JPH07218303A - 流速計 - Google Patents
流速計Info
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- JPH07218303A JPH07218303A JP2474294A JP2474294A JPH07218303A JP H07218303 A JPH07218303 A JP H07218303A JP 2474294 A JP2474294 A JP 2474294A JP 2474294 A JP2474294 A JP 2474294A JP H07218303 A JPH07218303 A JP H07218303A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 どの方向にもキャリブレーションなしで設置
できる超音波のエコーを利用した流速計を提供する。 【構成】 口径がテーパー状に変化している管状部10
に挿入されている浮子12に向けて超音波を発信し、そ
の超音波のエコーを受信して所定の信号処理回路で浮子
12の位置を検出できるように管状部10の一端に超音
波振動子14が取り付けられている。管状部10内には
流体30の流れの方向と逆方向に浮子12に力を及ぼす
バネ16が設けられ、流体30が管状部10を流れると
き、流体の流れにより浮子に加わる流体の流れ方向の力
とバネ16の力とがほぼ釣り合う位置で浮子が静止する
ように浮子12の流体内での有効重量が0であるか、又
は適度に小さく設定されている。
できる超音波のエコーを利用した流速計を提供する。 【構成】 口径がテーパー状に変化している管状部10
に挿入されている浮子12に向けて超音波を発信し、そ
の超音波のエコーを受信して所定の信号処理回路で浮子
12の位置を検出できるように管状部10の一端に超音
波振動子14が取り付けられている。管状部10内には
流体30の流れの方向と逆方向に浮子12に力を及ぼす
バネ16が設けられ、流体30が管状部10を流れると
き、流体の流れにより浮子に加わる流体の流れ方向の力
とバネ16の力とがほぼ釣り合う位置で浮子が静止する
ように浮子12の流体内での有効重量が0であるか、又
は適度に小さく設定されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波のエコーを利用し
た流速計に関する。
た流速計に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波のエコーを利用した流速計として
特開平1−313720号公報に示されているものがあ
る。図2はこの流速計を説明する模式的部分断面図であ
る。流体58は管状部54を通過し、その口径56はテ
ーパー状に変化している。管状部54の内部には浮子6
0があり、流体58の流速に応じて上下する。浮子60
の上面60aは平坦になっており、管状部54の上端に
は超音波振動子24が設けられていて、この浮子60の
上面60aにて超音波が反射するようになっている。流
速に応じてこの浮子60が上下動するので、超音波振動
子24が浮子60に向けて超音波を発信してから超音波
のエコーを受信するまでの伝播時間を測定することによ
り、この伝播時間と流体58の流速の関係を明らかにす
ることができる。従って、適当な信号処理回路を用いて
この伝播時間を測定することにより流体58の流速を知
ることができる。
特開平1−313720号公報に示されているものがあ
る。図2はこの流速計を説明する模式的部分断面図であ
る。流体58は管状部54を通過し、その口径56はテ
ーパー状に変化している。管状部54の内部には浮子6
0があり、流体58の流速に応じて上下する。浮子60
の上面60aは平坦になっており、管状部54の上端に
は超音波振動子24が設けられていて、この浮子60の
上面60aにて超音波が反射するようになっている。流
速に応じてこの浮子60が上下動するので、超音波振動
子24が浮子60に向けて超音波を発信してから超音波
のエコーを受信するまでの伝播時間を測定することによ
り、この伝播時間と流体58の流速の関係を明らかにす
ることができる。従って、適当な信号処理回路を用いて
この伝播時間を測定することにより流体58の流速を知
ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の流速計では、流
体58の流れが浮子60により絞られてその前後に発生
する差圧によって流体58の流れの方向に浮子60に力
が加わる。この力は、管状部54の口径が広がる方向に
浮子60が移動するにつれて小さくなる。従って、この
流速計の管状部54を垂直に配置したとき、この力と浮
子の流体内における有効重量とが平衡する位置で浮子6
0は静止する。尚、浮子60の流体58内での有効重量
とは浮子の重量から浮子に働く浮力の大きさを差し引い
た浮子の重量である。この流速計を流れる流体58の流
れが速くなり勢いが増すと、浮子60に働く垂直方向の
重力は常に一定であるのに対し、浮子60の前後の差圧
は大きくなるので、この差圧が浮子の有効重量と平衡す
る位置まで浮子60は上昇し、この浮子60の位置によ
り流速を知ることができる。
体58の流れが浮子60により絞られてその前後に発生
する差圧によって流体58の流れの方向に浮子60に力
が加わる。この力は、管状部54の口径が広がる方向に
浮子60が移動するにつれて小さくなる。従って、この
流速計の管状部54を垂直に配置したとき、この力と浮
子の流体内における有効重量とが平衡する位置で浮子6
0は静止する。尚、浮子60の流体58内での有効重量
とは浮子の重量から浮子に働く浮力の大きさを差し引い
た浮子の重量である。この流速計を流れる流体58の流
れが速くなり勢いが増すと、浮子60に働く垂直方向の
重力は常に一定であるのに対し、浮子60の前後の差圧
は大きくなるので、この差圧が浮子の有効重量と平衡す
る位置まで浮子60は上昇し、この浮子60の位置によ
り流速を知ることができる。
【0004】ところが、流速計の管状部を鉛直方向に対
して傾斜させて取り付けると、浮子に働く重力の流体の
流れの方向に沿う成分が傾斜の度合いに応じて変化する
のでこれらの力が釣り合う浮子60の位置が変化し、超
音波振動子24が浮子60に向けて発信した超音波のエ
コーを受信するまでの伝播時間も変化する。このため管
状部54を傾斜させて流速計を取り付ける場合には、実
際の流速と超音波の伝播時間の関係を改めて求めなけれ
ばならない。すなわち、キャリブレーションが必要とな
る。また、流速計の管状部54を水平方向に配置する場
合には流体の流れの方向に沿う重力の成分は0なので流
体の圧力により浮子は管状部54の出口の方に押えつけ
られ、流速を測定することはできない。したがって、本
発明はどの方向に設置しても、キャリブレーションなし
で正確に流速を測定することのできる超音波のエコーを
利用した流速計を提供することを目的とする。
して傾斜させて取り付けると、浮子に働く重力の流体の
流れの方向に沿う成分が傾斜の度合いに応じて変化する
のでこれらの力が釣り合う浮子60の位置が変化し、超
音波振動子24が浮子60に向けて発信した超音波のエ
コーを受信するまでの伝播時間も変化する。このため管
状部54を傾斜させて流速計を取り付ける場合には、実
際の流速と超音波の伝播時間の関係を改めて求めなけれ
ばならない。すなわち、キャリブレーションが必要とな
る。また、流速計の管状部54を水平方向に配置する場
合には流体の流れの方向に沿う重力の成分は0なので流
体の圧力により浮子は管状部54の出口の方に押えつけ
られ、流速を測定することはできない。したがって、本
発明はどの方向に設置しても、キャリブレーションなし
で正確に流速を測定することのできる超音波のエコーを
利用した流速計を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、流速計の管状部を流れる流体の流れの方
向と逆方向に力を及ぼす付勢手段を流速計に設けるよう
にしている。このようにすることで流体の流れによる力
と付勢手段の力をほぼ等しくさせ、浮子に働く重力の影
響を小さくすることができる。すなわち、口径がテーパ
ー状に変化している管状部と、前記管状部に挿入されて
いる浮子と、前記浮子に向けて超音波を発信し、前記超
音波のエコーを受信できるように前記管状部の一端に配
置されている超音波振動子とを有する流速計において、
前記管状部を流れる流体の流れの方向と逆方向に前記浮
子に力を及ぼす付勢手段を有することを特徴とする流速
計が提供される。
に本発明では、流速計の管状部を流れる流体の流れの方
向と逆方向に力を及ぼす付勢手段を流速計に設けるよう
にしている。このようにすることで流体の流れによる力
と付勢手段の力をほぼ等しくさせ、浮子に働く重力の影
響を小さくすることができる。すなわち、口径がテーパ
ー状に変化している管状部と、前記管状部に挿入されて
いる浮子と、前記浮子に向けて超音波を発信し、前記超
音波のエコーを受信できるように前記管状部の一端に配
置されている超音波振動子とを有する流速計において、
前記管状部を流れる流体の流れの方向と逆方向に前記浮
子に力を及ぼす付勢手段を有することを特徴とする流速
計が提供される。
【0006】また、本発明の別の態様では、上記の付勢
手段を設けることに加えて、流体が管状部を流れると
き、流体の流れにより浮子に加わる流体の流れの方向の
力と付勢手段の力とがほぼ釣り合う位置で浮子が静止す
るように浮子の流体内での有効重量を0にするか又は小
さく設定している。このため、浮子に働く重力によらず
に付勢手段が浮子に及ぼす力と流体の流れにより流体の
流れ方向に浮子に働く力とがほぼ釣り合う位置で浮子を
静止させることができる。すなわち、前記流体が前記管
状部を流れるとき前記流体の流れにより前記浮子に加わ
る前記流体の流れの方向の力と前記付勢手段の力とがほ
ぼ釣り合う位置で前記浮子が静止するように前記浮子の
前記流体内での有効重量が0であるか、又は適度に小さ
く設定されている請求項1記載の流速計が提供される。
手段を設けることに加えて、流体が管状部を流れると
き、流体の流れにより浮子に加わる流体の流れの方向の
力と付勢手段の力とがほぼ釣り合う位置で浮子が静止す
るように浮子の流体内での有効重量を0にするか又は小
さく設定している。このため、浮子に働く重力によらず
に付勢手段が浮子に及ぼす力と流体の流れにより流体の
流れ方向に浮子に働く力とがほぼ釣り合う位置で浮子を
静止させることができる。すなわち、前記流体が前記管
状部を流れるとき前記流体の流れにより前記浮子に加わ
る前記流体の流れの方向の力と前記付勢手段の力とがほ
ぼ釣り合う位置で前記浮子が静止するように前記浮子の
前記流体内での有効重量が0であるか、又は適度に小さ
く設定されている請求項1記載の流速計が提供される。
【0007】
【実施例】以下図面と共に本発明の好ましい実施例につ
いて説明する。図1は本発明の流速計の実施例を説明す
る模式的部分断面図である。流速計の管状部10の両端
付近には流体30の入口18及び出口20が設けられて
いる。管状部10の口径はテーパー状に変化しており、
入口18から出口20に向かう方向で口径が大きくなっ
ている。以下管状部10の口径の大きい側の端部を上端
部とし、口径の小さい側を下端部とする。管状部10の
内部にはテーパー部分の中心線に沿って軸22が設けら
れており、軸22の両端は管状部10の両端に固定され
ている。浮子12は形が砲弾形で、この軸22によって
貫通され、軸22に沿って移動することができる。流体
30が流れて行く方向を向く浮子12の面を上面13と
すると、この上面13は平坦になっており、後述する超
音波振動子14から発信された超音波を超音波振動子1
4に向けて反射することが可能となっている。
いて説明する。図1は本発明の流速計の実施例を説明す
る模式的部分断面図である。流速計の管状部10の両端
付近には流体30の入口18及び出口20が設けられて
いる。管状部10の口径はテーパー状に変化しており、
入口18から出口20に向かう方向で口径が大きくなっ
ている。以下管状部10の口径の大きい側の端部を上端
部とし、口径の小さい側を下端部とする。管状部10の
内部にはテーパー部分の中心線に沿って軸22が設けら
れており、軸22の両端は管状部10の両端に固定され
ている。浮子12は形が砲弾形で、この軸22によって
貫通され、軸22に沿って移動することができる。流体
30が流れて行く方向を向く浮子12の面を上面13と
すると、この上面13は平坦になっており、後述する超
音波振動子14から発信された超音波を超音波振動子1
4に向けて反射することが可能となっている。
【0008】この浮子12の上面にはバネ16の一端が
取り付けられ、バネ16の他端は管状部10の上端部に
取り付けられている。このバネ16は圧縮バネで、流体
の流れにより浮子12が流体の流れの方向に変位したと
き流体の流れの方向と逆方向に浮子12に力を及ぼす。
このバネ16と軸22により流体30の流れの方向と逆
方向に浮子12に力を及ぼす付勢手段が構成される。管
状部10の上端部では軸22の端部が取り付けられてい
る位置の近傍に穴が設けられ、この穴に接着剤で超音波
振動子14が隙間なく接着されている。超音波振動子1
4は図示しない信号処理回路に接続され、信号処理回路
からの信号により超音波振動子14は超音波を発信し、
超音波のエコーを受信したとき信号処理回路に信号を出
力する。
取り付けられ、バネ16の他端は管状部10の上端部に
取り付けられている。このバネ16は圧縮バネで、流体
の流れにより浮子12が流体の流れの方向に変位したと
き流体の流れの方向と逆方向に浮子12に力を及ぼす。
このバネ16と軸22により流体30の流れの方向と逆
方向に浮子12に力を及ぼす付勢手段が構成される。管
状部10の上端部では軸22の端部が取り付けられてい
る位置の近傍に穴が設けられ、この穴に接着剤で超音波
振動子14が隙間なく接着されている。超音波振動子1
4は図示しない信号処理回路に接続され、信号処理回路
からの信号により超音波振動子14は超音波を発信し、
超音波のエコーを受信したとき信号処理回路に信号を出
力する。
【0009】次にこの流速計の動作について説明する。
まず、この流速計の管状部10が鉛直方向に平行になる
ように流速計を配置して流体を流速vで流した場合につ
いて説明する。浮子12には、流体30の流れの方向に
浮力及び流体の流れによる力が働くと同時に、流体の流
れの方向と逆方向に重力及びバネ16の弾性力が働く。
浮子12の重量は、材質及び容積を調整することによっ
て浮子が占める体積分の流体30の重量とほぼ等しくな
っている。このため浮子に働く重力と浮力が相殺されて
浮子12の有効重量はほとんど0に等しくなっている。
従って、浮子12に働く力は実質的に流体30の流れに
よる力とバネ16による弾性力と考えることができ、こ
の2つの力が釣り合って浮子12は静止する。また、浮
子の有効重量をほぼ0にするために浮子の内部を中空に
してもよい。
まず、この流速計の管状部10が鉛直方向に平行になる
ように流速計を配置して流体を流速vで流した場合につ
いて説明する。浮子12には、流体30の流れの方向に
浮力及び流体の流れによる力が働くと同時に、流体の流
れの方向と逆方向に重力及びバネ16の弾性力が働く。
浮子12の重量は、材質及び容積を調整することによっ
て浮子が占める体積分の流体30の重量とほぼ等しくな
っている。このため浮子に働く重力と浮力が相殺されて
浮子12の有効重量はほとんど0に等しくなっている。
従って、浮子12に働く力は実質的に流体30の流れに
よる力とバネ16による弾性力と考えることができ、こ
の2つの力が釣り合って浮子12は静止する。また、浮
子の有効重量をほぼ0にするために浮子の内部を中空に
してもよい。
【0010】この流速vの状態から流速をV(>v)に
大きくすると、流体30の流れによる浮子12に働く力
は大きくなり、バネ16の弾性力に抗して浮子12を上
昇させる。しかし、管状部10の口径が大きくなる方向
に浮子12が上昇するにつれて浮子12とテーパー部分
の壁面との隙間は広がるのでこの力は弱まり、その一方
でバネ16は自然長に戻ろうとしてその弾性力を強め
る。従って、浮子12が管状部10の上端部側にある程
度上昇した後、この2つの力は再び釣り合って浮子12
は静止する。
大きくすると、流体30の流れによる浮子12に働く力
は大きくなり、バネ16の弾性力に抗して浮子12を上
昇させる。しかし、管状部10の口径が大きくなる方向
に浮子12が上昇するにつれて浮子12とテーパー部分
の壁面との隙間は広がるのでこの力は弱まり、その一方
でバネ16は自然長に戻ろうとしてその弾性力を強め
る。従って、浮子12が管状部10の上端部側にある程
度上昇した後、この2つの力は再び釣り合って浮子12
は静止する。
【0011】逆に流速vの状態から流速をU(<v)に
小さくすると、流体30の流れによる浮子12に働く力
は小さくなり、バネ16の弾性力に押されて浮子12は
下降する。しかし、管状部10の口径が小さくなる方向
に浮子12が下降するにつれて浮子12とテーパー部分
の壁面との隙間が狭くなるのでこの力は強まり、その一
方でバネ16の弾性力は弱まる。従って、浮子12が管
状部10の下端部側にある程度下降した後、この2つの
力は再び釣り合って浮子12は静止する。このように、
流速に応じて浮子の位置が決まる。
小さくすると、流体30の流れによる浮子12に働く力
は小さくなり、バネ16の弾性力に押されて浮子12は
下降する。しかし、管状部10の口径が小さくなる方向
に浮子12が下降するにつれて浮子12とテーパー部分
の壁面との隙間が狭くなるのでこの力は強まり、その一
方でバネ16の弾性力は弱まる。従って、浮子12が管
状部10の下端部側にある程度下降した後、この2つの
力は再び釣り合って浮子12は静止する。このように、
流速に応じて浮子の位置が決まる。
【0012】一方、信号処理回路からの信号に従って超
音波振動子14より超音波が発信され、この超音波は静
止した浮子12の上面で反射される。超音波振動子14
はこの反射による超音波のエコーを受信し、信号処理回
路に信号を出力する。信号処理回路では、超音波が発信
されてから超音波のエコーが超音波振動子14に受信さ
れるまでの超音波の伝播時間が測定される。この超音波
の伝播時間は浮子の位置に応じて決まる。従って、流速
と超音波の伝播時間の関係を予め求めておけば、超音波
の伝播時間より流速を知ることができる。
音波振動子14より超音波が発信され、この超音波は静
止した浮子12の上面で反射される。超音波振動子14
はこの反射による超音波のエコーを受信し、信号処理回
路に信号を出力する。信号処理回路では、超音波が発信
されてから超音波のエコーが超音波振動子14に受信さ
れるまでの超音波の伝播時間が測定される。この超音波
の伝播時間は浮子の位置に応じて決まる。従って、流速
と超音波の伝播時間の関係を予め求めておけば、超音波
の伝播時間より流速を知ることができる。
【0013】次にこの流速計の管状部10を鉛直方向に
対して傾斜させて取り付けた場合について説明する。浮
子12に鉛直方向で下側から上側に向って働く浮力と上
側から下側に向って働く重力は流速計の管状部10が鉛
直方向に平行になるように配置した場合と同様にほぼ等
しく相殺される。このため、浮子12に働く力は管状部
10に沿って働く流体の流れによる力とバネ16による
弾性力の2つと考えることができる。従って、浮子12
に働く力は流速計の管状部10を鉛直方向に配置した場
合と同様になるので、流速計の管状部10を傾けても流
速と、超音波が発信されてから超音波が超音波振動子1
4に受信されるまでの超音波の伝播時間の関係は変化し
ない。
対して傾斜させて取り付けた場合について説明する。浮
子12に鉛直方向で下側から上側に向って働く浮力と上
側から下側に向って働く重力は流速計の管状部10が鉛
直方向に平行になるように配置した場合と同様にほぼ等
しく相殺される。このため、浮子12に働く力は管状部
10に沿って働く流体の流れによる力とバネ16による
弾性力の2つと考えることができる。従って、浮子12
に働く力は流速計の管状部10を鉛直方向に配置した場
合と同様になるので、流速計の管状部10を傾けても流
速と、超音波が発信されてから超音波が超音波振動子1
4に受信されるまでの超音波の伝播時間の関係は変化し
ない。
【0014】又、流速計の管状部10を水平に配置した
場合、管状部10に沿って働く力は流体の流れによる力
とバネ16による弾性力の2つのみである。よってこの
ときも流速と超音波の伝播時間の関係は変化しない。こ
のように流速計の管状部10を鉛直方向に対してどのよ
うに傾けてもあるいは水平に配置しても流速と超音波1
2の伝播時間の関係は変らず一定である。
場合、管状部10に沿って働く力は流体の流れによる力
とバネ16による弾性力の2つのみである。よってこの
ときも流速と超音波の伝播時間の関係は変化しない。こ
のように流速計の管状部10を鉛直方向に対してどのよ
うに傾けてもあるいは水平に配置しても流速と超音波1
2の伝播時間の関係は変らず一定である。
【0015】上記の実施例では、管状部10を流れる流
体の流れの方向と逆方向に浮子12に力を及ぼす付勢手
段にバネ16のような弾性部材を用いたが、この代りに
磁石を使用することも可能である。この場合、管状部1
0及び浮子12に磁石を取り付けて、流体の流れ方向を
逆方向に浮子12に力が働くようにする。たとえば、図
1でバネ16を取り去り管状部10の両端部に磁石を設
け、管状部10を挟んでS極が向かい合うようにする。
一方、浮子12には浮子12の上面13と同じ形状の面
を持つ磁石をN極が管状部10の下端部側に向くように
して取り付ける。このように管状部及び浮子に磁石を設
けると流体の流れの方向と逆向きに浮子12に力が働く
ようになる。
体の流れの方向と逆方向に浮子12に力を及ぼす付勢手
段にバネ16のような弾性部材を用いたが、この代りに
磁石を使用することも可能である。この場合、管状部1
0及び浮子12に磁石を取り付けて、流体の流れ方向を
逆方向に浮子12に力が働くようにする。たとえば、図
1でバネ16を取り去り管状部10の両端部に磁石を設
け、管状部10を挟んでS極が向かい合うようにする。
一方、浮子12には浮子12の上面13と同じ形状の面
を持つ磁石をN極が管状部10の下端部側に向くように
して取り付ける。このように管状部及び浮子に磁石を設
けると流体の流れの方向と逆向きに浮子12に力が働く
ようになる。
【0016】浮子12に取り付ける磁石の形状はこの例
のものに限らず、浮子に取付可能であればよい。浮子自
体を磁石で構成してもよい。また、上記の例で各磁石の
極性を逆にした構成にしてもよい。上記の例では管状部
10の両端に磁石が設けられているが、どちらか一方に
配置するものであってもよい。管状部10の流体の入口
18付近の端部に磁石を設ける場合は、浮子に例えば鉄
の様な磁性体を取り付けるか、あるいは浮子がそのよう
な磁性体でつくられているかのどちらかであってもよ
い。このようにしても流体の流れの方向と逆向きに浮子
12に力を働かせることができる。
のものに限らず、浮子に取付可能であればよい。浮子自
体を磁石で構成してもよい。また、上記の例で各磁石の
極性を逆にした構成にしてもよい。上記の例では管状部
10の両端に磁石が設けられているが、どちらか一方に
配置するものであってもよい。管状部10の流体の入口
18付近の端部に磁石を設ける場合は、浮子に例えば鉄
の様な磁性体を取り付けるか、あるいは浮子がそのよう
な磁性体でつくられているかのどちらかであってもよ
い。このようにしても流体の流れの方向と逆向きに浮子
12に力を働かせることができる。
【0017】上記の実施例では、バネ16が管状部10
の上端部側に設けられているが、これに代えて一端が浮
子12の上面13と反対側の部分に取り付けられ、他端
が管状部10の下端部に取り付けられている引っ張りバ
ネを設けるようにしてもよい。但し、引っ張りバネをこ
のように設けると、入口18から入ってくる流体にゴミ
が含まれることもあり、そのゴミが引っ張りバネに引っ
掛かってうまく動作しないことがある。このため、バネ
16を出口18付近に設けた方が好ましい。又、浮子1
2は、浮子12の流体内での有効重量が小さいものなら
どの様な形をしていてもよく、薄い板状のものでもよ
い。
の上端部側に設けられているが、これに代えて一端が浮
子12の上面13と反対側の部分に取り付けられ、他端
が管状部10の下端部に取り付けられている引っ張りバ
ネを設けるようにしてもよい。但し、引っ張りバネをこ
のように設けると、入口18から入ってくる流体にゴミ
が含まれることもあり、そのゴミが引っ張りバネに引っ
掛かってうまく動作しないことがある。このため、バネ
16を出口18付近に設けた方が好ましい。又、浮子1
2は、浮子12の流体内での有効重量が小さいものなら
どの様な形をしていてもよく、薄い板状のものでもよ
い。
【0018】上記の実施例では、流体の流れの方向と逆
方向に浮子12に力を及ぼす付勢手段として軸22とバ
ネ16が用いられている。バネ16は浮子12に力を作
用させ、軸22はこの力の方向を決める。軸22を取り
去って流体30を管状部10に流す場合に浮子12が流
体30に押されてバネ16が圧縮される過程で、バネ1
6のたわみがほとんどなく、またバネ16の一端に取り
付けられている浮子12が管状部10の内壁に押しつけ
られることがなく、浮子12に適正に力が加わるようバ
ネ16がしっかりしたものであるならば、軸22を取り
去ってバネ16のみを付勢手段として用いてもよい。ま
た、管状部10の口径の変化が緩やかでバネ16が管状
部10の内壁に接近して挿入できるならば、軸22なし
にバネ16が圧縮されても管状部10の内壁によって支
持されるので過度にたわむことがない。したがって、こ
の場合も軸22を取り去ることができ、管状部10の内
壁及びバネ16が付勢手段として機能する。
方向に浮子12に力を及ぼす付勢手段として軸22とバ
ネ16が用いられている。バネ16は浮子12に力を作
用させ、軸22はこの力の方向を決める。軸22を取り
去って流体30を管状部10に流す場合に浮子12が流
体30に押されてバネ16が圧縮される過程で、バネ1
6のたわみがほとんどなく、またバネ16の一端に取り
付けられている浮子12が管状部10の内壁に押しつけ
られることがなく、浮子12に適正に力が加わるようバ
ネ16がしっかりしたものであるならば、軸22を取り
去ってバネ16のみを付勢手段として用いてもよい。ま
た、管状部10の口径の変化が緩やかでバネ16が管状
部10の内壁に接近して挿入できるならば、軸22なし
にバネ16が圧縮されても管状部10の内壁によって支
持されるので過度にたわむことがない。したがって、こ
の場合も軸22を取り去ることができ、管状部10の内
壁及びバネ16が付勢手段として機能する。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のように流
速計に流体の流れの方向と逆方向に浮子に力を及ぼす付
勢手段を設け、浮子の流体内での有効重量を小さくする
ことで、キャリブレーションなしに超音波振動子を利用
した流速計をいかなる方向にも配置することができ、配
管を従来より自由に行うことができる。
速計に流体の流れの方向と逆方向に浮子に力を及ぼす付
勢手段を設け、浮子の流体内での有効重量を小さくする
ことで、キャリブレーションなしに超音波振動子を利用
した流速計をいかなる方向にも配置することができ、配
管を従来より自由に行うことができる。
【図1】本発明の流速計の実施例を説明する模式的部分
断面図である。
断面図である。
【図2】従来の超音波のエコーを利用した流速計の模式
的部分断面図である。
的部分断面図である。
10,54 管状部 12,60 浮子 13,60a 上面 14,24 超音波振動子 16 バネ 18 入口 20 出口 30,58 流体 56 口径
Claims (2)
- 【請求項1】 口径がテーパー状に変化している管状部
と、前記管状部に挿入されている浮子と、前記浮子に向
けて超音波を発信し、前記超音波のエコーを受信できる
ように前記管状部の一端に配置されている超音波振動子
とを有する流速計において、 前記管状部を流れる流体の流れの方向と逆方向に前記浮
子に力を及ぼす付勢手段を有することを特徴とする流速
計。 - 【請求項2】 前記流体が前記管状部を流れるとき前記
流体の流れにより前記浮子に加わる前記流体の流れの方
向の力と前記付勢手段の力とがほぼ釣り合う位置で前記
浮子が静止するように前記浮子の前記流体内での有効重
量が0であるか、又は適度に小さく設定されている請求
項1記載の流速計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2474294A JPH07218303A (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | 流速計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2474294A JPH07218303A (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | 流速計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07218303A true JPH07218303A (ja) | 1995-08-18 |
Family
ID=12146606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2474294A Withdrawn JPH07218303A (ja) | 1994-01-27 | 1994-01-27 | 流速計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07218303A (ja) |
-
1994
- 1994-01-27 JP JP2474294A patent/JPH07218303A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010403 |