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JPH07221806A - 一括復調方法および一括復調器 - Google Patents

一括復調方法および一括復調器

Info

Publication number
JPH07221806A
JPH07221806A JP6035387A JP3538794A JPH07221806A JP H07221806 A JPH07221806 A JP H07221806A JP 6035387 A JP6035387 A JP 6035387A JP 3538794 A JP3538794 A JP 3538794A JP H07221806 A JPH07221806 A JP H07221806A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
output
phase
rom
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6035387A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifumi Yamada
芳文 山田
Tadashi Shirato
正 白土
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP6035387A priority Critical patent/JPH07221806A/ja
Publication of JPH07221806A publication Critical patent/JPH07221806A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 回路規模を増大せず、同時に復調可能なキャ
リア数の増減に柔軟に対応する。 【構成】 複数キャリアの変調信号を含んだ信号を取り
込み、I成分とQ成分を得る直交周波数変換手段101
と、各成分の信号のA/D変換器103と、復調するキ
ャリア数だけ時分割し、変調信号が中心周波数0のベー
スバンド信号になるように周波数シフトし、その結果を
各キャリアに対応して時系列出力する時分割多重処理周
波数シフト手段105と、得られたI成分、Q成分の信
号からそれぞれベースバンド信号のみを取り出す低域ろ
波手段106と、I,Q成分のベースバンド信号を変調
方式に対応した識別判定方式により復号された符号を出
力する識別判定手段107と、復号符号を、各データ系
列に分配して出力するデマルチプレクサ108とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル無線通信に用
いられる復調器に関し、特に複数キャリアの変調信号を
同時に復調処理する一括復調器に係る。
【0002】
【従来の技術】移動通信等において、基地局受信装置ま
たはマルチキャリア伝送における受信装置のように複数
キャリアの変調信号を同時に復調処理する復調器では、
図5に示すような複数キャリアの信号を同時に復調する
必要がある。図5においてf1〜f5 は各キャリア対応
の中心周波数であり、破線のf2 ,f5 は空きキャリア
を示す。
【0003】ところで、直交位相変調波は、直交検波を
行なうことにより得られたI成分およびQ成分の各ベー
スバンド信号を用いて復調することができる。以下にそ
の基本原理を説明する。ベースバンド信号の信号空間ダ
イヤグラムにおける瞬時振幅がA(t)、瞬時位相角が
φ(t)、キャリア周波数がfc である変調波信号s
(t)は、“数1”のように表される。
【0004】
【数1】 この変調波に対し、直交キャリア信号cos2πfc
および−sin2πfc tを乗算すると、それぞれ“数
2”,“数3”のように変形できる。従って、“数2”
および“数3”のそれぞれの2項目を低域通過フィルタ
を用いて除去することによって2つの直交ベースバンド
信号“数4”,“数5”が得られる。
【0005】
【数2】
【0006】
【数3】
【0007】
【数4】
【0008】
【数5】 これらのベースバンド信号を用いて振幅および位相を識
別し、符号判定することにより復調データを得ることが
できる。
【0009】以上述べたように、キャリア周波数fk
変調波は、直交キャリア信号cos2πfc tおよび−
sin2πfc tを用いて直交検波することによって復
調することが可能であり、fc を変化させることで異な
るキャリア周波数の変調波にアクセスすることが可能で
ある。
【0010】従来、複数キャリアの変調波を同時に復調
するのに、アクセスするキャリア数だけの復調器を用意
し、それぞれ個別に復調を行なっていた。図7に従来の
複数キャリアを同時に復調する復調器の構成を示す。同
図において入力された受信信号は、ハイブリッド801
で分配され、それぞれ復調器802に入力される。
【0011】復調器802は同時にアクセスするキャリ
ア数だけ用意されている。復調器802に入力された信
号は、直交検波部803で上述した方法で直交検波さ
れ、I成分およびQ成分の2つのベースバンド信号が得
られる。これらのベースバンド信号は、A/D変換器1
03でディジタル信号に変換されて識別判定部211に
入力され、符号判定されて復調データが得られる。
【0012】それぞれの復調器802においても同様の
処理が為され、このとき直交検波部803に入力される
直交信号の周波数を各変調波のキャリア周波数に応じて
周波数シンセサイザ808により個別に設定することに
よってそれぞれの復調データが得られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の復調器は、上述
したように、キャリア周波数の異なる複数キャリアの信
号を同時に復調する場合、個別に復調処理を行なってい
た。このため、同時に復調するキャリア数が増加すると
復調器の台数が増大し、また復調器の台数に比して同時
に復調するキャリア数が少ない場合は、使用されない復
調器が存在することになり、使用効率が低下する。すな
わち、扱う信号系列の増減に対して柔軟に対応ができな
いという課題があった。
【0014】本発明は、ディジタル信号処理によってキ
ャリアアクセスを行なうことにより、高速かつ安定なキ
ャリアアクセスおよびキャリア切り替えが可能であり、
また復調器回路規模を増大することなく、同時に復調可
能なキャリア数の増減に柔軟に対応可能な復調器を提供
することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
目的は前記特許請求の範囲に記載した手段により達成さ
れる。
【0016】すなわち、請求項1の発明は、複数キャリ
アの変調信号を含んだ信号を取り込み、固定周波数の直
交信号によって同相成分(I成分)および直交成分(Q
成分)を得て、該I成分およびQ成分のそれぞれの信号
をディジタル信号に変換し、ディジタル信号に変換され
た前記I成分およびQ成分の信号を取り込み、ディジタ
ル信号処理によって複数キャリアの変調信号を同時に復
調しその結果を出力する一括復調方法であって、
【0017】前記ディジタル信号処理においては、前記
I成分およびQ成分の信号を取り込み、復調するキャリ
ア数だけ時分割し、復調しようとするキャリアの変調信
号が中心周波数0のベースバンド信号になるように周波
数シフトし、その結果を各キャリアに対応して時系列出
力し、前記各キャリアに対応して時系列出力されたI成
分およびQ成分の信号からそれぞれベースバンド信号の
みを取り出し、該各信号を取り込んで変調方式に対応し
た識別判定方式により復号し、これにより各キャリアに
対応して時系列出力された復号符号を、各データ系列に
分配して出力する一括復調方法である。
【0018】請求項2の発明は、複数キャリアの変調信
号を含んだ信号を取り込み、固定周波数の直交信号によ
って同相成分(I成分)および直交成分(Q成分)を得
る直交周波数変換手段と、前記直交周波数変換手段によ
り得られたI成分およびQ成分のそれぞれの信号をディ
ジタル信号に変換するアナログ−ディジタル変換器(A
/D)と、ディジタル信号に変換された前記I成分およ
びQ成分の信号を取り込み、ディジタル信号処理によっ
て複数キャリアの変調信号を同時に復調しその結果を出
力するディジタル信号処理回路とから構成され、
【0019】前記ディジタル信号処理回路においては、
前記I成分およびQ成分の信号を取り込み、復調するキ
ャリア数だけ時分割し、復調しようとするキャリアの変
調信号が中心周波数0のベースバンド信号になるように
周波数シフトし、その結果を各キャリアに対応して時系
列出力する時分割多重処理周波数シフト手段と、
【0020】前記時分割多重処理周波数シフト手段によ
って得られたI成分およびQ成分の信号からそれぞれベ
ースバンド信号のみを取り出す低域ろ波手段と、前記低
域ろ波手段を通過したI成分およびQ成分のベースバン
ド信号を取り込み、変調方式に対応した識別判定方式に
より復号された符号を出力する識別判定手段と、前記識
別判定手段から各キャリアに対応して時系列出力された
復号符号を、各データ系列に分配して出力するデマルチ
プレクサとを備えた一括復調器である。
【0021】請求項3の発明は、上記請求項2記載の発
明において、時分割多重周波数シフト部を、各キャリア
指定データごとに対応して設けられた位相ステップ設定
回路210と、該各位相ステップ設定回路210ごとに
それぞれ接続される位相アキュムレータ211と、位相
アキュムレータ211の出力を選択するセレクタ212
と、
【0022】前記位相アキュムレータ211により得ら
れた瞬時位相データをアドレス入力として、演算に必要
なcos2πΔfk tの信号を発生するROM213
と、前記位相アキュムレータ211により得られた瞬時
位相データをアドレス入力として、演算に必要なsin
2πΔfk tの信号を発生するROM214と、入力さ
れた同相成分(I成分)と上記ROM213の出力とを
乗算する乗算器207aと、入力された同相成分(I成
分)と上記ROM214の出力とを乗算する乗算器20
7bと、
【0023】入力された直交成分(Q成分)と前記RO
M213の出力とを乗算する乗算器207cと、入力さ
れた直交成分(Q成分)と前記ROM214の出力とを
乗算する乗算器207dと、乗算器207aの出力と乗
算器207dとの出力とを減算処理して出力する減算器
208と、乗算器207bの出力と乗算器207cの出
力とを加算して出力する加算器209とにより構成した
ものである。
【0024】請求項4の発明は、前記請求項2記載の発
明において、時分割多重周波数シフト部を、各キャリア
指定データごとに対応して設けられた位相ステップ設定
回路(210)と、位相ステップ設定回路(210)の
出力を選択するセレクタ(212)と、
【0025】加算器(209c)と遅延回路(217)
とからなり、前記セレクタ(212)の出力を入力とし
て、瞬時位相データを出力する位相アキュムレータ(2
18)と、 該位相アキュムレータ(218)により得
られた瞬時位相データをアドレス入力として、演算に必
要なcos2πΔfk tの信号を発生するROM(21
3)と、前記位相アキュムレータ(218)により得ら
れた瞬時位相データをアドレス入力として、
【0026】演算に必要なsin2πΔfk tの信号を
発生するROM(214)と、入力された同相成分(I
成分)と上記ROM(213)の出力とを乗算する乗算
器(207a)と、入力された同相成分(I成分)と上
記ROM(214)の出力とを乗算する乗算器(207
b)と、入力された直交成分(Q成分)と前記ROM
(213)の出力とを乗算する乗算器(207c)と、
【0027】入力された直交成分(Q成分)と前記RO
M(214)の出力とを乗算する乗算器(207d)
と、乗算器(207a)の出力と乗算器(207d)と
の出力とを減算処理して出力する減算器(208)と、
乗算器(207b)の出力と乗算器(207c)の出力
とを加算して出力する加算器(209)とにより構成し
たものである。
【0028】請求項5の発明は、前記請求項2記載の発
明において、時分割多重周波数シフト部を、各キャリア
指定データごとに対応して設けられた位相ステップ設定
回路210と、該各位相ステップ設定回路210ごとに
それぞれ接続された位相アキュムレータ211と、位相
アキュムレータ211の出力を選択するセレクタ212
と、
【0029】入力同相成分と(cos2πΔfk t)の
乗算結果を予め記憶しておいて、キャリア指定データに
応じて位相ステップ設定回路210および位相アキュム
レータ211により発生された読み出しアドレスに対応
して演算結果を出力するROM301aと、入力同相成
分と(sin2πΔfk t)に乗算結果を予め記憶して
おいて、キャリア指定データに応じて位相ステップ設定
回路210および位相アキュムレータ211により発生
された読み出しアドレスに対応して演算結果を出力する
ROM302と、
【0030】入力直交成分と(sin2πΔfk t)の
乗算結果を予め記憶しておいて、キャリア指定データに
応じて位相ステップ設定回路210および位相アキュム
レータ211により発生された読み出しアドレスに対応
して演算結果を出力するROM303と、入力直交成分
と(cos2πΔfk t)の乗算結果を予め記憶してお
いて、
【0031】キャリア指定データに応じて位相ステップ
設定回路210および位相アキュムレータ211により
発生された読み出しアドレスに対応して演算結果を出力
するROM301bとROM301aの出力とROM3
03の出力とを加算して出力する加算器209aと、R
OM301bの出力とROM302の出力とを加算して
出力する加算器209bとにより構成したものである。
【0032】請求項6の発明は前記請求項2記載の発明
において、時分割多重周波数シフト部を、各キャリア指
定データごとに対応して設けられた位相ステップ設定回
路(210)と、位相ステップ設定回路(210)の出
力を選択するセレクタ(212)と、加算器(209
c)と遅延回路(217)とからなり、セレクタ(21
2)の出力を入力として、瞬時位相データを出力する位
相アキュムレータ(218)と、
【0033】入力同相成分(I成分)と(cos2πΔ
k t)の乗算結果を予め記憶しておいて、キャリア指
定データに応じて位相ステップ設定回路(210)およ
び位相アキュムレータ(218)により発生された読み
出しアドレスに対応して演算結果を出力するROM(3
01a)と、
【0034】入力同相成分(I成分)と(sin2πΔ
k t)の乗算結果を予め記憶しておいて、キャリア指
定データに応じて位相ステップ設定回路(210)およ
び位相アキュムレータ(218)により発生された読み
出しアドレスに対応して演算結果を出力するROM(3
02)と、
【0035】入力直交成分(Q成分)と(sin2πΔ
k t)の乗算結果を予め記憶しておいて、キャリア指
定データに応じて位相ステップ設定回路(210)およ
び位相アキュムレータ(218)により発生された読み
出しアドレスに対応して演算結果を出力するROM(3
03)と、
【0036】入力直交成分(Q成分)と(cos2πΔ
k t)の乗算結果を予め記憶しておいて、キャリア指
定データに応じて位相ステップ設定回路(210)およ
び位相アキュムレータ(218)により発生された読み
出しアドレスに対応して演算結果を出力するROM(3
01b)と、
【0037】ROM(301a)の出力とROM(30
3)の出力とを加算して出力する加算器(209a)
と、ROM(301b)の出力とROM(302)の出
力とを加算して出力する加算器(209b)とにより構
成したものである。
【0038】請求項7の発明は上記請求項2〜請求項4
の発明において、時分割多重周波数シフト手段と、ディ
ジタルフィルタまたは低域ろ波手段と、識別判定手段
と、デマルチプレクサとからなるディジタル信号処理部
をIC化して構成したものである。
【0039】
【作用】図1は、本発明の基本構成を示すブロック図で
ある。同図において、入力信号は、複数キャリアの変調
信号を含んだまま直交周波数変換手段101に入力され
る。直交周波数変換手段101では、周波数がfc であ
る周波数固定発振器102から生成される、cos2π
c t、sin2πfc tの2つの直交信号を用いて、
複数キャリアを含んだI成分およびQ成分の信号が得ら
れる(直交周波数変換)。
【0040】ここで入力信号に、それぞれのキャリア周
波数が固定周波数fc からΔfi だけずれた“数6”に
示す信号がn個含まれるものとし、その入力信号を“数
7”のように表現すると、直交周波数変換後のI成分お
よびQ成分の信号は“数8”、および、“数9”のよう
に表される。
【0041】
【数6】
【0042】
【数7】
【0043】
【数8】
【0044】
【数9】 これらのI成分、および、Q成分の信号はアナログ−デ
ィジタル変換器(A/D)103でディジタル信号に変
換され、ディジタル信号処理部104へ入力される。
【0045】ディジタル信号処理部109では、まず時
分割多重周波数シフト手段105において、直交周波数
変換後のI成分およびQ成分の信号を取り込み、位相回
転演算を行なうことで、アクセスするキャリアの信号が
ベースバンド信号になるように周波数をシフトする(周
波数シフト演算)。
【0046】すなわち、アクセスするキャリアの信号が
固定周波数fc からΔfk だけずれた信号(k番目の信
号)とし、そのキャリアの信号がベースバンド信号にな
るように周波数シフト演算した後のI成分およびQ成分
の信号、IS (t),QS (t)は、“数10”のよう
に表される。
【0047】
【数10】
【0048】このとき、伝送データ1シンボルの時間内
に同時アクセスするキャリア数だけΔfk を変化させ、
そのキャリア数を多重度として時分割多重されたベース
バンド信号が得られる。図4はその様子を示すタイミン
グチャートの一例である。図では1つの振幅データA
(t)に対し、シフト波形としてcos2πΔf1 t〜
cos2πΔfn tが乗算され、n多重の時分割処理さ
れた様子を示している。周波数シフト演算以降はデマル
チプレクサ108へ入力されるまで時分割多重処理され
る。
【0049】これらの周波数シフト演算された信号はそ
れぞれ低域ろ波手段106に入力され、希望のキャリア
のみのI成分およびQ成分のベースバンド信号、I
o (t),Qo (t)が出力される。該Io (t)を
“数11”に、また、Qo (t)を“数12”に示す。
【0050】
【数11】
【0051】図5は瞬時位相データの生成回路の例につ
いて示す図である。同図において、210は位相ステッ
プ設定回路、212はセレクタ、217は遅延回路、2
09cは加算器、218は位相アキュムレータを表わし
ている。
【0052】この位相アキュムレータは遅延回路217
と加算器209cによりn個まえのデータを蓄積するか
ら、1番のステップで写しこまれたデータ、2番のステ
ップで写しこまれたデータのように、順次瞬時位相デー
タを得ることができる。
【0053】先に図2、図3に基づいて説明した第1お
よび第2の実施例において、瞬時位相データをこのよう
な回路構成により生成する方式を採れば、位相アキュム
レータは1ケで済み回路をより簡潔なものとすることが
できる。
【0054】
【数12】
【0055】低域ろ波処理されたI成分、Q成分のそれ
ぞれの信号は、識別判定手段107に取り込まれ、変調
方式に応じて識別および判定され復調データとして出力
される。以上の作用をスペクトラムで説明すると、例え
ば、図5に示すようなfc =ωc /2πを中心とした複
数のキャリアを入力信号とし、周波数シフト演算を行な
った結果をアナログ信号に変換すると図6(a)に示す
ような希望のキャリアが0中心となるようなキャリア配
置のスペクトラムとなる。
【0056】この信号を低域ろ波処理した結果をアナロ
グ信号に変換すると図6(b)のような希望のキャリア
即ちベースバンド信号のみのスペクトラムとなる。この
信号を用いて変調方式に対応してレベル、位相、周波
数、等を識別し、符号判定を行なうことにより、希望の
キャリアのみを復調することができる。
【0057】識別判定手段107からの復調データはア
クセスキャリアごとに時分割多重されており、デマルチ
プレクサ108によって各系列に分配され出力される。
【0058】
【実施例】図2は乗算器により周波数シフト演算を行な
う本発明の第1の実施例を示すブロック図である。同図
において、入力信号は複数キャリアの変調信号を含んだ
まま直交周波数変換部201に入力され、周波数固定発
振器102で発生された固定周波数fc で直交周波数変
換されI成分およびQ成分の信号が得られる。これらの
I成分およびQ成分の信号は、アナログ−ディジタル変
換器(A/D)103でディジタル信号に変換され、時
分割多重周波数シフト部206へ取り込まれる。
【0059】時分割多重周波数シフト部206では“数
10”の演算が行なわれる。“数10”の演算を行なう
ために必要なcos2πΔfk t、sin2πΔfk
等の信号は位相アキュムレータ211により得られた瞬
時位相データをアドレス入力としたROM213,21
4により発生される。
【0060】ここで瞬時位相データは、各キャリア措定
データに応じた位相ステップがそれぞれの位相ステップ
設定回路210により得られ、セレクタにより各キャリ
ア指定データに対応して順次発生される。“数10”に
従い、ROM213,214により発生されたシフト信
号とI成分およびQ成分の信号とを乗算および加算演算
し、キャリア指定データに対応した希望のキャリアの信
号がベースバンド信号になるように周波数シフト演算す
る。
【0061】これらの周波数シフト演算された信号はそ
れぞれディジタルフィルタ215に入力され、希望のキ
ャリアのみのI成分およびQ成分のベースバンド信号が
出力されるように低域ろ波処理される。低域ろ波処理さ
れたI成分およびQ成分のそれぞれの信号は識別判定部
216に取り込まれ、変調方式の応じて識別および判定
される。識別判定部216から得られる、時分割多重さ
れた復調データは、デマルチプレクサ108によって各
系列に分配されて出力される。
【0062】図3はROMにより周波数シフト演算を行
なう本発明の第2の実施例を示すブロック図である。図
において、入力信号は、上述した第1の実施例と同様に
複数キャリアの信号を含んだまま直交周波数変換部20
1で直交周波数変換され、A/D変換器103によりデ
ィジタル信号に変換されて時分割多重周波数シフト部2
06に取り込まれ、“数9”に従って周波数シフト演算
が行なわれる。
【0063】ここでIチャネルおよびQチャネルの信号
とcos2πΔfk t、sin2πΔfk t等との乗算
結果は予めROM301〜303に書き込んでおき、キ
ャリア指定データに応じて位相ステップ設定回路210
および位相アキュムレータ211により発生された読み
出しアドレスに対応して演算結果を出力する。以降の処
理については、上述した第1の実施例と同様である。
【0064】本発明の各部の構成の細部は、上述した回
路等に限るものではなく、従来から知られている各種の
回路技術によっても実現可能なものであり、本発明が、
これらを含むものであることは言うまでもない。
【0065】本発明の時分割多重周波数シフト手段とデ
ィジタルフィルタ、識別判定手段、マルチプレクサ等は
全てディジタル処理の回路で実現できるので、これを集
積回路として構成することが可能であり、これによって
装置の動作を安定で均一なものと成し得ると共に、製造
(アセンブル)や保守をより容易なものとすることがで
きる。
【0066】
【発明の効果】上述したように、本発明は、複数キャリ
アを含んだ信号を一つの直交周波数変換手段で直交周波
数変換を行ない、時分割多重処理を行なうことにより、
復調回路の規模を増大することなく同時に復調するキャ
リア数の増減に柔軟に対応することができる。
【0067】また、ディジタル信号処理によってキャリ
アアクセスを行なうため、高速かつ高精度なキャリア周
波数の切り換えが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図3】本発明の第2の実施例の構成を示すブロック図
である。
【図4】ディジタル信号処理部におけるタイミングの例
を示す図である。
【図5】瞬時位相データの生成回路の例を示す図であ
る。
【図6】RF(IF)帯における複数キャリアの変調波
スペクトラムの例を示す図である。
【図7】複数キャリアを含んだまま周波数シフト演算し
た信号をアナログ信号に変換した場合のスペクトラムの
例と、周波数シフト演算後、低域ろ波処理した信号をア
ナログ信号に変換した場合のスペクトラムの例を示す図
である。
【図8】従来の複数キャリア同時処理を行なう復調器の
基本構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 直交周波数変換手段 102 周波数固定発振器 103 アナログ/ディジタル変換器 104 ディジタル信号処理部 105 時分割多重周波数シフト手段 106 低域ろ波手段 107 識別判定手段 108 デマルチプレクサ 201 直交検波部 202 ハイブリッド 203 ミキサ 204,806 π/2位相器 205,807 低域ろ波フィルタ 206 時分割多重周波数シフト部 207 ディジタル乗算器 208 ディジタル減算器 209 ディジタル加算器 210 位相ステップ設定回路 211,218 位相アキュムレータ 212 セレクタ 213〜214 ROM 215 ディジタルフィルタ 216 識別判定部 801 ハイブリッド 802 復調器 803 直交検波部 804 ハイブリッド 805 ディジタル乗算器 808 周波数シンセサイザ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタル無線通信に用
いられる復調器に関し、特に複数キャリアの変調信号を
同時に復調処理する一括復調器に係る。
【0002】
【従来の技術】移動通信等において、基地局受信装置ま
たはマルチキャリア伝送における受信装置のように複数
キャリアの変調信号を同時に復調処理する復調器では、
図5に示すような複数キャリアの信号を同時に復調する
必要がある。図5においてf1〜f5 は各キャリア対応
の中心周波数であり、破線のf2 ,f5 は空きキャリア
を示す。
【0003】ところで、直交位相変調波は、直交検波を
行なうことにより得られたI成分およびQ成分の各ベー
スバンド信号を用いて復調することができる。以下にそ
の基本原理を説明する。ベースバンド信号の信号空間ダ
イヤグラムにおける瞬時振幅がA(t)、瞬時位相角が
φ(t)、キャリア周波数がfc である変調波信号s
(t)は、“数1”のように表される。
【0004】
【数1】 この変調波に対し、直交キャリア信号cos2πfc
および−sin2πf c tを乗算すると、それぞれ“数
2”,“数3”のように変形できる。従って、“数2”
および“数3”のそれぞれの2項目を低域通過フィルタ
を用いて除去することによって2つの直交ベースバンド
信号“数4”,“数5”が得られる。
【0005】
【数2】
【0006】
【数3】
【0007】
【数4】
【0008】
【数5】 これらのベースバンド信号を用いて振幅および位相を識
別し、符号判定することにより復調データを得ることが
できる。
【0009】以上述べたように、キャリア周波数fk
変調波は、直交キャリア信号cos2πfc tおよび−
sin2πfc tを用いて直交検波することによって復
調することが可能であり、fc を変化させることで異な
るキャリア周波数の変調波にアクセスすることが可能で
ある。
【0010】従来、複数キャリアの変調波を同時に復調
するのに、アクセスするキャリア数だけの復調器を用意
し、それぞれ個別に復調を行なっていた。図7に従来の
複数キャリアを同時に復調する復調器の構成を示す。同
図において入力された受信信号は、ハイブリッド801
で分配され、それぞれ復調器802に入力される。
【0011】復調器802は同時にアクセスするキャリ
ア数だけ用意されている。復調器802に入力された信
号は、直交検波部803で上述した方法で直交検波さ
れ、I成分およびQ成分の2つのベースバンド信号が得
られる。これらのベースバンド信号は、A/D変換器1
03でディジタル信号に変換されて識別判定部211に
入力され、符号判定されて復調データが得られる。
【0012】それぞれの復調器802においても同様の
処理が為され、このとき直交検波部803に入力される
直交信号の周波数を各変調波のキャリア周波数に応じて
周波数シンセサイザ808により個別に設定することに
よってそれぞれの復調データが得られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の復調器は、上述
したように、キャリア周波数の異なる複数キャリアの信
号を同時に復調する場合、個別に復調処理を行なってい
た。このため、同時に復調するキャリア数が増加すると
復調器の台数が増大し、また復調器の台数に比して同時
に復調するキャリア数が少ない場合は、使用されない復
調器が存在することになり、使用効率が低下する。すな
わち、扱う信号系列の増減に対して柔軟に対応ができな
いという課題があった。
【0014】本発明は、ディジタル信号処理によってキ
ャリアアクセスを行なうことにより、高速かつ安定なキ
ャリアアクセスおよびキャリア切り替えが可能であり、
また復調器回路規模を増大することなく、同時に復調可
能なキャリア数の増減に柔軟に対応可能な復調器を提供
することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
目的は前記特許請求の範囲に記載した手段により達成さ
れる。
【0016】すなわち、請求項1の発明は、複数キャリ
アの変調信号を含んだ信号を取り込み、固定周波数の直
交信号によって同相成分(I成分)および直交成分(Q
成分)を得て、該I成分およびQ成分のそれぞれの信号
をディジタル信号に変換し、ディジタル信号に変換され
た前記I成分およびQ成分の信号を取り込み、ディジタ
ル信号処理によって複数キャリアの変調信号を同時に復
調しその結果を出力する一括復調方法であって、
【0017】前記ディジタル信号処理においては、前記
I成分およびQ成分の信号を取り込み、復調するキャリ
ア数だけ時分割し、復調しようとするキャリアの変調信
号が中心周波数0のベースバンド信号になるように周波
数シフトし、その結果を各キャリアに対応して時系列出
力し、前記各キャリアに対応して時系列出力されたI成
分およびQ成分の信号からそれぞれベースバンド信号の
みを取り出し、該各信号を取り込んで変調方式に対応し
た識別判定方式により復号し、これにより各キャリアに
対応して時系列出力された復号符号を、各データ系列に
分配して出力する一括復調方法である。
【0018】請求項2の発明は、複数キャリアの変調信
号を含んだ信号を取り込み、固定周波数の直交信号によ
って同相成分(I成分)および直交成分(Q成分)を得
る直交周波数変換手段と、前記直交周波数変換手段によ
り得られたI成分およびQ成分のそれぞれの信号をディ
ジタル信号に変換するアナログ−ディジタル変換器(A
/D)と、ディジタル信号に変換された前記I成分およ
びQ成分の信号を取り込み、ディジタル信号処理によっ
て複数キャリアの変調信号を同時に復調しその結果を出
力するディジタル信号処理回路とから構成され、
【0019】前記ディジタル信号処理回路においては、
前記I成分およびQ成分の信号を取り込み、復調するキ
ャリア数だけ時分割し、復調しようとするキャリアの変
調信号が中心周波数0のベースバンド信号になるように
周波数シフトし、その結果を各キャリアに対応して時系
列出力する時分割多重処理周波数シフト手段と、
【0020】前記時分割多重処理周波数シフト手段によ
って得られたI成分およびQ成分の信号からそれぞれベ
ースバンド信号のみを取り出す低域ろ波手段と、前記低
域ろ波手段を通過したI成分およびQ成分のベースバン
ド信号を取り込み、変調方式に対応した識別判定方式に
より復号された符号を出力する識別判定手段と、前記識
別判定手段から各キャリアに対応して時系列出力された
復号符号を、各データ系列に分配して出力するデマルチ
プレクサとを備えた一括復調器である。
【0021】請求項3の発明は、上記請求項2記載の発
明において、時分割多重周波数シフト部を、各キャリア
指定データごとに対応して設けられた位相ステップ設定
回路210と、該各位相ステップ設定回路210ごとに
それぞれ接続される位相アキュムレータ211と、位相
アキュムレータ211の出力を選択するセレクタ212
と、
【0022】前記位相アキュムレータ211により得ら
れた瞬時位相データをアドレス入力として、演算に必要
なcos2πΔfk tの信号を発生するROM213
と、前記位相アキュムレータ211により得られた瞬時
位相データをアドレス入力として、演算に必要なsin
2πΔfk tの信号を発生するROM214と、入力さ
れた同相成分(I成分)と上記ROM213の出力とを
乗算する乗算器207aと、入力された同相成分(I成
分)と上記ROM214の出力とを乗算する乗算器20
7bと、
【0023】入力された直交成分(Q成分)と前記RO
M213の出力とを乗算する乗算器207cと、入力さ
れた直交成分(Q成分)と前記ROM214の出力とを
乗算する乗算器207dと、乗算器207aの出力と乗
算器207dとの出力とを減算処理して出力する減算器
208と、乗算器207bの出力と乗算器207cの出
力とを加算して出力する加算器209とにより構成した
ものである。
【0024】請求項4の発明は、前記請求項2記載の発
明において、時分割多重周波数シフト部を、各キャリア
指定データごとに対応して設けられた位相ステップ設定
回路(210)と、位相ステップ設定回路(210)の
出力を選択するセレクタ(212)と、
【0025】加算器(209c)と遅延回路(217)
とからなり、前記セレクタ(212)の出力を入力とし
て、瞬時位相データを出力する位相アキュムレータ(2
18)と、 該位相アキュムレータ(218)により得
られた瞬時位相データをアドレス入力として、演算に必
要なcos2πΔfk tの信号を発生するROM(21
3)と、前記位相アキュムレータ(218)により得ら
れた瞬時位相データをアドレス入力として、
【0026】演算に必要なsin2πΔfk tの信号を
発生するROM(214)と、入力された同相成分(I
成分)と上記ROM(213)の出力とを乗算する乗算
器(207a)と、入力された同相成分(I成分)と上
記ROM(214)の出力とを乗算する乗算器(207
b)と、入力された直交成分(Q成分)と前記ROM
(213)の出力とを乗算する乗算器(207c)と、
【0027】入力された直交成分(Q成分)と前記RO
M(214)の出力とを乗算する乗算器(207d)
と、乗算器(207a)の出力と乗算器(207d)と
の出力とを減算処理して出力する減算器(208)と、
乗算器(207b)の出力と乗算器(207c)の出力
とを加算して出力する加算器(209)とにより構成し
たものである。
【0028】請求項5の発明は、前記請求項2記載の発
明において、時分割多重周波数シフト部を、各キャリア
指定データごとに対応して設けられた位相ステップ設定
回路210と、該各位相ステップ設定回路210ごとに
それぞれ接続された位相アキュムレータ211と、位相
アキュムレータ211の出力を選択するセレクタ212
と、
【0029】入力同相成分と(cos2πΔfk t)の
乗算結果を予め記憶しておいて、キャリア指定データに
応じて位相ステップ設定回路210および位相アキュム
レータ211により発生された読み出しアドレスに対応
して演算結果を出力するROM301aと、入力同相成
分と(sin2πΔfk t)に乗算結果を予め記憶して
おいて、キャリア指定データに応じて位相ステップ設定
回路210および位相アキュムレータ211により発生
された読み出しアドレスに対応して演算結果を出力する
ROM302と、
【0030】入力直交成分と(sin2πΔfk t)の
乗算結果を予め記憶しておいて、キャリア指定データに
応じて位相ステップ設定回路210および位相アキュム
レータ211により発生された読み出しアドレスに対応
して演算結果を出力するROM303と、入力直交成分
と(cos2πΔfk t)の乗算結果を予め記憶してお
いて、
【0031】キャリア指定データに応じて位相ステップ
設定回路210および位相アキュムレータ211により
発生された読み出しアドレスに対応して演算結果を出力
するROM301bとROM301aの出力とROM3
03の出力とを加算して出力する加算器209aと、R
OM301bの出力とROM302の出力とを加算して
出力する加算器209bとにより構成したものである。
【0032】請求項6の発明は前記請求項2記載の発明
において、時分割多重周波数シフト部を、各キャリア指
定データごとに対応して設けられた位相ステップ設定回
路(210)と、位相ステップ設定回路(210)の出
力を選択するセレクタ(212)と、加算器(209
c)と遅延回路(217)とからなり、セレクタ(21
2)の出力を入力として、瞬時位相データを出力する位
相アキュムレータ(218)と、
【0033】入力同相成分(I成分)と(cos2πΔ
k t)の乗算結果を予め記憶しておいて、キャリア指
定データに応じて位相ステップ設定回路(210)およ
び位相アキュムレータ(218)により発生された読み
出しアドレスに対応して演算結果を出力するROM(3
01a)と、
【0034】入力同相成分(I成分)と(sin2πΔ
k t)の乗算結果を予め記憶しておいて、キャリア指
定データに応じて位相ステップ設定回路(210)およ
び位相アキュムレータ(218)により発生された読み
出しアドレスに対応して演算結果を出力するROM(3
02)と、
【0035】入力直交成分(Q成分)と(sin2πΔ
k t)の乗算結果を予め記憶しておいて、キャリア指
定データに応じて位相ステップ設定回路(210)およ
び位相アキュムレータ(218)により発生された読み
出しアドレスに対応して演算結果を出力するROM(3
03)と、
【0036】入力直交成分(Q成分)と(cos2πΔ
k t)の乗算結果を予め記憶しておいて、キャリア指
定データに応じて位相ステップ設定回路(210)およ
び位相アキュムレータ(218)により発生された読み
出しアドレスに対応して演算結果を出力するROM(3
01b)と、
【0037】ROM(301a)の出力とROM(30
3)の出力とを加算して出力する加算器(209a)
と、ROM(301b)の出力とROM(302)の出
力とを加算して出力する加算器(209b)とにより構
成したものである。
【0038】請求項7の発明は上記請求項2〜請求項4
の発明において、時分割多重周波数シフト手段と、ディ
ジタルフィルタまたは低域ろ波手段と、識別判定手段
と、デマルチプレクサとからなるディジタル信号処理部
をIC化して構成したものである。
【0039】
【作用】図1は、本発明の基本構成を示すブロック図で
ある。同図において、入力信号は、複数キャリアの変調
信号を含んだまま直交周波数変換手段101に入力され
る。直交周波数変換手段101では、周波数がfc であ
る周波数固定発振器102から生成される、cos2π
c t、sin2πfc tの2つの直交信号を用いて、
複数キャリアを含んだI成分およびQ成分の信号が得ら
れる(直交周波数変換)。
【0040】ここで入力信号に、それぞれのキャリア周
波数が固定周波数fc からΔfi だけずれた“数6”に
示す信号がn個含まれるものとし、その入力信号を“数
7”のように表現すると、直交周波数変換後のI成分お
よびQ成分の信号は“数8”、および、“数9”のよう
に表される。
【0041】
【数6】
【0042】
【数7】
【0043】
【数8】
【0044】
【数9】 これらのI成分、および、Q成分の信号はアナログ−デ
ィジタル変換器(A/D)103でディジタル信号に変
換され、ディジタル信号処理部104へ入力される。
【0045】ディジタル信号処理部109では、まず時
分割多重周波数シフト手段105において、直交周波数
変換後のI成分およびQ成分の信号を取り込み、位相回
転演算を行なうことで、アクセスするキャリアの信号が
ベースバンド信号になるように周波数をシフトする(周
波数シフト演算)。
【0046】すなわち、アクセスするキャリアの信号が
固定周波数fc からΔfk だけずれた信号(k番目の信
号)とし、そのキャリアの信号がベースバンド信号にな
るように周波数シフト演算した後のI成分およびQ成分
の信号、IS (t),QS (t)は、“数10”のよう
に表される。
【0047】
【数10】
【0048】このとき、伝送データ1シンボルの時間内
に同時アクセスするキャリア数だけΔfk を変化させ、
そのキャリア数を多重度として時分割多重されたベース
バンド信号が得られる。図4はその様子を示すタイミン
グチャートの一例である。図では1つの振幅データA
(t)に対し、シフト波形としてcos2πΔf1 t〜
cos2πΔfn tが乗算され、n多重の時分割処理さ
れた様子を示している。周波数シフト演算以降はデマル
チプレクサ108へ入力されるまで時分割多重処理され
る。
【0049】これらの周波数シフト演算された信号はそ
れぞれ低域ろ波手段106に入力され、希望のキャリア
のみのI成分およびQ成分のベースバンド信号、I
o (t),Qo (t)が出力される。該Io (t)を
“数11”に、また、Qo (t)を“数12”に示す。
【0050】
【数11】
【0051】
【数12】
【0052】低域ろ波処理されたI成分、Q成分のそれ
ぞれの信号は、識別判定手段107に取り込まれ、変調
方式に応じて識別および判定され復調データとして出力
される。以上の作用をスペクトラムで説明すると、例え
ば、図5に示すようなfc =ωc /2πを中心とした複
数のキャリアを入力信号とし、周波数シフト演算を行な
った結果をアナログ信号に変換すると図6(a)に示す
ような希望のキャリアが0中心となるようなキャリア配
置のスペクトラムとなる。
【0053】この信号を低域ろ波処理した結果をアナロ
グ信号に変換すると図6(b)のような希望のキャリア
即ちベースバンド信号のみのスペクトラムとなる。この
信号を用いて変調方式に対応してレベル、位相、周波
数、等を識別し、符号判定を行なうことにより、希望の
キャリアのみを復調することができる。識別判定手段1
07からの復調データはアクセスキャリアごとに時分割
多重されており、デマルチプレクサ108によって各系
列に分配され出力される。
【0054】
【実施例】図2は乗算器により周波数シフト演算を行な
う本発明の第1の実施例を示すブロック図である。同図
において、入力信号は複数キャリアの変調信号を含んだ
まま直交周波数変換部201に入力され、周波数固定発
振器102で発生された固定周波数fc で直交周波数変
換されI成分およびQ成分の信号が得られる。これらの
I成分およびQ成分の信号は、アナログ−ディジタル変
換器(A/D)103でディジタル信号に変換され、時
分割多重周波数シフト部206へ取り込まれる。
【0055】時分割多重周波数シフト部206では“数
10”の演算が行なわれる。“数10”の演算を行なう
ために必要なcos2πΔfk t、sin2πΔfk
等の信号は位相アキュムレータ211により得られた瞬
時位相データをアドレス入力としたROM213,21
4により発生される。
【0056】ここで瞬時位相データは、各キャリア措定
データに応じた位相ステップがそれぞれの位相ステップ
設定回路210により得られ、セレクタにより各キャリ
ア指定データに対応して順次発生される。“数10”に
従い、ROM213,214により発生されたシフト信
号とI成分およびQ成分の信号とを乗算および加算演算
し、キャリア指定データに対応した希望のキャリアの信
号がベースバンド信号になるように周波数シフト演算す
る。
【0057】これらの周波数シフト演算された信号はそ
れぞれディジタルフィルタ215に入力され、希望のキ
ャリアのみのI成分およびQ成分のベースバンド信号が
出力されるように低域ろ波処理される。低域ろ波処理さ
れたI成分およびQ成分のそれぞれの信号は識別判定部
216に取り込まれ、変調方式の応じて識別および判定
される。識別判定部216から得られる、時分割多重さ
れた復調データは、デマルチプレクサ108によって各
系列に分配されて出力される。
【0058】図3はROMにより周波数シフト演算を行
なう本発明の第2の実施例を示すブロック図である。図
において、入力信号は、上述した第1の実施例と同様に
複数キャリアの信号を含んだまま直交周波数変換部20
1で直交周波数変換され、A/D変換器103によりデ
ィジタル信号に変換されて時分割多重周波数シフト部2
06に取り込まれ、“数9”に従って周波数シフト演算
が行なわれる。
【0059】ここでIチャネルおよびQチャネルの信号
とcos2πΔfk t、sin2πΔfk t等との乗算
結果は予めROM301〜303に書き込んでおき、キ
ャリア指定データに応じて位相ステップ設定回路210
および位相アキュムレータ211により発生された読み
出しアドレスに対応して演算結果を出力する。以降の処
理については、上述した第1の実施例と同様である。
【0060】図5は瞬時位相データの生成回路の例につ
いて示す図である。同図において、210は位相ステッ
プ設定回路、212はセレクタ、217は遅延回路、2
09cは加算器、218は位相アキュムレータを表わし
ている。
【0061】この位相アキュムレータは遅延回路217
と加算器209cによりn個まえのデータを蓄積するか
ら、1番のステップで写しこまれたデータ、2番のステ
ップで写しこまれたデータのように、順次瞬時位相デー
タを得ることができる。
【0062】先に図2、図3に基づいて説明した第1お
よび第2の実施例において、瞬時位相データをこのよう
な回路構成により生成する方式を採れば、位相アキュム
レータは1ケで済み回路をより簡潔なものとすることが
できる。
【0063】前記請求項4の発明は図2における位相ス
テップ設定回路210、位相アキュムレータ211、お
よび、セレクタ212からなる瞬時位相データ生成回路
を本図に示す回路に置き換えて構成したものであり、ま
た、請求項6の発明は、図3における上記同様の構成に
よる瞬時位相データ生成回路を本図に示す回路と置き換
えたものである。
【0064】本発明の各部の構成の細部は、上述した回
路等に限るものではなく、従来から知られている各種の
回路技術によっても実現可能なものであり、本発明が、
これらを含むものであることは言うまでもない。
【0065】本発明の時分割多重周波数シフト手段とデ
ィジタルフィルタ、識別判定手段、マルチプレクサ等は
全てディジタル処理の回路で実現できるので、これを集
積回路として構成することが可能であり、これによって
装置の動作を安定で均一なものと成し得ると共に、製造
(アセンブル)や保守をより容易なものとすることがで
きる。
【0066】
【発明の効果】上述したように、本発明は、複数キャリ
アを含んだ信号を一つの直交周波数変換手段で直交周波
数変換を行ない、時分割多重処理を行なうことにより、
復調回路の規模を増大することなく同時に復調するキャ
リア数の増減に柔軟に対応することができる。また、デ
ィジタル信号処理によってキャリアアクセスを行なうた
め、高速かつ高精度なキャリア周波数の切り換えが可能
である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数キャリアの変調信号を含んだ信号を
    取り込み、固定周波数の直交信号によって同相成分(I
    成分)および直交成分(Q成分)を得て、 該I成分およびQ成分のそれぞれの信号をディジタル信
    号に変換し、 ディジタル信号に変換された前記I成分およびQ成分の
    信号を取り込み、ディジタル信号処理によって複数キャ
    リアの変調信号を同時に復調しその結果を出力する復調
    方法であって、 前記ディジタル信号処理においては、前記I成分および
    Q成分の信号を取り込み、復調するキャリア数だけ時分
    割し、復調しようとするキャリアの変調信号が中心周波
    数0のベースバンド信号になるように周波数シフトし、
    その結果を各キャリアに対応して時系列出力し、 前記各キャリアに対応して時系列出力されたI成分およ
    びQ成分の信号からそれぞれベースバンド信号のみを取
    り出し、 該各信号を取り込んで変調方式に対応した識別判定方式
    により復号し、 これにより各キャリアに対応して時系列出力された復号
    符号を、各データ系列に分配して出力することを特徴と
    する一括復調方法。
  2. 【請求項2】 複数キャリアの変調信号を含んだ信号を
    取り込み、固定周波数の直交信号によって同相成分(I
    成分)および直交成分(Q成分)を得る直交周波数変換
    手段と、 前記直交周波数変換手段により得られたI成分およびQ
    成分のそれぞれの信号をディジタル信号に変換するアナ
    ログ−ディジタル変換器(A/D)と、 ディジタル信号に変換された前記I成分およびQ成分の
    信号を取り込み、ディジタル信号処理によって複数キャ
    リアの変調信号を同時に復調しその結果を出力するディ
    ジタル信号処理回路とから構成され、 前記ディジタル信号処理回路においては、前記I成分お
    よびQ成分の信号を取り込み、復調するキャリア数だけ
    時分割し、復調しようとするキャリアの変調信号が中心
    周波数0のベースバンド信号になるように周波数シフト
    し、その結果を各キャリアに対応して時系列出力する時
    分割多重処理周波数シフト手段と、 前記時分割多重処理周波数シフト手段によって得られた
    I成分およびQ成分の信号からそれぞれベースバンド信
    号のみを取り出す低域ろ波手段と、 前記低域ろ波手段を通過したI成分およびQ成分のベー
    スバンド信号を取り込み、変調方式に対応した識別判定
    方式により復号された符号を出力する識別判定手段と、 前記識別判定手段から各キャリアに対応して時系列出力
    された復号符号を、各データ系列に分配して出力するデ
    マルチプレクサとを備えたことを特徴とする一括復調
    器。
  3. 【請求項3】 時分割多重周波数シフト部は、 各キャリア指定データごとに対応して設けられた位相ス
    テップ設定回路(210)と、 該各位相ステップ設定回路(210)ごとにそれぞれ接
    続される位相アキュムレータ(211)と、 位相アキュムレータ(211)の出力を選択するセレク
    タ(212)と、 前記位相アキュムレータ(211)により得られた瞬時
    位相データをアドレス入力として、演算に必要なcos
    2πΔfk tの信号を発生するROM(213)と、 前記位相アキュムレータ(211)により得られた瞬時
    位相データをアドレス入力として、演算に必要なsin
    2πΔfk tの信号を発生するROM(214)と、 入力された同相成分(I成分)と上記ROM(213)
    の出力とを乗算する乗算器(207a)と、 入力された同相成分(I成分)と上記ROM(214)
    の出力とを乗算する乗算器(207b)と、 入力された直交成分(Q成分)と前記ROM(213)
    の出力とを乗算する乗算器(207c)と、 入力された直交成分(Q成分)と前記ROM(214)
    の出力とを乗算する乗算器(207d)と、 乗算器(207a)の出力と乗算器(207d)との出
    力とを減算処理して出力する減算器(208)と、 乗算器(207b)の出力と乗算器(207c)の出力
    とを加算して出力する加算器(209)とにより構成さ
    れる請求項2記載の一括復調器。
  4. 【請求項4】 時分割多重周波数シフト部は、 各キャリア指定データごとに対応して設けられた位相ス
    テップ設定回路(210)と、 位相ステップ設定回路(210)の出力を選択するセレ
    クタ(212)と、 加算器(209c)と遅延回路(217)とからなり、
    前記セレクタ(212)の出力を入力として、瞬時位相
    データを出力する位相アキュムレータ(218)と、 該位相アキュムレータ(218)により得られた瞬時位
    相データをアドレス入力として、演算に必要なcos2
    πΔfk tの信号を発生するROM(213)と、 前記位相アキュムレータ(218)により得られた瞬時
    位相データをアドレス入力として、演算に必要なsin
    2πΔfk tの信号を発生するROM(214)と、 入力された同相成分(I成分)と上記ROM(213)
    の出力とを乗算する乗算器(207a)と、 入力された同相成分(I成分)と上記ROM(214)
    の出力とを乗算する乗算器(207b)と、 入力された直交成分(Q成分)と前記ROM(213)
    の出力とを乗算する乗算器(207c)と、 入力された直交成分(Q成分)と前記ROM(214)
    の出力とを乗算する乗算器(207d)と、 乗算器(207a)の出力と乗算器(207d)との出
    力とを減算処理して出力する減算器(208)と、 乗算器(207b)の出力と乗算器(207c)の出力
    とを加算して出力する加算器(209)とにより構成さ
    れる請求項2記載の一括復調器。
  5. 【請求項5】 時分割多重周波数シフト部は、 各キャリア指定データごとに対応して設けられた位相ス
    テップ設定回路(210)と、 該各位相ステップ設定回路(210)ごとにそれぞれ接
    続された位相アキュムレータ(211)と、 位相アキュムレータ(211)の出力を選択するセレク
    タ(212)と、 入力同相成分(I成分)と(cos2πΔfk t)の乗
    算結果を予め記憶しておいて、キャリア指定データに応
    じて位相ステップ設定回路(210)および位相アキュ
    ムレータ(211)により発生された読み出しアドレス
    に対応して演算結果を出力するROM(301a)と、 入力同相成分(I成分)と(sin2πΔfk t)の乗
    算結果を予め記憶しておいて、キャリア指定データに応
    じて位相ステップ設定回路(210)および位相アキュ
    ムレータ(211)により発生された読み出しアドレス
    に対応して演算結果を出力するROM(302)と、 入力直交成分(Q成分)と(sin2πΔfk t)の乗
    算結果を予め記憶しておいて、キャリア指定データに応
    じて位相ステップ設定回路(210)および位相アキュ
    ムレータ(211)により発生された読み出しアドレス
    に対応して演算結果を出力するROM(303)と、 入力直交成分(Q成分)と(cos2πΔfk t)の乗
    算結果を予め記憶しておいて、キャリア指定データに応
    じて位相ステップ設定回路(210)および位相アキュ
    ムレータ(211)により発生された読み出しアドレス
    に対応して演算結果を出力するROM(301b)と、 ROM(301a)の出力とROM(303)の出力と
    を加算して出力する加算器(209a)と、 ROM(301b)の出力とROM(302)の出力と
    を加算して出力する加算器(209b)とにより構成さ
    れる請求項2記載の一括復調器。
  6. 【請求項6】 時分割多重周波数シフト部は、 各キャリア指定データごとに対応して設けられた位相ス
    テップ設定回路(210)と、 位相ステップ設定回路(210)の出力を選択するセレ
    クタ(212)と、 加算器(209c)と遅延回路(217)とからなり、
    セレクタ(212)の出力を入力として瞬時位相データ
    を出力する位相アキュムレータ(218)と、 入力同相成分(I成分)と(cos2πΔfk t)の乗
    算結果を予め記憶しておいて、キャリア指定データに応
    じて位相ステップ設定回路(210)および位相アキュ
    ムレータ(218)により発生された読み出しアドレス
    に対応して演算結果を出力するROM(301a)と、 入力同相成分(I成分)と(sin2πΔfk t)の乗
    算結果を予め記憶しておいて、キャリア指定データに応
    じて位相ステップ設定回路(210)および位相アキュ
    ムレータ(218)により発生された読み出しアドレス
    に対応して演算結果を出力するROM(302)と、 入力直交成分(Q成分)と(sin2πΔfk t)の乗
    算結果を予め記憶しておいて、キャリア指定データに応
    じて位相ステップ設定回路(210)および位相アキュ
    ムレータ(218)により発生された読み出しアドレス
    に対応して演算結果を出力するROM(303)と、 入力直交成分(Q成分)と(cos2πΔfk t)の乗
    算結果を予め記憶しておいて、キャリア指定データに応
    じて位相ステップ設定回路(210)および位相アキュ
    ムレータ(218)により発生された読み出しアドレス
    に対応して演算結果を出力するROM(301b)と、 ROM(301a)の出力とROM(303)の出力と
    を加算して出力する加算器(209a)と、 ROM(301b)の出力とROM(302)の出力と
    を加算して出力する加算器(209b)とにより構成さ
    れる請求項2記載の一括復調器。
  7. 【請求項7】 請求項2〜請求項4のいずれかに記載の
    時分割多重周波数シフト手段と、ディジタルフィルタま
    たは低域ろ波手段と、識別判定手段と、デマルチプレク
    サとからなるディジタル信号処理部を構成要素とする集
    積回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6922451B1 (en) 1999-04-15 2005-07-26 Nec Corporation Frequency shifting circuit and method
US8619912B2 (en) 2010-11-18 2013-12-31 Fujitsu Limited Frequency shift circuit and communication device

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US6922451B1 (en) 1999-04-15 2005-07-26 Nec Corporation Frequency shifting circuit and method
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