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JPH07217665A - 自在軸継手及び自在軸継手を含んでなる自在工具 - Google Patents

自在軸継手及び自在軸継手を含んでなる自在工具

Info

Publication number
JPH07217665A
JPH07217665A JP3297094A JP3297094A JPH07217665A JP H07217665 A JPH07217665 A JP H07217665A JP 3297094 A JP3297094 A JP 3297094A JP 3297094 A JP3297094 A JP 3297094A JP H07217665 A JPH07217665 A JP H07217665A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side member
driven
joint member
driving side
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3297094A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanobu Nakamura
匡伸 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SUTANREE WORKS JAPAN KK
Original Assignee
SUTANREE WORKS JAPAN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SUTANREE WORKS JAPAN KK filed Critical SUTANREE WORKS JAPAN KK
Priority to JP3297094A priority Critical patent/JPH07217665A/ja
Publication of JPH07217665A publication Critical patent/JPH07217665A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 駆動側部材の回転が従動側部材の回転へとス
ムースに伝達され、その結果、破損の危険が少ない自在
軸継手及び該自在軸継手を含んでなる自在工具を提供す
る。 【構成】 或る角度をもって交わる二軸に沿ってトルク
を伝達する自在軸継手であって、駆動側部材10をその
軸線X1の回りで回転させたときに、従動側部材20が
回動可能最大傾角を実質的に維持したまま回動するよう
に、前記駆動側部材10と前記従動側部材20との相互
干渉部位にカム機構を介在せしめてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自在軸継手及び自在
軸継手を含んだ自在工具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、エンジンルーム等の複雑で狭い
場所において、ボルトやナットを締め付けたりあるいは
締めたりするときには、ソケットレンチが用いられる。
このソケットレンチは、ボルトやナットの六角部と直接
に嵌り合うソケットレンチ用ソケットに、各種のハンド
ルや必要に応じてソケットレンチ用自在軸継手(ユニバ
ーサルジョイント)を組み合わせて使用される。
【0003】前記自在軸継手は、例えば、図15(a)
及び(b)に示すように、駆動側継手部材50と、従動
側継手部材60と、さいころ状の駒部材70と、第一の
連結軸51と、第二の連結軸61とで構成されていた。
【0004】前記駆動側継手部材50は、一端側に雌形
角ドライブ部52を有するとともに他端側に二股状に立
ち上がった軸受部53を有している。また、前記従動側
継手部材60は、一端側に雄形角ドライブ部62を有す
るとともに、他端側に、前記駆動側継手部材50の他端
側に形成されたものと同様の構成の、二股状に立ち上が
った軸受部63を有している。
【0005】前記各継手部材50,60は、前記各軸受
部53,63同士の間に前記駒部材70を挟むようにし
て互いに組み合わされる。前記駒部材70には、自由に
回転するように且つ互いに直角方向に延びるように、前
記第一及び第二の連結軸51,61が挿し通されてい
る。これらの連結軸51,61の各外端部51a,51
a,61a,61aは、前記駒部材70の側面から外方
へ突き出ている。そして、前記第一及び第二の連結軸5
1,61の各外端部51a,51a,61a,61a
は、前記駆動側継手部材50及び従動側継手部材60の
前記各軸受部53,63にそれぞれ止着されている。
【0006】前記のように構成される自在軸継手は、前
記雌形角ドライブ部52と前記雄形角ドライブ部62と
を、例えばソケットレンチ用エクステンションバーやソ
ケットレンチ用ソケット等にそれぞれ嵌め込んで使用さ
れる。そして、前記自在軸継手は、駆動側継手部材50
に与えられたねじりモーメント(トルク)を、前記第一
及び第二の連結軸51,61と前記駒部材70とを介し
て、前記駆動側継手部材50の軸線X1に対して或る角
度θ1をもって交わる軸線X2の回りで回転する前記従
動側継手部材60に伝達する機能を有するものである
(図17参照)。
【0007】ところで、前記ソケットレンチ用自在軸継
手においては、前記連結軸51,61同士が互いに干渉
し合ってはならないから、このような工作上の問題及び
強度上の問題等から、通常の自在軸継手とは異なり、前
記二本の連結軸51,61を、図15で見て左右に互い
にずらして配置したものとなっている。
【0008】その結果、例えば図16に示すように、前
記継手部材50,60同士の間の最大曲がり角度が90
度に達するように構成された自在軸継手では、曲がり角
度が最大の90度のとき、前記駆動側継手部材50に与
えられたねじりモーメントは、前記従動側継手部材60
を回転させるようには伝達されず、自在軸継手を破壊す
るようにのみ働くことになる。
【0009】前記のような欠点を解消するため、例えば
図17に示すように、前記駆動側継手部材50と前記従
動側継手部材60との間の曲がり角度(傾角)が一定範
囲内に収まるように曲がり角度を規制したものもある。
すなわち、継手部材50,60同士を互いに真横に折り
曲げたときに、一方の継手部材50(又は60)の軸受
部53(又は63)の先端側が相手側の継手部材60
(又は50)に接触し、前記一方の継手部材50(又は
60)が回動可能最大傾角以上には傾斜しないように構
成したものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のように
前記駆動側継手部材50と従動側継手部材60との間の
曲がり角度を規制してもなお、駆動側継手部材50から
従動側継手部材60へとねじりモーメントが常にスムー
スに伝達されるとは言えず、前記駆動側継手部材50の
回転が前記従動側継手部材60を回転させる前に自在軸
継手自体が破損してしまう危険が依然として残されてい
た。
【0011】すなわち、図17において、前記駆動側継
手部材50をその軸線X1を中心として回転させたと
き、該駆動側継手部材50の軸線X1と或る角度θ1を
もって交わる軸線X2の回りでボルト又はナットを回す
ためには、従動側継手部材60が、前記駆動側継手部材
50の回転に伴って、該駆動側継手部材50の先端で、
一定の回動可能傾角を維持したままでスムースに回転し
なければならない。
【0012】ところが、ソケットレンチ用自在軸継手
は、前記の通り、前記第一及び第二の連結軸51,61
を互いに接触し合わないようにずらして配置せざるを得
ないという構造的特徴を有するため、どうしても、前記
駆動側継手部材50と前記従動側継手部材60との間の
最大曲がり角度が一定しない構成とならざるを得なかっ
たのである。
【0013】いま、図17に示すように、前記第二の連
結軸61が前後方向(紙面に垂直方向)に延びるように
して前記従動側継手部材60を上下方向に向けて固定
し、前記駆動側継手部材50を前記第二の連結軸61の
みを中心として前記駆動側継手部材50の軸受部53の
先端側が前記従動側継手部材60に当接するまで真横に
傾斜させたときの傾角をθ1とする。この傾角θ1が、
この自在軸継手における回動可能最大傾角(すなわち、
前記駆動側継手部材50の回転によるねじりモーメント
が前記従動側継手部材60に有効に伝達されるような傾
角のうち最大のもの)である。
【0014】次に、前記図17の状態から、前記駆動側
継手部材50の軸受部53の先端側を前記従動側継手部
材60に接触させたまま、その接触点が徐々に移動する
ように、前記第一の連結軸51を中心として前記駆動側
継手部材50をもうこれ以上回動しないという位置まで
回動させ、その状態における前記両継手部材50,60
の間の傾角をθ2とする。この状態を斜めから見たもの
が図18に示されている。
【0015】すると、この種のソケットレンチ用自在軸
継手に固有な構成に起因して、前記傾角θ2は必ず前記
傾角θ1より大となる。例えば、θ1を40°とすれば
θ2が55°となる如くである。
【0016】この自在軸継手を用いて例えばナットを回
そうとする場合、従動側継手部材60に例えばソケット
レンチ用ソケット(図示せず)を接続し、このソケット
を前記ナット(図示せず)に嵌め込む。前記駆動側継手
部材50には、該駆動側継手部材50にねじりモーメン
トを与え得るように、適宜のハンドル(図示せず)を嵌
め込む。
【0017】以上のような状況の下で前記ハンドルを回
して前記駆動側継手部材50にねじりモーメントを与え
るとき、前記ハンドルの位置は別段固定されている訳で
はないので、該ハンドルには不可避適に多少のぐらつき
が生ずる。当然、前記ハンドルと接続されている前記駆
動側継手部材50にもまた、ぐらつきが生ずる。
【0018】したがって、前記ハンドルを持って前記駆
動側継手部材50を回そうとすれば、前記ハンドルがぐ
らつくことから、前記駆動側継手部材50と前記従動側
継手部材との間の傾角は、θ1とθ2との間で一定に定
まらないことになる。
【0019】その結果、前記駆動側継手部材50にねじ
りモーメントを与えたときに、前記傾角が回動可能最大
傾角であるθ1より大きくなると、前記駆動側継手部材
50に与えられたねじりモーメントは前記従動側継手部
材60をスムースに回動させることができず、自在軸継
手自体を破壊させてしまうのである。
【0020】また、前記従来の自在軸継手では、前記各
継手部材50,60の外径寸法に生じた製作誤差がたと
え僅かである場合でも、前記各継手部材50,60の間
の傾角の差に大きな影響が及ぶという問題があった。
【0021】すなわち、従来の自在軸継手は、一方の継
手部材50(又は60)の前記軸受部53(又は63)
の外周先端縁が相手側の継手部材60(又は50)に接
触することによって、前記駆動側継手部材50と前記従
動側継手部材60との間の曲がり角度が規制されるもの
であった。
【0022】例えば、前記従動側継手部材60の上に前
記駆動側継手部材50を直立させた状態から、図19に
示すように、前記第二の連結軸61を中心として前記駆
動側継手部材50を真横に傾斜させたとする。このと
き、前記駆動側継手部材50は、その軸受部53の外周
先端縁が前記従動側継手部材60に点P1で接触するこ
とによってその傾斜が規制される。
【0023】いま、前記駆動側継手部材50に、その外
径が本来の寸法から僅かに不足するマイナスの製作誤差
(d2−d1)が生じているとする。すると、該駆動側
継手部材50の軸受部53の外周先端縁が、前記点P1
より内側の点P2で前記従動側継手部材60と接触して
前記駆動側継手部材50の傾斜が規制され、このときの
前記駆動側継手部材50の傾角θ4は、本来のあるべき
傾角θ3より非常に大きなものとなってしまう。この傾
角の誤差の程度は、前記駆動側継手部材50が図19の
状態から前記第一の連結軸51を中心として前方又は後
方へ傾いた状態(図18に示した状態)となったとき
に、さらに甚だしいものとなる。
【0024】そして、前記駆動側継手部材50の傾斜角
度が設計段階で意図した回動可能最大傾角(図19のも
のではθ3)より大きくなればなるほど、自在軸継手の
破損のおそれが大きくなる。よって、従来の構成のもの
によれば、破損の危険の少ない自在軸継手を作るために
は、前記各継手部材の実際の外径寸法とその設計数値と
の間の誤差をなくすようにきわめて高度な工作精度が要
求され、どうしてもコストアップを免れない欠点があっ
た。
【0025】この発明は前記のような事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、駆動側継手部材
の回転が従動側継手部材の回転へとスムースに伝達さ
れ、その結果、破損の危険が少ない自在軸継手及び該自
在軸継手を含んでなる自在工具を提供することにある。
【0026】また、本発明の他の目的は、製造し易い安
価な自在軸継手及び該自在軸継手を含んでなる自在工具
を提供しようとすることにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】前記のような目的を達成
するため、本発明に係る自在軸継手は、或る角度をもっ
て交わる二軸に沿ってトルクを伝達する自在軸継手であ
って、駆動側部材をその軸線の回りで回転させたとき
に、従動側部材が回動可能最大傾角を実質的に維持した
まま回動するように、前記駆動側部材と前記従動側部材
との相互干渉部位にカム機構を介在せしめてなるもので
ある。
【0028】前記駆動側部材をその軸線の回りで回転さ
せたときに、前記従動側部材が回動可能最大傾角を維持
したまま回動するようにするためには、前記従動側部材
が回動可能最大傾角を超えて傾くことを防止するストッ
パ面を前記駆動側部材と前記従動側部材との相互干渉部
位に設けることとしてもよい。
【0029】また、前記駆動側部材と前記従動側部材と
は、通常、軸端にそれぞれ二股状の軸受部を有し、前記
駆動側部材と前記従動側部材とを互いに折り曲げると、
前記各軸受部の先端側外周部が相手側の部材と接触する
ことになるから、具体的には、前記駆動側部材をその軸
線の回りで回転させたときに、前記従動側部材が回動可
能最大傾角を維持したまま回動するように、前記駆動側
部材と前記従動側部材とにおいて互いに相手側の部材の
前記各軸受部の先端側外周部が干渉する部位に、前記各
軸受部の先端側外周部と対をなしてカム機構を構成する
カム面をそれぞれ設ける。
【0030】さらに、軸端にそれぞれ二股状の軸受部を
有する駆動側部材と従動側部材とが、互いに直角方向に
延びるとともに同一平面上にない二本の連結軸の各外端
部を前記各軸受部で支えてなり、前記駆動側部材がその
軸線を中心として行う回転運動が、該駆動側部材の回転
軸線と傾斜した角度をもって交わる軸線の回りにおける
前記従動側部材の回転運動へと伝達されるとともに、前
記駆動側部材と前記従動側部材とを互いに屈折せしめた
ときに前記駆動側部材と前記従動側部材とが互いに干渉
し合ってその屈折角度が規制される自在軸継手におい
て、前記駆動側部材と従動駆動側部材のうちいずれか一
方の部材をその軸線が上下方向に延びるように固定し、
前記駆動側部材と前記従動側部材とが互いに干渉し合っ
た状態のままで前記一方の部材の前記軸線を中心として
他方の部材の外端部側を回動せしめたときに、該他方の
部材の軸線上の任意の一点が描く軌跡を平面上に投影し
たものが実質的に滑らかな曲線を描くように、前記駆動
側部材と前記従動側部材とにおける相互干渉部位にカム
面を形成することとしてもよい。
【0031】前記カム面は、前記駆動側部材と前記従動
側部材とにおける互いに対向した前記各軸受部の基部両
側同士に渡って設けられ相手側の部材の軸受部の先端側
外周部と適合する傾きを有する傾斜面とすると好適であ
る。
【0032】前記のような構成の各自在軸継手は、それ
自身が単体としての継手である場合のみならず、そのよ
うな構成の継手を含んだ自在工具としても使用できる。
【0033】
【作用】本発明によれば、前記カム機構を介することに
より、駆動側部材をその軸線の回りで回転させたとき
に、従動側部材が回動可能最大傾角を維持したまま回動
する。このため、前記駆動側部材の回動に伴う前記従動
側部材の回動がスムースである。
【0034】また、前記ストッパ面のはたらきにより、
前記従動側部材が回動可能最大傾角を超えて傾くことが
防止されるので、結果的に、前記駆動側部材をその軸線
の回りで回転させたときに、前記従動側部材が回動可能
最大傾角を維持したまま回動するようになる。
【0035】前記カム面のはたらきも上記と同様であ
り、該カム面によって、駆動側部材をその軸線の回りで
回転させたときに、従動側部材が回動可能最大傾角を維
持したまま回動することが可能となる。
【0036】前記カム面を、前記駆動側部材と前記従動
側部材とにおける互いに対向した前記各軸受部の基部両
側同士に渡って設けられ相手側の部材の軸受部の突端部
と線接触するような傾きを有する傾斜面としたものによ
れば、真横に傾斜した部材の軸受部の突端部が相手側の
部材の前記傾斜面とぴったりと線接触することによって
その傾斜角度が規制されることになる。よって、駆動側
部材及び従動側部材の外径寸法に微妙な製作誤差が生じ
た場合でも、傾斜角度にそれほど大きな影響は及ばない
ので、駆動側部材及び従動側部材の製作に当たってさほ
ど高度な工作精度が要求されず、製作が容易でコストも
抑えることができる。
【0037】以上のような作用を奏する自在軸継手を含
んだ自在工具においても、前記と同様の働きがある。
【0038】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。
【0039】この発明の一実施例に係る自在軸継手は、
図1及び図2に示すように、駆動側継手部材部材10と
従動側継手部材20とを備えてなる。
【0040】前記駆動側継手部材10は、図1〜図6に
示すように、断面円形の短い鋼棒材の一端側内部を断面
正方形にくり抜くとともに、該鋼棒材の軸方向に延びて
互いに向かい合う一対の起立部を残すようにして前記鋼
棒材の他端側の余分な部分を切り落とした形状をなして
いる。
【0041】前記駆動側継手部材10の一端側に形成さ
れた断面正方形のくり抜き部は、雌形角ドライブ部12
である。この雌形角ドライブ部12は、例えば、ソケッ
トレンチ用エクステンションバー、ソケットレンチ用ス
ピンナハンドル、ソケットレンチ用T型スライドハンド
ル、ソケットレンチ用ラチェットハンドル(いずれも図
示しない)など、ソケットレンチ用の各種のハンドルの
一端に形成されている雄形角ドライブ部(後に述べる従
動側継手部材20の雄形角ドライブ部と同様の構成のも
の)と互いに嵌り合うようになっている。
【0042】前記雌形角ドライブ部12の四つの内側面
のほぼ中央部には、窪み12aがそれぞれ形成されてい
る。一方、前記ソケットレンチ用の各種のハンドルの前
記雄形角ドライブ部の少なくとも一側面には、外方への
発条力を付与された鋼球が埋め込んで設けられている。
前記窪み12aは、前記鋼球を受け入れ、前記駆動側継
手部材10が前記ソケットレンチ用の各種のハンドルか
らみだりに抜け落ちることを防止する。
【0043】また、前記駆動側継手部材10の他端側に
形成された一対の前記起立部は、軸受部13である。こ
の一対の軸受部13はそれぞれ一定の厚みをもった同形
同大のものであり、互いに向かい合った内面13a,1
3aは、いずれも平坦な面となっており、互いに平行な
面となっている。前記軸受部13の先端側外周部13b
は、それぞれ滑らかな弧を描くようにアールをなして膨
らみ出ている。
【0044】一方、前記従動側継手部材20は、図7〜
図10に示した如く、断面円形の短い鋼棒材の一端側に
断面正方形の雄形角ドライブ部22を形成するように不
要な部分を切り除くとともに、前記鋼棒材の他端側に、
互いに向かい合った一対の軸受部23を形成した形状を
している。
【0045】この軸受部23は、前記駆動側継手部材1
0の軸受部13と同様の構成のものであり、それらの互
いに向かい合った内面23a,23aは、いずれも平坦
な面となっており、互いに平行な面となっている。さら
に、前記軸受部23の先端側外周部23bは、それぞれ
滑らかな弧を描くように膨らみ出ている。
【0046】前記雄形角ドライブ部22は、例えばソケ
ットレンチ用ソケットの雌形角ドライブ部(前記駆動側
継手部材10の前記雌形角ドライブ部12と同様の構成
のもの)と互いに嵌り合うようになっている。
【0047】前記雄形角ドライブ部22の一側面22a
には、該側面22aと直角な方向に延びるが前記雄形角
ドライブ部22を貫通しない横穴24が設けられ、この
横穴24内には図示しない圧縮ばねが挿入されてその上
から鋼球25が圧入されている。この鋼球25は、前記
雄形角ドライブ部22の一側面22aから僅かに突出す
るが、決して抜け出さないようになっており、前記横穴
24内に挿入された圧縮ばねの作用によって外方への発
条力を付与されている。前記鋼球25は、例えばソケッ
トレンチ用ソケットの雌形角ドライブ部の四つの側面に
形成された窪みと嵌り合って、前記ソケットレンチ用ソ
ケットから前記従動側継手部材20が抜け落ちるのを防
止するものである。
【0048】前記駆動側継手部材10と前記従動側継手
部材20とは、前記各軸受部13,23同士の間に駒部
材30を挟むようにして互いに組み合わされている(図
1及び図2参照)。
【0049】前記駒部材30は、前記駆動側継手部材1
0と前記従動側継手部材20との間にあって、前記各継
手部材10,20同士が互いに自在な方向に屈折及び回
動することを可能にするものである。
【0050】前記駒部材30は、図示例では、図2に見
られるように、立方体の上下面に膨らみを持たせた形状
をしている。前記駒部材30には、二つの貫通孔31,
32が設けられている。これらの貫通孔31,32は、
前記駒部材30の互いに向かい合った二対の側面同士に
渡って互いに直角方向に延びている。前記各貫通孔3
1,32は、互いに連通していない。これらの各貫通孔
31,32には、該各貫通孔31,32の全長より長い
第一の連結軸11と第二の連結軸21とがそれぞれ挿し
通されている。該各連結軸11,21の周面は、いずれ
も、前記各貫通孔31,32の周面とすべり接触してい
る。このようにして、前記各連結軸11,21は、前記
駒部材30の中でその軸線を中心として回動自由となっ
ている。
【0051】なお、前記各貫通孔31,32は互いに連
通していないのであるから、そこに挿し通された前記連
結軸11,21同士が互いに干渉し合うことはなく、し
たがって、前記各連結軸11,21は互いに独立して自
由に回転することができる。
【0052】前記各連結軸11,21の各外端部11
a,21aは、前記駒部材30に設けた各貫通孔31,
32から外方へ突き出ている。そして、これら第一及び
第二の連結軸11,21の各外端部11a,21aは、
前記駆動側継手部材10及び従動側継手部材20の前記
各軸受部13,23にそれぞれ設けられた軸受孔13
c,23c内にそれぞれ圧入されて固着されている。
【0053】なお、前記第一及び第二の連結軸11,2
1には、スプリングワッシャ33,34がそれぞれ一つ
づつ装着されている(図2参照)。これらのスプリング
ワッシャ33,34は、前記駒部材30の互いに隣接し
た二つの側面に形成された凹部35,36内にそれぞれ
嵌り込み、前記各継手部材10,20における軸受部1
3,23の内面13a,23aと前記駒部材30の側面
とを互いに離間せしめる方向に付勢している。
【0054】前記各スプリングワッシャ33,34を設
けたのは、前記各継手部材10,20が前記各連結軸1
1,21を中心として行う回動運動に適宜の抵抗をもた
せることにより、使用上の便宜を図ったものである。す
なわち、ソケットレンチを使用する際に、ナット等の向
きに応ずるように前記駆動側継手部材10と前記従動側
継手部材20との間の傾斜角度をあらかじめ調整してお
けば、前記スプリングワッシャ33,34のもたらす抵
抗によってその傾斜角度がそのまま維持されるので、手
が入りにくい狭い場所でもナット等に対するソケットレ
ンチ用ソケットの装着が容易である。
【0055】本実施例に係る自在軸継手においては、前
記駆動側継手部材10をその軸線X1の回りで回転させ
たときに、前記従動側継手部材20が回動可能最大傾角
を超えて傾斜することなく自身の軸線X2を中心として
スムースに回動するように、前記駆動側継手部材10と
前記従動側継手部材20との相互干渉部位にカム機構を
介在させている。
【0056】ここで、前記回動可能最大傾角について説
明する。前記駆動側継手部材10を回転させると、前記
従動側継手部材20が前記駆動側継手部材10の回転軸
線X1と或る角度をもって交わる軸線X2の回りで回転
するが、前記駆動側継手部材10の軸線X1に対する前
記従動側継手部材X2の傾角があまりに大きすぎると、
前記駆動側継手部材10に与えられたねじりモーメント
が前記従動側継手部材20を回転させるように該従動側
継手部材20に有効に伝達されなくなってしまう。この
ように、前記駆動側継手部材10に与えられたねじりモ
ーメントが前記従動側継手部材20に有効に伝達される
ような傾角のうち最大のものを、ここでは回動可能最大
傾角と称している。
【0057】なお、通常、前記傾角が40°程度までで
あれば、前記駆動側継手部材10の回転によるねじりモ
ーメントが前記従動側継手部材20に有効に伝達される
が、それを大きく超えて例えば前記傾角が55°程度に
までなると、前記駆動側継手部材10にはらたくねじり
モーメントは前記従動側継手部材20を回転させること
ができず、自在軸継手自体の破損を招いてしまう。
【0058】前記駆動側継手部材10と前記従動側継手
部材20との相互干渉部位に前記のような作用を奏する
カム機構を介在させるため、具体的には、前記駆動側継
手部材10と前記従動側継手部材20とにおいて、互い
に向かいあった一対の前記各軸受部(13−13)(2
3−23)の基部同士の両側を互いに連結するように、
それぞれ傾斜面16,16,26,26を設けた(図3
〜図10参照)。これらの傾斜面16,26は、前記各
継手部材10,20の外方から該各継手部材10,20
の軸線X1,X2に近づく方向に且つ前記各軸受部1
3,23の延び方向側へ上り勾配を形成するように設け
られている。
【0059】前記各傾斜面16,26は、いずれかの継
手部材10(又は20)が真横に傾斜して相手側の継手
部材20(又は10)の互いに向かい合った軸受部2
3,23(又は13,13)の基部と基部との間の中間
部に接触したときに、傾斜した継手部材10(又は2
0)の軸受部13(又は23)の先端側外周部13b
(又は23b)のうちの突端部13d(又は23d)と
ぴったりと適合して接触するような大きさの勾配で設け
られる(図11参照)。前記軸受部13,23の先端側
外周部13b,23bにはアールが形成されているの
で、前記傾斜面26,16と前記軸受部13(又は2
3)の突端部13d(又は23d)との間の前記接触は
線接触となる。
【0060】前記各傾斜面16,26は、いずれかの継
手部材10(又は20)がどのような方向へ傾斜したと
きでも、前記軸受部13(又は23)の先端側外周部1
3b(又は23b)を線接触又は点接触の状態で受け止
めて該継手部材10(又は20)が回動可能最大傾角を
超えて傾斜することを規制するストッパ面として作用す
ると同時に、前記駆動側継手部材10をその軸線X1を
中心として回転させたときに、前記各傾斜面16,26
が原節(又は従節)となるとともに該各傾斜面16,2
6に線接触又は点接触する相手側の継手部材の前記軸受
部23,13の各先端側外周部23b,13bが従節
(又は原節)となって、前記従動側継手部材20を回動
可能最大傾角を維持したままスムースに回転運動せしめ
るカム面としてカム機能をも奏するものである。
【0061】例えば、本実施例のものでは、図11に示
すように、前記回動可能最大傾角が40°となるように
設計されている。すなわち、前記従動側継手部材20を
固定して前記駆動側継手部材10を前記第二の連結軸2
1のみを中心として真横に折り曲げたときに、前記駆動
側継手部材10の軸受部13の突端部13dが前記従動
側継手部材20に形成された傾斜面26の長さ方向中央
部に線接触することによって前記駆動側継手部材10の
傾斜が規制され、このときの前記駆動側継手部材10の
傾角(同時に前記従動側継手部材20の傾角=回動可能
最大傾角)が40°となるように設計されている。
【0062】そして、前記のような図11に示した状態
で前記駆動側継手部材10にその軸線X1を中心とした
ねじりモーメントを与えると、前記カム機構により、前
記従動側継手部材が40°という回動可能最大傾角を超
えて傾斜することなく自身の軸線X2を中心としてスム
ースに回転する。
【0063】ちなみに、従来構造の自在軸継手におい
て、継手部材の曲がり角度が回動可能最大傾角を超えて
最大となっている状態を、すでに図18を用いて説明し
たが、比較のために、本実施例に係る自在軸継手の前記
図18に対応する状態を図示すると、図12のようにな
る。
【0064】すなわち、前記従動側継手部材20に設け
た前記傾斜面26に前記駆動側継手部材10の軸受部1
3の先端側外周部13bが当接してカム機能により前記
駆動側継手部材10が強制的に起こされ、該駆動側継手
部材10が回動可能最大傾角(図示例では40°)を超
えて傾斜することが防止されている。このとき、図12
では背面に隠れて見えないが、前記従動側継手部材20
の軸受部23の先端側外周面23bのうちの一部は前記
駆動側継手部材10に設けた前記傾斜面16のうちの一
部と接触し、前記駆動側継手部材10が回動可能最大傾
角を超えて傾斜することを防止するように、同じくカム
機能がはたらいている。
【0065】ところで、前記駆動側継手部材10をその
軸線X1を中心として回転させたとき、該駆動側継手部
材10の軸線X2と或る角度をもって交わる軸線X2を
中心として前記従動側継手部材20がスムースに回転す
るということは、見方を変えると、いずれか一方の継手
部材(例えば20)を固定し、該一方の継手部材20の
先端で他方の継手部材10を最も大きな輪を描くように
首振り運動させたとき、該他方の継手部材10が滑らか
に首振り運動を行うことを意味している。
【0066】いま、図11と同様に、前記従動側継手部
材20をその軸線X2が上下方向を向くように且つ前記
第二の連結軸21が前後方向(紙面に垂直方向)を向く
ように固定し、前記駆動側継手部材10が前記従動側継
手部材20の上で最大曲がり角度を維持したまま一周す
るときの首振り運動の様子を観察する。
【0067】図13は、上記の観察結果を示す平面図で
ある。この図13に実線で示されている軌跡R1は、前
記駆動側継手部材10が最大曲がり角度を維持したまま
前記従動側継手部材20の上で首振り運動したときに、
前記駆動側継手部材10の上端の中心点Qが描く軌跡を
平面的にみたものである。図の中央部にある点Oは、前
記従動側継手部材20の軸線X2を上から見たときに現
れる点であり、前記駆動側継手部材10の首振り運動の
中心となっている。
【0068】ここで、比較のために、前記カム機構を具
備していない従来の自在軸継手(図17,図18に示し
たもの)を上記と同じ条件で首振り運動させた場合に見
られる平面的な軌跡を破線を用いて図13に重ねて描く
と、軌跡R2のようになる。なお、ここでいう従来の自
在軸継手は、前記カム機構を具備していないほかは、本
実施例のものと形状・寸法とも全く同じものとする。
【0069】図13より明らかなように、従来の自在軸
継手において前記駆動側継手部材50がその傾角を最大
とするように傾斜したまま前記従動側継手部材との接触
点を位置変化させながら最も大きく首振り運動したと
き、その上端の中心点Qは、A2→B2→C2→D2→
E2→F2→G2→H2とほぼ四角状の軌跡R2を描い
て移動する。すなわち、前記従来の駆動側継手部材50
が最も大きく首振り運動するとき、前記中心点Mが点A
2→C2へと移る途中で点B2において引っ掛かりが生
ずる。同じく、前記中心点Mが点C2→E2へと移る途
中で点D2において引っ掛かりが生じ、前記中心点Mが
点E2→G2へと移る途中で点F2において引っ掛かり
が生ずる。これは、前記従来構造の自在軸継手によれ
ば、前記点B2,D2,F2,H2において前記駆動側
継手部材50の傾斜角度の変化が極大値(図18のθ
2)をとり、それらの点において前記駆動側継手部材5
0の首振り回転運動の方向が急激に変化せざるを得なか
ったからである。
【0070】これに対し、本実施例に係る自在軸継手に
よれば、前記中心点Qの軌跡R1は、A1→B1→C1
→D1→E1→F1→G1→H1のように描かれ、角の
ない実質的に滑らかな曲線となり、限りなく楕円形状に
近いもの又は楕円形状そのものとなる。このことは、前
記駆動側継手部材10が引っ掛かりのないスムースな首
振り回転運動を行うことを示している。
【0071】ちなみに、従来の自在軸継手と本実施例に
係る自在軸継手において、前記駆動側継手部材50,1
0が最大曲がり角度を維持したままで図13に示した首
振り運動を行ったときの前記駆動側継手部材50,10
の傾角の変化の様子を概略的に示すと、図14のように
なる。すなわち、破線で示した従来のものでは、前記図
13における点B2,D2,F2,H2において最大曲
がり角度が回動可能最大傾角(図示例では40°)を大
きく超えて極大となり、点A2,C2,E2,G2にお
いて最大曲がり角度が回動可能最大傾角と等しく極小と
なり、傾角の変化状態を示すグラフの形状は全体として
ほぼ波形となる。これに対し、本実施例のものでは、首
振り運動の全過程における前記駆動側継手部材10の傾
角が常に回動可能最大傾角となって実質的に一定であ
り、グラフ上は全体としてほぼ一直線となる。これが、
前記カム機構の作用である。
【0072】本実施例では、前記のようなカム機構を持
たせるための具体的態様として、前記駆動側継手部材1
0と前記従動側継手部材20とにおいて、互いに向かい
あった一対の前記各軸受部(13−13)(23−2
3)の基部同士の両側を互いに連結するように、それぞ
れ傾斜面16,16,26,26を設けた(図3〜図1
0参照)ものを示したが、必ずしもこれに限るものでは
なく、各継手部材10,20が回動可能最大傾角を維持
したままスムースに回転するように各継手部材10,2
0の相互干渉部位にカム機構を介在せしめるものであれ
ば、具体的にどのようなストッパ面又はカム面を設けた
ものであってもよい。
【0073】ただ、前記傾斜面16,26を形成するこ
とにより前記各継手部材10,20の軸受部13,23
の先端側外周部13b,23bを受け止めて前記各継手
部材10,20の傾斜を規制するようにした本実施例に
係る自在軸継手によれば、すでに述べた図19に示した
ような問題は生じにくい利点がある。
【0074】すなわち、本実施例のものは、前記各継手
部材10,20の軸受部13,23の先端側外周部13
b,23bを、該軸受部13,23の先端側外周部13
b,23bとぴったりと適合するように傾斜した面2
6,16で受け止めるように構成されているので、各継
手部材10,20の外形寸法に微妙な製作誤差が生じて
も、各継手部材10と20との間の傾斜角にはそれほど
大きな影響は及ばないからである。
【0075】なお、以上には、単体としての自在軸継手
について本発明の具体例を説明したが、それに止まら
ず、本発明思想は以上に述べた自在軸継手を含んだ自在
工具として具現化してもよいことは言うまでもない。
【0076】具体的には例えば、前記駆動側継手部材1
0をソケットレンチ用の各種のハンドルと一体的に構成
するとか、前記従動側継手部材20をソケットレンチ用
ソケットと一体的に構成するとか、あるいは、前記駆動
側継手部材10をソケットレンチ用の各種のハンドルと
一体的に構成し、且つ前記従動側継手部材20をソケッ
トレンチ用ソケットと一体的に構成するなどの例が挙げ
られる。
【0077】
【発明の効果】請求項1〜7に係る発明によれば、駆動
側継手部材の回転が従動側継手部材の回転へとスムース
に伝達されるので作業効率がよいほか、従来のものと同
じ肉厚としても破損の危険が少ない自在軸継手及び該自
在軸継手を含んでなる自在工具が得られる効果がある。
また、従来のものに新たな部品を追加することなく、従
来品の形状変更のみで製作が可能であるため、製造コス
トの上昇も僅かですむ。
【0078】さらに、請求項4及び6に係る発明によれ
ば、従来のものに新たな部品を追加することなく従来品
の形状変更のみで製作が可能であり、また、駆動側部材
及び従動側部材の製作に当たってそれほど高度な工作精
度は必要でないので、製造し易く安価な自在軸継手及び
該自在軸継手を含んでなる自在工具が得られる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る自在軸継手の斜視図で
ある。
【図2】図1に示した自在軸継手の分解斜視図である。
【図3】駆動側継手部材を示すものであり、図4におけ
るL矢視図である。
【図4】駆動側継手部材を示すものであり、図3におけ
るK矢視図である。
【図5】駆動側継手部材を示すものであり、図3におけ
るV−V線断面図である。
【図6】駆動側継手部材を示すものであり、図4におけ
るVI−VI線断面図である。
【図7】従動側継手部材を示すものであり、図8におけ
るN矢視図である。
【図8】従動側継手部材を示すものであり、図7におけ
るM矢視図である。
【図9】従動側継手部材を示すものであり、図7におけ
るIX−IX線断面図である。
【図10】従動側継手部材を示すものであり、図8にお
けるX−X線断面図である。
【図11】図1に示した自在軸継手において、駆動側継
手部材を真横に傾斜させた状態の正面図である。
【図12】図11の状態から駆動側継手部材をさらに後
方へ限界まで傾斜させた状態の斜視図である。
【図13】駆動側継手部材の首振り回転運動の様子を示
す平面図である。
【図14】図13における駆動側継手部材の傾角の変化
を概略的に示したグラフである。
【図15】従来の自在軸継手を示すものであり、(a)
は正面図、(b)は平面図である。
【図16】従来の自在軸継手の問題点を示す説明図であ
る。
【図17】従来の自在軸継手において、駆動側継手部材
を真横に傾斜させた状態の正面図であり、本発明の一実
施例を示した図11に対応するものである。
【図18】図17の状態から駆動側継手部材をさらに後
方へ限界まで傾斜させた状態の斜視図であり、本発明の
一実施例を示した図12に対応するものである。る。
【図19】従来の自在軸継手の問題点を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 駆動側部材 11 第一の連結軸 13 (駆動側部材の)軸受部 20 従動側部材 21 第二の連結軸 23 (従動側部材の)軸受部 16,26 ストッパ面(カム面,傾斜面) X1 駆動側部材の回動軸線 X2 従動側部材の回動軸線

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 或る角度をもって交わる二軸に沿ってト
    ルクを伝達する自在軸継手であって、駆動側部材(1
    0)をその軸線(X1)の回りで回転させたときに、従
    動側部材(20)が回動可能最大傾角を実質的に維持し
    たまま回動するように、前記駆動側部材(10)と前記
    従動側部材(20)との相互干渉部位にカム機構を介在
    せしめてなる自在軸継手。
  2. 【請求項2】 駆動側部材(10)と従動側部材(2
    0)とを備えてなり、或る角度をもって交わる二軸(X
    1,X2)に沿ってトルクを伝達する自在軸継手であっ
    て、前記従動側部材(20)が回動可能最大傾角を超え
    て傾くことを防止するストッパ面(16,26)を前記
    駆動側部材(10)と前記従動側部材(20)との相互
    干渉部位に設けてなる自在軸継手。
  3. 【請求項3】 軸端にそれぞれ二股状の軸受部(1
    3),(23)を有する駆動側部材(10)と従動側部
    材(20)とを備えてなり、或る角度をもって交わる二
    軸(X1,X2)の回りでトルクを伝達する自在軸継手
    において、前記駆動側部材(10)をその軸線(X1)
    の回りで回転させたときに、前記従動側部材(20)が
    回動可能最大傾角を実質的に維持したまま回動するよう
    に、前記駆動側部材(10)と前記従動側部材(20)
    とにおいて相手側の部材の前記各軸受部(23),(1
    3)の先端側外周部(23b),(13b)が干渉する
    部位にカム面(16),(26)を設けてなる自在軸継
    手。
  4. 【請求項4】 前記カム面(16),(26)が前記駆
    動側部材(10)と前記従動側部材(20)とにおける
    互いに対向した前記各軸受部(13),(23)の基部
    両側同士に渡って設けられ相手側の部材の軸受部(2
    3),(13)の突端部(23d),(13d)と線接
    触するような傾きを有する傾斜面(16),(26)で
    ある請求項3記載の自在軸継手
  5. 【請求項5】 軸端にそれぞれ二股状の軸受部(1
    3),(23)を有する駆動側部材(10)と従動側部
    材(20)とが、互いに直角方向に延びるとともに同一
    平面上にない二本の連結軸(11),(21)の各外端
    部(11a),(21a)を前記各軸受部(13),
    (23)で支えてなり、前記駆動側部材(10)がその
    軸線(X1)を中心として行う回転運動が、該駆動側部
    材(10)の回転軸線(X1)と傾斜した角度をもって
    交わる軸線(X2)の回りにおける前記従動側部材(2
    0)の回転運動へと伝達されるとともに、前記駆動側部
    材(10)と前記従動側部材(20)とを互いに屈折せ
    しめたときに前記駆動側部材(10)と前記従動側部材
    (20)とが互いに干渉し合ってその屈折角度が規制さ
    れる自在軸継手において、前記駆動側部材(10)と従
    動駆動側部材(20)のうちいずれか一方の部材(2
    0)をその軸線(X2)が上下方向に延びるように固定
    し、前記駆動側部材(10)と前記従動側部材(20)
    とが互いに干渉し合った状態のままで前記一方の部材
    (20)の前記軸線(X2)を中心として他方の部材
    (10)の外端部側を回動せしめたときに、該他方の部
    材(10)の軸線(X1)上の任意の一点(M)が描く
    軌跡を平面上に投影したもの(R1)が実質的に滑らか
    な曲線を描くように、前記駆動側部材(10)と前記従
    動側部材(20)とにおける相互干渉部位にカム面(1
    6),(26)を形成してなる自在軸継手。
  6. 【請求項6】 前記カム面(16),(26)が前記駆
    動側部材(10)と前記従動側部材(20)とにおける
    互いに対向した前記各軸受部(13),(23)の基部
    両側同士に渡って設けられ相手側の部材の軸受部(2
    3),(13)の突端部(23d),(13d)と線接
    触するような傾きを有する傾斜面(16),(26)で
    ある請求項5記載の自在軸継手。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4,5又は6のうち
    いずれか一の請求項に記載の自在軸継手を含んでなる自
    在工具
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