り部材(5)で仕切られているので、その固
化物は、仕切られた各室(6) を通る間に綿状物(7) によ
り析出が促進されると共にそこに確実に捕捉される。そ
のため、バッファタンク(1) よりも下流にある配管やノ
ズル等が閉塞を起こすおそれがなくなる。
【0025】そして綿状物(7) に固化物が付着しても、
綿状物(7) は無数の微細流路からなるので、低温ガスは
固化物付着個所以外の微細流路を通り、綿状物(7) のか
なりの部分に固化物が付着するまで微細流路が閉塞する
ことがない。従って、本発明の装置を長時間使用するこ
とができる。
綿状物(7) は無数の微細流路からなるので、低温ガスは
固化物付着個所以外の微細流路を通り、綿状物(7) のか
なりの部分に固化物が付着するまで微細流路が閉塞する
ことがない。従って、本発明の装置を長時間使用するこ
とができる。
【0026】綿状物(7) に付着した固化物は、装置停止
時に、空気導入部(2) からの空気を導入したり、液化ガ
ス加温用の加温手段(11)によって加温された液化ガスの
蒸発ガスを冷却用ガス導入部(3) から導入したりして、
バッファタンク(1) 内にたとえば10〜100℃のガス
を流すことによって短時間で除去することができる。綿
状物(7) は熱伝導性の良い金属繊維からできているの
で、固化物には熱が良く伝わり、固化物のガス化、除去
は容易である。
時に、空気導入部(2) からの空気を導入したり、液化ガ
ス加温用の加温手段(11)によって加温された液化ガスの
蒸発ガスを冷却用ガス導入部(3) から導入したりして、
バッファタンク(1) 内にたとえば10〜100℃のガス
を流すことによって短時間で除去することができる。綿
状物(7) は熱伝導性の良い金属繊維からできているの
で、固化物には熱が良く伝わり、固化物のガス化、除去
は容易である。
【0027】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。
る。
【0028】実施例1 図1は本発明の低温ガス発生装置の一例を示した装置図
である。
である。
【0029】〈装置の構造〉バッファタンク(1) は、ス
テンレンス鋼でできた円筒形の縦型のタンクからなる。
テンレンス鋼でできた円筒形の縦型のタンクからなる。
【0030】このバッファタンク(1) 内は、互い違いに
配置された3枚の仕切り部材(5) により仕切られてお
り、4つの室(6) を構成している。そしてバッファタン
ク(1)内の各室(6) には、綿状物(7) の一例としての太
さ40〜50μm のステンレス鋼製の綿状物がおよそ0.
05g/cm3 の見掛け密度で充填されている。
配置された3枚の仕切り部材(5) により仕切られてお
り、4つの室(6) を構成している。そしてバッファタン
ク(1)内の各室(6) には、綿状物(7) の一例としての太
さ40〜50μm のステンレス鋼製の綿状物がおよそ0.
05g/cm3 の見掛け密度で充填されている。
【0031】上記バッファタンク(1) の下から2番面の
室(6) の側壁には空気導入部(2) が設けられており、こ
の空気導入部(2) はPSA式のドライア(9) を介して空
気圧縮用のコンプレッサ(8) に接続されている。
室(6) の側壁には空気導入部(2) が設けられており、こ
の空気導入部(2) はPSA式のドライア(9) を介して空
気圧縮用のコンプレッサ(8) に接続されている。
【0032】上記バッファタンク(1) の下から1番目の
室(6) の側壁には冷却用ガス導入部(3) が設けられてお
り、この冷却用ガス導入部(3) には、液化ガス加温用の
加温手段(11)の一例としてのヒータを介して、液化ガス
源(10)の一例としての液化窒素容器に接続されている。
なお、加温手段(11)−液化ガス源(10)間は、断熱された
フレキシブルホース(12)で連絡してある。
室(6) の側壁には冷却用ガス導入部(3) が設けられてお
り、この冷却用ガス導入部(3) には、液化ガス加温用の
加温手段(11)の一例としてのヒータを介して、液化ガス
源(10)の一例としての液化窒素容器に接続されている。
なお、加温手段(11)−液化ガス源(10)間は、断熱された
フレキシブルホース(12)で連絡してある。
【0033】上記バッファタンク(1) の下から4番面
(つまり上から1番目)の室(6) の側壁には低温ガス導
出部(4) が設けられており、この低温ガス導出部(4) に
はフレキシブルホース(13)が接続され、そのフレキシブ
ルホース(13)の先端には低温ガス噴出用のノズル(14)を
設けてある。
(つまり上から1番目)の室(6) の側壁には低温ガス導
出部(4) が設けられており、この低温ガス導出部(4) に
はフレキシブルホース(13)が接続され、そのフレキシブ
ルホース(13)の先端には低温ガス噴出用のノズル(14)を
設けてある。
【0034】(15)は温度センサであり、バッファタンク
(1) の上から1番目の室(6) の低温ガス導出部(4) に近
い空間のガス温度を測定するようになっている。(16)は
コントローラであり、上記温度センサ(15)の測温データ
に基いて空気導入部(2) の弁の開閉を制御して、低温ガ
ス導出部(4) から導出される低温ガスの温度が一定温度
に保たれるようにしている。
(1) の上から1番目の室(6) の低温ガス導出部(4) に近
い空間のガス温度を測定するようになっている。(16)は
コントローラであり、上記温度センサ(15)の測温データ
に基いて空気導入部(2) の弁の開閉を制御して、低温ガ
ス導出部(4) から導出される低温ガスの温度が一定温度
に保たれるようにしている。
【0035】〈操作〉コンプレッサ(8) から送られる空
気は、ドライア(9) において水分および炭酸ガスが相当
程度除去され、空気導入部(2) からバッファタンク(1)
の下から2番面の室(6) に導入される。
気は、ドライア(9) において水分および炭酸ガスが相当
程度除去され、空気導入部(2) からバッファタンク(1)
の下から2番面の室(6) に導入される。
【0036】一方、液化ガス源(10)の液化窒素は、フレ
キシブルホース(12)を経てヒータ(加温手段(11))にお
いて加温されて蒸発し、バッファタンク(1) の下から1
番目の室(6) に導入される。
キシブルホース(12)を経てヒータ(加温手段(11))にお
いて加温されて蒸発し、バッファタンク(1) の下から1
番目の室(6) に導入される。
【0037】下から1番目の室(6) に導入された冷却用
ガスは、下から2番目の室(6) に入り、その室(6) に導
入された空気と混合され、低温ガスとなる。液化窒素の
蒸発によるガスの温度は−196℃〜−170℃である
ので、空気中の水分や炭酸ガスは固化するが、その固化
物はバッファタンク(1) 内に充填してある綿状物(7)に
捕捉される。
ガスは、下から2番目の室(6) に入り、その室(6) に導
入された空気と混合され、低温ガスとなる。液化窒素の
蒸発によるガスの温度は−196℃〜−170℃である
ので、空気中の水分や炭酸ガスは固化するが、その固化
物はバッファタンク(1) 内に充填してある綿状物(7)に
捕捉される。
【0038】混合後の低温ガスは、下から3番面の室
(6) 、さらには下から4番面の室(6)に入っていくが、
これらの室(6) においても固化物が捕捉され、事実上固
化物を含まない状態で、低温ガス導出部(4) 、フレキシ
ブルホース(13)を経て、ノズル(14)から対象物に向けて
噴出される。
(6) 、さらには下から4番面の室(6)に入っていくが、
これらの室(6) においても固化物が捕捉され、事実上固
化物を含まない状態で、低温ガス導出部(4) 、フレキシ
ブルホース(13)を経て、ノズル(14)から対象物に向けて
噴出される。
【0039】
【発明の効果】本発明の低温ガス発生装置にあっては、
空気を、液化ガスまたは蒸発した液化ガスと混合して冷
却することにより低温ガスとなす方式を採用しているの
で、高価な液化ガスの使用量を削減することができる。
空気を混合することは、導出される低温ガス中に酸素が
混じることになるので、低温ガス適用時の酸欠防止の点
でも有利である。
空気を、液化ガスまたは蒸発した液化ガスと混合して冷
却することにより低温ガスとなす方式を採用しているの
で、高価な液化ガスの使用量を削減することができる。
空気を混合することは、導出される低温ガス中に酸素が
混じることになるので、低温ガス適用時の酸欠防止の点
でも有利である。
【0040】そして、バッファタンク(1) 内を仕切り部
材(5) で仕切ると共に、仕切られた各室(6) に熱伝導性
の良い金属繊維製の綿状物(7) を充填するという特別の
工夫を行っているので、空気と液化ガスとを混合する方
法を採用しながらも、空気中の水分や炭酸ガスが固化を
起こしても配管等を閉塞するおそれがなく、常に安定し
て低温ガスを供給することができる。
材(5) で仕切ると共に、仕切られた各室(6) に熱伝導性
の良い金属繊維製の綿状物(7) を充填するという特別の
工夫を行っているので、空気と液化ガスとを混合する方
法を採用しながらも、空気中の水分や炭酸ガスが固化を
起こしても配管等を閉塞するおそれがなく、常に安定し
て低温ガスを供給することができる。
【図1】本発明の低温ガス発生装置の一例を示した装置
図である。
図である。
(1) …バッファタンク、 (2) …空気導入部、 (3) …冷却用ガス導入部、 (4) …低温ガス導出部、 (5) …仕切り部材、 (6) …室、 (7) …綿状物、 (8) …コンプレッサ、 (9) …ドライア、 (10)…液化ガス源、 (11)…加温手段、 (12)…フレキシブルホース、 (13)…フレキシブルホース、 (14)…ノズル、 (15)…温度センサ、 (16)…コントローラ
Claims (4)
- 【請求項1】バッファタンク(1) 、該バッファタンク
(1) 内に空気を導入する空気導入部(2) 、該バッファタ
ンク(1) 内に液化ガスまたはその蒸発ガスを導入するた
め冷却用ガス導入部(3) 、および該バッファタンク(1)
内で調製した低温ガスを導出する低温ガス導出部(4) を
備えた装置であって、前記バッファタンク(1) 内を仕切
り部材(5) で仕切ると共に、仕切られた各室(6) に熱伝
導性の良い金属繊維製の綿状物(7) を充填したことを特
徴とする低温ガス発生装置。 - 【請求項2】バッファタンク(1) を縦型とすると共に仕
切り部材(5) で3以上の室(6) に仕切り、最下段の室
(6) に冷却用ガス導入部(3) 、中段の室(6) に空気導入
部(2)、最上段の室(6) に低温ガス導出部(4) を設けた
ことを特徴とする請求項1記載の低温ガス発生装置。 - 【請求項3】仕切り部材(5) をバッファタンク(1) に互
い違いに設けて3以上の室(6) を形成したことを特徴と
する請求項2記載の低温ガス発生装置。 - 【請求項4】空気導入部(2) はドライア(9) を介して空
気圧縮用のコンプレッサ(8) に接続し、冷却用ガス導入
部(3) は液化ガス加温用の加温手段(11)を介して液化ガ
ス源(10)に接続してなる請求項1記載の低温ガス発生装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3786594A JP2968164B2 (ja) | 1994-02-09 | 1994-02-09 | 低温ガス発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3786594A JP2968164B2 (ja) | 1994-02-09 | 1994-02-09 | 低温ガス発生装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07225073A true JPH07225073A (ja) | 1995-08-22 |
JP2968164B2 JP2968164B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=12509442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3786594A Expired - Fee Related JP2968164B2 (ja) | 1994-02-09 | 1994-02-09 | 低温ガス発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2968164B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008133983A (ja) * | 2006-11-28 | 2008-06-12 | Cool Technos:Kk | 超低温ガス発生装置 |
JP2015117916A (ja) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | 大陽日酸株式会社 | 低温ガス製造装置 |
JP2015215080A (ja) * | 2014-05-13 | 2015-12-03 | 北海道エア・ウォーター株式会社 | 炭酸ガス発生装置 |
-
1994
- 1994-02-09 JP JP3786594A patent/JP2968164B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008133983A (ja) * | 2006-11-28 | 2008-06-12 | Cool Technos:Kk | 超低温ガス発生装置 |
JP2015117916A (ja) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | 大陽日酸株式会社 | 低温ガス製造装置 |
JP2015215080A (ja) * | 2014-05-13 | 2015-12-03 | 北海道エア・ウォーター株式会社 | 炭酸ガス発生装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2968164B2 (ja) | 1999-10-25 |
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