JPH07214930A - 熱転写シート - Google Patents
熱転写シートInfo
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- JPH07214930A JPH07214930A JP6025978A JP2597894A JPH07214930A JP H07214930 A JPH07214930 A JP H07214930A JP 6025978 A JP6025978 A JP 6025978A JP 2597894 A JP2597894 A JP 2597894A JP H07214930 A JPH07214930 A JP H07214930A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermal transfer
- sheet
- transfer sheet
- printing
- ink layer
- Prior art date
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- Granted
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- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】多数回印字熱転写シートの印字回数を表すデー
タを熱転写シート自身に記録する熱転写シートを提供す
る。 【構成】 中央にニァエンドマーク30が、設けられた
多数回印字熱転写シート10の一方の端に可逆性感熱シ
ート20よりなるリードテープ12、あるいは、エンド
テープ11を、他の端にエンドテープ11あるいはリー
ドテープ12を連接する。
タを熱転写シート自身に記録する熱転写シートを提供す
る。 【構成】 中央にニァエンドマーク30が、設けられた
多数回印字熱転写シート10の一方の端に可逆性感熱シ
ート20よりなるリードテープ12、あるいは、エンド
テープ11を、他の端にエンドテープ11あるいはリー
ドテープ12を連接する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写シートに係わり、
特に、パーソナルコンピュータやワードプロセッサなど
のハードコピー出力装置として使用される熱転写プリン
ターの熱転写シートに関する。
特に、パーソナルコンピュータやワードプロセッサなど
のハードコピー出力装置として使用される熱転写プリン
ターの熱転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータやワード
プロセッサなどの出力プリントを熱転写方式により印字
する場合、熱転写シートとして基材シートの一方の面に
熱溶融性インキ層を設けたものが多く使用されている。
これらの熱転写シートは、基材シートとして厚さ10〜
30μm程度のコンデンサー紙やパラフィン紙のような
紙、あるいは厚さ3〜20μm程度のポリエステルやセ
ロファンのようなプラスチックフィルムを用い、この基
材シートの一方の面に熱溶融性のワックスなどに顔料や
染料などの色材よりなるインキを塗布装置で塗布して、
熱溶融性インキ層を設けたものである。そして、基材シ
ートの裏側からサーマルヘッドにより所定箇所を加熱・
加圧し、熱溶融性インキ層を紙などの被転写材に転写し
て印字が行われるものである。
プロセッサなどの出力プリントを熱転写方式により印字
する場合、熱転写シートとして基材シートの一方の面に
熱溶融性インキ層を設けたものが多く使用されている。
これらの熱転写シートは、基材シートとして厚さ10〜
30μm程度のコンデンサー紙やパラフィン紙のような
紙、あるいは厚さ3〜20μm程度のポリエステルやセ
ロファンのようなプラスチックフィルムを用い、この基
材シートの一方の面に熱溶融性のワックスなどに顔料や
染料などの色材よりなるインキを塗布装置で塗布して、
熱溶融性インキ層を設けたものである。そして、基材シ
ートの裏側からサーマルヘッドにより所定箇所を加熱・
加圧し、熱溶融性インキ層を紙などの被転写材に転写し
て印字が行われるものである。
【0003】しかし、このような従来の熱転写シートに
あっては、サーマルヘッドにより加圧・加熱された部分
の熱溶融性インキ層の全てが、一回の使用で被転写材に
転写されてしまうため、同一箇所で再度印字した場合
は、絵柄に欠落部ができるものであった。したがって、
熱転写シートの消費量が多く、ランニングコストが高く
なるという問題点があった。この問題を解決するため、
多数回使用可能な種々の熱転写シートが開発されてい
る。例えば、熱溶融性インキ層上に熱可塑性樹脂からな
る転写量の調整層を設け、1回目の印字でインキ層が全
部転写されることを防止したもの(特開平1─2081
89号公報)。基材シートと熱溶融性インキ層との間に
ポリカプロラクトン系高分子を主成分とする樹脂層を形
成し、1回目の印字でインキ層が全て転写されることを
防止したもの(特開平2─45995号公報)などがあ
る。しかしながら、多数回印字リボンには印字可能回数
に制限があるため、印字回数を熱転写プリンターで検知
して、使用の可否を判別する必要があり、それを可能に
する構成の熱転写シートが考案されてきた。例えば、熱
転写シートのエンドマークを検出する度にシートに、順
次孔を開けて、孔の数を計数して使用限度数に達したと
きに報知するようにした多数回使用可能の熱転写シート
(特開平3─9869号公報)。熱転写シートを格納す
るカセットに、マルチインクフィルムの使用回数を確認
する爪を一体成型し、マルチインクフィルムが一巡した
後にユーザーが爪を折ることにより、その使用回数の確
認を可能にしたもの(特開平2─178078号公報)
などがある。また、熱転写シートを往復させて、多数回
使用できるように、被検知手段(ニァエンドマーク)を
長手方向の両端側に2ヵ所設けたもの(実開平2ー13
9755号公報)もある。
あっては、サーマルヘッドにより加圧・加熱された部分
の熱溶融性インキ層の全てが、一回の使用で被転写材に
転写されてしまうため、同一箇所で再度印字した場合
は、絵柄に欠落部ができるものであった。したがって、
熱転写シートの消費量が多く、ランニングコストが高く
なるという問題点があった。この問題を解決するため、
多数回使用可能な種々の熱転写シートが開発されてい
る。例えば、熱溶融性インキ層上に熱可塑性樹脂からな
る転写量の調整層を設け、1回目の印字でインキ層が全
部転写されることを防止したもの(特開平1─2081
89号公報)。基材シートと熱溶融性インキ層との間に
ポリカプロラクトン系高分子を主成分とする樹脂層を形
成し、1回目の印字でインキ層が全て転写されることを
防止したもの(特開平2─45995号公報)などがあ
る。しかしながら、多数回印字リボンには印字可能回数
に制限があるため、印字回数を熱転写プリンターで検知
して、使用の可否を判別する必要があり、それを可能に
する構成の熱転写シートが考案されてきた。例えば、熱
転写シートのエンドマークを検出する度にシートに、順
次孔を開けて、孔の数を計数して使用限度数に達したと
きに報知するようにした多数回使用可能の熱転写シート
(特開平3─9869号公報)。熱転写シートを格納す
るカセットに、マルチインクフィルムの使用回数を確認
する爪を一体成型し、マルチインクフィルムが一巡した
後にユーザーが爪を折ることにより、その使用回数の確
認を可能にしたもの(特開平2─178078号公報)
などがある。また、熱転写シートを往復させて、多数回
使用できるように、被検知手段(ニァエンドマーク)を
長手方向の両端側に2ヵ所設けたもの(実開平2ー13
9755号公報)もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】多数回の印字ができる
熱転写シートの印字回数を表すために、孔を開ける方法
は、被転写体を挿入時にシートにシワを発生したり、切
断したりするという問題があった。また、カセットに目
印を設ける方法は、設けることを忘れたりして、必ずし
も正確なものではないという問題点があった。多数回に
印字を行うためにエンドマークを2ヶ所設ける必要があ
り、エンドマークの製造処理を2度行わねばならず、こ
のために製造上のロスが増大し、リボンコストが増大す
るという問題点があった。また、ニァエンドマークを長
手方向の両端に2ケ所設けるものは、エンドマークの形
成装置が2台必要であり、製造時のロスが増大し、リボ
ンコストが増加するばかりでなく、使用回数を確認でき
るものではなかった。
熱転写シートの印字回数を表すために、孔を開ける方法
は、被転写体を挿入時にシートにシワを発生したり、切
断したりするという問題があった。また、カセットに目
印を設ける方法は、設けることを忘れたりして、必ずし
も正確なものではないという問題点があった。多数回に
印字を行うためにエンドマークを2ヶ所設ける必要があ
り、エンドマークの製造処理を2度行わねばならず、こ
のために製造上のロスが増大し、リボンコストが増大す
るという問題点があった。また、ニァエンドマークを長
手方向の両端に2ケ所設けるものは、エンドマークの形
成装置が2台必要であり、製造時のロスが増大し、リボ
ンコストが増加するばかりでなく、使用回数を確認でき
るものではなかった。
【0005】本発明は、多数回の印字ができる熱転写シ
ートのニァエンドマークを安価に製造し、かつ印字回数
を、転写シートに損傷を与えることなく正確に記録し
て、記録された印字回数データを熱転写プリンター(以
下、熱転写プリンターのことを単にプリンターと記す)
上で検知可能とする構成の熱転写シートおよびその検出
手段を提供することを目的としてる。
ートのニァエンドマークを安価に製造し、かつ印字回数
を、転写シートに損傷を与えることなく正確に記録し
て、記録された印字回数データを熱転写プリンター(以
下、熱転写プリンターのことを単にプリンターと記す)
上で検知可能とする構成の熱転写シートおよびその検出
手段を提供することを目的としてる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の多数回印字ができる熱転写シートにおい
ては、走行方向の中央部の両端にニァエンドマークを設
け、一方の端に、エンドテープ、又は、リードテープを
他の端にリードテープ、又は、エンドテープを連接した
リボンであり、そして、エンドテープ及びリードテープ
が、可逆性感熱記録層をもつものである。
めに、本発明の多数回印字ができる熱転写シートにおい
ては、走行方向の中央部の両端にニァエンドマークを設
け、一方の端に、エンドテープ、又は、リードテープを
他の端にリードテープ、又は、エンドテープを連接した
リボンであり、そして、エンドテープ及びリードテープ
が、可逆性感熱記録層をもつものである。
【0007】
【作用】ニァエンドマークを設けた多数回印字熱転写シ
ートの端に可逆感熱性記録層を設けた可逆性感熱シート
(以下単に可逆性感熱シートと記載する)を継いだ多数
回印字熱転写シートは、全て印字が終了したことを、プ
リンターが検知したときにサーマルヘッドにより可逆性
感熱フィルムに印字回数を表すデータを記録し、更に、
逆方向に走行させた、多数回印字熱転写シートの全てが
印字終了したことをプリンターがそのニァエンドマーク
で検知したときに、可逆性感熱フィルムに記録された多
数回印字熱転写シートの印字回数を表すデータ記録する
ものである。そして、その記録をプリンターで読みとる
ことにより、熱転写シートの使用の可否を判断するよう
に作用するものである。また、エンドテープ又はリード
テープの走行方向に対して中央部に設けられたニァエン
ドマークは、それが中央にあるため往復いづれの方向に
おいてもプリンターの中央部に設けたひとつの検知部で
読みとることができるものである。
ートの端に可逆感熱性記録層を設けた可逆性感熱シート
(以下単に可逆性感熱シートと記載する)を継いだ多数
回印字熱転写シートは、全て印字が終了したことを、プ
リンターが検知したときにサーマルヘッドにより可逆性
感熱フィルムに印字回数を表すデータを記録し、更に、
逆方向に走行させた、多数回印字熱転写シートの全てが
印字終了したことをプリンターがそのニァエンドマーク
で検知したときに、可逆性感熱フィルムに記録された多
数回印字熱転写シートの印字回数を表すデータ記録する
ものである。そして、その記録をプリンターで読みとる
ことにより、熱転写シートの使用の可否を判断するよう
に作用するものである。また、エンドテープ又はリード
テープの走行方向に対して中央部に設けられたニァエン
ドマークは、それが中央にあるため往復いづれの方向に
おいてもプリンターの中央部に設けたひとつの検知部で
読みとることができるものである。
【0008】本発明の熱転写シートは、多数回印字熱転
写シートを所望の巾、長さにスリッターすると同時に、
その走行方向の端部の中央に、1台のエンドマーク形成
装置によりニァエンドマークを設けることができる。そ
うして、その形成方法は、通常のグラビァ印刷方法、フ
レキソ印刷方法、シルクスクリーン印刷方法、あるいは
熱転写リボンによるマーキング等その方法は問うもので
はない。また一定の位置に置かれた1台のエンドマーク
形成装置により設けることができ、リボンコストを増大
させないものである。
写シートを所望の巾、長さにスリッターすると同時に、
その走行方向の端部の中央に、1台のエンドマーク形成
装置によりニァエンドマークを設けることができる。そ
うして、その形成方法は、通常のグラビァ印刷方法、フ
レキソ印刷方法、シルクスクリーン印刷方法、あるいは
熱転写リボンによるマーキング等その方法は問うもので
はない。また一定の位置に置かれた1台のエンドマーク
形成装置により設けることができ、リボンコストを増大
させないものである。
【0009】(多数回印字熱転写シート)本発明の熱転
写シートは図1に示すとおり、多数回印字熱転写シート
10の走行方向の巻始めと巻終りとにそれぞれ同巾の可
逆性感熱フィルムよりなるエンドテープ11又はリード
テープ12を接合部15で連接して設けたものである。
本発明で用いる多数回印字熱転写シートは、図2に示す
とおり、基材シート1の一方の面に第1のインキ層2、
その上に第2のインキ層3より構成される熱溶融性イン
キ層を有し、更に必要に応じて、基材シートとインキ層
の間にプライマー層4を設け、また、基材シートの他の
面に背面層5を設けたものである。基材シート1は、従
来の熱転写シートに用いられている基材シートと同一の
ものでよく特に限定はない。好ましい基材シートの例と
しては、例えばポリエステル、ポリプロピレン、セロハ
ン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイ
ミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、フ
ッ素樹脂、塩化ゴム、アイオノマーなどのプラスチック
フィルム、コンデンサー紙、パラフィン紙などの紙類、
不織布などが挙げられ、また、これらのいずれかを複合
したものでであってもよい。
写シートは図1に示すとおり、多数回印字熱転写シート
10の走行方向の巻始めと巻終りとにそれぞれ同巾の可
逆性感熱フィルムよりなるエンドテープ11又はリード
テープ12を接合部15で連接して設けたものである。
本発明で用いる多数回印字熱転写シートは、図2に示す
とおり、基材シート1の一方の面に第1のインキ層2、
その上に第2のインキ層3より構成される熱溶融性イン
キ層を有し、更に必要に応じて、基材シートとインキ層
の間にプライマー層4を設け、また、基材シートの他の
面に背面層5を設けたものである。基材シート1は、従
来の熱転写シートに用いられている基材シートと同一の
ものでよく特に限定はない。好ましい基材シートの例と
しては、例えばポリエステル、ポリプロピレン、セロハ
ン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ナイロン、ポリイ
ミド、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、フ
ッ素樹脂、塩化ゴム、アイオノマーなどのプラスチック
フィルム、コンデンサー紙、パラフィン紙などの紙類、
不織布などが挙げられ、また、これらのいずれかを複合
したものでであってもよい。
【0010】基材シートの厚さは、使用する材料に応じ
て強度および熱伝導性が適切になるように適宜選択する
ものであり、例えば2〜25μm程度が好ましい。ま
た、基材フィルムの背面にはサーマルヘッドの粘着を防
止し、かつ、滑り性を良くする背面層5を設けることも
できる。
て強度および熱伝導性が適切になるように適宜選択する
ものであり、例えば2〜25μm程度が好ましい。ま
た、基材フィルムの背面にはサーマルヘッドの粘着を防
止し、かつ、滑り性を良くする背面層5を設けることも
できる。
【0011】熱溶融性インキ層は2層より構成され、第
1インキ層2は、バインダーとしての熱溶融性成分と色
材とより構成され、更に必要に応じて種々の添加剤を加
えたものである。
1インキ層2は、バインダーとしての熱溶融性成分と色
材とより構成され、更に必要に応じて種々の添加剤を加
えたものである。
【0012】熱溶融性成分は、例えばマイクロクリスタ
リンワックス、パラフィンワックス、各種低分子量ポリ
エチレン、木ロウ、カルナバワックス、ミツロウ、鯨ロ
ウ、イボタロウ、羊毛ロウなどのワックス類、脂肪酸エ
ステル、脂肪酸アミド、ポリアミド、ポリエステル、ポ
リウレタンなどの熱可塑性化合物が用いられる。このな
かで、特に凝固点が50〜70℃であり、100℃にお
ける溶融粘度が10〜1000mPasの範囲にある熱
可塑性物質あるいはワックスが好ましい。
リンワックス、パラフィンワックス、各種低分子量ポリ
エチレン、木ロウ、カルナバワックス、ミツロウ、鯨ロ
ウ、イボタロウ、羊毛ロウなどのワックス類、脂肪酸エ
ステル、脂肪酸アミド、ポリアミド、ポリエステル、ポ
リウレタンなどの熱可塑性化合物が用いられる。このな
かで、特に凝固点が50〜70℃であり、100℃にお
ける溶融粘度が10〜1000mPasの範囲にある熱
可塑性物質あるいはワックスが好ましい。
【0013】色材としては、公知の有機または無機の顔
料、あるいは染料の中から適宜選択することができ、例
えば、充分な濃度があり、耐光性、耐熱性があり変色、
褪色をしないものが好ましい。また、加熱により発色す
る物質や、被転写体の表面に塗布されている成分と接触
することにより発色するような物質であってもよい。ま
た、色材は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに
限定されるものではなく、種々の色の着色剤を適宜選択
して使用することができる。尚、基材シートと第1イン
キ層との接着を安定させるために、必要に応じて、プラ
イマー層を介して第1インキ層を設けてもよい。プライ
マーは、アクリル樹脂、ビニル系共重合体、ポリエステ
ル樹脂、ウレタン樹脂などのものより構成することがで
き、その厚さは、層を形成する最小のものでよく、通常
は、0.1〜1.0 g/m2 程度が好ましい。
料、あるいは染料の中から適宜選択することができ、例
えば、充分な濃度があり、耐光性、耐熱性があり変色、
褪色をしないものが好ましい。また、加熱により発色す
る物質や、被転写体の表面に塗布されている成分と接触
することにより発色するような物質であってもよい。ま
た、色材は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに
限定されるものではなく、種々の色の着色剤を適宜選択
して使用することができる。尚、基材シートと第1イン
キ層との接着を安定させるために、必要に応じて、プラ
イマー層を介して第1インキ層を設けてもよい。プライ
マーは、アクリル樹脂、ビニル系共重合体、ポリエステ
ル樹脂、ウレタン樹脂などのものより構成することがで
き、その厚さは、層を形成する最小のものでよく、通常
は、0.1〜1.0 g/m2 程度が好ましい。
【0014】上記第1インキ層上に設ける第2インキ層
のバインダーとして用いられる樹脂は、第1インキ層で
用いられるワックスと非相溶な過冷却性樹脂であり、融
点が58〜75℃、凝固点が20〜55℃の範囲である
ものが好ましい。より具体的には、平均分子量が100
0〜40000、好ましくは5000〜30000の範
囲であり100℃における溶融粘度が100〜3000
0mPasの範囲にあるものが熱転写時に適当量の第1
インキ層を滲出するのに適している。ポリカプロラクト
ンなどのポリエステルやポリエチレングリコールあるい
は、これらのシリコン変成物などがある。
のバインダーとして用いられる樹脂は、第1インキ層で
用いられるワックスと非相溶な過冷却性樹脂であり、融
点が58〜75℃、凝固点が20〜55℃の範囲である
ものが好ましい。より具体的には、平均分子量が100
0〜40000、好ましくは5000〜30000の範
囲であり100℃における溶融粘度が100〜3000
0mPasの範囲にあるものが熱転写時に適当量の第1
インキ層を滲出するのに適している。ポリカプロラクト
ンなどのポリエステルやポリエチレングリコールあるい
は、これらのシリコン変成物などがある。
【0015】第2インキ層に用いる色材は、上記の第1
インキ層に使用するものと同一のものを挙げることがで
きる。
インキ層に使用するものと同一のものを挙げることがで
きる。
【0016】このようなインキ層の形成は、第1インキ
層のバインダーであるワックス成分を加熱して溶解し、
これに色材を分散した塗布液をホットメルトコート法に
より基材シート上に塗布して第1インキ層を形成後、第
2インキ層のバインダーである過冷却性樹脂および色材
をメチルエチルケトン、酢酸エチルなどの第1インキ層
の主成分であるワックスに対する溶解度が低い極性溶剤
に溶解した塗布液をグラビアコート法等により塗布乾燥
して第2インキ層を形成する。なお、これは多数回印字
熱転写シートの一例であり、この他、従来技術に示され
るような多数回印字熱転写シートを用いることもでき
る。
層のバインダーであるワックス成分を加熱して溶解し、
これに色材を分散した塗布液をホットメルトコート法に
より基材シート上に塗布して第1インキ層を形成後、第
2インキ層のバインダーである過冷却性樹脂および色材
をメチルエチルケトン、酢酸エチルなどの第1インキ層
の主成分であるワックスに対する溶解度が低い極性溶剤
に溶解した塗布液をグラビアコート法等により塗布乾燥
して第2インキ層を形成する。なお、これは多数回印字
熱転写シートの一例であり、この他、従来技術に示され
るような多数回印字熱転写シートを用いることもでき
る。
【0017】
〔実施例 1〕 (多数回印字熱転写シート)基材シート1として、厚さ
が6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ
(株)製ルミラー)の一方の面に下記組成の背面層5を
形成し、他の面に下記組成よりなるプライマーをグラビ
アコート法によりプライマ層4、更に、グアラビアコー
ト法により、第1インキ層2及び第2インキ層3を順に
設けて熱転写シートを得た。なお、それぞれ固形物換算
の塗布量が、0.3 g/m2 、2 g/m2 、3 g/m2
のものである熱転写シートを形成した。そして、第1イ
ンキ層はホットメルトコート法により塗布されたときの
熱によっても、プライマー層は軟化はするが、層として
の形態は維持するものである。第2インキ層用インキは
MEKの溶剤系であるので、MEKは第1インキ層の主
成分であるワックス類を溶解しないので、塗布時に第1
インキ層は層としての形態を維持できる。このように得
た、多数回印字熱転写シートを所望の巾、長さにスリッ
トし、その走行方向の端部中央に熱転写リボンにより、
ニァエンドマーク30を設ける。 (プライマーの組成) ・メラミン樹脂フィラー ( (株) 日本触媒製エポスタS) 15重量部 ・ポリエステル樹脂 (ユニチカ (株) 製エリーテル3200)15重量部 ・トルエン 48重量部 ・MEK 22重量部 〔第一インキ層用塗布液の組成〕 ・カーボンブラック(三菱化学 (株) 製ダイヤブラック) 7重量部 ・エチレン/酢酸ビニル共重合体 (三井ポリケミカル(株)製エバフレックス310) 10重量部 ・カルナバワックス 9重量部 ・パラフィンワックス(凝固点=70℃、溶融粘度=80mPas)70重量部 〔第2インキ層用塗布液の組成〕 ・カーボンブラック(三菱化学 (株) 製ダイヤブラック) 3重量部 ・プラクセルH1P(過冷却成分) (ダイセル化学(株)製 凝固点=30℃) 21重量部 ・エチレン/酢酸ビニル共重合体 (三井ポリケミカル (株) 製エバフレックス45X) 2重量部 ・MEK 74重量部
が6μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ
(株)製ルミラー)の一方の面に下記組成の背面層5を
形成し、他の面に下記組成よりなるプライマーをグラビ
アコート法によりプライマ層4、更に、グアラビアコー
ト法により、第1インキ層2及び第2インキ層3を順に
設けて熱転写シートを得た。なお、それぞれ固形物換算
の塗布量が、0.3 g/m2 、2 g/m2 、3 g/m2
のものである熱転写シートを形成した。そして、第1イ
ンキ層はホットメルトコート法により塗布されたときの
熱によっても、プライマー層は軟化はするが、層として
の形態は維持するものである。第2インキ層用インキは
MEKの溶剤系であるので、MEKは第1インキ層の主
成分であるワックス類を溶解しないので、塗布時に第1
インキ層は層としての形態を維持できる。このように得
た、多数回印字熱転写シートを所望の巾、長さにスリッ
トし、その走行方向の端部中央に熱転写リボンにより、
ニァエンドマーク30を設ける。 (プライマーの組成) ・メラミン樹脂フィラー ( (株) 日本触媒製エポスタS) 15重量部 ・ポリエステル樹脂 (ユニチカ (株) 製エリーテル3200)15重量部 ・トルエン 48重量部 ・MEK 22重量部 〔第一インキ層用塗布液の組成〕 ・カーボンブラック(三菱化学 (株) 製ダイヤブラック) 7重量部 ・エチレン/酢酸ビニル共重合体 (三井ポリケミカル(株)製エバフレックス310) 10重量部 ・カルナバワックス 9重量部 ・パラフィンワックス(凝固点=70℃、溶融粘度=80mPas)70重量部 〔第2インキ層用塗布液の組成〕 ・カーボンブラック(三菱化学 (株) 製ダイヤブラック) 3重量部 ・プラクセルH1P(過冷却成分) (ダイセル化学(株)製 凝固点=30℃) 21重量部 ・エチレン/酢酸ビニル共重合体 (三井ポリケミカル (株) 製エバフレックス45X) 2重量部 ・MEK 74重量部
【0018】(可逆性感熱シート)本発明の可逆性感熱
層を設けた可逆性感熱シート20は、図1に示すとおり
の、リードテープ12及びエンドテープ11に用いるも
のであり、そして図3に示すとおりの、基材シート1L
の一方の面に可逆性感熱記録層2Lを設けたものであ
る。また必要に応じて、基材シートと可逆性感熱記録層
との間にプライマー層4Lを、可逆性感熱記録層の表面
に保護層3L及び基材シートの他の面に背面層5Lを設
けて形成するものである。基材シートは、従来の熱転写
シートに用いられている基材シートと同一のものでよ
く、特に限定はしない。好ましい基材シートは、ポリエ
ステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネー
ト、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム、
アイオノマーなどのプラスチックシート、コンデンサー
紙、パラフィン紙などの紙類、不織布などが挙げられ、
また、これらのいずれかを複合した基材シートであって
もよい。このような基材シートの厚さは、使用する材料
に応じて強度が適切になるように適宜選択することがで
き、例えば2〜30μm程度が好ましい。
層を設けた可逆性感熱シート20は、図1に示すとおり
の、リードテープ12及びエンドテープ11に用いるも
のであり、そして図3に示すとおりの、基材シート1L
の一方の面に可逆性感熱記録層2Lを設けたものであ
る。また必要に応じて、基材シートと可逆性感熱記録層
との間にプライマー層4Lを、可逆性感熱記録層の表面
に保護層3L及び基材シートの他の面に背面層5Lを設
けて形成するものである。基材シートは、従来の熱転写
シートに用いられている基材シートと同一のものでよ
く、特に限定はしない。好ましい基材シートは、ポリエ
ステル、ポリプロピレン、セロハン、ポリカーボネー
ト、酢酸セルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリビニルアルコール、フッ素樹脂、塩化ゴム、
アイオノマーなどのプラスチックシート、コンデンサー
紙、パラフィン紙などの紙類、不織布などが挙げられ、
また、これらのいずれかを複合した基材シートであって
もよい。このような基材シートの厚さは、使用する材料
に応じて強度が適切になるように適宜選択することがで
き、例えば2〜30μm程度が好ましい。
【0019】可逆性感熱記録層2Lは、その温度履歴に
よって透明状態から白濁状態まで連続的に変化をさせる
ことができる記録層である。通常、特定温度T0 より高
い白濁温度T2 以上に加熱して、その後T0 以下に冷却
したとき、白濁状態が得られ、白濁状態においてT0 と
T2 の間にある透明温度T1 に加熱し、その後T0 以下
に冷却したとき透明状態が得られるものである。そし
て、特定温度T0 とはT0 以下において記録状態に何ら
変化を起こさない温度であり、白濁温度T2 とはT2 以
上において白濁の程度が最大の白濁度に飽和する温度で
あり、透明温度T1 とは、透明の程度が最大のものに変
化させる温度である。
よって透明状態から白濁状態まで連続的に変化をさせる
ことができる記録層である。通常、特定温度T0 より高
い白濁温度T2 以上に加熱して、その後T0 以下に冷却
したとき、白濁状態が得られ、白濁状態においてT0 と
T2 の間にある透明温度T1 に加熱し、その後T0 以下
に冷却したとき透明状態が得られるものである。そし
て、特定温度T0 とはT0 以下において記録状態に何ら
変化を起こさない温度であり、白濁温度T2 とはT2 以
上において白濁の程度が最大の白濁度に飽和する温度で
あり、透明温度T1 とは、透明の程度が最大のものに変
化させる温度である。
【0020】このような性質を有する記録材料として
は、低分子/高分子マトリックス系と呼ばれる材料があ
り、例えば有機低分子化合物をポリエステル、ポリ塩化
ビニル等の高分子材料中にマトリックス状に分散させた
ものである。有機低分子化合物は、アルコール、グリコ
ール、ハロゲン化アルコール、ハロゲン化グリコール、
アルキルアミン、飽和炭化水素、オレフィン系炭化水
素、アセチレン系炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ハロ
ゲン化オレフィン系炭化水素、ハロゲン化アセチレン系
炭化水素、シクロ飽和炭化水素、シクロオレフィン系炭
化水素や、飽和又は不飽和のモノカルボン酸、飽和又は
不飽和のジカルボン酸と、それらのエステル、アミド及
びアンモニウム塩がある。ハロゲン化アリルカルボン
酸、又はこれらのエステル、アミド、アンモニュウム塩
や、チオアルコール、チオカルボン酸と、これらのエス
テル、アミド及びアンモニュウム塩や、チオアルコール
のカルボン酸エステル等から、これらの単体あるいは混
合物を使用することができる。
は、低分子/高分子マトリックス系と呼ばれる材料があ
り、例えば有機低分子化合物をポリエステル、ポリ塩化
ビニル等の高分子材料中にマトリックス状に分散させた
ものである。有機低分子化合物は、アルコール、グリコ
ール、ハロゲン化アルコール、ハロゲン化グリコール、
アルキルアミン、飽和炭化水素、オレフィン系炭化水
素、アセチレン系炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ハロ
ゲン化オレフィン系炭化水素、ハロゲン化アセチレン系
炭化水素、シクロ飽和炭化水素、シクロオレフィン系炭
化水素や、飽和又は不飽和のモノカルボン酸、飽和又は
不飽和のジカルボン酸と、それらのエステル、アミド及
びアンモニウム塩がある。ハロゲン化アリルカルボン
酸、又はこれらのエステル、アミド、アンモニュウム塩
や、チオアルコール、チオカルボン酸と、これらのエス
テル、アミド及びアンモニュウム塩や、チオアルコール
のカルボン酸エステル等から、これらの単体あるいは混
合物を使用することができる。
【0021】高分子マトリックス系物質としては、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリメタク
リレート、シリコン樹脂等である。また補助材料として
は、ポリ塩化ビニリデン─アクリロニトリル共重合体の
ような塩化ビニリデン共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化
ビニル/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル系共重合体、
酢酸ビニル系共重合体、ポリエステルや、これらの混合
物等を使用することができる。
エステル、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリメタク
リレート、シリコン樹脂等である。また補助材料として
は、ポリ塩化ビニリデン─アクリロニトリル共重合体の
ような塩化ビニリデン共重合体、ポリ塩化ビニル、塩化
ビニル/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル系共重合体、
酢酸ビニル系共重合体、ポリエステルや、これらの混合
物等を使用することができる。
【0022】高分子マトリックス物質中に有機低分子化
合物を分散する方法としては、高分子マトリックス物
質、及び有機低分子化合物のモノマー、オリゴマー又は
プレポリマーあるいはそれらを組合せた物質を混合して
分散後に重合反応させる方法、高分子マトリックス物質
を溶融温度以上に加熱した状態で有機低分子化合物を分
散する方法、高分子マトリックス物質を有機溶剤で溶か
して、有機低分子化合物を分散後に有機溶剤を蒸発乾固
する方法など、いずれの方法も採用することができる。
このとき、高分子マトリックス物質には、有機低分子化
合物が完全な溶融状態を形成するものではなく、相分離
した状態となって、高分子マトリックス物質中で有機低
分子化合物が微粒子状態として存在しているものであ
る。このように混合分散された材料を押し出しコート、
ホットメルトコート、ロールコート、グラビアコート等
の塗布装置により基材シート上に塗布することにより、
可逆性感熱シートが製造できる。
合物を分散する方法としては、高分子マトリックス物
質、及び有機低分子化合物のモノマー、オリゴマー又は
プレポリマーあるいはそれらを組合せた物質を混合して
分散後に重合反応させる方法、高分子マトリックス物質
を溶融温度以上に加熱した状態で有機低分子化合物を分
散する方法、高分子マトリックス物質を有機溶剤で溶か
して、有機低分子化合物を分散後に有機溶剤を蒸発乾固
する方法など、いずれの方法も採用することができる。
このとき、高分子マトリックス物質には、有機低分子化
合物が完全な溶融状態を形成するものではなく、相分離
した状態となって、高分子マトリックス物質中で有機低
分子化合物が微粒子状態として存在しているものであ
る。このように混合分散された材料を押し出しコート、
ホットメルトコート、ロールコート、グラビアコート等
の塗布装置により基材シート上に塗布することにより、
可逆性感熱シートが製造できる。
【0023】こうして得られた、可逆性感熱シートを図
1に示すように、ニアエンドマークが中央に設けられた
多数回印字が可能な熱転写シートの端に、可逆性感熱シ
ートの裏面層と多数回印字用熱転写シートの裏面層とが
同一面になるようにして粘着テープ等で接着させる。ニ
アエンドマークは、グラビア印刷、フレキソ印刷、シル
クスクリーン印刷等の印刷方式あるいは、アルミニウム
蒸着を施した転写フィルムによる箔押しをして設けるこ
とができる。そして、エンドテープ、多数回印字が可能
な熱転写シート及びリードテープの順でコアに巻きつ
け、カセットに収めた熱転写シートを製造して、プリン
ターで使用可能な形態に完成される。
1に示すように、ニアエンドマークが中央に設けられた
多数回印字が可能な熱転写シートの端に、可逆性感熱シ
ートの裏面層と多数回印字用熱転写シートの裏面層とが
同一面になるようにして粘着テープ等で接着させる。ニ
アエンドマークは、グラビア印刷、フレキソ印刷、シル
クスクリーン印刷等の印刷方式あるいは、アルミニウム
蒸着を施した転写フィルムによる箔押しをして設けるこ
とができる。そして、エンドテープ、多数回印字が可能
な熱転写シート及びリードテープの順でコアに巻きつ
け、カセットに収めた熱転写シートを製造して、プリン
ターで使用可能な形態に完成される。
【0024】(印字回数の検出)次に、このように構成
された熱転写シートを使用して、印字回数を検出する機
構について、図4に基づいて、一例を述べる。初回の往
路、多数回印字熱転写シートを印字終了しプリンター
が、ニアエンドマークで終端を検知した後に、エンドテ
ープとして設けられた可逆性感熱フィルムに印字回数1
回を示すことをサーマルヘッドで印字マーク21を行
う。初回の復路、再び多数回印字熱転写シートを印字終
了しプリンターが別の終端をニアエンドマークで検知し
た後に、当初は、リードテープとして設けられた可逆性
感熱フィルムにサーマルヘッドにより可逆性感熱シート
に復路の印字回数一回を表す印字マーク22を記録す
る。尚、この時、熱転写シートの一方のコアに図5に示
すようなノッチ入りコアを設けておく等の方法によっ
て、往路、復路の区別をすることが好ましい。第2回目
の往路、多数回印字熱転写シートを全て印字終了しプリ
ンターが終端を検知した後に、可逆性感熱フィルムに記
録された印字回数を表すデータをプリンターのセンサー
が検知すると今度は印字回数1回を表すデータが記録さ
れているから第2回目の往路であることをプリンターは
判別でき、次にサーマルヘッドにより熱可逆性感熱シー
トに印字回数2回を表す印字マーク22を記録する。こ
れを繰り返し、印字マーク23、24、25・・・とマ
ーキングして、プリンターで規定の印字回数に達したこ
とを検知するものである。そして、この結果を警告表示
などで利用者に知らせることができるものである。
された熱転写シートを使用して、印字回数を検出する機
構について、図4に基づいて、一例を述べる。初回の往
路、多数回印字熱転写シートを印字終了しプリンター
が、ニアエンドマークで終端を検知した後に、エンドテ
ープとして設けられた可逆性感熱フィルムに印字回数1
回を示すことをサーマルヘッドで印字マーク21を行
う。初回の復路、再び多数回印字熱転写シートを印字終
了しプリンターが別の終端をニアエンドマークで検知し
た後に、当初は、リードテープとして設けられた可逆性
感熱フィルムにサーマルヘッドにより可逆性感熱シート
に復路の印字回数一回を表す印字マーク22を記録す
る。尚、この時、熱転写シートの一方のコアに図5に示
すようなノッチ入りコアを設けておく等の方法によっ
て、往路、復路の区別をすることが好ましい。第2回目
の往路、多数回印字熱転写シートを全て印字終了しプリ
ンターが終端を検知した後に、可逆性感熱フィルムに記
録された印字回数を表すデータをプリンターのセンサー
が検知すると今度は印字回数1回を表すデータが記録さ
れているから第2回目の往路であることをプリンターは
判別でき、次にサーマルヘッドにより熱可逆性感熱シー
トに印字回数2回を表す印字マーク22を記録する。こ
れを繰り返し、印字マーク23、24、25・・・とマ
ーキングして、プリンターで規定の印字回数に達したこ
とを検知するものである。そして、この結果を警告表示
などで利用者に知らせることができるものである。
【0025】(印字回数の検出を補助する機能)本発明
の熱転写シートに備える印字回数の検出を補助する機能
としては、供給側、巻取り側を識別できればよく、その
手段は、機械的、磁気的、光学的手段などのいづれでも
よい。例えば、図5に示すように、供給側、又は巻取り
側のコアに設けた凹部、凸部、可逆性感熱フィルムにあ
らかじめ設けられた本発明のニアエンドマーク、熱転写
シートをセットするカセットに設けられた識別ノッチ3
1などである。
の熱転写シートに備える印字回数の検出を補助する機能
としては、供給側、巻取り側を識別できればよく、その
手段は、機械的、磁気的、光学的手段などのいづれでも
よい。例えば、図5に示すように、供給側、又は巻取り
側のコアに設けた凹部、凸部、可逆性感熱フィルムにあ
らかじめ設けられた本発明のニアエンドマーク、熱転写
シートをセットするカセットに設けられた識別ノッチ3
1などである。
【0026】(印字後の印字回数検出手段とこれを備え
たプリンターの一例)次に、印字後の印字回数検出手段
とこれを備えたプリンターの一例を述べる。本発明の多
数回印字が可能な熱転写シート端に可逆性感熱シートを
設けた熱転写シートにおいて、印字回数の検出を補助す
る機能として図5のように一方のコアにノッチを持たせ
ることによって、印字回数が奇数回であるか、偶数回で
あるかを区別することが可能である。ノッチの検出手段
としてはリミットスイッチを使用するか、他の接触、非
接触センサーを利用することもできる。ノッチを検出し
た場合計数器の計数値に0を加算し、ノッチが検出され
なかった場合計数器の計数値に1を加算する。
たプリンターの一例)次に、印字後の印字回数検出手段
とこれを備えたプリンターの一例を述べる。本発明の多
数回印字が可能な熱転写シート端に可逆性感熱シートを
設けた熱転写シートにおいて、印字回数の検出を補助す
る機能として図5のように一方のコアにノッチを持たせ
ることによって、印字回数が奇数回であるか、偶数回で
あるかを区別することが可能である。ノッチの検出手段
としてはリミットスイッチを使用するか、他の接触、非
接触センサーを利用することもできる。ノッチを検出し
た場合計数器の計数値に0を加算し、ノッチが検出され
なかった場合計数器の計数値に1を加算する。
【0027】熱転写シートの末端の検出手段としては、
投受光部で構成される光り透過型のセンサーを使用し、
多数回印字が可能な熱転写シートの末端での透過光量の
違いを検出する。このセンサーは、図6に示すように、
熱転写シートの幅方向の両端を検出できるように二つ設
けられており、二つのセンサーが同時に透明であること
を検知した場合、末端であると識別する。熱転写シート
の末端に達するとプリンターはサーマルヘッドで印字回
数を表すデータを記録する。このデータは図2のような
印字マーク21〜25がパターンとして記録される。
投受光部で構成される光り透過型のセンサーを使用し、
多数回印字が可能な熱転写シートの末端での透過光量の
違いを検出する。このセンサーは、図6に示すように、
熱転写シートの幅方向の両端を検出できるように二つ設
けられており、二つのセンサーが同時に透明であること
を検知した場合、末端であると識別する。熱転写シート
の末端に達するとプリンターはサーマルヘッドで印字回
数を表すデータを記録する。このデータは図2のような
印字マーク21〜25がパターンとして記録される。
【0028】ノッチの有無、および熱可逆性感熱フィル
ムに記録されたパターンの数で与えられる計数値および
合計値は表1のとおりである。
ムに記録されたパターンの数で与えられる計数値および
合計値は表1のとおりである。
【0029】
【表1】
【0030】以上、マークを書き加えて行くことにより
印字回数を検出する方法を説明してきたが、可逆性感熱
シートは書き込んだ情報を消去して繰り返し再書き込み
を行うことができる。この機能により本発明の熱転写シ
ートは、単なるマークの表示だけではなく、『1回印
字』、『2回印字』、『印字終了』等の印字回数の数字
をも書き込んでおくと、熱転写シートをプリンターにセ
ットして使用しなくても印字回数を人が直接読み取るこ
とができる。また、上記の可逆性感熱シートを用いるこ
とにより、不可逆性感熱発色シートとは異なり、これら
の文字情報は繰り返し、消去、再び書き込み出来るた
め、同じ部分に新しい情報を記録表示することができ
る。例えば、『印字品質 上』、『印字品質 下』、
『得意先用印字可』『推敲用文書用』等の印字の品質を
表示することができる。また、上記に限らず同じ部分に
新しい情報を記録表示することができる本発明の特徴を
種々応用可能であることは、いうまでもない。
印字回数を検出する方法を説明してきたが、可逆性感熱
シートは書き込んだ情報を消去して繰り返し再書き込み
を行うことができる。この機能により本発明の熱転写シ
ートは、単なるマークの表示だけではなく、『1回印
字』、『2回印字』、『印字終了』等の印字回数の数字
をも書き込んでおくと、熱転写シートをプリンターにセ
ットして使用しなくても印字回数を人が直接読み取るこ
とができる。また、上記の可逆性感熱シートを用いるこ
とにより、不可逆性感熱発色シートとは異なり、これら
の文字情報は繰り返し、消去、再び書き込み出来るた
め、同じ部分に新しい情報を記録表示することができ
る。例えば、『印字品質 上』、『印字品質 下』、
『得意先用印字可』『推敲用文書用』等の印字の品質を
表示することができる。また、上記に限らず同じ部分に
新しい情報を記録表示することができる本発明の特徴を
種々応用可能であることは、いうまでもない。
【0031】
【発明の効果】多数回印字熱転写シートのエンド検知方
式において、ニァエンドマークと可逆性感熱シートを組
み合わせることで、多数回印字熱転写シートを全て印字
終了したとき、プリンターがそれを検知してサーマルヘ
ッドにより可逆性感熱シートに印字回数を記録し、再
度、多数回印字熱転写シートを全て印字終了したとき、
プリンターがそれを検知し、更に可逆性感熱シートに記
録された多数回印字熱転写シートの印字回数をプリンタ
ーが読み取ることが可能である、そして、熱転写シート
の印字回数を検知することができ、該シート使用の可否
を判断するものである。
式において、ニァエンドマークと可逆性感熱シートを組
み合わせることで、多数回印字熱転写シートを全て印字
終了したとき、プリンターがそれを検知してサーマルヘ
ッドにより可逆性感熱シートに印字回数を記録し、再
度、多数回印字熱転写シートを全て印字終了したとき、
プリンターがそれを検知し、更に可逆性感熱シートに記
録された多数回印字熱転写シートの印字回数をプリンタ
ーが読み取ることが可能である、そして、熱転写シート
の印字回数を検知することができ、該シート使用の可否
を判断するものである。
【図1】ニァエンドマークを設けた多数回印字熱転写シ
ートと可逆性感熱シートとを継いだ熱転写シートの概念
図である。
ートと可逆性感熱シートとを継いだ熱転写シートの概念
図である。
【図2】ニァエンドマークを走行方向の端部に設けた多
数回印字シートの断面を示す概念図である。
数回印字シートの断面を示す概念図である。
【図3】可逆性感熱シートの断面を示す概念図である。
【図4】サーマルヘッドにより熱可逆性感熱シートに印
字回数を表すデータを記録した後の本発明の熱転写シー
トを示す図である。 (a) 1回印字後のマーキングを設けた熱可逆性感熱シー
トである。 (b) 2回印字後のマーキングを設けた熱可逆性感熱シー
トである。 (c) 3回印字後のマーキングを設けた熱可逆性感熱シー
トである。 (d) 4回印字後のマーキングを設けた熱可逆性感熱シー
トである。 (e) 5回印字後のマーキングを設けた熱可逆性感熱シー
トである。
字回数を表すデータを記録した後の本発明の熱転写シー
トを示す図である。 (a) 1回印字後のマーキングを設けた熱可逆性感熱シー
トである。 (b) 2回印字後のマーキングを設けた熱可逆性感熱シー
トである。 (c) 3回印字後のマーキングを設けた熱可逆性感熱シー
トである。 (d) 4回印字後のマーキングを設けた熱可逆性感熱シー
トである。 (e) 5回印字後のマーキングを設けた熱可逆性感熱シー
トである。
【図5】熱転写シートに、印字回数の検出を補助する巻
き芯を備えた図である。
き芯を備えた図である。
【図6】可逆性感熱シートに記録された印字回数を読み
取るセンサーの図である。
取るセンサーの図である。
1 基材シート 1L 可逆性感熱フィルムの基材シート 2 第1インキ層 2L 可逆性感熱層 3 第2インキ層 3L 可逆性感熱シートの保護層 4 プライマー層 4L 可逆性感熱シートのプライマー層 5 背面層 5L 可逆性感熱シートの背面層 10 多数回印字シート 11 エンドテープ 12 リードテープ 15 接合部 20 可逆性感熱シート 21〜25 1回〜5回印字後の印字マーク 30 ニァエンドマーク 31 ノッチ入りコア 41 42 センサ─ 43 投光部 44 受光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 35/36 B41M 5/36
Claims (2)
- 【請求項1】 多数回印字ができる熱転写シートにおい
て、走行方向の中央部の両端にニァエンドマークを設
け、一方の端に、エンドテープ、又は、リードテープを
他の端にリードテープ、又は、エンドテープを連接した
リボンを特徴とする熱転写シート。 - 【請求項2】 請求項1記載のエンドテープ及びリード
テープが、可逆性感熱記録層をもつことを特徴とする熱
転写シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02597894A JP3309171B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 熱転写シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02597894A JP3309171B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 熱転写シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07214930A true JPH07214930A (ja) | 1995-08-15 |
JP3309171B2 JP3309171B2 (ja) | 2002-07-29 |
Family
ID=12180826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02597894A Expired - Fee Related JP3309171B2 (ja) | 1994-01-31 | 1994-01-31 | 熱転写シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3309171B2 (ja) |
-
1994
- 1994-01-31 JP JP02597894A patent/JP3309171B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3309171B2 (ja) | 2002-07-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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