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JPH07216727A - 防水布帛 - Google Patents

防水布帛

Info

Publication number
JPH07216727A
JPH07216727A JP6007661A JP766194A JPH07216727A JP H07216727 A JPH07216727 A JP H07216727A JP 6007661 A JP6007661 A JP 6007661A JP 766194 A JP766194 A JP 766194A JP H07216727 A JPH07216727 A JP H07216727A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fabric
sewn
waterproof
folded
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6007661A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoji Nakayama
元二 中山
Norinobu Kunisada
典宣 国貞
Akio Kimura
明夫 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP6007661A priority Critical patent/JPH07216727A/ja
Publication of JPH07216727A publication Critical patent/JPH07216727A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Details Of Garments (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】防水布帛の縫合部からの漏水を防止する。 【構成】2枚の布帛A、Bを縫合してなる防水布帛にお
いて、一方の布帛Aの縫合端部を折り返し、該折返部内
に他方の布帛Bの縫合端部を挿入して、重合部分を3枚
重ねの状態で縫合し、更に、該布帛Aを前記の縫合端部
の折返方向とは逆の方向にZ状に折り返して、重合部分
を4枚重ねの状態で縫合する。この際、撥水性縫合糸及
び/又は熱溶融性成分を含む縫合糸で縫合するのが好ま
しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縫合部からの漏水を防
止することができ、防水性に優れた防水布帛に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、優れた防水布帛が開発され、雨合
羽、レインコート、テント等の防水製品に広く利用され
るようになってきた。しかし、優れた防水布帛を用いた
製品であっても、縫合部からの漏水があっては製品とし
ての防水性を大きく低下させてしまう。
【0003】布帛の縫合構造としては、従来、次のよう
な構造が一般に用いられている。
【0004】図3は、一般に両倒し縫いと称される縫合
構造であり、2枚の布帛A、Bの縫11部をそれぞれ折
り返し、その折返部6A、6Bにおいて縫目7で縫合す
るものであるが、縫目部分に大きな空隙8が生じ、矢印
イで示す経路で多くの漏水があるため、防水布帛には全
く適さない。
【0005】図4は、一般に片倒し縫いと称される縫合
構造を示し、2枚の布帛A、Bの縫合端部を重ね合わせ
て、縫目9で縫合し、次いで、布帛Aを折り返して、該
折返部10において布帛Bと共に3枚重ねの状態で縫目
11で縫合するものであり、防水製品の縫合構造として
広く用いられている。
【0006】しかし、この縫合構造では、3枚重ねの状
態で縫合されているものの、折返部10の漏水防止への
寄与は少なく、縫目11の縫目穴を伝わる漏水(以下、
縫目穴漏水という)を防止する布帛は1枚だけであり、
矢印ロで示す縫目穴漏水が多い。また、布帛A、B間の
隙間12がストレートであるため、矢印ハで示す方向の
布帛間の間隙からの漏水(以下、縫目間漏水という)が
多くなる。従って、この縫合構造の防水性は十分なもの
ではない。
【0007】図5は、一般に巻き縫いと称される縫合構
造で、2枚の布帛A、Bの縫合端部をそれぞれ折り返し
て、両方の折返部13A、13Bを互いに係合させ、4
枚重ねの状態で縫目14、15で縫合したものである。
【0008】この縫合構造では、布帛間の隙間はZ状に
曲がっているため、布帛間漏水は少ないが、縫目穴漏水
を防止する布帛は1枚だけであり(4枚重ねの状態で縫
合されているが、折返部13A、13Bの漏水防止への
寄与は少ない)、矢印ニ、ホで示す縫目穴漏水を防ぐこ
とができない。従って、この縫合構造の防水性も十分と
はいえない。
【0009】そこで、この縫合部からの漏水を防止する
ために、縫合部の裏側に防水性テープを接着させて被覆
する方法が多く用いられている。この方法は、縫合部の
漏水を防止する点では、確かに優れているが、布帛を重
ね合わせて縫合しているために硬くなっている縫合部
に、更にテープを接着固定するのであるから、縫合部は
更に硬くなり、製品としての品位を大きく低下させるこ
とになる。
【0010】また、防水性テープの接着作業は極めて煩
雑で、作業効率を大きく低下させるという欠点もある。
更に、近年の防水布帛には撥水加工が施されたものが多
く、かかる撥水加工布帛には防水テープの接着が極めて
困難であるという問題もある。
【0011】このような欠点を解消すべく、例えば、特
公昭63−23293号公報には、フッ素樹脂による撥
水性皮膜層を設けた撥水性ミシン糸を用いて縫合する方
法が提案されている。また、特開昭56−118958
号公報には、縫糸に低温熱溶融性繊維を併用して縫製し
た後、熱処理する方法が提案されている。
【0012】これらの方法によれば、縫合部の硬化や作
業性低下といった問題は改良される。しかしながら、こ
れらの方法では、縫目穴からの漏水を防止することはで
きるものの、布帛と布帛の隙間からの漏水は全く防止す
ることができず、縫合部全体の漏水防止効果は逆に低下
する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、縫合部からの漏水防止効果に優れた新規な
防水布帛を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、(1)
2枚の布帛A、Bを縫合してなる防水布帛において、一
方の布帛Aの縫合端部を折り返し、該折返部内に他方の
布帛Bの縫合端部を挿入して、重合部分を3枚重ねの状
態で縫合し、更に、該布帛Aを前記の縫合端部折返方向
とは逆の方向にZ状に折り返して、重合部分を4枚重ね
の状態で縫合したことを特徴とする防水布帛、(2)4
枚重ねの状態での縫目が、3枚重ねの状態での縫目より
も、該折返部の折返端の反対側に位置する前記(1)記
載の防水布帛、および(3)撥水性縫合糸及び/又は熱
溶融性成分を含む縫合糸で縫合した前記(1)又は
(2)記載の防水布帛が提供される。
【0015】以下、本発明を図面により説明する。
【0016】図1は、本発明の防水布帛の一例の縫合過
程を説明するための斜視図、図2は、本発明の防水布帛
の一例を示す斜視図であり、2枚の布帛A、Bのうちの
一方の布帛Aの縫合端部1Aを折り返し、該折返部2内
に他方の布帛Bの縫合端部1Bを挿入する。この重合部
分を3枚重ねの状態で縫目3で縫合する。
【0017】この時、折返部2の幅は特に限定されない
が、5〜15mmが好適に例示される。また、縫目3の
位置は、折返部2の幅内で、3枚重ねの状態で縫合され
る範囲内であればどこでもよいが、折返端4から1〜1
0mm離れた位置が好適である。
【0018】次いで、該布帛Aを、前記縫合端部1Aの
折返方向とは逆の方向(図1の矢印の方向)にZ状に折
り返し、この重合部分を4枚重ねの状態で縫目5で縫合
して、図2に示す本発明の防水布帛を得る。
【0019】この時、縫目5の位置は、折返部2の幅内
で、4枚重ねの状態で縫合され、かつ、縫目3と重なら
ない位置であればどこでもよいが、特に、折返端4から
3〜10mm離れていて、かつ、縫目3よりも、折返部
2の折返端4の反対側に位置していることが好ましい。
【0020】なお、図1及び図2では、図の下側が製品
の表面となる。
【0021】本発明において、縫合形式は本縫形式、環
縫形式のいずれでもよい。なお前記の縫合構造は基本構
造を示すものであって、これに他の縫目を付加してもよ
いことはいうまでもない。更に、本発明の防水布帛の縫
合構造は、布帛を折り曲げながら縫製することにより形
成するものであり、そのためには、アタッチメント(ラ
ッパと称する場合もある)を用いて縫合するのが便利で
ある。
【0022】本発明の防水布帛を縫合するに際しては、
低温熱溶融性成分を含む縫合糸及び/又は撥水性縫合糸
を用いると、防水性が更に向上するので好ましい。
【0023】熱溶融性成分を含む縫合糸としては、溶融
温度が90〜150℃の範囲にある熱溶融性繊維を10
〜70重量%混繊した縫合糸及び/又は溶融温度が90
〜150℃の範囲にある熱溶融性樹脂を10〜70重量
%コーティングした縫合糸などが例示される。
【0024】具体的には、低融点を有する共重合ポリエ
ステルフィラメントを合撚したポリエステルミシン糸な
どが好ましく例示される。
【0025】なお、熱溶融性成分を含む縫合糸を用いた
場合は、縫合後に縫目部をアイロン等で加熱して、熱溶
融性成分を溶融させ、縫目を封鎖することが必要とな
る。
【0026】また、撥水性縫合糸としては、フッ素系、
シリコン系、ワックス系等の撥水剤が付与された縫合糸
が例示され、具体的には、ポリエステル繊維表面に、分
子内に2個以上のエポキシ基を有する脂肪族ポリエポキ
シ化合物が固着層を形成し、該固着層にアミノ変性シリ
コン化合物が反応結合した層を形成している、ポリエス
テル系撥水性縫合糸などが好ましく例示される。
【0027】上記ポリエステル系撥水性縫合糸に使用す
る脂肪族ポリエポキシ化合物としては、1分子中に少な
くとも2個以上のエポキシ基を、該化合物100g当り
0.2g当量以上含有する化合物が好ましく使用され、
例えば、エチレングリコール、グリセロール、ソルビト
ール、ペンタエリスリトール、ポリエチレングリコール
等の多価アルコール類とエピクロルヒドリンのごときハ
ロゲン含有エポキシ類との反応生成物、過酢酸または過
酸化水素等で不飽和化合物を酸化して得られるポリエポ
キシ化合物、すなわち3、4−エポキシシクロヘキシル
エチレンオキサイド、3、4−エポキシシクロヘキシル
メチル−3、4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレ
ート、ビス(3、4−エポキシ−6−メチル−シクロヘ
キシルメチル)アジペート等を挙げることが出来る。
【0028】これらのうち、特に多価アルコールとエピ
クロルヒドリンとの反応生成物、すなわち、多価アルコ
ールのポリグリシジルエーテル化合物が優れた性能を発
現するので好ましい。
【0029】かかるポリエポキシ化合物は通常乳化液又
は水溶液として使用に供する。乳化液または水溶液にす
るには、例えば、該ポリエポキシ化合物をそのまま、あ
るいは必要に応じて少量の溶媒に溶解したものを公知の
乳化剤、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ、
ジオクチルスルホサクシネートナトリュウム塩、ノニル
フェノールエチレンオキサイド付加物等を用いて乳化又
は溶解する。
【0030】該エポキシ化合物のポリエステル繊維への
付与量は、ポリエステル繊維重量に対して0.1〜1.
0重量%であることが好ましい。0.1重量%未満の場
合は得られるポリエステル系縫合糸の撥水性能の耐久性
が不足するし、逆に1.0重量%以上にしてもポリエス
テル繊維の撥水性能の耐久性向上効果が少ないばかりか
糸条が硬化するという欠点が生じるので好ましくない。
【0031】上記エポキシ化合物中には、その工程安定
性を向上させるために、平滑剤、制電剤等通常用いられ
る繊維用油剤を併用してもよい。エポキシ成分と油剤成
分の併用比は、本発明の目的を損なわない範囲であれば
特に限定されないが、通常は油剤成分/エポキシ化合物
の重量比は10/90〜70/30が好適である。
【0032】エポキシ化合物が付与されたポリエステル
繊維はエポキシ化合物の固着を強固にするために熱処理
される。該熱処理条件は特に限定されないが、エポキシ
化合物がポリエステル繊維中に拡散固着され、かつエポ
キシ化合物の変質を防止するために、70〜250℃の
温度が好適に例示される。
【0033】また、上記ポリエステル系撥水性縫合糸に
使用するアミノ変性シリコン化合物は、アミノ変性基が
−R−NH2 若しくは−R−NH−CH2 NH2 (Rは
2価のアルキレン基)であって、かつアミノ当量が30
00以下のものが好ましい。アミノ当量が3000を超
えると撥水効果が少なくなる。
【0034】該アミノ変性シリコン化合物には粘度調整
や潤滑性を高めるために低粘度の潤滑剤を用いることが
望ましく、かかる低粘度の潤滑剤としてはアミノ変性シ
リコン化合物と相溶し、かつ非反応性であればよく、例
えば、200秒レッドウッド粘度以下の鉱物油やイソブ
チルオレーエト、イソオクチルパルミテート等の一塩基
酸エステル類が好ましく用いられる。
【0035】なおアミノ変性シリコン化合物と低粘度潤
滑剤との混合比率は希釈後の30℃下における粘度が約
60cst以下に成るように適宜調整することが望まし
い。又、これらの溶液中に制電剤、耐熱剤等の添加剤を
溶解してもよいがアミノ変性シリコン化合物と非反応性
で、かつ粘度を大きく変化させないことが必要なことは
言うまでもない。
【0036】該アミノ変性シリコン化合物の付与量は、
該化合物の繊維表面に対する固着性を向上させるため
に、前記エポキシ化合物との割合を特定の範囲内、すな
わち、エポキシ化合物/アミノ変性シリコン化合物=3
0/70〜5/95(重量比)にするのが好ましい。
【0037】該アミノ変性シリコン化合物を付与した繊
維は、熱処理によってアミノ変性シリコンがエポキシ化
合物と反応結合され、より強固な撥水層を繊維表面に形
成するので、撥水性能の耐久性が格段に向上したポリエ
ステル系縫合糸が得られるのである。
【0038】上記ポリエステル系縫合糸を構成するポリ
エステル繊維の断面形状には特に制限はないが、刺繍縫
に用いる場合は、鏡面反射光沢に優れた三角断面繊維な
どが好ましい。
【0039】通常、三角断面繊維を用いた場合はタオル
目(縫目締まりが悪く、縫目がループ状にたるむ現象)
が発生し易くなるが、上記ポリエステル系縫合糸を用い
た場合には、タオル目が発生しにくいという利点もあ
る。
【0040】
【作用】本発明者等は、縫合部からの漏水機構について
種々研究した結果、以下に説明する現象を発見した。即
ち、縫合部からの漏水には2種類の経路があり、その一
つは、縫目形成点の縫目穴を伝わって水が漏れる漏水経
路(縫目穴漏水)、もう一つは、布帛間の隙間から水が
漏れる漏水経路(布帛間漏水)である。この縫目穴漏水
は、縫合される布帛枚数が多い程少なく、布帛間漏水
は、布帛間の隙間が直線的であるよりも、屈曲している
方が少ない。
【0041】本発明の防水布帛における縫合構造は、図
2に示すごとくであり、4枚重ねの状態で縫合されてい
る。
【0042】布帛Aの下側の折り曲げ部は、縫目穴から
の漏水を防止する効果が少ないものの、縫目5の縫目穴
は、布帛Bの縫合端部1Bと布帛Aの折返部2上側の2
枚を縫合しているため、図3〜図5に示した従来の縫合
構造に比較して、縫目穴漏水ははるかに少なくなる。ま
た、布帛Aの縫合端部1Aは、折り返されて折返部2を
形成し、布帛間の隙間は、布帛Bを介してコの字状に曲
がっているため、布帛間漏水も少ないのである。
【0043】更に、上記縫合に際して、熱溶融性成分を
含む縫合糸を用いて縫製した後加熱すると、縫目が溶融
物によって封鎖され、縫目穴漏水を一段と減少させるこ
とが可能となる。また、撥水性縫合糸を用いて縫製する
と、縫目で水が撥水され、縫目穴漏水を一段と減少させ
ることが可能となる。
【0044】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明する。
【0045】[実施例1〜3、比較例1〜6]試験用防
水布帛として、ポリエステル製の超高密度撥水加工布帛
(帝人(株)製コンデニア)を用い、図2(実施例1〜
3)、図4(比較例1〜3)及び図5(比較例4〜6)
に示す縫合構造に縫合した。
【0046】なお、図2に示す縫合構造では、折返部2
の幅は10mm、縫目3は折返端4から2mm、縫目5
は折返端4から5mmの位置であり、縫目形式は本縫形
式であって、縫目ピッチは15S/3cmであった。
【0047】図4に示す縫合構造では、折返部10の幅
は10mm、縫目9は折返端から1mm、縫目11は折
返端から5mmの位置であり、縫目形式は本縫形式、縫
目ピッチは15S/3cmであった。
【0048】更に、図5に示す縫合構造では、折返部1
3A、13Bの巾はそれぞれ10mm、縫目14は布帛
Aの折返端から2mm、縫目15は布帛Aの折返端から
8mmの位置であり、縫目形式は本縫形式、縫目ピッチ
は15S/3cmであった。
【0049】なお、縫合には、下記の3種類の縫合糸を
用いた。
【0050】縫合糸A;市販のポリエステルフィラメン
トミシン糸#50(大黒(株)製ダイヤフェザー)をそ
のまま使用した。
【0051】縫合糸B;ポリエステル繊維にジオレイル
アジペートを主成分とする油剤成分と、エポキシ化合物
としてのデナコールEX512(ナガセ化成(株)製)
を20/80の比率で配合した処理剤を10%エマルジ
ョンとして付与し、繊維重量に対して0.3%付着させ
た。該エポキシ処理糸を120℃で熱延伸(熱処理を兼
ねる)を行った後に、アミノ変性シリコン化合物として
KF857(信越化学(株)製)と、ブチルオレートと
を50/50に配合した処理剤(粘度は30℃で20c
st)を、アミノ変性シリコン化合物有効成分量として
繊維重量に対して0.5%(エポキシ化合物/アミノ変
性シリコン重量比は約38/62である)となるよう付
与した後、60℃の雰囲気中で2日間置きエポキシ化合
物とアミノ変性シリコン化合物との反応を完結せしめ
た。得られた繊維(70de)を3子合撚して撥水性ミ
シン糸#50を得た。
【0052】縫合糸C;融点が130℃である共重合ポ
リエステルフィラメント70de1本とポリエチレンテ
レフタレートフィラメント70de2本を合撚し、低温
熱溶融性ミシン糸#50を得た。
【0053】得られた各防水布帛について、JIS−L
−1092−5.1.1A法(低水圧法)により、縫目
部が中央になるようにサンプルセットして耐水圧(m
m)を測定し、防水性の尺度とした。
【0054】結果は、表1に示す通りであり、本発明の
防水布帛(実施例1〜3)は、従来の防水布帛(比較例
1〜6)に比較して、明らかに防水性が優れていた。特
に撥水性ミシン糸、熱溶融性ミシン糸を用いた場合(実
施例2、3)の防水性は、極めて良好であった。
【0055】
【表1】
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、縫合部からの漏水を顕
著に防止することができ、防水性に優れた防水布帛を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水布帛の一例の縫合過程を説明する
ための斜視図である。
【図2】本発明の防水布帛の一例を示す斜視図である。
【図3】従来の布帛の縫合構造の一例を示す斜視図であ
る。
【図4】従来の防水布帛の一例を示す斜視図である。
【図5】従来の防水布帛の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
A、B 縫合される布帛 1A、1B 縫合端部 2 折返部 3 縫目 4 折返端 5 縫目 6A、6B 折返部 7 縫目 8 空隙 9 縫目 10 折返部 11 縫目 12 布帛間の隙間 13A、13B 折返部 14 縫目 15 縫目 イ、ロ、ハ、ニ 漏水経路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の布帛A、Bを縫合してなる防水布
    帛において、一方の布帛Aの縫合端部を折り返し、該折
    返部内に他方の布帛Bの縫合端部を挿入して、重合部分
    を3枚重ねの状態で縫合し、更に、該布帛Aを前記の縫
    合端部折返方向とは逆の方向にZ状に折り返して、重合
    部分を4枚重ねの状態で縫合したことを特徴とする防水
    布帛。
  2. 【請求項2】 4枚重ねの状態での縫目が、3枚重ねの
    状態での縫目よりも、該折返部の折返端の反対側に位置
    する請求項1記載の防水布帛。
  3. 【請求項3】 撥水性縫合糸及び/又は熱溶融性成分を
    含む縫合糸で縫合した請求項1又は2記載の防水布帛。
  4. 【請求項4】 撥水性縫合糸が、ポリエステル繊維表面
    に、分子内に2個以上のエポキシ基を有する脂肪族ポリ
    エポキシ化合物が固着層を形成し、該固着層にアミノ変
    性シリコン化合物が反応結合した層を形成しているポリ
    エステル系撥水性複合糸である請求項3記載の防水布
    帛。
  5. 【請求項5】 脂肪族ポリエポキシ化合物のポリエステ
    ル繊維に対する付着量が0.1〜1.0重量%、かつ脂
    肪族ポリエポキシ化合物/アミノ変性シリコーン化合物
    の重量比が30/70〜5/95である請求項4記載の
    防水布帛。
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